JP2004361590A - 光学装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絞りの開口を調整する手段と赤外カットフィルタを挿脱する手段とを一体化し小型化する。
【解決手段】絞り32の開口32aを形成する孔部33aが穿設されたベース33と、ベース33にスライド可能に取り付けられて絞り32の開口32aを開閉するシャッタ部材34,35と、シャッタ部材34,35をスライドさせて絞り32の開口を変化させる第1の駆動手段36と、ベース33にスライド可能に取り付けられたスライド部材37と、スライド部材37に取り付けられた赤外カットフィルタ38と、スライド部材37をスライドさせて赤外カットフィルタ38を絞り32の開口32aを通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段39とを備える。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絞り調整機能とフィルタ挿脱機能とが一体化された光学装置、並びにそのような光学装置を備えることによって、通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを可能とする撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鏡筒本体に光軸を一致させた状態で配置された複数のレンズにより結像された被写体の像をCCD(charge−coupled device)等の固体撮像素子で受像し、この固体撮像素子が受像した光を光電変換して電気信号として出力し、被写体の像に対応したデジタル画像データを生成する、例えばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置がある。
【0003】
ところで、上述した撮像装置の中には、レンズと固体撮像素子との間の光路に赤外カットフィルタ(以下、IRフィルタという。)を挿脱することによって、通常撮影と低照度撮影とを選択的に切り換える、いわゆるナイトショット機能を備えたものがある(例えば、特許文献1,2を参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−107355号公報
【特許文献2】
特開昭64−69166号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したナイトショット機能を有する従来の撮像装置では、IRフィルタを挿脱するための多くの部材を必要としており、装置全体を小型化する上で大きな阻害となっていた。また、そのようなナイトショット機能を持たない撮像装置に比べて、製造コストや組立作業性といった面で著しく不利となることがあった。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、絞りの開口を調整する手段と赤外カットフィルタを挿脱する手段とを一体化し小型化することを可能とした光学装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、そのような光学装置を備えることによって、通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを可能とすると共に、更なる小型化及び低コスト化を可能とした撮像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る光学装置は、絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、ベースにスライド可能に取り付けられて絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、シャッタ部材をスライドさせて絞りの開口を変化させる第1の駆動手段と、ベースにスライド可能に取り付けられたスライド部材と、スライド部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、スライド部材をスライドさせて赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
以上のように、本発明に係る光学装置では、シャッタ部材をスライドさせて絞りの開口を変化させる第1の駆動手段と、スライド部材をスライドさせて赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段とがベースに一体に設けられていることから、このような絞りの開口を調整する手段と赤外カットフィルタを挿脱する手段とを一体化し小型化することができる。
【0010】
また、本発明に係る光学装置は、絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、ベースにスライド可能に取り付けられて絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、シャッタ部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、シャッタ部材をスライドさせて絞りの開口を変化させると共に赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する駆動手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
以上のように、本発明に係る光学装置では、赤外カットフィルタが取り付けられたシャッタ部材を駆動手段がスライドさせることによって、絞りの開口を変化させると共に、赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することから、このような絞りの開口を調整可能とする手段と赤外カットフィルタを挿脱可能とする手段とを一体化し小型化することができる。
【0012】
また、本発明に係る撮像装置は、被写体の像を結像するレンズが配置された鏡筒本体と、鏡筒本体に取り付けられてレンズにより結像された被写体の像を撮像する撮像手段と、鏡筒本体に取り付けられてレンズを通過する光の光路中に絞りを配置する光学手段とを備え、光学手段は、絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、ベースにスライド可能に取り付けられて絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、シャッタ部材をスライドさせて絞りの開口を変化させる第1の駆動手段と、ベースにスライド可能に取り付けられたスライド部材と、スライド部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、スライド部材をスライドさせて赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段とを有することを特徴としている。
【0013】
以上のように、本発明に係る撮像装置では、シャッタ部材をスライドさせて絞りの開口を変化させる第1の駆動手段と、スライド部材をスライドさせて赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段とがベースに一体に設けられた光学手段を備えることから、通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを行うことができ、また、そのような光学手段を備えることによって、装置全体を小型化することができる。
【0014】
また、本発明に係る撮像装置は、被写体の像を結像するレンズが配置された鏡筒本体と、鏡筒本体に取り付けられてレンズにより結像された被写体の像を撮像する撮像手段と、鏡筒本体に取り付けられてレンズを通過する光の光路中に絞りを配置する光学手段とを備え、光学手段は、絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、ベースにスライド可能に取り付けられて絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、シャッタ部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、シャッタ部材をスライドさせて絞りの開口を変化させると共に赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する駆動手段とを有することを特徴としている。
【0015】
