JP2004500674A - デュアルモードディスク装置および方法 - Google Patents
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Abstract
ディスク装置(106)はデータ記憶ディスク(212)、データ記憶ディスクを回転させるモータ(216)およびサーボコントローラ(206)を有する。ディスク装置(106)は電気的特性を評価してバッテリ電源(108)もしくはライン電源(122)がディスク装置を動作させる電力を供給しているかどうかを評価する電源評価器(210)を含んでいる。サーボコントローラ(206)は電源評価器(210)から信号を受信して電源に関する評価に応じてスピン角速度に関する異なる命令を与える。本発明の1実施例に従って、ディスク装置を動作させる方法(300)が提供され電源へのライン電力の利用可能性が評価される(304)。続いて、電源へのライン電力の利用可能性の評価に基づいて回転するディスク(212)の角速度が調節される(306)。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は一般的にポータブルディスク装置データ記憶装置に関する。特に、本発明はディスク装置モータに対する複数の動作角速度を有するディスク装置データ記憶装置に関する。
【0002】
(発明の背景)
ディスク装置は情報を、典型的には磁気的に符号化されたデータとして、また最近では光学的に符号化されたデータとして、ディスク表面に沿って格納するのに使用される。ディスクは隣接するヘッドすなわちスライダーがディスク表面上で空気のクッションの上を浮上するように高い回転速度でスピンする。ヘッドは一般的にデータを読み書きするすなわちフォーカスした光をディスクおよびトランスジューサ間で送信するトランスジューサすなわちフォーカス装置を含んでいる。ヘッドを位置決めすることにより回転ディスク上に半径方向に配置されたさまざまなデータトラックへアクセスするのにサスペンションアームが使用される。
【0003】
次第にモバイル化する社会において、ディスク装置データ記憶装置を使用するポータブル電子装置は広く知られるようになってきている。特に、モバイルコンピューティング能力に対する要求により、ラップトップとして知られる、ポータブルコンピュータが広く知られるようになってきている。コンピュータその他のポータブル電子装置用ディスク装置にはサイズ、重量および消費電力に関して著しい制約がある。ポータブルコンピュータ用の適切なハードディスク装置が、例えば、モアハウス等の米国特許第5,872,669号“Disk Drive Apparatus With Power Conservation Capability”に記載されている。
【0004】
ディスク装置を備えたポータブル電子装置は一般的にバッテリパワーの元で限定された期間しか動作できないため、消費電力レベルはディスク装置性能を評価するための重要な規準である。特に、バッテリ寿命、すなわち、バッテリ電圧が最小作動値よりも降下するまでに使用することができるバッテリの時間長、は直接ディスク装置の消費電力を含む消費電力によって決まる。ポータブルディスク装置の消費電力は非使用期間中にディスクをスピンダウンすることにより低減させることができる。
【0005】
さらに、ポータブルディスク装置の性能パラメータは消費電力を低減するように選択される。特に、ポータブルディスク装置は一般的に高性能静止ディスク装置よりもディスクスピン速度が低い。しかしながら、リード/ライトヘッドをディスク表面上の適切な位置に位置決めするのにより多くの時間を必要とするため、低スピン速度により動作時間が遅くなる。特に、特定のデータトラックを捜し出すためのシーク時間はディスク上に格納されたサーボ情報へのアクセスの関数である。したがって、低スピン速度によりサーボ情報へのアクセスは遅くなる。また、データトラック内の適切なセクターへのヘッドの位置決めも遅い回転速度ではより長い時間を要する。したがって、ポータブルディスク装置を使用すると、より低いスピン速度によりディスク装置性能は低減される。
【0006】
装置のポータビリティは装置を使用場所間で移送するオプションをユーザに提供する。ポータブル電子装置はライン電力が利用できない遠隔場所でも使用できるが、ライン電圧が容易に利用できるデスクその他の場所で使用されることもしばしばである。代わりの場所ではライン電圧を利用できることもできないこともある。しかしながら、ディスク装置の節電設計により、特定の場所でライン電圧を利用できるため消費電力は問題とならない場合であっても、ユーザはディスク装置の低減された性能特性に耐えなければならない。
【0007】
本発明はこれらの問題およびその他の問題に取り組むものであり、従来技術に優る他の利点を提供する。
【0008】
(発明の開示)
本発明は、例えば、ライン電圧を利用できる時は増加した消費電力で動作することができ、バッテリ電力しか利用できない場合には低消費電力で動作することができる、少なくとも2つの動作モードを有するディスク装置に関する。ライン電力を利用できる時に使用する高消費電力モードを有することにより、消費電力が問題とならない場合に改善されたディスク装置性能が提供される。ディスク装置はその適切な動作モードを決定する電源評価器を含んでいる。電力モード選択はユーザが行うことができかつ/もしくは電源評価による自動選択により行うことができる。ユーザ入力を使用して電源に無関係に電力モードを選択することができる。
【0009】
本発明の1実施例では、電気的特性を調べることにより高もしくは低電力動作モードの選択がなされるディスク装置動作方法が提供される。続いて、回転するディスクの角速度が電力モードの選択に基づいて調節される。
【0010】
本発明を特徴づける利点だけでなく、これらおよび他のさまざまな特徴は下記の詳細な説明を読み関連図面を検討すれば自明である。
【0011】
(詳細な説明)
電力保存が重要ではない場合の改善された性能特性を達成するために、ポータブルディスク装置の性能はライン電圧が利用できる場合に改善することができる。特に、好ましいポータブルディスク装置は少なくとも2つの電力モードで動作するように設計される。外部電源を利用できる場合に、一般的に1つ以上の電力モードが動作する。装置がバッテリ電力で動作している時は、一般的に1つ以上の他の電力モードが使用される。したがって、ライン電圧を利用できる期間中に、ユーザは静止型装置用の対応するディスク装置に一層匹敵するディスク装置性能を利用することができる。適切な動作モードを選択できるように電源の特性を決定するのに電源評価器が使用される。好ましい実施例では、電力モードを選択するあるいはデフォールト電力モード選択を取り消すための方法として、オペレータは所望の電力モードへ切り替えることができる。
【0012】
ディスク装置データ記憶システムは、例えば、磁気、光もしくは磁気光学データ記憶装置に基づくことができる。適切なポータブルディスク装置データ記憶システムはディスクに対するデータの読出しおよび/もしくは書込みに関わることができる。ポータブルディスク装置は1つ以上のディスクを含むことができ、ディスクは一般的には円形であるが、任意の形状およびサイズを有することができる。好ましい実施例は、例えば、複数の固定ディスクを有するポータブルハードディスク装置を含んでいる。別の実施例では、ポータブルディスクユニット内のディスクは相互交換することができる。
【0013】
ディスクに対してデータを読出しおよび/もしくは書込みするために、動作を実施するディスクの適切な部分上にヘッドが位置決めされる。ヘッドはディスクに対してデータを送受信するのに使用される。この機能を遂行するために、ヘッドはデータが電気的信号と、ディスクに関連する磁気的もしくは光学的特徴等の、記憶形式との間で変換されるようなトランスジューサを含むことができる。あるいは、ヘッドはディスク表面のローカル情報を対応する電気的信号を形成する遠隔トランスジューサへ送信するのに使用されるレンズ等の送信機を含むことができる。
【0014】
ディスクの所望部分へアクセスするために、ヘッドはアクチュエータに接続された可動アーム上に搭載される。一般的に、ディスクはアームの単一位置においてヘッドがディスクの円周に沿った任意のポイントにアクセスできるように高速でスピンされる。一般的に、アームはディスク表面に沿って半径方向に粗く移動されディスクの半径に沿ってデータトラックをアクセスすることができる。ディスクが高速でスピンしている時に、ヘッドはディスク表面上のエアクッション上に浮上する。
【0015】
ディスク装置をバッテリで駆動すると、一般的に消費電力に関して著しい制約が生じる。第1に、ポータブルディスク装置はライン電力で外部から給電される静止型ディスク装置よりも一般的に低い電圧で動作されている。特に、ラップトップコンピュータディスク装置は一般的に5V、すなわち、デジタル回路にしばしば使用される電圧で動作する。本明細書で検討される好ましい実施例では、ポータブルディスク装置はバッテリ電力しか利用できない場合よりもライン電圧を利用できる場合の方が高い電圧で動作する。好ましくは、ライン電圧を利用できる場合はディスク装置のモータに12Vの電圧が使用され、それは12V以上は一般的に従来のポータブル電子装置用ACアダプタにより作り出され、12Vは静止型コンピュータディスク装置内の高性能ディスク装置により一般的に使用される電圧であるためである。より高い電圧を使用するとディスクモータおよびアクチュエータコイル内の抵抗が低減する。
【0016】
