JP2004362164A

JP2004362164A - 医療機器レンタルシステム

Info

Publication number: JP2004362164A
Application number: JP2003158461A
Authority: JP
Inventors: Hidemichi Suzuki; 英理鈴木; Masanori Atomachi; 昌紀後町; Jun Hasegawa; 準長谷川; Naoshi Kuroshima; 尚士黒島; Toshiaki Noguchi; 利昭野口
Original assignee: Olympus Corp
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 2003-06-03
Filing date: 2003-06-03
Publication date: 2004-12-24
Also published as: EP1630731A4; US20040249671A1; KR20050121710A; WO2004109572A1; AU2003292800B2; EP1630731A1; AU2003292800A1; CN1771507A

Abstract

【課題】病院から依頼された医療機器をレンタルし、安価で効率的な医療検査を支援する。
【解決手段】医療機器レンタルシステム１は、複数の病院２と、これら病院２と医療機器のレンタル契約を結んだレンタル業者が運営する医療機器レンタルセンタ３とから構成され、病院２と医療機器レンタルセンタ３は通信回線４により接続されている。医療機器レンタルセンタ３は、ストックルームにある病院所望の内視鏡装置を指定日時に出荷し、病院２の検査室で検査後に回収し、リプロセスルームでレンタルした内視鏡装置を洗滌・消毒等したのちストックルームに収納する。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療機器を有料にて医療機関にレンタルする医療機器レンタルシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、内視鏡による診察・検査が、病院の大小に係わらず広く普及してきている。内視鏡検査では、体腔内の患部を非侵襲で観察でき、且つ疑いのある生体組織の生検が容易に行えるため、初期診断や確定診断に大きな役割を果たしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内視鏡検査を行なう病院にとって現在下記のような沢山の問題点がある。
【０００４】
（１−１）内視鏡システムは、高価で小病院で購入するのは予算的に大変であり、かつリプロセス（洗浄、消毒および滅菌）装置も高価で小病院で購入するのは予算的に大変。
【０００５】
（１−２）内視鏡を正しくリプロセスし、また作業者の安全を確保するには、教育された専任者が必要。
【０００６】
（１−３）内視鏡のリプロセスに多くの工数を費やす。
【０００７】
（１−４）リプロセス装置の設置スペースを確保できない。
【０００８】
（１−５）内視鏡を症例間に使おうとすると、リプロセス時間が長いため、沢山の内視鏡を用意しなければならない。
【０００９】
（１−６）症例の多い、大病院でも内視鏡を沢山用意するのは、予算的にも保管スペース的にも大変なので、１日の症例数に限りがある。
【００１０】
（１−７）漏検チェックなどの内視鏡の保守点検が必要である。
【００１１】
（１−８）使いたい内視鏡機種があるが、めったに使わないので予算が取れず、購入できない。
【００１２】
（１−９）内視鏡新製品が出たがすぐには予算が取れず買い換えられない。
【００１３】
一方、内視鏡検査を受ける患者にとっても、下記のような問題がある。
【００１４】
（２−１）使われている内視鏡のリプロセス履歴が分からないので不安である。
【００１５】
（２−２）内視鏡検査を受けるために、内視鏡システムの揃っている遠くの大病院に行かなければならない場合がある。
【００１６】
上記問題点を解決するため、昨今病院では院内の洗浄、消毒および滅菌などのリプロセスが必要な器具を外部業者にリプロセス委託をしている。その形態は一部を除きほとんどが病院内で委託業者がリプロセスを行なうもで、一部は病院外に持ち出してリプロセスを行なっている。
【００１７】
しかし、これらの業務委託では、上記問題点を全て満足することはできない。すなわち、内視鏡を購入しなくてはならないことや、院内でリプロセスする場合は、リプロセス装置を購入し設置しなければならない。また、新製品がすぐには使えないなどの問題は残ってしまう。
【００１８】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、病院から依頼された医療機器をレンタルし、安価で効率的な医療検査を支援することのできる医療機器レンタルシステムを提供することを目的としている。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
本発明の医療機器レンタルシステムは、
病院と、前記病院が必要な医療機器をレンタルサービスするサービス業者とからなる医療機器レンタルシステムにおいて、
前記病院が、
診断結果に基づく医療検査の種別を入力する検査種別入力手段と、
前記医療検査の検査日時を指定する検査日時指定手段と、
前記検査日時指定手段が指定した日時に前記医療検査に必要な医療機器のレンタルを前記サービス業者に依頼するレンタル依頼手段と
を有し、
