JP2004355009A - 表示装置の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1対の大型のガラス基板を利用して、複数のパネルを同時に形成する。
【解決手段】 薄膜トランジスタを有する画素領域と、集積回路とを第1の基板上に複数形成する工程と、シール材を用いて前記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔で貼り合わせると共に、前記シール材により複数のパネル領域に区分する工程と、前記第1の基板及び前記第2の基板を前記シール材と共に分断する工程と、を有することを特徴とする。また、前記集積回路を前記シール材の中に封止することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの生産性の向上のための技術に関する。
従来のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスを構成するパネルの断面図を図4に示す。図4から明らかなように、封止材402(シール材ともいう)で画素領域404を取り囲んでいるため、アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの画素領域404のみが液晶に接しており、周辺駆動回路領域403の薄膜トランジスタは大気に接している。これは、以前アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの基板上に画素薄膜トランジスタしか存在せず、駆動回路が外付けICであった頃の名残である。
このように従来の技術においては、画素領域404と周辺駆動回路領域403とが同一ガラス基板401上に形成される場合に、駆動回路の実装位置の最適化が行われていない。
このため、従来のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスでは、駆動回路薄膜トランジスタが外部に剥き出しになっているため、パネル組立工程中のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの基板の取り扱いに細心の注意が必要であった。このような状況において、その作製プロセスにおいて、取り扱いが楽なアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの形態が望まれていた。また、信頼性上の点からも画素が液晶材、シール材等で保護されているのに対して、駆動回路は薄い酸化膜で覆われているのみであり、耐温性や汚染に対して弱くなっている。
上述の問題点を解消するために、本明細書で開示する発明の一つは、
アクティブマトリクス型液晶表示デバイスにおいて、前記アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの画素薄膜トランジスタと前記画素の駆動回路薄膜トランジスタが同一の基板上に存在し、前記画素薄膜トランジスタと駆動回路薄膜トランジスタの双方が直接または薄膜を介して液晶材に接するように液晶封入が行われていることを特徴とする。
一般には、薄膜トランジスタは酸化珪素膜等でなる層間絶縁膜で覆われているので、この絶縁膜を介して、液晶に接することとなる。上記のような構成を採用することで、周辺駆動回路の薄膜トランジスタを実質的に液晶中に封入するとができる。即ち、周辺駆動回路の薄膜トランジスタを液晶で封止した状態とすることができる。
他の発明の構成は、
透光性を有する第1の基板上に、
マトリクス状に配置された薄膜トランジスタ回路と、
前記マトリクス回路に接続された薄膜トランジスタで構成された周辺駆動回路と、
を有する液晶パネル領域を複数組形成する工程と、
封止材でもって前記液晶パネル領域を複数に分割し透光性を有する第2の基板と前記第1の基板を所定の間隔で貼り合わせる工程と、
前記第1の基板と第2の基板の間に液晶を注入する工程と、
を有し、
前記周辺駆動回路の上面には液晶が存在しており、
前記一対の基板間には、前記周辺駆動回路に接続される集積回路を配置するための空隙が形成されていることを特徴とする。
上記構成を利用することのよって得られる具体的な構成の例を図2に示す。図2に示すのは、一対のガラス基板202間に液晶209を挟持したアクティブマトリクス型の液晶表示装置の概略の構成を示す断面図である。図2に示す構成においては、アクティブマトリクス回路の薄膜トランジスタ207と、この薄膜トランジスタ207を駆動するための周辺駆動回路の薄膜トランジスタ208と、この周辺駆動回路の薄膜トランジスタ208にビデオ信号や各種制御信号を送る集積回路(IC)211を有している。
図2に示す構成においては、周辺駆動回路の薄膜トランジスタ208の上面には、液晶が存在している。また、封止材210で封止された集積回路211は、一対のガラス基板202間に形成された空隙に配置されている。
