JP2004356756A - 電話発信時に音声広告を配信する音声広告配信方法、これを実現するための音声広告配信システム - Google Patents
電話発信時に音声広告を配信する音声広告配信方法、これを実現するための音声広告配信システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送り、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる音声広告配信方法及び音声広告配信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するために、インターネット網を介して通話するインターネット電話機に標準のリングバックトーンを提供するターミナルアダプタへ音声広告データを配信する音声広告データ配信手順と、前記インターネット電話機の発信時に、該インターネット電話機へ前記標準のリングバックトーンに替えて前記音声広告データを出力する音声出力手順とを有する構成とされる。
【選択図】 図1
【解決手段】上記課題を解決するために、インターネット網を介して通話するインターネット電話機に標準のリングバックトーンを提供するターミナルアダプタへ音声広告データを配信する音声広告データ配信手順と、前記インターネット電話機の発信時に、該インターネット電話機へ前記標準のリングバックトーンに替えて前記音声広告データを出力する音声出力手順とを有する構成とされる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット電話機による音声広告配信方法及び音声広告配信システムに関し、特に電話発信時に出力されるリングバックトーンに替えて音声広告を配信する音声広告配信方法及び音声広告配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にインターネット網を介して情報の送受信を行う場合、インターネットに接続されるPC等の端末は映像表示手段を備え、その表示手段に情報を表示させて情報の閲覧を行う。このような映像表示を伴う通信システムにおいては、その通信システムのサービスの利用開始時、或いは利用時間を通じて表示装置の画面に広告画像を配してユーザに広告情報を提供することが行われている。このことは表示画面上に同時に種々の情報を表示できるという表示装置の持つ利点を利用するものである。
【0003】
ところで、近年、電話による通信システムにおいて、一般回線による電話と同様に通話可能なインターネット電話の普及が顕著である。これはインタネット電話がすでに確立しているインターネット網上で音声信号を送受信するシステムであり、インターネット電話サービスの事業への参入が容易であり、ユーザ側にとっても低い料金で利用できるという利点によるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記一般回線網での所定の電話が発信先と接続されている場合、その所定の電話に音声による広告を提供することは通話の障害にもなり、一般電話網の電話に音声広告を提供することは実現されていない。
【0005】
しかしながら、電話のユーザに対して何らかの音声による広告を提供することができれば、広告事業として新たな分野が開拓でき、通話システムのより有効的な活用が可能となる。
【0006】
そこで、本発明者は電話システムにおいて、インターネットの持つデジタルデータの送受信機能に着目し、インターネット電話に音声広告を配信するシステムの開発を行ってきた。そして、鋭意研究の結果、ユーザの利用時の通話に支障を生じない態様でユーザに音声広告を提供することのできるシステムに到達した。本発明は、以下に述べるように、電話の発信時にユーザが必ず聞くリングバックトーンを音声広告に替えることにより音声広告の提供を実現した。
【0007】
一般回線により電話やインターネット電話において、電話発信時においては、電話発信者は通話が成立するまでリングバックトーン(以下、略して「RBT」という。)と呼ばれる発信音を聞くようになっている。リングバックトーンは、例えば、一般電話の場合は発信側の交換機より発せられ、また、インターネット電話の場合は、多くの場合、発信側のターミナルアダプタ(TA)から発せられることが多い。このリングバックトーンは、通常、電話の呼出音を連想させるような音であり、発信者はこれを聞くことにより、電話発信時から着信時までの間、相手側の電話の呼び出している状態であることを知ることができる。
【0008】
リングバックトーンは、従来の一般電話やインターネット電話においては、発信者が必ず聞くように設定されている音である。しかしながら、このリングバックトーンの音は、上述のように、発信側の交換機や、発信者側のターミナルアダプタからの発信音を聞いているのであって、相手側の電話機の呼び出し音を直接に聞いているわけではない。したがって、リングバックトーンの機能としては、電話の発信者側が発信から着信のまでの間、相手側の電話が呼び出し中である情報を表わしていればよいのであって、必ずしも電話の呼出音に類似させる必要はない。
【0009】
そこで、通話に際し、誰もが聞くこととなるリングバックトーンを送信している時間を利用することができれば、電話システムが一層の有効に利用されることとなる。
【0010】
本発明は、上記点に着目してなされたものであり、電話利用者が必ず聞くリングバックトーンに替えて音声による広告を配信することにより、電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送り、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる音声広告配信方法及び音声広告配信システムを提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、通話の開始に先立ち誰もが聞くリングバックトーンの音声信号に替えて広告などの音声情報を送信するようにして上記課題を解決するものである。
【0012】
先ず、本願発明の利用するリングバックトーンを利用して音声広告を送信するする技術の概要をインターネット電話に適用する場合について説明する。
【0013】
電話発信時においては、一般電話、インターネット電話においても電話の発信者は通話が成立するまでの間、通常リングバックトーン(以下:RBT)すなわち発信音を聞く事になっている。このリングバックトーンは一般電話の場合は発信側の交換機から、インターネット電話において多くの場合発信側のターミナルアダプタ(以下:TA)より発せられる。(但し、システム方式により異なる場合もあり。)
インターネット電話において、電話発信時から着信までの間に標準のリングバックトーンの替わりに電話の発信者に音声広告を配信する場合、発信側のターミナルアダプタに内蔵されたメモリに音声広告情報を配信して行う。この音声情報の配信はインターネットに接続される音声広告配信サーバーをターミナルアダプタに接続して行う。この音声広告配信サーバーとは、インターネット経由で接続されており、音声広告配信サーバー側では常に管理者が新しい広告内容を更新する。
【0014】
インターネット電話におけるTAからの音声広告配信を行うに当たってはインターネット電話のプロトコル、主にMGCP,H.323,SIPなど形式が異なったとしてもインターネット電話のシステムに影響を与えない。また、近年はインターネット電話サーバ、およびターミナルアダプタの製造メーカーが異なり混在した場合においてもほぼインターネット電話が使用可能になった現状がある。これらはインターネット電話同士間で行われている通信プロトコルが厳密に互いに成り立っているためである。従って、本発明の導入にあたり、特にインターネット電話市場においてはプロトコルを意識しない為、どのような通信システムにおいても応用が可能である。
【0015】
例えば、リングバックトーンに音声広告を使用することに同意したユーザは、本発明の広告配信サーバーの管理運営元である管理会社と契約し、広告主から広告収入を得る事を可能とする。管理会社は、ユーザ側のターミナルアダプタのメモリに対し、音声広告の音源をネットワーク経由で送信する。これによりユーザは、電話発信毎に広告を試聴する事になる。
【0016】
管理会社は、ユーザのメリットとして、広告料により通話料が安くなったり、例えば試聴した回数によりポイントがたまり商品がもらえるなどの特典を与える様にする。管理会社は、契約者が広告を何回聞いたかによって特典を設ける構造にしておく事により無駄のない広告効果が期待できる。契約者の電話発信数すなわち広告の試聴回数はターミナルアダプタで判断する事が可能である。
【0017】
以下、前述の本発明の課題を解決するための手段を示す。
【0018】
本発明の請求項1の発明は、インターネット網を介して通話するインターネット電話機に標準のリングバックトーンを提供するターミナルアダプタへ音声広告データを配信する音声広告データ配信手順と、前記インターネット電話機の発信時に、該インターネット電話機へ前記標準のリングバックトーンに替えて前記音声広告データを出力する音声出力手順とを有することを特徴とするインターネット電話における音声広告配信方法である。
【0019】
