JP2004360884A - 空気ばね - Google Patents
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Abstract
【課題】軸線方向の伸縮変形に対して非線形のばね特性をもたらす。
【解決手段】ピストン1および、このピストン1より大径のシェル2のそれぞれに、円筒状のダイアフラム3のそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェル2に取付けた外筒4を、内外反転姿勢のダイアフラム3の外周面に接触させてなり、外筒4とピストン1との間隔を、外筒4の、すくなくとも中間部分から遊端に向けて漸減させてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】ピストン1および、このピストン1より大径のシェル2のそれぞれに、円筒状のダイアフラム3のそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェル2に取付けた外筒4を、内外反転姿勢のダイアフラム3の外周面に接触させてなり、外筒4とピストン1との間隔を、外筒4の、すくなくとも中間部分から遊端に向けて漸減させてなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の車両や、産業機械、精密機械等の防振支持装置として適用できる空気ばね、なかでも、ダイヤフラム形の空気ばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイアフラム形空気ばねとしては、図10(a),(b)に縦断面図および底面図で示すように、ピストン21および、このピストンより大径のシェル22のそれぞれの外側に、多くは補強ゴム膜からなる、円筒状のダイアフラム23のそれぞれの端部を、それの中間部での内外反転姿勢で気密に連結し、そして、シェル22に取付けた、剛性材料からなる外筒24を、内外反転姿勢の、所要の内圧を充填したダイアフラム23の外周面に接触させて構成したものがある。
なお、図中25は、シェル22に設けた空気充填口を示す。
【0003】
このような空気ばねの、ピストン21とシェル22とが接近および離隔する方向の、図の上下方向のばね特性は、それのピストン21およびシェル22と、ダイアフラム23とで画成される空気室26への充填圧力と、その容積と、横断面内の有効受圧径および受圧面積変化率とで特定されることになり、この受圧面積は、ダイアフラム23の、反転外側の直径とピストン外径とによって、また、ダイアフラム23の上記反転直径は、外筒内径によってそれぞれ決まることになるので、図示の空気ばねのように、ピストン外径および外筒内径のそれぞれを、ダイアフラムの反転部位のストローク域の全体にわたって一定としたときは、上下方向のばね特性は、図11に例示するようなほぼ線形となる。
【0004】
また、かかる空気ばねの、縦断面内の有効受圧面積で決まる、水平面内のばね特性は、その有効受圧面積が、ピストン21および外筒24の全周にわたって一定であることにより、どの方向に対しても一定となる。
【0005】
このような一般的な空気ばねに対し、近年は、空気ばねの用途との関連において、たとえば、上下方向のばね特性を非線形なものとしたり、水平面内のばね特性を、変形方向に応じて変化させたりすることが要求されることがある。
【0006】
これがため、たとえば、特開平9−11898号公報には、支持用のゴム積層体と、ゴムベローズで囲繞してなる気体室とを軸線方向を揃えて上下に連結してなる車両用の空気ばねにおいて、支持用ゴム積層体の、車両の前後方向への変形を十分に許容する一方で、左右方向への変形を拘束する拘束手段を設けたものが提案されており、また、特開2000−220680号公報には、空気ばねの上蓋とシェラパックの下端を前後方向で薄板によって接続し、この薄板を、シェラパックの下端に対して回転が自在なように取付けた空気ばねが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−11898号公報
【特許文献2】
特開2000−220680号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
これらの空気ばねによれば、水平面内のばね特性において、前後方向のばね定数に比して左右方向のばね定数を高めることが可能になるも、それらによれば、左右方向のばね定数を高めるための、拘束手段または薄板という別添部材の付設が必須となるという、構造上および製造工数上の問題があった他、前後および左右方向のそれぞれのばね定数に対して、それらの両方向の中間方向のばね定数を連続的に変化させることができないという問題があった。
【0009】
