JP2004360379A - 除雪機 - Google Patents

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Abstract

【課題】オーガの食込み性を高めることで除雪性の向上を図ることができる除雪機を提供することにある。
【解決手段】除雪機10は、エンジンで回転させる左右のオーガ駆動軸33,34を機体幅方向に延ばすとともに機体前方に配置し、左右のオーガ駆動軸33,34に左右のオーガ35,36を取り付け、これらのオーガ35,36で路上の雪塊88をフレーム11の幅方向中央へ集めてブロア28へ送り、ブロア28を介して投雪するもので、左右のオーガ駆動軸33,34を、一定の方向に逆転する第1駆動軸37,61と、第1駆動軸37,61とは逆方向に回転する第2駆動軸38,62とで構成し、正転オーガ55,67と逆転オーガ56,68とを混在させたものである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体前方のオーガ駆動軸にオーガを取り付け、オーガで路上の雪塊を掻き集めてブロアへ送り、ブロアで投雪する除雪機に関する。
【0002】
【従来の技術】
路面や駐車場などの雪塊を除雪するものとしてオーガを備えた除雪機がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63―70703号公報(第3頁、第4図)
【0004】
図8は特許文献1の第4図の側面図である。なお、符号を振り直した。
除雪機100で除雪作業をおこなう際に、エンジン101でオーガ102を矢印aの如く回転するとともに、エンジン101で走行部103を駆動して矢印bの如く前進する。
【0005】
除雪機100で除雪作業をおこなう際には、オーガ102を正転することで、雪塊105の上側から下側に向けて食い込ませ、食い込ませたオーガ102で雪塊105を破砕し、破砕した雪塊105をオーガ102の中央に掻き集める。
そして、掻き集めた雪塊105を、オーガ102後方に配置したブロア(図示せず)まで導き、導いた雪塊をブロアで上方に跳ね上げ、跳ね上げた雪塊105をシュータ106で所望箇所に投雪する。
これにより、例えば路上に積もった雪塊を除雪機100で除去することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、除雪機100はオーガ102を正転させて、雪塊105の上側から下側に向けて食い込ませているので、雪塊105にオーガ102を食い込ませたとき、オーガ102に対する反力Fが矢印の如く上向きにかかる。
【0007】
この反力Fは、雪塊105が固い場合に大きくなり、大きな反力Fでオーガ102が浮き上がってしまう虞がある。
このため、雪塊105に対するオーガ102の食込み性を確保することが難しく、雪塊105を好適に破砕できない虞があり、そのことが除雪性の向上を図る妨げになっていた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、オーガの食込み性を高めることで除雪性の向上を図ることができる除雪機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、駆動源で回転させるオーガ駆動軸を機体幅方向に延ばすとともに機体前方に配置し、前記オーガ駆動軸にオーガを取り付け、これらのオーガで雪塊を機体幅方向中央へ集めてブロアへ送り、ブロアを介して投雪する除雪機において、前記オーガ駆動軸は、一定の方向に回転する第1駆動軸と、この第1駆動軸とは逆方向に回転する第2駆動軸とで構成し、正転オーガと逆転オーガとを混在させたことをことを特徴とする。
【0010】
オーガ駆動軸を、一定の方向に回転する第1駆動軸、および第1駆動軸と逆方向に回転する第2駆動軸で構成し、正転オーガと逆転オーガとを備えた。
よって、除雪の際に、正転オーガに発生した反力と逆転オーガに発生する反力とを反対向きに発生させて、各々の反力を互いに相殺させ、オーガが浮き上がることを阻止することができる。
