JP2004361493A - カラーフィルタ基板の製造方法及びその製造装置、エレクトロルミネッセンス基板の製造方法及びその製造装置、電気光学装置の製造方法、並びに電子機器の製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ基板の製造方法及びその製造装置、エレクトロルミネッセンス基板の製造方法及びその製造装置、電気光学装置の製造方法、並びに電子機器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基材上に異物が付着することを防止できるカラーフィルタ基板の製造方法を提供する。
【解決手段】基材2と、基材2上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造方法である。この製造方法は、液状フィルタ材料を記録ヘッド213に含まれるインクジェットヘッドノズルから基材2へ液滴として吐出する工程を有する。この工程では、基材2を鉛直又はほぼ鉛直に配置した状態で液滴を吐出する。この製造装置201は、好ましくは、上から下へ矢印Eのように流れる気流によって部屋内を清潔な環境に保持するクリーンルーム内に設置される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー表示を行う際に用いられるカラーフィルタ基板の製造方法及びその製造装置に関する。また本発明は、基板上に発光要素が形成されて成る構造体であるエレクトロルミネッセンス基板の製造方法及びその製造装置に関する。また本発明は、液晶装置やエレクトロルミネッセンス装置等といった電気光学装置を製造するための製造方法に関する。また本発明は、携帯電話機、携帯情報端末機、PDA(Personal Digital Assistant)等といった電子機器を製造するための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、携帯情報端末機、PDA等といった電子機器に、液晶装置やエレクトロルミネッセンス装置等といった電気光学装置が広く用いられている。例えば、電子機器に関する各種の情報を視覚的に表示するために電気光学装置が用いられている。
【0003】
電気光学装置として液晶装置を考えた場合、その液晶装置によってカラー表示を行うときには、その液晶装置の内部にカラーフィルタ基板が設けられる。カラーフィルタ基板は、例えば、透光性のガラス等によって形成された基材上にカラーフィルタを形成することによって作製される。カラーフィルタとは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルタ要素や、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色のフィルタ要素を平面内に所定の配列で並べることによって形成された光学要素である。
【0004】
電気光学装置としてエレクトロルミネッセンス装置を考えた場合、このエレクトロルミネッセンス装置の内部には、一般に、エレクトロルミネッセンス基板が設けられる。そして、このエレクトロルミネッセンス基板は、例えば、透光性のガラス等によって形成された基材上に、複数の発光要素をマトリクス状に配列することによって形成される。
【0005】
ところで、基材上にカラーフィルタを形成してカラーフィルタ基板を作製する際、すなわち、基材上に複数のフィルタ要素を形成する際に、従来、インクジェット技術を利用して基材上にフィルタ要素の材料を供給する方法が知られている。この方法によれば、ノズル等といった液滴吐出部からフィルタ材料が液滴として基材上へ吐出される(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−372614(第3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のカラーフィルタ基板の製造方法においては、液滴が吐出される機材は水平に置かれ、ノズルを有する記録ヘッドが水平面内で平行移動するようになっていた。このように基材が水平に置かれると、埃、その他の異物が基材に付着し易いという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、基材上に異物が付着することを防止できるカラーフィルタ基板の製造方法及びその製造装置、エレクトロルミネッセンス基板の製造方法及びその製造装置、電気光学装置の製造方法、並びに電子機器の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法は、基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造方法において、液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、該工程では、前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に配置した状態で前記液滴を吐出することを特徴とする。
【0010】
上記構成において、「基材」は、例えば、透光性のガラスや透光性のプラスチック等によって形成される。また、「フィルタ材料」は、R(赤),G(緑),B(青)やC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の色を有する材料によって構成される。このフィルタ材料の材質は特別のものに限定されないが、例えば、レジン等の透明材を主体とする各色顔料と、エチレングリコール等といったグリコール系の溶媒とから成る液状物とすることができる。また、顔料、界面活性剤及び溶媒によって構成される固形分を適宜の溶媒に溶かすことによって構成された液状物とすることもできる。
【0011】
また、「フィルタ材料を液滴として吐出する工程」は、液滴吐出技術いわゆるインクジェット技術によって実現できる。このインクジェット技術は、例えば、インク貯留室に圧電素子及びノズルを付設し、圧電素子の振動によるインク貯留室の体積変化に応じてノズルからインク、すなわち液状物を液滴として吐出する技術であることが望ましい。また、インクジェット技術は、例えば、インク貯留室内に貯留されたインクを加熱によって膨張させることによりノズルからインクを液滴として吐出する技術とすることもできる。また、「液滴吐出部」は、例えば、インクジェットヘッドのノズルのような微細な開口によって構成される。
【0012】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、基材が鉛直又はほぼ鉛直に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。なお、従来のスピンコートでは、基材を鉛直に立てることができなかったが、液滴吐出技術を用いた本発明によれば、基材を鉛直に立てた状態でその基材に対して液滴の吐出を行うことができる。
【0013】
次に、本発明に係る他のカラーフィルタ基板の製造方法は、基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造方法において、液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、該工程では、前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾けることを特徴とする。この製造方法において、上記の製造方法と同じ名称の構成要素は同じ機能を奏するものであるので、その説明は省略する。
【0014】
このカラーフィルタ基板の製造方法によれば、基材が鉛直に対して角度略±5°傾いた状態に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。本発明者の実験によれば、鉛直に対する基板の傾斜角度が5°以内であると、当該基板に対する異物の付着量を大幅に低減できることが分かった。
【0015】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法においては、前記液滴吐出部からの液滴の吐出方向を前記基材の法線方向又はほぼ法線方向に設定した状態で、前記液滴を吐出することが好ましい。こうすれば、基材に対する液滴の着弾位置の制御が容易になる。
【0016】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法においては、前記基材の帯電電位と反対電位のイオンを該基材に供給することが好ましい。こうすれば、基材の帯電を除電できるので、静電気による異物の基材への付着を防止できる。また、この場合、イオンは、前記基材の液滴吐出部に対向しない側から供給されることが好ましい。こうすれば、基材へ十分な量のイオンを供給でき、しかも、イオンを供給する手段の存在によって液滴吐出部の動きが邪魔されることもない。
【0017】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法において、前記基材は上下方向の気流が存在する部屋の中に置かれることが好ましい。半導体装置等といった精細な構造から成る電子部品を製造する環境として、いわゆるクリーンルームが知られている。このクリーンルームでは、例えば、上下方向へ流れる気流によって異物を回収してルーム内を異物の存在しない雰囲気に保持する。このように、気流が上下方向に流れる環境下では基材を水平に置いておくと、その基材上に異物が載り易い。これに対し、本発明のように基材を鉛直等に配置しておけば、その基材上に異物が載ることを大幅に低減できる。
【0018】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法において、前記気流の前記基材より上流側には、防塵フィルタが配置されていることが好ましい。上記のように、クリーンルームでは上下方向に気流が流れているが、基材の上流に配置されている防塵フィルタが異物を回収するので、基材上に異物が載ることを更に低減できる。
