JP2004508382A - Hiv調節及び補助ペプチド、抗原、ワクチン組成物、hivにより誘発される抗体を検出するためのイムノアッセイキット及び方法 - Google Patents

Hiv調節及び補助ペプチド、抗原、ワクチン組成物、hivにより誘発される抗体を検出するためのイムノアッセイキット及び方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、HIVに対する効果的な予防用及び治療ワクチンを得るために、細胞毒性T−細胞活性を拮抗しないで、HIV−1特異的免疫応答を誘発できる新規及び修飾されたペプチドを含んで成る。前記ペプチドは、HIV Tat及びRev、調節タンパク質及びNef、補助タンパク質の保存された領域に基づかれている。前記ペプチドの少なくとも1つを含んで成る遊離−又はキャリヤー−結合された形での抗原、前記抗原の少なくとも1つを含むワクチン組成物、そのような抗原を用いてHIV又はHIV特異的ペプチドにより誘発される検体を検出するためのイムノアッセイキット及び方法が記載される。

Description

【0001】
本発明は、調節及び補助HIVタンパク質の保存された領域に基づいての新規ペプチド、少なくとも1つの前記ペプチドを含んで成る遊離又はキャリヤー−結合された形での抗原、少なくとも1つの前記抗原を含むワクチン組成物、そのような抗原を用いて、ヒト免疫欠損ウィルス(HIV)又はHIV‐特異的ペプチドにより誘発される抗体を検出するイムノアッセイキット及び方法に関する。
【0002】
発明の背景:
ヒト免疫欠損ウィルス型1(HIV−1)、すなわち後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因物質は、発展途上国における健康に対して恐るべき攻撃をし続けている。西洋においては、HIV複製及び成熟を標的化する治療方法が、疾病進行に対して顕著な影響を有している。しかしながら、現在の処置の高い費用、薬物の高い毒性、及び治癒の欠乏は、完全且つ効果的なワクチンの開発がAIDS流行病の制御のために最良であることを意味する。
【0003】
HIV−1は、単純レトロウィルスに見出されない6個の調節及び補助遺伝子、すなわちtat, rev, nef, vif, vpr及びvpuをコードする複合レトロウィルスである(表1)。真核細胞においては、完全にスプライシングされたmRNAのみが、翻訳のために細胞質に輸送される。スプライシングされていないか又は部分的にスプライシングされたRNAは維持され、そして結果的に、核において分解される。
【0004】
この場合、多様にスプライシングされたRNA種に由来するtat, rev及びref遺伝子(Tat, Rev及びNefと称する)によりコードされるタンパク質がまず発現され、そして初期HIV−1遺伝子発現を構成する。単独でスプライシングされたRNAを発現し、そしてまた十分な長さのスプライシングされていないRNAゲノムをパッケージングのために細胞質中に輸送するためには、HIV−1はRNA輸送に対する制限を克服するための手段を明らかにして来た。Tat及びRevは、それらのタンパク質における突然変異がHIV−1生成を排除するので、HIV−1複製のために必須である(Rayton A.I., など., (1986) Cell, 44: 941−947, 及びFisher,A. G., など., (1986) Nature, 320: 367−371)。
【0005】
補助遺伝子は、HIV−1エンベロープ遺伝子、例えばvifの完全に上流に位置するエキソン、又はenvの上流及びその内部ではあるが、しかし異なった読み取り枠、例えばtat, revにおけるエキソンから誘導される。スプライシングの効率は、異なった補助タンパク質の遺伝子発現のレベルを一部調節することである。
【0006】
HIV−1プロウィルスDNAの組み込みに続いて、mRNAの優先的に切断された形が、プロウィルスDNAの5’側の長い末端反復体(LTR)上の部位と相互反応する細胞RNAポリメラーゼIIにより合成される。tatは、発現されるべき第1の遺伝子の1つであり、そして核局在化シグナルを担持する。それは、LTR−指図された転写を1000倍まで増強する有能な転写活性化因子である。Tatの連続した発現は、連続した高レベルの遺伝子発現のための正のフィードバックループを確保する。DNA配列と相互作用する従来の転写活性化因子とは異なって、Tatは、特定のステム−ループ二次構造、すなわちTAR(トランス活性化応答要素)ですべてのHIV−1 RNAの5’末端に直接的に結合する。
【0007】
前記ループ構造は、高く保存され、そいてTat機能のために必要である。Tat/TAR相互作用の構造は、核磁気共鳴(NMR)を用いて分析されている(Puglistなど. (1992) Science, 257: 76−80)。Tatは、RNAポリメラーゼII C−末端ドメインをリン酸化するCDK9を結合する細胞タンパク質、すなわちサイクリンTと共にTARを結合し、それにより、RNA転写体の延長を促進する。それらのTat細胞補因子は活性化された細胞においてのみ存在し、それらのTリンパ球における“擬似潜伏性”をもたらすプロウィルスDNAの転写を制御する。Tatは、2種のエキソンから発現され、核局在化シグナル及びTAR結合領域の両者が第1エキソンに位置する。
【0008】
Tatは、感染された細胞から分泌され、そして隣接する細胞に対して異種効果を発揮することができる。それらは、細胞活性化(Hofmanなど. (1993) Blood, 82: 2774−2780)、細胞アポプトシスの誘発(Machoなど. (1999) Oncogene, 18: 7543−7551, 1995)、分泌可能成長因子としての機能(Trinh, D.P. など. (1999) Biochem. Biophys. Res. Commun., 256: 299−306)、及びウィルスタンパク質合成のための宿主細胞タンパク質合成の調節(Xiaoなど. (1998) Biochem. Biophys. Res. Commun., 244: 384−1998)を包含する。従ってTatを標的化する治療方法は、HIV−1感染に対する強い衝撃を有する。
【0009】
Tat, Rev及びNefをコードする小さな多様にスプライシングされたmRNAは、感染の後、初期相の間、卓越する。限界レベルのRevが生成される場合、スプライシングされていない及び単独でスプライシングされたRNAは翻訳のために細胞質に蓄積し、活発な感染の進行を可能にする。この限界レベルのRevの生成の失敗は、HIV擬似潜在性に寄与することができる。Revは、RNA構造、すなわちゲノムのenvコード領域に位置するRRE(Rev応答要素)を担持するRNAに単に結合することができる。Revは、タンパク質のアミノ末端半分に存在する塩基性アルギニンに富んでいる領域を通してマルチマーとしてRREと相互作用する。この相互作用の結果は、遺伝子生成物、例えばEnv, Vif, Vpn及びVprを供給するであろう部分的にスプライシングされたRNA、及び集合する粒子中への組み込みのために新規ゲノムとして作用するであろうスプライシングされていないRNAの輸送である。
【0010】
