JP2004364054A - 移動体通信システム、内線送受信装置、制御装置、無線基地局装置、無線制御装置、移動局装置及び通信方法 - Google Patents

移動体通信システム、内線送受信装置、制御装置、無線基地局装置、無線制御装置、移動局装置及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザデータの経路を短縮する。
【解決手段】内線送受信サーバ30とNodeB20a,20bとが、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク50内でデータを送受信する内線送受信により、無線アクセスネットワーク50の外にあるMSC60を介さずに送受信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信システム、内線送受信装置、制御装置、無線基地局装置、無線制御装置、移動局装置及び通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動体通信システム400は、図19に示すように、NodeB420a,420bと接続するMS(Mobile Station)410a,410bと、3GPP(Third Generation Partnership Project)に準拠した無線アクセスネットワーク450と、コアネットワーク480とから構成される。無線アクセスネットワーク450は、RNC(Radio Network Controller)440a,440bと、RNC440a,440bと接続するNodeB420a,420bとから構成される。コアネットワーク480は、RNC440a,440bと接続するMSC(Mobile Switch Controller)460と、MSC460と接続するHLR(Home Location Register)470とから構成される(例えば、非特許文献1参照)。RNC440a,440bは、無線制御装置である。NodeB420a,420bは、無線基地局装置である。MS410a,410bは、移動局装置である。MSC460は、移動交換局である。HLR470は、加入者情報データベースである。
【0003】
移動体通信システム400では、図20に示す手順で通信が行われる。図20は、NodeB420aの無線ゾーンに在圏するMS410aが通信元であり、MS410bが通信先である場合を示している。MS410aは、通信を開始するとき、NodeB420aを介してRNC440aに接続する。そして、MS410aは、RNC440aに発信要求を送信する(S401)。RNC440aは、通信先のMS410bと接続可能かをMSC460に問い合わせる(S402)。MSC460は、HLR470を検索し、MS410bに関する情報をHLR470から取得する(S403)。
【0004】
MSC460は、取得したMS410bに関する情報に基づいて、RNC440aが、通信先のMS410bと、MS410bが接続するNodeB420b、RNC440b、MSC460を介して、接続可能か否かを判断する。MSC460は、接続可能と判断した場合、RNC440aに、MS410bと接続するように指示する(S404)。又、MSC460は、MS410bを呼び出し、MS410bから呼び出し応答を受ける(S405)。
【0005】
RNC440aは指示を受けると、まず、NodeB420aと接続する(S406)。そして、MS410aは、NodeB420aにMS410bへのユーザデータを送信し、通信を開始する(S407)。よって、移動体通信システム400におけるユーザデータの経路Cは必ず、図21に示すようにMSC460を経由するものとなっていた。即ち、移動体通信システム400では、全ての呼がMSC460を介して処理されていた。
【0006】
そのため、通信先と通信元の移動局が同一の無線基地局装置の配下に存在する場合であっても、ユーザデータは移動交換局を経由する冗長な経路を経由していた。よって、その分、多くの回線が必要となり、移動交換局を経由する経路分の回線利用料が発生し、その経路分だけ遅延が発生するなどの問題を生じていた。通常、無線制御装置や移動交換局は、機能を集約するために、無線基地局装置と離れた場所に設置されることが多いが、その場合には問題が顕著であった。
【0007】
このような問題を解消するために、従来の移動交換局の機能のうち、1つ又は少数の無線基地局装置の配下に存在する移動局の通信を処理する機能を持つ移動交換局(以下「分散移動交換局」という)を、これらの無線基地局装置に近い場所に分散して設置する技術が提案されている。この場合、分散移動交換局の上位に、従来の移動交換局の機能を持つ移動交換局(以下「集約移動交換局」という)が設けられる。これにより、通信元と通信先の移動局が共に、同一の分散移動交換局の配下に存在する場合には、ユーザデータの経路を短縮できる。よって、この場合には、従来の移動交換局しかない場合に発生していた、移動交換局を経由する経路分の回線利用料を削減でき、その経路分の遅延を短縮できる。
【0008】
【非特許文献1】
服部武、藤岡雅宣監修,「ワイヤレス・ブロードバンド教科書」,株式会社IDGジャパン,2002年6月10日,p.26〜37
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、分散移動交換局を設置した場合であっても、異なる分散移動交換局の配下に存在する移動局同士が通信を行う際には、ユーザデータは集約移動交換局を経由する冗長な経路を経由しなければならなかった。そのため、この場合には、結局、その分、多くの回線が必要となり、集約移動交換局を経由する経路分の回線利用料が発生し、その経路分だけ遅延が発生してしまっていた。更に、分散移動交換局を設置する場合には、分散移動交換局と集約移動交換局の両方が、移動局の通信を処理する機能を持つ必要があるため、移動体通信システムの機能が冗長になってしまう。又、移動交換局が本来有している制御データを集約して処理する集約効果が損なわれてしまう。そこで、本発明は、ユーザデータの経路を短縮することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る移動体通信システムは、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する内線送受信装置と、内線送受信装置とユーザデータを送受信する無線基地局装置とを備えることを特徴とする。無線アクセスネットワークとは、移動交換局を備えるコアネットワークと、移動局装置との間のデータを中継するネットワークである。
【0011】
このような移動体通信システムによれば、ユーザデータを、無線基地局装置と内線送受信装置との間で、内線送受信により送受信できる。そのため、移動体通信システムでは、ユーザデータを、無線アクセスネットワークの外にある移動交換局を介さずに送受信できる。よって、移動体通信システムは、ユーザデータの経路を短縮できる。その結果、移動体通信システムは、移動交換局を経由する経路分の回線利用料を削減でき、その経路分の遅延を短縮できる。
【0012】
特に、ユーザデータを送信する通信元の移動局装置と接続する通信元の無線基地局装置は、通信元の移動局装置からユーザデータを受信し、内線送受信装置に送信し、内線送受信装置は、通信元の無線基地局装置からユーザデータを受信し、ユーザデータを受信する通信先の移動局装置と接続する通信先の無線基地局装置に送信し、通信先の無線基地局装置は、内線送受信装置からユーザデータを受信し、通信先の移動局装置に送信することが好ましい。
【0013】
又、内線送受信装置は、ユーザデータを内線送受信により他の内線送受信装置と送受信することが好ましい。これによれば、内線送受信装置同士が、ユーザデータを内線送受信により送受信できる。そのため、移動体通信システムは、ユーザデータを内線送受信により送受信できる範囲を容易に拡大できる。
【0014】
特に、通信元の無線基地局装置は、通信元の移動局装置からユーザデータを受信し、通信元の無線基地局とユーザデータの送受信が可能な通信元の内線送受信装置に送信し、通信元の内線送受信装置は、通信元の無線基地局装置からユーザデータを受信し、通信先の無線基地局装置とユーザデータの送受信が可能な通信先の内線送受信装置に送信し、通信先の内線送受信装置は、通信元の内線送受信装置からユーザデータを受信し、通信先の無線基地局装置に送信し、通信先の無線基地局装置は、通信先の内線送受信装置からユーザデータを受信し、通信先の移動局装置に送信することが好ましい。
【0015】
更に、移動体通信システムは、内線送受信によりユーザデータを送受信するか否かを判断する内線送受信判断部を備えることが好ましい。これによれば、移動体通信システムは、ユーザデータの送受信に一律に内線送受信を使用するのではなく、状況に応じて内線送受信を使い分けることができる。
【0016】
内線送受信判断部は、内線送受信によりユーザデータを送受信するか否かを、例えば、無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況、内線送受信装置の処理能力、移動局装置のユーザからの内線送受信の要求、又は、無線基地局装置とユーザデータの送受信が可能な内線送受信装置の有無の少なくとも1つに基づいて判断することが好ましい。
【0017】
内線送受信判断部が、無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況に基づいて判断する場合には、内線送受信と、従来の移動交換局を介したユーザデータの送受信のいずれを行うかや、ユーザデータの送受信自体の可否について、無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況に基づいて制御することができる。よって、移動体通信システムは、内線送受信によるユーザデータの送受信の品質を維持したり、トラヒックを分散したりできる。尚、無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況は、無線アクセスネットワークが備える無線基地局装置におけるトラヒック状況、内線送受信装置におけるトラヒック状況、無線制御装置におけるトラヒック状況により示すことができる。又、無線基地局装置におけるトラヒック状況、内線送受信装置におけるトラヒック状況、又は、無線制御装置におけるトラヒック状況の少なくとも2つ以上を組み合わせることにより示すこともできる。
【0018】
又、内線送受信判断部が、内線送受信装置の処理能力に基づいて判断する場合には、内線送受信と、従来の移動交換局を介したユーザデータの送受信のいずれを行うかを、内線送受信装置の処理能力に基づいて制御することができる。よって、移動体通信システムは、内線送受信によるユーザデータの送受信の品質を維持したり、負荷を分散したりできる。
【0019】
更に、内線送受信判断部が、移動局装置のユーザからの内線送受信の要求に基づいて判断する場合には、移動体通信システムは、ユーザの要求に対応して、内線送受信によりユーザデータを送受信できる。又、内線送受信判断部が、無線基地局装置とユーザデータの送受信が可能な内線送受信装置の有無に基づいて判断する場合には、例えば、無線基地局装置と接続する内線送受信装置がない、無線基地局装置と接続する内線送受信装置に障害が発生しているといったユーザデータを送受信する際の移動体通信システムにおける状況に応じて、内線送受信を使用するか否かを判断できる。よって、移動体通信システムは、内線送受信を、ユーザデータを送受信する際の移動体通信システムにおける状況に応じて、柔軟に使い分けることができる。
【0020】
又、無線基地局装置は、移動局装置間で送受信される制御データ(以下「移動局制御データ」という)を、移動交換局を介して送受信することが好ましい。これによれば、移動体通信システムは、移動交換局が本来有している移動局制御データを集約して処理する機能を活用できる。
【0021】
本発明に係る内線送受信装置は、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する基地局送受信部を備えることを特徴とする。このような内線送受信装置によれば、基地局送受信部が、ユーザデータを、無線基地局装置との間で内線送受信により送受信する。そのため、内線送受信装置は、無線アクセスネットワークの外にある移動交換局を介さずに、ユーザデータを無線基地局装置と送受信できる。よって、内線送受信装置は、ユーザデータの経路を短縮できる。
【0022】
又、内線送受信装置は、ユーザデータを、内線送受信により他の内線送受信装置と送受信する内線送受信部を備えることが好ましい。これによれば、内線送受信装置同士が、ユーザデータを内線送受信により送受信できる。そのため、内線送受信装置は、ユーザデータを内線送受信により送受信できる範囲を容易に拡大できる。
【0023】
本発明に係る制御装置は、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により送受信するか否かを判断する内線送受信判断部を備えることを特徴とする。このような制御装置によれば、移動体通信システムは、ユーザデータの送受信に一律に内線送受信を使用するのではなく、状況に応じて内線送受信を使い分けることができる。
【0024】
本発明に係る無線基地局装置は、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する内線送受信装置とユーザデータを内線送受信により送受信するユーザデータ送受信部を備えることを特徴とする。このような無線基地局装置によれば、ユーザデータ送受信部が、ユーザデータを、無線アクセスネットワークの外にある移動交換局と送受信せずに、内線送受信装置と送受信できる。よって、無線基地局装置は、ユーザデータの経路を短縮できる。
【0025】
