JP2004507714A - Rf位相デルタの判定による距離/測距 - Google Patents
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Abstract
RFトランスポンダに送信した信号間の位相差に基づきRFトランスポンダの位置を突き止めることができる方法とシステムである。本方法は、第1のトランスポンダから第2のトランスポンダへ、第1と第2の周波数の第1と第2の信号を送信する。前記第2信号は、前記第1信号と比較し、そして前記第1と第2のトランスポンダ間の距離は、前記第1および第2の信号間の位相差に基づき判定する。1実施形態においては、前記第1トランスポンダはインターロゲータであり、前記第2トランスポンダはRFタグであり、前記RFタグは、前記2つの信号間の前記位相差を判定する。別の実施形態においては、前記第1および第2のトランスポンダは、それぞれインターロゲータとRFタグであるが、前記インターロゲータは、前記2つの信号間の位相差を、それら2つの信号が前記インターロゲータに反射し戻された後に判定する。また、本方法は、前記インターロゲータの2つの異なった場所から前記RFタグへの距離を測定することにより、RFタグの位置(距離および方向)を判定することができる。1実施形態においては、前記2つの距離は、前記インターロゲータの2つの離間したアンテナから測定する。別の実施形態では、前記インターロゲータは、1つの既知の場所から別の既知の場所へと移動させる。両方の既知の場所からの距離測定により、RFタグの場所を、簡単な幾何学で判定することができる。
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、無線周波識別タグ(RFタグ)に関し、特に、RFタグの位置を突き止めるためのRF通信システムに関するものである。
【0002】
発明の背景
無線機器を利用する遠隔通信は、代表的には、無線周波(RF)技術に頼っており、この技術は、多くの産業において用いられている。RF技術の1つの応用は、動物、在庫品、車両のような物体の位置の突き止め、識別、および追跡においてある。
【0003】
RF識別(RFID)タグ・システムで、遠隔の物体の監視を容易にするためのものが開発されている。図1に示したように、基本的なRFIDシステム10は、2つのコンポーネント、すなわち、インターロゲータ(interrogator)またはリーダ(reader)12と、トランスポンダ(一般にRFタグと呼ぶ)14とを含んでいる。インターロゲータ12とRFタグ14とは、それぞれアンテナ16,18を備えている。動作は、インターロゲータ12が、そのアンテナ16を介して無線周波数のインターロゲーション信号20を、RFタグ14のアンテナ18に送信する。RFタグ14は、このインターロゲーション信号20の受信に応答して、振幅変調した応答信号22を発生し、そしてこれは、後方散乱として知られたプロセスにより、タグ・アンテナ18を通してインターロゲータ12へと送信し戻す。
【0004】
従来のこのRFタグ14は、振幅変調器24を備え、これには、タグ・アンテナ18とグランドとの間に接続したMOSトランジスタのようなスイッチ26が設けられている。RFタグ14がインターロゲーション信号20によって活性化されたとき、ドライバ(不図示)は、変調用信号28を、RFタグ14の不揮発性メモリ(不図示)に格納された情報コード、代表的には識別コードに基づき発生する。この変調用信号28は、スイッチ26の制御端子に印加して、このスイッチ26を交互に開閉させる。スイッチ26が開のとき、タグ・アンテナ18は、インターロゲーション信号20の一部を、応答信号22の反射部分30として、インターロゲータ12に対し反射し戻す。スイッチ26が閉のとき、インターロゲーション信号20は、反射されずに、スイッチ26を介してグランドへと通過し、これによって、応答信号22にヌル部分32を生成する。言い換えれば、インターロゲーション信号20は、振幅変調されることによって応答信号22を発生し、この発生は、上記の格納された情報コードに特有の変調用信号28にしたがって、インターロゲーション信号20を交互に反射したり吸収したりすることによって行う。また、このRFタグ14は、これを変更することによって、スイッチ26が閉のときにインターロゲーション信号を反射し、そしてスイッチ26が開のときにそれを吸収するようにすることもできる。インターロゲータ12は、応答信号22を受信したとき、この応答信号22を復調することによって、その応答信号が表す情報コードをデコードする。
【0005】
RFIDシステムの実質的な利点は、この技術の非接触で、非照準線(non−line−of−sight)の能力である。インターロゲータ12は、使用するその電力出力および無線周波数に依存して、1インチから100フィートあるいはそれ以上までのレンジで、インターロゲーション信号20を放出する。タグは、臭い、霧、氷、ペイント、汚れ、およびバーコードあるいはその他の光学的読み取り技術が効果のないその他の視覚的かつ環境的に困難な状況のような種々の物体を通して読み取ることができる。また、RFタグは、注目に値する速度で読み取ることもでき、大抵のケースにおいて100ミリ秒未満内で応答する、。
【0006】
代表的なRFタグ・システム10は、多数のRFタグ14とインターロゲータ12を含むことになる。RFタグには、3つの主たるカテゴリがある。これらは、ビーム給電式受動タグと、バッテリ給電式半受動タグと、能動タグとである。各々は、本質的に異なった方法で動作する。
【0007】
ビーム給電式RFタグは、受動デバイスと呼ばれることが多いが、その理由はこのタグにビームが向けられたインターロゲーション信号からその動作に必要なエネルギを得るようになっているからである。このタグは、その電界を整流し、そしてタグ自体の反射特性を変化させ、インターロゲータから見える反射率の変化を生じさせる。バッテリ給電式半受動RFIDタグは、それと同様に動作して、そのRF横断面を変調することによりデルタをインターロゲータに反射して通信リンクを出現させるようにする。ここで、バッテリは、このタグの動作電力のソースである。最後に、能動RFタグにおいては、送信器を使用することによって、バッテリにより給電されたそれ自身の無線周波エネルギを生成する。
【0008】
このようなタグの通信レンジは、インターロゲータ12およびRFタグ14の送信電力にしたがって変動する。2,450MHzで動作するバッテリ給電式タグは、これまでは、10メートル未満のレンジに制限されていた。しかし、十分な電力をもつデバイスでは、周波数並びに環境の特性に依存して、200メートルのレンジにまで達することができる。
【0009】
従来技術の通信システムは、インターロゲータからある一定の距離内(インターロゲータの電力に依存)にあるRFタグと通信することができるが、インターロゲータは、RFタグの場所を判定することができない。例えば、従来技術のインターロゲータは、このインターロゲータの100メートル内にRFタグがあることを判定する能力があるが、90メートル離れているのかあるいは45メートル離れているのかを判定することができない。加えて、従来技術のインターロゲータは、RFタグがこのインターロゲータの前、後、あるいはいずれの側にあるのかも判定できない。このような場所情報について、重要となるような多くの用途がある。
【0010】
発明の摘要
本発明の実施形態は、RFトランスポンダの位置を突き止めるための方法およびシステムに向けたものである。本発明の方法は、第1のトランスポンダから第2のトランスポンダへ、異なった周波数の第1と第2の信号を送信する。前記第2信号は、前記第1信号と比較し、そして前記第1と第2のトランスポンダ間の距離は、前記第1および第2の信号間の位相差に基づき判定する。1実施形態においては、前記第1トランスポンダはインターロゲータであり、前記第2トランスポンダはRFタグであり、前記RFタグは、前記2つの信号間の前記位相差を判定する。別の実施形態においては、前記第1および第2のトランスポンダは、それぞれインターロゲータとRFタグであるが、前記インターロゲータは、前記2つの信号間の位相差を、それら2つの信号が前記インターロゲータに反射し戻された後に判定する。代替的には、前記インターロゲータとRFタグの役割は、他の実施形態では逆にする。
【0011】
