JP2004354901A - 制御システム、制御装置、周辺装置、制御方法、記録媒体及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】制御装置に合わせた操作情報をターゲット装置に用意しておかなくとも、制御装置が備える表示器に適合した、ターゲット装置を制御するための操作パネルを制御装置に提供することができるようにする。
【解決手段】ターゲット装置であるDVC100から制御装置であるDTV110に送信されたリモートコントロールのための表示データのパネル要素にパネルデータ特定情報が含まれている場合には、ネットワーク2を介して取得した実データと、DVC100から送信された表示データとを合成して得られた表示データに係る画像を表示するようにして、複数の解像度の表示器に対応した大容量の表示データをDVC100に格納しておかなくとも、DVC100とは異なる装置等から表示データを取得し、DTV110が備える表示器に適合した操作パネルをDTV110に提供する。
【選択図】 図14
【解決手段】ターゲット装置であるDVC100から制御装置であるDTV110に送信されたリモートコントロールのための表示データのパネル要素にパネルデータ特定情報が含まれている場合には、ネットワーク2を介して取得した実データと、DVC100から送信された表示データとを合成して得られた表示データに係る画像を表示するようにして、複数の解像度の表示器に対応した大容量の表示データをDVC100に格納しておかなくとも、DVC100とは異なる装置等から表示データを取得し、DTV110が備える表示器に適合した操作パネルをDTV110に提供する。
【選択図】 図14
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御システム、制御装置、周辺装置、制御方法、記録媒体及びプログラムに関し、特に、ユーザに対してサービスを提供する周辺装置を、ネットワークを介して制御する制御システムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
制御装置がネットワークを介してターゲット装置の動作をリモートコントロールする制御システムの1つとして、以下に説明するような制御システムが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
まず、ターゲット装置は、外部からの動作制御を可能にするために内部の記憶媒体等に予め記憶している操作パネルを制御装置にネットワークを介して送信する。制御装置は、受信した操作パネルに基づく操作パネルを表示器に表示する。そして、ユーザが、ポインティングデバイス等を用いて、表示された操作パネル内のボタンを選択する等の操作を行うことにより、上記操作に応じた情報が制御装置からターゲット装置に送信される。ターゲット装置は、上記操作に応じた情報に従い、ターゲット装置内部の制御を行ったり、新たな操作パネルを制御装置に送信したりする。このような動作を繰り返し行うことで、制御装置はネットワークを介してターゲット装置の動作をリモートコントロールすることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−350270号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の制御システムでは、制御装置の表示器の解像度がターゲット装置の操作パネルの解像度よりも高解像度である場合(例えば、制御装置の表示器の解像度が1920画素×1080画素で、操作パネルの解像度が640画素×480画素である場合)、制御装置の表示器に表示される操作パネルが非常に見苦しいものになってしまう場合があった。
【0006】
また、高解像度の表示器に対応した操作パネルをターゲット装置に保持させることは、ターゲット装置の製造コストを上昇させてしまうため好ましくない。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、制御装置に合わせた複数の操作情報をターゲット装置に用意しておかなくとも、制御装置の表示器に適合した操作パネルを提供できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御システムは、操作情報を送信するとともに、受信した制御情報に応じて動作するターゲット装置と、受信した操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供するとともに、ユーザの操作に応じた上記制御情報を送信する制御装置とがネットワークを介して接続された制御システムであって、上記操作情報は、当該操作情報を特定するための操作情報特定情報を含み、上記制御装置は、上記ターゲット装置からの操作情報と、上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成して得られる新たな操作情報に基づいてユーザに操作パネルを提供することを特徴とする。
【0009】
本発明の他の制御システムは、ネットワークと、上記ネットワークに接続され、表示画像情報を含む操作情報を送信するとともに、受信した制御情報による制御に応じたサービスを提供するターゲット装置と、上記ネットワークに接続され、上記表示画像情報を含む操作情報を受信し、上記操作情報に基づいて上記表示画像情報を表示器に表示することを含む操作パネルをユーザに提供し、上記操作パネルを通じて入力されるユーザの操作に応じた制御情報をネットワークを介して上記ターゲット装置に送信する制御装置とにより構成される制御システムであって、上記操作情報は、操作情報を特定する操作情報特定情報を含み、上記制御装置は、上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報とを合成して得られる操作情報に基づいて操作パネルをユーザに提供することを特徴とする。
【0010】
本発明の周辺装置は、ネットワークを介して接続された制御装置に表示画像情報を含む操作情報を送信し、上記制御装置により上記操作情報に基づいて提供された操作パネルを通じて入力されたユーザの操作に応じて送信される制御情報を受信し、当該制御情報に応じたサービスを提供する周辺装置であって、操作情報を特定するとともに、上記制御装置が当該操作情報と合成する情報を得るための操作情報特定情報を有する上記操作情報を送信することを特徴とする。
【0011】
本発明の制御装置は、ネットワークを介して接続されたターゲット装置から表示画像情報を含む操作情報を受信し、受信した上記操作情報に基づいて上記表示画像情報を表示器に表示することを含む操作パネルをユーザに提供し、上記操作パネルを通じて入力されるユーザの操作に応じた制御情報をネットワークを介して上記ターゲット装置に送信し、上記ターゲット装置に上記制御情報に応じたサービスを提供させる制御装置であって、上記操作情報は、操作情報を特定する操作情報特定情報を含み、上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報とを合成して得られる操作情報に基づいて操作パネルをユーザに提供することを特徴とする。
【0012】
本発明の制御方法は、操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信し、上記受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得し、上記受信した操作情報と、上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成し、上記合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信することを特徴とする。
【0013】