Rev/RRE相互作用の構造分析はまた、NMRを用いて行われている(Battisteなど. (1996) Science, 273: 1547−1551, 1996)。Revは、新たに合成されたRNAの連続した輸送のために核と細胞質とのシャトルを可能にする、ロイシンに富んでいる輸送シグナルを担持する(Kallandなど. (1994), J. Virol., 68: 1475−1485; Meyer & Malim, (1994) Genes Dev., 8: 1538−1547)。この場合、Revは、構造遺伝子が調節遺伝子に続いて後期で発現されることを確保する。Revに対して指図された治療方法は、感染初期でのウィルス生活環境を中断するであろう。
【0011】
負の因子として本来記載されているが、Nefは後に、ウィルス複製に対する正の効果を有することが示されており、そして感染の初期及び感染の間、Tat及びRevの量よりも多い量で発現される。Nefは、N−末端でミリスチル化され、そして形質膜の内部側と連結されている。Nefは、エンドサイトーシスにより表面CD4のダウンレギュレーション及び分解を部分的に担当できる(Piguetなど. (1998) EMBO J., 17: 2472−2481)。細胞表面からのCD4の除去は、他のHIV−1株による超感染、又は新しく放出されるウィルスによる再感染を妨げる。
【0012】
Netはまた、MHCクラスのダウンレギュレーションを担当し、それにより、細胞毒性T−リンパ球による破壊から感染された細胞を保護する(Le Gallなど., (1997), Res. Virol. 148: 43−47)。Nefは、末梢血液リンパ球又はT−細胞系のインビトロ感染のために必要とされないので、必須ウィルスタンパク質ではない。しかしながら、Nef欠失変異体は、長期間にわたって低い病原性である。Nefはまた、細胞におけるシグナルトランスダクション経路に対して複雑な効果を有し、そしてT−細胞活性化、すなわち効果的なHIV複製のために必要な特徴に包含されるキナーゼのSH3ドメインと相互作用できる、プロリンに富んでいる領域を含む(Moarefiなど. (1997), Nature, 385: 650−653)。
【0013】
Nef包含ウィルスは、Nef遺伝子に検出されるウィルスよりもよりウィルスDNAを合成することができ、このことは、Nefがウィルス逆転写酵素を直接的に又は間接的に活性化することを示す。ビリオンに関する低レベルのNefが、この現象を担持することができる。低レベルのNefはまた、感染された細胞から放出されるが、但し、隣接する細胞に対する可能性ある効果は不明である。Nefは感染の初期で発現され、そしてCD4及びMHCクラスI発現、及び疾病の進行に対して有意な効果を有するので、それは将来の治療手段のための重要な標的物を提供する。
【0014】
Tat及びNefは、分泌され、そしてマクロファージにより摂取され、そしてMHCクラスII分子と共に発現される。これは、またMHCクラスIIにおいて発現される、ペプチドに基づく治療のための標的物としてのそれらの適合性を改良する。HIV−1複製のために必須である初期遺伝子生成物、例えばTat及びRevの標的化が、初期で発現され、そして疾病の進行に影響を及ぼすNefの他に、重要であることは明確である。
【0015】
【表1】
Figure 2004508382
【0016】
ワクチン候補体における天然に存在するHIV配列は、免疫系のために提供されるエピトープの外観を変えることによって、隠れるHIV固有の能力のために、安定した長期免疫応答を刺激することはできない。エピトープのこの種々の表示を克服するためには、一定のアミノ酸置換及びアミノ酸組み合わせが、信頼できる態様で及び従って、高い程度にそれらの外来性ウィルス抗原を提供し、そして認識する免疫を維持するであろう。
【0017】
上記バックグラウンドに基づいて、本発明者は、調節及び補助HIVタンパク質からのエピトープを模倣することができる新規合成ペプチドを、それらが効果的な治療用及び/又は予防用ワクチンのための必要性を満たすために、免疫系の体液及び細胞部分の両者に対して暴露され得るような態様で企画する可能性を調べることを決定した。
【0018】
この初期研究は、Korber B., など., Human Retroviruses and AIDS 1997 Eds. Theoretical Biology and Biophysics Group, Los Alamos National Lavoratory, Los Alamos, NM により公開される生来のTatアミノ酸配列に基づかれた。第1のTatエピトープは、tatタンパク質のアミノ酸1とアミノ酸24との間に位置する:
【0019】
【表2】
Figure 2004508382
【0020】
本明細書を通して与えられる配列におけるアミノ酸を定義する1文字及び3文字コードは、国際標準に従い、そしてテキストブック、例えばLehninger A.L, Principles of Biochemistry, Worth Publishers Inc., New York, 1982に与えられている。左欄の右側に与えられるアミノ酸は、配列の天然の変動性を表す。本発明者の分析は、この修飾されたエピトープを含む配列をもたらした:
【0021】
【化1】
Figure 2004508382
【0022】
ここで、NIは2−アミノヘキサン酸(ノルロイシン;それぞれ3文字及び1文字コードによりNIe及びNIとして略される)を示し、そしてシステイン残基は酸化された状態で存在し、すなわち鎖間ジスルフィド架橋を形成する。ペプチドのシステイン残基〜C−末端部分(位置22における)は、この選択されたエピトープ外の分子内ジスルフィド結合の部分であるので、類似するペプチド内ジスルフィド結合が選択されたエピトープのN−末端部分にシステインを配置することによって形成される。もう1つの方法は、配列の二量体化により分子間ジスルフィド結合を形成することである:
【0023】
【化2】
Figure 2004508382
【0024】
もう1つの方法は、Tatから選択されたもう1つのエピトープによる二量体化である。Tat上の第2のエピトープは、C−末端方向において、アミノ酸35と57との間に位置し、エピトープの個々におけるCys残基の他に、5個のCys残基を含む10個のアミノ酸により、第1のエピトープから分離される。Cys残基の相対的に高い数は、種々の分子間及び分子内架橋可能性を提供する。たぶん、このCysに富んでいるドメインは、このタンパク質の免疫学的暴露を支配し、そして従って、2種の適切なエピトープの“隠れ(Hiding)”を引き起こす。2種の隣接するエピトープの選択及び修飾は、より最適な手段で、Tatをタンパク質の必須部分を暴露することができる。
【0025】
エスケープ変異体の成長についての確立を低めるためには、エピトープの数はさらに高められ、そして2種の追加のペプチド配列が選択される。それらの配列は、Rev(残基58−78)及びNef(残基65−85)上に位置する。生来の配列は、Human Retroviruses and AIDS 1999; A Compilation and Analysis of Nucleic Acid and Amino Acid Sequences. Eds. Theoretical Biology and Biophysics Group, Los Alumos National Laboratory, Los Alamos に公開されている:
【0026】
【表3】
Figure 2004508382
【0027】
【表4】
Figure 2004508382
【0028】
【表5】
Figure 2004508382
【0029】
いくつかの修飾されたペプチドが、HIV−1抗原としてのそれらのユニーク性及び感受性と組合して、免疫系の刺激のための配列の特異性及びそれらの性質を決定するために合成されている。
【0030】