前記2つの信号間の比較およびその位相差の判定は、1実施形態では、前記第1信号に位相ロックして基準信号を発生することにより実行する。基準信号は、次に前記第2信号と混合して混合信号を発生する。カウンタは、前記混合信号におけるヌルまたはピークの数をカウントすることによって位相差を判定し、そして前記ヌルは、それら信号の互いに逆位相の各部分に対応し、そして前記ピークは、それら信号の互いに同位相の各部分に対応する。ある期間内におけるヌルまたはピークの数は、前記インターロゲータとRFタグとの間の距離に直接関係する。好ましい実施形態においては、前記第2信号は、異なった周波数において各々複数の周波数部分を含む周波数変調された信号であり、そして前記カウンタは、前記各周波数部分を前記基準信号と混合することによって発生される複数の異なった混合信号におけるヌルまたはピークをカウントする。
【0012】
また、本方法は、前記インターロゲータの2つの異なった場所から前記RFタグへの距離を測定することにより、RFタグの位置を判定することができる。1実施形態においては、前記2つの距離は、前記インターロゲータの2つの離間したアンテナから測定する。別の実施形態では、前記インターロゲータは、1つの既知の場所から別の既知の場所へと移動させる。両方の既知の場所からの距離測定により、RFタグの場所を、簡単な幾何学で判定することができる。
【0013】
発明の詳細な説明
図2に示したように、本発明の1実施形態は、RF通信システム34に向けたものであり、これは、リーダまたはインターロゲータ36とRFトランスポンダまたはタグ38との間の距離を判定する。システム34は、この距離の判定を、インターロゲータ36からRFタグ38に対し第1の周波数で第1の信号40をそして第2の周波数で周波数変調された第2の信号42を送信することにより行う。RFタグ38は、これら信号40,42を比較し、そしてこれら2つの信号間の位相差を判定する。インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離は、この検出した位相差に直接関係している。
【0014】
インターロゲータ36は、コントローラ44と、可変信号ソース46と、タップ付き伝送ライン48と、信号アナライザ50と、アンテナ52とを備えている。コントローラ44は、よく知られたマイクロプロセッサのような任意の汎用のプロセッサとしたり、あるいは、ここに記述するインターロゲータ36の動作を制御するよう専用に設計したものとできる。タップ付き伝送ライン48および信号アナライザ50の例は、ランド(Landt)への米国特許4,360,810号に見られるものであり、この特許は、言及によりその全体を本文に含めるものとする。タップ付き伝送ライン48は、単一のアンテナ52が信号を同時に送受できるようにする。もちろん、RFタグ38からの応答信号を受信しデコードするための他のシステムを用いることもでき、例えば、米国特許4,075,632号に示されたものであり、この特許は、言及により本文に含めるものとする。
【0015】
RFタグ38は、コントローラ54と、メモリ56と、変調スイッチ58と、アンテナ60と、位相比較回路62と、モード・スイッチ64とを備えている。コントローラ54は、本文に記述のRFタグ38の動作を制御するようにプログラムした、既知のマイクロプロセッサのような任意の汎用のプロセッサとしたり、あるいはこの制御機能を提供するよう専用に設計したものとしたりできる。モード・スイッチ64は、以下で詳細に説明するコントローラ54の制御の下で、交互に、アンテナ60を変調スイッチ58または位相比較回路62のいずれかに結合する。
【0016】
メモリ56に格納しているのは、識別コードのような情報コードであり、これは、RFタグ38およびこのRFタグを取り付けた物体の一方または双方を識別する。代替的には、この情報コードは、多くの他の情報片、例えば、RFタグ38を取り巻く環境状態、RFタグに関連する在庫品情報、あるいいはRFタグを使用状態に置く前後にこのRFタグに事前に書き込んだ情報である。メモリ56は、任意のタイプのメモリで実現することができるが、好ましくは、電力がなくなっても情報コードが失われないように不揮発性メモリとする。
【0017】
タグ識別モードの間においては、インターロゲータ36は、このRFタグの識別を判定しようとして、連続波のインターロゲーション信号をRFタグ38に送信する。メモリ56に格納された情報コードに基づき、RFタグ38のコントローラ54は、変調用信号を生成し、そしてこの信号は、変調スイッチ58に印加され、これによりインターロゲーション信号を変調して、インターロゲータ36に送信し戻す後方散乱応答信号を発生する。インターロゲーション信号のこの変調は、図1に関連して上述した振幅変調としたり、あるいは本出願と同日に出願した“RFタグにおける位相変調”と題する米国特許出願に記載された位相変調とすることができる。尚、この米国特許出願は、代理人ドケット番号E1804であり、そしてこれは、言及により本文に含めるものとする。
【0018】
RFタグ38からの応答信号は、インターロゲータ36が受信し、そしてタップ付き伝送ライン48においてインターロゲーション信号と混合される。タップ付き伝送ライン48と信号アナライザ50とは、組み合わさることによって、応答信号を復調することにより、RFタグ38の情報コードを判定し、そしてこの情報コードをコントローラ44へ渡す。コントローラ44は、この情報コードが有効かどうかを判定し、そして有効である場合、RFタグ38に対し肯定応答信号を送信する。
【0019】
インターロゲータ36が情報コードを受信したことについての肯定応答をした後、RFタグ38は、距離判定モードに切り替わり、これは、位相比較回路62をモード・スイッチ64を介してアンテナ60に結合することにより行う。この距離判定モードにおいては、インターロゲータ36は、第1および第2の信号40,42をRFタグ38に送信する。好ましい実施形態においては、第2信号42は、第1信号40を送信した後に送信するが、これら信号は、本発明から逸脱せずに、別個のアンテナで同時に送信することもできる。インターロゲータ36のコントローラ44は、これをプログラムすることによって、可変信号ソース46が第1信号40のみを第1周波数でそしてこれに後続して第2信号42を第2周波数で送信するようにする。代替的には、コントローラ44は、これをプログラムすることによって、信号ソース46が、第1周波数から開始しそして第2周波数を含む周波数ランプを送信する、すなわち、第1信号および第2信号40,42をこの周波数ランプの一部分とすることができる。あるいはまた、信号ソース46は、ランダムにあるいは準ランダムに周波数を変化させて、第1信号および第2信号40,42を送信するようにできる。本発明は、2つまたはそれ以上の周波数の任意の組み合わせを包含するものである。
【0020】
RFタグ38の位相比較回路62は、それら信号40,42を比較し、そしてこれら2つの信号間の位相差を判定する。インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離は、この検出した位相差に直接関係している。位相比較回路62は、コントローラ54に対し、この位相差を表す情報を渡し、そしてこれをコントローラが使用してインターロゲータ36とRFタグ38との間の距離を計算することができる。
【0021】
図3には、RFタグ38の位相比較回路62のより詳細な回路図である。位相比較回路62は、信号分割器66と、位相ロックループ68と、ミキサ70と、ヌル/ピーク・カウンタ72とを備えている。信号分割器66は、入来する第1信号40を2つの同一の信号に分割し、その1つは位相ロックループ68に行く。位相ロックループ68は、その入来信号に位相ロック、好ましくは振幅ロックして、入来第1信号40に実質上同一の基準信号を発生する。位相ロックループ68は、好ましくは、長いロックおよびホールド能力でロバスト位相ロックを提供するように選択する。この基準信号は、ミキサ70に通し、そしてこのミキサ70は、信号分割器66からの信号のうちの他方のものを受け、そしてミキサへのそれら2つの入力の組み合わせである混合出力信号を発生する。最初は、この混合出力信号は、信号分割器66から受けた第1信号40と基準信号(第1信号40と実質上同一)との組み合わせであり、したがって混合出力信号は、より大きなピークおよびバレーをもっている以外は第1信号40に等しい。
【0022】
位相比較回路62が受けたこの信号は、第1信号40から第2信号42へと変化すると、ミキサ70は、その一方の入力に信号分割器66からの第2信号42を受け、そして他方の入力に第1信号40に実質上同一の基準信号を受ける。ミキサ70は、第2信号42を基準信号と組み合わせ、これにより2つの周波数成分をもつ混合出力信号を生じる。時間および空間における規則的なポイントにおいて、第2信号42は最大となる一方で基準信号は最小となり、これにより混合出力信号にヌル・ポイントが生じる。混合出力信号の連続したヌル・ポイントは、ピーク・ポイントで隔てられ、そしてこれらピーク・ポイントにおいて、第2信号および基準信号の両方が最大となるか、あるいはその両方が最小となる。ヌル/ピーク・カウンタ72は、混合出力信号内のヌル・ポイントまたはピーク・ポイントのいずれかをカウントし、そしてその結果のカウントをコントローラ54に供給する。ヌル/ピーク・カウンタ72は、アナログ・カウンタとしたり、あるいはアナログ/デジタル・カウンタおよびデジタル信号プロセッサを含むようにしてそのカウントをデジタル的に判定するようにしたりできる。