【0019】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法において、前記液滴吐出部は、圧電素子を用いたインクジェットヘッドであることが好ましい。また、上記構成のカラーフィルタ基板の製造方法において、前記液滴吐出部は、熱エネルギーによって発生する気泡により液状フィルタ材料を吐出するインクジェットヘッドであることが好ましい。
【0020】
次に、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置は、基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造装置において、前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に支持する基材支持手段と、液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段とを有することを特徴とする。
【0021】
上記の「基材支持手段」は、基材を鉛直又はほぼ鉛直に支持できるあらゆる構造を採用できるが、例えば、基材よりも少し大きい面積の板状部材であるベースに基材を面接触させた状態で空気吸引によって基材をベース上に吸着して固定する構造や、ベースに基材を面接触させた状態で適宜の機械的なクランプ機構によって基材をベース上に固定する構造や、適宜の接着剤によって基材をベース上に固定する構造等が考えられる。
【0022】
また、「液滴吐出手段」は、液状物を液滴として吐出することができる任意の構造の吐出装置を用いることができる。例えば、圧電素子の振動によって液体室の体積を変化させることによって吐出する構造や、液体室内の液状物を加熱及び冷却によって膨張及び収縮させることによって吐出する構造等を用いることができる。また、「液滴吐出部」は、ノズル等といった微細な開口によって構成できる。また、「走査移動手段」は、例えば、基材を支持した部材を互いに直交する2方向へ平行移動させることのできる任意の構造によって構成できる。このような構造としては、いわゆるX−Yテーブルと呼ばれる面内平行移動機構を採用できる。
【0023】
上記構成のカラーフィルタ基板の製造装置によれば、基材が鉛直又はほぼ鉛直に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。なお、従来のスピンコートでは、基材を鉛直に立てることができなかったが、液滴吐出技術を用いた本発明によれば、基材を鉛直に立てた状態でその基材に対して液滴の吐出を行うことができる。
【0024】
次に、本発明に係る他のカラーフィルタ基板の製造装置は、基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造装置において、前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾けて支持する基材支持手段と、液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段とを有することを特徴とする。この製造装置において、上記の製造装置と同じ名称の構成要素は同じ機能を奏するものであるので、その説明は省略する。
【0025】
このカラーフィルタ基板の製造装置によれば、基材が鉛直に対して角度略±5°傾いた状態に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。本発明者の実験によれば、鉛直に対する基板の傾斜角度が5°以内であると、当該基板に対する異物の付着量を大幅に低減できることが分かった。
【0026】
次に、本発明に係るエレクトロルミネッセンス基板の製造方法は、基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、該工程では、前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に配置した状態で前記液滴を吐出することを特徴とする。
【0027】
上記構成において、「基材」は、例えば、透光性のガラスや透光性のプラスチック等によって形成される。また、「発光要素」とは、エレクトロルミネッセンス装置で用いられる電気光学物質のことであり、電界の印加に応じてR(赤),G(緑),B(青)等といった3原色の各色で発光する物質のことである。
【0028】
また、「発光要素の材料を液滴として吐出する工程」は、液滴吐出技術いわゆるインクジェット技術によって実現できる。このインクジェット技術は、例えば、インク貯留室に圧電素子及びノズルを付設し、圧電素子の振動によるインク貯留室の体積変化に応じてノズルからインク、すなわち液状物を液滴として吐出する技術であることが望ましい。また、インクジェット技術は、例えば、インク貯留室内に貯留されたインクを加熱によって膨張させることによりノズルからインクを液滴として吐出する技術とすることもできる。また、「液滴吐出部」は、例えば、インクジェットヘッドのノズルのような微細な開口によって構成される。
【0029】
上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法によれば、基材が鉛直又はほぼ鉛直に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。なお、従来のスピンコートでは、基材を鉛直に立てることができなかったが、液滴吐出技術を用いた本発明によれば、基材を鉛直に立てた状態でその基材に対して液滴の吐出を行うことができる。
【0030】
次に、本発明に係る他のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法は、基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、該工程では、前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾けることを特徴とする。この製造方法において、上記の製造方法と同じ名称の構成要素は同じ機能を奏するものであるので、その説明は省略する。
【0031】
このエレクトロルミネッセンス基板の製造方法によれば、基材が鉛直に対して角度略±5°傾いた状態に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。本発明者の実験によれば、鉛直に対する基板の傾斜角度が5°以内であると、当該基板に対する異物の付着量を大幅に低減できることが分かった。
【0032】
上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法においては、前記液滴吐出部からの液滴の吐出方向を前記基材の法線方向又はほぼ法線方向に設定した状態で、前記液滴を吐出することが好ましい。こうすれば、基材に対する液滴の着弾位置の制御が容易になる。
【0033】
また、上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法においては、前記基材の帯電電位と反対電位のイオンを該基材に供給することが好ましい。こうすれば、基材の帯電を除電できるので、静電気による異物の基材への付着を防止できる。また、この場合、イオンは、前記基材の前記液滴吐出部に対向しない側から供給されることが好ましい。こうすれば、基材へ十分な量のイオンを供給でき、しかも、イオンを供給する手段の存在によって液滴吐出部の動きが邪魔されることもない。
【0034】
また、上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、前記基材は上下方向の気流が存在する部屋の中に置かれることが好ましい。半導体装置等といった精細な構造から成る電子部品を製造する環境として、いわゆるクリーンルームが知られている。このクリーンルームでは、例えば、上下方向へ流れる気流によって異物を回収してルーム内を異物の存在しない雰囲気に保持する。このように、気流が上下方向に流れる環境下では基材を水平に置いておくと、その基材上に異物が載り易い。これに対し、本発明のように基材を鉛直等に配置しておけば、その基材上に異物が載ることを大幅に低減できる。
【0035】
上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、前記気流の前記基材より上流側には、防塵フィルタが配置されていることが好ましい。上記のように、クリーンルームでは上下方向に気流が流れているが、基材の上流に配置されている防塵フィルタが異物を回収するので、基材上に異物が載ることを更に低減できる。
【0036】
上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、前記液滴吐出部は、圧電素子を用いたインクジェットヘッドであることが好ましい。また、上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、前記液滴吐出部は、熱エネルギーによって発生する気泡により材料を吐出するインクジェットヘッドであることが好ましい。
【0037】
次に、本発明に係るエレクトロルミネッセンス基板の製造装置は、基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造装置において、前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に支持する基材支持手段と、前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段とを有することを特徴とする。
【0038】
