JP2004359359A - 搬送物品の切出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の駆動装置等を必要とせず構成簡素にして、複数条のコンベア装置から中継コンベアへの物品の切出作業をスムーズに行い得る搬送物品の切出装置を提供する。
【解決手段】終端部に中継コンベアが直交状態で配設された複数条のコンベア装置の終端部近傍に、軸回りにフリーに回動可能な案内部材を設け、該案内部材は、コンベア装置上の搬送物品を中継コンベア上に案内して送り出す鈍角等の動作角度位置と、中継コンベアからコンベア装置への搬送物品の押し出しを禁止すると共に中継コンベア上の搬送物品の搬送動作を阻害しない非動作角度位置との間を回動する。この時、前記案内部材は、搬送物品の当接力によって動作角度位置と非動作角度位置とに設定される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばリンゴ、梨、トマト等の農産物を選別包装する農産物の選別包装施設において好ましく用いられ、特に、各貯留コンベアに仕分区分別にプールされた農産物を、箱詰包装処理するために仕分区分別に取り出すことのできる搬送物品の切出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、選果場等においては、例えば図4に示すように、ラインプレッシャーにより農産物W入りのトレイ105を終端部102a方向に搬送する複数条の貯留コンベア102と、この各貯留コンベア102の終端部102aに直交する方向に配設された中継コンベア103等を有する選別包装装置101が使用されている。そして、各貯留コンベア102上に仕分区分別にプールされた多数のトレイ105を、貯留コンベア102の終端部102aにそれぞれ設けたストッパ104を解除する(下降動作させる)ことで、中継コンベア103上に一列状態で送り出す(切り出す)ように構成されている。なお、この種の選別包装装置としては、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−175610号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような選別包装装置101にあっては、貯留コンベア102と中継コンベア103が直交する状態で接続されていることから、貯留コンベア102から中継コンベア103上に切り出されるトレイ105が、中継コンベア103の搬送方向に沿って設けられたガイドレール103a等に突き当たった後、中継コンベア103のラインプレッシャーによって下流側に搬送される。そのため、貯留コンベア102上のトレイ105が中継コンベア103上へ切り出される際に、貯留コンベア102のラインプレッシャーが中継コンベア103のラインプレッシャーより強い場合等に、中継コンベア103上においてトレイ105の略90度の回転がスムーズに行われない場合があり、トレイ105がガイドレール103a等に突き当たってブリッジを組む場合がある。
【0005】
また、中継コンベア103上に切り出されたトレイ105が中継コンベア103上に多数存在すると、中継コンベア103のラインプレッシャーによって、中継コンベア103上のトレイ105が貯留コンベア102側に押し出され(すなわち逆流し)、中継コンベア103上でのトレイ105のスムーズな搬送が阻害される場合があり、これらによりトレイ105の各貯留コンベア102から中継コンベア103へのスムーズな切出作業が難しいという問題点を有している。さらに、トレイ105上に球状の農産物Wが載置されている場合に、トレイ105のスムーズでない動き等により農産物Wがトレイ105上で揺れ動いて、例えばその姿勢が変化し、箱詰め品質に悪影響を与える虞もあるという問題点を有している。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、専用の駆動装置等を必要とせず構成簡素にして、複数条のコンベア装置から中継コンベアへの物品の切出作業をスムーズに行い得る搬送物品の切出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数条併設されたコンベア装置と、各コンベア装置の終端部に該コンベア装置と直交する方向に配設された中継コンベアと、を備え、前記複数のコンベア装置のいずれかからその搬送物品を前記中継コンベア上に選択的に一列状態で送り出す搬送物品の切出装置であって、前記コンベア装置の終端部近傍に、軸回りにフリーに回動可能な案内部材を設け、該案内部材は、前記コンベア