JP2004356711A - インターホン親機、ドアホン子機及びインターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作で且つ速やかに来訪者等の注視対象物の画像をモニタ画面の中央位置に表示することのできるインターホン親機、インターホン子機及びインターホンシステムを提供する。
【解決手段】画像を表示する表示部6にタッチパネルセンサを配設し、上部パネルが押圧されると、その押圧位置に応じて、光学系の光軸Lの駆動量(駆動方向を含む)を算出するとともに、子機3において、この駆動量を示す光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸をパン方向及びチルト方向に駆動することにより、押圧された画像を表示画面の略中央位置に表示させるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】画像を表示する表示部6にタッチパネルセンサを配設し、上部パネルが押圧されると、その押圧位置に応じて、光学系の光軸Lの駆動量(駆動方向を含む)を算出するとともに、子機3において、この駆動量を示す光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸をパン方向及びチルト方向に駆動することにより、押圧された画像を表示画面の略中央位置に表示させるようにした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示する表示部を備えたインターホン親機、カメラ付きドアホン子機及び両機が通信可能に接続されてなるインターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば1戸建ての住戸において、該住戸の室内側に取り付けられたインターホン親機と、玄関や入り口に配設されたドアホン子機とが通信可能に備えられ、インターホン親機やドアホン子機に対する所定の操作により、両機に備えられた集音マイクやカメラを介して、室内の居住者と室外の来訪者との間で通話が可能なインターホンシステムが広く知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、来訪者を撮像するテレビカメラを備えた子機と、そのテレビカメラで撮像した映像信号を表示するモニタ画面を備えた親機とを有するとともに、親機には、上下左右の4方向を指定可能なパンチルトボタンとタッチパネルとが備えられ、パンチルトボタンにより、テレビカメラを駆動して来訪者をモニタ画面の所望の位置で表示させる一方、タッチパネルを押圧することにより、その押圧操作により指定された箇所の画像をモニタ画面の中央に拡大表示するように構成されたシステムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−20773号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1のシステムにおいては、画像の大きさを維持したまま来訪者の姿をモニタ画面の中央位置に表示させる場合には、パンチルトボタンを操作することとなる。
【0006】
しかしながら、この場合、通常、パンチルトボタンにより複数回操作してテレビカメラの向きを変更・調節したり、来訪者の画像がモニタ画面の中央から比較的大きく離れている場合にはパンチルトボタンを押圧し続けたりすることが必要となるため、パンチルトボタンによる操作では簡単な操作で且つ速やかに来訪者の画像をモニタ画面の中央位置に表示することが困難である。
【0007】
なお、この特許文献1のシステムにおいては、タッチパネル上で来訪者の姿が表示されている部分を押圧すると、その来訪者の画像がモニタ画面に中央に拡大表示されるが、来訪者の姿をその画像の大きさを維持したままモニタ画面の中央位置に表示させるものではなく、また、テレビカメラの視野を変化させることで、来訪者の姿をモニタ画面に中央位置に表示させているものではないから、来訪者の姿全体をモニタ画面の中央に位置させるには、パンチルトボタンで操作する必要がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で且つ速やかに来訪者等の注視対象物の画像をモニタ画面の中央位置に表示することのできるインターホン親機、インターホン子機及びインターホンシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、略直交する2つの平面に沿って光軸が移動可能な光学系を含み、被写体を撮像して映像信号を出力するように構成された撮像部と、前記光軸を駆動する駆動部とを備えるドアホン子機に通信可能に接続されたインターホン親機であって、画像を表示する画像表示部と、前記画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置を検出する押圧位置検出部と、前記押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を前記画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な前記光軸の駆動量及び駆動方向を導出する導出部と、前記導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報を前記ドアホン子機に送信する送信部とを備えることを特徴とするインターホン親機である。
【0010】
この発明によれば、押圧位置検出部により、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置が検出されると、導出部により、その押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を前記画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な光学系の光軸の駆動量及び駆動方向が導出され、送信部により、この導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報がドアホン子機に送信される。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインターホン親機において、前記押圧位置を前記光軸の駆動量及び駆動方向に変換する変換式を予め記憶する変換式記憶部を備え、前記導出部は、前記変換式記憶部に記憶されている変換式に従って、前記押圧位置から前記光軸の駆動量及び駆動方向を算出することを特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、変換式記憶部に記憶されている変換式に従って、前記押圧位置から前記光軸の駆動量及び駆動方向が算出される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のインターホン親機において、前記画像表示部の表示領域における位置と、前記光学系の光軸の駆動量及び駆動方向との関係を予めテーブル形式で記憶するテーブル記憶部を備え、前記導出部は、前記押圧位置に対応する前記光軸の駆動量及び駆動方向を、前記テーブル記憶部から読み出すことにより導出することを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、押圧位置に対応する光軸の駆動量及び駆動方向が、テーブル記憶部から読み出すことにより導出される。
【0015】
請求項4に記載の発明は、略直交する2つの平面に沿って光軸が移動可能な光学系を含み、被写体を撮像して映像信号を出力するように構成された撮像部と、前記光軸を駆動する駆動部と、通信可能に接続されたインターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報を受信する受信部と、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸を駆動させる駆動制御部とを備えることを特徴とするドアホン子機である。