【0011】
請求項2は、側面視で、オーガ駆動軸より前の部位において、オーガが上から下へ移動することを正転、オーガが下から上へ移動することを逆転と定めたときに、平面視で機体幅方向中央側は正転オーガとし、機体幅方向外側は逆転オーガとしたことを特徴とする。
【0012】
ここで、通常の除雪機はオーガの後側で、かつ機体幅方向中央にブロアを備える。このため、オーガで破砕した雪塊を機体幅方向中央に効率よく掻き集めるようにオーガの回転を決めることが好ましい。
【0013】
そこで、請求項2において、正転オーガを機体幅方向中央側に配置した。正転オーガは、オーガ駆動軸より前の部位において上から下へ回転するので、オーガで破砕した雪塊を路面に沿って後方に送り出すこと働きをする。
よって、正転オーガや逆転オーガで破砕した雪塊を、正転オーガでブロアに好適に導くことができるので、破砕した雪塊が路面上に残ることを防止することができる。
これにより、機体幅方向中央に掻き集めた雪塊でオーガの直進を妨げる虞はない。
【0014】
請求項3は、駆動源からオーガ駆動軸までの駆動経路に伝達機構を介在させ、この伝達機構で第1、第2駆動軸を互いに逆回転させるとともに、この伝達機構により正転回転速度に対して逆転回転速度を低速にしたことを特徴とする。
【0015】
正転オーガの回転速度に対して逆転オーガの回転速度を低速にした。よって、逆転オーガの雪塊内での滞留/作業時間を長く取ることができ、逆転オーガが、いわゆるアンカー(錨)の役割を果たし、正逆転オーガの浮き上がりをさらに抑えることができる。
【0016】
ここで、正逆転オーガが、例えば路面に接触すると、オーガが摩耗したり、路面を破損する虞があり、さらには正逆転オーガの直進性が妨げられる虞がある。このため、正逆転オーガを路面から僅かに浮かせて使用することが好ましい。
【0017】
そこで、請求項3において、正転オーガの回転速度に対して逆転オーガの回転速度を低速にすることで、逆転オーガに発生する反力を正転オーガに発生する反力より小さくした。
これにより、正転オーガに発生した反力の一部を僅かに残すことで、正逆転オーガが浮き上がることを防止するとともに、正逆転オーガが路面に当接することを防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。ここで、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従う。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機を示す側面図である。
除雪機10は、機体としてのフレーム11の左右側に左右の走行部12,12を設けるとともに、フレーム11にエンジン13を搭載し、エンジン13の前部にトランスミッション14を設け、トランスミッション14の前方にオーガ装置20を設け、オーガ装置20の駆動軸21の後端部21aに駆動ピン22を連結し、この駆動ピン22に第1プーリ23を設け、トランスミッション14の出力軸15に第2プーリ16を設け、この第2プーリ16と第1プーリ23とにベルト24を掛け、フレーム11の後端側から斜め後方にハンドルポスト17を延ばし、ハンドルポスト17の上端部にハンドル18を設けたものである。
【0019】
オーガ装置20は、フレーム11の前部に筒状のブロアハウジング25を取り付け、ブロアハウジング25の前端部にオーガハウジング27を取り付け、ブロアハウジング25の後壁26に駆動ピン22を回転自在に取り付け、この駆動ピン22に駆動軸21の後端部21aを連結し、駆動軸21の前端部21bをブロアハウジング25を経てオーガハウジング27まで延ばし、駆動軸21の後端部21a近傍にブロア29を取り付ける。
【0020】
さらに、オーガ装置20は、駆動軸21の前端部21bにオーガミッション30を備え、このオーガミッション30に左右のオーガ駆動軸(オーガ駆動軸)33,34(右側のオーガ駆動軸32は図2参照)を連結し、左右のオーガ駆動軸33,34にそれぞれ左右のオーガ35,36を取り付けたものである。