以上のように、本発明に係る撮像装置では、赤外カットフィルタが取り付けられたシャッタ部材を駆動手段がスライドさせることによって、絞りの開口を変化させると共に、赤外カットフィルタを絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する光学手段を備えることから、通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを行うことができ、また、そのような光学手段を備えることによって、装置全体を小型化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した光学装置及び撮像装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1及び図2に示すように、本発明を適用した撮像装置1は、鏡筒本体2に光軸を一致させた状態で配置された複数のレンズのうち、鏡筒本体2に収納されたズーミング用のレンズとフォーカス用のレンズとを光軸方向に変位させることによって、ズーミング(変倍操作)とフォーカッシング(焦点調節操作)とを行うレンズ鏡筒を備え、このレンズ鏡筒によって結像された被写体の像を撮像する撮像ユニットを鏡筒本体2に取り付けることによって、装置全体を小型パッケージ化したものである。そして、この撮像装置1は、装置全体の小型化が図られることによって、例えばデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等を構成するのに好適なものとして使用されている。
【0018】
具体的に、この撮像装置1において、鏡筒本体2は、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂材料、例えばガラス繊維を含有するポリカーボネート樹脂等からなる。また、この鏡筒本体2は、光軸の前後方向において3分割された前部鏡筒3と中間鏡筒4と後部鏡筒5とを有しており、前部鏡筒3が中間鏡筒4の前面側にネジ止めされ、後部鏡筒5が中間鏡筒4の背面側にネジ止めされた構造を有している。なお、前部鏡筒3と中間鏡筒4との間には、前部鏡筒3に保持されたレンズの調芯を行うためのレンズ調芯機構が設けられている。
【0019】
複数のレンズは、被写体側から順に、前部鏡筒3に固定された第1のレンズ6、第2のレンズ7及び第3のレンズ8からなる固定レンズ群9と、中間鏡筒4の内部で光軸方向に変位駆動される第4のレンズ10、第5のレンズ11及び第6のレンズ12からなるズーム用の可動レンズ群13と、中間鏡筒4に固定された第7のレンズ(固定レンズ)14と、中間鏡筒4の内部で光軸方向に変位駆動される第8のレンズ15、第9のレンズ16及び第10のレンズ17からなるフォーカス用の可動レンズ群18とを有し、いわゆる4群インナーフォーカス式のズームレンズとして構成されている。
【0020】
このうち、固定レンズ群9は、前部鏡筒3の前面に設けられた略円筒状のレンズ保持枠19に保持されている。また、固定レンズ14は、中間鏡筒4の内周部に設けられた略円環状のレンズ保持枠20に保持されている。一方、ズーム用の可動レンズ群13及びフォーカス用の可動レンズ群18は、レンズ支持機構によって光軸方向に移動可能に支持されている。
【0021】
このレンズ支持機構は、ズーム用の可動レンズ群13を保持するズーム用のレンズ保持部材21と、フォーカス用の可動レンズ群18を保持するフォーカス用のレンズ保持部材22と、これらズーム用及びフォーカス用のレンズ保持部材21,22を光軸方向にスライド可能に支持する一対のガイド軸23a,23bとを有している。
【0022】
ズーム用及びフォーカス用のレンズ保持部材21,22は、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂材料、例えばガラス繊維を含有するポリカーボネート樹脂等からなり、それぞれ可動レンズ群13,18の外周部を保持するレンズ保持枠21a,22aを有している。また、ズーム用のレンズ保持部材21は、一対のガイド軸23a,23bのうち、一方のガイド軸23aを挿通するガイド孔24aが形成された筒状の第1の支持部24と、他方のガイド軸23bを挟み込むガイド溝25aが形成された片状の第2の支持部25とを有し、これら第1の支持部24と第2の支持部25とは、レンズ保持枠21aの外周部において互いに対向する位置から突出形成されている。
【0023】
一方、フォーカス用のレンズ保持部材22は、一対のガイド軸23a,23bのうち、一方のガイド軸23bを挿通するガイド孔26aが形成された筒状の第1の支持部26と、他方のガイド軸23aを挟み込むガイド溝27aが形成された片状の第2の支持部27とを有し、これら第1の支持部26と第2の支持部27とは、レンズ保持枠22aの外周部において互いに対向する位置から突出形成されている。
【0024】
ここで、ズーム用のレンズ保持部材21は、第1の支持部24のガイド孔24aに一方のガイド軸23aが挿通され、第2の支持部25のガイド溝25aに他方のガイド軸23bが挟み込まれることによって、固定レンズ群9と固定レンズ14との間で、一対のガイド軸23a,23bに沿ってスライド可能に支持されている。これに対して、フォーカス用のレンズ保持部材22は、第1の支持部26のガイド孔26aに他方のガイド軸23bが挿通され、第2の支持部27のガイド溝27aに一方のガイド軸23aが挟み込まれることによって、後述する絞り32と固体撮像素子56との間で、一対のガイド軸23a,23bに沿ってスライド可能に支持されている。
【0025】
このように、ズーム用のレンズ保持部材21とフォーカス用のレンズ保持部材22とは、一対のガイド軸23a,23bに対して互いに逆向きに配置されている。これにより、一対のガイド軸23a,23bに対するズーム用及びフォーカス用のレンズ保持部材21,22のガタツキの発生を抑制している。
【0026】
一対のガイド軸23a,23bは、中間鏡筒4の内部で光軸と平行に配置されると共に、それぞれの両端部が前部鏡筒3と後部鏡筒5との間で固定支持されている。このため、前部鏡筒3には、一対のガイド軸23a,23bの一端を固定支持する一対の受部28a,28bが形成されている。また、後部鏡筒5には、一対のガイド軸23a,23bの他端を固定支持する一対の受部29a,29bが形成されている。また、中間鏡筒4のレンズ保持枠20には、一対のガイド軸23a,23bを貫通させる一対の貫通孔30a,30bが形成されている。
【0027】
また、一対のガイド軸23a,23bは、鏡筒本体2内において互いに対向するコーナー部に配置されている。これにより、ズーム用及びフォーカス用のレンズ保持部材21,22は、第1の支持部24,26と第2の支持部25,27とを結ぶ直線が重力方向に対して略45゜傾けられた状態となることから、外部からの振動等によってガタツキが発生するのを抑制することができる。
【0028】
また、中間鏡筒4には、これらズーム用のレンズ支持部材21とフォーカス用のレンズ支持部材22とをそれぞれ一対のガイド軸23a,23bに沿って光軸方向に変位駆動するためのレンズ駆動機構が設けられている。このレンズ駆動機構は、ステッピングモータやリニアモータ等の駆動により一対のガイド軸23a,23bに支持されたレンズ支持部材21,22をそれぞれ独立に光軸方向へと変位駆動する。
【0029】
また、中間鏡筒4には、光学手段である光学ユニット31が設けられている。
【0030】
この光学ユニット31は、本発明を適用した光学装置を構成するものであり、固定レンズ14とフォーカス用の可動レンズ群18との間に絞り32を配置すると共に、この絞り32の開口32aを調整する絞り調整機構と、この絞り32の開口32aを通過した光の光路に対して赤外カットフィルタ(以下、IRフィルタという。)を挿脱するフィルタ挿脱機構とが一体化された構造を有している。
【0031】
具体的に、この光学ユニット31は、図3,図4及び図5に示すように、ベース33と、ベース33にスライド可能に取り付けられた一対のアイリス羽根34,35と、一対のアイリス羽根34,35を互いに逆向きにスライドさせる第1の駆動機構36と、ベース33にスライド可能に取り付けられたスライド部材37と、スライド部材37に取り付けられたIRフィルタ38と、スライド部材37をスライドさせる第2の駆動機構39とを備えている。
【0032】
