JP2006257771A - 除雪機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 除雪機10Bは、機体11にエンジン12を備え、エンジン12の下方に動力伝達部13を備え、動力伝達部13にエンジン12を連結し、動力伝達部13の左側部に左オーガ部35を備え、動力伝達部13の右側部に右オーガ部36を備え、エンジン12の回転力を動力伝達部13を介して左右のオーガ部35,36に伝え、左右のオーガ部35,36を回転することで雪125を掻き取るものである。この除雪機10Bは、左オーガ部35で掻き取った雪125を機体幅方向の左側外方に向けて送り出し、右オーガ部36で掻き取った雪を機体幅方向の右側外方に向けて送り出すものである。
【選択図】 図4
Description
特許文献1の除雪機によれば、オーガ部で雪を機体幅方向中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア部でシュータ部に跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータ部で所望位置に投雪する。
このため、狭い敷地や住宅地でも、除雪作業を良好におこなうことができる除雪機の実用化が望まれている。
スクリューコンベアで送り出した雪をシュータ内に送り、送った雪をシュータから排出する。
そして、この全長の長いスクリューコンベアで、除雪板で掻き上げた全ての雪をシュータまで送り出さなければならない。
よって、スクリューコンベアで、多量の雪を、長い距離送り出すことになり、雪をシュータに送り出すまでに比較的長い時間を必要とする。
スクリューコンベアに比較的多量の雪が残っている状態で、新たな雪がスクリューコンベアまで掻き上げられてしまうと、スクリューコンベアに雪が詰まって、スクリューコンベアが停止してしまう虞がある。
しかし、除雪機の前進速度を抑えると、除雪作業性を良好に保つことが難しく、この観点において改良の余地が残されていた。
掻き取った雪を、左右のオーガ部で2分割して送り出すことで、左右のオーガ部による雪の送出量をそれぞれ約半分に減らし、かつ、雪の送出し距離を約半分に短くすることが可能になる。
これにより、左右のオーガ部による雪の掻き取り量を増すことが可能になり、左右のオーガの前進速度を上げることができる。
よって、動力伝達部に堆積しようとする雪を、左右の雪処理爪で除去することが可能になる。
これにより、動力伝達部に堆積した雪を、除雪機を停止させて取り除くという手間を省くことができる。
前方の雪に対して左右の雪処理爪を上方から食い込ませた状態で、雪処理爪の回転を継続することで、雪処理爪の回転力を、左右のオーガ部を前進させる牽引力として活用することが可能になる。
これにより、左右のオーガ部を好適に前進させることができる。
これにより、除雪機の前方の硬い雪塊や、凍った雪塊を除去することが可能になり、左右のオーガ部を好適に前進させることができる。
作業機10は、必要に応じて、土壌を耕耘する形態に切り替えることや、雪を除雪する形態に切り替えることが可能に構成されている。
以下、作業機10のうち、土壌を耕耘する形態を耕耘機10Aとし、雪を除雪する形態を除雪機10B(図3参照)として説明する。
動力伝達部13の前部14、具体的には、ケーシング31の前部14に左右のロータリ部15,16を備える。
左ロータリ部15は、前部14の左側部に備えられる耕耘用のロータリ部である。
右ロータリ部16は、前部14の右側部に備えられる耕耘用のロータリ部である。
左右の駆動輪22,23は、左右のロータリ部15,16の後方に配設されている。
耕耘機10Aを左右の駆動輪22,23で前進させながら、左右のロータリ部15,16で土壌を耕耘する。
除雪機10Bについては、図3〜図12で詳しく説明する。
動力伝達部13は、その前部14に作業用伝達部33を備える。
作業用伝達部33は、前部14の左側部に左回転筒体41が回転自在に設けられ、前部14の右側部に右回転筒体42(図5参照)が回転自在に設けられ、左右の回転筒体41,42に左右のフランジ43,44(右フランジ44は、図5参照)がそれぞれ設けられ、動力伝達部13の前部14に回転軸45が回転自在に設けられている。
