JP2004361354A - 非対称電磁超音波探触子 - Google Patents

非対称電磁超音波探触子 Download PDF

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Abstract

【課題】対称な方向に射出される二つの超音波の内、一方を収束させて強度を高め、他方を発散させて強度を弱めた非対称な電磁超音波探触子を開発する。
【解決手段】本発明に係る非対称電磁超音波探触子5は、構成単位となる単位磁石体2・・の磁石厚Tを大から小へと変化させることによって、対称な方向に射出される二つの超音波の内、磁石厚Tが大の方向に射出される超音波を収束させて測定用の収束超音波ビーム12・・を形成する。干渉条件を満たすように設計すれば、焦点を形成することが可能になる。その結果、厚さDが小さな被測定対象物14の測定も可能になり、微小な欠陥や劣化傷などでも高効率に検出できる。他方の超音波16・・は発散して殆ど無視することができる。従って、測定時にどちらの超音波による反射(又は散乱)信号であるかを明確に識別でき、被測定対象物中の欠陥や劣化傷の空間分布をより高精度に検出することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば被測定対象物の非破壊検査や厚さ測定などに用いられる電磁超音波探触子に関し、更に詳細には、電磁超音波探触子の磁石体を構成する単位磁石体の形状を非対称に形成することにより電磁超音波を非対称に射出する非対称電磁超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁超音波探触子を用いた金属試料の検査方法は、本発明者等の一部が特開2001−74567公報に既に開示している。この公開公報では、超音波の伝播特性の変化を利用して金属材料の材質劣化を検出している。例えば、この金属材料はステンレス鋼で長時間の使用により材質が劣化する。
【0003】
このような材質劣化の発生した領域では超音波の伝播特性が変化するため、電磁超音波探触子によって発生させた超音波ビームを用いて金属試料中を走査すれば、その反射ビームを検出することにより材質劣化の有無を判定することができる。
【0004】
図17は従来の電磁超音波探触子105による超音波発振機構の説明図である。この電磁超音波探触子105は、複数個の単位磁石体102を直列に配列した磁石体101と電流線104から構成されている。前記単位磁石体102の磁石厚tは全て等しく設計されている点に特徴を有している。隣り合う単位磁石体の磁極は交互に反転しながら配列されている。
【0005】
電流線104が被測定対象物114に対向するように電磁超音波探触子105は配置される。電流線104に高周波電流を矢印方向に通電すると、電磁相互作用により被測定対象物の表層部分に矢印方向の渦電流108(誘導電流)が流れる。この渦電流は単位磁石体より形成される磁場m(点線矢印)と相互作用することにより被測定対象物114内にローレンツ力110が作用する。このローレンツ力110により被測定対象物114内に高周波電流と同じ周波数の超音波112が発生する。
【0006】
この超音波の波長をλ、単位磁石体の磁石厚をt、被測定対象物の厚さをdとし、超音波の入射角をθとしたとき、各超音波の行路差をδとすると、δ=λ/2(ここで、δ=tsinθ)の関係式を満たす方向へ超音波は強め合う。t<<dのとき、強め合う超音波は指向性のある超音波ビームを形成する。このとき磁石体101は左右に対称的且つ周期的な構造を有しているから、左右に同じ強度且つ同じ入射角を持つ超音波ビームが対称的に発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図18は従来の電磁超音波探触子105を用いた測定図である。電磁超音波探触子105により発生された超音波ビーム126、126を裏面の超音波検出器124により検出すると、左右対称に鋭いピーク有した強度分布pが得られる。
【0008】
しかし、このような指向性の強い超音波ビーム特性は、前記条件t<<dを満たす場合に限られる。即ち、図17における磁石体101の磁石長lに比べ被測定対象物の厚さdが十分大きい場合に限定される。換言すれば、被測定対象物の厚さdが小さい場合には、従来の電磁超音波探触子では、このような指向特性を発現することは到底できない。
【0009】
図19は従来の電磁超音波探触子105を用いた被測定対象物114中の劣化傷120、120の測定図である。電磁超音波探触子105により発生された二つの対称的な超音波ビーム126、126は被測定対象物114中の二つの劣化傷120、120によって反射され、二つの反射ビーム122、122を形成する。