【0023】
1実施形態においては、第1信号および第2信号40,42の周波数は、コントローラ54には分かっており、したがって、このコントローラは、ヌル/ピーク・カウンタ72が供給するそのカウントを使用することによって、インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離を計算する。代替的には、このコントローラは、そのカウントを、RFタグ38がインターロゲータ36に送信し戻すカウント信号中に組み込むことができる。この場合、コントローラ44は、そのカウント並びに第1信号および第2信号40,42の周波数を使用して、インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離を判定する。
【0024】
重要な側面は、後方散乱システムおよび送信器システムの両方が、インターロゲータとRFタグとの間の距離並びにRFタグの場所を、そのような位相差およびヌル/ピーク・カウントを使用して判定できる、ということである。
【0025】
インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離をどのようにして判定できるかを理解するため、例示が役に立つ。880MHzの第1信号は、34.0909091cmの波長をもち、884MHzの第2信号は、33.9366516cmの波長をもつ。約37.5メートル(第1信号の110波長および第2信号の110.5波長)の距離では、第1信号および第2信号は、180度位相がずれることになり、この結果ミキサ70が出力する混合信号にヌル・ポイントが生じる。さらに75m増える毎に、追加のヌル・ポイントがあり、したがってインターロゲータ36とRFタグ38との間の距離は、880MHzの第1信号と884MHzの第2信号を使用することにより、±37mの精度で判定することができる。
【0026】
この精度は、第2信号を第2周波数にのみ維持するのではなく、周波数変調された第2信号を使用することによって向上させることができる。例えば、第2信号が、883MHzに第1部分を、884MHzに第2部分を、そして890MHzに第3部分を有するとする。第2信号のこれら部分の各々を第1信号と混合すると、第1信号、第2信号および混合信号を生じ、これら第1信号、第2信号および混合信号は、それぞれ、50メートル、37.5メートル、15メートルの距離でヌルがある。したがって、カウンタが、第1および第2の混合信号の各々に関して1つのヌルをカウントし、しかも第3の混合信号に関して3つのヌルをカウントした場合、コントローラは、インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離が50メートルと60メートルとの間であると判定することができる。もしその距離が50メートル未満であったとした場合、第1の混合信号にはヌルが全くなかったはずであり、そしてその距離が60メートルより長かったとした場合、第3混合信号が4つのヌルを有していたはずである。もちろん、第2信号の3つの周波数部分よりも多い周波数成分では、距離判定の精度は、さらに向上させることができる。さらに、第2信号の全ての周波数部分を第1信号と比較するのではなく、それら周波数部分のあるものを互いに比較することもできる。
【0027】
1実施形態においては、インターロゲータ36は、アンテナ52として1/4波長ダイポール・アンテナを用いるが、任意のタイプのアンテナを用いることができる。別の実施形態においては、アンテナ52は、フェーズドアレイ・アンテナであり、これは、インターロゲータ36が、このインターロゲータに対するRFタグ38の方向を判定できるようにする。インターロゲータ36に対するRFタグ38の方向および距離の両方を判定することにより、インターロゲータは、RFタグ38の場所を精密に判定する。
【0028】
図4には、代替のインターロゲータ36Aを示しており、これは、インターロゲータ36Aに対するRFタグ38の方向と距離を判定することができ、それも、フェーズドアレイ・アンテナのような方向判定アンテナを用いずともできる。このインターロゲータ36Aでは、第1アンテナ52Aと第2アンテナ52Bを用い、これらアンテナは、各々、アンテナ・スイッチ74によって、図2のインターロゲータ36におけるのと同じようにタップ付き伝送ライン48に接続する。RFタグ38の場所(方向および距離)を判定するため、インターロゲータ36Aは、上記と同じ技法にしたがい、第1アンテナ52Aおよび第2アンテナ52BのそれぞれからRFタグへの第1距離および第2距離を判定する。すなわち、インターロゲータ36Aは、最初に、第1および第2の信号を第1アンテナ52Aを介して送信し、RFタグ38がミキサ70から出力される混合信号におけるヌルをカウントし、そしてコントローラ44が、第1の距離を計算し、そして次にこのプロセスは、第2アンテナ52Bを使用して繰り返すことにより第2距離を判定する。コントローラ44は、アンテナ・スイッチ74を制御することにより、ある時点でどちらのアンテナ52A,52Bを使用するかを制御する。コントローラ44は、上記の第1距離および第2距離と、2つのアンテナ52A,52B間の既知の距離とを使用することにより、RFタグ38の場所を単純な幾何学を使って計算する。
【0029】
図5には、別の代替のインターロゲータ36Bを示しており、これは、RFタグ38またはどのような従来技術のRFタグをも、この従来技術のRFタグに対し変更を行わずとも、位置の突き止め(距離および方向)をすることができる。インターロゲータ36Bは、図2のインターロゲータ36の同じ要素44−52に加えて、位置入力デバイス76と、ヌル/ピーク・カウンタ72を備えている。コントローラ44に対し、2つの異なった場所におけるインターロゲータ36Bの位置を入力する。インターロゲータ36Bは、このインターロゲータの2つの異なった場所の各々においてRFタグに対する距離測定値を取り、そしてこれら距離測定値を、位置入力デバイス76が供給する位置情報と一緒に使用することにより、RFタグの場所を計算する。この位置入力デバイスは、単なるキーボードあるいは、ユーザがインターロゲータの位置を入力する他のデバイスとしたり、あるいは、加速度計またはインターロゲータの第1の場所から第2の場所への位置変化を測定する他のデバイスとしたりできる。代替的には、インターロゲータ36Bは、2つの場所間で移動させることができ、そしてそれら2つの場所の位置情報は、コントローラ44にプリプログラムすることにより、各距離判定において新たな位置情報を入力しなければならないのを回避する。
【0030】
ヌル/ピーク・カウンタ72をRFタグ38ではなくインターロゲータ36B中に組み込むことにより、インターロゲータ36Bは、どのようなRFタグの場所も判定することができる。距離判定モードにおいては、コントローラ44は、可変信号ソース46に、アンテナ52を介して第1信号および第2信号40,42を送信させる。RFタグは、この第1信号および第2信号40,42を反射し変調する。この変調は、RFタグを、金属の缶または他の反射性物体のような他の物体から識別するために行う。反射された第1信号40は、アンテナ52が受け、そしてタップ付き伝送ライン48により第2信号42と混合する。ヌル/ピーク・カウンタ72は、タップ付き伝送ライン48が出力する混合信号におけるヌルまたはピークをカウントし、そしてコントローラ44は、そのヌルまたはピークのカウントに基づきインターロゲータ36BとRFタグとの間の第1の距離を判定する。ここで理解されるべきであるが、このコントローラが使用する距離判定アルゴリズムは、本通信の全経路長が今では行って戻ってくるものであるということに対する補償を行わなければならない。
【0031】
次に、ユーザは、インターロゲータ36Bを第2の場所に移動させ、そしてこのプロセスを繰り返して、インターロゲータ36BとRFタグとの間の第2の距離を判定する。コントローラ44は、RFタグの場所を、第1距離および第2距離と、位置入力デバイス76が供給するインターロゲータ場所情報とに基づき判定する。インターロゲータ36Bは、その移動を容易にするため、インターロゲータ36,36Aのように、ハンドヘルド・デバイスとして提供することができる。