装置上の搬送物品を中継コンベア上に案内して送り出す動作角度位置と、前記中継コンベアから前記コンベア装置への搬送物品の押し出しを禁止すると共に中継コンベア上の搬送物品の搬送動作を阻害しない非動作角度位置との間を回動することを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、仕分区分別のコンベア装置上に貯留された搬送物品は、中継コンベア上に送り出される際に、案内部材が回動動作して動作角度位置に設定されることで、案内部材で案内されつつ中継コンベア上に送り出され、この時、案内部材がフリーに回動可能であることから、専用の駆動装置等を必要とせず、切出装置の構成の簡素化が図れる。また、中継コンベア上を搬送される搬送物品により案内部材が非動作角度位置に設定されると、中継コンベアからコンベア装置への搬送物品の押し出し(逆流)が禁止されると共に、中継コンベア上の搬送物品の搬送動作が阻害されることがなく、搬送物品のコンベア装置から中継コンベアへの送り出し及び中継コンベア上での搬送がスムーズに行える。
【0009】
そして、前記案内部材は、請求項2に記載の発明のように、任意のコンベア装置から中継コンベアに搬送物品が送り出される際及び中継コンベア上を搬送物品が搬送される際に、当該搬送物品の当接によって前記動作角度位置と非動作角度位置とに設定されることが好ましい。このように構成することにより、案内部材の回動動作が搬送物品の当接力を利用して行われることから、回動動作のための駆動装置等を全く必要とせず、切出装置の構成の一層の簡素化が図れる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明のように、前記動作角度位置における案内部材の角度がコンベア装置の搬送方向と直交する方向に対して鈍角に設定され、前記非動作角度位置における案内部材の角度がコンベア装置の終端部を搬送方向に閉塞する角度に設定されることが好ましい。このように構成することにより、案内部材の動作角度位置への設定(回動)時に、案内部材の回動範囲をより小さくできて、効率的な回動動作が得られる。また、案内部材の非動作角度位置への設定でコンベア装置の終端部を確実に閉塞できることから、コンベア装置からの搬送物品の送り出しが確実に禁止されると共に、中継コンベア上の搬送物品の搬送動作の阻害を確実に防止できる。
【0011】
また、前記搬送物品は、請求項4に記載の発明のように、農産物が載置されたフリートレイであり、前記コンベア装置が所定の仕分区分別にフリートレイを貯留するものであることが好ましい。このように構成することにより、例えば球状の農産物が載置されたフリートレイが、案内部材で案内されつつコンベア装置から中継コンベア上に送り出されることから、フリートレイのスムーズな送り出し等により、例えばフリートレイ上の農産物の姿勢の変化が防止されて農産物の箱詰め品質の低下を確実に防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係わる搬送物品の切出装置を農産物の選別包装施設に適用した場合の一実施形態を示し、図1がその選別包装装置の要部平面図、図2がその要部の拡大図、図3が図2のA−A線矢視図である。
【0013】
図1及び図2において、選別包装装置1は、選別コンベア2と、この選別コンベア2の仕分区分位置に分岐接続された複数条の貯留コンベア3(コンベア装置)と、この各貯留コンベア3の終端部に接続された1条の中継コンベア4と、各貯留コンベア3と中継コンベア4との接続部(貯留コンベア3の終端部近傍)に配設された案内部材5等を有している。そして、この貯留コンベア3、中継コンベア4及び案内部材5により本発明の切出装置が構成されている。
【0014】
前記選別コンベア2は、農産物Wが載置されたフリートレイ6を搬送する適宜のコンベアが使用され、その搬送方向イの所定の仕分区分位置には、排出装置7がそれぞれ配置されている。そして、この各排出装置7に前記貯留コンベア3の始端部がそれぞれ接続されている。
【0015】
この貯留コンベア3は、例えば2条づつ対となって各排出装置7にそれぞれ接続されると共に、各貯留コンベア3は、搬送方向ロに沿って二分割されることで、それぞれ単独に駆動可能な上流側貯留コンベア3aと下流側貯留コンベア3bとで形成されている。この上流側貯留コンベア3aと下流側貯留コンベア3bは、若干の隙間を有して接続されており、上流側貯留コンベア3aの終端部には、ストッパ8が上下動可能に配設されている。
【0016】