【0016】
この発明によれば、受信部により、通信可能に接続されたインターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報が受信されると、駆動制御部により、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸が駆動される。
【0017】
請求項5に記載の発明は、インターホン親機とドアホン子機とが通信可能に構成されたインターホンシステムにおいて、前記インターホン親機は、請求項1ないし3のいずれかに記載のインターホン親機であり、前記ドアホン子機は、請求項4に記載のドアホン子機であることを特徴とするインターホンシステムである。
【0018】
この発明によれば、インターホン親機において、押圧位置検出部により、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置が検出されると、導出部により、その押圧位置に基づき、ドアホン子機に備えられる光学系の光軸の駆動量及び駆動方向が導出され、送信部により、この導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報がドアホン子機に送信される。
【0019】
また、ドアホン子機において、受信部により、前記インターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報が受信されると、駆動制御部により、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸が駆動される。
【0020】
これにより、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われると、その押圧位置に表示されている画像を画像表示部の略中央位置に表示することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、インターホンシステム1の構成を示す図である。
【0023】
図1に示すように、インターホンシステム1は、インターホン親機(以下、「親機」と略記する。)2と、親機2に接続されるドアホン子機(以下、「子機」と略記する。)3とを備えて構成される。このようなインターホンシステム1においては、例えば住宅におけるリビングに親機2が設置され、表門に子機3が設置される。なお、図1では、子機3が1個の場合を示しているが、これに限定されず、子機3は、親機2の接続端子数に応じて複数個可能である。
【0024】
図2は、親機2の構成を示すブロック図である。
【0025】
図2に示すように、親機2は、多重分離部4と、映像信号受信部5と、表示部6と、呼出信号検出部7と、音声送受話部8と、音入出力部9と、呼出音発生部10と、操作入力部11と、制御部12とを備えて構成される。
【0026】
多重分離部4は、子機3から送信され多重化されている映像変調信号、呼出信号及び音声信号を分離して、それぞれ映像信号受信部5、呼出信号検出部7と及び音声送受話部8に出力すると共に、図略の直流電源及び音声送受話部8からの音声信号を多重化して子機3に送信する。
【0027】
映像信号受信部5は、映像変調信号を映像信号に復調して、表示部6に出力する回路である。
【0028】
表示部6は、後述のタッチパネルセンサ16(図4参照)が表示画面上に被覆された、主に映像信号受信部5からの映像信号を画像表示する回路である。表示部6は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)及び有機ELのディスプレイ等である。
【0029】
呼出信号検出部7は、多重分離部4で分離された呼出信号を検出して制御部12に出力する回路である。
【0030】
音声送受話部8は、多重分離部4で分離された子機3からの音声信号を復調し増幅してから音入出力部9に出力すると共に、音入出力部9から入力された音声信号を増幅しFM変調してから多重分離部4に出力する。そして、音声送受話部8は、親機2と子機3とが通話可能の状態で、音入出力部9からの音声信号と多重分離部4からの音声信号(ドアホン子機3からの音声信号)とのレベルを比較し、音入出力部9からの音声信号の方のレベルが大きい場合には入力音声信号を増幅・FM変調して多重分離部4に出力し、多重分離部4からの音声信号の方のレベルが大きい場合にはこの音声信号を復調・増幅して音入出力部9に出力する通話制御を行う。
【0031】
音入出力部9は、音声送受話部8から入力された音声信号を音声に変換して再生出力すると共に、主に居住者の音声を音声信号に変換して音声送受話部8に出力する。音入出力部9は、例えばマイクロホン等の音声を音声信号に変換する音入力部と、例えばスピーカ等の音声信号を音声に変換する音出力部とで構成される。あるいは、例えば、音声の入出力を兼ねたスピーカで構成される。
【0032】
呼出音発生部10は、制御部12からの出力に基づいて呼出音になる電気信号を発生させ、音入出力部9に出力する回路である。
【0033】
操作入力部11は、親機2を操作するための指示等を入力する回路であり、入力された指示は、制御部12に出力される。この操作入力部11を図3に基づいて説明する。
【0034】
図3は、親機2の外観を示す図である。
【0035】
図3に示すように、親機2は、ケースの一方面の略中央部に音出力窓13が配置され、音出力窓13の上方に表示部6が配置され、音出力窓13の下方に通話中であることを示すランプ14を介して通話釦15が配置される。音出力窓13は、親機2の内外で音を伝播させるためのものであり、例えばメッシュ状に孔を備えた開口である。
【0036】
そして、音出力窓13の背面には、前述した音入出力部9の音出力部(例えばスピーカ)が配置される。一方、音入出力部9の音入力部(例えばマイクロホン)は、通話釦15の下部に配置される。
【0037】
通話釦15は、親機2と子機3との間で通話の開始及び終了をオン・オフするスイッチであり、通話釦15を操作することによって親機2が子機3と通話可能となり、通話釦15を再び操作することによって子機3との通話が終了される。
【0038】
表示部6は、図2に示す表示部6に対応するものであり、本実施形態においては、表示部6の表示画面上にタッチパネルセンサが配設されている。
【0039】
図4は、表示部6、タッチパネルセンサ16を示す分解斜視図である。
【0040】
図4に示すように、タッチパネルセンサ16は、例えば、表示部6の画面上部に設けられた透明な上部パネル17及び下部パネル18の2層構造からなり、表示部6の画面上で居住者が上部パネル17に指または指示具等で押圧すると、その圧力で上部パネル17が歪み、上部パネル17側に設けられたタッチスイッチが、下部パネル18側のタッチスイッチに接触し、この接触した両方のタッチスイッチから、表示部6の画面上における押圧位置が検出される。
【0041】
このように、操作入力部11は、通話釦15及びタッチパネルセンサ16で構成される。
【0042】
図2に戻り、制御部12は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、上述した親機2内の呼出信号検出部7や呼出音発生部10等の駆動を有機的に制御するものである。
【0043】
本実施形態では、後述するように、子機3には被写体を撮像する撮像部22(図6参照)が備えられており、親機2の表示部6において、注視対象物(来訪者)の画像が表示されている部分が押圧操作されると、その押圧位置に応じてこの撮像部22の光学系32の光軸Lを駆動し、その注視対象物の画像を、その表示倍率を維持したままで表示部6の略中央位置に位置させる光軸調節機能を備えるところに特徴を有している。
【0044】
この光軸調節機能を実現するため、制御部12は、機能的に、座標設定部19と、変換式記憶部20と、光軸駆動データ生成部21を有する。
【0045】
座標設定部19は、図5(a)に示すように、表示部6の表示画面に対し、例えば該画面の中央位置を原点O(0,0)とし、水平方向をX軸、垂直方向をY軸とする2次元座標系を設定するものである。
