JP2004509672A - 歯のブリーチングのための方法および組成 - Google Patents

歯のブリーチングのための方法および組成 Download PDF

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Abstract

本発明は変色物質によって変色した歯をブリーチングするための方法に関する。この方法は、ブリーチングを行なう少なくとも1つの歯の領域に、歯科用ブリーチングの組成物を塗布し、ブリーチング組成物に含まれる酸化剤を活性化するために塗布した領域に所定の時間レーザエネルギーを照射するステップを含む。活性化された酸化剤は、変色物質と反応し、少なくとも部分的に変色物質を退色させることが可能である。本発明の方法では、酸化剤のラジカルの光化学的生成を誘起することが可能な波長のレーザエネルギーを放射するレーザを使用する。酸化剤のラジカルは変色物質と反応し、可視光を吸収できる共役電子系のない化合物を形成する。

Description

【0001】
請求項1のプレアンブルに記載された本発明は歯科用ブリーチング(bleaching)のための方法に関する。
【0002】
何世紀にもわたり、継続中の1つの興味は歯を白くする解決方法を求めることにあった。本質的に、歯の変色は、歯の外表面の外部からの変色、および歯のエナメル質と象牙質の結晶構造内部に存在する固有の汚れの2つの種類に分けられる。
【0003】
外部からの変色または汚れは、コーヒー、茶、たばこ、果物(たとえばベリー(berries))などを含む多様な物質が引き起こし得る。外部からの汚れは、ほとんど歯科用機器または研磨剤(polishing abrasives)によって除去が可能である。しかしながら、歯への汚れの浸透の程度が甚だしいとき、現行の方法ではしばしば失敗することがある。固有の変色は、多様な原因に帰せられる。固有の変色は、内因性または外因性であることも、歯牙発生の過程でまたはそののちに発生することもある。
【0004】
歯の固有の変色の主たる原因の1つは、テトラサイクリン(tetracycline)の汚れである。抗生物質テトラサイクリンは、呼吸器疾病(respiratory illness)および小児嚢胞性線維症(cystic fibrosis of children)の治療のため、広域抗生物質として1948年に導入された。テトラサイクリンの投与による汚れは、1956年に最初に報告された。テトラサイクリンによる汚れは、歯の無機象牙質(mineral dentine)部を形成する水酸化アパタイト結晶へテトラサイクリンが混入する(incorporation)ことに帰せられる。この混入は歯の成長部である無機化の過程(mineralisation stage)で生じる。歯のエナメル質中へのテトラサイクリンの蓄積は、歯のエナメル質の発育不全(hypoplasia)とともにしばしば観察される。変色は、黄色から黄褐色、褐色、グレー、ブルーまで変わることがあり、ときどき歯に縞の形成をともなう。しばしば左右対称の変色が見られ、口のアーチを覆う。変色の程度は、とりわけテトラサイクリンが投与された年齢とともに変化する。前乳歯(front milk teeth)は、小児誕生前の4ヵ月から生後9ヵ月の乳児までのあいだテトラサイクリンに敏感であることがわかっている。最終象牙質は3ヵ月から約7才まで敏感であるようである。変色の程度は、投与期間、テトラサイクリンの投与量およびテトラサイクリンのタイプによって大きく変わる。塩化テトラサイクリン(アウロマイシン(auromycin))は灰褐色の変色、ジメチル塩化テトラサイクリン(レダーマイシン(ledermycin))は黄色の変色、オキシテトラサイクリン(テラマイシン(terramycin))およびテトラサイクリン(アクロマイシン(achromycin))は黄色の変色をともなうことがわかってきた。
【0005】
