JP2004358471A - 自動穿孔リベット締結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被締結部材の打込方向の制約を減少し又は解消する自動穿孔リベット締結装置を提供する。
【解決手段】自動穿孔リベット締結装置のダイ18は、自動穿孔リベット1の脚部5の中空部分を受ける中央ピン25と、中央ピン25の外周側に、自動穿孔リベットの脚部先端の半径方向外方への変形をガイドする凹部26が形成されたダイ本体27とから成り、中央ピン25とダイ本体27とは、パンチ14に向う中央ピン25の軸方向に沿って相対的に移動可能に支持され、パンチ14によって押圧された自動穿孔リベット1が被締結部材2,3に打込まれてその脚部先端が受側被締結部材3を穿通し始めるとき、中央ピン25が受側被締結部材3のダイ側の面に当接するように、中央ピン25をダイ本体27に対して相対的に移動させる皿ばね41を有する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、大径の頭部と該頭部から垂下する中空の脚部とを有する自動穿孔リベットを複数の被締結部材に締結する自動穿孔リベット締結装置に関し、特に、自動車組立て等の板金組立作業(特にアルミニウムボデーの組立作業)で、2枚若しくは3枚以上の板部材(又は板部材と部品)である被締結部材を自動穿孔リベットを使用して相互に締結する自動穿孔リベット締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動穿孔リベット締結装置の1例が、特表平8−505087号公報に記載されている。その図1には、自動穿孔リベットの1例が示されている。自動穿孔リベットは、大径の頭部と該頭部から垂下する中空の脚部とを有し、締結装置のパンチとダイによって、例えば2枚のボデーパネルである被締結部材に打ち込まれると、脚部はパネルを穿通しつつ脚部の先端が拡がるように変形し、この変形拡開脚部と大径の頭部とによって両被締結部材が相互に連結される。自動穿孔リベットは、溶接に不向きなアルミニウムボデーパネルの連結に適しており、現在軽量化が進められている自動車のボデーではアルミニウムボデーが採用され、自動穿孔リベットの需要は増大している。特に、自動穿孔リベットは、パンチ側の被締結部材は穿通するが、ダイに隣接する受側の被締結部材を貫通せずにその中に留まるように打込まれるので、これによって、受側の被締結部材の表面にはリベット穿通穴が形成されない。そのため、受側の被締結部材への密封性が損なわれず、また外観がそのまま維持される利点がある。
【0003】
現在の自動穿孔リベットの打込みでは、パンチからの打込方向においてパンチ側の被締結部材の厚さが、ダイに隣接する受側の被締結部材より厚い場合、リベット脚部が受側被締結部材に斜めに穿通してできる半径方向の穿通長さすなわちアンダーカット量が少なく、十分な結合強度が得られないことがあった。その様子を図1に示す。図1は、自動穿孔リベット1が、2枚の被締結部材2及び3に打込まれて、パンチ側の被締結部材2(図示の例では1枚であるが複数枚あってもよい)とダイに隣接する受側の被締結部材3を締結する様子を示している。自動穿孔リベット1は、大径の頭部4と該頭部から垂下する中空の脚部5とを有する。図示のように、パンチ側の被締結部材2が受側被締結部材3より厚い場合、自動穿孔リベットの脚部5が受側被締結部材3に斜めに穿通してできる半径方向穿通長さすなわちアンダーカット量6が少なくなってしまい、被締結部材3を被締結部材2に結合するのに十分な強度が得られない。現在、パンチ側の被締結部材の厚さとダイに隣接する受側被締結部材の厚さの比率は、十分な結合力を得るためには、2:1を越えられないとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような制約があるため、自動穿孔リベットの打込部位には、受側被締結部材が、それ以外の被締結部材の厚さの1/2以下の薄いものにならないようにするため、打込み方向の制約がある。