【0046】
変換式記憶部20は、前述の2次元座標系における任意の座標を光軸Lの駆動量に変換する変換式(1),(2)を記憶するものである。この変換式(1),(2)により算出される光軸Lの駆動量は、前述の2次元座標系における任意の座標を始点、原点O(0,0)を終点とするベクトルに対応するものである。なお、後述するように、光軸Lはパン方向及びチルト方向に駆動されるようになっており、変換式は、パン方向及びチルト方向のそれぞれに対して設定されている。
θ=α・X ・・・(1)
φ=β・Y ・・・(2)
【0047】
ただし、θはパン方向の駆動量、φはチルト方向の駆動量、α,βは定数、Xは押圧位置のX座標、Yは押圧位置のY座標である。なお、θ及びφが負の値であるときは、θ及びφが正の値であるときの駆動方向と反対の方向に駆動されることを意味する。
【0048】
光軸駆動データ生成部21は、例えば図5(a)に示すように、表示画面の左上領域に表示されている来訪者の画像が、図5(b)に示すように、指等で押圧されると、その押圧位置の座標から、変換式記憶部20に記憶された変換式を用いて、光学系32の光軸Lの駆動量についての情報(以下、光軸駆動データという)を算出するものである。
【0049】
例えば、図5(a)に示すように、表示部6の左上領域に来訪者Mの姿が表示されており、この来訪者Mの画像に対し座標(X1,Y1)で押圧されると、光軸駆動データ生成部21は、前述の変換式(1),(2)からパン方向の駆動量θ=α・X1、チルト方向の駆動量φ=β・Y1を算出し、この光軸駆動データを子機3に送出する。
【0050】
次に、子機3の構成について説明する。
【0051】
図6は、子機3の構成を示すブロック図である。
【0052】
図4に示すように、子機3は、撮像部22と、駆動部23と、映像信号送信部24と、呼出釦25と、呼出信号発生部26と、音声入力部27と、音声送受話部28と、音声出力部29と、多重分離部30と、制御部31とを備えて構成される。
【0053】
撮像部22は、被写体光像を光電変換して映像信号を出力する図略の撮像素子と、撮像素子の撮像面に被写体光像を結像させる光学系32(図7参照)とを備えて構成される。撮像部22の映像信号は、映像信号送信部24に出力される。撮像素子は、受光した光をその光強度に従った電気信号に変換する複数の受光素子をマトリックス状に配置した光電変換素子であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)の固体撮像素子等である。
【0054】
図7(a)は、撮像部22の正面図であり、図7(b)は、撮像部22の側面図である。
【0055】
図7(a),(b)に示すように、撮像部22の光学系32は、光軸(注視方向)Lが、左右方向(以下、パン方向という)及び上下方向(以下、チルト方向という)に回転可能に支持台33上で支持されており、図略のモータによりパン方向及びチルト方向に回転駆動されるようになっている。
【0056】
詳細には図示しないが、光学系32は、パン方向に延びる第1回転軸が図略の支持部材に取り付けられ、その第1回転軸の先端には図略の第1モータの出力軸が取り付けられている。また、上記支持部材には、チルト方向に延びる第2回転軸が取り付けられ、この第2回転軸の先端に第2モータの出力軸が取り付けられている。
【0057】
第1モータは上記支持部材に固定され、該支持部材と一体的にパン方向に回動可能に構成され、第2モータは支持台33に固定されている。
【0058】
上記の構成において、第2モータを回転駆動すると、支持部材が第2回転軸の周りに回転し、これにより光学系32の光軸Lがパン方向に移動し、第1モータを回転駆動すると、光学系32が第1回転軸の周りに回転し、これにより光学系32の光軸Lがチルト方向に移動する。
【0059】
なお、図7(a)に示す目盛りは、光学系32の光軸Lの向きを、調整可能範囲角θの範囲内で、パン方向(X方向)及びチルト方向(Y方向)のそれぞれに段階的に可変調整することを示している。
【0060】
図6に戻り、駆動部23は、光学系32の光軸Lの向きをパン方向及びチルト方向に駆動する前述のモータ(第1、第2モータ)である。
【0061】
映像信号送信部24は、入力された映像信号を変調して映像変調信号として多重分離部30に出力する回路である。
【0062】
呼出釦25は、親機2の音入出力部9から呼出音を鳴動させるための呼出信号を親機2に送信させるための回路であり、例えば、押釦スイッチ等である。来訪者は、この呼出釦25を操作することによって、住戸内の居住者に来訪者の存在があることを知らせる。
【0063】
呼出信号発生部26は、親機2の音入出力部9から呼出音を鳴動させるための呼出信号を生成し、生成した呼出信号を多重分離部30に出力する回路である。
【0064】
音声入力部27は、音を音声信号として電気信号に変換する回路であり、例えば、マイクロホンである。この音声信号は、音声入力部27から多重分離部30に出力される。来訪者は、音声を音声入力部27に入力することによって、親機2の居住者と通話する。
【0065】
音声送受話部28は、音声入力部27から入力された音声信号を増幅しFM変調してから多重分離部30に出力すると共に、多重分離部30から入力された親機2からの音声信号を復調し増幅してから音声出力部29に出力する。
【0066】
音声出力部29は、電気信号を音に変換する回路であり、例えば、スピーカである。親機2から送信された音声信号は、この音声出力部29で音声として再生され出力される。
【0067】
多重分離部30は、映像信号送信部24からの映像変調信号、呼出信号発生部26からの呼出信号、及び、音声送受話部28からの音声信号を多重化して親機2に送信する。
【0068】
制御部31は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなる。
【0069】
また、前述の光軸調節機能を実現すべく、制御部31は、機能的に、駆動制御部34を有する。
【0070】
駆動制御部34は、親機2から送信された光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸Lを駆動する駆動部23の駆動動作を制御するものである。駆動制御部34は、多重分離部30を介して親機2から取得した光軸駆動データに基づき、駆動部23に光学系32の光軸Lをパン方向に角度θ、チルト方向にφだけ駆動させ、これにより、例えば、図5(b)に示すように、指等で押圧された表示画面の左上領域に表示されている来訪者の画像を、図5(c)に示すように、表示倍率を維持したままで表示画面の略中央位置に位置させる。
【0071】
なお、本実施形態においては、図7(a)に示すように、例えば、駆動量θが正の値であるときは、パン方向のうち矢印Aの方向に対応するとともに、矢印Aの方向に光軸Lを回転させることにより、図5(a)に示すように、表示画面上の画像がX軸正の方向(右方向)に移動する。また、駆動量φが正の値であるときは、チルト方向のうち矢印Bの方向に対応するとともに、矢印Bの方向に光軸Lを回転させることにより、図5(a)に示すように、表示画面上の画像がY軸正の方向(上方向)に移動する。駆動量θ,φが負のときは、それぞれ矢印A,Bと反対の方向に光軸Lが駆動される。
【0072】
次に、インターホンシステム1の光軸調節処理を説明する。
【0073】
図8は、インターホンシステム1の光軸調節処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、来訪者が呼出釦25で居住者を呼び出し、図5(a)に示すように、親機2の表示部6の中央位置から大きく離れた位置に来訪者の画像が表示されているものとする。
【0074】
図8において、図5(c)に示すように、親機2において来訪者の画像に対して押圧操作がなされる(ステップ♯1でYES)と、光軸駆動データ生成部21は、図5(c)に示すように、来訪者の画像を表示画面の略中央位置に位置させるために必要な子機3における光学系32の光軸Lの駆動量(X1,Y1)を算出し、この駆動量を示す光軸駆動データを生成し(ステップ♯2)、この光軸駆動データを、多重分離部30を介して子機3に送信する(ステップ♯3)。
