JP2004509256A - アーティキュレーテッドコンクリートの継手部材 - Google Patents
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Abstract
アーティキュレーテッドコンクリートの継手部材(1)は弾性コア(2)を有し、コア(2)はそこへと取り付けられた連結手段(3)を有し、連結手段(3)は共面の2つのコンクリートスラブ(5、6)を各スラブの隣接する周辺端部に沿って連結するものとされ、ここで共面コンクリートスラブ(5、6)の一つに面外変位が加えられたとき、この変位がアーティキュレーテッド継手部材(1)を軸とした枢動により他方のスラブへと伝達される。一つの実施例において、このアーティキュレーテッドコンクリート継手部材(1)はさらに亀裂生成手段(4)を有し、コンクリートスラブに完全に沈められ、よってスラブに外側からの荷重がかかったとき、所定の脆弱ライン(7)に沿ってスラブが亀裂を生じる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
(発明の属する技術分野)
本発明は舗装及びコンクリートスラブの構築に関し、特に前記スラブ間の差動に対して用いられる接合方法に関する。
【0002】
発明の背景
車道に併設されたあるいは公園や他の場所を通る、自治体議会の維持管理責任下にある歩行者用通路は、コンクリートから作られることが多い。このような歩行者用道路は非常に小さなトラフィック負荷しかかからないので、このような道路、すなわち歩道は一般にコンクリート内にほとんどもしくは全く補強が加えられていない。
【0003】
こうした歩道は一般的に舗装スラブから作られており、所定位置間での通路構築時に必要とされるコンクリート打設の回数を制限することで経済的に舗装を設置するため、かなりの長さで現場打ち(cast−in−place)されている。
【0004】
舗装は任意の単位量で打設されるため、この単体スラブは外部要因及び補強の欠如により最終的に亀裂を生じることが知られている。このような外部要因とは、近くの樹木からの根の張り出し、濡れた膨張性粘土による土壌の盛り上がり、夏季の乾燥による土壌の収縮、あるいは舗装を支持する路盤が貧弱に築造されたことによる基礎の不等沈下である。
【0005】
この亀裂の数および箇所をコントロールするため、養生に先んじてコンクリートへと横断方向の脆弱ラインが設けられる。一般的にこれはコンクリートを横切る線をこてで撫でつける(trowelling)ことで行われ、このようにして周囲の領域と比べ、コンクリートに局所的な弱体化をもたらす。これは、元の単体スラブから複数のスラブユニットが生まれることを確実なものとすることで舗装の長期間の有用性を確保すること、並びに、この脆弱ラインのうちに亀裂を隠すという二重の効果を奏するものである。
【0006】
残念ながら、脆弱ラインにおけるこの最初の亀裂にひき続き、土壌または樹木の根などの妨害因子はスラブに影響を及ぼし続けることになる。非連続なずっと小さなユニットへと壊れてしまったスラブは簡単に持ち上がる。さらにこのような妨害因子は、隣接スラブが異なる程度で影響を受けることで必ず差動を引き起こすため、あるスラブの動きは隣接スラブと比べると、異なる速度、変位量で起こることになる。
【0007】
隣接スラブに対するあるスラブの差動は必ず、一つの周辺端部をその隣りよりも高くあるいは低くする。かくして、かつての連続表面はそうではなくなり、表面には盛り上がった幾つもの断絶が形成される。
【0008】
このように状況によっては、平坦な連続表面を有していたかつての単体スラブは複数の非連続なユニットからなるものとなり、バラバラで非連続な表面をもたらすことになる。このような表面は車椅子や乳母車などの歩行者用乗り物にとって好都合な道をもたらす代わりに、このような乗り物にとって事実上通行不能となるものであり、言うまでもなく、徒歩での通行にとっては危険なものとなる。
【0009】
このように、舗装スラブ間の不等変位を蒙った舗装を作り直すために制約ある予算の中から高額な保守計画へと財源を割り当てることは、自治体にとって深刻な問題となっている。さらにこのような自治体は、スラブユニットの持ち上がった周辺端部により躓き転ぶことで怪我をした歩行者たちからの訴訟に対して、不確定責任を負わなくてはならない。
【0010】
発明の説明
したがって本発明は、コンクリートスラブ間の不等変位を少なくし、結果として生じるこの変位と関連した有害な作用を減らすことを目的とする。
【0011】
したがって本発明の第一の態様においては、弾性コアを有するアーティキュレイション部材がもたらされ、前記コアはそこへと取り付けられた連結手段を有し、連結手段は共面の2つのコンクリートスラブを各スラブの隣接する周辺端部に沿って連結するものとされ、ここで共面コンクリートスラブの一つに面外変位が加えられたとき、この変位がアーティキュレイション部材を軸とした枢動により他方のコンクリートスラブへと伝達されるものである。
【0012】
本発明の第二の態様においては、アーティキュレーテッドスラブの集合体を構築する方法がもたらされ、この方法は、
(i)濡れたコンクリートを受け止められるような型枠を設置し、
(ii)複数のアーティキュレイションラインに沿って複数のアーティキュレイション部材を配置し、
(iii)型枠内に濡れたコンクリートを打設してアーティキュレイション部材にかみ合わせ、
(iv)コンクリートを養生しアーティキュレイション部材によって連結された複数の隣接したスラブユニットを形成する、工程を含むものである。
【0013】
本発明の一つの好ましい実施例においては、濡れたコンクリートはアーティキュレイション部材を完全に沈めてしまい、その後、アーティキュレイションラインの位置に脆弱ラインを形成する。この実施例においては、土壌の移動又は根の張り出しなどによる外側からの荷重に集合体が晒された場合でも、集合体は脆弱ラインに沿って亀裂を生じ、アーティキュレイション部材により連結された複数の隣接スラブユニットを形成するものとなる。
【0014】
本発明の第三の態様においては、複数の脆弱ラインと前記脆弱ラインに沿って配置された複数のアーティキュレイション部材とからなるコンクリートスラブがもたらされ、ここで前記スラブは脆弱ラインにそって亀裂を生じるものとされ、これにより、アーティキュレイション部材を用いた連結を介して関節で繋がっているスラブ部分をもたらすものである。
【0015】
現場打ち舗装の場合、アーティキュレイション部材は単体舗装内に投じられるものとできる。一般的に舗装にこてで撫で付けられる横断方向脆弱ラインに沿ってアーティキュレイション部材を配置することで、土壌又は樹木の根の干渉により舗装が最終的に亀裂を生じた場合、単体舗装は互いに隣接する二つの非連続なスラブを形成し、アーティキュレイション部材によって各スラブの隣接周辺端部は基本的に同一線形となる。
