JP2004357882A - X線画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意の深度と任意の角度の断層画像が得られるため、診断に不要な断層面が多数存在して、医師や技師が見たい断層画像が容易に見つからないという問題が存在する。
【解決手段】X線発生手段とX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影を行い、所望の断層を得るX線画像処理装置において、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状により断層画像を表示する手段をもつことで、操作者が診断に必要ない断層をみることがなくなり、診断効率が向上する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者のX線透過画像を取得する画像取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
単純撮影では立体構成をなす被写体を、平面に投影した画像としてモニターやフィルム表示されるため、その画像には、体内の諸組織・器官の重複像が載っている。このため目的とする病巣や臓器が他の陰影と重畳して、その実態をつかむことが困難な場合がある。生体の任意の深さの一平面のみの撮影が可能であれば、目的部を他の不要な陰影と重複することなく分離して観察できるから、診断上非常に有利である。
【0003】
このような要望があり、従来より断層撮影が行われている。X線管球とX線フィルムとを被写体内の1点を中心にしてお互いに反対方向に移動しながら多重露出することにより、上記フィルム上に上記の点付近の深さの断層像を撮影する断層撮影方が確立している。
【0004】
また、X線フィルムの代わりにX線イメージインテンシファイアとX線TVカメラとを用い、X線透過像のビデオ信号を得て、このビデオ信号をディジタル化して、上記の多重露出をディジタル処理にて行い、任意の深さの断層面での断層像を再構築する方法が、ディジタル断層撮影法として知られている(断層映像研究会雑誌 第15巻第2号 P48―63 昭和63年9月1日)。また、特開平4―109935のように、ディジタル的な画像データを収集した後のデータ処理で任意の角度の断層面での断層像を容易に得る方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディジタル断層撮影では、上述したように、任意の深度と任意の角度の断層画像が得られるため、診断に不要な断層面が多数存在して、医師や技師が見たい断層画像が容易に見つからないという問題が存在していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に関わる第1の発明は、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状によって断層画像を表示することを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明のX線画像処理装置において、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造が現われる最も深度の深い断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
【0008】
第3の発明は、第1の発明のX線画像処理装置において、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造が現われる最も深度の浅い断層画像を表示することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第1の発明のX線画像処理装置において、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の面積が最大となる断層画像を表示することを特徴とする。
【0010】
第5の発明は、第1の発明のX線画像処理装置において、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の厚さの中間の断層画像を表示することを特徴とする。
【0011】
第6の発明は、第1の発明のX線画像処理装置において、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造において統計的に最も病変が発生しやすい断層深度の断層画像を表示することを特徴とする。
【0012】
第7の発明は、第1の発明〜第6の発明のX線画像処理装置において、患者情報と部位情報を入力する手段と、該部位の統計的な生態的位置情報を保持する手段を持ち、該入力した患者情報と部位情報により、統計的な生態的位置情報から断層深度を求める手段を持つことを特徴とする。
【0013】
第8の発明は、第7の発明のX線画像処理装置において、患者情報とは、性別、年齢、体厚であることを特徴とする。
【0014】
第9の発明は、第1の発明〜第5の発明のX線画像処理装置において、撮影方法、部位情報を入力する手段と、入力した撮影方法により定まる断層角度における複数の断層画像から部位を抽出する手段と、抽出画像により診断する臓器・器官・組織・構造の厚さと深度を求める手段を持つことを特徴とする。
【0015】