請求項2の発明は、インターネット網を介して通話するインターネット電話機と、前記インターネット網に接続され、該インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーと、前記インターネット網に接続され、前記音声広告配信サーバーより配信された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する前記ターミナルアダプタとを有することを特徴とするインターネット電話における音声広告配信システムである。
【0020】
請求項3の発明は、前記音声広告配信サーバーが、前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手段と、インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手段と、前記インターネット電話機のターミナルアダプタからの発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手段から該当する音声広告データを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のインターネット電話における音声広告配信システムである。
【0021】
請求項4の発明は、前記ターミナルアダプタが、インターネット電話での処理を制御するVoIPモジュールと、前記音声広告配信サーバーより配信された音声広告データを保持するメモリ部と、前記VoIPモジュールからリングバックトーン出力要求を認識して、前記メモリ部に保持された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する音声提供部とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載のインターネット電話における音声広告配信システムである。
【0022】
請求項5の発明は、インターネット網に接続され、インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーであって、前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手段と、インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手段と、前記インターネット電話機のターミナルアダプタからの発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手段から該当する音声広告データを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手段とを有することを特徴とする音声広告を配信するための音声広告配信サーバーである。
【0023】
請求項6の発明は、インターネット網、及びインターネット電話機に接続され、音声広告配信サーバーから配信された音声広告データをインターネット電話機に提供するターミナルアダプタであって、インターネット電話での処理を制御するVoIPモジュールと、前記音声広告配信サーバーより配信された音声広告データを保持するメモリ部と、前記VoIPモジュールからリングバックトーン出力要求を認識して、前記メモリ部に保持された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する音声提供部とを有することを特徴とする音声広告を配信するためのターミナルアダプタである。
【0024】
また、上記課題を解決するため、本発明は、音声広告配信サーバーによる処理をコンピュータに行なわせるためのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体とすることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をより詳細に説明するために図面を参照して具体的な実施の形態を説明する。図1は、本発明のインターネット電話を利用する音声広告配信システムの概要を説明する図である。本実施形態の音声広告配信システム3は、インターネット網100を介して、他のインターネット電話機1と接続して通信を行うインターネット電話機(IP電話)1と、ターミナルアダプタ10を介してインターネット電話機1に音声での広告を配信する広告配信サーバー2と、発信側のインターネット電話機1に接続され、インターネット電話機1に音声広告を記録し、提供するターミナルアダプタ(TA)10とで構成される。複数のインターネット電話機1と広告配信サーバー2とは、インターネット網100を介して接続される。
【0026】
広告配信サーバー2は、発信側のインターネット電話機1からの接続要求に応じて、ターミナルアダプタ10に接続要求のあったインターネット電話機1に対応する音声広告信号を提供する。
【0027】
ターミナルアダプタ10は、着信側、発信側のインターネット電話1を相互に通話可能にするために、アナログ信号とデジタル信号とを変換し、また、発呼、着信及び回線接続の制御などを行う。ターミナルアダプタ10は、広告配信サーバー2からの音声広告信号を受信すると、発信側のインターネット電話機1に標準時に提供するリングバックトーンの代わりに、音声広告信号に基づいて合成された音声信号を提供する。
【0028】
次に、ターミナルアダプタ10の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態におけるターミナルアダプタのブロック構成図である。図2において、ターミナルアダプタ10は、VoIPモジュール11、音声合成部12及びメモリ部13を有している。ここで、VoIPモジュール11とは、インターネット電話での処理を行うためのモジュールであり、この中に格納されたプログラム11aにはVoIPモジュール11がリングバックトーンを出力する際、音声合成部12が音声認識し、合成するためのプログラムと、音声広告を広告配信サーバーから受信し、メモリ部13を書きかえるためのプログラムとを有している。メモリ部13は、広告配信サーバー2より受信した広告データを格納する。さらに音声合成部12は、メモリ部13の広告データを音声化する機能を有する。
【0029】
次に、広告配信サーバー2の構成について説明する。図3は、本発明の実施形態における広告配信サーバーのブロック構成図である。広告配信サーバー2は、インターネット網100に接続されるデータ受信部21aとデータ送信部21bからなるインターフェース部21、関連データベース22、データ処理部23、広告ファイル格納部24、表示制御部25、インストーラ26、外部記録媒体27を有している。
【0030】
関連データベース22は、広告配信サービスを受けるユーザに関するデータベース、各ユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10に関する情報など、ユーザと各ユーザに配信する広告ファイルを関連付けるためのデータなどが格納される。
【0031】
データ処理部23は、広告配信サーバー2が扱うデータの処理を実行する演算装置を備え、インターフェース部21から入力されるデータに基づき各種処理を実行する。広告ファイル格納部24は、インターネット電話の加入者に配信する音声広告に関する種々のデータファイル24aを格納するもので、広告配信元より提供されるデータが格納される。このデータとしては、例えば、商品名の音声出力であったり、コマーシャルソング、ヒットチャート上位の曲であったり、あるいは商品やサービスをイメージさせるための音楽情報であってもよい。
【0032】
表示制御部25は、広告配信サーバー2の各種動作状況を表示装置に表示させるための制御を行う。インストーラ26は、データ送信部よりユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10に広告データを配信するための処理を行うプログラムを有している。また、必要に応じて、CD−ROMなどの外部記憶媒体27を読み出し或いは書き込むドライバ(図示せず)を備えている。
【0033】
次に、音声広告配信システム3での広告配信処理の手順について説明する。本実施例の広告配信サーバー2は、ユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10からの要求信号(イベント信号)に基づいて、ターミナルアダプタ10のメモリ部13に標準として備えられているリングバックトーンに加えて音声広告データを記憶させる。ターミナルアダプタ10の音声合成部12は、メモリ部13の音声広告データを、VoIPモジュール11のプログラム11aにより、標準のリングバックトーンに替えて広告配信サーバー2より配信される音声広告データに基づいて、音声信号を合成する。音声合成部12は、合成された音声信号をインターネット電話機1に提供する。インターネット電話機1では、他のインターネット電話機1と接続されるまでの間、ターミナルアダプタ10から提供された音声信号が標準のリングバックトーンの代わりに出力される。
【0034】