ベース33は、図3,図5及び図6に示すように、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂材料、例えばガラス繊維を含有するポリカーボネート樹脂等が、全体略矩形箱状に形成されてなる。また、ベース33の底面略中央部には、上記絞り32の開口32aを形成する略円形状の孔部33aが穿設されている。また、このベース33の底面部には、孔部33aの周囲に4つのガイドピン40a,40b,40c,40dが突出して設けられている。これら4つのガイドピン40a,40b,40c,40dは、ガイドピン40a,40cを結ぶ直線とガイドピン40b,40dを結ぶ直線が鉛直方向に対して互いに平行、且つ、ガイドピン40a,40dを結ぶ直線とガイドピン40b,40cを結ぶ直線が水平方向に対して互いに平行となる位置に、それぞれ配置されている。
【0033】
また、ベース33には、ガイドピン40a,40b,40c,40dが形成された一主面側を閉塞するカバー部材41が取り付けられている。このカバー部材41には、ベース33の孔部33aに対応した略円形状の孔部41aが穿設されている。また、このカバー部材41は、ベース33の一主面側を閉塞することによって、後述するガイドピン40a,40b,40c,40dにスライド可能に支持された一対のアイリス羽根34,35及びスライド部材37をベース33内に保持することになる。
【0034】
一対のアイリス羽根34,35は、上記絞り32の開口32aを開閉するシャッタ部材であり、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂フィルム、例えば黒色のポリカーボネート樹脂フィルム等が、所定の形状に打ち抜き形成されてなる。
【0035】
このうち、一方のアイリス羽根34には、スライド方向と直交する方向の両側に位置して、上述したベース33の3つのガイドピン40a,40b,40dが係合される3つの鉛直スリット41a,41b,41cが形成されている。これら3つの鉛直スリット41a,41b,41cは、鉛直方向に平行な直線状の長孔である。したがって、一方のアイリス羽根34は、各鉛直スリット41a,41b,41cと各ガイドピン40a,40b,40dとの係合により鉛直方向にスライド可能に支持されている。
【0036】
また、一方のアイリス羽根34は、絞り32の開口32aを閉塞する側の端部から鉛直方向に切り欠かれた切欠き部34aを有している。この切欠き部34aは、ベース33の孔部33aに対応した幅で切り欠かれており、その深さ方向の端部が略半円状に切り欠かれると共に、その半円部分から深さ方向の端部中央に向かって略V字状に切り欠かれた形状を有している。
【0037】
また、一方のアイリス羽根34には、後述する第1の回動アーム45の駆動ピン47aが係合される水平スリット42が形成されている。この水平スリット42は、水平方向に平行な直線状の長孔であり、絞り32の開口32aを閉塞する側の端部から外側に向かって延長された延長部34bに穿設されている。
【0038】
これに対して、他方のアイリス羽根35は、スライド方向と直交する方向の両側に位置して、上述したベース33の3つのガイドピン40a,40c,40dが係合される3つの鉛直スリット43a,43b,43cが形成されている。これら3つの鉛直スリット43a,43b,43cは、鉛直方向に平行な直線状の長孔である。したがって、他方のアイリス羽根35は、各鉛直スリット43a,43c,43cと各ガイドピン40a,40c,40dとの係合により鉛直方向にスライド可能に支持されている。
【0039】
また、他方のアイリス羽根35は、絞り32の開口32aを閉塞する側の端部から鉛直方向に切り欠かれた切欠き部35aを有している。この切欠き部35aは、ベース33の孔部33aに対応した幅で切り欠かれており、その深さ方向の端部が略半円状に切り欠かれると共に、その半円部分から深さ方向の端部中央に向かって略V字状に切り欠かれた形状を有している。
【0040】
また、他方のアイリス羽根35には、後述する第1の回動アーム45の駆動ピン47bが係合される水平スリット44が形成されている。この水平スリット44は、水平方向に平行な直線状の長孔であり、絞り32の開口32aを閉塞する側の端部に鉛直スリット43bよりも内側に位置して穿設されている。
【0041】
第1の駆動機構36は、上述した一対のアイリス羽根34,35をスライド操作する第1の回動アーム45と、第1の回動アーム45を回動させる第1の駆動モータ46とを有している。
【0042】
第1の回動アーム45は、長尺状の部材からなり、その中心部が第1の駆動モータ46の駆動軸46aに一体に取り付けられている。また、第1の回動アーム45の両端部には、第1の駆動モータ46とは反対側から突出する一対の駆動ピン47a,47bが設けられている。
【0043】
第1の駆動モータ46は、いわゆるガルバノメータであり、コイルに流れる電流に比例した回転力(トルク)を発生させることによって、この回転力に抗する付勢力と平衡する角度まで第1の回動アーム45を回動させる。
【0044】
そして、この第1の駆動機構36は、第1の回動アーム45の一対の駆動ピン47a,47bが一対のアイリス羽根34,35の水平スリット42,44にそれぞれ係合された状態で、第1の駆動モータ46が取付部材48を介してベース33の一主面側に取り付けられている。
【0045】
また、この第1の駆動機構36は、図6及び図7に示すように、第1の駆動モータ46を駆動する前の状態において、一対のアイリス羽根34,35がベース33及びカバー部材41の孔部33a,41aを閉塞した状態、すなわち絞り32の開口32aが全閉された状態を保持している。そして、この状態から、第1の駆動モータ46の駆動により第1の回動アーム45が回動されると、一対の駆動ピン47a,47bと水平スリット42,44との係合により一対のアイリス羽根34,35が鉛直方向において互いに逆向き(ここでは、互いに離間する方向)にスライドされる。これにより、一対のアイリス羽根34,35がベース33及びカバー部材41の孔部33a,41aを開放する。このとき、絞り32の開口32aは、一対のアイリス羽根34,35に形成された切欠き部34a,35aの重なり具合に応じて、その開口面積(口径)が変化する。そして、最終的には、図8及び図9に示すように、一対のアイリス羽根34,35がベース33及びカバー部材41の孔部33a,41aを開放した状態、すなわち絞り32の開口32aが全開された状態となるまで、第1の回動アーム45を任意の角度範囲で回動することが可能となっている。
【0046】
したがって、この光学ユニット31では、第1の駆動機構36により一対のアイリス羽根34,35を鉛直方向において互いに逆向き、すなわち互いに近接又は離間する方向にスライドさせることによって、絞り32の開口32aを任意に調節することが可能となっている。
【0047】
なお、この光学ユニット31では、他方のアイリス羽根35が一方のアイリス羽根34よりもベース33側に位置した構成となっているが、これら一対のアイリス羽根34,35の重ね合わせの順序については任意であり、一方のアイリス羽根34が他方のアイリス羽根35よりもベース33側に位置した構成であってもよい。
【0048】
スライド部材37は、図4,図5及び図10に示すように、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂フィルム、例えば黒色のポリカーボネート樹脂フィルム等が、所定の形状に打ち抜き形成されてなる。
【0049】
このスライド部材37には、スライド方向と直交する両側に位置して、上述したベース33の3つのガイドピン40a,40b,40dが係合される3つの鉛直スリット49a,49b,49cが形成されている。これら3つの鉛直スリット49a,49b,49cは、鉛直方向に平行な直線状の長孔である。したがって、スライド部材37は、ベース33と一対のアイリス羽根34,35との間に位置して、各鉛直スリット49a,49b,49cと各ガイドピン40a,40b,40dとの係合により鉛直方向にスライド可能に支持されている。
【0050】
また、スライド部材37は、絞り32の開口32aを閉塞する側の端部から鉛直方向に切り欠かれた切欠き部37aを有している。この切欠き部37aは、ベース33の孔部33aに対応した幅で切り欠かれており、その深さ方向の端部が略半円状に切り欠かれた形状を有している。
【0051】
また、スライド部材37には、後述する第2の回動アーム51の駆動ピン53が係合される水平スリット50が形成されている。この水平スリット50は、水平方向に平行な直線状の長孔であり、絞り32の開口32aを閉塞する側の端部に鉛直スリット49bよりも内側に位置して穿設されている。
【0052】
IRフィルタ38は、上記絞り32の開口32aを通過する光の赤外帯域成分を反射させることにより、後述する撮像ユニット55への当該赤外帯域成分の入射を遮断させるものであり、例えばガラス基板上に積層された多層膜からなる。