【0032】
図2〜図5に示した実施形態は、可変信号ソース46を組み込んだインターロゲータ36,36A,36Bを示しているが、インターロゲータとRFタグの役割を完全に逆にすることもできることは、理解されるべきである。すなわち、RFタグは、第1信号および第2信号をインターロゲータに対し送信するようにでき、そしてインターロゲータまたはRFタグのいずれかが任意の距離判定機能を実行するようにすることができる。インターロゲータに距離判定機能の多くのものあるいはそのすべてを組み込むことによってRFタグのサイズを最小にすることが好ましい場合があるが、しかしこれは、本発明にとって本質的なものではない。
【0033】
結び
以上から、理解されるように、本文に記述したRF通信システムは、従来技術のシステムに優る重要な利点を提供する。RFタグ並びにこのRFタグに取り付けた任意の物体の位置を突き止める能力を提供することにより、上述の本RF通信システムは、RFタグ技術を適用できる応用範囲を大幅に拡大する。例えば、上述のRF通信システムは、戦場においてなくした武器、大きな地所に渡る動物、並びに倉庫内の在庫品物体の位置を突き止めるのに用いることができる。
【0034】
最後に、上述し図示した本発明の実施形態に対し、添付の特許請求の範囲に定めた本発明の範囲内にその全てが入る多くの変更や変形を組み込むことができることは、明かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、振幅変調された後方散乱信号を用いる従来技術のRF通信システムの回路図。
【図2】
図2は、本発明の1実施形態による、RFタグの位置を突き止めるためのRF通信システムの回路図。
【図3】
図3は、図2のシステムにおいて用いる位相比較器回路の回路図。
【図4】
図4は、図2のシステムにおいて使用するためのインターロゲータの代替の実施形態を示す図。
【図5】
図5は、本発明の1実施形態による、RFタグの位置を突き止めるための代替のインターロゲータを示す図。
発明の分野
本発明は、無線周波識別タグ(RFタグ)に関し、特に、RFタグの位置を突き止めるためのRF通信システムに関するものである。
【0002】
発明の背景
無線機器を利用する遠隔通信は、代表的には、無線周波(RF)技術に頼っており、この技術は、多くの産業において用いられている。RF技術の1つの応用は、動物、在庫品、車両のような物体の位置の突き止め、識別、および追跡においてある。
【0003】
RF識別(RFID)タグ・システムで、遠隔の物体の監視を容易にするためのものが開発されている。図1に示したように、基本的なRFIDシステム10は、2つのコンポーネント、すなわち、インターロゲータ(interrogator)またはリーダ(reader)12と、トランスポンダ(一般にRFタグと呼ぶ)14とを含んでいる。インターロゲータ12とRFタグ14とは、それぞれアンテナ16,18を備えている。動作は、インターロゲータ12が、そのアンテナ16を介して無線周波数のインターロゲーション信号20を、RFタグ14のアンテナ18に送信する。RFタグ14は、このインターロゲーション信号20の受信に応答して、振幅変調した応答信号22を発生し、そしてこれは、後方散乱として知られたプロセスにより、タグ・アンテナ18を通してインターロゲータ12へと送信し戻す。
【0004】
従来のこのRFタグ14は、振幅変調器24を備え、これには、タグ・アンテナ18とグランドとの間に接続したMOSトランジスタのようなスイッチ26が設けられている。RFタグ14がインターロゲーション信号20によって活性化されたとき、ドライバ(不図示)は、変調用信号28を、RFタグ14の不揮発性メモリ(不図示)に格納された情報コード、代表的には識別コードに基づき発生する。この変調用信号28は、スイッチ26の制御端子に印加して、このスイッチ26を交互に開閉させる。スイッチ26が開のとき、タグ・アンテナ18は、インターロゲーション信号20の一部を、応答信号22の反射部分30として、インターロゲータ12に対し反射し戻す。スイッチ26が閉のとき、インターロゲーション信号20は、反射されずに、スイッチ26を介してグランドへと通過し、これによって、応答信号22にヌル部分32を生成する。言い換えれば、インターロゲーション信号20は、振幅変調されることによって応答信号22を発生し、この発生は、上記の格納された情報コードに特有の変調用信号28にしたがって、インターロゲーション信号20を交互に反射したり吸収したりすることによって行う。また、このRFタグ14は、これを変更することによって、スイッチ26が閉のときにインターロゲーション信号を反射し、そしてスイッチ26が開のときにそれを吸収するようにすることもできる。インターロゲータ12は、応答信号22を受信したとき、この応答信号22を復調することによって、その応答信号が表す情報コードをデコードする。
【0005】
RFIDシステムの実質的な利点は、この技術の非接触で、非照準線(non−line−of−sight)の能力である。インターロゲータ12は、使用するその電力出力および無線周波数に依存して、1インチから100フィートあるいはそれ以上までのレンジで、インターロゲーション信号20を放出する。タグは、臭い、霧、氷、ペイント、汚れ、およびバーコードあるいはその他の光学的読み取り技術が効果のないその他の視覚的かつ環境的に困難な状況のような種々の物体を通して読み取ることができる。また、RFタグは、注目に値する速度で読み取ることもでき、大抵のケースにおいて100ミリ秒未満内で応答する、。
【0006】
代表的なRFタグ・システム10は、多数のRFタグ14とインターロゲータ12を含むことになる。RFタグには、3つの主たるカテゴリがある。これらは、ビーム給電式受動タグと、バッテリ給電式半受動タグと、能動タグとである。各々は、本質的に異なった方法で動作する。
【0007】
ビーム給電式RFタグは、受動デバイスと呼ばれることが多いが、その理由はこのタグにビームが向けられたインターロゲーション信号からその動作に必要なエネルギを得るようになっているからである。このタグは、その電界を整流し、そしてタグ自体の反射特性を変化させ、インターロゲータから見える反射率の変化を生じさせる。バッテリ給電式半受動RFIDタグは、それと同様に動作して、そのRF横断面を変調することによりデルタをインターロゲータに反射して通信リンクを出現させるようにする。ここで、バッテリは、このタグの動作電力のソースである。最後に、能動RFタグにおいては、送信器を使用することによって、バッテリにより給電されたそれ自身の無線周波エネルギを生成する。
【0008】
このようなタグの通信レンジは、インターロゲータ12およびRFタグ14の送信電力にしたがって変動する。2,450MHzで動作するバッテリ給電式タグは、これまでは、10メートル未満のレンジに制限されていた。しかし、十分な電力をもつデバイスでは、周波数並びに環境の特性に依存して、200メートルのレンジにまで達することができる。
【0009】
従来技術の通信システムは、インターロゲータからある一定の距離内(インターロゲータの電力に依存)にあるRFタグと通信することができるが、インターロゲータは、RFタグの場所を判定することができない。例えば、従来技術のインターロゲータは、このインターロゲータの100メートル内にRFタグがあることを判定する能力があるが、90メートル離れているのかあるいは45メートル離れているのかを判定することができない。加えて、従来技術のインターロゲータは、RFタグがこのインターロゲータの前、後、あるいはいずれの側にあるのかも判定できない。このような場所情報について、重要となるような多くの用途がある。
【0010】
発明の摘要
本発明の実施形態は、RFトランスポンダの位置を突き止めるための方法およびシステムに向けたものである。本発明の方法は、第1のトランスポンダから第2のトランスポンダへ、異なった周波数の第1と第2の信号を送信する。前記第2信号は、前記第1信号と比較し、そして前記第1と第2のトランスポンダ間の距離は、前記第1および第2の信号間の位相差に基づき判定する。1実施形態においては、前記第1トランスポンダはインターロゲータであり、前記第2トランスポンダはRFタグであり、前記RFタグは、前記2つの信号間の前記位相差を判定する。別の実施形態においては、前記第1および第2のトランスポンダは、それぞれインターロゲータとRFタグであるが、前記インターロゲータは、前記2つの信号間の位相差を、それら2つの信号が前記インターロゲータに反射し戻された後に判定する。代替的には、前記インターロゲータとRFタグの役割は、他の実施形態では逆にする。
