JP2004357937A - ヘアドライヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な温度の冷風により確実に毛髪を固定できて、且つ確実に毛髪の過乾燥を防ぎ毛髪の艶出しが行えるヘアドライヤを提供する。
【解決手段】ハウジング2内部に冷風用流路3及び温風用流路4を設ける。温風用流路4の途中にヒータ5を設ける。冷風用流路3の下流側端部の開口をハウジング2の外部に向けて開口する冷風吹出口6とする。温風用流路4の下流側端部の開口を前記冷風吹出口6に隣接し且つ冷風吹出口6と略同一方向に開口する温風吹出口7とする。前記冷風用流路3及び温風用流路4よりも上流側に、ハウジング2外部に開口する外気吸込口8から外気を吸い込んで冷風用流路3及び温風用流路4の夫々に送り、且つ冷風吹出口6及び温風吹出口7の夫々から冷風及び温風を同時に吹き出すファン9を設ける。該ファン9により温風と同時に吹き出される冷風の風量を全体風量の20%以上に設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温風と冷風とを同時に送風できるヘアドライヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のヘアドライヤは温風を毛髪に当てることで、寝癖を伸ばしたり、毛髪をカールさせたりする癖付けに利用されている。ところでヘアドライヤによって発生させた温風のみを毛髪に当てた場合、温風の熱によって水素結合を切断し毛髪を一時的に癖付けすることは可能ではあるが、このように癖付けした状態の毛髪を十分に固定するには、温風により熱した毛髪に冷風を当てて再び水素結合させることが必要である。また温風だけを毛髪に当てた場合には毛髪が過乾燥となり、毛髪がぱさついてまとまりのない状態となってしまい、光が当たった時に乱反射して艶があるように見えず、この点からも毛髪に冷風を当てる必要がある。上記従来のヘアドライヤを用いて例えばスイッチを温風から冷風に切り換えて温風で熱した髪に冷風を当てることは可能ではあるが、温風を作るヒータの予熱等によって冷風が速やかに吹き出されず時間がかかってしまい、またスイッチによる温冷風の切換操作が面倒である。
【0003】
上記問題を改善するために近年では図4に示すような温風と冷風とを同時に吹き出すヘアドライヤ1が提供されている。図4に示すヘアドライヤ1のハウジング2内部には風洞部10を設けてあり、該風洞部10内には内筒11を設けている。内筒11内にはヒータ5を内装してあり、内筒11よりも上流側にはファン9を設けている。風洞部10の下流側端部はハウジング1外部に開口しており、ハウジング1の上流側端部には外気吸込口8を形成している。そしてこのヘアドライヤ1を使用する場合は、ファン9をモータ22により回転駆動する。これにより外気吸込口8から外気を吸い込み、この吸い込んだ空気を内筒11の内部と、内筒11及び風洞部10との間の空間との夫々に送り、そして内筒11の下流側端部の開口から温風を吹き出すと共に、内筒11及び風洞部10との間の空間の下流側端部の開口から冷風を吹き出す。そしてこのように温風と冷風とを同時に吹き出したヘアドライヤ1を移動させて毛髪に温風及び冷風を交互に当てていた(例えば特許文献1)。
【0004】
しかしながら従来のヘアドライヤや特許文献1に示すヘアドライアにおいては、全風量に対する冷風量の割合を開示したものがなかった。
【0005】
【特許文献1】
実開昭57−166808号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷風と温風とを同時に吹き出すことができるのは勿論のこと、加えて全風量に対する冷風量の割合を設定して、適切な温度の冷風により確実に毛髪を固定できて、且つ確実に毛髪の過乾燥を防ぐことができるヘアドライヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るヘアドライヤは、ハウジング2内部に冷風用流路3及び温風用流路4を設け、温風用流路4の途中にヒータ5を設け、冷風用流路3の下流側端部の開口をハウジング2の外部に向けて開口する冷風吹出口6とし、温風用流路4の下流側端部の開口を前記冷風吹出口6に隣接し且つ冷風吹出口6と略同一方向に開口する温風吹出口7とし、前記冷風用流路3及び温風用流路4よりも上流側に、ハウジング2外部に開口する外気吸込口8から外気を吸い込んで冷風用流路3及び温風用流路4の夫々に送り、且つ冷風吹出口6及び温風吹出口7の夫々から冷風及び温風を同時に吹き出すファン9を設け、ファン9により温風と同時に吹き出される冷風の風量を全体風量の20%以上に設定してなることを特徴とするものである。