次に、本実施例による音声広告配信システム3において、ユーザが通話開始時に音声広告を聞くに至る電話発信側での処理について説明する。図4は、ユーザが通話開始時に音声広告を聞くに至る電話発信側での処理を示すフローチャート図である。尚、ここでは、インターネット電話機1のターミナルアダプタ10には、既に広告配信サーバー2より特定の音声広告データがメモリ部13に配信され、VoIPモジュール11には、音声を合成するためのプログラム11aがインストールされているものとする。
【0035】
先ず、インターネット電話機1を使用して通話を開始する場合、発信者は相手が通話可能な状態であるかを確認する(ステップS1)。次に、発信者は所定の電話番号をプッシュする(ステップS2)。電話番号を入力し終えた段階で、ターミナルアダプタ10は、標準のリングバックトーンに替えて配信された音声広告情報を出力し、発信者側のインターネット電話機1に送信する(ステップS3)。したがって、この状態においては、発信者は標準のリングバックトーンではなく、例えば、コマーシャルソングのような音声広告情報を聞いていることとなる。
【0036】
ターミナルアダプタ10において、通話相手のインターネット電話機1と着信して通話が確立したか否かが判断される(ステップS4)。ここで、通話確立がなされなければ、ターミナルアダプタは音声広告を出力し続ける。そして、通話が確立すれば、ターミナルアダプタの音声広告の出力は停止し、この処理は終了する。
【0037】
このように、音声広告配信システム3によれば、通話開始時における相手の電話番号の入力終了時から相手の着信時までの間を利用して音声広告を出力し、発信者に聞かせるようにしたものであり、着信後の通話中に音声広告を送信するものではないため、通話の障害となることはない。また、通話が確立する前の時間帯を使用するものであり、音声広告を聞いている間の通話料金は発生しない。尚、後述するように、音声広告配信システム3において電話使用時に音声広告を聞くこととなるユーザは、本発明による広告配信サーバーを運営する管理会社との契約が必要な場合もあり、また、ターミナルアダプタ10は、例えばメモリの容量等、上記処理が実行可能な機能を備えていれば適用可能である。
【0038】
次に、図4に示す処理においてターミナルアダプタ10で実行される処理について説明する。図5は、ターミナルアダプタで行われる処理を示すフローチャート図である。図5において、先ず、VoIPモジュール11は、発信者がインターネット電話機1で通話番号を入力することにより発呼される発信信号を受信する(ステップS11)。VoIPモジュール11は、発信信号の受信によりリングバックトーン発信信号を音声合成部12に出力する(ステップS12)。音声合成部12は、リングバックトーン発信信号を受信して音声認識を行う(ステップS13)。音声合成部12は、メモリ部13から所定の広告ファイルを読み出し、インターネット電話機1に出力する(ステップS14)。
【0039】
以上の処理により、ターミナルアダプタ10は、インターネット電話機1からの発信信号に基づいて、インターネット電話機1に音声広告ファイルを出力することができる。
【0040】
次に、広告配信サーバー2で実行される処理について説明する。図6は、広告配信サーバーで行われる処理を示すフローチャート図である。図6において、先ず、広告配信サーバー2におけるインターフェース部21のデータ受信部21aは、インターネット電話機1に接続されたターミナルアダプタ10から広告データを受信したい旨の要求を受信する(ステップS21)。データ処理部23は、どのユーザのターミナルアダプタ10からの要求かを認識する(ステップS22)。データ処理部23は、関連付DB22を参照してユーザに対応する広告ファイル24aを検索する(ステップS23)。データ送信部21bは、検索された広告ファイルの要求を送信したターミナルアダプタ10へ送信する(ステップS24)。
【0041】
以上の処理により、広告配信サーバー2は、インターネット電話機1に接続されたターミナルアダプタ10からの要求に応じて、対応する広告ファイルを検索し、そのターミナルアダプタ10に検索した広告ファイルを送信することができ、ユーザに対応したターミナルアダプタ10に広告ファイルを格納させることができる。
【0042】
次に、ユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10から広告配信サーバー2にイベント送信を行い、広告配信サーバー2が音声広告データを配信する手順について説明する。なお、音声広告データが配信されるユーザは、広告配信サーバー2を運営管理する管理会社との間で標準のリングバックトーンに替えて音声広告を聞くことについて事前の契約が成立しているものとする。
【0043】
図7は、広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。図6において、ターミナルアダプタ側から広告配信サーバー2に対してイベントを送信し、これにより広告配信サーバー2がターミナルアダプタ10に音声広告データを送信する例を示す。
(1)先ず、ターミナルアダプタ10から広告データを受信したい旨の信号を広告配信サーバー2に送信(=イベント発生)する(ステップS31)。
【0044】
この信号を送信するタイミングとしては、タイマー式に一定時刻になると信号を送信する方法や、電話発信時のタイミングなどが考えられる。
(2)広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10からの信号を受信し、どのユーザのターミナルアダプタからの信号かを識別する為の認証を行う。認証後、送信する広告データを自己が備える広告ファイル格納部34に格納されている広告ファイル34aを検索する。予め音声広告配信システム3の運営者はユーザである広告配信契約者に対し、どのジャンルの広告を希望するのか確認する(ステップS32)。
(3)所定の広告データが検索されると、広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10に対して広告データを送信する(ステップS34)。
【0045】
なお、配信する広告データは適宜定期的に変更、あるいは更新するようにする。広告データを送信する通信プロトコルはFTPなどが考えられるが、セキュリティを考慮した上でプロトコルを決めるのが望ましい。
(4)ターミナルアダプタ10は、受信した広告データをメモリ部13に書き込む(ステップS35)。
(5)ターミナルアダプタ10は、広告配信サーバー2に対し広告データの書き込み完了の信号を送信する(ステップS36)。
【0046】
なお、広告データが大きい場合、複数ある場合などは上記(3)から(5)を繰り返す。
【0047】
このように、広告配信サーバー2から、ターミナルアダプタ10のイベント発生情報に基づいて、インターネット電話機1のユーザに対応した広告データをターミナルアダプタ10に送信することができ、ターミナルアダプタ10で予め複数の広告データを格納することができる。これにより、インターネット電話機1のユーザに通話開始時にリングバックトーンに替えて音声広告信号を提供することができる。
【0048】
次に、広告配信サーバー2からユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10にイベント送信を行い、広告配信サーバー2が音声広告データを配信する手順について説明する。なお、上記図7の説明と同様に、ユーザは音声広告を聞くことについて事前の契約が成立しているものとする。
【0049】
図8は、広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。図8において、広告配信サーバー2側からターミナルアダプタ10に対してイベントを送信し、これにより広告配信サーバー2がターミナルアダプタ10に音声広告データを送信する例を示す。
(1)先ず、広告配信サーバー2から広告データを送信したい旨の信号をターミナルアダプタ10に送信(=イベント発生)する(ステップS41)。
【0050】
この信号を送信するタイミングとしては、タイマー式に一定時刻になると信号を送信する方法や、電話発信時のタイミングなどが考えられる。
(2)ターミナルアダプタ10は、広告データを受信可能か否かの旨の信号を広告配信サーバー2に送信する(ステップS42)。
(3)広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10から広告データを受信可能か否かの旨の信号を受信し、どのユーザのターミナルアダプタからの信号かを識別する為の認証を行う。認証後、送信する広告データを自己が備える広告ファイル格納部34に格納されている広告ファイル34aを検索する。予め音声広告配信システム3の運営者はユーザである広告配信契約者に対し、どのジャンルの広告を希望するのか確認する(ステップS43)。
(4)所定の広告データが検索されると、広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10に対して広告データを送信する(ステップS44)。
【0051】
なお、配信する広告データは適宜定期的に変更、あるいは更新するようにする。広告データを送信する通信プロトコルはFTPなどが考えられるが、セキュリティを考慮した上でプロトコルを決めるのが望ましい。
(5)ターミナルアダプタ10は、受信した広告データをメモリ13に書き込む(ステップS45)。