歯の変色の他の原因は、エナメル基質(matrix)の形成および石灰化(calcification)のあいだ過度のフッ化物が存在するとき、主として見られるフッ素症である。フッ素症は、しばしばエナメル基質の発育不全および白色病斑(white spot lesion)をともない、エナメル質のはっきりした点食(pitting)をともなうことさえある。この変色は、凹凸を特徴とする歯牙萌出(dental eruption)をともなう外部因子によって引き起こされると信じられている。しかしながら、白色病斑は、外傷、または遺伝的な先天性異常、発熱、特定の疾病の結果でもあり得る。白色病斑の主要因は、エナメル質の局所的な非無機化(demineralisation)である。歯の変色は、さらに、発色性バクテリア(chromogenic bacteria)、歯の褐色を結果する唾液中に存在する成分、血液に起因する生成物、フェニルケトン尿症(phenyl ketonuria)、胎児赤芽球症(erythroblastosis fetails)、鎌状赤血球貧血(sickle cell anaemia)、エナメル質および象牙質形成不全症(amelogenesis and dentogenesis imperfecta)によっても与えられる。
【0006】
たいてい過酸化水素である酸化剤によって変色物質(discolouration agent)が酸化される、外部ブリーチングの技術は充分でないように見える。このブリーチング技術が一時的であるという特徴は、上を覆うエナメル質が比較的不浸透性であり、そのためにブリーチングの効果が約7ミクロンの深さまでに限定されるという事実による。テトラサイクリンの汚れの大部分は象牙質に存在するので、結果は歯の表面的なブリーチングである。
【0007】
国際公開98/23219号パンフレットから、ブリーチされる歯が局所的な歯科用ブリーチ組成物で被覆され、そののち被覆された歯はアルゴンレーザで照射されるという歯科用ブリーチング方法が知られる。歯科用ブリーチング組成物は、(1)漂白剤としての過酸化水素、(2)不活性ゲル成分としての二酸化シリコン、(3)その材料とともに使用されるレーザーの色の補色である、別個の不活性な粒子状材料、(4)pHを9〜11に調整するための化合物を含む。成分(1)〜(4)は混合され透光性または透明なゲルを形成する。別個の着色料の粒子は、レーザによって照射される光を吸収し、熱エネルギーが反応性およびこれによるブリーチング組成物の有効性を増加させるとともにその光を再発光することが可能である。被覆された歯の表面がレーザエネルギーに晒されたのち、好ましくはリンスされることによって被覆が除去される。望ましいブリーチングの程度に到達するまで工程を繰り返すことが可能である。
【0008】
照射エネルギーの75%が488nmの波長で、25%が514.5nmの波長である青色アルゴンレーザをその組成物が吸収して、その組成物を加熱し、歯の退色に寄与する反応が開始する。使用されるレーザ光の性質によって、レーザーは組成物の熱効果だけをもたらすことができる。好ましくは、歯の温度が処置中に上昇し過ぎるのを避け、歯のブリーチング後の感度を抑制するため350〜550mW/cmの出力密度のレーザが使用される。しかし、これは本方法の有効性を犠牲にしている。
【0009】
本発明の目的は、歯のブリーチング後の感度をさらに抑制し得る歯のブリーチング方法を提供することである。
【0010】
本目的は、請求項1の特徴を示す部分の技術的特徴を有する本発明によって達成される。
【0011】
本発明の方法において、変色物質(staining agent)と反応することが可能な酸化剤のラジカルを形成するための光化学反応を誘起し得る波長のエネルギーを放出するレーザーが使用される。
【0012】
変色物質と反応性をもつラジカルを生成する光化学的方法は、歯の照射領域の加熱を最小に抑え、これにより歯のブリーチング後の感度を最小に抑制することが可能とする。歯のブリーチング後の感度を最小に抑制されるので、このブリーチング後の感度を抑制するためのフッ素化合物の追加的な使用は余計なものとなり、避けることが可能である。
【0013】
レーザエネルギーの照射に続く歯の加熱を最小に抑えると同時に、光化学的活性化は、熱による活性化より高い固有の全体的なラジカルの生成率をもたらし、ラジカルが生成される速度は熱による活性化に比較して大きいことが見いだされた。本方法で歯の加熱が最小に抑制されるので、より大きいレーザエネルギーが使用できて、時間あたりの全体的ラジカル生成率はさらに増加し得る。本発明の方法では、1000〜2600mW/cmのレーザエネルギー密度を使用できる。そのようなエネルギー密度により歯のブリーチングに必要な時間を減少させることができて、改善された効率をもつ方法となる。
【0014】
改善されたラジカル生成および歯の加熱の制限によって、迅速で患者に快適な歯のブリーチングの方法が提供される。