以下、回転軸45の左半分の部位45aを左回転軸とし、回転軸45の右半分の部位45bを右回転軸として説明する。
右フランジ44は、左フランジ43と同様に、略矩形状に形成され、四隅に取付孔44a…(図5参照)がそれぞれ形成されている。
なお、作業用伝達部33については、図5で詳しく説明する。
内側ロータリ47は、矩形状のプレート51を備え、このプレート51の四隅に内側耕耘爪52…をそれぞれ取り付けるとともに、プレート51の四隅に取付孔51a…をそれぞれ形成し、プレート51の中央に開口部51bを形成したものである。
開口部51bは、左回転筒体41の外径より一回り大きく形成されている。
左フランジ43の取付孔43a…から突出したボルト54にナット55…を締め付けることで、左フランジ43に内側ロータリ47を着脱自在に取り付ける。
外側耕耘軸56の取付孔63から突出したボルト65にナット66を締め付けることで、左回転軸45aに外側ロータリ48を着脱自在に取り付ける。
さらに、耕耘機10Aによれば、作業用伝達部33から左右のロータリ部15,16をそれぞれ取り外すことが可能である。
すなわち、ケーシング31の前部14に、一対の取付ブラケット26,26を所定間隔をおいてボルト止めする。一対の取付ブラケット26,26の上辺に複数のロック溝26a…が形成されている。
アーム71を中間部位で下向きに折り曲げ、このアーム71を補強ロッド73で補強する。折り曲げた部位の先端部71aに支え部材74を介して走行補助輪28を回転自在に取り付ける。
ロック手段75のロックピン75aを、ロック溝26a…にセットすることで、走行補助輪28の高さを変更する。
走行補助輪28の高さを変更することで、左右のロータリ部15,16の高さを調整する。
よって、作業時に、左右のロータリ部15,16による耕耘深さを調整し、走行時に、左右のロータリ部15,16を路面の上方に配置することが可能になる。
除雪機10Bは、動力伝達部13の前部14から左右のロータリ部15,16(図2参照)が取り外され、この状態で、動力伝達部13の前部14に左右のオーガ部35,36および左右の除雪タイン部38,39が取り付け可能に構成されている。
加えて、除雪機10Bは、動力伝達部13の中央下部、すなわちケーシング31の中央下部21(図7参照)に除雪板40が取り付け可能に構成されている。
これにより、左右のオーガ部35,36を回転させるとともに、左右の除雪タイン部38,39を回転させて、左右のオーガ部35,36で雪を除去するとともに、左右の除雪タイン部38,39で雪を掻き取る。
また、除雪機10Bに除雪板40を備えることで、主に、左右の除雪タイン部38,39で掻き取った雪を機体幅方向の外方に向けて案内する。
そして、左ロータリ部15と、左オーガ部35および左除雪タイン部38とを交換可能に構成し、かつ、右ロータリ部16と、右オーガ部36および右除雪タイン部39とを交換可能に構成した。
さらに、除雪板40を着脱自在に構成した。
さらに、作業機10に、左右のオーガ部35,36、左右の除雪タイン部38,39および除雪板40を取り付けることで、除雪機10Bの形態とし、除雪作業を可能にした。
これにより、作業機10を、春季には耕耘機として使用することができ、冬季には除雪機として使用することができる。
左除雪タイン部38は、矩形状のプレート81を備え、このプレート81の四隅に第1、第2の雪処理爪82,82,83,83を取り付けるとともに、プレート81の四隅に取付孔81a…をそれぞれ形成し、プレート81の中央に開口部81bを形成したものである。
開口部81bは、左回転筒体41の外径より一回り大きく形成されている。
左フランジ43の取付孔43a…から突出したボルト84…にナット85…を締め付けることで、左フランジ43に左除雪タイン部38を着脱自在に取り付ける。
オーガ軸86の取付孔89から突出したボルト91にナット92を締め付けることで、左回転軸45aに左オーガ部35を着脱自在に取り付ける。