発明の記載:
本発明のペプチドは、HIV−1エピトープのユニーク性(免疫原性、感受性及び特異性)を維持する性質を有する、上記に記載されるHIV−1Tat、Rev及びNefタンパク質の4種の異なった保存された領域に起因する。さらに、本発明の新規ペプチドは、認識される細胞毒性Tリンパ球(CTL)拮抗効果を有さず、そして少なくとも1つの可能性あるCTLエピトープを有するであろう。
【0031】
上記基準を満たす本発明のペプチドは、次の群:
Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Leu Glu Pro Try Xaa12 His Pro Xaa15 Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Xaa20 Xaa21 Xaa22 Xaa23 Xaa24 (配列番号1)
[ここで前記鎖のアミノ酸は次の意味を有し:
ペプチド誘導体の位置1のXaaは、Met, Ser, Cysであるか又は存在せず、
位置2のXaaは、Glu, Asp, Val,Serであるか又は存在せず、
位置3のXaaは、Ser, Gln, Pro, Leu, Val, Ala, Trp, Tyr又はPheであり、
位置4のXaaは、Val又はIleであり、
位置5のXaaは、Asp, Asn又はIleであり、
位置6のXaaは、Pro, His又はAlaであり、
位置7のXaaは、Arg, Asn, Ser, Lys, Glu又はAspであり、
位置12のXaaは、Leu, Ile又はNleであり、
【0032】
位置15のXaaは、Gly又はProであり、
位置16のXaaは、Ser, Asn又はAlaであり、
位置17のXaaは、Gln, Lys又はThrであり、
位置18のXaaは、Pro又はHisであり、
位置19のXaaは、Lys, Thr, Ser, Ala, Arg, Pro, Glu, Leu, Ile又はNleであり、
位置20のXaaは、Thr, Ala又はIleであり、
位置21のXaaは、Ala, Pro, Asp又はValであり、
位置22のXaaは、Cys又はSerであり、
位置23のXaaは、Thr, Asn又はSerであり、
位置24のXaaは、Asn, Lys, Arg, Gln, Ala, Pro又はThrであり、
前記ペプチドは、配列番号1の配列の少なくとも6個の連続したアミノ酸を含んで成り、さらに複数のCys残基は、鎖間ジスルフィド結合の一部、−S−(CH−S−又は−(CH−架橋(ここでpは1〜8である)を形成し、任意には、1又は複数のヘテロ原子、例えばO, N及びSにより介在される];
【0033】
Xaa Xaa Xaa Phe Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa10 Xaa11 Xaa12 −Z−Tyr Xaa Gly Xaa15 Lys Lys Arg Xaa19 Xaa20 Xaa21 Xaa22 Xaa23 (配列番号4)
[ここで前記鎖のアミノ酸は次の意味を有し:
位置1のXaaは、Pro, Ile, Leu, Thr, Tyr又はValであり、
位置2のXaaは、Val, Ala, Cys又はLeuであり、
位置3のXaaは、Cys, Ile, Leu, Val又はNleであり、
位置5のXaaは、Ile, Leu, Gln, Met又はThrであり、
位置6のXaaは、Thr, Asn, Lys又はArgであり、
位置7のXaaは、Lys, Arg又はGlnであり、
位置8のXaaは、Gly又はAlaであり、
位置9のXaaは、Leu又はIleであり、
位置10のXaaは、Gly, Ser又はAlaであり、
位置11のXaaは、Ile又はGlyであり、
位置12のXaaは、Ser, Phe又はTyrであり、
【0034】
位置14の前に挿入されるXaaは、Leu, Ile又はNleであり、
位置15のXaaは、Arg, Lys, Ser又はシトルリン(Cit)であり、
位置19のXaaは、Arg, Lys, Ser, Gly又はCitであり、
位置20のXaaは、Gln, Arg又はProであり、
位置21のXaaは、Ile又はLeuであり、
位置22のXaaは、Gly, Leu, Ile, Cysであるか又は存在せず、
位置23のXaaは、Glyであるか又は存在せず、
ここで配列番号4の配列は、少なくとも6個の連続したアミノ酸を含んで成り、そして−Z−は任意であり、そしてPEG、修飾されたPEG及び/又は [Gly](ここで、nは1,2又は3である)を有し、さらに複数のCys残基は、鎖間ジスルフィド結合の一部、−S−(CH−S−又は−(CH−架橋(ここでpは1〜8である)を形成し、任意には、1又は複数のヘテロ原子、例えばO, N及びSにより介在される];
【0035】
Xaa Ile Leu Xaa Xaa Xaa Leu Gly Arg Xaa10 Xaa11‐Z‐Xaa12 Leu13 Xaa Xaa Xaa14 Xaa15 Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Leu Pro Pro Leu (配列番号7)
[ここで位置1のXaaは、Phe, Tyr, Trp又はArgであり、
位置4のXaaは、Gly, Ser, Asn, Asp, Cys, Val, Thr, Ala又はArgであり、
位置5のXaaは、Thr, Ala, Asp, Asn又はSerであり、
位置6のXaaは、Tyr, Cys, Phe, Arg, His, Ser, Val又はLeuであり、
位置10のXaaは、Ser, Pro, Phe, Leu又はIleであり、
位置11のXaaは、Ala, Thr, Glu, Gln, Val, Pro又はSerであり、
位置12のXaaは、Glu, Lys, Gln, Asp, Asn, Tyr, Trp又はPheであり、
位置13の後に挿入されるXaaは、Ser, Pro, Phe, Leu又はIleであり、
【0036】
位置14の前に挿入されるXaaは、Ala, Thr, Glu, Gln, Val, Pro又はSerであり、
位置14でXaaは、Glu, Lys, Gln, Asp又はAsnであり、
位置15でXaaは、Pro, Ser, Ala又はAsnであり、
位置16でXaaは、Val, Asn, Gly又はProであり、
位置17でXaaは、Pro, Gln, His, Ser, Leu, Arg, Thr, Asp又はIleであり、
位置18でXaaは、Leu,Phe又はValであり、
位置19でXaaは、Gln,Leu,Pro,His,Asp又はGluであり、
ここで配列番号7の配列は、少なくとも6個の連続したアミノ酸から成り、そしてリンカー‐Z‐は任意であり、そしてPEG、修飾されたPEG及び/又は[Gly](ここでnは1,2又は3である)を有する];
【0037】
Xaa Leu Val Gly Xaa Pro Xaa Xaa Pro Xaa10 Xaa11 Pro−Z− [Arg] Xaa Xaa13 Xaa14 Pro Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Xaa20 Xaa21(配列番号10):
[ここで位置1のXaaは、Lys又はArgであり、
位置5のXaaは、Phe又はLeuであり、
位置7のXaaは、Ile又はValであり、
位置8のXaaは、Thr, Arg, Lys, Ala又はMetであり、
位置10のXaaは、Gln又はHisであり、