【0010】
超音波ビーム126、126は同じ強度を持っているから、二つの反射ビーム122,122はほぼ同強度で伝播し、共に超音波検出器124により検出される。この検出信号を二つの劣化傷の寄与に分けることは困難であるから、この超音波測定法では二つの劣化傷120,120の位置を同時に決定することは難しい。
【0011】
従って、本発明は、電磁超音波探触子から対称な方向に射出される二つの超音波ビームの内、被測定対象物の走査に用いる超音波ビームを収束させることにより、薄い被測定対象物の測定を可能にし、もう一方の超音波ビームの強度を発散させることにより、測定時にどちらの反射超音波であるかを識別可能にした非対称電磁超音波探触子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の形態は、複数個の単位磁石体を直列に配列した磁石体と、この磁石体と被測定対象物の間に電流を通電する電流線を有して、被測定対象物中に電磁力により少なくとも対称な二方向に超音波を伝播させる電磁超音波探触子において、電流線の方向に単位磁石の磁石厚を大から小へと変化させ、前記対称な二方向のうち磁石厚が大きな方向へ超音波を収束させ、磁石厚が小さな方向へ超音波を発散させるように構成した非対称電磁超音波探触子である。超音波を収束させることによって高強度の微細な超音波ビームが形成され、被測定対象物中の微小な劣化傷などを効率よく検出でき、被測定対象物中の欠陥や劣化傷の空間分布を高分解能に得ることができる。また、もう一方の超音波は発散するから、超音波強度が極めて弱くなり、この超音波の欠陥や劣化傷などによる反射(又は散乱)波の強度は極めて弱く、前述した収束超音波ビームと比較するとほとんど無視できる程度になる。従って、二方向に超音波が発生しても、二つの超音波ビームを明確に識別することができ、測定精度を格段に向上することができる。
【0013】
第2の形態は、前記単位磁石体が永久磁石から成る単位磁石により構成される非対称電磁超音波探触子である。単位磁石体が全て永久磁石から形成されているため、被測定対象物表面上の非対称電磁超音波探触子に面する全ての領域から超音波が発生し、一層強い収束超音波ビームを発生することができる。その結果、超音波ビームの反射率や透過率が小さな被測定対象物においても、その欠陥や劣化傷や状態変化に対する検出信号をより一層増強することができる。
【0014】
第3の形態は、前記単位磁石体が永久磁石から成る単位磁石とその磁石厚方向の両面又は片面に配置したスペーサーから構成される非対称電磁超音波探触子である。単位磁石の磁石厚を可変することは難しい場合がある。そこで同一厚の単位磁石を複数個用意して、単位磁石と単位磁石の間にスペーサーを介することによって単位磁石体の厚さを大から小へと自在に可変することができる。また、複数個の単位磁石が同一厚でない場合でも、単位磁石間にスペーサーを配置することによって単位磁石体の厚さを可変することができる。従って、被測定対象物の大きさや厚さ、走査する位置などが変わっても新に厚さの異なる単位磁石を準備する必要が無く、様々な条件下における測定を迅速且つ簡単に実行することができる。
【0015】
第4の形態は、前記収束する超音波が被測定物体中の焦点に強め合いながら集中するように構成される非対称電磁超音波探触子である。超音波ビームを焦点にまで収束させるから、その焦点を劣化傷などのターゲットに設定すれば、反射強度が高くなって測定精度が更に向上する。焦点距離を短くすることにより、薄い被測定対象物の測定であっても反射強度や測定精度をかく格段に向上することができる。焦点距離は被測定対象物の大きさや厚さなどにより自在に調整することが可能であるから、任意の被測定対象物の超音波測定が可能になる。
【0016】
第5の形態は、隣り合う単位磁石の磁極が交互に反転しながら配列された磁石体において、前記単位磁石の磁石厚方向の中点に対応する被測定対象物表面の超音波発振点と前記焦点とを線分(行路)で結んだとき、超音波波長をλとすると、隣り合う線分(行路)の長さがλ/2づつずれることによって焦点に収束する超音波が強め合うように構成されている非対称電磁超音波探触子である。各単位磁石体から発生する超音波が強め合う干渉条件を満足しているから、収束する超音波ビームの指向特性が更に向上してその強度が増強され、より高い空間分解能を得ることができる。
【0017】