【0015】
本発明の方法において、好ましくはおおよそ525〜545nmのあいだ、さらに好ましくはおおよそ532nmの波長を有するレーザエネルギーを放出するレーザが使用される。532nmのレーザ光を放出することが可能なレーザーには、たとえばKTP(リン酸チタニルカリウム)レーザがあるが、この範囲内のエネルギーを放出する他のレーザも使用可能である。
【0016】
発明者は、532nmレーザの予想し得ない効果は相乗作用効果として説明可能という意見である。このレーザエネルギーは酸化剤の高いラジカル生成率を提供可能に見えるという事実に加えて、変色物質の分解反応を誘起することも可能に見える。歯の変色に寄与する変色物質の共役電子系が少なくとも部分的にレーザエネルギーの照射時に分解し得るという事実は、歯の第1の退色を結果する。この第1の破壊が発生したのち、その少なくとも部分的に分解した変色物質分子は、酸化剤ラジカルと反応することが可能であり、さらなる共役電子系の破壊を誘起する。酸化剤のラジカルは分解された変色物質の分子構造に組み込まれ得るので、それはもはや反応性がなく、可視光を吸収可能な共役π電子系が実質的にない安定化された反応生成物が得られる。これらの分子は、可視光を吸収可能な共役π電子系をもはや含まないので、可視光を吸収するより反射するであろう。これに加えて、紫外線波長範囲の外のエネルギーを放出するレーザ源の使用は、たとえば、エナメル質、象牙質および歯神経系といった歯の構造に損傷を与える危険性を最小に抑え、突然変異原性(mutagenic)または発癌性(carcinogenic)作用が発生する危険性を最小に抑えることを可能にする。
【0017】
本発明の方法において、好ましくは少なくとも部分的にレーザにより放出される光を吸収することが可能な成分を含む、歯科用ブリーチング組成物が使用される。さらに、組成はレーザ光の実質的に補色の吸収剤を含む。緑の補色は赤であり、好ましくは赤または赤系統の色の発色団が使用される。特定の波長のレーザエネルギーが赤い発色団によって吸収されたのち、光は前記ラジカルを生成させるため、ブリーチング成分中に存在する酸化剤に対し利用可能となる。レーザエネルギー吸収発色団は、たとえブリーチング化合物が歯の象牙質の内部で吸収された場合でもブリーチング成分はレーザエネルギーを吸収して変色物質と反応することが依然として可能であることを確実にする。この方法で、歯から変色物質の除去は歯の表面に限らず、歯の内部に向かって進行して行くであろう。
【0018】
本発明の方法において、好ましくは、歯科用途における使用に適切な酸化剤を含む、歯科用ブリーチング成分が使用される。酸化剤は、好ましくは、たとえば過酸化水素、過酸化カルバミンなどの過酸化物の群、たとえば過ホウ酸ナトリウムなどの過ホウ酸塩、鉄汚れを処理するときオキサル酸から選択される。過酸化水素は、水酸基として変色物質の分子構造に組み込まれ得る反応性のペルヒドロキシル(perhydroxyl)ラジカルを生成可能であり、好ましい酸化剤である。この方法において、変色物質の安定化された分解生成物が得られ、その生成物はもはや可視光を吸収できず主として反射する。
【0019】
過酸化水素の濃度は、おおよそ30〜80重量%、好ましくは35〜50重量%で変化してもよい。もっとも、象牙質またはエナメル質における構造変化の発生の危険性を最小限に抑えつつ同時に最高のブリーチング効率が得られる濃度範囲である38〜42重量%がより好ましい。
【0020】
本発明の方法において、使用される歯科用ブリーチング組成物は、好ましくはpHが8.5〜10.5、より好ましくは9〜9.5のあいだである。より低いまたはより高いpHを有する組成物の使用は変色物質の効果的退色を結果しない。これはおそらく好ましいpH範囲の外では、低い活性を示すであろう酸素ラジカルが優先的に発生しるという事実に起因する。
【0021】
