JP2004503909A - リチウム−平板状電池 - Google Patents
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Abstract
第1の薄層電極を収容するための第1のケーシング部と、第2の薄層電極を収容するための第2のケーシング部と、前記の薄層電極間に配置されたセパレータとからなるリチウム−平板状電池において、前記のケーシング部が導電性シートから形成され、前記のセパレータは2つのケーシング部の接触箇所の領域内で絶縁性のシール材料及び定着材料を有しており、前記の2つのケーシング部は前記のセパレータに接するシール材料及び定着材料を用いて結合して、前記のセパレータを介して閉じた一つのケーシングを形成しているリチウム−平板状電池。
Description
【0001】
本発明は、第1の薄層電極を収容するための第1のケーシング部と、第1の薄層電極を収容するための第2のケーシング部と、前記の薄層電極間に配置されたセパレータとからなるリチウム−平板状電池に関する。このような平板状電池は特に米国特許第5,558,957号明細書及び欧州特許第862,227号明細書から公知である。
【0002】
米国特許第5,558,957号明細書には、電極及びセパレータが特別なフレーム及び多層の伝導シートとを備えた複雑なケーシング中に収納されているセルが記載されている。このケーシングの複雑さによって、複数の層及び方向で多数の接着が生じるため、この公知のセルの機械的強度及び伝導性は疑わしい。欧州特許第862,227号明細書には、冒頭に挙げた種類のセルが記載されており、その際、この構造は簡単に見えるが、取り囲むケーシングシートを通して電極のコネクタ部を案内しなければならず、それに関連する密封の問題が伴うという難点が生じる。この密封の問題をこの公知の提案が、伝導部がネット構造を有することによって解決することを試みている。しかし、これは伝導部の効率及び機械的強度に関して不利に影響を及ぼす。
【0003】
ドイツ国特許第31222658号明細書には、電池のカップ部と蓋部との間の領域内でセパレータが突出し、その際、カップ部と蓋部との間にシール部が装入されている電池が記載されている。この場合、蓋部の上方へカップ縁部を折り曲げる際に生じる力を受け止めるために、カップ部が特に形状安定性で、強靱な部部材である。セパレータに対して危険なこの折り曲げ力は、この場合、カップ部の補強する隆起部によって特に受け止められる。それによりこの文献に記載された電池は強固であり、材料消費が著しくかつ複雑な構造で比較的重い。
【0004】
米国特許第5714283号明細書からは、パンケーキ形の多層体として記載された電池が公知であり、この場合、セパレータはケーシング底部とケーシング蓋部との間の領域内で突出しているが、その箇所はシール機能又は密封機能は有していない。反対に、特別なシール材料及び固定リングがこの課題を別個に担っており、極めて複雑な構造となっている。
【0005】
米国特許第5809944号明細書からは、コイン形セル又はボタン形セルが公知であり、この場合、セパレータはケーシング底部とケーシング蓋部との間に突出し、その箇所で折り曲げの際に押し潰される。このために、セパレータの周縁部は複数回折り返されるか又は折り畳まれ、その結果、折り曲げ時にセパレータの同様の複数の取り囲み領域は必然的に高い折り曲げ力にさらされ、それにより損傷されることがある。さらに、セルの形状から著しく強固なボディが生じる。折り曲げ時に生じる破損の危険性は、セルの折り曲げ縁部にシール材料を挿入することによりセパレータとシール材料との間で分離が生じるまで減少する。全体として折り曲げが原因となる漏れの危険を伴う複雑な構造が生じる。
【0006】
米国特許第3997365号明細書から、ケーシング部の間の結合箇所で接着剤として突出する支持体材料にセパレータが懸架されているような解決策は公知である。この場合、このセパレータ自体は支持体機能を有しておらず、かつアノードとカソードとの間に典型的に配置されている。このことは特にこの解決策の実施態様から明らかであり、その際、セパレータは支持体材料内に包まれておらず、つまりケーシング部のための支持体機能を明らかに有していない。
