JP2004358788A - 包装材料の製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小ロットの包装材料を安価に且つ安定して製造できるようにする。
【解決手段】印刷基材5に輪転方式で印刷物の縦方向の寸法を任意に変更可能なオフセット印刷機1を用いて繰り返し絵柄を印刷した後、印刷面に透明フィルム15を張り合わせて一体化する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装分野、特に軟包装分野において小ロットの包装材料を製造するのに適した包装材料の製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
包装材料、特に比較的少量の商品を収容する袋形態の包装に使用されるフィルム状の包装材料(軟包装材料という)には、包装機械適性から連続した繰り返し絵柄を有するウェブ状物(巻き取り可能な帯状物)が要求され、且つ絵柄には大量に陳列される商品の中から当該商品がアピールされるように美麗な印刷が要求される。
【0003】
更に、繰り返される絵柄の寸法は、商品の形態及び内容量に合わせて決定されるために千差万別であり、又、内容物を保護するための包装材料には強度、各種の防御機能、密封機能等の条件・機能が要求される。
【0004】
これ等の多くの条件を満たすために、軟包装材料の多くは求められる前記種々の条件・機能を満たすために各種の素材を張り合わせた積層構造を形成している。
【0005】
一方、販売方法の変革によって商品はスーパーマーケット等による大量販売が主流となってきており、従ってこうした商品を包装する包装材料にも大量生産によるコスト低減が求められている。
【0006】
上記した軟包装材料の印刷は、従来から一般に、当該包装材料の積層構造とする印刷に適したウェブ状の印刷基材(印刷原反)に、グラビア方式により印刷している。
【0007】
グラビア方式は、インキ供給機構が単純であるために印刷する軟包装材料として重要な要件である連続し且つあらゆる寸法の絵柄に対応できるバリアブルな円筒状の版が使用でき、且つ美麗な印刷が可能であることから軟包装材料の製造に最も適した方法として多用されている。
【0008】
そして、上記グラビア方式にて印刷を行ったウェブ状の印刷基材に、当該包装材料に要求される強度や防御機能(バリアー性)を発揮する素材を適当な接着剤を用いて張り合わせることにより包装材料を製造している。
【0009】
近年、軟包装材料の製造機械は大型化、且つ高速化することによって大量の包装材料を効率よく製造することが要求され、グラビア方式を用いて印刷しているこれ等の製造機械は一回の生産量が数十万袋から数百万袋、時には億単位の製造に対応でき、これによって安定した適正なコストでの包装材料の供給を可能にしている。
【0010】
一方、これとは別に、包装分野では、一回の生産量が数千袋から数万袋程度の少量の限られた需要を満たすように多品種で小ロットの包装材料を供給することも要求される。
【0011】
これ等の限られた需要を満たす小ロットの包装材料を製造するために、前記したような大量生産に適した大型且つ高速化された製造機械を用いることは非能率であり適正な価格で需要を満たすことは困難である。特に、前記したグラビア方式の印刷に必要な版は、グラビア方式、凸版方式、オフセット方式の内で最も高価であり、しかも作業量の多少にかかわらず大掛かりな設備を準備する必要があるために、製造コストが大幅に増加してしまう。
【0012】
この解決策として、従来から第1の方策としては、類似した複数の包装材料を付け合わせて製造することにより生産数量を多くする方法が採られている。しかしこの方式では複数の包装材料が常に同数製造されるため、製品によっては需要量とのアンバランスを生じ無駄な包装材料を生産することになり、かえってコストを引き上げる恐れがある。又第2の方策としては、印刷方式として少量印刷に適した輪転凸版方式の印刷にて対応する試みも見られる。しかし凸版方式は印刷の品質が現在のグラビア方式に比して劣る等の面から、広く汎用され難い。
【0013】