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、それの主たる目的は、軸線方向の伸縮変形に対して、所期した通りの非線形のばね特性をもたらすことができる空気ばねを提供するにあり、他の目的は、軸線方向と直交する平面内での相対変形に対し、特別の付設部材なしに、ばね特性を所要に応じて変化させることができ、併せて、ばね特性を、周方向で連続的に変化させることができる空気ばねを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気ばねは、ピストンおよび、このピストンより大径のシェルのそれぞれに、コード補強したゴム膜よりなる円筒状のダイアフラムのそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェルに取付けた、剛性材料よりなる外筒を、内外反転姿勢の、所要の内圧を充填したダイアフラムの外周面に接触させたものであり、外筒内周面とピストン外周面との間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて、たとえばその遊端に至るまで漸減もしくは漸増させたものである。
【0011】
ここで、両周面の間隔のこの漸減もしくは漸増は、外筒の内径を、少なくともそれの中間部分から遊端に向けて漸減もしくは漸増させることによって行うことが好ましい。
すなわち、空気ばねの組立てに当っては、ダイヤフラムの、ピストンおよびシェルへの連結の後に外筒の取付けを行うことが一般的であるので、外筒の内径を変化させるときは、空気ばねの他の構成部材はそのままに、外筒だけを変更することで空気ばねのばね特性を所要に応じて調整することが可能となる。
これに対し、ピストンの外径を、シェルとは反対側の端縁に向けて漸増もしくは漸減させる場合には、ばね特性の調整のために、所要のばね特性に応じた多数種類のピストン、シェル、ダイヤフラムおよび外筒を予め準備することが必要になる。
【0012】
なおこの場合の、外筒の内外径の変化は、それを、テーパ状に変化させることによって行わせ得ることはもちろん、ピストン側へ凸曲面もしくは凹曲面となるように径変化させて行わせることもできる。
【0013】
このような空気ばねにあって、外筒とピストンとの間隔を、均一外径のピストンに対し、外筒内径の減少もしくは増加によって漸次変化させた場合には、空気ばねの、軸線方向の伸長変形によって、ダイアフラムの反転部位が外筒の端縁方向に変位するに当って、空気ばねの有効受圧面積が次第に減少もしくは増加することことになるので、図10に示す従来技術のように、有効受圧面積が一定で、ばね定数が一定である場合に比し、ばね定数を適宜の非線形状に減少または増加させることができ、結果として、非線形のばね特定を容易に実現することができる。
【0014】
この発明に係る他の空気ばねは、とくに、外筒とピストンとの間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて、好ましくは外筒に対する加工によって、順次に漸減および漸増または、順次に漸増および漸減させてものである。
なおここで、順次に漸減および漸増というときは、文字通り、漸減の終了後、直ちに漸増させる場合の他、漸減状態を特定の範囲にわたって維持した後に漸増させる場合をも含むものとし、このことは、順次に漸増および漸減させるに当ってもまた同様であって、漸増状態を特定範囲にわたって保つこともできる。
これによれば、空気ばねのたとえば伸長変形に際するばね特性を、その変形の途中で、複数回にわたって非線形状に変化させることができる。
【0015】
また、この発明に係るさらに他の空気ばねは、とくに、外筒の内面形状もしくは、ピストンの外面形状を、それの横断面内でほぼ楕円状もしくは長円状としたものである。
【0016】
この空気ばねでは、軸線と直交する平面内での空気ばねの変形に当り、ピストンと外筒との間隔が狭い方向への変形に対しては軸方向の断面積が大きくなる結果として大きいばね定数を、そして間隔の広い方向への変形に対しては小さいばね定数をそれぞれもたらすことができ、また、それらの両方向の中間方向への変形に対してはばね定数を連続的に変化させることができる。
【0017】
従って、これによれば、特別の付設部材なしに、軸線と直交する面内のばね特性を、変形方向に応じて所期した通りに変化させることができ、しかも、そのばね特性を、ピストンの周りで連続的に変化させることができる。
【0018】
なおここで、上述したところに加えて、外筒とピストンとの間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて、これも好ましくは外筒に対する加工によって、漸減もしくは漸増させた場合には、空気ばねの軸線と直交する平面内での、ばね特定を上述したように変化させることに加えて、それの伸縮変形に際するばね特性を所要に応じて非線形化することができる。