また、図1には、一対のガラス基板を利用して複数の液晶パネルを形成する際の位置取りの例が示されている。図1に示す構成においては、封止材101によって、各液晶パネルに区分けが成されている。図1における封止材101は、図2における封止材210に相当する。
他の発明の構成は、
アクティブマトリクス型液晶表示デバイスにおいて、前記アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの画素薄膜トランジスタと前記画素の駆動回路薄膜トランジスタが同一の基板上に存在し、前記駆動回路薄膜トランジスタを封止材によって封入したことを特徴とする。
上記構成の具体的な例を図3に示す。図3に示す構成においては、周辺駆動回路を構成する薄膜トランジスタ308が、封止材310によって封止された構成となっている。
上記のように、アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの駆動回路薄膜トランジスタを封止材領域より内側に配置することにより、駆動回路薄膜トランジスタの耐温性や耐汚染性を向上させることができる。またアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの小型化を計ることができる。また、画像信号線の短縮による電圧降下を低減させることができ、特性の向上を計ることができる。
また、1枚のガラス基板上に複数組のアクティブマトリクス表示用基板を形成し、パネル組の際に封止材によって複数に分割することで、同時に多数の液晶パネルを形成することができる。
また周辺駆動回路領域を液晶領域あるいは封止材が設けられた領域に配置することにより、周辺駆動回路領域が液晶あるいは封止材によって封止されることになり、水分の影響による信頼性の低下を防ぐことができる。
さらに周辺駆動回路に接続される制御用の集積回路を封止材中に配置することで、水分の影響による信頼性の低下を防ぐことができる。また、1対のガラス基板間に必要とする回路を配置することができるので、信頼性を高めることができるとともに、不要な凹凸等がないシンプルな外観を有した小型化された液晶表示装置を得ることができる。
本発明のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの駆動回路のパネル組立工程中における損傷を最小限にし、信頼性上の問題を解決するには、前記アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの駆動回路が直接触れられない形態であればよい。従って、図1に示すように前記アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの周辺駆動回路領域103を液晶材中または封止材中に実装する。
図1に示す構成においては、1枚のガラス基板101上に4パネル分の基板を構成する例が示されている。図1に示される基板は、周辺駆動回路103と画素領域104とを同一のガラス基板上に集積化した構成を有している。画素領域104には、マトリクス状に配置された画素電極に少なくとも1つの薄膜トランジスタが接続された構成を有している。
図では各回路が形成されたガラス基板101が示されているのみであるが、実際にはそれに対向してガラス基板が配置されている。この図示しない対向したガラス基板には、対向電極が配置されている。
また、図1に示す構成においては、アクティブマトリクス型液晶表示パネルを一対のガラス基板から複数製造するために、封止材102で前記アクティブマトリクス型液晶表示デバイスを区分し、多面取りを実現している。このようにすることで、生産性の向上と信頼性の向上とを同時に実現することができる。
なお、図1においては、封止材102は同一の幅としているが、ガラス基板102を切断する領域には切りしろを設けるために、封止材102の幅を広くすると良い。例えば、図8に示すように、封止材800において、液晶表示デバイスを区分している十字型の領域の幅を、ガラス基板102を縁取っている領域の2倍程度とすればよい。なお、図8において、図1と同一の符号は同一の部材を示している。
本発明は、周辺駆動回路領域を液晶が存在している領域に存在させる、あるいは封止材中に存在させることにより、周辺駆動回路領域が実質的に液晶材料や封止材料中に封止された状態とすることができる。そして、実装密度の高い周辺駆動回路領域に外部から水分が進入したりすることを防ぐことができる。また、1枚のガラス基板を利用して、複数の液晶パネルの位置取りを行う場合、各パネル基板間を封止材で仕切ることにより、高い信頼性でもって、複数の液晶表示パネルを同時に形成することができる。
〔実施例1〕 本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの断面図を図2に示す。アクティブマトリクス型液晶表示デバイスでは、ガラス基板200には、画素薄膜トランジスタ207の上に透明電極204と配向膜205が付けられている。この状態のガラス基板202を薄膜トランジスタ基板と呼ぶ。薄膜トランジスタ基板は液晶材209に遠い方から偏光板201、ガラス基板200の順で並んでいる。
