JP2004504578A - 湿式ブレーキシステム - Google Patents
湿式ブレーキシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004504578A JP2004504578A JP2002516500A JP2002516500A JP2004504578A JP 2004504578 A JP2004504578 A JP 2004504578A JP 2002516500 A JP2002516500 A JP 2002516500A JP 2002516500 A JP2002516500 A JP 2002516500A JP 2004504578 A JP2004504578 A JP 2004504578A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- radial
- brake system
- braking means
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D55/02—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members
- F16D55/04—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by moving discs or pads away from one another against radial walls of drums or cylinders
- F16D55/06—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by moving discs or pads away from one another against radial walls of drums or cylinders without self-tightening action
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/12—Discs; Drums for disc brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0037—Devices for conditioning friction surfaces, e.g. cleaning or abrasive elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D2065/13—Parts or details of discs or drums
- F16D2065/1304—Structure
- F16D2065/1324—Structure carrying friction elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
- F16D2069/004—Profiled friction surfaces, e.g. grooves, dimples
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】回転体(12)のためのブレーキシステム(10)は、各ディスク(14)が第1及び第2の対向する径方向の表面(22a、22b)を有し、軸を中心として回転体(12)と共に回転するように回転体(12)に連結されている複数のディスク(14)と、各ブレーキプレート(16)が制動表面(20)を有し、回転に対しては固定されているが、前記軸に平行でディスク(14)に対して直線状に移動可能である複数のブレーキプレート(16)とを備えている。各ディスク(14)の少なくとも一つの径方向の表面(22)が、ブレーキプレート(16)の制動表面(20)に向かい合うように、ディスク(14)とブレーキプレート(16)とが並置されている。少なくとも一つの向かい合う制動表面(20)及び径方向の表面(22)は、複数の溝(24、26)を具備している。溝(24、26)は、少なくとも一つの前記向かい合う制動表面(20)及び径方向の表面(22)の端から端まで流路を形成するように合わせて配置されている。アクチュエータは、向かい合う径方向の表面(22)に制動表面(20)を係合させる係合位置と、前記向かい合う径方向の表面(22)から制動表面(22)を遠離させる非係合位置との間で、ブレーキプレート(16)を前記ディスクに対して軸方向に移動させる。密閉されたハウジングは、ディスク(14)及びブレーキプレート(16)を収容すると共に多量の液体を有し、前記多量の液体の中でディスク(14)が回転する。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車輌のホイールやクレーンのウインチのような回転体又は回転装置を制動するための湿式ブレーキシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
湿式ブレーキシステム及びその構成要素が、本出願人による国際出願PCT/AU92/00540号、国際出願PCT/AU95/00529号及び国際出願PCT/AU97/00500号に記載されており、参照することにより、これらの内容はここに含まれる。
【0003】
概して、湿式ブレーキシステムは、回転体と共に回転するように固定されたディスクと、ディスクの各側面に配置された一組のブレーキパッドと、ディスク及びブレーキパッドを収容して封止されたハウジングとを有している。このハウジングは、多量のオイルを有しており、そのオイルの中をディスクが回転する。同等の乾式ブレーキシステムは、湿式ブレーキシステムと同様にディスクとブレーキパッドとを有しているが、ディスク及びブレーキパッドを収容するハウジングにオイルを有していない。
【0004】
乾式ブレーキシステムに対する湿式ブレーキシステムの利点は、ブレーキパッドの消耗の割合を実質的に減少したり、性能に影響を与え、摩耗の割合を増加させる異物や破片から封止されたハウジングによりディスク及びパッドの接触面を隔離したり、ブレーキパッドからの塵埃を抑制する点を有する。それにも関わらず、湿式ブレーキシステムの実質的な欠点は、同等のブレーキパッドの領域を有する乾式ブレーキシステムと比較して、制動力が劣る点である。この事は、ハウジング内に存在するオイルが、ブレーキパッドとディスクとの間の摩擦を減少させることにより生じるものである。
【0005】
【発明の開示】
本発明は、制動力を向上させた湿式ブレーキシステムを提供する目的で開発された。
【0006】
本発明によれば、回転体のためのブレーキシステムであって、各ディスクが第1及び第2の対向する径方向の表面を有し、軸を中心として前記回転体と共に回転するように前記回転体に連結されている複数のディスクと、各制動手段が制動表面を有し、回転に対しては固定されているが、前記軸に平行で前記ディスクに対して直線状に移動可能である複数の制動手段と、向かい合う径方向の表面に前記制動表面を係合させる係合位置と、前記向かい合う径方向の表面から前記制動表面を遠離させる非係合位置との間で、前記制動手段を前記ディスクに対して軸方向に移動させる手段と、前記ディスク及び前記制動手段を収容すると共に多量の液体を有し、前記多量の液体の中で前記ディスクが回転する、密閉されたハウジングとを少なくとも備え、前記各ディスクの少なくとも一つの径方向の表面が、前記制動手段の制動表面に向かい合うように、前記ディスクと前記制動手段とが並置されており、少なくとも一つの前記向かい合う制動表面及び径方向の表面は、複数の溝を有し、前記溝は、前記少なくとも一つの向かい合う制動表面及び径方向の表面の端から端まで流路を形成するように配置されているブレーキシステムが提供される。
【0007】
前記制動表面が、間隔を空けて離れて配置された複数の区域を有し、前記各区域が、内周面と、外周面と、前記内周面と前記外周面との間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の面とを有することが好ましい。
【0008】
前記溝が、前記制動手段に形成されていると共に、前記各区域の前記第1の径方向の面から前記外周面に伸びている1又は2以上の溝を含むことが好ましい。