(6)ターミナルアダプタ10は、広告配信サーバー2に対し広告データの書き込み完了の信号を送信する(ステップS46)。
【0052】
なお、広告データが大きい場合、複数ある場合などは上記(4)から(6)を繰り返す。
【0053】
このように、広告配信サーバー2では、ターミナルアダプタ10から受信可能か否かの旨の信号を受信し、その信号に基づいてインターネット電話機1のユーザに対応した広告データをターミナルアダプタ10に送信することができ、ターミナルアダプタ10で予め複数の広告データを格納することができる。これにより、インターネット電話機1のユーザへ通話開始時にリングバックトーンに替えて音声広告信号を提供することができる。
【0054】
次に、広告配信サーバー2の関連付DB22に格納されるテーブルについて説明する。図9は、関連付DBに格納されるテーブルを示す図である。図9において、広告配信サーバー2の関連付DB22に格納されるテーブル220には、広告配信サービスに加入しているユーザのターミナルアダプタの情報(ユーザ情報)と、そのユーザに配信する広告ファイル情報(配信する広告ファイル)が関連付けされている。例えば、テーブル220には、ユーザー情報「ユーザー1」に対して、配信する広告ファイル「広告0001」、「広告0003」とが格納されている。広告配信を行う場合、広告配信サーバー2のデータ処理部33が、このテーブル220に基づいて、どのユーザにどの広告を配信するかを認識し、広告ファイル格納部24の広告ファイル24aを取得し、ユーザのターミナルアダプタ10にデータ送信をおこなう。
【0055】
以上説明したように、本発明の電話発信時における音声広告配信システム3においては、インターネット電話機1のユーザが電話発信時に音声広告を聞くようにするサービスを行う音声広告配信システム3であるが、広告配信サービスを運営管理する管理会社は、広告の配信を望む事業者である広告主との広告配信契約を行うとともに、インターネット電話機1のユーザとも発信時に音声広告を聞いてもらう契約を結ぶ。
【0056】
この広告配信サービスを行う管理会社は広告主より広告配信に伴う手数料を得て、運営を行う。一方、インターネットネット電話機1のユーザに対しては音声広告を聞いてもらう代償として、例えば、通話料金等の割引サービスを提供する。この場合、管理会社がインターネット電話サービスを提供するインターネット電話事業者と異なる場合には、これらとの間の契約が必要となる。
【0057】
また、管理会社は、ユーザのメリットとして、広告料により通話料が安くなったり、例えば試聴した回数によりポイントがたまり商品がもらえるなどの特典を与える様にする。管理会社は、契約者が広告を何回聞いたかによって特典を設ける構造にしておく事により無駄のない広告効果が期待できる。尚、契約者の電話発信数すなわち広告の試聴回数はターミナルアダプタ10で判断する事が可能である。
【0058】
以上のように、本実施例による電話発信時における音声広告配信システム3によれば、電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送るようにしたもので、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる。
【0059】
また、本発明の音声広告配信システム3によれば、ターミナルアダプタ10に内蔵されたメモリ部13にインターネット網100を経由して定期的に音声広告の内容を、インターネット網100を経由して配信することができ、多数の広告主体のニーズにも応えることができる。
【0060】
また、本発明の音声広告配信システム3においては、インターネット電話事業者が提供するインターネット電話のプロトコルが異なった場合でも、独自規格のプロトコルの使用ではなく、ターミナルアダプタ10の音声合成部12に接続されたメモリ部13の記憶データと、VoIPモジュール11のプログラム11aの変更で対応することができるため既存システムへの導入を容易に行うことができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したところから明らかなように、本発明の音声広告配信方法によれば、電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送るため、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる。
【0062】
また、本発明の音声広告配信システムによれば、ターミナルアダプタに内蔵されたメモリにインターネット網を経由して定期的に音声広告の内容を、インターネット網を介して配信することができ、多数の広告主体のニーズにも応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターネット電話を利用する音声広告配信システムの概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態におけるターミナルアダプタのブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態における広告配信サーバーのブロック構成図である。
【図4】ユーザが通話開始時に音声広告を聞くに至る電話発信側での処理を示すフローチャート図である。
【図5】ターミナルアダプタで行われる処理を示すフローチャート図である。
【図6】広告配信サーバーで行われる処理を示すフローチャート図である。
【図7】広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。
【図8】広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。
【図9】関連付DBに格納されるテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 インターネット電話機
2 広告配信サーバー
3 音声広告配信システム
10 ターミナルアダプタ
11 VoIPモジュール
12 音声合成部
13 メモリ部
21 インターフェース部
22 関連付データベース
23 データ処理部
24 広告フィアル格納部
25 表示制御処理部
26 インストーラ
27 記録媒体
100 インターネット網
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット電話機による音声広告配信方法及び音声広告配信システムに関し、特に電話発信時に出力されるリングバックトーンに替えて音声広告を配信する音声広告配信方法及び音声広告配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にインターネット網を介して情報の送受信を行う場合、インターネットに接続されるPC等の端末は映像表示手段を備え、その表示手段に情報を表示させて情報の閲覧を行う。このような映像表示を伴う通信システムにおいては、その通信システムのサービスの利用開始時、或いは利用時間を通じて表示装置の画面に広告画像を配してユーザに広告情報を提供することが行われている。このことは表示画面上に同時に種々の情報を表示できるという表示装置の持つ利点を利用するものである。
【0003】
ところで、近年、電話による通信システムにおいて、一般回線による電話と同様に通話可能なインターネット電話の普及が顕著である。これはインタネット電話がすでに確立しているインターネット網上で音声信号を送受信するシステムであり、インターネット電話サービスの事業への参入が容易であり、ユーザ側にとっても低い料金で利用できるという利点によるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記一般回線網での所定の電話が発信先と接続されている場合、その所定の電話に音声による広告を提供することは通話の障害にもなり、一般電話網の電話に音声広告を提供することは実現されていない。
【0005】
しかしながら、電話のユーザに対して何らかの音声による広告を提供することができれば、広告事業として新たな分野が開拓でき、通話システムのより有効的な活用が可能となる。
【0006】
そこで、本発明者は電話システムにおいて、インターネットの持つデジタルデータの送受信機能に着目し、インターネット電話に音声広告を配信するシステムの開発を行ってきた。そして、鋭意研究の結果、ユーザの利用時の通話に支障を生じない態様でユーザに音声広告を提供することのできるシステムに到達した。本発明は、以下に述べるように、電話の発信時にユーザが必ず聞くリングバックトーンを音声広告に替えることにより音声広告の提供を実現した。
【0007】
一般回線により電話やインターネット電話において、電話発信時においては、電話発信者は通話が成立するまでリングバックトーン(以下、略して「RBT」という。)と呼ばれる発信音を聞くようになっている。リングバックトーンは、例えば、一般電話の場合は発信側の交換機より発せられ、また、インターネット電話の場合は、多くの場合、発信側のターミナルアダプタ(TA)から発せられることが多い。このリングバックトーンは、通常、電話の呼出音を連想させるような音であり、発信者はこれを聞くことにより、電話発信時から着信時までの間、相手側の電話の呼び出している状態であることを知ることができる。