【0016】
隣接する単体舗装スラブへと連結するように単体舗装を設置する際、前記スラブ間には伸縮継手及び収縮目地を配置することが一般的である。収縮目地は一般的に養生時のコンクリート収縮に対する材料からなる弾性シートであり、弾性材料は前記スラブ間に隙間が形成されるのを防ぐ。同様に、また伸縮継手への適用においても、前記スラブ間での鋼鉄製の合わせ釘(dowels)の使用はコンクリートスラブに関して公知である。前記合わせ釘はコンクリート内へと投入されたチューブ内へと配置され、合わせ釘に沿って摺動することでスラブ間での自由な一方向への移動を許容する。鋼鉄製でよって比較的硬いものである合わせ釘は面外への力のスラブ間での伝達を行うために設置される。一方のスラブへ相当な力がかかると、前記力は隣のスラブへと合わせ釘により伝達され、よってスラブ間の連続面を維持する。この方式の不都合な点は、この荷重を伝達するためには、二つのスラブの周辺端部においてコンクリートの局部的破壊があってはならないということである。よって合わせ釘を使用するコンクリートの箇所には具体的な補強を行うこと、及び/又は、コンクリートスラブへと肉厚部を設けること、が必須である。さらに合わせ釘を配置することは舗装の設置に二次的工程を付け加えることになる。このように、合わせ釘方式はスラブ間で変位及び荷重を伝達するのに有用な手段であるが、これはまた費用のかかるものであり、また一般的な用途の歩道には通常相応しくない。このことは、合わせ釘方式を広く採用することによる非常に大きな資本コストよりもむしろ、舗装を修復するための進行形の保守計画を採用する方を自治体が好むことから明らかである。
【0017】
本発明は、舗装にとって連続表面は極めて重要ではあるが連続表面を平坦に保つことは歩道にとってそう重要でもないということにまず最初に気がつくことで、合わせ釘方式の不都合な点を解消したものである。このように、妥当な費用制約条件下でスラブユニットの持ち上がりを防止することは難しいであろうが、舗装が有用性を保ち且つ通行人の往来に安全である限り、防止することは必須ではない。
【0018】
このように、アーティキュレイション部材が最初から二つのスラブへと連結されず、単体舗装スラブ内へと投入された場合、舗装の制限的亀裂生成及びそれによる複数のスラブユニットの形成に引き続いて本発明が即座に機能し始めることを理解されたい。このことは、現場打ちアーティキュレイション部材によって連結された二つの隣接スラブの投入を排除するものと解釈されるべきではない。
【0019】
上記したように、コンクリートスラブへと加えられる外側平面の変位は、樹木の根、土壌の膨張、土壌の乾燥、あるいは舗装の下にある不安定な路盤により引き起こされうるものである。
【0020】
コアは弾性的なものであるため、変位が起こったとき、二つのスラブに対して曲がり且つ枢動するアーティキュレイション部材をスラブが持ち上げることになる。さらに変位すると、第一のスラブは第二のスラブを前記アーティキュレイション部材を軸とした枢動により持ち上げることになる。
【0021】
連結手段は変位の変化に関連した力を伝達できるものでなくてはならない。これらの力はスラブの質量、路盤から持ち上がる際の第二のスラブの摩擦、及び周辺土壌による凝集力を含むものである。よって連結手段はまずスラブ平面内の引張荷重に、次に第一のスラブが元の平面から持ち上げられて第二のスラブを変位させ始める際のせん断力に抗することができなくてはならない。
【0022】
弾性コアの材料はゴムを含むものであることが好ましい。アーティキュレイション部材の枢動は本発明のコア構想の要である。したがってゴムなどの弾性材料は枢動を実現するのに効果を奏する。
【0023】
弾性コア材料はさらに再生ゴム粉末を含むものであることがより好ましい。本発明は申し分なく機能するのに大きな寸法公差を必要としない。よってアーティキュレイション部材の形成は再生材料の好適な用途となり得、したがって環境のためになる。
【0024】
連結手段もまたゴム製であることがさらに好ましい。このようにもし連結手段もまたゴム製であるなら、アーティキュレイション部材をゴムからなる一つの単体押出し物から形成し、アーティキュレイション部材の製造コストを引き下げることが可能となる。あるいは、連結手段がゴムよりも実質的に硬質な材料から作られるものでもよい。コンクリートへと連結し且つ弾性コアを介してコンクリートスラブ間で荷重を伝達しなくてはならないという点で連結手段の機能は弾性コアとは幾分異なるため、経済的及び機能的にこの用途により相応しい異なる材料から連結手段を製作することで効果を得ることもあるであろう。
【0025】
連結手段は鋼鉄製であることがより好ましい。上記したように、硬い材料から作られることで連結手段は経済的なものとなり、さらに効果的であるためには鋼鉄製にできる。
【0026】
連結手段は弾性コアから発出する突出部であることが好ましい。連結手段を形成する材料がゴム、鋼鉄、あるいは他の材料であろうと、連結手段が突出部であることは現場打ち舗装の打設時に設置されるアーティキュレイション部材に非常に合っている。
【0027】
あるいは、連結手段がスラブと弾性コアに連結する分離可能な突出部であってもよい。分離可能突出部としての連結手段の一実施例においては、連結手段がコアを貫通する鋼鉄スパイクで、コンクリート内への投入のために“歯車形”の端部外形を有するものである。
【0028】
あるいは、連結手段は接着材であってもよい。例えば舗装がプレキャストであり、よって後になって設置が行われるスラブを使用する場合、舗装の設置時に隣接スラブの周辺端部へとアーティキュレイション部材を機能可能に接着してもよい。
【0029】
好ましくは、コンクリートスラブは徒歩通行向けの舗装スラブである。あるいは、コンクリートスラブが橋用の敷板、または前記敷板の表面仕上げ用のスラブであってもよい。
【0030】
アーティキュレイション部材はさらに亀裂生成手段を含むことが好ましい。前記生成手段は、現場打ち舗装に脆弱ラインを設けることによるスラブの限定的亀裂発生の一助となることを狙ったものである。このように、コンクリート表面にこてで撫で付けられた脆弱ラインに代わる手段として、亀裂生成手段を有するアーティキュレイション部材は同一又は類似の機能を果たし、且つ好都合なことにこれらの脆弱ラインを設けるための二次的な工程を省くことができる。あるいは、こて塗りされた表面に用いられた場合、前記亀裂生成手段は脆弱ラインの範囲を限定するのにさらに役立つものとなる。
【0031】
