JP2004361513A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】除湿ヒータを設けることなく吸湿した転写紙を除湿することができ、省エネ、低コスト、資源の節約を実現すると共に、操作性の向上を図る。
【解決手段】手差し給紙トレイに吸湿し易い転写紙がセットされた場合は除湿モードを設定する。ステップS1において、給紙トレイからリピート枚数分の転写紙が給紙されると、定着装置の加熱ローラにより除湿される。このとき、加圧ローラを通常の加圧力として定着装置内に転写紙を通過させると、皺が発生する可能性があるため、加圧力は通常よりも低く設定する。除湿された転写紙は白紙のまま排紙される。この動作をステップS2、S3によりリピート枚数分繰り返した後、終了する。この除湿モードを設けることにより、吸湿してしまった転写紙でも再利用可能となり、資源の有効活用ができ、操作者も転写紙が吸湿しないようにビニール袋等に収納しなくても済むため、操作性が向上する。
【選択図】 図3
【解決手段】手差し給紙トレイに吸湿し易い転写紙がセットされた場合は除湿モードを設定する。ステップS1において、給紙トレイからリピート枚数分の転写紙が給紙されると、定着装置の加熱ローラにより除湿される。このとき、加圧ローラを通常の加圧力として定着装置内に転写紙を通過させると、皺が発生する可能性があるため、加圧力は通常よりも低く設定する。除湿された転写紙は白紙のまま排紙される。この動作をステップS2、S3によりリピート枚数分繰り返した後、終了する。この除湿モードを設けることにより、吸湿してしまった転写紙でも再利用可能となり、資源の有効活用ができ、操作者も転写紙が吸湿しないようにビニール袋等に収納しなくても済むため、操作性が向上する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙種に応じて定着装置の加圧ローラの加圧力を変更できる複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時の画像形成装置においては、省エネルギー、省資源、省スペース等の流れから1枚の転写シートの両面に画像を転写形成する場合が増えつつある。このような画像形成装置における両面コピーの処理に際しては、一般に画像を転写し定着した転写シートを一旦両面ユニット内に積載し、積載された転写シートは再び作像過程に送る操作が行われた後、定着工程を経て装置外へ排出される。
【0003】
また、定着装置の加熱ローラとこの加熱ローラを加圧してニップを形成する加圧ローラとを有する定着部を備え、給紙装置により給紙される転写紙に未定着像を担持させ、上記両ローラにより形成されるニップで挾持搬送し定着させる画像形成装置において、紙種毎に定着制御温度を変更したり、前記ローラの加圧力を調整してニップ幅を変更したりして多種の紙種に対応しているものがある(例えば、特許文献1,2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−154525号公報
【特許文献2】
特開平5−165357号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の1枚の転写シートの両面に画像を転写形成する画像形成装置において、転写シートによっては空気中の水分を吸収し易い物が存在し、水分を多く含んだ転写シートにコピーすると、画像転写時に部分的に転写不良が発生したり、定着装置で加熱および加圧時に皺が発生する等の問題がある。
【0006】
また、上記の多種の紙種に対応させた画像形成装置においても、水分を多く含んだ転写シートには対応が難しいため、給紙装置内に除湿ヒータを備えて対応しているものもある。しかし除湿ヒータを備えることはコスト高となるため、複数の給紙口を備えた装置では給紙口を限定して備えており、使用者が給紙口を意識して転写シートをセットする必要があり、操作性が悪いと共に、常に電源が入っている必要があるため、電気を無駄に消費するという問題があった。
しかも、除湿ヒータを備えていない装置の場合は、転写シートが水分を吸収しないようにビニール袋等に保存しておく等する必要があり、操作性が著しく悪いと共に、一度吸湿した転写シートは使用できず、資源の無駄となってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、除湿ヒータを省略して除湿を行うことができ、省エネ、低コスト、資源の節約を実現すると共に、操作性の向上を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明による画像形成装置は、画像情報を感光体上に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に加熱溶解性のトナーを付してトナー像を形成し、このトナー像を転写紙上に転写した後、前記トナー像を加熱ローラと加圧ローラからなる定着装置により定着することにより画像形成を行い、かつ定着装置は動作中に加圧ローラの加圧力変更可能な加圧力変更手段を備えた画像形成装置において、加圧力変更手段による加圧ローラの加圧力を画像形成時よりも低くして転写紙を搬送する除湿モードを実行する制御手段を備え、制御手段により設定モードが設定された場合は、前記加圧力を低くして画像形成を行わずに転写紙を搬送し、定着装置内を通紙させることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態による画像形成装置としての両面複写機の構成図である。