本発明のプログラムは、操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信する受信ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得する取得ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報と、上記取得ステップにて上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成する合成ステップと、上記合成ステップにて合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信する受信ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得する取得ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報と、上記取得ステップにて上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成する合成ステップと、上記合成ステップにて合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
第1の実施形態における制御システムは、リモコン120によるユーザ操作入力を有するデジタルテレビ(以下、「DTV」と称す。)110と、高速シリアルインタフェースのネットワーク1を介してDTV110に接続され、DTV110からの制御情報によりリモートコントロールされるデジタルビデオカメラレコーダ(以下、「DVC」と称す。)100と、インターネット等の広域ネットワーク2を介してDTV110に接続され、各種のターゲット装置をリモートコントロールするための操作パネルデータ等の表示データを格納するサーバー130とから構成される。
【0017】
DVC100について説明する。104は映像を撮影して記録メディア(記録媒体)に録画したり、録画されたビデオデータ(映像データ及び音声データ)を再生したりするDVC本体部である。103はリモートコントロールを受けるためにDTV110に表示する操作パネル等の表示データ(GUIデータ)及び操作情報を格納または生成する表示データ発生部であり、102はネットワーク1に接続された他の装置との間でネットワーク1を介して通信を行い、表示データ発生部103及びDVC本体部104を制御する制御部である。
【0018】
また、101は1394高速シリアルバス(IEEE1394規格に準拠したシリアルバス)のインタフェースである1394I/F部である。1394I/F部101は、ネットワーク1を介して、後述するDTV110が備える1394I/F部111、あるいは図示しない他の装置の1394I/F部に接続される。
【0019】
次に、DTV110について説明する。111は1394高速シリアルバスのインタフェースである1394I/F部である。113は1394I/F部111にて受信したストリームデータをビデオストリームと音声ストリームとに分解し、各々のストリームデータ(ビデオデータ及び音声データ)をデコードする機能を有するデコーダである。119はデコーダ113によりデコードされた音声データにD/A変換処理及び増幅処理を施して出力する音声出力部であり、スピーカを含み構成される。
【0020】
114は1394I/F部111にて受信したリモートコントロールのための表示データ及び操作情報を格納する表示データメモリであり、116は赤外線または無線を使用してリモコン120によるユーザの操作入力を行うためのリモコン制御部である。115はリモートコントロールのための表示データに基づいて、接続されたターゲット装置(例えば、DVC100)をリモートコントロールするための操作パネル等の表示画像を生成する描画制御部であり、117はデコーダ113から出力されるビデオデータと描画制御部115から出力される表示画像データとを合成し、表示デバイス(表示器)118に表示させるための画像合成部である。
【0021】
121は接続されたターゲット装置から受信するリモートコントロールのための表示データに含まれるパネルデータ特定情報に基づいて、ネットワーク2に対して接続し、リモートコントロールのための表示データの一部分をサーバー130から獲得するためのネットワークI/F部である。
【0022】
112は1394I/F部111、デコーダ113、表示データメモリ114、リモコン制御部116、ネットワークI/F部121及び描画制御部115を制御する制御部である。制御部112は、1394I/F部111にて受信したDVC100からのストリームデータを表示デバイス118及び音声出力部119に出力したり、表示デバイス118に表示されるリモートコントロールのための表示画像とユーザの操作入力とによりDVC100の制御を行ったりして、DTV110の動作を統合的に制御する。
【0023】
また、サーバー130は、インターネット等のネットワーク2に対して接続され、DVC100を始めとするターゲット装置をリモートコントロールするための表示データの一部を格納する。サーバー130は、DTV110等の制御装置が備えるネットワークI/F部121からのアクセスに応じて、格納しているリモートコントロールするための表示データを制御装置に送信する。131は各種ターゲット装置をリモートコントロールするための表示データを格納するパネルデータ・データベース(以下「パネルデータDB」と称す。)であり、132はネットワーク2に対して接続するためのネットワークI/F部である。
【0024】
ここで、1394インタフェース(IEEE1394高速シリアルバス)は、デイジーチェーン方式、ノード分岐方式、及びこの組み合わせに対応し、自由度の高い接続を可能としたネットワークバスである。1394インタフェースは、データ転送速度100Mbps、200Mbps、400Mbpsでシリアル転送を行うデータ転送方式であり、上位の転送速度を有する装置(機器)は下位のデータ転送速度をサポートするため、異なる転送速度を有する装置(機器)がネットワークバス内に混在可能である。
【0025】
また、コマンドなどの制御信号やファイルデータ等の非同期で転送されるデータを転送するための非同期(Asynchronous)転送と、ビデオデータや音声信号(いわゆるストリームデータ)等の時間的な連続性が要求されるデータの転送を一定期間(125μs)毎に逐次行うアイソクロナス(Isochronous)転送の2つの転送モードを有する。
【0026】
AV機器の制御のためのAV/C(Audio Video Control)コマンドが非同期転送の上に構築され、同時にこれらのコマンドによって制御されるAV機器のモデルがAV/C ユニット(AV/C unit)またはサブユニット(subunit)として定義されている。また、静止画ファイル転送やプリントデータ転送など確実性と高速性とが要求されるデータ転送のために、非同期転送によるプロトコルであるアシンクロナス・シリアルバス・コネクション(Asynchronous Serial Bus Connection)と、この転送のためのコネクションを結ぶあるいは解消するための手順及び制御コマンドとが定義され、使用されている。
【0027】
アイソクロナス転送によるストリームデータ転送には、DVフォーマットによる画像/音声データ転送、及びMPEG2フォーマットによる画像/音声ストリーム転送がある。これらのストリームデータ転送のためのコネクションを結ぶあるいは解消するための手順及び制御コマンドも非同期転送によるAV/Cコマンドとして定義されている。
【0028】
図2は、上記図1に示した制御システムでのリモートコントロールのための表示データの転送及び表示、並びにリモートコントロールの実行の手順を説明するための図である。なお、図2は、上記図1に示したネットワーク1(1394高速シリアルバス)での通信に注目して示してある。また、上記図1に示した第1の実施形態における制御システムにおいては、ネットワーク1に対して接続されているターゲット装置はDVC100のみであるが、他の装置がネットワーク1に対して接続された場合にも同様の通信が行われ、DVC100と並行して制御が行われ得る。