更に、無線基地局装置は、移動局装置間で送受信される移動局制御データを、移動交換局を介して送受信する制御データ送受信部と、移動局装置から受信したデータに基づいて、ユーザデータ送受信部と制御データ送受信部が行うデータの送信を制御する送信制御部とを備えることが好ましい。これによれば、無線基地局装置は、移動局装置から受信したデータがユーザデータの場合には、ユーザデータ送受信部を用いてユーザデータを内線送受信により送信するように制御できる。一方、無線基地局装置は、移動局装置から受信したデータが移動局制御データの場合には、制御データ送受信部を用いて移動局制御データを移動交換局を介して送信するように制御できる。そのため、無線基地局装置は、ユーザデータについては、内線送受信により送受信し、移動局制御データについては、移動交換局を介して送受信できる。よって、無線基地局装置は、ユーザデータの経路を短縮できると同時に、移動交換局が本来有している移動局制御データを集約して処理する機能を活用できる。
【0026】
又、他の無線基地局装置は、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、他の無線基地局装置と送受信する基地局送受信部を備えることを特徴とする。このような無線基地局装置によれば、基地局送受信部が、ユーザデータを、他の無線基地局装置との間で内線送受信により送受信する。そのため、無線基地局装置は、無線アクセスネットワークの外にある移動交換局を介さずに、ユーザデータを他の無線基地局装置と送受信できる。よって、無線基地局装置は、ユーザデータの経路を短縮できる。
【0027】
本発明に係る無線制御装置は、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する基地局送受信部を備えることを特徴とする。このような無線制御装置によれば、基地局送受信部が、ユーザデータを、無線基地局装置との間で内線送受信により送受信する。そのため、無線制御装置は、無線アクセスネットワークの外にある移動交換局を介さずに、ユーザデータを無線基地局装置と送受信できる。よって、無線制御装置は、ユーザデータの経路を短縮できる。
【0028】
本発明に係る移動局装置は、ユーザデータが、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により送受信されることを要求する内線送受信要求を送信する要求送信部を備えることを特徴とする。これによれば、移動局装置のユーザが、内線送受信によるユーザデータの送受信を希望する場合に、内線送受信によるユーザデータの送受信を要求することができる。
【0029】
本発明に係る通信方法は、移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により送受信することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
(移動体通信システム)
図1に示すように、移動体通信システム100は、MS10a,10bと、無線アクセスネットワーク50と、コアネットワーク80とを備える。無線アクセスネットワーク50は、NodeB20a,20bと、内線送受信サーバ30と、RNC40a,40bとを備える。コアネットワーク80は、MSC60と、HLR70とを備える。
【0031】
MS10a,10bは、無線基地局装置と無線を介してデータを送受信する無線通信を行う移動局装置である。MS10a,10bはそれぞれ、NodeB20a,20bと無線を介して接続し、NodeB20a,20bの配下に存在する。そして、MS10a,10bはそれぞれ、NodeB20a,20bと、ユーザデータ及び制御データを送受信する。尚、1つのNodeBに複数のMSが接続してもよい。又、各MS10a,10bは、データの送信と受信の両方を行ってもよく、データの送信だけを行ったり、データの受信だけを行ったりしてもよい。
【0032】
無線アクセスネットワーク50は、MSC60を備えるコアネットワーク80と、MS10a,10bとの間のデータを中継する。無線アクセスネットワーク50は、Nodeb20a,20bと、RNC40a,40bとを用いて、コアネットワーク80と、MS10a,10bとの間のデータを中継する。
【0033】
NodeB20a,20bは、MS10a,10bと無線を介してデータを送受信する無線通信を行う無線基地局装置である。NodeB20a,20bはそれぞれ、MS10a,10bと無線を介して接続する。又、NodeB20a,20bはそれぞれ、RNC40a,40bと接続する。更に、NodeB20a,20bは、内線送受信サーバ30と接続する。そして、NodeB20a,20bはそれぞれ、MS10a,10b、RNC40a,40bと、ユーザデータ及び制御データを送受信する。尚、制御データには、MS10a,10b間で送受信される移動局制御データと、内線送受信に関する制御データ(以下、「内線送受信制御データ」という)がある。又、NodeB20a,20bは、内線送受信サーバ30と、ユーザデータを送受する。尚、1つのRNCに複数のNodeBが配置されてもよい。又、1つのNodeBに複数の内線送受信サーバが接続していてもよい。
【0034】
図2に示すように、NodeB20aは、無線送受信部21と、対RNCインターフェース22と、対内線送受信サーバインターフェース23と、制御信号処理部24と、ユーザデータ処理部25とを備える。無線送受信部21は、MS10aと無線を介してユーザデータや移動局制御データを送受信する無線通信を行う。無線送受信部21は、アンテナ21aと接続し、アンテナ21aを介してMS10aと無線通信を行う。対RNCインターフェース22は、RNC40aとユーザデータや制御データを送受信する。対RNCインターフェース22は、MSC60を介して、MS10a,10b間で送受信される移動局制御データを送受信する制御データ送受信部として機能する。対内線送受信サーバインターフェース23は、内線送受信サーバ30と、ユーザデータを無線アクセスネットワーク50内でデータを送受信する内線送受信により、送受信するユーザデータ送受信部である。
【0035】
制御信号処理部24は、無線送受信部21、対RNCインターフェース22、対内線送受信サーバインターフェース23が送受信する制御データを処理する。具体的には、制御信号処理部24は、無線送受信部21が受信した移動局制御データを、無線送受信部21から取得し、対RNCインターフェース22に入力する。制御信号処理部24は、対RNCインターフェース22が受信した移動局制御データを、対RNCインターフェース22から取得し、無線送受信部21に入力する。
【0036】
更に、制御信号処理部24は、対RNCインターフェース22や対内線送受信サーバインターフェース23が受信した内線送受信制御データを、対RNCインターフェース22や対内線送受信サーバインターフェース23から取得する。そして、制御信号処理部24は、取得した内線送受信制御データに基づいて、ユーザデータ処理部25を制御する。内線送受信制御データには、例えば、内線送受信によるユーザデータの送受信の実施の通知、内線送受信に用いる内線送受信サーバ30のIPアドレスの通知、ユーザデータを内線送受信により送受信するか否かを判断するための情報(以下「判断情報」という)、判断情報の要求などが含まれる。よって、例えば、制御信号処理部24は、ユーザデータ処理部25に、通知されたIPアドレスの内線送受信サーバ30を用いて、ユーザデータを内線送受信により送受信するよう指示をする。又、制御信号処理部24は、内線送受信制御データを生成し、対RNCインターフェース22や対内線送受信サーバインターフェース23に入力する。
【0037】
ユーザデータ処理部25は、無線送受信部21、対内線送受信サーバインターフェース23が送受信するユーザデータを処理する。具体的には、ユーザデータ処理部25は、無線送受信部21が受信したユーザデータを、無線送受信部21から取得する。そして、ユーザデータ処理部25は、制御信号処理部24の制御に従って、取得したユーザデータを対RNCインターフェース22又は対内線送受信サーバインターフェース23のいずれかに入力する。
【0038】
ユーザデータ処理部25は、制御信号処理部24から、内線送受信により送受信するよう指示を受けた場合には、まず、ユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMSのIPアドレスから、通知された内線送受信サーバ30のIPアドレスに変換したり、ユーザデータを、通知された内線送受信サーバ30のIPアドレスでカプセル化したりする。その後、ユーザデータ処理部25は、対内線送受信サーバインターフェース23に、ユーザデータを入力する。一方、ユーザデータ処理部25は、制御信号処理部24から、内線送受信により送受信するよう指示を受けない間は、対RNCインターフェース22に、ユーザデータを入力する。尚、ユーザデータの送信先IPアドレスを変換した場合には、通信先のMSのIPアドレスをユーザデータ内に記録しておく。
【0039】
このように、制御信号処理部24及びユーザデータ処理部25は、無線送受信部21が受信したデータが移動局制御データの場合には、対RNCインターフェース22に入力したり、無線送受信部21が受信したデータがユーザデータの場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信の実施の通知に基づいて、対内線送受信サーバインターフェース23に入力したりすることにより、MS10aから受信したデータに基づいて、対内線送受信サーバインターフェース23と対RNCインターフェース22が行うデータの送信を制御する送信制御部として機能する。
【0040】
又、ユーザデータ処理部25は、対RNCインターフェース22や対内線送受信サーバインターフェース23が受信したユーザデータを、対RNCインターフェース22や対内線送受信サーバインターフェース23から取得し、無線送受信部21に入力する。尚、NodeB20bも、NodeB20aと同様の構成を備える。NodeB20bの場合、無線送受信部21は、MS10bとユーザデータや制御データを送受信する。又、対RNCインターフェース22は、RNC40bとユーザデータや制御データを送受信する。
【0041】
内線送受信サーバ30は、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク50内でデータを送受信する内線送受信により、NodeB20a,20bと送受信する内線送受信装置である。内線送受信サーバ30は、図1に示すように、NodeB20a,20b、RNC40a,40bと接続する。そして、内線送受信サーバ30は、NodeB20a,20bと、ユーザデータ及び内線送受信制御データを送受信する。内線送受信サーバ30は、RNC40a,40bと、内線送受信制御データを送受信する。
【0042】
図3に示すように、内線送受信サーバ30は、対NodeBインターフェース31と、対RNCインターフェース32と、制御信号処理部33と、ユーザデータ処理部34とを備える。対NodeBインターフェース31は、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク50内でデータを送受信する内線送受信により、NodeB20a,20bと送受信する基地局送受信部である。対NodeBインターフェース31は、NodeB20a,NodeB20bと、ユーザデータや内線送受信制御データを送受信する。対RNCインターフェース32は、RNC40a,40bと内線送受信制御データを送受信する。
【0043】
制御信号処理部33は、対NodeBインターフェース31、対RNCインターフェース32が送受信する内線送受信制御データを処理する。例えば、制御信号処理部33は、対RNCインターフェース32が受信した内線送受信制御データを、対RNCインターフェース32から取得する。制御信号処理部33は、取得した内線送受信制御データに基づいて、ユーザデータ処理部34を制御する。例えば、制御信号処理部33は、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータについて、内線送受信による送受信の実施の通知を取得した場合、ユーザデータ処理部34に、MS10aと接続するNodeB20aから受信したMS10aが通信元、MS10bが通信先であるユーザデータは、MS10bと接続するNodeB20bに送信するように指示する。又、制御信号処理部33は、ユーザデータ処理部34に、MS10bと接続するNodeB20bから受信したMS10bが通信元、MS10aが通信先であるユーザデータは、MS10aと接続するNodeB20aに送信するように指示する。このようにして、制御信号処理部33は、ユーザデータ処理部34に、ユーザデータを内線送受信により送受信するよう指示をする。又、制御信号処理部33は、内線送受信制御データを生成し、対NodeBインターフェース31や対RNCインターフェース32に入力する。
【0044】
ユーザデータ処理部34は、対NodeBインターフェース31が行うユーザデータの送受信を制御する。ユーザデータ処理部34は、制御信号処理部33の制御に従って、対NodeBインターフェース31に対して、通信元のMS10a,10bに接続するNodeB20a,20bから受信したユーザデータを、通信先のMS10b,10aに接続するNodeB20b,20aに送信するように指示する。具体的には、ユーザデータ処理部34は、対NodeBインターフェース31から、受信したユーザデータを取得する。
【0045】
