JP2004506242A - スクローリングマルチストライプカラー照明システム - Google Patents

Abstract

３個（赤、青及び緑）のスクローリングカラーストライプを使用する単一パネルのスクローリングカラー投射システムは、テレビ画像に対して適当であると示されていた。しかしながら、コンピュータグラフィックは、カラーアーティファクトがより多くなる傾向がある。本発明は、これらのアーティファクトを抑えるためにスクローリングカラーバンドの数を増大させる。１つの実施例は、レンチキュラーレンズアレイを使用して３個のカラーストライプをマルチストライプに分割し、第２のレンズアレイでマルチストライプをコリメートする。コリメートされたストライプは、既知のシステムの回転プリズムを使用してスクロールされる。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項１で特徴づけられたスクローリングカラーストライプ照明システムに関する。
【０００２】
スクローリングカラーストライプ照明システムは、カラー投射システムに用いることができる。
【０００３】
【従来の技術】
スクローリングカラー照明は、米国フィリップス社で発明され、テレビに適した画質を示す、シングルパネルＬＣ投射システムにおいて実現された。コンピュータアプリケーションでは、より多くのことが要求されている。なぜならば、幾つかのコンピュータによる生成パターンは、普通のテレビ画像よりもっと簡単に全カラー順次表示に共通のカラー分離、アーティファクト（偽画像）を生じるからである。このカラー分離は、カラー順次システムが個人向けのコンピュータ用モニター市場に行き渡らせることをより困難にしている。
【０００４】
速い目の動き、例えば瞬きの時カラーフラッシュが、高いコントラストパターンで観察される。このアーティファクトに対する人間の知覚は、中心の視覚システムが適応した白黒映像と、カラーの光に対する網膜の周囲の視覚の露出との相違として説明できる。
【０００５】
従来技術としては、米国特許第５８４５９８１号、ヨーロッパ特許第６０１６６６号、ヨーロッパ特許第４９２７２１号、米国特許第５４２８４６７号、国際特許公開公報第９５／２６１１０号、日本国特開平８−２１１３５８号及び特開平８−０２２００６号がここに述べられる。これらの文献には、本発明のスクローリングカラー照明システムの特徴である、連続したスクローリング構成が示されていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、カラー投射システムにおけるカラーアーティファクトを抑えたスクローリング照明システムを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この目的は、請求項１に記載の本発明によるスクローリングストライプ照明システムにより達成される。
【０００８】
３個（赤、青及び緑、ＲＧＢ）のスクローリングカラーバンドを使用する単一パネルのスクローリングカラー投射システムは、テレビ映像に対して適当であると言われていた。しかしながら、コンピュータグラフィックでは、カラーアーティファクトがより多くなる傾向がある。本発明は、これらのアーティファクトを抑えるためにスクローリングカラーバンドの数を増大させる。スクローリングマルチストライプカラー照明システムの１つの実施例は、レンチキュラーレンズアレイを使用して３個のカラーストライプをマルチストライプに分割し、第２のレンズアレイでマルチストライプをコリメートし、既知のシステムの回転プリズムを使用してコリメートされたストライプをスクロールすることである。
【０００９】
本発明のスクローリングマルチストライプカラー照明システムの他の実施例では、光源からの光を反射させレンズサブシステム及び１／４波長板を通って回転ドラムへ行かせる偏光ビームスプリッタを有し、前記回転ドラムからマルチカラーストライプが逆反射されて前記レンズサブシステム及び前記１／４波長板を通り、前記１／４波長板により逆反射された光が前記偏光ビームスプリッタを通過し、生成された前記逆反射されたマルチカラーストライプが光バルブへ向けられて、色付いた光のスクローリングパターンを作る。
【００１０】
速い目の動きの間、単一の画像よりは目をマルチカラーストライプ画像に露出させることにより、周囲の視覚領域における異なるカラーの印象が取り除かれる。スクローリングカラーシステム自身は、特に良くこのような解決策に寄与している。他のカラー順次システムで使用される「書き込み、待機及び露出」シーケンスとは違って、本発明のシステムは、オーバヘッドを付加することなしにカラーストライプの任意の数の連続したアドレッシングを可能にする。
【００１１】
本発明による画像処理システムの更なる好適な実施例は、従属項で特定される。
【００１２】
本発明のこれら及び他の観点は、これ以降説明される実施例を参照して明らかになるだろう。
【００１３】
【発明の実施の形態】
図１は、ランプ１０，リフレクタ１１，スリット１２，偏光ビームスプリッタ１３，レンズ１４，１／４波長板１５，レンズ１６，回転ドラム１７，レンズ１８，及び光バルブ１９を有するカラー投射システムを示す。
【００１４】
図１では、ランプ１０からの光がリフレクタ１１により反射され方向付けられてスリット開口１２を通って、偏光ビームスプリッタ１３へ行き、ここにおいて反射されて、焦点レンズ１４，１／４波長板１５，及び焦点レンズ１６を通って回転ドラム１７へ行く。マルチカラーストライプはレンズ１６を通って回転ドラム１７から逆反射され、１／４波長板を通ることにより、逆反射された光がレンズ１４通過後偏光ビームスプリッタ１３を通過できるようになる。生成された逆反射されたマルチカラーストライプはそれから焦点レンズ１８を通って光バルブ１９へ向いカラーのスクローリングパターンを生成する。ドラム１７は、相対的にゆっくり回転する。ＲＧＢストライプ期間と対応する動きは、パネルの完全なＲＧＢリフレッシュを必要とする。
【００１５】
図２は、マルチカラーストライプを生成するための他の照明光学系システムの部分を示す。（図示されていない）ダイクロイックフィルタにより白色光の単一ビームから形成された３つのカラービーム３０は、レンズアレイ３１を使用してカラーストライプのアレイに分割される。カラーストライプと共平面にある第２のアレイ３２は、屈折走査プリズム３３に入る光は軸を外れた光をテレセントリック（ｔｅｌｅｃｅｎｔｒｉｃ）となるようにコリメートする。ストライプパターンの仮想像３４は、プリズム３３が回転するにつれて垂直方向に移動する。この２次的ソースは、リレー３５を通過後光バルブ３６上に結像される。
【００１６】
上述して示されたように、本発明の目的及び利点を満足させる新規なスクローリングマルチストライプカラー照明システムが説明された。しかしながら、本発明に関する多くの変更、変形、バリエーション並びに他の利用及び用途は、ここに好ましい実施例として開示されたこの明細書を考慮して当業者には明らかであろう。本発明の精神及び範囲から逸脱することなくこのような変更、変形、バリエーション並びに他の利用及び用途は、請求項に記載された本発明によりカバーされるものとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ディスプレイ上にマルチカラーストライプを生成するための照明光学系を有するカラー投射システムを示す。
【図２】ディスプレイ上にマルチカラーストライプを生成するための他の照明光学系の部分を示す。