【0029】
図2において、まず、DTV110の制御部112は、IEEE1394規格に従ったコネクション確立手順により、DVC100のストリーム出力をDTV110に送信するためのアイソクロナス・コネクション(Isochronous Connection)を確立する。すなわち、ネットワーク2のアイソクロナス・リソース・マネージャ(アイソクロナス・リソース・マネージャは、IEEE1394−1995規格で規定されている機能であり、図1に示した制御システムでは、DTV110がその機能を担うものとする。)からアイソクロナス転送のためのチャネルと帯域とを確保した後、DVC100の1394I/F部101のアイソクロナス・プラグ(Isochronous Plug)からDTV110の1394I/F部111のアイソクロナス・プラグへのピアツーピア・コネクション(peer−to−peer Connection)を確立する(201)。
【0030】
次に、制御部112は、DVC100を非制御装置としたセッションを開始するためにAV/Cコマンドの“Gui_Update(open)”コマンドを発行する(202)。
【0031】
図3(a)は、“Gui_Update”コマンドのコマンドフレームを示す図であり、コマンドフレームの第3のオペランド(operand[3])に格納されるサブファンクション(subfunction)の値(図3(b)参照)により、“Gui_Update”コマンドによるターゲット装置への指示が指定される。“open”(値00h)はリモートコントロールのセッションの開始を指示し、“close”(値01h)はリモートコントロールのセッションの終了を指示する。
【0032】
“start”(値03h)はリモートコントロールのための表示データの転送を指示する。ターゲット装置は、“start”の指示を受けると、“stop”(値04h)の指示を受けるまでの間に装置の状態や操作の結果により表示データに変更が生じたときには、後述する手順で表示データを制御装置に送信する。“restore”(値02h)はネットワーク1(1394高速シリアルバス)にてバスリセットが発生した際に表示データを転送するためのアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを復帰する場合に指定される。“change”(値06h)は表示データ変更の報告範囲の変更を指定する場合に指定される。
【0033】
図2に戻り、DVC100の制御部102は、受信した“Gui_Update(open)”コマンドに対する応答(レスポンス)として、アシンクロナス・シリアルバス・コネクションに使用すべきプラグ番号を上記図3(a)に示したコマンドフレームの第0のオペランド(operand[0])に格納してDTV110に返送する。制御部112は、上記応答として返送されたプラグ番号を用いて、“Connect”コマンド(203)及び“Allocate_Attach”コマンド(204)を発行して、必要なDVC100の内部コネクション及びDVC100とDTV110との間のコネクションを確立する。
【0034】
続いて、制御部112は、“Gui_Update(start)”コマンドを発行して、表示データの転送の開始をDVC100に指示する(205)。さらに制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを発行してDVC100を制御するための表示データの転送をDVC100に指示する(210)。
【0035】
図4(a)は、“Push_Gui_Data”コマンドのコマンドフレームを示す図である。図4(a)に示したコマンドフレームにおいて、第0のオペランド(operand[0])には、“Gui_Update(open)”コマンドにより獲得したプラグ番号を指定する。第5のオペランド(operand[5])に格納されるインジケーター(indicator)は、図4(b)に示すレベル(level)値と実データフラグ(with_data)とを指定する。
【0036】
レベル値は、後述する表示データの木構造に従い、“Push_Gui_Data”コマンドによる指示で転送されるターゲット装置の表示データの転送範囲を指定する。このレベル値に指定する値は、図4(c)に示す2ビットの3値であり、“itself”(値00)では後述の要素IDで指定した要素そのものを指定する。また、“itself and next level”(値01)では要素IDで指定した要素とこの要素に属する要素とを指定し、“all level”(値11)では“itself and next level”の範囲及びこの範囲に含まれる要素に属する次の要素までを指定する。
【0037】
実データフラグは、当該ビットが“1”のとき、要素IDとレベル値とで指定される要素が有するテキストデータ、イメージデータ、及びサウンドデータ等の実データを指定する。
【0038】
第6のオペランド(operand[6])からの4バイトは、後述する表示データの要素を識別する要素IDを格納し、アシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じて転送を指示する表示データを指定する。なお、ルートとなるパネル要素を指定する場合に限り、要素IDを「FFFFh」で代用することが可能である。
【0039】
図2に戻り、DVC100の制御部102は、受信した“Push_Gui_Data”コマンドに対する応答をDTV110に返送する。さらに、制御部102は、DVC100の表示データ発生部103からリモートコントロールのための表示データをアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDTV110に転送する(211)。
【0040】
DTV110に転送された表示データは、表示データメモリ114に格納された後、制御部112により要素毎に読み出される。読み出された表示データは、描画制御部115に送られ、画像合成部117を通じて表示デバイス118に表示され、ユーザに対する操作パネルとして提供される。
【0041】
ここで、表示データは操作パネルとして表示される要素の集合であり、パネル要素をルートとした木構造のデータ構造を有する。図5は、こうした要素と、各要素に従属する必須データまたは選択データを示す図である。また、図6は各要素に対して、ユーザが取り得る操作であるユーザアクションを示す図である。
【0042】
パネル要素は、操作パネルを構成する要素の要素IDの列をリンクとして保持し、パネル要素のタイトルになる文字列データであるラベルヘのリンクと、表示スクリーン上に表示するパネルの位置及び大きさデータとを有する。さらに、パネル要素は、パネルの背景の色指定、背景に表示するビットマップデータヘのリンク、及び表示する文字列に対するフォントの選択指定をオプションとして保持することができる。
【0043】
また、パネル要素は、ビデオ及び音声のストリームを転送するアイソクロナス転送チャネルデータをオプションとして保持することができ、このオプションが指定された場合には、転送されるストリームからデコードされるオーディオビデオデータをパネル要素全体に表示する。また、パネル要素は、後述するパネルデータ特定情報を選択データとして格納する。
【0044】
ボタン要素は、ユーザがリモコン120を用いて、押す(押し下げる)、または離す(解放する)操作をすることができる要素であり、押されたときと離されたときとに各々キートップに表示する二つのビットマップデータヘのリンクを保持する。上記ビットマップデータに係る画像の大きさはサイズデータで示され、画像の表示位置は位置データで示される。なお、位置データは、この要素が属するパネル要素内での相対位置を画素単位で指定したものである。また、ボタン要素のタイトル(または機能的な説明)になるラベルヘのリンクを保持し、表示する文字列に対するフォントの選択肢をオプションとして保持することができる。