第10の発明は、第1の発明のX線画像処理装置において、撮影方法、部位情報を入力する手段と、入力した撮影方法により定まる断層角度における複数の断層画像から診断する臓器・器官・組織・構造と診断する臓器・器官・組織・構造内の病変を抽出する手段と、抽出画像により診断する臓器、器官、組織、構造の厚さと深度を求める手段を持ち、全角度の撮影が終了した直後に、上記断層深度と上記断層角度の断層画像を表示することを特徴とする。
【0016】
第11の発明は、全角度の撮影が終了した直後に、過去に診断、保存された診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の同一患者の断層面の断層深度、断層角度の断層画像を表示することを特徴とする。
【0017】
第12の発明は、撮影方法毎に断層深度と断層角度をプリセットする手段を持ち、全角度の撮影が終了した直後に、撮影方法毎にプリセットされた断層深度、断層角度における断層画像を表示する事を特徴とする。
【0018】
第13の発明は、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状より断層画像を表示する工程をもつことを特徴とする。
【0019】
第14の発明は、全角度の撮影が終了した直後に、過去に保存された診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の同一患者の断層面の断層深度、断層角度の断層画像を表示する工程をもつことを特徴とする。
【0020】
第15の発明は、撮影方法毎に断層深度と断層角度をプリセットする工程を持ち、全角度の撮影が終了した直後に、撮影方法毎にプリセットされた断層深度、断層角度における断層画像を表示する工程を持つ事を特徴とする。
【0021】
第16の発明は、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状より断層深度の断層画像を表示するコードを保持したことを特徴とする記録媒体であることを特徴とする。
【0022】
第17の発明は、全角度の撮影が終了した直後に、過去に保存された診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の同一患者の断層面の断層深度、断層角度の断層画像を表示するコードを保持したことを特徴とする記録媒体であることを特徴とする。
【0023】
第18の発明は、撮影方法毎に断層深度と断層角度をプリセットするコードを持ち、全角度の撮影が終了した直後に、撮影方法毎にプリセットされた断層深度、断層角度における断層画像を表示するコードを保持したことを特徴とする記録媒体であることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明は、例えば、図1に示すようなX線画像撮影装置100に適用される。このX線画像撮影装置100は、X線を発生するX線管球121、図示していないX線管球121を制御するX線制御ユニット、X線管球121から放射されるX線を検出するセンサ126、センサ126より得られたディジタル画像信号を読み取り、所定の画像処理を行って画像表示を行うX線画像処理ユニット130とを備えている。
【0025】
センサ126は、被験者10を挟んでX線管球121と対向する形で取り付けられている。管球121が、Oを回転中心として、被験者10との距離を一定にA方向に円運動をすると、それに同期して、センサ126は、Oを回転中心としてB方向に円運動するため、管球121から照射されるX線は、センサ126に対して垂直に入射される。
【0026】
センサ126は、X線管球121より照射され、被験者10を透過したX線を検出して、ディジタル画像を得る。センサ126は、図示していないグリッド、シンチレーター、固体撮像素子、固体撮像素子の出力をディジタル画像信号として出力するためのA/D変換器から構成されていて、X線管球121よりセンサ126に入射されたX線は、まず被験者10の体内で発生した散乱X線がグリッドで除去され、グリッドを透過したX線がシンチレーターで光に変換され、固体撮像素子で光の強さに応じた電気信号が発生して、A/D変換器を通すことによって、ディジタルX線画像が得られる。管球121とセンサ126が夫々、A、B方向に運動しながら、被験者に対する角度を変えて複数撮影を行い、得られたディジタル画像を再構成すれば、任意の深度、任意の角度の断層面が得られる。
【0027】
X線画像処理ユニット130は、画像取り込み制御手段131、画像処理手段132、画像保持部133、断層指定データベース部134、画像再構成手段135、断層画像表示段136、X線画像撮影装置操作・入力・表示手段150で構成されている。X線画像撮影装置操作・入力・表示手段150はタッチシートが前面に貼られているため、断層画像を表示するのみでなく、プログラムで作成されたGUIのボタンの押下も検知できるようになっている。
【0028】
図2は、成人男性の右側面の図である。腹式深吸気の状態の背面からの距離を示している。図に示すように、胸厚18cm、肺領域が3cm〜16cm、後胸壁の厚さが3cmとなっている。肺内部の病変は、後胸壁にはないので、0cm〜3cmの断層面の表示は、無駄になる。従ってこの場合、最初に表示する断層面は、3cmであり、順次前胸側に近づけていくのが効率的だといえる。逆に、前胸側の16cmから後胸側に近づけていくのもよいが、統計的に後胸側の発生率が多いので、後胸壁側から始める方がよい。この後胸壁の厚さは統計的に、性別、年齢別、体厚により大体決まる。
【0029】
