JPH07190118A - 空気ばね - Google Patents
空気ばねInfo
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- JPH07190118A JPH07190118A JP33296393A JP33296393A JPH07190118A JP H07190118 A JPH07190118 A JP H07190118A JP 33296393 A JP33296393 A JP 33296393A JP 33296393 A JP33296393 A JP 33296393A JP H07190118 A JPH07190118 A JP H07190118A
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- Japan
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- cylindrical
- mass
- spring
- rubber film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高周波微小振動を防振する。
【構成】 アウターシェル1およびピストン2のそれぞ
れに気密に連結した筒状ゴム膜3の外周面に筒状質量体
7を取付けることにより、空気室5への加圧空気の充填
下で、その筒状質量体7を主質量とするばね−質量系を
構成し、そのばね−質量系の軸線方向の固有振動数を1
0Hz以下とする。
れに気密に連結した筒状ゴム膜3の外周面に筒状質量体
7を取付けることにより、空気室5への加圧空気の充填
下で、その筒状質量体7を主質量とするばね−質量系を
構成し、そのばね−質量系の軸線方向の固有振動数を1
0Hz以下とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の懸架装置に
適用し得る他、産業機械、精密機械等の防振支持装置と
しても適用することができる空気ばねに関するものであ
り、とくには、高周波微小振動に対してすぐれた振動絶
縁機能を発揮するものである。
適用し得る他、産業機械、精密機械等の防振支持装置と
しても適用することができる空気ばねに関するものであ
り、とくには、高周波微小振動に対してすぐれた振動絶
縁機能を発揮するものである。
【0002】
【従来の技術】振動系の一方側の部材に連結されるアウ
ターシェルもしくは上面板と、振動系の他方側の部材に
連結されるピストンと、これらのそれぞれに端部分を気
密に連結した繊維補強筒状ゴム膜とを具える従来既知の
空気ばねとしては図8〜10に示すものがある。
ターシェルもしくは上面板と、振動系の他方側の部材に
連結されるピストンと、これらのそれぞれに端部分を気
密に連結した繊維補強筒状ゴム膜とを具える従来既知の
空気ばねとしては図8〜10に示すものがある。
【0003】ここで、図8に示す自動車用空気ばねは、
上面側を自動車ボディに連結される、多くは金属製のア
ウターシェル21と、下面側をシャシーに連結される、
これも多くは金属製のピストン22とのそれぞれに、繊
維補強筒状ゴム膜23のそれぞれの端部分を、金属バン
ドその他のバンド24によって気密に連結し、これらに
よって区画された空気室内に、所定圧力の加圧空気を封
入したものである。
上面側を自動車ボディに連結される、多くは金属製のア
ウターシェル21と、下面側をシャシーに連結される、
これも多くは金属製のピストン22とのそれぞれに、繊
維補強筒状ゴム膜23のそれぞれの端部分を、金属バン
ドその他のバンド24によって気密に連結し、これらに
よって区画された空気室内に、所定圧力の加圧空気を封
入したものである。
【0004】また、図9に示す例は、アウターシェル2
1の円筒部を、筒状ゴム膜23の外周面に接触させて、
そのゴム膜23の反転部付近まで下方へ長く延在させる
とともに、筒状ゴム膜23のそれぞれの端部を、環状ビ
ードワイヤを埋設したビード部23aの、アウターシェ
ル21およびピストン22のそれぞれに設けた中央環状
突部への気密なる嵌着によってアウターシェル21およ
びピストン22のそれぞれに連結したものである。
1の円筒部を、筒状ゴム膜23の外周面に接触させて、
そのゴム膜23の反転部付近まで下方へ長く延在させる
とともに、筒状ゴム膜23のそれぞれの端部を、環状ビ
ードワイヤを埋設したビード部23aの、アウターシェ
ル21およびピストン22のそれぞれに設けた中央環状
突部への気密なる嵌着によってアウターシェル21およ
びピストン22のそれぞれに連結したものである。
【0005】そして、図10に示す空気ばねは、上面板
31とピストン22とのそれぞれに、筒状ゴム膜23
を、その端部に設けたそれぞれのビード部23aによっ
て、図9に示すものと同様にして気密に連結したところ
において、その筒状ゴム膜23の円筒部外周面に、それ
を覆う薄肉筒状部材25を、筒状ゴム膜23に設けた環
状凸条23bによって取付けたものである。なおこの例
においては、薄肉筒状部材25は極めて軽量であるた
め、筒状ゴム膜23の凸条23bを、薄肉筒状部材25
の内周面に設けた環状溝に嵌め合わせるだけで、空気室
から加圧空気を排出してもなお、その薄肉筒状部材25
の脱落を十分に防止することができる。
31とピストン22とのそれぞれに、筒状ゴム膜23
を、その端部に設けたそれぞれのビード部23aによっ
て、図9に示すものと同様にして気密に連結したところ
において、その筒状ゴム膜23の円筒部外周面に、それ
を覆う薄肉筒状部材25を、筒状ゴム膜23に設けた環
状凸条23bによって取付けたものである。なおこの例
においては、薄肉筒状部材25は極めて軽量であるた
め、筒状ゴム膜23の凸条23bを、薄肉筒状部材25