【0045】
テキスト要素は、タイトルや説明を文字列で表示する要素であり、表示されるパネルでの位置及びサイズと、ラベルになるテキストデータヘのリンクとを保持する。また、テキスト要素は、背景色の指定とフォントの選択肢とをオプションとして保持することができる。
【0046】
アイコン要素は、ビットマップ画像を表示するとともに、ユーザが選択することができる要素であり、ビットマップデータヘのリンク、位置、サイズとラベルになるテキストデータヘのリンクとを保持し、フォントの選択肢をオプションとして保持することができる。
【0047】
アニメーション要素は、複数のビットマップデータを保持して、このデータに係る画像を一定時間間隔で順次切り替えて表示するとともに、ユーザが選択することができる要素である。アニメーション要素は、位置、サイズと、ラベルになるテキストデータヘのリンクとを保持し、フォントの選択肢をオプションとして保持することができる。
【0048】
図7及び図8は、表示データを構成する要素におけるデータ構造を示す図である。
図7(a)は、パネル要素、ボタン要素等の要素データのデータ構造を示す図である。全ての要素は、表示データ内で識別するための要素IDを保持する。要素タイプは、要素の種別を示すコードであり、図9(a)に示す要素タイプが格納される。要素データは、当該要素が保持するデータを必須データ、選択データの順に格納する。
【0049】
図7(b)は、必須データまたは選択データとして各要素からリンクされるテキストデータ、ビットマップデータ、及びサウンドデータ等の実データのデータ構造を示す図である。全ての実データは、上述した要素と同様に識別するための要素IDを保持する。要素タイプは、実データの種別を示すコードであり、図9(b)に示すデータタイプが格納される。実データは、テキストデータであれば文字列データが、ビットマップデータであればビットマップデータ列が、サウンドデータであればサウンドデータ列が格納される。
【0050】
図8(a)〜(j)は、要素データが保持する必須データまたは選択データになる要素またはデータのデータ構造をそれぞれ示す図である。
図8(a)は、テキスト実データヘのリンクであり、要素IDにはリンク先のテキスト実データの要素IDが格納される。
図8(b)は、ビットマップ実データヘのリンクであり、要素IDにはリンク先のビットマップ実データの要素IDが格納される。
図8(c)は、要素へのリンクであり、要素IDにはパネル要素に属する要素(ボタン要素、テキスト要素等)の要素IDが格納され、要素タイプには、上記図9(a)に示した要素タイプが格納される。
【0051】
図8(d)は、背景色(カラーデータ)を指定するデータ構造であり、RGB各8bitで表現されるカラーデータが格納される。
図8(e)は、要素の表示位置を指定するデータ構造であり、各要素の位置は、表示デバイス(表示器)上の2次元座標系にて、要素が属する上位の要素の左上隅を原点とする相対位置として表現される。即ち、要素がルートとなるパネル要素である場合には、表示デバイス上の位置が画素単位で指定され、要素がパネル要素に属するものである場合には、パネル要素上の位置が画素単位で指定される。
図8(f)は、要素を表示するサイズを指定するデータ構造であり、「幅」及び「高さ」には要素の大きさを画素単位で表現した値が格納される。
【0052】
図8(g)は、要素で表示されるテキストのフォントサイズを指定するデータ構造であり、図9(d)に示すフォントコードが格納される。
図8(h)は、要素の要素データに選択データを格納するときのデータ構造であり、「選択データタイプ」には、図9(c)に示す選択データタイプを格納し、「選択データ」には、背景色、フォント等の選択的に付加されるデータ構造が格納される。
図8(i)は、パネル要素の背景に表示されるオーディオビジュアルデータを転送するアイソクロナス転送チャネルを指定するデータ構造であり、アイソクロナス転送チャネルが下位6ビットに格納され、上位2ビットには、いずれも0Bが設定される。
【0053】
図8(j)は、パネル要素に付加され、このデバイスが使用する表示データを特定するために付加されるパネルデータ特定情報のデータ構造である。パネルデータ特定情報は、ターゲット装置を特定し、さらに使用する表示データセットを特定するためのデータである。
なお、第1の実施形態では、パネルデータ特定情報は、後述するように特定された表示データセットの実データを代替するための代替データの所在を示す機能を兼ね備える。そのため、パネルデータ特定情報は、URL(Uniform Resource Locator)(例えば、“ftp://ftp.xxxyy.co.jp/panel/dvc/001.pnl”)になっており、アスキー(ASCII)文字列で表現されたURLとそのデータ長とが格納される。
【0054】
図10は、リモートコントロールのための表示データのデータ構成の一例を木構造により示す図である。図10に示した例において、表示データは、要素ID=1〜要素ID=7の要素が要素ID=0のパネル要素に属し、要素ID=8〜要素ID=31の要素(実データ)が要素ID=0のパネル要素あるいは要素ID=1〜要素ID=7の要素に属したデータ構成となっている。
【0055】
なお、図10の上部には“Push_Gui_Data”コマンドにより指定する表示データの転送範囲(range)の例を示している。図10に示した例では、要素ID=0のパネル要素を起点に、“itself”指定(level=00)では要素ID=0のパネル要素だけを指定し、“itself and next level”指定(level=01)では要素ID=0のパネル要素と要素ID=1〜要素ID=7の要素とを指定する。また、図10に示した例において、“itself”指定時に実データフラグを指定した(with_data=1)場合には、要素ID=0のパネル要素に属する要素ID=8、31の実データが追加され、“itself and next level”指定時に実データフラグを指定した(with_data=1)場合には、要素ID=8〜要素ID=31の全ての実データが追加される。
【0056】
また、図11は、上述したデータ構造のうち、パネル要素のデータ構造を示す図である。上記図11に示したようなデータが、アイソクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDVC100等のターゲット装置からDTV110(制御装置)に転送される。
【0057】
図12は、リモートコントロールのための表示データの表示例を示す図である。図12において、300は表示デバイス118の表示画面であり、301はコンテンツ画像であり、302は表示データに基づいて表示されたリモートコントロールのための操作パネルである。
【0058】
DTV110の制御部112は、描画制御部115を介して上記図12に示したような表示データに係る画像を表示デバイス118に表示する一方、リモコン制御部116を介してリモコン120によるユーザの操作入力を受け付ける。制御部112は、例えば、図12に示した例において、DVC100における再生動作を示す「PLAY」ボタン303にユーザのフォーカスがあることをボタン303のハイライト表示で示し、ユーザの操作入力に応答してフォーカス位置を変更する。この動作を「ファーカスナビゲーション」と呼ぶ。また、例えば、フォーカスがあるボタンに対して、選択の操作入力に応答し、ボタンの表示を解放状態のビットマップ表示から、押し下げ状態のビットマップ表示に切り替える動作を行う。
【0059】
