JP2004503529A - カリックスアレーンおよびカリックスアレーンをベースとするセンサ - Google Patents

カリックスアレーンおよびカリックスアレーンをベースとするセンサ Download PDF

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Abstract

一般式(I−G)のカリックスアレーン二量体が、第1のカリックスアレーン部分I、および第2のカリックスアレーン部分Gを含む。式中、Lは、[−CH−]または[−O−CH−O−]であり、各アリール基の間で同じであっても異なっていてもよく;Rは、H、NO、ハロゲン、または、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C20アリール基、C〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり、Rは各アリール基上で同じであっても異なっていてもよく;Rは、プロトン化または保護されている、あるいはプロトン化または保護されていないカルボキシ基を含み;R、R、およびRのうち2個の基はHであり;HでないR、R、およびRのうち1個の基は、1個および複数個のOおよびSの少なくとも1個の原子を含み、前記少なくとも1個の原子は、カリックスアレーンを基板表面上に吸着されるようにさせ;HでないR、R、およびRのうち1個の基は、第2のカリックスアレーン部分Gに結合している。このカリックスアレーン二量体はセンサに組み込むことができる。カリックスアレーン二量体を調製する方法を開示した。

Description

【0001】
本発明は、カリックスアレーン二量体、およびそのセンサ分野への使用、特に、電気化学的分析における使用に適したセンサに関する。
【0002】
溶液中の多くの金属種を検出し、測定するためのセンサが作成されてきた。しかし、現在、溶液中のウランおよびその他の重金属を検出し,測定するための満足されるセンサは無い。Senkyr等は(Analytical Chem.、51巻、7号、786頁、1979年)、ウランセンサを作成するためにポリマー膜電極中にいくつかの非環式配位子を利用した。Johnson等は(Analyst、114巻、1025頁、1989年)、ポリマー膜イオン選択電極をベースとする他のセンサの開発で、同様な配位子およびいくらかの環状配位子を使用した。これらのセンサのあるものは他のイオン種に対する選択性を示すことが分かったが、このセンサは感度が高くないことが分かった。ポリマー電極中に分散されたカリックスアレーンを用いた、I族金属の存在を検出可能なセンサがEP0490631に報告されている。さらに、米国特許第5,705,620号は、カルシウムイオンの検出が可能なセンサを開示しており、このセンサはポリマー膜中に固定されたカリックスアレーン部分を含んでいる。しかし、ウランまたはその他の重金属が検出可能なものとして実証されたカリックスアレーンをベースとするセンサは無い。WO97/17322に、カリックス[4]アーレンは互いに結合して二量体種を生成することが開示されているが、二量体の性質は詳細に開示も言及もなされていない。本発明は、新規のカリックスアレーン、およびカリックスアレーンを用いた、特に溶液中のウランおよびその他の重金属の検出のためのセンサを提供し、このセンサは優れた感度をもたらす。
【0003】
本発明によれば、一般式I−Gのカリックスアレーン二量体は、一般式Iの第1のカリックスアレーン部分、および式Gの第2のカリックスアレーン部分を含む。
【0004】
【化8】
Figure 2004503529
式中、
Lは、[−CH−]または[−O−CH−O−]であり、各アリール基の間で同じであっても異なっていてもよく;
は、H、NO、ハロゲン、または、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C20アリール基、C〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり、Rは各アリール基上で同じであっても異なっていてもよく;
は、プロトン化または保護されている、あるいはプロトン化または保護されていないカルボキシ基を含み;
各カリックスアレーン部分にあるR、R、およびRのうち2個の基はHであり;
HでないR、R、およびRのうち1個の基は、OおよびSの一方、または両方の少なくとも1個の原子を含み、前記少なくとも一個の原子は、カリックスアレーンを基板表面上に吸着されるようにさせ;
HでないR、R、およびRのうち1個の基は、第2のカリックスアレーン部分Gに結合している。
【0005】
このことが、ウランおよびカドミウムなど重金属のキレート化を可能にするイオノフォアを提供する。さらに、この分子は基板の表面上に容易に吸着されて、センサを作成するのを可能にする。
【0006】
HでないR、R、およびRの1個の基は、好ましくはアミドおよびチオアミドのいずれか1つを含む。この基はイオノフォアを簡単に製造するのを容易にする。さらに好ましくは、RおよびRがHであり、Rがアミドまたはチオアミドのいずれか1つを含む。
【0007】
第1のカリックスアレーン部分が式(II)(図示せず)であり、ただし、HでないR、R、およびRの1個の基が一般式(A)に従うことが好ましい。
【0008】
【化9】
Figure 2004503529
【0009】
RおよびYは、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
