JP2004363249A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】Si基板12の表面領域にn型のウェル13を形成し、このウェル13の表面領域にp型の第1の半導体領域17a,18aを形成し、この第1の半導体領域17a,18aを素子分離領域11で分離している。このウェル13内の素子分離領域11下の領域には、p型の第2の半導体領域24aを形成している。そして、この第1の半導体領域17a,18a上の層間絶縁膜26部分に設けたコンタクトホールを設けて第1の半導体領域17a,18aに第1のコンタクト21a,22aを接続し、また、第2の半導体領域24a上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分にコンタクトホールを設けて第2の半導体領域24aに第2のコンタクト25aを接続している。
【選択図】 図1
【解決手段】Si基板12の表面領域にn型のウェル13を形成し、このウェル13の表面領域にp型の第1の半導体領域17a,18aを形成し、この第1の半導体領域17a,18aを素子分離領域11で分離している。このウェル13内の素子分離領域11下の領域には、p型の第2の半導体領域24aを形成している。そして、この第1の半導体領域17a,18a上の層間絶縁膜26部分に設けたコンタクトホールを設けて第1の半導体領域17a,18aに第1のコンタクト21a,22aを接続し、また、第2の半導体領域24a上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分にコンタクトホールを設けて第2の半導体領域24aに第2のコンタクト25aを接続している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェルなどにMISFETが形成された半導体装置に係り、特に、この半導体装置のウェルコンタクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
nMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)及びpMOSFETを有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)は、演算装置などのロジック回路に用いられている。
【0003】
図9(a)に、従来のCMOS構造の半導体装置の平面図を示し、図9(b)に、図9(a)の半導体装置のC−C線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。
【0004】
図9(a)及び図9(b)に示すように、Si基板92表面領域に一導電型のn型のウェル93及び異なる導電型のp型のウェル94が形成され、このn型のウェル93及びp型のウェル94内に、素子分離領域91によって分離された第1及び第2の素子形成領域95a、95bがそれぞれ形成されている。この素子分離領域91は、STI(Shallow Trench Isolation)やLOCOS(Local Oxidation of Silicon)技術で形成される。
【0005】
この第1及び第2の素子形成領域95a、95bには、それぞれpMOSFET及びnMOSFETが形成されている。pMOSFETでは、n型のウェル93内にこのウェルと導電型の異なるp型の第1及び第2の拡散領域97a、98aがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域97a、98a間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極96が形成されている。また、この第1及び第2の拡散領域97a、98a上に導電層99がそれぞれ形成されている。一方、nMOSFETでは、p型のウェル94内にこのウェルと導電型の異なるn型の第1及び第2の拡散領域97b、98bがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域97b、98b間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極96が形成され、このゲート電極96はpMOSFETのゲート電極96と共通接続されている。また、この第1及び第2の拡散領域97b、98b上に導電層99がそれぞれ形成されている。
【0006】
また、n型のウェル93には、ウェル93と同導電型のn型の第1のウェルコンタクト形成領域105aが形成され、この第1のウェルコンタクト形成領域105a内には、ウェル93と同導電型のn型の第1のコンタクト用拡散領域104aが形成されている。この第1のコンタクト用拡散領域104a上に導電層99が形成されている。
【0007】
同様に、p型のウェル94には、ウェル94と同導電型のp型の第2のウェルコンタクト形成領域105bが形成され、この第2のウェルコンタクト形成領域105bには、ウェルと同導電型のp型の第2のコンタクト用拡散領域104bが形成されている。この第2のコンタクト用拡散領域104b上に導電層99が形成されている。
【0008】
また、Si基板92表面全面には、層間絶縁膜107が形成され、この層間絶縁膜107にそれぞれ設けた開口部を通じて、第1及び第2の拡散領域97a、98a上の導電層99には、第1及び第2のコンタクト101a、102aが形成されている。第1及び第2の拡散領域97b、98b上の導電層99には、第1及び第2のコンタクト101b、102bが形成されている。ゲート電極96には、ゲートコンタクト103が形成されている。第1のコンタクト用拡散領域104a上の導電層99上には、第1のウェルコンタクト106aが形成され、また、第2のコンタクト用拡散領域104b上の導電層99上には、第2のウェルコンタクト106bがそれぞれ形成されている。
【0009】
そして、これらのCMOSは、平面上に、複数並んで配置されている。または、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。この場合は、上下(または左右)の2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。
【0010】
図10に、上記半導体装置の製造方法の工程断面を示す。図10は、図9のC−C断面における工程断面図である。
【0011】
図10(a)に示すように、Si基板92表面にトレンチ(溝)を形成し、このトレンチ内に絶縁膜を埋め込むことによってSTIなどの素子分離領域91を形成する。この素子分離領域91は、第1及び第2の素子形成領域95a、95bと第1及び第2のウェルコンタクト形成領域105a、105bを素子分離するために形成する。続いて、Si基板92表面にn型のウェル93及びp型のウェル94を形成し、第1及び第2の素子形成領域95a、95bに、ゲート絶縁膜を介してゲート電極(図示しない)を形成する。
【0012】
次に、図10(b)に示すように、第1の素子形成領域95aのn型のウェル93に、p型の第1及び第2の拡散領域97a、98aを形成する(第2の拡散領域98aは図示しない)。同様に、第2の素子形成領域95bのp型のウェル94に、n型の第1及び第2の拡散領域97b、98bを形成する(第2の拡散領域98bは図示しない)。
【0013】
また、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域105a、105b内のn型のウェル93及びp型のウェル94に、n型の第1及びp型の第2のコンタクト用拡散領域104a、104bをそれぞれ形成する。次に、第1及び第2の拡散領域97a、98a、97b、98b、第1及び第2のコンタクト用拡散領域104a、104b及びゲート電極上には、シリサイドからなる導電層99をそれぞれ形成し、その後、Si基板92表面全面に層間絶縁膜107を堆積する。
【0014】
図10(c)に示すように、第1の素子形成領域95aに形成された第1及び第2の拡散領域97a、98a上の層間絶縁膜107部分に、導電層99に達する開口部(コンタクトホール)をそれぞれ形成し、これらのコンタクトホール内に導電性材料をそれぞれ埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト101a,102aをそれぞれ形成する(第2のコンタクト102aは図示しない)。
【0015】
また、第2の素子形成領域95bに形成された第1及び第2の拡散領域97b,98b上の層間絶縁膜107部分に、導電層99に達するコンタクトホールを形成し、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト101b,102bをそれぞれ形成する(第2のコンタクト102bは図示しない)。
【0016】
さらに、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域105a、105bに形成された第1及び第2のコンタクト用拡散領域104a,104b上の層間絶縁膜107部分に、導電層99に達するコンタクトホールをそれぞれ形成し、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のウェルコンタクト106a、106bをそれぞれ形成する。