【0007】
本発明の課題は、
− セパレータ自体が中心的な支持機能を担い、
− 簡単な構造で最小の部材数を有し、
− シールの問題がなく伝導の可能な範囲での最前の効率を有し、かつ
− 特にデータ記憶カード、例えばスマートカード(Smart−Card)において使用できる平板状電池を提供することであった。
【0008】
前記の課題は、ケーシング部が導電性シートから形成され、セパレータは2つのケーシング部の接触箇所の領域内で電気的に絶縁性のシール材料を有しており、前記の2つのケーシング部は前記のセパレータに接するシール材料を用いて結合して、前記のセパレータを介在させて閉じた一つのケーシングを形成していることにより解決される。
【0009】
この簡単な構造により、こうして形成されたケーシングは同時にコネクタ部を形成し、かつセパレータは同時に2つのケーシング部の結合用のシール材料の支持体でありかつケーシングを支持しかつ結合する部材であることが達成される。それにより本発明によるセルは特にプラスチックカードの厚さのデータ記憶システムに組み込むために適している。
【0010】
本発明の有利な実施態様によると、ケーシング部が形成するシートが金属箔である。この構成により欧州特許第862227号による別々の支持体シートの必要性はなくなり、それに関連するシールの問題もなくなる。
【0011】
本発明による他の詳細及び特徴は、本発明の可能な実施態様の添付図面と関連する次の記載から明らかである。
【0012】
図1は本発明による平板状電池の断面図であり;
図2は他の実施態様の本発明による平板状電池の断面図である。
【0013】
断面図で示された本発明による平板状電池は第1のケーシング部1を有し、このケーシング部1の大きさによって平板状電池のサイズが決まる。このケーシング部1はこの場合それぞれ適当なもしくは所望の形を有することができる。この第1のケーシング部1がその内側で、リチウムをインターカレートする活物質、例えば遷移金属酸化物(酸化マンガン、リチウム−コバルト−オキサイドなど)からなる第1の電極(3)を支持する。
【0014】
第2のケーシング部2は電気化学的活物質、例えばリチウム−シート又は−黒鉛からなる第2の電極4(アノード)を支持し、そのケーシング縁部でセパレータ5を間に挟んでケーシング蓋部と対峙している。第2のケーシング部2の周縁部は有利に第1のケーシング部1の相応する周縁部よりも有利に小さい。電解質含有シートからなるセパレータ5はその周縁部でもしくは両方のケーシング部1,2の接触箇所の領域内で、電気的絶縁性の定着−及びシール材料51を有している。
【0015】
定着能力の改善のため及び移行抵抗の減少のために、ケーシング部1,2の少なくとも一方の内側は、電極3,4を支持する領域内で導電性の導電剤及び定着剤で被覆されいる。
【0016】
本発明の場合、ケーシング部1,2が形成するシートが、12〜50μm、有利に15〜25μmの厚さを有する銅、アルミニウム、チタン又は特殊鋼からなる金属箔である場合が有利である。
【0017】
2つのケーシング部1,2の結合及び封止のためのセパレータ5のシール材料51は、ヒートシール可能なポリマーシートであり、80〜130℃でケーシング部1,2の接触箇所でシールされる。この場合、シール材料51は有利に変性されたポリマー、例えばポリオレフィン、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートからなる多層構造を有する。2つのケーシング部1,2は特にシール材料51を用いて90〜145℃でかつ5〜200mbar、有利に50mbarの圧力での真空シールにより有効に結合される。本発明の範囲を逸脱せずに、2つのケーシング部1,2のシールはシール材料51を用いて超音波により及び真空中で行うこともできる。
【0018】
図示された断面図において、セパレータ5はそのシール材料51と共にわずかに第2のケーシング部2の周縁部を越えて突出し、それぞれ電極として機能する2つのケーシング部1,2の確実な絶縁を保障している。セパレータ5に接するシール材料51のこのような張り出しは、特に2つのケーシング部1,2のコネクタ部6,7の領域内に設けられている。