【0019】
そしてさらに、上述したところのいずれかにおいて、ピストンおよびシェルのそれぞれに、ショックアブソーバのシリンダ側およびピストン側のそれぞれを所要の側で気密に連結した場合には、空気ばねを、車両のサスペンション装置として機能させることができ、所要のばね特性をもたらすことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実現の形態を図面に示すとこらに基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態を示す縦断面図および底面図である。
図中1は、平面輪郭形状が円形をなす底壁付きのピストンを、2は、このピストン1より大径のシェルをそれぞれ示す。
【0021】
ここでは、コード補強層を埋設したゴム膜よりなる円筒状のダイアフラム3のそれぞれの端部分を、それの中間部での内外反転姿勢で、ピストン1の、図では上端部外周面およびシェル2のそれぞれに気密に連結し、そしてまた、これもシェル2に取付けた、剛性材料よりなる外筒4を、所要の内圧を充填したダイアフラム3の、内外反転姿勢の下での外周面に接触させて、そのダイアフラム3の反転外側部分の、半径方向への膨出変形を拘束する。
なおこの図に示すところでは、ダイアフラム3の、シェル2への取付けを、そこへの、外筒4のかしめ固定と併せて行っているが、ダイアフラム3の取付けと、外筒4の固定とを別個独立に行うこともできる。
【0022】
加えてここでは、このような外筒4を、それの中間部分から遊端に向けて、内径がテーパ状に漸減する形状に構成し、これにより、空気ばねの伸縮変形に当っての、ダイアフラム3の反転部位3aの変位域の全体で、外筒内周面とピストン外周面との間隔を、外筒4の遊端側に向けて次第に減少させる。
なおここで、外筒4の内径は、それのほぼ全長にわたって漸変させることもでき、この一方で、ダイアフラム3の反転部位3aの変位域の一部分でのみ漸変させることができる。
【0023】
ところで、図中5は、シェル2に設けられて、ピストン1およびシェル2と、ダイアフラム3とで区画される空間内へ加圧空気を充填する空気充填口を示す。
【0024】
このように構成してなる空気ばねにおいて、それが軸線方向の引張力を受けて伸長変形するときは、空気ばね内圧の減少の下で、ダイアフラム3の反転部位3aが、次第に図の下方へ相対変位することになり、これに伴う、外筒4のいわゆる絞り作用に基づいて、空気ばねの有効受圧径D、ひいては、有効受圧面積が次第に減少することになる。
【0025】
ここで、有効受圧面積のこのような減少は、式(1)で示すばね定数の式において、
【数1】
【外1】
を負の値とすることになって、空気ばねのばね定数の低下をもたらすことになり、この場合のばね力は、図2に模式的に示すように、伸長変形の全域にわたり、その伸長変形量の増加につれて非線形的に低下することになる。
これに対し、空気ばねが圧縮変形されるときは、逆に有効受面積が次第に増加することになるので、ばね定数は漸次増加されることになる。
【0026】
これに対し、外筒4の内形を、図3(a)に示すように、外筒4の遊端の近傍部分でのみテーパ状に漸減させることにより、空気ばねの伸長量が大きくなってはじめて、ダイアフラム3の反転部位3aが、外筒4のテーパ状の内面による拘束を受けるよう構成した場合には、空気ばねのばね力は、図3(b)に模式的に示すように、そのテーパ状の内面に反転部位3aが接触した後の伸長変形部分においてのみ非線形状に低下されることになる。
【0027】
図4に示す他の実施形態は、図1に示す空気ばねにショックアブソーバを付設したものであり、この図に示すところでは、ショックアブソーバ6のロッド6aを、シール部材7を介してシェル2に気密に連結する一方で、それのシリンダ6bの中間部を、シール部材8を介してピストン1に気密に連結している。
【0028】
このように構成してなる空気ばねは、車両のサスペンション装置として用いることができ、この場合、ばね特性の、上述したような非線形性は、適度にやわらかいばね特性の下で、車両への乗心地を高めることができる。
【0029】
図5(a)に示す空気ばねは、図1に示すところとは逆に、外筒4を、それの中間部分から遊端に向けて、内径がテーパ状に漸増する形状に構成して、空気ばねの伸長変形に際して反転部位3aが変位する領域の全体にわたって、外筒内周面とピストン外周面との間隔を、外筒4の遊端側に向けて次第に増加させたものである。
この空気ばねによれば、それの伸長量が大きくなるにつれて有効受圧面積が次第に増加することから、図5(b)に示すような、ばね力の非線形状の増加が実現されることになる。