亀裂生成手段は、弾性コアから離れてコンクリートの上面及び/又は下面へと向かう突出部であることがより好ましいが、ただしそこを突き抜けるものではない。このように、前記表面とアーティキュレイション部材との間のコンクリート厚は周囲のコンクリートのものよりかなり小さくなり、よって妨害因子が加わるとコンクリートは正確に所望の脆弱ラインの部分で亀裂を生じ、本発明が有効的に機能するものとする。アーティキュレイション手段はさらに分離手段を含むことが好ましい。分離手段は弾性コアからコンクリートの上面及び/又は下面へと延びて前記表面を実質的に貫く突出部とすることができる。亀裂生成手段に代わる手段として、分離手段は舗装の隣接部分間に分離バリアを設ける突出部であり、よって亀裂生成の結果ではなく打設時において非連続なスラブへと舗装を分離するものとできる。分離手段は基本的に、アーティキュレイション部材と同時に容易に設置される、工夫を加えた横断方向への枠組みとすることができる。舗装の亀裂生成をコントロールでき且つ隣接スラブを明瞭に定めることができる利点に加えて、分離手段はさらにスラブ間の収縮目地としても作用し得る。このように、アーティキュレイション部材はスラブを関節で繋ぎ、且つコンクリート収縮の結果生じる舗装内の隙間を制限し熱伸長を受け入れる伸縮継手として作用する収縮目地をもたらすという複数の機能を果たし得る。
【0032】
好適な実施例の説明
アーティキュレイション部材のさらなる説明は添付の図面に関して行うほうがわかりやすく、これは本発明の考えられうる構成を描いたものである。アーティキュレイション部材の他の構成も可能であり、よって添付図面の詳細は本発明についての先の記述の一般性を超えるものと理解されるべきではない。
【0033】
図1は舗装内に投入されたアーティキュレイション部材(1)を示す。アーティキュレイション部材(1)はコア(2)を有し、これを軸にアーティキュレイション部材(1)は枢動可能である。さらには連結手段(3)、ここではコンクリート(5、6)とかみ合い且つアーティキュレイション部材(1)の一方の側から他方へと荷重を伝達するのに十分なサイズを有する側方突出部、を有している。
【0034】
本発明のこの実施例においては、アーティキュレイション部材(1)はゴム等、一つのエラストマー押出し物から作られており、これはまたその一部に再生ゴム粉末を含むものであってもよく、あるいは全てが再生ゴム粉末から作られてもよい。粒状化された車のタイヤからの再生ゴム粉末を使用可能であることの環境面での利点は明らかであろう。
【0035】
連結手段(3)よりも肉厚な箇所を有するあるいは同じ寸法を有するアーティキュレイション部材(1)の一部をコア(2)が含み得ることは当業者にとっては明らかなことであろう。純粋な幾何学的説明でなくしてコア(2)の該部分を定義するにあたって、コア(2)が、荷重が隣接スラブ(5、6)間で伝達される際に最大の曲げ応力に晒されるアーティキュレイション部材(1)の部分であることに気づくことが肝要である。アーティキュレイション部材(1)に応力に基づく機能を与えると、連結手段は応力という点でコンクリートと係合し、これは摩擦のみによって、あるいはコンクリートとの機械的結合(図示せず)によって成し遂げられ、そしてこのように、少なくとも摩擦係合については、連結手段(3)の上下でコンクリート舗装の厚さを極度に減らすことなく表面積を最大とすることが主な考慮事項である。しかしながらコア(2)には曲げ応力の伝達によって一つの舗装から隣りへと荷重を伝達することが求められるもので、よって幾何学的面からいえば、予想される曲げ荷重、もっとも重要なのはコア(2)上部での引張荷重、に対処できるだけのサイズを有しさえすればよい。
【0036】
また亀裂生成手段(4)、ここでは上方及び下方に向けられた突出部、も有しており、これらは厚さの減少したコンクリート断面を作り出し、よってこの箇所でコンクリートに亀裂が入りやすくする。
【0037】
亀裂発生時には、舗装は二つのスラブユニット5、6へと事実上分割され、アーティキュレイション部材(1)がなければこれらは事実上互いに独立して動くものとなる。しかしながらアーティキュレイション部材(1)を所定位置に配置していることで、一方のスラブユニット(5)から他方(6)へと変位及び荷重の伝達が可能になる。
【0038】
最後に、このような舗装に対して一般になされるように、こてで撫で付けられた刻み目(7)が舗装を横切って横断方向に設けられ、コンクリートの断面厚さをさらに減少させ、よって亀裂の形成を促進する。これはアーティキュレイション部材(1)を設置しない場合標準的に行われていることではあるが、亀裂生成手段(4)を有するアーティキュレイション部材(1)を用いる場合、このような刻み目(7)を有することは機能標準の観点からいって概念的には過剰となりうるものである。それでもなおある特定の状況では、このような特徴を付加することは舗装使用者から亀裂を隠すことで美的恩恵をもたらすものとなる。
【0039】
図2はアーティキュレイション部材(1)の他の実施例を示すものであり、分離手段(8)を有するものである。亀裂生成手段(4)を用いる代わりに、分割部が舗装(5、6)内にあるように、コア(2)から上方、そしてことによると下方へと延びる突出部をアーティキュレイション部材(1)が含むものとできる。このように、最初の亀裂形成に頼る必要なく、打設の前にスラブユニット(5、6)の範囲が定められる。分離手段(8)を有することによりもたらされる利点のうちには伸縮目地の節約がある。このように、養生時のコンクリート収縮を受け入れるために舗装に伸縮目地を設けることもできるが、分離手段(8)はスラブユニット(5、6)間に全層緩衝体をもたらし、これは収縮による舗装内での隙間の形成を制限するものとなる。
【0040】
図3はスラブユニット(6)へと深刻な変位が加わったあとの図1のアーティキュレイション部材(1)を示すもので、これは樹木の根(9)により引き起こされたものである。通行人の往来のための舗装は一般に樹木の近くに設けられるため、舗装(6)の下へと根(9)が伸びることもよくあることである。樹木の成長につれ根(9)も伸び、結果舗装(6)の持ち上がりにつながる。アーティキュレイション部材(1)を配置しなければスラブユニット(6)はスラブユニット(5)とは無関係に上方へと変位することとなる。このように、スラブユニット(6)の影響を受けた部分における段差により舗装に断絶が生じる。これは歩行者用舗装道路へと乗り入れ可能な乗り物にとって問題となるだけでなく、徒歩での通行にも危険であり、使用者が躓き転ぶおそれがある。
【0041】
アーティキュレイション部材(1)があると、スラブユニット(5)もまた上方へと変位し、舗装の比較的連続した表面を維持する。亀裂(10)は生じるが、起こり得る有用性又は美観的な問題を解消するのに必要なのは舗装沿いの岩屑、あるいはこのような亀裂を埋めるための保守計画のみである。もしこのような補修措置が必要であったとしても、このような舗装を取り替えるための維持費用と比べれば大したことではない。