さらに、ポータブルディスク装置は一般的により低いスピン速度で動作して消費電力および対応するバッテリ放電率を低減する。より低いスピン速度により、アクチュエータがヘッドを位置決めしてデータにアクセスする時に、所望のデータ記憶トラックを識別するためのシーク時間も対応して遅くなる。データの読出しもしくは書込みに対する合計アクセス時間はレーテンシ期間とシーク期間の和である。ライン電圧を利用できる場合には、ディスクはより高いスピン速度で動作して合計アクセス時間を低減することができる。ヘッドを右データトラックに沿って位置決めするためのシークプロファイルは、ディスクの角速度およびアクチュエータモータに加えられる電圧に基づいて調節することができる。好ましい実施例では、ユーザは任意のデフォールト選択を取り消すための電力モードを選択することができる。
【0017】
ディスク装置は電源回路に接続されている。ディスク装置コントローラは電圧もしくは電源から来る電流の他の性質を測定して高電力モードで動作するか低電力モードで動作するかを評価することができる電源評価器を含んでいる。別の実施例では、電流計等からの、電源からの信号がディスク装置にライン電力を使用できるかどうかを示すように、ディスク装置の電源評価器に電源が接続されている。電源からの信号はアナログ信号もしくはデジタル信号とすることができる。ライン電力を使用できる場合には、モータコントローラに高速で動作するよう命令する、アクチュエータに別のシークプロファイルを実施するよう命令するおよびヘッドからのサーボサンプリング情報の処理を異なるスピン速度を考慮するよう調節する等の、ディスク装置による高消費電力モード動作をコントローラは実現することができる。
【0018】
A.ディスク装置
図1において、装置100はプロセッサ102、電源104、ディスク装置106、およびバッテリ108を含んでいる。便宜上、プロセッサ102、電源104およびディスク装置106のパッケージングはそれらの全部品を装置100内で物理的に分離しないことがある。プロセッサ102は一般的にRAMメモリ等のメモリ110、マイクロ処理チップ112、およびデータバスを含んでいる。精密な構成は装置の機能によって決まる。好ましい実施例では、装置はラップトップコンピュータであるが、装置100はディスク装置データ記憶システムを使用する他のポータブル電子装置とすることができる。
【0019】
電源104はライン電圧にアクセスするアダプタ122、および電源回路124を含んでいる。電源104はバッテリ108に接続されている。適切な電源回路124が図2に示されている。バッテリ108はバッテリワイヤ130により電源回路124に接続されている。アダプタ122は変圧器/整流器134に接続されたプラグ132および電源回路124に接続するワイヤ136を含んでいる。変圧器/整流器134はACライン電力をDC電圧へ変換してライン電圧を一般的に19Vへ降圧させるが、所望により他の電圧を使用することができる。車両のシガレットライター等の適切な電圧直流源が外部電源として使用される場合には、変圧器/整流器134を省くことができる。
【0020】
この実施例では、電源回路124は低電圧セグメント138、バッテリ電圧セグメント139および高電圧セグメント140を有する。低電圧セグメント138は一般的に5Vもしくは3.3Vであり、それはデジタル回路を動作させるための標準電圧である。高電圧セグメント140は一般的に19Vであり、それはバッテリを充電させかつ静止型ディスク装置およびファン等の補助装置を動作させるための変圧されたライン電力の標準電圧である。バッテリ108の電圧は典型的に12−14.4Vである。高電圧セグメント140は、ライン電力を利用できる場合にバッテリ108の充電を調停する回路を有する、充電ユニット142によりバッテリワイヤ130に接続されている。バッテリワイヤ130は、コンバータコントローラを含むことができる、DC−DC変圧器144により低電圧セグメント138に接続されている。低電圧セグメント138はワイヤ146によりプロセッサ102に接続されていてプロセッサ102へ給電する。
【0021】
高電圧セグメント140はDC−DC変圧器150により低電圧セグメント138に接続されている。電源回路124はコネクタ151を介してディスク装置106に接続されている。典型的な市販の実施例では、コネクタ151は電力用の2本のピンおよび接地用の2本のピンを含んでいる。図2の実施例では、ワイヤ152がスイッチ154およびディスク装置106に接続されている。スイッチ154はライン電力を利用できる場合の高電圧セグメント140からの高電圧供給とライン電力を利用できない場合の低電圧セグメント138からの低電圧供給との選択を行う。スイッチ154は、例えば、固体リレーもしくは機械的リレーとすることができる。別の実施例では、スイッチ154はユーザにより設定される手動スイッチとすることができる。低電圧セグメント138はワイヤ156によりディスク装置106に接続して、ワイヤ152が高電圧電力を供給している時に、プロセッサおよび他の低電圧部品へ低電圧電力を供給することもできる。ディスク装置106は独立した低電圧電源、ワイヤ156、を持つ代わりにワイヤ152から供給される高電圧電力から低電圧を供給するDC−DC変圧器を含むことができる。接地線164も電源104およびディスク装置106に接続されている。
【0022】
別の実施例では、低電圧セグメントからの電力だけがワイヤ156を使用してディスク装置106へ供給される。これらの実施例では、スイッチ154および関連する接続は存在しない。ディスク装置106は高消費電力モードおよび低消費電力モードの両方において低電圧で動作する。
【0023】
高電圧セグメント140におけるライン電力および対応する高電圧電力の利用可能性が、電圧計、電流形その他とすることができる、メータ158により評価される。メータ158は高電圧セグメント140内の電力の性質を調べる。メータ158からの読取値の形の検査結果は外部電力の利用可能性を評価してディスク装置の対応する電力モードを決定するのに使用することができる。メータ158からの読取値は一般的に電力使用を監視できるようにするために接続160を介してプロセッサ104へ供給されまた接続162を介してディスク装置106へ供給され、ディスク装置106はライン電力を利用できる場合の高消費電力モードとライン電力を利用できない場合の低消費電力モード間の切替えをできるようにされる。メータ158は高電圧電力の利用可能性に関する信号を調節する、例えば、増幅器、A−Dコンバータ、デジタルプロセッサその他を含むことができる。
【0024】
電源104の別の実施例を図3に示す。この実施例では、スイッチ154は省かれている。この実施例では、バッテリ電圧がワイヤ170を介してディスク装置106へ供給され、低電圧がやはりワイヤ156を介して供給される。電源104からのワイヤ156,164および170はディスク装置106のコネクタ151に通じている。ワイヤ156および170は、それぞれ、ダイオード172,174に接続される。ダイオード174に高電圧が供給されると、ダイオード172が閉じてワイヤ176により高電圧が供給される。1実施例では、ダイオード172,174はダイオード接続電界効果トランジスタを含んでいる。
【0025】
電源104の第2の実施例が図4に示されている。この実施例では、高電圧セグメント140はダイオード180に接続され、低電圧セグメント138はダイオード182に接続されている。ダイオード180,182は共通ワイヤ184に接続され、それはワイヤ146,156に接続されている。セグメント140内で高電圧を利用できる場合には、ダイオード180が開きダイオード182が閉じて146,156に高電圧が供給されるようにされる。高電圧セグメント140内で高電圧を利用できない場合には、ダイオード180が閉じダイオード182が開いてワイヤ146,156に低電圧が供給されるようにされる。この実施例では、ワイヤ156,164はディスク装置106のコネクタ151に接続される。ディスク装置106はワイヤ156に高電圧が供給される場合に適切なプロセッサおよびディスク装置106の他の適切な部品へ低電圧を供給するDC−DCコンバータ186を含んでいる。
【0026】
電源回路124に対する多様な代替設計を使用することができる。電源回路は一般的にナンノ等の米国特許第5,581,772号に詳細に記載されている。ライン電力を利用できる時に1台以上のディスク装置モータが高電圧で動作するように設計されている場合、従来の電源回路はライン電力を利用できる時に、例えばスイッチ154により、ディスク装置106へ高電圧を供給するように修正することができる。
【0027】
図1において、ディスク装置106はディスクアセンブリ200、アクチュエータ202、I/Oバァッファ204、サーボコントローラ206、ディスク装置プロセッサ208および電源評価器210を含んでいる。図5において、ディスクアセンブリ200はスピンドル214上に1つ以上のディスク212を有する。スピンドル214上はスピンドルモータ216に接続されている。スピンドルモータすなわちディスクモータ216は、好ましくは、2つのスピン速度で動作するように設計されており、好ましい実施例では、2つの電圧、例えば、5Vおよび12V用に設計されている。スピンドルモータ216の設計は従来のモータ設計規準に基づくことができる。ディスクモータ216の動作は、ディスク装置プロセッサ208に接続される、ディスク速度コントローラ218により制御される。さまざまなスピン速度で動作することができるディスクアセンブリがオテッセン等の米国特許第5,764,430号“Disk Drive Having Optimized Spindle Speed For Environment”に詳細に記載されている。