R’は、H、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
Sは、第2のカリックスアレーン部分Gに結合している。
【0010】
混乱を避けるために、本明細書では、Sをイオウ部分であると定義する。
【0011】
これによって、イオノフォアにイオウ含有部分を結合する好都合な方法を提供する。
【0012】
あるいは、第1のカリックスアレーン部分は式(III)(図示せず)であり、ただし、HでないR、R、およびRの1個の基が一般式(E)に従う。
【0013】
【化10】
Figure 2004503529
【0014】
Rは(C.R20.R21であり、mは0、1、2,または3であり、R20およびR21は、H、ハロゲン、またはC〜C10脂肪族ヒドロカルビル基であり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく;
Yは、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
R’は、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
Sは第2のカリックスアレーン部分Gに結合している。
【0015】
混乱を避けるために、本明細書では、Sをイオウ部分であると定義する。
【0016】
第2のカリックスアレーンGもまた、一般式(II)または(III)であることが好ましい。
【0017】
第1のカリックスアレーンのS基が、第2のカリックスアレーンのS基に、場合によってはスペーサー基を介して結合していてもよく、この存在してもよいスペーサー基が、そのいずれも場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれているC〜C脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基である。
【0018】
このようにして生成された二量体は、非常に良好なセンサをもたらす。
【0019】
Xが(CH)CONHであり、Yが脂肪族ヒドロカルビル基であるのが好ましい。
Xをこのように選択すると、イオノフォアと金属イオンの間の強いキレート化をもたらす。Yは、最も好ましくはメチルまたはエチル基である。Y基が短いと(および/またはX基が短いと)、得られるセンサの性能が優れていると考えられる。第1のカリックスアレーンのS基が、第2のカリックスアレーンのS基に直接結合して、その結果二硫化物(ジスルフィド)橋かけ基を生成することが好ましい。これにより金基板に対し良好な接着性が得られる。
【0020】
好ましい実施形態によると、カリックスアレーンは式(V)である。
【0021】
【化11】
Figure 2004503529
式中
Lは、[−CH−]または[−O−CH−O−]であり、各アリール基の間で同じであっても異なっていてもよく;
は、H、NO、ハロゲン、または、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C20アリール基、C〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり、Rは各アリール基上で同じであっても異なっていてもよく;
は、各カリックスアレーン部分上で同じであっても異なっていてもよく、プロトン化または保護されているカルボキシル基、あるいはプロトン化または保護されていないカルボキシ基を含み;
各カリックスアレーン部分上のR、R、およびRのうち2個の基はHであり;
各カリックスアレーン部分上の、HでないR、R、およびRのうち1個の基は、それぞれR31およびR33の1つであり;
31およびR33は、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり;あるいは(C.R20.R21であり、mは0、1、2、または3であり、R20およびR21は、H、ハロゲン、またはC〜C10脂肪族ヒドロカルビル基であり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく;
35およびR36は、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり;
32およびR34は、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり;
各カリックスアレーン部分上のX’は、同じであっても異なっていてもよく、OまたはS部分であり;
37は、存在してもよいスペーサー基であり、存在する場合は、C〜C脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C16ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでいる。
【0022】
31およびR33が、互いに同じであるのが好ましい。R32およびR34も、互いに同じであるのが好ましい。さらにR35およびR36も、互いに同じであるのが好ましい。R31およびR33の一方または両方が、それぞれのカリックスアレーン部分のRと結合しているのが好ましい。R31、R33、R32、およびR34が比較的短いのが好ましい。R31、R32、R33、およびR34のいずれかがC〜C10脂肪族ヒドロカルビル基の場合、この基がC〜C脂肪族ヒドロカルビル基であるのが好ましく、この基がC〜C脂肪族ヒドロカルビル基であるのが最も好ましい。
【0023】
Lが各アリール基の間で[−CH−]であり、Rが第三級ブチル基であるのが好ましい。RがNOなどの電子求引性基であるのが最も好ましい。