例えば、図1において、被締結部材2の厚さが他の被締結部材3の厚さに対して、例えば、3:1とか4:1等のように、2:1を越えてしまう場合、受側被締結部材を被締結部材3として自動穿孔リベットを打込むと、図示のように、十分なアンダーカット量が得られず、そのため十分な締結強度が得られない。そこで、リベット締結装置を反転させて、被締結部材2を受側被締結部材としたり、被締結部材2及び被締結部材3を全体的に反転させて、同じように被締結部材2を受側被締結部材として、被締結部材2と3を十分な強度で締結するようにしている。しかし、締結装置の反転や被締結部材の反転には時間を必要とし、締結作業を迅速に行うことができなかった。また、被締結部材の形状の制約や、締結部位の制約等によっては、上記の反転ができない場合があった。
【0005】
国際公開番号WO 00/23213号公報には、ダイを、締結装置本体に固定したダイ本体と、ダイ本体の中に軸方向に移動可能に支持した中央ピンとで構成し、ダイ本体には自動穿孔リベットの脚部先端の半径方向外方への変形をガイドする凹部が形成されている、自動穿孔リベット締結装置が開示されている。この締結装置では、自動穿孔リベットを被締結部材の打込む最初のときにおいて、自動穿孔リベットの脚部の中央を位置決めするため、中央ピンが突出して被締結部材に当接させられ、リベットの打込みの最終工程においては中央ピンはダイ本体に引込まれている。この従来の自動穿孔リベット締結装置は、自動穿孔リベットの打込みのときの中心の位置決めを行うものであって、被締結部材へのアンダーカット量の不足に伴う不十分な締結を解消するものではない。
【0006】
従って、本発明の目的は、被締結部材の打込方向の制約を減少し又は解消する自動穿孔リベット締結装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、大径の頭部と該頭部から垂下する中空の脚部とを有する自動穿孔リベットを複数の被締結部材に打込むパンチとダイを有し、前記自動穿孔リベットを前記被締結部材に打込むと、前記脚部が被締結部材を穿通しつつ脚部先端が半径方向外方に拡がるように変形させられ且つ該脚部先端は前記ダイに隣接する受側の被締結部材を貫通せずにその中に留まるように打込まれ、前記変形拡開脚部と前記頭部とによって前記複数の被締結部材を相互に連結する、自動穿孔リベット締結装置であって、前記ダイは、前記自動穿孔リベットの脚部の中空部分を受ける位置にあって前記パンチに向けて延びる中央ピンと、該中央ピンの外周側に、前記自動穿孔リベットの脚部先端の半径方向外方への変形をガイドする凹部が形成されたダイ本体とから成り、前記中央ピンと前記ダイ本体とは、前記パンチに向う中央ピンの軸方向に沿って相対的に移動可能に支持されており、前記パンチによって押圧された自動穿孔リベットが前記被締結部材に打込まれてその脚部先端が前記受側の被締結部材を穿通し始めるとき、前記中央ピンが該受側被締結部材のダイ側の面に当接するように、該中央ピンを前記ダイ本体に対して相対的に移動させる手段を有することを特徴とする自動穿孔リベット締結装置を提供する。
【0008】
かかる自動穿孔リベット締結装置によれば、ダイの中央ピンが、自動穿孔リベットの脚部先端がダイに隣接する受側の被締結部材を穿通し始めるとき、その受側被締結部材のダイ側の面に当接し、それ以前まで中央ピンは受側の被締結部材には作用しないので、自動穿孔リベット脚部は受側の被締結部材に進入するまでは拡開することなく直進し、リベット脚部が受側被締結部材に穿通し始めると、中央ピンが突き上がって、リベット脚部の先端を半径方向外方に大きく展開させて拡開させ始め、その展開の大きさによって、十分なアンダーカット量が得られる。この十分なアンダーカット量によって、受側の被締結部材の厚さが他の被締結部材(すなわちパンチ側の被締結部材)の厚さの1/2以下の薄いものであっても、十分な結合力を得ることができる。そのため、被締結部材の打込方向の制約を減少し又は解消することができ、従来の締結装置のように、締結装置を反転させたり、被締結部材を反転させる手間を減少させ、又は省くことができ、迅速な締結が可能になる。そして、従来の締結不能な打込方向であっても締結が可能になり、締結部位の制約が解消されて、自動穿孔リベットの適用個所又は部位が拡大する。