【0017】
また、ゲート電極上の層間絶縁膜107部分に、ゲート電極に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、図示しないゲートコンタクトを形成する。
【0018】
この種の半導体装置として、特許文献1に、MOSFETのソース領域を配線に接続するコンタクト及びウェル領域を配線に接続するコンタクトを有するCMOS集積回路の例が記載されている。
【0019】
【特許文献1】
特開平11−204657号公報(第2−3頁、図1)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
このような半導体装置では、活性領域として、CMOSを構成する第1及び第2の素子形成領域の他に、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域を設けている。したがって、ゲート電極のフリンジ長L7、ウェルコンタクト形成領域とゲート電極間の距離L8、及び、ウェルコンタクト形成領域とウェルコンタクト(中心)間の距離L9の下限が、デザインルールによって決まっているため、ウェルコンタクト(中心)から素子形成領域までの距離L’(=L7+L8+L9)以下に形成することができない。そのため、素子の占有面積を低減することができず、半導体装置をさらに微細化することができないという問題があった。
【0021】
本発明は、上記した問題点を解決すべくなされたもので、素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明の一態様の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面領域に形成された一導電型のウェルと、前記ウェルの表面領域に形成された異なる導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域を前記ウェル内において分離する素子分離領域と、前記ウェル内の前記素子分離領域下の領域に形成された、一導電型の第2の半導体領域と、前記第1及び第2の半導体領域にそれぞれ接続された第1及び第2のコンタクトと、を具備したことを特徴としている。
【0023】
上記した目的を達成するための本発明の他の態様の半導体装置の製造方法は、半導体基板表面に、素子を分離する溝を形成する工程と、前記半導体基板の前記溝を含む領域表面に一導電型のウェルを形成する工程と、前記ウェル内の前記溝底面に一導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、前記溝内に絶縁膜を埋め込むことによって、素子分離領域を形成する工程と、前記ウェル内の前記溝間のウェル表面に異なる導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記半導体基板の表面に、層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の半導体領域の表面上の前記層間絶縁膜部分に、この第1の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第1の半導体領域に接続された第1のコンタクトを形成する工程と、前記第2の半導体領域の表面上の前記素子分離領域及び前記層間絶縁膜部分に、この第2の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第2の半導体領域に接続された第2のコンタクトを形成する工程と、を具備したことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1乃至図8に本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置を示す。図1(a)に、本実施の形態の半導体装置の平面図を示し、図1(b)に、図1(a)の半導体装置のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。
【0026】
図1(a)及び図1(b)に示すように、Si基板12表面領域に一導電型のn型のウェル13及び異なる導電型のp型のウェル14が形成され、このn型のウェル13及びp型のウェル14内に、素子分離領域11によって分離された第1及び第2の素子形成領域15a、15bがそれぞれ形成されている。この素子分離領域11は、STIやLOCOS技術により形成される。
【0027】
この第1及び第2の素子形成領域15a、15bには、それぞれpMOSFET及びnMOSFETが形成されている。pMOSFETでは、n型のウェル13内に、このウェルと導電型の異なるp型の第1及び第2の拡散領域17a、18aがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域17a、18a間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極16が生成されている。また、この第1及び第2の拡散領域17a、18a上に、導電層19がそれぞれ形成されている。
【0028】
一方、nMOSFETでは、p型のウェル14内にこのウェルと導電型の異なるn型の第1及び第2の拡散領域17b、18bがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域17b、18b間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極16が生成され、このゲート電極16の一方の端部はpMOSFETのゲート電極16の一方の端部と共通接続されている。また、この第1及び第2の拡散領域17b、18b上に、導電層19がそれぞれ形成されている。
【0029】
また、このゲート電極16の他方の端部は、第1及び第2の素子形成領域15a、15bの外側(図面上の上下)に存在する素子分離領域11上に延在している。このゲート電極16の共通接続された一方の端部及び他方の端部側で、第1及び第2の素子形成領域15a、15bの外側に位置する素子分離領域11部分の下には、n型のウェル13及びp型のウェル14と同導電型で、比較的高濃度なn型の第1及びp型の第2のコンタクト用拡散領域24a、24bがそれぞれ形成されている。
【0030】
また、Si基板12表面全体には、層間絶縁膜26が形成され、第1の素子形成領域15aに形成された第1及び第2の拡散領域17a、18a上の層間絶縁膜26部分に、導電層19に達する開口部(コンタクトホール)がそれぞれ形成され、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21a、22aがそれぞれ形成されている。
【0031】
同様に、第2の素子形成領域15bに形成された第1及び第2の拡散領域17b、18b上の層間絶縁膜26部分に、導電層19に達するコンタクトホールがそれぞれ形成され、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21b、22bがそれぞれ形成されている。
【0032】
また、第1のコンタクト用拡散領域24a上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、このコンタクト用拡散領域24aに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1のウェルコンタクト25aが形成されている。
【0033】
同様に、第2のコンタクト用拡散領域24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、このコンタクト用拡散領域24bに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第2のウェルコンタクト25bが形成されている。
【0034】
さらに、ゲート電極16の共通接続された一方の端部上の層間絶縁膜26部分には、ゲート電極16に達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、ゲートコンタクト23が形成されている。
【0035】
そして、これらのCMOSは、図2(a)に示すように、平面上に、複数並んで配置されている。または、図2(b)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。この場合は、上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。また、図2(c)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置する際に、上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSの位置をずらして形成し、1つのウェルコンタクトを共有することができる。
【0036】