上記の「基材支持手段」、「液滴吐出手段」、「液滴吐出部」、「走査移動手段」等の各構成要素は、上述した本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置で用いる同じ名称の構成要素と同じ機能を奏するので、ここでの説明は省略する。
【0039】
上記構成のエレクトロルミネッセンス基板の製造装置によれば、基材が鉛直又はほぼ鉛直に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。なお、従来のスピンコートでは、基材を鉛直に立てることができなかったが、液滴吐出技術を用いた本発明によれば、基材を鉛直に立てた状態でその基材に対して液滴の吐出を行うことができる。
【0040】
次に、本発明に係る他のエレクトロルミネッセンス基板の製造装置は、基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造装置において、前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾けて支持する基材支持手段と、前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段とを有することを特徴とする。この製造装置において、上記の製造装置と同じ名称の構成要素は同じ機能を奏するものであるので、その説明は省略する。
【0041】
このエレクトロルミネッセンス基板の製造装置によれば、基材が鉛直に対して角度0°〜±5°傾いた状態に配置されるので、当該基材上に埃等といった異物が載ることを防止でき、従って、当該基材上に異物が付着することを防止できる。本発明者の実験によれば、鉛直に対する基板の傾斜角度が5°以内であると、当該基板に対する異物の付着量を大幅に低減できることが分かった。
【0042】
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、カラーフィルタ基板上に電気光学物質層が形成されて成る電気光学装置を製造するための製造方法において、以上に記載したカラーフィルタ基板の製造方法を実施する工程を有することを特徴とする。
【0043】
この製造方法で用いる電気光学物質は、例えば液晶層であり、液晶層を用いた電気光学装置は液晶装置である。液晶装置でカラーフィルタ基板を用いれば、カラー表示を行うことができる。本発明の電気光学装置の製造方法では、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法を用いるので、カラーフィルタ基板で用いられる基材上に異物が付着することを防止でき、それ故、高品位のカラー表示を行うことができる。
【0044】
次に、本発明に係る他の電気光学装置の製造方法は、エレクトロルミネッセンス基板上に電極が形成されて成る電気光学装置を製造するための製造方法において、以上に記載したエレクトロルミネッセンス基板の製造方法を実施する工程を有することを特徴とする。
【0045】
この製造方法で用いる電気光学物質は、例えばエレクトロルミネッセンス発光要素であり、この発光要素を用いた電気光学装置はエレクトロルミネッセンス装置である。このエレクトロルミネッセンス装置において、発光要素としてR,G,Bの3原色に対応する発光要素を使用すれば、カラー表示を行うことができる。本発明の電気光学装置の製造方法では、本発明のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法を用いるので、エレクトロルミネッセンス基板で用いられる基材上に異物が付着することを防止でき、それ故、高品位のカラー表示を行うことができる。
【0046】
次に、本発明に係る電子機器の製造方法は、電気光学装置と、該電気光学装置の動作を制御する制御手段とを有する電子機器を製造するための製造方法において、以上に記載した電気光学装置の製造方法を実施する工程を有することを特徴とする。このような電子機器としては、例えば、携帯電話機、携帯情報端末機、PDA、デジタルカメラ、その他種々の機器が考えられる。
【0047】
本発明に係る電気光学装置の製造方法によれば、電気光学装置の内部に異物が含まれることを防止でき、高品位のカラー表示を提供できる。従って、その電気光学装置の製造方法を用いて達成される本発明の電子機器の製造方法によれば、高品位の表示部を有する電子機器を製造することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
(カラーフィルタ基板の製造方法及びその製造装置の実施形態)
以下、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法及びその製造装置を一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これから説明するカラーフィルタ基板の製造方法は、図8(k)に示すカラーフィルタ基板1を製造するものとする。
【0049】
カラーフィルタ基板の製造方法の説明に先立って、まず、その製造方法を実現できる製造装置について説明する。図1は、そのようなカラーフィルタ基板の製造装置の一例を示している。この製造装置201は、フィルタ形成部202と、フィルタ材料供給部203とを有する。フィルタ形成部202は、ベース206と、このベース206上に設置されたX方向駆動系207xと、同じくベース206上に設置されたY方向駆動系207yとを有する。
【0050】
製造装置201はクリーンルーム内に設置される。クリーンルームは、一般に、半導体装置等といった精細な電子部品を製造する際に使用される部屋であって、例えば矢印Eで示すように上から下へ気流が流れ、この気流によって埃等といった異物を回収することにより、部屋内をきれいな環境に維持するようになっている。
【0051】
X方向駆動系207xは、駆動モータ211と、その駆動モータ211によって駆動されて自身の中心軸線を中心として回転するネジ軸212とを有する。ネジ軸212には、記録ヘッド213がネジ嵌合している。駆動モータ211が作動してネジ軸212が正時計回転又は反時計回転すると、それにネジ嵌合する記録ヘッド213が矢印X方向で往復移動する。
【0052】
Y方向駆動系207yは、ベース206上に固定されたネジ軸216と、そのネジ軸216に嵌合する嵌合部材を回転駆動する駆動モータ217と、この駆動モータ217に固定されたステージ218とを有する。ステージ218は、フィルタ形成処理を受けるカラーフィルタ基板の基材2を支持するための基材支持手段として機能する。この基材2はステージ218上に載せられた上、容易には位置ズレしないように、例えば、空気吸引によって吸着固定されたり、適宜の機械的なクランプ機構によって固定されたりする。Y方向モータ217が作動して上記の嵌合部材が正時計回転又は反時計回転すると、ステージ218がネジ軸216にガイドされて矢印Y方向で往復移動する。Y方向は上記のX方向に直角の方向である。
【0053】
ステージ218は鉛直、すなわち水平に対して直角、又はほぼ鉛直に配置されている。「ほぼ鉛直」とは、実質的に鉛直と変わりない程度の微小なバラツキ角度を含む意味である。このように、ステージ218を鉛直又はほぼ鉛直に配置することにより、それに支持される基材2も鉛直又はほぼ鉛直に配置されることになる。
【0054】
Y方向駆動系207yを構成するネジ軸216上にはクリーニング装置208が配設され、このクリーニング装置208と一体なモータ209の出力軸がネジ軸216にネジ嵌合している。モータ209を作動させてクリーニング装置208を記録ヘッド213の所まで搬送すれば、このクリーニング装置208によって記録ヘッド213をクリーニングすることができる。
【0055】
ステージ218の裏面に対向するベース206の表面にイオン供給手段としてのイオナイザー219が固定配置されている。このイオナイザー219の構造は周知であるので詳しい説明は省略するが、このイオナイザー219は、ステージ218に支持されている基材2の帯電電位と反対の電位を有するイオンを発生する機能及び発生したそのイオンをステージ218へ供給する機能を有する。イオンをステージ218に供給する機能を確実に達成するため、イオナイザー219は、発生したイオンをステージ218へ向けて流すための送風装置、例えば、回転ファンを備えた送風装置を有することが望ましい。
【0056】
このイオナイザー219によってステージ218へイオンを供給することにより、基材2が帯電することを防止でき、あるいは、帯電した基材2を除電でき、その結果、静電気の作用によって基材2へ異物が付着することを防止できる。なお、本実施形態のイオナイザー219は、基材2の記録ヘッド213に対向しない側からイオンを供給するように構成されているので、基材2へ十分な量のイオンを供給でき、しかも、イオナイザー219の存在によって記録ヘッド213の動きが邪魔されることもない。
【0057】
フィルタ材料供給部203にはフィルタ材料を貯留した容器222が配置される。そして、容器222と記録ヘッド213とはパイプ223によってつながっている。このパイプ223を通して、容器222内の液状物、すなわちフィルタ材料が記録ヘッド213内へ供給される。
【0058】
なお、本実施形態においてR,G,Bの3色によってカラーフィルタを形成する場合には、製造装置201がR色用、G色用、B色用の3種類用意されて、それらが別々の場所に設置され、個々の製造装置201の容器222の中にはR,G,Bのそれぞれの色のフィルタ材料が1色ずつ収容される。
【0059】
図1のフィルタ形成部202を構成する記録ヘッド213の底面には、例えば図3に示すようなインクジェットヘッド22が1つ又は複数設けられている。このインクジェットヘッド22は、ほぼ長方形状のケーシング20を有し、そのケーシング20の底面には複数のノズル27が設けられている。これらのノズル27は、直径約0.02〜0.1mm程度の微小な開口を有する。
【0060】