ユーザデータ処理部34は、ユーザデータが、内線送受信サーバ30のIPアドレスでカプセル化されている場合には、取得したユーザデータをディカプセル化する。ユーザデータ処理部34は、ディカプセル化後のユーザデータの通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。又、ユーザデータ処理部34は、ディカプセル化後のユーザデータを、対NodeBインターフェース31に入力する。ユーザデータ処理部34は、ユーザデータの送信先IPアドレスが、内線送受信サーバ30のIPアドレスに変換されている場合には、ユーザデータから、通信先のMSのIPアドレスを取得し、取得したユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMSのIPアドレスに逆変換する。ユーザデータ処理部34は、逆変換後のユーザデータの通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。又、ユーザデータ処理部34は、逆変換後のユーザデータを、対NodeBインターフェース31に入力する。
【0046】
ユーザデータ処理部34は、取得したユーザデータの通信元、通信先の識別情報と、制御信号処理部33からの指示とに基づいて、受信したユーザデータを送信するNodeBを判断する。そして、ユーザデータ処理部33は、その判断結果に基づいて、ユーザデータを送信するNodeBを、対NodeBインターフェース31に指示する。尚、識別情報には、例えば、MS10a,10bのIPアドレスや、MS10a,10bを利用するユーザのユーザIDや、移動局IDなどがある。
【0047】
RNC40a,40bは、MS10a,10bとNodeB20a,20bとが行う無線通信を制御する無線制御装置である。RNC40a,40bは、図1に示すように、内線送受信サーバ30、MSC60と接続する。RNC40a,40bはそれぞれ、NodeB20a,20bと接続する。そして、RNC40a,40bは、MSC60、NodeB20a,20bと、ユーザデータ及び制御データを送受信する。又、RNC40a,40bは、内線送受信サーバ30と、内線送受信制御データを送受信する。尚、1つのMSC60に多数のRNCが配置されてもよい。
【0048】
図4に示すように、RNC40aは、対NodeBインターフェース41と、対内線送受信サーバインターフェース42と、対MSCインターフェース43と、制御信号処理部44と、ユーザデータ処理部45とを備える。対NodeBインターフェース41は、NodeB20aと、ユーザデータや制御データを送受信する。対内線送受信サーバインターフェース42は、内線送受信サーバ30と、内線送受信制御データを送受信する。対MSCインターフェース43は、MSC60と、ユーザデータや制御データを送受信する。
【0049】
制御信号処理部44は、対NodeBインターフェース41、対内線送受信サーバインターフェース42、対MSCインターフェース43が送受信する制御データを処理する。具体的には、制御信号処理部44は、対NodeBインターフェース41が受信した制御データを、対NodeBインターフェース41から取得し、MSCインターフェース43に入力する。制御信号処理部44は、対内線送受信制御サーバインターフェース42が受信した内線送受信制御データを、対内線送受信制御サーバインターフェース42から取得し、MSCインターフェース43に入力する。
【0050】
制御信号処理部44は、対MSCインターフェース43が受信した移動局制御データと、NodeB20aに対する内線送受信制御データを、対MSCインターフェース43から取得し、対NodeBインターフェース41に入力する。又、制御信号処理部44は、対MSCインターフェース43が受信した内線送受信サーバ30に対する内線送受信制御データを、対MSCインターフェース43から取得し、対内線送受信サーバインターフェース42に入力する。
【0051】
又、制御信号処理部44は、MS10aとNodeB20aとが行う無線通信を制御する通信制御部としても機能する。制御信号処理部44は、NodeB20aを制御することにより、無線通信を制御する。具体的には、制御信号処理部44は、MS10aとNodeB20aとがデータを送受信するための無線チャネルを割り当てる。制御信号処理部44は、その割り当てや無線リソースの使用状況を管理する。又、制御信号処理部44は、ハンドオーバの制御などを行う。制御信号処理部44は、無線チャネルの割り当てに関する情報など、無線通信の制御に関する情報を、制御データとして、対NodeBインターフェース41を介して、NodeB20aと送受信する。尚、制御信号処理部44は、複数のNodeBがRNC40aに接続する場合には、複数のNodeBが行う無線通信を制御する。
【0052】
ユーザデータ処理部45は、対NodeBインターフェース41、対MSCインターフェース43が送受信するユーザデータを処理する。具体的には、ユーザデータ処理部45は、対NodeBインターフェース41が受信したユーザデータを、対NodeBインターフェース41から取得し、対MSCインターフェース43に入力する。又、ユーザデータ処理部45は、対MSCインターフェース43が受信したユーザデータを、対MSCインターフェース43から取得し、対NodeBインターフェース41に入力する。
【0053】
尚、RNC40bも、RNC40aと同様の構成を備える。RNC40bの場合、対NodeBインターフェース41は、NodeB20bとユーザデータや制御データを送受信する。又、制御信号処理部44は、NodeB20bを制御することにより、MS10bとNodeB20bとが行う無線通信を制御する。
【0054】
MSC60は、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータ及び制御データを、コアネットワーク80において送受信する移動交換局である。又、MSC60は、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク50内でデータを送受信する内線送受信により送受信するか否かを判断する制御装置としても機能する。HLR70は、加入者情報を保持する加入者情報データベースである。MSC60は、図1に示すように、RNC40a,40b、HLR70と接続する。そして、MSC60は、RNC40a,40bと、ユーザデータ及び制御データを送受信する。又、MSC60は、HLR70が保持する加入者情報を参照する。尚、MSC60は、他のMSCや、無線アクセスネットワーク50とコアネットワーク80以外のネットワークと接続してもよい。又、HLR70は、MSC60と接続する。
【0055】
図5に示すように、MSC60は、対RNCインターフェース61と、対HLRインターフェース62と、制御信号処理部63と、ユーザデータ処理部64と、内線送受信サーバ接続情報データベース(以下「内線送受信サーバDB」と表す)65と、内線送受信判断部66とを備える。
【0056】
内線送受信サーバ接続情報DB65は、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバに関する内線送受信サーバ接続情報を保持する。図6に示すように、内線送受信サーバ接続情報は、NodeBと、NodeBと接続している内線送受信サーバとの対応関係を示す。内線送受信サーバ接続情報DB65は、NodeB名を格納するフィールドと、NodeBと接続している内線送受信サーバ名を格納するフィールドと、内線送受信サーバのIPアドレスを格納するフィールドを備える。そして、内線送受信サーバ接続情報DB65は、NodeB名と、接続している内線送受信サーバ名と、その内線送受信サーバのIPアドレスとを、対応付けて保持している。NodeB名、内線送受信サーバ名はそれぞれ、NodeB、内線送受信サーバを識別する名称である。
【0057】
図6では、NodeB名、内線送受信サーバ名として、01〜04の数字を用いているが、NodeB名、内線送受信サーバ名は、内線送受信サーバを一意に識別できる識別情報であれば、特に限定されない。NodeBに接続している内線送受信サーバが存在しない場合には、内線送受信サーバ名のフィールドに「なし」と格納される。又、NodeB20aのNodeB名は、「NodeB01」であり、NodeB20bのNodeB名は、「NodeB02」であり、内線送受信サーバ30の内線送受信サーバ名は、「内線送受信サーバ01」である。よって、内線送受信サーバ接続情報によれば、NodeB20a,20bが接続している内線送受信サーバは、内線送受信サーバ30であり、そのIPアドレスが「255.255.255.3」であることが分かる。
【0058】
このように、内線送受信サーバ接続情報は、NodeBと接続している内線送受信サーバを一意に識別できると同時に、その内線送受信サーバのIPアドレスも認識できるようになっている。ここで、NodeBに接続している内線送受信サーバとは、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバをいう。そのため、NodeBと接続する内線送受信サーバが配置されていない場合だけでなく、NodeBと接続する内線送受信サーバが配置されているが、障害が発生していて送受信ができない場合には、NodeBに接続している内線送受信サーバがないことになる。このような内線送受信サーバ接続情報によれば、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバが存在するか否かを判断できる。尚、内線送受信サーバが存在しない無線アクセスネットワークもある。
【0059】
内線送受信判断部66は、内線送受信によりユーザデータを送受信するか否かを判断する。内線送受信判断部66は、ユーザデータを内線送受信により送受信すると判断した場合、内線送受信に使用する内線送受信サーバを選択する。即ち、内線送受信判断部66は、NodeBがユーザデータを送受信すべき内線送受信サーバを選択する。
【0060】
内線送受信判断部66は、判断情報に基づいて内線送受信によりユーザデータを送受信するか否かを判断したり、内線送受信に使用する内線送受信サーバを選択したりする。内線送受信判断部66は、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバの有無を、判断情報として用いる。具体的には、内線送受信判断部66は、制御信号処理部63から、ユーザデータの送信を要求する通信元のMSが接続するNodeBの識別情報と、通信先のMSが接続するNodeBの識別情報を取得する。内線送受信判断部66は、内線送受信サーバ接続情報DB65を参照する。そして、内線送受信判断部66は、取得したNodeBの識別情報に基づいて、内線送受信サーバ接続情報DB65を検索し、NodeBと接続している内線送受信サーバが存在するか否かを判断する。
【0061】
内線送受信判断部66は、通信元のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバ、又は、通信先のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバのいずれかが存在しないと判断した場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行わないと判断する。そして、この場合、内線送受信判断部66は、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うと決定する。一方、内線送受信判断部66は、通信元のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバと、通信先のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバが共に存在すると判断した場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うと判断する。そして、内線送受信判断部66は、内線送受信に使用する内線送受信サーバを選択する。NodeBと接続する内線送受信サーバが複数存在する場合には、内線送受信サーバのトラヒック状況や処理能力などに基づいて、選択する。
【0062】
そして、内線送受信判断部66は、選択した内線送受信サーバのIPアドレスを取得する。内線送受信判断部66は、判断結果を制御信号処理部63に入力する。判断結果には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かだけでなく、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うといった決定や、選択した内線送受信サーバのIPアドレスなども含まれる。
【0063】
対RNCインターフェース61は、RNC40a,40bと、ユーザデータや制御データを送受信する。対RNCインターフェース61は、内線送受信制御データとして、内線送受信判断部66による判断結果を送信し、判断結果を送信する判断結果送信部として機能する。対RNCインターフェース61は、RNC40a,40bを介して、ユーザデータの送信を要求する通信元のMSが接続するNodeBと、通信先のMSが接続するNodeBと、内線送受信サーバに、判断結果を送信する。
【0064】
制御信号処理部63は、対RNCインターフェース61が送受信する制御データを処理する。具体的には、制御信号処理部63は、対RNCインターフェース61が受信した移動局制御データの通信先を識別する識別情報を取得する。制御信号処理部63は、対HLRインターフェース62に、通信先の識別情報を通知し、通信先のMSの加入者情報を提供するように指示する。そして、制御信号処理部63は、対HLRインターフェース62から、加入者情報として、通信先のMSに接続しているNodeBの識別情報を取得する。制御信号処理部63は、取得したNodeBの識別情報に基づいて、対RNCインターフェース61に、受信した移動局制御データを、取得したNodeBに接続するRNCに送信するように指示する。尚、制御信号処理部63は、NodeBとRNCとの接続関係を予め保持している。