このように形成することによって、隣り合うCMOSのnMOSFET(またはpMOSFET)のゲート電極間の距離に対するデザインルールの制限をさらに緩和することができるため、さらに微細化が可能となる。
【0037】
図3に、本実施の形態の半導体装置の製造方法の工程断面図を示す。図3は、図1(a)のA−A断面における断面図である。
【0038】
図3(a)に示すように、Si基板12の表面に、窒化膜31を形成した後、この窒化膜31をパターニングする。続いて、第1及び第2の素子形成領域15a、15bを素子分離するために、Si基板12表面にトレンチ32(溝)を形成する。
【0039】
次に、Si基板12表面にn型の不純物(例えば、リン)を導入してn型のウェル13を形成し、続いて、低加速エネルギーでn型の不純物を導入し、窒化膜31内及びトレンチ32の表面領域にn型の第1のコンタクト用拡散領域24aを形成する。なお、第1の素子形成領域15aのSi基板12には、表面に窒化膜31が形成されているため、n型の不純物は導入されない。
【0040】
次に、Si基板12表面にp型の不純物(例えば、ボロン)を導入してp型のウェル14を形成し、続いて、低加速エネルギーでp型の不純物を導入し、窒化膜31内及びトレンチ32の表面領域にp型の第2のコンタクト用拡散領域24bを形成する。なお、第2の素子形成領域15bのSi基板12には、表面に窒化膜31が形成されているため、p型の不純物は導入されない。ウェル13、14の不純物濃度は、例えば、5×1017cm−3であり、第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24bの不純物濃度は、例えば、1×1019cm−3 である。
【0041】
また、第1及び第2の素子形成領域15a、15bに、ゲート酸化膜を介してゲート電極(図示しない)を形成する。
【0042】
次に、図3(b)に示すように、トレンチ32に、絶縁膜を埋め込むことによってSTIなどの素子分離領域11を形成する。また、窒化膜31を除去する。この窒化膜31は、トレンチ32を形成する際のハードマスクとして用いられる他、トレンチ32に絶縁膜を埋め込んで素子分離領域11を形成する際のCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程時のストッパとして用いられる。
【0043】
次に、図3(c)に示すように、第1の素子形成領域15aのn型のウェル13に、p型の第1及び第2の拡散領域17a、18aをそれぞれ形成する(第2の拡散領域18aは図示しない)。また、第2の素子形成領域15bのp型のウェル14に、n型の第1及び第2の拡散領域17b、18bをそれぞれ形成する(第2の拡散領域18bは図示しない)。この第1及び第2の拡散領域17a、18a、17b、18bの不純物濃度は、例えば、1×1021cm−3 である。第1及び第2の拡散領域17a、18a、17b、18b及びゲート電極上には、シリサイドを有する導電層19を形成し、Si基板12の表面全面に層間絶縁膜26を堆積する。
【0044】
その後、図3(d)に示すように、第1の素子形成領域15aに形成された第1及び第2の拡散領域17a、18a上の層間絶縁膜26部分に、導電膜19に達するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成(図示しない)した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21a,22aをそれぞれ形成する(第2のコンタクト22aは図示しない)。
【0045】
同様に、第2の素子形成領域15bに形成された第1及び第2の拡散領域17b,18b上の層間絶縁膜26部分に、導電膜19に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成(図示しない)した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21b,22bをそれぞれ形成する(第2のコンタクト22bは図示しない)。
【0046】
また、第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部部に、この第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24bに達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のウェルコンタクト25a、25bをそれぞれ形成する。
【0047】
さらに、ゲート電極16の共通接続された一方の端部上の層間絶縁膜26部分に、導電膜19に達するコンタクトホールホールを形成し、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、ゲートコンタクト23を形成する。
【0048】
本実施の形態によれば、コンタクト用拡散領域が、素子分離領域下のウェル領域に形成され、ウェルコンタクトが、素子分離領域内においてそのコンタクト用拡散領域にコンタクトしている。
【0049】
したがって、活性領域として、CMOSを構成する第1及び第2の素子形成領域の他に、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域を設けていないため、図1中のウェルコンタクト(中心)から素子形成領域までの距離L(=L2)を、図9中のL’よりも短く形成することができ、デザインルールによる制限を緩和することができる。よって、素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、ウェルコンタクトとゲート電極間の距離L1、ウェルコンタクトと素子形成領域の距離L2、及び、隣り合うCMOSにおけるnMOSFET(またはpMOSFET)のゲート電極間の距離(図示しない)を、所定の大きさで形成することが好ましいが、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域が設けられていないため、ウェルコンタクトの位置を任意に選択することによって、容易に素子の占有面積を微細化することが可能である。
【0051】
さらに、CMOSを構成するpMOSFET及びnMOSFETの間の素子分離領域下にも、比較的高濃度な第1及び第2のコンタクト用拡散領域が形成されている。したがって、第1及び第2のコンタクト用拡散領域が、第1の拡散領域と第1のウェルの接合や、第2の拡散領域と第2のウェルの接合から伸びる空乏層の広がりを抑制するストッパとして機能し、pMOSFET及びnMOSFETの耐性を向上することが可能である。
【0052】
(第1の変形例)
図4(a)に、本実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面図を示し、図4(b)に、図4(a)の半導体装置のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。この第1の変形例では、上記第1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部分について説明をする。
【0053】
第1の変形例では、図4(a)及び図4(b)に示すように、上記第1の実施の形態における第2のウェルコンタクト25bが、ゲートコンタクト23側に形成されている。すなわち、ゲートコンタクト23側に位置するp型のウェル14内の第2のコンタクト用拡散領域24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、第2のコンタクト用拡散領域24bに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第2のウェルコンタクト25bが形成されている。これ以外の構成部分は、上記第1の実施の形態と同じ構成となっている。
【0054】
なお、第1のウェルコンタクト25aが、ゲートコンタクト23側に形成されてもかまわない。
【0055】
また、図5(a)に、本実施の形態の第1の変形例に係る他の半導体装置の平面図を示し、図5(b)に、図5(a)の半導体装置のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。この第1の変形例では、上記第1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部分について説明をする。
【0056】
第1の変形例では、図5(a)及び図5(b)に示すように、上記第1の実施の形態における第1のウェルコンタクト25aが、ゲートコンタクト23側に形成されている。すなわち、ゲートコンタクト23側に位置するn型のウェル13内の第1のコンタクト用拡散領域24a上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、この第1のコンタクト用拡散領域24aに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第2のウェルコンタクト25bが形成されている。これ以外の構成部分は、上記第1の実施の形態と同じ構成となっている。