【0009】
前記溝が、前記各区域の前記内周面から前記外周面に伸びている1又は2以上の溝を含むことが好ましい。
【0010】
前記溝が、前記各区域の前記内周面から前記第2の径方向の面に伸びている1又は2以上の溝を含むことが好ましい。
【0011】
4つの区域があり、前記区域が前記制動手段の周りに等間隔に配置されており、前記各区域が、少なくとも45°の円弧角度で広がっていることが好ましい。
【0012】
前記制動表面が、前記制動手段の周りに、少なくとも180°以上の累積円弧角度で広がっていることが好ましい。
【0013】
前記制動手段がブレーキディスクの形態であり、前記制動表面が、前記ブレーキディスクにより支持されたブレーキパッドの径方向の露出した表面であることが好ましい。
【0014】
前記複数の溝が、前記制動表面に向かい合う径方向の各接触用表面に形成された複数の溝を含むことが好ましい。
【0015】
前記制動手段に向かい合う径方向の各接触用表面が、内周の縁及び外周の縁を有する膨らんだ環状のバンドを具備しており、前記径方向の接触用表面上の溝が、前記環状のバンドの内周の縁から外周の縁に伸びていることが好ましい。
【0016】
前記ブレーキシステムは、前記ディスクの向かい合う径方向の表面から液体を除去するために、除去手段が少なくとも一つの前記制動手段に支持され、前記除去手段が前記少なくとも一つの制動手段の前記制動表面を軸方向に越えて突出している第1の位置と、前記除去手段が前記制動表面に実質的に同一平面に、又は、前記制動表面の下方にあるように軸方向に引っ込んだ第2の位置との間を軸方向に移動可能であり、それによって、前記制動手段が、前記係合位置に向かって移動した場合に、前記制動表面が、向かい合う前記径方向の表面に係合する前に、前記除去手段が、前記向かい合う径方向の表面に係合する少なくとも一つの除去手段をさらに備えていることが好ましい。
【0017】
前記除去手段を前記第1の位置側に偏らせる偏向手段をさらに備えていることが好ましい。
【0018】
前記除去手段が、前記向かい合う径方向の表面に接触する接触面を有し、前記接触面が、前記接触面の端から端まで1又は2以上の流路を付与するような形状の1又は2以上の除去用溝を有していることが好ましい。
【0019】
前記除去手段が、相互に隣り合う前記区域の少なくとも一組の間に具備されていることが好ましい。
【0020】
一つの実施形態においては、前記制動手段が共に、凸部に連結されており、前記係合位置に到達するために、前記制動手段を構成する第1の凸部が、前記軸に平行に一方の方向に移動し、前記係合位置に到達するために、前記制動手段を構成する第2の凸部が、前記軸に平行に反対の方向に移動し、前記システムが、前記第1及び第2の凸部をそれぞれ前記一方及び反対の方向に移動させるように操作可能な手段をさらに備えている。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、ブレーキシステムの実施形態の概略図である。
図2aは、図1に示すシステムに装着される制動手段の平面図である。
図2bは、図2aのB−B線に沿う断面図である。
図3aは、図1に示すシステムに装着されるディスクの第1実施形態の平面図である。
図3bは、図3aの3−3線に沿う断面図である。
図4aは、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの平面図である。
図4bは、図4aの4−4線に沿う断面図である。
図5は、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの第2実施形態の平面図である。
図6aは、スクレーパに装着された制動手段の第2実施形態の平面図である。
図6bは、図6aの6−6線に沿う断面図である。
【0022】
関連する図面、特に図1によると、回転軸12のような回転体のためのブレーキシステム10は、各ディスクが回転軸12に連結されており当該回転軸12と共に回転する複数のディスク14a、14b及び14c(以下、概して「ディスク14」と称する。)と、回転に対して固定されているが、回転軸12の回転の軸18に平行でディスク14に対して直線状に摺動可能であるプレート16a、16b、16c及び16d(以下、概して「プレート16」と称する。)の形態の複数の制動手段とを有している。図2aにおいて最も明確に分かるように、制動表面20が、間隔を空けて配置された複数の区域に分割されている。
【0023】
各ディスク14は、対向する径方向の表面22a及び22b(以下、概して「径方向の表面22」と称する。)を有している。ディスク14及びプレート16は、少なくとも一つの各ディスク14の径方向の表面22が、ディスク14の制動表面20に向かい合うように並置されている。例えば、図1によると、ディスク14aの径方向の表面22bが、プレート16aの制動表面20に向かい合っており、ディスク14bの径方向の表面22a及び22bが、プレート16b及び16cの制動表面20にそれぞれ向かい合っている。
【0024】
少なくとも一つの相互に向かい合う制動表面20及び径方向の表面22は、複数の溝を具備している。図2aは、プレート16の制動表面20上の溝24を示しているのに対し、図3aは、ディスク14の径方向の表面22上の溝26を示している。制動表面20及び径方向の表面22の端から端までそれぞれ流路を付与するように、溝24及び26が配置されている。この文書において、そしてこの明細書及びクレーム全体において、「端から端まで」の語は、問題となっている表面の周縁上の間隔を空けて離れた2点の間に伸びていることを意味していると解釈されるべきである。例えば、溝24が制動表面20の端から端まで流路を形成しているということは、制動表面20を境界付けている周縁上の間隔を空けて離れた2点の間に伸びている流路を溝24が形成していることを意味する。「端から端まで」の語は、「側方から側方へ」だけを意味すると制限する趣旨ではない。
【0025】
向かい合うディスク14の径方向の表面22に各プレート16の制動表面20がそれぞれ係合する係合位置と、向かい合う径方向の表面22から当該制動表面20がそれぞれ遠離する非係合位置(図1参照)との間を、ディスク14に対してプレート16を軸方向に移動させるために、油圧アクチュエータ(不図示)の形態である手段が具備されている。このために、プレート16a及び16cは、ハウジング(不図示)の一方側を貫通して伸びているロッド27により接続されているのに対し、プレート16b及び16dが、ハウジングの反対側を貫通して伸びているロッド29により接続されている。ロッド27の端部が、例えば、共通のプレートで連結されることにより、ハウジングの外側で共に接続されており、ピストンのような油圧アクチュエータがロッド27を引くように、ハウジングの外側とプレートとの間を操作すると、これにより、ディスク14a及び14bの径方向の表面22aに接触するように軸方向にプレート16a及び16cが軸方向にそれぞれ引かれる。同様に、ロッド29が、プレートにより共に連結されており、ピストンのような構造体が、ロッド29を引くように、当該プレートとハウジングの外側との間を操作すると、これにより、ディスク14b及び14cの表面22bにプレート16b及び16dが係合する。
【0026】
プレート16をディスク14に係合させるように移動させる油圧アクチュエータ(不図示)に加えて、さらに、ディスク14に対してプレート16を軸方向に移動させる手段は、制動操作の後に、ディスク及びパッドを離す機構を有している。その機構は、コイルスプリング31及びベアリングハウジング33の形態の偏向手段を有している。各スプリングは、制動表面20を含むプレート16の側面に形成されたブラインドホール35の内部に設置されている端部を有している。各スプリング31の反対側の端部は、ベアリングハウジング33に具備された各ブラインドホール37の内部に設置されている。順に、ベアリングハウジング33は、ディスク14に形成された凹部39の内部に設置されている。ベアリングハウジング33は、回転するディスク14とスプリング31との間を分離させるトルクを付与する。スプリング31には予め幾らかの負荷が付与されている。プレート16がディスク14に係合した状態に(即ち、制動するように)なるように、油圧アクチュエータが作動した場合に、スプリング31がさらに圧縮される。一方、油圧アクチュエータが解放された(車輌において、ブレーキペダルから足を離したような)場合には、ディスク14からプレート16が離れるようにスプリング31が作用する。