【0075】
子機3において、駆動制御部34は、親機2から光軸駆動データを受信する(ステップ♯4でYES)と、その光軸駆動データが示す光軸Lの駆動量(X1,Y1)だけ光学系32の光軸Lを駆動するように駆動部23を駆動させ、図5(c)に示すように、来訪者の画像を表示画面の略中央位置に位置させる(ステップ♯5)。
【0076】
このように、画像を表示する表示部6にタッチパネルセンサ16を配設し、上部パネル17が押圧されると、その押圧位置に応じた、光学系32の光軸Lの駆動量(駆動方向を含む)を算出するとともに、子機3において、この駆動量を示す光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動することにより、押圧された画像を、表示倍率を維持したままで表示画面の略中央位置に表示させるようにしたので、1回の操作で注視対象物(来訪者)の画像を表示画面の中央に表示させることができる。したがって、簡単な操作で且つ速やかに注視対象物(来訪者)の画像を表示画面の中央に表示させることができる。
【0077】
また、従来のように、注視対象物を表示画面の中央に表示させるべく、撮像装置の撮影方向の向きを変更するための操作部材(前述のパンチルトボタンやスイッチ)を設けない分、表示部6の表示画面を大きくしたり、親機2の小型化を図ったりすることができる。
【0078】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、次の変形形態(1)〜(3)が採用可能である。
【0079】
(1)上記実施形態では、変換式(1),(2)を用いた演算により、光学系32の光軸Lの駆動量を導出したが、これに限られず、次のように構成してもよい。
【0080】
例えば、図9(a)に示すように、表示画面の表示領域をn個(nは2以上の整数)のブロックに分割(ここでは16分割とする)し、図9(b)に示すように、各ブロックS1〜S16に対応して光学系32の光軸Lのパン方向及びチルト方向における駆動量及び駆動方向を予め設定したテーブルTを例えば親機2の制御部12に備えられる記憶部に記憶しておく。そして、注視対象物の画像に対する押圧操作がなされると、その押圧位置が属するブロックに対し設定された駆動量及び駆動方向に係る情報(光軸駆動データ)を該テーブルTから読み出して、この光軸駆動データを子機3に送信し、子機3は、この光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するとよい。
【0081】
例えば、図9(a)においては、表示部6の表示画面が16個のブロックS1〜S16に分割され、図9(b)に示すように、各ブロックS1〜S16に対して、パン方向の駆動量θ1〜θ16及びチルト方向の駆動量φ1〜φ16を予め設定し、これらをテーブル形式で記憶部に記憶しておく。
【0082】
そして、例えば、表示部6の表示画面におけるブロック「S5」に来訪者の姿が表示されていて、このブロック「S5」内のある部位が押圧されたものとすると、記憶部に格納されている図9(b)に示すテーブルTを参照して、ブロック「S5」に対応する光学系32の光軸Lの光軸駆動データ「θ5」,「φ5」を読み出し、この光軸駆動データ「θ5」,「φ5」に基づいて光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するようにしてもよい。
【0083】
(2)上記実施形態においては、押圧位置を検出する機構は、前述したタッチパネルセンサ16に限らず、次のような構成のものを採用してもよい。
【0084】
図10に示すように、表示部6に枠組35が備えられ、この枠組35を構成する4辺のうち、例えばX軸方向に向き合って対向する辺36のうち1方の辺に発光素子37aを多数設けるとともに、この発光素子37aに対応させるようにして、他方の辺に受光素子37bを同数設け、この発光素子37aと受光素子37bとでX軸方向の位置を検出する第1検出センサを構成する。
【0085】
また、同様に、例えばY軸方向に向き合って対向する辺38のうち1方の辺に発光素子39aを多数設けるとともに、この発光素子39aに対応させるようにして、他方の辺に受光素子39bを同数設け、この発光素子39aと受光素子39bとでY軸方向の位置を検出する第2検出センサを構成する。
【0086】
そして、第1、第2検出センサにより、発光素子37a,39aをX方向及びY方向に発光させ、発光素子37a,39aからの光線が遮断された位置を検出することにより、押圧位置を検出するようにしてもよい。
【0087】
(3)上記実施形態では、光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するようにしたが、これに限らず、例えば光学系32の光軸Lが支持台33の板面と略垂直となる状態で光学系32を支持台33に固定し、その状態で、光軸Lに直交する平面上で交差する複数の軸(図7(a)において例えばX軸とY軸)に沿って撮像部21全体を移動し、光学系32の光軸Lを平行移動するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上のように、インターホン親機において、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置が検出されると、その押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な光学系の光軸の駆動量及び駆動方向が導出され、この導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報がドアホン子機に送信されるとともに、ドアホン子機において、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸が駆動されるようにしたので、簡単な操作で且つ速やかに注視対象物の画像を表示画面の略中央に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターホンシステムの構成を示す図である。
【図2】親機の構成を示すブロック図である。
【図3】親機の外観を示す図である。
【図4】表示部及びタッチパネルセンサを示す分解斜視図である。
【図5】(a)は表示部の表示画面に表示される画像の一例を示す図、(b)は、表示画面の画像に対する押圧操作を説明するための図、(c)は、光軸調整処理により押圧対象の画像が表示画面の略中央に位置したときの図である。
【図6】子機の構成を示すブロック図である。
【図7】(a)は撮像部の正面図、(b)は撮像部の側面図である。
【図8】インターホンシステムの光軸調節処理を示すフローチャートである。
【図9】光軸の駆動量の他の導出方法を説明するための図である。
【図10】押圧位置を検出する機構の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 インターホンシステム
2 インターホン親機
3 ドアホン子機
6 表示部
12 制御部
16 タッチパネルセンサ
19 座標設定部
20 変換式記憶部
21 光軸駆動データ生成部
22 撮像部
23 駆動部
32 光学系
