JP2004508230A - モジュール式商用プリンタ - Google Patents

Abstract

モジュール式プリンタは、印刷構成要素を含むハウジング含む。上記ハウジングは、第１外面と、向かい合った第２外面を持つ。複数の取付け要素（４４）は、上記ハウジングの第２面に配置され、複数の位置決め領域（４６）が上記ハウジングの第１面に配置されている。そこには、取付け要素と同数の位置決め領域（４６）が少なくとも存在する。各位置決め領域（４６）は、複数の位置決め用形成物を持ち、上記ハウジングの各取付け要素は、使用中、隣接したプリンタのハウジングの位置決め用形成物の一つと係合し、隣接したプリンタを互いに位置決めする。より詳しくは、各位置決め領域（４６）に複数の位置決め用形成物を備えることにより、隣接したプリンタは、互いにオフセットした関係で配置される。

Description

【０００１】
発明の分野
この発明は、モジュール式プリンタに関する。特に、本発明は、高速の、デジタル式の、写真のような品質の、商用プリンタを実現する為のモジュール式商用プリンタに関するが、必ずしも、これだけに限定されるものではない。
【０００２】
発明の背景
高速印刷の大型動力印刷機は、デイジーチェーン方式で一緒につながれ、刊行物を形成する為に一緒に固定される当該刊行物の所定のページを印刷する。そのような動力印刷機は、極端に大きな容積を占め、とても高価である。
【０００３】
出願人は、同様に、多数フロアが搭載されたページ幅のプリントヘッドを有するプリンタを用いる商用プリンタを提案した。この商用プリンタは、１秒間で最高５つの１８０ページ文書というような極端に高い製作速度が意図されている。
【０００４】
そのような高い製作速度を達成する為には、多量の消耗部品が、プリンタの為に簡単に入手可能である必要がある。そのため、再度、そのような商用プリンタは、極端に大きな容積を占めるが、そのようなプリンタの費用は、出願人Ｍｅｍｊｅｔ（Ｍｅｍｊｅｔ は、Ｓｉｌｖｅｒｂｒｏｏｋ Ｒｅｓｅａｒｃｈ Ｐｔｙ Ｌｔｄの商標）技術を使わない同等のハイエンド商用プリンタより相当に低い。
【０００５】
出願人は、より小さな容積を占め、低処理能力であるが、出願人が以前に提案したＭｅｍｊｅｔ式商用プリンタと同等の品質を有する、商用プリンタに対するニーズを認識した。
【０００６】
発明の概要
本発明によれば、
印刷用構成部品を内包するハウジングであって、第１外面と、対向した第２外面とを有する前記ハウジングと；
上記ハウジングの第２面に配置された複数の取付け要素と；
上記ハウジングの第１面に配置された複数の位置決め領域であって、存在している取付け要素と少なくとも同数の位置決め領域があり、各位置決め領域は、複数の位置決め用形成物を有し、使用中、一のプリンタの、ハウジングの各取付け要素は、隣接するプリンタの、ハウジングの位置決め用形成物の一つと係合し、隣接したプリンタを互いに位置決めする、前記位置決め領域と；
を含む、モジュラー式プリンタが提供される。
【０００７】
ハウジングは、第１外面を画成する第１カバーと、第２外面を画成する、向かい合った第２カバーとを備えてもよい。
【０００８】
各取付け要素は、ロック可能な装置を含んでもよく、この装置は、隣接したプリンタを一緒に固定する為に、関連した位置決め用形成物とロックできるように係合する。各取付け要素は、付随するロック用形成物に関して前記脚部をロックする為のロック手段を有するロック用脚部を備えてもよい。より詳しくは、各ロック用脚部のロック手段は、係合用形成物を支えるスリーブ、例えばピンを含んでもよく、上記スリーブは、所定の円弧を通って回転可能であり、関連した位置決め用形成物に関してロック又はアンロックを生じさせる。
【０００９】
各位置決め用形成物は、その関連したロック用脚部を受容する為の受容ボアという形式でもよく、各位置決め領域のボアは間隔を開けて置かれているので、各位置決め領域のボアを適切に選択することにより、隣接したプリンタは、オフセット方式で一緒に固定される。
【００１０】
さらに、プリンタは、ハウジングの入口端部で第１ガイド手段、ハウジングの出口端部で第２ガイド手段を含んでもよく、各ガイド手段の位置は、ハウジングに関して印刷媒体の進入、退出の異なる角度を満足させるように調節可能であるが、前記角度は、互いにプリンタのオフセットの程度に依存する。各ガイド手段は、ガイドローラでもよい。
