JP2003270655A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003270655A
JP2003270655A JP2003035990A JP2003035990A JP2003270655A JP 2003270655 A JP2003270655 A JP 2003270655A JP 2003035990 A JP2003035990 A JP 2003035990A JP 2003035990 A JP2003035990 A JP 2003035990A JP 2003270655 A JP2003270655 A JP 2003270655A
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liquid crystal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シール材の段差を一様にして、液晶表示装置の
歩留まり、信頼性を向上する。 【解決手段】走査線の出発膜をパターニングして、領域
R1、領域R2には、電気的に接続されない角柱状の第
1層目のダミー配線301が形成され、領域R3には、
画素部から延長された配線302が形成され、領域R4
には、接続端部303aを有する配線303が形成され
る。これらの表面に層間絶縁膜が形成された後に、信号
線の出発膜をパターニングして、配線301〜303の
間隙を埋めるように第2層目のダミー配線304が形成
されると共に、画素部から延長された配線305と配線
303が接続される。この結果、シール材形成領域10
7の線A−A’に沿った断面構成を一様にすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
ックス方式の液晶表示装置に関するものであり、基板張
り合わせ時に発生する不良を削減することを目的とす
る。特に、周辺回路一体型の液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のアクティブマトリックス型液晶表
示装置においては、画素部にマトリクス状に配置された
MIM等の2端子素子、又はTFT等の3端子素子のス
イチッング作用を利用して、画素電極間に挟持されてい
る液晶材料の透光性等の光学特性を制御して、表示を得
ている。一般に、画素電極のスイチッング素子として、
アモルファスシリコンを使用したTFTが広く使用され
ている。
【0003】しかしながら、アモルファスシリコンの電
界効果移動度が0.1cm/Vs〜1cm/Vs程度と
低いため、アモルファスシリコンを利用したTFTを画
素電極に接続されたTFTを制御する周辺駆動回路に配
置することはできない。
【0004】このため、従来のアクティブマトリックス
型液晶表示装置では、半導体集積回路により構成された
周辺駆動回路を、テープ自動ボンディング(TAB)法
や、チップ・オン・グラス(COG)法により、液晶パ
ネルに外付けしている。
【0005】図16は第1の従来例のアクティブマトリ
ックス型液晶パネルの概略の正面図であり、周辺駆動回
路を外付けにしたものである。図16に示すように、ガ
ラス、石英等の素子基板1上には、走査線2、信号線3
がマトリクス状に配置され、画素部4において、これら
の配線の交差部には、画素電極、画素電極のスイッチン
グ用の画素TFTが接続されている。走査線2、信号線
3はそれぞれシール材領域5の外側まで延在しており、
このため、シール材を横切る配線数は少なくとも、走査
線2、信号線3の数だけある。それら配線の端部はその
まま引き出し端子6となり、引き出し端子6には、図示
しない周辺駆動回路が接続されている。更に、シール材
領域5に形成されるシール材により、素子基板1と図示
しない対向基板とが接合され、これらの基板間にシール
材により液晶材料が封入されている。
【0006】また、近年では、電界効果移動度が大きい
TFTを得るために、結晶性シリコンを利用してTFT
を作製する技術が盛んに研究されている。結晶性シリコ
ンを利用したTFTはアモルファスシリコンTFTより
も格段の高速動作が可能であり、結晶性シリコンによ
り、NMOSのTFTのみでなく、PMOSのTFTも
同様に得られるのでCMOS回路を形成することが可能
である。従って、同一基板上に表示部と共に、周辺駆動
回路を作製することが可能になる。
【0007】図17は第2の従来例のアクティブマトリ
ックス型液晶表示装置の概略の正面図であり、周辺駆動
回路と表示部をパネル一体化したものである。図17に
示すように、ガラス、石英等の素子基板11上には、画
素部12が配置され、画素部12の周囲において、上側
には信号線駆動回路13が設けられ、左側には走査線駆
動回路14が設けられている。信号線駆動回路13、走
査線駆動回路14にはそれぞれ信号線15、走査線16
が接続されている。信号線15、走査線16はそれぞれ
画素部12において格子を成し、信号線駆動回路13、
走査線駆動回路14に接続されていない端部はシール材
領域17の外側まで延在して、図示しない制御回路、電
源等が接続されている。また、シール材領域17に形成
されるシール材により、素子基板11と対向基板18と
が接合され、シール材により、これら基板11、18間
に液晶材料が封入されている。更に、素子基板11上に
は、外部端子19が設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図16に示す第1の従
来例では、画素部4周辺の配線構造が紙面において上下
及び左右に対称的であるため、シール部の段差が均一に
なるので、基板間隔を均等にすることができる。
【0009】しかしながら、第1の従来例では、周辺駆
動回路がシール材の外側に接続されるため、シール材を
横切る配線数が多く、駆動回路から画素部に接続されて
いる配線とシール材との界面から水分が侵入して、液晶
材料を劣化してしまうという問題点がある。また、周辺
駆動回路が外側にあるため、装置自体が大型化してしま
う。
【0010】これらの問題点を回避するために、図17
に示す第2の従来例の周辺駆動回路一体型のアクティブ
マトリックス型液晶表示装置では、シール材領域17の
内側に周辺駆動回路を配置している。また、一般的に冗
長回路を設けずに、片側駆動方式が採用されている。こ
のため、図17に示すように、素子基板11の右側、下