【0065】
又、制御信号処理部63は、移動局制御データが、MSがユーザデータの送信を要求する発信要求の場合には、発信要求の通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。制御信号処理部63は、対HLRインターフェース62に、通信元、通信先の識別情報を通知し、通信元、通信先のMSの加入者情報を提供するように指示する。そして、制御信号処理部63は、対HLRインターフェース62から、加入者情報として、通信元、通信先のMSに接続しているNodeBの識別情報を取得する。
【0066】
制御信号処理部63は、通信元、通信先のMSが接続するNodeBの識別情報を、内線送受信判断部66に入力する。そして、制御信号処理部63は、内線送受信判断部66から、判断結果を取得する。制御信号処理部63は、取得した判断結果を対RNCインターフェース61に入力し、RNC40a,40bを介して、発信要求の通信元のMSが接続するNodeBと、通信先のMSが接続するNodeBと、内線送受信サーバに、判断結果を送信するよう指示する。
【0067】
ユーザデータ処理部64は、対RNCインターフェース61が送受信するユーザデータを処理する。具体的には、ユーザデータ処理部64は、対RNCインターフェース61が受信したユーザデータの通信先を識別する識別情報を取得する。ユーザデータ処理部64は、対HLRインターフェース62に、通信先の識別情報を通知し、通信先のMSの加入者情報を提供するように指示する。そして、ユーザデータ処理部64は、対HLRインターフェース62から、加入者情報として、通信先のMSに接続しているNodeBの識別情報を取得する。ユーザデータ処理部64は、取得したNodeBの識別情報に基づいて、対RNCインターフェース61に、受信したユーザデータを、取得したNodeBに接続するRNCに送信するように指示する。
【0068】
対HLRインターフェース62は、制御信号処理部63やユーザデータ処理部64の制御に従って、HLR70を参照する。具体的には、対HLRインターフェース62は、制御信号処理部63やユーザデータ処理部64から、MSの識別情報の通知を受ける。対HLRインターフェース62は、HLR70に加入者情報の要求を送信する。加入者情報の要求には、通知されたMSの識別情報が含まれる。そして、対HLRインターフェース62は、要求に対する加入者情報をHLR70から受信する。対HLRインターフェース62は、例えば、MSが接続するNodeBの識別情報などを加入者情報として受信する。対HLRインターフェース62は、取得した加入者情報を、制御信号処理部63やユーザデータ処理部64に入力する。
【0069】
図7に示すように、HLR70は、対MSCインターフェース71と、加入者情報データベース(以下「加入者情報DB」と表す)72とを備える。加入者情報DB72は、加入者情報を保持する。加入者情報DB72は、加入者情報として、MSと、そのMSが接続しているNodeBとの対応関係である位置登録情報、MSの認証情報などの通信を行うための情報を保持する。尚、MSと、そのMSが接続しているNodeBとは、例えば、MSとNodeBの識別情報を用いて対応付けておくことができる。
【0070】
対MSCインターフェース71は、MSC60からの要求に従って、加入者情報をMSC60に提供する。具体的には、対MSCインターフェース71は、MSC60から、MSの識別情報を含む加入者情報の要求を受信する。対MSCインターフェース71は、MSの識別情報に基づいて、加入者情報DB72を検索し、該当する加入者情報を取得する。対MSCインターフェース71は、例えば、MSが接続するNodeBの識別情報などを加入者情報として取得する。対MSCインターフェース71は、取得した加入者情報を、MSC60に送信する。
【0071】
尚、移動体通信システム100では、コネクションレス型の通信が行われる。そのため、全ての装置、即ち、MS10a,10b、NodeB20a,20b、内線送受信サーバ30、RNC40a,40b、MSC60、HLR70は、コネクションレス型の通信で、データを送受信する。これによれば、移動体通信システム100の構築や拡張が容易となる。更に、移動体通信システム100は、装置間の通信路や装置自体に障害が発生した際に、容易に障害発生部分を迂回することができ、信頼性を向上できる。又、全ての装置、即ち、MS10a,10b、NodeB20a,20b、内線送受信サーバ30、RNC40a,40b、MSC60、HLR70は、制御データを制御信号として送受信する。
【0072】
(通信方法)
移動体通信システム100を用いた通信方法について、図8を用いて説明する。まず、MS10aが、NodeB20a、RNC40aを介して、MSC60に、MS10bへのユーザデータの送信を要求する発信要求を送信する(S101)。MSC60は、HLR70を参照して、位置登録情報から、通信元のMS10aと通信先のMS10bがそれぞれ接続しているNodeB20a,20bの識別情報を、加入者情報として取得する(S102)。これにより、MSC60は、MS10a,10bそれぞれと、NodeB20a,20bとが接続していることを検出する。
【0073】
そして、MSC60は、NodeB20a,20bの識別情報に基づいて、NodeB20a,20bの内線送受信サーバ接続情報を参照する。これにより、MSC60は、MS10aが接続するNodeB20aが内線送受信サーバ30と接続し、MS10bが接続するNodeB20bが内線送受信サーバ30と接続していることを検出する。MSC60は、NodeB20a,20bと接続している内線送受信サーバ30が共に存在するため、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うと判断し、内線送受信に使用する内線送受信サーバとして、内線送受信サーバ30を選択する(S103)。
【0074】
次に、MSC60は、RNC40bにMS10bを呼び出すよう指示する(S104)。RNC40bは、指示を受けて、MS10bを呼び出し、MS10bがその呼び出し対して応答する(S105)。RNC40bは、MSC60に、呼び出し応答を受けたことを通知する(S106)。MSC60は、呼び出し応答を受けると、内線送受信サーバ30に、MS10a,10b間で送受信されるユーザデータについて、内線送受信による送受信を実施することを通知する(S107)。更に、MSC60は、通信先のMS10bが接続するNodeB20bと、通信元のMS10aが接続するNodeB20aそれぞれに、内線送受信による送受信を実施することと、内線送受信に使用する内線送受信サーバ30のIPアドレスとを通知する(S108)、(S109)。
【0075】
以上の処理により、MS10aとMS10bとの間で通信が開始される(S110)。通信開始後、通信元のMS10aは、NodeB20aにユーザデータを送信する(S111)。NodeB20aは、MS10aから受信したユーザデータの送信先IPアドレスを内線送受信サーバ30のIPアドレスに変換したり、受信したユーザデータを内線送受信サーバ30のIPアドレスでカプセル化したりして、内線送受信サーバ30に送信する(S112)。内線送受信サーバ30は、NodeB20aから受信したユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMS10bのIPアドレスに逆変換したり、受信したユーザデータをディカプセル化したりして、内線送受信によりNodeB20bに直接送信する(S113)。ステップ(S113)では、ユーザデータは、RNC40a,RNC40b,MSC60を経由せずに送受信される。NodeB20bは、受信したユーザデータを、MS10bに送信する(S114)。
【0076】
よって、移動体通信システム100において内線送受信によりユーザデータを送受信した場合のユーザデータの経路Aは、図9に示すようになる。ユーザデータは、MSC60を経由せずに、MS10a、NodeB20a、内線送受信サーバ30、NodeB20b、MS10bを経由する経路Aにより、送受信される。即ち、通信元のMS10aと接続する通信元のNodeB20aが、通信元のMS10aから送信されたユーザデータを受信し、MSC60を介さずに、内線送受信サーバ30に送信し、内線送受信サーバ30は、通信元のNodeB20aからユーザデータを受信し、通信先のMS10bと接続する通信先のNodeB20bに送信し、通信先のNodeB20bが、内線送受信サーバ30からユーザデータを受信して、通信先のMS10bに送信する。よって、通信元のMS10aから送信されたデータは、無線アクセスネットワーク50内の経路Aを経由して、通信先のMS10bに到達する。
【0077】
尚、ステップ(S110)により通信開始後、NodeB20a,20bは、MSC60を介して、MS10a,10b間で送受信される移動局制御データを送受信する。よって、MS10a,10b間で送受信される移動局制御データは、MSC60を介して送受信される。即ち、移動局制御データは、MS10a、NodeB20a、RNC40a、MSC60、RNC40b、NodeB20b、MS10bを経由する経路により、送受信される。
【0078】
(効果)
このような移動体通信システム100、NodeB20a,20b、内線送受信サーバ30、MSC60及び通信方法によれば、ユーザデータを、NodeB20a,20bと内線送受信サーバ30との間で、内線送受信により送受信できる。詳細には、内線送受信サーバ30の対NodeBインターフェース31が、ユーザデータをNodeB20a,20bとの間で、内線送受信により送受信し、NodeB20a,20bの対内線送受信サーバインターフェース23が、ユーザデータを内線送受信サーバ30と、内線送受信により送受信できる。
【0079】
そのため、移動体通信システム100では、ユーザデータを、無線アクセスネットワーク50の外にあるMSC60を介さずに、送受信できる。通常、MSC60は、機能を集約するために、NodeB20a,20bと離れた場所に設置されることが多いが、移動体通信システム100では、MSC60を介さないことで、ユーザデータをNodeB20a,20bに近い場所で送受信できる。よって、移動体通信システム100は、ユーザデータの経路を、図9に示すように短縮できる。その結果、移動体通信システム100は、MSC60を経由する経路分の回線利用料を削減でき、その経路分の遅延を短縮できる。又、全てのユーザデータがMSC60を含む冗長な経路を経由することに伴い必要であった多くの回線を敷設する必要もない。
【0080】
しかも、NodeB20a,20bは、移動局制御データを、MSC60を介して送受信する。そのため、MS10a,10b間で送受信される移動局制御データは、MSC60を介して送受信される。よって、動体通信システム100は、MSC60が本来有している制御データを集約して処理する機能を活用でき、集約効果を得ることができる。又、分散移動交換局と集約移動交換局を設置するのではなく、MSC60を用いているため、移動交換局の機能を集約して移動体通信システム100の機能が冗長となることを防止でき、冗長分のコスト増加を避けることができる。
【0081】
又、NodeB20a,20bは、対RNCインターフェース22、対内線送受信サーバインターフェース23、制御信号処理部24、ユーザデータ処理部25を備える。そのため、NodeB20a,20bは、MS10a,10bから受信したデータがユーザデータの場合には、対内線送受信サーバインターフェース23を用いてユーザデータを内線送受信により送信するように制御できる。一方、NodeB20a,20bは、MS10a,10bから受信したデータが移動局制御データの場合には、対RNCインターフェース22を用いて移動局制御データをMSC60を介して送信するように制御できる。そのため、NodeB20a,20bは、ユーザデータについては、内線送受信により送受信し、移動局制御データについては、MSC60を介して送受信できる。よって、NodeB20a,20bは、ユーザデータの経路を短縮できると同時に、MSC60が本来有している移動局制御データを集約して処理する機能を活用できる。
【0082】
更に、移動体通信システム100、MSC60は、内線送受信によりユーザデータを送受信するか否かを判断する内線送受信判断部66を備える。そのため、移動体通信システム100は、ユーザデータの送受信に一律に内線送受信を使用するのではなく、状況に応じて内線送受信を使い分けることができる。
【0083】
特に、内線送受信判断部60が、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受サーバの有無に基づいて判断する場合には、例えば、NodeBと接続する内線送受信サーバがない、NodeBと接続する内線送受信サーバに障害が発生しているといったユーザデータを送受信する際の移動体通信システム100における状況に応じて、内線送受信を使用するか否かを判断できる。しかも、内線送受信判断部66は、ユーザデータを内線送受信により送受信するか否かを決定した時に、内線送受信に使用する内線送受信サーバを選択できる。
【0084】
よって、移動体通信システム100は、内線送受信とMSC60を介した送受信や、使用する内線送受信サーバ30を、ユーザデータを送受信する際の移動体通信システム100における状況に応じて、柔軟に使い分けることができる。そのため、移動体通信システム100では、例えば、内線送受信サーバの障害発生などにも柔軟に対応できる。
【0085】
[第2の実施の形態]
(移動体通信システム)