図3は、後胸壁の厚さのデータベースの一例である。説明のため、男性の例を示している。年齢と体厚により後胸壁の厚さが決まってくるので、肺の断層における、最初に表示する断層面がこれにより決まってくる。断層面指定データベース134に保持されるテーブルの一つの例である。
【0030】
図4は、X線管球121をA方向に運動させながら、所定の全ての角度に関する撮影を行った後に、X線画像撮影装置操作・入力・表示手段150に最初に表示する画面を示している。表示する断層画像は、この場合、男性、27歳、体厚18cmが入力データとなるため、後胸壁の厚さが3cmとなり、断層深度3cm、断層角度0°の断層面を表示している。断層深度変更ボタン151で断層深度を変更し、断層角度変更ボタン152で断層角度を変更する。夫々の刻み量は、別画面でカスタマイズできる。また撮影方向は、断層角度の応じて表示が変わり、この場合患者の正面前から後ろに照射されるため、APと表示される。初期状態ボタンを押下すると、最初の断層面(断層深度3cm、断層角度0°)が表示される。尚、断層深度は、背面を0として前胸部に向かうにつれて値が増えるものとする。
【0031】
図5は、断層角度の概念を示した図である。患者の頭側から見た場合、被験者の右側からみた断層面の断層角度は、正となり、LAOという記号で表される。逆に、左側のからみた断層面の断層角度は負となり、RAOという記号で示される。
【0032】
以上、図1〜図5を用いて、時指令1の説明を行う。
【0033】
操作者である放射線技師や医師は、被検者の氏名、ID番号、生年月日、性別などの患者情報と撮影依頼が書かれた照射録カードをみて、患者を呼んで、管球121とセンサ126の間に配置されているテーブルに寝かせて、テーブルを前後左右に移動させることにより被験者10が適切な位置になるように調整を行う。
【0034】
次に、操作者は、X線画像撮影装置操作・入力・表示部150に表示されているGUIで、患者の氏名、ID番号、生年月日(年齢)、性別、体厚など患者情報と診断する部位情報を設定する。患者情報は、GUIである患者入力画面から入力するか、最近では、入力業務の効率化や誤入力防止という観点から、図示していない磁気カードやバーコードから入力したり、ネットワークを介して病院内情報システム(HIS)や放射線情報システム(RIS)から入力する。部位情報は、部位ボタンを押下することで設定する。
【0035】
また、管電圧、管電流、透視条件を設定し、管球121の前面に取り付けられている絞りを調整し、適正な照射領域を設定する。
【0036】
操作者によるGUIを使った撮影準備が終了すると、図1の画像読み取り制御部131は、固体撮像素子駆動制御信号を用いて固体撮像素子に電圧を加えることで、固体撮像素子に対して患者10の画像入力がいつ行われてもよい状態(X線管球121からのX線を画像化できる状態)となるように準備する。
【0037】
操作者は、センサ126の準備が済んでいることを確認した上で、図示していないX線撮影ボタンを押す。この撮影ボタンはX線管球121でX線を発生させるトリガとなるものであり、操作者が撮影ボタンを押下すると撮影信号が管球121送られ、X線が照射されて、撮影が行われる。
【0038】
一方、上述のようなばく射を受けた後、X線管球121からのX線は、管球121の前方にある絞りで絞られて、患者10、グリッド、及びシンチレーターを順次透過して、患者10の透過画像として固体撮像素子に結像される。そして、固体撮像素子での光電変換により、画像信号として出力される。この画像信号は、A/D変換器にてディジタル化され、ディジタル信号として画像読み取り制御部131から取り込まれる。
【0039】
取り込まれた画像は、画像取り込み制御手段131で、先ず、センサを構成する光電変換素子間のばらつきの補正やセンサ素子の経時的変化の補正や散乱線補正、グリッド補正等の画像補正が行われる。補正された画像は、画像処理手段132で、濃度変換カーブをデータ化したルックアップテーブルを適用することで、所望の濃度と諧調の画像を得る。画像処理がかけられた画像は、画像保持部133に管球121の被験者に対する角度情報と共に記録される。
【0040】
次に、管球121がAの方向に、センサ126がBの方向に動き、例えば管球121がP1の位置で、図示していないばく射ボタンを押下することで、P1における角度の撮影画像が得られる。上述の様に、P1における角度の撮影画像を画像保持部133に保存する。同様に、P2、P3・・・のように全ての角度の画像を撮影し、画像保持部133に保存する。
【0041】
画像構成手段は135は、全ての 撮影が終わった後で、入力された診断部位、患者の性別、年齢、体厚の情報より、断層面指定データベース部134より図3のようなテーブルを選択し、今回の場合、診断部位(肺)、性別(男性)、年齢(27歳)、体厚(18cm)より、後胸壁の厚さが3cmとなるので、図4で示されるように、断層深度3cm、断層角度0°(肺の場合全て0°でデータベースに登録されているとする)の断層図が表示される。操作者は、+ボタンを押下することで、順次前胸側に近づけて各断層面を診る。なお、初期状態に戻したい場合は、初期状態ボタン153を押下する。このように、ユーザは関係の無い断層を診ることなく診断できるので、診断効率が上がるという利点がある。
【0042】
なお、ここでは、入力情報として、性別、年齢、体厚、出力として後胸壁の厚さという肺のデータベースの例を取り上げたが、入力情報、出力情報を変えて、他の器官や臓器、生態的な構造に対するデータベースを作成して運用しても同様な効果が得られ、本発明の適応範囲内である。
