JP2004357474A - 屋外設置パワーコンディショナ装置 - Google Patents

屋外設置パワーコンディショナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】その内部への雨水の浸入を防止することができる、屋外設置パワーコンディショナ装置を提供する。
【解決手段】吸気口5と第1の排気口8とを有する筐体2と、筐体2内に設けられた電力変換部と、筐体2内に設けられて、吸気口5から取り入れられた気体を、電力変換部を介して第1の排気口6へ流れるように送風して電力変換部を冷却するファンと、筐体2に連結された排気路形成部材3とを備えている。また、排気路形成部材3は、第1の排気口6と連通して内部に排気路を形成すると共に、排気路内の気体を外部に排出する第2の排気口7を有している。排気路形成部材3の上面は、筐体2から離れるに従って低くなるように傾斜している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、独立した直流電源が発生する直流電力を交流電力に変換して、家庭用、事務用の一般交流負荷、または既存の商用電力系統に電力を供給する屋外設置パワーコンディショナ装置に関し、より詳しくは、屋外設置パワーコンディショナ装置の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池や燃料電池などは、二次電池などの他のエネルギー源を介在しなくても直流電源として動作し直流電力を出力するため、有害な物質を排出しないシンプルでクリーンなエネルギー源として知られている。そして、このような独立した直流電源から発生した直流電力を交流電力に変換し、一般交流負荷または既存の商用電力系統に電力を供給する装置として屋外設置パワーコンディショナ装置が用いられている。
【0003】
このようなパワーコンディショナ装置としては、特許文献1に記載されたようなものがある。特許文献1に記載された、パワーコンディショナ装置は、筐体を備え、この筐体の背面には、排気口が設けられている。排気口からは、筐体内部の電源装置を冷却した冷却風が排出される。この筐体は、外壁面に取り付けられる壁掛け板を介して取り付けられる。このとき、壁掛け板と筐体の背面との間には間隔保持片が設けられている。これにより排気口と外壁面との間に隙間を形成して、排気口が外壁に塞がれるのを防止している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−122949号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記パワーコンディショナ装置においては、冷却風を筐体の背面に設けた排気口から排出している。この排気口の周囲は外部に解放しているために、排気口から筐体の内部に雨水が浸入しやすいという問題がある。また、筐体の背面と外壁面との間に落ち葉などのゴミが堆積した場合には、排気口がゴミにより塞がれる恐れがある。
【0006】
したがって、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、排気路を確実に確保することができると共に、その内部への雨水の浸入を防止することができる、屋外設置パワーコンディショナ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に基づいた屋外設置パワーコンディショナ装置に従えば、吸気口と第1の排気口とを有する筐体と、上記筐体内に設けられた電力変換部と、上記筐体内に設けられて、上記吸気口から取り入れられた気体を、上記電力変換部を介して上記第1の排気口へ流れるように送風して上記電力変換部を冷却するファンと、上記筐体に連結された排気路形成部材とを備えている。また、上記排気路形成部材は、上記第1の排気口と連通して内部に排気路を形成すると共に、上記排気路内の気体を外部に排出する第2の排気口を有している。上記排気路形成部材の上面は、上記筐体から離れるに従って低くなるように傾斜している。
【0008】
この構成によると、排気路形成部材により、筐体に設けた第1の排気口からの排気路を確実に確保することができる。また、この排気路形成部材により、第1の排気口への雨水などの浸入を防止することができる。さらに、排気路形成部材の上面は、筐体から離れるにしたがって低くなるように傾斜している。これにより、雨水が排気路形成部材の上面に溜まらずに、速やかに筐体と反対側に流れ落ちるようにすることができる。排気路形成部材と筐体との間に繋ぎ目が存在する場合でも、繋ぎ目からの雨水の浸入を抑制することができる。これらにより、排気路を確保しながら、筐体内の電子機器を雨水から保護することができる。