位置11のXaaは、Val, Leu又はIleであり、
位置13の前に挿入されるXaaは、Leuであり、
位置14のXaaは、Leu, Val又はThrであり、
位置15のXaaは、Arg又はシトルリン(Cit)であり、
【0038】
位置17のXaaは、Met, Val, Ile, Nle又はLeuであり、
位置18のXaaは、Thr又はAspであり、
位置19のXaaは、Tyr, Phe又はArgであり、
位置20のXaaは、Lys又はArgであり、
位置21のXaaは、Ala, Gly, Ser, Glu又はGlnであり、
位置22のXaaは、Ala, Ser又はValであり、
ここで配列番号10の配列が少なくとも6個の連続したアミノ酸から成り、リンカー‐Z‐は任意であり、そしてPEG、修飾されたPEG及び/又は[Gly](ここでnは1,2又は3である)を有し、そしてnとは無関係に、[Arg]におけるmは0,1,2又は3である]から選択され、
前記配列の末端は、遊離カルボキシル−又はアミノ基、アミド、アシル、アセチル又はそれらの塩であり得、そして/又は前記ペプチド配列は、固体支持体に固定されていることを特徴とする。
【0039】
新規ペプチド配列は、配列番号1,4,7又は10の配列群から選択された少なくとも1つのペプチドを含んで成る良好な抗原として作用する可能性を有する。抗原性は、例えば固相への二量体化又は多量体化、及び/又は固定化により、種々のペプチドの割合又は濃度、又はペプチドのサイズを調節することにより適合され得る。前記抗原は、O, S又はNのような1又は複数のヘテロ原子により、たぶん介在されるC−Cアルキレンのような鎖又は架橋のCys残基間での架橋又はジスルフィド架橋により連結されるか、又は好ましくは、連結されていない、本発明の複数のポリペプチド配列を含んで成る。前記鎖は、モノマー、ダイマー又はオリゴマー形で固相に固定され得る。さらに、アミノ酸は、固定化を促進するための“アーム(arm)”を達成するために、その末端に付加され得る。
【0040】
PEGはポリエチレングリコール(HO(CHCHO)H)であり、そしてリンカー−Zの一部であり得、任意にはPEGは、ジカルボン酸(HO(CHCHO)CO(CHCOOH)又は末端カルボキシル基(HO(CHCHO)a−1CHCOOH)(ここで、aは1〜10であり、そしてbは2〜6である)により、連結の前、修飾される。
リンカー−Z−は、PEG、修飾されたPEG又はそれらの組合せ、及び/又は1又は複数の組合されたGly残基から成ることができる。他方では、リンカー−Z−は、Gly−架橋 [Gly]n(ここで、nは1,2または3である)から成る。
【0041】
本発明のペプチドにおけるすべてのアミノ酸は、D−又はL−形の両者で存在することができるが、但し天然に存在するL−形が好ましい。
ペプチド配列のC−及びN−末端は、末端NH−基及び/又はCOOH−基の修飾により天然の配列と異なり、すなわちそれらは例えば、キャリヤー又はもう1つの分子のための結合部位を供給するために、アシル化され、アセチル化され、アミド化されるか又は修飾され得る。
本発明のペプチドは、少なくとも6〜50個のアミノ酸、好ましくは10〜30個のアミノ酸から成る。それらは、同定される位置におけるアミノ酸のすべての天然の変動性を包含する。
【0042】
本発明のポリペプチド抗原は、遊離形又はキャリヤー結合された形で存在する。ペプチドが任意には結合されるキャリヤー又は固相は、広範囲の種類の既知キャリヤーから選択され得る。それは、診断用抗原として、又はワクチンにおける免疫化成分として、固定されたポリペプチドの意図された使用に関して、選択されるべきである。
【0043】
例えば、診断目的のために使用され得るキャリヤーの例は、磁気ビーズ、又はコポリマー、例えばスチレン−ジビニルベンゼン、ヒドロキシル化されたスチレン−ジビニルベンゼン、ポリスチレン、カルボキシル化されたポリスチレンのラテックス、カーボンブラックのビーズ、活性化されていないか又はポリスチレン又はポリ塩化ビニル活性化ガラス、エポキシ−活性化された多孔性磁気ガラス、ゼラチン又は多糖粒子又は他のタンパク質粒子、赤血球細胞、モノクローナル又はポリクローナル抗体又はそのような抗体のFabフラグメントである。
【0044】
本発明のさらなる態様によれば、抗原は、キャリヤー、アジュバント、又は他の免疫刺激要素、例えばenv遺伝子を担持するカナリアポックスウィルスと共にたぶん組合されるワクチンの一部を形成することができる。ワクチン目的のためのキャリヤー及び/又はアジュバントの例は、他のタンパク質、例えばヒト又はウシ血清アルブミン及びキーホールリンペットヘモシアニン及び脂肪酸である。免疫刺激材料は、次の3種のグループに分けられ得る:アジュバント、抗原のためのキャリヤー及びビークル。
【0045】
アジュバントの例は、アルミニウムヒドロキシド、アルミニウム塩、サポニン、ムラミルジ及びトリペプチド、モノホスホリル脂質A、パルミチン酸、B.ペルツシス(B.pertussis)、及びTh1サイトカインIL−12及びIL−1を含む種々のサイトカインを包含する。多数のタンパク質のトキシンが、CTLワクチンの開発において有用である、シトソール中に細胞膜を通してパッセンジャータンパク質を運ぶために使用され得る。キャリヤーは、細菌トキソイド、例えば不活性化された破傷風菌及びコレラトキシン、遺伝子的に解毒された細菌トキシン、例えばE.コリからの熱不安定性エンテロトキシン、脂肪酸、生存ベクター、例えばポリオキメラ、及び粒質物を形成するためにハイブリッドタンパク質、例えば酵母レトロランスポゾンハイブリッドTY粒子及びHBcAg粒子を包含する。
【0046】
近代的なワクチンにおいて時折存在する成分であるビークルは、鉱油エマルジョン、完全及び不完全フロイントアジュバント、植物油エマルジョン、非イオン性ブロックポリマー界面活性剤、スクアレン又はスクアラン、リポペプチド、リポソーム及び生分解性微小球から成る。新規ワクチンの開発のために有意な可能性を有する2種の最近のアジュバントは、水中油マイクロエマルジョン(MF59)及びポリマー微小球を包含する。抗原の免疫原性を増強することができるいずれかの物質が使用され得、そしていくつかの追加の異なったキャリヤー又はアジュバントがアメリカ又はヨーロッパ薬局により提供されている。
【0047】
免疫刺激使用のための抗原の適切な配合物はまた、インターフェロン、例えばINF−γ、鉱ウィルスケモカイン又は造血成長因子、例えば顆粒球マクロファージ成長因子を含んで成ることができる。
例えば小腸における刺激及び吸収を増強するためのもう1つのアプローチは、小さなペプチド、例えばジ、トリ又はテトラペプチドと共に、本発明のペプチドを投与することである。それらのペプチドは、本発明のペプチド以外に又はそれと組合して投与され得る。好ましくは、ペプチドは、D−又はL−形、好ましくはD−形でのアミノ酸から成るトリペプチドYGGと共に投与される。
【0048】
例えば粘膜を通してワクチンの非経口投与するための最近のアプローチは、粘膜アジュバントの非毒性誘導体を創造するための遺伝子融合技法、必須遺伝子に欠失を有する遺伝子的に不活性化された抗原、抗原、及び粘膜免疫応答の調節及び制御において重要である特定のサイトカインの同時発現、及びDNA又はRNA摂取及び宿主細胞におけるその内因性発現を可能にする遺伝子材料自体を包含する。
細胞介在性免疫性が必要とされる耐久性のある応答を開発する1つのアプローチは、1又は複数の特異的抗原をコードするプラスミドDNAによりワクチン接種することである。
【0049】