【0042】
連結手段(3)を考慮するにあたり、連結手段(3)のコンクリート係合端には多くの有用な外形が採用可能である。なおこれは全て現場打ちの状況に基づいた話であり、この場合コンクリートを打つ前にアーティキュレイション部材(1)が設置され、こうしてアーティキュレイション部材(1)はコンクリートと一体となる。これに代わるものとしてはプレキャスト(pre−cast)スラブの使用があり、この場合連結手段はプレキャストスラブと繋がるために接着剤又は他の係合手段を含むものとできる。
【0043】
図4、5A及び5Bはアーティキュレイション部材(1)の設置の補助に用いられる支持手段(12)を示している。ある状況では、舗装を作るためにコンクリートを打つ間、アーティキュレイション部材(1)を所定位置に保持することが都合良い場合がある。ある特定の状況では、ゴムの比重はアーティキュレイション部材(1)がより密度の高いコンクリート(一般には比重が2.2〜2.4)に浮いてしまうというものであるため、ブラケットを設けることが都合よく、これは型枠(16)へと連結されたとき、コンクリートが連結手段(3)へと至りそして沈めるにつれてのアーティキュレイション部材(1)の浮き上がりに抗する。よって本発明の一実施例では、アングル部材(14A、14B、及び17)の集合体からなる支持手段(12)が設けられている。部材(17)は釘(13)により型枠(16)へと固定されている。さらに要素(14A及び14B)はアングル(17)へと固定され、アーティキュレイション部材(1)の方向と並行に延びるように向けられている。部材(14A及び14B)は狭い取り付け穴をなすように向けられ、そこには上方分離手段(4)がぴったりと滑り込むようになっており、いったんアーティキュレイション部材(1)と係合した部材(14A及び14B)は分離手段(4)の上部を囲い込み連結手段(3)を押さえつける。このように完全に据え付けられた状態では、支持手段はコンクリート打設に備えてアーティキュレイション部材(1)と快適に係合する。支持手段(12)が必要とされる度合いは要因の数に因り、そして、支持手段(12)がもはや必要とされないコンクリートの水準はポイント(15A)、そしてちょうど連結手段(3)に至るまで、またはコンクリートが連結手段(3)を沈めたしまっているポイント(15B)となろう。いずれにしても、そしてアーティキュレイション部材(1)を設置する人々により判断が下されたとき、アーティキュレイション部材(1)がコンクリートとしっかり係合したら支持手段(12)は取り除かれ、コンクリート打設が引き続き行われる。
【0044】
図6は他の構成の支持手段(19)を示し、これは舗装(5)の一部を仕上げるための手段として用いられているが、ここではさらなる作業が必要となることが予想されており、そしてアーティキュレイション部材(1)は終端バリアとして用いられ、今後付け加えられるべき舗装へのさらなる増築部分に備える。支持手段(19)はアーティキュレイション部材(1)側の連結手段(3)を囲い込むように向けられた平行な部材からなり、これには将来の舗装が付け加えられることとなる。下方部材(18B)は分離手段の下方部分(4B)及び連結手段(3)と接するように設けられ、さらなる部材(18A)は分離手段(4)の上方部分(4A)及び連結手段(3)の反対側に接するように設けられる。これらの部材は連結ブラケット(20)を釘固定することで型枠(16)へと固定され、これは支持要素(18A及び18B)へと固定されている。
【0045】
このように、舗装(5)の一部が完成したときにはその部分から突出連結手段(3)を有するアーティキュレイション部材(1)が突き出し、これは支持手段(19)によって支持され且つ閉じ込められ、その後型枠(16)へと固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は本発明によるアーティキュレイション部材の断面立面図である、
【図2】
図2は本発明の他の実施例によるアーティキュレイション部材の断面立面図である、
【図3】
図3は本発明によるアーティキュレイション部材のさらなる断面立面図である、
【図4】
図4は本発明の他の実施例によるアーティキュレイション部材のさらなる断面立面図である、
【図5】
図5Aは本発明の一実施例による支持手段の立面図である、
図5Bは図5Aによる支持手段の平面図である、
【図6】
図6は本発明のさらなる実施例によるアーティキュレイション部材の断面立面図である。
(発明の属する技術分野)
本発明は舗装及びコンクリートスラブの構築に関し、特に前記スラブ間の差動に対して用いられる接合方法に関する。
【0002】
発明の背景
車道に併設されたあるいは公園や他の場所を通る、自治体議会の維持管理責任下にある歩行者用通路は、コンクリートから作られることが多い。このような歩行者用道路は非常に小さなトラフィック負荷しかかからないので、このような道路、すなわち歩道は一般にコンクリート内にほとんどもしくは全く補強が加えられていない。
【0003】
こうした歩道は一般的に舗装スラブから作られており、所定位置間での通路構築時に必要とされるコンクリート打設の回数を制限することで経済的に舗装を設置するため、かなりの長さで現場打ち(cast−in−place)されている。
【0004】
舗装は任意の単位量で打設されるため、この単体スラブは外部要因及び補強の欠如により最終的に亀裂を生じることが知られている。このような外部要因とは、近くの樹木からの根の張り出し、濡れた膨張性粘土による土壌の盛り上がり、夏季の乾燥による土壌の収縮、あるいは舗装を支持する路盤が貧弱に築造されたことによる基礎の不等沈下である。
【0005】
この亀裂の数および箇所をコントロールするため、養生に先んじてコンクリートへと横断方向の脆弱ラインが設けられる。一般的にこれはコンクリートを横切る線をこてで撫でつける(trowelling)ことで行われ、このようにして周囲の領域と比べ、コンクリートに局所的な弱体化をもたらす。これは、元の単体スラブから複数のスラブユニットが生まれることを確実なものとすることで舗装の長期間の有用性を確保すること、並びに、この脆弱ラインのうちに亀裂を隠すという二重の効果を奏するものである。
【0006】
残念ながら、脆弱ラインにおけるこの最初の亀裂にひき続き、土壌または樹木の根などの妨害因子はスラブに影響を及ぼし続けることになる。非連続なずっと小さなユニットへと壊れてしまったスラブは簡単に持ち上がる。さらにこのような妨害因子は、隣接スラブが異なる程度で影響を受けることで必ず差動を引き起こすため、あるスラブの動きは隣接スラブと比べると、異なる速度、変位量で起こることになる。
【0007】
隣接スラブに対するあるスラブの差動は必ず、一つの周辺端部をその隣りよりも高くあるいは低くする。かくして、かつての連続表面はそうではなくなり、表面には盛り上がった幾つもの断絶が形成される。