一方、輪転方式で印刷物の縦方向の寸法を任意に変更できるようにした印刷機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−038874号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1は、従来から知られている印刷物の縦方向の寸法を任意に変更可能な印刷機において、印刷ユニットに対する用紙の正逆走行及び走行量の調整を行うための正逆走行装置を、印刷ユニットに対して1個の回転体にて構成することによって、正逆走行装置のためのスペースを少なくすることを開示したものであるが、係る特許文献1は通常の印刷物の印刷を対象としたものであって、包装材料、特に軟包装材料を印刷することについては何ら開示していない。
【0016】
従って、包装分野、特に軟包装分野において包装材料をオフセット印刷機を用いて印刷することができれば、美麗な印刷品質をもつ小ロットの軟包装材料を安価に且つ安定して提供できるので汎用性が期待できる。
【0017】
本発明は、上記課題に鑑みてなしたもので、小ロットの包装材料を安価に且つ安定して製造できる包装材料の製造方法及び装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、印刷基材に輪転方式で印刷物の縦方向の寸法を任意に変更可能なオフセット印刷機を用いて繰り返し絵柄を印刷した後、印刷面に透明フィルムを張り合わせて一体化することを特徴とする包装材料の製造方法、に係るものである。
【0019】
請求項2に記載の発明は、前記印刷に、紫外線硬化型又は電子線硬化型の速乾性インキを用いることを特徴とする請求項1に記載の包装材料の製造方法、に係るものである。
【0020】
請求項3に記載の発明は、前記印刷基材が紙又はプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装材料の製造方法、に係るものである。
【0021】
請求項4に記載の発明は、前記印刷基材への透明フィルムの張り合わせを、ヒートラミネーション方式により印刷と共にインラインで行うことを特徴とする請求項1に記載の包装材料の製造方法、に係るものである。
【0022】
請求項5に記載の発明は、前記印刷基材がプラスチックフィルムの場合であって、印刷面に隠蔽性を必要とする白色ベタ印刷部を形成する場合は、白色ベタ印刷部を凸版印刷機又はグラビア印刷機を併用して印刷することを特徴とする請求項1又は3に記載の包装材料の製造方法、に係るものである。
【0023】
請求項6に記載の発明は、大径部と小径部とを有するブランケット胴と圧胴との間に印刷基材を通して印刷するオフセット印刷機と、該オフセット印刷機の上流に配置して入側に印刷基材の長さ調整部を有する入側正逆転駆動ローラと、前記オフセット印刷機の下流に配置して出側に印刷基材の長さ調整部を有する出側正逆転駆動ローラと、該出側正逆転駆動ローラの出側に備えた長さ調整部の下流において前記印刷基材の印刷面に透明フィルムを張り合わせるフィルム張り合わせ装置とを備えたことを特徴とする包装材料の製造装置、に係るものである。
【0024】
請求項7に記載の発明は、前記フィルム張り合わせ装置が、ヒートローラを有するヒートラミネーション装置であることを特徴とする請求項6に記載の包装材料の製造装置、に係るものである。
【0025】
上記手段によれば以下の如く作用する。
【0026】
印刷の方法として製版コストがグラビア方式に比して安価で且つグラビア方式と同等以上の印刷品質が得られるオフセット方式を用い、さらにそれに軟包装材料としての適性な機能を得るための透明フィルムを積層するようにしたので、少量需要に対応して包装材料を安価に且つ安定して提供することができる。尚、従来技術のオフセット印刷機では、輪転式を採用しても軟包装材料の製造に要求される縦方向の寸法が種々変化する連続した繰り返し絵柄を印刷することは、繁雑な作業が増加するために実施が困難であり、よって小ロットの軟包装材料の印刷には採用できないが、本発明では輪転方式にて印刷物の縦方向の寸法を任意に変更して連続した繰り返し絵柄の印刷が可能なオフセット印刷機を用いたことにより、軟包装材料をオフセット印刷機により印刷して軟包装材料の安定供給を図ることができる。