図10に示すように、移動体通信システム200は、MS210a,210bと、無線アクセスネットワーク250a,250bと、コアネットワーク80とを備える。移動体通信システム200では、複数の無線アクセスネットワーク250a,250bが、移動体通信システム200における無線アクセスネットワークを形成している。無線アクセスネットワーク250aは、NodeB220aと、内線送受信サーバ230aと、RNC240aとを備える。無線アクセスネットワーク250bは、NodeB220bと、内線送受信サーバ230bと、RNC240bとを備える。MS210a,210b、RNC240a,240b、HLR70は、図1に示したMS10a,10b、RNC40a,40b、HLR70と実質的に同様である。
【0086】
内線送受信サーバ230a,230bは、MS210a,210b間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク250内でデータを送受信する内線送受信により、それぞれNodeB220a,220bと送受信する内線送受信装置である。内線送受信サーバ230aは、NodeB220a、RNC240a、内線送受信サーバ230bと接続する。内線送受信サーバ230bは、NodeB220b、RNC240b、内線送受信サーバ230aと接続する。そして、内線送受信サーバ230a,230bはそれぞれ、NodeB220a,220bと、ユーザデータ及び内線送受信制御データを送受信する。内線送受信サーバ230a,230bはそれぞれ、RNC240a,240bと、内線送受信制御データを送受信する。更に、内線送受信サーバ230aは、内線送受信サーバ230bと、ユーザデータ及び内線送受信制御データを送受信する。又、内線送受信サーバ230bは、内線送受信サーバ230aと、ユーザデータ及び内線送受信制御データを送受信する。
【0087】
図11に示すように、内線送受信サーバ230bは、対NodeBインターフェース231と、対RNCインターフェース232と、制御信号処理部233と、ユーザデータ処理部234と、対内線送受信サーバインターフェース235とを備える。
【0088】
対内線送受信サーバインターフェース235は、MS210a,210b間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク250a,250b内でデータを送受信する内線送受信により、他の内線送受信装置である内線送受信サーバ230aと送受信する内線送受信部である。内線送受信は、無線アクセスネットワーク250a,250b内でデータを送受信することをいう。そのため、内線送受信には、図10に示すような複数の無線アクセスネットワーク250a,250bが形成する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する形もある。この場合の内線送受信では、移動体通信システム100の無線アクセスネットワークを形成する複数の無線アクセスネットワーク250a,250bをまたがって、データの送受信が行われる。
【0089】
対内線送受信サーバインターフェース235は、内線送受信サーバ230aと、ユーザデータや内線送受信制御データを送受信する。対NodeBインターフェース231は、基地局送受信部である。対NodeBインターフェース231は、NodeB220bと、ユーザデータや内線送受信制御データを送受信する。対RNCインターフェース232は、RNC240bと内線送受信制御データを送受信する。
【0090】
制御信号処理部233は、対NodeBインターフェース231、対RNCインターフェース232、対内線送受信サーバインターフェース235が送受信する内線送受信制御データを処理する。例えば、制御信号処理部233は、対RNCインターフェース232が受信した内線送受信制御データを、対RNCインターフェース232から取得する。制御信号処理部233は、取得した内線送受信制御データに基づいて、ユーザデータ処理部234を制御する。
【0091】
例えば、制御信号処理部233は、MS210a,210b間で送受信されるユーザデータについて、内線送受信による送受信の実施と、ユーザデータの通信先となる内線送受信サーバ230aのIPアドレスの通知を取得した場合、ユーザデータ処理部234に、内線送受信サーバ230aから受信したMS210aが通信元、MS210bが通信先であるユーザデータは、MS210bと接続するNodeB220bに送信するように指示する。又、制御信号処理部233は、ユーザデータ処理部234に、NodeB220bから受信したMS210bが通信元、MS210aが通信先であるユーザデータは、内線送受信サーバ230aに送信するように指示する。このようにして、制御信号処理部233は、ユーザデータ処理部234に、ユーザデータを内線送受信により送受信するよう指示をする。又、制御信号処理部233は、内線送受信制御データを生成し、対NodeBインターフェース231や対RNCインターフェース232、対内線送受信サーバインターフェース235に入力する。
【0092】
ユーザデータ処理部234は、対内線送受信サーバインターフェース235、対NodeBインターフェース231が行うユーザデータの送受信を制御する。ユーザデータ処理部234は、制御信号処理部233の制御に従って、対内線送受信サーバインターフェース235に対して、通信元のMS210bに接続するNodeB220bから受信したユーザデータを、内線送受信サーバ230aに送信するように指示する。具体的には、ユーザデータ処理部234は、対NodeBインターフェース231から、受信したユーザデータを取得する。
【0093】
ユーザデータ処理部234は、ユーザデータが、内線送受信サーバ230bのIPアドレスでカプセル化されている場合には、取得したユーザデータをディカプセル化する。ユーザデータ処理部234は、ディカプセル化後のユーザデータの通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。ユーザデータ処理部234は、ユーザデータの送信先IPアドレスが、内線送受信サーバ230bのIPアドレスに変換されている場合には、ユーザデータから、通信先のMS210aのIPアドレスを取得し、取得したユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMS210aのIPアドレスに逆変換する。ユーザデータ処理部234は、逆変換後のユーザデータの通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。
【0094】
ユーザデータ処理部234は、取得したユーザデータの通信元、通信先の識別情報と、制御信号処理部233からの指示とに基づいて、受信したユーザデータを送信する通信先を、内線送受信サーバ230aと判断する。そして、ユーザデータ処理部233は、その判断結果に基づいて、ユーザデータを内線送受信サーバ230aに送信するように、対内線送受信サーバインターフェース235に指示する。このとき、ユーザデータ処理部234は、ユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMS210aのIPアドレスから、通知された内線送受信サーバ230aのIPアドレスに変換する。あるいは、ユーザデータ処理部234は、ユーザデータを、通知された内線送受信サーバ230aのIPアドレスでカプセル化したりする。その後、ユーザデータ処理部234は、対内線送受信サーバインターフェース235に、ユーザデータを入力する。尚、ユーザデータの送信先IPアドレスを変換した場合には、通信先のMS210aのIPアドレスをユーザデータ内に記録しておく。
【0095】
又、ユーザデータ処理部234は、制御信号処理部233の制御に従って、対内NodeBインターフェース231に対して、内線送受信サーバ230aから受信したユーザデータを、NodeB220bに送信するように指示する。具体的には、ユーザデータ処理部234は、対内線送受信サーバインターフェース235から、受信したユーザデータを取得する。
【0096】
ユーザデータ処理部234は、ユーザデータが、内線送受信サーバ230bのIPアドレスでカプセル化されている場合には、取得したユーザデータをディカプセル化する。ユーザデータ処理部234は、ディカプセル化後のユーザデータの通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。ユーザデータ処理部234は、ユーザデータの送信先IPアドレスが、内線送受信サーバ230bのIPアドレスに変換されている場合には、ユーザデータから、通信先のMS210aのIPアドレスを取得し、取得したユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMS210aのIPアドレスに逆変換する。ユーザデータ処理部234は、逆変換後のユーザデータの通信元、通信先を識別する識別情報を取得する。
【0097】
ユーザデータ処理部234は、取得したユーザデータの通信元、通信先の識別情報と、制御信号処理部233からの指示とに基づいて、受信したユーザデータを送信する通信先を、通信先のMS210bが接続するNodeB220bと判断する。そして、ユーザデータ処理部233は、その判断結果に基づいて、ユーザデータをNodeB220bに送信するように、対NodeBインターフェース231に指示する。
【0098】
尚、内線送受信サーバ230aも、内線送受信サーバ230bと同様の構成を備える。内線送受信サーバ230aの場合、対NodeBインターフェース231は、NodeB220aとユーザデータや内線送受信制御データを送受信する。対RNCインターフェース232は、RNC240aと内線送受信制御データを送受信する。対内線送受信サーバインターフェース235は、内線送受信サーバ230bと、ユーザデータや内線送受信制御データを送受信する。
【0099】
NodeB220a,220bの構成は、図2に示したNodeB20aの構成と実質的に同様である。但し、NodeB220a,220bは、NodeB220a,220bにおけるトラヒック状況を、判断情報としてMSC60に通知する。具体的には、制御信号処理部24が、無線送受信部21から、無線チャネルの使用状況や無線リソースの使用状況など、NodeBのトラヒック状況を示す情報を取得する。無線リソースの使用状況には、送信電力、周波数、タイムスロットの使用状況などがある。制御信号処理部24は、取得した無線チャネルや無線リソースの使用状況に基づいて、無線チャネルの使用率や無線リソースの使用率を計算し、NodeBにおけるトラヒック状況を示す判断情報を生成する。
【0100】
制御信号処理部24は、NodeBにおけるトラヒック状況を示す判断情報を、対RNCインターフェース22に入力する。対RNCインターフェース22は、制御信号処理部44から取得したNodeBにおけるトラヒック状況を示す判断情報を、RNC240a,240bを介してMSC60に送信する。このように、制御信号処理部24は、トラヒック状況を取得するトラヒック状況取得部としても機能する。又、対RNCインターフェース22は、判断情報を送信する判断情報送信部としても機能する。
【0101】
又、MSC60は、判断情報として、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバの有無に加えて、無線アクセスネットワーク250a,250bにおけるトラヒック状況を用いる。MSC60は、無線アクセスネットワーク250a,250bにおけるトラヒック状況として、NodeBにおけるトラヒック状況を用いる。具体的には、図5に示す対RNCインターフェース61が、RNC240a,240bを介して、NodeB220a,220bから、NodeBにおけるトラヒック状況を示す判断情報を受信する。このように、対RNCインターフェース61は、判断情報を受信する判断情報受信部としても機能する。対RNCインターフェース61は、受信したトラヒック状況を示す判断情報を、制御信号処理部63に入力する。制御信号処理部63は、取得したトラヒック状況を示す判断情報を、内線送受信判断部66に入力する。
【0102】
内線送受信判断部66は、まず、内線送受信サーバ接続情報DB65に保持された内線送受信サーバ接続情報に基づいて、NodeBと接続している内線送受信サーバが存在するか否かを判断する。内線送受信判断部66は、通信元のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバと、通信先のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバが共に存在すると判断した場合には、通信元、通信先のMSが接続しているNodeBにおけるトラヒック状況に基づいて、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断する。
【0103】
内線送受信判断部66は、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断する基準となる無線アクセスネットワーク250a,250bにおけるトラヒック状況の許容閾値(以下「内線トラヒック許容閾値」という)を保持する。内線トラヒック許容閾値は、予め設定して内線送受信判断部66が保持しておいてもよく、内線送受信判断部66が適宜設定、変更して、保持してもよい。
【0104】
図12に、トラヒック状況を示す判断情報として、チャネル使用率を用いた場合の各NodeBのトラヒック状況と、内線トラヒック許容閾値を示す。図12では、内線トラヒック許容閾値は80%に設定されている。又、NodeB220aのNodeB名は、「NodeB01」であり、NodeB220bのNodeB名は、「NodeB02」である。よって、NodeB220aにおけるチャネル使用率は30%であり、NodeB220bにおけるチャネル使用率は10%である。尚、内線トラヒック許容閾値は、無線アクセスネットワーク毎や、RNC毎、内線送受信サーバ毎、NodeB毎に設定できる。
【0105】