【0009】
上記屋外設置パワーコンディショナ装置において好ましくは、上記第2の排気口が上記第1の排気口より下側に位置し、上記第1の排気口の下端部に沿って、上記排気路に突出する第1の止水部材が設けられている。この構成によると、暴風雨などの際に、風にあおられた雨水が第2の排気口から排気路内に浸入した場合でも、第1の止水部材により筐体内への雨水の浸入を抑制することができる。
【0010】
上記屋外設置パワーコンディショナ装置においてさらに好ましくは、上記排気路の上記第1の止水部材より下側に突出するように第2の止水部材を設け、上記第2の止水部材を、上記第1の止水部材が設けられた面に対向する面に設けている。この構成によると、第2の止水部材により、雨水が筐体内にさらに浸入しにくくなる。
【0011】
上記屋外設置パワーコンディショナ装置においてさらに好ましくは、上記第2の止水部材は、上記排気路形成部材の上面に対して略直角を成すように傾斜している。この構成によると、第1の排気口から排出された、暖かくなった空気をスムーズに排気路内に案内することができる。
【0012】
上記屋外設置パワーコンディショナ装置においてさらに好ましくは、上記第2の排気口は、上記排気路形成部材の右側面および左側面にそれぞれ設けられており、上記右側面の第2の排気口と上記第1の排気口の右端との間に形成される排気経路と、上記左側面の第2の排気口と上記第1の排気口の左端との間に形成される排気経路とを比較して、その距離が長い方の排気経路に位置する第2の止水部材の突出長さは、その距離が短い方の排気経路に位置する第2の止水部材の突出長さより長くなるように構成されている。この構成によると、第2の止水部材の排気効率に与える悪影響を最小限にしながら、筐体内への雨水の浸入を抑制することができる。
【0013】
上記屋外設置パワーコンディショナ装置においてさらに好ましくは、被着面に固定された排気路形成部材に対して上記筐体を係止することにより、上記筐体が被着面に取り付けられる。この構成によると、排気路形成部材により筐体を被着面に取り付けることができ、排気路の確保と、筐体の取り付けを同時におこなうことができる。
【0014】
上記屋外設置パワーコンディショナ装置においてさらに好ましくは、上記第1の排気口から排出された気体は、上記排気路形成部材の上面を構成する傾斜天板の下面に案内されて上記排気路の下部に導入される。この構成によると、傾斜天板により、排気をスムーズに排気路の下部に導入することができる。また、このようなガイド部材を別途設ける場合に比べて、部材点数を削減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置について、図を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、正面側から見た斜視図である。
【0016】
図1を参照して、屋外設置パワーコンディショナ装置1は、筐体としての外箱2と、外箱2の正面側に設けられている開口部を覆う蓋4と、排気路形成部材3とを備える。排気路形成部材3が建造物外壁に取付けられて、屋外設置パワーコンディショナ装置1が屋外に設置される。外箱2の底面2aには吸気口5が、外箱2の背面2bには第1の排気口6が設けられている。吸気口5は、複数列の矩形の孔により形成されている。排気路形成部材3は、外箱2の背面2b側に第1の排気口6と内部が連通するように設けられており、その両側面には上下方向に延びる長孔状の第2の排気口7が設けられている。
【0017】
図2は、図1中のII−II線上に沿った断面図である。図2を参照して、外箱2の底面2aの内部側には、吸気口5を覆うようにして防水カバー11が設けられている。防水カバー11の上面には、開口部12が設けられている。外箱2の背面2bには、防水カバー11の上方に位置するようにヒートシンク13が設けられている。ヒートシンク13内は、上下に延びる複数の羽根部21によって複数に分割されている。ヒートシンク13の前面には、太陽電池などから出力された直流電力を交流電力に変換する電力変換部14が設けられている。
【0018】
外箱2の上面2cに沿って、ファン支持部18が設けられており、その底面には孔19が複数形成されている。なお、ファン支持部18の底面は、外箱2の背面2bに向かって低くなるように傾斜している。ファン支持部18の内部は、外箱2の背面2bに設けられた第1の排気口6と連通している。ヒートシンク13に面したファン支持部18の傾斜している底面には一対のファン15a,15bが設けられており、それぞれがファン支持部18に形成された孔19と対向している。ファン15の底面には孔17が形成されている。ファン15の内部には回転羽根16が設けられており、回転羽根16はファン15内の図示しないモータと連結されている。なお、第1の排気口6は、図2において中央部から右側端部にかけて設けられており、左側端部近傍には設けられていない。