【0028】
図1および図5において、アクチュエータ202はアクチュエータモータ230、アクチュエータアーム232および1つ以上のサスペンションアセンブリ234を含んでいる。各サスペンションアセンブリ234はロードビーム236およびヘッド238を含んでいる。ヘッド238はディスク表面に隣接配置されている。サスペンションアセンブリ234は、両面にデータを格納できるように、ディスクの頂面および底面に設けることができる。同様に、複数のディスク212が含まれる場合には、各ディスクに対して1つもしくは2つのサスペンションアセンブリが与えられる。アクチュエータドライブはディスク表面を半径方向に横切してヘッド238を横方向もしくは回転方向に動かすのに使用される。ヘッドは、その浮上量が高電力および低電力動作モードにおいてその動作範囲外へ変動しないように、適切なエアベアリング表面を有して設計される。負圧エアベアリング表面を有するヘッドはディスク角速度に関してヘッド空気力学の相対的無感応性を与える。
【0029】
I/Oバァッファ204はディスク212からデータの読出しおよび/もしくは書込みを行うのに使用されるトランスジューサに接続されている。トランスジューサの性質はデータ格納に使用される方法によって決まる。例えば、磁気データ記憶装置に対しては、トランスジューサはヘッド上に搭載された磁気抵抗要素とすることができ、光データ記憶装置に対しては、トランスジューサは光検出器とすることができ、ヘッドはディスクからトランスジューサへ光を伝達するのに使用されるレンズを有する。I/Oバァッファ204は、信号を増幅するおよび/もしくはアナログ信号をデジタル信号へ変換することにより、データを適切に調整してプロセッサ102へ送信する。
【0030】
図1において、サーボコントローラ206はサーボセンサーすなわち位置検出器250、アクチュエータサーボコントローラ252、ディスク速度コントローラ218、およびサーボプロセッサ254を含んでいる。位置検出器250はディスクからサンプリングされたトランスジューサからのサンプリングされた位置決めデータを受信するように、例えば、ヘッド238においてトランスジューサに接続されている。この位置情報はリード/ライトヘッドの位置を評価するためにサーボプロセッサ254へ中継される。トラックアドレス等の位置決め情報はそれを使用してアクチュエータをデータ表面に沿った所望のトラックおよびセクターに制御できるように、データに沿った場所に配置される。ディスクはトラック位置に関連する明確なコース位置決め情報およびディスクに沿ったセクターに関連するファイン位置情報を含むことができる。
【0031】
サーボコントローラ206はアクチュエータモータ230への給電を制御しまた、例えば、速度を反映する逆起電力を測定することによりアクチュエータの速度を監視することができる。サーボプロセッサ254はアクチュエータが移動する残りの距離を評価してアクチュエータモータ230へ供給される対応する電流を決定する。
【0032】
ディスク装置プロセッサは一般的にマイクロプロセッサおよび適切なメモリを含んでいる。ディスク装置プロセッサ208はディスク装置106の動作を調整する。特に、ディスク装置プロセッサ208はプロセッサ102からのリード/ライト要求を受信してサーボコントローラ206をそれに応じて命令する。また、ディスク装置プロセッサ208は電源104からのライン電力の利用可能性に基づいてディスク装置106のデュアルモード動作を調整する。
【0033】
電源評価器210はディスク装置106の適切な高電力もしくは低電力動作モードを決定する。電源評価器210は電源104から来る電力の性質を評価する電圧計もしくは他のセンサー256を含むことができる。例えば、電源104により12Vが供給されている場合には、電源104にライン電力を利用することができ、ディスク装置106は高電力モードで動作することができる。あるいは、電源評価器210は電源104から受信したアナログもしくはデジタル信号を処理する信号プロセッサを含むことができ、信号はライン電力を利用できるかを直接示す。別の実施例では、電源評価器210はプロセッサ208に内蔵することができる。
【0034】
さらに、ユーザは所望の電力モードを選択する命令を入力することができる。この選択は一般的にプロセッサ102を介してプロセッサ208へ命令を送ることにより行うことができる。あるいは、これは電源評価器210に関連するスイッチの設定を含むことができる。電力モードのユーザ選択により自動化された電力モード選択を置換することができる。このようにして、ユーザは電源104もしくは電源評価器210内の手動もしくは電子スイッチを使用して電力モードを選択する。電子スイッチはプロセッサ102を介して制御することができる。あるいは、電力モードのユーザ選択を使用して電源評価器210に関連づけることができる自動選択方法により行われた選択を取り消すことができる。
【0035】
B.ディスク装置動作の制御
リードもしくはライト動作を実施するために、プロセッサ102はディスク装置106へ命令を送る。動作を実施するために、ディスク装置はアクチュエータアームを正しいトラックへ移動させトラック内の正しいセクターを捜し出す。合計アクセス時間はシーク時間プラスレーテンシ時間に等しい。シーク時間は正しいトラックへ移動するのに要する時間であり、レーテンシ時間は正しいセクターへ移動する時間であり、それは平均するとディスクの半回転に対する時間である。高電力モードでは、シーク時間およびレーテンシ時間を共に低減することができる。
【0036】
したがって、ディスク装置が電力利用可能性に応じて異なる動作モードを提供する場合には、ディスク装置は性能パラメータをそれに応じて調節する。調節を行うために、ディスク装置は適切な時間に利用可能な電力の性質を評価しなければならない。一般的に、この評価は各リード/ライト動作の一部として実施される。下記の検討では、ディスクモータ速度および電力モードによって決まる他の動作はリード/ライト動作の状況内で実施されるが、電力モードの評価はディスクモータ速度を調節するために独立して実施することができる。
【0037】
ディスク装置プロセッサにより実施される手順は図6のフロー図に略述される。301で手順300が開始すると、ディスク装置はリード/ライト命令を受信し302、電力モードを選択し304、ディスクモータ速度を調節し(必要であれば)306、シークプロトコルを決定し308、シーク動作を活性化させ310、リード/ライト動作を実施して312終了する314。ポータブルディスク装置106は非活性期間にディスクモータ216をスピンダウンするスリープモード等の他の動作モードを有することができる。下記の検討は付加動作モードを考慮するように直接修正することができる。
【0038】
一般的に、ディスク装置がオフ位置から始動されると、リード/ライト動作が即座に進行しなくても、この時に適切なディスクモータ速度も評価される。好ましい実施例では、ディスク装置はディスクがスピンダウンする時にヘッドをディスク表面からアンロードするランプを使用する。同様に、ヘッドはディスクがスピンしている後でランプからディスク表面上へロードされる。ロードおよびアンロード動作の使用により始動トルクが低減する。これらの実施例では、モータは停止状態から始動して2つのスピン速度で作動するようにより適切に構成することができる。
【0039】
一般的に、ディスク装置プロセッサ208はプロセッサ102からリード/ライト命令を受信する302。好ましい実施例では、接続162を介して電源104から受信した信号を調べるかあるいはユーザにより入力された信号を調べることにより、電源評価器210は電源104から受電した電力の調査に基づいて電力モードを選択する304。電力モードの評価によりライン電力を利用可能であるかどうかを決定することができる。ライン電力を利用できる場合には、ディスク装置はより高い消費電力モードで動作することができる。ライン電力を利用できない場合には、ディスク装置はバッテリ電力を保存する低電力動作モードで動作する。したがって、電力モードの評価は高電力動作モードと低電力動作モード間の選択を含む。前記したように、低電力モードに比べて異なる電圧を高電力モードで使用することができる。
【0040】
別の実施例では、ステップ304の電力モード選択はディスク装置の動作の電力モードを決定するユーザ設定スイッチの検査を単純に含んでいる。ユーザ設定スイッチは電源104もしくはディスク装置106内に配置することができる。ユーザ設定スイッチにより、電力を節減するためにライン電力を利用できる場合であってもユーザは低電力モードで動作することができ、あるいはライン電力を利用できず高電力モードがライン電力無しで利用できるものよりも高い電圧を必要としない場合にユーザは高電力モードで動作することができる。同様に、好ましい実施例では、自動化された電力モード選択をユーザ操作スイッチによりあるいはプロセッサ208もしくはプロセッサ102による取消しコマンド入力を介して変更できるように、ユーザ取消しを利用することができる。任意のタイプのユーザ制御により、電源評価器210はそれでも、例えば、ユーザ制御スイッチの位置に基づいて、サーボコントローラ206を命令する選択された電力モードを決定する。
【0041】
電力モードが決定されると、ディスクモータが既に所望の速度で動作していなければ、ディスク速度が調節される306。ディスクモータの速度はディスクモータ216へ行く電力、すなわち、電圧および電流を調節することにより調節される。ディスク速度コントローラ218がディスクモータ216の制御を調停する。従来のポータブルディスク装置は現在4000−4900回転/分(rpm)で動作している。本発明を実現するように修正された改良型ディスク装置は低電力モードではおよそ4000−4900rpmで動作し高電力モードではおよそ8000−9800rpmで動作するように構成することができる。