内線送受信判断部66は、制御信号処理部63から取得したNodeBのトラヒック状況を示す判断情報と、内線トラヒック許容閾値とを比較することにより、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断する。内線送受信判断部66は、通信元、通信先のMSが接続しているNodeBにおけるトラヒック状況が、内線トラヒック許容閾値以下の場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うと判断する。そして、内線送受信判断部66は、内線送受信に使用する内線送受信サーバを選択する。NodeBと接続する内線送受信サーバが複数存在する場合には、内線送受信サーバのトラヒック状況や処理能力などに基づいて、選択する。
【0106】
一方、内線送受信判断部66は、通信元のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバ、又は、通信先のMSが接続しているNodeBと接続している内線送受信サーバのいずれかが存在しないと判断した場合、通信元、通信先のMSが接続しているNodeBにおけるトラヒック状況が、内線トラヒック許容閾値を越える場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行わないと判断する。更に、内線送受信判断部66は、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うか、ユーザデータの送受信自体を行わないかを判断する。
【0107】
例えば、内線送受信判断部66は、ユーザデータの送受信自体を行うか否かを判断する基準となる無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況の許容閾値(以下「通信トラヒック許容閾値」という)を保持する。そして、内線送受信判断部66は、制御信号処理部63から取得したトラヒック状況を示す判断情報と、通信トラヒック許容閾値とを比較することにより、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うか、ユーザデータの送受信自体を行わないかを判断する。内線送受信判断部66は、通信元、通信先のMSが接続しているNodeBにおけるトラヒック状況が、通信トラヒック許容閾値以下の場合には、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うと判断し、通信トラヒック許容閾値を越える場合には、ユーザデータの送受信自体を行わないと判断する。そして、内線送受信判断部66は、判断結果を制御信号処理部63に入力する。
【0108】
(通信方法)
移動体通信システム200を用いた通信方法について、図13を用いて説明する。まず、MS210aが、NodeB220a、RNC240aを介して、MSC60に、MS210bへのユーザデータの送信を要求する発信要求を送信する(S201)。MS210aからの発信要求を中継したNodeB220aは、NodeB220aにおけるトラヒック状況を、MSC60に通知する(S202)。MSC60は、HLR70を参照して、通信元のMS210aと通信先のMS210bがそれぞれ接続しているNodeB220a,220bの識別情報を、加入者情報として取得する(S203)。これにより、MSC60は、MS210a,210bそれぞれと、NodeB220a,220bとが接続していることを検出する。
【0109】
そして、MSC60は、NodeB220a,220bの識別情報に基づいて、NodeB220a,220bの内線送受信サーバ接続情報を参照する。これにより、MSC60は、MS210aが接続するNodeB220aが内線送受信サーバ230aと接続し、MS210bが接続するNodeB220bが内線送受信サーバ230bと接続していることを検出する(S204)。次に、MSC60は、RNC240bにMS210bを呼び出すよう指示する(S205)。RNC240bは、指示を受けてMS210bを呼び出し、MS210bがその呼び出し対して、NodeB220bを介して応答する(S206)。RNC240bは、MSC60に、呼び出し応答を受けたことを通知する(S207)。
【0110】
更に、MS210bからの呼び出し応答を中継したNodeB220bは、NodeB220bにおけるトラヒック状況を、MSC60に通知する(S208)。MSC60は、ステップ(S202)、(S208)において受信したNodeB220a,220bにおけるトラヒック状況と、内線トラヒック許容閾値とを比較する。NodeB220a,220bにおけるトラヒック状況と、内線トラヒック許容閾値は、図12に示した通りであるため、MSC60は、通信元、通信先のMS210a,210bが接続しているNodeB220a,200bにおけるトラヒック状況は共に、内線トラヒック許容閾値以下であると判断する。よって、MSC60は、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うと判断し、内線送受信に使用する内線送受信サーバとして、内線送受信サーバ230a,230bを選択する(S209)。
【0111】
そして、MSC60は、内線送受信サーバ230a,230bに、MS210a,210b間で送受信されるユーザデータについて、内線送受信による送受信を実施することを通知する。更に、MSC60は、内線送受信サーバ230bには、ユーザデータの通信先となる内線送受信サーバ230aのIPアドレスを、内線送受信サーバ230aには、ユーザデータの通信先となる内線送受信サーバ230bのIPアドレスを、それぞれ通知する(S210)、(S211)。
【0112】
又、MSC60は、通信先のMS210bが接続するNodeB220bと、通信元のMS210aが接続するNodeB220aそれぞれに、内線送受信による送受信を実施することを通知する。更に、MSC60は、NodeB220bには、内線送受信に使用する内線送受信サーバ230bのIPアドレスを、NodeB220aには、内線送受信に使用する内線送受信サーバ230aのIPアドレスを、それぞれ通知する(S212)、(S213)。
【0113】
以上の処理により、MS210aとMS210bとの間で通信が開始される(S214)。通信開始後、通信元のMS210aは、NodeB220aにユーザデータを送信する(S211)。NodeB220aは、MS210aから受信したユーザデータの送信先IPアドレスを内線送受信サーバ230aのIPアドレスに変換したり、受信したユーザデータを内線送受信サーバ230aのIPアドレスでカプセル化したりして、内線送受信サーバ230aに送信する(S216)。
【0114】
内線送受信サーバ230aは、NodeB220aから受信したユーザデータの通信先IPアドレスを、内線送受信サーバ230bのIPアドレスに変換したり、受信したユーザデータを、内線送受信サーバ230aのIPアドレスに代えて、内線送受信サーバ230bのIPアドレスでカプセル化したりして、内線送受信サーバ230bに送信する(S217)。ステップ(S217)では、ユーザデータは、RNC240a,240b、MSC60を経由せずに送受信される。
【0115】
内線送受信サーバ230bは、内線送受信サーバ230aから受信したユーザデータの送信先IPアドレスを、通信先のMS210bのIPアドレスに逆変換したり、受信したユーザデータをディカプセル化したりして、内線送受信によりNodeB220bに直接送信する(S218)。NodeB220bは、受信したユーザデータを、MS210bに送信する(S219)。
【0116】
よって、移動体通信システム200において内線送受信によりユーザデータを送受信した場合のユーザデータの経路Bは、図14に示すようになる。ユーザデータは、MSC60を経由せずに、MS210a、NodeB220a、内線送受信サーバ230a、内線送受信サーバ230b、NodeB220b、MS210bを経由する経路Bにより、送受信される。
【0117】
即ち、通信元のMS210aと、通信先のM210bがそれぞれ、異なる内線送受信サーバ230a,230bとユーザデータを送受信可能なNodeB220a,220bに接続している場合、通信元のMS210aと接続する通信元のNodeB220aが、通信元のMS210aから送信されたユーザデータを受信し、MSC60を介さずに、通信元のNodeB220aとユーザデータの送受信が可能な通信元の内線送受信サーバ230aに送信し、通信元の内線送受信サーバ230aは、通信元のNodeB220aからユーザデータを受信し、通信先のMS210bと接続する通信先のNodeB220bとユーザデータの送受信が可能な通信先の内線送受信サーバ230bに送信し、通信先の内線送受信サーバ230bは、通信元の内線送受信サーバ230aからユーザデータを受信し、通信先のNodeB220bに送信し、通信先のNodeB220bは、通信先の内線送受信サーバ230bからユーザデータを受信し、通信先のMS220bに送信する。よって、通信元のMS210aから送信されたデータは、無線アクセスネットワーク250a,250b内の経路Bを経由して、通信先のMS210bに到達する。
【0118】
尚、ステップ(S214)により通信開始後、NodeB220a,220bは、MSC60を介して、MS210a,210b間で送受信される移動局制御データを送受信する。よって、MS210a,210b間で送受信される移動局制御データは、MSC60を介して送受信される。又、ステップ(S209)において、MSC60は、通信元、通信先のMS210a,210bが接続しているNodeB220a,200bにおけるトラヒック状況のいずれかが、内線トラヒック許容閾値を越える場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行わないと判断する。そのため、MSC60は、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うか、ユーザデータの送受信自体を行わないかを判断する。MSC60は、NodeB220a,220bに、判断結果を通知する。
【0119】
NodeB220aは、MSC60を介したユーザデータの送受信を行う通知を受けた場合には、MS210aから受信したユーザデータを、RNC240aに送信する。RNC240aは、MSC60にユーザデータを送信する。そして、MSC60は、RNC240b、NodeB220bを介して、MS210bにユーザデータを送信する。又、NodeB220a,220bは、ユーザデータの送受信自体を行わないという通知を受けた場合には、MS210a,201bに、通信の切断を通知する。そして、MS210a,210b、NodeB220a,220b、RNC240a,240b、MSC60は、回線を切断する。
【0120】
(効果)
このような移動体通信システム200、NodeB220a,220b、内線送受信サーバ230a,230b、MSC60及び通信方法によれば、図1に示したこ移動体通信システム100、NodeB20a,20b、内線送受信サーバ30によって得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
【0121】
移動体通信システム200は、複数の内線送受信サーバ230a,230bを備える。しかも、内線送受信サーバ230a,230bは、対内線送受信サーバインターフェース235を備え、ユーザデータを、内線送受信により他の内線送受信サーバ230b,230aと送受信できる。即ち、内線送受信サーバ230a,230b同士が、ユーザデータを内線送受信により送受信できる。そのため、移動体通信システム200は、ユーザデータを内線送受信により送受信できる範囲、即ち、内線送受信可能な領域を容易に拡大できる。よって、例えば、ユーザの利便性が向上する、ユーザの回線利用料の更なる削減が可能となるといった利点がある。
【0122】
又、移動体通信システム200、MSC60によれば、内線送受信判断部66が、無線アクセスネットワーク250a,250bにおけるトラヒック状況に基づいて、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断する。そのため、内線送受信と、MSC60を介したユーザデータの送受信のいずれを行うかや、ユーザデータの送受信自体の可否について、無線アクセスネットワーク250a,250bにおけるトラヒック状況に基づいて制御することができる。よって、移動体通信システム200は、内線送受信によるユーザデータの送受信の品質を維持したり、トラヒックを分散したりできる。
【0123】
[第3の実施の形態]
(移動体通信システム)
移動体通信システムは、MS210aに代えて、MS310aを用いる以外は、図10に示す移動体通信システム200と実質的に同様である。MS310aは、図15に示すように、無線送受信部311と、制御信号処理部312と、ユーザデータ処理部313とを備える。
【0124】
ユーザデータ処理部313は、MS310aが送信するユーザデータを生成する。又、ユーザデータ処理部313は、MS310aが受信したユーザデータを出力するなどの処理を行う。ユーザデータ処理部313は、生成したユーザデータを無線送受信部311に入力し、無線送受信部311から、無線送受信部311が受信したデータを取得する。
【0125】
制御信号処理部312は、MS310aが送受信する制御データを処理する。具体的には、制御信号処理部312は、発信要求や呼び出しに対する応答などの移動局制御データを生成する。又、制御信号処理部312は、ユーザデータが、無線アクセスネットワーク250a,250b内でデータを送受信する内線送受信により送受信されることを要求する内線送受信要求を、内線送受信制御データとして生成する。MS310aを利用するユーザ、例えば、端末などの物や人間が、ユーザデータが内線送受信により送受信されることを希望する場合に、制御信号処理部312は内線送受信要求を生成する。