【００１１】
本発明は、同様に、一緒に固定された前述したような複数のプリンタを含む、プリンタアセンブリにも拡大される。
【００１２】
上記アセンブリの一形態において、プリンタは、水平に横たわってもよく、互いに垂直に積み重ねられてもよい。隣接したプリンタは、互いに並置されてもよい。
【００１３】
アセンブリの他の実施形態において、プリンタは、垂直方向に拡大されてもよく、お互いに水平に間隔を開けて置かれ、隣接したプリンタが一緒に固定されてもよい。
【００１４】
図面の詳細な説明
図面に関し、参照符号１０は、全体的に本発明によるプリンタを示す。プリンタ１０は、他の同一プリンタと組み合わせて使用されるべきモジュラー式プリンタであり、高速の、デジタル式の、写真のような品質の、商業的印刷を成し遂げる為に、以下、より詳細に説明する。プリンタ１０の配列は、計測可能な印刷システムを提供するために結合することができる。しかし、一つのプリンタ１０も、必要であれば、個々に使用してもよい。
【００１５】
プリンタ１０は、ハウジング１２を備える。ハウジング１２は、上部カバー１４、下部カバー１６（図９）、第１側壁１８，向かい合った第２側壁２０（図９）から構成されている。各々の側壁１８、２０は、端部キャップ又はチェック・モールディング２２で終結している。各々のチェック・モールディング２２は、プリンタ１０の製造費用を減らす為に同一である。各チェック・モールディング２２は、特別仕様のインサート２４が受容されるスロットを有する。
【００１６】
ハウジング１２は、フレーム２６を囲む。プリンタ１０の内部コンポーネントは、フレーム２６で支えられている。
【００１７】
ハウジング１２の各端部で対向したチーク・モールディング２２は、これらの間で調節できるようにガイドローラ２８を支える。このように、各チーク・モールディング２２は、弧状スロット３０を規定し、その中で、その関連したローラ２８の軸が受容されている。
【００１８】
前述したように、商業印刷用途のため、複数のプリンタ１０は一緒に使用されるであろう。図面の図５，図６で例示されているように、プリンタ１０は、スタック４０を形成するように一緒に積み重ねられている。図５で例示された実施形態では、スタック４０は支持テーブル４２上に配置されている。スタック４０における最下部のプリンタ１０は、プリンタ１０のロック用脚部４４によりテーブル４２にロックされている。スタック４０内の、各々の下位プリンタ１０の固定用脚部４４は、隣接するプリンタ１０の頂部にある関連した穴４６に受容されている。各ロック用脚部４４は、差し込み型取付け部品を有し、脚部４４が下位のプリンタまたはテーブル４２の穴４６の一つに挿入されるとき、場合によっては、脚部４４の４分の１回転により、テーブル４２の下位のプリンタに関し上部プリンタ１０をロックする。
【００１９】
図面の図５に例示されるように、プリンタ１０は、水平に積み重ねられるとき、一つのプリンタ１０を下方のプリンタの適切な穴４６の中にロックすることにより、互いにオフセットさせてもよい。したがって、連続的に一直線に並べられた複数の穴４６は、各チーク・モールディング２２の付近に配置される。穴４６の妥当な選択によって、もしオフセットがあれば、オフセットに必要な程度は、達成可能である。
【００２０】
オフセットされたプリンタ１０の積み重ねにより、ペーパ４８のような印刷媒体がアンウインダー（図示せず）から所定角度で各プリンタ１０に送り込まれ、適した出口角度で当該プリンタ１０から送り出される。ペーパ４８が、水平にプリンタ１０に送り込まれたり送り出される場合、スタック４０のプリンタ１０は、互いに関して垂直に配置される。
【００２１】
図６には、スタック４０の他の実施形態が示されている。この実施形態では、プリンタ１０は、垂直に配置され、互いに水平に間隔を開けて置かれている。図示された実施例では、ペーパ４８は、プリンタの上端で各プリンタに送り込まれ、印刷後、各プリンタ１０の底部を通して送り出される。スタック４０は、フレームワーク４９上に支えられ、スタック４０の一端にあるプリンタは、フレームワーク４９のエンドプレート５１に、その固定用脚部４４を介してロックされる。スタック４０における隣接したプリンタ１０は、一つのプリンタ１０のロック用脚部４４を、隣接したプリンタ１０の適切な穴４６に挿入することにより、一緒に固定される。制御盤５４は、プリンタスタック４０の動作を制御するために提供されている。
