JP2004505026A - 濃縮物配合物の製造方法および濃縮物処理方法 - Google Patents
濃縮物配合物の製造方法および濃縮物処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物であり、少なくとも過酸化水素とグリセロールとグリコール酸とで構成される配合物を製造する方法に関する。グリセロールとグリコール酸を混合させて、安定したゲル状濃縮物を形成するため過酸化物混合物用の安定剤を添加しながら攪拌し、引続き必要なときは、配合物を形成するために予め定めた比率で濃縮物を過酸化水素に全量で添加する。
Description
【０００１】
本発明は原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物であり、少なくとも過酸化水素とグリセロールとグリコール酸とで構成される配合物を製造する方法に関し、グリセロールとグリコール酸の混合物が過酸化水素に添加される。
【０００２】
このような方法は本出願人のオランダ特許１００３３１６で知られている。
この公知の方法では、配合物は少なくとも過酸化水素とグリセロールとグリコール酸とから製造される。この際、グリセロールとグリコール酸の溶液が混合され、過酸化水素溶液が７℃、好ましくは４℃以下の温度を維持するような条件下の過酸化水素溶液にこの混合物が滴状添加される。使用される過酸化水素とグリセロールとグリコール酸の比率は前記特許１００３３１６に広範に記載されており、簡単に参照できる。
【０００３】
特に温暖な地域では適切な消毒の方法と配合物が重要となることが知られている。オランダ特許１００３３１６に開示された配合物の不利な点は、１ヶ所で製造が行われないと、従来技術の方法で得られる大量の液状配合物は輸送する必要があり、そのため輸送費が高くなるということである。この問題は発明日が１９９６年に遡るオランダ特許１００３３１６の方法により得られた配合物に固有のものではない。この問題は発明日が１９９１年に遡る欧州特許出願ＥＰ−Ａ−０６０３３２９によって得られた生成物に同じ程度に当てはまる。
【０００４】
発明者によりオランダ特許１００３３１６によって提案された生成物の主たる目的は前述の高輸送費を削減するような方法へ適合させるものである。
発明の別の目的は配合物の公知の製造方法に関連した爆発的性質と戦うことである。
【０００５】
本発明によると、原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物を製造する方法は、グリセロールとグリコール酸を混合させて、安定したゲル状濃縮物を形成するため過酸化物混合物（ｐｅｒｏｘｉｄｅ ｍｉｘｔｕｒｅｓ）用の安定剤を添加しながら攪拌し、かつ、引続き必要なときは、配合物を形成するために予め定めた比率で濃縮物を過酸化水素に全量で添加する方法である。
【０００６】
驚くべきことに本発明の方法では、従来技術で要求されるような７℃、好ましくは４℃以下の温度を維持しながら添加すべき濃縮物を過酸化水素に滴状添加する必要は全くないことが分かった。
【０００７】
これに反して、本発明の方法によると、過酸化水素に添加する前に、濃縮物の温度を約２０℃とすることが好ましい。これで所望の配合物を得る適切で迅速な混合が促進される。
【０００８】
グリセロールとグリコール酸を混合し、引続いて安定剤を添加しながら、濃縮物が透明にかつ均一になるまで、少なくとも７分間攪拌することがさらに好ましい。これは、中央の製造場所から最終配合物の形成に割り当てられた特別の場所まで輸送するのに適した濃縮物を得るための簡単でかつ再現性と信頼性のある方法である。この態様で、従来技術の方法のものに比べて輸送費がかなり削減できる秘訣が与えられる。濃縮物の形成のために、グリセロールとグリコール酸を混合する前に、両者の温度を１８−２４℃の範囲とすることがさらに好ましい。この温度を維持することにより、グリセロールとグリコール酸が適切な粘度になるために混合が促進される。
【０００９】
以上のことから明らかなように、本発明はまた、濃縮物が少なくともグリセロールとグリコール酸と過酸化物混合物用の安定剤とで構成されて、過酸化水素が実質的に含まれない濃縮物で具体化される。
【００１０】
さらに本発明は原材料、生産物、水および／または製造手段の消毒用配合物を製造する濃縮物の処理方法に具体化され、濃縮物は配合物を形成するために予め定めた量の過酸化水素に全量で添加される。
【００１１】
本発明による濃縮物は例えば、
ａ）３１．２５／１００部の５７％濃度グリコール酸と
ｂ）６．２５／１００部の過酸化物混合物用の安定剤と
ｃ）６２，５／１００部の薬剤品質ＵＳＰ１．２６のグリセロール
の成分で構成される。
【００１２】
原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物を製造するために、このようにして得られた濃縮物を過酸化水素に添加する。このために、例えば８％重量の濃縮物が９２％重量の５０％過酸化水素溶液に添加される。
本発明は原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物であり、少なくとも過酸化水素とグリセロールとグリコール酸とで構成される配合物を製造する方法に関し、グリセロールとグリコール酸の混合物が過酸化水素に添加される。
【０００２】
このような方法は本出願人のオランダ特許１００３３１６で知られている。