HIV感染に対して保護するためには、ワクチンは、粘膜性及び全身性免疫応答を誘発すべきであり、そしていずれかの便利な経路により、例えば非経口的に、例えば皮下的に、皮膚下的に、静脈内に、筋肉内的に、経口的に、粘膜的に又は鼻腔内的に投与され得た。
本発明のワクチンの好ましい態様においては、それは、配列番号1,4,7及び10の群から選択された少なくとも1つのペプチドを含む抗原を含んで成り、より好ましい異なったペプチドは等量で存在する。
【0050】
さらなる好ましい態様においては、ワクチン組成物は、下記抗原を含む:
F V I H R L E P W L H P G S Q H NI T A S T N−NH(配列番号14)及び
R L V G F P V K P Q V P G L L R P L T Y K A A−NH(配列番号15)。
前記配列は、細胞免疫系を活性化することができ、そしてCTL−エピトープと共に寄与することができる。CTL−エピトープの骨格内に包含されるアミノ酸変化が、増強された結合を達成するために企画される。他のアミノ酸変化は、ペプチドの合成を促進し、そして/又はペプチドの溶解能力を高めるために行われて来た。
【0051】
本発明の抗原を用いて、体液のサンプルにおける、HIV−1又はHIV−1特異的ペプチド又はタンパク質により誘発される抗体を検出するための方法は、本発明の追加の態様である。この検出のために企画されるイムノアッセイキット、及び前記抗原と選択的に反応することができる抗体がまた、本発明により包含される。
【0052】
ペプチドの調製の記載:
本発明のペプチドは、線状アミノ酸配列を生成するいずれかの既知の方法、例えば組換えDNA技法により生成され得る。本発明の1又は複数のペプチド又は前記ペプチドのマルチマーをコードする核酸配列は、発現ベクター中に導入される。適切な発現ベクターは例えば、複製及び発現のための必要な制御領域を含んで成る、プラスミド、コスミド、ウィルス又はYAC(酵母人工染色体)である。発現ベクターは、宿主細胞における発現のために刺激され得る。適切な宿主細胞は例えば、細菌、酵母細胞及び哺乳類細胞である。
【0053】
そのような技法は、当業界において良く知られており、そして例えばSambrookなど., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, 1989により記載されている。他の良く知られている技法は、例えば、いわゆるMerrifield合成により、液相において又は好ましくは固相(樹脂)上で1つのアミノ酸残基を次のアミノ酸残基にカップリングすることによる分解又は合成である。例えば、Barang and Merrifield in the Peptides, Analysis, Synthesis, Biology, Vol. 2, E. Gross and Meinhofer, Ed. (Acad. Press, N. Y., 1980), Kneib−Coronier and Mullen Int. J. Peptide Protein Res., 30, p. 705−739 (1987), 及びFields and Noble Int. J. peptide Protein Res., 35, p. 161−214 (1990) を参照のこと。
【0054】
結合された又は環状のペプチドが所望される場合、アミノ酸配列は、適切な線状アミノ酸配列が合成される場合、1つのペプチド配列内に、又は2種のペプチド配列間で2個のシステイン残基を環化するか又は連結するために化学的酸化段階にゆだねられる。Kajaなど., Tetrahedron Letter, 33, 8, p.1073−1076, 1992を参照のこと。
【0055】
合成の一般的な記載:
下記例において調製されるすべてのペプチド誘導体は、標準のプログラムを用いて、Milligen 9050 Peptide Septide Synthesizer上で合成された。使用される樹脂は、0.20m当量/gの理論負荷用量を有するTenta Gel P RAM (RAPP POlYMERE GmbH, Tubingen) であった。合成の最終生成物は、真空下で一晩、乾燥された。次に、ペプチドは、スキャベンジャーとしてエタンジチオール(5%)及び水(5%)の存在下での90%トリフルオロ酢酸による処理により樹脂から分離された(RTで1.5時間)。
【0056】
次に、樹脂が濾過され、そして追加のトリフルオロ酢酸(100%)(2×20ml)によりフィルター上を洗浄された。組合された濾液が真空下で蒸発され(RTで水浴)、そして樹脂がエチルエーテル(200ml)と共に粉砕され、そして沈殿された生成物が濾過された。フィルター上の固形物が氷酢酸(100ml)によりすばやく溶解され、そしてメタノール中、20%酢酸1.5Lに添加され、そして淡褐色が残るまで、メタノール中、ヨウ素の0.1M溶液により処理された。
【0057】
次に、酢酸塩形でのDowex×1×8イオン交換体(15g)(Bio−Red,Richmond, CA)が添加され、そしてその混合物が濾過された。濾液が蒸発され、そして残留物が酢酸から凍結乾燥された。次に、生成物が、0.1%トリフルオロ酢酸中、アセトニトリル水溶液を含む適切なシステム中、Kromasil(商標)100−5 C8 (EKA Nobel, Surte, Sweden) により充填されたカラム上での逆相液体クロマトグラフィーにより分析された。順類な物質を含む画分がプールされ、溶液が蒸発され、そして生成物が酢酸から凍結乾燥された。最終HPLC分析が最終生成物に対して行われ、そしてペプチドの構造アミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめられた。
【0058】
合成の間に使用されるすべてのアミノ酸はL−アミノ酸であり、そしてそれらは、α−アミノ官能基でフルオレニルメトキシ−カルボニル基により保護された。側鎖は次の通りに保護された:
Cys (Trt), Gln (Trt), Glu (OtBu), Thr (tBu);
前記括弧内の略語は次の通りである:
Trt=トリフェニルメチル;tBu=tert−ブチル;OtBu=ブチルエステル。
アミノ酸誘導体は、Bachem AG, Switzerlandにより供給された。
【0059】
実施例
例1 NI NI NH (配列番号2)の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。次に、前記ペプチドを、Iによる酸化により環化した。前記ペプチドを、酢酸/メタノール(1:4)に溶解し、そしてメタノール中、0.1MのI溶液を添加した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):97%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):2746.2。
【0060】
例2 NI NI NH (配列番号3)の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):97%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):2538.0。
【0061】
例3 NI Cit Cit NH (配列番号5)
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
【0062】
例4 NI NI Cit Cit NH (配列番号6)の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):97%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):3097.7。