【0027】
印刷基材としては主として紙又はプラスチックフィルムを用いることができ、又、従来の酸化重合による遅乾性のオフセットインキではロールツーロールでの印刷は困難であるが、印刷に紫外線硬化型又は電子線硬化型の速乾性インキを用いることにより確実な印刷が可能になる。
【0028】
更に、印刷基材がプラスチックフィルムの場合であって、印刷面に隠蔽性を必要とする白色ベタ印刷部を形成する場合には、白色ベタ印刷部を凸版印刷機又はグラビア印刷機を併用して印刷することによって、隠蔽印刷が容易な他の印刷方式を併用して生産性を大幅に高めることができる。
【0029】
又、当該印刷基材に強度等の包装に必要な機能を付与するための透明フィルムを積層するための張り合わせには、同一機械内で同時に行われるインラインラミネート方式を採用することによって、包装材料の生産性を更に高めることができる。尚、張り合わせに際しては、環境、及び安全牲に配慮してヒートラミネート方式を採用するのが望ましいが、従来より使用されているドライラミネート方式を採用することもできる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は本発明の包装材料、特に軟包装材料の製造方法を実施する装置の一例を示す全体側面図であり、図中1は多色印刷を行うための複数段の印刷部2を備えたオフセット印刷機である。図2はオフセット印刷機1の1つの印刷部2を示しており、各印刷部2は、ブランケット胴3と圧胴4との間に紙又はプラスチックフィルムからなる印刷基材5を通すよう構成されている。
【0032】
前記ブランケット胴3は、版胴6の周面に接触する大径部3aと、版胴6の周面と所定の隙間を有する小径部3bとを周方向に分割して形成している。前記版胴6には着ローラ7が接し、該着ローラ7には練りローラ群及び揺動ローラ群8が接しており、練りローラ群及び揺動ローラ群8からのインキが着ローラ7及び版胴6を介してブランケット胴3の大径部3aに与えられて、印刷基材5に印刷絵柄を印刷するようになっている。又、この印刷には紫外線硬化型又は電子線硬化型の速乾性インキを用いる用にする。
【0033】
前記ブランケット胴3の大径部3aの周方向の長さは、軟包装材料(絵柄)の最大天地寸法より少し長いか又は一致している。更に、絵柄の天地寸法の整数倍がブランケット胴3の大径部3aの周長と一致していてもよい。又、図2の実施の形態ではブランケット胴3の大径部3aの周方向の長さが全周長の略1/2である場合を示している。
【0034】
図1の前記オフセット印刷機1の上流には、紙又はプラスチックフィルムからなる印刷基材5を定速で供給するようにした供給装置9を設けている。
【0035】
前記供給装置9とオフセット印刷機1との間には、印刷基材5を挟む入側正逆転駆動ローラ10が設けてあり、該入側正逆転駆動ローラ10の入側における前記供給装置9との間には印刷基材5を自然垂下してアキュムレートを構成する長さ調整部11を設けている。
【0036】
又、前記オフセット印刷機1の下流には、印刷基材5を挟んで前記入側正逆転駆動ローラ10と常に同期して同一速度で正転・逆転を行うようにした出側正逆転駆動ローラ13が設けてあり、該出側正逆転駆動ローラ13の出側には印刷基材5を自然垂下してアキュムレートを構成する長さ調整部14を設けている。
【0037】
尚、図1では自然垂下による長さ調整部14を設けた場合について例示したが、アキュムレートができる構成であれば、長さ調整部14には種々の方式を採用することができる。
【0038】
更に、前記出側正逆転駆動ローラ13の出側に備えた長さ調整部14の下流には、前記印刷基材5の印刷面に透明フィルム15を張り合わせて印刷製品50とするためのフィルム張り合わせ装置16を設けている。このフィルム張り合わせ装置16は、ヒートローラ17を有するヒートラミネーション装置18によって構成している。
【0039】
上記フィルム張り合わせ装置16の下流には、前記印刷製品50を巻取るための巻取り装置12を設けている。
【0040】
以下に、上記形態例の作用を説明する。
【0041】