【0021】
除雪機10によれば、エンジン13でオーガ装置20を駆動するとともに、左右の走行部12,12を駆動することにより除雪機10を走行する。
オーガ装置20は、エンジン13を駆動して、ベルト24で第1プーリ23を回転し、第1プーリ23で駆動軸21を回転することにより、ブロア28を回転するとともに、オーガミッション30の伝達機構31および左右のオーガ駆動軸33,34(右オーガ駆動軸34は図2参照)で左右のオーガ(オーガ)35,36を回転するものである。
【0022】
これにより、左右のオーガ35,36で雪塊を掻き集め、掻き集めた雪塊をオーガハウジング27内からブロアハウジン25内に導き、ブロアハウジング25内に導いた雪塊をブロア28で跳ね上げ、跳ね上げた雪塊をシュータ29で案内して外方へ投雪する。
【0023】
図2は本発明に係る除雪機に備えたオーガ装置を示す正面図である。
オーガ装置20は、オーガミッション30の左右側からフレーム11(図1参照)の幅方向に左右のオーガ駆動軸33,34をそれぞれ左右方向に延ばし、左右のオーガ駆動軸33,34にそれぞれ左右のオーガ35,36を設けたものである。
【0024】
左オーガ駆動軸33は、左第1駆動軸(第1駆動軸)37と左第2駆動軸(第2駆動軸)38とからなる。
左第1駆動軸37は、オーガミッション31を構成する大径ウォームギヤ41の中心に、駆動シャフト42の中央部42aをスプライン結合し、駆動シャフト42の左右のシャフト部43,44をオーガミッション31からそれぞれ左右方向(機体幅方向)に延ばし、左シャフト部43の先端部43aに左駆動筒体45を嵌合し、左シャフト部43と左駆動筒体45とを連結ピン46で連結したものである。
左駆動筒体45の端部45aに左連結シャフト47を取り付け、この左連結シャフト47をオーガハウジング27の左側壁27aに回転自在に取り付ける。
【0025】
左第2駆動軸38は、オーガミッション30を構成する左側の大径平歯ギヤ51の中心に内側端部38aを固定し、左第1駆動軸37の一部に被せるようにオーガミッション30から機体幅方向左側に延ばしたものである。
【0026】
左オーガ35は、左正転オーガ(正転オーガ)55と左逆転オーガ(逆転オーガ)56とからなる。
左正転オーガ55は、左第2駆動軸38に一対のステー57,57を介して取り付けたものである。
左逆転オーガ56は、左第1駆動軸37の左駆動筒体45に一対のステー58,58を介して取り付けたものである。
左正転オーガ55と左逆転オーガ56とを混在させることで、左正転オーガ55と左逆転オーガ56とで、2条の左オーガ35を構成する。
【0027】
右オーガ駆動軸34は、右第1駆動軸(第1駆動軸)61と右第2駆動軸(第2駆動軸)62とからなる。
右第1駆動軸61は、右シャフト部44の先端部44aに右駆動筒体63を嵌合し、右シャフト部44と右駆動筒体63とを連結ピン64で連結したものである。
右駆動筒体63の端部63aに右連結シャフト65を取り付け、この右連結シャフト65をオーガハウジング27の右側壁27bに回転自在に取り付ける。
【0028】
右第2駆動軸62は、オーガミッション30を構成する右側の大径平歯ギヤ52の中心に内側端部62aを固定し、右第1駆動軸61の一部に被せるようにオーガミッション30から機体幅方向右側に延ばしたものである。
【0029】
右オーガ36は、右正転オーガ(正転オーガ)67と右逆転オーガ(逆転オーガ)68とからなる。
右正転オーガ67は、右第2駆動軸62に一対のステー71,71を介して取り付けたものである。
右逆転オーガ68は、右第1駆動軸61の右駆動筒体63に一対のステー72,72を介して取り付けたものである。
右正転オーガ67と右逆転オーガ68とを混在させることで、右正転オーガ67と右逆転オーガ68とで、2条の左オーガ36を構成する。
【0030】
図3は本発明に係る除雪機に備えたオーガミッションの伝達機構を示す斜視図である。