【0042】
電力モードの評価に基づいて、対応するシークプロトコルを決定することができる308。シークプロトコルが決定された後で、計算された時間量だけアクチュエータモータへ給電することによりシーク動作を活性化させることができる310。所望のトラックが見つかると、トラックに沿った所望のセクターが捜し出されリード/ライト動作が実施される312。変動するディスク装置動作パラメータの元におけるシーク動作の実施例の詳細な説明はオッテソン等の米国特許第5,764,430号“Disk Drive Having Optimized Spindle Speed For Environment”に記載されている。
【0043】
シークプロトコルの決定の特定の実施例によりリード/ライト動作を実施する手順400が図7に示されている。シークプロトコルを決定する基本的特徴はいずれかの電力モードに関連する。401において手順400が開始すると、ディスク装置はリード/ライト命令を受信し402、電力モードを選択し404、ディスクモータ速度を調節し(必要であれば)406、アクチュエータアーム位置を評価し408、移動される距離を計算し410、アクチュエータモータに給電するタイミングを引出し412、シーク動作を活性化させ414、リード/ライト動作を実施して416終了する418。
【0044】
特に、ディスク装置プロセッサ208はプロセッサ102からリード/ライト命令を受信する402。電源評価器210は、接続162を介して電源104から受信した信号を調べるかあるいはユーザにより入力された信号を調べることにより、電源104から受電した電力の調査に基づいて電力モードを選択する404。
【0045】
電力モードが決定されると、ディスクモータが既に所望速度で動作していなければ、ディスク速度が調節される406。シークプロトコルを決定するために、アーム位置が評価され408、リード/ライト動作を実施するためにアームにより移動される距離が決定され410アクチュエータモータへ給電するタイミングが計算される412。アクチュエータモータへ給電するタイミングはアームを移動させる加減速時間を考慮しなければならない。
【0046】
回転しているディスクの速度およびアクチュエータモータに加えられる電圧は、ディスク装置の電力モードに基づいて異なるプロトコルが選択されるように、これらの時間に影響を及ぼすことがある。一般的に、位置インジケータとしてディスク表面上に格納される、インデクスからの特定数のカウントによる特定セクターの評価に関してサーボサンプルレートはディスクに対して固定される。したがって、より高速のディスク速度がより遅いディスク速度の整数倍、例えば、2倍として指定される場合には、同じサンプリングレートをより高速のディスク速度で使用することができ、1つおきのサンプルだけが位置の評価に使用される。ディスク速度の非整数変化を調節することができるが、制御方程式係数は一般的にそれに応じて修正しなければならない。
【0047】
シークプロトコルが決定された後で、計算された時間量だけアクチュエータモータへ給電することによりシーク動作を活性化させることができる414。所望のトラックが見つけられると、トラックに沿った所望のセクターが捜し出されリード/ライト動作が実施される416。好ましい実施例では、高電力モードにおけるシーク時間はおよそ4−6.5ミリ秒であり、合計アクセス時間はおよそ7−10.7ミリ秒である。
【0048】
第1の面において、本発明はデータ記憶ディスク212、データ記憶ディスクを回転させるモータ216、電源評価器210、およびサーボコントローラ206を含むディスク装置106に関連している。電源評価器210は電気的特性を評価するセンサー256を有する。評価はユーザにより選択された電力モードのディスク装置106を動作させる電力をバッテリ電源108もしくはライン電圧電源122が供給しているかどうかの決定を含むことができる。サーボコントローラ206は高電力モードおよび低電力モード間の選択を示す電源評価器210からの信号を受信する。サーボコントローラ206は電源104に関する評価に応じてスピン角速度に関する異なる命令をディスクモータ216へ与える。
【0049】
ある実施例では、ディスク装置106は複数のデータ記憶ディスク212を含んでいる。好ましい実施例では、ディスクモータ216および/もしくはアクチュエータモータ230は低電圧もしくは高電圧で動作する。電源評価器210のセンサー256は電圧計、アナログ回路もしくはデジタルプロセッサとすることができる。ディスク装置106は一般的に電源評価器210により評価された電力モードに応じてシークプロトコルを決定するサーボプロセッサ254を含んでいる。ディスク装置106は一般的にサスペンションアセンブリ236上に搭載されたヘッド238を有するアクチュエータ202を含んでいる。
【0050】
もう1つの面において、本発明はデータ記憶ディスク212およびディスク装置モータ216を含むディスク装置106の動作方法300に関連しており、この方法300は電源104からの電気的特性を調べることにより電力モードを選択する304ことを含んでいる。この方法300はさらに電源104へのライン電力の利用可能性の選択304に従ってディスク装置モータ216へ命令を与えることによりディスク212の角速度を調節する306ことを含んでいる。
【0051】
電力モードの選択は電源104へライン電力が供給されているかどうかの決定を含むことができる。あるいは、電力モードの選択は電力モードに関するユーザ命令の評価を含むことができる。選択ステップ304の一部としての電気的特性の調査は電流の電圧の測定、電源104からのアナログ信号の測定、もしくは電源104からのデジタル信号の測定を含むことができる。ディスク212の角速度の調節ステップ306は複数の電圧から所望の電圧を選択してディスク装置モータ216へ供給するおよび/もしくはディスク装置モータ216へ適切な電流を供給して所望の角速度を得ることを含むことができる。
【0052】
さらにもう1つの面において、本発明は電源評価手段およびコントローラを含むディスク装置に関連している。電源評価手段は高電力モードもしくは低電力モード動作を決定する信号を評価する。コントローラは電源評価手段からの電力モードの評価に基づいてモータの角速度を調節するように構成される。
【0053】
本発明のさまざまな実施例のおびただしい特性および利点が、本発明のさまざまな実施例の構造および機能の詳細と共に、前記説明に記載されてきたが、本開示は例示するだけのものであって詳細、特に、部品の構造および配列については、添付された特許請求の範囲が表現される用語の広範な一般的な意味により示される全範囲まで、本発明の原理内で変更を行うことができる。例えば、本発明の範囲および精神を逸脱することなく実質的に同じ機能性を維持しながら、ディスク装置に対する特定の応用に応じて特定の要素は変化することができる。さらに、ここに記載されている好ましい実施例はポータブルコンピュータシステム用ポータブルディスク装置に向けられているが、当業者ならば本発明の教示は、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、ディスク装置を使用する他の電子装置にも応用できることがお判りであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
プロセッサ、電源およびディスク装置を有するポータブル電子装置の略レイアウトを示す図である。
【図2】
図1の装置の電源の略レイアウトを示す図である。
【図3】
ディスク装置の部分図を含む図1の装置の電源の代替実施例の略レイアウトを示す図である。
【図4】
ディスク装置の部分図を含む図1の装置の電源のもう1つの代替実施例の略レイアウトを示す図である。
【図5】
ディスク装置のディスクアセンブリの略図である。
【図6】
ディスク装置によるリード/ライト動作の性能を略述するフロー図である。
【図7】
ディスク装置によるリード/ライト動作の特定の実施例の性能を略述するフロー図である。
(発明の分野)
本発明は一般的にポータブルディスク装置データ記憶装置に関する。特に、本発明はディスク装置モータに対する複数の動作角速度を有するディスク装置データ記憶装置に関する。
【0002】
(発明の背景)
ディスク装置は情報を、典型的には磁気的に符号化されたデータとして、また最近では光学的に符号化されたデータとして、ディスク表面に沿って格納するのに使用される。ディスクは隣接するヘッドすなわちスライダーがディスク表面上で空気のクッションの上を浮上するように高い回転速度でスピンする。ヘッドは一般的にデータを読み書きするすなわちフォーカスした光をディスクおよびトランスジューサ間で送信するトランスジューサすなわちフォーカス装置を含んでいる。ヘッドを位置決めすることにより回転ディスク上に半径方向に配置されたさまざまなデータトラックへアクセスするのにサスペンションアームが使用される。
【0003】
次第にモバイル化する社会において、ディスク装置データ記憶装置を使用するポータブル電子装置は広く知られるようになってきている。特に、モバイルコンピューティング能力に対する要求により、ラップトップとして知られる、ポータブルコンピュータが広く知られるようになってきている。コンピュータその他のポータブル電子装置用ディスク装置にはサイズ、重量および消費電力に関して著しい制約がある。ポータブルコンピュータ用の適切なハードディスク装置が、例えば、モアハウス等の米国特許第5,872,669号“Disk Drive Apparatus With Power Conservation Capability”に記載されている。