【0063】
例5 NH (配列番号8)の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):97%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):2990.6。
【0064】
例6 NH (配列番号9)の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
【0065】
例7 Cit NI NH (配列番号 11 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
【0066】
例8 NH (配列番号 12 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):97%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):。
分子式:C1302173929
【0067】
例9ジスルフィド架橋を通しての二量体化
例2のペプチド配列を、酸化段階を通して連結し、システイン残基がジスルフィド架橋を形成するジペプチドを形成する。架橋を次のいずれかの手段により形成する:
A)Iによる酸化。ペプチド(異なる場合、等量)を、酢酸/メタノール(1:4)に溶解し、そしてメタノール中、0.1MのI溶液を添加し、ホモダイマーの混合物を生成し、又は
【0068】
B)[Cys(Spy)22]−配列番号3を通しての酸化。2MのAcOH(水性)及び2−プロパノール(1:1)に溶解された、2.3mMの配列番号3のペプチドを、2,2−ジチオジピリジン(3当量)により処理し、[Cys(Spy)22−配列番号3を得る。[Cys(Spy)22]−配列番号3を、10mMのNHOAc(水性、pH=6.5)及びメタノール(5:2)に溶解し、配列番号3のダイマーを得る。
得られるダイマーの純度を、HPLC分析により決定し、そして構造を、アミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめる。
【0069】
10 NI N−NH (配列番号 14 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):98%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):2540.2。
【0070】
11 A−NH (配列番号 15 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):99%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):2520.3。
【0071】
12 .参照例nativ tat 1配列 N−NH (配列番号 16 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):97%以上(1%以下の単一の不純物);
分子量(遊離塩基):2708.1。
【0072】
13 .参照例nativ tat 2配列 R−NH (配列番号 17 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):94%以上;
分子量(遊離塩基):2806.4。
【0073】
14 .参照例nativ Nef 配列 A−NH (配列番号 18 )の調製
前記ペプチドを、合成の一般的記載に従って、対応する出発材料から、アミド形で合成した。純度をHPLC分析により決定し、そして構造をアミノ酸分析及び質量分析法(LDI−MS)により確かめた。
純度(HPLC):95%以上;
分子量(遊離塩基):2384.4。
【0074】
15
配列番号3及び12のペプチドを含んで成るワクチンを調製する。凍結乾燥されたペプチドを、無菌水に溶解し、4mg/mlの最終濃度を得る。顆粒球−マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)の調製をまた、製造業者の使用説明書に従って調製し、0.3mg/mlの最終濃度の調製物を得る。前記2種の溶液を、皮下注射する。典型的な注射用量は100μlである。
【0075】
16
配列番号14及び15のペプチドを含んで成るワクチンを調製する。凍結乾燥されたペプチドを、無菌水に溶解し、4mg/mlの最終濃度を得る。顆粒球−マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)の調製をまた、製造業者の使用説明書に従って調製し、0.3mg/mlの最終濃度の調製物を得る。前記2種の溶液を、皮下注射する。典型的な注射用量は100μlである。
【0076】
17
抗原溶液又は懸濁液を、等部のBehringの完全又は不完全フロイントアジュバントと共に混合し、そして次に、注射器又はホモジナイザーにより吸い上げたり、出したりすることにより、細かく乳化し、そして強く圧縮する。そのエマルジョンは、少なくとも30分間、安定して持続すべきである。抗原−アジュバントエマルジョンを、補充物として最良に皮下注射する。
【0077】
18HIV −1により誘発された抗体の検出のためのイムノアッセイ
磁気粒子試薬は、製造業者により推薦されるプロトコールに従って調製されるべきである。Dynal ASは、使用されるDynabeadsの製造業者である。リガンドにより被覆された磁気粒子は、試薬1と呼ばれる。本発明のペプチドを、磁気粒子の予備活性化された表面に共有結合する。磁気粒子の表面にペプチドを物理的に吸収することもまた可能である。試薬1における粒子の濃度は、1mg/ml〜15mg/mlの範囲内である。粒度は0.2μm〜15μmである。ペプチドの濃度は、0.01mg/mg粒子〜1mg/mg粒子の範囲内である。
【0078】
抗ヒトIgアルカリホスファターゼ(AP)接合の抗体試薬を、Dako ASの推薦されるプロトコールに従って調製する。このプロトコールはこの分野においては標準の方法である。この試薬は試薬2と呼ばれる。
基質溶液フェノールフタレイン−一リン酸は、Fluka AGの推薦されるプロトコールに従って調製されるべきである。このプロトコールは、この分野においては標準の方法である。この基質溶液は試薬3と呼ばれる。
使用される洗浄及びインキュベーション緩衝液は、次の追加の化合物を含む標準の0.05Mのトリス−基材の緩衝液である:Tween20(0.01%〜0.1%)、グルセロール(0.1%〜10%)、及び塩化ナトリウム(0.2%〜0.1%)。
【0079】
アッセイ方法は、1滴の試薬1を、個々のウェルにおいて、2滴の洗浄緩衝液と共に混合するインキュベーション段階を包含する。混合の後、30μlのサンプルを添加し、そしてその溶液を5分間、インキュベートする。磁気粒子を磁石により取り、そして磁石を分離する前、液体を除く。次に、ウェルを、4滴の洗浄溶液により2度、洗浄し、次に、試薬2と共にインキュベートする。1滴の試薬2を、2滴の洗浄緩衝液と共に添加し、そしてその溶液を5分間インキュベートする。
【0080】
磁気粒子を磁石により取り、そして液体を除去し、その後、磁石を分離する。次に、洗浄段階を反復し、その後、試薬3と共にインキュベートする。2滴の試薬3を個々のウェルに添加し、そしてその溶液を3分間インキュベートする。結果は、白色バックグラウンドに対して読み取られ得る。正の結果が読み取られ(3+=強い赤色)、そして負の結果は、負の対照において得られるように、明らかに淡黄/褐色溶液である。