【0024】
カルボキシ基Rが一般式(B)に従ってもよい。
【0025】
【化12】
Figure 2004503529
式中、Zは、脂肪族ヒドロカルビル基、アリール基、またはヒドロカルビルアリール基の一部であるC、C、またはCの炭素鎖であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ、またはニトロ基によって置換されており、R10がH、または塩またはエステル基である保護基である。R10がHであり、式(B)の脂肪族ヒドロカルビル基、アリール基、またはヒドロカルビルアリール基が、置換されなかった分子に対してカルボン酸基のpKaを低下させるような、1個または複数の基によって置換されることが好ましい。これによりイオノフォアが重金属と錯形成する能力が増す。
【0026】
あるいは、Rが、一般式(C)である。
【0027】
【化13】
Figure 2004503529
式中、nは1、2、または3であり、RおよびRは、Hまたはハロゲンであり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく;R10はH、または塩もしくはエステル基である保護基である。
【0028】
他の代替実施形態によると、Rは、一般式(D)である。
【0029】
【化14】
Figure 2004503529
式中、nは0または1であり、RおよびRは、Hまたはハロゲンであり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく、安息香酸基のフェニル環が、場合によっては1個または複数個のハロ、オキソまたはニトロ基で置換され;R10はH、または塩もしくはエステル基である保護基である。R10がHであり、式(D)の安息香酸のフェニル環が、置換されていない分子と比較して、カルボキシ基のpKaを低下させるような1個または複数の基によって置換されることが好ましい。
【0030】
が式(C)または(D)のとき、nは1であり、RおよびRは共にHであるのが好ましい。これにより、重金属イオンへの親和力の強い酸基が得られ、nが1のためキレート化する酸素原子がキレート化のための良好な位置にある。
【0031】
他の代替形態によれば、カリックスアレーン環のいくつかまたは全てのフェニル基が、さらに周辺部で置換される。
【0032】
本発明の第2の態様によると、センサが本発明によるカリックスアレーン二量体を含む。このセンサがさらに、カリックスアレーンがその表面上に吸着される基板を含むのが好ましい。これにより、重金属の低レベルにまで敏感なセンサを提供し、そのセンサにおいては電極と活性イオノフォアの間で分子が直接接触する。
【0033】
基板は、1種または複数の金属、好ましくは金を含む。これにより経済的で、有効なセンサが提供される。金は、イオノフォアの電極表面上への良好な吸着を可能にする。
【0034】
本発明の第3の態様によると、金属を封鎖する方法が、金属を本発明によるカリックスアレーン二量体に接触させることを含む。これにより、溶液から低レベルであっても金属類を除去する良好な方法を提供する。この方法は、好ましくはpH約2〜約11の間で行われる。このpHは好ましくは緩衝されている。
【0035】
本発明のこの態様の最も好ましい実施形態によると、この方法は、
(i)カリックスアレーンを疎水性の有機溶媒に溶解させること、
(ii)この有機溶媒を金属イオンを含む水性相と混合すること、
(iii)有機溶媒と水性相を一緒に攪拌すること、および
(iv)有機相から金属を回収することを含む。
【0036】
これにより、水溶液から低レベルの重金属の抽出が可能になる。この金属は好ましくは、U、Cd、Sr、Ca、ランタニド、およびLuのいずれかから選択される。
【0037】
本発明の第4の態様によると,カリックスアレーン二量体を調製する方法が、2個のカリックスアレーン部分を結合するためにシスタミン二塩酸塩を使用することを含む。
【0038】
次に、本発明を以下の図面を参照するだけで実施例を通して説明する。
【0039】
図1は、本発明によるカリックスアレーン二量体を製造するための反応スキームである。
【0040】
図2は、本発明による別のカリックスアレーン二量体を製造するための反応スキームである。
【0041】
図3は、本発明によるセンサに採用されたカリックスアレーンが還元と酸化を受けると予想されるメカニズムの概略図である。
【0042】
図4は、センサが試験溶液に接触していない場合の、本発明によるセンサから得られるボルタモグラムである。
【0043】
図5は、本発明によるセンサによって測定したボルタモグラムの電流ピーク高さを、ウランイオン濃度の関数として示すグラフである。
【0044】
図6は、本発明によるセンサによって測定したボルタモグラムの電流ピーク高さを、スキャン速度の関数として示すグラフである。
【0045】
図7は、本発明によるセンサによって測定したボルタモグラムの電流ピーク高さを、様々な金属イオンに対する抽出時間の関数として示すグラフである。
【0046】
図8は、本発明によるセンサを用いて得られたサイクリックボルタモグラムである。
【0047】
図9は、本発明によるセンサからの電流ピーク高さを、時間とウランイオン濃度の関数とする概略図である。
【0048】
図10は、本発明によるセンサからの電流ピーク高さを、スキャン速度の平方根の関数とする概略図である。
【0049】
反応スキーム1
本発明による二量体6および7は、図1に示す反応スキームに従って合成される。
【0050】