側だけ配線がシール材を横断しているので、配線構造が
紙面上下及び左右で対称性が無くなり、シール材の段差
は周辺駆動回路側と、配線が延長している側では異な
る。従って、基板を張り合わせる際に、基板に均等に圧
力がかからないため、基板間隔を均等にすることが困難
になる。この結果、表示ムラが生じたり、画質を低下さ
せてしまう。
【0011】特に、周辺駆動回路側のシール材の段差が
低くなっているため、基板張り合わせ時に、周辺駆動回
路において、配線が上下間でショートしてしまう恐れが
あり、線欠陥が生じ易い。これらの問題点は、周辺駆動
回路一体型の液晶表示装置の歩留りの低下、信頼性の低
下の新たな原因となっている。
【0012】また、画素部において、最も突出している
部分は走査線と信号線とが重なっている領域であり、こ
の領域には、走査線、信号線、これらを分離するための
層間絶縁膜のみでなく、更に、画素電極、ブラックマト
リクス等が積層されている。一般に、シール材には基板
間隔を維持するための円柱状のファイバーが混入されて
いる。ファイバーの寸法は画素部の突出部の厚さと、シ
ール材の内側に散布されるスペーサーの寸法とを合わせ
て、マージンを考慮した値とされて、画素部よりシール
材の段差が高くなるようにしているが、画素部の突出部
上にスペーサーが配置されていると、シール材よりもこ
の部分のほうが高くなってしまうので、この状態で、基
板を張り合わせると、スペーサにより走査線と信号線が
上下間でショートされてしまい、点欠陥、線欠陥の原因
となる。
【0013】本発明の目的は、上述の問題点を解消し
て、画質の優れた、信頼性の高い周辺駆動回路一体型の
液晶表示装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解消する
ために、本発明に係る液晶装置の構成は、マトリクス回
路を有する素子基板と、該素子基板と対向する対向基板
と、前記素子基板と前記対向基板とを接着するためのシ
ール材と、を有する液晶表示装置において、前記素子基
板において、前記シール材が形成される領域には、前記
シール材の下部に少なくとも1層以上の積層構造が形成
され、前記積層構造は電気的に実質的に絶縁されている
ことを特徴とする。
【0015】また本発明の他の構成は、マトリクス状に
配置され、第1の層間絶縁膜より層間分離された信号線
と走査線と、該信号線と該走査線との交点に配置され、
第2の層間絶縁膜により信号線と層間分離された画素電
極とを有するマトリクス回路と、該マトリクス回路を制
御するための周辺駆動回路とを有する素子基板と、該素
子基板と対向する対向基板と、前記マトリクス回路を取
り囲み、前記素子基板と前記対向基板とを接着するため
のシール材と、を有する液晶表示装置において、前記素
子基板において、前記シール材の形成領域には、前記シ
ール材の下部に少なくとも走査線と同一の材料から成る
第1の支持部材と、前記第1の層間絶縁膜と、信号線と
同一の材料から成る第2の支持部材と、第2の層間絶縁
膜とが互いに異なる層に積層構造が形成され、前記積層
構造は電気的に実質的に絶縁されていることを特徴とす
る。
【0016】更に、本発明に係る液晶装置の他の構成
は、マトリクス状に配置され、第1の層間絶縁膜より層
間分離された信号線と走査線と、該信号線と該走査線と
の交点に配置され、第2の層間絶縁膜により信号線と層
間分離された画素電極と、画素電極を動作させるための
薄膜トランジスタとを有するマトリクス回路と、該マト
リクス回路を制御するための周辺駆動回路とを有する素
子基板と、該素子基板と対向する対向基板と、前記マト
リクス回路を取り囲み、前記素子基板と前記対向基板と
を接着するためのシール材と、を有する液晶表示装置に
おいて、前記素子基板において、前記シール材の形成領
域には、前記シール材の下部に少なくとも走査線と同一
の材料から成る支持部材と、前記第1の層間絶縁膜と、
第2の層間絶縁膜とが互いに異なる層に形成されている
積層構造を有し、前記積層構造は電気的に実質的に絶縁
されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を使用して本発明の実施の形
態を説明する。図1は本実施例のアクティブマトリック
ス型液晶表示装置の素子基板の概略の正面図であり、周
辺駆動回路103、104と表示部102が素子基板1
01上に配置されている。
【0018】図1に示すように、紙面右側、下側におい
て、信号線105、走査線106がシール材形成領域1
07を横断しているが、周辺回路103、104側のシ
ール材形成領域107には、これらの配線が横断してい
ない。このため本発明において、シール材下部構造の段
差を均一にする基板間隔補正手段を形成する。
【0019】図6は基板間隔補正手段のシール材幅方向
の断面図である。図6に示すように、シール材形成領域
には、走査線106と同一の材料から成る第1の支持部
材301、302、303と、信号線105と走査線1
06とを分離する第1の層間絶縁膜220、信号線10
5と同一の材料から成る第2の支持部材304とが積層
されている。特に、第1の支持部材301、302、3
03上に、第2の支持部材304が存在しないようにし
たため、シール材形成領域107の縁部に沿った基板間
隔補正手段の断面構成を一様になるので、シール材の段
差を均一にすることができる。
【0020】図15は他の基板間隔補正手段のシール材
幅方向の断面図である。図15に示すように、シール材
形成領域107には、走査線106と同一の材料から成
る第1の支持部材301、302、303と、信号線1
05と走査線106とを分離する第1の層間絶縁膜22
0、信号線105と同一の材料から成る第2の支持部材
701とが積層されている。マトリクス回路の厚さが最
大となる領域は、信号線105と走査線106とが重な
る領域であり、その領域には、少なくとも、素子基板上
に、信号線、層間絶縁膜、走査線、パッシベーション膜
が積層されている。従って、本発明では、第1の支持部
材301、302、303上と、第2の支持部材701
とを重なるように配置することにより、基板間隔補正手
段の段差と、マトリクス回路の厚さが最大となる領域の
高さを略等しくすることができるので、シール材より
も、スペーサーを含むマトリクス回路の段差が低くなる
ので、基板を張り合わせる際の圧力はシール材で支える
ことができるため、スペーサにより走査線と信号線が上