【0019】
図3は、図1中のIII−III線上に沿った断面図である。図3を参照して、防水カバー11の上面には、ヒートシンク13の下方に向って延びる吸気ガイド33が形成されている。電力変換部14の中で最も発熱するパワー素子34がヒートシンク13の表面に接するように設けられている。
【0020】
ファン支持部18の底面は傾斜しており、その底面とファン15のファン接続部分35とが当接する。ファン15は、ファン支持部18の底面前方にある凸部20をファン接続部分35にある図示しないスリット部に挿入し、ファン接続部分35の両側の下端を外箱2の背面2bにねじ36aによって止め付けることで固定されている。ねじ36aはねじ頭が外箱2の開口部31に向くように設けられている。
【0021】
ファン15内の回転羽根16は、回転羽根16の回転軸がファン支持部18の底面に直角に交わるように設けられている。ファン15内の回転羽根16が駆動されることによって、矢印46に示す方向に空気が送風される。矢印46の方向と、ファン15の回転羽根16に回転軸の方向とは一致している。ファン15によってファン支持部18内に導入された空気は矢印47に示す方向に流れて、第1の排気口6から外箱2の外部に排出される。この場合、矢印46に示す方向と矢印47に示す方向とで形成される角度αが70°となるように、ファン支持部18の底面の傾斜が形成している。これにより、外箱2の内部の空気を効率良く排気口6に送ることができる。
【0022】
外箱2の背面2bには、上部引っ掛け部37、中央部引っ掛け部40および下部ねじ止め部38が設けられている。排気路形成部材3のこれらに対応する位置にはそれぞれ、上部被係止部52、中央被係止部53および下部被係止部54が設けられている。これらを係止およびねじ止めして、外箱2を排気路形成部材3に固定する。これにより、外箱2の背面2bと排気路形成部材3の内面とで囲まれる排気路51が形成される。また、このように外箱2を排気路形成部材3に固定することで、屋外設置パワーコンディショナ装置1が暴風雨などにより排気路形成部材3から脱落することを防止できる。
【0023】
外箱2の背面2bの上部に設けられている第1の排気口6の下端部に沿って第1の止水部材8が設けられている。第1の止水部材8は、第1の排気口6の一端から他端に亙るように連なっている。また第1の止水部材8は、第1の排気口6の開口面に直角、言い換えると外箱2の背面2bに直角を成し、排気路51の内部に突出するように設けられている。
【0024】
図4は、排気路形成部材の構造を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は上面図である。排気路形成部材3の上面を構成する傾斜天板10は、排気路形成部材3の背面板3aに対して鈍角を成して傾斜するように、背面板3aの上端部を切り起こすことで構成されている。これにより、排気路形成部材3を外箱2に取り付けたとき、その上面をなす傾斜天板10の表面が、外箱2から離れるほど低くなるように傾斜する。また傾斜天板10の上端部に連続して、上部被係合部52が設けられている。
【0025】
排気路形成部材3の側面板3bおよび底面板3cは、排気路形成部材3の背面板3aの端部を直角に切り起こすことで構成されている。排気路形成部材3の両側面板3bにはそれぞれ、第2の排気口7が設けられている。排気路形成部材3の背面板3aには、第2の排気口7より上側に位置するように、第2の止水部材9が設けられている。第2の止水部材9は、排気路51に斜め下方向に向かって突出しており、傾斜天板10と直交する方向に設けられている。また、第2の止水部材9は、その突出長さが位置によって異なる。第1の排気口6が設けられていない位置に略対応する、図4(a)において左寄りの一部の突出長さが、他の部分より長くなるように構成されている。排気路形成部材3の背面板3aには中央被係合部53が設けられ、底面板3cには下部被係合部54が設けられている。
【0026】
図5は、本実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置を用いたシステムの回路図である。図5を用いて、屋外設置パワーコンディショナ装置を用いたシステムについて簡単に説明する。
【0027】
図5を参照して、電力変換部14が外箱2の内部に設けられている。電力変換部14は、スイッチング素子などの主回路部品、およびマイコンなどの制御回路部品から構成されている。電力変換部14には、外部の直流電源55、商用電力系統57および家庭内電気負荷56からの配線が接続されている。