カリックス[4]アーレン8は、第三級ブチルカリックス[4]アーレンを塩化アルミニウムによる脱ブチル化を経る標準手順によって調製される(ArduiniおよびCasnati、Macrocycle Synthesis、David Parker編、1995、Oxford)。
【0051】
2の合成
カリックス[4]アーレン8(1.0g、2.35ミリモル)、炭酸カリウム(0.71g、5.17ミリモル)、アセトン(50cm)、およびブロモ酢酸エチル(0.57cm、5.17ミリモル)の混合物を、窒素雰囲気で、室温で6日間攪拌した。次いでこの混合物を乾燥するまで蒸発させ、次いで酢酸エチルおよびヘキサンでスラリーにし、ろ過し、ろ液を乾燥するまで蒸発させた。次いでこのろ液をDCMでスラリーにし、ろ過し、ろ液を乾燥するまで蒸発させ、次いで酢酸エチルおよびクロロホルムから再結晶化させて、2(0.33g)、m.p.183℃を得た。2の構造をNMRおよび質量スペクトルで確認した。
【0052】
3の合成
2(3.93g、6.6ミリモル)、エタノール(240cm)、および水酸化カリウム(エタノール中0.46M溶液28.6cm、13.2ミリモル)の混合物を2.5時間還流下攪拌した。ついでこの混合物を乾燥するまで蒸発させ、真空オーブン内で100℃で2時間乾燥して、固体を得た。
【0053】
4の調製
DCM(100cm)および希塩酸(50cm)を、上記で得た3に加え、混合物を振とうした。この混合物を静置させておくと、DCM層が分離し、乾燥するまで蒸発させた。次に、この水性層に酢酸およびエタノールを加え、混合物をろ過し、この固体とDCM可溶固体(3.66g)を合わせた。この固体を、DCM、ヘキサン、および酢酸(2:2:1)で溶離するシリカ上で精製して、4(0.80g)、m.p.244℃を得た。4の構造をNMRおよび質量スペクトルで確認した。
【0054】
5の合成
4(0.50g、0.88ミリモル)、DCM(10cm)、および塩化チオニル(1.0cm)の混合物を、窒素雰囲気で3時間還流下攪拌した。この混合物のIRスペクトルで、4が酸塩化物エステル5に変換されていることを確認した。νmax1809(COCl)、1752(COEt)。次に、DCMおよび塩化チオニルを減圧下で蒸留して除去して、粗製の5を得た。これはさらに精製することなしに使用された。
【0055】
6の合成
酸塩化物5(0.50g、0.88ミリモル)をDCM(10cm)に溶解し、窒素雰囲気で攪拌しながら、シスタミン塩酸塩(0.10g、0.44ミリモル)およびトリエチルアミン(0.5cm)に加えた。数分後、この混合物は急に黒ずんだ。酸塩化物のピークの消失によってこの反応をモニターし、3日後、この混合物を乾燥するまで蒸発させた。次いでこの固体を熱酢酸エチルでスラリー化し、ろ過して、未反応のシスタミン塩酸塩およびトリエチルアミン塩酸塩と想定される固体を得た(0.34g)。ろ液を乾燥するまで蒸発させ(0.43g)、次いでDCMおよびヘキサンで溶離するシリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、未反応の4(0.30g)および6(0.02g、2%)を得た。6の構造をNMR、IRおよび質量スペクトルで確認した。
【0056】
7の合成
酸塩化物6とエタノール性水酸化カリウムの反応は、予想した酸生成物7を生成しなかった。しかし、当業者ならこの反応を実施するためにBa(OH)など他の試薬が使用可能であることを理解できよう。
【0057】
反応スキーム2
本発明による二量体IAおよびIBは、図2に示す反応スキームにしたがって合成される。
【0058】
IAの合成
酸塩化物1C(上記5に類似)は、5の製造のための上記の通常の方法を用いて、ただし、開始材料としてカリックス[4]アーレンの替わりに第三級ブチルカリックス[4]アーレンを用いて、生成することができる。酸塩化物1C(0.5g、0.63ミリモル)を、トリエチルアミン(0.3cm)、シスタミン二塩酸塩(0.071g、0.31ミリモル)、およびジクロロメタン(20cm)の混合物に、窒素雰囲気で攪拌しながら室温で加えた。次いでこの混合物を室温で18時間攪拌した。水(20cm)および希塩酸(20cm)を加え、この混合物をジクロロメタン中に抽出した。次いでジクロロメタンを蒸発させて、固体(0.75g)を得た。シクロヘキサン:酢酸エチル(3:2)で溶離する、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、イオノフォアIA(0.11g)を得た。この構造を赤外(IR)および核磁気共鳴(NMR)スペクトルで確認した。酸塩化物ICの合成はWO97/17322に開示されていることに留意されたい。
【0059】
IBの合成
IA(0.14g、0.08ミリモル)、エタノール(20cm)、エタノール性水酸化カリウム溶液(0.43M溶液0.50cm)の混合物を2日間還流した。この混合物を冷却し、希塩酸で酸性化した。得られた固体を懸濁液からろ過し、乾燥した(0.025g)。この固体をジクロロメタンとメタノールの混合物から再結晶させ、部分的に精製されたIBを得た。この1Bの構造をIRおよびNMRスペクトルで確認した。部分的に精製されたIB中には少量の不純物の存在が認められた。
【0060】
本特許明細書は、本発明によるカリックスアレーンの限定された数のみの合成を開示しているが、当業者なら、特許請求された分子は、本明細書と合わせてWO97/17322の教示を用いて、容易に合成できることを理解するであろう。WO97/17322は、とりわけ、カリックスアレーン部分の周辺部を改変する方法を教示している。
【0061】