イムノアッセイキットは、HIVウィルス又はHIV−特異的ペプチド又はタンパク質、例えば本発明のペプチドにより誘発される抗体の検出に使用され得る。
【0081】
19治療用又は予防用ワクチン
配列番号1,4,7及び10の配列群から選択された本発明のポリペプチドの少なくとも1つが、抗原を形成し、そしてヒト免疫欠損ウィルス型1(HIV−1)に対する保護を提供するよう意図された予防用又は治療用ワクチンの活性素因を構成することができる。ワクチンは、宿主免疫系(ヒト又は脊椎動物)の保護又は刺激において有益な効果を有する化合物、例えばインターロイキン、インターフェロン、顆粒マクロファージ成長因子、造血成長因子又は同様のものを含むことができる。
【0082】
好ましくは、ワクチン組成物はさらに、アジュバント又はビークルを含み、より好ましくは前記アジュバント又はビークルは、たぶんみょうばんを含むモノホスホリル脂質A(MPL(商標))、フロイトアジュバント(完全又は不完全)又はアルミニウムヒドロキシである。アジュバント/ビークルの最適な量は、選択されるその型に依存するであろう。
【0083】
本発明のペプチドは、リポペプチドワクチンを形成するために、単一の脂肪酸、例えば単一のパルミトイル鎖のC−末端付加により修飾され得る。さらに、リポペプチドが、凍結−融解方法によりリポソーム膜中に導入され、それらの表面上にペプチドリガンドを担持するポリソームがもたらされる。
【0084】
ペプチド又はワクチン配合物は、貯蔵の前、凍結乾燥され得る。凍結乾燥されたペプチドを、無菌水に溶解し、0.1〜100mg/mlの最終濃度を得る。ワクチンは好ましくは、すぐに使用するために、1又は複数の用量単位を含むアンプルにおいて、低温で貯蔵され得る。本発明のペプチドの典型的な用量単位は、次の濃度範囲内である:0.05μg〜1mg/kg体重、好ましくは0.15μg〜15mg/kg体重。当業者は、適切な用量が患者の体重、疾病のタイプ、病状の重症度、投与路及びいくつかの他の要因に依存するであろうことを理解するであろう。治療用ワクチンとして使用される場合、ワクチンは、注射により約12度、投与されるであろう。さらなる追加免疫が追随し、そして極端な場合、患者の一生を通して投与される。注射溶液の調製においては、ペプチドは、1mg/mlペプチドの最終濃度になるよう、無菌水に溶解される。
【0085】
典型的には、注射液の体積は100μl〜200μl(2×100μl)である。ペプチドは好ましくは、適切なアジュバント及び/又は顆粒球−マクロファージ成長因子、例えば0.1〜1mg/mlの濃度範囲内に、製造業者に推薦に従って製造されたLeucomax(商標)(Shering Plough)と共に同時−投与される。本発明のペプチドが、国際特許出願公開番号PCT/NO00/0075号及び/又は同時継続出願のノルウェイ特許出願番号第20004413号に記載されるペプチドと共に投与される組み合わせ治療が特に好ましい。ペプチドは、連続的に又は同時に投与され得る。適切な投与は、皮膚内、皮膚下、静脈内、経口、筋肉内、鼻腔内、粘膜又は他のいずれかの適切な経路であり得る。追加の免疫投与は、保護を維持するために必要とされ得る。当業者は、本発明のワクチン組成物が感染においてのみならず、感染の処理において有用であることを理解するであろう。
【0086】
本発明のペプチドの非毒性効果は、100μg/体重の用量でマウスに注射される場合に観察される。
上記例は、本発明を単に例示している。当業者は、本明細書に記載されるペプチド、抗原及びワクチンを、本発明の範囲内で修飾され得ることを理解すべきである。

Claims (16)

  1. 下記アミノ酸配列群:
    Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Leu Glu Pro Try Xaa12 His Pro Xaa15 Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Xaa20 Xaa21 Xaa22 Xaa23 Xaa24 (配列番号1)
    [ここで前記鎖のアミノ酸は次の意味を有し:
    ペプチド誘導体の位置1のXaaは、Met, Ser, Cysであるか又は存在せず、
    位置2のXaaは、Glu, Asp, Val,Serであるか又は存在せず、
    位置3のXaaは、Ser, Gln, Pro, Leu, Val, Ala, Trp, Tyr又はPheであり、
    位置4のXaaは、Val又はIleであり、
    位置5のXaaは、Asp, Asn又はIleであり、
    位置6のXaaは、Pro, His又はAlaであり、
    位置7のXaaは、Arg, Asn, Ser, Lys, Glu又はAspであり、
    位置12のXaaは、Leu, Ile又はNleであり、
    位置15のXaaは、Gly又はProであり、
    位置16のXaaは、Ser, Asn又はAlaであり、
    位置17のXaaは、Gln, Lys又はThrであり、
    位置18のXaaは、Pro又はHisであり、
    位置19のXaaは、Lys, Thr, Ser, Ala, Arg, Pro, Glu, Leu, Ile又はNleであり、
    位置20のXaaは、Thr, Ala又はIleであり、
    位置21のXaaは、Ala, Pro, Asp又はValであり、
    位置22のXaaは、Cys又はSerであり、
    位置23のXaaは、Thr, Asn又はSerであり、
    位置24のXaaは、Asn, Lys, Arg, Gln, Ala, Pro又はThrであり、
    前記ペプチドは、配列番号1の配列の少なくとも6個の連続したアミノ酸を含んで成る];
    Xaa Xaa Xaa Phe Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa10 Xaa11 Xaa12 −Z−Tyr Xaa Gly Xaa15 Lys Lys Arg Xaa19 Xaa20 Xaa21 Xaa22 Xaa23 (配列番号4)
    [ここで前記鎖のアミノ酸は次の意味を有し:
    位置1のXaaは、Pro, Ile, Leu, Thr, Tyr又はValであり、
    位置2のXaaは、Val, Ala, Cys又はLeuであり、
    位置3のXaaは、Cys, Ile, Leu, Val又はNleであり、
    位置5のXaaは、Ile, Leu, Gln, Met又はThrであり、
    位置6のXaaは、Thr, Asn, Lys又はArgであり、
    位置7のXaaは、Lys, Arg又はGlnであり、
    位置8のXaaは、Gly又はAlaであり、
    位置9のXaaは、Leu又はIleであり、
    位置10のXaaは、Gly, Ser又はAlaであり、
    位置11のXaaは、Ile又はGlyであり、
    位置12のXaaは、Ser, Phe又はTyrであり、
    位置14の前に挿入されるXaaは、Leu, Ile又はNleであり、
    位置15のXaaは、Arg, Lys, Ser又はシトルリン(Cit)であり、
    位置19のXaaは、Arg, Lys, Ser, Gly又はCitであり、
    位置20のXaaは、Gln, Arg又はProであり、
    位置21のXaaは、Ile又はLeuであり、
    位置22のXaaは、Gly, Leu, Ile, Cysであるか又は存在せず、