また、他のガラス基板202をカラーフィルタ基板と呼ぶ。液晶材209に近い方から配向膜205、透明電極204、カラーフィルタ203、ガラス基板202、偏光板201と並んでいる。これら2枚のガラス基板200と202との間隔を一定に保つために、ガラスまたは樹脂製のスペーサ206が液晶材209中に多数散布されている。
偏光板201は通過させる光の振動方向を限定するためのものであり、厚さ80〜210μm程度のフィルタである。偏光板201の構造は図6のように、真中にPVA(ポリビニルアルコール)製の偏光フィルム604があり、さらにセルロース系の保護層603が付けられている。さらにその外側は液晶材に近い方には粘着層602と離型フィルム601、反対側には表面を保護する保護フィルム605が取りつけられている。その使用に際しては、離型フィルム601を剥がして、ガラス基板に粘着層602を張りつけて使用する。
配向膜205は液晶分子を一定方向に配列させためのものであり、電圧OFF時に、液晶分子は配向膜205に刻まれた溝に入り込んで、一定方向に配列される。配向膜材料には、ポリイミドやポリアミド酸を溶媒に5〜10重量%溶解させたものが用いられる。また、配向膜205の厚さは0.05〜0.1μm程度で膜厚が均一であることが要求される。
液晶材209は、アクティブマトリクス型液晶表示デバイスの真中にあり、電圧がONの場合には立ち、OFFの場合は捩れることにより、光の通過・遮断を制御するスイッチの役割を果たす。液晶材209の原料は、ベンゼン、トルエン等である。
カラーフィルタ203は、モノクロの液晶表示をカラー化するための色合成フィルタである。カラーフィルタ203はRGB(Red,Green,Blue)の3色から成り、画素薄膜トランジスタの1個とカラーフィルタ203の1個の色が重なるようになっている。
封止材210は2枚のガラス基板を貼り付ける接着剤の役割を果たす。封止材210の原料としては、シリコン、アクリル、エポキシ等がある。
画素薄膜トランジスタが液晶領域にあることは、従来のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスと同様であるが、本発明では、従来封入の外にあった駆動回路薄膜トランジスタ208を液晶封入領域内に配置している。この液晶封入領域内に駆動回路を入れることは、以下のような利点を得ることができる。
1.耐汚染性の向上。
2.画素に接続される信号線の短縮による画質向上。
また、本実施例では駆動回路を液晶封入領域に入れるのみなるず、駆動回路を制御するマイクロプロセッサ211等の制御用集積回路を封入材の中にいれることによって、駆動回路と制御用集積回路との距離を小さく抑え、信号の不要ノイズを軽減する等の効果を得ることができる。
ここで、制御用集積回路を封入する場合、対向側の基板を一部厚みを薄くすることにより、実装し易くすることも行っている。制御用集積回路は封止領域に入れることによって、従来の構造と比較して、信頼性が向上される。またここでいう制御回路は、シリコン端結晶ウエハーを用いて形成された集積回路であり、その具体的な例として、メモリ、I/Oポート、その他各種制御回路、ビデオ信号を扱う回路、さらにはそれらの任意の組み合わせを有する集積回路を挙げることができる。勿論、これら集積回路は必要とする数でもって配置される。
また集積回路の配置方法は、COG(Chip On Glass )で基板上に実装されることが望ましい。しかし、ワイヤボンディング形式で配線を形成しても、配線が封止材によって実質的に封止されるので、その信頼性は高いものとすることができる。
また、図には示されていないが、周辺駆動回路領域の上面には光を遮蔽するクロム膜やアルミ膜等の遮蔽膜を形成する必要がある。
また、図2における構成では、カラーフィルタ基板側のガラス基板202の一部を薄くし、その部分に集積回路211を配置している。これは、液晶が注入されるギャップが数μm程度にあるのに対して、集積回路211の厚さが数百μm程度あるからである。図2においては、上のカラーフィルタ基板側のガラス基板202側の一部を薄くしているが、薄膜トランジスタ基板側のガラス基板202の一部を薄くしてもよい。また両方のガラス基板202を薄くし、その部分に集積回路211を配置する構成としてもよい。
本実施例のアクティブマトリクス回路を得る作製工程について、図5を用いて説明する。図の左側に周辺駆動回路の薄膜トランジスタの作製工程を、右側にアクティブマトリクス回路の薄膜トランジスタの作製工程を、それぞれ示す。まず、石英基板またはガラス基板501上に、下地酸化膜502として厚さ1000〜3000Åの酸化珪素膜を形成する。この酸化珪素膜の形成方法としては、酸素雰囲気中でのスパッタ法やプラズマCVD法を用いればよい。