図1に示した形態例では、供給装置9から送出される印刷基材5は、前記入側正逆転駆動ローラ10と出側正逆転駆動ローラ13の駆動によって一定の走行速度でオフセット印刷機1を搬送され、各印刷部2に備えたブランケット胴3と圧胴4の間を通る間にブランケット胴3の大径部3aによって絵柄が印刷される。そして、ブランケット胴3が1回転する毎に、印刷基材5がブランケット胴3の小径部3bに対向している間に、ブランケット胴3の大径部3aの周長から上記絵柄の天地方向寸法を差引いた周長分だけ入側正逆転駆動ローラ10及び出側正逆転駆動ローラ13を逆転させて、印刷基材5を搬送方向に対して逆走させる。
【0042】
上記入側正逆転駆動ローラ10及び出側正逆転駆動ローラ13の逆転によって印刷基材5が逆走されたときには、上流側の長さ調整部11での印刷基材の垂下量が増加し、下流側の長さ調整部14の垂下量が減少するので、前記印刷基材5が逆走することによる搬送の変化は長さ調整部11,14によって吸収される。これにより、印刷基材5に対して繰り返し絵柄が連続して印刷される。尚、上記において、絵柄の天地方向の寸法或いはその寸法の整数倍が、ブランケット胴3の周長と一致している場合には、小径部3bを有しないブランケット胴3に組替えることによって、前記印刷基材5を逆走させることなく、従来のオフセット方式と同様に印刷基材5を連続走行させた状態で繰り返し絵柄を印刷できることは勿論である。
【0043】
上記により、例えば図3に示す如く、袋形態の軟包装材料としての表面絵柄19と裏面絵柄20とが同時に並行して印刷された所要の縦方向寸法Lの絵柄が、印刷基材5の長手方向表面に繰り返し絵柄として連続印刷される。
【0044】
更に、上記したようにオフセット印刷機1によって繰り返し絵柄が印刷された印刷基材5は、図1のフィルム張り合わせ装置16を構成するヒートラミネーション装置18に搬送され、フィルム張り合わせ装置16から供給される透明フィルム15がヒートローラ17によって一体に張り合わされることにより印刷製品50が得られる。このとき、印刷基材5に欠けている強度、密封等の機能を補う透明フィルム15が印刷基材5に張り合わされて軟包装材料としての機能を備えた印刷製品50となる。該印刷製品50は巻取り装置12によって巻取られる。又、前記したように、印刷に紫外線硬化型又は電子線硬化型の速乾性インキを用いているので、印刷を終了した印刷基材5への透明フィルム15の張り合わせをヒートラミネーション方式によってインラインで行うことができ、よって包装材料の生産性が高められる。
【0045】
以下に、印刷基材5が紙の場合とプラスチックフィルムの場合とについて夫々説明する。
【0046】
印刷基材5が図4の如く紙5aの場合には、紙5aの印刷面とは反対側の裏面にポリオレフィン等のヒートシール材21を予め張り合わせておき、このように裏面にヒートシール材21を備えた紙5aを図1の供給装置9からオフセット印刷機1に導き、紙5aの表面にオフセット印刷機1にて印刷することにより図4の印刷層22を形成する。
【0047】
又、図1のフィルム張り合わせ装置16における透明フィルム15の前記印刷層22に対向する面には、ポリオレフィン等のヒートラミネート材23を予め一体に備えてヒートラミネート性が付与されており、前記ヒートラミネート材23が前記印刷層22に対向するように透明フィルム15をヒートラミネーション装置18のヒートローラ17に供給して加熱接着する。これにより、図5に示す如く、紙5aの裏面に備えたヒートシール材21と、ヒートラミネート材23を備えた透明フィルム15とによって紙5aがサンドイッチ状に挾持されて張り合わされ、所要の機能が保持された印刷製品50が得られる。
【0048】
一方、印刷基材5が図6の如くプラスチックフィルム5bの場合には、図1の供給装置9から供給されるプラスチックフィルム5bの裏面にオフセット印刷機1によって印刷することにより印刷層22を形成する。この場合は裏面の印刷層22によってプラスチックフィルム5bの表面(下面)に正の絵柄が現れることになる。このとき、プラスチックフィルム5bの裏面に予めコロナ放電によって易接着性処理を施しておくことにより、プラスチックフィルム5bに対して良好に印刷することができる。