【0027】
さらに、システム10は、ディスク14及びプレート16を収容する、封止されたハウジング(不図示)を有している。ハウジングは、多量の液体、典型的にはオイルを保持しており、ディスク14がそのオイルの中で回転軸12の回転に従って回転する。
【0028】
プレート16及び制動表面20の形状は、図1、2a、2b、4a及び4bを参照して、より詳しく説明される。各プレート16は、周囲にクリアランスを持って回転軸12が貫通する中央孔28を有する円形形状である。プレート16は、ブレーキパッド32がそれぞれ設置される複数の円弧状の凹部30を具備している。ブレーキパッド32は、摩耗性の材料から成り、略環状の一区域から成る形状のブロック又は構成要素である。プレート16の一方の側面上のブレーキパッド32の累積して露出した径方向の表面が、プレート16の制動表面20を構成している。如何なる区域の制動表面20も、第1の横方向の(又は、内周の)縁38と、第2の横方向の(又は、外周の)縁40と、縁38及び40の間に径方向に伸びており、対向する径方向(又は、後及び前)縁42及び44とを有している。本実施形態においては、4つのブレーキパッド32が、プレート16の周りに等間隔に配置されている(即ち、制動表面20が4つの分離した区域から構成されている。)。各パッド32は、プレート16の対応する凹部30に固定されているか、又は、別の方法で取り付けられている。
【0029】
図4aに示すように、個々のブレーキパッド又は区域の制動表面20は、約70〜80°の円弧角度θで広がっており、これにより、ディスク16の累積した制動表面20は、プレート16の周りに280〜320°の間の円弧角度で広がっている。従って、ディスク14及びプレート16が係合した場合には、向かい合う径方向の表面22に、180°以上の角度以上の制動表面20が接触し、特に、約280〜320°の角度以上が接触する。
【0030】
他の実施形態において、制動表面20は、プレート16の上に連続的な環状に広がっていることも考えられる。ブレーキパッドは、環状のリングの形態である。
【0031】
溝24は、略螺旋状の形状である。少なくとも一つの溝24(例えば、図4aにおいて溝24a)は、縁38と縁40との間に伸びている。少なくとも一つの他の溝、例えば溝24bは、縁38から縁44に伸びており、少なくとも一つのさらに他の溝24cは、縁42から縁40に伸びている。
【0032】
上述のように、さらに、ディスク14の径方向の表面22は、複数の溝26を備えている。図3a及び3bに示すように、径方向の表面22は、ディスク14の周りに配置された一連の膨らんだ区域46に従って形成されている。各区域46は、第1(又は、内周の)縁48と、第2の(又は、外周の)縁50と、縁48及び50の間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の(又は、後及び前)縁52及び54とを有している。
【0033】
径方向の面22上の溝26の形状は、本実施形態においては、制動表面20上の形状24と実質的に同一である。縁48から縁50に伸びている少なくとも一つの溝26aと、縁48から縁54に伸びている少なくとも一つの溝26bと、縁52から縁50に伸びている少なくとも一つの縁26cとがある。
【0034】
図5は、ブレーキパッド32の溝の他の形状を図示している。図5の溝の形状は、対向する径方向の縁42及び44の間で伸びている4つの円周状の溝56が追加されている点で、図4に図示されているものと異なる。同様の円周状の溝は、ディスクの径方向の表面22に適用することもできる。
【0035】
図6a及び6bは、プレート16’のさらに他の実施形態を図示している。プレート16’は、スクレーパ又はワイパー58を含む点で、図2a及び2bに図示されるプレート16と実質的に異なる。スクレーパ58は、プレート16’に支持されており、スクレーパ58が制動表面を越えて軸方向に突出している第1の位置(図6bに示す)と、スクレーパ58が制動表面20と同一平面上又は制動表面20より下方にある第2の位置との間を軸方向に移動可能である。
【0036】
各スクレーパ又はワイパー58は、対向する径方向の表面22に向かい合って接触する実質的に平面状の接触面60を有している。接触面60は、第1の横方向の(又は、内周の)縁62と、第2の横方向の(又は、外周の)縁64と、縁62及び64の間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の(又は、後及び前)縁66及び68とから成る周縁を有している。溝70は、接触面60の周縁上の間隔を空けて離れた点の各組の間に流路を形成するように、接触面60の上に形成されている。特に本実施形態においては、一つの溝70が、接触面20の縁64及び68上の各点の間に伸びており、当該各点で開口しており、他の溝70が縁64及び62上の各点の間に伸びており、当該各点で開口しており、さらに他の溝70が、縁66及び67上の各点で開口している。
【0037】
各スクレーパ58は、耐摩耗性であり、好ましくは自己潤滑性であり、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、又は、硼素或いはマンガン青銅を充填したPTFEのような材料から成る略矩形形状のブロック72の形態である。各ブロック72は、プレート16’を形成するために共に連結された後方プレート76と前方プレート78との間に形成された各空洞部74の内部に収容されている。前方プレート78は、各スクレーパ58の接触面60が通り抜けることが可能な複数の開口部80を備えている。その開口部80の幅及び大きさは、対応する空洞部74の寸法より小さい。各ブロック72は、横方向に伸びている周囲のスカート部82を備えており、当該スカート部82は、空洞部74の内部においてブロック72が軸方向に摺動するのを可能とする一方で、開口部80をブロック72が通過できないような形状及び寸法を有している。これにより、スクレーパ58に、プレート16の空洞部74の内部における軸方向の移動が確保される。
【0038】
一又は二以上のスプリング84の形態である偏向手段は、接触面60が制動表面20を越えて軸方向に突出している第1の位置に、軸方向外側にスクレーパ58を片寄らせるために設けられている。各スプリングの反対側の端部は、後方プレート76及びブロック72に形成されたブラインドホール86及び88の内部にそれぞれ保持されている。スクレーパ58が軸方向外側に最大限突出した状態を維持するために、スプリング84には予め僅かな負荷が付与されている。
【0039】
図6bに示すように、各スクレーパ58は、対向して径方向に伸びている斜面90及び92を備えている。斜面90は、縁64から傾斜しており、斜面92は、反対側の縁62から傾斜している。同様に、スクレーパ58の接触面60の縁66及び68から傾斜している縁を備えている。
【0040】
なお、以上において本発明の実施形態を詳細に説明したが、多くの修正及び改変が本発明の技術的範囲を逸脱することなく作られることは、当該技術分野における当業者にとって明らかである。例えば、図1において、中央のディスク14bのみが、各制動表面20により対向する径方向の表面22a及び22bに作用することが示されている。しかしながら、システム10は、ディスク14a及び14cの両方が、対応する制動表面により、反対側の側面に同様に作用するように再配置されても良い。さらに、図1は、3つのディスク14から構成されるシステムを図示している。しかしながら、システムは、2又はそれ以上の如何なる数のディスク14を操作しても良い。さらに、制動表面20及び径方向の表面22の両方に具備された溝は、必須の要件ではない。
【0041】
上記の説明により定めされる本発明の技術的範囲には、当業者にとって明らかな全ての修正及び改変等をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ブレーキシステムの実施形態の概略図である。
【図2】図2aは、図1に示すシステムに装着される制動手段の平面図であり、図2bは、図2aのB−B線に沿う断面図である。