【0008】
リングバックトーンは、従来の一般電話やインターネット電話においては、発信者が必ず聞くように設定されている音である。しかしながら、このリングバックトーンの音は、上述のように、発信側の交換機や、発信者側のターミナルアダプタからの発信音を聞いているのであって、相手側の電話機の呼び出し音を直接に聞いているわけではない。したがって、リングバックトーンの機能としては、電話の発信者側が発信から着信のまでの間、相手側の電話が呼び出し中である情報を表わしていればよいのであって、必ずしも電話の呼出音に類似させる必要はない。
【0009】
そこで、通話に際し、誰もが聞くこととなるリングバックトーンを送信している時間を利用することができれば、電話システムが一層の有効に利用されることとなる。
【0010】
本発明は、上記点に着目してなされたものであり、電話利用者が必ず聞くリングバックトーンに替えて音声による広告を配信することにより、電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送り、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる音声広告配信方法及び音声広告配信システムを提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、通話の開始に先立ち誰もが聞くリングバックトーンの音声信号に替えて広告などの音声情報を送信するようにして上記課題を解決するものである。
【0012】
先ず、本願発明の利用するリングバックトーンを利用して音声広告を送信するする技術の概要をインターネット電話に適用する場合について説明する。
【0013】
電話発信時においては、一般電話、インターネット電話においても電話の発信者は通話が成立するまでの間、通常リングバックトーン(以下:RBT)すなわち発信音を聞く事になっている。このリングバックトーンは一般電話の場合は発信側の交換機から、インターネット電話において多くの場合発信側のターミナルアダプタ(以下:TA)より発せられる。(但し、システム方式により異なる場合もあり。)
インターネット電話において、電話発信時から着信までの間に標準のリングバックトーンの替わりに電話の発信者に音声広告を配信する場合、発信側のターミナルアダプタに内蔵されたメモリに音声広告情報を配信して行う。この音声情報の配信はインターネットに接続される音声広告配信サーバーをターミナルアダプタに接続して行う。この音声広告配信サーバーとは、インターネット経由で接続されており、音声広告配信サーバー側では常に管理者が新しい広告内容を更新する。
【0014】
インターネット電話におけるTAからの音声広告配信を行うに当たってはインターネット電話のプロトコル、主にMGCP,H.323,SIPなど形式が異なったとしてもインターネット電話のシステムに影響を与えない。また、近年はインターネット電話サーバ、およびターミナルアダプタの製造メーカーが異なり混在した場合においてもほぼインターネット電話が使用可能になった現状がある。これらはインターネット電話同士間で行われている通信プロトコルが厳密に互いに成り立っているためである。従って、本発明の導入にあたり、特にインターネット電話市場においてはプロトコルを意識しない為、どのような通信システムにおいても応用が可能である。
【0015】
例えば、リングバックトーンに音声広告を使用することに同意したユーザは、本発明の広告配信サーバーの管理運営元である管理会社と契約し、広告主から広告収入を得る事を可能とする。管理会社は、ユーザ側のターミナルアダプタのメモリに対し、音声広告の音源をネットワーク経由で送信する。これによりユーザは、電話発信毎に広告を試聴する事になる。
【0016】
管理会社は、ユーザのメリットとして、広告料により通話料が安くなったり、例えば試聴した回数によりポイントがたまり商品がもらえるなどの特典を与える様にする。管理会社は、契約者が広告を何回聞いたかによって特典を設ける構造にしておく事により無駄のない広告効果が期待できる。契約者の電話発信数すなわち広告の試聴回数はターミナルアダプタで判断する事が可能である。
【0017】
以下、前述の本発明の課題を解決するための手段を示す。
【0018】
本発明の請求項1の発明は、インターネット網を介して通話するインターネット電話機に標準のリングバックトーンを提供するターミナルアダプタへ音声広告データを配信する音声広告データ配信手順と、前記インターネット電話機の発信時に、該インターネット電話機へ前記標準のリングバックトーンに替えて前記音声広告データを出力する音声出力手順とを有することを特徴とするインターネット電話における音声広告配信方法である。
【0019】
請求項2の発明は、インターネット網を介して通話するインターネット電話機と、前記インターネット網に接続され、該インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーと、前記インターネット網に接続され、前記音声広告配信サーバーより配信された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する前記ターミナルアダプタとを有することを特徴とするインターネット電話における音声広告配信システムである。
【0020】
請求項3の発明は、前記音声広告配信サーバーが、前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手段と、インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手段と、前記インターネット電話機のターミナルアダプタからの発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手段から該当する音声広告データを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のインターネット電話における音声広告配信システムである。
【0021】
請求項4の発明は、前記ターミナルアダプタが、インターネット電話での処理を制御するVoIPモジュールと、前記音声広告配信サーバーより配信された音声広告データを保持するメモリ部と、前記VoIPモジュールからリングバックトーン出力要求を認識して、前記メモリ部に保持された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する音声提供部とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載のインターネット電話における音声広告配信システムである。
【0022】
請求項5の発明は、インターネット網に接続され、インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーであって、前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手段と、インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手段と、前記インターネット電話機のターミナルアダプタからの発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手段から該当する音声広告データを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手段とを有することを特徴とする音声広告を配信するための音声広告配信サーバーである。
【0023】
請求項6の発明は、インターネット網、及びインターネット電話機に接続され、音声広告配信サーバーから配信された音声広告データをインターネット電話機に提供するターミナルアダプタであって、インターネット電話での処理を制御するVoIPモジュールと、前記音声広告配信サーバーより配信された音声広告データを保持するメモリ部と、前記VoIPモジュールからリングバックトーン出力要求を認識して、前記メモリ部に保持された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する音声提供部とを有することを特徴とする音声広告を配信するためのターミナルアダプタである。
【0024】
また、上記課題を解決するため、本発明は、音声広告配信サーバーによる処理をコンピュータに行なわせるためのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体とすることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をより詳細に説明するために図面を参照して具体的な実施の形態を説明する。図1は、本発明のインターネット電話を利用する音声広告配信システムの概要を説明する図である。本実施形態の音声広告配信システム3は、インターネット網100を介して、他のインターネット電話機1と接続して通信を行うインターネット電話機(IP電話)1と、ターミナルアダプタ10を介してインターネット電話機1に音声での広告を配信する広告配信サーバー2と、発信側のインターネット電話機1に接続され、インターネット電話機1に音声広告を記録し、提供するターミナルアダプタ(TA)10とで構成される。複数のインターネット電話機1と広告配信サーバー2とは、インターネット網100を介して接続される。