【0030】
また図6(a)に示す空気ばねは、外筒4の内径を、それの遊端の近傍部分でのみテーパ状に漸増させたものである。これによれば、図6(b)に示すように、空気ばねの伸長変形量が所定量を越えた後に、ばね力を非線形状に高めることができる。
【0031】
図7は他の実施形態を示す縦断面図であり、図7(a)に示すものは、外筒4の中間部分から遊端に向けて、それの内径の漸減域4a、均等域4bおよび漸増域4cを順次に設け、空気ばねの伸長変形に際する、ダイヤフラム3の反転部位3aの変位域の全体を、それらのいずれかの領域をもってカバーしたものである。
【0032】
また図7(b)に示す空気ばねは、外筒4の中間部分から遊端に向けて、その内径の漸増域4d、均等域4eおよび漸減域4fを順次に設けて、空気ばねの伸長変形時における、反転部位3aの変位をそれらのいずれかの領域内にて行わせるものである。
【0033】
前者の空気ばねによれば、それのばね力を、伸長変形量の増加に伴って図8(a)に示すように、また後者の空気ばねによれば、ばね力を図8(b)に示すように変化させることができる。
【0034】
図9は、さらに他の実施形態を示す縦断面図および底面図であり、これは、ほぼ円筒形状をなすピストン1に対し、外筒4の横断面形状をほぼ楕円形とし、それの長軸および短軸のそれぞれの長さを、外筒4の全長にわたって一定としたものである。
【0035】
これによれば、空気ばねの図の水平面内での変形のうち、図に矢印Aで示すように、ピストン1と外筒4との間隔がが狭い方向への変形に対してはばね定数を大きく、また、矢印Bで示すように、間隔が広い方向への変形に対してはばね定数を小さくすることができ、それらの方向の中間方向への変形に対しては、ばね定数を、連続的に漸次変化させることができる。
なおここで、外筒4に代えてピストン1の横断面形状を、それのほば全長にわたって、一定寸法の楕円形とすることもできる。
【0036】
ところで、この実施形態において、外筒4の楕円寸法を、その遊端側に向けて次第に小さくもしくは大きくした場合には、空気ばねの伸縮変形に際するばね特性を非線形なものとすることができ、このことは、ピストン1の横断面形状を楕円形とした場合にあって、その楕円寸法を、外筒4の先端側に向けて次第に大きくもしくは小さくした場合もまた同様である。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、この発明によれば、とくに、外筒とピストンとの間隔を、外筒の端縁に向けて漸減もしくは漸増させることにより、または、外筒の遊端側に向けて、間隔の漸減部分と漸増部分とを所要の順序で配設することにより、空気ばねの伸縮変形に際し、所要に応じた非線形ばね特性をもたらすことができる。
また、外筒の内面形状もしくはピストンの外面形状を、それの横断面内でほぼ楕円状もしくは長円状とすることで、特別の付設部材なしに、軸線と直交する平面内のばね特性を所要に応じて変化させることができるとともに、ばね特性を、周方向へ連続的に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す縦断面図および底面図である。
【図2】図1に示す空気ばねのばね力の変化を模式的に示す図である。
【図3】図1に示す空気ばねの変形例を示す。
【図4】他の実施形態を示す図である。
【図5】他の実施形態を示す図である。
【図6】他の実施形態を示す図である。
【図7】さらに他の実施形態を示す図である。
【図8】図7に示す空気ばねのばね力の変化を模式的に示す図である。
【図9】さらに他の実施形態を示す図である。
【図10】従来技術を示す縦断面図および底面図である。
【図11】図10に示す空気ばねのばね力の変化を模式的に示す図である。
1 ピストン
2 シェル
3 ダイアフラム
3a 反転部位
4 外筒
4a 漸減域
4b 均等域
4c 漸増域
4d 漸増域
4e 均等域
4f 漸減域
5 空気充填口
6 ショックアブソーバ
6a ロッド
6b シリンダ
7,8 シール材
D 有効直径
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の車両や、産業機械、精密機械等の防振支持装置として適用できる空気ばね、なかでも、ダイヤフラム形の空気ばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイアフラム形空気ばねとしては、図10(a),(b)に縦断面図および底面図で示すように、ピストン21および、このピストンより大径のシェル22のそれぞれの外側に、多くは補強ゴム膜からなる、円筒状のダイアフラム23のそれぞれの端部を、それの中間部での内外反転姿勢で気密に連結し、そして、シェル22に取付けた、剛性材料からなる外筒24を、内外反転姿勢の、所要の内圧を充填したダイアフラム23の外周面に接触させて構成したものがある。