【0043】
なお、上記の例では、診断部位の最初の断層面を表示するようにしたが、統計的に最も病変が発生しやすい断層を表示してもよい。
【0044】
(第2の実施の形態)
実施例2について、図6を用いて説明する。図6は、画像再構成手段135が、ある断層角度の複数の断層深度の断層画像を作成したところである。このように、断層深度の変化により画像に表れる臓器や器官や構造物の種類が異なる。そこで、各断層面で、臓器、器官、構造物抽出の為の画像処理を行い、その臓器が初めに現われる断層深度を求める。求めた断層深度は、実施例1の後胸壁厚さに相当するものである。
【0045】
先ず、画像処理で肺の輪郭を抽出する。得られたディジタル画像の高周波成分を強調する鮮鋭化処理を行い輪郭を強調した後に、しきい値法や微分画像の局所の最大値を順次たどっていく方法などを用いて、輪郭を抽出することができる。次に抽出されたオブジェクトが本当に診断を行う臓器や器官や構造物であるかどうか判断する。深度A1において抽出されるオブジェクトは、7つあるが、深度A2では消滅しているので、深度A1におけるオブジェクトの大きさは、A2よりも小さいことになる。平均的な肺の厚さ10〜15cmより圧倒的に小さいためこれらのオブジェクトは肺ではない。A2の脊柱はも同様に厚さが足りないため肺でないと判断される。A3では、右肺、左肺、心臓と肋骨の断面が抽出され何れもA8まで厚味を持っているが、面積と位置関係により、グレーの領域が肺と判断される。そして、画像再構成手段135は、断層面支指示データベース部134の値を使う代わりに、肺が初めに現われたA3を後胸壁厚さとみなし、A3の断層深度の断層画像を図4のように表示する。
【0046】
このように、画像処理で初期表示位置をきめるので、統計データから外れる個人差も適切に吸収できる。
【0047】
(第3の実施の形態)
実施例3について、図7を用いて説明する。図7の図1と同様な記号は同様な物であることを示している。137は、過去断層面データベースで、患者毎の出力した断層画像の深度、角度を保持する。138は、断層画像出力手段で、ネットワーク500を介して、プリンター301やストレージ302に画像を転送する。139は、断層位置記憶手段で、操作者が図4のGUIを使って、選択した断層画像の深度と角度を過去断層面データベース137に保持する働きをもつ。尚この実施例では、図4に画像転送ボタンがついているものとする。
【0048】
複数角度で撮影を行い、その撮影画像を画像保持部133に保持するところまでは、前出の実施例と同様であるので、説明は割愛する。画像再構成手段135は、初めての患者であれば、断層面指定データベース134を使い、以前撮影しその時の断層深さと、角度が過去断層面データベース部137に保持されているときは、過去断層面データベース部137から、表示すべき断層深度と角度を得、X線画像撮影装置操作・入力・表示部150に表示する。
【0049】
操作者は、操作者が図4のGUIを使って、病変がある断層画像を見つけ診断するとその画像を、プリンター301に出力したり、ストレージ302に保存する。この時、操作者は、図4の図示されていない出力ボタンを押下して、断層画像出力手段138が出力する。それと共に、断層位置記憶手段139によりその断層位置が、過去断層面データベース部137に保持される。従って、次回のこの患者の断層を行うと過去断層面データベース部137に保持されている断層面が先ず表示されて、より診断効率が上がる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状により適切な断層深度の断層画像を表示するする手段を持つために、不必要な断層面を診る必要がなく診断効率が上がるという効果がある。
【0051】
また、過去に診断した断層面の画像を出すことで、過去の病変に注意が向けられ、見落としなどのミスが防げてより診断精度が高まるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図
【図2】成人男性の断層深度と肺領域の関係
【図3】男性の年代別、胸厚別の後胸壁の厚さのテーブル
【図4】撮影後の画面表示
【図5】断層角度の定義
【図6】実施例2を説明する図
【図7】実施例3のシステム構成図
【符号の説明】
10 被験者
100 実施例1のX線撮影システム
101 実施例3のX線撮影システム
121 X線管球
126 センサ
130 X線画像処理ユニット
131 画像取り込み制御手段
132 画像処理手段
133 画像保持部
134 断層面指定データベース部
135 画像再構成手段
136 断層画像表示手段
137 過去断層面データベース部
138 断層画像出力手段
139 断層位置記憶手段
150 X線画像撮影装置操作・入力・表示手段
151 断層深度変更ボタン
152 断層角度変更ボタン
153 初期状態ボタン
301 プリンター
302 ストレージ
500 ネットワーク

Claims (18)