本実施形態では、複数のノズル27は2列にわたって設けられ、これにより、2本のノズル列28,28が形成されている。個々のノズル列28において、ノズル27は一定の間隔で直線上に設けられている。これらのノズル列28には、矢印Bで示す方向から液状物、すなわちフィルタ材料が供給される。供給されたフィルタ材料は圧電素子の振動に従って各ノズル27から微小な液滴として吐出される。なお、ノズル列28の個数は、1本又は3本以上であっても良い。
【0061】
インクジェットヘッド22は、図4に示すように、例えばステンレス製のノズルプレート29と、それに対向して配置された振動板31と、その両者を互いに接合する複数の仕切り部材32とを有する。また、ノズルプレート29と振動板31との間には、フィルタ材料を貯留するための複数の貯留室33と、フィルタ材料が一時的に溜る個所である液溜り34とが、各仕切り部材32によって形成されている。さらに、複数の貯留室33と液溜り34とが通路38を介して互いに連通している。また、振動板31の適所にフィルタ材料の供給孔36が形成されており、この供給孔36に図1のパイプ223を介して容器222が接続されている。容器222から供給されたフィルタ材料M0は、液溜り34に充填され、さらに、通路38を通って貯留室33に充填される。
【0062】
インクジェットヘッド22の一部を構成するノズルプレート29には、フィルタ材料を貯留室33からジェット状に噴射するためのノズル27が設けられている。このノズル27が複数個並べられてノズル列28を構成することは図3に関連して既述した通りである。また、振動板31において貯留室33に対応する面にはフィルタ材料を加圧するための加圧体39が取り付けられている。この加圧体39は、図5に示すように、圧電素子41及びこれを挟持する一対の電極42a及び42bを有している。
【0063】
圧電素子41は、電極42a及び42bへの通電によって矢印Cで示す外側へ突出するように撓み変形し、これにより貯留室33の容積を増大させる機能を有する。そして、貯留室33の容積が増大すると、その増大した容積分に相当するフィルタ材料M0が液溜り34から通路38を通って貯留室33内へ流入する。
【0064】
一方、圧電素子41への通電を解除すると、圧電素子41と振動板31とが共に元の形状に戻り、貯留室33も元の容積に戻る。そのため、貯留室33の内部にあるフィルタ材料の圧力が上昇し、ノズル27からフィルタ材料が液滴8となって吐出される。なお、液滴8は、フィルタ材料に含まれる溶剤等の種類にかかわらず、微小な液滴としてノズル27から安定して吐出される。
【0065】
カラーフィルタ基板の製造装置201は、図2に示す制御装置90を有する。この制御装置90は、図1のフィルタ形成部202内のX方向モータ211、Y方向モータ217及び記録ヘッド213の各要素の動作を制御する。なお、製造装置201は、図1のクリーニング用モータ209の動作を制御する制御部も有するが、その制御部についての詳しい説明は省略する。
【0066】
制御装置90は、コンピュータによって構成された駆動信号制御部91と、コンピュータによって構成されたヘッド位置制御部92とを有する。これらの制御部は信号線97を通して互いに情報を共有できるようになっている。駆動信号制御部91は、記録ヘッド213を駆動するための波形S0をアナログアンプ93へ出力する。また、駆動信号制御部91は、フィルタ材料をいずれの位置に吐出するかを示すビットマップデータS1をタイミング制御部94へ出力する。
【0067】
アナログアンプ93は、上記の波形S0を増幅して中継回路95へ伝送する。タイミング制御部94は、クロックパルス回路を内蔵し、上記のビットマップデータS1に従って吐出タイミング信号S2を中継回路95へ出力する。中継回路95は、タイミング制御部94から送られた吐出タイミング信号S2に従って、アナログアンプ93から送られた波形S0を記録ヘッド213の入力ポートへ出力する。
【0068】
ヘッド位置制御部92は、X−Y制御回路96へ記録ヘッド213の位置に関する情報S3を出力する。X−Y制御回路96は、送られてきた記録ヘッド213の位置情報S3に基づいて、X方向における記録ヘッド213の位置を制御する信号をX方向モータ211に対して出力し、さらに、Y方向におけるステージ218の位置を制御する信号をY方向モータ217に対して出力する。
【0069】
駆動信号制御部91及びヘッド位置制御部92に関する以上の構成により、記録ヘッド213は、ステージ218に載置された基材2の希望の座標位置が到来したときにフィルタ材料を液滴として吐出し、これにより、基材2上の希望位置にフィルタ材料の液滴が着弾して塗布される。
【0070】
次に、図3に示したインクジェットヘッド22を用いて行われる、カラーフィルタ基板の製造方法について説明する。図6〜図8はその製造方法を構成する各工程を工程順に示している。また、図8(k)が目標とするカラーフィルタ基板1を示している。
【0071】
まず、図6(a)において、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成された基材2の上に、遮光層3を形成する材料として、クロム、ニッケル、アルミニウム等を材料として、例えばドライメッキ法を用いて金属薄膜3aを形成する。この場合、金属薄膜3aの厚さは、0.1〜0.5μm程度であることが望ましい。
【0072】
次に、図6(b)において、感光性樹脂であるレジスト7aを一様な厚さで塗布し、そのレジスト7aをマスクを介して露光し、さらに現像して、レジスト7aを所定のパターンに形成する。次に、このレジストパターンをマスクとして金属薄膜3aをエッチングして、図6(c)に示すように、所定形状、本実施形態では矢印A方向から見て格子形状の遮光層3を形成する。
【0073】
次に、図6(d)において、遮光層3の上に、感光性樹脂4aを一様な厚さで形成し、これにフォトリソグラフィ処理を施して図7(e)に示すように所定パターンのバンク4を遮光層3と同じ形状、すなわち格子形状に形成する。このとき、バンク4の高さは1.0μm程度に形成するのが望ましい。バンク4は、基材2の表面を、液滴を吐出するための領域に区分けする区分け要素として作用する。
【0074】
こうしてバンク4を形成することにより、基材2上にそのバンク4によって区分けされた複数の表示用ドット領域6が形成される。バンク4が格子形状であることにより、これら複数の表示用ドット領域6は、矢印A方向から見てマトリクス状に並ぶことになる。バンク4としては、特に黒色のものを用いる必要はなく、例えば、ウレタン系又はアクリル系の硬化型の感光性樹脂組成物を用いることができる。
【0075】
なお、バンク4は表示用ドット領域6内にフィルタ材料を収容することが主な役割であり、このバンク4の表面にフィルタ材料が付着することは好ましくない。従って、バンク4の材質としては、フィルタ材料をはじく性質を有するもの、すなわち撥液性を有するものであることが望ましい。この意味からバンク4は、フッ素系樹脂、シリコン樹脂、又は、チタニア含有樹脂等によって形成されることが好ましい。
【0076】
以上のように基材2上にバンク4が形成された後、その基材2を図1においてステージ218上の所定位置に載置する。そして、X方向駆動系207x及びY方向駆動系207yを作動させると共に、図4の加圧体39を作動させることにより、以下のようなカラーフィルタ形成処理を行う。なお、本実施形態では、図9(a)で示すようにG色フィルタ要素9g、R色フィルタ要素9r及びB色フィルタ要素9bをストライプ配列に形成するものとする。ここで、ストライプ配列とは、R,G,Bのそれぞれの色が縦方向に1列に並び、横方向に順番に1つずつ繰り返して変化する配列である。
【0077】
図9では、ストライプ配列の他に、図9(b)にモザイク配列を示し、図9(c)にデルタ配列を示している。モザイク配列とは、R,G,Bが縦列と横列の両方で順番に繰り返して並べられる配列である。また、デルタ配列とは、R,G,Bが三角形の頂点に相当する位置に配列されると共に横列方向でR,G,Bが順番に繰り返して並べられる配列である。ストライプ配列に代えて、モザイク配列やデルタ配列を採用することもできる。
【0078】
カラーフィルタの形成処理工程に入ると、まず、図7(f)において、G色のフィルタ要素を形成すべき表示用ドット領域6g内へ、図3に示したインクジェットヘッド22を用いて、G色フィルタ材料を液滴8として吐出する。この液滴吐出は1つの表示用ドット領域に対して複数回行われ、合計の吐出量Agは、予め、バンク4の高さによって規定される表示用ドット領域6gの容積よりも多くなるように設定されている。従って、供給されたG色フィルタ材料はバンク4よりも上方へ突出する。次に、50℃、10分程度の加熱処理によってプレベークを行ってG色フィルタ材料内の溶剤を蒸発させて、図7(g)に示すように、G色フィルタ材料の表面を平坦化させてG色フィルタ要素9gを形成する。
【0079】
次に、図7(h)において、R色のフィルタ要素を形成すべき表示用ドット領域6r内へ、図3に示したインクジェットヘッド22を用いて、R色フィルタ材料を液滴8として吐出する。このときの合計の吐出量Arも、バンク4の高さによって規定される表示用ドット領域6rの容積より多くなるように設定され、供給されたR色フィルタ材料はバンク4よりも上方へ突出する。次に、50℃、10分程度の加熱処理によってプレベークを行ってR色フィルタ材料内の溶剤を蒸発させて、図8(i)に示すように、R色フィルタ材料の表面を平坦化させてR色フィルタ要素9rを形成する。
【0080】
次に、図8(j)において、B色のフィルタ要素を形成すべき表示用ドット領域6b内へ、図3に示したインクジェットヘッド22を用いて、B色フィルタ材料を液滴8として吐出する。このときの合計の吐出量Abも、バンク4の高さによって規定される表示用ドット領域6bの容積より多くなるように設定され、供給されたR色フィルタ材料はバンク4よりも上方へ突出する。次に、50℃、10分程度の加熱処理によってプレベークを行ってB色フィルタ材料内の溶剤を蒸発させて、図8(k)に示すように、B色フィルタ材料の表面を平坦化させてB色フィルタ要素9bを形成する。