【0053】
また、このIRフィルタ38としては、更なる薄型化及び軽量化を図るため、例えばポリエチレンテレフトレート(PET)等の樹脂フィルム上に、上述した多層膜を蒸着により積層形成し、所定の形状に型抜きしたものを用いることが可能である。
【0054】
この場合、IRフィルタ38の薄型化及び軽量化によって、この光学ユニット31を小型薄型化することが可能である。また、後述する第2の駆動機構39によるIRフィルタ38の挿脱動作速度が向上することから、撮影者の使用感を向上させることが可能である。また、より少ない駆動力でのIRフィルタ38の挿脱動作が可能となることから、消費電力の低減を図ることが可能である。
【0055】
なお、赤外カットフィルタとしては、上述した赤外帯域成分を反射させるタイプに限らず、当該赤外帯域成分を吸収することによって、撮像ユニットへの赤外帯域成分の入射を遮断するタイプも使用可能である。
【0056】
そして、このIRフィルタ38は、上述したスライド部材37のベース33側の主面において切欠き部37aから臨む位置に接着等により取り付けられている。具体的に、このIRフィルタ38は、切欠き部37aを深さ方向の端部から略半分覆う領域に亘って設けられている。
【0057】
第2の駆動機構39は、上述したスライド部材37をスライド操作する第2の回動アーム51と、第2の回動アーム51を回動させる第2の駆動モータ52とを有している。
【0058】
第2の回動アーム51は、長尺状の平板部材からなり、その一端側が第2の駆動モータ52の駆動軸52aに一体に取り付けられている。また、第2の回動アーム51の他端側には、第2の駆動モータ52とは反対側から突出する駆動ピン53が設けられている。
【0059】
第2の駆動モータ52は、いわゆるガルバノメータであり、コイルに流れる電流に比例した回転力(トルク)を発生させることによって、この回転力に抗する付勢力と平衡する角度まで第2の回動アーム51を回動させる。
【0060】
そして、この第2の駆動機構39は、第2の回動アーム51の駆動ピン53がベース33に形成された透孔(図示せず。)を通してスライド部材37の水平スリット50に係合された状態で、第2の駆動モータ52が取付部材54を介してベース33の他主面側に取り付けられている。
【0061】
また、この第2の駆動機構39は、図9及び図10に示すように、第2の駆動モータ52を駆動する前の状態において、スライド部材37の切欠き部37aから臨むIRフィルタ38がベース33及びカバー部材41の孔部33a,41aから退避された状態、すなわち絞り32の開口32aを通過する光の光路に対してIRフィルタ38が離脱された状態を保持している。そして、この状態から、第2の駆動モータ52の駆動により第2の回動アーム51が回動されると、図11及び図12に示すように、駆動ピン53と水平スリット50との係合によりスライド部材37が鉛直方向にスライドされる。これにより、図11及び図12に示すように、IRフィルタ38がベース33及びカバー部材41の孔部33a,41a全体を覆う状態、すなわち、絞り32の開口32aを通過する光の光路に対してIRフィルタ38が挿入された状態となる。
【0062】
このように、光学ユニット31では、スライド部材37に保持されたIRフィルタ38を絞り32の開口32aを通過する光の光路に対して挿脱することが可能となっている。
【0063】
以上のように構成される光学ユニット31は、図1及び図2に示すように、固定レンズ14とフォーカス用の可動レンズ群18との間に絞り32が位置するように、中間鏡筒4に形成された挿入口(図示せず。)からベース33が挿入された状態で、中間鏡筒4にネジ止めにより取り付けられている。
【0064】
後部鏡筒5には、撮像手段である撮像ユニット55が設けられている。
【0065】
この撮像ユニット55は、上述した複数のレンズにより結像される被写体の像面に位置し、入射した光を光電変換して電気信号として出力するものであり、例えばCCD(charge−coupled device)やCMOS(complementary mental−oxide semiconductor device)等の固体撮像素子56がベース57上に実装された構造を有している。また、このベース57の背面側には、固体撮像素子56から出力される電気信号を外部の信号処理回路等に供給するための複数の接続端子58が突出して設けられている。そして、これら複数の接続端子58は、図示しないフレキシブルケーブルを介して外部と電気的に接続することが可能となっている。
【0066】
また、後部鏡筒5の背面側の略中央部には、この撮像ユニット55の固体撮像素子56が嵌合される嵌合凹部59が設けられている。この嵌合凹部59の底面部には、固体撮像素子56に対応した矩形状の開口部59aが形成されている。そして、この撮像ユニット55は、矩形枠状のシールゴム60を介して固体撮像素子56が嵌合凹部59に嵌合された状態で、後部鏡筒5の背面側にネジ止めにより取り付けられている。
【0067】
以上のように構成される撮像装置1では、ズーム用のレンズ駆動機構によってズーム用の可動レンズ群13を光軸方向に変位させるズーミング(変倍操作)を行いながら、複数のレンズにより結像される被写体の像面と固体撮像素子56の受光面とが一致するように、フォーカス用のレンズ駆動機構によってフォーカス用の可動レンズ群18を光軸方向に変位させるフォーカッシング(焦点調節操作)を行う。これにより、複数のレンズにより結像される被写体の像面と固体撮像素子56の受光面とを一致させたまま、焦点距離を連続的に変化させることができる。そして、この撮像装置1では、複数のレンズにより結像された被写体の像を固体撮像素子56で受像し、この固体撮像素子56から出力される電気信号を処理することで、被写体の像に対応したデジタル画像データを生成することができる。
【0068】
ところで、この撮像装置1は、通常撮影と低照度撮影とを選択的に切り換える、いわゆるナイトショット機能を有している。
【0069】
具体的に、通常撮影のときには、図11及び図12に示すように、上述した光学ユニット31の第2の駆動機構39がスライド部材37をスライドさせることによって、このスライド部材37に保持されたIRフィルタ38を絞り32の開口32aを通過する光の光路に挿入した状態とする。そして、この状態で、上述した光学ユニット31の第1の駆動機構36が一対のアイリス羽根34,35を互いに逆向きスライドさせながら、撮影時の輝度レベルに応じた最適な絞り調整を行う。
【0070】
これにより、撮像装置1では、絞り32の開口32aを通過した光の赤外帯域成分が撮像ユニット55の固体撮像素子56に入射するのを遮断することができ、この固体撮像素子56が受像した被写体の像から適切なデジタル画像データを生成することができる。
【0071】
一方、低照度撮影のときには、図8,図9及び図10に示すように、上述した光学ユニット31の第1の駆動機構36が一対のアイリス羽根34,35を互いに逆向きスライドさせることによって、絞り32の開口32aを全開状態とすると共に、第2の駆動機構39がスライド部材37に保持されたIRフィルタ38を絞り32の開口32aを通過する光の光路から離脱した状態とする。
【0072】
これにより、撮像装置1では、夜間や暗所等においても、被写体の像を固体撮像素子56により適切に受像することができ、この固体撮像素子56が受像した被写体の像から適切なデジタル画像データを生成することができる。
【0073】
以上のように、この撮像装置1は、一対のアイリス羽根34,35をスライドさせて絞り32の開口を変化させる第1の駆動機構36と、スライド部材37をスライドさせてIRフィルタ38を絞り32の開口32aを通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動機構39とがベース33と一体化された光学ユニット31を備えている。
【0074】
したがって、この撮像装置1では、上述した通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを適切に行うことが可能である。また、この撮像装置1では、従来のようなIRフィルタを挿脱するための機構を鏡筒本体に別個に設ける場合と比べて、部品点数が少なくなることから、装置全体の小型化及び低コスト化が可能である。また、部品及び組立コストの低減、並びに組立作業性の向上を図ることが可能である。
【0075】
また、上述した光学ユニット31では、一対のアイリス羽根34,34の少なくとも一方に、中性濃度フィルタ(以下、NDフィルタという。)が取り付けられた構成とすることも可能である。