1Aおよび6をそれぞれLawessonの試薬とともに還流すると、1Aおよび6のチオアミド類似体が合成できると予想される。さらにカリックスアレーン部分IおよびGが異なる二量体を容易に合成できることが予想される。部分IおよびGはそれぞれ反応性の酸塩化物基を含んでいるであろうから、IおよびGがトリアルキルアミンおよびシスチン二塩酸塩と反応して、上記1Aと6の合成において概略を述べた様に、二量体を生成するであろう。3つの二量体の構造が生成され、望むなら分離が可能であろう。
【0062】
このイオノフォアは、次に論じるように容易にセンサに使用できる。
【0063】
本発明によるセンサは、本発明によるカリックスアレーンを含む。カリックスアレーンが電極の表面に吸着されているのが好ましい。「吸着された」という用語は、化学的におよび物理的に吸着されることを含むものとする。カリックスアレーンを電極の表面に沈着させる方法は、スピンコーティング、ラングミュア−ブロジェットデポジッション、プラズマコーティングなどいくつかの方法がある。しかし、こうしたセンサを作成する最も簡単な方法は、電極をカリックスアレーンの溶液中に浸漬することである。これにより、カリックスアレーンのいわゆる単分子層が電極表面に形成されるようになる。得られた電極は、しばしば化学的修飾電極と呼ばれる。カリックスアレーンは電極表面上に吸着されるが、形成された層が本当に単分子層であるかどうかについては明確でない。
【0064】
次に、センサは、当業者にはよく知られた技法であるサイクリックボルタンメトリー(CV)で特性を決定することができる。この技法の説明は、「Instrumental methods in electrochemistory」、Greef、Peat、Peter、PletcherおよびRobinson著、Ellis Horwood社、に記載されている。
【0065】
センサを適当なイオンの溶液に浸漬し、センサとイオンの間の相互作用を調べるためにCVを使用する。通常、CVサイクル中に2個のピークが観察される。この一方はセンサの成分の酸化を表し、他方は対応する還元反応を表す。イオノフォアによって吸着されたイオンの性質および量が前記成分の酸化還元特性をもたらすことができる。たとえば、キレート化するイオンが異なると、2つのピークの間隔が異なり、イオン濃度が高くなると、ピーク高さが増加することが分かっている。よって、本発明によるこうしたセンサは、すばらしい性能を提供することが分かった。
【0066】
本発明によるセンサの製造および特性づけの実施例を以下に述べる。
【0067】
実施例1
1〜2mmの露出した表面領域を持つ金電極を、カリックスアレーンIB(図2)の0.2mMジクロロメタン溶液中に15分間浸漬した。図3に概略的に示すように、チオール基のイオウ原子と電極の金原子の間の相互作用により、イオノフォアが電極表面上に吸着されるようになることが予想される。相互作用の厳密な本質は分かっていないが、イオウと金原子の間の相互作用は強固である。
【0068】
このセンサはCVを用いて特性を決定された。単分子層フィルムを備えた電極のCVカーブ面積の減少を、フィルムを備えていない電極と比較して計測することによって、単分子層が被覆する範囲は30%であることが算定された(図4)。
【0069】
実施例2
実施例1の方法を用いて作成したセンサの特性を、pH=2、電位掃引速度100mV/秒で、センサのCV特性をウランイオン濃度の関数として測定することによって決定した。読取を行う前にセンサを試験溶液に15分間浸漬した。このデータは、イオン濃度の増加に伴って、100〜300ppbの範囲で、電流ピーク高さが直線的に増加することを示す(図5)。しかし、100ppb未満ではピーク高さとイオン濃度の関係が直線的であるかどうかは明らかではない。このデータは、本発明を用いて高感度のセンサを容易に実現することができることを示している。
【0070】
実施例3
実施例1の方法を用いて作成した別のセンサの特性を、サイクリックボルタンメトリーを用いて決定した。酸化および還元ピーク高さも電位掃引速度に依存しており、掃引速度の増加に伴ってピーク高さはおよそ直線的に増加する(図6)。スキャン速度が増加するとより高いピークを示すのは、スキャン速度が増加するにつれて累積するデータ点が減少するという実験アーチファクトによるものと考えられる。
【0071】
実施例4
実施例1の方法によって作成したセンサの応答(電流ピーク高さ)を、時間の関数、およびカチオンの関数として測定した。各センサを様々なカチオン(U、Pb、Cd、Sr、Ca、Lu、pH=2、500ppb溶液)の一つの溶液に浸漬し、CV応答を測定して、図7に示す結果を得た。これは、各ケースで、センサによって応答が測定されない、すなわちCVカーブ中に酸化または還元ピークが観察されない期間があることを示している。この期間はUが最短であるが、それでもほぼ9分間とかなり長かった。U、Sr、Cd、Lu、およびCaはセンサに応答したが、Pbは応答しなかった。このことは、センサはいくらか選択的であり、U、Cd、およびSrには親和性が高いことを示している。さらに、各カチオンで、抽出時間の増加に伴って電流ピーク高さが直線的に応答する。また、酸化と還元ピークの間の電圧差は、以下の表1に示すように、カリックスアレーン分子にキレート化されたイオンの関数であることに留意されたい。
【0072】
【表1】
Figure 2004503529
【0073】
よって、2つのピーク間の電圧差は、センサで検出したイオンの同定に使用することができる。しかし、U、Cd、Ceイオンの混合物の分析結果は、表1に示すものとは一致しないという結果が得られた。