この両面複写機の通常の両面コピー機構は、コンタクトガラス上の原稿を読み取り感光体ドラム(以下「感光体」という)201上に露光して静電潜像を形成させる光学系100、感光体201に帯電、露光、クリーニング、除電の作像過程を施す感光体ユニット200、感光体201上に形成された静電潜像を現像して可視のトナー像とするための現像ユニット300、感光体201上に形成されたトナー像を転写シートに転写するための転写ユニット400、転写シート上の画像を加熱加圧により定着するための定着ユニット500、両面画像を転写シートに形成するため、画像転写済みの転写シートを収納して一旦積載した後、再び作像工程に送るための両面ユニット600、画像未転写の転写シート701を転写ユニット400に送るための4段の給紙ユニット700から主として構成されている。
【0010】
なお、700aは給紙ユニット、800はシート搬送ユニット、801は搬送ローラ、802は搬送路、803はガイド板、804は搬送路、805はガイド板、806はガイドローラ、807は呼出しローラである。
【0011】
まず、上記の両面複写機の通常の動作を説明すると、給紙ユニット700から画像未転写の転写シート701を転写ユニット400の方向へ搬送し、それとほぼ同一時期に光学系100により原稿を読み取って、その像を感光体201上に露光して不可視の静電潜像を形成する。この静電潜像は現像ユニット300により可視のトナー像となる。
【0012】
一方、給紙ユニット700の所要の給紙段から画像未転写の転写シート701を1枚ずつ感光体201上のトナー像と一致するタイミングで転写ユニット400に向けて送り出し、トナー像を転写する。画像転写済みの転写シート701′を感光体201から分離し、定着ユニット500で定着した後、両面ユニット600内に収納して積載する。
【0013】
ここで、原稿を入れ換え、両面ユニット600から片面に画像を形成した画像転写済みの転写シート701′を給紙し、上記と同様の作像過程を経て他面に画像を形成し定着した後、機外へ排出して両面コピー画面が完成する。ここまでの構成及び作用は従来の両面複写機と同様であるので、その細部の詳細な説明は省略する。
【0014】
また、定着ユニット500は加熱ローラとこの加熱ローラを加圧してニップを形成する加圧ローラとを有し、ニップは加圧ローラの加圧力を電気的に調整可能な機構を備えている。加圧調整機構および作用は従来の定着ユニットと同様であるので、その細部の詳細な説明は省略する。
【0015】
なお、これらの動作はすべて図示しない制御部により制御される。この制御部は各種センサ類からオン・オフ信号等としてそれぞれ所定のタイミングで入力され、各種駆動系及び負荷を所定のタイミングで駆動させるための信号をそれぞれ出力する。このような制御部は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、この両面複写機の各ユニットの駆動系を所定のタイミングで駆動制御するために必要なプログラムを含む各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とを有するマイクロコンピュータからなる。
【0016】
図2に図1では図示しない操作部のLCD画面例を示す。操作部は数値入力用の10キーやスタートボタン及び表示用のLCD、LCD上の表示画面を押下するとそれを検知するタッチパネル等からなる。
【0017】
図3は「除湿モード」設定時の動作を示すフローチャートである。
例えば両面印刷機構を備えていない画像形成装置では、手差しトレイに吸湿し易いトレーシングペーパー(トレペ)を必要な枚数分セットし、図2の「除湿モード」を選択し、リピート枚数5が設定された場合、図3のステップS1において、手差し給紙から5枚分の転写紙が給紙され、定着装置(定着ユニット)の加熱ローラにより除湿される。このとき、加圧ローラの通常の加圧力で定着装置内を転写紙が通過すると、皺が発生する可能性があるため、加圧力は通常よりも低く設定する。除湿された転写紙は白紙のまま排紙される。この動作をステップS2、S3によりリピート枚数分繰り返された後、終了する。
なお、加圧力を低くすると転写紙の搬送性が落ちる場合は、ジャム検知タイミングをこの除湿モード専用に調整する必要がある。
【0018】
この除湿モードを設けることにより、除湿ヒータを設けることなく、吸湿してしまった転写紙を除湿して再利用可能とすることができ、資源の有効活用ができ、操作者も転写紙が吸湿しないようにビニール袋等に収納しなくても済むため、操作性が向上する。
