JP2004362205A - 商品情報提供システム及び商品情報提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品情報提供システムにおいて、より多量の商品情報を商品購入者に提供し、さらには、商品の出荷後であっても、商品情報を変更することを可能にする。
【解決手段】商品情報提供システム100は、個々の商品10を特定するための識別記号9が入力された無線ICタグ11と、個々の商品に関する商品情報12が蓄積されている商品情報データベース13と、識別記号を読み取る無線ICタグ読み取り装置14と、無線通信機能を有する端末装置15と、ネットワーク16とからなる。商品購入者4は、無線ICタグから識別記号を読み取った後、商品情報データベースにアクセスし、識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】商品情報提供システム100は、個々の商品10を特定するための識別記号9が入力された無線ICタグ11と、個々の商品に関する商品情報12が蓄積されている商品情報データベース13と、識別記号を読み取る無線ICタグ読み取り装置14と、無線通信機能を有する端末装置15と、ネットワーク16とからなる。商品購入者4は、無線ICタグから識別記号を読み取った後、商品情報データベースにアクセスし、識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個々の商品についての詳細な情報を商品購入者に提供する商品情報提供システム及び商品情報提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多岐にわたる商品が流通している今日においては、商品購入者にとって、購入しようとする商品または購入した商品に関する詳細な情報を得ることの必要性が増大している。逆に、商品提供者にとっても、販売する商品の情報を商品購入者に正確に提供することは販売促進のための重要な要素になっている。
【0003】
従来、商品に関する情報を提供する手段として、バーコードシステムが多用されてきた。
【0004】
しかしながら、バーコードシステムは次のような問題点を有していた。
【0005】
第1の問題点は、バーコードシステムは個々の商品ごとに識別を行うことが不可能であるという点である。
【0006】
バーコードシステムは、一定の面積の中に複数個のバーコードを配列し、そのバーコードの本数や各バーコードの幅などに基づいて、個々の商品に関する情報を提供するものである。通常、バーコードが配列される面積は極めて小さく、このため、バーコードに記憶できる情報量はそれほど多くはない。このため、個々の商品毎に異なる情報をバーコードに記憶させることは不可能であり、必然的に、個々の商品を識別することも不可能であった。
【0007】
第2の問題点は、バーコードに情報を後から追加的に記憶させることが不可能であるという点である。
【0008】
バーコードは、ラベルに印刷されたパターン形状に応じた情報を表している。このため、パターン形状を一旦印刷してしまえば、パターン形状は一義的に決まることになり、後からパターンをバーコードに追加することは不可能であった。
【0009】
このようなバーコードの問題点を解決するため、これまでに種々の商品情報提供システムが提案されている。
【0010】
例えば、特開2002−83250号公報(特許文献1)は、非接触ICタグを用いた商品情報提供システムを提案している。
【0011】
この商品情報提供システムにおいては、商品提供者が、商品に関する情報を非接触ICタグに記憶させた後、非接触ICタグを商品または商品のパッケージに貼り付けて、出荷する。この商品を購入した商品購入者は、タグリーダを用いて、非接触ICタグから商品情報を読み取ることにより、必要な商品情報を得ることができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−83250号公報(図1)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
非接触ICタグに記憶させることができる情報の量はバーコードに記憶させることができる情報の量よりも多いものの、非接触ICタグも、バーコードと同様に、記憶することができる情報の量には制限がある。
【0014】
さらに、商品提供者が非接触ICタグに商品情報を入力することができるのは商品の出荷前の段階だけである。このため、商品出荷後に、商品情報を変更する必要性が生じても、商品情報を変更することは不可能であった。
【0015】
本発明はこのような従来の商品情報提供システムにおける問題点に鑑みてなされたものであり、より多量の商品情報を商品購入者に提供することができ、さらには、商品の出荷後であっても、商品情報の変更の必要性が生じたときには商品情報を変更することが可能な商品情報提供システム及び商品情報提供方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、個々の商品を特定するための識別記号が入力された無線ICタグと、個々の商品に関する商品情報が蓄積されている商品情報データベースと、前記無線ICタグに入力された前記識別記号を読み取る無線ICタグ読み取り装置と、無線通信機能を有する端末装置と、前記商品情報データベースと前記端末装置とを接続するネットワークと、からなる商品情報提供システムであって、商品提供者は前記無線ICタグを個々の商品に取り付け、商品購入者は、前記無線ICタグ読み取り装置を介して個々の商品に取り付けられている前記無線ICタグから前記識別記号を読み取り、前記端末装置を用いて前記ネットワークを介して前記商品情報データベースにアクセスし、前記識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧することができる商品情報提供システムを提供する。
【0017】
本発明に係る商品情報提供システムにおいては、商品提供者は、商品に関する商品情報を作成し、その商品情報を商品情報データベースに蓄積する。各商品には一つの識別記号が予め対応付けられており、その識別記号を特定することにより、その識別記号に対応する商品ひいては商品情報を特定することができる。商品提供者は、商品の出荷前に、各商品にその商品に対応する識別記号が入力された無線ICタグをその商品自体に、あるいは、その商品の包装容器に貼り付ける。各商品は無線ICタグを貼り付けられた状態で流通し、商品購入者に到達する。商品購入者は、前記無線ICタグ読み取り装置を用いて個々の商品に取り付けられている無線ICタグからその商品に対応する識別記号を読み取ると、ネットワークを介して商品情報データベースにアクセスし、その識別記号に対応する商品の商品情報を得ることができる。