制御部112は、表示された要素毎に許容されている、ボタンの押し下げ等のユーザアクション(ユーザの操作入力)を検知すると、“User_Action”コマンドを発行することにより、DVC100の制御部102にユーザアクションを通知する(図2の212)。DVC100の制御部102は、通知されたユーザアクションに対応した予め定められた制御をDVC本体部104に対して行う。
【0060】
表示データ発生部103は、DVC本体部104の動作状態の変化を反映し、表示データに変化がある場合には、制御部102は、アシンクロナス・シリアルバス・コネクションにより変化のあった表示データをDTV110に転送する(図2の213)。また、DVC本体部104に対する制御によっては、アイソクロナス・コネクションを通じて新たなストリームデータの転送が開始される(図2の214)。上述したように、フォーカスナビゲーションを行い、ユーザの操作入力をユーザアクションとしてターゲット装置に通知する一連の動作を「ユーザインタラクション」を呼ぶ。
【0061】
以上、リモートコントロールのための表示データをターゲット装置であるDVC100から制御装置であるDTV110に転送し、ユーザに対してリモートコントロールするための操作パネルを提供するシステム構成と動作の手順の説明である。
次に、上述したようにして制御装置に転送された表示データの一部あるいは全部を、サーバー130が提供するインターネットサイト等を介してダウンロードしたデータを用いて置き換え、より高品質な表示データを表示する手順について説明する。
【0062】
図13は、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データの一部を、他の装置等から得たデータで置き換えるための手順を含む、表示データの転送及び表示、並びにリモートコントロールの実行の手順を説明するための図である。なお、この図13において、図2に示した動作と同一の動作を行う部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0063】
上記図2と同様にして、図13の処理205にて、DTV110の制御部112は、“Gui_Update(start)”コマンドを発行して、表示データの転送の開始をDVC100に指示する。次に、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを発行してDVC100を制御するための表示データの転送をDVC100に指示する(206)。
【0064】
このとき、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドの要素IDにルートとなるパネル要素の要素IDを指定するとともに、レベル値に値00(“itself”)を指定する。これにより、DVC100の表示データ発生部103が有するリモートコントロールのための表示データのうち、ルートとなるパネル要素のみがアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDTV110に転送され、表示データメモリ114に格納される(207)。
【0065】
制御部112は、表示データメモリ114に格納されたパネル要素にパネルデータ特定情報が含まれているか否かを調べる。その結果、パネル要素にパネルデータ特定情報が含まれていない場合には、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを改めて発行して表示データの転送をDVC100に指示し、上記図2で述べた手順に戻って表示データの表示やユーザインタラクションを行う。このとき、ルートとなるパネル要素を含む全ての表示データを再度転送するように指定しても良いし、既に得たパネル要素を解析して必要な要素を個別に転送するように指定しても良い。
【0066】
一方、パネル要素にパネルデータ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、ネットワークI/F部121にパネルデータ特定情報を供給するとともに、パネルデータ特定情報に基づいて当該パネルに用いられる実データをインターネット等のネットワーク2を介して取得するように指示する。
【0067】
第1の実施形態においては、上述したように代替すべき実データの所在を示すURLが、パネルデータ特定情報として格納されている。ここでURLは、指定された実データを含むファイルを有するインターネットサイト等のサイトのアドレスと、当該サイトにおける実データを含むファイルヘのパスとファイル名とで構成される。第1の実施形態での上述したURLは、FTPサイトを示しており、ネットワークI/F部121は、このURLに基づいてネットワーク2にアクセスして(208)、FTPプロトコルを使用して指定されたファイルをダウンロードし(209)、さらに制御部112を介して表示データメモリ114に格納する。
【0068】
ダウンロードされたファイルには、DVC100からの表示データが本来含む実データ部分に相当するデータが含まれる。即ち、パネル要素の背景やボタン要素の表示イメージとなるビットマップデータや、ラベルの内容を含むテキストデータである。
【0069】
また、このとき、URLにより指定されたサイトに指定されたデータがない場合、あるいは通信上の障害を含め指定されたデータが取得できなかった場合には、パネル要素にパネルデータ特定情報が含まれていない場合の操作に戻り、ターゲット装置であるDVC100に実データを含めた表示データの転送を要求する。
【0070】
次に、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを発行して、実データを除く表示データの転送をDVC100に指示する(231)。即ち、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドの要素IDに既に取得したパネル要素の要素ID(=0)を指定するとともに、レベル値に値10(“all level”)を指定し、実データフラグを指定せず(with_data=0)に“Push_Gui_Data”コマンドを発行する。
DVC100からは“Push_Gui_Data”コマンドに応じて、実データ以外の表示データがアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDTV110に転送され(232)、表示データメモリ114に格納される。
【0071】
上述した処理209においてネットワークI/F部121を介してダウンロードされた各実データの要素IDは、本来ターゲット装置であるDVC100が格納する表示データに含まれる実データの要素IDに一致したものである。したがって、DVC100から送信された実データ以外の表示データとダウンロードされた実データとを組み合わせることにより、本来の表示データを置き換えた新たな表示データセットを生成(合成)することができる。
【0072】
制御部112は、上述したようにして合成された表示データを表示データメモリ114から読み出して描画制御部115に供給し、表示デバイス118に表示してユーザインタラクションを行う。なお、以降の動作は上記図2に示した動作と同様である。
【0073】
以上説明した動作をまとめたフローチャートを図14に示す。なお、図14は、DTV110の制御部112における動作の要部を示している。
まず、制御部112は、パネル要素の要素IDを指定するとともに、レベル値に値00を指定した“Push_Gui_Data”コマンドをDVC100に発行する。これにより、制御部112は、DVC100から表示データ(パネル要素のみ)を取得し、表示データメモリ114に格納する(S101)。
【0074】
次に、制御部112は、表示データメモリ114に格納した表示データ(パネル要素)にパネルデータ特定情報が含まれているか否かを判断する(S102)。上記判断の結果、パネルデータ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、パネルデータ特定情報に基づいてネットワーク2を介して当該パネルの実データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S103)。