【0028】
このように構成された屋外設置パワーコンディショナ装置を用いたシステムでは、直流電源55から出力された直流電力を、電力変換部14を介して周波数50/60Hzの交流電力に変換することができる。そしてその交流電力を商用電力系統57または家庭内電気負荷56に供給することができる。
【0029】
図6は、図1中のVI−VI線上に沿った断面図である。図6を用いて、屋外設置パワーコンディショナ装置1の冷却構造について説明する。
【0030】
防水カバー11は断面が長方形の箱型形状を有しており、ヒートシンク13の下方近傍に位置するように開口部12が形成されている。また、吸気口5には、外箱2の内部側に向けて傾斜板5aが形成されており、これにより暴風雨時などに吸気口5から外箱2内に雨水が浸入することを防止することができる。
【0031】
ファン15内の回転羽根16を駆動させることによって、外部の冷たい空気が、吸気口5から外箱2の内部に取り入れられる。取り入れられた空気は防水カバー11の内部に形成された空間を通り開口部12から排出される。このとき空気は、防水カバー11に形成された吸気ガイド33に案内されて、ヒートシンク13内に形成された空間63へと進む。
【0032】
空間63はヒートシンク13内に形成された上下に延びる羽根部21(図2を参照)によって複数に分かれており、空気はこの各々の空間63を通過する。パワー素子34で発生する熱はヒートシンク13の羽根部21に伝導している。ヒートシンク13内の羽根部21に接触しながら冷たい空気が通過することによって、その羽根部21の熱が奪われる。その結果、電力変換部14は冷却されることとなる。
【0033】
ヒートシンク13内の空間63を通過するときに羽根部21との熱交換で熱せられた空気は、ヒートシンク13の上方に排出される。この空気はファン15に吸い込まれて、ファン15の孔17およびファン支持部18の孔19を通過する。そして、ファン支持部18内の空間64に導かれたのち、第1の排気口6から排出される。このとき、ファン15を通過した空気は回転羽根16の軸方向に沿って進む。上述のようにファン15は傾斜して設けられているため、角度αが70°の場合ではファン支持部18の上面に当たった空気の約60%が、第1の排気口6側の矢印67に示す方向に流れ、残りの約40%が第1の排気口6とは反対側の矢印66に示す方向に流れてファン支持部18内を循環する。これにより、外箱2内部の空気を効率良く第1の排気口6に送ることができる。
【0034】
第1の排気口6から排出された空気は、矢印で示すように、傾斜天板10の下面に沿って進み、排気路51の下方に導かれる。そして、第1の止水部材8および第2の止水部材9が突出していることで屈曲した排気路51を経て、第2の排気口7から屋外設置パワーコンディショナ装置1の外部に排出される。第2の止水部材9は、傾斜天板10の下面と直交する方向に設けられているので、傾斜天板10に案内された空気をスムーズに流通させることができる。このように、傾斜天板10、第1の止水部材8および第2の止水部材9が、排気路51において、空気を導く排気ガイドの役割を果たす。
【0035】
排気路51は、排気路形成部材3および外箱2の背面2bにより囲まれて形成されるので、屋外設置パワーコンディショナ装置1施工時の施工不良や、取り付け後のゴミの堆積などの外的要因などに影響されることなく、排気路51が確実に確保される。このように、屋外設置パワーコンディショナ装置1内で冷却用の空気を効率良く循環させ電力変換部14の強制空冷を行なうことにより、電力変換部14の温度上昇を抑えることができる。
【0036】
図7は、屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、背面側から見た斜視図である。図7を参照して、屋外設置パワーコンディショナ装置1は、排気路形成部材3を建築物の外壁に取り付けることで、屋外に設置される。このように、排気路形成部材3は、取付け板としての役割を果たす。外箱2に設けられた第1の排気口6は、この排気路形成部材3に覆われる。これにより雨水が第1の排気口6から外箱2の内部に浸入するのを防いでいる。
【0037】
また、排気路形成部材3の上面が、外箱2から離れるにしたがって、言い換えると、屋外設置パワーコンディショナ装置が取り付けられた外壁に近づくにしたがって、低くなるように傾斜している。豪雨時などにおいても、雨水が傾斜天板10の上面に溜まることなく外壁側に流れ落ちる。これにより、図2および図6で示す、上部引っ掛け部37と上部被係合部52との隙間から、屋外設置パワーコンディショナ装置1の内部に雨水が浸入するのを防止することができる。