【0019】
その際、本発明において、第1のケーシング部1はその平面延在部において第2のケーシング部2の縁部よりも大きいことは、つまり第2のケーシング部2の縁部を全ての縁側で越えていることは必須ではないが有利である。
【0020】
ケーシング部1,2及びセパレータ5により形成される平板状電池の全体の厚さは明らかに1mmを下回り、有利に0.4mmである。それにより、本発明による平板状電池は特に有利にデータ記憶カードに組み込むことができる。この場合、もちろん、本発明の範囲を逸脱せずに、例えば図示されていないデータ記憶カード中に組み込まれた本発明による平板状電池をカバーシートを用いてカード内に溶接固定するか又は平板状電池を保護カバー中に溶接固定するか又は保護材料で被覆することが可能である。
【0021】
例として示された実施態様の形の本発明による平板状電池は、図示された質量及び比率に関して限定されない。これはむしろ発明思想のよりよい条件のために選択される。本発明による平板状電池は冒頭に記載した先行技術のものと比較して、簡単な構造の利点、伝導部の機械的頑丈性の利点及び有害でかつ機械的強度に悪い影響を及ぼす漏出なしにシールの領域内での最高に有効なケーシングシールの利点を有する。それにより、本発明による平板状電池は全体で高い機械的強度の点で及び高い効率を有する電流の伝導の点で優れている。本発明による平板状電池のこの実施態様により特にコネクタ部6,7に対する高い折り曲げ保護及び湾曲保護が生じる。この平板状電池は従って、その全体の効率に悪い影響を与えることなしに強い機械的負荷のかかる環境における使用に適している。セパレータがケーシング部の結合用のシール材料の支持体として同時に機能するこの態様はセル構造の著しい簡素化をもたらす。
【0022】
図2において、本発明による他の実施態様でのこのようなセル構造を図示する。この場合、セパレータ5′は断面図においてほぼ骨の形を有し、その結果、このセパレータ5′は全体として両面に周縁の隆起部と電極3′及び4′用の収容モジュールとを備えたほぼワッフルの形を有する。この周縁の隆起部では、セパレータ5′は定着材料及びシール材料51′を有する。この材料はシートの形であることができるが、周縁の隆起部の一部であってもよい。この場合にケーシング部1′及び2′はセパレータ5′もしくはその周縁の隆起部51′上に平らに載置されている。それにより明らかに間隔をおいたコネクタ部6′及び7′を備えた寸法的に簡単なセルボディが形成され、同時にセパレータ5′はその周縁の隆起部によってセルの基本構造として機械的に安定な形で形成される。このワッフル状の構造によって、セパレータ5′は全体のセルの中心的支持体として特に適している。この場合に、セパレータ及びケーシング部により形成されるセルボディは絶縁層及び保護層により取り囲まれているのが有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による平板状電池の断面図。
【図2】
他の実施態様の本発明による平板状電池の断面図。
本発明は、第1の薄層電極を収容するための第1のケーシング部と、第1の薄層電極を収容するための第2のケーシング部と、前記の薄層電極間に配置されたセパレータとからなるリチウム−平板状電池に関する。このような平板状電池は特に米国特許第5,558,957号明細書及び欧州特許第862,227号明細書から公知である。
【0002】
米国特許第5,558,957号明細書には、電極及びセパレータが特別なフレーム及び多層の伝導シートとを備えた複雑なケーシング中に収納されているセルが記載されている。このケーシングの複雑さによって、複数の層及び方向で多数の接着が生じるため、この公知のセルの機械的強度及び伝導性は疑わしい。欧州特許第862,227号明細書には、冒頭に挙げた種類のセルが記載されており、その際、この構造は簡単に見えるが、取り囲むケーシングシートを通して電極のコネクタ部を案内しなければならず、それに関連する密封の問題が伴うという難点が生じる。この密封の問題をこの公知の提案が、伝導部がネット構造を有することによって解決することを試みている。しかし、これは伝導部の効率及び機械的強度に関して不利に影響を及ぼす。