34 駆動制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示する表示部を備えたインターホン親機、カメラ付きドアホン子機及び両機が通信可能に接続されてなるインターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば1戸建ての住戸において、該住戸の室内側に取り付けられたインターホン親機と、玄関や入り口に配設されたドアホン子機とが通信可能に備えられ、インターホン親機やドアホン子機に対する所定の操作により、両機に備えられた集音マイクやカメラを介して、室内の居住者と室外の来訪者との間で通話が可能なインターホンシステムが広く知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、来訪者を撮像するテレビカメラを備えた子機と、そのテレビカメラで撮像した映像信号を表示するモニタ画面を備えた親機とを有するとともに、親機には、上下左右の4方向を指定可能なパンチルトボタンとタッチパネルとが備えられ、パンチルトボタンにより、テレビカメラを駆動して来訪者をモニタ画面の所望の位置で表示させる一方、タッチパネルを押圧することにより、その押圧操作により指定された箇所の画像をモニタ画面の中央に拡大表示するように構成されたシステムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−20773号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1のシステムにおいては、画像の大きさを維持したまま来訪者の姿をモニタ画面の中央位置に表示させる場合には、パンチルトボタンを操作することとなる。
【0006】
しかしながら、この場合、通常、パンチルトボタンにより複数回操作してテレビカメラの向きを変更・調節したり、来訪者の画像がモニタ画面の中央から比較的大きく離れている場合にはパンチルトボタンを押圧し続けたりすることが必要となるため、パンチルトボタンによる操作では簡単な操作で且つ速やかに来訪者の画像をモニタ画面の中央位置に表示することが困難である。
【0007】
なお、この特許文献1のシステムにおいては、タッチパネル上で来訪者の姿が表示されている部分を押圧すると、その来訪者の画像がモニタ画面に中央に拡大表示されるが、来訪者の姿をその画像の大きさを維持したままモニタ画面の中央位置に表示させるものではなく、また、テレビカメラの視野を変化させることで、来訪者の姿をモニタ画面に中央位置に表示させているものではないから、来訪者の姿全体をモニタ画面の中央に位置させるには、パンチルトボタンで操作する必要がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で且つ速やかに来訪者等の注視対象物の画像をモニタ画面の中央位置に表示することのできるインターホン親機、インターホン子機及びインターホンシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、略直交する2つの平面に沿って光軸が移動可能な光学系を含み、被写体を撮像して映像信号を出力するように構成された撮像部と、前記光軸を駆動する駆動部とを備えるドアホン子機に通信可能に接続されたインターホン親機であって、画像を表示する画像表示部と、前記画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置を検出する押圧位置検出部と、前記押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を前記画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な前記光軸の駆動量及び駆動方向を導出する導出部と、前記導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報を前記ドアホン子機に送信する送信部とを備えることを特徴とするインターホン親機である。
【0010】
この発明によれば、押圧位置検出部により、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置が検出されると、導出部により、その押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を前記画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な光学系の光軸の駆動量及び駆動方向が導出され、送信部により、この導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報がドアホン子機に送信される。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインターホン親機において、前記押圧位置を前記光軸の駆動量及び駆動方向に変換する変換式を予め記憶する変換式記憶部を備え、前記導出部は、前記変換式記憶部に記憶されている変換式に従って、前記押圧位置から前記光軸の駆動量及び駆動方向を算出することを特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、変換式記憶部に記憶されている変換式に従って、前記押圧位置から前記光軸の駆動量及び駆動方向が算出される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のインターホン親機において、前記画像表示部の表示領域における位置と、前記光学系の光軸の駆動量及び駆動方向との関係を予めテーブル形式で記憶するテーブル記憶部を備え、前記導出部は、前記押圧位置に対応する前記光軸の駆動量及び駆動方向を、前記テーブル記憶部から読み出すことにより導出することを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、押圧位置に対応する光軸の駆動量及び駆動方向が、テーブル記憶部から読み出すことにより導出される。
【0015】
請求項4に記載の発明は、略直交する2つの平面に沿って光軸が移動可能な光学系を含み、被写体を撮像して映像信号を出力するように構成された撮像部と、前記光軸を駆動する駆動部と、通信可能に接続されたインターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報を受信する受信部と、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸を駆動させる駆動制御部とを備えることを特徴とするドアホン子機である。
【0016】
この発明によれば、受信部により、通信可能に接続されたインターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報が受信されると、駆動制御部により、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸が駆動される。
【0017】
請求項5に記載の発明は、インターホン親機とドアホン子機とが通信可能に構成されたインターホンシステムにおいて、前記インターホン親機は、請求項1ないし3のいずれかに記載のインターホン親機であり、前記ドアホン子機は、請求項4に記載のドアホン子機であることを特徴とするインターホンシステムである。
【0018】
この発明によれば、インターホン親機において、押圧位置検出部により、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置が検出されると、導出部により、その押圧位置に基づき、ドアホン子機に備えられる光学系の光軸の駆動量及び駆動方向が導出され、送信部により、この導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報がドアホン子機に送信される。
【0019】
また、ドアホン子機において、受信部により、前記インターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報が受信されると、駆動制御部により、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸が駆動される。
【0020】
これにより、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われると、その押圧位置に表示されている画像を画像表示部の略中央位置に表示することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、インターホンシステム1の構成を示す図である。
【0023】