【００２２】
各プリンタ１０は、二重ＵＳＢポート設備５２内に受容されるＵＳＢ２結線５０を介して、スタック４０における他のプリンタやコントローラと接続されている。ポート設備５２は、入口用ポートと出口ポートを有し、スタック４０のプリンタ１０を一緒にデイジーチェーン方式でつなぎ、互いに通信可能にする。
【００２３】
各プリンタは、一対の向かい合ったプリンタヘッドアセンブリ５４から構成されたプリントエンジン５６を含み、両面印刷を実現している。プリンタ１０のプリントエンジン５６のプリントヘッドアセンブリ５４（図１１）は、最高１２色で印刷することができる。更に詳細に以下で説明されるように、各プリントヘッドアセンブリ５４は複式プリントヘッドであり、必要に応じて、デュプリケートされた６色が、各プリントヘッドアセンブリ５４により印刷可能である。インクは、インク結合ボックス５８を介してプリントエンジン５６に供給される。結合ボックス５８は、１２個のインク結合部６０を上部で支えている。インク用ホース６４は、結合部６０を介して結合ボックス５８に結合され、インクコネクタ６２を介してプリントエンジン５６のプリントヘッドアセンブリ５４と通信する（図９）。電力接続ポート６６も同様に、インク結合部で支えられている。ポート６６は、チェック・モールディング２２の一つの挿入部２４の一つにおける開口部６８を通して受容される。同一の挿入部２４が、空気結合部７０を支えている。空気用ホース７２（図７）は、プリントエンジン５６のプリントヘッドアセンブリ５４に空気を供給し、プリントヘッドアセンブリ５４のプリントヘッドノズル（図示せず）を破片や異物がない状態に維持する。
【００２４】
ローラアセンブリ７４は、プリンタ１０の入口端部に取り付けられている。ローラアセンブリ７４は、駆動用ローラ７６と被駆動用ローラ７８を含む。駆動用ローラ７６は、金属製ブラケット８２で支えられている駆動用モータ８０によって駆動される。金属製ブラケット８２は、ローラアセンブリ７４の反対側の端部で、対応するブラケット８４により、反映されている。ブラケット８２、８４は、フレーム２６で支えられている。
【００２５】
さらに、同様の、出口用ローラアセンブリ８６は、駆動用ローラ８８を持ち、駆動用ローラ８８はプリンタ１０の出口端部に備えられている。再度、ローラアセンブリ８６は、駆動用ローラ８８を持ち、駆動用ローラ８８は、駆動用モータ９０と被駆動用ローラ９２に駆動される。ローラ８６、９２は、金属製ブラケット９４、９６の間で支えられている。ブラケット９４，９６は、フレーム２６に固定されている。ブラケット９４も同様に、モータ９０を支えている。
【００２６】
駆動用ローラ７６は、一組のはすば歯車１３２を介して、被駆動用ローラ７８を駆動する。同様の設備が、ローラアセンブリ８６のローラ８８，９２に関し適用される。
【００２７】
チーク・モールディング２２は、プリンタ１０の入口端部（空気結合部７０を支えるモールディング２２の反対側）で、ＵＳＢ制御のＰＣＢ９８も支える。
【００２８】
プリントエンジン５６は、一対の向かい合った金属製ブラケット１００，１０２を備えるシャシにより支えられ、これらの金属製ブラケット１００，１０２は、ローラアセンブリ７４の下流側（ペーパの供給方向）に取り付けられている。各々の金属製ブラケット１００，１０２は、プリントエンジン５６のプリントヘッドアセンブリ５４の一つを支える。
【００２９】
プリントエンジン５６は、図面の図１０，図１２に更に詳細に示されている。前述したように、プリントエンジン５６は、２つのプリントヘッドアセンブリ５４を備える。プリントヘッドアセンブリ５４は、向かい合った関係で配置され、両面印刷を実現可能にしている。言い換えると、ペーパ４８は、プリントヘッドアセンブリ５４の間を通過する。ブラケット１００，１０２は、プリントヘッドアセンブリ５４を支え、プリントヘッドアセンブリ５４を、ペーパ４８のウェブから、およそ０．７５ｍｍ離れて配置する。この距離は、ブラケット１００，１０２により自動的に調整され、紙厚を変えることで一定間隔に維持する。