なお、ストッパ8の配設位置は、上流側貯留コンベア3aの終端部に限らず、下流側貯留コンベア3bの始端部等の適宜位置に配設することもできるし、貯留コンベア3は分割構造に限らず、1条の連続したコンベアで形成しその所定位置にストッパ8を配設する構造とすることもできる。また、選別コンベア2及び各貯留コンベア3を上下方向に所定間隔をもって並設し、下流側貯留コンベア3bを上下切換式に設けることもできる。
【0017】
前記中継コンベア4は、例えば直線状に形成され、その搬送方向ハが各貯留コンベア3の搬送方向ロと直交する状態で各貯留コンベア3の全条に亘って接続されており、この中継コンベア4と各貯留コンベア3の接続部に前記案内部材5が配設されている。この案内部材5は、図2及び図3に示すようにレバー5aを有し、このレバー5aの回動支点となる基部側の軸受部5bが、中継コンベア4の貯留コンベア3側のサイドフレーム9aに立設された垂直な軸10にフリーな状態で回動し得るように枢支されている。
【0018】
また、中継コンベア4の反貯留コンベア3側のサイドフレーム9bには、ピン状のストッパ11が立設されている。そして、軸10の立設位置が各貯留コンベア3の搬送方向ロの右側端部に設定され、ストッパ11の立設位置が各貯留コンベア3の搬送方向ロの略中間位置となるように設定されている。この時、軸10とストッパ11の位置及びレバー5aの長さ等により、レバー5aの回動角度がα=60度程度の鈍角になるように設定されている。
【0019】
これにより、レバー5aが軸10を中心に図2の矢印ニ方向に回動し、その先端がストッパ11に当接することで、案内部材5が貯留コンベア3上のフリートレイ6を中継コンベア4に案内する角度位置(動作角度位置S1という)に設定され、レバー5aが軸10を中心に矢印ホ方向に回動し、その先端が各貯留コンベア3の終端部の搬送方向ロの左側端部に位置することで、案内部材5により各貯留コンベア3の搬送路が遮断されると共に当該案内部材5が中継コンベア4の搬送路上に位置しない角度位置(非動作角度位置S2という)設定される。
【0020】
そして、この案内部材5の回動動作、すなわちレバー5aの回動動作は、貯留コンベア3のラインプレッシャーでフリートレイ6が移動して当接することにより、非動作角度位置S2から動作角度位置S1に設定され、中継コンベア4のラインプレッシャーでフリートレイ6が移動して当接することにより、動作角度位置S1から非動作角度位置S2に回動するようになっている。つまり、レバー5aの回動動作がフリートレイ6の移動に伴う当接力によって行われ、専用の駆動装置等が一切不要となる。
【0021】
前記中継コンベア4の終端部には、図1に示すように、その始端側が中継コンベア4に対して90度方向転換されると共に、その終端部の箱詰めレーン12aが90度方向転換されて中継コンベア4と逆方向の搬送方向を有するトレイ送出コンベア12が接続されている。また、このトレイ送出コンベア12の終端部には、空のフリートレイ6を搬送する空トレイ搬送コンベア13が接続されている。そして、トレイ送出コンベア12と中継コンベア4とで形成される平面視コ字状部分には、箱詰装置14が配設されている。
【0022】
この箱詰装置14は、トレイパック取出装置15と箱詰めロボット16を備えている。トレイパック取出装置15は、中継コンベア4の搬送方向ハに沿って配置されたスライドシリンダ装置17にスライド移動可能に取り付けられた吸着装置20を有し、この吸着装置20の平行アーム18の先端下部には吸着シート19が取り付けられている。そして、この吸着装置20の吸着シート19の吸着動作で、複数台(図では4台)のトレイパック載置台21上の所定形状のトレイパック22が吸着して持ち上げられ、この持ち上げられたトレイパック22が平行アーム18の矢印ヘ方向への回動により、図示しない段ボール箱供給装置により箱詰め位置にセットされている空の段ボール箱23内に嵌装されるようになっている。
【0023】
また、箱詰めロボット16は、スライドシリンダ装置24の作動で中継コンベア4(箱詰めレーン12a)の搬送方向ハと平行な方向に移動する箱詰めヘッド25を有し、この箱詰めヘッド25の先端には、複数個(図では7個)の吸着パッド26が上下動可能に取り付けられている。そして、トレイ送出コンベア12の箱詰めレーン12a上に待機された所定個数のフリートレイ6上の農産物Wを吸着パッド26で一括吸着して取り上げ、これを前方に移動させて、箱詰め位置にセットされている段ボール箱23内のトレイパック22の各凹部内に収納するようになっている。
【0024】