の内周面に設けた環状溝に嵌め合わせるだけで、空気室
から加圧空気を排出してもなお、その薄肉筒状部材25
の脱落を十分に防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの空気ばねを、
たとえば、自動車の懸架装置に適用した場合には、ばね
下側からの比較的大きな振幅(±5mm以上)の振動に対
しては、ばね定数の動的倍率が約1.4倍(空気の断熱
圧縮膨脹によるポリトロープ指数は1.4)となり、振
動数に余り影響されずに軟かいばねとして働くので、良
好な乗心地が得られるのに対し、比較的小さな振幅(±
1mm以下)の振動で、とくに、振動数が約15Hz以上の
振動に対しては、繊維補強筒状ゴム膜23の転動抵抗
(フリクション)が空気力による動ばね定数を上回るこ
とになるため、車両への乗心地の低下が余儀なくされて
いる。ところで、この現象は、約60km/h以上の車速で
舗装道路の舗装の継ぎ目、マンホール蓋、道路の損傷箇
所などの上を走行した場合にしばしば発生する。
たとえば、自動車の懸架装置に適用した場合には、ばね
下側からの比較的大きな振幅(±5mm以上)の振動に対
しては、ばね定数の動的倍率が約1.4倍(空気の断熱
圧縮膨脹によるポリトロープ指数は1.4)となり、振
動数に余り影響されずに軟かいばねとして働くので、良
好な乗心地が得られるのに対し、比較的小さな振幅(±
1mm以下)の振動で、とくに、振動数が約15Hz以上の
振動に対しては、繊維補強筒状ゴム膜23の転動抵抗
(フリクション)が空気力による動ばね定数を上回るこ
とになるため、車両への乗心地の低下が余儀なくされて
いる。ところで、この現象は、約60km/h以上の車速で
舗装道路の舗装の継ぎ目、マンホール蓋、道路の損傷箇
所などの上を走行した場合にしばしば発生する。
【0007】なおここで、繊維補強筒状ゴム膜23の転
動抵抗を低減させるべく、そのゴム膜23の厚さを薄く
すること、ゴム膜23の補強繊維の材質、太さ、打込み
本数等を調整すること、ピストン22とゴム膜23との
接触部に潤滑処理を施すことなどが提案されているが、
補強繊維の材質等を調整することおよび、潤滑処理を施
すことによってはほとんど効果が上がらず、ゴム膜を薄
くすることによっては若干の効果は生じるものの、それ
を薄くすることに起因する、耐圧強度の低下、耐環境性
の低下などのおそれが高いという不都合があった。
動抵抗を低減させるべく、そのゴム膜23の厚さを薄く
すること、ゴム膜23の補強繊維の材質、太さ、打込み
本数等を調整すること、ピストン22とゴム膜23との
接触部に潤滑処理を施すことなどが提案されているが、
補強繊維の材質等を調整することおよび、潤滑処理を施
すことによってはほとんど効果が上がらず、ゴム膜を薄
くすることによっては若干の効果は生じるものの、それ
を薄くすることに起因する、耐圧強度の低下、耐環境性
の低下などのおそれが高いという不都合があった。
【0008】そこで、高周波微小振動の吸収を可能なら
しめるものとして、図11に例示するように、アウター
シェル21の頂壁を、中央部分21aと周辺部分21b
とに区分し、それらの両者を環状弾性体26によって相
互連結したものがある。
しめるものとして、図11に例示するように、アウター
シェル21の頂壁を、中央部分21aと周辺部分21b
とに区分し、それらの両者を環状弾性体26によって相
互連結したものがある。
【0009】これによれば、空気室への加圧空気の充填
下で、筒状ゴム膜23および環状弾性体26と、アウタ
ーシェル21の周辺部分21bとがばね−質量系を構成
することになって、微小振動に対する防振効果が得られ
ることになるも、ピストン22の、たとえば円弧状の運
動軌跡をとる上下運動に起因する、そのアウターシェル
周辺部分21bの、図では左右方向の揺動運動に対する
耐久性が低いという問題があった。すなわち、自動車の
通常の懸架方式では、ピストン22は、上述したような
円弧状の上下運動を繰返し行うことになるため、アウタ
ーシェル中央部分21aと環状弾性体26および、その
環状弾性体26とアウターシェル周辺部分21bとのそ
れぞれの接合部に剥離その他の損傷が発生し易い。
下で、筒状ゴム膜23および環状弾性体26と、アウタ
ーシェル21の周辺部分21bとがばね−質量系を構成
することになって、微小振動に対する防振効果が得られ
ることになるも、ピストン22の、たとえば円弧状の運
動軌跡をとる上下運動に起因する、そのアウターシェル
周辺部分21bの、図では左右方向の揺動運動に対する
耐久性が低いという問題があった。すなわち、自動車の
通常の懸架方式では、ピストン22は、上述したような
円弧状の上下運動を繰返し行うことになるため、アウタ
ーシェル中央部分21aと環状弾性体26および、その
環状弾性体26とアウターシェル周辺部分21bとのそ
れぞれの接合部に剥離その他の損傷が発生し易い。
【0010】これに対し、接合部の強度を高めるべく、
環状弾性体26と、前記中央部分21aおよび周辺部分
21bとの接合面積を大きくしたときには、環状弾性体
26の体積が大きくなり、ばね定数もまた大きくなるた
め、ばね−質量系の固有振動数を十分に低減させること
ができないという問題があった。
環状弾性体26と、前記中央部分21aおよび周辺部分
21bとの接合面積を大きくしたときには、環状弾性体
26の体積が大きくなり、ばね定数もまた大きくなるた
め、ばね−質量系の固有振動数を十分に低減させること
ができないという問題があった。
【0011】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、すぐれた耐久性の下
で、約15Hz以上の高周波微小振動を有効に吸収するこ
とができる空気ばねを提供するにある。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、すぐれた耐久性の下