【0018】
本発明に係る商品情報提供システムにおいては、各商品の商品情報は商品情報データベースに蓄積されるので、前述の従来の商品情報提供システムにおける非接触ICタグに記憶される商品情報と比較して、極めて多量の商品情報を蓄積することが可能である。このため、商品購入者に対して十分な商品情報を提供することができる。
【0019】
また、商品提供者は商品情報を商品情報データベースに蓄積した後であっても、いつでも任意の時にその商品情報を変更することが可能である。従って、商品情報を変更する必要性が生じたときには、商品提供者はただちに商品情報を変更することができ、商品購入者は最新の商品情報を得ることが可能である。
【0020】
前記商品情報データベースに蓄積されている前記商品情報は前記商品提供者及び前記商品購入者以外の第三者によってその正当性が確認されていることが好ましい。
【0021】
商品提供者及び商品購入者以外の第三者とは、例えば、各商品の商品提供者の集まりである協同組合あるいは各商品の品質保証協会などである。これらの組合または協会に代表される第三者が商品の出荷時あるいは流通中の任意の時に商品情報が正確であるか否かを判定することにより、商品購入者は、より信頼性の高い商品情報を得ることができる。
【0022】
前記無線ICタグには、前記識別記号の他に、前記商品情報データベースのURLが入力されており、前記端末装置は前記無線ICタグ読み取り装置と一体に形成されており、前記無線ICタグ読み取り装置が前記URLを読み取ると、自動的に前記商品情報データベースにアクセスを行うものであることが好ましい。
【0023】
これにより、商品購入者は、商品情報データベースにアクセスする作業を自ら行うことなく、短時間で商品情報を得ることができる。
【0024】
前記無線ICタグは、商品情報を追加して入力することができるように構成することが好ましい。
【0025】
商品提供者が提供した商品に中間加工を施して最終製品とするような場合には、商品購入者にとっては、その中間加工者が行った中間加工に関する情報も必要である。このため、無線ICタグを商品情報の追加入力が可能であるように構成することにより、さらに詳細な商品情報を商品購入者に提供することができる。例えば、商品が食肉であった場合、中間加工者は、自己の名称、加工場所や加工日などを追加の商品情報として無線ICタグに入力することができるようになる。
【0026】
商品購入者が使用する端末装置の形式は特に限定されない。例えば、ディスクトップ型のパーソナルコンピュータを端末装置として用いることができる。この場合、端末装置を携帯端末装置として構成することにより、商品購入者は端末装置を常に持ち歩くことができるようになり、例えば、商店において、商品の購入前に、その商品の商品情報を得ることができるようになる。
【0027】
端末装置を携帯端末装置として構成する場合には、無線ICタグ読み取り装置は携帯端末装置に内蔵されていることが好ましい。
【0028】
無線ICタグ読み取り装置を端末装置とは別体の装置とすることも可能であるが、無線ICタグ読み取り装置を携帯端末装置と一体型のものとすることにより、商品購入者は常に無線ICタグ読み取り装置をも携帯することができ、利便性が向上する。
【0029】
さらに、本発明は、商品提供者が、個々の商品を特定するための識別記号が入力された無線ICタグを個々の商品に取り付ける第一の過程と、商品提供者が個々の商品に関する商品情報を作成し、その商品情報を商品情報データベースに入力する第二の過程と、商品購入者が、無線ICタグ読み取り装置を用いて、前記無線ICタグに入力された前記識別記号を読み取る第三の過程と、前記商品購入者が、端末装置を用いてネットワークを介して前記商品情報データベースにアクセスし、前記識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧する第四の過程と、を備える商品情報提供方法を提供する。
【0030】
本発明に係る商品情報提供方法によっても、上述の本発明に係る商品情報提供システムと同様の効果を得ることができる。
【0031】
本発明に係る商品情報提供方法は、前記商品提供者及び前記商品購入者以外の第三者が前記商品情報の正当性を確認する過程をさらに備えることが好ましい。
【0032】
本発明に係る商品情報提供方法においては、前記商品提供者は、前記第一の過程において、前記識別記号の他に、前記商品情報データベースのURLを前記無線ICタグに入力し、前記商品購入者は、前記第三の過程において、前記識別記号とともに前記URLを読み取り、前記端末装置は、前記URLが読み取られると、自動的に前記商品情報データベースにアクセスを行うものであることが好ましい。
【0033】
本発明に係る商品情報提供方法は、前記商品提供者が、前記商品情報データベースに入力された前記商品情報を変更する過程をさらに備えることが好ましい。
【0034】
本発明に係る商品情報提供方法は、前記商品提供者以外の者が前記無線ICタグに商品情報を追加して入力する過程をさらに備えることが好ましい。
【0035】
本発明に係る商品情報提供方法においては、前記端末装置としては携帯端末装置を用いることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る商品情報提供システム100の構成を示す概念図である。
【0037】
本実施形態に係る商品情報提供システム100は、個々の商品10を特定するための識別記号9が入力された無線ICタグ11と、個々の商品10に関する商品情報12が蓄積されている商品情報データベースとしての保証協会データベース13と、無線ICタグ11に入力された識別記号9を読み取る無線ICタグ読み取り装置14と、無線通信機能を有する端末装置15と、保証協会データベース13と端末装置15とを接続するインターネット16と、から構成されている。
【0038】
無線ICタグ11は、例えば、基板と、容量素子と、基板上に形成されたアンテナコイル状の導体パターンと、から構成することができる。導体パターンと容量素子とは共振回路を形成し、一定周波数の電波を受信すると、無線ICタグ11に蓄積されている情報を発信源に送信する。