この公知の方法では、配合物は少なくとも過酸化水素とグリセロールとグリコール酸とから製造される。この際、グリセロールとグリコール酸の溶液が混合され、過酸化水素溶液が７℃、好ましくは４℃以下の温度を維持するような条件下の過酸化水素溶液にこの混合物が滴状添加される。使用される過酸化水素とグリセロールとグリコール酸の比率は前記特許１００３３１６に広範に記載されており、簡単に参照できる。
【０００３】
特に温暖な地域では適切な消毒の方法と配合物が重要となることが知られている。オランダ特許１００３３１６に開示された配合物の不利な点は、１ヶ所で製造が行われないと、従来技術の方法で得られる大量の液状配合物は輸送する必要があり、そのため輸送費が高くなるということである。この問題は発明日が１９９６年に遡るオランダ特許１００３３１６の方法により得られた配合物に固有のものではない。この問題は発明日が１９９１年に遡る欧州特許出願ＥＰ−Ａ−０６０３３２９によって得られた生成物に同じ程度に当てはまる。
【０００４】
発明者によりオランダ特許１００３３１６によって提案された生成物の主たる目的は前述の高輸送費を削減するような方法へ適合させるものである。
発明の別の目的は配合物の公知の製造方法に関連した爆発的性質と戦うことである。
【０００５】
本発明によると、原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物を製造する方法は、グリセロールとグリコール酸を混合させて、安定したゲル状濃縮物を形成するため過酸化物混合物（ｐｅｒｏｘｉｄｅ ｍｉｘｔｕｒｅｓ）用の安定剤を添加しながら攪拌し、かつ、引続き必要なときは、配合物を形成するために予め定めた比率で濃縮物を過酸化水素に全量で添加する方法である。
【０００６】
驚くべきことに本発明の方法では、従来技術で要求されるような７℃、好ましくは４℃以下の温度を維持しながら添加すべき濃縮物を過酸化水素に滴状添加する必要は全くないことが分かった。
【０００７】
これに反して、本発明の方法によると、過酸化水素に添加する前に、濃縮物の温度を約２０℃とすることが好ましい。これで所望の配合物を得る適切で迅速な混合が促進される。
【０００８】
グリセロールとグリコール酸を混合し、引続いて安定剤を添加しながら、濃縮物が透明にかつ均一になるまで、少なくとも７分間攪拌することがさらに好ましい。これは、中央の製造場所から最終配合物の形成に割り当てられた特別の場所まで輸送するのに適した濃縮物を得るための簡単でかつ再現性と信頼性のある方法である。この態様で、従来技術の方法のものに比べて輸送費がかなり削減できる秘訣が与えられる。濃縮物の形成のために、グリセロールとグリコール酸を混合する前に、両者の温度を１８−２４℃の範囲とすることがさらに好ましい。この温度を維持することにより、グリセロールとグリコール酸が適切な粘度になるために混合が促進される。
【０００９】
以上のことから明らかなように、本発明はまた、濃縮物が少なくともグリセロールとグリコール酸と過酸化物混合物用の安定剤とで構成されて、過酸化水素が実質的に含まれない濃縮物で具体化される。
【００１０】
さらに本発明は原材料、生産物、水および／または製造手段の消毒用配合物を製造する濃縮物の処理方法に具体化され、濃縮物は配合物を形成するために予め定めた量の過酸化水素に全量で添加される。
【００１１】
本発明による濃縮物は例えば、
ａ）３１．２５／１００部の５７％濃度グリコール酸と
ｂ）６．２５／１００部の過酸化物混合物用の安定剤と
ｃ）６２，５／１００部の薬剤品質ＵＳＰ１．２６のグリセロール
の成分で構成される。
【００１２】
原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物を製造するために、このようにして得られた濃縮物を過酸化水素に添加する。このために、例えば８％重量の濃縮物が９２％重量の５０％過酸化水素溶液に添加される。
Claims (6)
- 原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物であり、少なくとも過酸化水素とグリセロールとグリコール酸とで構成される配合物を製造する方法において、
グリセロールとグリコール酸を混合させて、安定したゲル状濃縮物を形成するため過酸化物混合物用の安定剤を添加しながら攪拌し、
引続き必要なときは、配合物を形成するために予め定めた比率で濃縮物を過酸化水素に全量で添加する
ことを特徴とする方法。 - グリセロールとグリコール酸を混合し、引続いて安定剤を添加しながら、濃縮物が透明にかつ均一になるまで、少なくとも７分間攪拌することを特徴とする請求項１に記載の方法。
- グリセロールとグリコール酸を混合する前に、両者の温度を１８℃から２４℃の範囲とすることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
- 過酸化水素に添加する前に、濃縮物の温度を約２０℃とすることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載の方法。
- 少なくともグリセロールとグリコール酸と安定剤とで構成され、過酸化水素が実質的に含まれない濃縮物。
- 原材料、生産物、水および／または製造手段の汚染を防止するための配合物の製造において、少なくともグリセロールとグルコール酸と安定剤とで構成され、過酸化水素が実質的に含まれない濃縮物の処理方法であって、配合物を形成するために予め定めた量の過酸化水素に濃縮物を全量で添加する処理方法。
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