なお、箱詰装置14のトレイパック取出装置15及び箱詰めロボット16は、この例に限定されず、中継コンベア4からトレイ送出コンベア12で搬送されるフリートレイ6上の農産物Wを箱詰め位置で空の段ボール箱23に箱詰めできる適宜の装置を使用することができる。また、以上の例においては、中継コンベア4を略直線状に形成し、その下流側に平面視所定形状のトレイ送出コンベア12を接続したが、中継コンベア4とトレイ送出コンベア12を一体的に接続することにより、一つの連続したコンベアに中継コンベア4やトレイ送出コンベア12及び空トレイ搬送コンベア13の機能を持たせることも勿論可能である。
【0025】
次に、この選別包装装置1の動作の一例について説明する。先ず、選別コンベア2の所定位置に配置された図示しない計測装置によって計測され、その等階級等が判定(仕分区分)されたフリートレイ6上に載置された農産物Wは、仕分区分に応じた対応する排出装置7が作動することによって、選別コンベア2から所定の貯留コンベア3の上流側貯留コンベア3a上に供給される。そして、この上流側貯留コンベア3aに供給された農産物Wが載置されたフリートレイ6(以下、農産物入りトレイ6という)は、当該貯留コンベア3aで下流側に搬送され、上昇位置にあるストッパ8に当接して停止させられ、上流側貯留コンベア3a上に所定数貯留される。
【0026】
上流側貯留コンベア3a上に貯留された農産物入りトレイ6は、ストッパ8の下降動作により、貯留コンベア3の下流側貯留コンベア3bを介しかつ案内部材5で案内されつつ中継コンベア4上に送り出される。すなわち、いずれかの上流側貯留コンベア3aのストッパ8が、例えば箱詰装置14の作動と関連付けられて選択的に所定時間下降することにより、所定数の農産物入りトレイ6が下流側貯留コンベア3b上に供給されてその終端部方向に搬送され、下流側貯留コンベア3bの終端部を閉塞している案内部材5にその内側(下流側貯留コンベア3b側)から当接する。
【0027】
この農産物入りトレイ6の案内部材5への当接によるプレッシャー(当接力)で、フリーに回動自在な案内部材5のレバー5aが軸10を中心に図2の矢印ニ方向に回動し、レバー5a先端がストッパ11に当接した位置で停止する。これによりレバー5aが動作角度位置S1に設定され、下流側貯留コンベア3bの終端部と中継コンベア4との間に、レバー5aをガイドとした案内路が形成され、下流側貯留コンベア3b上の農産物入りトレイ6がこの案内路を介して中継コンベア4上に送り出される。
【0028】
この時、レバー5aの回動角度αが60度程度の鈍角に設定されて、貯留コンベア3及び中継コンベア4の各搬送方向ロ、ハに対して斜めの状態となっていることから、農産物入りトレイ6が、このレバー5aに当接しつつ移動し、下流側貯留コンベア3bと中継コンベア4の接続部においてブリッジを組むことがなくなり、下流側貯留コンベア3bから中継コンベア4への農産物入りトレイ6のスムーズな送り出しが可能となる。
【0029】
そして、中継コンベア4上に一列状態で送り出された農産物入りトレイ6は、中継コンベア4(及び下流側貯留コンベア3b)によるラインプレッシャーで下流側に搬送されて、トレイ送出コンベア12に供給される。この時、レバー5aが動作角度位置S1にある貯留コンベア3より下流側に位置する貯留コンベア3のレバー5aは、中継コンベア4上を搬送されてくる農産物入りトレイ6の当接力で、例えば動作角度位置S1にあっても該位置S1から矢印ホの如く回動して非動作角度位置S2に設定され、中継コンベア4上の農産物入りトレイ6の搬送動作に何ら悪影響を与えることがなくなる。
【0030】
また、このレバー5aの非動作角度位置S2への設定により、当該貯留コンベア3の終端部が閉塞された状態となることから、中継コンベア4で搬送されてくる農産物入りトレイ6の貯留コンベア3内への逆流が確実に防止され、これにより、貯留コンベア3から一列状態で送り出された中継コンベア4上の農産物入りトレイ6が、該中継コンベア4上を一列状態でスムーズに搬送されてトレイ送出コンベア12に送り出されることになる。
【0031】
中継コンベア4からトレイ送出コンベア12上に送り出された農産物入りトレイ6は、該トレイ送出コンベア12で箱詰めレーン12aまで搬送されて該箱詰めレーン12a上に待機される。そして、この箱詰めレーン12aに待機されたトレイ6上の農産物Wが、箱詰めロボット16の作動で所定数一括吸着されて取り上げられると共に、箱詰め位置まで移送されて空の段ボール箱23内のトレイパック22上に収納、すなわち箱詰めされる。箱詰めロボット16で農産物Wが取り上げられた空のトレイ6は、トレイ送出コンベア12から空トレイ搬送コンベア13上に送り出されその下流側の例えば農産物Wの載置位置まで搬送される。