前記サービス業者が、
前記レンタル依頼手段手段からの依頼に基づき、前記必要な医療機器を確保する医療機器確保手段と、
前記機材確保手段が確保した医療機器を前記検査日時指定手段が指定した日時に前記病院に搬出する医療機器搬出手段と、
レンタル終了後に前記医療機器を回収し、前記医療機器をリプロセスするリプロセス手段と
有して構成される。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【００２１】
図１ないし図７は本発明の一実施の形態に係わり、図１は医療機器レンタルシステムの構成を示す構成図、図２は図１の病院及び医療機器レンタルセンタの構成を示す構成図、図３は図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第１の図、図４は図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第２の図、図５は図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第３の図、図６は図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第４の図、図７は図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第５の図である。
【００２２】
図１に示すように、本実施の形態の医療機器レンタルシステム１は、複数の病院２と、これら病院２と医療機器のレンタル契約を結んだレンタル業者が運営する医療機器レンタルセンタ３とから構成され、病院２と医療機器レンタルセンタ３は通信回線４により接続されている。本実施の形態では、以下医療機器のレンタルを内視鏡装置を例に説明する。
【００２３】
図２に示すように、病院２は、来院した患者情報及び患者の症状情報を入力、受診科を患者に指定する受付端末２１と、指定された受診科の診察室内に配置され、受付端末２１からの患者情報及び患者の症状情報を受信すると共に診察後に電子カルテを作成する診察室端末２２と、受診した患者に必要な内視鏡検査を実施する検査室に配置され、検査予定及び検査結果を受付端末２１に送信する検査室端末２３とを備えている。
【００２４】
一方、医療機器レンタルセンタ３は、通信回線４を介して病院２の受付端末２１からの依頼を受け付けると共に、レンタルする内視鏡装置の入出荷を管理する受付端末３１と、レンタル可能な内視鏡装置の在庫を管理するストックルーム端末３２と、レンタル後に回収した内視鏡装置のリプロセスを管理するリプロセスルーム端末３３とを備えている。
【００２５】
この構成により病院２から内視鏡装置のレンタルが依頼されると、医療機器レンタルセンタ３は、ストックルーム３４にある病院所望の内視鏡装置を指定日時に出荷し、病院２の検査室で検査後に回収し、リプロセスルーム３５でレンタルした内視鏡装置を洗滌・消毒等したのちストックルーム３４に収納する。
【００２６】
以下、本実施の形態の作用の詳細を説明する。
病院２では患者が来院すると、図３に示すように、ステップＳ１で患者情報と患者の症状情報を受付端末２に入力し、ステップＳ２で患者の症状にあった受診科を患者に指定する。そして、ステップＳ３で指定した受診科の診察室端末２２に患者情報と患者の症状情報を受付端末２より送信する。これで患者の来院受付が完了する。
【００２７】
指定された受診科の診察室では、図４に示すように、ステップＳ１１で診察室端末２２において受付端末２より患者情報と患者の症状情報を受信し、患者の診察・診断を行う。次に、ステップＳ１２で内視鏡検査（精密検査）の要否及び所見（診断結果）を患者に告知した後、ステップＳ１３で診察室端末２２において電子カルテに診察内容・内視鏡検査（精密検査）種別等を記入し、電子カルテを作成し、ステップＳ１４で作成した電子カルテを受付端末２に送信する、これで患者の診察が完了する。
【００２８】
診察が終了すると受付端末２では、図５に示すように、ステップＳ２１で診察室端末２２より電子カルテを受信し、ステップＳ２２で内視鏡検査（精密検査）の要否を判断する。内視鏡検査（精密検査）が必要な場合は、ステップＳ２３で患者の検査希望日を入力し、ステップＳ２４で検査室端末２３に対して検査室の予約を行うと共に、ステップＳ２５で検査に必要な機材を確認する。これらの処理により検査可能日及び検査機材の確認が行われる。
【００２９】
ステップＳ２６では検査に必要な機材を通信回線４を介して医療機器レンタルセンタ３の受付端末３１に依頼し、ステップＳ２７で医療機器レンタルセンタ３の受付端末３１からレンタル予約の確認がなされると、ステップＳ２８で検査日を確定する。そして、ステップＳ２９で患者に処方箋等を出し、ステップＳ３０で診療費の請求を行う。内視鏡検査（精密検査）が必要ない場合は、ステップＳ２２からステップＳ２９に移行する。これにより患者の帰院受付が完了する。
【００３０】
一方、医療機器レンタルセンタ３では、図６に示すように、ステップＳ４１で通信回線４を介して病院２の受付端末２１から機材レンタルの依頼を受信すると、ステップＳ４２でストックルーム端末３２より出荷予定情報を入手し、ステップＳ４３で病院２の受付端末２１にレンタル予約完了を送信する。
【００３１】
ここで、病院２の受付端末２１から機材レンタルの依頼に関しては、病院側から詳細な機材指定によって予約を受け付けることもできるが、検査種別を受信することで、表１に示す検査種別対応テーブルに基づき予約を受け付けるようにしてもよい。
【００３２】
【表１】