【0126】
例えば、制御信号処理部312は、ユーザからの入力を受けた際に、内線送受信要求を生成する。又、制御信号処理部312は、ユーザデータ処理部313から、ユーザデータ処理部313が生成したユーザデータに関する情報を取得し、その情報に基づいて、ユーザが内線送受信を希望するか否かを判断する。そして、制御信号処理部312は、ユーザが内線送受信を希望すると判断した場合に、内線送受信要求を生成する。或いは、制御信号処理部312は、予め設定された条件を満たす場合に、ユーザが内線送受信を希望していると判断し、内線送受信要求を生成することもできる。制御信号処理部312は、生成した移動局制御データや内線送受信要求を、無線送受信部311に入力する。
【0127】
無線送受信部311は、NodeB220aと無線を介してユーザデータや制御データを送受信する無線通信を行う。無線送受信部311は、アンテナ311aと接続し、アンテナ311aを介しNodeB220aと無線通信を行う。無線送受信部311は、受信したユーザデータをユーザデータ処理部313に入力する。無線送受信部311は、ユーザデータ処理部313から、ユーザデータ処理部313が生成したユーザデータを取得し、送信する。又、無線送受信部311は、受信した制御データを制御信号処理部312に入力する。無線送受信部311は、制御信号処理部312から、制御信号処理部312が生成した移動局制御データや内線送受信要求を取得し、送信する。このように、無線送受信部311は、内線送受信要求を送信する要求送信部として機能する。無線送受信部311は、NodeB220a、RNC240aを介して、MSC60に内線送受信要求を送信する。
【0128】
又、MSC60は、判断情報として、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバの有無に加えて、MS310aのユーザからの内線送受信の要求を用いる。具体的には、図5に示す対RNCインターフェース61が、RNC240a,240bを介して、MS310aからの内線送受信要求を受信する。このように、対RNCインターフェース61は、内線送受信要求を受信する要求受信部としても機能する。対RNCインターフェース61は、受信した内線送受信要求を、制御信号処理部63に入力する。制御信号処理部63は、取得した内線送受信要求を、内線送受信判断部66に入力する。
【0129】
内線送受信判断部66は、まず、内線送受信要求の有無を判断する。内線送受信判断部66は、制御信号処理部63からの内線送受信要求の入力の有無により、内線送受信要求の有無を判断する。内線送受信判断部66は、制御信号処理部63からの内線送受信要求の入力がない場合には、内線送受信要求がないと判断し、その時点で、内線送受信によるユーザデータの送受信を行わないと判断する。そして、内線送受信判断部66は、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うことを決定する。
【0130】
一方、内線送受信判断部66は、制御信号処理部63からの内線送受信要求の入力がある場合には、内線送受信要求があると判断する。そして、内線送受信判断部66は、第1の実施の形態と同様にして、内線送受信サーバ接続情報DB65に保持された内線送受信サーバ接続情報に基づいて、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断する。
【0131】
(通信方法)
移動体通信システム200において、MS210aに代えて、MS310aを用いた場合の通信方法について、図16を用いて説明する。まず、MS310aが、NodeB220a、RNC240aを介して、MSC60に、MS210bへのユーザデータの送信を要求する発信要求と、内線送受信要求を送信する(S301)。そして、ステップ(S302)〜(S316)が行われる。ステップ(S302)〜(S316)は、図13に示したステップ(S203)〜(S207)、(S210)〜(S219)と実質的に同様である。
【0132】
但し、ステップ(S303)において、MSC60は、MS310aが接続するNodeB220aが内線送受信サーバ230aと接続し、MS210bが接続するNodeB220bが内線送受信サーバ230bと接続していることを検出する。MSC60は、NodeB320a,220bと接続している内線送受信サーバ230a,230bが共に存在するため、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うと判断し、内線送受信に使用する内線送受信サーバとして、内線送受信サーバ230a,230bを選択する。
又、MSC60は、ステップ(S301)において、MS310aからの内線送受信要求がない場合には、内線送受信によるユーザデータの送受信を行わないと判断する。そして、MSC60は、ステップ(S302)に進まずに、MSC60を介したユーザデータの送受信を行うことを決定する。よって、MS310aから送信されたユーザデータは、NodeB220a、RNC240a、MSC60、RNC240b、NodeB220bを介して、MS210bが受信する。
【0133】
(効果)
このような移動体通信システム、MS310a、NodeB220a,220b、内線送受信サーバ230a,230b、MSC60及び通信方法によれば、図2に示したこ移動体通信システム200、NodeB220a,220b、内線送受信サーバ230a,230b、MSC60によって得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
【0134】
MS310aのユーザが、内線送受信によるユーザデータの送受信を希望する場合に、内線送受信によるユーザデータの送受信を制御装置であるMSC60に要求することができる。そして、MSC60の内線送受信判断部66が、MS310aのユーザからの内線送受信要求に基づいて、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うかを判断できるため、移動体通信システムは、ユーザの要求に瞬時に対応して、内線送受信によりユーザデータを送受信できる。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0135】
[変更例]
本発明は、上記第1〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。図10、図11に示す移動体通信システム100,200では、MSC60が、ユーザデータを内線送受信により送受信するか否かを判断する制御装置として機能しているが、制御装置はMSC60に限定されない。NodeB20a,20b,220a,220b、RNC40a,40b,240a,240b、内線送受信サーバ30,230a,230bが、ユーザデータを内線送受信により送受信するか否かを判断する制御装置として機能してもよい。あるいは、ユーザデータを内線送受信により送受信するか否かを判断する制御装置を、無線アクセスネットワーク50,250a,250b又はコアネットワーク80に設けてもよい。
【0136】
これらの場合には、NodeB20a,20b,220a,220b、RNC40a,40b,240a,240b、内線送受信サーバ30,230a,230b、新たに設置した制御装置は、図5に示した内線送受信判断部66、内線送受信サーバ接続情報DB65、対RNCインターフェース61が果たしていた判断情報受信部と、要求受信部と、判断結果送信部と、MSとMSが接続しているNodeBとの対応関係を、MSC60又はHLR70から取得する取得部とを備えればよい。
【0137】
又、図10、図11に示す移動体通信システム100,200では、MSC60を用いているが、移動交換局として、分散移動交換局と集約移動交換局を用いてもよい。この場合でも、ユーザデータを内線送受信により送受信することにより、異なる分散移動交換局の配下に存在する移動局同士が通信を行う際のユーザデータの経路を短縮できる。
【0138】
更に、判断情報である無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況として、NodeBにおけるトラヒック状況を用いたが、無線アクセスネットワーク50,250a,250bが備える内線送受信サーバ30,230a,230bにおけるトラヒック状況、RNC40a,40b,240a,240bにおけるトラヒック状況を用いてもよい。又、NodeBにおけるトラヒック状況、内線送受信サーバ30,230a,230bにおけるトラヒック状況、RNC40a,40b,240a,240bにおけるトラヒック状況の少なくとも2つ以上を組み合わせることによって示されるトラヒック状況を、無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況として用いてもよい。これらの場合には、内線送受信サーバ30,230a,230b、RNC40a,40b,240a,240bが、それぞれのトラヒック状況を取得するトラヒック状況取得部、判断情報送信部を備えればよい。
【0139】
又、内線送受信判断部66は、トラヒック状況に基づいて内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断できることから、例えば、通信事業者の提供するサービス品質を細かく設定できる。この場合、HLR70に、加入者情報として各ユーザのサービス品質を登録しておく。内線送受信判断部66は、トラヒック状況に加えて、その加入者情報を用い、内線送受信によるユーザデータの送受信を行うか否かを判断する。これにより、内線送受信判断部66は、各ユーザの加入しているサービスを識別し、各ユーザにより適切なサービスを提供できる。
【0140】
又、内線送受信判断部66は、内線送受信サーバの処理能力を判断情報として用いて、ユーザデータを内線送受信により送受信するか否かを判断してもよい。これによれば、内線送受信判断部66は、内線送受信と、MSC60を介したユーザデータの送受信のいずれを行うかを、内線送受信サーバの処理能力に基づいて制御することができる。よって、移動体通信システムは、内線送受信によるユーザデータの送受信の品質を維持したり、負荷を分散したりできる。更に、内線送受信判断部66は、無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況、内線送受信サーバの処理能力、MSのユーザからの内線送受信要求、又は、NodeBとユーザデータの送受信が可能な内線送受信サーバの有無の中から、2つ以上を組み合わせて、判断してもよい。
【0141】
又、MSC60は、MS310aから送信された内線送受要求を受信することにより、ユーザが内線送受信を要求していることを認識していたが、HLR70の加入者情報として、予めMSのユーザの内線送受信要求の有無を登録しておいてもよい。この場合、MSC60は、HLR70から、加入者情報として、ユーザの内線送受信要求の有無を取得し、判断情報として用いることができる。
【0142】
又、図10、図11では、ユーザデータを内線送受信によりNodeBや他の内線送受信サーバと送受信する処理、それに関する処理を主に行う内線送受信サーバ30,230a,230bを設けたが、そのような内線送受信の機能を備えた無線基地局装置や無線制御装置を設けるようにしてもよい。
【0143】
例えば、図17に示すNodeB330aは、ユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、他のNodeB20bと送受信する。NodeB330aは、対NodeBインターフェース331aと、対RNCインターフェース332aと、制御信号処理部333aと、ユーザデータ処理部334aと、無線送受信部335aとを備える。
【0144】
対NodeBインターフェース331aは、図3に示す対NodeBインターフェース31と実質的に同様であり、ユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、他のNodeB20bと送受信する基地局送受信部として機能する。対RNCインターフェース332aは、図2に示す対RNCインターフェース22と、図3に示す対RNCインターフェース32の機能を備える。制御信号処理部333aは、図2に示す制御信号処理部24と、図3に示す制御信号処理部33の機能を備える。ユーザデータ処理部334aは、図2に示すユーザデータ処理部25と、図3に示すユーザデータ処理部34の機能を備える。無線送受信部335aは、図2に示す無線送受信部21と実質的に同様である。
【0145】
このようなNodeB330aは、図1におけるNodeB20aと内線送受信サーバ30に代えて用いることができる。そして、NodeB330aは、ユーザデータを内線送受信によりNodeB20bと送受信する内線送受信の機能と、MS10aと無線通信を行うNodeBの機能の両方を果たすことができる。具体的には、対NodeBインターフェース331bが、ユーザデータを、他のNodeB20bとの間で内線送受信により送受信する。そのため、NodeB330aは、無線アクセスネットワーク50の外にあるMSC60を介さずに、ユーザデータを他のNodeB20bと送受信できる。よって、NodeB330aは、ユーザデータの経路を短縮できる。
【0146】
又、図18に示すRNC330bは、ユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、NodeB220bや内線送受信サーバ230aと送受信する。RNC330bは、対NodeBインターフェース331bと、対MSCインターフェース332bと、制御信号処理部333bと、ユーザデータ処理部334bと、対内線送受信サーバインターフェース335bとを備える。