次に、プラズマCVD法やLPCVD法によってアモルファスもしくは多結晶のシリコン膜を300〜1500Å、好ましくは500〜1000Å形成する。そして、500℃以上、好ましくは、800〜950℃の温度で熱アニールをおこない、シリコン膜を結晶化させる。熱アニールによって結晶化させたのち、光アニールをおこなって、さらに結晶性を高めてもよい。また、熱アニールによる結晶化の際に、特開平6−244103、同6−244104に記述されているように、ニッケル等のシリコンの結晶化を促進させる元素(触媒元素)を添加してもよい。
次にシリコン膜をエッチングして、島状の周辺駆動回路の薄膜トランジスタの活性層503、504と、マトリクス回路の薄膜トランジスタ(画素薄膜トランジスタ)の活性層505を形成する。活性層503はPチャネル型薄膜トランジスタを構成するものであり、活性層504はNチャネル型薄膜トランジスタを構成するものである。
更に、酸素雰囲気中でのスパッタ法によって、厚さ500〜2000Åの酸化珪素のゲイト絶縁膜506を形成する。ゲイト絶縁膜506の形成方法としては、プラズマCVD法を用いてもよい。プラズマCVD法によって酸化珪素膜を形成する場合には、原料ガスとして、一酸化二窒素(N2 O)もしくは酸素(O2 )とモンシラン(SiH4 )を用いることが好ましい。
その後、厚さ2000Å〜5μm、好ましくは2000〜6000Åの多結晶シリコン膜(導電性を高めるため微量の燐を含有する)をLPCVD法によって基板全面に形成する。そして、これをエッチングして、ゲイト電極507、508、509を形成する。(図5(A))
その後、イオンドーピング法によって、全ての島状活性層503、504、505それぞれに、ゲイト電極507、508、509をマスクとして、自己整合的にフォスフィン(PH3 )をドーピングガスとして燐を注入する。ドーズ量は1×1012〜5×1013原子/cm2 する。この結果、弱いN型領域510、511、512が形成される。(図5(B))
次に、Pチャネル型薄膜トランジスタの活性層503を覆うフォトレジストのマスク513、および、画素薄膜トランジスタの活性層505のうち、ゲイト電極509に平行にゲイト電極509の端から3μm離れた部分までを覆うフォトレジストのマスク514を形成する。そして、再び、イオンドーピング法によって、活性層504、505にフォスフィンをドーピングガスとして燐を注入する。ドーズ量は1×1014〜5×1015原子/cm2 とする。この結果、強いN型領域(ソース/ドレイン)515、516が形成される。画素薄膜トランジスタの活性層505の弱いN型領域512のうち、マスク514に覆われていた領域517は今回のドーピングでは燐が注入されないので、弱いN型のままでとなる。(図5(C))
次に、Nチャネル型薄膜トランジスタの活性層504、505をフォトレジストのマスク518で覆い、ジボラン(B2 6 )をドーピングガスとして、イオンドーピング法により、活性層503に硼素を注入する。ドーズ量は5×1014〜8×1015原子/cm2 とする。このドーピングでは、硼素のドーズ量が図5(C)における燐のドーズ量を上回るため、先に形成されていた弱いN型領域510は強いP型領域519に反転する。以上のドーピングにより、強いN型領域(ソース/ドレイン)515、516、強いP型領域(ソース/ドレイン)519、弱いN型領域(低濃度不純物領域)517が形成される。本実施例においては、低濃度不純物領域517の幅xは、約3μmとする。(図5(D))
その後、450〜850℃で0.5〜3時間の熱アニールを施すことにより、ドーピングによるダメージを回復せしめ、ドーピング不純物を活性化、シリコンの結晶性を回復させる。その後、全面に層間絶縁物520として、プラズマCVD法によって酸化珪素膜を厚さ3000〜6000Å形成する。層間絶縁物520は窒化珪素膜あるいは酸化珪素膜と窒化珪素膜の多層膜であってもよい。そして、層間絶縁物520をウェットエッチング法によってエッチングして、ソース/ドレインにコンタクトホールを形成する。
そして、スパッタ法によって、厚さ2000〜6000Åのチタン膜を形成し、これをエッチングして、周辺回路の電極・配線521、522、523、および画素薄膜トランジスタの電極・配線524、525を形成する。さらに、プラズマCVD法によって、厚さ1000〜3000Åの窒化珪素膜526をパッシベーション膜として形成し、これをエッチングして、画素薄膜トランジスタの電極525に達するコンタクトホールを形成する。最後に、スパッタ法で成膜した厚さ500〜1500ÅのITO(インディウム錫酸化物)膜をエッチングして、画素電極527を形成する。このようにして、周辺論理回路とアクティブマトリクス回路を一体化して形成する。(図5(E))
本実施例のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの組立工程を以下に説明する。先ず、薄膜トランジスタ基板・カラーフィルタ基板は、各々表面処理に用いられたエッチング液レジスト剥離液等の各種薬品を十分に洗浄する。
