JP2004358835A - 樹脂製器具及びその製造方法 - Google Patents

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Eizo Shimomura
栄蔵 下村
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Abstract

【課題】各種の生活用品として使用されている樹脂製品において、特に異質材や異色材の組み合わせが採用されているものを射出による一体成形で製出する。
【解決手段】ケーシングとケーシング内に配置したコアとを備え、コア内に第一樹脂流路を設け、コアの外周に第二樹脂流路を形成したノズルを備えた射出成形装置を用いてサンドイッチ成形を行うに際して、金型における製造対象器具の基端部に射出口を配置し、表層部樹脂の射出と同時に又は遅れて内部樹脂を射出し、所定のタイミングで表層部樹脂の射出量を相対的に減少させて、表層部樹脂先端の固化を開始した皮膜を内部樹脂が突き破って金型先端側となる器具先端部分(へら部分1)を内部樹脂のみで形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は種々の樹脂製器具及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂製器具は、各種の生活用品として採用されており、その製造手段も器具の性質や使用樹脂に合わせて適宜選択されている。雑貨品の製造手段としては一般的に注型や射出成形が採用されている。
【0003】
ところでこれらの樹脂製品のうち、たとえばスクレーパーのように柄部分が器具操作性の必要上所定の硬さを備え、作用部分(器具の使用目的のための部分)が柔軟な材質とする等の異質材が使用される器具においては、図4イに示すように柄部分01とへら部02とを異質材で各別に形成し、これを組み合わせたり、図4ロに示すように芯部03を形成した後、当該芯部03を柔軟材質04で被覆すると共に、一部突出部分(へら部分)を柔軟材質のみで形成するなどして製造している。
【0004】
また異質材の同時成形手段としては、射出成形におけるサンドイッチ成形手段が知られている(特許文献1)。このサンドイッチ成形は、ケーシングとケーシング内に配置したコアとを備え、コア内に第一樹脂流路を設け、コアの外周に第二樹脂流路を形成したノズルを備えた装置を使用して、溶融樹脂の型内への射出に際して、スキン樹脂の吐出後にコア樹脂を吐出し、コア樹脂の吐出終了後にスキン樹脂の吐出を終了し、コア樹脂をスキン樹脂で被覆する構造に製出するものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2003―53783号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように異質材(異色材も含む)を使用しなければならない樹脂製器具は、二度の成形加工や、組み立て加工等を必要として、必ずしも製造効率に優れているとはいえない。また、異質材を使用するサンドイッチ成型においては、コア樹脂をスキン樹脂で被覆する構造を目的としているため、前記スクレーパーのような器具の製造については考慮されていない。
【0007】
そこで本発明は、発想を逆転させ、サンドイッチ成形技術で、非サンドイッチ構造部分を発生させて異質材使用器具の一体成形を提案したものである。
【0008】
【課題を解決する手段】
本発明に係る樹脂製器具の製造方法は、ケーシングとケーシング内に配置したコアとを備え、コア内に第一樹脂流路を設け、コアの外周に第二樹脂流路を形成したノズルを備えた射出成形装置を用いてサンドイッチ成形を行うに際して、金型における製造対象器具の基端部に射出口を配置し、表層部樹脂の射出と同時に又は遅れて内部樹脂を射出し、所定のタイミングで表層部樹脂の射出量を相対的に減少させて、表層部樹脂先端の固化を開始した皮膜を内部樹脂が突き破って金型先端側となる器具先端部分を内部樹脂のみで形成してなることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明に係る樹脂製器具は、前記手段で形成されるもので、器具の基端部がサンドイッチ構造で、先部分が内部樹脂のみで形成されている非サンドイッチ構造であって、全体が一体成形品であることを特徴とするものである。
【0010】
従って器具先部の作用部分が柄部分の外皮材質と異なることで、所望の材質に基づく機能を備えた器具や作用部分と柄部分の着色が相違する器具等を一体成形で製出できたもので、たとえばスクレーパーや介護用幼児用スプーンなどに最適である作用部分が柔軟質で柄部分が把持に適応できる所定の固さの器具等が一体成形で製出できたものである。また異色材の組み合わせで意匠的に特異な樹脂製器具を一体成形製出できたものである。
【0011】
【実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明する。本発明方法に使用する製造装置は、公知のサンドイッチ成形用射出装置で、ケーシングaとケーシングa内に配置したコアbとを備え、コアb内に第一樹脂流路cを設け、コアbの外周に第二樹脂流路dを形成したノズルを備えたものである。
【0012】
この射出成形装置を用いて所定の器具を製造するもので、製造金型Aは、当該製造対象の器具の形状に一致おり、例えば柄対応部分と作用部対応部分を備えた金型Aにおいて、特に柄対応部分となる製造対象器具の基端部に射出口Bを配置してなる。
【0013】
そして内部樹脂となる柔軟質の溶融樹脂(第一樹脂)及び表層部樹脂となる硬質の溶融樹脂(第二樹脂)を第一流路や第二流路から適宜選択的に射出して、所望の製品を製出するもので、流路の選択や射出タイミングや射出量は、製造対象器具の内部樹脂の露出状態や使用する内部樹脂および表層部樹脂の性質によって設定することができるもので、その射出タイミング例を図4に例示した表で説明する。
【0014】
図4(イ)に示すように、表層部樹脂(第二樹脂)と内部樹脂(第一樹脂)を同時に射出し、所定のタイミング(A1時点)で表層部樹脂の射出を中断または射出量を減少(点線表示部分)させ、あるいは内部樹脂の射出量を増加させるなど表層部樹脂の射出量を相対的に減少させる。
【0015】
また図4(ロ)に示すように、表層部樹脂(第二樹脂)の射出開始時(B0時点)から遅れた時点(B1時点)から内部樹脂(第一樹脂)を射出し、所定のタイミング(B2時点)で表層部樹脂の射出を中断または射出量を減少させ、あるいは内部樹脂の射出量を増加させるなど表層部樹脂の射出量を相対的に減少させる。
【0016】
これらの射出制御によって、表層部樹脂先端の固化を開始した皮膜を内部樹脂が突き破り、金型先端側となる器具先端部分に内部樹脂が浸入し、当該箇所を内部樹脂のみで形成することになるものである。
【0017】
そして所定のタイミング(A2時点やB3時点)で、内部樹脂の射出量を減少させると同時に再度表層部樹脂の射出を行い、内部樹脂の射出を中止し(A3時点やB4時点)、そして表層部樹脂の射出を終了して(A4時点やB5時点)、射出成形を終了する。
【0018】
各時点の設定は、樹脂材質や所望する内部樹脂の露出範囲(内部樹脂の露出境界の位置)で決定されるものである。
【0019】
従って前記手法で製出された器具が、図1に例示するようにスクレーパーの場合では、へら部分(作用部分)1が内部樹脂(第一樹脂)で構成されて所定の柔軟性を保持し、柄部分2は内部樹脂(第一樹脂)21と表層部樹脂(第二樹脂)22のサンドイッチ構造で、所定の硬度を備え、器具としての機能を発揮できるようにしてなる。
【0020】
また図2に示すように製造対象がスプーンの場合には、掬い部分(作用部分)1が第一樹脂で構成されて所定の柔軟性を保持し、柄部分2は第一樹脂21と第二樹脂22のサンドイッチ構造で、幼児用や介護用のスプーンとして使用する器具とすることが出来たものである。
【0021】
もちろん本発明は、柔軟材と硬質材の組み合わせに限らず、同質材であっても異色材を組み合わせることによって、着色境界がはっきりしていないグラデーション形態の器具の製造も容易に行うことが出来る。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ケーシングとケーシング内に配置したコアとを備え、コア内に第一樹脂流路を設け、コアの外周に第二樹脂流路を形成したノズルを備えた射出成形装置を用いてサンドイッチ成形を行うに際して、金型における製造対象器具の基端部に射出口を配置し、表層部樹脂の射出と同時に又は遅れて内部樹脂を射出し、所定のタイミングで表層部樹脂の射出量を相対的に減少させて、表層部樹脂先端の固化を開始した皮膜を内部樹脂が突き破り、金型先端側となる器具先端部分を内部樹脂のみで形成してなる樹脂製器具及びその製造方法で、器具の基端部がサンドイッチ構造で、先部分が内部樹脂のみで形成されている非サンドイッチ構造とすることで、異質材や異色材を組み合わせた器具を一体成形品として効率良く製出できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の器具の説明図スクレーパーで、(イ)は全体斜視図、(ロ)はX−X線断面図。
【図2】同図スプーンで、(イ)は全体斜視図、(ロ)は作用部平面図、(ハ)はY−Y線断面図。
【図3】同射出装置の説明図。
【図4】同射出タイミングの説明グラフ図。
【図5】従来器具の説明図。
【符号の説明】
1 作用部分
2 柄部分
21 第一樹脂
22 第二樹脂