【0008】
このようにファン9により温風と同時に吹き出される冷風の風量を全体風量の20%以上に設定することで、冷風吹出口6から吹き出された冷風が温風吹出口7から吹き出される温風に混じって暖められることを抑えることができ、この温風と冷風とを同時に吹き出したヘアドライヤ1を移動させて毛髪に温風及び冷風を交互に当てることで、適切な温度の冷風によって温風により癖付けされた毛髪を確実に固定したり、確実に毛髪の過乾燥を防ぎ毛髪の艶出しを行える。
【0009】
また請求項2は請求項1記載のヘアドライヤにおいて、上記ハウジング2内部に風洞部10を設け、風洞部10内に内筒11を設け、内筒11の内部を上記冷風用流路3又は温風用流路4のうちどちらか一方の流路とすると共に、内筒11と風洞部10との間に形成された空間を他方の流路とし、内筒11の上流側端部の外周側面11aをテーパ状に形成してなることを特徴とするものである。
【0010】
このように内筒11の上流側端部の外周側面11aをテーパ状に形成することで、上流側から他方の流路へ空気が流入する部分での渦発生を抑制して上記他方の流路に効率良く空気を流せる構造とでき、これによってファン9で所定の風量を冷風用流路3及び温風用流路の夫々に送った場合、ファン9を大型化する等して風量を増大させずとも目的とする風量を他方の流路の吹出口から吹き出すことができ、ヘアドライヤ1の小型化を実現できる。
【0011】
また請求項3は請求項1又は請求項2記載のヘアドライヤにおいて、上記冷風吹出口6及び温風吹出口7の夫々を被覆する格子部12、13を設け、冷風吹出口6を被覆する格子部12の各孔12aの大きさを、温風吹出口7を被覆する格子部13の各孔13aの大きさよりも大きく形成してなることを特徴とするものである。
【0012】
このようにように冷風吹出口6を被覆する格子部12の各孔12aを温風吹出口7の各孔13aよりも大きくすることで、各孔13aの小さい温風用格子部13aでは、ヒータ5を備えた温風用流路4へ塵やヘアピン等の小さい異物の混入を確実に抑えることができ、これにより異物の混入に伴なうショート等のヘアドライヤ1の動作不良を確実に防止でき、ヒータ5のような通電する部材が存在しない冷風用流路3を被覆する冷風用格子部12では、冷風用格子部12の各孔12aを大きくして冷風吹出口6での抵抗を少なくして効率良く空気を流せる構造とでき、ファン9等を大型化して風量を増さなくとも目的とする20%以上の冷風を風量を冷風吹出口6から吹き出すことができ、ヘアドライヤ1を小型化できる。
【0013】
また請求項4は請求項1〜3のいずれかに記載のヘアドライヤにおいて、上記ハウジング2内部に風洞部10を設け、風洞部10内に内筒11を設け、内筒11の内部を上記冷風用流路3又は温風用流路4のうちどちらか一方の流路とすると共に、内筒11と風洞部10との間に形成された空間を他方の流路とし、内筒11よりも上流側にファン9を内装した整流筒14を設け、整流筒14の下流側端部を風洞部10側に向けて末広がり形状に形成し、整流筒14の下流側端部と内筒11の上流側端部との間に整流筒14と前記他方の流路とを連通させる隙間15を形成してなることを特徴とするものである。
【0014】
このように整流筒14の下流側端部を風洞部10側に向けて末広がり形状に形成しているので、整流筒14内の空気は整流筒14の下流側端部と内筒11の上流側端部との間に形成した隙間15から内筒11と風洞部10との間に形成された空間に流入しやすくなり、ファン9で所定の風量を冷風用流路3及び温風用流路4に送った場合、ファン9や、風洞部10等を大型化して風量を増さなくても目的とする風量を他方の流路の吹出口から吹き出すことができ、ヘアドライヤ1の小型化を実現できる。
【0015】