下間でショートされることを防止することができる。な
お、信号線105と走査線106とが重なる領域には、
更に、画素電極、ブラックマトリクス等が積層されるた
め、基板間隔補正手段にも、同様に、画素電極、ブラッ
クマトリクス等を積層するとよい。
【0021】図4は基板間隔補正手段の上面図であり、
シール材形成領域107には、線状の第1の支持部材3
01、302、303と第2の支持部材304とが等間
隔に交互に配置されている
【0022】マトリクス回路から延長された走査線はシ
ール材形成領域107を横断する領域R3において、第
1の支持部材302と一体的に形成され、シール材形成
領域107の外部に延長される。他方、マトリクス回路
102から延長された信号線305はシール材形成領域
107を横断する第1の支持部材303とシール材形成
領域107の内側で接続される。
【0023】このように、本発明では、シール材形成領
域107を横断して電気的に素子基板外部の回路と接続
される配線パターンを第1の支持部材302、303の
みで構成するようにしたため、シール材の段差をより均
一にすることができる。
【0024】また、図8に示すように、マトリクス回路
102又は周辺回路103、104からの配線がシール
材形成領域107を横断しない領域R1、R2におい
て、第1の配線層401を分断せずに、シール材形成領
域107の幅と略等しく矩形波状に形成する。これによ
り、シール材形成領域107の幅方向の任意の断面構成
において、第1の配線層が存在するため、外部から水分
が侵入することを防止することができる。
【0025】また、本発明において、基板間隔補正手段
は、前記画素電極を駆動する薄膜トランジスタと共に形
成されるようにし、第1の配線層は前記走査線と同時に
形成され、前記第2の配線層は前記信号線と同時に形成
される。
【0026】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて、詳細に説
明する。
【0027】図1は実施例1〜5のアクティブマトリッ
クス型液晶表示装置の素子基板の概略の正面図であり、
周辺駆動回路と表示部を一体化したものである。図1に
示すように、ガラス、石英等の素子基板101上には、
画素部102が配置され、画素部102の周囲におい
て、上側には信号線駆動回路103が設けられ、左側に
は走査線駆動回路104が設けられている。信号線駆動
回路103、走査線駆動回路104はそれぞれ信号線1
05、走査線106により画素部102と接続され、信
号線105、走査線106は画素部102において格子
を成し、それらの交差には、それぞれ液晶セル111、
画素TFT112が直列に接続されている。画素TFT
112において、ゲイト電極は信号線105に接続さ
れ、ソース電極は走査線106に接続され、ドレイン電
極は液晶セル111の電極に接続されている。
【0028】更に、画素部102、信号線駆動回路10
3、走査線駆動回路104を取り囲むようにシール材領
域107が配置され、シール材領域107に形成される
シール材により、素子基板101と図示しない対向基板
とが接合され、これらの基板間に液晶材料が封入され
る。
【0029】紙面右側、下側において、信号線105、
走査線106はシール材形成領域107の外部に延長さ
れて、パネル外部の制御回路等に接続される。更に、素
子基板101には外部端子108が設けられており、配
線109により外部端子108と信号線駆動回路10
3、走査線駆動回路104とがそれぞれ接続される。
【0030】〔実施例1〕 本実施例では、図1に示す
アクティブマトリックス型の液晶表示装置において、シ
ール材の段差を均等にするために、信号線105、走査
線106の出発膜から整形された電気的に実質的に絶縁
されている配線パターン(ダミー配線構造)をシール材
形成領域107に配置して、シール材下部の構造を均一
にすることにより、シール材の段差を均一にすることを
特徴とする。また、本実施例では、このような配線パタ
ーンを液晶パネルに配置されるTFTと同時に作製す
る。
【0031】本実施例のアクティブマトリクス型の液晶
パネルの作製工程について、図2〜6を用いて説明す
る。図2にTFTの作製工程を断面図で示し、図2の左
側に周辺駆動回路(信号線駆動回路203、走査線駆動
回路204)に配置される駆動回路TFTの作製工程を
示し、右側に画素部202に配置される画素TFTの作
製工程を示す。
【0032】また、図3〜図6に第1層目のダミー配線
301の作製工程図を示す。図3、図4はシール材形成
領域107の模式的な上面図であり、図1において楕円
で示す領域R1〜R4の拡大図である。また、図5、図
6はそれぞれ図3、図4における線A−A’による断面
図である。
【0033】TFTを作製するには、図2(A)に示す
ように、石英基板またはガラス基板等の基板201上
に、下地酸化膜202として厚さ1000〜3000Å
の酸化珪素膜を形成する。この酸化珪素膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法やプラズマCVD
法を用いればよい。
【0034】次に、プラズマCVD法やLPCVD法に
よってアモルファスシリコン膜を300〜1500Å、
好ましくは500〜1000Å形成する。そして、50
0℃以上、好ましくは、800〜950℃の温度で熱ア
ニールをおこない、シリコン膜を結晶化させる。熱アニ
ールによって結晶化させた後に、光アニールをおこなっ
て、さらに結晶性を高めてもよい。また、熱アニールに
よる結晶化の際に、特開平6−244103、同6−2
44104に記述されているように、ニッケル等のシリ
コンの結晶化を促進させる元素(触媒元素)を添加して
もよい。
【0035】次に結晶化されたシリコン膜をエッチング
して、島状の周辺駆動回路のTFTの活性層203(P
チャネル型TFT用)、204(Nチャネル型TFT)
とマトリクス回路のTFT(画素TFT)の活性層20
5をそれぞれ形成する。さらに、酸素雰囲気中でのスパ
ッタ法によって、厚さ500〜2000Åの酸化シリコ
ンをゲイト絶縁膜206として形成する。酸化シリコン
膜の形成方法としては、プラズマCVD法を用いてもよ
い。プラズマCVD法によって酸化シリコン膜を形成す
る場合には、原料ガスとして、一酸化二窒素(NO)
もしくは酸素(O)とモンシラン(SiH)を用い
ることが好ましい。