【0076】
ここでは、その一例として、図13及び図14に示すように、上述した光学ユニット31の一方のアイリス羽根34にNDフィルタ61が取り付けられた構造について説明する。
【0077】
このNDフィルタ61は、光強度を減少させる、いわゆる灰色フィルタである。そして、このNDフィルタ61は、上述した一方のアイリス羽根34のベース33側の主面において切欠き部34aから臨む位置に接着等により取り付けられている。具体的に、このNDフィルタ61は、切欠き部34aを深さ方向の端部から略V字状の部分まで覆う領域に亘って設けられている。
【0078】
この光学ユニット31では、図15及び図16に示すように、絞り32の開口が小さくなる位置まで第1の駆動機構36が一対のアイリス羽根34,35をスライドさせることによって、一方のアイリス羽根34の切欠き部34から臨むNDフィルタ61が絞り32の開口32aを通過する光の光路に対して挿入された状態となる。
【0079】
以上のようにして、この光学ユニット31では、一方のアイリス羽根34に保持されたNDフィルタ61を絞り32の開口32aを通過する光の光路に対して挿脱することが可能となっている。
【0080】
したがって、このような光学ユニット31を備える撮像装置1では、高照度撮影のときに、絞り32の開口を小さくすることによって、上述したNDフィルタ61が絞り32の開口32aを通過する光の光路に対して挿入された状態となる。これにより、撮像装置1では、例えば昼間の野外等において、NDフィルタ61が光強度を減少させることから、被写体の像を固体撮像素子56により適切に受像することができ、この固体撮像素子56が受像した被写体の像から適切なデジタル画像データを生成することができる。
【0081】
また、この撮像装置1では、従来のようなNDフィルタを挿脱するための機構を鏡筒本体に別個に設ける場合と比べて、部品点数が少なくなることから、装置全体の小型化及び低コスト化が可能である。また、部品及び組立コストの低減、並びに組立作業性の向上を図ることが可能である。
【0082】
次に、図17及び図18に示す本発明を適用した別の撮像装置100について説明する。
【0083】
なお、この撮像装置100は、上述した光学ユニット31に代わって、本発明を適用した別の光学装置である光学ユニット101を備える以外は、上記撮像装置1と略々同様の構成を有している。したがって、この撮像装置100では、上記撮像装置1と同等な部位について説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
【0084】
この撮像装置100において、光学ユニット101は、固定レンズ14とフォーカス用の可動レンズ群18との間に絞り102を配置すると共に、この絞り102の開口102aを調整する絞り調整機構と、この絞り102の開口102aを通過した光の光路に対して赤外カットフィルタを挿脱するフィルタ挿脱機構とが一体化された構造を有している。
【0085】
具体的に、この光学ユニット101は、図19,図20及び図21に示すように、ベース103と、ベース103にスライド可能に取り付けられた一対のアイリス羽根104,105と、一方のアリスバネ105に取りつられたIRフィルタ106と、一対のアイリス羽根104,105を互いに逆向きにスライドさせる駆動機構107とを備えている。
【0086】
ベース103は、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂材料、例えばガラス繊維を含有するポリカーボネート樹脂等が、全体略矩形箱状に形成されてなる。また、ベース103の底面略中央部には、絞り102の開口102aを形成する略円形状の孔部103aが穿設されている。また、このベース103の底面部には、孔部103aの周囲に4つのガイドピン108a,108b,108c,108dが突出して設けられている。これら4つのガイドピン108a,108b,108c,108dは、ガイドピン108a,108cを結ぶ直線とガイドピン108b,108dを結ぶ直線が鉛直方向に対して互いに平行、且つ、ガイドピン108a,108dを結ぶ直線とガイドピン108b,108cを結ぶ直線が水平方向に対して互いに平行となる位置に、それぞれ配置されている。
【0087】
また、ベース103には、ガイドピン108a,108b,108c,108dが形成された一主面側を閉塞するカバー部材109が取り付けられている。このカバー部材109には、ベース103の孔部103aに対応した略円形状の孔部109aが穿設されている。また、このカバー部材109は、ベース103の一主面側を閉塞することによって、後述するガイドピン108a,108b,108c,108dにスライド可能に支持された一対のアイリス羽根104,105をベース103内に保持することになる。
【0088】
一対のアイリス羽根104,105は、絞り102の開口102aを開閉するシャッタ部材であり、強度及び量産性があり且つ遮光性を有する黒色の樹脂フィルム、例えば黒色のポリカーボネート樹脂フィルム等が、所定の形状に打ち抜き形成されてなる。
【0089】
このうち、一方のアイリス羽根104には、スライド方向と直交する両側に位置して、上述したベース103の3つのガイドピン108a,108b,108dが係合される3つの鉛直スリット110a,110b,110cが形成されている。これら3つの鉛直スリット110a,110b,110cは、鉛直方向に平行な直線状の長孔である。したがって、一方のアイリス羽根104は、各鉛直スリット110a,110b,110cと各ガイドピン108a,108b,108dとの係合により鉛直方向にスライド可能に支持されている。
【0090】
また、一方のアイリス羽根104は、絞り102の開口102aを閉塞する側の端部から鉛直方向に切り欠かれた切欠き部104aを有している。この切欠き部104aは、ベース103の孔部103aに対応した幅で切り欠かれており、その深さ方向の端部が略半円状に切り欠かれると共に、その半円部分から深さ方向の端部中央に向かって略V字状に切り欠かれた形状を有している。
【0091】
また、一方のアイリス羽根104には、後述する回動アーム114の駆動ピン116aが係合される水平スリット111が形成されている。この水平スリット111は、水平方向に平行な直線状の長孔であり、絞り102の開口102aを閉塞する側の端部から外側に向かって延長された延長部104bに穿設されている。
【0092】
これに対して、他方のアイリス羽根105は、スライド方向と直交する両側に位置して、上述したベース103の3つのガイドピン108a,108c,108dが係合される3つの鉛直スリット112a,112b,112cが形成されている。これら3つの鉛直スリット112a,112b,112cは、鉛直方向に平行な直線状の長孔である。したがって、他方のアイリス羽根105は、各鉛直スリット112a,112b,112cと各ガイドピン108a,108c,108dとの係合により鉛直方向にスライド可能に支持されている。
【0093】
また、他方のアイリス羽根105は、絞り102の開口102aを閉塞する側の端部から鉛直方向に切り欠かれた切欠き部105aを有している。この切欠き部105aは、ベース103の孔部103aに対応した幅で切り欠かれており、その深さ方向の端部が略半円状に切り欠かれると共に、その半円部分から深さ方向の端部中央に向かって略V字状に切り欠かれた形状を有している。
【0094】
また、他方のアイリス羽根105には、後述する回動アーム114の駆動ピン116bが係合される水平スリット113が形成されている。この水平スリット113は、水平方向に平行な直線状の長孔であり、絞り102の開口102aを閉塞する側の端部に鉛直スリット112bよりも内側に位置して穿設されている。
【0095】
IRフィルタ106は、絞り102の開口102aを通過する光の赤外帯域成分を反射させることにより、撮像ユニット55への当該赤外帯域成分の入射を遮断させるものであり、例えばガラス基板上に積層された多層膜からなる。
【0096】
また、このIRフィルタ106としては、更なる薄型化及び軽量化を図るため、例えばポリエチレンテレフトレート(PET)等の樹脂フィルム上に、上述した多層膜を蒸着により積層形成し、所定の形状に型抜きしたものを用いることが可能である。
【0097】
この場合、IRフィルタ106の薄型化及び軽量化によって、この光学ユニット101を小型薄型化することが可能である。また、後述する駆動機構107によるIRフィルタ106の挿脱動作速度が向上することから、撮影者の使用感を向上させることが可能である。また、より少ない駆動力でのIRフィルタ106の挿脱動作が可能となることから、消費電力の低減を図ることが可能である。