【0004】
ディスク装置を備えたポータブル電子装置は一般的にバッテリパワーの元で限定された期間しか動作できないため、消費電力レベルはディスク装置性能を評価するための重要な規準である。特に、バッテリ寿命、すなわち、バッテリ電圧が最小作動値よりも降下するまでに使用することができるバッテリの時間長、は直接ディスク装置の消費電力を含む消費電力によって決まる。ポータブルディスク装置の消費電力は非使用期間中にディスクをスピンダウンすることにより低減させることができる。
【0005】
さらに、ポータブルディスク装置の性能パラメータは消費電力を低減するように選択される。特に、ポータブルディスク装置は一般的に高性能静止ディスク装置よりもディスクスピン速度が低い。しかしながら、リード/ライトヘッドをディスク表面上の適切な位置に位置決めするのにより多くの時間を必要とするため、低スピン速度により動作時間が遅くなる。特に、特定のデータトラックを捜し出すためのシーク時間はディスク上に格納されたサーボ情報へのアクセスの関数である。したがって、低スピン速度によりサーボ情報へのアクセスは遅くなる。また、データトラック内の適切なセクターへのヘッドの位置決めも遅い回転速度ではより長い時間を要する。したがって、ポータブルディスク装置を使用すると、より低いスピン速度によりディスク装置性能は低減される。
【0006】
装置のポータビリティは装置を使用場所間で移送するオプションをユーザに提供する。ポータブル電子装置はライン電力が利用できない遠隔場所でも使用できるが、ライン電圧が容易に利用できるデスクその他の場所で使用されることもしばしばである。代わりの場所ではライン電圧を利用できることもできないこともある。しかしながら、ディスク装置の節電設計により、特定の場所でライン電圧を利用できるため消費電力は問題とならない場合であっても、ユーザはディスク装置の低減された性能特性に耐えなければならない。
【0007】
本発明はこれらの問題およびその他の問題に取り組むものであり、従来技術に優る他の利点を提供する。
【0008】
(発明の開示)
本発明は、例えば、ライン電圧を利用できる時は増加した消費電力で動作することができ、バッテリ電力しか利用できない場合には低消費電力で動作することができる、少なくとも2つの動作モードを有するディスク装置に関する。ライン電力を利用できる時に使用する高消費電力モードを有することにより、消費電力が問題とならない場合に改善されたディスク装置性能が提供される。ディスク装置はその適切な動作モードを決定する電源評価器を含んでいる。電力モード選択はユーザが行うことができかつ/もしくは電源評価による自動選択により行うことができる。ユーザ入力を使用して電源に無関係に電力モードを選択することができる。
【0009】
本発明の1実施例では、電気的特性を調べることにより高もしくは低電力動作モードの選択がなされるディスク装置動作方法が提供される。続いて、回転するディスクの角速度が電力モードの選択に基づいて調節される。
【0010】
本発明を特徴づける利点だけでなく、これらおよび他のさまざまな特徴は下記の詳細な説明を読み関連図面を検討すれば自明である。
【0011】
(詳細な説明)
電力保存が重要ではない場合の改善された性能特性を達成するために、ポータブルディスク装置の性能はライン電圧が利用できる場合に改善することができる。特に、好ましいポータブルディスク装置は少なくとも2つの電力モードで動作するように設計される。外部電源を利用できる場合に、一般的に1つ以上の電力モードが動作する。装置がバッテリ電力で動作している時は、一般的に1つ以上の他の電力モードが使用される。したがって、ライン電圧を利用できる期間中に、ユーザは静止型装置用の対応するディスク装置に一層匹敵するディスク装置性能を利用することができる。適切な動作モードを選択できるように電源の特性を決定するのに電源評価器が使用される。好ましい実施例では、電力モードを選択するあるいはデフォールト電力モード選択を取り消すための方法として、オペレータは所望の電力モードへ切り替えることができる。
【0012】
ディスク装置データ記憶システムは、例えば、磁気、光もしくは磁気光学データ記憶装置に基づくことができる。適切なポータブルディスク装置データ記憶システムはディスクに対するデータの読出しおよび/もしくは書込みに関わることができる。ポータブルディスク装置は1つ以上のディスクを含むことができ、ディスクは一般的には円形であるが、任意の形状およびサイズを有することができる。好ましい実施例は、例えば、複数の固定ディスクを有するポータブルハードディスク装置を含んでいる。別の実施例では、ポータブルディスクユニット内のディスクは相互交換することができる。
【0013】
ディスクに対してデータを読出しおよび/もしくは書込みするために、動作を実施するディスクの適切な部分上にヘッドが位置決めされる。ヘッドはディスクに対してデータを送受信するのに使用される。この機能を遂行するために、ヘッドはデータが電気的信号と、ディスクに関連する磁気的もしくは光学的特徴等の、記憶形式との間で変換されるようなトランスジューサを含むことができる。あるいは、ヘッドはディスク表面のローカル情報を対応する電気的信号を形成する遠隔トランスジューサへ送信するのに使用されるレンズ等の送信機を含むことができる。
【0014】
ディスクの所望部分へアクセスするために、ヘッドはアクチュエータに接続された可動アーム上に搭載される。一般的に、ディスクはアームの単一位置においてヘッドがディスクの円周に沿った任意のポイントにアクセスできるように高速でスピンされる。一般的に、アームはディスク表面に沿って半径方向に粗く移動されディスクの半径に沿ってデータトラックをアクセスすることができる。ディスクが高速でスピンしている時に、ヘッドはディスク表面上のエアクッション上に浮上する。
【0015】
ディスク装置をバッテリで駆動すると、一般的に消費電力に関して著しい制約が生じる。第1に、ポータブルディスク装置はライン電力で外部から給電される静止型ディスク装置よりも一般的に低い電圧で動作されている。特に、ラップトップコンピュータディスク装置は一般的に5V、すなわち、デジタル回路にしばしば使用される電圧で動作する。本明細書で検討される好ましい実施例では、ポータブルディスク装置はバッテリ電力しか利用できない場合よりもライン電圧を利用できる場合の方が高い電圧で動作する。好ましくは、ライン電圧を利用できる場合はディスク装置のモータに12Vの電圧が使用され、それは12V以上は一般的に従来のポータブル電子装置用ACアダプタにより作り出され、12Vは静止型コンピュータディスク装置内の高性能ディスク装置により一般的に使用される電圧であるためである。より高い電圧を使用するとディスクモータおよびアクチュエータコイル内の抵抗が低減する。
【0016】
さらに、ポータブルディスク装置は一般的により低いスピン速度で動作して消費電力および対応するバッテリ放電率を低減する。より低いスピン速度により、アクチュエータがヘッドを位置決めしてデータにアクセスする時に、所望のデータ記憶トラックを識別するためのシーク時間も対応して遅くなる。データの読出しもしくは書込みに対する合計アクセス時間はレーテンシ期間とシーク期間の和である。ライン電圧を利用できる場合には、ディスクはより高いスピン速度で動作して合計アクセス時間を低減することができる。ヘッドを右データトラックに沿って位置決めするためのシークプロファイルは、ディスクの角速度およびアクチュエータモータに加えられる電圧に基づいて調節することができる。好ましい実施例では、ユーザは任意のデフォールト選択を取り消すための電力モードを選択することができる。
【0017】
ディスク装置は電源回路に接続されている。ディスク装置コントローラは電圧もしくは電源から来る電流の他の性質を測定して高電力モードで動作するか低電力モードで動作するかを評価することができる電源評価器を含んでいる。別の実施例では、電流計等からの、電源からの信号がディスク装置にライン電力を使用できるかどうかを示すように、ディスク装置の電源評価器に電源が接続されている。電源からの信号はアナログ信号もしくはデジタル信号とすることができる。ライン電力を使用できる場合には、モータコントローラに高速で動作するよう命令する、アクチュエータに別のシークプロファイルを実施するよう命令するおよびヘッドからのサーボサンプリング情報の処理を異なるスピン速度を考慮するよう調節する等の、ディスク装置による高消費電力モード動作をコントローラは実現することができる。
【0018】
A.ディスク装置
図1において、装置100はプロセッサ102、電源104、ディスク装置106、およびバッテリ108を含んでいる。便宜上、プロセッサ102、電源104およびディスク装置106のパッケージングはそれらの全部品を装置100内で物理的に分離しないことがある。プロセッサ102は一般的にRAMメモリ等のメモリ110、マイクロ処理チップ112、およびデータバスを含んでいる。精密な構成は装置の機能によって決まる。好ましい実施例では、装置はラップトップコンピュータであるが、装置100はディスク装置データ記憶システムを使用する他のポータブル電子装置とすることができる。
【0019】