【0038】
図7を参照して、左側面に位置する第2の排気口7aと第1の排気口6との間の最短の排気経路は、この第2の排気口7aと、第1の排気口6の左側端部との間に形成される。同様に、右側面に位置する第2の排気口7bと第1の排気口6との間に形成される最短の排気径路は、この第2の排気口7bと第1の排気口6の右側端部との間に形成される。ここで、第2の排気口7は、第1の排気口6より下側に位置している。
【0039】
嵐のような烈風が吹く暴風雨を想定すると、下側に位置する第2の排気口7から排気路51内に浸入した雨水が、第1の排気口6から外箱2の内部に浸入することがあり得る。このとき図7において右側の第2の排気口7bから第1の排気口6への排気経路の方が、左側の第2の排気口7aからの排気経路より長いために、雨水の浸入角度が浅くなる。また、第1の止水部材8は、第1の排気口6が形成されていない、図7において右側の部分には設けられていない。これらの要因により、右側面の第2の排気口7bからの雨水の浸入の可能性が高まる。
【0040】
本実施の形態では、このような状況でも防水性を維持するため、右側面に位置する第2の排気口7bと第1の排気口6との間に形成される直線的な雨水の浸入経路を塞ぐように、ここに位置する第2の止水部材9の突出長さを長くしている。これにより、いずれの第2の排気口7から内部を覗いても、第1の排気口6は見えない。
【0041】
このように構成することで、たとえば雨水が地面に当たって上方に跳ね返り、第2の排気口7から内部に浸入したとしても、第1の止水部材8および第2の止水部材9により第1の排気口6への雨水の浸入を防止することができる。同時に、必要に応じて第2の止水部材9の長さを設定しているので、排気路51における第2の止水部材9の排気効率への悪影響を最小限にすることができる。
【0042】
次に、上記の実施の形態の屋外設置パワーコンディショナ装置の効果をさらに明確にするため、屋外設置パワーコンディショナ装置の比較例について説明する。図8は比較例の屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、正面側から見た斜視図、図9は、図8中のIX−IX線上に沿った断面図である。これらの図において、上記実施の形態に対応する部材には同一の参照番号を付している。
【0043】
この比較例においては、排気路形成部材3の上面を水平に構成している。また、第1の排気口6から排出された空気を排気路51の下部にスムーズに導くために、外箱2の背面2bに排気ガイド39aを取り付けている。
【0044】
このように構成した場合には、排気路形成部材3の上面を水平にしているために、豪雨などの場合には、その上面に雨が溜まる可能性がある。その場合には、上部引っ掛け部37と上部被係合部52との間から、その雨水が排気路51の内部に浸入する恐れがある。この浸入した雨水が、さらに第2の排気口7からの風にあおられて、第1の排気口6を経由して外箱2の内部に浸入する恐れがある。
【0045】
これに対し、上記実施の形態においては、排気路形成部材3の上面を、外箱2から離れるにしたがって低くなるように傾斜させている。これにより、排気路形成部材3の上面を構成する傾斜天板10上には雨水が溜まらず、外箱2と反対側に流れ落ちる。これにより、上部引っ掛け部37と上部被係合部52との間、すなわち外箱2と排気路形成部材3の接続部の隙間から雨水が内部に浸入することを防止することができる。
【0046】
また、比較例においては、第1の排気口6の正面に排気ガイド39aを設けている。これに対し、本実施の形態においては、排気路形成部材3の上面を構成する傾斜天板10を上記のように傾斜させたので、この傾斜天板10の下面により第1の排気口6から排出された空気を排気路51の下部に案内している。これにより、比較例の場合より部材点数を少なくすることができる。
【0047】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に従えば、屋外設置パワーコンディショナ装置の内部に取り込んだ空気を効率良く排気することができると共に、暴風雨時などにおいても、雨水が排気口から内部に浸入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、正面側から見た斜視図である。
【図2】この発明に基づいた実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、図1中のII−II線上に沿った断面図である。