【0049】
フィルム張り合わせ装置16の透明フィルム15における前記印刷層22に対向する面には図7に示す接着層24を形成する。接着層24は予めヒートラミネート材を透明フィルム15に張り合わせてヒートラミネート性を付与したもの、或いはヒートラミネート性の材料を透明フィルム15に塗布してヒートラミネート性を付与したものとすることができる。又、接着層24を備えることなしに、透明フィルム15自体がヒートラミネート性を備えたものを用いることもできる。尚、透明フィルム15の接着層24を形成しない面にはヒートシール性を備えなければならない。このように接着面にヒートラミネート性が付与された透明フィルム15をヒートラミネーション装置18のヒートローラ17に導いて加熱接着する。これにより、図7に示す如く、プラスチックフィルム5bによる印刷基材5と、ヒートラミネート性を備えた透明フィルム15とが接着されて一体に張り合わされ、所要の機能が保持された印刷製品50が得られる。
【0050】
又、前記ヒートラミネート性を備えていない透明フィルム15をプラスチックフィルム5bに張り合わせる場合には、前記プラスチックフィルム5bの印刷面又は透明フィルム15に接着剤を塗布することによって接着層24を形成し、乾燥後に、ドライラミネート方式を採用して圧接することによって一体に張り合わせる。
【0051】
一方、上記したように印刷基材5がプラスチックフィルム5bの場合であって、印刷面に隠蔽性を必要とする白色ベタ印刷部を形成する場合には、該白色ベタ印刷部の印刷に適した凸版印刷機又はグラビア印刷機を併用して用いることができる。
【0052】
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ等の実施例に限定されるものではない。
【0053】
[実施例1]
裏面に対して予め厚さ15マイクロメートルのポリエチレンを張り合わせたコート紙(60g/m)の表面に、輪転方式で印刷物の縦方向の寸法を任意に変更可能なオフセット印刷機により、紫外線硬化型の速乾性インキ(UVキュアーインキ)5色を用いて約70m/minの印刷速度で印刷を行った。
【0054】
続いて、上記コート紙をオフセット印刷機の後方に設けたフィルム張り合わせ装置に導き、ヒートラミネート材を一体に備えた厚さ20マイクロメートルの延伸ポリプロピレンフィルム(透明フィルム)のヒートラミネート面を、前記コート紙の印刷面に合わせ、120℃に加熱したヒートローラで加熱接着することにより、包装材料を得た。
【0055】
[実施例2]
コロナ放電により予め易接着性処理を施した厚さ25マイクロメートルのポリエステルフィルムのコロナ処理面に、輪転方式で印刷物の縦方向の寸法を任意に変更可能なオフセット印刷機により、紫外線硬化型の速乾性インキ(UVキュアーインキ)5色を用いて約70m/minの印刷速度で印刷を行った。
【0056】
続いて、印刷面にウレタン系の接着剤を塗布し、乾燥後、厚さ20マイクロメートルの接着面をコロナ処理した無延伸のポリプロピレンフィルム(透明フィルム)を印刷面に張り合わせて包装材料を得た。
【0057】
尚、本発明は上記形態例にのみ限定されるものではなく、印刷基材と透明フィルムとを一体に接着するための構成、及びその材質は種々選定し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の如き優れた効果を奏し得る。
【0059】
印刷の方法として製版コストがグラビア方式に比して安価で且つグラビア方式と同等以上の印刷品質が得られるオフセット方式を用い、更にそれに軟包装材料としての適性な機能を得るための透明フィルムを積層するようにしたので、少量需要に対応して包装材料を安価に且つ安定して提供することができる。尚、従来技術のオフセット印刷機では、輪転式を採用しても軟包装材料の製造に要求される縦方向の寸法が種々変化する連続した繰り返し絵柄を印刷することは、繁雑な作業が増加するために実施が困難であり、よって小ロットの軟包装材料の印刷には採用できないが、本発明では輪転方式にて印刷物の縦方向の寸法を任意に変更して連続した繰り返し絵柄の印刷が可能なオフセット印刷機を用いたことにより、軟包装材料をオフセット印刷機により印刷して軟包装材料の安定供給を図ることができる。