次に配向膜をカラーフィルタ基板及び薄膜トランジスタ基板に付着させる。配向膜はある一定の溝が刻まれ、その溝に沿って液晶分子が均一に配列する。配向膜材料にはブチルセルソングかn−メチルピロリドンといった溶媒に、溶媒の約10重量%のポリイミドを溶解したものを用いる。これをポリイミドワニスと呼ぶ。ポリイミドワニスはフレキソ印刷装置によって印刷する。
そして、薄膜トランジスタ基板・カラーフィルタ基板の両基板に付着した配向膜を加熱・硬化させる。これをベークと呼ぶ。ベークは最高使用温度約300℃の熱風を送り加熱し、ポリイミドワニスを焼成・硬化させるものである。その次に、配向膜の付着したガラス基板表面を毛足の長さ2〜3mmのバフ布(レイヨン・ナイロン等の繊維)で一定方向に擦り、微細な溝を作るラビング工程を行う。
そして、薄膜トランジスタ基板もしくはカラーフィルタ基板のいずれかに、ポリマー系・ガラス系・シリカ系等の球のスペーサを散布する。スペーサ散布の方式としては純水・アルコール等の溶媒にスペーサを混ぜて、ガラス基板上に散布するウェット方式と、溶媒を一切使用せずスペーサを散布するドライ方式がある。
その次に、薄膜トランジスタ基板の外枠に封止材を塗布する。封止材塗布には、薄膜トランジスタ基板とカラーフィルタ基板を接着する役割と注入する液晶材が外部に流出するのを防ぐ目的がある。封止材の材料は、エポキシ樹脂とフェノール硬化剤をエチルセルソルブの溶媒に溶かしたものが使用される。封止材塗布後に2枚のガラス基板の貼り合わせを行う。方法は約160℃の高温プレスによって、約3時間で封止材を硬化する加熱硬化方式をとる。
そして、スクライバーを使用してガラス基板にパネルサイズの溝を刻み、ブレイカーを使用して基板の溝の真上からウレタン製の丸材をエアシリンダの圧力で落下させて、薄膜トランジスタ基板をパネルサイズに分断して多面取りを可能とする。
最後に、薄膜トランジスタ基板とカラーフィルタ基板を貼り合わせたアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの液晶注入口より液晶材を入れて、液晶材注入後エポキシ系樹脂で液晶注入口を封止する。以上のようにして、アクティブマトリクス型液晶表示デバイスが組み立てられる。
〔実施例2〕 本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの断面図を図3に示す。図からも明らかなように、アクティブマトリクス型液晶表示デバイスを制御するマイクロプロセッサ311と、駆動回路薄膜トランジスタ308を封止材310で封入することで、駆動回路薄膜トランジスタ308を保護し、外部に剥き出しにならないようにしている。本実施例は封止材310で封入する回路量(駆動回路薄膜トランジスタ308)が異なる以外は、実施例1と構成及び作製工程は同じである。
〔実施例3〕 本実施例は、予備の周辺回路(冗長回路)を設けた構成に関する。図7に本実施例で示す液晶表示パネルの概略の上面図を示す。図7は上面から見た図であるので、ガラス基板701としては、1枚だけ示されている。しかし、実際にはガラス基板701と対となってもう1枚のガラス基板がガラス基板701に張り合わせてある。ガラス基板701には、周辺駆動回路領域703とマトリクス状に配置された画素領域704とが封止材702の内側に配置されている。封止材702の内側が液晶で充填されているわけであるから、周辺駆動回路領域703と画素領域704に配置された薄膜トランジスタは、その上面に液晶が存在している状態となっている。
また周辺駆動回路に接続される各種制御回路を構成する集積回路(IC)は封止材702内に配置され、丁度封止材702によってモールドされた状態となっている。
705で示されるのが、予備の周辺駆動回路の領域であり、703で示される領域に配置された周辺駆動回路に不良が発生した場合に利用される。706で示されるのは、外部との接続端子であり、この端子を介して、ビデオ信号や必要とする信号が回部から入力される。図7に示す液晶表示パネルは、一対のガラス基板間に必要とする回路が全て収められている。しかもそれら回路の全てが封止材または液晶によって封止ざれている状態となっているので、信頼性を極めて高いものとすることができる。
また、図面ではその寸法比が正確ではないが、周辺駆動回路の幅は数ミリ程度である。また封止材の幅も周辺駆動回路に接続される集積回路によってその幅が決まるとはいえ、その幅を数mm程度以下(集積回路を小さくできれば、1mm程度とすることができる)とすることができる。従って、実際に液晶表示が行われる領域の周囲に数mm〜1cm程度の縁が存在するだけで、しかも外部出力端子を除けば、外見上一対のガラス基板で構成されるという極めてシンプルな外観とすることができる。
以上示したような構成は、1対の大型のガラス基板を利用して複数組構成され、図1に示すように封止材によって分割される。こうして、複数の液晶パネルを同時に形成することができる。