【0057】
なお、第2のウェルコンタクト25bが、ゲートコンタクト23側に形成されてもかまわない。
【0058】
これらのCMOSは、図6(a)に示すように、平面上に、複数並んで配置されている。または、図6(b)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。さらに、図6(c)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置する際に、第1の変形例ではnMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSの位置をずらして形成する。
【0059】
図6(b)及び図6(c)では、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。図6(c)では、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合うのゲート電極間の距離に対するデザインルールの制限をさらに緩和することができるため、さらに微細化が可能となる。
【0060】
(第2の変形例)
図7(a)に、本実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面図を示し、図7(b)に、図7(a)の半導体装置のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。この第2の変形例では、上記第1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部分について説明をする。
【0061】
第2の変形例では、図7(a)及び図7(b)に示すように、ゲートコンタクト23側に位置するn型及びp型のウェル13、14内の第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部部には、第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24bに達するコンタクトホールがそれぞれ形成され、これらのコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のウェルコンタクト25a、25bがそれぞれ形成されている。
【0062】
これらのCMOSは、図8(a)に示すように、平面上に、複数並んで配置されている。または、図8(b)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。さらに、図8(c)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置する際に、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSの位置をずらして形成する。
【0063】
図8(b)及び図8(c)では、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。図8(c)では、nMOSFETの上下(または左右)のゲート電極間の距離に対するデザインルールの制限をさらに緩和することができるため、さらに微細化が可能となる。
【0064】
また、本実施の形態では、Si基板にn型のウェル及びp型のウェルを形成することによって、CMOSを形成した例を記載したが、p型のSi基板にn型のウェルを形成することによって、CMOSを構成してもかまわない。また、ウェルコンタクトの個数は、1個または2個形成されている例を記載したが、任意の個数で形成することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図及びA−A断面における要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示す図1のA−A断面における要部断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面図及びB−B断面における要部断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る他の半導体装置の平面図及び要部断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面図及びB−B断面における要部断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面図である。
【図9】従来の半導体装置の平面図及びC−C断面における要部断面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法の工程を示す図9のC−C断面における要部断面図である。
【符号の説明】
11,91 素子分離領域
12,92 Si基板
13,93 n型のウェル
14,94 p型のウェル
15a,95a 第1の素子形成領域
15b,95b 第2の素子形成領域
16,96 ゲート電極
17a,17b,97a,97b 第1の拡散領域
18a,18b,98a,98b 第2の拡散領域
19,99 導電層
21a,21b,101a,101b 第1のコンタクト
22a,22b,102a,102b 第2のコンタクト
23,103 ゲートコンタクト
24a,104a 第1のコンタクト用拡散領域
24b,104b 第2のコンタクト用拡散領域
25a,106a 第1のウェルコンタクト
25b,106b 第2のウェルコンタクト
26,107 層間絶縁膜
31 窒化膜
32 トレンチ
105a 第1のウェルコンタクト形成領域
105b 第2のウェルコンタクト形成領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェルなどにMISFETが形成された半導体装置に係り、特に、この半導体装置のウェルコンタクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
nMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)及びpMOSFETを有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)は、演算装置などのロジック回路に用いられている。
【0003】
図9(a)に、従来のCMOS構造の半導体装置の平面図を示し、図9(b)に、図9(a)の半導体装置のC−C線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。
【0004】
図9(a)及び図9(b)に示すように、Si基板92表面領域に一導電型のn型のウェル93及び異なる導電型のp型のウェル94が形成され、このn型のウェル93及びp型のウェル94内に、素子分離領域91によって分離された第1及び第2の素子形成領域95a、95bがそれぞれ形成されている。この素子分離領域91は、STI(Shallow Trench Isolation)やLOCOS(Local Oxidation of Silicon)技術で形成される。
【0005】
この第1及び第2の素子形成領域95a、95bには、それぞれpMOSFET及びnMOSFETが形成されている。pMOSFETでは、n型のウェル93内にこのウェルと導電型の異なるp型の第1及び第2の拡散領域97a、98aがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域97a、98a間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極96が形成されている。また、この第1及び第2の拡散領域97a、98a上に導電層99がそれぞれ形成されている。一方、nMOSFETでは、p型のウェル94内にこのウェルと導電型の異なるn型の第1及び第2の拡散領域97b、98bがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域97b、98b間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極96が形成され、このゲート電極96はpMOSFETのゲート電極96と共通接続されている。また、この第1及び第2の拡散領域97b、98b上に導電層99がそれぞれ形成されている。
【0006】
また、n型のウェル93には、ウェル93と同導電型のn型の第1のウェルコンタクト形成領域105aが形成され、この第1のウェルコンタクト形成領域105a内には、ウェル93と同導電型のn型の第1のコンタクト用拡散領域104aが形成されている。この第1のコンタクト用拡散領域104a上に導電層99が形成されている。
【0007】
同様に、p型のウェル94には、ウェル94と同導電型のp型の第2のウェルコンタクト形成領域105bが形成され、この第2のウェルコンタクト形成領域105bには、ウェルと同導電型のp型の第2のコンタクト用拡散領域104bが形成されている。この第2のコンタクト用拡散領域104b上に導電層99が形成されている。