【0039】
本実施形態における端末装置15はディスクトップ型パーソナルコンピュータからなる。
【0040】
図2は、本実施形態に係る商品情報提供システム100の動作を示すタイムチャートである。
【0041】
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る商品情報提供システム100の動作を説明する。
【0042】
先ず、商品提供者1は、個々の商品10を特定するための識別記号9を無線ICタグ11に入力する(ステップS101)。
【0043】
次いで、商品提供者1は、識別記号9が入力された無線ICタグ11を商品10に取り付ける(ステップS102)。
【0044】
次いで、商品提供者1は、個々の商品10に関する商品情報12を作成する(ステップS103)。
【0045】
例えば、商品10が生鮮食品などの食料品である場合には、商品情報12としては、例えば、次のものが含まれる。
(1)生産者情報(氏名、住所、電話番号)
(2)生産地名
(3)生産(収穫)日時
(4)生産方法
(5)品質等級
(6)賞味期限
(7)調理方法
(8)産地直送の依頼方法
商品情報12を作成した商品提供者1は、その商品情報12を保証協会4に送信する。商品情報12を受信した保証協会4はその商品情報12を保証協会データベース13に入力する(ステップS104)。この場合、商品提供者1が直接的に保証協会データベース13に入力するようにしてもよい。
【0046】
保証協会4は商品情報12を受信すると、保証協会4はその商品情報12の正当性を確認する(ステップS105)。
【0047】
すなわち、必要があれば、実際の商品を検査して、商品情報12に示されているデータが真実であるか否かを確認する。商品情報12に示されているデータが真実である場合には、保証協会4は受信した商品情報12をそのまま保証協会データベース13に保存する。商品情報12に示されているデータが真実ではない場合には、保証協会4は、その商品情報12を保証協会データベース13から削除するか、あるいは、保証協会データベース13には「この商品に対する商品情報の正当性は確認できませんでした」などの警告を入力する。
【0048】
次いで、商品提供者1は無線ICタグ11が取り付けられた商品10を出荷する(ステップS106)。
【0049】
なお、商品10の出荷と商品情報12の保証協会データベース13への入力の先後は問わない。本実施形態においては、商品10の出荷(ステップS106)に先立って商品情報12の保証協会データベース13への入力(ステップS104)を行ったが、この順序を逆にすることも可能である。
【0050】
出荷された商品10は小売店3において販売される(ステップS107)。
【0051】
商品購入者4が商品10を購入すると(ステップS108)、商品購入者4は無線ICタグ読み取り装置14を用いて、無線ICタグ11に入力された、その商品10の識別記号9を読み取る(ステップS109)。
【0052】
商品購入者4は、商品10の識別記号9を読み取った後、端末装置15を用いてインターネット16を介して保証協会データベース13にアクセスする(ステップS110)。
【0053】
保証協会データベース13にアクセスした商品購入者4は、商品10から読み取った識別記号9に基づいて、その商品10に関する商品情報12を閲覧することができる(ステップS111)。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る商品情報提供システム100においては、各商品10の商品情報12は商品情報データベースとしての保証協会データベース13に蓄積される。このため、前述の従来の商品情報提供システムにおける非接触ICタグに記憶される商品情報と比較して、一つの商品に関して、極めて多量の商品情報12を蓄積することが可能である。このため、商品購入者4に対して十分な商品情報12を提供することができる。
【0055】
また、商品提供者1は商品情報12を保証協会データベース13に蓄積した後であっても、いつでも任意の時にその商品情報12を変更することが可能である。例えば、商品10の出荷後に商品情報12の誤りに気が付いたような場合、あるいは、商品10の出荷後に商品情報12として新しいデータが判明したような場合であっても、商品提供者1はただちに商品情報12を変更することができ、商品購入者4は最新の商品情報12を得ることが可能である。
【0056】
さらに、本実施形態に係る商品情報提供システム100によれば、保証協会データベース13に蓄積されている商品情報12は、商品提供者1及び商品購入者4以外の中立の第三者である保証協会4によって、その正当性が確認される。商品情報12の正当性の確認は商品10の出荷時あるいは出荷後の任意の時期に行われる。このため、商品購入者4は、より信頼性の高い商品情報12を得ることができる。
【0057】
(第2の実施形態)
前述の第1の実施形態においては、各商品10に対する識別記号9のみが無線ICタグ11に入力されていた。このため、購入した商品10に取り付けられている無線ICタグ11から識別記号9を読み取った商品購入者4が保証協会データベース13にアクセスする場合には、そのつど、保証協会データベース13のURLを端末装置15に入力することが必要であった。
【0058】
これに対して、第2の実施形態においては、商品提供者1は、無線ICタグ11に、識別記号9の他に、保証協会データベース13のURLをも入力する(図2のステップS101)。
【0059】
さらに、端末装置15は無線ICタグ読み取り装置14と一体に形成されており、無線ICタグ読み取り装置14が無線ICタグ11から保証協会データベース13のURLを読み取ると、自動的に保証協会データベース13にアクセスを行うように構成されている。
【0060】
このため、商品購入者4は、保証協会データベース13のURLをそのつど端末装置15に入力する必要がなくなり、迅速に商品情報12の閲覧を行うことができる。
【0061】
(第3の実施形態)
第1の実施形態においては、商品10は商品提供者1から小売店3を経て商品購入者4に渡る場合を想定した。実際には、商品10が商品提供者1から小売店3に流通するまでの間に、商品10に対して中間加工を施す場合がある。このように、商品提供者1が提供した商品10に中間加工を施して最終製品とするような場合には、商品購入者4にとっては、その中間加工者が行った中間加工に関する情報も必要である。
【0062】