【0075】
制御部112は、既に取得したパネル要素の要素IDを指定するとともに、レベル値に値10を指定した“Push_Gui_Data”コマンドをDVC100に発行する。これにより、制御部112は、DVC100から実データ以外の表示データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S104)。
【0076】
さらに、制御部112は、DVC100から取得した実データ以外の表示データとネットワーク2を介して取得した実データとを合成し、表示デバイス118に表示する(S105)。そして、制御部112は、ユーザの操作入力を受け付ける(S106)。
【0077】
一方、上記ステップS102での判断の結果、パネルデータ特定情報が含まれていない場合には、制御部112は、実データを含む表示データの転送を要求する“Push_Gui_Data”コマンドを改めて発行する。これにより、制御部112は、DVC100から実データを含む表示データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S107)。制御部112は、DVC100から取得した表示データに係る画像を表示デバイス118に表示し(S108)、ユーザの操作入力を受け付ける(S106)。
【0078】
以上のようにして、図15に示すようにリモートコントロールのための表示データを表示することができる。図15は、高解像度の表示デバイス118を有するDTV110に表示された表示データの表示例を示す図である。図15において、310は表示デバイス118の表示画面であり、311はコンテンツ画像であり、312は実データを除くDVC100からの表示データとダウンロードされた実データとが合成され表示された操作パネルである。
【0079】
図15に示したように、ダウンロードされた実データは、DTV110の高解像度の表示デバイス118における表示に見合った解像度のビットマップデータであり、表示される表示データに係る画像312は、背景に表示されるHDビデオストリームの高画質なコンテンツ画像311と合わせて表示デバイス118の表示品位全体を高いレベルに維持することができる。
【0080】
以上、詳しく説明したように第1の実施形態によれば、ターゲット装置であるDVC100から制御装置であるDTV110に送信されたDVC100をリモートコントロールするための表示データのパネル要素にパネルデータ特定情報が含まれている場合には、当該パネルに用いられる実データをネットワーク2を介して取得して、DVC100から送信された実データ以外の表示データと、ネットワーク2を介して取得した実データとを合成して得られた表示データに係る画像を表示器に表示する。
【0081】
これにより、制御装置であるDTV110が備える可能性のある高解像度の表示器(表示デバイス)等の複数の解像度の表示器に対応した大容量の表示データを含む操作情報をターゲット装置であるDVC100側に格納することができない場合であっても、ネットワークを介してDVC100とは異なる装置等(例えば、サーバー130のパネルデータDB132)から表示データを取得することができ、DTV110が備える表示器に適合したDVC100の操作パネルをDTV110に提供することができる。
【0082】
また、ダウンロードされた実データは、ターゲット装置であるDVC100が有する実データに比べて高解像度かつ大容量なデータであるばかりでなく、表示データ全体に別のイメージを与えることも可能であり、ユーザの嗜好の多様性に応じた操作パネルを提供したり、操作性を改善した操作パネルを提供したりすることができる。例えば、表示データを構成する1セットの実データが共有する“テーマ”を変更し、暗く落ち着いた雰囲気を持つ表示データ、あるいは明るいポップな色調を持つ表示データなど、表示データの見かけを変更し、ユーザに異なる印象を与えることが可能になる。
【0083】
これらは、ユーザの手許にあるターゲット装置であるDVC100に何ら変更を加えることなく、サーバー130のパネルデータDB131が格納するデータの変更だけで可能であるばかりでなく、パネルデータDB131に複数の実データセット群を格納し、ネットワークI/F部121がサーバー130から実データをダウンロードする際にユーザに選択を与えるようなアプリケーションソフトウエアを動作させるなどの方法により、ユーザの希望に添った意匠を与えることも可能になる。これにより、ユーザに対するリモートコントロール操作の利便性、多様性をさらに向上させることができる。
【0084】
なお、第1の実施形態におけるターゲット装置は、接続された制御装置がネットワークI/F部を備えていない場合であっても、表示データ発生部103に格納している実データを用いて、制御装置に表示データを表示させることが可能である。また、ネットワーク2を介したサイトからの実データのダウンロードを制御装置の機能拡張と捉えるとき、ターゲット装置は制御装置側のこの機能拡張の有無に関わらず接続することができ、本来のリモートコントロールが可能であり、いずれの場合にも完全な互換性を維持することができる。
【0085】
また、第1の実施形態においては、代替すべきデータをネットワーク2を介して取得する例について説明しているが、必ずしも毎回ネットワーク2に直接アクセスする必要はなく、一旦取得したデータを制御装置内の記憶装置に格納し、次回以降は記憶装置からデータを取得するように構成することも可能である。また、この記憶装置へのデータ供給をネットワーク2以外の手段、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されたデータを、CD−ROMドライブ装置等の記録媒体からデータを読み出すための読み出し装置を使用して読み出し、記憶装置へ格納するなどの手段を用いることも可能である。さらに、このような記憶装置は、制御装置の内部にあるものに限られず、ネットワーク1上や異なるインタフェースを介したものであってもよく、制御装置の制御部112からアクセス可能な範囲であればよい。
【0086】
また、第1の実施形態では、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データの一部を、パネルデータ特定情報に基づいてネットワークを介して取得したデータで置き換える場合を一例として示したが、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データの一部に限らず、表示データの全部を置き換えるようにしても良い。
【0087】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に対して、制御システムにおける表示データの一部を代替する点に異なる特徴を有するものである。なお、第2の実施形態についての以下の説明では、上述した第1の実施形態と同様の構成及び動作については説明を省略し、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。なお、図等においては、第1の実施形態と同一の構成、同一の動作には第1の実施形態で説明したものと同一の符号を付与してこれを表すものとする。
【0088】
図16は、第2の実施形態における表示データを構成する要素と、各要素に従属する必須データまたは選択データを示す図である。また、図17は選択データに与えられる選択データタイプを示す図である。第2の実施形態においては、各要素は要素データ特定情報を選択データとして保持することができる。
【0089】