また、医療機器レンタルセンタ３では、レンタルが終了すると受付端末３１は、図７に示すように、ステップＳ５１でレンタルした機材の回収を確認すると、ステップＳ５２で回収した機材のリプロセスをリプロセスルーム端末２３に対して依頼を送信する。そして、ステップＳ５３でリプロセスルーム端末２３よりリプロセス仕上がり予定を受信し、機材をリプロセスルーム３５に搬入する。そして機材のリプロセスが完了すると、ステップＳ５４でリプロセス完了情報を更新し、プロセスが完了した機材をストックルーム３４に搬入することで、ステップＳ５５でストックルーム端末３２より在庫情報を得、ストック情報の更新を行う。
【００３３】
このように本実施の形態では、病院が必要な医療機器を必要な日時に提供でき、かつ病院側がリプロセスを行う必要がないので、安価で効率的な医療検査を支援することができる。
【００３４】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【００３５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、病院から依頼された医療機器をレンタルし、安価で効率的な医療検査を支援することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る医療機器レンタルシステムの構成を示す構成図
【図２】図１の病院及び医療機器レンタルセンタの構成を示す構成図
【図３】図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第１の図
【図４】図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第２の図
【図５】図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第３の図
【図６】図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第４の図
【図７】図１の医療機器レンタルシステムの作用を説明する第５の図
【符号の説明】
１…医療機器レンタルシステム
２…病院
３…医療機器レンタルセンタ
４…通信回線
２１，３１…受付端末
２２…診察室端末
２３…検査室端末
３２…ストックルーム端末
３３…リプロセスルーム端末

Claims

病院と、前記病院が必要な医療機器をレンタルサービスするサービス業者とからなる医療機器レンタルシステムにおいて、
前記病院は、
診断結果に基づく医療検査の種別を入力する検査種別入力手段と、
前記医療検査の検査日時を指定する検査日時指定手段と、
前記検査日時指定手段が指定した日時に前記医療検査に必要な医療機器のレンタルを前記サービス業者に依頼するレンタル依頼手段と
を有し、
前記サービス業者は、
前記レンタル依頼手段手段からの依頼に基づき、前記必要な医療機器を確保する医療機器確保手段と、
前記機材確保手段が確保した医療機器を前記検査日時指定手段が指定した日時に前記病院に搬出する医療機器搬出手段と、
レンタル終了後に前記医療機器を回収し、前記医療機器をリプロセスするリプロセス手段と
有する
ことを特徴とする医療機器レンタルシステム。