また請求項5は請求項1〜4のいずれかに記載のヘアドライヤにおいて、上記ハウジング2に冷風吹出口6より吹き出される冷風にマイナスイオンを放出するイオン放出部16を設けてなることを特徴とするものである。
【0016】
このようにイオン放出部16にてマイナスイオンを冷風吹出口6より吹き出される冷風に放出することで、マイナスイオンが温風により加熱され難く蒸散せず、これによりマイナスイオンによる毛髪の艶出し効果が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本実施形態のヘアドライヤ1を示す側断面図、図2はヘアドライヤ1の全体斜視図である。ヘアドライヤ1は、後端部に後方に開口する外気吸込口8を有すると共に前端部に前方に開口する吐出口17を有する略筒状のハウジング2で装置本体の外殻を構成しており、ハウジング2は下流側に行くにつれてやや径が小さくなるように形成されている。またハウジング2の後部にはハウジング2と一体的にハンドル部18を下方に突設している。なお、図中19は電源供給用コードである。
【0018】
ハウジング2の内部には風洞部10を設けている。本例ではハンドル部18よりも前側に位置するハウジング2の内周面部を風洞部10としている。風洞部10の内部にはその中心線が風洞部10の中心線上に位置して且つその下流側端部の開口が吐出口17よりハウジング2外部に露出する円筒状の内筒11を設けてあり、内筒11と風洞部10とで二重筒構造が形成されている。本例の風洞部10は下流側に行くにつれて径が小さくなるように形成されているため、これに合わせて内筒11も下流側に行くにつれてやや径が小さくなるように形成されている。内筒11の下流側の端は風洞部10の下流側の端と送風方向において略同じ位置にあり、詳しくは風洞部10の下流側の端よりもやや上流側に凹没している。内筒11の上流側の端は風洞部10の上流側の端よりもやや下流側に位置しており、内筒11の上流側端部の外周側面11aは内筒11の外径が上流側に行くにつれて小さくなるようにテーパ状に形成されている。また内筒11の内部には後述するイオン発生部に高電圧を印加する高電圧発生部28と、ヒータ5とを設けている。
【0019】
本例では上記内筒11の内部を温風用流路4とし、内筒11と風洞部10との間に形成された空間を冷風用流路3としている。さらにはこの冷風用流路3の下流側端部である内筒11の下流側端部の開口を温風吹出口7とし、温風用流路4の下流側端部である内筒11と風洞部10との間に形成された空間の下流側端部の開口を冷風吹出口6としている。つまり、温風吹出口7は正面から見て中心部に配されており、冷風吹出口6は温風吹出口7の周辺部に配され、温風吹出口7は冷風吹出口6に隣接している。
【0020】
ハウジング2内部の後部、すなわち内筒11よりもやや上流側には、その中心線が内筒11の中心線の延長線上に位置し且つその上流側端部の開口14aが前記外気吸込口8に向かって開口する整流筒14を設けている。整流筒14の内径及び外径はその長手方向略全長に亘って同じであり、その外径は風洞部10の内径(詳しくは風洞部10の上流側端部の内径)よりも小さく、その内径は内筒11の外径(詳しくは内筒11の上流側端部の外径)と略同じである。また整流筒14の下流側端部は風洞部10側に向けて末広がり形状に形成している。この整流筒14の下流側端部である末広がり形状部分21は下流側に行くにつれて風洞部10側に位置するように略半円の円弧状に屈曲しており、その先端部は風洞部10の上流側端部の内周面に当接している。そしてこの整流筒14の下流側端部である末広がり形状部分21と内筒11の上流側端部との間には整流筒14内と冷風用流路3とを連通させる隙間15を形成している。
【0021】
上記整流筒14にはプロペラファンのような軸流型のファン9を内装している。このファン9はファン9の軸部の風裏側に配置したモータ22により回転駆動するものであって、同心円上に均一に風を流しやすい特徴を有している。該ファン9の軸芯は内筒11の中心線の延長線上にあり、またファン9の外径は風洞部10の内径よりも小さく、また内筒11の内径(詳しくは内筒11の上流側端部の内径)と略同じである。
【0022】