電源104はライン電圧にアクセスするアダプタ122、および電源回路124を含んでいる。電源104はバッテリ108に接続されている。適切な電源回路124が図2に示されている。バッテリ108はバッテリワイヤ130により電源回路124に接続されている。アダプタ122は変圧器/整流器134に接続されたプラグ132および電源回路124に接続するワイヤ136を含んでいる。変圧器/整流器134はACライン電力をDC電圧へ変換してライン電圧を一般的に19Vへ降圧させるが、所望により他の電圧を使用することができる。車両のシガレットライター等の適切な電圧直流源が外部電源として使用される場合には、変圧器/整流器134を省くことができる。
【0020】
この実施例では、電源回路124は低電圧セグメント138、バッテリ電圧セグメント139および高電圧セグメント140を有する。低電圧セグメント138は一般的に5Vもしくは3.3Vであり、それはデジタル回路を動作させるための標準電圧である。高電圧セグメント140は一般的に19Vであり、それはバッテリを充電させかつ静止型ディスク装置およびファン等の補助装置を動作させるための変圧されたライン電力の標準電圧である。バッテリ108の電圧は典型的に12−14.4Vである。高電圧セグメント140は、ライン電力を利用できる場合にバッテリ108の充電を調停する回路を有する、充電ユニット142によりバッテリワイヤ130に接続されている。バッテリワイヤ130は、コンバータコントローラを含むことができる、DC−DC変圧器144により低電圧セグメント138に接続されている。低電圧セグメント138はワイヤ146によりプロセッサ102に接続されていてプロセッサ102へ給電する。
【0021】
高電圧セグメント140はDC−DC変圧器150により低電圧セグメント138に接続されている。電源回路124はコネクタ151を介してディスク装置106に接続されている。典型的な市販の実施例では、コネクタ151は電力用の2本のピンおよび接地用の2本のピンを含んでいる。図2の実施例では、ワイヤ152がスイッチ154およびディスク装置106に接続されている。スイッチ154はライン電力を利用できる場合の高電圧セグメント140からの高電圧供給とライン電力を利用できない場合の低電圧セグメント138からの低電圧供給との選択を行う。スイッチ154は、例えば、固体リレーもしくは機械的リレーとすることができる。別の実施例では、スイッチ154はユーザにより設定される手動スイッチとすることができる。低電圧セグメント138はワイヤ156によりディスク装置106に接続して、ワイヤ152が高電圧電力を供給している時に、プロセッサおよび他の低電圧部品へ低電圧電力を供給することもできる。ディスク装置106は独立した低電圧電源、ワイヤ156、を持つ代わりにワイヤ152から供給される高電圧電力から低電圧を供給するDC−DC変圧器を含むことができる。接地線164も電源104およびディスク装置106に接続されている。
【0022】
別の実施例では、低電圧セグメントからの電力だけがワイヤ156を使用してディスク装置106へ供給される。これらの実施例では、スイッチ154および関連する接続は存在しない。ディスク装置106は高消費電力モードおよび低消費電力モードの両方において低電圧で動作する。
【0023】
高電圧セグメント140におけるライン電力および対応する高電圧電力の利用可能性が、電圧計、電流形その他とすることができる、メータ158により評価される。メータ158は高電圧セグメント140内の電力の性質を調べる。メータ158からの読取値の形の検査結果は外部電力の利用可能性を評価してディスク装置の対応する電力モードを決定するのに使用することができる。メータ158からの読取値は一般的に電力使用を監視できるようにするために接続160を介してプロセッサ104へ供給されまた接続162を介してディスク装置106へ供給され、ディスク装置106はライン電力を利用できる場合の高消費電力モードとライン電力を利用できない場合の低消費電力モード間の切替えをできるようにされる。メータ158は高電圧電力の利用可能性に関する信号を調節する、例えば、増幅器、A−Dコンバータ、デジタルプロセッサその他を含むことができる。
【0024】
電源104の別の実施例を図3に示す。この実施例では、スイッチ154は省かれている。この実施例では、バッテリ電圧がワイヤ170を介してディスク装置106へ供給され、低電圧がやはりワイヤ156を介して供給される。電源104からのワイヤ156,164および170はディスク装置106のコネクタ151に通じている。ワイヤ156および170は、それぞれ、ダイオード172,174に接続される。ダイオード174に高電圧が供給されると、ダイオード172が閉じてワイヤ176により高電圧が供給される。1実施例では、ダイオード172,174はダイオード接続電界効果トランジスタを含んでいる。
【0025】
電源104の第2の実施例が図4に示されている。この実施例では、高電圧セグメント140はダイオード180に接続され、低電圧セグメント138はダイオード182に接続されている。ダイオード180,182は共通ワイヤ184に接続され、それはワイヤ146,156に接続されている。セグメント140内で高電圧を利用できる場合には、ダイオード180が開きダイオード182が閉じて146,156に高電圧が供給されるようにされる。高電圧セグメント140内で高電圧を利用できない場合には、ダイオード180が閉じダイオード182が開いてワイヤ146,156に低電圧が供給されるようにされる。この実施例では、ワイヤ156,164はディスク装置106のコネクタ151に接続される。ディスク装置106はワイヤ156に高電圧が供給される場合に適切なプロセッサおよびディスク装置106の他の適切な部品へ低電圧を供給するDC−DCコンバータ186を含んでいる。
【0026】
電源回路124に対する多様な代替設計を使用することができる。電源回路は一般的にナンノ等の米国特許第5,581,772号に詳細に記載されている。ライン電力を利用できる時に1台以上のディスク装置モータが高電圧で動作するように設計されている場合、従来の電源回路はライン電力を利用できる時に、例えばスイッチ154により、ディスク装置106へ高電圧を供給するように修正することができる。
【0027】
図1において、ディスク装置106はディスクアセンブリ200、アクチュエータ202、I/Oバァッファ204、サーボコントローラ206、ディスク装置プロセッサ208および電源評価器210を含んでいる。図5において、ディスクアセンブリ200はスピンドル214上に1つ以上のディスク212を有する。スピンドル214上はスピンドルモータ216に接続されている。スピンドルモータすなわちディスクモータ216は、好ましくは、2つのスピン速度で動作するように設計されており、好ましい実施例では、2つの電圧、例えば、5Vおよび12V用に設計されている。スピンドルモータ216の設計は従来のモータ設計規準に基づくことができる。ディスクモータ216の動作は、ディスク装置プロセッサ208に接続される、ディスク速度コントローラ218により制御される。さまざまなスピン速度で動作することができるディスクアセンブリがオテッセン等の米国特許第5,764,430号“Disk Drive Having Optimized Spindle Speed For Environment”に詳細に記載されている。
【0028】
図1および図5において、アクチュエータ202はアクチュエータモータ230、アクチュエータアーム232および1つ以上のサスペンションアセンブリ234を含んでいる。各サスペンションアセンブリ234はロードビーム236およびヘッド238を含んでいる。ヘッド238はディスク表面に隣接配置されている。サスペンションアセンブリ234は、両面にデータを格納できるように、ディスクの頂面および底面に設けることができる。同様に、複数のディスク212が含まれる場合には、各ディスクに対して1つもしくは2つのサスペンションアセンブリが与えられる。アクチュエータドライブはディスク表面を半径方向に横切してヘッド238を横方向もしくは回転方向に動かすのに使用される。ヘッドは、その浮上量が高電力および低電力動作モードにおいてその動作範囲外へ変動しないように、適切なエアベアリング表面を有して設計される。負圧エアベアリング表面を有するヘッドはディスク角速度に関してヘッド空気力学の相対的無感応性を与える。
【0029】
I/Oバァッファ204はディスク212からデータの読出しおよび/もしくは書込みを行うのに使用されるトランスジューサに接続されている。トランスジューサの性質はデータ格納に使用される方法によって決まる。例えば、磁気データ記憶装置に対しては、トランスジューサはヘッド上に搭載された磁気抵抗要素とすることができ、光データ記憶装置に対しては、トランスジューサは光検出器とすることができ、ヘッドはディスクからトランスジューサへ光を伝達するのに使用されるレンズを有する。I/Oバァッファ204は、信号を増幅するおよび/もしくはアナログ信号をデジタル信号へ変換することにより、データを適切に調整してプロセッサ102へ送信する。
【0030】
図1において、サーボコントローラ206はサーボセンサーすなわち位置検出器250、アクチュエータサーボコントローラ252、ディスク速度コントローラ218、およびサーボプロセッサ254を含んでいる。位置検出器250はディスクからサンプリングされたトランスジューサからのサンプリングされた位置決めデータを受信するように、例えば、ヘッド238においてトランスジューサに接続されている。この位置情報はリード/ライトヘッドの位置を評価するためにサーボプロセッサ254へ中継される。トラックアドレス等の位置決め情報はそれを使用してアクチュエータをデータ表面に沿った所望のトラックおよびセクターに制御できるように、データに沿った場所に配置される。ディスクはトラック位置に関連する明確なコース位置決め情報およびディスクに沿ったセクターに関連するファイン位置情報を含むことができる。