第6の形態は、前記磁石体を構成する単位磁石において、前記磁石厚方向と略直行する方向で被測定対象物面に平行な方向の磁石幅が同一幅に形成されている非対称電磁超音波探触子である。通常使用される直方体状の単位磁石を配列するだけで磁石体を構成できるから、磁石体の構成や組み立てがきわめて簡単に成る。また磁石幅を小さくしたり大きくしたりすることも容易であり、非対称電磁超音波探触子を安価に提供できる利点がある。
【0018】
第7の形態は、前記磁石体を構成する単位磁石体において、被測定対象物面に対向する磁石面が扇型に形成され、磁石厚が大きい単位磁石体の磁石幅は小さく、磁石厚が小さい単位磁石体の磁石幅は大きく形成されている非対称電磁超音波探触子である。磁石幅が小さくなる方向に超音波ビームは収束するから、前記磁石体の厚さ方向及び幅方向に超音波ビームが収束される。従って、収束超音波ビームの焦点における強度が一層強められ、超音波測定の空間分解能を格段に増大できる。しかも、発散超音波は前記幅方向にも発散するから、発散超音波の強度は急激に低下し、超音波測定においては発散超音波の影響はほとんど無視できる程度になる。
【0019】
第8の形態は、複数個の単位磁石を一列状に直列に配列した磁石列を形成し、この磁石列を複数列並列に配列して前記磁石体を構成した非対称電磁超音波探触子である。並列に配列することで前記磁石体の幅方向にも超音波が強め合う効果が発現し、超音波ビームの断面径をより鋭くさせ、その指向特性をより一層に向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る電磁超音波探触子の実施形態を図面に従って詳細に説明する。図1は本発明に係る非対称電磁超音波探触子の第1実施形態の構成図である。この非対称電磁超音波探触子5は、複数個の単位磁石体2が直列に配列された磁石体1と、この磁石体1の下面に配置された電流線4から構成されている。
【0021】
前記単位磁石体2は永久磁石により形成される。前記磁石体1は、構成する各単位磁石体2の磁石厚Tが電流線4の方向に大から小へと変化する非対称配列を特徴として有している。ここで、隣り合う単位磁石体2の磁極は交互に反転しながら配列されている。単位磁石体2の配列個数は自在に調整できるが、図1では6個の単位磁石体2を配列している。
【0022】
前記電流線4に高周波電流を矢印方向に通電すると、電磁相互作用により被測定対象物14の表層部分に渦電流8(誘導電流)が矢印方向に流れる。この渦電流8は単位磁石体2より形成される磁場M(点線矢印)と相互作用することにより被測定対象物14内にローレンツ力10を生起する。このローレンツ力10により被測定対象物14内に高周波電流と同じ周波数の収束超音波12、12・・・と発散超音波16、16・・・が発生する。
【0023】
このとき、前記磁石の非対称配列によって、同一方向の磁場が繰り返す間隔が非対称になるために、同じ方向に作用するローレンツ力10の周期間隔も非対称になる。その結果、それらのローレンツ力10を起動力として発生する各超音波が強め合う条件、即ち磁石厚T、入射角θ及び波長λの関係が従来の対称配列した電磁超音波探触子とは当然に異なってくる。このことは図3で詳述される。
【0024】
図2は、本発明に係る非対称電磁超音波探触子5においてスペーサー2bを用いた第2実施形態の構成図である。この非対称電磁超音波探触子5は、単位磁石体2が永久磁石の単位磁石2aと非磁性且つ非導電性のスペーサー2bから構成されている。前記磁石体2はスペーサー2bが単位磁石2aの両面に配置され、単位磁石体2の磁石厚Tが電流線の方向に大から小へと変化する非対称配列を有している。単位磁石2aの厚さTuは同一厚であり、スペーサー2bを用いて磁石厚Tを可変している点に特徴がある。
【0025】
その他の非対称電磁超音波探触子5の構成は、図1と同様に、複数個の単位磁石体2が直列に配列された磁石体1と電流線4から成り、隣り合う単位磁石体2の磁極は交互に反転しながら配列されている。この配置においても発生する超音波は、磁石体の非対称性により単位磁石体の磁石厚が大きな方向へ収束し、磁石厚Tが小さな方向では発散する。
【0026】
従って、各単位磁石の厚さTuが全て同じであっても、スペーサーの厚さや枚数を変化させることにより、任意の深さに超音波を収束することができる。収束超音波12や発散超音波16の相互関係は図1と同様であり、その詳細は図3で説明する。
【0027】
図3は、非対称電磁超音波探触子5における超音波発振機構の説明図である。図3において右端に存在する単位磁石体を1a、1aで示し、左端に存在する単位磁石体を1b、1bで区別する。単位磁石体1aの磁石厚Tは単位磁石体1bの磁石厚Tより大きく設定されている。即ち、右から左へ行くに従って磁石厚Tは次第に小さく設計されている。
【0028】