【0008】
また、Si基板92表面全面には、層間絶縁膜107が形成され、この層間絶縁膜107にそれぞれ設けた開口部を通じて、第1及び第2の拡散領域97a、98a上の導電層99には、第1及び第2のコンタクト101a、102aが形成されている。第1及び第2の拡散領域97b、98b上の導電層99には、第1及び第2のコンタクト101b、102bが形成されている。ゲート電極96には、ゲートコンタクト103が形成されている。第1のコンタクト用拡散領域104a上の導電層99上には、第1のウェルコンタクト106aが形成され、また、第2のコンタクト用拡散領域104b上の導電層99上には、第2のウェルコンタクト106bがそれぞれ形成されている。
【0009】
そして、これらのCMOSは、平面上に、複数並んで配置されている。または、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。この場合は、上下(または左右)の2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。
【0010】
図10に、上記半導体装置の製造方法の工程断面を示す。図10は、図9のC−C断面における工程断面図である。
【0011】
図10(a)に示すように、Si基板92表面にトレンチ(溝)を形成し、このトレンチ内に絶縁膜を埋め込むことによってSTIなどの素子分離領域91を形成する。この素子分離領域91は、第1及び第2の素子形成領域95a、95bと第1及び第2のウェルコンタクト形成領域105a、105bを素子分離するために形成する。続いて、Si基板92表面にn型のウェル93及びp型のウェル94を形成し、第1及び第2の素子形成領域95a、95bに、ゲート絶縁膜を介してゲート電極(図示しない)を形成する。
【0012】
次に、図10(b)に示すように、第1の素子形成領域95aのn型のウェル93に、p型の第1及び第2の拡散領域97a、98aを形成する(第2の拡散領域98aは図示しない)。同様に、第2の素子形成領域95bのp型のウェル94に、n型の第1及び第2の拡散領域97b、98bを形成する(第2の拡散領域98bは図示しない)。
【0013】
また、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域105a、105b内のn型のウェル93及びp型のウェル94に、n型の第1及びp型の第2のコンタクト用拡散領域104a、104bをそれぞれ形成する。次に、第1及び第2の拡散領域97a、98a、97b、98b、第1及び第2のコンタクト用拡散領域104a、104b及びゲート電極上には、シリサイドからなる導電層99をそれぞれ形成し、その後、Si基板92表面全面に層間絶縁膜107を堆積する。
【0014】
図10(c)に示すように、第1の素子形成領域95aに形成された第1及び第2の拡散領域97a、98a上の層間絶縁膜107部分に、導電層99に達する開口部(コンタクトホール)をそれぞれ形成し、これらのコンタクトホール内に導電性材料をそれぞれ埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト101a,102aをそれぞれ形成する(第2のコンタクト102aは図示しない)。
【0015】
また、第2の素子形成領域95bに形成された第1及び第2の拡散領域97b,98b上の層間絶縁膜107部分に、導電層99に達するコンタクトホールを形成し、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト101b,102bをそれぞれ形成する(第2のコンタクト102bは図示しない)。
【0016】
さらに、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域105a、105bに形成された第1及び第2のコンタクト用拡散領域104a,104b上の層間絶縁膜107部分に、導電層99に達するコンタクトホールをそれぞれ形成し、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のウェルコンタクト106a、106bをそれぞれ形成する。
【0017】
また、ゲート電極上の層間絶縁膜107部分に、ゲート電極に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、図示しないゲートコンタクトを形成する。
【0018】
この種の半導体装置として、特許文献1に、MOSFETのソース領域を配線に接続するコンタクト及びウェル領域を配線に接続するコンタクトを有するCMOS集積回路の例が記載されている。
【0019】
【特許文献1】
特開平11−204657号公報(第2−3頁、図1)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
このような半導体装置では、活性領域として、CMOSを構成する第1及び第2の素子形成領域の他に、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域を設けている。したがって、ゲート電極のフリンジ長L7、ウェルコンタクト形成領域とゲート電極間の距離L8、及び、ウェルコンタクト形成領域とウェルコンタクト(中心)間の距離L9の下限が、デザインルールによって決まっているため、ウェルコンタクト(中心)から素子形成領域までの距離L’(=L7+L8+L9)以下に形成することができない。そのため、素子の占有面積を低減することができず、半導体装置をさらに微細化することができないという問題があった。
【0021】
本発明は、上記した問題点を解決すべくなされたもので、素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明の一態様の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面領域に形成された一導電型のウェルと、前記ウェルの表面領域に形成された異なる導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域を前記ウェル内において分離する素子分離領域と、前記ウェル内の前記素子分離領域下の領域に形成された、一導電型の第2の半導体領域と、前記第1及び第2の半導体領域にそれぞれ接続された第1及び第2のコンタクトと、を具備したことを特徴としている。
【0023】
上記した目的を達成するための本発明の他の態様の半導体装置の製造方法は、半導体基板表面に、素子を分離する溝を形成する工程と、前記半導体基板の前記溝を含む領域表面に一導電型のウェルを形成する工程と、前記ウェル内の前記溝底面に一導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、前記溝内に絶縁膜を埋め込むことによって、素子分離領域を形成する工程と、前記ウェル内の前記溝間のウェル表面に異なる導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記半導体基板の表面に、層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の半導体領域の表面上の前記層間絶縁膜部分に、この第1の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第1の半導体領域に接続された第1のコンタクトを形成する工程と、前記第2の半導体領域の表面上の前記素子分離領域及び前記層間絶縁膜部分に、この第2の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第2の半導体領域に接続された第2のコンタクトを形成する工程と、を具備したことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1乃至図8に本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置を示す。図1(a)に、本実施の形態の半導体装置の平面図を示し、図1(b)に、図1(a)の半導体装置のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。
【0026】
図1(a)及び図1(b)に示すように、Si基板12表面領域に一導電型のn型のウェル13及び異なる導電型のp型のウェル14が形成され、このn型のウェル13及びp型のウェル14内に、素子分離領域11によって分離された第1及び第2の素子形成領域15a、15bがそれぞれ形成されている。この素子分離領域11は、STIやLOCOS技術により形成される。
【0027】
この第1及び第2の素子形成領域15a、15bには、それぞれpMOSFET及びnMOSFETが形成されている。pMOSFETでは、n型のウェル13内に、このウェルと導電型の異なるp型の第1及び第2の拡散領域17a、18aがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域17a、18a間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極16が生成されている。また、この第1及び第2の拡散領域17a、18a上に、導電層19がそれぞれ形成されている。