【0003】
ドイツ国特許第31222658号明細書には、電池のカップ部と蓋部との間の領域内でセパレータが突出し、その際、カップ部と蓋部との間にシール部が装入されている電池が記載されている。この場合、蓋部の上方へカップ縁部を折り曲げる際に生じる力を受け止めるために、カップ部が特に形状安定性で、強靱な部部材である。セパレータに対して危険なこの折り曲げ力は、この場合、カップ部の補強する隆起部によって特に受け止められる。それによりこの文献に記載された電池は強固であり、材料消費が著しくかつ複雑な構造で比較的重い。
【0004】
米国特許第5714283号明細書からは、パンケーキ形の多層体として記載された電池が公知であり、この場合、セパレータはケーシング底部とケーシング蓋部との間の領域内で突出しているが、その箇所はシール機能又は密封機能は有していない。反対に、特別なシール材料及び固定リングがこの課題を別個に担っており、極めて複雑な構造となっている。
【0005】
米国特許第5809944号明細書からは、コイン形セル又はボタン形セルが公知であり、この場合、セパレータはケーシング底部とケーシング蓋部との間に突出し、その箇所で折り曲げの際に押し潰される。このために、セパレータの周縁部は複数回折り返されるか又は折り畳まれ、その結果、折り曲げ時にセパレータの同様の複数の取り囲み領域は必然的に高い折り曲げ力にさらされ、それにより損傷されることがある。さらに、セルの形状から著しく強固なボディが生じる。折り曲げ時に生じる破損の危険性は、セルの折り曲げ縁部にシール材料を挿入することによりセパレータとシール材料との間で分離が生じるまで減少する。全体として折り曲げが原因となる漏れの危険を伴う複雑な構造が生じる。
【0006】
米国特許第3997365号明細書から、ケーシング部の間の結合箇所で接着剤として突出する支持体材料にセパレータが懸架されているような解決策は公知である。この場合、このセパレータ自体は支持体機能を有しておらず、かつアノードとカソードとの間に典型的に配置されている。このことは特にこの解決策の実施態様から明らかであり、その際、セパレータは支持体材料内に包まれておらず、つまりケーシング部のための支持体機能を明らかに有していない。
【0007】
本発明の課題は、
− セパレータ自体が中心的な支持機能を担い、
− 簡単な構造で最小の部材数を有し、
− シールの問題がなく伝導の可能な範囲での最前の効率を有し、かつ
− 特にデータ記憶カード、例えばスマートカード(Smart−Card)において使用できる平板状電池を提供することであった。
【0008】
前記の課題は、ケーシング部が導電性シートから形成され、セパレータは2つのケーシング部の接触箇所の領域内で電気的に絶縁性のシール材料を有しており、前記の2つのケーシング部は前記のセパレータに接するシール材料を用いて結合して、前記のセパレータを介在させて閉じた一つのケーシングを形成していることにより解決される。
【0009】
この簡単な構造により、こうして形成されたケーシングは同時にコネクタ部を形成し、かつセパレータは同時に2つのケーシング部の結合用のシール材料の支持体でありかつケーシングを支持しかつ結合する部材であることが達成される。それにより本発明によるセルは特にプラスチックカードの厚さのデータ記憶システムに組み込むために適している。
【0010】
本発明の有利な実施態様によると、ケーシング部が形成するシートが金属箔である。この構成により欧州特許第862227号による別々の支持体シートの必要性はなくなり、それに関連するシールの問題もなくなる。
【0011】
本発明による他の詳細及び特徴は、本発明の可能な実施態様の添付図面と関連する次の記載から明らかである。
【0012】
図1は本発明による平板状電池の断面図であり;
図2は他の実施態様の本発明による平板状電池の断面図である。
【0013】