なお、図中25は、シェル22に設けた空気充填口を示す。
【0003】
このような空気ばねの、ピストン21とシェル22とが接近および離隔する方向の、図の上下方向のばね特性は、それのピストン21およびシェル22と、ダイアフラム23とで画成される空気室26への充填圧力と、その容積と、横断面内の有効受圧径および受圧面積変化率とで特定されることになり、この受圧面積は、ダイアフラム23の、反転外側の直径とピストン外径とによって、また、ダイアフラム23の上記反転直径は、外筒内径によってそれぞれ決まることになるので、図示の空気ばねのように、ピストン外径および外筒内径のそれぞれを、ダイアフラムの反転部位のストローク域の全体にわたって一定としたときは、上下方向のばね特性は、図11に例示するようなほぼ線形となる。
【0004】
また、かかる空気ばねの、縦断面内の有効受圧面積で決まる、水平面内のばね特性は、その有効受圧面積が、ピストン21および外筒24の全周にわたって一定であることにより、どの方向に対しても一定となる。
【0005】
このような一般的な空気ばねに対し、近年は、空気ばねの用途との関連において、たとえば、上下方向のばね特性を非線形なものとしたり、水平面内のばね特性を、変形方向に応じて変化させたりすることが要求されることがある。
【0006】
これがため、たとえば、特開平9−11898号公報には、支持用のゴム積層体と、ゴムベローズで囲繞してなる気体室とを軸線方向を揃えて上下に連結してなる車両用の空気ばねにおいて、支持用ゴム積層体の、車両の前後方向への変形を十分に許容する一方で、左右方向への変形を拘束する拘束手段を設けたものが提案されており、また、特開2000−220680号公報には、空気ばねの上蓋とシェラパックの下端を前後方向で薄板によって接続し、この薄板を、シェラパックの下端に対して回転が自在なように取付けた空気ばねが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−11898号公報
【特許文献2】
特開2000−220680号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
これらの空気ばねによれば、水平面内のばね特性において、前後方向のばね定数に比して左右方向のばね定数を高めることが可能になるも、それらによれば、左右方向のばね定数を高めるための、拘束手段または薄板という別添部材の付設が必須となるという、構造上および製造工数上の問題があった他、前後および左右方向のそれぞれのばね定数に対して、それらの両方向の中間方向のばね定数を連続的に変化させることができないという問題があった。
【0009】
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、それの主たる目的は、軸線方向の伸縮変形に対して、所期した通りの非線形のばね特性をもたらすことができる空気ばねを提供するにあり、他の目的は、軸線方向と直交する平面内での相対変形に対し、特別の付設部材なしに、ばね特性を所要に応じて変化させることができ、併せて、ばね特性を、周方向で連続的に変化させることができる空気ばねを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気ばねは、ピストンおよび、このピストンより大径のシェルのそれぞれに、コード補強したゴム膜よりなる円筒状のダイアフラムのそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェルに取付けた、剛性材料よりなる外筒を、内外反転姿勢の、所要の内圧を充填したダイアフラムの外周面に接触させたものであり、外筒内周面とピストン外周面との間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて、たとえばその遊端に至るまで漸減もしくは漸増させたものである。
【0011】
ここで、両周面の間隔のこの漸減もしくは漸増は、外筒の内径を、少なくともそれの中間部分から遊端に向けて漸減もしくは漸増させることによって行うことが好ましい。
すなわち、空気ばねの組立てに当っては、ダイヤフラムの、ピストンおよびシェルへの連結の後に外筒の取付けを行うことが一般的であるので、外筒の内径を変化させるときは、空気ばねの他の構成部材はそのままに、外筒だけを変更することで空気ばねのばね特性を所要に応じて調整することが可能となる。
これに対し、ピストンの外径を、シェルとは反対側の端縁に向けて漸増もしくは漸減させる場合には、ばね特性の調整のために、所要のばね特性に応じた多数種類のピストン、シェル、ダイヤフラムおよび外筒を予め準備することが必要になる。
【0012】