【0028】
一方、nMOSFETでは、p型のウェル14内にこのウェルと導電型の異なるn型の第1及び第2の拡散領域17b、18bがそれぞれ形成され、この第1及び第2の拡散領域17b、18b間には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極16が生成され、このゲート電極16の一方の端部はpMOSFETのゲート電極16の一方の端部と共通接続されている。また、この第1及び第2の拡散領域17b、18b上に、導電層19がそれぞれ形成されている。
【0029】
また、このゲート電極16の他方の端部は、第1及び第2の素子形成領域15a、15bの外側(図面上の上下)に存在する素子分離領域11上に延在している。このゲート電極16の共通接続された一方の端部及び他方の端部側で、第1及び第2の素子形成領域15a、15bの外側に位置する素子分離領域11部分の下には、n型のウェル13及びp型のウェル14と同導電型で、比較的高濃度なn型の第1及びp型の第2のコンタクト用拡散領域24a、24bがそれぞれ形成されている。
【0030】
また、Si基板12表面全体には、層間絶縁膜26が形成され、第1の素子形成領域15aに形成された第1及び第2の拡散領域17a、18a上の層間絶縁膜26部分に、導電層19に達する開口部(コンタクトホール)がそれぞれ形成され、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21a、22aがそれぞれ形成されている。
【0031】
同様に、第2の素子形成領域15bに形成された第1及び第2の拡散領域17b、18b上の層間絶縁膜26部分に、導電層19に達するコンタクトホールがそれぞれ形成され、これらのコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21b、22bがそれぞれ形成されている。
【0032】
また、第1のコンタクト用拡散領域24a上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、このコンタクト用拡散領域24aに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第1のウェルコンタクト25aが形成されている。
【0033】
同様に、第2のコンタクト用拡散領域24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、このコンタクト用拡散領域24bに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、第2のウェルコンタクト25bが形成されている。
【0034】
さらに、ゲート電極16の共通接続された一方の端部上の層間絶縁膜26部分には、ゲート電極16に達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、ゲートコンタクト23が形成されている。
【0035】
そして、これらのCMOSは、図2(a)に示すように、平面上に、複数並んで配置されている。または、図2(b)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。この場合は、上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。また、図2(c)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置する際に、上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSの位置をずらして形成し、1つのウェルコンタクトを共有することができる。
【0036】
このように形成することによって、隣り合うCMOSのnMOSFET(またはpMOSFET)のゲート電極間の距離に対するデザインルールの制限をさらに緩和することができるため、さらに微細化が可能となる。
【0037】
図3に、本実施の形態の半導体装置の製造方法の工程断面図を示す。図3は、図1(a)のA−A断面における断面図である。
【0038】
図3(a)に示すように、Si基板12の表面に、窒化膜31を形成した後、この窒化膜31をパターニングする。続いて、第1及び第2の素子形成領域15a、15bを素子分離するために、Si基板12表面にトレンチ32(溝)を形成する。
【0039】
次に、Si基板12表面にn型の不純物(例えば、リン)を導入してn型のウェル13を形成し、続いて、低加速エネルギーでn型の不純物を導入し、窒化膜31内及びトレンチ32の表面領域にn型の第1のコンタクト用拡散領域24aを形成する。なお、第1の素子形成領域15aのSi基板12には、表面に窒化膜31が形成されているため、n型の不純物は導入されない。
【0040】
次に、Si基板12表面にp型の不純物(例えば、ボロン)を導入してp型のウェル14を形成し、続いて、低加速エネルギーでp型の不純物を導入し、窒化膜31内及びトレンチ32の表面領域にp型の第2のコンタクト用拡散領域24bを形成する。なお、第2の素子形成領域15bのSi基板12には、表面に窒化膜31が形成されているため、p型の不純物は導入されない。ウェル13、14の不純物濃度は、例えば、5×1017cm−3であり、第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24bの不純物濃度は、例えば、1×1019cm−3 である。
【0041】
また、第1及び第2の素子形成領域15a、15bに、ゲート酸化膜を介してゲート電極(図示しない)を形成する。
【0042】
次に、図3(b)に示すように、トレンチ32に、絶縁膜を埋め込むことによってSTIなどの素子分離領域11を形成する。また、窒化膜31を除去する。この窒化膜31は、トレンチ32を形成する際のハードマスクとして用いられる他、トレンチ32に絶縁膜を埋め込んで素子分離領域11を形成する際のCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程時のストッパとして用いられる。
【0043】
次に、図3(c)に示すように、第1の素子形成領域15aのn型のウェル13に、p型の第1及び第2の拡散領域17a、18aをそれぞれ形成する(第2の拡散領域18aは図示しない)。また、第2の素子形成領域15bのp型のウェル14に、n型の第1及び第2の拡散領域17b、18bをそれぞれ形成する(第2の拡散領域18bは図示しない)。この第1及び第2の拡散領域17a、18a、17b、18bの不純物濃度は、例えば、1×1021cm−3 である。第1及び第2の拡散領域17a、18a、17b、18b及びゲート電極上には、シリサイドを有する導電層19を形成し、Si基板12の表面全面に層間絶縁膜26を堆積する。
【0044】
その後、図3(d)に示すように、第1の素子形成領域15aに形成された第1及び第2の拡散領域17a、18a上の層間絶縁膜26部分に、導電膜19に達するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成(図示しない)した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21a,22aをそれぞれ形成する(第2のコンタクト22aは図示しない)。
【0045】
同様に、第2の素子形成領域15bに形成された第1及び第2の拡散領域17b,18b上の層間絶縁膜26部分に、導電膜19に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成(図示しない)した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のコンタクト21b,22bをそれぞれ形成する(第2のコンタクト22bは図示しない)。
【0046】
また、第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部部に、この第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24bに達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のウェルコンタクト25a、25bをそれぞれ形成する。
【0047】
さらに、ゲート電極16の共通接続された一方の端部上の層間絶縁膜26部分に、導電膜19に達するコンタクトホールホールを形成し、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、ゲートコンタクト23を形成する。
【0048】
本実施の形態によれば、コンタクト用拡散領域が、素子分離領域下のウェル領域に形成され、ウェルコンタクトが、素子分離領域内においてそのコンタクト用拡散領域にコンタクトしている。
【0049】