前述した作業用伝達部33は、ケーシング31の前部14に左右の回転筒体41,42を回転自在に取り付け、左右の回転筒体41,42内に回転軸45を回転自在に取り付け、回転軸45の近傍に中間回転軸94を回転自在に備える。
よって、第1、第2のスプロケット95,96および左右の中間ギア97,98は、中間回転軸94と一体に回転する。
第1スプロケット95を第1チェーン99を介してメインスプロケット(図示せず)に連結し、このメインスプロケットをエンジン12(図1参照)に連結する。
第1スプロケット95が回転して、中間回転軸94が第1スプロケット95と同様に回転する。
左右の中間ギア97,98の回転が左右のギア103,107に伝わり、左右の回転筒体41,42が矢印Aの如く正転する。これにより、左右の除雪タイン部38,39が矢印Aの如く正転する。
第3スプロケット108が回転して、回転軸45が矢印Bの如く逆転する。これにより、左右のオーガ部35,36が矢印Bの如く逆転する。
これに対して、除雪機10Bは、左右のオーガ部35,36で掻き取った雪を機体幅方向の外方に向けて送り出すことで、通常の除雪機のようにブロア部を用いて雪を投雪する必要がない。
よって、ブロア部を駆動するための出力を不要にできるので、エンジン12の出力を小さく抑えることができる。
除雪機10Bは、動力伝達部13の中央下部、すなわちケーシング31の中央下部21(図7も参照)に除雪板40を備える。
除雪板40は、ブレード本体111を平面視で略V字状に形成し、ブレード本体111に支持部112を備え、支持部112を中央下部21にボルト113,113およびナット114,114で固定する部材である。
左側部位115は、中央の突出部40aから左端部115aに向けて徐々に後方に移動するように湾曲状に形成され、左端部115aの下部から左延出部121が斜め後方に向けて延ばされている。
右側部位116は、中央から右端部116aに向けて徐々に後方に移動するように湾曲状に形成され、右端部116の下部から右延出部122が斜め後方に向けて延ばされている。
ここで、左右の駆動輪22,23間の距離はD1である。右駆動輪23は図8に示す。
距離D1、距離D2、距離D3の関係は、距離D2<距離D1<距離D3となる。
左右の駆動輪22,23間の空間を有効に利用して、ブレード本体111を取り付けることが可能になる。
左右の駆動輪22,23の前方から雪を除去することで、左右の駆動輪22,23の前進走行を円滑におこなうことが可能になる。
これらの取付孔21a,118aにボルト113,113を差し込み、取付孔118a,118aから突出したボルト113,113をナット114,114で締め付ける。
これにより、ケーシング31の中央下部21に除雪板40を着脱自在に取り付ける。
除雪機10Bは、左右のオーガ部35,36および左右の除雪タイン部38,39の後方に、除雪板40を備える。
この除雪板40は、主に、左右のオーガ部35,36間の雪125を機体幅方向の外方に向けて案内するものである。
すなわち、ロック手段75のロックピン75aを、最上位のロック溝26a…にセットすることで、走行補助輪28を上方に移動する。
走行補助輪28を上方に移動させることで、除雪板40を路面126に接地させ、かつ、左右のオーガ部35,36および左右の除雪タイン部38,39を路面126から僅かな距離Hだけ上昇させた状態を保つ。
走行補助輪28を下方に移動させることで、左右のオーガ部35,36、左右の除雪タイン部38,39および除雪板40を路面126の上方に配置した状態を保つ。
除雪板40は、左右の端部115a,116a間の距離がD2、左右の延出部121,122間の距離がD3になるように設定されている。
ここで、左右の駆動輪22,23間の距離をD1である。
距離D1、距離D2、距離D3の関係は、前述したように、距離D2<距離D1<距離D3となる。
右オーガ部36と、ケーシング31の前部14との間に、右除雪タイン部39が設けられている。
左除雪タイン部38の第1雪処理爪(左雪処理爪)82は、先端部82aを前部14の左側外周14aに重ね合わせるように湾曲状に延ばした爪である。
第2雪処理爪83は、先端部83aを左オーガ部35に向けて外側に湾曲状に延ばした爪である。