で、約15Hz以上の高周波微小振動を有効に吸収するこ
とができる空気ばねを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、振動系の一
方側の部材に連結される第1の取付部材、たとえばアウ
ターシェルと、このアウターシェルから間隔をおいて配
置されて、振動系の他方側の部材に連結される第2の取
付部材、これもたとえばピストンと、それぞれの端部分
を前記アウターシェルおよびピストンのそれぞれに気密
に連結した、補強繊維層を有する筒状ゴム膜とを具え、
それらに区画される空気室内へ加圧空気を充填してなる
空気ばねであって、前記筒状ゴム膜の外周面に、筒状質
量体を取付けることにより、空気室への加圧空気の充填
下で、前記筒状質量体を主質量とするばね−質量系を構
成し、このばね−質量系の、軸線方向の固有振動数を1
0Hz以下としたものである。
方側の部材に連結される第1の取付部材、たとえばアウ
ターシェルと、このアウターシェルから間隔をおいて配
置されて、振動系の他方側の部材に連結される第2の取
付部材、これもたとえばピストンと、それぞれの端部分
を前記アウターシェルおよびピストンのそれぞれに気密
に連結した、補強繊維層を有する筒状ゴム膜とを具え、
それらに区画される空気室内へ加圧空気を充填してなる
空気ばねであって、前記筒状ゴム膜の外周面に、筒状質
量体を取付けることにより、空気室への加圧空気の充填
下で、前記筒状質量体を主質量とするばね−質量系を構
成し、このばね−質量系の、軸線方向の固有振動数を1
0Hz以下としたものである。
【0013】ここで好ましくは、筒状ゴム膜の外周面
に、少なくとも一本の剛性リングを取付け、この剛性リ
ングに、筒状質量体を、それの内周面に設けた環状溝を
介して嵌め合わせ固定し、また好ましくは、筒状質量体
の上端部を、筒状弾性体によって、いずれか一方の取付
部材に連結する。そしてより好ましくは、筒状ゴム膜
の、第1および第2のそれぞれの取付部材への連結部の
近傍部分に、折返し反転部を形成する。
に、少なくとも一本の剛性リングを取付け、この剛性リ
ングに、筒状質量体を、それの内周面に設けた環状溝を
介して嵌め合わせ固定し、また好ましくは、筒状質量体
の上端部を、筒状弾性体によって、いずれか一方の取付
部材に連結する。そしてより好ましくは、筒状ゴム膜
の、第1および第2のそれぞれの取付部材への連結部の
近傍部分に、折返し反転部を形成する。
【0014】
【作用】この空気ばねでは、筒状質量体を主質量とし、
ダイナミックダンパーとしての機能も有するばね−質量
系の、軸線方向の固有振動数を10Hz以下とし、それに
よって、空気ばね全体としての振動伝達率、なかでも絶
対変位伝達率を低減させることにより、15Hz以上の周
波数の加振微小振動に対し、筒状ゴム膜の転動抵抗の影
響を十分小ならしめることができ、これがため、たとえ
ば、空気ばねを適用した自動車の、ばね下側からばね上
側へ伝達される振動を効果的に低減させることができ
る。
ダイナミックダンパーとしての機能も有するばね−質量
系の、軸線方向の固有振動数を10Hz以下とし、それに
よって、空気ばね全体としての振動伝達率、なかでも絶
対変位伝達率を低減させることにより、15Hz以上の周
波数の加振微小振動に対し、筒状ゴム膜の転動抵抗の影
響を十分小ならしめることができ、これがため、たとえ
ば、空気ばねを適用した自動車の、ばね下側からばね上
側へ伝達される振動を効果的に低減させることができ
る。
【0015】すなわち、前記ばね−質量系の絶対変位伝
達率についてみると、図1に示すように、振動数比f/
fn(ここで、fは系に入力する加振振動数をいい、f
nは系の固有振動数をいう)の関数として表わされるそ
の絶対変位伝達率
達率についてみると、図1に示すように、振動数比f/
fn(ここで、fは系に入力する加振振動数をいい、f
nは系の固有振動数をいう)の関数として表わされるそ
の絶対変位伝達率
【数1】 を1未満とするためには、振動数比f/fnを√2を越
える値とすることが必要となり、ここにおいて、ばね−
質量系に入力される加振振動数を15Hzとすると、伝達
振動の低減のための条件として、 f/fn>√2 ひいては、 15/fn>√2 が成立することを要し、これを整理すると、
える値とすることが必要となり、ここにおいて、ばね−
質量系に入力される加振振動数を15Hzとすると、伝達
振動の低減のための条件として、 f/fn>√2 ひいては、 15/fn>√2 が成立することを要し、これを整理すると、
【数2】 となり、従って、ばね−質量系の固有振動数fnを10
Hz以下とすることによって、15Hz以上の高周波加振振
動の絶対変位伝達率を1未満とすることが可能となる。
ちなみにここで、加振振動数fを15Hzとし、ばね−質
量系の固有振動数を7.5Hzとしたときには、振動数比
f/fnは2.0となり、このときの変位伝達率は、変
位伝達率が1の場合の約1/3となる。
Hz以下とすることによって、15Hz以上の高周波加振振
動の絶対変位伝達率を1未満とすることが可能となる。
ちなみにここで、加振振動数fを15Hzとし、ばね−質
量系の固有振動数を7.5Hzとしたときには、振動数比
f/fnは2.0となり、このときの変位伝達率は、変
位伝達率が1の場合の約1/3となる。
【0016】かくして、固有振動数が10Hz以下のばね
−質量系とした、この発明の空気ばねによれば、高周波
微小振動の伝達を有効に阻止することができ、加えて、
ピストンの円弧状の上下運動に対してもなお、十分な耐
久性を発揮させることができる。
−質量系とした、この発明の空気ばねによれば、高周波
微小振動の伝達を有効に阻止することができ、加えて、
ピストンの円弧状の上下運動に対してもなお、十分な耐