このため、本実施形態においては、無線ICタグ11は、商品情報12の追加入力が可能であるように構成される。例えば、第1の実施形態における無線ICタグ11はROMとして構成することができるのに対して、本実施形態における無線ICタグ11はRAMとして構成される。これにより、中間加工者も商品情報12を追加的に無線ICタグ11に入力することができるようになり、商品購入者4はさらに詳細な商品情報12を得ることができる。
【0063】
例えば、商品10が食肉であった場合、中間加工者は、自己の名称、加工場所、加工日、加工方法その他の必要事項などを追加の商品情報12として無線ICタグ11に入力することができるようになる。
【0064】
(第4の実施形態)
上述の第1の実施形態においては、商品購入者4が使用する端末装置15はディスクトップ型のパーソナルコンピュータとして構成されていたが、本実施形態においては、端末装置15は無線ICタグ読み取り装置14を内蔵した携帯式端末装置として構成される。
【0065】
例えば、端末装置15は、ネットワーク通信可能な携帯電話装置として構成することができる。
【0066】
このように、端末装置15を携帯式端末装置として構成することにより、商品購入者4は端末装置15を常に携帯することができるようになり、例えば、商店において、商品10の購入前に、その商品10の商品情報12を閲覧し、その商品10を購入するか否かを決めることができる。
【0067】
上述の実施形態においては、保証協会データベース13と商品購入者4の端末装置15とを接続するネットワークとしてインターネット16を採用したが、他のネットワークを用いることも可能である。例えば、公衆回線のパケット交換網あるいは公衆回線交換網を用いることもできる。また、その伝送方式も無線方式に限定されるものではなく、有線方式も含まれる。
【0068】
また、商品提供者1及び商品購入者4以外の中立の第三者として保証協会2を選定したが、商品提供者1及び商品購入者4に対して中立性を確保することができれば、保証協会2以外の者または組織を選定することも可能である。例えば、その商品10を扱う同業者組合を選定することも可能である。
【0069】
また、本実施形態においては、保証協会2による商品情報12の正当性の確認(ステップS105)はその商品10の出荷時に行ったが、商品情報12の正当性の確認は、出荷時に代えて、例えば、その商品10が流通段階にあるときに行ってもよく、あるいは、出荷時及び流通時の双方において行うこともできる。保証協会2が商品情報12の正当性の確認を行う時期は特に限定されない。
【0070】
【発明の効果】
本発明に係る商品情報提供システムまたは商品情報提供方法によれば、次の効果を得ることができる。
【0071】
第一に、極めて多量の商品情報を商品購入者に対して提供することができる。
【0072】
従来の商品情報提供システムにおいては、商品情報は、商品に取り付けられる非接触ICタグに記憶されていたので、情報量は極めて限られていた。
【0073】
これに対して、本発明に係る商品情報提供システムまたは商品情報提供方法においては、各商品の商品情報は商品情報データベースに蓄積されるので、前述の従来の商品情報提供システムにおける非接触ICタグに記憶される商品情報と比較して、極めて多量の商品情報を蓄積することが可能である。このため、商品購入者に対して十分な商品情報を提供することができる。
【0074】
第二に、最新の情報を商品購入者に対して提供することができる。
【0075】
従来の商品情報提供システムにおいては、商品情報は非接触ICタグにのみ記憶されていたため、一旦商品を出荷した後では、商品情報を変更する必要性が生じた場合であっても、商品情報の変更は不可能であった。
【0076】
これに対して、本発明に係る商品情報提供システムまたは商品情報提供方法においては、商品情報は、無線ICタグではなく、無線ICタグとは別個に用意されている商品情報データベースに蓄積されるため、商品提供者は、商品を出荷した後であっても、いつでも任意の時に商品情報を変更することが可能である。従って、商品情報を変更する必要性が生じたときには、商品提供者はただちに商品情報を変更することができ、商品購入者は最新の商品情報を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る商品情報提供システムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る商品情報提供システムの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 商品提供者
2 保証協会
3 小売店
4 商品購入者
9 識別記号
10 商品
11 無線ICタグ
12 商品情報
13 保証協会データベース
14 無線ICタグ読み取り装置
15 端末装置
16 インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、個々の商品についての詳細な情報を商品購入者に提供する商品情報提供システム及び商品情報提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多岐にわたる商品が流通している今日においては、商品購入者にとって、購入しようとする商品または購入した商品に関する詳細な情報を得ることの必要性が増大している。逆に、商品提供者にとっても、販売する商品の情報を商品購入者に正確に提供することは販売促進のための重要な要素になっている。
【0003】
従来、商品に関する情報を提供する手段として、バーコードシステムが多用されてきた。
【0004】
しかしながら、バーコードシステムは次のような問題点を有していた。
【0005】
第1の問題点は、バーコードシステムは個々の商品ごとに識別を行うことが不可能であるという点である。
【0006】
バーコードシステムは、一定の面積の中に複数個のバーコードを配列し、そのバーコードの本数や各バーコードの幅などに基づいて、個々の商品に関する情報を提供するものである。通常、バーコードが配列される面積は極めて小さく、このため、バーコードに記憶できる情報量はそれほど多くはない。このため、個々の商品毎に異なる情報をバーコードに記憶させることは不可能であり、必然的に、個々の商品を識別することも不可能であった。
【0007】
第2の問題点は、バーコードに情報を後から追加的に記憶させることが不可能であるという点である。
【0008】