【００３０】
それに加えて、更に詳細に以下に説明されるように、プリントヘッドアセンブリ５４のプリントヘッドは、ローラ７６，７８に対する密接な近接を許容し、プリントヘッド間隙に対する密接に制御されたペーパに結びつくように設計されている。
【００３１】
各プリントヘッドアセンブリ５４は、第１プリントヘッド１０４、第２の隣接したプリントヘッド１０６を備える。各々の印刷ヘッド１０４，１０６は、更に、それぞれ、２つのモジュール１０４．１と１０４．２と１０６．１と１０６．２とから構成される。
【００３２】
モジュール１０４．１と１０６．１は、一緒に結合され、第１プリント回路基板（ＰＣＢ）１０８により制御されている。同様に、モジュール１０４．２と１０６．２は一緒に結合され、第２のプリント回路基板（ＰＣＢ）１１０により制御されている。ＰＣＢ１０８，１１０は、屈曲ＰＣＢ１１４を介して、プリントヘッド１０４，１０６のプリントヘッドチップ１１２と通信する。これらの屈曲ＰＣＢ１１４は、プリントヘッド１０４，１０６のモジュール１０４．１、１０４．２、１０６．１、１０６．２のモールディング１１８上のターミナルパッド１１６で終結する。ターミナルパッド１１６は、ＰＣＢ１０８，１１０の対応するパッド（図示せず）と通信する。
【００３３】
モールディング１１８は、互いにミラーイメージになっており、各々は、その自由端でインク用入口１２０を有する点に注意すべきである。インクは、相互に接続されたモールディング１１８だけの一端で送り込まれるので、使われていない入口１２０は、適切なプラグによってふさがれている。また、ＰＣＢ１０８，１１０は、互いにミラーイメージになっている。これは、プリンタ１０の製造コストを減少させ、迅速かつ簡単なプリンタ１０の組立を可能にする。ＰＣＢ１０８、１１０は、シリアルケーブル１２２を介して互いに通信する。ＰＣＢ１０８、１１０の一つは、ＵＳＢ回路基板９８にコネクタ１２４を介して接続される。
【００３４】
各々のＰＣＢ１０８、１１０は、２つのプリントエンジンコントローラ（ＰＥＣ）１２６と、関連するメモリ装置１２８とを持つ。メモリ装置１２８は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ（ＤＲＡＭ）装置である。
【００３５】
各々のプリントヘッドアセンブリ５４は、エンドプレート１３０（図１３）を介して、フレーム１００、１０２で支えられている。
【００３６】
プリントエンジン５６は、より詳細には、図面の図１１に示されている。プリントエンジン５６は、２つのプリントヘッドアセンブリ５４を備える。前述したように、各々のプリントヘッドアセンブリ５４は、２つのプリントヘッド１０４、１０６を備える。各々のプリントヘッド１０４、１０６は、それに関連したプリントヘッドチップ１１２を有する。プリントヘッド１０４、１０６のプリントヘッドチップ１１２は、モールディング１１８の細長い縁部に沿って支えられている。プリントヘッドチップ１１２を載せる各々のモールディング１１８の縁部は、弧状になっている。各々のモールディング１１８の弧状部分は、ローラ７６、７８の半径に近づく曲率半径を有する。プリントヘッド１０４、１０６の当該設計は、ローラ７６、７８に対しプリントヘッドチップ１１２の密接な近接を考慮に入れ、プリントヘッド間隙に対し密接に制御されたペーパになる。そうすることで、プリントヘッドチップ１１２は、（きちんと整備されている）ペーパの一部を印刷し、そのペーパ４８上にインク滴を正確に堆積する。
【００３７】
図面の図１２で明らかに図示されるように、空気チャネル１３８は、各プリントヘッドチップ１１２付近に配置され、空気用ホース７２からプリントヘッドチップ１１２に空気を供給する。
【００３８】