【0009】
上記の自動穿孔リベットにおいて、C型フレームを備え、パンチは、C型フレームの一端に、該C型フレームに他端に向けて移動可能に取付けられ、ダイは、C型フレームの他端に、パンチによって打込まれる自動穿孔リベットを受けるように該パンチに対向して取付けられ、ダイ本体は、C型フレームの前記他端に、中央ピンの軸方向に移動可能に支持されており、中央ピンは、C型フレームの前記他端にダイ本体を貫通しピンの先端がパンチに向けて突出するように固着されており、中央ピンをダイ本体に対して相対的に移動させる手段は、ダイ本体とC型フレームの間に設けられてダイ本体をパンチ側に付勢するばね手段にできる。
【0010】
その場合、可動のダイ本体は、パンチ側の大径の筒状部分と、C型フレームの前記他端の取付穴の中をスライドする小径の筒状部分とから成り、両筒状部分の中心には中央ピンをスライド可能に受け入れる穴が貫通している、中空の筒状体として形成されており、ばね手段は、大径筒状部分とC型フレームとの間に設けられた皿ばねで成り、該皿ばねの付勢力は、パンチによって打込まれた自動穿孔リベットの脚部先端が被締結部材を穿通して受側の被締結部材に進入するときまでは、可動のダイ本体をパンチ側に付勢するが、パンチによって自動穿孔リベット脚部を受側被締結部材に穿通し始める強い押圧力が加わるとダイ本体がC型フレーム側へ移動して、中央ピンが該受側被締結部材のダイ側の面に当接するのを可能にするばね力である。
【0011】
更に、C型フレームの前記他端には、ダイ本体の小径筒状部分をスライド可能に収容する取付穴が形成されており、該C型フレームの他端には、更に、パンチと反対側において取付穴に続く大径の中央ピン収容穴が形成されており、取付穴には、ダイ本体が、小径筒状部分においてスライド可能に取付けられており、中央ピン収容穴には内壁に雌ねじが形成されており、該中央ピン収容穴には、中央ピンが雌ねじへの螺合によって取付けることができる。
【0012】
また、上記のC型フレームを有する自動穿孔リベットにおいて、C型フレームを備え、ダイ本体は、C型フレームの前記他端に固着され、該ダイ本体には、中央ピンを、該ピンの先端がダイ本体を貫通しパンチに向けて突出するように収容する中央ピン収容室が形成され、中央ピンは、中央ピン収容室の中に該ピンの軸方向に沿って移動可能に支持されており、中央ピンをダイ本体に対して相対的に移動させる手段は、油圧又は空圧によって中央ピンをパンチ側に付勢する油圧又は空圧手段であってもよい。その場合、油圧又は空圧手段は、パンチによって打込まれた自動穿孔リベットの脚部先端が被締結部材を穿通して受側の被締結部材に進入するときまでは、中央ピンを移動させないが、パンチによって自動穿孔リベット脚部を受側被締結部材に穿通し始める強い押圧力が加わると、中央ピンを受側被締結部材のダイ側の面に当接させるように動作するようにする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。図2は、本発明の1実施例に係る自動穿孔リベット締結装置9の全体の概略を示している。図2において、自動穿孔リベット締結装置9は、多関節型ロボットアーム(図示せず)への連結部10が設けられたC型フレーム11を有する。C型フレーム11は、上部の水平アーム部分と連結部10が取付けられた垂直アーム部分と下部の水平アーム部分とが一体になった剛体で成る。C型フレーム11の上部水平アーム部分の端部すなわち一端の側には、自動穿孔リベット締結装置の主部分となる締結機構部13が取付けられている。締結機構部13には、先端(図2において下端)の側にパンチ14が移動可能に取付けられて、パンチ14から更に先端側にレシーバ部15が設けられている。レシーバ部15に送られてそこに保持された自動穿孔リベット(例えば図1の自動穿孔リベット1を参照されたい)は、パンチ14によって打込まれる。