【0019】
図4は図1のような両面印刷機構を備えた画像形成装置の除湿モード時の動作を示すフローチャートである。
選択された給紙トレイの紙種に吸湿し易い紙種(例えばトレペ)が設定されているかを判断し(ステップS11)、設定されている場合は、前記ステップS1と同様に定着ユニット500内の加圧ローラの加圧力を通常よりも低く設定して定着ユニット500内に転写紙を通過させ、これを両面について行い、排紙する(ステップS12)。次に、紙を搬送し(ステップS13)、両面印刷モードかを判断する(ステップS14)。
【0020】
両面印刷モードの場合は、前述した両面複写機の動作と同様に、定着ユニット500の通常の加圧を設定した後、片面に作像し両面ユニットに排紙する(ステップS15)。次に、紙を搬送して片面に画像を形成し、定着した後(ステップS16)、他面について通常の加圧を設定して、他面の作像、排紙を行う(ステップS17)。そして紙を搬送して他面に画像を形成し、定着して(ステップS18)、終了する。
また、ステップS14で両面印刷モードでない場合は、ステップS17、S18に進む。
【0021】
上記のように、両面時および片面時動作することによって、白抜け・皺等の無い良好なコピーが得られる。また、特別に除湿ヒータ等の除湿手段を設ける必要が無く、省エネルギー・低コストが実現可能となる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、給紙トレイに特別に除湿ヒータを備えていない場合や、一度吸湿した用紙を通紙する場合でも、定着加圧力を低く設定して、作像せずに用紙を通紙させて除湿させることにより、除湿ヒータを省くことができ、省エネ低コストを実現すると共に、吸湿した用紙を再利用可能とし資源の節約を行うことができる。
【0023】
請求項2の発明によれば、通紙枚数を設定し、1度の操作で複数枚の用紙を除湿させることにより、操作性を向上させることができる。
【0024】
請求項3の発明によれば、両面印刷機構を備えた画像形成装置においては、給紙トレイに除湿ヒータを備えていなくても、給紙トレイに吸湿し易い紙種が設定されている場合は、給紙トレイから給紙する際に定着加圧力を低く設定して、作像せずに用紙を通紙させて除湿させる、両面トレイに排紙し、再度両面トレイから給紙して作像することにより、除湿ヒータを省くことができ、省エネ、低コストを実現すると共に、操作性を向上させることができる。
【0025】
請求項4の発明によれば、両面印刷時は、請求項3の動作で1面を作像後に再度両面トレイに排紙させ、両面トレイから給紙して2面を作像する事により、除湿ヒータを省くことができ、省エネ、低コストを実現すると共に、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置としての両面複写機の構成図である。
【図2】両面複写機の操作部のLCD画面の一例図である。
【図3】片面印刷時の除湿モードの動作を示すフローチャートである。
【図4】両面印刷時の除湿モードの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 光学系
200 感光体
201 感光体ドラム
300 現像ユニット
400 転写ユニット
500 定着ユニット
600 両面ユニット
700 給紙ユニット
701 画像未転写の転写シート
701’ 画像転写済みの転写シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙種に応じて定着装置の加圧ローラの加圧力を変更できる複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時の画像形成装置においては、省エネルギー、省資源、省スペース等の流れから1枚の転写シートの両面に画像を転写形成する場合が増えつつある。このような画像形成装置における両面コピーの処理に際しては、一般に画像を転写し定着した転写シートを一旦両面ユニット内に積載し、積載された転写シートは再び作像過程に送る操作が行われた後、定着工程を経て装置外へ排出される。
【0003】
また、定着装置の加熱ローラとこの加熱ローラを加圧してニップを形成する加圧ローラとを有する定着部を備え、給紙装置により給紙される転写紙に未定着像を担持させ、上記両ローラにより形成されるニップで挾持搬送し定着させる画像形成装置において、紙種毎に定着制御温度を変更したり、前記ローラの加圧力を調整してニップ幅を変更したりして多種の紙種に対応しているものがある(例えば、特許文献1,2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−154525号公報
【特許文献2】
特開平5−165357号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の1枚の転写シートの両面に画像を転写形成する画像形成装置において、転写シートによっては空気中の水分を吸収し易い物が存在し、水分を多く含んだ転写シートにコピーすると、画像転写時に部分的に転写不良が発生したり、定着装置で加熱および加圧時に皺が発生する等の問題がある。