【図3】この発明に基づいた実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、図1中のIII−III線上に沿った断面図である。
【図4】この発明に基づいた実施の形態における排気路形成部材の構造を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は上面図である。
【図5】この発明に基づいた実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置を用いたシステムの回路図である。
【図6】この発明に基づいた実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、図1中のVI−VI線上に沿った断面図である。
【図7】この発明に基づいた実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、背面側から見た斜視図である。
【図8】比較例の屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、正面側から見た斜視図である。
【図9】比較例の屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、図8中のIX−IX線上に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 屋外設置パワーコンディショナ装置、2 外箱(筐体)、3 排気路形成部材、5 吸気口、6 排気口、7 第2の排気口、8 第1の止水部材、9 第2の止水部材、10 傾斜天板、14 電力変換部、15 ファン、51 排気路。

Claims (7)

  1. 吸気口と第1の排気口とを有する筐体と、
    前記筐体内に設けられた電力変換部と、
    前記筐体内に設けられて、前記吸気口から取り入れられた気体を、前記電力変換部を介して前記第1の排気口へ流れるように送風して前記電力変換部を冷却するファンと、
    前記筐体に連結された排気路形成部材とを備え、
    前記排気路形成部材は、前記第1の排気口と連通して内部に排気路を形成すると共に、前記排気路内の気体を外部に排出する第2の排気口を有し、
    前記排気路形成部材の上面は、前記筐体から離れるに従って低くなるように傾斜している、屋外設置パワーコンディショナ装置。
  2. 前記第2の排気口は前記第1の排気口より下側に位置し、
    前記第1の排気口の下端部に沿って、前記排気路に突出する第1の止水部材が設けられている、請求項1に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。
  3. 前記排気路の前記第1の止水部材より下側に突出するように第2の止水部材が設けられ、
    前記第2の止水部材は、前記第1の止水部材が設けられた面に対向する面に設けられている、請求項2に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。
  4. 前記第2の止水部材は、前記排気路形成部材の上面に対して略直角を成すように傾斜している、請求項3に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。
  5. 前記第2の排気口は、前記排気路形成部材の右側面および左側面にそれぞれ設けられており、
    前記右側面の第2の排気口と前記第1の排気口の右端との間に形成される排気経路と、前記左側面の第2の排気口と前記第1の排気口の左端との間に形成される排気経路とを比較して、その距離が長い方の排気経路に位置する第2の止水部材の突出長さは、その距離が短い方の排気経路に位置する第2の止水部材の突出長さより長くなるように構成されている、請求項3または4に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。
  6. 被着面に固定された排気路形成部材に対して前記筐体を係止することにより、筐体が被着面に取り付けられる、請求項1から5のいずれかに記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。
  7. 前記第1の排気口から排出された気体は、前記排気路形成部材の上面を構成する傾斜天板の下面に案内されて前記排気路の下部に導入される、請求項1から6のいずれかに記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。
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