【0008】
このように状況によっては、平坦な連続表面を有していたかつての単体スラブは複数の非連続なユニットからなるものとなり、バラバラで非連続な表面をもたらすことになる。このような表面は車椅子や乳母車などの歩行者用乗り物にとって好都合な道をもたらす代わりに、このような乗り物にとって事実上通行不能となるものであり、言うまでもなく、徒歩での通行にとっては危険なものとなる。
【0009】
このように、舗装スラブ間の不等変位を蒙った舗装を作り直すために制約ある予算の中から高額な保守計画へと財源を割り当てることは、自治体にとって深刻な問題となっている。さらにこのような自治体は、スラブユニットの持ち上がった周辺端部により躓き転ぶことで怪我をした歩行者たちからの訴訟に対して、不確定責任を負わなくてはならない。
【0010】
発明の説明
したがって本発明は、コンクリートスラブ間の不等変位を少なくし、結果として生じるこの変位と関連した有害な作用を減らすことを目的とする。
【0011】
したがって本発明の第一の態様においては、弾性コアを有するアーティキュレイション部材がもたらされ、前記コアはそこへと取り付けられた連結手段を有し、連結手段は共面の2つのコンクリートスラブを各スラブの隣接する周辺端部に沿って連結するものとされ、ここで共面コンクリートスラブの一つに面外変位が加えられたとき、この変位がアーティキュレイション部材を軸とした枢動により他方のコンクリートスラブへと伝達されるものである。
【0012】
本発明の第二の態様においては、アーティキュレーテッドスラブの集合体を構築する方法がもたらされ、この方法は、
(i)濡れたコンクリートを受け止められるような型枠を設置し、
(ii)複数のアーティキュレイションラインに沿って複数のアーティキュレイション部材を配置し、
(iii)型枠内に濡れたコンクリートを打設してアーティキュレイション部材にかみ合わせ、
(iv)コンクリートを養生しアーティキュレイション部材によって連結された複数の隣接したスラブユニットを形成する、工程を含むものである。
【0013】
本発明の一つの好ましい実施例においては、濡れたコンクリートはアーティキュレイション部材を完全に沈めてしまい、その後、アーティキュレイションラインの位置に脆弱ラインを形成する。この実施例においては、土壌の移動又は根の張り出しなどによる外側からの荷重に集合体が晒された場合でも、集合体は脆弱ラインに沿って亀裂を生じ、アーティキュレイション部材により連結された複数の隣接スラブユニットを形成するものとなる。
【0014】
本発明の第三の態様においては、複数の脆弱ラインと前記脆弱ラインに沿って配置された複数のアーティキュレイション部材とからなるコンクリートスラブがもたらされ、ここで前記スラブは脆弱ラインにそって亀裂を生じるものとされ、これにより、アーティキュレイション部材を用いた連結を介して関節で繋がっているスラブ部分をもたらすものである。
【0015】
現場打ち舗装の場合、アーティキュレイション部材は単体舗装内に投じられるものとできる。一般的に舗装にこてで撫で付けられる横断方向脆弱ラインに沿ってアーティキュレイション部材を配置することで、土壌又は樹木の根の干渉により舗装が最終的に亀裂を生じた場合、単体舗装は互いに隣接する二つの非連続なスラブを形成し、アーティキュレイション部材によって各スラブの隣接周辺端部は基本的に同一線形となる。
【0016】
隣接する単体舗装スラブへと連結するように単体舗装を設置する際、前記スラブ間には伸縮継手及び収縮目地を配置することが一般的である。収縮目地は一般的に養生時のコンクリート収縮に対する材料からなる弾性シートであり、弾性材料は前記スラブ間に隙間が形成されるのを防ぐ。同様に、また伸縮継手への適用においても、前記スラブ間での鋼鉄製の合わせ釘(dowels)の使用はコンクリートスラブに関して公知である。前記合わせ釘はコンクリート内へと投入されたチューブ内へと配置され、合わせ釘に沿って摺動することでスラブ間での自由な一方向への移動を許容する。鋼鉄製でよって比較的硬いものである合わせ釘は面外への力のスラブ間での伝達を行うために設置される。一方のスラブへ相当な力がかかると、前記力は隣のスラブへと合わせ釘により伝達され、よってスラブ間の連続面を維持する。この方式の不都合な点は、この荷重を伝達するためには、二つのスラブの周辺端部においてコンクリートの局部的破壊があってはならないということである。よって合わせ釘を使用するコンクリートの箇所には具体的な補強を行うこと、及び/又は、コンクリートスラブへと肉厚部を設けること、が必須である。さらに合わせ釘を配置することは舗装の設置に二次的工程を付け加えることになる。このように、合わせ釘方式はスラブ間で変位及び荷重を伝達するのに有用な手段であるが、これはまた費用のかかるものであり、また一般的な用途の歩道には通常相応しくない。このことは、合わせ釘方式を広く採用することによる非常に大きな資本コストよりもむしろ、舗装を修復するための進行形の保守計画を採用する方を自治体が好むことから明らかである。
【0017】
本発明は、舗装にとって連続表面は極めて重要ではあるが連続表面を平坦に保つことは歩道にとってそう重要でもないということにまず最初に気がつくことで、合わせ釘方式の不都合な点を解消したものである。このように、妥当な費用制約条件下でスラブユニットの持ち上がりを防止することは難しいであろうが、舗装が有用性を保ち且つ通行人の往来に安全である限り、防止することは必須ではない。
【0018】
このように、アーティキュレイション部材が最初から二つのスラブへと連結されず、単体舗装スラブ内へと投入された場合、舗装の制限的亀裂生成及びそれによる複数のスラブユニットの形成に引き続いて本発明が即座に機能し始めることを理解されたい。このことは、現場打ちアーティキュレイション部材によって連結された二つの隣接スラブの投入を排除するものと解釈されるべきではない。
【0019】
上記したように、コンクリートスラブへと加えられる外側平面の変位は、樹木の根、土壌の膨張、土壌の乾燥、あるいは舗装の下にある不安定な路盤により引き起こされうるものである。
【0020】
コアは弾性的なものであるため、変位が起こったとき、二つのスラブに対して曲がり且つ枢動するアーティキュレイション部材をスラブが持ち上げることになる。さらに変位すると、第一のスラブは第二のスラブを前記アーティキュレイション部材を軸とした枢動により持ち上げることになる。
【0021】
連結手段は変位の変化に関連した力を伝達できるものでなくてはならない。これらの力はスラブの質量、路盤から持ち上がる際の第二のスラブの摩擦、及び周辺土壌による凝集力を含むものである。よって連結手段はまずスラブ平面内の引張荷重に、次に第一のスラブが元の平面から持ち上げられて第二のスラブを変位させ始める際のせん断力に抗することができなくてはならない。