図1に示すように、インターホンシステム1は、インターホン親機(以下、「親機」と略記する。)2と、親機2に接続されるドアホン子機(以下、「子機」と略記する。)3とを備えて構成される。このようなインターホンシステム1においては、例えば住宅におけるリビングに親機2が設置され、表門に子機3が設置される。なお、図1では、子機3が1個の場合を示しているが、これに限定されず、子機3は、親機2の接続端子数に応じて複数個可能である。
【0024】
図2は、親機2の構成を示すブロック図である。
【0025】
図2に示すように、親機2は、多重分離部4と、映像信号受信部5と、表示部6と、呼出信号検出部7と、音声送受話部8と、音入出力部9と、呼出音発生部10と、操作入力部11と、制御部12とを備えて構成される。
【0026】
多重分離部4は、子機3から送信され多重化されている映像変調信号、呼出信号及び音声信号を分離して、それぞれ映像信号受信部5、呼出信号検出部7と及び音声送受話部8に出力すると共に、図略の直流電源及び音声送受話部8からの音声信号を多重化して子機3に送信する。
【0027】
映像信号受信部5は、映像変調信号を映像信号に復調して、表示部6に出力する回路である。
【0028】
表示部6は、後述のタッチパネルセンサ16(図4参照)が表示画面上に被覆された、主に映像信号受信部5からの映像信号を画像表示する回路である。表示部6は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)及び有機ELのディスプレイ等である。
【0029】
呼出信号検出部7は、多重分離部4で分離された呼出信号を検出して制御部12に出力する回路である。
【0030】
音声送受話部8は、多重分離部4で分離された子機3からの音声信号を復調し増幅してから音入出力部9に出力すると共に、音入出力部9から入力された音声信号を増幅しFM変調してから多重分離部4に出力する。そして、音声送受話部8は、親機2と子機3とが通話可能の状態で、音入出力部9からの音声信号と多重分離部4からの音声信号(ドアホン子機3からの音声信号)とのレベルを比較し、音入出力部9からの音声信号の方のレベルが大きい場合には入力音声信号を増幅・FM変調して多重分離部4に出力し、多重分離部4からの音声信号の方のレベルが大きい場合にはこの音声信号を復調・増幅して音入出力部9に出力する通話制御を行う。
【0031】
音入出力部9は、音声送受話部8から入力された音声信号を音声に変換して再生出力すると共に、主に居住者の音声を音声信号に変換して音声送受話部8に出力する。音入出力部9は、例えばマイクロホン等の音声を音声信号に変換する音入力部と、例えばスピーカ等の音声信号を音声に変換する音出力部とで構成される。あるいは、例えば、音声の入出力を兼ねたスピーカで構成される。
【0032】
呼出音発生部10は、制御部12からの出力に基づいて呼出音になる電気信号を発生させ、音入出力部9に出力する回路である。
【0033】
操作入力部11は、親機2を操作するための指示等を入力する回路であり、入力された指示は、制御部12に出力される。この操作入力部11を図3に基づいて説明する。
【0034】
図3は、親機2の外観を示す図である。
【0035】
図3に示すように、親機2は、ケースの一方面の略中央部に音出力窓13が配置され、音出力窓13の上方に表示部6が配置され、音出力窓13の下方に通話中であることを示すランプ14を介して通話釦15が配置される。音出力窓13は、親機2の内外で音を伝播させるためのものであり、例えばメッシュ状に孔を備えた開口である。
【0036】
そして、音出力窓13の背面には、前述した音入出力部9の音出力部(例えばスピーカ)が配置される。一方、音入出力部9の音入力部(例えばマイクロホン)は、通話釦15の下部に配置される。
【0037】
通話釦15は、親機2と子機3との間で通話の開始及び終了をオン・オフするスイッチであり、通話釦15を操作することによって親機2が子機3と通話可能となり、通話釦15を再び操作することによって子機3との通話が終了される。
【0038】
表示部6は、図2に示す表示部6に対応するものであり、本実施形態においては、表示部6の表示画面上にタッチパネルセンサが配設されている。
【0039】
図4は、表示部6、タッチパネルセンサ16を示す分解斜視図である。
【0040】
図4に示すように、タッチパネルセンサ16は、例えば、表示部6の画面上部に設けられた透明な上部パネル17及び下部パネル18の2層構造からなり、表示部6の画面上で居住者が上部パネル17に指または指示具等で押圧すると、その圧力で上部パネル17が歪み、上部パネル17側に設けられたタッチスイッチが、下部パネル18側のタッチスイッチに接触し、この接触した両方のタッチスイッチから、表示部6の画面上における押圧位置が検出される。
【0041】
このように、操作入力部11は、通話釦15及びタッチパネルセンサ16で構成される。
【0042】
図2に戻り、制御部12は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、上述した親機2内の呼出信号検出部7や呼出音発生部10等の駆動を有機的に制御するものである。
【0043】
本実施形態では、後述するように、子機3には被写体を撮像する撮像部22(図6参照)が備えられており、親機2の表示部6において、注視対象物(来訪者)の画像が表示されている部分が押圧操作されると、その押圧位置に応じてこの撮像部22の光学系32の光軸Lを駆動し、その注視対象物の画像を、その表示倍率を維持したままで表示部6の略中央位置に位置させる光軸調節機能を備えるところに特徴を有している。
【0044】
この光軸調節機能を実現するため、制御部12は、機能的に、座標設定部19と、変換式記憶部20と、光軸駆動データ生成部21を有する。
【0045】
座標設定部19は、図5(a)に示すように、表示部6の表示画面に対し、例えば該画面の中央位置を原点O(0,0)とし、水平方向をX軸、垂直方向をY軸とする2次元座標系を設定するものである。
【0046】
変換式記憶部20は、前述の2次元座標系における任意の座標を光軸Lの駆動量に変換する変換式(1),(2)を記憶するものである。この変換式(1),(2)により算出される光軸Lの駆動量は、前述の2次元座標系における任意の座標を始点、原点O(0,0)を終点とするベクトルに対応するものである。なお、後述するように、光軸Lはパン方向及びチルト方向に駆動されるようになっており、変換式は、パン方向及びチルト方向のそれぞれに対して設定されている。
θ=α・X ・・・(1)
φ=β・Y ・・・(2)
【0047】
ただし、θはパン方向の駆動量、φはチルト方向の駆動量、α,βは定数、Xは押圧位置のX座標、Yは押圧位置のY座標である。なお、θ及びφが負の値であるときは、θ及びφが正の値であるときの駆動方向と反対の方向に駆動されることを意味する。
【0048】
光軸駆動データ生成部21は、例えば図5(a)に示すように、表示画面の左上領域に表示されている来訪者の画像が、図5(b)に示すように、指等で押圧されると、その押圧位置の座標から、変換式記憶部20に記憶された変換式を用いて、光学系32の光軸Lの駆動量についての情報(以下、光軸駆動データという)を算出するものである。
【0049】
例えば、図5(a)に示すように、表示部6の左上領域に来訪者Mの姿が表示されており、この来訪者Mの画像に対し座標(X1,Y1)で押圧されると、光軸駆動データ生成部21は、前述の変換式(1),(2)からパン方向の駆動量θ=α・X1、チルト方向の駆動量φ=β・Y1を算出し、この光軸駆動データを子機3に送出する。
【0050】
次に、子機3の構成について説明する。
【0051】
図6は、子機3の構成を示すブロック図である。
【0052】
図4に示すように、子機3は、撮像部22と、駆動部23と、映像信号送信部24と、呼出釦25と、呼出信号発生部26と、音声入力部27と、音声送受話部28と、音声出力部29と、多重分離部30と、制御部31とを備えて構成される。
【0053】