断面図で示された本発明による平板状電池は第1のケーシング部1を有し、このケーシング部1の大きさによって平板状電池のサイズが決まる。このケーシング部1はこの場合それぞれ適当なもしくは所望の形を有することができる。この第1のケーシング部1がその内側で、リチウムをインターカレートする活物質、例えば遷移金属酸化物(酸化マンガン、リチウム−コバルト−オキサイドなど)からなる第1の電極(3)を支持する。
【0014】
第2のケーシング部2は電気化学的活物質、例えばリチウム−シート又は−黒鉛からなる第2の電極4(アノード)を支持し、そのケーシング縁部でセパレータ5を間に挟んでケーシング蓋部と対峙している。第2のケーシング部2の周縁部は有利に第1のケーシング部1の相応する周縁部よりも有利に小さい。電解質含有シートからなるセパレータ5はその周縁部でもしくは両方のケーシング部1,2の接触箇所の領域内で、電気的絶縁性の定着−及びシール材料51を有している。
【0015】
定着能力の改善のため及び移行抵抗の減少のために、ケーシング部1,2の少なくとも一方の内側は、電極3,4を支持する領域内で導電性の導電剤及び定着剤で被覆されいる。
【0016】
本発明の場合、ケーシング部1,2が形成するシートが、12〜50μm、有利に15〜25μmの厚さを有する銅、アルミニウム、チタン又は特殊鋼からなる金属箔である場合が有利である。
【0017】
2つのケーシング部1,2の結合及び封止のためのセパレータ5のシール材料51は、ヒートシール可能なポリマーシートであり、80〜130℃でケーシング部1,2の接触箇所でシールされる。この場合、シール材料51は有利に変性されたポリマー、例えばポリオレフィン、ポリカーボネート又はポリエチレンテレフタレートからなる多層構造を有する。2つのケーシング部1,2は特にシール材料51を用いて90〜145℃でかつ5〜200mbar、有利に50mbarの圧力での真空シールにより有効に結合される。本発明の範囲を逸脱せずに、2つのケーシング部1,2のシールはシール材料51を用いて超音波により及び真空中で行うこともできる。
【0018】
図示された断面図において、セパレータ5はそのシール材料51と共にわずかに第2のケーシング部2の周縁部を越えて突出し、それぞれ電極として機能する2つのケーシング部1,2の確実な絶縁を保障している。セパレータ5に接するシール材料51のこのような張り出しは、特に2つのケーシング部1,2のコネクタ部6,7の領域内に設けられている。
【0019】
その際、本発明において、第1のケーシング部1はその平面延在部において第2のケーシング部2の縁部よりも大きいことは、つまり第2のケーシング部2の縁部を全ての縁側で越えていることは必須ではないが有利である。
【0020】
ケーシング部1,2及びセパレータ5により形成される平板状電池の全体の厚さは明らかに1mmを下回り、有利に0.4mmである。それにより、本発明による平板状電池は特に有利にデータ記憶カードに組み込むことができる。この場合、もちろん、本発明の範囲を逸脱せずに、例えば図示されていないデータ記憶カード中に組み込まれた本発明による平板状電池をカバーシートを用いてカード内に溶接固定するか又は平板状電池を保護カバー中に溶接固定するか又は保護材料で被覆することが可能である。
【0021】
例として示された実施態様の形の本発明による平板状電池は、図示された質量及び比率に関して限定されない。これはむしろ発明思想のよりよい条件のために選択される。本発明による平板状電池は冒頭に記載した先行技術のものと比較して、簡単な構造の利点、伝導部の機械的頑丈性の利点及び有害でかつ機械的強度に悪い影響を及ぼす漏出なしにシールの領域内での最高に有効なケーシングシールの利点を有する。それにより、本発明による平板状電池は全体で高い機械的強度の点で及び高い効率を有する電流の伝導の点で優れている。本発明による平板状電池のこの実施態様により特にコネクタ部6,7に対する高い折り曲げ保護及び湾曲保護が生じる。この平板状電池は従って、その全体の効率に悪い影響を与えることなしに強い機械的負荷のかかる環境における使用に適している。セパレータがケーシング部の結合用のシール材料の支持体として同時に機能するこの態様はセル構造の著しい簡素化をもたらす。
【0022】