【0022】
弾性コアの材料はゴムを含むものであることが好ましい。アーティキュレイション部材の枢動は本発明のコア構想の要である。したがってゴムなどの弾性材料は枢動を実現するのに効果を奏する。
【0023】
弾性コア材料はさらに再生ゴム粉末を含むものであることがより好ましい。本発明は申し分なく機能するのに大きな寸法公差を必要としない。よってアーティキュレイション部材の形成は再生材料の好適な用途となり得、したがって環境のためになる。
【0024】
連結手段もまたゴム製であることがさらに好ましい。このようにもし連結手段もまたゴム製であるなら、アーティキュレイション部材をゴムからなる一つの単体押出し物から形成し、アーティキュレイション部材の製造コストを引き下げることが可能となる。あるいは、連結手段がゴムよりも実質的に硬質な材料から作られるものでもよい。コンクリートへと連結し且つ弾性コアを介してコンクリートスラブ間で荷重を伝達しなくてはならないという点で連結手段の機能は弾性コアとは幾分異なるため、経済的及び機能的にこの用途により相応しい異なる材料から連結手段を製作することで効果を得ることもあるであろう。
【0025】
連結手段は鋼鉄製であることがより好ましい。上記したように、硬い材料から作られることで連結手段は経済的なものとなり、さらに効果的であるためには鋼鉄製にできる。
【0026】
連結手段は弾性コアから発出する突出部であることが好ましい。連結手段を形成する材料がゴム、鋼鉄、あるいは他の材料であろうと、連結手段が突出部であることは現場打ち舗装の打設時に設置されるアーティキュレイション部材に非常に合っている。
【0027】
あるいは、連結手段がスラブと弾性コアに連結する分離可能な突出部であってもよい。分離可能突出部としての連結手段の一実施例においては、連結手段がコアを貫通する鋼鉄スパイクで、コンクリート内への投入のために“歯車形”の端部外形を有するものである。
【0028】
あるいは、連結手段は接着材であってもよい。例えば舗装がプレキャストであり、よって後になって設置が行われるスラブを使用する場合、舗装の設置時に隣接スラブの周辺端部へとアーティキュレイション部材を機能可能に接着してもよい。
【0029】
好ましくは、コンクリートスラブは徒歩通行向けの舗装スラブである。あるいは、コンクリートスラブが橋用の敷板、または前記敷板の表面仕上げ用のスラブであってもよい。
【0030】
アーティキュレイション部材はさらに亀裂生成手段を含むことが好ましい。前記生成手段は、現場打ち舗装に脆弱ラインを設けることによるスラブの限定的亀裂発生の一助となることを狙ったものである。このように、コンクリート表面にこてで撫で付けられた脆弱ラインに代わる手段として、亀裂生成手段を有するアーティキュレイション部材は同一又は類似の機能を果たし、且つ好都合なことにこれらの脆弱ラインを設けるための二次的な工程を省くことができる。あるいは、こて塗りされた表面に用いられた場合、前記亀裂生成手段は脆弱ラインの範囲を限定するのにさらに役立つものとなる。
【0031】
亀裂生成手段は、弾性コアから離れてコンクリートの上面及び/又は下面へと向かう突出部であることがより好ましいが、ただしそこを突き抜けるものではない。このように、前記表面とアーティキュレイション部材との間のコンクリート厚は周囲のコンクリートのものよりかなり小さくなり、よって妨害因子が加わるとコンクリートは正確に所望の脆弱ラインの部分で亀裂を生じ、本発明が有効的に機能するものとする。アーティキュレイション手段はさらに分離手段を含むことが好ましい。分離手段は弾性コアからコンクリートの上面及び/又は下面へと延びて前記表面を実質的に貫く突出部とすることができる。亀裂生成手段に代わる手段として、分離手段は舗装の隣接部分間に分離バリアを設ける突出部であり、よって亀裂生成の結果ではなく打設時において非連続なスラブへと舗装を分離するものとできる。分離手段は基本的に、アーティキュレイション部材と同時に容易に設置される、工夫を加えた横断方向への枠組みとすることができる。舗装の亀裂生成をコントロールでき且つ隣接スラブを明瞭に定めることができる利点に加えて、分離手段はさらにスラブ間の収縮目地としても作用し得る。このように、アーティキュレイション部材はスラブを関節で繋ぎ、且つコンクリート収縮の結果生じる舗装内の隙間を制限し熱伸長を受け入れる伸縮継手として作用する収縮目地をもたらすという複数の機能を果たし得る。
【0032】
好適な実施例の説明
アーティキュレイション部材のさらなる説明は添付の図面に関して行うほうがわかりやすく、これは本発明の考えられうる構成を描いたものである。アーティキュレイション部材の他の構成も可能であり、よって添付図面の詳細は本発明についての先の記述の一般性を超えるものと理解されるべきではない。
【0033】
図1は舗装内に投入されたアーティキュレイション部材(1)を示す。アーティキュレイション部材(1)はコア(2)を有し、これを軸にアーティキュレイション部材(1)は枢動可能である。さらには連結手段(3)、ここではコンクリート(5、6)とかみ合い且つアーティキュレイション部材(1)の一方の側から他方へと荷重を伝達するのに十分なサイズを有する側方突出部、を有している。
【0034】
本発明のこの実施例においては、アーティキュレイション部材(1)はゴム等、一つのエラストマー押出し物から作られており、これはまたその一部に再生ゴム粉末を含むものであってもよく、あるいは全てが再生ゴム粉末から作られてもよい。粒状化された車のタイヤからの再生ゴム粉末を使用可能であることの環境面での利点は明らかであろう。
【0035】
連結手段(3)よりも肉厚な箇所を有するあるいは同じ寸法を有するアーティキュレイション部材(1)の一部をコア(2)が含み得ることは当業者にとっては明らかなことであろう。純粋な幾何学的説明でなくしてコア(2)の該部分を定義するにあたって、コア(2)が、荷重が隣接スラブ(5、6)間で伝達される際に最大の曲げ応力に晒されるアーティキュレイション部材(1)の部分であることに気づくことが肝要である。アーティキュレイション部材(1)に応力に基づく機能を与えると、連結手段は応力という点でコンクリートと係合し、これは摩擦のみによって、あるいはコンクリートとの機械的結合(図示せず)によって成し遂げられ、そしてこのように、少なくとも摩擦係合については、連結手段(3)の上下でコンクリート舗装の厚さを極度に減らすことなく表面積を最大とすることが主な考慮事項である。しかしながらコア(2)には曲げ応力の伝達によって一つの舗装から隣りへと荷重を伝達することが求められるもので、よって幾何学的面からいえば、予想される曲げ荷重、もっとも重要なのはコア(2)上部での引張荷重、に対処できるだけのサイズを有しさえすればよい。
【0036】