  1. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状によって断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  2. 請求項1のX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造が現われる最も深度の深い断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  3. 請求項1のX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造が現われる最も深度の浅い断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  4. 請求項1のX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の面積が最大となる断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  5. 請求項1のX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の厚さの中間の断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  6. 請求項1のX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造において統計的に最も病変が発生しやすい断層深度の断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のX線画像処理装置において、
    患者情報と部位情報を入力する手段と、該部位の統計的な生態的位置情報を保持する手段を持ち、該入力した患者情報と部位情報により、統計的な生態的位置情報から断層深度を求める手段を持つことを特徴とするX線画像処理装置。
  8. 請求項7のX線画像処理装置において、
    患者情報とは、性別、年齢、体厚であることを特徴とする。
  9. 請求項1〜5のX線画像処理装置において、
    撮影方法、部位情報を入力する手段と、入力した撮影方法により定まる断層角度における複数の断層画像から部位を抽出する手段と、抽出画像により診断する臓器・器官・組織・構造の厚さと深度を求める手段
    を持つことを特徴とするX線画像処理装置。
  10. 請求項1のX線画像処理装置において、
    撮影方法、部位情報を入力する手段と、入力した撮影方法により定まる断層角度における複数の断層画像から診断する臓器・器官・組織・構造と診断する臓器・器官・組織・構造内の病変を抽出する手段と、抽出画像により診断する臓器、器官、組織、構造の厚さと深度を求める手段を持ち、全角度の撮影が終了した直後に、上記断層深度と上記断層角度の断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  11. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、過去に診断、保存された診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の同一患者の断層面の断層深度、断層角度の断層画像を表示することを特徴とするX線画像処理装置。
  12. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    撮影方法毎に断層深度と断層角度をプリセットする手段を持ち、全角度の撮影が終了した直後に、撮影方法毎にプリセットされた断層深度、断層角度における断層画像を表示する事を特徴とするX線画像処理装置。
  13. 工程
    X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状より断層画像を表示する工程をもつことを特徴とするX線画像処理装置。
  14. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、過去に保存された診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の同一患者の断層面の断層深度、断層角度の断層画像を表示する工程をもつことを特徴とするX線画像処理装置。
  15. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    撮影方法毎に断層深度と断層角度をプリセットする工程を持ち、
    全角度の撮影が終了した直後に、撮影方法毎にプリセットされた断層深度、断層角度における断層画像を表示する工程を持つ事を特徴とするX線画像処理装置。
  16. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の形状より断層深度の断層画像を表示するコードを保持したことを特徴とする記録媒体。
  17. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    全角度の撮影が終了した直後に、過去に保存された診断の対象となる臓器、器官、組織、構造の同一患者の断層面の断層深度、断層角度の断層画像を表示するコードを保持したことを特徴とする記録媒体。
  18. X線発生手段及びX線検出手段を用い撮影角度を変化させながら連続的に撮影された各撮影画像を記憶する記憶手段と、該記憶された複数の画像より指定された断層位置の断層像を形成する断層像形成手段と、該形成し画像を表示する表示手段を持つX線画像処理装置において、
    撮影方法毎に断層深度と断層角度をプリセットするコードを持ち、全角度の撮影が終了した直後に、撮影方法毎にプリセットされた断層深度、断層角度における断層画像を表示するコードを保持したことを特徴とする記録媒体。
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