【0098】
なお、赤外カットフィルタ106としては、上述した赤外帯域成分を反射させるタイプに限らず、当該赤外帯域成分を吸収することによって、撮像ユニットへの赤外帯域成分の入射を遮断するタイプも使用可能である。
【0099】
そして、このIRフィルタ106は、上述した他方のアイリス羽根104のベース103側の主面において切欠き部104aから臨む位置に接着等により取り付けられている。具体的に、このIRフィルタ106は、切欠き部104aを深さ方向の端部から略半分覆う領域に亘って設けられている。
【0100】
駆動機構107は、上述した一対のアイリス羽根104,105をスライド操作する回動アーム114と、回動アーム114を回動させる駆動モータ115とを有している。
【0101】
回動アーム114は、長尺状の部材からなり、その中心部が駆動モータ115の駆動軸115aに一体に取り付けられている。また、回動アーム114の両端部には、駆動モータ115とは反対側から突出する一対の駆動ピン116a,116bが設けられている。
【0102】
駆動モータ115は、いわゆるガルバノメータであり、コイルに流れる電流に比例した回転力(トルク)を発生させることによって、この回転力に抗する付勢力と平衡する角度まで回動アーム114を回動させる。
【0103】
そして、この駆動機構107は、回動アーム114の一対の駆動ピン116a,116bが一対のアイリス羽根104,105の水平スリット111,113にそれぞれ係合された状態で、駆動モータ115が取付部材117を介してベース103一主面側に取り付けられている。
【0104】
また、この駆動機構107は、図21及び図22に示すように、駆動モータ115を駆動する前の状態において、一対のアイリス羽根104,105がベース103及びカバー部材109の孔部103a,109aを閉塞した状態、すなわち絞り102の開口102aが全閉された状態を保持している。
【0105】
そして、この状態から、駆動モータ115の駆動により回動アーム114が回動されると、一対の駆動ピン116a,116bと水平スリット111,113との係合により一対のアイリス羽根104,105が鉛直方向において互いに逆向き(ここでは、互いに離間する方向)にスライドされる。これにより、一対のアイリス羽根104,105がベース103及びカバー部材109の孔部103a,109aを開放する。このとき、絞り102の開口102aは、一対のアイリス羽根104,105に形成された切欠き部154a,105aの重なり具合に応じて、その開口面積(口径)が変化する。
【0106】
そして、最終的には、図23及び図24に示すように、一対のアイリス羽根104,105がベース103及びカバー部材109の孔部103a,109aを開放した状態、すなわち絞り102の開口102aが全開された状態となるまで、回動アーム114を任意の角度範囲で回動することが可能となっている。
【0107】
したがって、この光学ユニット101では、駆動機構107により一対のアイリス羽根104,105を互いに逆向き、すなわち互いに近接又は離間する方向にスライドさせることによって、絞り102の開口を任意に調節することが可能となっている。
【0108】
なお、この光学ユニット101では、他方のアイリス羽根105が一方のアイリス羽根104よりもベース103側に位置した構成となっているが、これら一対のアイリス羽根104,105の重ね合わせの順序については任意であり、一方のアイリス羽根104が他方のアイリス羽根105よりもベース33側に位置した構成であってもよい。
【0109】
また、この光学ユニット101では、例えば図25及び図26に示すように、駆動機構107が一対のアイリス羽根104,105をスライドさせることによって、IRフィルタ106がベース103及びカバー部材109の孔部103a,109a全体を覆う状態、すなわち、他方のアイリス羽根105の切欠き部105aから臨むIRフィルタ106が絞り102の開口102aを通過する光の光路に対して挿入された状態となる。
【0110】
したがって、この光学ユニット101では、他方のアイリス羽根105に保持されたIRフィルタ106を絞り102の開口102aを通過する光の光路に対して挿脱することが可能となっている。
【0111】
以上のように構成される光学ユニット101は、図17及び図18に示すように、固定レンズ14とフォーカス用の可動レンズ群18との間に絞り102が位置するように、中間鏡筒4に形成された挿入口(図示せず。)からベース103が挿入された状態で、中間鏡筒4にネジ止めにより取り付けられている。
【0112】
そして、このような光学ユニット101を備える撮像装置100は、通常撮影と低照度撮影とを選択的に切り換える、いわゆるナイトショット機能を有している。
【0113】
具体的に、通常撮影のときには、図25及び図26に示すように、上述した光学ユニット101の駆動機構107が一対のアイリス羽根104,105を互いに逆向きにスライドさせながら、撮影時の輝度レベルに応じた最適な絞り調整を行う。このとき、他方のアイリス羽根105に保持されたIRフィルタ106が絞り102の開口102aを通過する光の光路に挿入された状態となる。
【0114】
これにより、撮像装置100では、絞り102の開口102aを通過した光の赤外帯域成分が撮像ユニット55の固体撮像素子56に入射するのを遮断することができ、この固体撮像素子56が受像した被写体の像から適切なデジタル画像データを生成することができる。
【0115】
一方、低照度撮影のときには、図23及び図24に示すように、上述した光学ユニット101の駆動機構107が一対のアイリス羽根104,105を互いに逆向き(ここでは、互いに離間する方向)にスライドさせることによって、絞り102の開口102aを全開状態とする。これにより、他方のアイリス羽根105に保持されたIRフィルタ106が絞り102の開口102aを通過する光の光路から離脱された状態となる。
【0116】
これにより、撮像装置100では、夜間や暗所等においても、被写体の像を固体撮像素子56により適切に受像することができ、この固体撮像素子56が受像した被写体の像から適切なデジタル画像データを生成することができる。
【0117】
以上のように、この撮像装置100は、少なくとも一方にIRフィルタ106が取り付けられた一対のアイリス羽根104,105を駆動機構107が互いに逆向きにスライドさせることによって、絞り102の開口を変化させると共に、IRフィルタ106を絞り102の開口102aを通過する光の光路に対して挿脱する光学ユニット101を備えている。
【0118】
したがって、この撮像装置100では、上述した通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを適切に行うことが可能である。また、この撮像装置100では、従来のようなIRフィルタを挿脱するための機構を鏡筒本体に別個に設ける場合と比べて、部品点数が少なくなることから、装置全体の小型化及び低コスト化が可能である。また、部品及び組立コストの低減、並びに組立作業性の向上を図ることが可能である。
【0119】
なお、上述した光学ユニット101では、他方のアイリス羽根105にIRフィルタ106が取り付けられた構成となっているが、一対のアイリス羽根104,105の少なくとも一方にIRフィルタ106が取り付けられた構成、すなわち一方のアイリス羽根104にIRフィルタ106が取り付けられた構成や、一対のアイリス羽根104,105にそれぞれIRフィルタ106が取り付けられた構成とすることも可能である。
【0120】
また、上述した光学ユニット101では、上述した一対のアイリス羽根104,105の少なくとも一方に、中性濃度フィルタ(以下、NDフィルタという。)が取り付けられた構成とすることも可能である。
【0121】
ここでは、その一例として、図27及び図28に示すように、上述した光学ユニット31の一方のアイリス羽根104にNDフィルタ118が取り付けられた構造について説明する。
【0122】
このNDフィルタ118は、光強度を減少させる、いわゆる灰色フィルタである。そして、このNDフィルタ118は、上述した他方のアイリス羽根105のベース103側の主面において切欠き部105aから臨む位置に接着等により取り付けられている。具体的に、このNDフィルタ118は、切欠き部105aを深さ方向の端部から略V字状の部分まで覆う領域に亘って設けられている。
【0123】