このpH8.5〜10.5、より好ましくは9〜9.5の範囲は、他のpH範囲において生成されるより低活性の他のラジカルに勝るペルヒドロキシルラジカルの優先的生成をともなうので、好ましい。ペルヒドロキシラジカルは、黄色および褐色の変色を除去するだけでなく、これまで処置後の深刻な痛みをともなう広範囲な処置を使用する以外にはほとんど除去不可能であった灰色変色をも除去することが可能であることは驚きをもって見いだされた。満足すべき退色を得るため組成物が歯に塗布されなければならない回数は制限され得るので、歯の非無機質化および歯の神経のもとへ戻らない損傷を避けることができる。歯の非無機質化および歯の神経のもとへ戻らない損傷は、歯が酸性のpHを有するHが主成分の組成で被覆され、歯の退色を得るため30分保持することが必要なときしばしば見られる。Hの作用にもとづくブリーチング方法は、ほとんど、歯から数ミリのエナメル質を除去することに基づいている。歯のエナメル層の厚さは、前歯の頂部で0.5〜0.6mmから、いくつかの歯の平坦部の約1.5mmの最大厚さまで変化するので、Hを繰り返すと、歯に深刻な損傷をもたらすことは容易に理解できる。
【0022】
本発明の方法において、ブリーチングすべき歯の領域が清掃され、いかなる残骸(debris)も取り除かれ、好ましくは湿気も可能なかぎり処置される領域から除去される。処置される領域は、ブリーチング組成物を塗布する前に、できるだけ良好に乾燥される。歯の清掃および残骸の除去は、たとえば、加圧空気、水および重炭酸ナトリウムの混合物、または軽石(pumice)および水の混合物を適用することによりなされる。この清掃ステップは、唾液中に存在する酵素が以下の反応による過酸化水素を分解できる酵素を含み、
2H→HO+O
このようにして、変色物質の退色のために利用できる過酸化物の量を減少させるであろうゆえ、重要である。従来の研磨ペーストの使用は、ブリーチング組成物の作用を阻害するオイルを含んでいるであろうから、避けることが好ましい。
【0023】
ブリーチする領域の乾燥は、ブリーチング組成物、とくにブリーチング組成物中のHが、変色物質と反応することができる以前に、湿気と相互に影響することを弱めるために行われる。これに加えて、もし歯の表面が乾燥していれば、過酸化水素ラジカルの浸透が向上し得ることが見いだされた。発明者は、これは歯のエナメル質および/または象牙質が通常水和シェルと結合し、高いゼータ電位の二重層を発生させているという事実に起因するという意見である。このように発生した強い電界により、エナメル質および/または象牙質のイオン透過性が増加する。二重層の可触性(accessibility)が向上するとともに、エナメル質および/または象牙質の透過性が増加し得る。
【0024】
本発明の方法で使用する歯科用ブリーチング組成物は、さらに組成物の全重量に対して80〜98重量%、好ましくは90〜98重量%の量の増粘剤(thickening agent)を含む。94〜95重量%の量が究極的に好ましい。というのは、この重量の範囲で混合物の最適なゲル化(gellation)を得ることができ、ブリーチング組成物の塗布性か向上するからである。
【0025】
適切な増粘剤は、シリカ、アルミニウム酸化物、混合シリカ−アルミニウム酸化物、ステアリン酸ナトリウム、たとえばカルボポル(Carbopol(登録商標))、トロラミン(Trolamine(登録商標))、ポリオックス(Polyox(登録商標))などの長鎖の炭化水素を含んでいる。組成物の中でもっとも効率的な分布/レーザエネルギーの反射を与え、レーザエネルギーが象牙質内へ浸透し象牙質の光ブリーチングをもたらすことが可能であるという理由で、ヒュームド シリカ(fumed silica)の使用が好ましい。
【0026】
本発明はまた、歯に存在する変色物質と相互に作用できるブリーチング剤、pH調整化合物、増粘剤、およびレーザ吸収促進化合物を含む歯科用ブリーチング組成物に関する。当該ブリーチング組成物は、525〜545nmのレーザエネルギーの照射でラジカルを形成することができるブリーチング化合物の存在によって特徴づけられる。好ましくは、ブリーチング化合物はブリーチング組成物の全重量の30〜80重量%、より好ましくは38〜42重量%の量存在する。
【0027】
歯科用ブリーチング組成物における他の好ましい実施の形態は、本発明の方法を述べる際に前もって説明した。
【0028】
望まれれば、本発明の方法は、処置ののち歯を強化するフッ化物によって完結する。もっとも、これは処置後の痛みを避けるために必ずしも必要なものではない。処置後のフッ化物は主に、より強い歯、虫歯に敏感でない歯を提供するための予防処置として意図されるものであって、痛み低減処置ではない。本発明の方法は、いかなる再汚れもほとんど見られない安定した結果をもたらすが、コーヒー、茶、ワインなどの使用のあとで発生するかもしれない汚れを除去するためにメンテナンス用ゲルを使用することが勧められる。従来技術において知られる方法では、レーザ処置ののちに得られるブリーチングが悪影響を受けないことを確実なものにするため、またはブリーチング効果が消失するのを避けるため、ブリーチングゲルを含むトレイ(tray)で歯を覆うことを通常要求される。