Claims (5)

1. カラーストライプを生成する手段と前記カラーストライプをスクロールするための手段とを有するスクローリングカラー照明システムにおいて、前記カラーストライプを生成する手段が、３個以上のカラーストライプを生成し、前記カラーストライプをスクロールするための手段が、前記３個以上のカラーストライプをスクロールすることを特徴とするスクローリングカラー照明システム。
2. 前記３個のカラーは赤、青及び緑である、請求項１に記載のスクローリングカラー照明システム。
3. ３個のカラーストライプを、レンチキュラーレンズを使用してマルチストライブに分割し、前記マルチストライプを第２のレンズアレイでコリメートし、回転プリズムを使用して前記コリメートされたストライプをスクローリングすることを特徴とする請求項１に記載のスクローリングカラー照明システム。
4. 光源からの光を反射させレンズサブシステム及び１／４波長板を通って回転ドラムへ行かせる偏光ビームスプリッタを有し、前記回転ドラムからマルチカラーストライプが逆反射されて前記レンズサブシステム及び前記１／４波長板を通り、前記１／４波長板により逆反射された光が前記偏光ビームスプリッタを通過し、生成された前記逆反射されたマルチカラーストライプが光バルブへ向けられて、色付いた光のスクローリングパターンを作ることを特徴とする請求項１に記載のスクローリングカラー照明システム。
5. 請求項１に記載のスクローリングカラー照明システムを有するカラー投射システム。