【0011】
前記2つの信号間の比較およびその位相差の判定は、1実施形態では、前記第1信号に位相ロックして基準信号を発生することにより実行する。基準信号は、次に前記第2信号と混合して混合信号を発生する。カウンタは、前記混合信号におけるヌルまたはピークの数をカウントすることによって位相差を判定し、そして前記ヌルは、それら信号の互いに逆位相の各部分に対応し、そして前記ピークは、それら信号の互いに同位相の各部分に対応する。ある期間内におけるヌルまたはピークの数は、前記インターロゲータとRFタグとの間の距離に直接関係する。好ましい実施形態においては、前記第2信号は、異なった周波数において各々複数の周波数部分を含む周波数変調された信号であり、そして前記カウンタは、前記各周波数部分を前記基準信号と混合することによって発生される複数の異なった混合信号におけるヌルまたはピークをカウントする。
【0012】
また、本方法は、前記インターロゲータの2つの異なった場所から前記RFタグへの距離を測定することにより、RFタグの位置を判定することができる。1実施形態においては、前記2つの距離は、前記インターロゲータの2つの離間したアンテナから測定する。別の実施形態では、前記インターロゲータは、1つの既知の場所から別の既知の場所へと移動させる。両方の既知の場所からの距離測定により、RFタグの場所を、簡単な幾何学で判定することができる。
【0013】
発明の詳細な説明
図2に示したように、本発明の1実施形態は、RF通信システム34に向けたものであり、これは、リーダまたはインターロゲータ36とRFトランスポンダまたはタグ38との間の距離を判定する。システム34は、この距離の判定を、インターロゲータ36からRFタグ38に対し第1の周波数で第1の信号40をそして第2の周波数で周波数変調された第2の信号42を送信することにより行う。RFタグ38は、これら信号40,42を比較し、そしてこれら2つの信号間の位相差を判定する。インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離は、この検出した位相差に直接関係している。
【0014】
インターロゲータ36は、コントローラ44と、可変信号ソース46と、タップ付き伝送ライン48と、信号アナライザ50と、アンテナ52とを備えている。コントローラ44は、よく知られたマイクロプロセッサのような任意の汎用のプロセッサとしたり、あるいは、ここに記述するインターロゲータ36の動作を制御するよう専用に設計したものとできる。タップ付き伝送ライン48および信号アナライザ50の例は、ランド(Landt)への米国特許4,360,810号に見られるものであり、この特許は、言及によりその全体を本文に含めるものとする。タップ付き伝送ライン48は、単一のアンテナ52が信号を同時に送受できるようにする。もちろん、RFタグ38からの応答信号を受信しデコードするための他のシステムを用いることもでき、例えば、米国特許4,075,632号に示されたものであり、この特許は、言及により本文に含めるものとする。
【0015】
RFタグ38は、コントローラ54と、メモリ56と、変調スイッチ58と、アンテナ60と、位相比較回路62と、モード・スイッチ64とを備えている。コントローラ54は、本文に記述のRFタグ38の動作を制御するようにプログラムした、既知のマイクロプロセッサのような任意の汎用のプロセッサとしたり、あるいはこの制御機能を提供するよう専用に設計したものとしたりできる。モード・スイッチ64は、以下で詳細に説明するコントローラ54の制御の下で、交互に、アンテナ60を変調スイッチ58または位相比較回路62のいずれかに結合する。
【0016】
メモリ56に格納しているのは、識別コードのような情報コードであり、これは、RFタグ38およびこのRFタグを取り付けた物体の一方または双方を識別する。代替的には、この情報コードは、多くの他の情報片、例えば、RFタグ38を取り巻く環境状態、RFタグに関連する在庫品情報、あるいいはRFタグを使用状態に置く前後にこのRFタグに事前に書き込んだ情報である。メモリ56は、任意のタイプのメモリで実現することができるが、好ましくは、電力がなくなっても情報コードが失われないように不揮発性メモリとする。
【0017】
タグ識別モードの間においては、インターロゲータ36は、このRFタグの識別を判定しようとして、連続波のインターロゲーション信号をRFタグ38に送信する。メモリ56に格納された情報コードに基づき、RFタグ38のコントローラ54は、変調用信号を生成し、そしてこの信号は、変調スイッチ58に印加され、これによりインターロゲーション信号を変調して、インターロゲータ36に送信し戻す後方散乱応答信号を発生する。インターロゲーション信号のこの変調は、図1に関連して上述した振幅変調としたり、あるいは本出願と同日に出願した“RFタグにおける位相変調”と題する米国特許出願に記載された位相変調とすることができる。尚、この米国特許出願は、代理人ドケット番号E1804であり、そしてこれは、言及により本文に含めるものとする。
【0018】
RFタグ38からの応答信号は、インターロゲータ36が受信し、そしてタップ付き伝送ライン48においてインターロゲーション信号と混合される。タップ付き伝送ライン48と信号アナライザ50とは、組み合わさることによって、応答信号を復調することにより、RFタグ38の情報コードを判定し、そしてこの情報コードをコントローラ44へ渡す。コントローラ44は、この情報コードが有効かどうかを判定し、そして有効である場合、RFタグ38に対し肯定応答信号を送信する。
【0019】
インターロゲータ36が情報コードを受信したことについての肯定応答をした後、RFタグ38は、距離判定モードに切り替わり、これは、位相比較回路62をモード・スイッチ64を介してアンテナ60に結合することにより行う。この距離判定モードにおいては、インターロゲータ36は、第1および第2の信号40,42をRFタグ38に送信する。好ましい実施形態においては、第2信号42は、第1信号40を送信した後に送信するが、これら信号は、本発明から逸脱せずに、別個のアンテナで同時に送信することもできる。インターロゲータ36のコントローラ44は、これをプログラムすることによって、可変信号ソース46が第1信号40のみを第1周波数でそしてこれに後続して第2信号42を第2周波数で送信するようにする。代替的には、コントローラ44は、これをプログラムすることによって、信号ソース46が、第1周波数から開始しそして第2周波数を含む周波数ランプを送信する、すなわち、第1信号および第2信号40,42をこの周波数ランプの一部分とすることができる。あるいはまた、信号ソース46は、ランダムにあるいは準ランダムに周波数を変化させて、第1信号および第2信号40,42を送信するようにできる。本発明は、2つまたはそれ以上の周波数の任意の組み合わせを包含するものである。
【0020】
RFタグ38の位相比較回路62は、それら信号40,42を比較し、そしてこれら2つの信号間の位相差を判定する。インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離は、この検出した位相差に直接関係している。位相比較回路62は、コントローラ54に対し、この位相差を表す情報を渡し、そしてこれをコントローラが使用してインターロゲータ36とRFタグ38との間の距離を計算することができる。
【0021】
図3には、RFタグ38の位相比較回路62のより詳細な回路図である。位相比較回路62は、信号分割器66と、位相ロックループ68と、ミキサ70と、ヌル/ピーク・カウンタ72とを備えている。信号分割器66は、入来する第1信号40を2つの同一の信号に分割し、その1つは位相ロックループ68に行く。位相ロックループ68は、その入来信号に位相ロック、好ましくは振幅ロックして、入来第1信号40に実質上同一の基準信号を発生する。位相ロックループ68は、好ましくは、長いロックおよびホールド能力でロバスト位相ロックを提供するように選択する。この基準信号は、ミキサ70に通し、そしてこのミキサ70は、信号分割器66からの信号のうちの他方のものを受け、そしてミキサへのそれら2つの入力の組み合わせである混合出力信号を発生する。最初は、この混合出力信号は、信号分割器66から受けた第1信号40と基準信号(第1信号40と実質上同一)との組み合わせであり、したがって混合出力信号は、より大きなピークおよびバレーをもっている以外は第1信号40に等しい。
【0022】