この光学ユニット101では、図29及び図30に示すように、絞り102の開口が小さくなる位置まで駆動機構107が一対のアイリス羽根104,105をスライドさせることによって、他方のアイリス羽根105の切欠き部105から臨むNDフィルタ118が絞り102の開口102aを通過する光の光路に対して挿入された状態となる。
【0124】
以上のようにして、この光学ユニット101では、一方のアイリス羽根104に保持されたNDフィルタ118を絞り102の開口102aを通過する光の光路に対して挿脱することが可能となっている。
【0125】
したがって、このような光学ユニット101を備える撮像装置100では、高照度撮影のときに、絞り102の開口を小さくすることによって、上述したNDフィルタ118が絞り102の開口102aを通過する光の光路に対して挿入された状態となる。これにより、撮像装置100では、例えば昼間の野外等において、NDフィルタ118が光強度を減少させることから、被写体の像を固体撮像素子56により適切に受像することができ、この固体撮像素子56が受像した被写体の像から適切なデジタル画像データを生成することができる。
【0126】
また、この撮像装置100では、従来のようなNDフィルタを挿脱するための機構を鏡筒本体に別個に設ける場合と比べて、部品点数が少なくなることから、装置全体の小型化及び低コスト化が可能である。また、部品及び組立コストの低減、並びに組立作業性の向上を図ることが可能である。
【0127】
なお、上述した光学ユニット101では、一対のアイリス羽根104,105のうち、一方のアイリス羽根104にNDフィルタ118が取り付けられ、他方のアイリス羽根105にIRフィルタ106が取り付けられた構成となっているが、例えば図31及び図32に示すように、何れか一方のアイリス羽根(ここでは、例えば他方のアイリス羽根105)にIRフィルタ106及びNDフィルタ118が取り付けられた構成とすることも可能である。
【0128】
具体的に、IRフィルタ106は、切欠き部105aを深さ方向の端部から略半分覆う領域に亘って設けられている。一方、NDフィルタ118は、切欠き部105aを深さ方向の端部から略V字状の部分まで覆う領域に亘って設けられている。
【0129】
なお、本発明を適用したレンズ駆動装置は、上述した4群インナーフォーカス式のズームレンズとして構成された撮像装置1,100に適用される場合に限定されず、レンズ鏡筒に配置されたレンズより結像された被写体の像を固体撮像素子により撮像する撮像装置において、通常撮影と低照度撮影とを選択的に切り換える場合に広く適用可能である。
【0130】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、絞りの開口を調整する手段と赤外カットフィルタを挿脱する手段とを一体化することによって、通常撮影と低照度撮影との選択的な切換えを行う構成を少ない部品点数で実現することから、装置全体の小型化、部品及び組立コストの低減、並びに組立作業性の向上を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した撮像装置の構成を示す斜視図である。
【図2】上記撮像装置の内部構造を示す断面図である。
【図3】本発明を適用した光学ユニットを前面側から見た斜視図である。
【図4】上記光学ユニットを背面側から見た斜視図である。
【図5】上記光学ユニットの要部を示す分解斜視図である。
【図6】上記光学ユニットの絞りが全閉された状態を示す平面図である。
【図7】上記光学ユニットの絞りが全閉された状態を示す断面図である。
【図8】上記光学ユニットの絞りが全開された状態を示す平面図である。
【図9】上記光学ユニットの絞りが全開された状態、且つIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して離脱された状態を示す断面図である。
【図10】上記光学ユニットのIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して離脱された状態を示す平面図である。
【図11】上記光学ユニットのIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す平面図である。
【図12】上記光学ユニットのIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す断面図である。
【図13】上記光学ユニットの変形例を示す斜視図である。
【図14】上記光学ユニットの変形例の要部を示す分解斜視図である。
【図15】上記光学ユニットのNRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す平面図である。
【図16】上記光学ユニットのNRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す断面図である。
【図17】本発明を適用した別の撮像装置の構成を示す斜視図である。
【図18】上記別の撮像装置の内部構造を示す断面図である。
【図19】本発明を適用した別の光学ユニットを前面側から見た斜視図である。
【図20】上記別の光学ユニットの要部を示す分解斜視図である。
【図21】上記別の光学ユニットの絞りが全閉された状態を示す平面図である。
【図22】上記別の光学ユニットの絞りが全閉された状態を示す断面図である。
【図23】上記別の光学ユニットの絞りが全開された状態、且つIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して離脱された状態を示す平面図である。
【図24】上記別の光学ユニットの絞りが全開された状態、且つIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して離脱された状態を示す断面図である。
【図25】上記別の光学ユニットのIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す平面図である。
【図26】上記別の光学ユニットのIRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す断面図である。
【図27】上記別の光学ユニットの変形例を示す斜視図である。
【図28】上記別の光学ユニットの変形例の要部を示す分解斜視図である。
【図29】上記別の光学ユニットのNRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す平面図である。
【図30】上記別の光学ユニットのNRフィルタが絞りの開口を通過する光の光路に対して挿入された状態を示す断面図である。
【図31】上記別の光学ユニットの片方のアイリス羽根にIRフィルタ及びNDフィルタが取り付けられた構成を示す平面図である。
【図32】上記別の光学ユニットの片方のアイリス羽根にIRフィルタ及びNDフィルタが取り付けられた構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 撮像装置、2 鏡筒本体、31 光学ユニット、32 絞り、32a 開口、33ベース、33a 孔部、34 一方のアイリス羽根、34a 切欠き部、35 他方のアイリス羽根、35a 切欠き部、36 第1の駆動機構、37スライド部材、38 IRフィルタ、39 第2の駆動機構、45 第1の回動アーム、46 第1の駆動モータ、51 第2の回動アーム、52 第2の駆動モータ、61 NDフィルタ、100 撮像装置、101 光学ユニット、102 絞り、102a 開口、103 ベース、103a 孔部、104 一方のアイリス羽根、104a 切欠き部、105 他方のアイリス羽根、105a切欠き部、106 IRフィルタ、107 駆動機構、114 回動アーム、115 駆動モータ、118 NDフィルタ

Claims (22)

  1. 絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、
    上記ベースにスライド可能に取り付けられ、上記絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、
    上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させる第1の駆動手段と、
    上記ベースにスライド可能に取り付けられたスライド部材と、
    上記スライド部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、
    上記スライド部材をスライドさせることによって、上記赤外カットフィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段とを備える光学装置。