【0036】その後、第1層目の配線の出発膜を形成す
る。本実施例では、厚さ2000Å〜5μm、好ましく
は2000〜6000Åの多結晶シリコン膜(導電性を
高めるため微量の燐を含有する)をLPCVD法によっ
て基板全面に形成する。そして、これをエッチングし
て、ゲイト電極207、208、209を形成する。
(図2(A))
【0037】更に、本実施例では、ゲイト電極207〜
209を形成すると同時に、図3に示すように、シール
材領域107にも第1層目の配線の出発膜をパターニン
グして、配線パターンを形成する。
【0038】走査線駆動回路側領域R1、信号線駆動回
路側領域R2には、シール材形成領域107を横断する
ような配線パターンを形成する必要がないので、シリコ
ン膜をパターニングして、電気的に接続されない、等間
隔に配置された線状の第1層目のダミー配線301が形
成される。
【0039】走査線延長側領域R3には、シール材形成
領域107を横断するように配線302を形成する。配
線302は図1に示す走査線106に相当し、画素TF
Tのゲイト電極209が延長されたものである。
【0040】また信号線延長側領域R4には、シール材
形成領域107を横断するように配線303が形成され
る。配線303の画素部102側の端部には画素部10
2から延長された第2層目の配線と接続するための接続
端部303aが形成される。
【0041】なお、ダミー配線301、及び配線30
2、303の間隔は走査線106の間隔と同じに、即ち
画素の間隔と略同一とされる。本実施例では、第1層目
のダミー配線301、配線302、第1層目のダミー配
線301の間隔を約50μmとし、その幅を約10μm
とする。
【0042】従って、図5に示すように、シール材形成
領域107には、第1層目のダミー配線301、配線3
02、配線303が等間隔に配置されているためシール
材形成領域107の断面構成を一様にすることができ
る。
【0043】なお、ゲイト電極207〜209、第1層
目のダミー配線301、配線302、303の出発膜の
材料はシリコン膜に限定されるものでなく、一般的に使
用されているゲイト電極の材料を使用すればよく、例え
ば、シリサイドや、陽極酸化可能な材料としてアルミニ
ウム、タンタル、クロム、モリブデン等を使用すること
ができる。
【0044】次に、図2(B)に示すように、イオンド
ーピング法によって、全ての島状活性層203〜205
に、ゲイト電極207〜209をマスクとして、自己整
合的にフォスフィン(PH)をドーピングガスとして
燐を注入する。ドーズ量は1×1012〜5×1013
原子/cmする。この結果、弱いN型領域210、2
11、212が形成される。
【0045】次に、Pチャネル型TFTの活性層203
を覆うフォトレジストのマスク213を形成すると同時
に、画素TFTの活性層205のうち、ゲイト電極20
9に平行にゲイト電極209の端から3μm離れた部分
までを覆うフォトレジストのマスク214を形成する。
そして、再び、イオンドーピング法によって、フォスフ
ィンをドーピングガスとして燐を注入する。ドーズ量は
1×1014〜5×1015原子/cmとする。この
結果、強いN型領域(ソース/ドレイン)215、21
6が形成される。画素TFTの活性層205の弱いN型
領域212のうち、マスク214に覆われていた領域2
17は今回のドーピングでは燐が注入されないので、弱
いN型のままとなる。(図2(C))
【0046】次に、図2(D)に示すNチャネル型TF
Tの活性層204、205をフォトレジストのマスク2
18で覆い、ジボラン(B)をドーピングガスと
して、イオンドーピング法により、島状領域103に硼
素を注入する。ドーズ量は5×1014〜8×1015
原子/cmとする。このドーピングでは、硼素のドー
ズ量が図2(C)における燐のドーズ量を上回るため、
先に形成されていた弱いN型領域210は強いP型領域
219に反転する。
【0047】図2(B)〜(D)に示すドーピング工程
を経て、強いN型領域(ソース/ドレイン)215、2
16、強いP型領域(ソース/ドレイン)219、弱い
N型領域(低濃度不純物領域)217が形成される。本
実施例においては、低濃度不純物領域217)の幅x
は、約3μmとする。
【0048】その後、450〜850℃で0.5〜3時
間の熱アニールを施すことにより、ドーピングによるダ
メージを回復せしめ、ドーピング不純物を活性化して、
シリコンの結晶性を回復させる。
【0049】その後、図2(E)、図5に示すように、
基板全面に層間絶縁物220として、プラズマCVD法
によって酸化シリコン膜を厚さ3000〜6000Å形
成する。本実施例では層間絶縁物220の膜厚を400
0Åとする。なお、層間絶縁物220は、窒化シリコン
膜の単層膜、又は酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の多
層膜であってもよい。層間絶縁物220をエッチングし
て、ソース/ドレイン219、215、216及び、図
3に示す配線303の接続端部303aに対するコンタ
クトホールをそれぞれ形成する。
【0050】そして、第2層目の配線・電極の出発膜を
形成する。本実施例では、スパッタ法によって、厚さ1
000Åのチタン膜、厚さ2000Åのアルミニウム
膜、厚さ1000Åのチタン膜を連続的に形成する。こ
の3層膜をエッチングして、周辺回路の電極・配線22
1、222、223および画素TFTの電極・配線22
4、225を形成すると同時に、図4、図6に示すよう
に、シール材形成領域107に電気的に接続されない第
2層目のダミー配線304が形成される。なお、図6は
図4の領域R1〜R4における線A−A’による断面図であ
る。
【0051】図4に示すように、第2層目のダミー配線
304は第1層目の電極・配線の出発膜(シリコン膜)
から形成された第1層目のダミー配線301、配線30
2、配線303の間隙に均等に配置される。このため、
図6に示すように、シール材形成領域107の下部構成
を一様にすることができる。なお、ダミー配線304は
走査線駆動回路側R1と走査線延長線側領域R3とで1
本の配線が分断されたように形成され、同様に、信号線
駆動回路側領域R2、信号線延長側領域R4とにおいて
も、1本の配線が分断されたように形成される。
【0052】更に、本実施例では、図3に示すように、
素子基板101外部の回路や外部端子と接続するため