【0032】
このように、上記実施形態の切出装置によれば、仕分区分別の各貯留コンベア3の下流側貯留コンベア3bの終端部に、回動自在なレバー5aを有する案内部材5が配設されているため、レバー5aを回動動作させて動作角度位置S1に設定することにより、貯留コンベア3上の農産物入りトレイ6をレバー5aで案内しつつ中継コンベア4上に送り出すことができて、農産物入りトレイ6の貯留コンベア3から中継コンベア4への送り出し(切出)をスムーズに行うことができる。
【0033】
特に、回動自在なレバー5aの回動角度αが60度程度の鈍角に設定されているため、レバー5aの回動範囲をできるだけ小さくできると共に、中継コンベア4上においてレバー5aを斜めの状態に素早く設定できて、貯留コンベア3上の農産物入りトレイ6を中継コンベア4上に一層確実かつスムーズに送り出すことができる。
【0034】
また、案内部材5のレバー5aを非動作角度位置S2に設定した場合に、該レバー5aによって貯留コンベア3の終端部を搬送方向ロにおいて閉塞できるため、所定の貯留コンベア3から中継コンベア4上に送り出された農産物入りトレイ6が中継コンベア4上を搬送される際に、レバー5aがその搬送動作を阻害する等、搬送動作に何らかの悪影響を与えることもなく、農産物入りトレイ6を中継コンベア4上でスムーズに搬送できる。また、レバー5aで貯留コンベア3の終端部が閉塞されることから、中継コンベア4上の農産物入りトレイ6の貯留コンベア3への逆流も確実に阻止することができる。
【0035】
さらに、農産物入りトレイ6が、案内部材5で案内されつつ貯留コンベア3から中継コンベア4上にスムーズに送り出されるため、トレイとしてフリートレイ6を使用する場合であっても、フリートレイ6上の農産物Wの姿勢の変化を極力防止できて、例えばフリートレイ6に載置したままの姿勢で複数の農産物Wを段ボール箱23内に向きを揃えて箱詰めでき、農産物Wの箱詰め品質を高めることができる。
【0036】
これらのことから、農産物入りトレイ6の貯留コンベア3から中継コンベア4への送り出し時に、農産物入りトレイ6がブリッジを組むこと等がなくなると共に、中継コンベア4上に送り出された農産物入りトレイ6の貯留コンベア3への逆流防止等が確実に図れ、農産物入りトレイ6の貯留コンベア3から中継コンベア4への送り出しや中継コンベア4からトレイ送出コンベア12への送り出しを極めてスムーズに行うことができて、農産物Wの選別包装装置1に好適に使用することが可能になる。
【0037】
また、案内部材5のレバー5aが、その基部の軸受部5bを垂直な軸10に枢支させるだけでフリーに回動自在に設けられ、かつレバー5aの回動動作が農産物入りトレイ6の当接力で行われるように構成されているため、レバー5aの回動動作用の駆動装置等を一切必要とせず、案内部材5の構成を簡素にすることができると共に、レバー5aを回動動作させるための制御が不要となり、選別包装装置1の制御装置自体の構成の簡素化を図ることもできる。また、案内部材5を貯留コンベア3と中継コンベア4の接続部に配設することで対応できるため、既存の選別包装装置であっても容易かつ安価に適用することができ、これらにより、構成簡素にして安価でかつ汎用性に優れた切出装置を得ることが可能になる。
【0038】
なお、上記実施形態においては、案内部材5のレバー5aの回動角度αを略60度に設定したが、貯留コンベア3の並設数や各コンベア3、4の幅、フリートレイ6の形状等に応じて他の適宜の鈍角に設定することができる。また、上記実施形態においては、案内部材5のレバー5aを完全にフリーな状態で回動自在に配設したが、例えば簡素なバネによりレバー5aを常時非動作角度位置S2方向に付勢する構成としても良く、この場合は、送り出しが必要な貯留コンベア3のみレバー5aを動作角度位置S1に確実かつ容易に設定できることになる。さらに、上記実施形態における案内部材5の配設位置、レバー5aの形状やその回動機構、ストッパ11の機構等も一例であって、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、動作角度位置と非動作角度位置に設定可能な案内部材がコンベア装置の終端部近傍に回動可能に配設されているため、案内部材を動作角度位置に設定することで、コンベア装置上の搬送物品を案内部材で案内しつつ中継コンベアに送り出すことができると共に、案内部材を非動作角度位置に設定することで、中継コンベアからコンベア装置への搬送物品の押し出しを禁止しつつ中継コンベア上の搬送物品の搬送動作が阻害されない位置に設定して搬送でき、搬送物品のコンベア装置から中継コンベアへの送り出し及び中継コンベア上での搬送をスムーズに行うことができると共に、案内部材に専用の駆動装置等を必要とせず、切出装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0040】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、案内部材の回動動作が搬送物品の当接力を利用して行われるため、回動動作のための駆動装置等を全く必要とせず、切出装置の構成の一層の簡素化を図ることができる。