なおこの場合の、外筒の内外径の変化は、それを、テーパ状に変化させることによって行わせ得ることはもちろん、ピストン側へ凸曲面もしくは凹曲面となるように径変化させて行わせることもできる。
【0013】
このような空気ばねにあって、外筒とピストンとの間隔を、均一外径のピストンに対し、外筒内径の減少もしくは増加によって漸次変化させた場合には、空気ばねの、軸線方向の伸長変形によって、ダイアフラムの反転部位が外筒の端縁方向に変位するに当って、空気ばねの有効受圧面積が次第に減少もしくは増加することことになるので、図10に示す従来技術のように、有効受圧面積が一定で、ばね定数が一定である場合に比し、ばね定数を適宜の非線形状に減少または増加させることができ、結果として、非線形のばね特定を容易に実現することができる。
【0014】
この発明に係る他の空気ばねは、とくに、外筒とピストンとの間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて、好ましくは外筒に対する加工によって、順次に漸減および漸増または、順次に漸増および漸減させてものである。
なおここで、順次に漸減および漸増というときは、文字通り、漸減の終了後、直ちに漸増させる場合の他、漸減状態を特定の範囲にわたって維持した後に漸増させる場合をも含むものとし、このことは、順次に漸増および漸減させるに当ってもまた同様であって、漸増状態を特定範囲にわたって保つこともできる。
これによれば、空気ばねのたとえば伸長変形に際するばね特性を、その変形の途中で、複数回にわたって非線形状に変化させることができる。
【0015】
また、この発明に係るさらに他の空気ばねは、とくに、外筒の内面形状もしくは、ピストンの外面形状を、それの横断面内でほぼ楕円状もしくは長円状としたものである。
【0016】
この空気ばねでは、軸線と直交する平面内での空気ばねの変形に当り、ピストンと外筒との間隔が狭い方向への変形に対しては軸方向の断面積が大きくなる結果として大きいばね定数を、そして間隔の広い方向への変形に対しては小さいばね定数をそれぞれもたらすことができ、また、それらの両方向の中間方向への変形に対してはばね定数を連続的に変化させることができる。
【0017】
従って、これによれば、特別の付設部材なしに、軸線と直交する面内のばね特性を、変形方向に応じて所期した通りに変化させることができ、しかも、そのばね特性を、ピストンの周りで連続的に変化させることができる。
【0018】
なおここで、上述したところに加えて、外筒とピストンとの間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて、これも好ましくは外筒に対する加工によって、漸減もしくは漸増させた場合には、空気ばねの軸線と直交する平面内での、ばね特定を上述したように変化させることに加えて、それの伸縮変形に際するばね特性を所要に応じて非線形化することができる。
【0019】
そしてさらに、上述したところのいずれかにおいて、ピストンおよびシェルのそれぞれに、ショックアブソーバのシリンダ側およびピストン側のそれぞれを所要の側で気密に連結した場合には、空気ばねを、車両のサスペンション装置として機能させることができ、所要のばね特性をもたらすことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実現の形態を図面に示すとこらに基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態を示す縦断面図および底面図である。
図中1は、平面輪郭形状が円形をなす底壁付きのピストンを、2は、このピストン1より大径のシェルをそれぞれ示す。
【0021】
ここでは、コード補強層を埋設したゴム膜よりなる円筒状のダイアフラム3のそれぞれの端部分を、それの中間部での内外反転姿勢で、ピストン1の、図では上端部外周面およびシェル2のそれぞれに気密に連結し、そしてまた、これもシェル2に取付けた、剛性材料よりなる外筒4を、所要の内圧を充填したダイアフラム3の、内外反転姿勢の下での外周面に接触させて、そのダイアフラム3の反転外側部分の、半径方向への膨出変形を拘束する。
なおこの図に示すところでは、ダイアフラム3の、シェル2への取付けを、そこへの、外筒4のかしめ固定と併せて行っているが、ダイアフラム3の取付けと、外筒4の固定とを別個独立に行うこともできる。
【0022】
加えてここでは、このような外筒4を、それの中間部分から遊端に向けて、内径がテーパ状に漸減する形状に構成し、これにより、空気ばねの伸縮変形に当っての、ダイアフラム3の反転部位3aの変位域の全体で、外筒内周面とピストン外周面との間隔を、外筒4の遊端側に向けて次第に減少させる。
なおここで、外筒4の内径は、それのほぼ全長にわたって漸変させることもでき、この一方で、ダイアフラム3の反転部位3aの変位域の一部分でのみ漸変させることができる。