バーコードは、ラベルに印刷されたパターン形状に応じた情報を表している。このため、パターン形状を一旦印刷してしまえば、パターン形状は一義的に決まることになり、後からパターンをバーコードに追加することは不可能であった。
【0009】
このようなバーコードの問題点を解決するため、これまでに種々の商品情報提供システムが提案されている。
【0010】
例えば、特開2002−83250号公報(特許文献1)は、非接触ICタグを用いた商品情報提供システムを提案している。
【0011】
この商品情報提供システムにおいては、商品提供者が、商品に関する情報を非接触ICタグに記憶させた後、非接触ICタグを商品または商品のパッケージに貼り付けて、出荷する。この商品を購入した商品購入者は、タグリーダを用いて、非接触ICタグから商品情報を読み取ることにより、必要な商品情報を得ることができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−83250号公報(図1)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
非接触ICタグに記憶させることができる情報の量はバーコードに記憶させることができる情報の量よりも多いものの、非接触ICタグも、バーコードと同様に、記憶することができる情報の量には制限がある。
【0014】
さらに、商品提供者が非接触ICタグに商品情報を入力することができるのは商品の出荷前の段階だけである。このため、商品出荷後に、商品情報を変更する必要性が生じても、商品情報を変更することは不可能であった。
【0015】
本発明はこのような従来の商品情報提供システムにおける問題点に鑑みてなされたものであり、より多量の商品情報を商品購入者に提供することができ、さらには、商品の出荷後であっても、商品情報の変更の必要性が生じたときには商品情報を変更することが可能な商品情報提供システム及び商品情報提供方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、個々の商品を特定するための識別記号が入力された無線ICタグと、個々の商品に関する商品情報が蓄積されている商品情報データベースと、前記無線ICタグに入力された前記識別記号を読み取る無線ICタグ読み取り装置と、無線通信機能を有する端末装置と、前記商品情報データベースと前記端末装置とを接続するネットワークと、からなる商品情報提供システムであって、商品提供者は前記無線ICタグを個々の商品に取り付け、商品購入者は、前記無線ICタグ読み取り装置を介して個々の商品に取り付けられている前記無線ICタグから前記識別記号を読み取り、前記端末装置を用いて前記ネットワークを介して前記商品情報データベースにアクセスし、前記識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧することができる商品情報提供システムを提供する。
【0017】
本発明に係る商品情報提供システムにおいては、商品提供者は、商品に関する商品情報を作成し、その商品情報を商品情報データベースに蓄積する。各商品には一つの識別記号が予め対応付けられており、その識別記号を特定することにより、その識別記号に対応する商品ひいては商品情報を特定することができる。商品提供者は、商品の出荷前に、各商品にその商品に対応する識別記号が入力された無線ICタグをその商品自体に、あるいは、その商品の包装容器に貼り付ける。各商品は無線ICタグを貼り付けられた状態で流通し、商品購入者に到達する。商品購入者は、前記無線ICタグ読み取り装置を用いて個々の商品に取り付けられている無線ICタグからその商品に対応する識別記号を読み取ると、ネットワークを介して商品情報データベースにアクセスし、その識別記号に対応する商品の商品情報を得ることができる。
【0018】
本発明に係る商品情報提供システムにおいては、各商品の商品情報は商品情報データベースに蓄積されるので、前述の従来の商品情報提供システムにおける非接触ICタグに記憶される商品情報と比較して、極めて多量の商品情報を蓄積することが可能である。このため、商品購入者に対して十分な商品情報を提供することができる。
【0019】
また、商品提供者は商品情報を商品情報データベースに蓄積した後であっても、いつでも任意の時にその商品情報を変更することが可能である。従って、商品情報を変更する必要性が生じたときには、商品提供者はただちに商品情報を変更することができ、商品購入者は最新の商品情報を得ることが可能である。
【0020】
前記商品情報データベースに蓄積されている前記商品情報は前記商品提供者及び前記商品購入者以外の第三者によってその正当性が確認されていることが好ましい。
【0021】
商品提供者及び商品購入者以外の第三者とは、例えば、各商品の商品提供者の集まりである協同組合あるいは各商品の品質保証協会などである。これらの組合または協会に代表される第三者が商品の出荷時あるいは流通中の任意の時に商品情報が正確であるか否かを判定することにより、商品購入者は、より信頼性の高い商品情報を得ることができる。
【0022】
前記無線ICタグには、前記識別記号の他に、前記商品情報データベースのURLが入力されており、前記端末装置は前記無線ICタグ読み取り装置と一体に形成されており、前記無線ICタグ読み取り装置が前記URLを読み取ると、自動的に前記商品情報データベースにアクセスを行うものであることが好ましい。
【0023】
これにより、商品購入者は、商品情報データベースにアクセスする作業を自ら行うことなく、短時間で商品情報を得ることができる。
【0024】
前記無線ICタグは、商品情報を追加して入力することができるように構成することが好ましい。
【0025】
商品提供者が提供した商品に中間加工を施して最終製品とするような場合には、商品購入者にとっては、その中間加工者が行った中間加工に関する情報も必要である。このため、無線ICタグを商品情報の追加入力が可能であるように構成することにより、さらに詳細な商品情報を商品購入者に提供することができる。例えば、商品が食肉であった場合、中間加工者は、自己の名称、加工場所や加工日などを追加の商品情報として無線ICタグに入力することができるようになる。
【0026】
商品購入者が使用する端末装置の形式は特に限定されない。例えば、ディスクトップ型のパーソナルコンピュータを端末装置として用いることができる。この場合、端末装置を携帯端末装置として構成することにより、商品購入者は端末装置を常に持ち歩くことができるようになり、例えば、商店において、商品の購入前に、その商品の商品情報を得ることができるようになる。