久性を発揮させることができる。
【0017】ところで、上述した空気ばねにおいて、筒
状ゴム膜の外周面に取付けた剛性リングに、筒状質量体
を嵌め合わせ固定した場合には、空気ばねからその内圧
を排出してもなお、筒状質量体の脱落を十分に防止する
ことができる。
状ゴム膜の外周面に取付けた剛性リングに、筒状質量体
を嵌め合わせ固定した場合には、空気ばねからその内圧
を排出してもなお、筒状質量体の脱落を十分に防止する
ことができる。
【0018】また、筒状質量体の上端部を、そこに接着
させた筒状弾性体によって、たとえばアウターシェルに
連結した場合には、筒状弾性体の脱落を一層有効に防止
することができるとともに、筒状弾性体をもって、筒状
ゴム膜を外部環境から保護することもできる。
させた筒状弾性体によって、たとえばアウターシェルに
連結した場合には、筒状弾性体の脱落を一層有効に防止
することができるとともに、筒状弾性体をもって、筒状
ゴム膜を外部環境から保護することもできる。
【0019】そしてさらに、筒状ゴム膜の、それぞれの
取付部材への連結部の近傍部分に、折返し反転部を形成
した場合には、筒状ゴム膜全体としてのばね特性を十分
柔軟なものとすることができ、これによれば、筒状質量
体の質量を十分小ならしめてなお、ばね−質量系の固有
振動数を所期した通りに低下させることができる。
取付部材への連結部の近傍部分に、折返し反転部を形成
した場合には、筒状ゴム膜全体としてのばね特性を十分
柔軟なものとすることができ、これによれば、筒状質量
体の質量を十分小ならしめてなお、ばね−質量系の固有
振動数を所期した通りに低下させることができる。
【0020】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図2は、この発明の実施例を示す縦断面図であ
り、図中1は、振動系の一方側の部材に連結される第1
の取付部材としてのアウターシェルを、2は、振動系の
他方側の部材に連結される第2の取付け部材としてのピ
ストンをそれぞれ示し、図に示すところでは、アウター
シェル1とピストン2とは同軸に位置する。
明する。図2は、この発明の実施例を示す縦断面図であ
り、図中1は、振動系の一方側の部材に連結される第1
の取付部材としてのアウターシェルを、2は、振動系の
他方側の部材に連結される第2の取付け部材としてのピ
ストンをそれぞれ示し、図に示すところでは、アウター
シェル1とピストン2とは同軸に位置する。
【0021】ここで、アウターシェル1の下端部およ
び、ピストン2の上端部のそれぞれには、補強繊維層を
埋設した筒状ゴム膜3のそれぞれの端部分を、たとえば
バンド4によって締付け固定することにより気密に連結
し、そして、これらのそれぞれにて区画される空気室5
には、所定圧力の加圧空気を充填する。なおここにおけ
る補強繊維層は通常は、繊維コードがゴム膜3の軸線方
向に対して傾斜して延在し、かつ層間でコードが相互に
交差する二枚の層により構成することができる。
び、ピストン2の上端部のそれぞれには、補強繊維層を
埋設した筒状ゴム膜3のそれぞれの端部分を、たとえば
バンド4によって締付け固定することにより気密に連結
し、そして、これらのそれぞれにて区画される空気室5
には、所定圧力の加圧空気を充填する。なおここにおけ
る補強繊維層は通常は、繊維コードがゴム膜3の軸線方
向に対して傾斜して延在し、かつ層間でコードが相互に
交差する二枚の層により構成することができる。
【0022】またここでは、組付け状態の筒状ゴム膜3
の外周面に、その周方向に環状に延びる少なくとも一本
の剛性リング6を加硫その他によって接着させ、この剛
性リング6に、所要の質量を有する筒状質量体7を、そ
れの内周面に設けた環状溝7aと剛性リング6との嵌ま
り合いによって固定する。ここでこの嵌まり合いは、た
とえば、複数個の円弧状セグメントからなる筒状質量体
7を、剛性リング6の周りで組立てることにより実現す
ることができる他、一体的に構成したその質量体7を縮
径変形させることによってももたらすことができる。
の外周面に、その周方向に環状に延びる少なくとも一本
の剛性リング6を加硫その他によって接着させ、この剛
性リング6に、所要の質量を有する筒状質量体7を、そ
れの内周面に設けた環状溝7aと剛性リング6との嵌ま
り合いによって固定する。ここでこの嵌まり合いは、た
とえば、複数個の円弧状セグメントからなる筒状質量体
7を、剛性リング6の周りで組立てることにより実現す
ることができる他、一体的に構成したその質量体7を縮
径変形させることによってももたらすことができる。
【0023】これにより、空気室5への加圧空気の充填
下で、筒状質量体7を主質量とし、ダイナミックダンパ
ーとして機能するばね−質量系が構成されることにな
り、そのばね−質量系の、軸線方向の固有振動数
下で、筒状質量体7を主質量とし、ダイナミックダンパ
ーとして機能するばね−質量系が構成されることにな
り、そのばね−質量系の、軸線方向の固有振動数
【数3】 は、とくには、筒状質量体7の質量を選択することによ
って、10Hz以下の適宜の値とすることができる。すな
わち、特定の加振周波数に対する所要の固有振動数は、
前述したように、その加振周波数の1/√2倍以下の周
波数であるので、固有振動数を10Hzとすることによっ
て、15Hz以上の全ての加振周波数に対して振動伝達率
を1.0以下とすることはできるが、その固有振動数を
10Hzより小さい適宜の値とすることによって、振動伝
達率の一層の低減を図ることができる。
って、10Hz以下の適宜の値とすることができる。すな
わち、特定の加振周波数に対する所要の固有振動数は、
前述したように、その加振周波数の1/√2倍以下の周
波数であるので、固有振動数を10Hzとすることによっ