本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの概略図である。 実施例1におけるアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの断面図である。 実施例2におけるアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの断面図である。 従来のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの概略図である。 実施例1の薄膜トランジスタの作製工程の説明図である。 偏光板の構成図である。 実施例のアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの概略図である。 本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの概略図である。
符号の説明
101、200、202、302、401 ガラス基板
102、210、310、402 封止材
103、208、308、403 駆動回路薄膜トランジスタ
104、207、307、404 画素薄膜トランジスタ
201、301 偏光板
203、303 カラーフィルタ
204、304 透明電極
205、305 配向膜
206、306 スペーサ
209、309 液晶材
211、311 マイクロプロセッサ
501 基板
502 下地膜(酸化珪素)
503〜505 活性層(シリコン)
506 ゲイト絶縁膜(酸化珪素)
507〜509 ゲイト電極・ゲイト線
510〜512 弱いN型領域
513、514 フォトレジストのマスク
515、516 強いN型領域(ソース/ドレイン)517 低濃度不純物領域
518 フォトレジストのマスク
519 強いP型領域(ソース/ドレイン)520 層間絶縁物(酸化珪素)
521〜525 金属配線・電極
526 パッシベーション膜(窒化珪素)
527 画素電極(ITO)

Claims (10)

  1. 薄膜トランジスタを有する画素領域と、集積回路とを第1の基板上に複数形成する工程と、
    シール材を用いて前記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔で貼り合わせると共に、前記シール材により複数のパネル領域に区分する工程と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板を前記シール材と共に分断する工程と、を有することを特徴とする表示装置の作製方法。
  2. 薄膜トランジスタを有する画素領域と、薄膜トランジスタを有し前記画素領域の薄膜トランジスタを駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する集積回路とを第1の基板上に複数形成する工程と、
    シール材を用いて前記第1の基板と第2の基板とを所定の間隔で貼り合わせると共に、前記シール材により複数のパネル領域に区分する工程と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板を前記シール材と共に分断する工程と、を有することを特徴とする表示装置の作製方法。
  3. 請求項2において、前記駆動回路を前記シール材の内側に設けることを特徴とする表示装置の作製方法。
  4. 請求項2において、前記駆動回路を前記シール材の中に封止することを特徴とする表示装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一において、前記集積回路を前記シール材の中に封止することを特徴とする表示装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一において、前記集積回路をCOGで前記第1の基板上に実装することを特徴とする表示装置の作製方法。
  7. 請求項6において、前記集積回路を実装する前記第1の基板において、実装位置の基板の厚さを薄くすることを特徴とする表示装置の作製方法。
  8. 請求項6において、前記集積回路を実装する対向側の前記第2の基板において、実装位置の基板の厚さを薄くすることを特徴とする表示装置の作製方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一において、前記集積回路は単結晶シリコン基板を用いて作製された集積回路であることを特徴とする表示装置の作製方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一において、前記第1の基板及び前記第2の基板が前記シール材と共に分断される領域における該シール材の幅を、それ以外の領域の前記シール材の幅に比べて広くすることを特徴とする表示装置の作製方法。
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