右除雪タイン部39の第1雪処理爪(右雪処理爪)82は、先端部82aを前部14の右側外周14bに重ね合わせるように湾曲状に延ばした爪である。
第2雪処理爪83は、先端部83aを右オーガ部36に向けて外側に湾曲状に延ばした爪である。
左除雪タイン部38を矢印Aの如く正転させることで、左側の第1、第2の雪処理爪82,82,83,83を、前方の雪125に対して上方から食い込ませる。
同様に、右除雪タイン部39を矢印Aの如く正転させることで、右側の第1、第2の雪処理爪82,82,83,83を、前方の雪125に対して上方から食い込ませる。
図9(a),(b)は第1実施の形態に係る除雪機の除雪タイン部およびオーガ部で除雪をおこなう例を説明する図である。
(a)において、エンジン12を駆動することにより、左右の除雪タイン部38,39を矢印Aの如く正転するとともに、左右のオーガ部35,36を矢印Bの如く逆転する。
同時に、左右の駆動輪22,23を回転することで、除雪機10Bを矢印Cの如く前進させる。
左右の除雪タイン部38,39および左右のオーガ部35,36が、前方の雪125に当たる。
同様に、右除雪タイン部39を矢印Aの如く正転させることで、右側の第1、第2の雪処理爪82,82,83,83を、前方の雪125に対して上方から食い込ませる。
これにより、除雪機10Bを好適に前進させることができる。
同様に、右側の第1雪処理爪82,82の先端部82a,82aが、前部14の右側外周14bに重ね合わせられている。
同様に、右側の第2雪処理爪83,83の先端部83a,83aが、右オーガ部36の内側端部36a近傍まで外側に向けて延ばされている。
同様に、右側の第2雪処理爪83,83が正転することで、右オーガ部36の内側端部36a近傍の雪125を掻き取る。
よって、除雪機10Bの前方の硬い雪塊125や、凍った雪塊125を除去する。
同様に、右オーガ部36が矢印Bの如く逆転することで、右側のオーガブレード88、88で雪125を掻き取り、掻き取った雪125を機体幅方向の右側外方に向けて矢印Eの如く送り出す。
よって、掻き取った雪125を、比較的短い時間で迅速に外方に送り出すことができる。これにより、左右のオーガ部35,36による雪125の掻き取り量を増すことが可能になり、左右のオーガ35,36、すなわち、除雪機10Bの前進速度を上げることができる。
(a)において、左オーガ部35で雪125を、左オーガ部35の外側端部35bの外方まで送り出す。送り出した雪125は、左駆動輪22および左延出部121の外側に位置する。
一方、左右の雪処理部38,39(図9(b)参照)で掻き取った雪125は、ケーシング31の前部14(図9(b)参照)下方で、かつ、除雪板40(詳しくは、突出部40a)の前方に残る。
突出部40aが当たった雪125のうち、左側半分を、ブレード本体111の左側部位115で機体幅方向の左側外方に向けて矢印Fの如く案内する。
同様に、突出部40aが当たった雪125のうち、右側半分を、ブレード本体111の左側部位116(図6も参照)で機体幅方向の右側外方に向けて案内する。
ブレード本体111の左側部位115で、左半分の雪125を矢印Fの如く案内することで、左半分の雪125が左延出部121の外側に除去される。
同様に、ブレード本体111の右側部位116で、右半分の雪125を矢印Gの如く案内することで、右半分の雪125が右延出部122の外側に除去される。
よって、左右のオーガ部35,36(図10(b)参照)で外方に送り出すことができなかった雪125を、除雪板40で外方に確実に除去することができる。
よって、突出部40aが当たった雪125を、除雪板40で左右の駆動輪22,23の外側まで案内する。
これにより、左右の駆動輪22,23の前方から雪を除去することで、左右の駆動輪22,23の前進走行を円滑におこなうことが可能になる。
これにより、雪を投雪するスペースが確保できない狭い敷地や住宅地などでも、除雪作業を良好におこなうことができる。
(a)において、先ず、除雪機10Bの左右のオーガ部35,36および左右の除雪タイン部38,39を回転させた状態で、狭い敷地127の中央エリア127aを矢印aの如く前進走行する。