したがって、活性領域として、CMOSを構成する第1及び第2の素子形成領域の他に、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域を設けていないため、図1中のウェルコンタクト(中心)から素子形成領域までの距離L(=L2)を、図9中のL’よりも短く形成することができ、デザインルールによる制限を緩和することができる。よって、素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、ウェルコンタクトとゲート電極間の距離L1、ウェルコンタクトと素子形成領域の距離L2、及び、隣り合うCMOSにおけるnMOSFET(またはpMOSFET)のゲート電極間の距離(図示しない)を、所定の大きさで形成することが好ましいが、第1及び第2のウェルコンタクト形成領域が設けられていないため、ウェルコンタクトの位置を任意に選択することによって、容易に素子の占有面積を微細化することが可能である。
【0051】
さらに、CMOSを構成するpMOSFET及びnMOSFETの間の素子分離領域下にも、比較的高濃度な第1及び第2のコンタクト用拡散領域が形成されている。したがって、第1及び第2のコンタクト用拡散領域が、第1の拡散領域と第1のウェルの接合や、第2の拡散領域と第2のウェルの接合から伸びる空乏層の広がりを抑制するストッパとして機能し、pMOSFET及びnMOSFETの耐性を向上することが可能である。
【0052】
(第1の変形例)
図4(a)に、本実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面図を示し、図4(b)に、図4(a)の半導体装置のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。この第1の変形例では、上記第1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部分について説明をする。
【0053】
第1の変形例では、図4(a)及び図4(b)に示すように、上記第1の実施の形態における第2のウェルコンタクト25bが、ゲートコンタクト23側に形成されている。すなわち、ゲートコンタクト23側に位置するp型のウェル14内の第2のコンタクト用拡散領域24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、第2のコンタクト用拡散領域24bに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第2のウェルコンタクト25bが形成されている。これ以外の構成部分は、上記第1の実施の形態と同じ構成となっている。
【0054】
なお、第1のウェルコンタクト25aが、ゲートコンタクト23側に形成されてもかまわない。
【0055】
また、図5(a)に、本実施の形態の第1の変形例に係る他の半導体装置の平面図を示し、図5(b)に、図5(a)の半導体装置のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。この第1の変形例では、上記第1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部分について説明をする。
【0056】
第1の変形例では、図5(a)及び図5(b)に示すように、上記第1の実施の形態における第1のウェルコンタクト25aが、ゲートコンタクト23側に形成されている。すなわち、ゲートコンタクト23側に位置するn型のウェル13内の第1のコンタクト用拡散領域24a上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部分には、この第1のコンタクト用拡散領域24aに達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第2のウェルコンタクト25bが形成されている。これ以外の構成部分は、上記第1の実施の形態と同じ構成となっている。
【0057】
なお、第2のウェルコンタクト25bが、ゲートコンタクト23側に形成されてもかまわない。
【0058】
これらのCMOSは、図6(a)に示すように、平面上に、複数並んで配置されている。または、図6(b)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。さらに、図6(c)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置する際に、第1の変形例ではnMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSの位置をずらして形成する。
【0059】
図6(b)及び図6(c)では、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。図6(c)では、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合うのゲート電極間の距離に対するデザインルールの制限をさらに緩和することができるため、さらに微細化が可能となる。
【0060】
(第2の変形例)
図7(a)に、本実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面図を示し、図7(b)に、図7(a)の半導体装置のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図を示す。この第2の変形例では、上記第1の実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部分について説明をする。
【0061】
第2の変形例では、図7(a)及び図7(b)に示すように、ゲートコンタクト23側に位置するn型及びp型のウェル13、14内の第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24b上の素子分離領域11及び層間絶縁膜26部部には、第1及び第2のコンタクト用拡散領域24a、24bに達するコンタクトホールがそれぞれ形成され、これらのコンタクトホール内に、例えば、TINなどの導電性材料をスパッタなどによって形成した後、Wなどの導電性材料を埋め込むことによって、第1及び第2のウェルコンタクト25a、25bがそれぞれ形成されている。
【0062】
これらのCMOSは、図8(a)に示すように、平面上に、複数並んで配置されている。または、図8(b)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置することも可能である。さらに、図8(c)に示すように、ウェルの境界に対して、折り返した構成となるように、複数並べて配置する際に、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSの位置をずらして形成する。
【0063】
図8(b)及び図8(c)では、nMOSFETの上下(または左右)の隣り合う2つのCMOSで、1つのウェルコンタクトを共有することができる。図8(c)では、nMOSFETの上下(または左右)のゲート電極間の距離に対するデザインルールの制限をさらに緩和することができるため、さらに微細化が可能となる。
【0064】
また、本実施の形態では、Si基板にn型のウェル及びp型のウェルを形成することによって、CMOSを形成した例を記載したが、p型のSi基板にn型のウェルを形成することによって、CMOSを構成してもかまわない。また、ウェルコンタクトの個数は、1個または2個形成されている例を記載したが、任意の個数で形成することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、素子の占有面積を低減し、半導体装置をさらに微細化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図及びA−A断面における要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示す図1のA−A断面における要部断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面図及びB−B断面における要部断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る他の半導体装置の平面図及び要部断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面図及びB−B断面における要部断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面図である。
【図9】従来の半導体装置の平面図及びC−C断面における要部断面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法の工程を示す図9のC−C断面における要部断面図である。
【符号の説明】
11,91 素子分離領域
12,92 Si基板
13,93 n型のウェル
14,94 p型のウェル
15a,95a 第1の素子形成領域
15b,95b 第2の素子形成領域