図2において、本発明による他の実施態様でのこのようなセル構造を図示する。この場合、セパレータ5′は断面図においてほぼ骨の形を有し、その結果、このセパレータ5′は全体として両面に周縁の隆起部と電極3′及び4′用の収容モジュールとを備えたほぼワッフルの形を有する。この周縁の隆起部では、セパレータ5′は定着材料及びシール材料51′を有する。この材料はシートの形であることができるが、周縁の隆起部の一部であってもよい。この場合にケーシング部1′及び2′はセパレータ5′もしくはその周縁の隆起部51′上に平らに載置されている。それにより明らかに間隔をおいたコネクタ部6′及び7′を備えた寸法的に簡単なセルボディが形成され、同時にセパレータ5′はその周縁の隆起部によってセルの基本構造として機械的に安定な形で形成される。このワッフル状の構造によって、セパレータ5′は全体のセルの中心的支持体として特に適している。この場合に、セパレータ及びケーシング部により形成されるセルボディは絶縁層及び保護層により取り囲まれているのが有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による平板状電池の断面図。
【図2】
他の実施態様の本発明による平板状電池の断面図。
Claims (8)
- 第1の薄層電極を収容するための第1のケーシング部と、第2の薄層電極を収容するための第2のケーシング部と、前記の薄層電極間に配置されたセパレータとからなるリチウム−平板状電池において、前記のケーシング部(1,2)が導電性シートから形成され、前記のセパレータ(5)は2つのケーシング部(1,2)の接触箇所の領域内で電気的に絶縁性のシール材料及び定着材料(51)を有しており、前記の2つのケーシング部(1,2)は前記のセパレータ(5)に接するシール材料及び定着材料(51)を用いて結合して、前記のセパレータ(5)を介して閉じた一つのケーシングを形成していることを特徴とするリチウム−平板状電池。
- ケーシング部(1,2)を形成するシートが金属箔である、請求項1記載のリチウム−平板状電池。
- ケーシング部(1,2)の少なくとも一方の内側が、薄層電極(3,4)を収容する領域内で導電剤及び定着剤で被覆されている、請求項1及び2のいずれか1項記載のリチウム−平板状電池。
- 一方のケーシング部(1)の接触箇所が、他方のケーシング部(2)の接触箇所よりもより大きな寸法を有し、セパレータ(4)に接するシール材料はより大きな寸法を有する接触箇所を覆う、請求項1から3までのいずれか1項記載のリチウム−平板状電池。
- ケーシング部(1,2)を形成するシートが少なくともその一方の面に電解的に析出される銅粒子からなる被覆を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載のリチウム−平板状電池。
- セパレータ(4)に接するシール材料が、少なくともケーシング部(1,2)を形成するシートの電流の取り出すためのコネクタ部(6,7)の領域内で、ケーシング部(1,2)により形成される平板状電池の包囲ラインを越えて突出する、請求項1から5までのいずれか1項記載のリチウム−平板状電池。
- セパレータ(5′)が周縁の隆起部(51′)と電極(2′,3′)用の収容モジュールとを備えたワッフルの形を有する、請求項1から3までのいずれか1項記載のリチウム−平板状電池。
- ケーシング部(1′,2′)とセパレータ(5′)とにより形成されるセルボディが、コネクタ部(6′,7′)を除いて絶縁層及び保護層により取り囲まれている、請求項7記載のリチウム−平板状電池。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH01192/00A CH694715A5 (de) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | Lithium-Flachzelle. |
PCT/CH2001/000354 WO2001097299A1 (de) | 2000-06-14 | 2001-06-07 | Lithium-flachzelle |
Publications (1)
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