中央エリア127aの除雪完了後、除雪機10Bを矢印bの如く左旋回させる。
この状態で、除雪機10Bを矢印cの如く前進走行させて、左側エリア127bの雪を、右オーガ部36および除雪板40で除雪機10Bの左側エリア127bの外側のエリア127dに除雪する。
左側エリア127bの除雪完了後、除雪機10Bを矢印dの如く左旋回させる。
この状態で、除雪機10Bを矢印eの如く前進走行させて、右側エリア127cの雪を、右オーガ部36および除雪板40で除雪機10Bの右側エリア127cの外側のエリア127eに除雪する。
なお、除雪エリア128をさらに広げたい場合には、上述した除雪作業手順を継続することで除雪エリア128を広げる。
作業機130は、第1実施の形態の作業機10と同様に、必要に応じて、土壌を耕耘する形態に切り替えることや、雪を除雪する形態に切り替えることが可能に構成されている。
以下、作業機130のうち、土壌を耕耘する形態を耕耘機130Aとし、雪を除雪する形態を除雪機130B(図14参照)として説明する。
左ロータリ部135は、前部132の左側部に備えられる耕耘用のロータリ部である。
右ロータリ部136は、前部132の右側部に備えられる耕耘用のロータリ部である。
作業用伝達部141は、前部132に回転軸142が回転自在に設けられている。
以下、回転軸142の左半分の部位142aを左回転軸とし、回転軸142の右半分の部位142bを右回転軸として説明する。
なお、作業用伝達部141については、図14で詳しく説明する。
耕耘軸145の取付孔151から突出したボルト153にナット154を締め付けることで、左回転軸142aに左ロータリ部135を着脱自在に取り付ける。
さらに、耕耘機130Aによれば、作業用伝達部141から左右のロータリ部135,136をそれぞれ取り外すことが可能である。
除雪機130Bは、除雪用の左右のオーガ部35,36を備える。
左オーガ部35は、オーガ軸86の内端部を左回転軸142aに嵌め込み、オーガ軸86の取付孔89および左回転軸142aの取付孔152にボルト156を差し込み、オーガ軸86の取付孔89から突出したボルト156にナット157を締め付けることで、左回転軸142aに着脱自在に取り付けるものである。
前述した作業用伝達部141は、ケーシング161の前部132に回転軸142を回転自在に備える。
回転軸142にスプロケット162をスプライン結合する。スプロケット162をチェーン163を介してメインスプロケット(図示せず)に連結し、このメインスプロケットをエンジン12(図14参照)に連結する。
スプロケット162が回転して、回転軸142が矢印Bの如く逆転する。これにより、左右のオーガ部35,36が矢印Bの如く逆転する。
前部132の左側に左オーガ部35を備える。左オーガ部35は、オーガ幅がWに設定され、内側端部35aが、前部132の左側部の近傍に配置され、外側端部35bが、左延出部121の外側に張り出したものである。
図17(a),(b)は第2実施の形態に係る除雪機のオーガ部で除雪をおこなう例を説明する図である。
(a)において、エンジン12を駆動することにより、左右のオーガ部35,36を矢印Bの如く逆転する。
同時に、左右の駆動輪22,23を回転することで、除雪機130Bを矢印Hの如く前進させる。左右のオーガ部35,36が雪に当たる。
右オーガ部36が矢印Bの如く逆転することで、右側のオーガブレード88、88で雪125を掻き取り、掻き取った雪125を機体幅方向の右側外方に向けて矢印Jの如く送り出す。
よって、掻き取った雪125を、比較的短い時間で迅速に外方に送り出すことができる。これにより、左右のオーガ部35,36による雪125の掻き取り量を増すことが可能になり、左右のオーガ35,36、すなわち除雪機130Bの前進速度を上げることができる。
(a)において、左オーガ部35で雪125を、左オーガ部35の外側端部35bの外方まで送り出す。送り出した雪125は、左駆動輪22および左延出部121の外側に位置する。
一方、左右のオーガ部35,36間の雪125は、ケーシング161の前部132(図16参照)下方に残る。
突出部40aが当たった雪125のうち、左側半分を、ブレード本体111の左側部位115で機体幅方向の左側外方に向けて矢印Kの如く案内する。