16,96 ゲート電極
17a,17b,97a,97b 第1の拡散領域
18a,18b,98a,98b 第2の拡散領域
19,99 導電層
21a,21b,101a,101b 第1のコンタクト
22a,22b,102a,102b 第2のコンタクト
23,103 ゲートコンタクト
24a,104a 第1のコンタクト用拡散領域
24b,104b 第2のコンタクト用拡散領域
25a,106a 第1のウェルコンタクト
25b,106b 第2のウェルコンタクト
26,107 層間絶縁膜
31 窒化膜
32 トレンチ
105a 第1のウェルコンタクト形成領域
105b 第2のウェルコンタクト形成領域
Claims (13)
- 半導体基板と、
前記半導体基板の表面領域に形成された一導電型のウェルと、
前記ウェルの表面領域に形成された異なる導電型の第1の半導体領域と、
前記第1の半導体領域を前記ウェル内において分離する素子分離領域と、
前記ウェル内の前記素子分離領域下の領域に形成された、一導電型の第2の半導体領域と、
前記第1及び第2の半導体領域にそれぞれ接続された第1及び第2のコンタクトと、
を具備したことを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板と、
前記半導体基板の表面領域にそれぞれ形成された一導電型の第1のウェル及び異なる導電型の第2のウェルと、
前記第1のウェルの表面領域に形成された異なる導電型の第1の半導体領域と、
前記第2のウェルの表面領域に形成された一導電型の第2の半導体領域と、
前記第1及び第2の半導体領域をそれぞれ前記第1及び第2のウェル内において分離する素子分離領域と、
前記第1のウェル内の前記素子分離領域下の領域に形成された、一導電型の第3の半導体領域と、
前記第2のウェル内の前記素子分離領域下の領域に形成された、異なる導電型の第4の半導体領域と、
前記第1乃至第4の半導体領域上にそれぞれ接続された第1乃至第4のコンタクトと、
を具備したことを特徴とする半導体装置。 - 前記第3のコンタクトは、前記第3の半導体領域上の前記素子分離領域に前記第3の半導体領域表面に達する開口部が形成され、前記開口部内に導電性材料が埋め込まれることによって形成され、
前記第4のコンタクトは、前記第4の半導体領域上の前記素子分離領域に、前記第4の半導体領域表面に達する開口部が形成され、前記開口部内に導電性材料が埋め込まれることによって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。 - 前記第1のウェル上に、ゲート絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極と、前記第2のウェル上に、ゲート絶縁膜を介して形成された第2のゲート電極と、を具備したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体装置。
- 前記第1及び第2のゲート電極の一方の端部は、それぞれ前記素子分離領域上において、互いに接続されており、
前記第3及び第4のコンタクトの少なくともどちらかは、前記第1及び第2のゲート電極の他方の端部側の前記素子分離領域に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。 - 前記第1及び第2のゲート電極を一つの単位として構成するセルは、平面上に複数並んで配列されており、
前記第1及び第2のゲート電極に対して、長手方向に隣り合って形成されたセルでは、
それぞれの前記第1または第2のウェルを一体化して共有ウェルとし、かつ、
前記共有ウェルに前記第3または第4のコンタクトを、それぞれ接続して、コンタクトを共有化することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。 - 前記第1及び第2のゲート電極の一方の端部は、前記素子分離領域上において、互いに接続されており、
前記第3及び第4のコンタクトは、前記第1及び第2のゲート電極の一方の端部側に位置する前記素子分離領域に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。 - 前記第1及び第2のゲート電極に対して、長手方向に隣り合って形成されたセルでは、ぞれぞれの前記第1のゲート電極が、垂直方向にずれて形成されるよう、平面上に複数並んで配列されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記第1及び第2のゲート電極を一つの単位として構成するセルは、CMOS回路を構成していることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記第3及び第4の半導体領域の不純物濃度は、それぞれ前記第1及び第2のウェルの不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 半導体基板表面に、素子を分離する溝を形成する工程と、
前記半導体基板の前記溝を含む領域表面に一導電型のウェルを形成する工程と、前記ウェル内の前記溝底面に一導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
前記溝内に絶縁膜を埋め込むことによって、素子分離領域を形成する工程と、
前記ウェル内の前記溝間のウェル表面に異なる導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、
前記半導体基板の表面に、層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面上の前記層間絶縁膜部分に、この第1の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第1の半導体領域に接続された第1のコンタクトを形成する工程と、
前記第2の半導体領域上の前記素子分離領域及び前記層間絶縁膜部分にこの第2の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第2の半導体領域に接続された第2のコンタクトを形成する工程と、
を具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板の表面に、素子を分離する溝を形成する工程と、
前記半導体基板の前記溝を含む領域表面に一導電型の第1のウェル及び異なる導電型の第2のウェルをそれぞれ形成する工程と、
前記第1のウェル内の前記溝底面に一導電型の第3の半導体領域を形成する工程と、
前記第2のウェル内の前記溝底面に異なる導電型の第4の半導体領域を形成する工程と、
前記溝内に絶縁膜を埋め込むことによって、素子分離領域を形成する工程と、
前記第1のウェル内の前記溝間のウェル表面に異なる導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、
前記第2のウェル内の前記溝間のウェル表面に一導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
前記半導体基板表面に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の半導体領域の表面上の前記層間絶縁膜部分に、この第1の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第1の半導体領域に接続された第1のコンタクトを形成する工程と、
前記第2の半導体領域の表面上の前記層間絶縁膜部分に、この第2の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第2の半導体領域に接続された第2のコンタクトを形成する工程と、
前記第3の半導体領域の表面上の前記素子分離領域及び前記層間絶縁膜部分に、この第3の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第3の半導体領域に接続された第3のコンタクトを形成する工程と、
前記第4の半導体領域の表面上の前記素子分離領域及び前記層間絶縁膜部分に、この第4の半導体領域表面に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に導電性材料を埋め込むことによって、この第4の半導体領域に接続された第4のコンタクトを形成する工程と、
を具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第3及び第4の半導体領域の不純物濃度は、前記第1及び第2のウェルの不純物濃度よりも高く形成されていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2007158258A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Sony Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
2003
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