【0074】
実施例5
化合物1B、二硫化物(ジスルフィド)基で橋かけされたカリックスアレーン二量体の層を、実施例1の方法を用いて金基板上に沈着させた。このセンサを実施例1および2の通常の方法により試験した。図8は、ウランイオン水溶液中に浸漬させたこのセンサを用いて作られたサイクリックボルタモグラムである。2個のピーク、20、21はそれぞれ還元および酸化プロセスを示す。図9は、センサからの電流ピーク高さを時間とウラン濃度の関数として示す。このことは、このセンサは、電極が反応するのに十分な時間を与えれば、ウランの超微量なレベル、1ppbまで検出することができることを示している。このことはまた、センサが応答しない初期期間が存在し、電流ピーク高さはセンサが溶液にさらされた時間に伴い直線的に変化することを立証する。溶液の濃度が増加するにつれ検出器の応答速度(所与の時間変化に対する電流ピーク高さの変化速度)が増加した。もっとも応答速度と濃度との関係はほぼ直線関係である。
【0075】
図10に示すように、電流ピーク高さを電位スキャン速度の関数として測定した。スキャン速度が増加するにつれて、電流ピーク高さはほぼ直線的に増加することに留意されたい。これは、試験設定のアーチファクトであると考えられ、実施例3の結果と一貫性がある。
【0076】
カリックスアレーン二量体1Bが電極表面上に沈着された際、そのままが完全に残っているかどうかは分からない。二硫化物(ジスルフィド)の橋が分解して、2個の一硫化物(モノスルフィド)またはチオールモノマーがもたらされる可能性が非常に大きい。
【0077】
カリックスアレーンをベースとするセンサのすばらしい性能は驚くべきである。
Beerによって(Inorganic Chemistry、1997年、36巻、5880頁)、p−tert−ブチルカリックス[4]アーレンビスエステル、およびアミドを化学的酸化により、p−tert−ブチルカリックス[4]ジキノンが得られることが明らかにされた。このカリックス[4]ジキノンは、1族または2族金属、アンモニウム、およびアルキルアンモニウム錯体が存在すると、その還元電位がアノードシフトを示すことが明らかにされた。しかし、金属カチオンの存在下、または非存在下での、p−tert−ブチルカリックス[4]アーレンの電気化学的酸化に関しては、文献(たとえば、C.David Gutscheによる「Calixarenes Revisited」の第7章、またはLuigi MandoliniおよびRocco Ungaroによる「Calixarenes in Action」およびそれらの参照文献)には記述ないし考察はなされていない。
【0078】
追加の部分が容易に酸化還元反応を受け、また静電的にイオノフォアに接近して配置されるように、追加の部分をシステム中に取り組む必要があると思われる(Paul D.Beer、J.Chem.Soc.、Dalton Trans、1999年、1897頁)。こうしたシステムでは、金属イオン(たとえば、ウラン)がカリックスアレーン分子中へ錯化(complexation)されると、近接して加えられた部分の酸化還元特性を変えることになり、それゆえこのシステムがセンサとして働くことになる。
【0079】
本発明によるセンサの予想外の優れた性能の理由は明確ではないが、検出器表面上のカリックスアレーンイオンが比較的高濃度であること、およびカリックスアレーン基と基板の間隔が比較的短いことが関連する可能性がある。上述のように、初めはカリックスアレーン部分は、それが金属イオンを取り込んだ時でさえ、酸化還元反応には不活性であると考えられた。しかし、本発明によるセンサの成分は酸化還元反応に関与することが実証された。本明細書では、センサの酸化還元活性は図3の概略図によって説明できることを仮に提案する。ウラニルイオンおよび酸化還元反応を受ける基の両方が電極表面に接近していることが、恐らく本発明によるセンサの優れた性能に貢献している。
【0080】
酸化還元反応メカニズムの上記解釈の正確さはともかくとして、電極表面上に吸着されたカリックスアレーンを含むセンサは容易に実現が可能である。
【0081】
本発明によるカリックスアレーン二量体が、溶液からある種の金属イオンを抽出できることは、本明細書から明らかである。したがって、この二量体は、WO97/17322に記載されている抽出方法に容易に使用できることが予想される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明によるカリックスアレーン二量体を製造するための反応スキームである。
【図2】
本発明による別のカリックスアレーン二量体を製造するための反応スキームである。
【図3】
本発明によるセンサに採用されたカリックスアレーンが還元と酸化を受けると予想されるメカニズムの概略図である。
【図4】
センサが試験溶液に接触していない場合の、本発明によるセンサから得られるボルタモグラムである。
【図5】
本発明によるセンサによって測定したボルタモグラムの電流ピーク高さを、ウランイオン濃度の関数として示すグラフである。
【図6】
本発明によるセンサによって測定したボルタモグラムの電流ピーク高さを、スキャン速度の関数として示すグラフである。
【図7】
本発明によるセンサによって測定したボルタモグラムの電流ピーク高さを、様々な金属イオンに対する抽出時間の関数として示すグラフである。
【図8】
本発明によるセンサを用いて得られたサイクリックボルタモグラムである。
【図9】
本発明によるセンサからの電流ピーク高さを、時間とウランイオン濃度の関数とする概略図である。
【図10】