また亀裂生成手段(4)、ここでは上方及び下方に向けられた突出部、も有しており、これらは厚さの減少したコンクリート断面を作り出し、よってこの箇所でコンクリートに亀裂が入りやすくする。
【0037】
亀裂発生時には、舗装は二つのスラブユニット5、6へと事実上分割され、アーティキュレイション部材(1)がなければこれらは事実上互いに独立して動くものとなる。しかしながらアーティキュレイション部材(1)を所定位置に配置していることで、一方のスラブユニット(5)から他方(6)へと変位及び荷重の伝達が可能になる。
【0038】
最後に、このような舗装に対して一般になされるように、こてで撫で付けられた刻み目(7)が舗装を横切って横断方向に設けられ、コンクリートの断面厚さをさらに減少させ、よって亀裂の形成を促進する。これはアーティキュレイション部材(1)を設置しない場合標準的に行われていることではあるが、亀裂生成手段(4)を有するアーティキュレイション部材(1)を用いる場合、このような刻み目(7)を有することは機能標準の観点からいって概念的には過剰となりうるものである。それでもなおある特定の状況では、このような特徴を付加することは舗装使用者から亀裂を隠すことで美的恩恵をもたらすものとなる。
【0039】
図2はアーティキュレイション部材(1)の他の実施例を示すものであり、分離手段(8)を有するものである。亀裂生成手段(4)を用いる代わりに、分割部が舗装(5、6)内にあるように、コア(2)から上方、そしてことによると下方へと延びる突出部をアーティキュレイション部材(1)が含むものとできる。このように、最初の亀裂形成に頼る必要なく、打設の前にスラブユニット(5、6)の範囲が定められる。分離手段(8)を有することによりもたらされる利点のうちには伸縮目地の節約がある。このように、養生時のコンクリート収縮を受け入れるために舗装に伸縮目地を設けることもできるが、分離手段(8)はスラブユニット(5、6)間に全層緩衝体をもたらし、これは収縮による舗装内での隙間の形成を制限するものとなる。
【0040】
図3はスラブユニット(6)へと深刻な変位が加わったあとの図1のアーティキュレイション部材(1)を示すもので、これは樹木の根(9)により引き起こされたものである。通行人の往来のための舗装は一般に樹木の近くに設けられるため、舗装(6)の下へと根(9)が伸びることもよくあることである。樹木の成長につれ根(9)も伸び、結果舗装(6)の持ち上がりにつながる。アーティキュレイション部材(1)を配置しなければスラブユニット(6)はスラブユニット(5)とは無関係に上方へと変位することとなる。このように、スラブユニット(6)の影響を受けた部分における段差により舗装に断絶が生じる。これは歩行者用舗装道路へと乗り入れ可能な乗り物にとって問題となるだけでなく、徒歩での通行にも危険であり、使用者が躓き転ぶおそれがある。
【0041】
アーティキュレイション部材(1)があると、スラブユニット(5)もまた上方へと変位し、舗装の比較的連続した表面を維持する。亀裂(10)は生じるが、起こり得る有用性又は美観的な問題を解消するのに必要なのは舗装沿いの岩屑、あるいはこのような亀裂を埋めるための保守計画のみである。もしこのような補修措置が必要であったとしても、このような舗装を取り替えるための維持費用と比べれば大したことではない。
【0042】
連結手段(3)を考慮するにあたり、連結手段(3)のコンクリート係合端には多くの有用な外形が採用可能である。なおこれは全て現場打ちの状況に基づいた話であり、この場合コンクリートを打つ前にアーティキュレイション部材(1)が設置され、こうしてアーティキュレイション部材(1)はコンクリートと一体となる。これに代わるものとしてはプレキャスト(pre−cast)スラブの使用があり、この場合連結手段はプレキャストスラブと繋がるために接着剤又は他の係合手段を含むものとできる。
【0043】
図4、5A及び5Bはアーティキュレイション部材(1)の設置の補助に用いられる支持手段(12)を示している。ある状況では、舗装を作るためにコンクリートを打つ間、アーティキュレイション部材(1)を所定位置に保持することが都合良い場合がある。ある特定の状況では、ゴムの比重はアーティキュレイション部材(1)がより密度の高いコンクリート(一般には比重が2.2〜2.4)に浮いてしまうというものであるため、ブラケットを設けることが都合よく、これは型枠(16)へと連結されたとき、コンクリートが連結手段(3)へと至りそして沈めるにつれてのアーティキュレイション部材(1)の浮き上がりに抗する。よって本発明の一実施例では、アングル部材(14A、14B、及び17)の集合体からなる支持手段(12)が設けられている。部材(17)は釘(13)により型枠(16)へと固定されている。さらに要素(14A及び14B)はアングル(17)へと固定され、アーティキュレイション部材(1)の方向と並行に延びるように向けられている。部材(14A及び14B)は狭い取り付け穴をなすように向けられ、そこには上方分離手段(4)がぴったりと滑り込むようになっており、いったんアーティキュレイション部材(1)と係合した部材(14A及び14B)は分離手段(4)の上部を囲い込み連結手段(3)を押さえつける。このように完全に据え付けられた状態では、支持手段はコンクリート打設に備えてアーティキュレイション部材(1)と快適に係合する。支持手段(12)が必要とされる度合いは要因の数に因り、そして、支持手段(12)がもはや必要とされないコンクリートの水準はポイント(15A)、そしてちょうど連結手段(3)に至るまで、またはコンクリートが連結手段(3)を沈めたしまっているポイント(15B)となろう。いずれにしても、そしてアーティキュレイション部材(1)を設置する人々により判断が下されたとき、アーティキュレイション部材(1)がコンクリートとしっかり係合したら支持手段(12)は取り除かれ、コンクリート打設が引き続き行われる。
【0044】
図6は他の構成の支持手段(19)を示し、これは舗装(5)の一部を仕上げるための手段として用いられているが、ここではさらなる作業が必要となることが予想されており、そしてアーティキュレイション部材(1)は終端バリアとして用いられ、今後付け加えられるべき舗装へのさらなる増築部分に備える。支持手段(19)はアーティキュレイション部材(1)側の連結手段(3)を囲い込むように向けられた平行な部材からなり、これには将来の舗装が付け加えられることとなる。下方部材(18B)は分離手段の下方部分(4B)及び連結手段(3)と接するように設けられ、さらなる部材(18A)は分離手段(4)の上方部分(4A)及び連結手段(3)の反対側に接するように設けられる。これらの部材は連結ブラケット(20)を釘固定することで型枠(16)へと固定され、これは支持要素(18A及び18B)へと固定されている。