て、15Hz以上の全ての加振周波数に対して振動伝達率
を1.0以下とすることはできるが、その固有振動数を
10Hzより小さい適宜の値とすることによって、振動伝
達率の一層の低減を図ることができる。
【0024】ここにおいて、所定圧力の加圧空気を充填
した状態での、空気ばね全体としてのばね−質量系の固
有振動数は、その状態で振動実験を行なうことにより容
易に特定することができる。なお、加圧空気自体のばね
定数および筒状ゴム膜3の質量のそれぞれは、加圧空気
の充填下での、筒状ゴム膜3のばね定数および筒状質量
体7の質量のそれぞれより通常は十分小さいので、これ
らによる影響を無視して設計することができる。
した状態での、空気ばね全体としてのばね−質量系の固
有振動数は、その状態で振動実験を行なうことにより容
易に特定することができる。なお、加圧空気自体のばね
定数および筒状ゴム膜3の質量のそれぞれは、加圧空気
の充填下での、筒状ゴム膜3のばね定数および筒状質量
体7の質量のそれぞれより通常は十分小さいので、これ
らによる影響を無視して設計することができる。
【0025】従って、このような構成を有する空気ばね
によれば、上述しようなばね−質量系の作用による、高
周波振動の伝達率の低減に基づき、微小振幅振動を有効
に吸収してすぐれた防振効果を発揮することができる。
また、この空気ばねでは、その内圧を排出してもなお、
筒状質量体7の脱落を十分に防止することができる他、
筒状質量体7を事後的に交換することによって、その筒
状質量体7の質量を所要に応じて変更することもでき
る。しかもここでは、ピストン2の直線的な上下運動に
対してはもちろん、円弧状の上下運動に対してもまたば
ね−質量系の耐久性を十分に高めることができる。
によれば、上述しようなばね−質量系の作用による、高
周波振動の伝達率の低減に基づき、微小振幅振動を有効
に吸収してすぐれた防振効果を発揮することができる。
また、この空気ばねでは、その内圧を排出してもなお、
筒状質量体7の脱落を十分に防止することができる他、
筒状質量体7を事後的に交換することによって、その筒
状質量体7の質量を所要に応じて変更することもでき
る。しかもここでは、ピストン2の直線的な上下運動に
対してはもちろん、円弧状の上下運動に対してもまたば
ね−質量系の耐久性を十分に高めることができる。
【0026】ところで、この空気ばねでは剛性リング6
と、筒状質量体7の環状溝7aとを、接着剤その他を介
して接合させることもでき、また、剛性リング6を省い
て、筒状質量体7を筒状ゴム膜3に直接的に加硫接着さ
せることも可能である。
と、筒状質量体7の環状溝7aとを、接着剤その他を介
して接合させることもでき、また、剛性リング6を省い
て、筒状質量体7を筒状ゴム膜3に直接的に加硫接着さ
せることも可能である。
【0027】図3はこの発明の他の実施例を示す縦断面
図であり、この例は、筒状ゴム膜3に設けたそれ自身の
環状凸条3aに、筒状質量体7の環状溝7aを嵌め合わ
せ、ときとしては、それに加えて接着をも行うととも
に、その筒状質量体7の上端部分に、加硫その他によっ
て接着した、ゴム,プラスチックなどからなる筒状弾性
体8を、バンド9をもってアウターシェル1に締付固定
したものである。ここでは、筒状弾性体8をも含んだ状
態で、前述したと同様のばね−質量系が構成されること
になり、加えて、筒状弾性体8が筒状質量体7の脱落防
止機能および/または、筒状ゴム膜3の保護機能を発揮
することになるので、前述したと同様の作用効果をもた
らしてなお、筒状ゴム膜3を外傷その他から有効に保護
することができる。
図であり、この例は、筒状ゴム膜3に設けたそれ自身の
環状凸条3aに、筒状質量体7の環状溝7aを嵌め合わ
せ、ときとしては、それに加えて接着をも行うととも
に、その筒状質量体7の上端部分に、加硫その他によっ
て接着した、ゴム,プラスチックなどからなる筒状弾性
体8を、バンド9をもってアウターシェル1に締付固定
したものである。ここでは、筒状弾性体8をも含んだ状
態で、前述したと同様のばね−質量系が構成されること
になり、加えて、筒状弾性体8が筒状質量体7の脱落防
止機能および/または、筒状ゴム膜3の保護機能を発揮
することになるので、前述したと同様の作用効果をもた
らしてなお、筒状ゴム膜3を外傷その他から有効に保護
することができる。
【0028】なお、この場合、補強繊維層を含む、また
は含まない筒状弾性体8を若干たるませた状態で固定す
ること等によって、筒状弾性体8の軸線方向のばね定数
を筒状ゴム膜3のそれに比して極めて小さいものとすれ
ば、筒状弾性体8の、ばね−質量系の固有振動数に与え
る影響を無視することができ、所要の固有振動数を得る
ための設計が容易になる。
は含まない筒状弾性体8を若干たるませた状態で固定す
ること等によって、筒状弾性体8の軸線方向のばね定数
を筒状ゴム膜3のそれに比して極めて小さいものとすれ
ば、筒状弾性体8の、ばね−質量系の固有振動数に与え
る影響を無視することができ、所要の固有振動数を得る
ための設計が容易になる。
【0029】なおこの例において、筒状ゴム膜3の外周
面に、環状凸状3aに代えて、もしくは加えて、少なく
とも一本の剛性リングを取付けることもでき、このこと
によれば、筒状質量体7の脱落を一層効果的に防止する
ことができる。また、空気ばねの適用姿勢のいかんによ
っては、筒状弾性体8をピストン2に連結することもで
きる。
面に、環状凸状3aに代えて、もしくは加えて、少なく
とも一本の剛性リングを取付けることもでき、このこと
によれば、筒状質量体7の脱落を一層効果的に防止する
ことができる。また、空気ばねの適用姿勢のいかんによ
っては、筒状弾性体8をピストン2に連結することもで
きる。
【0030】図4はこの発明のさらに他の例を示す縦断
面図であり、これは、筒状ゴム膜3に柔軟なばね特性を