【0081】
その後、例えば、230℃、30分程度の加熱によってアフターベークを行って、フィルタ要素を硬化させることにより、R,G,Bの各色フィルタ要素9g,9r,9bを所定の配列、例えば図9(a)のストライプ配列に並べて成るカラーフィルタが形成される。また、同時に、基材2とカラーフィルタとから成るカラーフィルタ基板1が形成される。
【0082】
本実施形態では、図1に示すように、ステージ218が鉛直状態に設置されるので、それに支持される基材2も鉛直状態に保持され、その基材2に記録ヘッド213からフィルタ材料が液滴として吐出される。製造装置201は矢印Eのように上から下へ流れる気流の中に置かれるので、基材2が水平状態に置かれると、埃等といった異物がその基材2の上に載り易い。こうなると、品質の高いカラーフィルタ基板を高い歩留まりで製造することが難しい。しかしがなら、本実施形態では、基材2を鉛直状態に維持するので、その表面に異物はほとんど載らない。従って、高品質のカラーフィルタ基板を高い歩留まりで製造することができる。
【0083】
(変形例)
上記実施形態では、図1でステージ218を鉛直状態に配置した。これにより、基材2も鉛直状態に配置されていた。しかしながら、ステージ218は、鉛直に対して角度0°〜±5°傾けて配置させることもできる。本発明者の実験によれば、ステージ218を鉛直状態に配置すれば、基材2への異物の付着を最も有効に防止できたが、ステージ218の傾斜角度を鉛直に対して±5°以内の範囲に抑えておけば、異物の付着を実用上全く問題の無い程度に抑えられることが分かった。
【0084】
上記の実施形態では、カラーフィルタを構成するフィルタ要素としてR,G,Bの3色を考えた。しかしながら、フィルタ要素としては、R,G,B以外にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)とすることもできる。また、上記の実施形態では、フィルタ要素9g,9r,9bの配列を図9(a)に示すストライプ配列とした。しかしながら、これに代えて、図9(b)に示すモザイク配列や、図9(c)に示すデルタ配列を採用することもできる。
【0085】
(エレクトロルミネッセンス基板の製造方法の実施形態)
以下、本発明に係るエレクトロルミネッセンス基板の製造方法を、図16及び図17に示したエレクトロルミネッセンス装置に用いられるエレクトロルミネッセンス基板を製造する場合を例に挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。
【0086】
図11〜図15はエレクトロルミネッセンス基板の製造方法の一実施形態を工程順に示している。そして、この製造方法は、図15(r)に示すエレクトロルミネッセンス基板100を製造することを目標とする。このエレクトロルミネッセンス基板100を製造する場合には、まず、図11(a)において、透光性の基材102に対して、テトラエトキシシラン(tetraethoxysilane:TEOS)や酸素ガス等を原料ガスとしてプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン酸化膜から成る下地保護層(図示せず)を、望ましくは、約2,000〜5,000オングストロームの厚さで形成する。
【0087】
次に、基材102の温度を約350℃に設定し、下地保護膜の表面にプラズマCVD法により、非晶質のシリコン膜である半導体膜120aを、約300〜700オングストロームの厚さで形成する。次に、半導体膜120aに対して、レーザアニール又は固相成長法等といった結晶化工程を実施し、半導体膜120aをポリシリコン膜に結晶化する。
【0088】
次に、半導体膜120aの上にレジスト膜を形成し、そのレジスト膜を露光及び現像してレジストマスクを形成し、そのマスクを用いて半導体膜120aをパターニングすることによって、図11(b)に示す島状の半導体膜120bを形成する。
【0089】
次に、半導体膜120bが形成された基材102の表面にTEOSや酸素ガス等を原料ガスに用いて、プラズマCVD法により、図11(c)に示すように、シリコン酸化膜あるいは窒化膜から成るゲート絶縁膜121aを、望ましくは約600〜1,500オングストロームの厚さで形成する。なお、半導体膜120bは、カレント薄膜トランジスタ110(図17参照)のチャネル領域及びソース・ドレイン領域となるものであるが、異なる断面位置においてはスイッチング薄膜トランジスタ109(図17参照)のチャネル領域及びソース・ドレイン領域となる図示しない半導体膜も形成されている。図11から図15に示す製造工程では2種類のスイッチング薄膜トランジスタ及びカレント薄膜トランジスタが同時に形成されるが、それらは同じ手順で形成されるため、以下の説明では、カレント薄膜トランジスタ110についてのみ説明し、スイッチング薄膜トランジスタについては説明を省略する。
【0090】
次に、図11(d)において、アルミニウムやタンタル等を材料としてスパッタリングによって導電膜116aを形成する。次に、レジスト材料を塗布し、露光及び現像によってレジストマスクを形成し、そのマスクを用いて導電膜116aをパターニングして、図12(e)に示すように、ゲート電極116を形成する。
【0091】
この状態で、不純物、例えば高温度のリンイオンを注入し、図12(f)に示すように、ゲート電極116に対して自己整合的にソース・ドレイン領域117a,117bを半導体膜120bに形成する。なお、不純物が導入されなかった部分が、チャネル領域118となる。
【0092】
次に、図12(g)において、層間絶縁膜122を形成し、その後、図12(h)においてコンタクトホール123,124を形成する。さらにその後、図13(i)に示すように、それらのコンタクトホール123,124の内部に導電材料を埋め込んで中継電極126,127を形成する。
【0093】
次に、図13(j)に示すように、層間絶縁膜122の上に信号線104、共通給電線105及び走査線103(図17参照)を形成する。そして、各配線の上面を覆うように層間絶縁膜130を形成し、中継電極126に対応する位置にコンタクトホール132を形成する。次に、図13(k)において、コンタクトホール132の内部を埋めるようにITO(Indium Tin Oxide)膜111aを形成する。次に、ITO膜111aの上にレジストを塗布し、そのレジストを露光及び現像してレジストマスクを形成し、そのマスクを用いてITO膜111aをパターニングすることにより、図13(l)に示すように、信号線104、共通給電線105及び走査線103に囲まれた領域に、ソース・ドレイン領域117aに電気的に接続する画素電極111を形成する。
【0094】
次に、図3に示したインクジェットヘッド22を用いて、図14(m)〜図15(r)に示すようにして、基材102上にEL発光要素を形成する。この場合には、図14(m)において信号線104、共通給電線105及び図17の走査線103が区分け要素として機能して、基材102上に複数の表示用ドット領域6が形成される。なお、図14(m)において、G色の発光要素が形成される領域を6gと示し、R色の発光要素が形成される領域を6rと示し、さらに、B色の発光要素が形成される領域を6bと示すことにする。
【0095】
まず、基材102の上面を上方に向けた状態で、図16のEL発光要素113gの下層部分に当る正孔注入層113Aを形成するための材料M1を、図3のインクジェットヘッド22のノズル27から液滴として吐出し、区分け要素103,104,105で囲まれた第1番目の領域、すなわちG色領域6g内に選択的に供給して塗布する。
【0096】
このときの吐出量A1gは、予め、区分け要素103,104,105の高さによって規定される表示用ドット領域6gの容積よりも多く設定されており、供給されたG色発光要素材料は区分け要素103,104,105よりも上方へ突出する。次に、加熱すなわちプレベーク又は光照射等を行って材料M1に含まれる溶剤を蒸発させて、図14(n)に示すように表面が平坦な正孔注入層113Aを形成する。正孔注入層113Aが希望の厚さに満たない場合は、材料M1の吐出供給処理を繰り返す。
【0097】
次に、図14(o)に示すように、基材102の上面を上に向けた状態で、図16のEL発光要素113gの上層部分に有機半導体膜113Bを形成するための有機半導体膜材料M2を、図3のインクジェットヘッド22のノズル27から液滴として吐出し、区分け要素103,104,105で囲まれた第1番目の領域、すなわちG色領域6g内に選択的に供給して塗布する。有機半導体膜材料M2は、溶媒に溶かされた状態の有機蛍光材料であることが望ましい。
【0098】
このときの吐出量A2gは、予め、区分け要素103,104,105の高さによって規定される表示用ドット領域6gの容積よりも多く設定されており、供給された有機半導体膜材料M2は区分け要素103,104,105よりも上方へ突出する。次に、加熱すなわちプレベーク又は光照射等を行って材料M2に含まれる溶剤を蒸発させて、図15(p)に示すように、正孔注入層113Aの上に、表面が平坦な有機半導体膜113Bを形成する。有機半導体膜113Bが希望の厚さに満たない場合は、材料M2の吐出供給処理を繰り返す。以上により、正孔注入層113A及び有機半導体膜113Bによって、G色を発光するEL発光要素113gが形成される。
【0099】
次に、図15(p)において、第2番目の表示用ドット領域であるR色領域6rに対して、図14(m)から図15(p)に示した処理を繰り返して、図15(q)に示すように、R色領域6rの中にR色を発光するEL発光要素113rを形成する。さらに、図15(q)においてR色発光要素113rの形成が終了すると、次に、第3番目の表示用ドット領域であるB色領域6bに対して、図14(m)から図15(p)に示した処理を繰り返して、図15(r)に示すように、B色領域6rの中にB色を発光するEL発光要素113bを形成する。