【0006】
また、上記の多種の紙種に対応させた画像形成装置においても、水分を多く含んだ転写シートには対応が難しいため、給紙装置内に除湿ヒータを備えて対応しているものもある。しかし除湿ヒータを備えることはコスト高となるため、複数の給紙口を備えた装置では給紙口を限定して備えており、使用者が給紙口を意識して転写シートをセットする必要があり、操作性が悪いと共に、常に電源が入っている必要があるため、電気を無駄に消費するという問題があった。
しかも、除湿ヒータを備えていない装置の場合は、転写シートが水分を吸収しないようにビニール袋等に保存しておく等する必要があり、操作性が著しく悪いと共に、一度吸湿した転写シートは使用できず、資源の無駄となってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、除湿ヒータを省略して除湿を行うことができ、省エネ、低コスト、資源の節約を実現すると共に、操作性の向上を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明による画像形成装置は、画像情報を感光体上に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に加熱溶解性のトナーを付してトナー像を形成し、このトナー像を転写紙上に転写した後、前記トナー像を加熱ローラと加圧ローラからなる定着装置により定着することにより画像形成を行い、かつ定着装置は動作中に加圧ローラの加圧力変更可能な加圧力変更手段を備えた画像形成装置において、加圧力変更手段による加圧ローラの加圧力を画像形成時よりも低くして転写紙を搬送する除湿モードを実行する制御手段を備え、制御手段により設定モードが設定された場合は、前記加圧力を低くして画像形成を行わずに転写紙を搬送し、定着装置内を通紙させることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態による画像形成装置としての両面複写機の構成図である。
この両面複写機の通常の両面コピー機構は、コンタクトガラス上の原稿を読み取り感光体ドラム(以下「感光体」という)201上に露光して静電潜像を形成させる光学系100、感光体201に帯電、露光、クリーニング、除電の作像過程を施す感光体ユニット200、感光体201上に形成された静電潜像を現像して可視のトナー像とするための現像ユニット300、感光体201上に形成されたトナー像を転写シートに転写するための転写ユニット400、転写シート上の画像を加熱加圧により定着するための定着ユニット500、両面画像を転写シートに形成するため、画像転写済みの転写シートを収納して一旦積載した後、再び作像工程に送るための両面ユニット600、画像未転写の転写シート701を転写ユニット400に送るための4段の給紙ユニット700から主として構成されている。
【0010】
なお、700aは給紙ユニット、800はシート搬送ユニット、801は搬送ローラ、802は搬送路、803はガイド板、804は搬送路、805はガイド板、806はガイドローラ、807は呼出しローラである。
【0011】
まず、上記の両面複写機の通常の動作を説明すると、給紙ユニット700から画像未転写の転写シート701を転写ユニット400の方向へ搬送し、それとほぼ同一時期に光学系100により原稿を読み取って、その像を感光体201上に露光して不可視の静電潜像を形成する。この静電潜像は現像ユニット300により可視のトナー像となる。
【0012】
一方、給紙ユニット700の所要の給紙段から画像未転写の転写シート701を1枚ずつ感光体201上のトナー像と一致するタイミングで転写ユニット400に向けて送り出し、トナー像を転写する。画像転写済みの転写シート701′を感光体201から分離し、定着ユニット500で定着した後、両面ユニット600内に収納して積載する。
【0013】
ここで、原稿を入れ換え、両面ユニット600から片面に画像を形成した画像転写済みの転写シート701′を給紙し、上記と同様の作像過程を経て他面に画像を形成し定着した後、機外へ排出して両面コピー画面が完成する。ここまでの構成及び作用は従来の両面複写機と同様であるので、その細部の詳細な説明は省略する。
【0014】
また、定着ユニット500は加熱ローラとこの加熱ローラを加圧してニップを形成する加圧ローラとを有し、ニップは加圧ローラの加圧力を電気的に調整可能な機構を備えている。加圧調整機構および作用は従来の定着ユニットと同様であるので、その細部の詳細な説明は省略する。
【0015】
なお、これらの動作はすべて図示しない制御部により制御される。この制御部は各種センサ類からオン・オフ信号等としてそれぞれ所定のタイミングで入力され、各種駆動系及び負荷を所定のタイミングで駆動させるための信号をそれぞれ出力する。このような制御部は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、この両面複写機の各ユニットの駆動系を所定のタイミングで駆動制御するために必要なプログラムを含む各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とを有するマイクロコンピュータからなる。