付与することによって、筒状質量体7の質量の低減を可
能としたものである。
面図であり、これは、筒状ゴム膜3に柔軟なばね特性を
付与することによって、筒状質量体7の質量の低減を可
能としたものである。
【0031】すなわち、図2および3に示す実施例によ
れば、筒状ゴム膜3は、ピストン2への連結部の近傍に
位置する折返し反転部分では、比較的柔かいばね特性を
有することになるも、それの、アウターシェル1への連
結部近傍には折返し反転部が存在せず、そこでは硬いば
ね特性を有することになり、筒状ゴム膜全体としてみた
ときには、比較的硬いばね特性を示すことになるので、
ばね−質量系の固有振動数を10Hz以下の低周波数とす
るためには、筒状質量体7の質量を大きくすることが必
要になるところ、図示例によれば、全体としてほぼ筒状
をなし、実質的に等しい外径を有する第1および第2の
それぞれの取付部材11,12に連結した筒状ゴム膜3
を、それらの各取付部材11,12の近傍部分にて折返
し反転させていることから、筒状ゴム膜全体としてのば
ね特性は十分柔軟なものとなり、従って、その筒状ゴム
膜3の外周面に、環状凸条3aを介して取付けた筒状質
量体7の質量は、図10に示す薄肉筒状部材25と同程
度に小さいものであってもなお、十分小さい固有振動数
を実現することが可能となる。
れば、筒状ゴム膜3は、ピストン2への連結部の近傍に
位置する折返し反転部分では、比較的柔かいばね特性を
有することになるも、それの、アウターシェル1への連
結部近傍には折返し反転部が存在せず、そこでは硬いば
ね特性を有することになり、筒状ゴム膜全体としてみた
ときには、比較的硬いばね特性を示すことになるので、
ばね−質量系の固有振動数を10Hz以下の低周波数とす
るためには、筒状質量体7の質量を大きくすることが必
要になるところ、図示例によれば、全体としてほぼ筒状
をなし、実質的に等しい外径を有する第1および第2の
それぞれの取付部材11,12に連結した筒状ゴム膜3
を、それらの各取付部材11,12の近傍部分にて折返
し反転させていることから、筒状ゴム膜全体としてのば
ね特性は十分柔軟なものとなり、従って、その筒状ゴム
膜3の外周面に、環状凸条3aを介して取付けた筒状質
量体7の質量は、図10に示す薄肉筒状部材25と同程
度に小さいものであってもなお、十分小さい固有振動数
を実現することが可能となる。
【0032】ところで、この例によれば、筒状質量体7
の内径を、その長さ方向の中央部分で最も小径とし、そ
の両端に向けてテーパ状に次第に拡径させていることか
ら、筒状質量体7および筒状ゴム膜3の上下方向の運動
に際し、テーパ状拡径部分が筒状ゴム膜3に及ぼす変形
抑制力によって、筒状質量体7の位置を十分安定に保つ
ことができる。
の内径を、その長さ方向の中央部分で最も小径とし、そ
の両端に向けてテーパ状に次第に拡径させていることか
ら、筒状質量体7および筒状ゴム膜3の上下方向の運動
に際し、テーパ状拡径部分が筒状ゴム膜3に及ぼす変形
抑制力によって、筒状質量体7の位置を十分安定に保つ
ことができる。
【0033】図5は、それぞれの取付部材11,12に
連結した筒状ゴム膜3に、その上下方向の中央部分に取
付けた筒状質量体7によって括れ部を形成したものであ
り、この例によってもまた、筒状ゴム膜3のそれぞれの
折返し反転部の作用下で、ばね−質量系の固有振動数を
十分小ならしめることができ、また、筒状ゴム膜3の括
れ部の作用下で、そのゴム膜3の上下方向の変形を有効
に抑制することができる。
連結した筒状ゴム膜3に、その上下方向の中央部分に取
付けた筒状質量体7によって括れ部を形成したものであ
り、この例によってもまた、筒状ゴム膜3のそれぞれの
折返し反転部の作用下で、ばね−質量系の固有振動数を
十分小ならしめることができ、また、筒状ゴム膜3の括
れ部の作用下で、そのゴム膜3の上下方向の変形を有効
に抑制することができる。
【0034】そして図6は、筒状ゴム膜3の内周側に配
設した剛性リング13に対し、筒状ゴム膜3の外周側に
配設した筒状質量体7の中央部分をかしめ固定すること
によって、筒状質量体7の取付けの確実性をより一層高
めたものであり、これによれば、剛性リング13もまた
質量の一部として作用することになる。なお図中14
は、図では上下方向に二分割した筒状ゴム膜3の端部間
隙間を示す。この隙間14は必須の要件ではないが、そ
れが存在する場合には、筒状質量体7にかしめ加工を施
した場合に、それぞれのゴム膜部分の端部分がそこへ逃
げ込むことになり、筒状ゴム膜3の十分な圧縮変形、ひ
いては、十分なかしめ量の確保が可能となる。この一方
において、筒状ゴム膜3を二分割することなしに、前述
した実施例と同様の連続筒状ゴム膜とすることも可能で
ある。このような実施例によってもまた、図4および5
に示すものと同様の作用効果をもたらし得ることはもち
ろんである。
設した剛性リング13に対し、筒状ゴム膜3の外周側に
配設した筒状質量体7の中央部分をかしめ固定すること
によって、筒状質量体7の取付けの確実性をより一層高
めたものであり、これによれば、剛性リング13もまた
質量の一部として作用することになる。なお図中14
は、図では上下方向に二分割した筒状ゴム膜3の端部間
隙間を示す。この隙間14は必須の要件ではないが、そ
れが存在する場合には、筒状質量体7にかしめ加工を施
した場合に、それぞれのゴム膜部分の端部分がそこへ逃
げ込むことになり、筒状ゴム膜3の十分な圧縮変形、ひ
いては、十分なかしめ量の確保が可能となる。この一方
において、筒状ゴム膜3を二分割することなしに、前述
した実施例と同様の連続筒状ゴム膜とすることも可能で
ある。このような実施例によってもまた、図4および5
に示すものと同様の作用効果をもたらし得ることはもち
ろんである。
【0035】図7はさらに他の実施例を示す図であり、