【0031】
サーボコントローラ206はアクチュエータモータ230への給電を制御しまた、例えば、速度を反映する逆起電力を測定することによりアクチュエータの速度を監視することができる。サーボプロセッサ254はアクチュエータが移動する残りの距離を評価してアクチュエータモータ230へ供給される対応する電流を決定する。
【0032】
ディスク装置プロセッサは一般的にマイクロプロセッサおよび適切なメモリを含んでいる。ディスク装置プロセッサ208はディスク装置106の動作を調整する。特に、ディスク装置プロセッサ208はプロセッサ102からのリード/ライト要求を受信してサーボコントローラ206をそれに応じて命令する。また、ディスク装置プロセッサ208は電源104からのライン電力の利用可能性に基づいてディスク装置106のデュアルモード動作を調整する。
【0033】
電源評価器210はディスク装置106の適切な高電力もしくは低電力動作モードを決定する。電源評価器210は電源104から来る電力の性質を評価する電圧計もしくは他のセンサー256を含むことができる。例えば、電源104により12Vが供給されている場合には、電源104にライン電力を利用することができ、ディスク装置106は高電力モードで動作することができる。あるいは、電源評価器210は電源104から受信したアナログもしくはデジタル信号を処理する信号プロセッサを含むことができ、信号はライン電力を利用できるかを直接示す。別の実施例では、電源評価器210はプロセッサ208に内蔵することができる。
【0034】
さらに、ユーザは所望の電力モードを選択する命令を入力することができる。この選択は一般的にプロセッサ102を介してプロセッサ208へ命令を送ることにより行うことができる。あるいは、これは電源評価器210に関連するスイッチの設定を含むことができる。電力モードのユーザ選択により自動化された電力モード選択を置換することができる。このようにして、ユーザは電源104もしくは電源評価器210内の手動もしくは電子スイッチを使用して電力モードを選択する。電子スイッチはプロセッサ102を介して制御することができる。あるいは、電力モードのユーザ選択を使用して電源評価器210に関連づけることができる自動選択方法により行われた選択を取り消すことができる。
【0035】
B.ディスク装置動作の制御
リードもしくはライト動作を実施するために、プロセッサ102はディスク装置106へ命令を送る。動作を実施するために、ディスク装置はアクチュエータアームを正しいトラックへ移動させトラック内の正しいセクターを捜し出す。合計アクセス時間はシーク時間プラスレーテンシ時間に等しい。シーク時間は正しいトラックへ移動するのに要する時間であり、レーテンシ時間は正しいセクターへ移動する時間であり、それは平均するとディスクの半回転に対する時間である。高電力モードでは、シーク時間およびレーテンシ時間を共に低減することができる。
【0036】
したがって、ディスク装置が電力利用可能性に応じて異なる動作モードを提供する場合には、ディスク装置は性能パラメータをそれに応じて調節する。調節を行うために、ディスク装置は適切な時間に利用可能な電力の性質を評価しなければならない。一般的に、この評価は各リード/ライト動作の一部として実施される。下記の検討では、ディスクモータ速度および電力モードによって決まる他の動作はリード/ライト動作の状況内で実施されるが、電力モードの評価はディスクモータ速度を調節するために独立して実施することができる。
【0037】
ディスク装置プロセッサにより実施される手順は図6のフロー図に略述される。301で手順300が開始すると、ディスク装置はリード/ライト命令を受信し302、電力モードを選択し304、ディスクモータ速度を調節し(必要であれば)306、シークプロトコルを決定し308、シーク動作を活性化させ310、リード/ライト動作を実施して312終了する314。ポータブルディスク装置106は非活性期間にディスクモータ216をスピンダウンするスリープモード等の他の動作モードを有することができる。下記の検討は付加動作モードを考慮するように直接修正することができる。
【0038】
一般的に、ディスク装置がオフ位置から始動されると、リード/ライト動作が即座に進行しなくても、この時に適切なディスクモータ速度も評価される。好ましい実施例では、ディスク装置はディスクがスピンダウンする時にヘッドをディスク表面からアンロードするランプを使用する。同様に、ヘッドはディスクがスピンしている後でランプからディスク表面上へロードされる。ロードおよびアンロード動作の使用により始動トルクが低減する。これらの実施例では、モータは停止状態から始動して2つのスピン速度で作動するようにより適切に構成することができる。
【0039】
一般的に、ディスク装置プロセッサ208はプロセッサ102からリード/ライト命令を受信する302。好ましい実施例では、接続162を介して電源104から受信した信号を調べるかあるいはユーザにより入力された信号を調べることにより、電源評価器210は電源104から受電した電力の調査に基づいて電力モードを選択する304。電力モードの評価によりライン電力を利用可能であるかどうかを決定することができる。ライン電力を利用できる場合には、ディスク装置はより高い消費電力モードで動作することができる。ライン電力を利用できない場合には、ディスク装置はバッテリ電力を保存する低電力動作モードで動作する。したがって、電力モードの評価は高電力動作モードと低電力動作モード間の選択を含む。前記したように、低電力モードに比べて異なる電圧を高電力モードで使用することができる。
【0040】
別の実施例では、ステップ304の電力モード選択はディスク装置の動作の電力モードを決定するユーザ設定スイッチの検査を単純に含んでいる。ユーザ設定スイッチは電源104もしくはディスク装置106内に配置することができる。ユーザ設定スイッチにより、電力を節減するためにライン電力を利用できる場合であってもユーザは低電力モードで動作することができ、あるいはライン電力を利用できず高電力モードがライン電力無しで利用できるものよりも高い電圧を必要としない場合にユーザは高電力モードで動作することができる。同様に、好ましい実施例では、自動化された電力モード選択をユーザ操作スイッチによりあるいはプロセッサ208もしくはプロセッサ102による取消しコマンド入力を介して変更できるように、ユーザ取消しを利用することができる。任意のタイプのユーザ制御により、電源評価器210はそれでも、例えば、ユーザ制御スイッチの位置に基づいて、サーボコントローラ206を命令する選択された電力モードを決定する。
【0041】
電力モードが決定されると、ディスクモータが既に所望の速度で動作していなければ、ディスク速度が調節される306。ディスクモータの速度はディスクモータ216へ行く電力、すなわち、電圧および電流を調節することにより調節される。ディスク速度コントローラ218がディスクモータ216の制御を調停する。従来のポータブルディスク装置は現在4000−4900回転/分(rpm)で動作している。本発明を実現するように修正された改良型ディスク装置は低電力モードではおよそ4000−4900rpmで動作し高電力モードではおよそ8000−9800rpmで動作するように構成することができる。
【0042】
電力モードの評価に基づいて、対応するシークプロトコルを決定することができる308。シークプロトコルが決定された後で、計算された時間量だけアクチュエータモータへ給電することによりシーク動作を活性化させることができる310。所望のトラックが見つかると、トラックに沿った所望のセクターが捜し出されリード/ライト動作が実施される312。変動するディスク装置動作パラメータの元におけるシーク動作の実施例の詳細な説明はオッテソン等の米国特許第5,764,430号“Disk Drive Having Optimized Spindle Speed For Environment”に記載されている。
【0043】
シークプロトコルの決定の特定の実施例によりリード/ライト動作を実施する手順400が図7に示されている。シークプロトコルを決定する基本的特徴はいずれかの電力モードに関連する。401において手順400が開始すると、ディスク装置はリード/ライト命令を受信し402、電力モードを選択し404、ディスクモータ速度を調節し(必要であれば)406、アクチュエータアーム位置を評価し408、移動される距離を計算し410、アクチュエータモータに給電するタイミングを引出し412、シーク動作を活性化させ414、リード/ライト動作を実施して416終了する418。
【0044】
特に、ディスク装置プロセッサ208はプロセッサ102からリード/ライト命令を受信する402。電源評価器210は、接続162を介して電源104から受信した信号を調べるかあるいはユーザにより入力された信号を調べることにより、電源104から受電した電力の調査に基づいて電力モードを選択する404。
【0045】
電力モードが決定されると、ディスクモータが既に所望速度で動作していなければ、ディスク速度が調節される406。シークプロトコルを決定するために、アーム位置が評価され408、リード/ライト動作を実施するためにアームにより移動される距離が決定され410アクチュエータモータへ給電するタイミングが計算される412。アクチュエータモータへ給電するタイミングはアームを移動させる加減速時間を考慮しなければならない。