【0016】
図2に図1では図示しない操作部のLCD画面例を示す。操作部は数値入力用の10キーやスタートボタン及び表示用のLCD、LCD上の表示画面を押下するとそれを検知するタッチパネル等からなる。
【0017】
図3は「除湿モード」設定時の動作を示すフローチャートである。
例えば両面印刷機構を備えていない画像形成装置では、手差しトレイに吸湿し易いトレーシングペーパー(トレペ)を必要な枚数分セットし、図2の「除湿モード」を選択し、リピート枚数5が設定された場合、図3のステップS1において、手差し給紙から5枚分の転写紙が給紙され、定着装置(定着ユニット)の加熱ローラにより除湿される。このとき、加圧ローラの通常の加圧力で定着装置内を転写紙が通過すると、皺が発生する可能性があるため、加圧力は通常よりも低く設定する。除湿された転写紙は白紙のまま排紙される。この動作をステップS2、S3によりリピート枚数分繰り返された後、終了する。
なお、加圧力を低くすると転写紙の搬送性が落ちる場合は、ジャム検知タイミングをこの除湿モード専用に調整する必要がある。
【0018】
この除湿モードを設けることにより、除湿ヒータを設けることなく、吸湿してしまった転写紙を除湿して再利用可能とすることができ、資源の有効活用ができ、操作者も転写紙が吸湿しないようにビニール袋等に収納しなくても済むため、操作性が向上する。
【0019】
図4は図1のような両面印刷機構を備えた画像形成装置の除湿モード時の動作を示すフローチャートである。
選択された給紙トレイの紙種に吸湿し易い紙種(例えばトレペ)が設定されているかを判断し(ステップS11)、設定されている場合は、前記ステップS1と同様に定着ユニット500内の加圧ローラの加圧力を通常よりも低く設定して定着ユニット500内に転写紙を通過させ、これを両面について行い、排紙する(ステップS12)。次に、紙を搬送し(ステップS13)、両面印刷モードかを判断する(ステップS14)。
【0020】
両面印刷モードの場合は、前述した両面複写機の動作と同様に、定着ユニット500の通常の加圧を設定した後、片面に作像し両面ユニットに排紙する(ステップS15)。次に、紙を搬送して片面に画像を形成し、定着した後(ステップS16)、他面について通常の加圧を設定して、他面の作像、排紙を行う(ステップS17)。そして紙を搬送して他面に画像を形成し、定着して(ステップS18)、終了する。
また、ステップS14で両面印刷モードでない場合は、ステップS17、S18に進む。
【0021】
上記のように、両面時および片面時動作することによって、白抜け・皺等の無い良好なコピーが得られる。また、特別に除湿ヒータ等の除湿手段を設ける必要が無く、省エネルギー・低コストが実現可能となる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、給紙トレイに特別に除湿ヒータを備えていない場合や、一度吸湿した用紙を通紙する場合でも、定着加圧力を低く設定して、作像せずに用紙を通紙させて除湿させることにより、除湿ヒータを省くことができ、省エネ低コストを実現すると共に、吸湿した用紙を再利用可能とし資源の節約を行うことができる。
【0023】
請求項2の発明によれば、通紙枚数を設定し、1度の操作で複数枚の用紙を除湿させることにより、操作性を向上させることができる。
【0024】
請求項3の発明によれば、両面印刷機構を備えた画像形成装置においては、給紙トレイに除湿ヒータを備えていなくても、給紙トレイに吸湿し易い紙種が設定されている場合は、給紙トレイから給紙する際に定着加圧力を低く設定して、作像せずに用紙を通紙させて除湿させる、両面トレイに排紙し、再度両面トレイから給紙して作像することにより、除湿ヒータを省くことができ、省エネ、低コストを実現すると共に、操作性を向上させることができる。
【0025】
請求項4の発明によれば、両面印刷時は、請求項3の動作で1面を作像後に再度両面トレイに排紙させ、両面トレイから給紙して2面を作像する事により、除湿ヒータを省くことができ、省エネ、低コストを実現すると共に、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置としての両面複写機の構成図である。
【図2】両面複写機の操作部のLCD画面の一例図である。
【図3】片面印刷時の除湿モードの動作を示すフローチャートである。
【図4】両面印刷時の除湿モードの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 光学系
200 感光体
201 感光体ドラム
300 現像ユニット
400 転写ユニット
500 定着ユニット
600 両面ユニット
700 給紙ユニット
701 画像未転写の転写シート