に、シール材形成領域107を横断するような配線パタ
ーン(配線302、配線303)を第1層目の配線の出
発膜から形成するようにして、第2層目の配線をシール
材形成領域107の外部に延長しないようにして、シー
ル材形成領域107の下部構造の段差がより均一になる
ようにしている。
【0053】従って、信号線延長側領域R4で画素部1
02と他の回路とをパネル外部で接続するために、第2
層目の電極・配線の出発膜(チタン/アルミニウム/チ
タン膜)をパターニングする際に、配線303と接続端
部303aで接続される配線305が形成される。配線
303、配線305により、画素部102を他の回路に
パネル外部で接続することが可能になる。
【0054】なお、第2層目のダミー配線304のピッ
チを走査線106のピッチとし、即ち配線305のピッ
チと同じにして、第2層目のダミー配線304の幅を3
0μmとする。第1層目のダミー配線301、配線30
2、配線303の間隔は50μm程度であるため、第2
層目のダミー配線304の端面と、第1層目のダミー配
線301、配線302、配線303端面の間隔は10μ
m程度となる。
【0055】そして、第2層目の電極・配線の出発膜
(チタン/アルミニウム/チタン膜)をパターニングし
た後に、図2(E)、図6に示すように、プラズマCV
D法によって、厚さ1000〜3000Åの窒化シリコ
ン膜をパッシべーション膜227として形成する。
【0056】図6に示すように、シール材形成領域10
7において、層間絶縁膜220上に、第2層目のダミー
配線304が第1層目のダミー配線301、配線30
2、303が形成されていない領域に等間隔に配置され
ることにより、図4における線A−A’による断面構
成、即ちシール材形成領域107の外周に沿った断面構
成を同一にすることができる。そして、第2層目のダミ
ー配線304の表面にパッシべーション膜227を形成
することにより、シール材形成領域107の表面を平坦
化することができる。
【0057】なお、シール材形成領域107の外周に沿
った断面構成を同一にするためには、第1層目の電極・
配線の出発膜から形成されたダミー配線301、配線3
02、配線303のみを配置してもよいが、これらの配
線301〜303の間隔が約50μmであるのに対し
て、その幅が約10μmと小さく、その強度を補償でき
ないため、第2層目のダミー配線304を形成して、シ
ール材の下部構成を補強する。
【0058】更に、本実施例では、シール材形成領域1
07の下部構造の段差を均一するためには、第2層目の
ダミー配線304が第1層目のダミー配線301、配線
302、配線303と重ならないようにすることが重要
になる。端面の間隔が10μm程度であれば、マスクの
アライメント等の誤差を考慮しても、第2層目のダミー
配線304が第1層目のダミー配線301、配線30
2、配線303とが重なることを回避することができ
る。
【0059】本実施例では、ダミー配線301、304
をシール材形成領域107の幅よりも長く成るように形
成したが、ダミー配線301、304がシール材形成領
域107から突出しないように形成してもよい。
【0060】なお、外部端子108と接続される配線パ
ターン109の構成は信号線延長側領域R4に配置され
た配線301,305構成と同一にすればよい。第1層
目の配線の出発膜からシール材形成領域を横断する配線
パターンを形成する。そして、第2層目の配線の出発膜
から第1層目の配線パターンと接続する配線パターンを
形成して、信号線駆動回路103と走査線駆動回路10
4と、外部端子109とが接続されるようにすればよ
い。
【0061】パッシべーション膜227をエッチングし
て、画素TFTの電極225に達するコンタクトホール
を形成する。最後に、スパッタ法で成膜した厚さ500
〜1500ÅのITO(インディウム錫酸化物)膜をエ
ッチングして、画素電極228を形成する。このように
して、周辺論理回路とアクティブマトリクス回路を一体
化して形成する。(図2(E))
【0062】以下に、アクティブマトリクス型液晶表示
パネルの組立工程を説明する。図2〜図6に示す工程に
より得られたTFT基板101と、カラーフィルタ基板
とをそれぞれ表面処理に用いられたエッチング液レジス
ト剥離液等の各種薬品を十分に洗浄する。
【0063】次に配向膜をカラーフィルタ基板及びTF
T基板に付着させる。配向膜はある一定の溝が刻まれ、
その溝に沿って液晶分子が均一に配列する。配向膜材料
にはブチルセルソルブかn−メチルピロリドンといった
溶媒に、溶媒の約10重量%のポリイミドを溶解したも
のを用いる。これをポリイミドワニスと呼ぶ。ポリイミ
ドワニスはフレキソ印刷装置によって印刷する。
【0064】そして、TFT基板・カラーフィルタ基板
の両基板に付着した配向膜を加熱・硬化させる。これを
ベークと呼ぶ。ベークは最高使用温度約300℃の熱風
を送り加熱し、ポリイミドワニスを焼成・硬化させるも
のである。
【0065】次に、配向膜の付着したガラス基板表面を
毛足の長さ2〜3mmのバフ布(レイヨン・ナイロン等
の繊維)で一定方向に擦り、微細な溝を作るラビング工
程を行う。
【0066】そして、TFT基板もしくはカラーフィル
タ基板のいずれかに、ポリマー系・ガラス系・シリカ系
等の球のスペーサを散布する。スペーサ散布の方式とし
ては純水・アルコール等の溶媒にスペーサを混ぜ、ガラ
ス基板上に散布するウェット方式と、溶媒を一切使用せ
ずスペーサを散布するドライ方式がある。
【0067】その次に、TFT基板101の外枠に封止
材を塗布する。封止材塗布には、TFT基板とカラーフ
ィルタ基板を接着する役割と注入する液晶材が外部に流
出するのを防ぐ目的がある。封止材の材料は、エポキシ
樹脂とフェノール硬化剤をエチルセルソルブの溶媒に溶
かしたものが使用される。封止材塗布後に2枚のガラス
基板の貼り合わせを行う。方法は約160℃の高温プレ
スによって、約3時間で封止材を硬化する加熱硬化方式
をとる。
【0068】素子基板とカラーフィルタ基板を貼り合わ
せたアクティブマトリクス型液晶表示デバイスの液晶注
入口より液晶材を入れて、液晶材注入後エポキシ系樹脂
で液晶注入口を封止する。以上のようにして、アクティ
ブマトリクス型液晶表示デバイスが組み立てられる。
【0069】〔実施例2〕 本実施例は実施例1の変形
例であり、図1に示す液晶パネルにおいて、シール材形