【0026】
広告配信サーバー2は、発信側のインターネット電話機1からの接続要求に応じて、ターミナルアダプタ10に接続要求のあったインターネット電話機1に対応する音声広告信号を提供する。
【0027】
ターミナルアダプタ10は、着信側、発信側のインターネット電話1を相互に通話可能にするために、アナログ信号とデジタル信号とを変換し、また、発呼、着信及び回線接続の制御などを行う。ターミナルアダプタ10は、広告配信サーバー2からの音声広告信号を受信すると、発信側のインターネット電話機1に標準時に提供するリングバックトーンの代わりに、音声広告信号に基づいて合成された音声信号を提供する。
【0028】
次に、ターミナルアダプタ10の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態におけるターミナルアダプタのブロック構成図である。図2において、ターミナルアダプタ10は、VoIPモジュール11、音声合成部12及びメモリ部13を有している。ここで、VoIPモジュール11とは、インターネット電話での処理を行うためのモジュールであり、この中に格納されたプログラム11aにはVoIPモジュール11がリングバックトーンを出力する際、音声合成部12が音声認識し、合成するためのプログラムと、音声広告を広告配信サーバーから受信し、メモリ部13を書きかえるためのプログラムとを有している。メモリ部13は、広告配信サーバー2より受信した広告データを格納する。さらに音声合成部12は、メモリ部13の広告データを音声化する機能を有する。
【0029】
次に、広告配信サーバー2の構成について説明する。図3は、本発明の実施形態における広告配信サーバーのブロック構成図である。広告配信サーバー2は、インターネット網100に接続されるデータ受信部21aとデータ送信部21bからなるインターフェース部21、関連データベース22、データ処理部23、広告ファイル格納部24、表示制御部25、インストーラ26、外部記録媒体27を有している。
【0030】
関連データベース22は、広告配信サービスを受けるユーザに関するデータベース、各ユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10に関する情報など、ユーザと各ユーザに配信する広告ファイルを関連付けるためのデータなどが格納される。
【0031】
データ処理部23は、広告配信サーバー2が扱うデータの処理を実行する演算装置を備え、インターフェース部21から入力されるデータに基づき各種処理を実行する。広告ファイル格納部24は、インターネット電話の加入者に配信する音声広告に関する種々のデータファイル24aを格納するもので、広告配信元より提供されるデータが格納される。このデータとしては、例えば、商品名の音声出力であったり、コマーシャルソング、ヒットチャート上位の曲であったり、あるいは商品やサービスをイメージさせるための音楽情報であってもよい。
【0032】
表示制御部25は、広告配信サーバー2の各種動作状況を表示装置に表示させるための制御を行う。インストーラ26は、データ送信部よりユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10に広告データを配信するための処理を行うプログラムを有している。また、必要に応じて、CD−ROMなどの外部記憶媒体27を読み出し或いは書き込むドライバ(図示せず)を備えている。
【0033】
次に、音声広告配信システム3での広告配信処理の手順について説明する。本実施例の広告配信サーバー2は、ユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10からの要求信号(イベント信号)に基づいて、ターミナルアダプタ10のメモリ部13に標準として備えられているリングバックトーンに加えて音声広告データを記憶させる。ターミナルアダプタ10の音声合成部12は、メモリ部13の音声広告データを、VoIPモジュール11のプログラム11aにより、標準のリングバックトーンに替えて広告配信サーバー2より配信される音声広告データに基づいて、音声信号を合成する。音声合成部12は、合成された音声信号をインターネット電話機1に提供する。インターネット電話機1では、他のインターネット電話機1と接続されるまでの間、ターミナルアダプタ10から提供された音声信号が標準のリングバックトーンの代わりに出力される。
【0034】
次に、本実施例による音声広告配信システム3において、ユーザが通話開始時に音声広告を聞くに至る電話発信側での処理について説明する。図4は、ユーザが通話開始時に音声広告を聞くに至る電話発信側での処理を示すフローチャート図である。尚、ここでは、インターネット電話機1のターミナルアダプタ10には、既に広告配信サーバー2より特定の音声広告データがメモリ部13に配信され、VoIPモジュール11には、音声を合成するためのプログラム11aがインストールされているものとする。
【0035】
先ず、インターネット電話機1を使用して通話を開始する場合、発信者は相手が通話可能な状態であるかを確認する(ステップS1)。次に、発信者は所定の電話番号をプッシュする(ステップS2)。電話番号を入力し終えた段階で、ターミナルアダプタ10は、標準のリングバックトーンに替えて配信された音声広告情報を出力し、発信者側のインターネット電話機1に送信する(ステップS3)。したがって、この状態においては、発信者は標準のリングバックトーンではなく、例えば、コマーシャルソングのような音声広告情報を聞いていることとなる。
【0036】
ターミナルアダプタ10において、通話相手のインターネット電話機1と着信して通話が確立したか否かが判断される(ステップS4)。ここで、通話確立がなされなければ、ターミナルアダプタは音声広告を出力し続ける。そして、通話が確立すれば、ターミナルアダプタの音声広告の出力は停止し、この処理は終了する。
【0037】
このように、音声広告配信システム3によれば、通話開始時における相手の電話番号の入力終了時から相手の着信時までの間を利用して音声広告を出力し、発信者に聞かせるようにしたものであり、着信後の通話中に音声広告を送信するものではないため、通話の障害となることはない。また、通話が確立する前の時間帯を使用するものであり、音声広告を聞いている間の通話料金は発生しない。尚、後述するように、音声広告配信システム3において電話使用時に音声広告を聞くこととなるユーザは、本発明による広告配信サーバーを運営する管理会社との契約が必要な場合もあり、また、ターミナルアダプタ10は、例えばメモリの容量等、上記処理が実行可能な機能を備えていれば適用可能である。
【0038】
次に、図4に示す処理においてターミナルアダプタ10で実行される処理について説明する。図5は、ターミナルアダプタで行われる処理を示すフローチャート図である。図5において、先ず、VoIPモジュール11は、発信者がインターネット電話機1で通話番号を入力することにより発呼される発信信号を受信する(ステップS11)。VoIPモジュール11は、発信信号の受信によりリングバックトーン発信信号を音声合成部12に出力する(ステップS12)。音声合成部12は、リングバックトーン発信信号を受信して音声認識を行う(ステップS13)。音声合成部12は、メモリ部13から所定の広告ファイルを読み出し、インターネット電話機1に出力する(ステップS14)。
【0039】
以上の処理により、ターミナルアダプタ10は、インターネット電話機1からの発信信号に基づいて、インターネット電話機1に音声広告ファイルを出力することができる。
【0040】
次に、広告配信サーバー2で実行される処理について説明する。図6は、広告配信サーバーで行われる処理を示すフローチャート図である。図6において、先ず、広告配信サーバー2におけるインターフェース部21のデータ受信部21aは、インターネット電話機1に接続されたターミナルアダプタ10から広告データを受信したい旨の要求を受信する(ステップS21)。データ処理部23は、どのユーザのターミナルアダプタ10からの要求かを認識する(ステップS22)。データ処理部23は、関連付DB22を参照してユーザに対応する広告ファイル24aを検索する(ステップS23)。データ送信部21bは、検索された広告ファイルの要求を送信したターミナルアダプタ10へ送信する(ステップS24)。
【0041】
以上の処理により、広告配信サーバー2は、インターネット電話機1に接続されたターミナルアダプタ10からの要求に応じて、対応する広告ファイルを検索し、そのターミナルアダプタ10に検索した広告ファイルを送信することができ、ユーザに対応したターミナルアダプタ10に広告ファイルを格納させることができる。
【0042】
次に、ユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10から広告配信サーバー2にイベント送信を行い、広告配信サーバー2が音声広告データを配信する手順について説明する。なお、音声広告データが配信されるユーザは、広告配信サーバー2を運営管理する管理会社との間で標準のリングバックトーンに替えて音声広告を聞くことについて事前の契約が成立しているものとする。