【0029】
処置後またはメンテナンス用ゲルは、ブリーチング処置が行われた後に生じるであろう新しい汚れを直ちに除去することを確実にするため、組成物の全重量に対し0.5〜5重量部のフッ素化合物の量、および好ましくは5〜15重量部の過酸化物の量を含む。このゲルの研磨性能は無視できると判明した。この使用は、食物の最後の摂取をしたのちが勧められる。これは歯ブラシとともに使用することも可能であり、通常の歯磨きペースト(tooth paste)と同じように使用することが可能である。2週間の期間毎日の基準で使用したとき、本発明の方法のブリーチングの結果がさらに向上し得る。
【0030】
本発明の歯科用ブリーチング組成物および方法において使用される発色団の適切な例は、本発明の方法において使用するレーザエネルギーの吸収が可能で、種々のタイプのローダミン(Rhodamine(登録商標))、酸性フクシン(acid Fuchsin)、アリザリンレッド(Alizarin Red)、塩基性フクシン(Basic Fuchsin)、カーマイン(Carmine)、コンゴレッド(Congo Red)、ダロウレッド(Darrow Red)、オイルレッドオー(Oil Red O)、メチルオレンジ(Methyl Orange)、ナチュラルレッド(Natural Red)、オレンジ(Orange)、メチルレッド(Methyl Red)、クロルフェニルレッド(Chlorphenol)、フェノールレッド(Phenol Red)を含む。これらすべての化合物は、アルドリッチケミエ(Aldrich(登録商標) Chemie)から商業的に入手可能である。また黒色化合物が、放出される光のすべての波長を吸収する黒色として使用される。しかし好ましくは、ローダミンB(登録商標)が、本発明の方法において使用されるレーザ光のエネルギーに近い532nm付近に吸収ピークを有するので、ローダミンBが使用される。この方法において、レーザエネルギーの最適な吸収が確実になり得る。ローダミンは、好ましくは当該組成物の全重量の0.25〜1重量%、より好ましくは0.5〜0.6重量%の濃度で存在する。この範囲より上では、いかなる改善も観察されず、この範囲より下では不充分な退色がしばしば見いだされた。
【0031】
本発明の方法において使用される波長のレーザエネルギーを吸収することのできる化合物から作られる粒子状材料がまた使用されてもよい。そのような材料の好適な例は、過酸化水素と反応せず、ブリーチング工程のあいだ歯の表面または歯の構造にその色が濾過(leach)しない材料を含む。好適な材料としては、着色されたまたはコーティングを施した磁器(porcelain)、セラミック、ポリアクリル、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、セラミック繊維化合物、フッ素系プラスチック樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、ポリメチルペンテン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニル化合物、ニトリル樹脂、テレフタル酸系樹脂などの熱可塑性化合物または高分子樹脂、ガラス繊維化合物などを含む。しかしながら、当業者に知られた他のタイプの高分子材料もまた使用できる。当該粒子はレーザエネルギー吸収化合物でコーティングされてもよく、あるいは化合物を粒子中に分散させてもよい。そのような材料は、通常当業者に知られた技術により製造される。
【0032】
ゲル化または増粘剤の粒子、および他の粒状物質の平均粒径は広い範囲内で変動し、好ましくは50〜400ミクロン、より好ましくは75〜200ミクロン、さらに好ましくは90〜125ミクロンの範囲内で変動してもよい。
【0033】
8.5〜10.5の好ましいpH領域へのpHの調整は、歯科への応用における使用に適した塩基(bases)の化合物または混合物の添加によって達成される。そのような塩基の適切な例は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ポリケイ酸ナトリウムを含むが、当業者に知られた、および口腔の応用に適した他の塩基も使用され得る。