図3において、右端に存在する単位磁石体1a、1aが関係する符号には、全て符号aを附加して示す。例えば、収束超音波12と発散超音波16を、それぞれ、12aと16aと示す。また、左端に存在する単位磁石体1b、1bが関係する符号には、全て符号bを附加して示す。例えば、収束超音波12と発散超音波16を、それぞれ、12bと16bと示す。
【0029】
単位磁石体1a、1aにおける磁石厚方向の中点3a、3aに対応する被測定対象物表面7上に超音波発振点9a、9aが存在する。これらの超音波発振点9a、9aから射出される超音波12a、12aの走行距離が行路となり、この行路に垂直な面が波面22aとなる。これらの行路を伝播する超音波の波長をλとする。このとき、これらの行路の差(行路差)δがλ/2ずれたとき、波面22aにおいて超音波12a、12aが強め合う。
【0030】
同様に、単位磁石体1b、1bに対応する超音波発振点9b、9bと波面22bと結んだ行路に対して、これらの行路差δがλ/2ずれたとき、波面22bにおいて超音波が強め合う。これらの超音波12a、12a及び12b、12bは図示するように一点に収束する傾向を示すから収束超音波と呼ぶ。
【0031】
他方、超音波発振点9a、9a及び9b、9bから逆方向に射出される超音波16a、16a及び16b、16bは末広がりに発散する傾向を示すから、これらの超音波を発散超音波と呼ぶ。発散超音波はその発散性によって強度が極めて弱く、後述するように超音波測定には影響を与えない。収束超音波は強度が極めて強く超音波測定に直接寄与する。従って、収束超音波の干渉性について次に詳述する。
【0032】
単位磁石体1a、1aによる収束超音波12a、12aと、単位磁石体1b、1bによる収束超音波12b、12bとでは、隣り合う超音波が強め合う入射角θが異なる。つまり、超音波が強め合う方向は、δ=Tsinθ=λ/2が満足される方向であり、θ=sin−1(λ/2T)の関係式を満たす入射角θの方向となる。この関係式から、磁石厚Tが小さくなるほど超音波の入射角θは大きくなることが分かる。
【0033】
ここで、波長λは電流線に通電する高周波電流の振動数fに対し、λ=V/f(Vは音速)の関係を持ち、振動数fを決めれば発生する全ての超音波の波長λは等しくなる。従って、各超音波12a、12a、12b、12bが強め合う収束位置が一致するように各単位磁石の磁石厚Tを設計することによって、磁石厚Tが大きな方向へ超音波12a、12a、12b、12bを収束させることができる。また、その結果、磁石厚Tが小さな方向へ超音波を発散させることができる。このように磁石厚に非対称性を持たせることによって、収束超音波と発散超音波を同時的に射出する非対称電磁超音波探触子を構成することができる。
【0034】
図4は非対称電磁超音波探触子5を用いた測定図である。非対称電磁超音波探触子5により発生された収束超音波ビーム26と発散超音波ビーム28を裏面34の超音波検出器24により検出すると、非対称な強度分布Pが得られる。収束超音波の強度分布は鋭いピークPを持ち、一方、発散超音波では分布の幅が拡がって強度が低下したブロードなピークPとなる。
【0035】
図5は非対称電磁超音波探触子における超音波強度分布の計算方法を示すための説明図である。超音波の強度はローレンツ力F(F=J×B、磁束密度B=μH)に依存するため、被測定対象物14中の渦電流分布Jと磁界の強さHから求めることができる。
【0036】
被測定対象物14の表面7からの距離をzとすると、単位時間当たりの渦電流分布J(z)は、J(z)=Jexp(―αz−iβz)で表される。ここで、Jは最大電流強度である。また、高周波電流の角振動数をω、被測定対象物の透磁率をμ、被測定対象物の電気伝導度をσとすれば、α=β=(ωμσ/2)1/2となる。更に、被測定対象物中の磁界の強さHは磁石体1の裏面の線磁化密度をρとすれば、H=ρ/2πμzで表される。
【0037】
これらの渦電流分布Jと磁界の強さHから、被測定対象物14の中に想定された単位胞33で生じる微小ローレンツ力32が計算された。この微小ローレンツ力32により発生する微小超音波30が計算され、各超音波の収束位置31における全超音波の強度分布が計算された。
【0038】
図6は計算された超音波ビームの強度分布図である。ここで、高周波電流の振動数fは800kHz、被測定対象物の厚さDは50mm、単位磁石の数は10個、それぞれの磁石厚Tは2.5mm、2.6mm、2.7mm、2.7mm、2.9mm、3.0mm、3.1mm、3.2mm、3.5mm、3.8mmとした。
【0039】