【0027】
端末装置を携帯端末装置として構成する場合には、無線ICタグ読み取り装置は携帯端末装置に内蔵されていることが好ましい。
【0028】
無線ICタグ読み取り装置を端末装置とは別体の装置とすることも可能であるが、無線ICタグ読み取り装置を携帯端末装置と一体型のものとすることにより、商品購入者は常に無線ICタグ読み取り装置をも携帯することができ、利便性が向上する。
【0029】
さらに、本発明は、商品提供者が、個々の商品を特定するための識別記号が入力された無線ICタグを個々の商品に取り付ける第一の過程と、商品提供者が個々の商品に関する商品情報を作成し、その商品情報を商品情報データベースに入力する第二の過程と、商品購入者が、無線ICタグ読み取り装置を用いて、前記無線ICタグに入力された前記識別記号を読み取る第三の過程と、前記商品購入者が、端末装置を用いてネットワークを介して前記商品情報データベースにアクセスし、前記識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧する第四の過程と、を備える商品情報提供方法を提供する。
【0030】
本発明に係る商品情報提供方法によっても、上述の本発明に係る商品情報提供システムと同様の効果を得ることができる。
【0031】
本発明に係る商品情報提供方法は、前記商品提供者及び前記商品購入者以外の第三者が前記商品情報の正当性を確認する過程をさらに備えることが好ましい。
【0032】
本発明に係る商品情報提供方法においては、前記商品提供者は、前記第一の過程において、前記識別記号の他に、前記商品情報データベースのURLを前記無線ICタグに入力し、前記商品購入者は、前記第三の過程において、前記識別記号とともに前記URLを読み取り、前記端末装置は、前記URLが読み取られると、自動的に前記商品情報データベースにアクセスを行うものであることが好ましい。
【0033】
本発明に係る商品情報提供方法は、前記商品提供者が、前記商品情報データベースに入力された前記商品情報を変更する過程をさらに備えることが好ましい。
【0034】
本発明に係る商品情報提供方法は、前記商品提供者以外の者が前記無線ICタグに商品情報を追加して入力する過程をさらに備えることが好ましい。
【0035】
本発明に係る商品情報提供方法においては、前記端末装置としては携帯端末装置を用いることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る商品情報提供システム100の構成を示す概念図である。
【0037】
本実施形態に係る商品情報提供システム100は、個々の商品10を特定するための識別記号9が入力された無線ICタグ11と、個々の商品10に関する商品情報12が蓄積されている商品情報データベースとしての保証協会データベース13と、無線ICタグ11に入力された識別記号9を読み取る無線ICタグ読み取り装置14と、無線通信機能を有する端末装置15と、保証協会データベース13と端末装置15とを接続するインターネット16と、から構成されている。
【0038】
無線ICタグ11は、例えば、基板と、容量素子と、基板上に形成されたアンテナコイル状の導体パターンと、から構成することができる。導体パターンと容量素子とは共振回路を形成し、一定周波数の電波を受信すると、無線ICタグ11に蓄積されている情報を発信源に送信する。
【0039】
本実施形態における端末装置15はディスクトップ型パーソナルコンピュータからなる。
【0040】
図2は、本実施形態に係る商品情報提供システム100の動作を示すタイムチャートである。
【0041】
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る商品情報提供システム100の動作を説明する。
【0042】
先ず、商品提供者1は、個々の商品10を特定するための識別記号9を無線ICタグ11に入力する(ステップS101)。
【0043】
次いで、商品提供者1は、識別記号9が入力された無線ICタグ11を商品10に取り付ける(ステップS102)。
【0044】
次いで、商品提供者1は、個々の商品10に関する商品情報12を作成する(ステップS103)。
【0045】
例えば、商品10が生鮮食品などの食料品である場合には、商品情報12としては、例えば、次のものが含まれる。
(1)生産者情報(氏名、住所、電話番号)
(2)生産地名
(3)生産(収穫)日時
(4)生産方法
(5)品質等級
(6)賞味期限
(7)調理方法
(8)産地直送の依頼方法
商品情報12を作成した商品提供者1は、その商品情報12を保証協会4に送信する。商品情報12を受信した保証協会4はその商品情報12を保証協会データベース13に入力する(ステップS104)。この場合、商品提供者1が直接的に保証協会データベース13に入力するようにしてもよい。
【0046】
保証協会4は商品情報12を受信すると、保証協会4はその商品情報12の正当性を確認する(ステップS105)。
【0047】
すなわち、必要があれば、実際の商品を検査して、商品情報12に示されているデータが真実であるか否かを確認する。商品情報12に示されているデータが真実である場合には、保証協会4は受信した商品情報12をそのまま保証協会データベース13に保存する。商品情報12に示されているデータが真実ではない場合には、保証協会4は、その商品情報12を保証協会データベース13から削除するか、あるいは、保証協会データベース13には「この商品に対する商品情報の正当性は確認できませんでした」などの警告を入力する。
【0048】
次いで、商品提供者1は無線ICタグ11が取り付けられた商品10を出荷する(ステップS106)。
【0049】
なお、商品10の出荷と商品情報12の保証協会データベース13への入力の先後は問わない。本実施形態においては、商品10の出荷(ステップS106)に先立って商品情報12の保証協会データベース13への入力(ステップS104)を行ったが、この順序を逆にすることも可能である。
【0050】
出荷された商品10は小売店3において販売される(ステップS107)。
【0051】
商品購入者4が商品10を購入すると(ステップS108)、商品購入者4は無線ICタグ読み取り装置14を用いて、無線ICタグ11に入力された、その商品10の識別記号9を読み取る(ステップS109)。
【0052】