【0041】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、案内部材の動作角度が鈍角に設定されるため、案内部材の回動範囲をより小さくできて、効率的な回動動作が得られ、また、案内部材の非動作角度がコンベア装置の終端部を搬送方向に閉塞する角度に設定されるため、案内部材でコンベア装置の終端部を確実に閉塞して中継コンベアからコンベア装置への搬送物品の押し出しを確実に禁止できると共に、中継コンベア上の搬送物品の搬送動作の阻害を確実に防止することができる。
【0042】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、例えば球状の農産物が載置されたフリートレイが、案内部材で案内されつつコンベア装置から中継コンベア上に送り出されるため、フリートレイのスムーズな送り出し等により、フリートレイ上の農産物の姿勢の変化が防止されて、農産物の箱詰め品質が高められる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる搬送物品の切出装置を農産物の選別包装装置に適用した場合の該装置の平面図
【図2】同その要部の拡大図
【図3】同図2のA−A線矢視図
【図4】従来の選別包装装置の図2と同様の要部の拡大図
【符号の説明】
1・・・・・・・・選別包装装置
2・・・・・・・・選別コンベア
3・・・・・・・・貯留コンベア
3a・・・・・・・上流側貯留コンベア
3b・・・・・・・下流側貯留コンベア
4・・・・・・・・中継コンベア
5・・・・・・・・案内部材
5a・・・・・・・レバー
5b・・・・・・・軸受部
6・・・・・・・・フリートレイ
7・・・・・・・・排出装置
8・・・・・・・・ストッパ
10・・・・・・・軸
11・・・・・・・ストッパ
12・・・・・・・トレイ送出コンベア
14・・・・・・・箱詰装置
15・・・・・・・トレイパック取出装置
16・・・・・・・箱詰めロボット
19・・・・・・・吸着シート
20・・・・・・・吸着装置
22・・・・・・・トレイパック
23・・・・・・・段ボール箱
25・・・・・・・箱詰めヘッド
S1・・・・・・・動作角度位置
S2・・・・・・・非動作角度位置

Claims (4)

  1. 複数条併設されたコンベア装置と、各コンベア装置の終端部に該コンベア装置と直交する方向に配設された中継コンベアと、を備え、前記複数条のコンベア装置のいずれかからその搬送物品を前記中継コンベア上に選択的に一列状態で送り出す搬送物品の切出装置であって、
    前記コンベア装置の終端部近傍に、軸回りにフリーに回動可能な案内部材を設け、該案内部材は、前記コンベア装置上の搬送物品を中継コンベア上に案内して送り出す動作角度位置と、前記中継コンベアから前記コンベア装置への搬送物品の押し出しを禁止すると共に中継コンベア上の搬送物品の搬送動作を阻害しない非動作角度位置との間を回動することを特徴とする搬送物品の切出装置。
  2. 前記案内部材は、任意のコンベア装置から中継コンベアに搬送物品が送り出される際及び中継コンベア上を搬送物品が搬送される際に、当該搬送物品の当接によって前記動作角度位置と非動作角度位置とに設定されることを特徴とする請求項1に記載の搬送物品の切出装置。
  3. 前記動作角度位置における案内部材の角度がコンベア装置の搬送方向と直交する方向に対して鈍角に設定され、前記非動作角度位置における案内部材の角度がコンベア装置の終端部を搬送方向に閉塞する角度に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送物品の切出装置。
  4. 前記搬送物品は、農産物が載置されたフリートレイであり、前記コンベア装置は所定の仕分区分別にフリートレイを貯留するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搬送物品の切出装置。
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