本発明によるセンサからの電流ピーク高さを、スキャン速度の平方根の関数とする概略図である。

Claims (31)

  1. 一般式Iの第1のカリックスアレーン部分、および一般式Gの第2のカリックスアレーン部分を含む、一般式I−Gのカリックスアレーン二量体。
    Figure 2004503529
    (式中、
    Lは、[−CH−]または[−O−CH−O−]であり、各アリール基の間で同じであっても異なっていてもよく;
    は、H、NO、ハロゲン、または、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C20アリール基、C〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり、Rは各アリール基上で同じであっても異なっていてもよく;
    は、プロトン化または保護されている、あるいはプロトン化または保護されていないカルボキシ基を含み;
    、R、およびRのうち2個の基はHであり;
    HでないR、R、およびRのうち1個の基は、OおよびSの一方、または両方の少なくとも1個の原子を含み、前記少なくとも1個の原子は、カリックスアレーンを基板表面上に吸着させることができ;
    HでないR、R、およびRのうち1個の基は、第2のカリックスアレーン部分Gに結合している)
  2. HでないR、R、およびRのうちの1個の基が、チオアミドおよびアミドのいずれか1つを含む請求項1に記載の二量体。
  3. およびRがHであり、Rがチオアミドまたはアミドのいずれか1つを含む請求項2に記載の二量体。
  4. 第1のカリックスアレーン部分の構造が式(II)として知られ、HでないR、R、およびRのうちの1個の基が一般式(A)に従う請求項1から3のいずれか一項に記載の二量体。
    Figure 2004503529
    RおよびYは、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
    R’は、H、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
    Sは、第2のカリックスアレーン部分Gに結合している)
  5. 第1のカリックスアレーン部分の構造が式(III)として知られ、HでないR、R、およびRのうちの1個の基が一般式(E)に従う請求項1から3のいずれか一項に記載の二量体。
    Figure 2004503529
    Rは(C.R20.R21であり、mは0、1、2,または3であり、R20およびR21は、H、ハロゲン、またはC〜C10脂肪族ヒドロカルビル基であり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく;
    Yは、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
    R’は、H、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれており;
    Sは第2のカリックスアレーン部分Gに結合している)
  6. 第2のカリックスアレーン部分Gが、一般式(II)または(III)である請求項1から5のいずれか一項に記載の二量体。
  7. 第1のカリックスアレーン部分のS基が、第2のカリックスアレーン部分のS基に、スペーサー基を介して結合しており、このスペーサー基が、そのいずれも場合によっては、1個または複数のハロまたはオキソ基で置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基によって割り込まれているC〜C脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C16ヒドロカルビルアリール基である請求項6に記載の二量体。
  8. 第1のカリックスアレーンのS基が、第2のカリックスアレーンのS基に、直接結合している請求項1から6のいずれか一項に記載の二量体。
  9. Xが(CH)CONHであり、Yが脂肪族ヒドロカルビル基である請求項4から8のいずれか一項に記載の二量体。
  10. Yがエチル基である請求項9に記載の二量体。
  11. Lが各アリール基の間で[−CH−]である請求項1から10のいずれか一項に記載の二量体。
  12. が第三級ブチル基である請求項1から11のいずれか一項に記載の二量体。
  13. カルボキシ基Rが一般式(B)に従う請求項1から12のいずれか一項に記載の二量体。
    Figure 2004503529
    (式中、Zは、脂肪族ヒドロカルビル基、アリール基、またはヒドロカルビルアリール基の一部であるC、C、またはCの炭素鎖であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロ、オキソ、またはニトロ基によって置換されており、R10がH、または塩もしくはエステル基である保護基である)
  14. 10がHであり、式(B)の脂肪族ヒドロカルビル基、アリール基、またはヒドロカルビルアリール基が、置換されていない分子と比較してカルボン酸基のpKaを低下させるような、1個もしくは複数の基によって置換されている請求項13に記載の二量体。
  15. が、一般式(C)である請求項1から12のいずれか一項に記載の二量体。
    Figure 2004503529
    (式中、nは1、2、または3であり、RおよびRは、Hまたはハロゲンであり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく、R10はH、または塩もしくはエステル基である保護基である)