【0100】
以上により、図15(r)において各色のEL発光要素113g,113r,113bの形成が完了することにより、エレクトロルミネッセンス基板100が製造される。その後、図16に示すように、EL発光要素113g,113r,113bが形成された後の基材102の表面全体又はストライプ領域に、例えばフォトリソグラフィ処理及びエッチング処理を用いて、反射電極112を形成する。また、必要に応じて、その他の電子要素を付設する。これにより、エレクトロルミネッセンス装置101が製造される。このエレクトロルミネッセンス装置101では、マトリクス状に並べられた複数の表示用ドット領域6の中から希望のものを選択して、それらの画素電極111と反射電極112との間に電圧を印加することにより発光要素113g,113r,113bを選択的に発光させる。これにより、基材102側に文字、数字、図形等といった像を表示できる。
【0101】
本実施形態では、図11〜図15に至る工程を実施する際、基材102は図1に示したように鉛直状態に保持される。図1は発光要素の材料を記録ヘッド213から吐出するための装置を示しているが、基材102はエレクトロルミネッセンス基板の製造工程の全般にわたって鉛直状態に保持されることが好ましい。基材102をこのように鉛直に保持した状態でエレクトロルミネッセンス基板の製造工程を実施することにより、基材102上に埃等といった異物が載ることを防止でき、それ故、出来上がったエレクトロルミネッセンス基板の表面に異物が付着することを防止できる。
【0102】
なお、本発明に係るエレクトロルミネッセンス基板の製造装置は、図1〜図5に示した液滴吐出装置201を含んで構成される。液滴吐出装置201については、既に、カラーフィルタ基板の製造装置201として説明したので、その説明は省略する。
【0103】
(電気光学装置の製造方法の第1実施形態)
以下、本発明に係る電気光学装置の製造方法の一実施形態を電気光学装置の一例である液晶装置を例に挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。図10は、液晶装置の一実施形態であって、スイッチング素子を用いない単純マトリクス方式であり、且つ、反射型表示と透過型表示を選択的に行うことができる半透過反射型の液晶装置を示している。
【0104】
ここに示す液晶装置51は、液晶パネル52に照明装置56及び配線基板54を付設することによって形成されている。液晶パネル52は、矢印A方向から見て長方形状又は正方形状の第1基板57aと、矢印A方向から見て同じく長方形状又は正方形状の第2基板57bとを、矢印A方向から見て環状のシール材58によって貼り合わせることによって形成されている。
【0105】
第1基板57aと第2基板57bとの間には間隙、いわゆるセルギャップが形成され、そのセルギャップ内に液晶が注入されて液晶層55を形成している。符号69はセルギャップを維持するためのスペーサを示している。なお、観察者は矢印A方向から液晶装置51を観察する。
【0106】
第1基板57aは、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成された第1基材61aを有する。この第1基材61aの液晶側の表面には、反射膜62が形成され、その上に絶縁膜63が形成され、その上に第1電極64aが形成され、その上に配向膜66aが形成されている。また、第1基材61aの照明装置56側の表面には第1偏光板67aが、例えば貼着によって装着されている。
【0107】
第1基板57aに対向する第2基板57bは、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成された第2基材61bを有する。この第2基材61bの液晶側の表面には、カラーフィルタ68が形成され、その上に第2電極64bが形成され、その上に配向膜66bが形成されている。また、第2基材61bの外側の表面には第2偏光板67bが、例えば貼着によって装着されている。
【0108】
第1基板57a側の第1電極64aは図10の左右方向へ延びる線状電極である。また、第1電極64aは複数本形成されていて、それらは紙面垂直方向へ互いに平行に並べられている。つまり、複数の第1電極64aは、矢印A方向から見てストライプ状に形成されている。
【0109】
また、第2基板57b側の第2電極64bは、図10の紙面垂直方向に延びる線状電極である。また、第2電極64bは複数本形成されていて、それらは図10の左右方向へ互いに平行に並べられている。つまり、複数の第2電極64bは、第1電極64aに直交する方向へ延びるストライプ状に形成されている。
【0110】
第1電極64aと第2電極64bとは矢印A方向から見て多数のマトリクス状に並ぶ点で交差しており、これらの交差点が表示のためのドット領域を構成している。R,G,Bの3色や、C,M,Yの3色のフィルタ要素から成るカラーフィルタを用いてカラー表示を行う場合には、上記のドット領域の1つずつにそれら3色のうちの1つずつが対応して配置され、3色の集まりが1つのユニットになって1画素を構成する。そして、その画素の多数が矢印A方向から見てマトリクス状に並ぶことにより、有効表示領域Vが形成され、この有効表示領域Vの領域内に文字、数字、図形等といった像が表示される。
【0111】
表示の最小単位である表示用ドット領域に対応して、反射膜62に開口71が形成されている。これらの開口71は、照明装置56から供給される面状の光を透過させて、透過型の表示を実現する。なお、透過型の表示を行うにあたっては、反射膜62に開口71を設けることだけに限られず、例えば、反射膜62の膜厚を薄くすることによっても透過型の表示を実現できる。
【0112】
第1基材61aは第2基材61bを越えて外側へ張り出す張出し部70を有している。第1基板57a側の第1電極64aはシール材58を横切ってその張出し部70上に延び出て配線65となっている。また、張出し部70の辺縁には外部接続端子49が形成されている。配線基板54は、その外部接続端子49に導電接続されている。第2基板57b側の第2電極64bは、シール材58の内部に分散された導通材59を介して第1基板57a側の配線65に接続されている。なお、導通材59は、図10ではシール材58の幅寸法とほとんど同じ寸法で描いてあるが、実際は、導通材59はシール材58の幅よりも小さくなっており、そのため、シール材58の幅方向には複数の導通材59が存在するのが普通である。
【0113】
張出し部70の表面において、配線65と外部接続端子49との間には駆動用IC53がACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)48によって接着されている。そして、このACF48により、駆動用IC53のバンプが配線65及び外部接続端子49に導電接続している。この実装構造により、配線基板54から駆動用IC53へ信号及び電圧が供給される。一方、駆動用IC53からの走査信号及びデータ信号が第1電極64aや第2電極64bへ伝送される。
【0114】
図10において、照明装置56は、観察側から見て液晶パネル52の背面に緩衝材78を挟んで配設され、バックライトとして機能する。この照明装置56は、基板77に支持された光源としてのLED(Light Emitting Diode)76と、導光体72とを有する。導光体72の観察側の表面には拡散シート73が設けられ、その反対側の面には反射シート74が設けられる。LED76を点状光源とする光は、導光体72の受光面72aから導光体72の内部に取り込まれ、その内部を伝播する間に光出射面72bから面状光となって出射する。
【0115】
上記構成より成る液晶装置51において反射型の表示が行われる場合には、太陽光、室内光等といった外部光が第2基板57bを通して液晶層55の内部に取り込まれ、反射膜62で反射した後、再び液晶層55へ供給される。一方、透過型の表示が行われる場合には、照明装置56のLED76が発光し、導光体72の光出射面72bから面状の光が出射し、反射膜62に設けた複数の開口71を通過した光が液晶層55へ供給される。
【0116】
液晶層55に光が供給されたとき、第1電極64a及び第2電極64bの一方に走査信号が与えられ、それらの他方にデータ信号が与えられると、当該データ信号が与えられた部分の表示用ドットに所定電圧が印加されて液晶が駆動され、当該表示用ドットに供給された光が変調される。このような変調が、有効表示領域V内の表示用ドットごと、換言すれば画素ごとに行われ、文字、数字、図形等といった希望する像がその有効表示領域V内に形成され、観察者によって矢印A方向から観察される。
【0117】
本実施形態の液晶装置51の製造方法を考えると、それに含まれるカラーフィルタ68が図1〜図5に示したカラーフィルタ基板の製造装置を用いて、図6〜図9に示した製造方法によって製造されることに特徴がある。図1に示した製造装置201を用いて行われるカラーフィルタ基板の製造工程においては、基材2が鉛直状態に保持された状態で作業が行われるので、基材2に埃等といった異物が付着することを防止できる。従って、そのカラーフィルタ基板の製造工程を用いて行われる液晶装置51の製造方法によれば、カラーフィルタ基板に関して不良の発生を極めて低く抑えることができる。
【0118】
(変形例)
図10の実施形態では、半透過反射型で単純マトリクス方式の液晶装置に本発明を適用した。しかしながら、本発明は、これ以外に、反射型表示機能を持たない半透過型の単純マトリクス方式の液晶装置や、透過型表示機能を持たない反射型の単純マトリクス方式の液晶装置や、TFD(Thin Film Diode)等といった2端子型のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置や、TFT(Thin Film Transistor)等といった3端子型のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置等といった各種の液晶装置に適用できる。