オーガミッション30は、伝達機構31をオーガミッションケース32(図4、図5参照)内に収納したものである。
伝達機構31は、駆動軸21の前端部21bにウォームギヤ74を形成し、このウォームギヤ74に大径ウォームギヤ41を噛み合わせ、大径ウォームギヤ41に駆動シャフト42の中央部42a(図2参照)をスプライン結合し、この大径ウォームギヤ41に中間ウォームギヤ75を噛み合わせ、中間ウォームギヤ75に第1カウンタ軸76をスプライン結合し、中間ウォームギヤ75の左右側にそれぞれ第1中間ギヤ77,77を配置し、これら一対の第1中間ギヤ77,77を第1カウンタ軸シャフト76にスプライン結合したものである。
【0031】
また、伝達機構31は、一対の第1中間ギヤ77,77にそれぞれ一対の第2中間ギヤ79,79を噛み合わせ、第2中間ギヤ79,79を第2カウンタ軸79にスプライン結合し、一対の第2中間ギヤ79,79にそれぞれ左右側の大径平歯ギヤ51,52を噛み合わせ、左右側の大径平歯ギヤ51,52にそれぞれ左右の第2駆動軸38,62を取り付けたものである。
【0032】
ここで、ウォームギヤ74と大径ウォームギヤ41との歯形を、エンジン13(図1参照)で駆動軸21を右回転、すなわち矢印a方向に回転させたとき、大径ウォームギヤ41を左回転、すなわち矢印b方向に回転するように形成する。
【0033】
このオーガミッション30によれば、エンジン13(図1参照)で駆動軸21を回転することにより、ウォームギヤ74を矢印aの如く回転し、ウォームギヤ74で大径ウォームギヤ41を矢印bの如く回転する。
大径ウォームギヤ41を回転することにより、駆動シャフト42を矢印cの如く逆転する。
【0034】
駆動シャフト42を逆転することにより、駆動シャフト42の左右のシャフト部43,44、すなわち左右の第1駆動軸37,61(図2も参照)を矢印cの如く逆転する。
このように、左右の第1駆動軸37,61を矢印cの如く逆転することで、左右の逆転オーガ56,68を矢印i(図2参照)の如く逆転する。
【0035】
また、大径ウォームギヤ41を矢印bの如く回転することにより、中間ウォームギヤ75を矢印dの如く回転し、中間ウォームギヤ75の回転を第1カウンタ軸76を介して一対の第1中間ギヤ77,77に伝え、一対の第1中間ギヤ77,77をそれぞれ矢印eの如く回転する。
【0036】
一対の第1中間ギヤ77,77を回転することにより、一対の第2中間ギヤ78,78をそれぞれ矢印fの如く回転し、一対の第2中間ギヤ78,78を回転することにより、左右側の大径平歯ギヤ51,52をそれぞれ矢印gの如く回転する。
【0037】
左右側の大径平歯ギヤ51,52を回転することにより、左右の第2駆動軸38,62をそれぞれ矢印hの如く正転する。
このように、左右の第2駆動軸38,62を矢印hの如く正転することで、左右の正転オーガ55,67を矢印j(図2参照)の如く正転する。
【0038】
ここで、伝達機構31は、左右の正転オーガ55,67の正転速度V1に対して左右の逆転オーガ56,68の逆転速度V2を低速にするように各々のギヤ径を設定する。
なお、左右の正転オーガ55,67の正転、左右の逆転オーガ56,68の逆転については後述する。
【0039】
図2に戻って、左右の正転オーガ55,67をフレーム11の幅方向中央側に配置し、左右の正転オーガ55,67の外側に左右の逆転オーガ56,68を配置した。
このように、左右の正転オーガ55,67をフレーム11の幅方向中央側に配置することで、正転オーガ55,67や逆転オーガ56,68でフレーム11の幅方向中央に掻き集めた雪塊を、正転オーガ55,67で、正転オーガ55,67後方のブロア28(図1参照)に好適に導くことができる。
これにより、フレーム11の幅方向中央に掻き集めた雪塊でオーガ装置20の直進を妨げる虞がなく、オーガ装置20直進性の向上を図り、除雪性の向上を図ることができる。
【0040】