プリントヘッドアセンブリ５４の当該配列で、各６色または１２色が印刷可能になる。６色が印刷されることになっている場合、これらは、モールディング１１８の関連ギャラリー１３６内に、適切な有色インクや関連物質（便宜上、「染料」と呼ぶ）を持つことにより、各アセンブリ５４のプリントヘッド１０４、１０６内にデュプリケートされる。その代わり、各々のプリントヘッドアセンブリ５４は、プリントヘッド１０４、１０６のギャラリー１３６内に装填された適切な「染料」を有する１２の「染料」を印刷可能である。６つの「染料」が印刷されることになっている場合、これらは、通常、シアン、マジェンタ、黄色、黒である。残存ギャラリー１３６は、その時、インク定着剤とワニスを持つ。１２の「染料」が印刷されることになっている場合、「染料」がシアン、マジェンタ、黄色、黒、赤、緑、青、３点色又は２点色のいずれか一方、赤外線インク、定着剤、ワニスを持つ。
【００３９】
６の「染料」が印刷されることになっている場合、プリンタは、１．６ｍ／秒の紙速度で、最高１３６０ページ／分で印刷できるように設計される。１２の「染料」が印刷されることになっている場合、プリンタ１０は、０．８ｍ／秒の紙速度で、最高６８０ページ／分で作動するように設計される。
【００４０】
５０，０００滴／秒でプリントヘッドチップのノズルを作動することにより、高速が達成される。
【００４１】
各々のプリントヘッドモジュール１０４．１，１０４．２，１０６．１，１０６．２は、プリントヘッドチップ１１２当たり６個のノズル列を持ち、各プリントヘッドチップ１１２は、プリンタ当たり７３７，２８０個のノズルを提供する為に９２，１６０個のノズルを備える。この数のノズルで、十分な１６００ｄｐｉ解像度が、１８．６２５インチのウェブ幅で達成可能であることが認められる。この寸法のウェブ幅を提供することにより、多数ページの文書が並んで印刷可能である。
【００４２】
更に、印刷される媒体は局所的にバッファリングされ、その結果、合成物文書は局所的にバッファー付きデータから完全に印刷可能である。
【００４３】
また、各々のボード１０８、１１０にインストールされたメモリ１２８の量は、アプリケーション依存であることも意図されている。たとえば、プリンタ１０が、不変ページ用（例えば、オフセットプレス交換用）に使用されている場合、メモリモジュール当たり１６メガバイトで足りる。各ページの可変性の量が変量イメージのテキストまたは小さい範囲に限られているならば、１６メガバイトは、同様に十分である。しかし、連続したページが完全に異なる用途に対しては、プリントエンジン５６に合計で４ギガバイトを与える為、最高１ギガバイトが各基板１０８、１１０にインストールされることが必要である。これにより、およそ２，０００の完全に異なるページがプリントエンジン５６にデジタル的に格納されることを許容する。データの局部的なバッファリングも、プリンタ１０による高速印刷を容易にする。
【００４４】
プリントエンジン５６と出口用ローラアセンブリ８６との間の距離は、およそ１メートルであり、１秒当たり約０．８ｍのペーパ４８のウェブ速度で、１秒間のウォーム・セット・インク乾燥時間を考慮に入れている。ペーパ４８上の印刷画像の乾燥を容易にする為に、インク用ギャラリー１３６の一つで定着剤が使用されている。さらに、空気用ホース１４２を介して、空気用入口１４０（図１）に接続されたソース（図示せず）からプリンタ１０の内部に暖かい空気が吹き付けられる。空気用入口は、金属製空気用ダクト１４４（図９）に連通しており、プリントエンジン５６を出ていくペーパ４８にわたり暖かい空気を吹き付ける。暖かい空気は、プリンタ１０のハウジング１２の側壁２０のベント１４６により、プリンタ１０の内部から排気される。
【００４５】
プリンタ１０は、印刷媒体装填機構１５０を含み、ペーパ４８をプリンタ１０の内部に装填する。装填機構１５０は、向かい合った一対の継目なしベルト１５２（図面の図１５から図１８に明らかに図示）を備える。このように、図では示されないけれども、これらのベルト１５２は、使用中、印刷後、ダクト１４４を通じて送り込まれた暖かい空気が、ベルト１５２を介して、ペーパ４８の両面にわたり吹き付けられるようになっている。
【００４６】
各ベルト１５２は、一対の間隔を開けて配置されたローラ１５４のあたりを通過する。ローラ１５４は、滑動部１５６内を垂直に摺動できるように閉じ込められて保持されている。滑動部１５６は、プリンタ１０のフレーム２６上に取り付けられている。
【００４７】