被測定対象物における音速Vを約3.0×10m/secとすると、超音波の波長λ(λ=V/f)は約3.8mmとなる。波長λから、最も磁石厚の大きな単位磁石体より発生する超音波の強め合う行路差δ(=λ/2)は1.9mmとなる。δ/T=1.9mm/3.8mm=sinθを満たす入射角θ(=30°)の方向で超音波が強め合う。
【0040】
同様に、最も磁石厚が小さな単位磁石においては、δ/T=1.9mm/2.6mm=sinθを満たす入射角θ(=47°)の方向で超音波が強め合う。この電磁超音波探触子の中心から表面方向の距離が約40mmの位置で収束超音波が焦点を形成するように収束設計されている。
【0041】
図6で横軸は非対称電磁超音波探触子の中心から表面方向の距離(Distance)、縦軸は強度(Intensity)である。この図から分かるように、距離が約40mmの位置に鋭いピークPが見られ、指向性の高い収束超音波ビームが形成されることが分かる。一方、距離が約−50mm付近には発散超音波ビームによるブロードな分布が見られ、収束超音波ビームに比べピーク強度は半分程度に減少している。予測された通りの結果が得られた。
【0042】
図7は振動数1000kHzの高周波電流に対する超音波ビームの強度分布図である。前述の非対称電磁超音波探触子では、振動数800kHzの高周波電流に対し、超音波の行路に行路差λ/2が生じ、超音波が収束するように単位磁石の磁石厚が設計されていた。従って、同じ非対称電磁超音波探触子に振動数1000kHzの高周波電流を通電すると、収束条件が完全には満足されないはずである。
【0043】
しかしながら、計算により得られた結果では、距離が約28mmの位置で鋭いピークPが現れ、逆の位置には低強度でブロードなピークPが出現した。従って、干渉条件が完全に満たされなくても磁石厚に大小の差を設けておけば、収束超音波と発散超音波を形成することができる。そのピーク位置は800kHzのときよりも磁石体側によっている。更に、ピーク幅は狭くなり指向特性が向上している。また、発散超音波ビームは強度が半分程度になり、そのピーク幅は800kHzの場合に比べやや狭くなっている。
【0044】
図8は振動数650kHzの高周波電流に対する超音波ビームの強度分布図である。この強度分布において、収束超音波ビームと発散超音波ビームのピーク幅は800kHzや1000kHzの場合に比べやや大きくなっている。しかし、振動数が650kHzでも、明らかに収束超音波ビームのピーク強度の増大と発散超音波ビームの相対的な強度の減少が見られる。
【0045】
従って、各単位磁石体の磁石厚から見積もられる干渉条件から多少外れても、収束超音波と発散超音波を形成することが明らかになった。単位磁石体の磁石厚を大から小へと変化させることが、射出超音波に収束性及び発散性を与える基本的な条件となる。
【0046】
図9は本発明に係る非対称電磁超音波探触子5を用いた劣化傷20a、20bの測定図である。非対称電磁超音波探触子5は収束超音波ビーム26と発散超音波ビーム28を射出する。収束超音波ビーム26は、劣化傷20aにより反射されて反射超音波36を形成し、発散超音波ビーム28は、劣化傷20bにより反射されて反射超音波38を形成する。これらの反射超音波36、38は超音波検出器24によって検出される。
【0047】
このとき、収束超音波ビーム26は強度が強くしかもビーム径も小さいため、反射超音波36は極めて強く、強い反射超音波信号として検出される。一方、発散超音波ビーム28は被測定対象物14中に拡がっていくため、その一部が劣化傷20bに反射(又は散乱)されてもその反射超音波38は極めて弱く、反射超音波36と明確に区別できる。従って、超音波検出器24は収束超音波26が探査した劣化傷20aを選択的に検出できる。
【0048】
図10は本発明に係る非対称電磁超音波探触子5を用いた反射超音波の測定図とその強度分布図である。非対称電磁超音波探触子5によって発生された収束超音波ビーム26が裏面34で反射したとき、裏面反射超音波40の検出位置Rは、収束超音波ビーム26の入射角と被測定対象物14の厚さDから予測される。同時に劣化傷20a,20bによる反射超音波も表面7に到達する。
【0049】
超音波検出器24がこれらの反射超音波を検出したとき、強度分布図に示すように信号36S、38S、40Sが検出される。裏面反射超音波信号40Sの予測された検出位置以外に現れる信号36S、38Sは、裏面による反射信号でないことは明白である。従って、信号36S、38Sは劣化傷20a、20bによる反射信号であると判断することができる。
【0050】