ここで、左右の正転オーガ55,67の幅をそれぞれLとし、左右の逆転オーガ56,68の幅をそれぞれLとした。これにより、左右の正転オーガ55,67の幅と、左右の逆転オーガ56,68の幅とを、それぞれ同じ2×Lとすることができる。
よって、左右の正転オーガ55,67および左右の逆転オーガ56,68で雪塊を破砕する際に、各々のオーガに発生する反力を左右対称にすることができ、オーガ装置20の直進性を確保することができる。
【0041】
図4は本発明に係る除雪機に備えたオーガミッションを示す断面図、図5は図4の5−5線断面図である。
オーガミッション30は、オーガミッションケース32に一対の軸受81,81を介して左右の第2駆動軸38,62を回転自在に取り付け、左右の第2駆動軸38,62の内側端部38a,62aにそれぞれ左右の大径平歯ギヤ51,52を取り付ける。
【0042】
左右の第2駆動軸38,62内には軸受82・・・を介して駆動シャフト42を取り付け、駆動シャフト42を構成する左右シャフト部43,44の先端部43a,44aに左右の駆動筒体45,63を取り付けることにより、左右の第1駆動軸37,62を構成する。
【0043】
駆動シャフト42の中央部42aに大径ウォームギヤ41をスプライン結合し、大径ウォームギヤ41にウォームギヤ74を噛み合わせる。ウォームギヤ74を軸受83,83を介してオーガミッションケース32に回転自在に取り付ける
【0044】
このオーガミッションケース32には第1カウンタ軸76を一対の軸受84,84を介して回転自在に設け、第1カウンタ軸76に中間ウォームギヤ75および一対の第1中間ギヤ77,77をスプライン結合する。
また、オーガミッションケース32には第2カウンタ軸79を一対の軸受85,85を介して回転自在に設け、第2カウンタ軸79に一対の第2中間ギヤ78,78をスプライン結合する。
【0045】
第1カウンタ軸76の中間ウォームギヤ75を大径ウォームギヤ41に噛み合わせ、一対の第1中間ギヤ77,77を一対の第2中間ギヤ78,78に噛み合わせ、一対の第2中間ギヤ78,78を左右の大径平歯ギヤ51,52に噛み合わせる。
【0046】
次に、除雪機10の作用を図6〜図7に基づいて説明する。
図6(a),(b)は本発明に係る除雪機の第1作用説明図であり、(a)は左右の正転オーガ55,67の作動状態を示し、(b)は左右の逆転オーガ56,68の作動状態を示す。
(a)において、エンジン13(図1参照)で左右の走行部12,12を駆動することにより除雪機10を矢印▲1▼の如く走行させる。
同時に、駆動軸21を矢印▲2▼の如く回転して、オーガミッション30の伝達機構31を駆動することにより、左右の第2駆動軸38,62(右第2駆動軸62は図2参照)を矢印▲3▼の如く正転することで、左右の正転オーガ55,67を矢印▲4▼の如く正転する。このときの、正転速度はV1である。
【0047】
ここで、左右の正転オーガ55,67の正転とは、側面視で、左右のオーガ駆動軸33,34(右オーガ駆動軸34は図2に示す)より前の部位において、左右の正転オーガ55,67(右正転オーガ67は図2に示す)が上から下へ移動することをいう。
このように、左右の正転オーガ55,67を正転することで、左右の正転オーガ55,67が雪塊88の上側から下側に向けて食い込む。これにより、左右の正転オーガ55,67に上向きの反力F1が発生する。
【0048】
(b)において、除雪機10を矢印▲1▼の如く走行させるとともに、駆動軸21を矢印▲2▼の如く回転して、オーガミッション30の伝達機構31を駆動する。これにより、左右の第1駆動軸37,61(右第1駆動軸61は図2参照)を矢印▲5▼の如く逆転することで、左右の逆転オーガ56,68を矢印▲5▼の如く正転する。
このときの、逆転速度はV2であり、逆転速度V2は、(a)に示す正転速度V1に対して低速となる。すなわち、V1>V2の関係が成立する。
【0049】
ここで、左右の逆転オーガ56,68の逆転とは、側面視で、左右のオーガ駆動軸33,34(右オーガ駆動軸34は図2に示す)より前の部位において、左右の逆転オーガ56,68(右逆転オーガ68は図2に示す)が下から上へ移動することをいう。