各ローラ１５４は、アーム１５８の一端に取り付けられている。各アーム１５８の向かい合った端部は、共通したピボット地点１６０でトラバーサブロック１６２に連結され、アーム１５８は、それらの関連したトラバーサブロック１６２とハサミ形式に連結されている。トラバーサブロック１６２は、順番に、リードまたはウォームネジ１６４上で取り付けられている。ウォームネジ１６４は、ブラケット１６８上に支えられているモータ１６６により回転できるように駆動される。
【００４８】
ローラ１５４は、モータ１７０（図１８）により駆動される。
【００４９】
ペーパをプリンタ１０に装填することが望まれるとき、機構１５０は、ペーパ装填ボタン１７２（図１、図８）により操作される。これにより、ローラモータ１７０は、モータ１６６と共に起動される。モータ１６６の回転により、トラバーサブロック１６２は、矢印１７４の方向に移動し、ベルト１５２を互いに当接させる。ペーパ４８の先行する縁部は、ベルト１５２間に供給され、ベルト１５２により把持され、プリンタ１０を貫通して供給され、出口用ローラアセンブリ８６を通って出て行く。いったんペーパ４８が装填され、モータ１６６の方向が逆転されると、トラバーサブロックは、矢印１７４の方向と反対方向に移動し、ベルト１５２を図面の図１６に示された位置まで移動させる。そのため、印刷中、ベルト１５２はペーパ４８の表面から間隔を開けて配置され、ペーパ４８の表面を圧迫しない。
【００５０】
したがって、本発明によって、商業印刷速度で印刷可能なモジュール式プリンタは、文書印刷用に提供されている。幾つかのモジュールは、様々な紙重量を持つ雑誌のような発行文書用の封入機と結合して配列可能である。さらに、スタック４０における他のプリンタモジュールは、動作範囲外のプリンタ１０により通常は印刷されるであろうペーパの印刷を始めるとき、プリントモジュールの冗長性は、休止期間なく停止されたウェブ上のペーパスプライシングを許容するものである。
【００５１】
各プリンタ１０には、コンソール５４等のワークステーションからＵＳＢ２の通信ネットワーク（又はオプションのイーサネッと）にわたる文書印刷要求が提供される。
【００５２】
また、各プリンタ１０のメモリ容量のため、何万もの画像やテキストブロックがメモリに格納され、完全に任意の選択をページ基準により許容する。これにより、各読者の為に高度にカスタマイズされるカタログや雑誌のような媒体の印刷が許容される。
【００５３】
広く記載されているように、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、特定実施形態に示されるように、多数の変更及び／又は変形が本発明に対して可能であることが当業者により認識されるであろう。そのため、本実施形態は、あらゆる点で例示的であり、制限的でないものと考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】
図１は、本発明によるプリンタの３次元図を示す。
【図２】
図２は、プリンタの平面図を示す。
【図３】
図３は、プリンタの側面図を示す。
【図４】
図４は、プリンタの端面図を示す。
【図５】
図５は、本発明の一実施形態による、プリンタの積み重ねの３次元図を示す。
【図６】
図６は、本発明の他の実施形態による、プリンタの積み重ねの３次元図を示す。
【図７】
図７は、流体接続を含むプリンタの３次元図を示す。
【図８】
図８は、プリンタの一部の３次元図を詳細に示す。
【図９】
図９は、プリンタの３次元の分解図を示す。
【図１０】
図１０は、プリンタのプリントエンジンの３次元図を示す。
【図１１】
図１１は、プリントエンジンの断面端面図を示す。
【図１２】
図１２は、プリントエンジンの一部を倍尺で示す。
【図１３】
図１３は、プリントエンジンのプリントヘッドアセンブリの一つの３次元図を示す。
【図１４】
図１４は、プリントヘッドアセンブリの一つの３次元分解図を示す；
【図１５】
図１５は、ローディング設定における、プリンタの印刷媒体ローディング機構の側断面図を示す。
【図１６】
図１６は、開放された、ローディングされていない設定における、プリンタのローディング機構の側断面図を示す。
【図１７】
図１７は、ローディングされていない設定における、ローディング機構の３次元図を示す。
【図１８】