【0119】
(電気光学装置の製造方法の第2実施形態)
以下、本発明に係る電気光学装置の製造方法の一実施形態を電気光学装置の一例であるエレクトロルミネッセンス装置を例に挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。図17は、エレクトロルミネッセンス装置の電気的な構成の一実施形態を示している。また、図16は、その電気的な構成に対応する機械的な構成の一部分の断面構造を示している。なお、本明細書で、エレクトロルミネッセンス基板とは、基板上にEL発光要素が形成されて成る構造体である。また、エレクトロルミネッセンス装置とは、エレクトロルミネッセンス基板に反射電極やその他の光学要素を付設して成る電気光学装置である。
【0120】
図17において、エレクトロルミネッセンス装置101は、データ信号を出力する駆動用IC107と、走査信号を出力する駆動用IC108とを有する。駆動用IC107は、複数の信号線104へデータ信号を出力する。また、駆動用IC108は、複数の走査線103へ走査信号を出力する。走査線103と信号線104とは複数の部分で交差し、それらの交差部分には画素を構成する表示用ドット領域が形成される。図16では、G色の表示用ドット領域6g、R色の表示用ドット領域6r,B色の表示用ドット領域6bを示している。個々の表示用ドット領域はR,G,Bの3色のEL発光要素のうちの1つを含む領域であり、R,G,Bの3色に対応する表示用ドット領域が集まって1つの画素が構成される。
【0121】
図17において、1つの表示用ドット領域の中には、スイッチング薄膜トランジスタ109、カレント薄膜トランジスタ110、画素電極111、反射電極112、そしてEL発光要素113が含まれる。なお、発光要素113に関しては、G色を発光する発光要素113gと、R色を発光する発光要素113rと、B色を発光する発光要素113bとが所定の配列、例えばストライプ配列で並べられる。図16において、各発光要素113は、下層部分の正孔注入層113A上に上層部分の有機半導体膜113Bを重ねることによって形成されている。なお、図16では、カレント薄膜トランジスタ110は示されているが、これと異なる断面に存在するスイッチング薄膜トランジスタ109は図示されていない。
【0122】
図16において、複数の表示用ドット領域6の中から適宜のものを選択して、その領域内の画素電極111と反射電極112との間に所定の電圧を印加すると、当該表示ドット領域6内の発光要素113が発光し、基材102の外側(すなわち、図16の下方側)に文字、数字、図形等といった像がカラー表示される。
【0123】
本実施形態のエレクトロルミネッセンス装置101の製造方法を考えると、それに含まれるエレクトロルミネッセンス基板100(図15(r)参照)が図1〜図5に示したエレクトロルミネッセンス基板の製造装置を用いて、図11〜図15に示した製造方法によって製造されることに特徴がある。図1に示した製造装置201を用いて行われるエレクトロルミネッセンス基板の製造工程においては、基材2(図16の符号102に相当)が鉛直状態に保持された状態で作業が行われるので、基材2に埃等といった異物が付着することを防止できる。従って、そのカラーフィルタ基板の製造工程を用いて行われるエレクトロルミネッセンス装置101の製造方法によれば、エレクトロルミネッセンス基板100に関して不良の発生を極めて低く抑えることができる。
【0124】
(電子機器の製造方法の実施形態)
以下、電子機器の製造方法の実施形態を一例を挙げて説明する。まず、製造方法の説明に先立って、図18を用いて電子機器の一例を説明する。ここに示す電子機器は、表示情報出力源141、表示情報処理回路142、電源回路143、タイミングジェネレータ144及び液晶装置145によって構成される。そして、液晶装置145は液晶パネル147及び駆動回路146を有する。液晶装置145は、図1〜図5に示したカラーフィルタ基板の製造装置を用いて、図6〜図9に示した製造方法によって製造された、図10に示す液晶装置51によって構成できる。
【0125】
表示情報出力源141は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種ディスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェネレータ144により生成される各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路142に供給する。
【0126】
次に、表示情報処理回路142は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ補正回路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を実行して、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路146へ供給する。ここで、駆動回路146は、走査線駆動回路(図示せず)やデータ線駆動回路(図示せず)と共に、検査回路等を総称したものである。また、電源回路143は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
【0127】
図19は、本発明に係る電子機器のさらに他の例であるデジタルカメラであって、液晶装置をファインダとして用いるものを示している。このデジタルカメラ150におけるケース151の背面には液晶表示ユニット152が設けられる。この液晶表示ユニット152は、被写体を表示するファインダとして機能する。この液晶表示ユニット152は、図1〜図5に示したカラーフィルタ基板の製造装置を用いて、図6〜図9に示した製造方法によって製造された、図10に示す液晶装置51によって構成できる。
【0128】
ケース151の前面側(図においては裏面側)には、光学レンズやCCD等を含んだ受光ユニット153が設けられている。撮影者が液晶表示ユニット152に表示された被写体像を確認して、シャッタボタン154を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板155のメモリに転送されてそこに格納される。
【0129】
ケース151の側面には、ビデオ信号出力端子156と、データ通信用の入出力端子157とが設けられている。ビデオ信号出力端子156にはテレビモニタ158が必要に応じて接続され、また、データ通信用の入出力端子157にはパーソナルコンピュータ159が必要に応じて接続される。回路基板155のメモリに格納された撮像信号は、所定の操作によって、テレビモニタ158や、パーソナルコンピュータ159に出力される。
【0130】
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置及びエレクトロルミネッセンス基板の製造装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す製造装置の制御系を示す回路ブロック図である。
【図3】図1に示す製造装置の材料吐出部を示す斜視図である。
【図4】図3に示す材料吐出部の主要部の内部構造を一部破断して示す斜視図である。
【図5】図4のD−D線に従った断面図である。
【図6】本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法の一実施形態の主要工程を示す工程図である。
【図7】図6に続く工程図である。
【図8】図7に続く工程図であり、特に(k)は目標とするカラーフィルタ基板の一実施形態を示している。
【図9】複数のフィルタ要素の配列例を示す図であり、(a)はストライプ配列、(b)はモザイク配列、(c)はデルタ配列を示している。
【図10】本発明に係る電気光学装置の製造方法を説明するための図であって、電気光学装置の一実施形態である液晶装置の断面構造を示す断面図である。
【図11】本発明に係るエレクトロルミネッセンス基板の製造方法の一実施形態の主要工程を示す工程図である。
【図12】図11に続く工程図である。
【図13】図12に続く工程図である。
【図14】図13に続く工程図である。
【図15】図14に続く工程図である。
【図16】エレクトロルミネッセンス装置の一例の1画素分の断面構造を示す断面図である。
【図17】図16のエレクトロルミネッセンス装置の等価回路を示す回路図である。
【図18】本発明に係る電子機器の製造方法によって製造される電子機器の一例を示すブロック図である。
【図19】本発明に係る電子機器の製造方法によって製造される電子機器の一例であるデジタルカメラを示す図である。
【符号の説明】
1:カラーフィルタ基板、 2:基材、 3:遮光層、 3a:金属膜、 4:バンク、 4a:感光性樹脂、 6,6g,6r,6b:表示用ドット領域、7a:レジスト、 8:液滴、 9g,9r,9b:フィルタ要素、 20:ケーシング、 22:インクジェットヘッド、27:ノズル(液滴吐出部)、 39:加圧体、 41:圧電素子、 42a,42b:電極、 51:液晶装置(電気光学装置)、 52:液晶パネル、 55:液晶層、 57a,57b:基板、 61a.61b:基材、 68:カラーフィルタ、 100:エレクトロルミネッセンス基板、101:エレクトロルミネッセンス装置(電気光学装置)、 111:画素電極、 111a:ITO膜、 112:反射膜、113,113r,113r,113b:EL発光要素、 113A:正孔注入層、 113B:有機半導体膜、 150:デジタルカメラ(電子機器)、201:カラーフィルタ基板の製造装置、 202:フィルタ形成部、203:フィルタ材料供給部、 213:記録ヘッド、 M0:フィルタ材料、M1:正孔注入層材料、M2:有機半導体膜材料、 S0:波形、 S1:ビットマップデータ、 S2:吐出タイミング信号、 S3:位置情報、 V:有効表示領域、