【0023】
ところで、図中5は、シェル2に設けられて、ピストン1およびシェル2と、ダイアフラム3とで区画される空間内へ加圧空気を充填する空気充填口を示す。
【0024】
このように構成してなる空気ばねにおいて、それが軸線方向の引張力を受けて伸長変形するときは、空気ばね内圧の減少の下で、ダイアフラム3の反転部位3aが、次第に図の下方へ相対変位することになり、これに伴う、外筒4のいわゆる絞り作用に基づいて、空気ばねの有効受圧径D、ひいては、有効受圧面積が次第に減少することになる。
【0025】
ここで、有効受圧面積のこのような減少は、式(1)で示すばね定数の式において、
【数1】
【外1】
を負の値とすることになって、空気ばねのばね定数の低下をもたらすことになり、この場合のばね力は、図2に模式的に示すように、伸長変形の全域にわたり、その伸長変形量の増加につれて非線形的に低下することになる。
これに対し、空気ばねが圧縮変形されるときは、逆に有効受面積が次第に増加することになるので、ばね定数は漸次増加されることになる。
【0026】
これに対し、外筒4の内形を、図3(a)に示すように、外筒4の遊端の近傍部分でのみテーパ状に漸減させることにより、空気ばねの伸長量が大きくなってはじめて、ダイアフラム3の反転部位3aが、外筒4のテーパ状の内面による拘束を受けるよう構成した場合には、空気ばねのばね力は、図3(b)に模式的に示すように、そのテーパ状の内面に反転部位3aが接触した後の伸長変形部分においてのみ非線形状に低下されることになる。
【0027】
図4に示す他の実施形態は、図1に示す空気ばねにショックアブソーバを付設したものであり、この図に示すところでは、ショックアブソーバ6のロッド6aを、シール部材7を介してシェル2に気密に連結する一方で、それのシリンダ6bの中間部を、シール部材8を介してピストン1に気密に連結している。
【0028】
このように構成してなる空気ばねは、車両のサスペンション装置として用いることができ、この場合、ばね特性の、上述したような非線形性は、適度にやわらかいばね特性の下で、車両への乗心地を高めることができる。
【0029】
図5(a)に示す空気ばねは、図1に示すところとは逆に、外筒4を、それの中間部分から遊端に向けて、内径がテーパ状に漸増する形状に構成して、空気ばねの伸長変形に際して反転部位3aが変位する領域の全体にわたって、外筒内周面とピストン外周面との間隔を、外筒4の遊端側に向けて次第に増加させたものである。
この空気ばねによれば、それの伸長量が大きくなるにつれて有効受圧面積が次第に増加することから、図5(b)に示すような、ばね力の非線形状の増加が実現されることになる。
【0030】
また図6(a)に示す空気ばねは、外筒4の内径を、それの遊端の近傍部分でのみテーパ状に漸増させたものである。これによれば、図6(b)に示すように、空気ばねの伸長変形量が所定量を越えた後に、ばね力を非線形状に高めることができる。
【0031】
図7は他の実施形態を示す縦断面図であり、図7(a)に示すものは、外筒4の中間部分から遊端に向けて、それの内径の漸減域4a、均等域4bおよび漸増域4cを順次に設け、空気ばねの伸長変形に際する、ダイヤフラム3の反転部位3aの変位域の全体を、それらのいずれかの領域をもってカバーしたものである。
【0032】
また図7(b)に示す空気ばねは、外筒4の中間部分から遊端に向けて、その内径の漸増域4d、均等域4eおよび漸減域4fを順次に設けて、空気ばねの伸長変形時における、反転部位3aの変位をそれらのいずれかの領域内にて行わせるものである。
【0033】
前者の空気ばねによれば、それのばね力を、伸長変形量の増加に伴って図8(a)に示すように、また後者の空気ばねによれば、ばね力を図8(b)に示すように変化させることができる。
【0034】
図9は、さらに他の実施形態を示す縦断面図および底面図であり、これは、ほぼ円筒形状をなすピストン1に対し、外筒4の横断面形状をほぼ楕円形とし、それの長軸および短軸のそれぞれの長さを、外筒4の全長にわたって一定としたものである。
【0035】
これによれば、空気ばねの図の水平面内での変形のうち、図に矢印Aで示すように、ピストン1と外筒4との間隔がが狭い方向への変形に対してはばね定数を大きく、また、矢印Bで示すように、間隔が広い方向への変形に対してはばね定数を小さくすることができ、それらの方向の中間方向への変形に対しては、ばね定数を、連続的に漸次変化させることができる。
なおここで、外筒4に代えてピストン1の横断面形状を、それのほば全長にわたって、一定寸法の楕円形とすることもできる。
【0036】