【0034】
好適な増粘剤は、たとえばシリカ、アルミニウム酸化物、混合されたシリカ−アルミナ酸化物などの無機酸化物、ステアリン酸ナトリウム、またはたとえばカルボポル(Carbopol(登録商標))、トロラミン(Trolamine(登録商標))、ポリオックス(Polyox(登録商標))などの長鎖の炭化水素を含む。好ましくはヒュームドシリカが使用される。好ましい増粘剤は、化合物内部でレーザ光を反射および散乱することができるものである。そのような方法で、歯に吸収される組成物の一部においてさえ、ラジカル形成と、これにともなう変色物質の退色が発生することを確実とする。本発明の処置後用のゲルで用いる好適な過酸化物は、たとえばウレウム ペルオキシド(ureum peroxide)などの過酸化カルバミドを含むが、他の過酸化物も使用できる。好適なフッ素化合物はフッ化ナトリウムを含む。
【0035】
本発明は、以下の実施例においてさらに説明される。
【0036】
[実施例1:本発明のブリーチング組成物の応用]
平均粒径が約200ミクロンのコロイダルシリカ(フェデラ(Federa)、ベルギー)400mgと
2.4mgのローダミンBと、
おおよそ9.5のpHを得るため20mgの炭酸ナトリウム
とを混合して、粉末混合物を調製した。この粉末混合物に、約5mlのH 55体積%、アルカリ溶液が添加され、これに続いて、Hが、添加された量に比較して25%減少されたゲルが得られた。この混合物は閉じられた容器に約5分間保持された。得られた量は完全な歯群のブリーチングにとって充分であると見えた。
【0037】
ブリーチングが必要な歯は、完全に洗浄し、歯を加圧空気、重炭酸ナトリウムおよび水の流れで処理することによりいかなる残骸もない状態とした。他の応用では、この処置が軽石と水の混合物を用いてなされた。
【0038】
口角鈎(cheek retractor)が患者の口に挿入され、唇および頬が拡げられた。その後、綿口腔乾燥システム(cotton mouth dry field system)が利用され、水流吸引システムと接続され、歯列弓を互いに一定の距離に保持し、処置中に舌がブリーチング組成物と接触を避けることとした。最適なブリーチングを得ることを可能にするために、強いプロフィルアキシス(profylaxis)が行なわれて、歯からすべての歯垢と残骸が除去された。ブリーチングゲルと歯肉の接触を避けるために、歯肉縁(gingival margins)と溝はブロッキングゲル(blocking gel)で覆われた。ブロッキングゲルは、たとえばジメチルアクリレートモノマーのような、重合可能なモノマーを含むゲルであって、可視光の照射、または正しい範囲にレーザエネルギーを照射する所定のレーザで重合する商業的に入手可能なものである。歯は1mmの頸部(cervical)を、ブリーチする必要のない露出した象牙質、歯および歯の部分とともに、ブロッキングゲルで部分的に覆われる。ブロッキング組成物はブリーチングゲルの作用を阻害するため、ブリーチングされる歯の部分が、ブロッキング組成物で覆われないように注意した。
【0039】
洗浄ののち、歯はペンシル(pencil)でブリーチング組成物の量を、11−21、12−22、13−23、14−24、15−25、その後41−31、42−32、43−33、44−34、45−35のように塗布した。すべての歯には、前記の順番で532nm、0.6WのKTPレーザが30秒間照射された。患者が痛みを受けるときには、レーザエネルギーが減少された。ゲルが歯に10分接触したのち、吸い出され、歯は水ですすぎ洗いされて乾燥させられた。
【0040】
ブリーチングゲルは、2回目には21−11、22−12、23−13、24−14、25−15、その後31−41、32−42、33−43、34−44、35−45の順で塗布され、レーザ光で照射された。望ましいブリーチング効果が得られた。
【0041】
処理が完了したのち、ブリーチングゲルが除去され、歯は大量の水ですすぎ洗いされた。ブリーチング組成物にさらされた歯は、歯を強化するためフッ素化合物ゲルで覆われた。フッ素化合物ゲルは、3重量%のフッ化ナトリウム、0.7重量%のクエン酸、1重量%のリン酸ナトリウム、3重量%のヒドロキシエチルセルロース、および水を含むものであった。
【0042】