パンチ14の上方にはスピンドル駆動部17が設けられ、パンチ14を押込んで、その下側のレシーバ部に保持された自動穿孔リベットを打込む。ダイ18が、C型フレーム11の下部水平アームの端部すなわちC型フレームの他端に取付けられている。スピンドル駆動部17は、例えば、駆動用電動モータ19とモータの回転力を伝達する減速歯車機構21及び歯車機構22と、モータからの回転力によって回転しつつ上下動するリードスクリュー23とを備え、電動モータの回転によって、リードスクリューが下動し、この運動がパンチ14に伝達されてレシーバ部15に保持した自動穿孔リベットを強力にダイ18の側に押し込む。複数の被締結部材(例えば、図1の被締結部材2及び3を参照されたい)は、ダイ18の上に載置され、パンチ14の下降によって複数の被締結部材に自動穿孔リベットが穿孔しつつ挿入されてそれらの被締結部材は相互に締結される。
【0014】
C型フレーム11の他端に自動穿孔リベットを受けるように取付けられた、本発明に係るダイ18の詳細が図3に示されている。図3において、ダイ18は、自動穿孔リベットの脚部の中空部分、更に詳細にはリベット脚部の軸心位置を受ける位置にあって且つパンチに向けて延びる中央ピン25と、中央ピン25の外周の回りに自動穿孔リベットの脚部先端が半径方向外方へ変形するのをガイドする凹部26が形成されたダイ本体27とから成る。中央ピン25とダイ本体27とは、C型フレーム11の他端部分に、パンチ14に向う中央ピン25の軸方向に沿って相対的に移動可能に支持されている。この実施例においては、ダイ本体27は、C型フレーム11に、中央ピン25の軸方向に移動可能に支持されており、中央ピン25は、C型フレーム11に固着されてダイ本体27を貫通しピンの先端がパンチ14に向けて突出する。そのため、可動のダイ本体27は、パンチ側の大径の筒状部分30と、C型フレーム11に形成された取付穴31の中をスライドする小径の筒状部分33とから成り、両筒状部分の中心には、中央ピン25をスライド可能に受け入れる穴34が貫通した中空の筒状体として形成されている。C型フレーム11には、更に、ダイ本体27の取付穴31の下方に大径の中央ピン収容穴35が形成され、中央ピン収容穴35には内壁に雌ねじが形成されている。中央ピン25には、大径の円筒状取付部38が形成されてその外周面に、中央ピン収容穴35の雌ねじに適合する雄ねじが形成されている。これによって、中央ピン収容穴35に中央ピン25の取付部38をねじ込んで中央ピン25をC型フレーム11に固着できる。なお、中央ピン25の固着が緩まないように、止めねじ39がC型フレーム11に取付けられる。
【0015】
本発明において、パンチ14によって押圧された自動穿孔リベットが被締結部材に打込まれてその脚部先端が受側の被締結部材(図1の被締結部材3を参照されたい)を穿通し始めるとき、中央ピン25が受側被締結部材のダイ側の面に当接するように、中央ピン25をダイ本体27に対して相対的に移動させる手段が設けられている。図3に示す実施例において、ダイ本体27とC型フレーム11の間に設けられてダイ本体27をパンチ14の側に付勢するばね手段である。具体的には、ばね手段は、大径筒状部分30とC型フレーム11との間に設けられた皿ばね41で成る。皿ばね41は、C型フレーム11に置かれた座40の上に載置され、皿ばね41が撓んだときのC型フレームの摩耗を防止している。皿ばね41の付勢力すなわち大径筒状部分30をパンチ側に押上げる力は、パンチによって打込まれた自動穿孔リベットの脚部先端が被締結部材を穿通して受側の被締結部材に進入するときまでは、可動のダイ本体をパンチ側に付勢するが、パンチによって自動穿孔リベット脚部を受側被締結部材に穿通し始める強い押圧力が加わるとき、ダイ本体27がC型フレーム11の側へ移動して、中央ピン25が受側被締結部材のダイ側の面に当接するのを可能にするばね力に設定されている。なお、小径筒状部分33の下端には、前記皿ばねの付勢力によって取付穴31からダイ本体27が抜け出ないようにするため、止め用のCリング42が設けられている。