Claims (7)

  1. ケーシングとケーシング内に配置したコアとを備え、コア内に第一樹脂流路を設け、コアの外周に第二樹脂流路を形成したノズルを備えた射出成形装置を用いてサンドイッチ成形を行うに際して、金型における製造対象器具の基端部に射出口を配置し、表層部樹脂の射出と同時に又は遅れて内部樹脂を射出し、所定のタイミングで表層部樹脂の射出量を相対的に減少させて、表層部樹脂先端の固化を開始した皮膜を内部樹脂が突き破り、金型先端側となる器具先端部分を内部樹脂のみで形成してなることを特徴とする樹脂製器具の製造方法。
  2. 表層部樹脂に硬質材を採用し、内部樹脂に軟質材を採用してなる請求項1記載の樹脂製器具の製造方法。
  3. 表層部樹脂と内部樹脂に異色材を採用してなる請求項1または2記載の樹脂製器具の製造方法。
  4. 器具の基端部がサンドイッチ構造で、先部分が内部樹脂のみで形成されている非サンドイッチ構造であって、全体が一体成形品であることを特徴とする樹脂製器具。
  5. サンドイッチ構造の表層部樹脂が硬質材で、内部樹脂が軟質材である請求項4記載の樹脂製器具。
  6. 器具がスクレーパーである請求項5記載の樹脂製器具。
  7. 器具がスプーンである請求項5記載の樹脂製器具。
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