【0043】
図7は、広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。図6において、ターミナルアダプタ側から広告配信サーバー2に対してイベントを送信し、これにより広告配信サーバー2がターミナルアダプタ10に音声広告データを送信する例を示す。
(1)先ず、ターミナルアダプタ10から広告データを受信したい旨の信号を広告配信サーバー2に送信(=イベント発生)する(ステップS31)。
【0044】
この信号を送信するタイミングとしては、タイマー式に一定時刻になると信号を送信する方法や、電話発信時のタイミングなどが考えられる。
(2)広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10からの信号を受信し、どのユーザのターミナルアダプタからの信号かを識別する為の認証を行う。認証後、送信する広告データを自己が備える広告ファイル格納部34に格納されている広告ファイル34aを検索する。予め音声広告配信システム3の運営者はユーザである広告配信契約者に対し、どのジャンルの広告を希望するのか確認する(ステップS32)。
(3)所定の広告データが検索されると、広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10に対して広告データを送信する(ステップS34)。
【0045】
なお、配信する広告データは適宜定期的に変更、あるいは更新するようにする。広告データを送信する通信プロトコルはFTPなどが考えられるが、セキュリティを考慮した上でプロトコルを決めるのが望ましい。
(4)ターミナルアダプタ10は、受信した広告データをメモリ部13に書き込む(ステップS35)。
(5)ターミナルアダプタ10は、広告配信サーバー2に対し広告データの書き込み完了の信号を送信する(ステップS36)。
【0046】
なお、広告データが大きい場合、複数ある場合などは上記(3)から(5)を繰り返す。
【0047】
このように、広告配信サーバー2から、ターミナルアダプタ10のイベント発生情報に基づいて、インターネット電話機1のユーザに対応した広告データをターミナルアダプタ10に送信することができ、ターミナルアダプタ10で予め複数の広告データを格納することができる。これにより、インターネット電話機1のユーザに通話開始時にリングバックトーンに替えて音声広告信号を提供することができる。
【0048】
次に、広告配信サーバー2からユーザのインターネット電話機1のターミナルアダプタ10にイベント送信を行い、広告配信サーバー2が音声広告データを配信する手順について説明する。なお、上記図7の説明と同様に、ユーザは音声広告を聞くことについて事前の契約が成立しているものとする。
【0049】
図8は、広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。図8において、広告配信サーバー2側からターミナルアダプタ10に対してイベントを送信し、これにより広告配信サーバー2がターミナルアダプタ10に音声広告データを送信する例を示す。
(1)先ず、広告配信サーバー2から広告データを送信したい旨の信号をターミナルアダプタ10に送信(=イベント発生)する(ステップS41)。
【0050】
この信号を送信するタイミングとしては、タイマー式に一定時刻になると信号を送信する方法や、電話発信時のタイミングなどが考えられる。
(2)ターミナルアダプタ10は、広告データを受信可能か否かの旨の信号を広告配信サーバー2に送信する(ステップS42)。
(3)広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10から広告データを受信可能か否かの旨の信号を受信し、どのユーザのターミナルアダプタからの信号かを識別する為の認証を行う。認証後、送信する広告データを自己が備える広告ファイル格納部34に格納されている広告ファイル34aを検索する。予め音声広告配信システム3の運営者はユーザである広告配信契約者に対し、どのジャンルの広告を希望するのか確認する(ステップS43)。
(4)所定の広告データが検索されると、広告配信サーバー2は、ターミナルアダプタ10に対して広告データを送信する(ステップS44)。
【0051】
なお、配信する広告データは適宜定期的に変更、あるいは更新するようにする。広告データを送信する通信プロトコルはFTPなどが考えられるが、セキュリティを考慮した上でプロトコルを決めるのが望ましい。
(5)ターミナルアダプタ10は、受信した広告データをメモリ13に書き込む(ステップS45)。
(6)ターミナルアダプタ10は、広告配信サーバー2に対し広告データの書き込み完了の信号を送信する(ステップS46)。
【0052】
なお、広告データが大きい場合、複数ある場合などは上記(4)から(6)を繰り返す。
【0053】
このように、広告配信サーバー2では、ターミナルアダプタ10から受信可能か否かの旨の信号を受信し、その信号に基づいてインターネット電話機1のユーザに対応した広告データをターミナルアダプタ10に送信することができ、ターミナルアダプタ10で予め複数の広告データを格納することができる。これにより、インターネット電話機1のユーザへ通話開始時にリングバックトーンに替えて音声広告信号を提供することができる。
【0054】
次に、広告配信サーバー2の関連付DB22に格納されるテーブルについて説明する。図9は、関連付DBに格納されるテーブルを示す図である。図9において、広告配信サーバー2の関連付DB22に格納されるテーブル220には、広告配信サービスに加入しているユーザのターミナルアダプタの情報(ユーザ情報)と、そのユーザに配信する広告ファイル情報(配信する広告ファイル)が関連付けされている。例えば、テーブル220には、ユーザー情報「ユーザー1」に対して、配信する広告ファイル「広告0001」、「広告0003」とが格納されている。広告配信を行う場合、広告配信サーバー2のデータ処理部33が、このテーブル220に基づいて、どのユーザにどの広告を配信するかを認識し、広告ファイル格納部24の広告ファイル24aを取得し、ユーザのターミナルアダプタ10にデータ送信をおこなう。
【0055】
以上説明したように、本発明の電話発信時における音声広告配信システム3においては、インターネット電話機1のユーザが電話発信時に音声広告を聞くようにするサービスを行う音声広告配信システム3であるが、広告配信サービスを運営管理する管理会社は、広告の配信を望む事業者である広告主との広告配信契約を行うとともに、インターネット電話機1のユーザとも発信時に音声広告を聞いてもらう契約を結ぶ。
【0056】
この広告配信サービスを行う管理会社は広告主より広告配信に伴う手数料を得て、運営を行う。一方、インターネットネット電話機1のユーザに対しては音声広告を聞いてもらう代償として、例えば、通話料金等の割引サービスを提供する。この場合、管理会社がインターネット電話サービスを提供するインターネット電話事業者と異なる場合には、これらとの間の契約が必要となる。
【0057】
また、管理会社は、ユーザのメリットとして、広告料により通話料が安くなったり、例えば試聴した回数によりポイントがたまり商品がもらえるなどの特典を与える様にする。管理会社は、契約者が広告を何回聞いたかによって特典を設ける構造にしておく事により無駄のない広告効果が期待できる。尚、契約者の電話発信数すなわち広告の試聴回数はターミナルアダプタ10で判断する事が可能である。
【0058】
以上のように、本実施例による電話発信時における音声広告配信システム3によれば、電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送るようにしたもので、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる。
【0059】
また、本発明の音声広告配信システム3によれば、ターミナルアダプタ10に内蔵されたメモリ部13にインターネット網100を経由して定期的に音声広告の内容を、インターネット網100を経由して配信することができ、多数の広告主体のニーズにも応えることができる。
【0060】
また、本発明の音声広告配信システム3においては、インターネット電話事業者が提供するインターネット電話のプロトコルが異なった場合でも、独自規格のプロトコルの使用ではなく、ターミナルアダプタ10の音声合成部12に接続されたメモリ部13の記憶データと、VoIPモジュール11のプログラム11aの変更で対応することができるため既存システムへの導入を容易に行うことができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したところから明らかなように、本発明の音声広告配信方法によれば、電話発信側の発信時より通話先に着信するまでの時間帯を使用して音声広告を送るため、着信後の通話に影響を及ぼすことなく音声広告を提供することができる。
【0062】