  16. が一般式(D)である請求項1から12のいずれか一項に記載の二量体。
    Figure 2004503529
    (式中、nは0または1であり、RおよびRは、Hまたはハロゲンであり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく、安息香酸基のフェニル環が、場合によっては1個または複数のハロ、オキソまたはニトロ基で置換されており;R10がH、または塩もしくはエステル基である保護基である)
  17. 10がHであり、式(D)の安息香酸のフェニル環が、置換されていない分子と比較して、カルボキシ基のpKaを低下させるような1個または複数の基によって置換されている請求項16に記載の二量体。
  18. nが1であり、RおよびRが共にHである請求項15から17のいずれか一項に記載の二量体。
  19. 式(V)で表される請求項1に記載のカリックスアレーン。
    Figure 2004503529
    (式中、
    Lは、[−CH−]または[−O−CH−O−]であり、各アリール基の間で同じであっても異なっていてもよく;
    は、H、NO、ハロゲン、または、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C20アリール基、C〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり、Rは各アリール基上で同じであっても異なっていてもよく;
    は、各カリックスアレーン部分上で同じであっても異なっていてもよく、プロトン化または保護されている、あるいはプロトン化または保護されていないカルボキシ基を含み;
    各カリックスアレーン部分上のR、R、およびRのうち2個の基はHであり;
    各カリックスアレーン部分上の、HでないR、R、およびRのうち1個の基は、それぞれR31およびR33の1つであり;
    31およびR33は、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個もしくは複数のハロもしくはオキソ基によって置換され、または1個もしくは複数のオキソもしくはアミド基が割り込んでおり;あるいは(C.R20.R21であり、ただし、mは0、1、2,または3であり、R20およびR21は、H、ハロゲン、またはC〜C10脂肪族ヒドロカルビル基であり、各炭素上で同じであっても異なっていてもよく;
    35およびR36は、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり;
    32およびR34は、同じであっても異なっていてもよく、C〜C10脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C20ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでおり;
    各カリックスアレーン部分上のX’は、同じであっても異なっていてもよく、OまたはS部分であり;
    37は、存在してもよいスペーサー基であり、存在する場合は、C〜C脂肪族ヒドロカルビル基、C〜C10アリール基、またはC〜C16ヒドロカルビルアリール基であり、そのいずれも、場合によっては1個または複数のハロまたはオキソ基によって置換され、あるいは1個または複数のオキソまたはアミド基が割り込んでいる)
  20. カリックスアレーン環のいくつかまたは全てのフェニル基が、さらに周辺部で置換された請求項1から19のいずれか一項に記載のカリックスアレーン。
  21. 請求項1から20のいずれか一項に記載のカリックスアレーン二量体を含むセンサ。
  22. さらに基板を含み、基板表面上にカリックスアレーンが吸着されている請求項21に記載のセンサ。
  23. 基板が1種または複数の金属を含む請求項22に記載のセンサ。
  24. 基板が金を含む請求項23に記載のセンサ。
  25. 金属を、請求項1から20のいずれか一項に記載のカリックスアレーン二量体と接触させることを含む、金属を封鎖する方法。
  26. その方法がpH約2〜約11の間で実施される請求項25に記載の方法。
  27. その方法が実施されるpHが緩衝されている請求項25または26のいずれか一項に記載の方法。
  28. (i)カリックスアレーンを疎水性の有機溶媒に溶解させるステップと、
    (ii)その有機溶媒を金属イオンを含む水性相と混合するステップと、
    (iii)有機溶媒と水性相を一緒に攪拌するステップと、
    (iv)有機相から金属を回収するステップとを含む請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
  29. その金属が、U、Cd、Sr、Ca、ランタニド、およびLuのいずれかから選択される請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 2個のカリックスアレーン分子を結合するために、シスタミン二塩酸塩を使用することを含む請求項1から20のいずれか一項に記載のカリックスアレーン二量体を調製する方法。
  31. 図1および2を参照して実質上本明細書で後述する、請求項1から20のいずれか一項に記載のカリックスアレーン二量体を調製する方法。
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