ところで、この実施形態において、外筒4の楕円寸法を、その遊端側に向けて次第に小さくもしくは大きくした場合には、空気ばねの伸縮変形に際するばね特性を非線形なものとすることができ、このことは、ピストン1の横断面形状を楕円形とした場合にあって、その楕円寸法を、外筒4の先端側に向けて次第に大きくもしくは小さくした場合もまた同様である。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、この発明によれば、とくに、外筒とピストンとの間隔を、外筒の端縁に向けて漸減もしくは漸増させることにより、または、外筒の遊端側に向けて、間隔の漸減部分と漸増部分とを所要の順序で配設することにより、空気ばねの伸縮変形に際し、所要に応じた非線形ばね特性をもたらすことができる。
また、外筒の内面形状もしくはピストンの外面形状を、それの横断面内でほぼ楕円状もしくは長円状とすることで、特別の付設部材なしに、軸線と直交する平面内のばね特性を所要に応じて変化させることができるとともに、ばね特性を、周方向へ連続的に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す縦断面図および底面図である。
【図2】図1に示す空気ばねのばね力の変化を模式的に示す図である。
【図3】図1に示す空気ばねの変形例を示す。
【図4】他の実施形態を示す図である。
【図5】他の実施形態を示す図である。
【図6】他の実施形態を示す図である。
【図7】さらに他の実施形態を示す図である。
【図8】図7に示す空気ばねのばね力の変化を模式的に示す図である。
【図9】さらに他の実施形態を示す図である。
【図10】従来技術を示す縦断面図および底面図である。
【図11】図10に示す空気ばねのばね力の変化を模式的に示す図である。
1 ピストン
2 シェル
3 ダイアフラム
3a 反転部位
4 外筒
4a 漸減域
4b 均等域
4c 漸増域
4d 漸増域
4e 均等域
4f 漸減域
5 空気充填口
6 ショックアブソーバ
6a ロッド
6b シリンダ
7,8 シール材
D 有効直径
Claims (6)
- ピストンおよび、このピストンより大径のシェルのそれぞれに、円筒状のダイアフラムのそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェルに取付けた外筒を、所要の内圧を封入した、内外反転姿勢のダイアフラムの外周面に接触させてなる空気ばねであって、
外筒とピストンとの間隔を、外筒の、すくなくとも中間部分から遊端に向けて漸減もしくは漸増させてなる空気ばね。 - 外筒の内径を、少なくともそれの中間部分から遊端に向けて漸減もしくは漸増させてなる請求項1に記載の空気ばね。
- ピストンおよび、このピストンより大径のシェルのそれぞれに、円筒状のダイアフラムのそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェルに取付けた外筒を、所要の内圧を封入した、内外反転姿勢のダイアフラムの外周面に接触させてなる空気ばねであって、
外筒とピストンとの間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて順次に漸減および漸増または、順次に漸増および漸減させてなる空気ばね。 - ピストンおよび、このピストンより大径のシェルのそれぞれに、円筒状のダイアフラムのそれぞれの端部分を、中間部での内外反転姿勢で気密に連結するとともに、シェルに取付けた外筒を、所要の内圧を封入した、内外反転姿勢のダイアフラムの外周面に接触させてなる空気ばねであって、
外筒の内面形状もしくはピストンの外面形状を、それの横断面内でほぼ楕円状もしくは長円状としてなる空気ばね。 - 外筒とピストンとの間隔を、外筒の、少なくとも中間部分から遊端に向けて漸減もしくは漸増させてなる請求項4に記載の空気ばね。
- ピストンおよびシェルのそれぞれに、ショックアブソーバのシリンダ側およびロッド側を所要の側で気密に連結してなる請求項1〜5のいずれかに記載の空気ばね。
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-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184410A patent/JP2004360884A/ja active Pending
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WO2012171038A2 (en) * | 2011-06-10 | 2012-12-13 | Conaway, Richard | Air spring with constrained elastic sleeve |
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