実施例1から理解され得るように、塗布は前歯から開始して、前から奥の歯へと進めることを推奨する。前の歯は厚いエナメル層を有して、エナメル層の厚さは前から口の奥へ向かって減少する。
【0043】
[実施例2]
実施例1が繰り返され、このとき平行ビームを有するハンドピース(handpiece)レーザが用いられた。設定パワーは0.6Wの代わりに0.4Wであった。望ましいブリーチング効果が得られた。
【0044】
[実施例3]
実施例1が繰り返された。歯は激しく汚れており、実施例1の処置ののちに得られたブリーチング効果は不満足であった。
【0045】
歯は、3回目のブリーチング化合物を、11−21、12−22、13−23、14−24、15−25、その後41−31、42−32、43−33、44−34、45−35のように塗布した。歯には、ブリーチングゲルが塗布されたのと同じ順序で532nm、0.6WのKTPレーザが、裸のファイバを用いて30秒間照射された。
【0046】
水によるすすぎ洗いと乾燥ののち、4回目のブリーチングゲル塗布が、21−11、22−12、23−13、24−14、25−15、その後31−41、32−42、33−43、34−44、35−45の順序で行なわれた。
【0047】
歯の構造への悪影響を避けるために、30分の総照射時間を超えないように注意した。
【0048】
処理が完了したのち、ブリーチングゲルが水で除去された。ブリーチング化合物にさらされた歯は、歯を強化するためフッ素化合物ゲルで覆われた。フッ素化合物ゲルは、3重量%のフッ化ナトリウム、0.7重量%のクエン酸、1重量%の第1リン酸ナトリウム、3重量%のヒドロキシエチルセルロース、および水を含むものであった。
【0049】
[実施例4:メンテナンス用ゲル]
本発明の方法において、以下の化合物を含むゲルを1週間に1回および2回、就寝前に塗布した:ウレウム ペルオキシド10重量部、フッ化ナトリウム1重量部、カルボポル2重量部、トリエタノールアミン4重量部、クエン酸1重量部、EDTAナトリウム塩0.1重量部、ソジウム サッカライド(sodium saccharide)0.2重量部、ミントフレイバー(mint flavour)0.2重量部、安息香酸ナトリウム0.1重量部、水100重量部に達するまで。
【0050】
好ましくは、約1mlのゲルが濡れた歯ブラシに塗布され、上歯および下歯の頬に向く歯の表面と内側の歯の表面の両方に分けられ、約5分間磨き洗い(scrub)された。ゲルを飲み込まないよう注意した。ゲルは吐き出して、すすぎ洗いは行なわなかった。
【0051】
発明者は、本発明の歯科用ブリーチング方法およびブリーチング組成物の効果は以下のように説明され得ると確信する。レーザエネルギー照射のとき、ブリーチング組成物に接触しているレーザエネルギーの一部は、当該組成物中に存在する吸収剤によって吸収され、歯へ転送される。レーザエネルギーの吸収は、レーザエネルギーが照射されたのちのブリーチング組成物の変色から明らかとなる。組成物に影響を与えるレーザエネルギーの一部は組成物内部で反射され、最終的にはレーザエネルギーの少なくとも一部は歯と接触され、変色物質に吸収される。照射が進行するとともに、吸収および反射されたレーザエネルギーの少なくとも一部はエナメル質および象牙質に浸透し、浸透深さは時間とともに増加する。レーザエネルギーの歯の構造への浸透は、退色が歯の表面に限定されず、歯の構造に進行し、こうして歯の深さ方向の退色を与えることを確実なものとする。
【0052】
本発明の方法および組成物は、無傷の歯の一体的なブリーチングに適している。修復された歯の場合、たとえば、充填物または歯冠を含む歯、またはブリッジやプロセシス(prothesis)が口腔中に存在するとき、その方法を修復の性質に適合させることが好ましい。たとえば、修復された歯のもとの部分がブリーチングされたのち、充填物が除かれ、できた孔がブリーチングされた実際の色に対応する色の組成物で最充填される。
【0053】