【図3】図3aは、図1に示すシステムに装着されるディスクの第1実施形態の平面図であり、図3bは、図3aの3−3線に沿う断面図である。
【図4】図4aは、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの平面図であり、図4bは、図4aの4−4線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの第2実施形態の平面図である。
【図6】図6aは、スクレーパに装着された制動手段の第2実施形態の平面図であり、図6bは、図6aの6−6線に沿う断面図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車輌のホイールやクレーンのウインチのような回転体又は回転装置を制動するための湿式ブレーキシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
湿式ブレーキシステム及びその構成要素が、本出願人による国際出願PCT/AU92/00540号、国際出願PCT/AU95/00529号及び国際出願PCT/AU97/00500号に記載されており、参照することにより、これらの内容はここに含まれる。
【0003】
概して、湿式ブレーキシステムは、回転体と共に回転するように固定されたディスクと、ディスクの各側面に配置された一組のブレーキパッドと、ディスク及びブレーキパッドを収容して封止されたハウジングとを有している。このハウジングは、多量のオイルを有しており、そのオイルの中をディスクが回転する。同等の乾式ブレーキシステムは、湿式ブレーキシステムと同様にディスクとブレーキパッドとを有しているが、ディスク及びブレーキパッドを収容するハウジングにオイルを有していない。
【0004】
乾式ブレーキシステムに対する湿式ブレーキシステムの利点は、ブレーキパッドの消耗の割合を実質的に減少したり、性能に影響を与え、摩耗の割合を増加させる異物や破片から封止されたハウジングによりディスク及びパッドの接触面を隔離したり、ブレーキパッドからの塵埃を抑制する点を有する。それにも関わらず、湿式ブレーキシステムの実質的な欠点は、同等のブレーキパッドの領域を有する乾式ブレーキシステムと比較して、制動力が劣る点である。この事は、ハウジング内に存在するオイルが、ブレーキパッドとディスクとの間の摩擦を減少させることにより生じるものである。
【0005】
【発明の開示】
本発明は、制動力を向上させた湿式ブレーキシステムを提供する目的で開発された。
【0006】
本発明によれば、回転体のためのブレーキシステムであって、各ディスクが第1及び第2の対向する径方向の表面を有し、軸を中心として前記回転体と共に回転するように前記回転体に連結されている複数のディスクと、各制動手段が制動表面を有し、回転に対しては固定されているが、前記軸に平行で前記ディスクに対して直線状に移動可能である複数の制動手段と、向かい合う径方向の表面に前記制動表面を係合させる係合位置と、前記向かい合う径方向の表面から前記制動表面を遠離させる非係合位置との間で、前記制動手段を前記ディスクに対して軸方向に移動させる手段と、前記ディスク及び前記制動手段を収容すると共に多量の液体を有し、前記多量の液体の中で前記ディスクが回転する、密閉されたハウジングとを少なくとも備え、前記各ディスクの少なくとも一つの径方向の表面が、前記制動手段の制動表面に向かい合うように、前記ディスクと前記制動手段とが並置されており、少なくとも一つの前記向かい合う制動表面及び径方向の表面は、複数の溝を有し、前記溝は、前記少なくとも一つの向かい合う制動表面及び径方向の表面の端から端まで流路を形成するように配置されているブレーキシステムが提供される。
【0007】
前記制動表面が、間隔を空けて離れて配置された複数の区域を有し、前記各区域が、内周面と、外周面と、前記内周面と前記外周面との間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の面とを有することが好ましい。
【0008】
前記溝が、前記制動手段に形成されていると共に、前記各区域の前記第1の径方向の面から前記外周面に伸びている1又は2以上の溝を含むことが好ましい。
【0009】
前記溝が、前記各区域の前記内周面から前記外周面に伸びている1又は2以上の溝を含むことが好ましい。
【0010】
前記溝が、前記各区域の前記内周面から前記第2の径方向の面に伸びている1又は2以上の溝を含むことが好ましい。
【0011】
4つの区域があり、前記区域が前記制動手段の周りに等間隔に配置されており、前記各区域が、少なくとも45°の円弧角度で広がっていることが好ましい。
【0012】
前記制動表面が、前記制動手段の周りに、少なくとも180°以上の累積円弧角度で広がっていることが好ましい。
【0013】
前記制動手段がブレーキディスクの形態であり、前記制動表面が、前記ブレーキディスクにより支持されたブレーキパッドの径方向の露出した表面であることが好ましい。
【0014】
前記複数の溝が、前記制動表面に向かい合う径方向の各接触用表面に形成された複数の溝を含むことが好ましい。
【0015】
前記制動手段に向かい合う径方向の各接触用表面が、内周の縁及び外周の縁を有する膨らんだ環状のバンドを具備しており、前記径方向の接触用表面上の溝が、前記環状のバンドの内周の縁から外周の縁に伸びていることが好ましい。
【0016】
前記ブレーキシステムは、前記ディスクの向かい合う径方向の表面から液体を除去するために、除去手段が少なくとも一つの前記制動手段に支持され、前記除去手段が前記少なくとも一つの制動手段の前記制動表面を軸方向に越えて突出している第1の位置と、前記除去手段が前記制動表面に実質的に同一平面に、又は、前記制動表面の下方にあるように軸方向に引っ込んだ第2の位置との間を軸方向に移動可能であり、それによって、前記制動手段が、前記係合位置に向かって移動した場合に、前記制動表面が、向かい合う前記径方向の表面に係合する前に、前記除去手段が、前記向かい合う径方向の表面に係合する少なくとも一つの除去手段をさらに備えていることが好ましい。
【0017】
前記除去手段を前記第1の位置側に偏らせる偏向手段をさらに備えていることが好ましい。
【0018】
前記除去手段が、前記向かい合う径方向の表面に接触する接触面を有し、前記接触面が、前記接触面の端から端まで1又は2以上の流路を付与するような形状の1又は2以上の除去用溝を有していることが好ましい。
【0019】
前記除去手段が、相互に隣り合う前記区域の少なくとも一組の間に具備されていることが好ましい。
【0020】
一つの実施形態においては、前記制動手段が共に、凸部に連結されており、前記係合位置に到達するために、前記制動手段を構成する第1の凸部が、前記軸に平行に一方の方向に移動し、前記係合位置に到達するために、前記制動手段を構成する第2の凸部が、前記軸に平行に反対の方向に移動し、前記システムが、前記第1及び第2の凸部をそれぞれ前記一方及び反対の方向に移動させるように操作可能な手段をさらに備えている。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、ブレーキシステムの実施形態の概略図である。
図2aは、図1に示すシステムに装着される制動手段の平面図である。
図2bは、図2aのB−B線に沿う断面図である。
図3aは、図1に示すシステムに装着されるディスクの第1実施形態の平面図である。
図3bは、図3aの3−3線に沿う断面図である。
図4aは、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの平面図である。
図4bは、図4aの4−4線に沿う断面図である。
図5は、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの第2実施形態の平面図である。
図6aは、スクレーパに装着された制動手段の第2実施形態の平面図である。
図6bは、図6aの6−6線に沿う断面図である。
【0022】