【0016】
かかる自動穿孔リベット締結装置9を用いて自動穿孔リベットを打込む動作を図4及び図5を参照して説明する。図4において、自動穿孔リベット1は、給送部(図示せず)からレシーバ部15に自動給送されて、レシーバ部15の中でパンチ14の下方にあるように保持される。パンチ14は、スピンドル駆動部17(図2)からの押込み力を受けて、下方に下がって自動穿孔リベット1を、パンチ側の被締結部材2に打込む。この打込みによって自動穿孔リベット1の中空の脚部5が被締結部材2を穿通して進む。図4に図示のように、本発明において、打込みの第1段階では、ダイ18のダイ本体27はせり上がった状態にあり、中央ピン25はダイ18に隣接する受側の被締結部材3には当接しないので、自動穿孔リベット脚部5は被締結部材2の中を拡開することなく直進する。その後、自動穿孔リベット脚部5の穿通が進んでダイに隣接する受側の被締結部材3に至り、パンチ14からのリベットへの押圧力がその受側の被締結部材3をリベット脚部5が穿通する程の強い力になると、皿ばね41が撓んで、ダイ本体27がC型フレーム11の側に下がる。その様子が図5に示されている。
【0017】
図5において、自動穿孔リベット1の脚部5の先端がダイ18に隣接する受側の被締結部材3を穿通し始めるとき、中央ピン25の先端が受側被締結部材3のダイ側の面に当接するようになる。中央ピン25は、パンチ14の押圧力を受ける受側被締結部材の押圧力に対抗して、当接位置の受側被締結部材3の部分を突き上げるように作用し、その位置がリベット脚部5の中心位置にあるので、自動穿孔リベット1のリベット脚部5の先端を半径方向外方に大きく展開させて拡開させ始める。これによって、脚部5は半径方向外方に大きく拡開するように変形して受側被締結部材の中を穿通し、受側被締結部材を貫通する手前で打込みは終了するが、脚部5は半径方向への変形量が大きく、脚部5の半径方向の穿通長さすなわちアンダーカット量が十分に得られる。2枚の被締結部材2及び3は、自動穿孔リベット1の変形拡開脚部5と大径頭部4とによって相互に締結される。本発明においては、拡開した脚部5の十分なアンダーカット量によって、受側の被締結部材3の厚さが他の被締結部材2(すなわちパンチ側の被締結部材)の厚さの1/2以下の薄いものであっても、被締結部材2と3とは十分な結合力で相互に締結させることができる。それによって、被締結部材の打込方向の制約を減少し又は解消することができ、従来の自動穿孔リベット締結装置のように、締結装置を反転させたり、被締結部材を反転させる手間を減少させ、又は省くことができ、迅速な締結が可能になる。そして、従来の締結不能な打込方向であっても締結が可能になり、締結部位の制約が解消されて、自動穿孔リベットの適用個所又は部位が拡大する。
【0018】
図6は、本発明に係る自動穿孔リベット締結装置の他の実施例を示しており、この実施例では、ダイ43は、C型フレーム11に、パンチ14に対向して固着されたダイ本体45と、ダイ本体45の中に移動可能に保持された中央ピン46とから成る。そのため、ダイ本体45には、中央ピン46をピンの先端がダイ本体を貫通してパンチ14に向けて突出するように収容する中央ピン収容室47が形成されている。中央ピン46は、中央ピン収容室47の中にピンの軸方向に沿って移動可能に支持されている。従って、この実施例では、中央ピン46がパンチ14の側に移動する。その移動のための手段は、ポンプ49等の油圧又は空圧を中央ピン収容室47の下部から供給して中央ピン46をパンチ側に付勢する、油圧又は空圧手段である。この油圧又は空圧手段は、パンチ14によって打込まれた自動穿孔リベットの脚部先端5がパンチ側の被締結部材2を穿通して受側の被締結部材3に進入するときまでは、中央ピン46を移動させないが、パンチ14によって自動穿孔リベット脚部5を受側被締結部材3に穿通し始める強い押圧力が加わると、中央ピン46を受側被締結部材3のダイ側の面に当接させるように動作する。