上記ハウジング1の吐出口17の内周面には図3(a)に示すような冷風吹出口6及び温風吹出口7を被覆する格子状部材33を設けている。格子状部材33は図3(a)に示すように吐出口6と略同一の円形状であり、その上流側の端面の一部は内筒11の下流側端面に近接している。格子状部材33は、温風吹出口7を被覆する中心部の温風用格子部13と、冷風吹出口6を被覆する周辺部の冷風用格子部12とからなり、この冷風用格子部12及び温風用格子部13は異物が各流路内に混入することを防止するためのものである。そしてこの冷風用格子部12の各孔12aの大きさは温風用格子部13の各孔13aの大きさよりも大きく形成されている。ここで図3(b)に示すように冷風用格子部12′と温風用格子部13′の各孔12a′、13a′の大きさを同じにするのではなく、図3(a)に示すように冷風用格子部12の各孔12aを温風用格子部13の各孔13aよりも大きくすることで、各孔13aの小さい温風用格子部13aでは、ヒータ5や高電圧発生部28を備えた温風用流路4へ塵やヘアピン等の小さい異物の混入を確実に抑えることができ、これにより異物の混入によるショート等のヘアドライヤ1の動作不良を確実に防止でき、且つヒータ5や高電圧発生部28の通電するものが存在しない冷風用流路3を被覆する冷風用格子部12では、冷風用格子部12の各孔12aを大きくして冷風吹出口6での抵抗を少なくして効率良く空気を流せる構造とでき、これによりヘアドライヤ1を小型化できる。

【0023】
またハウジング1には図2に示すイオン放出部16を設けている。イオン放出部16は、ハウジング1に設けたイオン用流路と、イオン用流路の途中に設けたマイナスイオンを発生するイオン発生部と、該イオン発生部により発生したイオンを吹き出すイオン用流路の下流側端部に形成されたイオン吹出口29とからなる。詳述すると、ハウジング1外周面の左右方向における両側には略半筒状部32を形成してあり、略半筒状部32の内部がイオン用流路となっている。略半筒状部32の前端開口は前述した冷風吹出口6側に向かって開口しており、この略半筒状部32の前端開口をイオン吹出口29としている。イオン用流路の上流側端部は冷風用流路3の途中に連通接続してある。すなわち本例のイオン放出部16は、冷風用流路3を流れる冷風の一部によりイオン発生部にて発生したマイナスイオンをイオン吹出口29より吹き出し、これにより冷風吹出口6より吹き出される冷風に向かってマイナスイオンを放出するものである。なおイオン放出部16としては上記冷風により吹き出されるものに限定されるものではなく、例えばイオン用流路を冷風用流路3に連通させず、イオン発生部で発生したマイナスイオンを冷風吹出口6から吹き出される冷風により誘引しても良いものとする。
【0024】
またハウジング2の前端部の外周面には、内側ノズル部23と、外側ノズル部24とで主体が構成された二重筒構造のノズル25を取り付けている。
【0025】
そして上記ファン9をモータ22により駆動して冷風吹出口6及び温風吹出口7の夫々から冷風及び温風を同時に吹き出した際には、吹き出される冷風の風量が、温風と冷風との風量を合わせた全体風量の20%以上となるように設定している。冷風の風量を20%以上と設定するには、外気吸込口8、風洞部10、内筒11、ノズル25、の径や形状、配置、ファン9の能力、流路抵抗等を設定することによって行われており、本例では冷風の風量を全体風量の20%以上と設定するに当たって、上記冷風吹出口6からの吐出面積を全体の吐出面積の30%、温風吹出口7からの吐出面積を全体吐出面積の70%としている。上記のように冷風風量を20%以上としたのは、仮に温風と同時に冷風を吹き出す際に、冷風の風量が全風量に対して20%よりも少ない場合には、冷風と温風とが混じって冷風が暖められてしまうことがあり、これにより冷風によって毛髪を固定できなかったり、また冷風によって毛髪の過乾燥を防ぐことができず毛髪が艶があるように見えなかったり、さらにはこのような過乾燥状態のぱさついた毛髪にイオンを当てたとしても艶が出難いという問題があるからである。
【0026】