位相比較回路62が受けたこの信号は、第1信号40から第2信号42へと変化すると、ミキサ70は、その一方の入力に信号分割器66からの第2信号42を受け、そして他方の入力に第1信号40に実質上同一の基準信号を受ける。ミキサ70は、第2信号42を基準信号と組み合わせ、これにより2つの周波数成分をもつ混合出力信号を生じる。時間および空間における規則的なポイントにおいて、第2信号42は最大となる一方で基準信号は最小となり、これにより混合出力信号にヌル・ポイントが生じる。混合出力信号の連続したヌル・ポイントは、ピーク・ポイントで隔てられ、そしてこれらピーク・ポイントにおいて、第2信号および基準信号の両方が最大となるか、あるいはその両方が最小となる。ヌル/ピーク・カウンタ72は、混合出力信号内のヌル・ポイントまたはピーク・ポイントのいずれかをカウントし、そしてその結果のカウントをコントローラ54に供給する。ヌル/ピーク・カウンタ72は、アナログ・カウンタとしたり、あるいはアナログ/デジタル・カウンタおよびデジタル信号プロセッサを含むようにしてそのカウントをデジタル的に判定するようにしたりできる。
【0023】
1実施形態においては、第1信号および第2信号40,42の周波数は、コントローラ54には分かっており、したがって、このコントローラは、ヌル/ピーク・カウンタ72が供給するそのカウントを使用することによって、インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離を計算する。代替的には、このコントローラは、そのカウントを、RFタグ38がインターロゲータ36に送信し戻すカウント信号中に組み込むことができる。この場合、コントローラ44は、そのカウント並びに第1信号および第2信号40,42の周波数を使用して、インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離を判定する。
【0024】
重要な側面は、後方散乱システムおよび送信器システムの両方が、インターロゲータとRFタグとの間の距離並びにRFタグの場所を、そのような位相差およびヌル/ピーク・カウントを使用して判定できる、ということである。
【0025】
インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離をどのようにして判定できるかを理解するため、例示が役に立つ。880MHzの第1信号は、34.0909091cmの波長をもち、884MHzの第2信号は、33.9366516cmの波長をもつ。約37.5メートル(第1信号の110波長および第2信号の110.5波長)の距離では、第1信号および第2信号は、180度位相がずれることになり、この結果ミキサ70が出力する混合信号にヌル・ポイントが生じる。さらに75m増える毎に、追加のヌル・ポイントがあり、したがってインターロゲータ36とRFタグ38との間の距離は、880MHzの第1信号と884MHzの第2信号を使用することにより、±37mの精度で判定することができる。
【0026】
この精度は、第2信号を第2周波数にのみ維持するのではなく、周波数変調された第2信号を使用することによって向上させることができる。例えば、第2信号が、883MHzに第1部分を、884MHzに第2部分を、そして890MHzに第3部分を有するとする。第2信号のこれら部分の各々を第1信号と混合すると、第1信号、第2信号および混合信号を生じ、これら第1信号、第2信号および混合信号は、それぞれ、50メートル、37.5メートル、15メートルの距離でヌルがある。したがって、カウンタが、第1および第2の混合信号の各々に関して1つのヌルをカウントし、しかも第3の混合信号に関して3つのヌルをカウントした場合、コントローラは、インターロゲータ36とRFタグ38との間の距離が50メートルと60メートルとの間であると判定することができる。もしその距離が50メートル未満であったとした場合、第1の混合信号にはヌルが全くなかったはずであり、そしてその距離が60メートルより長かったとした場合、第3混合信号が4つのヌルを有していたはずである。もちろん、第2信号の3つの周波数部分よりも多い周波数成分では、距離判定の精度は、さらに向上させることができる。さらに、第2信号の全ての周波数部分を第1信号と比較するのではなく、それら周波数部分のあるものを互いに比較することもできる。
【0027】
1実施形態においては、インターロゲータ36は、アンテナ52として1/4波長ダイポール・アンテナを用いるが、任意のタイプのアンテナを用いることができる。別の実施形態においては、アンテナ52は、フェーズドアレイ・アンテナであり、これは、インターロゲータ36が、このインターロゲータに対するRFタグ38の方向を判定できるようにする。インターロゲータ36に対するRFタグ38の方向および距離の両方を判定することにより、インターロゲータは、RFタグ38の場所を精密に判定する。
【0028】
図4には、代替のインターロゲータ36Aを示しており、これは、インターロゲータ36Aに対するRFタグ38の方向と距離を判定することができ、それも、フェーズドアレイ・アンテナのような方向判定アンテナを用いずともできる。このインターロゲータ36Aでは、第1アンテナ52Aと第2アンテナ52Bを用い、これらアンテナは、各々、アンテナ・スイッチ74によって、図2のインターロゲータ36におけるのと同じようにタップ付き伝送ライン48に接続する。RFタグ38の場所(方向および距離)を判定するため、インターロゲータ36Aは、上記と同じ技法にしたがい、第1アンテナ52Aおよび第2アンテナ52BのそれぞれからRFタグへの第1距離および第2距離を判定する。すなわち、インターロゲータ36Aは、最初に、第1および第2の信号を第1アンテナ52Aを介して送信し、RFタグ38がミキサ70から出力される混合信号におけるヌルをカウントし、そしてコントローラ44が、第1の距離を計算し、そして次にこのプロセスは、第2アンテナ52Bを使用して繰り返すことにより第2距離を判定する。コントローラ44は、アンテナ・スイッチ74を制御することにより、ある時点でどちらのアンテナ52A,52Bを使用するかを制御する。コントローラ44は、上記の第1距離および第2距離と、2つのアンテナ52A,52B間の既知の距離とを使用することにより、RFタグ38の場所を単純な幾何学を使って計算する。
【0029】
図5には、別の代替のインターロゲータ36Bを示しており、これは、RFタグ38またはどのような従来技術のRFタグをも、この従来技術のRFタグに対し変更を行わずとも、位置の突き止め(距離および方向)をすることができる。インターロゲータ36Bは、図2のインターロゲータ36の同じ要素44−52に加えて、位置入力デバイス76と、ヌル/ピーク・カウンタ72を備えている。コントローラ44に対し、2つの異なった場所におけるインターロゲータ36Bの位置を入力する。インターロゲータ36Bは、このインターロゲータの2つの異なった場所の各々においてRFタグに対する距離測定値を取り、そしてこれら距離測定値を、位置入力デバイス76が供給する位置情報と一緒に使用することにより、RFタグの場所を計算する。この位置入力デバイスは、単なるキーボードあるいは、ユーザがインターロゲータの位置を入力する他のデバイスとしたり、あるいは、加速度計またはインターロゲータの第1の場所から第2の場所への位置変化を測定する他のデバイスとしたりできる。代替的には、インターロゲータ36Bは、2つの場所間で移動させることができ、そしてそれら2つの場所の位置情報は、コントローラ44にプリプログラムすることにより、各距離判定において新たな位置情報を入力しなければならないのを回避する。
【0030】
ヌル/ピーク・カウンタ72をRFタグ38ではなくインターロゲータ36B中に組み込むことにより、インターロゲータ36Bは、どのようなRFタグの場所も判定することができる。距離判定モードにおいては、コントローラ44は、可変信号ソース46に、アンテナ52を介して第1信号および第2信号40,42を送信させる。RFタグは、この第1信号および第2信号40,42を反射し変調する。この変調は、RFタグを、金属の缶または他の反射性物体のような他の物体から識別するために行う。反射された第1信号40は、アンテナ52が受け、そしてタップ付き伝送ライン48により第2信号42と混合する。ヌル/ピーク・カウンタ72は、タップ付き伝送ライン48が出力する混合信号におけるヌルまたはピークをカウントし、そしてコントローラ44は、そのヌルまたはピークのカウントに基づきインターロゲータ36BとRFタグとの間の第1の距離を判定する。ここで理解されるべきであるが、このコントローラが使用する距離判定アルゴリズムは、本通信の全経路長が今では行って戻ってくるものであるということに対する補償を行わなければならない。
【0031】