同様に、突出部40aが当たった雪125のうち、右側半分を、ブレード本体111の左側部位116(図6参照)で機体幅方向の右側外方に向けて案内する。
ブレード本体111の左側部位115で、左半分の雪125を矢印Kの如く案内することで、左半分の雪125が左延出部121の外側に除去される。
同様に、ブレード本体111の右側部位116で、右半分の雪125を矢印Lの如く案内することで、右半分の雪125が右延出部122の外側に除去される。
よって、左右のオーガ部35,36(図17(b)参照)で外方に送り出すことができなかった雪125を、除雪板40で外方に確実に除去することができる。
よって、突出部40aが当たった雪125を、除雪板40で左右の駆動輪22,23の外側まで案内する。
これにより、左右の駆動輪22,23の前方から雪を除去することで、左右の駆動輪22,23の前進走行を円滑におこなうことが可能になる。
除雪板40を平面視でストレートに形成した場合、ストレートの除雪板40に到達した雪125のうち、左側の雪125を左オーガ部35で機体幅方向の左側外方に向けて送り出し、右側の雪125を右オーガ部36で機体幅方向の右側外方に向けて送り出す。
これにより、除雪板40を平面視でストレートに形成した場合でも、第1、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
Claims (2)
- 機体に動力源を備え、この動力源に動力伝達部を連結するとともに、この動力伝達部を機体の幅方向中央に備え、この動力伝達部の左側部に除雪用の左オーガ部を備え、動力伝達部の右側部に除雪用の右オーガ部を備え、前記動力源の回転力を動力伝達部を介して左右のオーガ部に伝え、左右のオーガ部を回転することで雪を掻き取る除雪機において、
前記左オーガ部は、前記掻き取った雪を機体幅方向の左側外方に向けて送り出し、
前記右オーガ部は、前記掻き取った雪を機体幅方向の右側外方に向けて送り出すことを特徴とする除雪機。 - 前記左オーガ部と前記動力伝達部との間に左雪処理爪を設け、左雪処理爪の先端部を動力伝達部の左側外周に重ね合わせるように延ばし、
前記右オーガ部と前記動力伝達部との間に右雪処理爪を設け、右雪処理爪の先端部を動力伝達部の右側外周に重ね合わせるように延ばし、
左右の雪処理爪を、前方の雪に対して上方から食い込ませるように回転させることを特徴とする請求項1記載の除雪機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015031062A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 本田技研工業株式会社 | オーガ式除雪機 |
JP2015031064A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 本田技研工業株式会社 | オーガ式除雪機 |
JP2021167522A (ja) * | 2020-04-10 | 2021-10-21 | 株式会社クボタ | 歩行型除雪機 |
-
2005
- 2005-03-17 JP JP2005077832A patent/JP2006257771A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015031062A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 本田技研工業株式会社 | オーガ式除雪機 |
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JP2021167522A (ja) * | 2020-04-10 | 2021-10-21 | 株式会社クボタ | 歩行型除雪機 |
JP7330467B2 (ja) | 2020-04-10 | 2023-08-22 | 株式会社クボタ | 歩行型除雪機 |
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