関連する図面、特に図1によると、回転軸12のような回転体のためのブレーキシステム10は、各ディスクが回転軸12に連結されており当該回転軸12と共に回転する複数のディスク14a、14b及び14c(以下、概して「ディスク14」と称する。)と、回転に対して固定されているが、回転軸12の回転の軸18に平行でディスク14に対して直線状に摺動可能であるプレート16a、16b、16c及び16d(以下、概して「プレート16」と称する。)の形態の複数の制動手段とを有している。図2aにおいて最も明確に分かるように、制動表面20が、間隔を空けて配置された複数の区域に分割されている。
【0023】
各ディスク14は、対向する径方向の表面22a及び22b(以下、概して「径方向の表面22」と称する。)を有している。ディスク14及びプレート16は、少なくとも一つの各ディスク14の径方向の表面22が、ディスク14の制動表面20に向かい合うように並置されている。例えば、図1によると、ディスク14aの径方向の表面22bが、プレート16aの制動表面20に向かい合っており、ディスク14bの径方向の表面22a及び22bが、プレート16b及び16cの制動表面20にそれぞれ向かい合っている。
【0024】
少なくとも一つの相互に向かい合う制動表面20及び径方向の表面22は、複数の溝を具備している。図2aは、プレート16の制動表面20上の溝24を示しているのに対し、図3aは、ディスク14の径方向の表面22上の溝26を示している。制動表面20及び径方向の表面22の端から端までそれぞれ流路を付与するように、溝24及び26が配置されている。この文書において、そしてこの明細書及びクレーム全体において、「端から端まで」の語は、問題となっている表面の周縁上の間隔を空けて離れた2点の間に伸びていることを意味していると解釈されるべきである。例えば、溝24が制動表面20の端から端まで流路を形成しているということは、制動表面20を境界付けている周縁上の間隔を空けて離れた2点の間に伸びている流路を溝24が形成していることを意味する。「端から端まで」の語は、「側方から側方へ」だけを意味すると制限する趣旨ではない。
【0025】
向かい合うディスク14の径方向の表面22に各プレート16の制動表面20がそれぞれ係合する係合位置と、向かい合う径方向の表面22から当該制動表面20がそれぞれ遠離する非係合位置(図1参照)との間を、ディスク14に対してプレート16を軸方向に移動させるために、油圧アクチュエータ(不図示)の形態である手段が具備されている。このために、プレート16a及び16cは、ハウジング(不図示)の一方側を貫通して伸びているロッド27により接続されているのに対し、プレート16b及び16dが、ハウジングの反対側を貫通して伸びているロッド29により接続されている。ロッド27の端部が、例えば、共通のプレートで連結されることにより、ハウジングの外側で共に接続されており、ピストンのような油圧アクチュエータがロッド27を引くように、ハウジングの外側とプレートとの間を操作すると、これにより、ディスク14a及び14bの径方向の表面22aに接触するように軸方向にプレート16a及び16cが軸方向にそれぞれ引かれる。同様に、ロッド29が、プレートにより共に連結されており、ピストンのような構造体が、ロッド29を引くように、当該プレートとハウジングの外側との間を操作すると、これにより、ディスク14b及び14cの表面22bにプレート16b及び16dが係合する。
【0026】
プレート16をディスク14に係合させるように移動させる油圧アクチュエータ(不図示)に加えて、さらに、ディスク14に対してプレート16を軸方向に移動させる手段は、制動操作の後に、ディスク及びパッドを離す機構を有している。その機構は、コイルスプリング31及びベアリングハウジング33の形態の偏向手段を有している。各スプリングは、制動表面20を含むプレート16の側面に形成されたブラインドホール35の内部に設置されている端部を有している。各スプリング31の反対側の端部は、ベアリングハウジング33に具備された各ブラインドホール37の内部に設置されている。順に、ベアリングハウジング33は、ディスク14に形成された凹部39の内部に設置されている。ベアリングハウジング33は、回転するディスク14とスプリング31との間を分離させるトルクを付与する。スプリング31には予め幾らかの負荷が付与されている。プレート16がディスク14に係合した状態に(即ち、制動するように)なるように、油圧アクチュエータが作動した場合に、スプリング31がさらに圧縮される。一方、油圧アクチュエータが解放された(車輌において、ブレーキペダルから足を離したような)場合には、ディスク14からプレート16が離れるようにスプリング31が作用する。
【0027】
さらに、システム10は、ディスク14及びプレート16を収容する、封止されたハウジング(不図示)を有している。ハウジングは、多量の液体、典型的にはオイルを保持しており、ディスク14がそのオイルの中で回転軸12の回転に従って回転する。
【0028】
プレート16及び制動表面20の形状は、図1、2a、2b、4a及び4bを参照して、より詳しく説明される。各プレート16は、周囲にクリアランスを持って回転軸12が貫通する中央孔28を有する円形形状である。プレート16は、ブレーキパッド32がそれぞれ設置される複数の円弧状の凹部30を具備している。ブレーキパッド32は、摩耗性の材料から成り、略環状の一区域から成る形状のブロック又は構成要素である。プレート16の一方の側面上のブレーキパッド32の累積して露出した径方向の表面が、プレート16の制動表面20を構成している。如何なる区域の制動表面20も、第1の横方向の(又は、内周の)縁38と、第2の横方向の(又は、外周の)縁40と、縁38及び40の間に径方向に伸びており、対向する径方向(又は、後及び前)縁42及び44とを有している。本実施形態においては、4つのブレーキパッド32が、プレート16の周りに等間隔に配置されている(即ち、制動表面20が4つの分離した区域から構成されている。)。各パッド32は、プレート16の対応する凹部30に固定されているか、又は、別の方法で取り付けられている。
【0029】
図4aに示すように、個々のブレーキパッド又は区域の制動表面20は、約70〜80°の円弧角度θで広がっており、これにより、ディスク16の累積した制動表面20は、プレート16の周りに280〜320°の間の円弧角度で広がっている。従って、ディスク14及びプレート16が係合した場合には、向かい合う径方向の表面22に、180°以上の角度以上の制動表面20が接触し、特に、約280〜320°の角度以上が接触する。
【0030】
他の実施形態において、制動表面20は、プレート16の上に連続的な環状に広がっていることも考えられる。ブレーキパッドは、環状のリングの形態である。
【0031】
溝24は、略螺旋状の形状である。少なくとも一つの溝24(例えば、図4aにおいて溝24a)は、縁38と縁40との間に伸びている。少なくとも一つの他の溝、例えば溝24bは、縁38から縁44に伸びており、少なくとも一つのさらに他の溝24cは、縁42から縁40に伸びている。
【0032】
上述のように、さらに、ディスク14の径方向の表面22は、複数の溝26を備えている。図3a及び3bに示すように、径方向の表面22は、ディスク14の周りに配置された一連の膨らんだ区域46に従って形成されている。各区域46は、第1(又は、内周の)縁48と、第2の(又は、外周の)縁50と、縁48及び50の間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の(又は、後及び前)縁52及び54とを有している。
【0033】
径方向の面22上の溝26の形状は、本実施形態においては、制動表面20上の形状24と実質的に同一である。縁48から縁50に伸びている少なくとも一つの溝26aと、縁48から縁54に伸びている少なくとも一つの溝26bと、縁52から縁50に伸びている少なくとも一つの縁26cとがある。
【0034】
図5は、ブレーキパッド32の溝の他の形状を図示している。図5の溝の形状は、対向する径方向の縁42及び44の間で伸びている4つの円周状の溝56が追加されている点で、図4に図示されているものと異なる。同様の円周状の溝は、ディスクの径方向の表面22に適用することもできる。
【0035】