図１８は、ローディングされた設定における、ローディング機構の３次元分解図を示す。
【符号の説明】
１０…プリンタ、１２…ハウジング、１４…上部カバー、１６…下部カバー、１８…第１外壁、２０…第２外壁、２２…チェック・モールディング、２４…インサート、２６…フレーム、２８…ローラ、３０…弧状スロット、４０…スタック、４２…支持テーブル、４４…ロック用脚部、４６…穴、４８…ペーパ、４９…フレームワーク、５０…ＵＳＢ２結線、５１…エンドプレート、５２…二重ＵＳＢポート設備、５４…プリンタヘッドアセンブリ、５６…プリントエンジン、５８…結合ボックス、６０…インク結合部、６２…インクコネクタ、６４…インク用ホース、６６…電力接続ポート、６８…開口部、７０…空気結合部、７２…空気用ホース、７４…ローラアセンブリ、７６…駆動用ローラ、７８…被駆動用ローラ、８０…駆動用モータ、８２、８４…金属製ブラケット、８６…出口用ローラアセンブリ、８８…駆動用ローラ、９０…駆動用モータ、９２…被駆動用ローラ、９４、９６…金属製ブラケット、１００，１０２…金属製ブラケット、１０４…第１プリントヘッド、１０６…第２プリントヘッド、１０８，１１０…ＰＣＢ、１１４…屈曲ＰＣＢ、１１６…ターミナルパッド、１１８…モールディング、１２０…インク用入口、１２２…シリアルケーブル、１２８…メモリ装置、１３０…エンドプレート、１３６…インク用ギャラリー、１３８…空気チャネル、１４０…空気用入口、１４４…ダクト、１５０…装填機構、１５２…継ぎ目無しベルト、１５４…ローラ、１５６…滑動部、１５８…アーム、１６０…ピボット地点、１６２…トラバーサブロック、１６４…ウォームネジ、１６６…モータ、１６８、１７０…モータ、１７０…ローラモータ。

Claims (11)

1. モジュール式プリンタにおいて：
   印刷構成要素を含むハウジングであって、前記ハウジングは、第１外面と、向かい合った第２外面とを備える、前記ハウジングと；
   上記ハウジングの第２面に配置された複数の取付け要素と；
   上記ハウジングの第１面上に配置された複数の位置決め領域であって、そこには少なくとも位置決め領域と同数の取付け要素があり、各位置決め領域には、複数の位置決め用形成物を有し、一のプリンタの、ハウジングの各取付け要素は、使用中、隣接したプリンタの、ハウジングの位置決め用形成物の一つと係合して隣接したプリンタを互いに配置する、前記位置決め領域と；
   を含む、前記モジュール式プリンタ。
2. 各取付け要素は、隣接したプリンタを一緒に固定する為に、その関連した位置決め用形成物をロックできるように係合するロック可能な装置である、請求項１記載のプリンタ。
3. 各取付け要素は、ロック用脚部を備え、前記脚部を関連したロック用形成物に関して固定する為の固定手段を有する、請求項２記載のプリンタ。
4. 各ロック用脚部のロック手段は、係合している形成物を支えるスリーブを含み、上記スリーブは、関連した位置決め用形成物に関しロック又はアンロックを実現する為に所定の円弧を通って回転可能である、請求項３記載のプリンタ。
5. 各位置決め用形成物は、その関連したロック用脚部を受容する為の受容ボアの形をとり、各位置決め領域のボアは、間隔を開けて配置され、各位置決め領域のボアを適切に選択することにより、隣接したプリンタは、オフセット形式で一緒に固定可能である、請求項３記載のプリンタ。
6. 上記ハウジングの入口端部で第１ガイド手段、上記ハウジングの出口端部で第２ガイド手段を含み、各ガイド手段の位置は、上記ハウジングに関し印刷媒体の異なる進入角度と退出角度を満足させる為に調整可能であり、前記角度は、互いにプリンタのオフセットの程度に依存する、請求項５に記載のプリンタ。
7. 各ガイド手段は、ガイド用ローラである、請求項６記載のプリンタ。
8. 請求項２に記載のプリンタを複数含み、これらのプリンタが一緒に固定されている、プリンタアセンブリ。
9. 上記プリンタは、水平状態にあり、互いに垂直に積み重ねられている、請求項８記載のアセンブリ。
10. 隣接したプリンタが互いにオフセットされている、請求項９記載のアセンブリ。
11. 上記プリンタは垂直に伸び、互いに間隔を開けて水平に置かれ、隣接したプリンタは一緒に固定されている、請求項８記載のアセンブリ。