次に、ユーザは、インターロゲータ36Bを第2の場所に移動させ、そしてこのプロセスを繰り返して、インターロゲータ36BとRFタグとの間の第2の距離を判定する。コントローラ44は、RFタグの場所を、第1距離および第2距離と、位置入力デバイス76が供給するインターロゲータ場所情報とに基づき判定する。インターロゲータ36Bは、その移動を容易にするため、インターロゲータ36,36Aのように、ハンドヘルド・デバイスとして提供することができる。
【0032】
図2〜図5に示した実施形態は、可変信号ソース46を組み込んだインターロゲータ36,36A,36Bを示しているが、インターロゲータとRFタグの役割を完全に逆にすることもできることは、理解されるべきである。すなわち、RFタグは、第1信号および第2信号をインターロゲータに対し送信するようにでき、そしてインターロゲータまたはRFタグのいずれかが任意の距離判定機能を実行するようにすることができる。インターロゲータに距離判定機能の多くのものあるいはそのすべてを組み込むことによってRFタグのサイズを最小にすることが好ましい場合があるが、しかしこれは、本発明にとって本質的なものではない。
【0033】
結び
以上から、理解されるように、本文に記述したRF通信システムは、従来技術のシステムに優る重要な利点を提供する。RFタグ並びにこのRFタグに取り付けた任意の物体の位置を突き止める能力を提供することにより、上述の本RF通信システムは、RFタグ技術を適用できる応用範囲を大幅に拡大する。例えば、上述のRF通信システムは、戦場においてなくした武器、大きな地所に渡る動物、並びに倉庫内の在庫品物体の位置を突き止めるのに用いることができる。
【0034】
最後に、上述し図示した本発明の実施形態に対し、添付の特許請求の範囲に定めた本発明の範囲内にその全てが入る多くの変更や変形を組み込むことができることは、明かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、振幅変調された後方散乱信号を用いる従来技術のRF通信システムの回路図。
【図2】
図2は、本発明の1実施形態による、RFタグの位置を突き止めるためのRF通信システムの回路図。
【図3】
図3は、図2のシステムにおいて用いる位相比較器回路の回路図。
【図4】
図4は、図2のシステムにおいて使用するためのインターロゲータの代替の実施形態を示す図。
【図5】
図5は、本発明の1実施形態による、RFタグの位置を突き止めるための代替のインターロゲータを示す図。
Claims (29)
- 無線周波通信の方法であって、
第1の周波数の第1の信号を第1のトランスポンダから第2のトランスポンダへ送信するステップと、
前記第1信号に位相ロックして基準信号を生成するステップと、
第2の周波数の第2の信号を前記第1トランスポンダから前記第2トランスポンダへ送信するステップと、
前記第2信号を前記基準信号と比較するステップと、
前記第2信号と前記基準信号との間の位相差に基づき前記第1トランスポンダと前記第2トランスポンダとの間の距離を判定するステップと、
から成る無線周波通信方法。 - 請求項1記載の方法において、前記第1トランスポンダはインターロゲータであり、前記第2トランスポンダはRFタグであること、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項2記載の方法であって、さらに、
無線周波数のインターロゲーション信号を前記インターロゲータから受信するステップと、
前記インターロゲーション信号を情報コードにしたがって変調することによって、応答信号を発生するステップと、
前記RFタグからの前記応答信号を前記インターロゲータに送信するステップと、
を含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。 - 請求項1記載の方法において、前記の比較するステップは、前記基準信号を前記第2信号と混合して混合信号を得ることを含み、前記判定するステップは、前記混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかを判定することを含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項4記載の方法において、前記の混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかを判定するステップは、前記第2トランスポンダにおいて実行し、前記の第1トランスポンダと第2トランスポンダとの間の距離を判定するステップは、前記混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかの指示を前記第1トランスポンダに送信することと、前記指示並びに前記第1周波数および第2周波数とから前記距離を判定することとを含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項1記載の方法において、判定した前記距離は、第1の距離であり、前記第1信号および第2信号は、前記第1トランスポンダの第1のアンテナを介して送信し、前記第1トランスポンダは前記第1アンテナとは離間された第2のアンテナを有し、前記方法が、さらに、
前記第1トランスポンダの前記第2アンテナと前記第2トランスポンダとの間の第2の距離を、前記第2アンテナを介して送信した前記信号間の位相差の基づき判定するステップと、
前記第1トランスポンダから前記第2トランスポンダへの方向を、前記第1距離および第2距離と、前記第1アンテナと前記第2アンテナとの間の距離とに基づき判定するステップと、
を含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。 - 請求項1記載の方法において、前記基準信号は、第1の基準信号であり、前記第1信号および第2信号は、前記第1トランスポンダの第1のアンテナを介して送信し、前記方法が、さらに、
前記第1周波数の第3の信号を、前記第1トランスポンダの第2のアンテナから前記第2トランスポンダへ送信するステップと、
前記第3信号に位相ロックして、第2の基準信号を生成するステップと、
前記第2周波数の第4の信号を、前記第1トランスポンダの前記第2アンテナから前記第2トランスポンダへ送信するステップと、
前記第4信号を前記第2基準信号と比較するステップと、
前記第1トランスポンダの前記第2アンテナと前記第2トランスポンダとの間の距離を、前記第4信号と前記第2基準信号との間の位相差に基づき判定するステップと、
前記第2トランスポンダの場所を、前記の判定した距離に基づき判定するステップと、
を含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。 - 請求項1記載の方法において、前記第2信号は、複数の周波数において複数の周波数部分を含む周波数変調された信号であること、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項1記載の方法において、
前記の第2信号を送信するステップは、複数の周波数部分を各々異なった周波数で送信することを含み、
前記の比較するステップは、前記周波数部分の各々を前記基準信号と混合することによって複数の混合信号を発生することにより、前記周波数部分の各々を前記基準信号と比較することを含み、
前記の距離を判定するステップは、前記混合信号の各々におけるヌルまたはピークをカウントすることを含むこと、
を特徴とする無線周波通信方法。 - 無線周波通信の方法であって、
第1の周波数の第1の信号を第1のトランスポンダから第2のトランスポンダへ送信するステップと、
第2の周波数の第2の信号を前記第1トランスポンダから前記第2トランスポンダへ送信するステップと、
前記第2信号を前記第1信号と比較するステップと、
前記第1信号と前記第2信号との間の位相差に基づき前記第1トランスポンダと前記第2トランスポンダとの間の距離を判定するステップと、
から成る無線周波通信方法。 - 請求項10記載の方法において、前記第1トランスポンダはインターロゲータであり、前記第2トランスポンダはRFタグであること、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項11記載の方法であって、さらに、
無線周波数のインターロゲーション信号を前記インターロゲータから受信するステップと、
前記インターロゲーション信号を情報コードにしたがって変調することによって、応答信号を発生するステップと、
前記RFタグからの前記応答信号を前記インターロゲータに送信するステップと、