    位置23のXaaは、Glyであるか又は存在せず、
    ここで配列番号4の配列は、少なくとも6個の連続したアミノ酸を含んで成り、そして−Z−は任意であり、そしてPEG、修飾されたPEG及び/又は [Gly](ここで、nは1,2又は3である)の意味を有する];
    Xaa Ile Leu Xaa Xaa Xaa Leu Gly Arg Xaa10 Xaa11‐Z‐Xaa12 Leu13 Xaa Xaa Xaa14 Xaa15 Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Leu Pro Pro Leu (配列番号7)
    [ここで位置1のXaaは、Phe, Tyr, Trp又はArgであり、
    位置4のXaaは、Gly, Ser, Asn, Asp, Cys, Val, Thr, Ala又はArgであり、
    位置5のXaaは、Thr, Ala, Asp, Asn又はSerであり、
    位置6のXaaは、Tyr, Cys, Phe, Arg, His, Ser, Val又はLeuであり、
    位置10のXaaは、Ser, Pro, Phe, Leu又はIleであり、
    位置11のXaaは、Ala, Thr, Glu, Gln, Val, Pro又はSerであり、
    位置12のXaaは、Glu, Lys, Gln, Asp, Asn, Tyr, Trp又はPheであり、
    位置13の後に挿入されるXaaは、Ser, Pro, Phe, Leu又はIleであり、
    位置14の前に挿入されるXaaは、Ala, Thr, Glu, Gln, Val, Pro又はSerであり、
    位置14のXaaは、Glu, Lys, Gln, Asp又はAsnであり、
    位置15のXaaは、Pro, Ser, Ala又はAsnであり、
    位置16のXaaは、Val, Asn, Gly又はProであり、
    位置17のXaaは、Pro, Gln, His, Ser, Leu, Arg, Thr, Asp又はIleであり、
    位置18のXaaは、Leu,Phe又はValであり、
    位置19のXaaは、Gln,Leu,Pro,His,Asp又はGluであり、
    ここで配列番号7の配列は、少なくとも6個の連続したアミノ酸から成り、そしてリンカー‐Z‐は任意であり、そしてPEG、修飾されたPEG及び/又は[Gly](ここでnは1,2又は3である)の意味を有する];
    Xaa Leu Val Gly Xaa Pro Xaa Xaa Pro Xaa10 Xaa11 Pro−Z− [Arg] Xaa Xaa13 Xaa14 Pro Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Xaa20 Xaa21(配列番号10):
    [ここで位置1でのXaaは、Lys又はArgであり、
    位置5のXaaは、Phe又はLeuであり、
    位置7のXaaは、Ile又はValであり、
    位置8のXaaは、Thr, Arg, Lys, Ala又はMetであり、
    位置10のXaaは、Gln又はHisであり、
    位置11のXaaは、Val, Leu又はIleであり、
    位置13の前に挿入されるXaaは、Leuであり、
    位置14のXaaは、Leu, Val又はThrであり、
    位置15のXaaは、Arg又はシトルリン(Cit)であり、
    位置17のXaaは、Met, Val, Ile, Nle又はLeuであり、
    位置18のXaaは、Thr又はAspであり、
    位置19のXaaは、Tyr, Phe又はArgであり、
    位置20のXaaは、Lys又はArgであり、
    位置21のXaaは、Ala, Gly, Ser, Glu又はGlnであり、
    位置22のXaaは、Ala, Ser又はValであり、
    ここで配列番号10の配列が少なくとも6個の連続したアミノ酸から成り、リンカー‐Z‐は任意であり、そしてPEG、修飾されたPEG及び/又は[Gly](ここでnは1,2又は3である)を有し、そしてnとは無関係に、[Arg]におけるmは0,1,2又は3である]
    から選択された少なくとも1つのアミノ酸配列を含んで成り、
    前記配列の末端は、遊離カルボキシル−又はアミノ基、アミド、アシル、アセチル又はそれらの塩であり得、
    複数のCys残基は、鎖間ジスルフィド結合の一部、−S−(CH−S−又は−(CH−架橋(ここでpは1〜8である)を形成し、任意には、1又は複数のヘテロ原子、例えばO, N及びSにより介在され、そして/又は前記ペプチド配列は、固体支持体に固定されていることを特徴とするペプチド。
  2. 前記配列番号1のアミノ酸配列が、配列番号2、3及び14の群から選択されることを特徴とするペプチド。
  3. 前記配列番号4のアミノ酸配列が、配列番号5及び6の群から選択されることを特徴とするペプチド。
  4. 前記配列番号7のアミノ酸配列が、配列番号8及び9の群から選択されることを特徴とするペプチド。
  5. 前記配列番号10のアミノ酸配列が、配列番号11、12及び15の群から選択されることを特徴とするペプチド。
  6. 少なくとも請求項1記載のペプチドを含んで成ることを特徴とする抗原。
  7. 配列番号1,4,7及び10の群の少なくとも1つから選択された少なくとも1つのペプチドを含んで成ることを特徴とする請求項6記載の抗原。
  8. 請求項6記載の抗原、医薬的に許容できる稀釈剤及び任意にはアジュバント、キャリヤー及び/又はビークル、並びに任意には追加の免疫刺激化合物を含んで成ることを特徴とするワクチン組成物。
  9. 配列番号1,4,7及び10の群から選択された少なくとも1つのペプチドを含んで成ることを特徴とする請求項8記載のワクチン組成物。
  10. 配列番号14及び15のペプチドを含んで成ることを特徴とする請求項9記載のワクチン組成物。
  11. 前記ペプチドが、無菌水溶液に溶解され、そして前記任意の免疫刺激化合物が顆粒球マクロファージコロニー刺激因子であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載のワクチン組成物。
  12. モノホスホリン脂質A(MPL(商標))、完全な不完全フロイントアジュバント、又はアルミニウムヒドロキシドの群から選択されたアジュバントを含んで成ることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項記載のワクチン組成物。
  13. 請求項6記載の抗原が、リポペプチド及び/又はリポソーム配合物として配合されていることを特徴とするワクチン組成物。
  14. 体液サンプルにおけるHIV又はHIV−特異的ペプチド又はタンパク質により誘発される抗体の検出方法であって、抗原が請求項1,2,3,4及び5記載のペプチドから選択されるイムノアッセイに、前記サンプルをゆだねることを特徴とする方法。
  15. 体液のサンプルにおけるHIV又はHIV−特異的ペプチド又はタンパク質により誘発される抗体の検出のためのイムノアッセイキットであって、診断用抗原が請求項1〜5のいずれか1項記載のペプチドであることを特徴とするキット。
  16. 請求項6及び7記載の抗原と選択的に反応することができることを特徴とする抗体。
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