JP2004358479A - スポット溶接用電極チップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状シャンク1の先端部に細径部2を形成し、この細径部2にキャップチップ3を嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部2の基部に高硬度材よりなる補強用リング4を取り付けたものとする。また、前記細径部2を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝5を形成したものとする。更には、前記補強用リング4とキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝5の両方を設けたものとする。なお、補強用リング4はベリリウム銅合金あるいはクロム銅合金で形成することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長期間にわたって継続使用することができるスポット溶接用電極チップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開昭62−165083号公報
【0003】
例えば、自動車用部品や各種の機械・電気部品等の製造工程においては、スポット溶接が広く利用されており、従来から筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップが用いられている。このような電極チップでは、継続使用するとキャップチップが摩耗して正確に溶接ができなくなるため、一定期間使用後には新たなキャップチップと交換する必要が生じる。
【0004】
しかしながら、キャップチップの交換方法としては、図2に示されるように、キャップチップとシャンク細径部の基部との間に取り外し工具10を差し込み、てこの原理によりキャップチップを上方側へ抜くのが一般的であり、この時に取り外し工具でシャンク細径部の基部を破壊・損傷してしまうおそれがあるという問題点があった。
一方、最近では電極チップの構成部品を従来の切削加工でなくプレス加工により成形するケースが多くなり、この場合はシャンク細径部の表面がつるつるしており、キャップチップが使用中に脱落してしまうという問題点があった。特に、最近は高張力鋼板等の新しい素材が出まわっており、高電圧、高加圧力のスポット溶接が要求されるようになってきて溶接時におけるチップ温度も上昇し、キャップチップの脱落現象が頻繁に生じるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、キャップチップ取り外し時におけるシャンクの破損を防止し、あるいはキャップチップの脱落を防止して長期間にわたり継続使用することができるスポット溶接用電極チップを提供することを目的して完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部の基部に高硬度材よりなる補強用リングを取り付けたことを特徴とするスポット溶接用電極チップを第1の発明とする。
また、筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝を形成したことを特徴とするスポット溶接用電極チップを第2の発明とする。
また、筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部の基部に高硬度材よりなる補強用リングを取り付けるとともに、前記細径部を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝を形成したことを特徴とするスポット溶接用電極チップを第3の発明とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい形態を示す。
図1において、1は通常の銅合金からなる筒状シャンク、2はシャンク1の先端部に形成された細径部であり、この細径部2にキャップチップ3を嵌合したスポット溶接用電極チップである点は従来のスポット溶接用電極チップと基本的に同じ構造である。
そして第1の本発明では、前記細径部2の基部に高硬度材よりなる補強用リング4を取り付けた点に特徴的構成を有する。このような構成により、キャップチップ取り外し時において取り外し工具10が当たったとしても、シャンク1の破損を有効に防止することが可能となる。
【0008】
前記補強用リング4は、図3に示されるように、幅が約10mm、厚みが1〜3mm程度の環状帯からなるもので、シャンク1の細径部2の基部に圧入したうえ、孔部4aでネジ止め等して固定されている。これは図2に示されるように、キャップチップの交換時において、キャップチップ3とシャンク細径部2の基部との間に取り外し工具10を差し込み、てこの原理によりキャップチップを上方側へ抜く場合に、取り外し工具10が当たって破壊・損傷するのを防止するためのものである。
従って、シャンク1を形成する銅合金よりも高強度の材質より形成される必要があり、例えば補強用リング4を高強度でかつ高導電率なベリリウム銅合金あるいは硬質鋼のハイス等の合金で形成することが好ましい。
【0009】
また第2の発明では、筒状シャンク1の先端部に細径部2を形成し、この細径部2にキャップチップ3を嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部2を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝5を形成した点に特徴的構成を有する。このような構成により、使用中におけるキャップチップ3の脱落を有効に防止することが可能となる。
【0010】
前記キャップチップ抜け防止用のリング状凹溝5は、図4〜図5に示されるように、テーパ面にリング状、螺旋状等、規則正しくあるいはランダムに形成されるものであり、幅が約0.3〜1.0mm、深さが0.1〜0.5mm程度のものである。そして、シャンク1にキャップチップ3を圧入した際にキャップチップ3の肉がリング状凹溝5内に食い込むことで両者の嵌合がより強固となり、キャップチップ3の脱落が防止されることとなる。
【0011】
また第3の発明は、前記第1の発明と第2の発明を組み合わせたもので、前記細径部2の基部に高硬度材よりなる補強用リング4を取り付けるとともに、前記細径部2を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝5を形成した点に特徴的構成を有する。このような構成により、キャップチップ取り外し時において取り外し工具10が当たったとしても、シャンク1の破損を有効に防止することが可能となるとともに、使用中におけるキャップチップ3の脱落を有効に防止することが可能となる。
特に、最近の高張力鋼板等の新しい素材の場合には、キャップチップ抜け防止用のリング状凹溝5によって過酷な使用条件であってもキャップチップ3の脱落防止を図ることが可能となり、また補強用リング4によってキャップチップ交換時にもシャンク1の破損を有効に防止することが可能となり、優れた使い勝手を発揮できることとなる。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明はキャップチップ取り外し時におけるシャンクの破損を防止し、あるいはキャップチップの脱落を防止して長期間にわたり継続使用することができるものである。
よって、本発明は従来の問題点を一掃したスポット溶接用電極チップとして、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】キャップチップを取り外す工程を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図4】その他の実施の形態を示す正面図である。
【図5】その他の実施の形態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 シャンク
2 細径部
3 キャップチップ
4 補強用リング
5 リング状凹溝
10 取り外し工具
Claims (4)
- 筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部の基部に高硬度材よりなる補強用リングを取り付けたことを特徴とするスポット溶接用電極チップ。
- 筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝を形成したことを特徴とするスポット溶接用電極チップ。
- 筒状シャンクの先端部に細径部を形成し、この細径部にキャップチップを嵌合したスポット溶接用電極チップにおいて、前記細径部の基部に高硬度材よりなる補強用リングを取り付けるとともに、前記細径部を先細テーパ状に形成し、該テーパ面にキャップチップ抜け防止用のリング状凹溝を形成したことを特徴とするスポット溶接用電極チップ。
- 補強用リングがベリリウム銅合金あるいはクロム銅合金で形成されている請求項1または3に記載のスポット溶接用電極チップ。
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CN106041285A (zh) * | 2016-06-26 | 2016-10-26 | 陕西斯瑞新材料股份有限公司 | 防飞溅型点焊机用电极帽 |
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