図6a及び6bは、プレート16’のさらに他の実施形態を図示している。プレート16’は、スクレーパ又はワイパー58を含む点で、図2a及び2bに図示されるプレート16と実質的に異なる。スクレーパ58は、プレート16’に支持されており、スクレーパ58が制動表面を越えて軸方向に突出している第1の位置(図6bに示す)と、スクレーパ58が制動表面20と同一平面上又は制動表面20より下方にある第2の位置との間を軸方向に移動可能である。
【0036】
各スクレーパ又はワイパー58は、対向する径方向の表面22に向かい合って接触する実質的に平面状の接触面60を有している。接触面60は、第1の横方向の(又は、内周の)縁62と、第2の横方向の(又は、外周の)縁64と、縁62及び64の間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の(又は、後及び前)縁66及び68とから成る周縁を有している。溝70は、接触面60の周縁上の間隔を空けて離れた点の各組の間に流路を形成するように、接触面60の上に形成されている。特に本実施形態においては、一つの溝70が、接触面20の縁64及び68上の各点の間に伸びており、当該各点で開口しており、他の溝70が縁64及び62上の各点の間に伸びており、当該各点で開口しており、さらに他の溝70が、縁66及び67上の各点で開口している。
【0037】
各スクレーパ58は、耐摩耗性であり、好ましくは自己潤滑性であり、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、又は、硼素或いはマンガン青銅を充填したPTFEのような材料から成る略矩形形状のブロック72の形態である。各ブロック72は、プレート16’を形成するために共に連結された後方プレート76と前方プレート78との間に形成された各空洞部74の内部に収容されている。前方プレート78は、各スクレーパ58の接触面60が通り抜けることが可能な複数の開口部80を備えている。その開口部80の幅及び大きさは、対応する空洞部74の寸法より小さい。各ブロック72は、横方向に伸びている周囲のスカート部82を備えており、当該スカート部82は、空洞部74の内部においてブロック72が軸方向に摺動するのを可能とする一方で、開口部80をブロック72が通過できないような形状及び寸法を有している。これにより、スクレーパ58に、プレート16の空洞部74の内部における軸方向の移動が確保される。
【0038】
一又は二以上のスプリング84の形態である偏向手段は、接触面60が制動表面20を越えて軸方向に突出している第1の位置に、軸方向外側にスクレーパ58を片寄らせるために設けられている。各スプリングの反対側の端部は、後方プレート76及びブロック72に形成されたブラインドホール86及び88の内部にそれぞれ保持されている。スクレーパ58が軸方向外側に最大限突出した状態を維持するために、スプリング84には予め僅かな負荷が付与されている。
【0039】
図6bに示すように、各スクレーパ58は、対向して径方向に伸びている斜面90及び92を備えている。斜面90は、縁64から傾斜しており、斜面92は、反対側の縁62から傾斜している。同様に、スクレーパ58の接触面60の縁66及び68から傾斜している縁を備えている。
【0040】
なお、以上において本発明の実施形態を詳細に説明したが、多くの修正及び改変が本発明の技術的範囲を逸脱することなく作られることは、当該技術分野における当業者にとって明らかである。例えば、図1において、中央のディスク14bのみが、各制動表面20により対向する径方向の表面22a及び22bに作用することが示されている。しかしながら、システム10は、ディスク14a及び14cの両方が、対応する制動表面により、反対側の側面に同様に作用するように再配置されても良い。さらに、図1は、3つのディスク14から構成されるシステムを図示している。しかしながら、システムは、2又はそれ以上の如何なる数のディスク14を操作しても良い。さらに、制動表面20及び径方向の表面22の両方に具備された溝は、必須の要件ではない。
【0041】
上記の説明により定めされる本発明の技術的範囲には、当業者にとって明らかな全ての修正及び改変等をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ブレーキシステムの実施形態の概略図である。
【図2】図2aは、図1に示すシステムに装着される制動手段の平面図であり、図2bは、図2aのB−B線に沿う断面図である。
【図3】図3aは、図1に示すシステムに装着されるディスクの第1実施形態の平面図であり、図3bは、図3aの3−3線に沿う断面図である。
【図4】図4aは、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの平面図であり、図4bは、図4aの4−4線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図1に示すシステムに装着されるブレーキパッドの第2実施形態の平面図である。
【図6】図6aは、スクレーパに装着された制動手段の第2実施形態の平面図であり、図6bは、図6aの6−6線に沿う断面図である。
Claims (17)
- 回転体のためのブレーキシステムであって、
各ディスクが第1及び第2の対向する径方向の表面を有し、軸を中心として前記回転体と共に回転するように前記回転体に連結されている複数のディスクと、
各制動手段が制動表面を有し、回転に対しては固定されているが、前記軸に平行で前記ディスクに対して直線状に移動可能である複数の制動手段と、
向かい合う径方向の表面に前記制動表面を係合させる係合位置と、前記向かい合う径方向の表面から前記制動表面を遠離させる非係合位置との間で、前記制動手段を前記ディスクに対して軸方向に移動させる手段と、
前記ディスク及び前記制動手段を収容すると共に多量の液体を有し、前記多量の液体の中で前記ディスクが回転する、密閉されたハウジングとを少なくとも備え、
前記各ディスクの少なくとも一つの径方向の表面が、前記制動手段の制動表面に向かい合うように、前記ディスクと前記制動手段とが並置されており、
少なくとも一つの前記向かい合う制動表面及び径方向の表面は、複数の溝を有し、前記溝は、前記少なくとも一つの向かい合う制動表面及び径方向の表面の端から端まで流路を形成するように配置されているブレーキシステム。 - 前記ディスクの向かい合う径方向の表面から液体を除去するために、除去手段が少なくとも一つの前記制動手段に支持され、前記除去手段が前記少なくとも一つの制動手段の前記制動表面を軸方向に越えて突出している第1の位置と、前記除去手段が前記制動表面に実質的に同一平面に、又は、前記制動表面の下方にあるように軸方向に引っ込んだ第2の位置との間を軸方向に移動可能であり、それによって、前記制動手段が、前記係合位置に向かって移動した場合に、前記制動表面が、向かい合う前記径方向の表面に係合する前に、前記除去手段が、前記向かい合う径方向の表面に係合する少なくとも一つの除去手段をさらに備えた請求項1記載のブレーキシステム。
- 前記除去手段を前記第1の位置側に偏らせる偏向手段をさらに備えた請求項2記載のブレーキシステム。
- 前記除去手段が、前記向かい合う径方向の表面に接触する接触面を有し、
前記接触面が、前記接触面の端から端まで1又は2以上の流路を付与するような形状の1又は2以上の除去用溝を有している請求項3記載のブレーキシステム。 - 他の制動手段が、少なくとも一つのディスクの反対側に具備されており、
前記少なくとも一つのディスクの第1及び第2の接触表面が、隣り合う制動手段の制動表面によりそれぞれ係合される請求項1記載のブレーキシステム。 - 前記制動手段が共に、凸部に連結されており、
前記係合位置に到達するために、前記制動手段を構成する第1の凸部が、前記軸に平行に一方の方向に移動し、
前記係合位置に到達するために、前記制動手段を構成する第2の凸部が、前記軸に平行に反対の方向に移動し、
前記システムが、前記第1及び第2の凸部をそれぞれ前記一方及び反対の方向に移動させるように操作可能な手段をさらに備えた請求項5記載のブレーキシステム。 - 前記制動表面及び前記向かい合う径方向の表面を前記非係合位置に向かって動作させるように、前記制動手段と前記ディスクとの間で作用する第2の偏向手段をさらに備えた請求項1、5又は6の何れかに記載のブレーキシステム。
- 前記回転体から前記制動手段を回転可能に分離するために、前記制動手段にそれぞれ設置された複数のベアリングをさらに備え、