更に、劣化傷による反射波超音波信号36S、38Sは、収束超音波ビーム26による反射超音波36と発散超音波ビーム28による反射超音波38である。両超音波信号の強度には大きな違いが現れるため、二つの反射波を識別することができる。特に、発散超音波による反射信号38Sは非常に弱くなり、ある閾値強度52(破線)以下の信号を無視すれば、裏面反射超音波信号40Sと反射超音波36Sのみを検出できる。裏面反射超音波信号40Sは予測できているから、反射超音波信号36Sにより劣化傷20aを特定することができる。
【0051】
図11は本発明に係る非対称電磁超音波探触子5の超音波放射方向54と走査方向53を角度γだけずらした測定配置のx−y平面図である。前記収束超音波ビーム26と前記発散超音波ビーム28による被測定対象物内における強度分布を、夫々、収束分布56と発散分布58とする。
【0052】
超音波放射方向54をx軸上の走査方向53と角度γだけずらすと、超音波検出器24の走査方向であるx軸は発散分布58の中心を通らずその周辺を通過する。そのため、発散超音波ビーム28の検出強度は相対的に更に減少し、収束超音波ビーム26のみを効率よく検出できる。このようにして、本発明に係る非対称電磁超音波探触子5を斜め配置することによって、収束超音波強度と発散超音波強度に一層大きな優位差を付与することができる。
【0053】
図12は、図11において角度γだけずらした測定配置のx−z平面図と強度分布図である。(12A)は配置図、(12B)はずらす前(γ=0)の強度分布図、(12C)はずらした後(γ≠0)の強度分布図である。
【0054】
γ=0の(12B)では、収束超音波ビームによるピークPは発散超音波ビームによるピークPより強度が強いことは図4で説明した通りである。しかし、x軸方向に対して走査方向を角度γだけずらすと、(12C)に示すように、ピークPγはピークPより強く且つ先鋭になり、ピークPγはピークPより弱く且つブロードになる。従って、角度γだけずらした測定配置では収束超音波ビームはより強化され、発散超音波ビームはより弱化されることが分かる。
【0055】
図13は本発明に係る非対称電磁超音波探触子における並列配列構造を持つ磁石体1の構成図である。磁石列1cは複数個の単位磁石体2、2・・・を一列状に直列に配列して構成され、磁石体1は複数の磁石列1c、1cを並列に配列して構成されている。磁石列1cの磁石幅をwで表すと、磁石体1の磁石幅WはW=2wとなるから、磁石幅方向に対しても、超音波が強め合う傾向を示し、従って、超音波ビームの断面は磁石厚方向のみならず磁石幅方向にも鋭くなり、指向特性が更に向上する。
【0056】
図14は本発明に係る非対称電磁超音波探触子において扇型構造を持つ磁石体1の平面図である。磁石体1を構成する単位磁石体2d・・・2eは平面形状が扇型に形成されている。このとき、磁石厚Tが大きい単位磁石体2dの磁石幅wは小さく、磁石厚Tが小さい単位磁石体2eの磁石幅wは大きく形成されている。その結果、超音波放射方向54に発生する超音波ビームは、磁石体1の厚さ方向だけでは無くその幅方向にも超音波ビームが収束される。従って、収束超音波ビームの収束点における強度が一層強められ、発散超音波ビームは更に広角に拡がって弱くなる。
【0057】
図15は扇型構造を持つ磁石体の並列配置の説明図である。磁石体1は磁石列1c、1cが並列に配列され、且つ扇形構造を取っている。図14で説明した扇型構造による超音波ビームの収束だけでなく、図13で説明した並列配置による超音波ビームの先鋭化が生じる。従って、超音波放射方向54へ一層指向性の高い超音波ビームが発生する。
【0058】
図16は本発明に係る非対称電磁超音波探触子を超音波発振器5aと超音波検出器5bに利用した測定図である。超音波発振器5aと超音波検出器5bはそれらの中心軸62a、62bが角度γを持つように配置されている。図11で説明したように、このような傾斜配置を取ることにより、発散超音波ビーム28の検出強度が更に低減し、収束超音波ビーム26の検出強度が更に増大化する。このように検出器側の構造にも非対称性を持たせることによって、より測定精度の高い超音波測定が可能になる。
【0059】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々の変形例や設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