図6のダイ43を用いた場合も図4及び図5において説明したのと同様に、自動穿孔リベット1を被締結部材2及び3に打込んだ場合、自動穿孔リベット1の脚部5は十分なアンダーカット量で受側被締結部材3に穿通する。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、ダイの中央ピンは、自動穿孔リベットの脚部先端がダイに隣接する受側被締結部材を穿通し始めるときまでは受側被締結部材には作用せず、リベット脚部先端が受側被締結部材を穿通し始めると中央ピンが確実に作用するので、受側被締結部材に進入するまでは拡開することなく直進していたリベット脚部が受側被締結部材に穿通し始めると、中央ピンが作用してリベット脚部の先端を半径方向外方に大きく展開させて拡開させ始め、十分なアンダーカット量が得られる。この十分なアンダーカット量によって、受側の被締結部材の厚さが他の被締結部材(すなわちパンチ側の被締結部材)の厚さの1/2以下の薄いものであっても、十分な結合力を得ることができ、被締結部材の打込方向の制約を減少し又は解消することができ、従来の締結装置のように、締結装置を反転させたり、被締結部材を反転させる手間を減少させ、又は省くことができ、迅速な締結が可能になる。更に、従来の締結不能な打込方向であっても締結が可能になり、締結部位の制約が解消され、自動穿孔リベットの適用個所や部位が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動穿孔リベットが従来の締結装置によって打込まれた被締結部材の締結の様子を示す断面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る自動穿孔リベット締結装置の概略正面図である。
【図3】本発明の1実施例に係る自動穿孔リベット締結装置のダイ部分の断面図である。
【図4】図2及び図3に示す自動穿孔リベット締結装置を用いて被締結部材に自動穿孔リベットを打込む途中の状態を示す、ダイ及びパンチ部分の断面図である。
【図5】本発明に係る締結装置を用いて自動穿孔リベットを被締結部材に打込んで被締結部材を相互に結合した状態を示す、図4と同様の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る自動穿孔リベット締結装置のダイ部分の断面図である。
【符号の説明】
1 自動穿孔リベット
2 パンチ側の被締結部材
3 受側被締結部材
4 自動穿孔リベットの大径頭部
5 自動穿孔リベットの脚部
6 アンダーカット量
9 自動穿孔リベット締結装置
10 ロボットアームへの連結部
11 C型フレーム
13 締結機構部
14 パンチ
15 レシーバ部
17 スピンドル駆動部
18 ダイ
19 モータ
21 減速歯車機構
22 歯車機構
23 リードスクリュー
25 中央ピン
26 ガイド用の凹部
27 ダイ本体
30 大径筒状部分
31 取付穴
33 小径筒状部分
35 中央ピン収容穴
37 雌ねじ
38 中央ピンの取付部
39 止めねじ
41 皿ばね
42 Cリング
43 ダイ
45 ダイ本体
46 中央ピン
47 中央ピン収容室
49 ポンプ

Claims (6)

  1. 大径の頭部と該頭部から垂下する中空の脚部とを有する自動穿孔リベットを複数の被締結部材に打込むパンチとダイを有し、前記自動穿孔リベットを前記被締結部材に打込むと、前記脚部が被締結部材を穿通しつつ脚部先端が半径方向外方に拡がるように変形させられ且つ該脚部先端は前記ダイに隣接する受側の被締結部材を貫通せずにその中に留まるように打込まれ、前記変形拡開脚部と前記頭部とによって前記複数の被締結部材を相互に連結する、自動穿孔リベット締結装置において、