を含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。 - 請求項11記載の方法において、前記の比較するステップは、前記RFタグにより実行し、そして前記第1信号に位相ロックして基準信号を生成することと、前記基準信号を前記第2信号と混合して混合信号を得ることとを含み、前記判定するステップは、前記混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかを判定することを含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項13記載の方法において、前記の混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかを判定するステップは、前記第2トランスポンダにおいて実行し、前記の第1トランスポンダと第2トランスポンダとの間の距離を判定するステップは、前記混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかの指示を前記第1トランスポンダに送信することと、前記指示並びに前記第1周波数および第2周波数とから前記距離を判定することとを含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項10記載の方法において、判定した前記距離は、第1の距離であり、前記第1信号および第2信号は、前記第1トランスポンダの第1のアンテナを介して送信し、前記第1トランスポンダは前記第1アンテナとは離間された第2のアンテナを有し、前記方法が、さらに、
前記第1トランスポンダの前記第2アンテナと前記第2トランスポンダとの間の第2の距離を、前記第2アンテナを介して送信した前記信号間の位相差に基づき判定するステップと、
前記第1トランスポンダから前記第2トランスポンダへの方向を、前記第1距離および第2距離と、前記第1アンテナと前記第2アンテナとの間の距離とに基づき判定するステップと、
を含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。 - 請求項10記載の方法において、前記第1信号および前記第2信号は、前記第2トランスポンダにより前記第1トランスポンダへ反射し戻し、前記の比較するステップおよび前記の判定するステップは、前記第1トランスポンダによって実行すること、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項10記載の方法において、前記の判定した距離は、第1の距離であり、前記方法が、さらに、
前記第1トランスポンダを、前記第1距離を判定した第1の位置から、第2の位置へと移動させるステップと、
前記第1周波数の第3信号を、前記第1トランスポンダから前記第2トランスポンダへ送信するステップと、
前記第2周波数の第4の信号を、前記第1トランスポンダから前記第2トランスポンダへ送信するステップと、
前記第4信号を前記第3信号と比較するステップと、
前記第1トランスポンダと前記第2トランスポンダとの間の距離を、前記第3信号と前記第4信号との間の位相差に基づき判定するステップと、
前記第2トランスポンダの場所を、前記第1距離および第2距離並びに前記第1トランスポンダの前記第1位置および第2位置とに基づき判定するステップと、
を含むこと、を特徴とする無線周波通信方法。 - 請求項10記載の方法において、前記第2信号は、複数の周波数において複数の周波数部分を含む周波数変調された信号であること、を特徴とする無線周波通信方法。
- 請求項10記載の方法において、
前記の第2信号を送信するステップは、複数の周波数部分を各々異なった周波数で送信することを含み、
前記の比較するステップは、前記周波数部分の各々を前記基準信号と混合することによって複数の混合信号を発生することにより、前記周波数部分の各々を前記基準信号と比較することを含み、
前記の距離を判定するステップは、前記混合信号の各々におけるヌルまたはピークをカウントすることを含むこと、
を特徴とする無線周波通信方法。 - 無線周波通信システムであって、
無線周波数のインターロゲーション信号を送信しそして応答信号を受信するインターロゲータと、
前記インターロゲーション信号を受信しそして前記応答信号を前記インターロゲータに送信するトランスポンダであって、
情報コードを格納するメモリと、
該メモリに結合しており、かつ前記インターロゲーション信号を前記情報コードにしたがって変調することにより前記応答信号を発生するように構成した変調器であって、前記トランスポンダと前記インターロゲータのうちの第1のものは、前記トランジスタとインターロゲータのうちの第2のものに対し、第1の周波数の第1の信号とこれに続く第2の周波数の第2の信号とを送信する可変周波数ソースを含み、前記トランスポンダとインターロゲータのうちのは、前記第1信号に対する前記第2信号の位相シフトを検出する位相比較回路を含み、前記トランスポンダとインターロゲータのうちの1つは、前記トランスポンダとインターロゲータを前記位相シフトに基づき判定する距離判定器を含む、前記の変調器と、
を備えたトランスポンダと、
から成る無線周波通信システム。 - 請求項20記載のシステムにおいて、前記インターロゲータは、前記可変周波数ソースを含み、前記トランスポンダは、前記位相比較回路を含むこと、を特徴とする無線周波通信システム。
- 請求項21記載のシステムにおいて、前記位相比較回路は、
前記第1信号の位相ロックして基準信号を発生する位相ロックループと、
前記位相ロックに結合しており、前記基準信号を前記第2信号と混合して混合信号を得るように構成したミキサと、
前記ミキサに結合しており、前記混合信号にどれほど多くのヌルまたはピークがあるかのヌルまたはピークのカウントを判定するように構成したカウンタと、を含むこと、を特徴とする無線周波通信システム。 - 請求項22記載のシステムにおいて、前記インターロゲータは、前記インターロゲータと前記トランスポンダとの間の距離を、前記トランスポンダが前記インターロゲータに送る前記ヌルまたはピークのカウントに基づき計算するための手段、を含むことを特徴とする無線周波通信システム。
- 請求項20記載のシステムにおいて、前記インターロゲータは、前記可変周波数ソースと前記位相比較回路とを含むこと、を特徴とする無線周波通信システム。
- 請求項20記載のシステムにおいて、前記第2信号は、周波数変調された信号であること、を特徴とする無線周波通信システム。
- 無線周波トランスポンダであって、
第1の周波数および第2の周波数をそれぞれ有する第1の信号および第2の信号をインターロゲータから受信するアンテナと、
前記アンテナに結合しており、前記第1信号に位相ロックして基準信号を生成するように構成した位相ロックループと、
前記アンテナおよび位相ロックループに結合しており、前記第2信号を前記基準信号と比較するように構成した比較器と、
前記第2信号と基準信号との間の位相差を判定するための手段であって、前記位相差が、前記第1トランスポンダと第2トランスポンダとの間の距離に対応する、前記の判定手段と、
から成る無線周波トランスポンダ。 - 請求項26記載のトランスポンダにおいて、前記比較器は、前記基準信号を前記第2信号と混合して混合信号を得るように構成したミキサを含み、前記判定手段は、前記ミキサに結合しており、前記混合信号にどれほど多くのヌルがあるかのヌル・カウントを判定するように構成したカウンタを含むこと、を特徴とする無線周波トランスポンダ。
- 無線周波インターロゲータであって、
第1の周波数の第1の信号と第2の周波数の第2の信号とを発生する可変周波数信号ソースと、
前記信号ソースに結合しており、前記トランスポンダに対し前記第1信号および第2信号を送信するため、および前記トランスポンダから反射し戻される前記第1信号および第2信号を受信するためのアンテナ手段と、
前記アンテナに結合しており、前記反射された第2信号を前記反射された第1信号と比較するように構成した比較器と、
前記第1トランスポンダと第2トランスポンダとの間の距離を、前記反射された第1信号と前記第2信号との間の位相差に基づき判定する手段と、
から成る無線周波インターロゲータ。 - 請求項28記載のインターロゲータにおいて、前記比較器は、前記第2信号を前記反射された第1信号と混合して混合信号を発生するミキサを含み、前記判定手段は、前記混合信号におけるヌルまたはピークをカウントするヌルまたはピークのカウンタと、
前記混合信号における前記ヌルまたはピークに基づき前記距離を判定するように構成したプロセッサと、
を含むこと、を特徴とする無線周波インターロゲータ。
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