【0050】
このように、左右の逆転オーガ56,68を逆転することで、左右の逆転オーガ56,68が雪塊88の下側から上側に向けて食い込む。これにより、左右の逆転オーガ56,68に下向きの反力F2が発生する。
なお、正転速度V1と逆転速度V2とはV1>V2の関係にあるので、上向きの反力F1と下向きの反力F2との関係はF1>F2の関係が成立する。
【0051】
図7は本発明に係る除雪機の第2作用説明図である。
左右の正転オーガ55,67に上向きの反力F1が発生するとともに、左右の逆転オーガ56,68に下向きの反力F2が発生することで、上向きの反力F1を下向きの反力F2で相殺する。
【0052】
ここで、F1>F2の関係が成立するので、反力F1を反力F2で相殺することで、上向きの小さな反力F3のみが存在することになる。
これにより、オーガ装置20が浮き上がることを阻止して、左右の正転オーガ55,67や左右の逆転オーガ56,68を雪塊88に好適に食い込ませて、除雪性の向上を図ることができる。
【0053】
ところで、正逆転オーガ55,56,67,68が、例えば路面89に接触すると、正逆転オーガ55,56,67,68が摩耗したり、路面89を破損する虞があり、さらには正逆転オーガ55,56,67,68の直進性が妨げられる虞がある。
このため、正逆転オーガ55,56,67,68を路面89から僅かに浮かせて使用することが好ましい。
【0054】
そこで、上向きの反力F1より下向きの反力F2を小さくして、上向きの小さな反力F3を存在させるようにすることで、左右の正逆転オーガ55,56,67,68が路面89に当接することを防いで、直進性や除雪性のさらなる向上を図ることができる。
【0055】
また、左右の正転オーガ55,67の矢印▲4▼方向への回転速度V1に対して、左右の逆転オーガ56,68の矢印▲6▼方向への回転速度V2を低速にすることで、左右の逆転オーガ56,68の雪塊88内での滞留/作業時間を長く取ることができる。
これにより、左右の逆転オーガ56,68が、いわゆるアンカー(錨)の役割を果たし、オーガ装置20(正逆転オーガ55,56,67,68)の浮き上がりをさらに抑えることができる。
【0056】
なお、前記実施形態では、左右の正転オーガ55,67をフレーム11の幅方向中央側に配置し、その外側に左右の逆転オーガ56,68を配置した例について説明したが、正転オーガと逆転オーガとの配列はこれに限らないで、任意に混在させることが可能である。
【0057】
また、前記実施形態では、オーガ装置20で路上89の雪塊88を破砕する例について説明したが、これに限らないで、例えば駐車場などのその他の表面に積もった雪塊88をオーガ装置20で破砕することも可能である。
【0058】
さらに、前記実施形態では、左右の正転オーガ55,67を正転させ、左右の逆転オーガ56,68を逆転させる手段として伝達機構31を例に説明したが、その他の伝達機構を採用することも可能である。
また、前記実施形態では、正転オーガ55,67の正転速度に対して、逆転オーガ56,68の逆転速度を低速にする手段として伝達機構31を例に説明したが、その他の伝達機構を採用することも可能である。
【0059】
さらに、前記実施形態では、正転オーガ55,67の正転速度に対して、逆転オーガ56,68の逆転速度を低速にする例について説明したが、これに限らないで、正転オーガ55,67の正転速度と、逆転オーガ56,68の逆転速度とを同じ回転速度にすることも可能である。
この場合には、正転オーガ55,67にかかる上向きの反力を、逆転オーガ56,68にかかる下向きの応力で完全に相殺する。
【0060】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、オーガ駆動軸を、一定の方向に回転する第1駆動軸、および第1駆動軸と逆方向に回転する第2駆動軸で構成し、正転オーガと逆転オーガとを備えた。