    前記ダイは、前記自動穿孔リベットの脚部の中空部分を受ける位置にあって前記パンチに向けて延びる中央ピンと、該中央ピンの外周側に、前記自動穿孔リベットの脚部先端の半径方向外方への変形をガイドする凹部が形成されたダイ本体とから成り、前記中央ピンと前記ダイ本体とは、前記パンチに向う中央ピンの軸方向に沿って相対的に移動可能に支持されており、前記パンチによって押圧された自動穿孔リベットが前記被締結部材に打込まれてその脚部先端が前記受側の被締結部材を穿通し始めるとき、前記中央ピンが該受側被締結部材のダイ側の面に当接するように、該中央ピンを前記ダイ本体に対して相対的に移動させる手段を有することを特徴とする自動穿孔リベット締結装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、C型フレームを備え、前記パンチは、前記C型フレームの一端に、該C型フレームの他端に向けて移動可能に取付けられ、前記ダイは、前記C型フレームの他端に、前記パンチによって打込まれる自動穿孔リベットを受けるように該パンチに対向して取付けられ、前記ダイ本体は、前記C型フレームの前記他端に、前記中央ピンの軸方向に移動可能に支持されており、前記中央ピンは、前記C型フレームの前記他端に前記ダイ本体を貫通しピンの先端が前記パンチに向けて突出するように固着されており、前記中央ピンをダイ本体に対して相対的に移動させる手段は、前記ダイ本体と前記C型フレームの間に設けられて前記ダイ本体を前記パンチ側に付勢するばね手段であることを特徴とする装置。
  3. 請求項2に記載の装置において、前記可動のダイ本体は、パンチ側の大径の筒状部分と、前記C型フレームの前記他端の取付穴の中をスライドする小径の筒状部分とから成り、両筒状部分の中心には前記中央ピンをスライド可能に受け入れる穴が貫通している、中空の筒状体として形成されており、前記ばね手段は、前記大径筒状部分と前記C型フレームの間に設けられた皿ばねで成り、該皿ばねの付勢力は、前記パンチによって打込まれた自動穿孔リベットの脚部先端が被締結部材を穿通して前記受側の被締結部材に進入するときまでは、前記可動のダイ本体をパンチ側に付勢するが、前記パンチによって前記自動穿孔リベット脚部を前記受側被締結部材に穿通し始める強い押圧力が加わると前記ダイ本体がC型フレーム側へ移動して、前記中央ピンが該受側被締結部材のダイ側の面に当接するのを可能にするばね力であることを特徴とする装置。
  4. 請求項3に記載の装置において、前記C型フレームの前記他端には、前記ダイ本体の前記小径筒状部分をスライド可能に収容する取付穴が形成されており、該C型フレームの他端には、更に、前記パンチと反対側において前記取付穴に続く大径の中央ピン収容穴が形成されており、前記取付穴には、前記ダイ本体が、前記小径筒状部分においてスライド可能に取付けられており、前記中央ピン収容穴には内壁に雌ねじが形成されており、該中央ピン収容穴には、前記中央ピンが前記雌ねじへの螺合によって取付けられていることを特徴とする装置。
  5. 請求項1に記載の装置において、C型フレームを備え、前記パンチは、前記C型フレームの一端に、該C型フレームに他端に向けて移動可能に取付けられ、前記ダイは、前記C型フレームの他端に、前記パンチによって打込まれる自動穿孔リベットを受けるように該パンチに対向して取付けられ、前記ダイ本体は、C型フレームの前記他端に固着され、該ダイ本体には、前記中央ピンを、該ピンの先端がダイ本体を貫通し前記パンチに向けて突出するように収容する中央ピン収容室が形成され、前記中央ピンは、前記中央ピン収容室の中に該ピンの軸方向に沿って移動可能に支持されており、前記中央ピンをダイ本体に対して相対的に移動させる手段は、油圧又は空圧によって中央ピンを前記パンチ側に付勢する油圧又は空圧手段であることを特徴とする装置。
  6. 請求項5に記載の装置において、前記油圧又は空圧手段は、前記パンチによって打込まれた自動穿孔リベットの脚部先端が前記被締結部材を穿通して前記受側の被締結部材に進入するときまでは、前記中央ピンを移動させないが、前記パンチによって前記自動穿孔リベット脚部を前記受側被締結部材に穿通し始める強い押圧力が加わると、前記中央ピンを前記受側被締結部材のダイ側の面に当接させるように動作することを特徴とする装置。
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