商品購入者4は、商品10の識別記号9を読み取った後、端末装置15を用いてインターネット16を介して保証協会データベース13にアクセスする(ステップS110)。
【0053】
保証協会データベース13にアクセスした商品購入者4は、商品10から読み取った識別記号9に基づいて、その商品10に関する商品情報12を閲覧することができる(ステップS111)。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る商品情報提供システム100においては、各商品10の商品情報12は商品情報データベースとしての保証協会データベース13に蓄積される。このため、前述の従来の商品情報提供システムにおける非接触ICタグに記憶される商品情報と比較して、一つの商品に関して、極めて多量の商品情報12を蓄積することが可能である。このため、商品購入者4に対して十分な商品情報12を提供することができる。
【0055】
また、商品提供者1は商品情報12を保証協会データベース13に蓄積した後であっても、いつでも任意の時にその商品情報12を変更することが可能である。例えば、商品10の出荷後に商品情報12の誤りに気が付いたような場合、あるいは、商品10の出荷後に商品情報12として新しいデータが判明したような場合であっても、商品提供者1はただちに商品情報12を変更することができ、商品購入者4は最新の商品情報12を得ることが可能である。
【0056】
さらに、本実施形態に係る商品情報提供システム100によれば、保証協会データベース13に蓄積されている商品情報12は、商品提供者1及び商品購入者4以外の中立の第三者である保証協会4によって、その正当性が確認される。商品情報12の正当性の確認は商品10の出荷時あるいは出荷後の任意の時期に行われる。このため、商品購入者4は、より信頼性の高い商品情報12を得ることができる。
【0057】
(第2の実施形態)
前述の第1の実施形態においては、各商品10に対する識別記号9のみが無線ICタグ11に入力されていた。このため、購入した商品10に取り付けられている無線ICタグ11から識別記号9を読み取った商品購入者4が保証協会データベース13にアクセスする場合には、そのつど、保証協会データベース13のURLを端末装置15に入力することが必要であった。
【0058】
これに対して、第2の実施形態においては、商品提供者1は、無線ICタグ11に、識別記号9の他に、保証協会データベース13のURLをも入力する(図2のステップS101)。
【0059】
さらに、端末装置15は無線ICタグ読み取り装置14と一体に形成されており、無線ICタグ読み取り装置14が無線ICタグ11から保証協会データベース13のURLを読み取ると、自動的に保証協会データベース13にアクセスを行うように構成されている。
【0060】
このため、商品購入者4は、保証協会データベース13のURLをそのつど端末装置15に入力する必要がなくなり、迅速に商品情報12の閲覧を行うことができる。
【0061】
(第3の実施形態)
第1の実施形態においては、商品10は商品提供者1から小売店3を経て商品購入者4に渡る場合を想定した。実際には、商品10が商品提供者1から小売店3に流通するまでの間に、商品10に対して中間加工を施す場合がある。このように、商品提供者1が提供した商品10に中間加工を施して最終製品とするような場合には、商品購入者4にとっては、その中間加工者が行った中間加工に関する情報も必要である。
【0062】
このため、本実施形態においては、無線ICタグ11は、商品情報12の追加入力が可能であるように構成される。例えば、第1の実施形態における無線ICタグ11はROMとして構成することができるのに対して、本実施形態における無線ICタグ11はRAMとして構成される。これにより、中間加工者も商品情報12を追加的に無線ICタグ11に入力することができるようになり、商品購入者4はさらに詳細な商品情報12を得ることができる。
【0063】
例えば、商品10が食肉であった場合、中間加工者は、自己の名称、加工場所、加工日、加工方法その他の必要事項などを追加の商品情報12として無線ICタグ11に入力することができるようになる。
【0064】
(第4の実施形態)
上述の第1の実施形態においては、商品購入者4が使用する端末装置15はディスクトップ型のパーソナルコンピュータとして構成されていたが、本実施形態においては、端末装置15は無線ICタグ読み取り装置14を内蔵した携帯式端末装置として構成される。
【0065】
例えば、端末装置15は、ネットワーク通信可能な携帯電話装置として構成することができる。
【0066】
このように、端末装置15を携帯式端末装置として構成することにより、商品購入者4は端末装置15を常に携帯することができるようになり、例えば、商店において、商品10の購入前に、その商品10の商品情報12を閲覧し、その商品10を購入するか否かを決めることができる。
【0067】
上述の実施形態においては、保証協会データベース13と商品購入者4の端末装置15とを接続するネットワークとしてインターネット16を採用したが、他のネットワークを用いることも可能である。例えば、公衆回線のパケット交換網あるいは公衆回線交換網を用いることもできる。また、その伝送方式も無線方式に限定されるものではなく、有線方式も含まれる。
【0068】
また、商品提供者1及び商品購入者4以外の中立の第三者として保証協会2を選定したが、商品提供者1及び商品購入者4に対して中立性を確保することができれば、保証協会2以外の者または組織を選定することも可能である。例えば、その商品10を扱う同業者組合を選定することも可能である。
【0069】
また、本実施形態においては、保証協会2による商品情報12の正当性の確認(ステップS105)はその商品10の出荷時に行ったが、商品情報12の正当性の確認は、出荷時に代えて、例えば、その商品10が流通段階にあるときに行ってもよく、あるいは、出荷時及び流通時の双方において行うこともできる。保証協会2が商品情報12の正当性の確認を行う時期は特に限定されない。
【0070】
【発明の効果】
本発明に係る商品情報提供システムまたは商品情報提供方法によれば、次の効果を得ることができる。
【0071】
第一に、極めて多量の商品情報を商品購入者に対して提供することができる。
【0072】
従来の商品情報提供システムにおいては、商品情報は、商品に取り付けられる非接触ICタグに記憶されていたので、情報量は極めて限られていた。
【0073】