上記ヘアドライヤ1にて吐出口17から冷風及び温風を同時に吹き出す場合は、図2に示すハンドル部18に設けた電源スイッチ26や、モード切換スイッチ27等の各種操作スイッチからなるハウジング2内の制御部に電気接続された操作部を使用者が操作する。操作部を操作することで制御部は上述したヒータ5、モータ22を駆動する。モータ22の駆動によりファン9が回転すると、外気吸込口8から整流筒14内にハウジング2外部の外気を吸い込み、整流筒14内に吸い込んだ空気を、冷風用流路3及び温風用流路4の夫々に送り、冷風用流路3ではヒータ5による加熱を行わずそのまま冷風吹出口6から冷風用格子部12を介して吹き出し、他方温風用流路4では該温風用流路4内のヒータ5により加熱された空気を温風吹出口7から温風用格子部13を介して前記冷風の吹き出しと同時に吹き出す。そしてこの冷風吹出口6及び温風吹出口部7の夫々から吹き出された冷風及び温風はノズル25を介して、ハウジング2の前方に吹き出される。
【0027】
この時、整流筒14の下流側端部は風洞部10側に向けて末広がり形状に形成してあるため、整流筒14内の空気は整流筒14の下流側端部と内筒11の上流側端部との間に形成した隙間15から内筒11と風洞部10との間に形成された空間(冷風用流路3)に流入しやすくでき、これによりファン9で所定の風量を冷風用流路3及び温風用流路4に送った場合、ファン9や、整流筒14、風洞部10等を大型化して風量を増さなくても目的とする風量を冷風用流路3に送って吹き出すことができ、ヘアドライヤ1を小型化できる。また、内筒11の上流側端部の外周側面11aをテーパ状に形成してあるため、整流筒14から冷風用流路3へ空気が流入する部分での渦発生を抑制して冷風用流路3側に効率良く空気を流せる構造とでき、これによってより一層ヘアドライヤ1を小型化できる。
【0028】
ところで温風用流路3はヒータ5や高電圧発生部28を内装しており流路面積を小さくすることが制限されているため、温風用流路4の流路面積は大きく風量を十分確保できるのだが、冷風用流路3の流路面積を大きくするとヘアドライヤ1が大型化してしまい、また逆に冷風用流路3の流路面積を小さくすると冷風吹出口6から吐出される冷風の風量を確保できないという問題が生じてしまう。そこで本例では上記のように整流筒14の下流側端部を末広がり形状としたり、内筒11の上流側端部の外側面をテーパ形状にして、温風用流路4ではなく冷風用流路3の空気を流れやすいようにすることで、風洞部10の内径(すなわち冷風用流路3の流路面積)を小さくしてより一層ヘアドライヤ1を小型化でき、しかも冷風用流路3の流路面積を小さくしたにも関わらず冷風用流路3の目的とする風量を確保できる。
【0029】
このように吹き出された冷風の風量は前述のように全体風量の20%以上に設定してあるため、冷風が温風に混じって暖められることを抑えることができ、この温風と冷風とを同時に吹き出したヘアドライヤ1を移動させて毛髪に温風及び冷風を交互に当てることで、適切な温度の冷風により毛髪を確実に固定でき、また毛髪の過乾燥を確実に防いで毛髪の艶を出すことができ、しかもこれにより後述するマイナスイオンによる毛髪の艶出し効果も向上する。
【0030】
また本実施形態では操作部を操作することで、上記冷風及び温風を同時に吹き出している時に、前述したイオン放出部16により、上記の温風及び冷風の吹き出しと同時にマイナスイオンをイオン吹出口29から冷風吹出口6より吹き出される冷風に向かって放出させることができるようになっている。ここでマイナスイオンを温風に向かって放出するのではなく、冷風に向かって放出しているのは以下の理由による。すなわち温風に向かってマイナスイオンを放出した場合、マイナスイオンに含まれる水分子が加熱されてしまい、毛髪に当ててもすぐに蒸散してしまい、結果、マイナスイオンによる毛髪の艶出し効果が小さいという問題が生じるのだが、本例ではイオン放出部16にてマイナスイオンを冷風吹出口6より吹き出される冷風に放出しているため、マイナスイオンが温風により加熱され難くて蒸散せず、艶出し効果が向上するのである。
【0031】
なお、本実施形態では、内筒11の内部を温風用流路4、内筒11と風洞部10との間に形成された空間を冷風用流路3、内筒11の下流側端部の開口を温風吹出口7、内筒11と風洞部10とよりなる冷風用流路3の下流側端部の開口を冷風吹出口6としたが、これに限定されるものではなく、例えば、ヒータ5を内筒11と風洞部10との間に形成された空間に設け、内筒11の内部を冷風用流路3、内筒11と風洞部10との間に形成された空間を温風用流路4、内筒11の下流側端部の開口を冷風吹出口6、内筒11と風洞部10とよりなる温風用流路部4の下流側端部の開口を温風吹出口7としても良いものとする。