これは筒状質量体7をほぼ直円筒形状とする一方、それ
ぞれの取付部材11,12に、それらに取付けた筒状ゴ
ム膜側に向くテーパ面11a,12aを設け、それらの
テーパ面11a,12aによって、筒状ゴム膜3の上下
方向の変形を拘束するものである。このような実施例に
よってもまた、筒状質量体7の小さな質量の下で、ばね
−質量系の固有振動数を所期した通りに低下させること
ができる。
これは筒状質量体7をほぼ直円筒形状とする一方、それ
ぞれの取付部材11,12に、それらに取付けた筒状ゴ
ム膜側に向くテーパ面11a,12aを設け、それらの
テーパ面11a,12aによって、筒状ゴム膜3の上下
方向の変形を拘束するものである。このような実施例に
よってもまた、筒状質量体7の小さな質量の下で、ばね
−質量系の固有振動数を所期した通りに低下させること
ができる。
【0036】なお、図示はしないが、これらの実施例に
おいてもまた、筒状質量体7の少なくとも一方の端部分
を、その質量体7の支持および/または保護機能を有す
る可撓膜、弾性膜、蛇腹状部材などによって取付部材に
連結することもできる。
おいてもまた、筒状質量体7の少なくとも一方の端部分
を、その質量体7の支持および/または保護機能を有す
る可撓膜、弾性膜、蛇腹状部材などによって取付部材に
連結することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、とくには、第1および第2の取
付部材のそれぞれに連結した筒状ゴム膜の外周面に筒状
質量体を取付けることによって、固有振動数が10Hz以
下のばね−質量系を構成することにより、15Hz以上の
周波数の加振微小振動に対してすぐれた防止効果を発揮
させることができ、しかも、ピストンもしくはアウター
シェルの、円弧状をなす上下運動に対し、そのばね−質
量系の耐久性、ひいては、空気ばねの耐久性を大きく向
上させることができる。
に、この発明によれば、とくには、第1および第2の取
付部材のそれぞれに連結した筒状ゴム膜の外周面に筒状
質量体を取付けることによって、固有振動数が10Hz以
下のばね−質量系を構成することにより、15Hz以上の
周波数の加振微小振動に対してすぐれた防止効果を発揮
させることができ、しかも、ピストンもしくはアウター
シェルの、円弧状をなす上下運動に対し、そのばね−質
量系の耐久性、ひいては、空気ばねの耐久性を大きく向
上させることができる。
【図1】ばね−質量系の、振動数比による絶対変位伝達
率を示すグラフである。
率を示すグラフである。
【図2】この発明の実施例を示す縦断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】この発明の実施例を示す縦断面図である。
【図5】この発明の実施例を示す縦断面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図8】従来例を示す縦断面図である。
【図9】他の従来例を示す縦断面図である。
【図10】他の従来例を示す縦断面図である。
【図11】さらに他の従来例を示す縦断面図である。
1 アウターシェル 2 ピストン 3 筒状ゴム膜 3a 環状凸条 4,9 バンド 5 空気室 6 剛性リング 7 筒状質量体 7a 環状溝 8 筒状弾性体 11 第1の取付部材 12 第2の取付部材
Claims (4)
- 【請求項1】 振動系の一方側の部材に連結される第1
の取付部材と、この第1の取付部材から間隔をおいて配
置されて、振動系の他方側の部材に連結される第2の取
付部材と、それぞれの端部分を前記第1および第2のそ
れぞれの取付部材に気密に連結した、補強繊維層を有す
る筒状ゴム膜とを具え、それらに区画される空気室内へ
加圧空気を充填してなる空気ばねであって、 前記筒状ゴム膜の外周面に、筒状質量体を取付けること
により、第1および第2のそれぞれの取付部材と、筒状
ゴム膜とで画成される空気室への加圧空気の充填下で、
前記筒状質量体を主質量とするばね−質量系を構成し、
このばね−質量系の、軸線方向の固有振動数を10Hz以
下としてなる空気ばね。 - 【請求項2】 筒状ゴム膜の外周面に、少なくとも一本
の剛性リングを取付け、この剛性リングに、筒状質量体
を、それの内周面に設けた環状溝を介して嵌め合わせ固
定してなる請求項1記載の空気ばね。 - 【請求項3】 筒状質量体の上端部を、筒状弾性体によ
って第1および第2の取付部材の少なくとも一方に連結
してなる請求項1もしくは2記載の空気ばね。 - 【請求項4】 筒状ゴム膜の、第1および第2のそれぞ
れの取付部材への連結部の近傍部分に、折返し反転部を
形成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気ば
ね。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33296393A JPH07190118A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 空気ばね |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33296393A JPH07190118A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 空気ばね |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07190118A true JPH07190118A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18260777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33296393A Pending JPH07190118A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 空気ばね |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07190118A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002040888A1 (en) * | 2000-11-15 | 2002-05-23 | Bfs Diversified Products, Llc. | Air spring for vibration isolation |