よって、除雪の際に、正転オーガに発生した反力と逆転オーガに発生する反力とを反対向きに発生させて、各々の反力を互いに相殺させ、オーガが浮き上がることを阻止することができる。
これにより、正転オーガや逆転オーガを雪塊に好適に食い込ませて、除雪性の向上を図ることができる。
【0061】
請求項2は、正転オーガを機体幅方向中央側に配置した。正転オーガは、オーガ駆動軸より前の部位において上から下へ回転するので、オーガで破砕した雪塊を路面に沿って後方に送り出すこと働きをする。
よって、正転オーガや逆転オーガで破砕した雪塊を、正転オーガでブロアに好適に導くことができるので、破砕した雪塊が路面上に残らないようにできる。
これにより、機体幅方向中央に掻き集めた雪塊でオーガの直進を妨げる虞がなく、オーガ直進性の向上を図り、除雪性の向上を図ることができる。
【0062】
請求項3は、正転オーガの回転速度に対して逆転オーガの回転速度を低速にした。よって、逆転オーガの雪塊内での滞留/作業時間を長く取ることができる。これにより、逆転オーガが、いわゆるアンカー(錨)の役割を果たし、正逆転オーガの浮き上がりをさらに抑えることができる。
【0063】
また、正転オーガの回転速度に対して逆転オーガの回転速度を低速にすることで、逆転オーガに発生する反力を正転オーガに発生する反力より小さくした。
これにより、正転オーガに発生した反力の一部を僅かに残すことで、正逆転オーガが浮き上がることを防止するとともに、正逆転オーガが路面に当接することを防ぐことができ、直進性や除雪性のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除雪機を示す側面図
【図2】本発明に係る除雪機に備えたオーガ装置を示す正面図
【図3】本発明に係る除雪機に備えたオーガミッションの伝達機構を示す斜視図
【図4】本発明に係る除雪機に備えたオーガミッションを示す断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】本発明に係る除雪機の第1作用説明図
【図7】本発明に係る除雪機の第2作用説明図
【図8】特許文献1の第4図の側面図
【符号の説明】
10…除雪機、11…フレーム(機体)、13…エンジン(原動機)、20…オーガ装置、28…ブロア、30…オーガミッション、31…伝達機構、32…オーガミッションケース、33…左オーガ駆動軸(オーガ駆動軸)、34…右オーガ駆動軸(オーガ駆動軸)、35…左オーガ(オーガ)、36…右オーガ(オーガ)、37…左第1駆動軸(第1駆動軸)、38…左第2駆動軸(第2駆動軸)、55…左正転オーガ(正転オーガ)、56…左逆転オーガ(逆転オーガ)、61…右第1駆動軸、62…右第2駆動軸(第2駆動軸)、67…右正転オーガ(正転オーガ)、68…右逆転オーガ(逆転オーガ)、88…雪塊、89…路上。

Claims (3)

  1. 駆動源で回転させるオーガ駆動軸を機体幅方向に延ばすとともに機体前方に配置し、前記オーガ駆動軸にオーガを取り付け、これらのオーガで雪塊を機体幅方向中央へ集めてブロアへ送り、ブロアを介して投雪する除雪機において、
    前記オーガ駆動軸は、一定の方向に回転する第1駆動軸と、この第1駆動軸とは逆方向に回転する第2駆動軸とで構成し、正転オーガと逆転オーガとを混在させたことを特徴とする除雪機。
  2. 側面視で、オーガ駆動軸より前の部位において、オーガが上から下へ移動することを正転、オーガが下から上へ移動することを逆転と定めたときに、平面視で機体幅方向中央側は正転オーガとし、機体幅方向外側は逆転オーガとしたことを特徴とする請求項1記載の除雪機。
  3. 前記駆動源からオーガ駆動軸までの駆動経路に伝達機構を介在させ、この伝達機構で第1、第2駆動軸を互いに逆回転させるとともに、この伝達機構により正転回転速度に対して逆転回転速度を低速にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の除雪機。
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