前記各第2の偏向手段が、前記各制動手段のベアリングと、対応して向かい合う径方向の表面との間に連結されている請求項7記載のブレーキシステム。 - 前記制動表面が、間隔を空けて離れて配置された複数の区域を有し、
前記各区域が、内周面と、外周面と、前記内周面と前記外周面との間に伸びており、対向する第1及び第2の径方向の面とを有する請求項1記載のブレーキシステム。 - 前記溝が、前記制動手段に形成されていると共に、前記各区域の前記第1の径方向の面から前記外周面に伸びている1又は2以上の溝を含む請求項9記載のブレーキシステム。
- 前記溝が、前記各区域の前記内周面から前記外周面に伸びている1又は2以上の溝を含む請求項10記載のブレーキシステム。
- 前記溝が、前記各区域の前記内周面から前記第2の径方向の面に伸びている1又は2以上の溝を含む請求項10又は11記載のブレーキシステム。
- 4つの区域があり、前記区域が前記制動手段の周りに等間隔に配置されており、
前記各区域が、少なくとも45°の円弧角度で広がっている請求項9記載のブレーキシステム。 - 前記制動表面が、前記制動手段の周りに、少なくとも180°以上の累積円弧角度で広がっている請求項1〜13の何れかに記載のブレーキシステム。
- 前記制動手段がブレーキディスクの形態であり、前記制動表面が、前記ブレーキディスクにより支持されたブレーキパッドの径方向の露出した表面である請求項9〜14の何れかに記載のブレーキシステム。
- 前記複数の溝が、前記制動表面に向かい合う径方向の各接触用表面に形成された複数の溝を含む請求項1〜15の何れかに記載のブレーキシステム。
- 前記制動手段に向かい合う径方向の各接触用表面が、内周の縁及び外周の縁を有する膨らんだ環状のバンドを具備しており、
前記径方向の接触用表面上の溝が、前記環状のバンドの内周の縁から外周の縁に伸びている請求項16記載のブレーキシステム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AUPR041100 | 2000-08-01 | ||
PCT/AU2000/001471 WO2002010606A1 (en) | 2000-08-01 | 2000-11-29 | Wet brake system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004504578A true JP2004504578A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=3824474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002516500A Pending JP2004504578A (ja) | 2000-08-01 | 2000-11-29 | 湿式ブレーキシステム |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6766884B2 (ja) |
EP (1) | EP1307663A4 (ja) |
JP (1) | JP2004504578A (ja) |
KR (1) | KR20030038683A (ja) |
CN (1) | CN1454297A (ja) |
AP (1) | AP2003002749A0 (ja) |
AU (1) | AU2001218432A1 (ja) |
BR (1) | BR0017298A (ja) |
CA (1) | CA2421381A1 (ja) |
NZ (1) | NZ524441A (ja) |
OA (1) | OA12351A (ja) |
WO (1) | WO2002010606A1 (ja) |
ZA (1) | ZA200301934B (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2001218431B2 (en) * | 2000-08-01 | 2004-11-25 | Safe Effect Pty Ltd | Brake plate |
AU2003902857A0 (en) * | 2003-06-06 | 2003-06-26 | Safe Effect Pty Ltd | Fluid cooled wet brake system |
US20080047786A1 (en) * | 2003-06-06 | 2008-02-28 | Safe Effect Pty Ltd | Fluid cooled wet brake system |
DE102006031035A1 (de) * | 2006-07-05 | 2008-01-10 | Zf Friedrichshafen Ag | Reibscheibe für eine nasslaufende Kupplung für ein Fahrzeug |
EP2274533B1 (en) * | 2008-04-08 | 2012-08-08 | Volvo Construction Equipment AB | A brake for a work machine, a wheel hub unit and a work machine |
SG10201400316TA (en) * | 2009-03-02 | 2014-06-27 | Gen Electric | Drive assembly and apparatus for hoist |
US8246010B2 (en) * | 2009-08-13 | 2012-08-21 | Hess Daniel L | Fluid shear actuated hoist brake |
SI2397719T1 (sl) * | 2010-06-16 | 2013-10-30 | Brembo Sgl Carbon Ceramic Brakes Gmbh | Zavorne ploščice z izboljšanim učinkom pri zaviranju na mokri podlagi |
US8662277B2 (en) | 2011-12-22 | 2014-03-04 | Fairfield Manufacturing Company, Inc. | Planetary gearbox with integral service brake |
CN103742577A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-23 | 柳州正菱集团有限公司 | 刹车片 |
US9429227B2 (en) | 2014-02-19 | 2016-08-30 | Fairfield Manufacturing Company, Inc. | Planetary gearbox with integral service brake |
KR102587909B1 (ko) * | 2019-05-17 | 2023-10-11 | 현대자동차주식회사 | 마찰플레이트 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2331315A1 (de) * | 1973-06-20 | 1975-01-23 | Voith Getriebe Kg | Planscheibenkupplung oder -bremse fuer schaltgetriebe |
US4358001A (en) * | 1975-05-21 | 1982-11-09 | Iverson Roger A | Wet disc friction brake circulation system |
US4173269A (en) * | 1978-02-23 | 1979-11-06 | Clark Equipment Company | Wet brake or clutch |
US4287978A (en) * | 1979-07-25 | 1981-09-08 | General Motors Corporation | Annular friction disc with radial grooving |
IN161356B (ja) * | 1983-06-11 | 1987-11-14 | Lucas Ind Plc | |