【0147】
対NodeBインターフェース331bは、図4に示す対NodeBインターフェース41と、図11に示す対NodeBインターフェース231の機能を備え、ユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、NodeB220bと送受信する基地局送受信部として機能する。対MSCインターフェース332bは、図4に示す対MSCインターフェース43と実質的に同様である。制御信号処理部333bは、図4に示す制御信号処理部44と、図11に示す制御信号処理部233の機能を備える。ユーザデータ処理部334bは、図4に示すユーザデータ処理部45と、図11に示すユーザデータ処理部234の機能を備える。対内線送受信サーバインターフェース335bは、図11に示すと対内線送受信サーバインターフェース235と実質的に同様であり、ユーザデータを、内線送受信により他の内線送受信サーバ230aと送受信する内線送受信部として機能する。
【0148】
このようなRNC330bは、図10におけるRNC240bと内線送受信サーバ230bに代えて用いることができる。よって、RNC330bは、ユーザデータを内線送受信によりNodeB220bや内線送受信サーバ230aと送受信する内線送受信の機能と、MS210bとNodeB220bとが行う無線通信を制御するRNCの機能の両方を果たすことができる。具体的には、対NodeBインターフェース331bが、ユーザデータを、NodeB220bとの間で内線送受信により送受信する。更に、対内線送受信サーバインターフェース335bが、ユーザデータを、内線送受信サーバ230aとの間で内線送受信により送受信する。そのため、RNC330bは、無線アクセスネットワーク250a,250bの外にあるMSC60を介さずに、ユーザデータをNodeB220bと送受信できる。よって、RNC330bは、ユーザデータの経路を短縮できる。しかも、RNC330bは、ユーザデータを内線送受信により送受信できる範囲、即ち、内線送受信可能な領域を容易に拡大できる。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザデータの経路を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る移動体通信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るNodeBの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る内線送受信サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るRNCの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るMSCの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る内線送受信サーバ接続情報DB示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るHLRの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る通信方法の手順を示すフロー図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るユーザデータの経路を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る移動体通信システムの構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る内線送受信サーバの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るNodeBのトラヒック状況と内線トラヒック許容閾値を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る通信方法の手順を示すフロー図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るユーザデータの経路を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係るMSの構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る通信方法の手順を示すフロー図である。
【図17】本発明の変更例に係るNodeBの構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の変更例に係るRNCの構成を示すブロック図である。
【図19】従来の移動体通信システムの構成を示す図である。
【図20】
従来の通信方法の手順を示すフロー図である。
【図21】
従来のユーザデータの経路を示す図である。
【符号の説明】
100,200,400 移動体通信システム
10a,10b,210a,210b,310a,410a,410b MS
20a,20b,220a,220b,335a,420a,420b NodeB
21,335a 無線送受信部
22,332a 対RNCインターフェース
23 対内線送受信サーバインターフェース
24,333a 制御信号処理部
25,334a ユーザデータ処理部
30,230a,230b 内線送受信サーバ
31,231,331a 対NodeBインターフェース
32,232 対RNCインターフェース
33,233 制御信号処理部
34,234 ユーザデータ処理部
40a,40b,240a,240b,330b,440a,440b RNC
41,331b 対NodeBインターフェース
42 対内線送受信サーバインターフェース
43,332b 対MSCインターフェース
44,333b 制御信号処理部
45,334b ユーザデータ処理部
50,250a,250b,450 無線アクセスネットワーク
60,460 MSC
61 対RNCインターフェース
62 対HLRインターフェース
63 制御信号処理部
64 ユーザデータ処理部
65 内線送受信サーバ接続情報DB
66 内線送受信判断部
70,470 HLR
71 対MSCインターフェース
72 加入者情報DB
80 コアネットワーク
235,335b 対内線送受信サーバインターフェース
311 無線送受信部
312 制御信号処理部
313 ユーザデータ処理部

Claims (17)

  1. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、移動交換局を備えるコアネットワークと前記移動局装置との間のデータを中継する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する内線送受信装置と、
    該内線送受信装置と前記ユーザデータを送受信する前記無線基地局装置と
    を備えることを特徴とする移動体通信システム。
  2. 前記ユーザデータを送信する通信元の前記移動局装置と接続する通信元の前記無線基地局装置は、前記通信元の移動局装置から前記ユーザデータを受信し、前記内線送受信装置に送信し、
    該内線送受信装置は、前記通信元の無線基地局装置から前記ユーザデータを受信し、該ユーザデータを受信する通信先の前記移動局装置と接続する通信先の前記無線基地局装置に送信し、
    該通信先の無線基地局装置は、前記内線送受信装置から前記ユーザデータを受信し、前記通信先の移動局装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 前記内線送受信装置は、前記ユーザデータを前記内線送受信により他の前記内線送受信装置と送受信することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  4. 前記ユーザデータを送信する通信元の前記移動局装置と接続する通信元の前記無線基地局装置は、前記通信元の移動局装置から前記ユーザデータを受信し、前記通信元の無線基地局と前記ユーザデータの送受信が可能な通信元の前記内線送受信装置に送信し、
    該通信元の内線送受信装置は、前記通信元の無線基地局装置から前記ユーザデータを受信し、該ユーザデータを受信する通信先の前記移動局装置と接続する通信先の前記無線基地局装置と前記ユーザデータの送受信が可能な通信先の前記内線送受信装置に送信し、
    該通信先の内線送受信装置は、前記通信元の内線送受信装置から前記ユーザデータを受信し、前記通信先の無線基地局装置に送信し、
    該通信先の無線基地局装置は、前記通信先の内線送受信装置から前記ユーザデータを受信し、前記通信先の移動局装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の移動体通信システム。
  5. 前記内線送受信により前記ユーザデータを送受信するか否かを判断する内線送受信判断部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動体通信システム。
  6. 前記内線送受信判断部は、前記無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況、前記内線送受信装置の処理能力、前記移動局装置のユーザからの前記内線送受信の要求、又は、前記無線基地局装置と前記ユーザデータの送受信が可能な前記内線送受信装置の有無の少なくとも1つに基づいて判断することを特徴とする請求項5に記載の移動体通信システム。
  7. 前記無線基地局装置は、前記移動局装置間で送受信される移動局制御データを、前記移動交換局を介して送受信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動体通信システム。
  8. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、移動交換局を備えるコアネットワークと前記移動局装置との間のデータを中継する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する基地局送受信部を備えることを特徴とする内線送受信装置。
  9. 前記ユーザデータを、前記内線送受信により他の内線送受信装置と送受信する内線送受信部を備えることを特徴とする請求項8に記載の内線送受信装置。
  10. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、移動交換局を備えるコアネットワークと前記移動局装置との間のデータを中継する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により送受信するか否かを判断する内線送受信判断部を備えることを特徴とする制御装置。
  11. 前記内線送受信判断部は、前記無線アクセスネットワークにおけるトラヒック状況、前記ユーザデータを前記内線送受信により前記無線基地局装置と送受信する内線送受信装置の処理能力、前記移動局装置のユーザからの前記内線送受信の要求、又は、前記無線基地局装置と前記ユーザデータの送受信が可能な前記内線送受信装置の有無の少なくとも1つに基づいて判断することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  12. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、移動交換局を備えるコアネットワークと前記移動局装置との間のデータを中継する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する内線送受信装置と前記ユーザデータを前記内線送受信により送受信するユーザデータ送受信部を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  13. 前記移動局装置間で送受信される移動局制御データを、前記移動交換局を介して送受信する制御データ送受信部と、
    前記移動局装置から受信したデータに基づいて、前記ユーザデータ送受信部と前記制御データ送受信部が行う前記データの送信を制御する送信制御部と
    を備えることを特徴とする請求項12に記載の無線基地局装置。
  14. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、移動交換局を備えるコアネットワークと前記移動局装置との間のデータを中継する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、他の無線基地局装置と送受信する基地局送受信部を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  15. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、移動交換局を備えるコアネットワークと前記移動局装置との間のデータを中継する無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、無線基地局装置と送受信する基地局送受信部を備えることを特徴とする無線制御装置。
  16. ユーザデータが、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により送受信されることを要求する内線送受信要求を送信する要求送信部を備えることを特徴とする移動局装置。
  17. 移動局装置間で送受信されるユーザデータを、無線アクセスネットワーク内でデータを送受信する内線送受信により、送受信することを特徴とする通信方法。
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