【0060】
印刷基材としては主として紙又はプラスチックフィルムを用いることができ、又、従来の酸化重合による遅乾性のオフセットインキでは印刷は困難であるが、印刷に紫外線硬化型又は電子線硬化型の速乾性インキを用いることにより確実な印刷が可能になる。
【0061】
更に、印刷基材がプラスチックフィルムの場合であって、印刷面に隠蔽性を必要とする白色ベタ印刷部を形成する場合には、白色ベタ印刷部を凸版印刷機又はグラビア印刷機を併用して印刷することによって、隠蔽印刷が容易な他の印刷方式を併用して生産性を大幅に高めることができる。
【0062】
又、当該印刷基材に強度等の包装に必要な機能を付与するための透明フィルムを積層するための張り合わせには、同一機械内で同時に行われるインラインラミネート方式を採用することによって、包装材料の生産性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材料の製造方法を実施する装置の一例を示す全体側面図である。
【図2】図1のオフセット印刷機における1つの印刷部を示した拡大側面図である。
【図3】表面絵柄と裏面絵柄とが印刷基材の長手方向表面に対して繰り返し絵柄として連続印刷された一例を表わす説明図である。
【図4】印刷基材が紙である場合において、紙の表面に印刷層を形成した状態を示す側面図である。
【図5】図4の紙の印刷層の表面に透明フィルムを張り合わせた状態を示す側面図である。
【図6】印刷基材がプラスチックフィルムである場合において、プラスチックフィルムの表面に印刷層を形成した状態を示す側面図である。
【図7】図6のプラスチックフィルムの印刷層の表面に透明フィルムを張り合わせた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 オフセット印刷機
3 ブランケット胴
3a 大径部
3b 小径部
4 圧胴
5 印刷基材
5a 紙
5b プラスチックフィルム
10 入側正逆転駆動ローラ
11 長さ調整部
13 出側正逆転駆動ローラ
14 長さ調整部
15 透明フィルム
16 フィルム張り合わせ装置
17 ヒートローラ
18 ヒートラミネーション装置

Claims (7)

  1. 印刷基材に輪転方式で印刷物の縦方向の寸法を任意に変更可能なオフセット印刷機を用いて繰り返し絵柄を印刷した後、印刷面に透明フィルムを張り合わせて一体化することを特徴とする包装材料の製造方法。
  2. 前記印刷に、紫外線硬化型又は電子線硬化型の速乾性インキを用いることを特徴とする請求項1に記載の包装材料の製造方法。
  3. 前記印刷基材が紙又はプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装材料の製造方法。
  4. 前記印刷基材への透明フィルムの張り合わせを、ヒートラミネーション方式により印刷と共にインラインで行うことを特徴とする請求項1に記載の包装材料の製造方法。
  5. 前記印刷基材がプラスチックフィルムの場合であって、印刷面に隠蔽性を必要とする白色ベタ印刷部を形成する場合は、該白色ベタ印刷部を凸版印刷機又はグラビア印刷機を併用して印刷することを特徴とする請求項1又は3に記載の包装材料の製造方法。
  6. 大径部と小径部とを有するブランケット胴と圧胴との間に印刷基材を通して印刷するオフセット印刷機と、該オフセット印刷機の上流に配置して入側に印刷基材の長さ調整部を有する入側正逆転駆動ローラと、前記オフセット印刷機の下流に配置して出側に印刷基材の長さ調整部を有する出側正逆転駆動ローラと、該出側正逆転駆動ローラの出側に備えた長さ調整部の下流において前記印刷基材の印刷面に透明フィルムを張り合わせるフィルム張り合わせ装置とを備えたことを特徴とする包装材料の製造装置。
  7. 前記フィルム張り合わせ装置が、ヒートローラを有するヒートラミネーション装置であることを特徴とする請求項6に記載の包装材料の製造装置。
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