要素データ特定情報は、ターゲット装置から送信される表示データに含まれる要素を、他の表示データ取得手段を使用して得た要素データ(例えば、ネットワーク上のサーバーから得た要素データ)で置き換えるために、該当する表示データの要素を特定するための情報である。なお、第2の実施形態においては、図18にデータ構造を示すように、要素データ特定情報は、代替すべき要素データが格納されるURLであるとして説明する。ここでURLは、指定された要素データを含むファイルを有するインターネットサイト等のサイトのアドレスと、当該サイトにおける要素データを含むファイルヘのパスとファイル名とで構成される。
【0090】
要素データ特定情報は、要素データを置き換える要素を特定するための情報であるとともに、代替データの所在を示す機能を兼ねるため、URLに示されたファイルのデータを取得することにより、特定された要素を代替するための要素データを得ることができる。なお、URLにより指定する代替データは、該当する要素の要素データだけでなく、代替する要素からリンクされた実データや、他の要素の要素データを含んでもよい。
【0091】
図19は、アニメーション要素に要素データ特定情報を有する表示データのデータ構成の一例を木構造により示す図である。第2の実施形態におけるターゲット装置であるDVC100から転送される表示データは、上記図12に示した表示を行うためのものであり、アニメーション要素はDVC100の動作状態を表示するためのものである。即ち、DVC100から転送される表示データのアニメーション要素は、テープを模した二つの円盤が45度ずつ回転した4個のビットマップデータ(要素ID=25〜要素ID=28)を実データとして有し、この4個のビットマップデータに係る画像を順次切り替えて表示することによりDVC100の再生状態を表示する。
【0092】
図20は、サーバー130からネットワーク2を介して提供されるアニメーション要素の代替データのデータ構成の一例を木構造により示す図である。アニメーション要素の代替データは、8個のビットマップデータ(要素ID=25〜要素ID=28及び要素ID=41〜要素ID=44)を実データとして有し、この8個のビットマップデータに係る画像を順次切り替えて表示することでDVC100の動作状態を示す。図20に示したアニメーション要素が有する実データは、表示するテープを模した二つの円盤が22.5度ずつ回転した状態を表しており、ターゲット装置であるDVC100が有する表示データのアニメーション要素により表示するアニメーションに比べて、明らかに滑らかなアニメ一ションを表示することが可能であり、表示データ全体としての表示品位を向上することができる。
【0093】
図21は、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データに含まれる一部の要素データを、他の装置等から得た要素データ及び実データで置き換えるための手順を含む、表示データの転送及び表示、並びにリモートコントロールの実行の手順を説明するための図である。なお、この図21において、図2に示した動作と同一の動作を行う部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0094】
図21において、DTV110の制御部112は、レベル値に値11(“all level”)を指定して“Push_Gui_Data”コマンドを発行し、DVC100から表示データ全体を取得し、表示データメモリ114に格納する(234、235)。さらに、制御部112は、取得した表示データに要素データ特定情報が含まれているか否かを調べる。
【0095】
その結果、取得した表示データに要素データ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、ネットワークI/F121部に要素データ特定情報から得られるURLを供給するとともに、インターネット等のネットワーク2を介して代替データを取得するように指示する。ネットワークI/F部121は、このURLに基づいてネットワーク2にアクセスして(236)、指定されたデータをダウンロードし(237)、さらに制御部112を介して表示データメモリ114に格納する。なお、上述した動作は、DVC100から取得した表示データに含まれる全ての要素データ特定情報に対して実施する。
【0096】
代替すべきダウンロードされた要素データは、ターゲット装置であるDVC100から取得した代替される要素データと同一の要素IDを有し、ダウンロードされた要素データからリンクされる要素データ及び実データはDVC100から取得した要素データを含めてユニークな要素IDを有する。
【0097】
上述のようにして、サーバー130等からネットワーク2を介して全ての代替データをダウンロードして表示データメモリ114に格納した後、制御部112は、DVC100から取得した表示データとダウンロードした表示データとが合成され、新たに構成された1セットの表示データを表示データメモリ114から読み出して描画制御部115に供給し、表示デバイス118に表示してユーザインタラクションを行う。なお、以降の動作は上記図2に示した動作と同様である。
【0098】
図22は、制御装置であるDTV110の制御部112が行う動作のうち、上述したようにして、ネットワーク2を介して取得した要素データ及び実データで表示データの一部を置き換える動作の主要部分を示すフローチャートである。
まず、DTV110の制御部112は、レベル値に値11を指定した“Push_Gui_Data”コマンドをDVC100に発行し、DVC100から表示データを取得して表示データメモリ114に格納する(S121)。
【0099】
次に、制御部112は、表示データメモリ114に格納した表示データに要素データ特定情報が含まれているか否かを判断する(S122)。上記判断の結果、要素データ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、要素データ特定情報に基づいてネットワーク2を介して代替データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S123)。制御部112は、DVC100からの表示データに含まれる全ての要素データ特定情報に対して上記ステップS122及びS123の処理を行う。
【0100】
そして、DVC100からの表示データに含まれる全ての要素データ特定情報に対して上記ステップS122及びS123の処理が完了する、あるいは上記ステップS122での判断の結果、要素データ特定情報が含まれていない場合には、制御部112は、DVC100から取得した表示データとネットワーク2を介して取得した代替データとを合成し、表示デバイス118に表示する(S125)。そして、制御部112は、ユーザの操作入力を受け付ける(S126)。
【0101】
以上、説明したように第2の実施形態によれば、ターゲット装置から提供される表示データの特定の要素データに要素データ特定情報を有し、この要素データ特定情報に基づいてインターネットサイトから代替要素データをダウンロードするなど、他の代替要素データを取得し表示データの要素データ及び要素データからリンクされる実データを入れ替えることにより、ターゲット装置から提供される表示データに異なった意匠を与え、ユーザの操作に供することが可能になる。なお、上述の場合における意匠の変更とは、表示データの見栄えを単に変えるだけではなく、表示データの要素の配置や個々に指定される属性など、ターゲット装置の動作そのもの以外の殆どの操作系を入れ替えることを含む。
【0102】
また、上述した第1の実施形態と同様に、第2の実施形態におけるターゲット装置を上述したような機能を有しない制御装置に接続した場合、あるいは第2の実施形態における制御装置に上述したような機能を有しないターゲット装置を接続した場合であっても、いずれにおいても従来の機能による制御システムによる動作が可能であり、完全な互換性を維持することができる。
【0103】