撮像部22は、被写体光像を光電変換して映像信号を出力する図略の撮像素子と、撮像素子の撮像面に被写体光像を結像させる光学系32(図7参照)とを備えて構成される。撮像部22の映像信号は、映像信号送信部24に出力される。撮像素子は、受光した光をその光強度に従った電気信号に変換する複数の受光素子をマトリックス状に配置した光電変換素子であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)の固体撮像素子等である。
【0054】
図7(a)は、撮像部22の正面図であり、図7(b)は、撮像部22の側面図である。
【0055】
図7(a),(b)に示すように、撮像部22の光学系32は、光軸(注視方向)Lが、左右方向(以下、パン方向という)及び上下方向(以下、チルト方向という)に回転可能に支持台33上で支持されており、図略のモータによりパン方向及びチルト方向に回転駆動されるようになっている。
【0056】
詳細には図示しないが、光学系32は、パン方向に延びる第1回転軸が図略の支持部材に取り付けられ、その第1回転軸の先端には図略の第1モータの出力軸が取り付けられている。また、上記支持部材には、チルト方向に延びる第2回転軸が取り付けられ、この第2回転軸の先端に第2モータの出力軸が取り付けられている。
【0057】
第1モータは上記支持部材に固定され、該支持部材と一体的にパン方向に回動可能に構成され、第2モータは支持台33に固定されている。
【0058】
上記の構成において、第2モータを回転駆動すると、支持部材が第2回転軸の周りに回転し、これにより光学系32の光軸Lがパン方向に移動し、第1モータを回転駆動すると、光学系32が第1回転軸の周りに回転し、これにより光学系32の光軸Lがチルト方向に移動する。
【0059】
なお、図7(a)に示す目盛りは、光学系32の光軸Lの向きを、調整可能範囲角θの範囲内で、パン方向(X方向)及びチルト方向(Y方向)のそれぞれに段階的に可変調整することを示している。
【0060】
図6に戻り、駆動部23は、光学系32の光軸Lの向きをパン方向及びチルト方向に駆動する前述のモータ(第1、第2モータ)である。
【0061】
映像信号送信部24は、入力された映像信号を変調して映像変調信号として多重分離部30に出力する回路である。
【0062】
呼出釦25は、親機2の音入出力部9から呼出音を鳴動させるための呼出信号を親機2に送信させるための回路であり、例えば、押釦スイッチ等である。来訪者は、この呼出釦25を操作することによって、住戸内の居住者に来訪者の存在があることを知らせる。
【0063】
呼出信号発生部26は、親機2の音入出力部9から呼出音を鳴動させるための呼出信号を生成し、生成した呼出信号を多重分離部30に出力する回路である。
【0064】
音声入力部27は、音を音声信号として電気信号に変換する回路であり、例えば、マイクロホンである。この音声信号は、音声入力部27から多重分離部30に出力される。来訪者は、音声を音声入力部27に入力することによって、親機2の居住者と通話する。
【0065】
音声送受話部28は、音声入力部27から入力された音声信号を増幅しFM変調してから多重分離部30に出力すると共に、多重分離部30から入力された親機2からの音声信号を復調し増幅してから音声出力部29に出力する。
【0066】
音声出力部29は、電気信号を音に変換する回路であり、例えば、スピーカである。親機2から送信された音声信号は、この音声出力部29で音声として再生され出力される。
【0067】
多重分離部30は、映像信号送信部24からの映像変調信号、呼出信号発生部26からの呼出信号、及び、音声送受話部28からの音声信号を多重化して親機2に送信する。
【0068】
制御部31は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなる。
【0069】
また、前述の光軸調節機能を実現すべく、制御部31は、機能的に、駆動制御部34を有する。
【0070】
駆動制御部34は、親機2から送信された光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸Lを駆動する駆動部23の駆動動作を制御するものである。駆動制御部34は、多重分離部30を介して親機2から取得した光軸駆動データに基づき、駆動部23に光学系32の光軸Lをパン方向に角度θ、チルト方向にφだけ駆動させ、これにより、例えば、図5(b)に示すように、指等で押圧された表示画面の左上領域に表示されている来訪者の画像を、図5(c)に示すように、表示倍率を維持したままで表示画面の略中央位置に位置させる。
【0071】
なお、本実施形態においては、図7(a)に示すように、例えば、駆動量θが正の値であるときは、パン方向のうち矢印Aの方向に対応するとともに、矢印Aの方向に光軸Lを回転させることにより、図5(a)に示すように、表示画面上の画像がX軸正の方向(右方向)に移動する。また、駆動量φが正の値であるときは、チルト方向のうち矢印Bの方向に対応するとともに、矢印Bの方向に光軸Lを回転させることにより、図5(a)に示すように、表示画面上の画像がY軸正の方向(上方向)に移動する。駆動量θ,φが負のときは、それぞれ矢印A,Bと反対の方向に光軸Lが駆動される。
【0072】
次に、インターホンシステム1の光軸調節処理を説明する。
【0073】
図8は、インターホンシステム1の光軸調節処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、来訪者が呼出釦25で居住者を呼び出し、図5(a)に示すように、親機2の表示部6の中央位置から大きく離れた位置に来訪者の画像が表示されているものとする。
【0074】
図8において、図5(c)に示すように、親機2において来訪者の画像に対して押圧操作がなされる(ステップ♯1でYES)と、光軸駆動データ生成部21は、図5(c)に示すように、来訪者の画像を表示画面の略中央位置に位置させるために必要な子機3における光学系32の光軸Lの駆動量(X1,Y1)を算出し、この駆動量を示す光軸駆動データを生成し(ステップ♯2)、この光軸駆動データを、多重分離部30を介して子機3に送信する(ステップ♯3)。
【0075】
子機3において、駆動制御部34は、親機2から光軸駆動データを受信する(ステップ♯4でYES)と、その光軸駆動データが示す光軸Lの駆動量(X1,Y1)だけ光学系32の光軸Lを駆動するように駆動部23を駆動させ、図5(c)に示すように、来訪者の画像を表示画面の略中央位置に位置させる(ステップ♯5)。
【0076】
このように、画像を表示する表示部6にタッチパネルセンサ16を配設し、上部パネル17が押圧されると、その押圧位置に応じた、光学系32の光軸Lの駆動量(駆動方向を含む)を算出するとともに、子機3において、この駆動量を示す光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動することにより、押圧された画像を、表示倍率を維持したままで表示画面の略中央位置に表示させるようにしたので、1回の操作で注視対象物(来訪者)の画像を表示画面の中央に表示させることができる。したがって、簡単な操作で且つ速やかに注視対象物(来訪者)の画像を表示画面の中央に表示させることができる。
【0077】
また、従来のように、注視対象物を表示画面の中央に表示させるべく、撮像装置の撮影方向の向きを変更するための操作部材(前述のパンチルトボタンやスイッチ)を設けない分、表示部6の表示画面を大きくしたり、親機2の小型化を図ったりすることができる。
【0078】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、次の変形形態(1)〜(3)が採用可能である。
【0079】
(1)上記実施形態では、変換式(1),(2)を用いた演算により、光学系32の光軸Lの駆動量を導出したが、これに限られず、次のように構成してもよい。
【0080】