  2. 上記シャッタ部材に取り付けられた中性濃度フィルタを備え、上記第1の駆動手段は、上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 上記ベースには、一対の上記シャッタ部材がスライド可能に取り付けられており、
    上記第1の駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドされることによって、上記絞りの開口を変化させることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  4. 上記一対のシャッタ部材の少なくとも一方には、中性濃度フィルタが取り付けられており、
    上記第1の駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項3記載の光学装置。
  5. 上記赤外カットフィルタは、樹脂フィルム又はガラス基板上に積層された多層膜からなることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  6. 絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、
    上記ベースにスライド可能に取り付けられ、上記絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、
    上記シャッタ部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、
    上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記赤外カットフィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する駆動手段とを備える光学装置。
  7. 上記シャッタ部材に取り付けられた中性濃度フィルタを備え、上記駆動手段は、上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項6記載の光学装置。
  8. 上記ベースには、一対の上記シャッタ部材がスライド可能に取り付けられており、
    上記一対のシャッタ部材の少なくとも一方には、上記赤外カットフィルタが取り付けられており、
    上記駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記赤外カットフィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項6記載の光学装置。
  9. 上記一対のシャッタ部材の少なくとも一方には、中性濃度フィルタが取り付けられており、
    上記駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記赤外カットフィルタ及び上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項8記載の光学装置。
  10. 上記赤外カットフィルタは、樹脂フィルム又はガラス基板上に積層された多層膜からなることを特徴とする請求項6記載の光学装置。
  11. 被写体の像を結像するレンズが配置された鏡筒本体と、
    上記鏡筒本体に取り付けられ、上記レンズにより結像された被写体の像を撮像する撮像手段と、
    上記鏡筒本体に取り付けられ、上記レンズを通過する光の光路中に絞りを配置する光学手段とを備え、
    上記光学手段は、上記絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、
    上記ベースにスライド可能に取り付けられ、上記絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、
    上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させる第1の駆動手段と、
    上記ベースにスライド可能に取り付けられたスライド部材と、
    上記スライド部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、
    上記スライド部材をスライドさせることによって、上記赤外カットフィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する第2の駆動手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  12. 上記シャッタ部材に取り付けられた中性濃度フィルタを備え、
    上記第1の駆動手段は、上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 上記ベースには、一対の上記シャッタ部材がスライド可能に取り付けられており、
    上記第1の駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  14. 上記一対のシャッタ部材の少なくとも一方には、中性濃度フィルタが取り付けられており、
    上記第1の駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  15. 上記赤外カットフィルタは、樹脂フィルム又はガラス基板上に積層された多層膜からなることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  16. 上記赤外カットフィルタは、通常撮影を行うとき、上記絞りの開口を通過する光の光路に挿入され、低照度撮影を行うとき、上記絞りの開口を通過する光の光路から離脱されることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  17. 被写体の像を結像するレンズが配置された鏡筒本体と、
    上記鏡筒本体に取り付けられ、上記レンズにより結像された被写体の像を撮像する撮像手段と、
    上記鏡筒本体に取り付けられ、上記レンズを通過する光の光路中に絞りを配置する光学手段とを備え、
    上記光学手段は、上記絞りの開口を形成する孔部が穿設されたベースと、
    上記ベースにスライド可能に取り付けられ、上記絞りの開口を開閉するシャッタ部材と、
    上記シャッタ部材に取り付けられた赤外カットフィルタと、
    上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記赤外カットフィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱する駆動手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  18. 上記シャッタ部材に取り付けられた中性濃度フィルタを備え、
    上記駆動手段は、上記シャッタ部材をスライドさせることによって、上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項17記載の撮像装置。
  19. 上記ベースには、一対の上記シャッタ部材がスライド可能に取り付けられており、
    上記一対のシャッタ部材の少なくとも一方には、上記赤外カットフィルタが取り付けられており、
    上記駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記赤外カットフィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項17記載の撮像装置。
  20. 上記一対のシャッタ部材の少なくとも一方には、中性濃度フィルタが取り付けられており、
    上記駆動手段は、上記一対のシャッタ部材を互いに逆向きにスライドさせることによって、上記絞りの開口を変化させると共に、上記赤外カットフィルタ及び上記中性濃度フィルタを上記絞りの開口を通過する光の光路に対して挿脱することを特徴とする請求項19記載の撮像装置。
  21. 上記赤外カットフィルタは、樹脂フィルム又はガラス基板上に積層された多層膜からなることを特徴とする請求項17記載の撮像装置。
  22. 上記赤外カットフィルタは、通常撮影を行うとき、上記絞りの開口を通過する光の光路に挿入され、低照度撮影を行うとき、上記絞りの開口を通過する光の光路から離脱されることを特徴とする請求項17記載の撮像装置。
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