また、本発明の音声広告配信システムによれば、ターミナルアダプタに内蔵されたメモリにインターネット網を経由して定期的に音声広告の内容を、インターネット網を介して配信することができ、多数の広告主体のニーズにも応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターネット電話を利用する音声広告配信システムの概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態におけるターミナルアダプタのブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態における広告配信サーバーのブロック構成図である。
【図4】ユーザが通話開始時に音声広告を聞くに至る電話発信側での処理を示すフローチャート図である。
【図5】ターミナルアダプタで行われる処理を示すフローチャート図である。
【図6】広告配信サーバーで行われる処理を示すフローチャート図である。
【図7】広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。
【図8】広告配信サーバーとターミナルアダプタとの間で行われる処理を示すフローチャート図である。
【図9】関連付DBに格納されるテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 インターネット電話機
2 広告配信サーバー
3 音声広告配信システム
10 ターミナルアダプタ
11 VoIPモジュール
12 音声合成部
13 メモリ部
21 インターフェース部
22 関連付データベース
23 データ処理部
24 広告フィアル格納部
25 表示制御処理部
26 インストーラ
27 記録媒体
100 インターネット網
Claims (8)
- インターネット網を介して通話するインターネット電話機に標準のリングバックトーンを提供するターミナルアダプタへ音声広告データを配信する音声広告データ配信手順と、
前記インターネット電話機の発信時に、該インターネット電話機へ前記標準のリングバックトーンに替えて前記音声広告データを出力する音声出力手順とを有することを特徴とするインターネット電話における音声広告配信方法。 - インターネット網を介して通話するインターネット電話機と、
前記インターネット網に接続され、該インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーと、
前記インターネット網に接続され、前記音声広告配信サーバーより配信された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する前記ターミナルアダプタとを有することを特徴とするインターネット電話における音声広告配信システム。 - 前記音声広告配信サーバーは、
前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手段と、
インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手段と、
前記インターネット電話機のターミナルアダプタからの発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手段から該当する音声広告データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手段とを有することを特徴とする請求項2に記載のインターネット電話における音声広告配信システム。 - 前記ターミナルアダプタは、
インターネット電話での処理を制御するVoIPモジュールと、
前記音声広告配信サーバーより配信された音声広告データを保持するメモリ部と、
前記VoIPモジュールからリングバックトーン出力要求を認識して、前記メモリ部に保持された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する音声提供部とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載のインターネット電話における音声広告配信システム。 - インターネット網に接続され、インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーであって、
前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手段と、
インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手段と、
前記インターネット電話機のターミナルアダプタから供給された発呼を示す発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手段から該当する音声広告データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手段とを有することを特徴とする音声広告を配信するための音声広告配信サーバー。 - インターネット網、及びインターネット電話機に接続され、音声広告配信サーバーから配信された音声広告データをインターネット電話機に提供するターミナルアダプタであって、
インターネット電話での処理を制御するVoIPモジュールと、
前記音声広告配信サーバーより配信された音声広告データを保持するメモリ部と、
前記VoIPモジュールからリングバックトーン出力要求を認識して、前記メモリ部に保持された前記音声広告データを標準のリングバックトーンに替えて前記インターネット電話機に提供する音声提供部とを有することを特徴とする音声広告を配信するためのターミナルアダプタ。 - インターネット網に接続され、インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーでの処理をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手順と、
インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手順と、
前記インターネット電話機のターミナルアダプタから供給された発呼を示す発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手順から該当する音声広告データを検索する検索手順と、
前記検索手順により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手順とを有することを特徴とするプログラム。 - インターネット網に接続され、インターネット電話機のターミナルアダプタに対して音声広告データを配信する音声広告配信サーバーでの処理をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した記録媒体であって、
前記音声広告データを管理する音声広告データ管理手順と、
インターネット電話加入者毎に配信する音声広告データが関連付けられた関連付情報を管理する関連付情報管理手順と、
前記インターネット電話機のターミナルアダプタから供給された発呼を示す発信信号、及び前記関連付情報に基づいて、前記音声広告データ管理手順から該当する音声広告データを検索する検索手順と、
前記検索手順により検索された音声広告データを前記ターミナルアダプタに送信する送信手順とを有することを特徴とするプログラムを格納した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003149686A JP2004356756A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 電話発信時に音声広告を配信する音声広告配信方法、これを実現するための音声広告配信システム |
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JP2003149686A JP2004356756A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 電話発信時に音声広告を配信する音声広告配信方法、これを実現するための音声広告配信システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101047421B1 (ko) * | 2009-03-10 | 2011-07-08 | (주) 지니테크 | 근거리 무선통신망과 기존 전화망이 융합된 통신망에서 다이얼링시 광고 제공 시스템과, 이 시스템에 사용되는 엑세스 포인트 |
JP2011526441A (ja) * | 2008-07-01 | 2011-10-06 | アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド | Imsネットワーク内でカスタマイズされたビデオサービスを実現するための方法およびネットワークユニット |
JP2015004726A (ja) * | 2013-06-19 | 2015-01-08 | ヤフー株式会社 | 広告提供状態変更システム、及び広告提供状態変更方法 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003149686A patent/JP2004356756A/ja active Pending
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