Claims (25)

  1. 基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造方法において、
    液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、
    該工程では、前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に配置した状態で前記液滴を吐出する
    ことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  2. 基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造方法において、
    液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、
    該工程では、前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾ける
    ことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記液滴吐出部からの液滴の吐出方向を前記基材の法線方向又はほぼ法線方向に設定した状態で、前記液滴を吐出することを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3の少なくともいずれか1つにおいて、前記基材の帯電電位と反対電位のイオンを該基材に供給することを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  5. 請求項4において、前記イオンを前記基材の、前記液滴吐出部に対向しない側から供給することを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  6. 請求項1から請求項5の少なくともいずれか1つにおいて、前記基材は上下方向の気流が存在する部屋の中に置かれることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  7. 請求項6において、前記気流の前記基材より上流側には、防塵フィルタが配置されていることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つにおいて、前記液滴吐出部は、圧電素子を用いたインクジェットヘッドであることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1つにおいて、前記液滴吐出部は、熱エネルギーによって発生する気泡により液状フィルタ材料を吐出するインクジェットヘッドであることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  10. 基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造装置において、
    前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に支持する基材支持手段と、
    液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、
    前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段と
    を有することを特徴とするカラーフィルタ基板の製造装置。
  11. 基材と、該基材上に形成されるカラーフィルタとを有するカラーフィルタ基板を製造するためのカラーフィルタ基板の製造装置において、
    前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾けて支持する基材支持手段と、
    液状フィルタ材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、
    前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段と
    を有することを特徴とするカラーフィルタ基板の製造装置。
  12. 基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、
    前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、
    該工程では、前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に配置した状態で前記液滴を吐出する
    ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  13. 基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造方法において、
    前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する工程を有し、
    該工程では、前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾ける
    ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  14. 請求項12又は請求項13において、前記液滴吐出部からの液滴の吐出方向を前記基材の法線方向又はほぼ法線方向に設定した状態で、前記液滴を吐出することを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  15. 請求項12から請求項14の少なくともいずれか1つにおいて、前記基材の帯電電位と反対電位のイオンを該基材に供給することを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  16. 請求項14において、前記イオンを前記基材の、前記液滴吐出部に対向しない側から供給することを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  17. 請求項12から請求項16の少なくともいずれか1つにおいて、前記基材は上下方向の気流が存在する部屋の中に置かれることを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  18. 請求項17において、前記気流の前記基材より上流側には、防塵フィルタが配置されていることを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  19. 請求項12から請求項18のいずれか1つにおいて、前記液滴吐出部は、圧電素子を用いたインクジェットヘッドであることを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  20. 請求項12から請求項18のいずれか1つにおいて、前記液滴吐出部は、熱エネルギーによって発生する気泡により材料を吐出するインクジェットヘッドであることを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造方法。
  21. 基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造装置において、
    前記基材を鉛直又はほぼ鉛直に支持する基材支持手段と、
    前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、
    前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段と
    を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造装置。
  22. 基材と、該基材上に形成される発光要素とを有するエレクトロルミネッセンス基板を製造するためのエレクトロルミネッセンス基板の製造装置において、
    前記基材を鉛直に対して角度略±5°の範囲で傾けて支持する基材支持手段と、
    前記発光要素の材料を液滴吐出部から前記基材へ液滴として吐出する液滴吐出手段と、
    前記基材を前記液滴吐出部に対して相対的に平行移動させる走査移動手段と
    を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス基板の製造装置。
  23. カラーフィルタ基板上に電気光学物質層が形成されて成る電気光学装置を製造するための製造方法において、請求項1又は請求項2記載のカラーフィルタ基板の製造方法を実施する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  24. エレクトロルミネッセンス基板上に電極が形成されて成る電気光学装置を製造するための製造方法において、請求項11又は請求項12記載のエレクトロルミネッセンス基板の製造方法を実施する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  25. 電気光学装置と、該電気光学装置の動作を制御する制御手段とを有する電子機器を製造するための製造方法において、請求項23又は請求項24記載の電気光学装置の製造方法を実施する工程を有することを特徴とする電子機器の製造方法。
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