例えば、図9(a)に示すように、表示画面の表示領域をn個(nは2以上の整数)のブロックに分割(ここでは16分割とする)し、図9(b)に示すように、各ブロックS1〜S16に対応して光学系32の光軸Lのパン方向及びチルト方向における駆動量及び駆動方向を予め設定したテーブルTを例えば親機2の制御部12に備えられる記憶部に記憶しておく。そして、注視対象物の画像に対する押圧操作がなされると、その押圧位置が属するブロックに対し設定された駆動量及び駆動方向に係る情報(光軸駆動データ)を該テーブルTから読み出して、この光軸駆動データを子機3に送信し、子機3は、この光軸駆動データに基づき、光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するとよい。
【0081】
例えば、図9(a)においては、表示部6の表示画面が16個のブロックS1〜S16に分割され、図9(b)に示すように、各ブロックS1〜S16に対して、パン方向の駆動量θ1〜θ16及びチルト方向の駆動量φ1〜φ16を予め設定し、これらをテーブル形式で記憶部に記憶しておく。
【0082】
そして、例えば、表示部6の表示画面におけるブロック「S5」に来訪者の姿が表示されていて、このブロック「S5」内のある部位が押圧されたものとすると、記憶部に格納されている図9(b)に示すテーブルTを参照して、ブロック「S5」に対応する光学系32の光軸Lの光軸駆動データ「θ5」,「φ5」を読み出し、この光軸駆動データ「θ5」,「φ5」に基づいて光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するようにしてもよい。
【0083】
(2)上記実施形態においては、押圧位置を検出する機構は、前述したタッチパネルセンサ16に限らず、次のような構成のものを採用してもよい。
【0084】
図10に示すように、表示部6に枠組35が備えられ、この枠組35を構成する4辺のうち、例えばX軸方向に向き合って対向する辺36のうち1方の辺に発光素子37aを多数設けるとともに、この発光素子37aに対応させるようにして、他方の辺に受光素子37bを同数設け、この発光素子37aと受光素子37bとでX軸方向の位置を検出する第1検出センサを構成する。
【0085】
また、同様に、例えばY軸方向に向き合って対向する辺38のうち1方の辺に発光素子39aを多数設けるとともに、この発光素子39aに対応させるようにして、他方の辺に受光素子39bを同数設け、この発光素子39aと受光素子39bとでY軸方向の位置を検出する第2検出センサを構成する。
【0086】
そして、第1、第2検出センサにより、発光素子37a,39aをX方向及びY方向に発光させ、発光素子37a,39aからの光線が遮断された位置を検出することにより、押圧位置を検出するようにしてもよい。
【0087】
(3)上記実施形態では、光学系32の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するようにしたが、これに限らず、例えば光学系32の光軸Lが支持台33の板面と略垂直となる状態で光学系32を支持台33に固定し、その状態で、光軸Lに直交する平面上で交差する複数の軸(図7(a)において例えばX軸とY軸)に沿って撮像部21全体を移動し、光学系32の光軸Lを平行移動するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上のように、インターホン親機において、画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置が検出されると、その押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な光学系の光軸の駆動量及び駆動方向が導出され、この導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報がドアホン子機に送信されるとともに、ドアホン子機において、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸が駆動されるようにしたので、簡単な操作で且つ速やかに注視対象物の画像を表示画面の略中央に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターホンシステムの構成を示す図である。
【図2】親機の構成を示すブロック図である。
【図3】親機の外観を示す図である。
【図4】表示部及びタッチパネルセンサを示す分解斜視図である。
【図5】(a)は表示部の表示画面に表示される画像の一例を示す図、(b)は、表示画面の画像に対する押圧操作を説明するための図、(c)は、光軸調整処理により押圧対象の画像が表示画面の略中央に位置したときの図である。
【図6】子機の構成を示すブロック図である。
【図7】(a)は撮像部の正面図、(b)は撮像部の側面図である。
【図8】インターホンシステムの光軸調節処理を示すフローチャートである。
【図9】光軸の駆動量の他の導出方法を説明するための図である。
【図10】押圧位置を検出する機構の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 インターホンシステム
2 インターホン親機
3 ドアホン子機
6 表示部
12 制御部
16 タッチパネルセンサ
19 座標設定部
20 変換式記憶部
21 光軸駆動データ生成部
22 撮像部
23 駆動部
32 光学系
34 駆動制御部
Claims (5)
- 略直交する2つの平面に沿って光軸が移動可能な光学系を含み、被写体を撮像して映像信号を出力するように構成された撮像部と、前記光軸を駆動する駆動部とを備えるドアホン子機に通信可能に接続されたインターホン親機であって、
画像を表示する画像表示部と、
前記画像表示部に表示されている画像に対して押圧操作が行われた押圧位置を検出する押圧位置検出部と、
前記押圧位置に基づき、この押圧位置に対応する画像を前記画像表示部の表示領域における略中心に位置させるために必要な前記光軸の駆動量及び駆動方向を導出する導出部と、
前記導出された駆動量及び駆動方向を示す駆動情報を前記ドアホン子機に送信する送信部と
を備えることを特徴とするインターホン親機。 - 前記押圧位置を前記光軸の駆動量及び駆動方向に変換する変換式を予め記憶する変換式記憶部を備え、前記導出部は、前記変換式記憶部に記憶されている変換式に従って、前記押圧位置から前記光軸の駆動量及び駆動方向を算出することを特徴とする請求項1に記載のインターホン親機。
- 前記画像表示部の表示領域における位置と、前記光学系の光軸の駆動量及び駆動方向との関係を予めテーブル形式で記憶するテーブル記憶部を備え、前記導出部は、前記押圧位置に対応する前記光軸の駆動量及び駆動方向を、前記テーブル記憶部から読み出すことにより導出することを特徴とする請求項1に記載のインターホン親機。
- 略直交する2つの平面に沿って光軸が移動可能な光学系を含み、被写体を撮像して映像信号を出力するように構成された撮像部と、前記光軸を駆動する駆動部と、通信可能に接続されたインターホン親機により生成される光軸の駆動量及び駆動方向に関する駆動情報を受信する受信部と、この駆動情報に基づき前記駆動部に前記光軸を駆動させる駆動制御部とを備えることを特徴とするドアホン子機。
- インターホン親機とドアホン子機とが通信可能に構成されたインターホンシステムにおいて、
前記インターホン親機は、請求項1ないし3のいずれかに記載のインターホン親機であり、
前記ドアホン子機は、請求項4に記載のドアホン子機であること
を特徴とするインターホンシステム。
Priority Applications (1)
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JP2003149039A JP2004356711A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | インターホン親機、ドアホン子機及びインターホンシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-05-27 JP JP2003149039A patent/JP2004356711A/ja not_active Withdrawn
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