701’ 画像転写済みの転写シート
Claims (4)
- 画像情報を感光体上に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に加熱溶解性のトナーを付してトナー像を形成し、このトナー像を転写紙上に転写した後、前記トナー像を加熱ローラと加圧ローラからなる定着装置により定着することにより画像形成を行い、かつ定着装置は動作中に加圧ローラの加圧力変更可能な加圧力変更手段を備えた画像形成装置において、
加圧力変更手段による加圧ローラの加圧力を画像形成時よりも低くして転写紙を搬送する除湿モードを実行する制御手段を備え、
制御手段により除湿モードが設定された場合は、前記加圧力を低くして画像形成を行わずに転写紙を搬送し、定着装置内を通紙させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写紙を通紙する枚数を設定可能な枚数設定手段を設け、前記制御手段は、枚数設定手段で設定された枚数分だけ前記通紙動作を繰り返すことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記転写紙を前記定着装置の通過後に反転させ再度画像形成可能な両面印刷手段と、転写紙の種類を設定可能な転写紙種類設定手段とを設け、
転写紙種類設定手段で特定の用紙が設定された場合、前記制御手段は、前記除湿モードが設定された場合に、前記定着装置内を通紙した転写紙を両面印刷手段に排紙させた後、再度転写紙を搬送させて画像形成を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記転写紙種類設定手段で特定の用紙が設定され、かつ前記両面印刷手段による両面印刷が設定された場合、前記制御手段は、前記両面印刷手段に転写紙を排紙させた後、再度搬送させて表面の画像を形成した後に両面印刷手段に転写紙を排紙させ、再度両面印刷手段から転写紙を搬送させて裏面の画像形成を行うことによって両面印刷を実現することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003157125A JP2004361513A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003157125A JP2004361513A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004361513A true JP2004361513A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34050998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003157125A Pending JP2004361513A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004361513A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009003025A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Ricoh Co Ltd | 画像定着方法、画像形成方法及び画像形成装置 |
US8844591B2 (en) | 2009-07-01 | 2014-09-30 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
US11669029B2 (en) | 2020-11-20 | 2023-06-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus performing curl suppressing process |
-
2003
- 2003-06-02 JP JP2003157125A patent/JP2004361513A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009003025A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Ricoh Co Ltd | 画像定着方法、画像形成方法及び画像形成装置 |
US8844591B2 (en) | 2009-07-01 | 2014-09-30 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
US11669029B2 (en) | 2020-11-20 | 2023-06-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus performing curl suppressing process |
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