【0032】
また上記ヘアドライヤ1に前述した、冷風及び温風を同時に吹き出すモードや、冷風及び温風に加えてマイナスイオンを放出するモード、に加えて、ヒータ5のON/OFF、モータ22のON/OFF、イオン発生部のON/OFFを自動的に設定された値に切り換えるその他のモードを有していても良く、すなわち上記ヘアドライヤ1は少なくとも上記の温冷風を同時に吹き出しモード又は冷風及び温風に加えてマイナスイオンを噴出するモードを有していれば良いものとする。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では適切な温度の冷風により確実に毛髪を固定できて、且つ確実に毛髪の過乾燥を防いで毛髪の艶出しを行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すヘアドライヤの側断面図である。
【図2】同上の全体斜視図である。
【図3】(a)は同上の格子状部材の正面図であり、(b)は(a)とは異なる格子状部材の正面図である。
【図4】従来のヘアドライヤの一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ヘアドライヤ
2 ハウジング
3 冷風用流路
4 温風用流路
5 ヒータ
6 冷風吹出口
7 温風吹出口
8 外気吸込口
9 ファン
10 風洞部
11 内筒
11a 内筒の上流側端部の外周側面
12 冷風用格子部
12a 孔
13 温風用格子部
13a 孔
14 整流筒
15 隙間
16 イオン放出部

Claims (5)

  1. ハウジング内部に冷風用流路及び温風用流路を設け、温風用流路の途中にヒータを設け、冷風用流路の下流側端部の開口をハウジングの外部に向けて開口する冷風吹出口とし、温風用流路の下流側端部の開口を前記冷風吹出口に隣接し且つ冷風吹出口と略同一方向に開口する温風吹出口とし、前記冷風用流路及び温風用流路よりも上流側に、ハウジング外部に開口する外気吸込口から外気を吸い込んで冷風用流路及び温風用流路の夫々に送り、且つ冷風吹出口及び温風吹出口の夫々から冷風及び温風を同時に吹き出すファンを設け、ファンにより温風と同時に吹き出される冷風の風量を全体風量の20%以上に設定してなることを特徴とするヘアドライヤ。
  2. 上記ハウジング内部に風洞部を設け、風洞部内に内筒を設け、内筒の内部を上記冷風用流路又は温風用流路のうちどちらか一方の流路とすると共に、内筒と風洞部との間に形成された空間を他方の流路とし、内筒の上流側端部の外周側面をテーパ状に形成してなることを特徴とする請求項1記載のヘアドライヤ。
  3. 上記冷風吹出口及び温風吹出口の夫々を被覆する格子部を設け、冷風吹出口を被覆する格子部の各孔の大きさを、温風吹出口を被覆する格子部の各孔の大きさよりも大きく形成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘアドライヤ。
  4. 上記ハウジング内部に風洞部を設け、風洞部内に内筒を設け、内筒の内部を上記冷風用流路又は温風用流路のうちどちらか一方の流路とすると共に、内筒と風洞部との間に形成された空間を他方の流路とし、内筒よりも上流側にファンを内装した整流筒を設け、整流筒の下流側端部を風洞部側に向けて末広がり形状に形成し、整流筒の下流側端部と内筒の上流側端部との間に整流筒と前記他方の流路とを連通させる隙間を形成してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘアドライヤ。
  5. 上記ハウジングに冷風吹出口より吹き出される冷風にマイナスイオンを放出するイオン放出部を設けてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘアドライヤ。
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