第1の形態によれば、非対称電磁超音波を構成する磁石体の磁石厚の大小変化や通電する高周波電流の振動数を変化させることによって、被測定対象物の任意の位置に超音波を収束させことができる。その結果、従来の電磁超音波探触子では測定することが困難であった厚さの薄い被測定対象物内に存在する欠陥や劣化傷などに対する測定が容易になる。更に、高強度の微細な超音波ビームが形成されることによって、被測定対象物中の微小な劣化傷などを効率よく検出でき、被測定対象物中の欠陥や劣化傷の空間分布を高分解能に得ることができる。また、もう一方の超音波は発散するから、超音波強度が極めて弱くなり、この発散超音波の欠陥や劣化傷などによる反射(又は散乱)波の強度は極めて弱く、前述した収束超音波ビームと比較するとほとんど無視できる程度になる。従って、二方向に超音波が発生しても二つの超音波ビームを明確に識別することができ、測定精度を格段に向上することができる。
【0061】
第2の形態によれば、非対称電磁超音波探触子を構成する単位磁石体が全て永久磁石から形成されているため、被測定対象物表面上の非対称電磁超音波探触子に面する全ての領域から超音波が発生し、一層強い収束超音波ビームを発生することができる。この高強度の収束超音波ビームを用いれば、超音波ビームの反射率や透過率が小さな被測定対象物に対する測定においても、その欠陥や劣化傷や状態変化によって検出される信号をより一層増強することができる。
【0062】
第3の形態によれば、非対称電磁超音波探触子を構成する単位磁石の磁石厚を可変することなく、単位磁石間にスペーサーを介することによって単位磁石体の厚さを大から小へと自在に可変することができる。換言すれば、複数個存在する単位磁石の磁石厚が同一又は不同一どちらの場合においても、単位磁石間にスペーサーを配置することによって単位磁石体の厚さを可変させ、被測定対象物中の任意の位置に超音波を収束させることができる。特に、厚さが同一の単位磁石を用いると、非対称電磁超音波探触子を安価且つ簡単に製造できる利点がある。また、被測定対象物の厚さや走査する位置などが変わっても、新に厚さの異なる単位磁石を準備する必要が無く、様々な条件下における測定を迅速且つ簡単に実行することができる。
【0063】
第4の形態によれば、超音波ビームを焦点にまで収束させるから、その焦点位置を劣化傷などのターゲットに設定すれば、反射強度が高くなって測定精度が更に向上する。焦点距離を短くすることにより、薄い被測定対象物の測定であっても反射強度や測定精度を格段に向上することができる。被測定対象物の大きさや厚さなどに応じて焦点距離を可変調整できるから、任意の被測定対象物の超音波測定が可能になる。
【0064】
第5の形態によれば、非対称電磁超音波探触子を構成する各単位磁石体から発生する超音波が強め合う干渉条件を満足しているから、収束する超音波ビームの指向特性が更に向上してその強度が増強され、より高い空間分解能を得ることができる。
【0065】
第6の形態によれば、通常使用される直方体状の単位磁石を配列するだけで磁石体を構成できるから、磁石体の構成や組み立てがきわめて簡単に成る。また磁石幅を小さくしたり大きくしたりすることも容易であり、非対称電磁超音波探触子を安価に提供できる利点がある。
【0066】
第7の形態によれば、磁石幅が小さくなる方向に超音波ビームは収束するから、前記磁石体の厚さ方向及び幅方向に超音波ビームが収束される。従って、収束超音波ビームの焦点における強度が一層強められ、超音波測定の空間分解能を格段に増大できる。しかも、発散超音波は前記幅方向にも発散するから、発散超音波の強度は急激に低下し、超音波測定においては発散超音波の影響はほとんど無視できる程度になる。
【0067】
第8の形態によれば、磁石体を複数列並設しているから、この磁石体の幅方向にも超音波が強め合う効果が発現し、超音波ビームの断面径をより鋭くさせ、その指向特性をより一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非対称電磁超音波探触子5の第1実施形態の構成図である。
【図2】本発明に係る非対称電磁超音波探触子5においてスペーサー2bを用いた第2実施形態の構成図である。
【図3】非対称電磁超音波探触子における超音波発振機構の説明図である。
【図4】非対称電磁超音波探触子5を用いた測定図である。
【図5】非対称電磁超音波探触子における超音波強度分布の計算方法を示すための説明図である。
【図6】計算された超音波ビームの強度分布図である。
【図7】振動数1000kHzの高周波電流に対する超音波ビームの強度分布図である。
【図8】振動数650kHzの高周波電流に対する超音波ビームの強度分布図である。
【図9】本発明に係る非対称電磁超音波探触子5を用いた劣化傷20a、20bの測定図である。
【図10】本発明に係る非対称電磁超音波探触子5を用いた反射超音波の測定図とその強度分布図である。
【図11】本発明に係る非対称電磁超音波探触子5の超音波放射方向54と走査方向53を角度γだけずらした測定配置のx−y平面図である。