本発明の方法および組成は完全な組の歯、選択された数の歯、単独の歯のブリーチング、1つまたは2以上の歯の重要な(a−vital)ブリーチングに適している。Hが象牙質根(root dentine)の象牙質細管(dentine tubulus)によって歯周靱帯(periodontal ligament)へ散布することを避けることによって歯根の外部再吸収を避けることに注意する必要がある。Hの散布は、すなわち、奇妙な身体反応およびオステクラスティック(osteclastic)な活動を引き起こすであろう。歯髄腔(pulp cavity)を注意深く隔離することに注意を払う必要がある。ブリーチング組成は、前庭領域(vestibular area)および歯の歯髄腔の中に適用されるのが好ましい。それぞれが30秒間レーザエネルギーを照射される。歯髄および前庭領域両方の照射ののち、少なくとも全体的な時間の約10分待ち、その間、2回または3回以上歯の頬側(buccal)および舌/口蓋側にレーザ照射を繰り返すことが推奨される。その手順は望ましい効果を得るため必要な回数、好ましくは3回から4回繰り返される。組成物が歯から除去されたのちでさえもいくらかの退色は続行するので、処置された歯の色が隣接する歯の色よりまだやや濃いときに、その手順を終えるのが好ましい。これは組成物の一部分が歯の構造へ吸収され得るという事実によって説明できる。Hの吸収またはそのラジカルの歯への浸透は拡散制御であるので、変色物質との反応もまた拡散制御される。

Claims (13)

  1. 変色物質によって変色した歯をブリーチングするための方法であって、
    歯科用ブリーチング組成物によってブリーチングされるべき少なくとも1つの歯の領域を被覆する工程と、
    当該ブリーチング組成物に含まれた酸化剤を活性化するために所定の時間のあいだレーザエネルギーによって前記被覆された領域を照射する工程
    とを含み、
    前記活性化された酸化剤が当該変色物質と反応して、当該変色物質を少なくとも部分的に退色させることができ、
    酸化剤のラジカルの光化学的発生を誘起することができる波長のレーザエネルギーを発するレーザの使用がなされ、ついで当該ラジカルが前記変色物質と反応して、可視光を吸収し得る共役電子システムのない化合物を形成することができることを特徴とする方法。
  2. 前記波長がおおよそ525〜545nmのあいだであるレーザエネルギーを発するレーザを用いる請求項1記載の方法。
  3. 前記波長がおおよそ532nmであるレーザエネルギーを発するレーザを用いる請求項1または2記載の方法。
  4. レーザ光と実質的に補色の吸収剤を含む歯科用ブリーチング組成物を用いる請求項1、2または3記載の方法。
  5. 前記吸収剤としてローダミンを含む歯科用ブリーチング組成物を用いる請求項1、2、3または4記載の方法。
  6. 前記酸化剤として38〜42重量%の過酸化物を含む歯科用ブリーチング組成物を用いる請求項1、2、3、4または5記載の方法。
  7. 歯科用ブリーチング組成物が8.5〜10.5、好ましくは9〜9.5のpHで使用される請求項1、2、3、4、5または6記載の方法。
  8. 少なくとも前記ブリーチングされるべき歯の領域が、前記ブリーチング組成物を塗布する前に、湿気をなくする、および/または清掃される請求項1、2、3、4、5、6または7記載の方法。
  9. 局所的歯科用ブリーチング組成物であって、
    歯に存在する変色物質と反応することができるブリーチング剤、
    pHを調整する化合物、
    増粘剤および
    レーザ吸収促進化合物
    を含み、
    前記ブリーチング剤が、波長がおおよそ525〜545nmの電磁波の照射時に前記酸化剤のラジカルを生成することができる化合物であり、
    前記酸化剤が前記変色物質と反応して、可視光を吸収することができる共役電子系のない化合物を形成することができる組成物。
  10. 前記局所的歯科用ブリーチング組成物が、30〜50重量%、好ましくは38〜42重量%のブリーチング剤を含む請求項9記載の組成物。
  11. 前記局所的歯科用ブリーチング組成物が、525〜545nmの波長のエネルギーを吸収することができる吸収剤を含む請求項9または10記載の組成物。
  12. 前記局所的歯科用ブリーチング組成物が、ローダミン、酸性フクシン、アリザリンレッド、塩基性フクシン、カーマイン、コンゴレッド、ダロウレッド、オイルレッドオー、メチルオレンジ、ナチュラルレッド、オレンジ、メチルレッド、クロルフェニルレッド、フェノールレッドの群から選択される着色剤を含む請求項9、10または11記載の組成物。
  13. 前記局所的歯科用ブリーチング組成物が、8.5〜10.5、好ましくは9〜9.5のpHを有する請求項9、10、11または12記載の組成物。
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