【0046】
回転しているディスクの速度およびアクチュエータモータに加えられる電圧は、ディスク装置の電力モードに基づいて異なるプロトコルが選択されるように、これらの時間に影響を及ぼすことがある。一般的に、位置インジケータとしてディスク表面上に格納される、インデクスからの特定数のカウントによる特定セクターの評価に関してサーボサンプルレートはディスクに対して固定される。したがって、より高速のディスク速度がより遅いディスク速度の整数倍、例えば、2倍として指定される場合には、同じサンプリングレートをより高速のディスク速度で使用することができ、1つおきのサンプルだけが位置の評価に使用される。ディスク速度の非整数変化を調節することができるが、制御方程式係数は一般的にそれに応じて修正しなければならない。
【0047】
シークプロトコルが決定された後で、計算された時間量だけアクチュエータモータへ給電することによりシーク動作を活性化させることができる414。所望のトラックが見つけられると、トラックに沿った所望のセクターが捜し出されリード/ライト動作が実施される416。好ましい実施例では、高電力モードにおけるシーク時間はおよそ4−6.5ミリ秒であり、合計アクセス時間はおよそ7−10.7ミリ秒である。
【0048】
第1の面において、本発明はデータ記憶ディスク212、データ記憶ディスクを回転させるモータ216、電源評価器210、およびサーボコントローラ206を含むディスク装置106に関連している。電源評価器210は電気的特性を評価するセンサー256を有する。評価はユーザにより選択された電力モードのディスク装置106を動作させる電力をバッテリ電源108もしくはライン電圧電源122が供給しているかどうかの決定を含むことができる。サーボコントローラ206は高電力モードおよび低電力モード間の選択を示す電源評価器210からの信号を受信する。サーボコントローラ206は電源104に関する評価に応じてスピン角速度に関する異なる命令をディスクモータ216へ与える。
【0049】
ある実施例では、ディスク装置106は複数のデータ記憶ディスク212を含んでいる。好ましい実施例では、ディスクモータ216および/もしくはアクチュエータモータ230は低電圧もしくは高電圧で動作する。電源評価器210のセンサー256は電圧計、アナログ回路もしくはデジタルプロセッサとすることができる。ディスク装置106は一般的に電源評価器210により評価された電力モードに応じてシークプロトコルを決定するサーボプロセッサ254を含んでいる。ディスク装置106は一般的にサスペンションアセンブリ236上に搭載されたヘッド238を有するアクチュエータ202を含んでいる。
【0050】
もう1つの面において、本発明はデータ記憶ディスク212およびディスク装置モータ216を含むディスク装置106の動作方法300に関連しており、この方法300は電源104からの電気的特性を調べることにより電力モードを選択する304ことを含んでいる。この方法300はさらに電源104へのライン電力の利用可能性の選択304に従ってディスク装置モータ216へ命令を与えることによりディスク212の角速度を調節する306ことを含んでいる。
【0051】
電力モードの選択は電源104へライン電力が供給されているかどうかの決定を含むことができる。あるいは、電力モードの選択は電力モードに関するユーザ命令の評価を含むことができる。選択ステップ304の一部としての電気的特性の調査は電流の電圧の測定、電源104からのアナログ信号の測定、もしくは電源104からのデジタル信号の測定を含むことができる。ディスク212の角速度の調節ステップ306は複数の電圧から所望の電圧を選択してディスク装置モータ216へ供給するおよび/もしくはディスク装置モータ216へ適切な電流を供給して所望の角速度を得ることを含むことができる。
【0052】
さらにもう1つの面において、本発明は電源評価手段およびコントローラを含むディスク装置に関連している。電源評価手段は高電力モードもしくは低電力モード動作を決定する信号を評価する。コントローラは電源評価手段からの電力モードの評価に基づいてモータの角速度を調節するように構成される。
【0053】
本発明のさまざまな実施例のおびただしい特性および利点が、本発明のさまざまな実施例の構造および機能の詳細と共に、前記説明に記載されてきたが、本開示は例示するだけのものであって詳細、特に、部品の構造および配列については、添付された特許請求の範囲が表現される用語の広範な一般的な意味により示される全範囲まで、本発明の原理内で変更を行うことができる。例えば、本発明の範囲および精神を逸脱することなく実質的に同じ機能性を維持しながら、ディスク装置に対する特定の応用に応じて特定の要素は変化することができる。さらに、ここに記載されている好ましい実施例はポータブルコンピュータシステム用ポータブルディスク装置に向けられているが、当業者ならば本発明の教示は、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、ディスク装置を使用する他の電子装置にも応用できることがお判りであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
プロセッサ、電源およびディスク装置を有するポータブル電子装置の略レイアウトを示す図である。
【図2】
図1の装置の電源の略レイアウトを示す図である。
【図3】
ディスク装置の部分図を含む図1の装置の電源の代替実施例の略レイアウトを示す図である。
【図4】
ディスク装置の部分図を含む図1の装置の電源のもう1つの代替実施例の略レイアウトを示す図である。
【図5】
ディスク装置のディスクアセンブリの略図である。
【図6】
ディスク装置によるリード/ライト動作の性能を略述するフロー図である。
【図7】
ディスク装置によるリード/ライト動作の特定の実施例の性能を略述するフロー図である。
Claims (20)
- a) データ記憶ディスクと、
b) データ記憶ディスクを回転させるモータと、
c) 電気的特性を評価するセンサー付き電源評価器と、
d) 高電力モードと低電力モード間の選択を示す電源評価器からの信号を受信するサーボコントローラであって、電力モードに応じて異なる角速度命令をディスクモータへ与えるサーボコントローラと、
を含むディスク装置。 - 請求項1記載のディスク装置であって、さらに、付加データ記憶ディスクを含むディスク装置。
- 請求項1記載のディスク装置であって、ディスクモータは高電圧もしくは低電圧で動作するディスク装置。
- 請求項1記載のディスク装置であって、電源評価器のセンサーは電圧計を含むディスク装置。
- 請求項1記載のディスク装置であって、電源評価器のセンサーはアナログ回路を含むディスク装置。
- 請求項1記載のディスク装置であって、電源評価器はユーザ設定スイッチを含むディスク装置。
- 請求項1記載のディスク装置であって、さらに、サスペンションアセンブリ上に搭載されたヘッドを含むアクチュエータを含むディスク装置。
- 請求項7記載のディスク装置であって、ヘッドは磁気抵抗トランスジューサを含むディスク装置。
- 請求項7記載のディスク装置であって、ヘッドはレンズを含むディスク装置。
- 請求項7記載のディスク装置であって、アクチュエータは、さらに、高電圧もしくは低電圧で動作することができるアクチュエータモータを含むディスク装置。
- 請求項7記載のディスク装置であって、さらに、電源評価器により評価された電力モードによって決まるシークプロトコルを決定するサーボプロセッサを含むディスク装置。
- データ記憶ディスクおよびディスク装置モータの動作方法であって、該方法は、
a) 電気的特性を調べることにより低電力モードもしくは高電力モードの動作を選択するステップと、
b) 選択された電力モードに従ってディスク装置モータへ命令を与えることによりディスクの角速度を調節するステップと、
を含む方法。 - 請求項12記載の方法であって、評価ステップ(a)内の電気的特性を調べることは電源にライン電力が供給されているかどうかを示す電圧を測定することを含む方法。
- 請求項12記載の方法であって、評価ステップ(a)内の電気的特性を調べることは電源からのアナログ信号を測定することを含み、アナログ信号は電源にライン電圧が供給されているかどうかを示す方法。
- 請求項12記載の方法であって、評価ステップ(a)内の電気的特性を調べることは電源からのデジタル信号を測定することを含み、デジタル信号は電源にライン電圧が供給されているかどうかを示す方法。
- 請求項12記載の方法であって、評価ステップ(a)内の電気的特性を調べることはユーザ命令内でどの電力モードが選択されるかを決定することを含む方法。
- 請求項12記載の方法であって、角速度を調節するステップ(b)は複数の電圧からディスク装置モータへ供給する所望の電圧を選択することを含む方法。
- 請求項12記載の方法であって、角速度を調節するステップ(b)は所望の角速度を得るのに適した電流をディスク装置モータへ供給することを含む方法。
- 請求項12記載の方法であって、さらに、アクチュエータの動作に対するシークプロトコルを決定するステップ(c)を含み、シークプロトコルの決定は電源へのライン電力の利用可能性の評価によって決まる方法。
- a) 高電力モードもしくは低電力モードの動作を決定する信号を評価する電力評価手段と、
b) 電力評価手段からの電力モードの表示に基づいて、モータの角速度を電力出力を介して調節するするように構成されたコントローラと、
を含むディスク装置。
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