【0045】
このように、舗装(5)の一部が完成したときにはその部分から突出連結手段(3)を有するアーティキュレイション部材(1)が突き出し、これは支持手段(19)によって支持され且つ閉じ込められ、その後型枠(16)へと固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は本発明によるアーティキュレイション部材の断面立面図である、
【図2】
図2は本発明の他の実施例によるアーティキュレイション部材の断面立面図である、
【図3】
図3は本発明によるアーティキュレイション部材のさらなる断面立面図である、
【図4】
図4は本発明の他の実施例によるアーティキュレイション部材のさらなる断面立面図である、
【図5】
図5Aは本発明の一実施例による支持手段の立面図である、
図5Bは図5Aによる支持手段の平面図である、
【図6】
図6は本発明のさらなる実施例によるアーティキュレイション部材の断面立面図である。
Claims (27)
- 弾性コアを有するアーティキュレイション部材であって、前記コアはそこへと取り付けられた連結手段を有し、連結手段は共面の2つのコンクリートスラブを各スラブの隣接する周辺端部に沿って連結するものとされ、ここで共面コンクリートスラブの一つに面外変位が加えられたとき、この変位がアーティキュレイション部材を軸とした枢動により他方のコンクリートスラブへと伝達される。
- 弾性コア材料の材料がゴムを含むものである請求項1記載のアーティキュレイション部材。
- 弾性コア材料が再生ゴム粉末を含むものである請求項1又は2記載のアーティキュレイション部材。
- 連結手段が少なくとも部分的にゴムから作られたものである
請求項2又は3記載のアーティキュレイション部材。 - 連結手段が少なくとも部分的に非弾性材料から作られたもの
である請求項1乃至3のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。 - 非弾性材料が金属部分からなるものである請求項5記載のアーティキュレイション部材。
- 連結手段が弾性コアと一体である先行する請求項のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- 連結手段が弾性コア上に取り付け可能である請求項1乃至6のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- 連結手段が弾性コアを貫通する金属スパイクである請求項5又は6記載のアーティキュレイション部材。
- 弾性コアから遠位置にある前記連結手段の末端において、連結手段が歯車形の外形を有するものである請求項5、6又は9記載のアーティキュレイション部材。
- 隣接スラブの周辺端部へと付着するものとされた接着剤表面を連結手段が含むものである請求項1乃至5のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- コンクリートスラブが徒歩通行向けの舗装スラブである先行する請求項のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- コンクリートスラブが橋用の敷板である請求項1乃至11のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- アーティキュレイション部材がさらに亀裂生成手段を含むものである先行する請求項のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- 亀裂生成手段がスラブの上面へと向けられた少なくとも一つの突出部を含むものである請求項14記載のアーティキュレイション部材。
- 亀裂生成手段がさらにスラブの下面へと向けられた少なくとも一つの突出部を含むものである請求項15記載のアーティキュレイション部材。
- アーティキュレイション部材がさらに隣接スラブ間にバリアを設けるための分離手段を含むものである請求項1乃至13のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材。
- 分離手段は弾性コアから発出し且つスラブの上面及び下面へと延びもしくはこれを越えて延びる少なくとも二つの突出部である請求項17記載のアーティキュレイション部材。
- アーティキュレイション部材の断面形状は、連結手段を水平面内に向け分離手段を垂直面内に向けた実質的な十字形である請求項17又は18記載のアーティキュレイション部材。
- 分離手段及び連結手段は、分離手段及び連結手段のそれぞれの中点で交差するものである請求項19記載のアーティキュレイション部材。
- アーティキュレーテッドスラブの集合体を構築する方法であって、
(i)濡れたコンクリートを受け止められるような型枠を設置し、
(ii)複数のアーティキュレイションラインに沿って複数のアーティキュレイション部材を配置し、
(iii)型枠内に濡れたコンクリートを打設してアーティキュレイション部材にかみ合わせ、
(iv)コンクリートを養生しアーティキュレイション部材によって連結された複数の隣接したスラブユニットを形成する、工程を含む方法。 - 前記アーティキュレイション部材が請求項1乃至20のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材である請求項21記載のコンクリートスラブの構築方法。
- 工程(ii)がさらに支持手段の設置を含むものであり、前記支持手段は打設工程中少なくとも一つのアーティキュレイション部材とかみ合うものとされている請求項21又は22記載のコンクリートスラブの構築方法。
- 支持手段は前記少なくとも一つのアーティキュレイション部材とかみ合うように型枠に直接連結するものとされた部材の集合体を含み、よって打設工程中にアーティキュレイション部材が所望の形及び位置に維持される請求項23記載のコンクリートスラブの構築方法。
- アーティキュレイション部材の持ち上がりを防ぐように、分離手段の上方部分を取り囲み且つ連結手段にかみ合うことで支持手段が前記少なくとも一つのアーティキュレイション部材とかみ合うものである請求項23記載のコンクリートスラブの構築方法。
- 複数の脆弱ラインと前記脆弱ラインに沿って配置された複数のアーティキュレイション部材とからなるコンクリートスラブであって、ここで前記スラブは脆弱ラインにそって亀裂を生じるものとされ、これにより、アーティキュレイション部材を用いた連結を介して関節で繋がっているスラブ部分をもたらすもの。
- アーティキュレイション部材が、請求項1乃至20のいずれか一つに記載のアーティキュレイション部材である請求項26記載のコンクリートスラブ。
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