成領域107の配線が横断しない領域の第1層目のダミ
ー配線に関するものである。
【0070】実施例1では、線状の第1層目のダミー配
線301と、線状の第2層目のダミー配線304を交互
に配置するようにしたため、パターニングは容易である
が、シール材形成領域107を横断するように配線パタ
−ンが配置されているため、配線と層間絶縁膜220、
パッシベーション膜227との界面から水分が侵入しや
すい。本実施例では、シール材形成領域107におい
て、図4に示す配線302、303のように、画素部1
02、駆動回路103、104をシール材外部の回路に
電気的に接続するための配線が横断しない領域には、第
1層目のダミー配線301を分断しないで形成すること
により、外部から水分が侵入することを防止する。
【0071】図7、図8は本実施例のシール材下部構成
の作製工程図であり、図7、図8はシール材形成領域1
07の模式的な上面図であり、図1において楕円で示す
領域R1〜R4の拡大図である。
【0072】本実施例において、ダミー配線は実施例1
と同様にTFTと同時に作製される。また、電気的に接
続される配線がシール材形成領域107を横断するよう
な領域、即ち走査線延長側領域R3、信号線延長側領域
R4、及び外部端子108に接続される配線パターン1
09は実施例1と同一の構成とする。以下、シール材形
成領域107に電気的に接続されない第1層目のダミー
配線401の作製工程を図7、図8に従って説明する。
【0073】第1層目の電極・配線となるアルミニウム
膜等の出発膜を例えば3000Åの厚さに成膜する。図
7に示すように、この出発膜をパターニングして、TF
Tのゲイト電極・配線を形成すると共に、走査線駆動回
路側領域R1、信号線駆動回路側領域R2には矩形波状
の第1層目のダミー配線401を形成する。走査線駆動
回路側領域R1、信号線駆動回路側領域R2において、
第1層目のダミー配線401のピッチP1、P2は走査
線106、信号線105のピッチと等しくなるように
し、本実施例では約50μmとし、第1層目のダミー配
線401の幅を10μmとする。又、第1層目のダミー
配線401はシール材形成領域107から突出しないよ
うにする。
【0074】図7の線B−B’による断面図は図5に対
応する。図5に示すように、本実施例では、図5に示す
ように、シール材形成領域107には、第1層目のダミ
ー配線401を配線302、配線303を等間隔に配置
したため、シール材形成領域107の断面構成を一様に
することができる。
【0075】この状態で、シール材形成領域107の外
周に沿った断面構成を同一にすることができるが、1層
目の配線の出発膜から形成された第1層目のダミー配線
401は間隔が約50μmに対して、その幅が約10μ
mと小さく、その強度を補償できないため、層間絶縁物
220上にダミー配線402を形成して、シール材の下
部構成を補強する。
【0076】層間絶縁物220を約4000Åの厚さに
形成した後に、チタン膜やチタンとアルミの積層膜等を
第2層目の電極・配線の出発膜として、4000Åの厚
さに形成する。この出発膜をパターニングして、TFT
のソース・ドレイン電極・配線を形成すると共に、図8
に示すように、線状の第2層目のダミー配線402を等
間隔に形成する。第2層目のダミー配線402は第1層
目のダミー配線401が形成されていない領域を埋める
様に、かつ第1層目のダミー配線401と重ならないよ
うに形成される。その後、第2層目の電極・配線の出発
膜(チタン/アルミニウム/チタン膜)をパターニング
した後に、厚さ1000〜3000Åの窒化シリコン膜
をパッシべーション膜227として形成する。なお、図
8における線B−B’による断面図は図6に対応する。
【0077】図8に示すように、本実施例では、シール
材形成領域107において、層間絶縁膜220上に、第
2層目のダミー配線402を第1層目のダミー配線40
1が形成されていない領域に、等間隔に配置することに
より、図6に示すようにシール材形成領域107の外周
に沿った断面構成を同一にすることができる。更に、第
2層目のダミー配線304の表面にパッシべーション膜
227を形成することにより、シール材形成領域107
の表面を平坦化することができる。
【0078】特に、シール材形成領域107の下部構造
の段差を均一にするためには、第2層目のダミー配線4
02が第1層目のダミー配線401と重ならないように
することが重要になる。端面の間隔が10μm程度であ
れば、マスクのアライメント等の誤差を考慮しても、ダ
ミー配線401と402とが重なることを回避すること
ができる。
【0079】本実施例では、シール材形成領域107に
おいて、配線が横断しない領域に、具体的には領域R
1、R2に、分断されないダミー配線401を形成した
ため、シール材形成領域107を横断する断面構成(線
B−B’に直交する線に沿った断面構成)において、ダ
ミー配線401が必ず存在するため、外部からの水分の
侵入を防止することが可能になる。
【0080】〔実施例3〕 本実施例は実施例1の第1
層目の配線パターンの変形例であり、シール材形成領域
107に配線パターンを1層のみ配置するようにしてい
る。実施例1では、第1層目のダミー配線301、第2
層目のダミー配線304を交互に配置するようにしたた
め、パターニングは容易であるが、図6の断面図に示す
ように、第1層目のダミー配線301、第2層目のダミ
ー配線304と層間絶縁膜220、パッシベーション膜
227との界面から水分が侵入しやすい。本実施例は水
分の侵入を防止するために、シール材形成領域107に
おける第1層目の配線の形状を工夫したものである。
【0081】図9は本実施例のシール材形成領域107
の上面図であり、走査線駆動回路側領域R1、信号線駆
動回路側領域R2付近の拡大図を示す。図10は図9に
おける点線C−C’による断面図であり、図11は図9
における点線D−D’による断面図である。また、本実
施例のシール材の下部のダミー配線は実施例1と同様に
TFTと同時に作製される。
【0082】第1層目の電極・配線となる出発膜をアル
ミニウム膜等により例えば3000Åの厚さに成膜す
る。この出発膜をパターニングして、TFTのゲイト電
極・配線が形成されると共に、図9に示すように、電気
的に接続されないダミー配線501が形成される。その
表面に、図10、図11に示すように、TFTの作製工
程に従って、層間絶縁物220、パッシベーション膜2