【図12】角度γだけずらした測定配置のx−z平面図と強度分布図である。
【図13】本発明に係る非対称電磁超音波探触子における並列配列構造を持つ磁石体1の構成図である。
【図14】本発明に係る非対称電磁超音波探触子において扇型構造を持つ磁石体1の平面図である。
【図15】扇型構造を持つ磁石体の並列配置の説明図である。
【図16】本発明に係る非対称電磁超音波探触子を超音波発振器5aと超音波検出器5bに利用した測定図である。
【図17】従来の電磁超音波探触子105による超音波発振機構の説明図である。
【図18】従来の電磁超音波探触子105を用いた測定図である。
【図19】従来の電磁超音波探触子105を用いた被測定対象物114中の劣化傷120、120の測定図である。
【符号の説明】
1は磁石体、1aは単位磁石体、1bは単位磁石体、1cは磁石列、2は単位磁石体、2aは単位磁石、2bはスペーサー、2dは単位磁石体、2eは単位磁石体、3は中点、4は電流線、5は非対称電磁超音波探触子、5aは超音波発振器、5bは超音波検出器、7は被測定対象物表面、8は渦電流、9aは超音波発振点、9bは超音波発振点、10はローレンツ力、12は収束超音波、12aは収束超音波、12bは収束超音波、14は被測定対象物、16は発散超音波、16aは発散超音波、16bは発散超音波、20は劣化傷、22aは波面、22bは波面、24は超音波検出器、26は収束超音波ビーム、28は発散超音波ビーム、30は微小超音波、31は収束位置、32は微小ローレンツ力、33は単位胞、34は裏面、36は反射超音波、36Sは反射超音波信号、38は反射超音波、38Sは反射超音波信号、40は裏面反射超音波、40Sは裏面反射超音波信号、52は閾値強度、53は走査方向、54は超音波放射方向、56は収束分布、58は発散分布、62aは中心軸、62bは中心軸、101は磁石体、102は単位磁石体、104は電流線、105は電磁超音波探触子、108は渦電流、110はローレンツ力、114は被測定対象物、120は劣化傷、122は反射ビーム、124は超音波検出器、126は超音波ビーム、Dは被測定対象物の厚さ、dは被測定対象物の厚さ、Mは磁場、mは磁場、Pは強度分布、Pはピーク、Pはピーク、Tは磁石厚、tは磁石厚、Tuは単位磁石の厚さ、Wは磁石体の幅、wは磁石列の幅、γは角度、δは行路差、θは入射角。

Claims (8)

  1. 複数個の単位磁石体を直列に配列した磁石体と、この磁石体と被測定対象物の間に電流を通電する電流線を有して、被測定対象物中に電磁力により少なくとも対称な二方向に超音波を伝播させる電磁超音波探触子において、電流線の方向に単位磁石体の磁石厚を大から小へと変化させ、前記対称な二方向のうち磁石厚が大きな方向へ超音波を収束させ、磁石厚が小さな方向へ超音波を発散させるように構成したことを特徴とする非対称電磁超音波探触子。
  2. 前記単位磁石体が永久磁石から成る単位磁石により構成される請求項1に記載の非対称電磁超音波探触子。
  3. 前記単位磁石体が永久磁石から成る単位磁石とその磁石厚方向の両面又は片面に配置したスペーサーから構成される請求項1に記載の非対称電磁超音波探触子。
  4. 前記収束する超音波が被測定物体中の焦点に強め合いながら集中するように構成される請求項1に記載の非対称電磁超音波探触子。
  5. 隣り合う単位磁石体の磁極が交互に反転しながら配列された磁石体において、前記単位磁石の磁石厚方向の中点に対応する被測定対象物表面の超音波発振点と前記焦点とを線分(行路)で結んだとき、超音波波長をλとすると、隣り合う線分(行路)の長さがλ/2づつずれることによって焦点に収束する超音波が強め合うように構成されている請求項4に記載の非対称電磁超音波探触子。
  6. 前記磁石体を構成する単位磁石体において、前記磁石厚方向と略直行する方向で被測定対象物面に平行な方向の磁石幅が同一幅に形成されている請求項1に記載の非対称電磁超音波探触子。
  7. 前記磁石体を構成する単位磁石体において、被測定対象物面に対向する磁石面が扇型に形成され、磁石厚が大きい単位磁石体の磁石幅は小さく、磁石厚が小さい単位磁石体の磁石幅は大きく形成されている請求項1に記載の非対称電磁超音波探触子。
  8. 複数個の単位磁石体を一列状に直列に配列した磁石列を形成し、この磁石列を複数列並列に配列して前記磁石体を構成した請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の非対称電磁超音波探触子。
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