US4890699A (en) * | 1988-07-28 | 1990-01-02 | The B. F. Goodrich Company | Wet disc friction brake with casing rods extending through stator bores |
SU1732067A1 (ru) * | 1989-09-07 | 1992-05-07 | Ереванское Научно-Производственное Объединение "Автоматика" | Дисково-колодочный тормоз |
US5174420A (en) * | 1991-05-02 | 1992-12-29 | Clark Equipment Company | Wet disc brake |
ES2129045T3 (es) * | 1991-10-11 | 1999-06-01 | Francis Edward Parsons | Frenos de disco de funcionamiento en estado humedo. |
US5383544A (en) * | 1993-10-12 | 1995-01-24 | Eaton Corporation | Force transmitting assembly |
DK0776429T3 (da) * | 1994-08-26 | 2002-10-07 | Brake Technologies Pty Ltd | Våd skivebremse |
EP0810383B1 (en) * | 1996-05-29 | 2003-03-19 | Dynax Corporation | A friction plate |
US6543596B2 (en) * | 2000-04-24 | 2003-04-08 | Borgwarner, Inc. | Multi-disk friction device having low-drag characteristics |
-
2000
- 2000-11-29 BR BR0017298-7A patent/BR0017298A/pt active Search and Examination
- 2000-11-29 WO PCT/AU2000/001471 patent/WO2002010606A1/en not_active Application Discontinuation
- 2000-11-29 US US10/343,685 patent/US6766884B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-11-29 EP EP00981069A patent/EP1307663A4/en not_active Withdrawn
- 2000-11-29 AU AU2001218432A patent/AU2001218432A1/en not_active Abandoned
- 2000-11-29 CA CA002421381A patent/CA2421381A1/en not_active Abandoned
- 2000-11-29 AP APAP/P/2003/002749A patent/AP2003002749A0/en unknown
- 2000-11-29 OA OA1200300025A patent/OA12351A/en unknown
- 2000-11-29 KR KR10-2003-7001570A patent/KR20030038683A/ko not_active Application Discontinuation
- 2000-11-29 JP JP2002516500A patent/JP2004504578A/ja active Pending
- 2000-11-29 CN CN00819836A patent/CN1454297A/zh active Pending
- 2000-11-29 NZ NZ524441A patent/NZ524441A/en unknown
-
2003
- 2003-03-10 ZA ZA200301934A patent/ZA200301934B/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6766884B2 (en) | 2004-07-27 |
NZ524441A (en) | 2005-01-28 |
BR0017298A (pt) | 2003-10-14 |
AU2001218432A1 (en) | 2002-02-13 |
US20030173163A1 (en) | 2003-09-18 |
EP1307663A4 (en) | 2004-11-17 |
AP2003002749A0 (en) | 2003-06-30 |
OA12351A (en) | 2006-05-16 |
ZA200301934B (en) | 2004-04-19 |
CA2421381A1 (en) | 2002-02-07 |
CN1454297A (zh) | 2003-11-05 |
EP1307663A1 (en) | 2003-05-07 |
WO2002010606A1 (en) | 2002-02-07 |
KR20030038683A (ko) | 2003-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004504578A (ja) | 湿式ブレーキシステム | |
RU2523365C2 (ru) | Устройство для передачи момента | |
US4605103A (en) | Multi-disc brake | |
WO2004063591A1 (en) | High friction brake shoe assembly | |
JPH0475410B2 (ja) | ||
JPS5918578B2 (ja) | デイスクブレ−キ | |
JP2004504577A (ja) | ブレーキプレート | |
US4787482A (en) | Self energizing disc brakes | |
AU2001218431A1 (en) | Brake plate | |
WO2019118289A1 (en) | Brake piston for disc brake assembly | |
US4768624A (en) | Self-energizing disc brakes with cable assembly and cable casing therefor | |
US4768625A (en) | Self-energizing disc brakes | |
US4796730A (en) | Self-energizing disc brakes | |
WO2000009916A1 (en) | Seal assembly for a disc brake | |
JP2007024221A (ja) | 多板ディスクブレーキ用ディスクロータ | |
EP0558283B1 (en) | Improvements in self-energising disc brakes | |
KR100325382B1 (ko) | 주차 브레이크겸용 습식 다판 서어비스 브레이크 | |
KR20230104015A (ko) | 브레이크 조립체 및 차량 휠용 브레이크 조립체를 동작시키는 방법 | |
EP0265173A2 (en) | Improvements in self-energising disc brakes | |
RU2025598C1 (ru) | Дисковый тормоз | |
KR200337397Y1 (ko) | 자동차의 브레이크 디스크 | |
EP0218404A2 (en) | Improvements in self-energising disc brakes | |
EP0289176A2 (en) | Improvements in braking members for vehicle disc brakes | |
JP2006132734A (ja) | ディスクブレーキ |