これに対して、本発明に係る商品情報提供システムまたは商品情報提供方法においては、各商品の商品情報は商品情報データベースに蓄積されるので、前述の従来の商品情報提供システムにおける非接触ICタグに記憶される商品情報と比較して、極めて多量の商品情報を蓄積することが可能である。このため、商品購入者に対して十分な商品情報を提供することができる。
【0074】
第二に、最新の情報を商品購入者に対して提供することができる。
【0075】
従来の商品情報提供システムにおいては、商品情報は非接触ICタグにのみ記憶されていたため、一旦商品を出荷した後では、商品情報を変更する必要性が生じた場合であっても、商品情報の変更は不可能であった。
【0076】
これに対して、本発明に係る商品情報提供システムまたは商品情報提供方法においては、商品情報は、無線ICタグではなく、無線ICタグとは別個に用意されている商品情報データベースに蓄積されるため、商品提供者は、商品を出荷した後であっても、いつでも任意の時に商品情報を変更することが可能である。従って、商品情報を変更する必要性が生じたときには、商品提供者はただちに商品情報を変更することができ、商品購入者は最新の商品情報を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る商品情報提供システムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る商品情報提供システムの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 商品提供者
2 保証協会
3 小売店
4 商品購入者
9 識別記号
10 商品
11 無線ICタグ
12 商品情報
13 保証協会データベース
14 無線ICタグ読み取り装置
15 端末装置
16 インターネット
Claims (12)
- 個々の商品を特定するための識別記号が入力された無線ICタグと、
個々の商品に関する商品情報が蓄積されている商品情報データベースと、
前記無線ICタグに入力された前記識別記号を読み取る無線ICタグ読み取り装置と、
無線通信機能を有する端末装置と、
前記商品情報データベースと前記端末装置とを接続するネットワークと、
からなる商品情報提供システムであって、
商品提供者は前記無線ICタグを個々の商品に取り付け、
商品購入者は、前記無線ICタグ読み取り装置を介して個々の商品に取り付けられている前記無線ICタグから前記識別記号を読み取り、前記端末装置を用いて前記ネットワークを介して前記商品情報データベースにアクセスし、前記識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧することができる商品情報提供システム。 - 前記商品情報データベースに蓄積されている前記商品情報は前記商品提供者及び前記商品購入者以外の第三者によってその正当性が確認されていることを特徴とする請求項1に記載の商品情報提供システム。
- 前記無線ICタグには、前記識別記号の他に、前記商品情報データベースのURLが入力されており、前記端末装置は前記無線ICタグ読み取り装置と一体に形成されており、前記無線ICタグ読み取り装置が前記URLを読み取ると、自動的に前記商品情報データベースにアクセスを行うものであることを特徴とする請求項1または2に記載の商品情報提供システム。
- 前記無線ICタグには商品情報を追加して入力することができることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の商品情報提供システム。
- 前記端末装置は携帯端末装置であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の商品情報提供システム。
- 前記無線ICタグ読み取り装置は前記携帯端末装置に内蔵されていることを特徴とする請求項5に記載の商品情報提供システム。
- 商品提供者が、個々の商品を特定するための識別記号が入力された無線ICタグを個々の商品に取り付ける第一の過程と、
商品提供者が個々の商品に関する商品情報を作成し、その商品情報を商品情報データベースに入力する第二の過程と、
商品購入者が、無線ICタグ読み取り装置を用いて、前記無線ICタグに入力された前記識別記号を読み取る第三の過程と、
前記商品購入者が、端末装置を用いてネットワークを介して前記商品情報データベースにアクセスし、前記識別記号により特定された商品の商品情報を閲覧する第四の過程と、
を備える商品情報提供方法。 - 前記商品提供者及び前記商品購入者以外の第三者が前記商品情報の正当性を確認する過程をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の商品情報提供方法。
- 前記商品提供者は、前記第一の過程において、前記識別記号の他に、前記商品情報データベースのURLを前記無線ICタグに入力し、
前記商品購入者は、前記第三の過程において、前記識別記号とともに前記URLを読み取り、
前記端末装置は、前記URLが読み取られると、自動的に前記商品情報データベースにアクセスを行うものであることを特徴とする請求項7または8に記載の商品情報提供方法。 - 前記商品提供者が、前記商品情報データベースに入力された前記商品情報を変更する過程をさらに備えることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の商品情報提供方法。
- 前記商品提供者以外の者が前記無線ICタグに商品情報を追加して入力する過程をさらに備えることを特徴とする請求項7乃至10の何れか一項に記載の商品情報提供方法。
- 前記端末装置は携帯端末装置であることを特徴とする請求項7乃至11の何れか一項に記載の商品情報提供方法。
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WO2021090221A1 (ja) * | 2019-11-08 | 2021-05-14 | ゼン フーズ(エスジーピー)プライベート リミテッド | 物流管理システム |
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2003
- 2003-06-04 JP JP2003159036A patent/JP2004362205A/ja active Pending
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