27が順次に積層される。なお、実施例1、2と同様
に、層間絶縁膜220上に、第2の電極・配線の出発膜
からなる配線パターンを、ダミー配線501と重ならな
いように形成してもよい。
【0083】また、ダミー配線501のシール材形成領
域107外縁側には、ダミー配線501の長手方向に対
して直交する分岐501a等間隔に形成される。これら
の分岐501aは隣合うダミー配線501の分岐501
aと互い違いに形成されて、ダミー配線501の隙間を
埋めるように配置される。従って、シール材形成領域1
07を横断する任意の断面構成(線C−C’に直交する
線に沿った断面構成)において、ダミー配線501が必
ず存在するため、外部からの水分の侵入を防止すること
が可能になる。
【0084】外部からの水分の侵入を防止するには、シ
ール材形成領域107の幅Wは数mm程度であるため、
分岐501aが形成される領域の長さLは100μm〜
500μm程度にすればよい。また、ダミー配線501
のピッチは画素のピッチと同一にし、且つ分岐501a
が形成されている部分において、隣合うダミー配線50
1の端面の間隔の最小値は、配線間でショートすること
を防止するためには、5〜10μm程度にすることが好
ましい。
【0085】なお、本実施例では、走査線駆動回路側領
域R1、信号線駆動回路側領域R2に形成されるダミー
配線501のみについて説明したが、走査線延長側領域
R3には、ダミー配線501をシール材形成領域107
を横断して画素側及び基板外側それぞれ延長して形成す
る。また、信号線延長側領域R4には、ダミー配線50
1を基板外側に延長するようして、画素側には図3に示
す配線303のように接続端部を形成すればよい。
【0086】この結果、シール材形成領域107の外縁
部側に分岐501aを有する配線パターンが均一に配置
されるために、図1に示すシール材形成領域107に配
置されるシール材の下部構成を紙面において左右、上下
に対称にすることができるため、基板張り合わせ時に基
板に均等に圧力をかけることができる。
【0087】なお、実施例1〜3において、シール材形
成領域107に配置された基板間隔補正手段の最上層を
パッシベーション膜227としたが、その表面に、さら
に、画素電極228、ブラックマトリクス等を画素部1
02の作製工程に従って形成してもよい。
【0088】〔実施例4〕 実施例1、2においては、
シール材の下部構成を均一に配置するようにするため、
シール材形成領域において、第1層目の配線の端面と第
2層目の配線の端面とが重ならないようにしている。本
実施例では、第1層目の配線の端面と第2層目の配線の
端面とを重ねて、シール材と画素部との段差が小さくな
るようにする。図12は本実施例の基板間隔補正手段の
上面図であり、走査線駆動回路側、又は信号線駆動回路
側の領域のみを図示している。また、図13は図12の
線E−E’における断面図である。
【0089】本実施例は図4、図6に示す実施例1の第
2層目のダミー配線304の変形例であり、先ず、シー
ル材形成領域には、走査線602の出発膜により線状の
第1層目のダミー配線を形成する。そして、層間絶縁物
220を形成した後に、信号線603の出発膜をパター
ニングして、第2層目のダミー配線601を形成する。
ダミー配線601は第1層目のダミー配線301と重な
るように、かつダミー配線301が形成されていない領
域を埋める様に等間隔に形成される。
【0090】これにより、シール材の下部構成を均一に
することができるので、基板の張り合わせ時に、シール
材に均等に圧力をかけることができる。更に、走査線6
02と信号線603とが重なっている部分と略同じ段差
を有する凸部が、シール材形成領域に等間隔に配置され
ている。従って、基板張り合わせの圧力をシール形成領
域の凸部で支持されるので、スペーサにより、走査線6
02と信号線603とが上下間でショートすることを防
止することができる。
【0091】なお、本実施例では、第2層目のダミー配
線601をシール材形成領域107の幅よりも短くした
が、シール材形成領域107の幅よりも長くしてもよ
い。
【0092】〔実施例5〕 本実施例では、実施例4と
同様に、第1層目の配線の端面と第2層目の配線の端面
とを重ねて、シール材と画素部との段差が小さくなるよ
うにする。図14は本実施例の基板間隔補正手段の上面
図であり、走査線駆動回路側、又は信号線駆動回路側の
領域のみを図示している。また、図15は図14の線F
−F’における断面図である。
【0093】本実施例は図8に示す実施例2の第2層目
のダミー配線401の変形例であり、先ず、シール材形
成領域には、走査線702の出発膜により線状の第1層
目のダミー配線を形成する。そして、層間絶縁物220
を形成した後に、信号線703の出発膜をパターニング
して、第2層目のダミー配線701を形成し、その表面
にパッシベーション膜227を形成する。ダミー配線7
01は第1層目のダミー配線401と重なるように、か
つダミー配線401が形成されていない領域を埋める様
に等間隔に形成される。これにより、シール材の下部構
成を均一にすることができるので、基板の張り合わせ時
に、シール材に均等に圧力をかけることができる。更
に、走査線602と信号線603とが重なっている部分
と略同じ段差を有する凸部が、シール材形成領域に等間
隔に配置されている。従って、基板張り合わせの圧力を
シール形成領域の凸部で支持されるので、スペーサによ
り、走査線607と信号線703とが上下間でショート
することを防止することができる。
【0094】なお、実施例4、5において、シール材形
成領域107に配置された基板間隔補正手段の最上層を
パッシベーション膜227としたが、その表面に、さら
に、画素電極228、ブラックマトリクス等を画素部1
02の作製工程に従って、形成してもよい。これによ
り、基板補正手段の段差と画素部の段差をより等しくす
ることができる。
【0095】
【発明の効果】本発明に係る液晶表示装置において、シ
ール材の下部に形成される基板間隔補正手段により段差
を均一にすることができるためシール材自体の段差も均
一にすることができる。また、基板間隔補正手段によ
り、スペーサーを含んでもマトリクス回路がシール材よ
りも突出することがない。従って、基板張り合わせ時
に、周辺駆動回路において配線が上下間でショートする
ことを回避することができ、周辺駆動回路一体型の液晶