WO2006101589A1 (en) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Arvinmeritor Technology, Llc. | Air spring assembly with flexible can |
JP2007232053A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両の空気ばね |
JP2009097625A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Kayaba Ind Co Ltd | 空圧緩衝器 |
JP2010508482A (ja) * | 2006-11-07 | 2010-03-18 | コンチネンタル アクチェンゲゼルシャフト | 空気ばね装置 |
JP2010071325A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Bridgestone Corp | 空気ばね |
JP2016223591A (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-28 | 株式会社ブリヂストン | 空気ばね |
EP3315812A1 (de) * | 2016-10-27 | 2018-05-02 | ContiTech Luftfedersysteme GmbH | Luftfederelement |
WO2019143563A1 (en) | 2018-01-19 | 2019-07-25 | Firestone Industrial Products Company, Llc | Gas spring assemblies and methods of assembling same |
DE102019206206A1 (de) * | 2019-04-30 | 2020-11-05 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Luftfeder mit kapazitivem Sensor |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33296393A patent/JPH07190118A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002040888A1 (en) * | 2000-11-15 | 2002-05-23 | Bfs Diversified Products, Llc. | Air spring for vibration isolation |
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JP2010508482A (ja) * | 2006-11-07 | 2010-03-18 | コンチネンタル アクチェンゲゼルシャフト | 空気ばね装置 |
JP2009097625A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Kayaba Ind Co Ltd | 空圧緩衝器 |
JP2010071325A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Bridgestone Corp | 空気ばね |
JP2016223591A (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-28 | 株式会社ブリヂストン | 空気ばね |
EP3315812A1 (de) * | 2016-10-27 | 2018-05-02 | ContiTech Luftfedersysteme GmbH | Luftfederelement |
WO2019143563A1 (en) | 2018-01-19 | 2019-07-25 | Firestone Industrial Products Company, Llc | Gas spring assemblies and methods of assembling same |
EP3740697A4 (en) * | 2018-01-19 | 2021-10-20 | Firestone Industrial Products Company, LLC | GAS SPRING ARRANGEMENTS AND ASSEMBLY PROCEDURES FOR IT |
DE102019206206A1 (de) * | 2019-04-30 | 2020-11-05 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Luftfeder mit kapazitivem Sensor |
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