表示装置の歩留りを向上するとともに、信頼性をも向上
することができる。さらに、基板間隔を均一に維持する
ことができるので、表示ムラがなくなり、高精細な表示
が可能になる。
【0096】更に、本発明の基板間隔補正手段は、マト
リクス回路、周辺駆動回路と同時に、かつ工程数を増加
することなく作製することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜5の液晶表示装置の上面図である。
【図2】実施例1〜5のTFTの作製工程図である。
【図3】実施例1のシール材下部構成の作製工程図であ
る。
【図4】実施例1のシール材下部構成の作製工程図であ
る。
【図5】図4の線A−A’における断面図であり、図7
の線B−B’における断面図である。
【図6】図4の線A−A’における断面図であり、図8
の線B−B’における断面図である。
【図7】実施例2の基板間隔補正手段の作製工程図であ
る。
【図8】実施例2の基板間隔補正手段の作製工程図であ
る。
【図9】実施例3の基板間隔補正手段の作製工程図であ
る。
【図10】図9の線C−C’における断面図である。
【図11】図9の線D−D’における断面図である。
【図12】実施例4の基板間隔補正手段の上面図であ
る。
【図13】図12の線E−E’における断面図である。
【図14】実施例5の基板間隔補正手段の上面図であ
る。
【図15】図14の線F−F’における断面図である。
【図16】従来例1の液晶表示装置の上面図である。
【図17】従来例2の液晶表示装置の上面図である。
【符号の説明】
101 素子基板 102 画素部 103 信号線駆動回路 104 走査線駆動回路 105 信号線 106 走査線 107 シール材形成領域 301、401 第1層目のダミー配線 302、303、305 配線 304、402 第2層目のダミー配線 501 ダミー配線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/88 S N Fターム(参考) 2H092 GA35 GA59 HA12 JA24 JB23 JB24 JB32 JB33 KA04 KB04 NA16 NA18 NA29 PA04 PA06 5F033 GG04 HH04 HH07 HH08 HH20 HH21 JJ01 JJ08 JJ18 KK08 KK18 MM05 NN06 PP15 QQ08 QQ09 QQ10 QQ34 QQ59 QQ65 RR04 RR06 SS08 SS15 TT02 VV01 VV06 VV15 XX01 5F110 AA26 AA30 BB02 BB04 CC02 DD02 DD03 DD13 EE03 EE04 EE05 EE09 EE37 EE45 FF02 FF28 FF30 GG02 GG13 GG25 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ12 HJ23 HL03 HL04 HL12 HM15 HM19 NN03 NN04 NN23 NN24 NN35 NN72 PP01 PP02 PP10 PP29 PP34 QQ11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素部を有する素子基板と、 前記素子基板に対向する対向基板と、 前記素子基板と前記対向基板の間にシール材と、を有す
    る液晶表示装置において、 前記素子基板上に複数の走査線が形成され、 前記素子基板上に複数の信号線が形成され、 前記走査線と前記信号線の間には第一の絶縁膜が形成さ
    れ、 前記複数の走査線と前記複数の信号線の交差部にはそれ
    ぞれ薄膜トランジスタが形成されており、 前記薄膜トランジスタのそれぞれは、活性層、ゲイト絶
    縁膜及びゲイト電極を有し、 前記素子基板と前記シール材の間に第一の配線層が形成
    され、 前記第一の配線層上に第二の配線層が形成され、 前記第一の配線層と前記第二の配線層の間には前記第一
    の絶縁層が形成され、前記第一の絶縁層は酸化シリコン
    で形成され、 前記信号線及び前記第二の配線層はアルミニウム膜を含
    む配線層で形成することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】画素部を有する素子基板と、 前記素子基板に対向する対向基板と、 前記素子基板と前記対向基板の間にシール材と、を有す
    る液晶表示装置において、 前記素子基板上に複数の走査線が形成され、 前記素子基板上に複数の信号線が形成され、 前記走査線と前記信号線の間には第一の絶縁膜が形成さ
    れ、 前記複数の走査線と前記複数の信号線の交差部にはそれ
    ぞれ薄膜トランジスタが形成されており、 前記薄膜トランジスタのそれぞれは、活性層、ゲイト絶
    縁膜及びゲイト電極を有し、 前記薄膜トランジスタには画素電極が電気的に接続され
    ており、 前記素子基板と前記シール材の間に第一の配線層が形成
    され、 前記第一の配線層上に第二の配線層が形成され、 前記第一の配線層と前記第二の配線層の間には前記第一
    の絶縁層が形成され、前記第一の絶縁層は酸化シリコン
    で形成され、 前記信号線及び前記第二の配線層はアルミニウム膜を含
    む配線層で形成され、 前記画素電極は前記信号線上に形成されていることを特
    徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記第
    一の配線層と前記第二の配線層は交互に配置され、お互
    いに重ならないことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2において、前記素
    子基板上に、前記画素部を駆動するための周辺駆動回路
    が形成され、 前記周辺駆動回路は、前記画素部と前記シール材との間
    に配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2において、前記薄
    膜トランジスタの前記活性層は結晶化シリコン膜で形成
    されていることを特徴とする液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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