また、第2の実施形態においては、代替すべきデータをネットワーク2を介して取得する例について説明しているが、必ずしもネットワーク2に毎回アクセスする必要はなく、一旦獲得したデータを制御装置内の記憶装置に格納し、次回以降は記憶装置からデータを獲得するように構成することも可能である。また、この記憶装置へのデータ供給をネットワーク2以外の手段、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されたデータを、CD−ROMドライブ装置等を使用して読み出し、記憶装置に格納するなどの手段を用いることも可能である。さらに、このような記憶装置は、制御装置の内部にあることが必須ではなく、ネットワーク1上や異なるインタフェースを介したものであってもよく、制御装置の制御部112からアクセス可能な範囲であればよい。
【0104】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
本発明の第3の実施形態は、上述した第1及び第2の実施形態に係る制御システムにて表示データを代替するデータの取得方法に異なる特徴を有するものである。なお、以下の第3の実施形態についての説明では、上述した第1及び第2の実施形態と同様の構成及び動作については説明を省略し、第1及び第2の実施形態との相違点についてのみ説明する。なお、図等においては、第1及び第2の実施形態と同一の構成、同一の動作には第1及び第2の実施形態で説明したものと同一の符号を付与してこれを表すものとする。
【0105】
図23は、本発明の第3の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
図23において、123は図示しないアンテナにて受信した電波を入力とし、選択された放送を受信して出力するチューナーである。124はチューナー122で受信した放送のうちデータ放送に含まれるリモートコントロール用表示データを格納する記憶部である。なお、チューナー123は表示データを含むデータ放送以外のデータ放送を受信して必要なデータを記憶部123に格納しても良く、またデータ放送以外の放送を受信して図示しないデコーダを介して表示デバイスに受信した放送に係る画像を表示したり、音声データを音声出力部より出力したりするように構成しても良い。
【0106】
図24は、パネルデータ特定情報あるいは要素データ特定情報のデータ構造を示す図である。第3の実施形態においては、パネルデータ特定情報や要素データ特定情報は、ターゲット装置のベンダー(提供メーカー)を特定するデータ(Vender ID)と、ターゲット装置のモデル(機種)を特定するデータ(Model ID)と、ターゲット装置のリモートコントロールに供される表示データまたは表示データを構成する要素の一つを特定するデータ(Panel IDまたはElement ID)とから構成される。
【0107】
第3の実施形態におけるデータ放送は、複数のターゲット装置の表示データを放送の一部として放送するものである。DTV110は、例えば夜間などDTV110がユーザにより使用されない時間帯にデータ放送から表示データを受信し、記憶部122に格納しておく。この格納される表示データには、上記図23に示したパネルデータ特定情報/要素データ特定情報により各々適用可能か否かを判断可能なヘッダが付与されており、上述した第1の実施形態または第2の実施形態で示したような表示データの取得要求が発生した場合には、DTV110の制御部112は、記憶部123を検索して所望の表示データを取得するものである。
【0108】
なお、第3の実施形態においては、データ放送の帯域の大きさを利用し多くのターゲット装置のための表示データを制御装置に容易に配信し、ターゲット装置からの表示データの取得要求があった時のレスポンスを、インターネット等のネットワークに対するアクセスに比較して極めて高速にすることが可能である。
【0109】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0110】
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0111】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0112】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御装置に合わせた複数の操作情報をターゲット装置に予め用意しておかなくとも、制御装置の表示器に適合した操作パネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における制御システムでのリモートコントロールの手順の一例を説明するための図である。
【図3】Gui_Updataコマンドのコマンドフレームを示す図である。
【図4】Push_Gui_Dataコマンドのコマンドフレームを示す図である。
【図5】第1の実施形態における表示データを構成する要素と、各要素に従属する必須データ、選択データを示す図である。
【図6】表示データを構成する各要素に対して、ユーザが取り得る操作を示す図である。
【図7】表示データのデータ構造を示す図である。
【図8】表示データのデータ構造を示す図である。
【図9】表示データに格納するタイプ、コードを示す図である。
【図10】表示データのデータ構成を示す図である。
【図11】表示データのパネル要素のデータ構造を示す図である。
【図12】リモートコントロールのための表示データの表示例を示す図である。
【図13】第1の実施形態における制御システムでのリモートコントロールの手順の他の一例を説明するための図である。
【図14】第1の実施形態における制御装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図15】高解像度の表示デバイスに表示されるリモートコントロールのための表示データの表示例を示す図である。
【図16】第2の実施形態における表示データを構成する要素と、各要素に従属する必須データ、選択データを示す図である。
【図17】選択データに与えられる選択データタイプを示す図である。
【図18】要素データ特定情報のデータ構造を示す図である。
【図19】要素データ特定情報を有する表示データのデータ構成を示す図である。
【図20】代替データのデータ構成を示す図である。
【図21】第2の実施形態における制御システムでのリモートコントロールの手順の一例を説明するための図である。
【図22】第2の実施形態における制御装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図23】第3の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
【図24】パネルデータ特定情報、要素データ特定情報のデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1、2 ネットワーク
100 デジタルビデオカメラレコーダ(DVC)
101 1394I/F部
102 制御部
103 表示データ発生部
104 DVC本体部
110 デジタルテレビ(DTV)
111 1394I/F部
112 制御部
113 デコーダ
114 表示データメモリ
115 描画制御部
116 リモコン制御部
117 画像合成部
118 表示デバイス
119 音声出力部
120 リモコン
121 ネットワークI/F部
130 サーバー
131 パネルデータ・データベース
132 ネットワークI/F部
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御システム、制御装置、周辺装置、制御方法、記録媒体及びプログラムに関し、特に、ユーザに対してサービスを提供する周辺装置を、ネットワークを介して制御する制御システムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
制御装置がネットワークを介してターゲット装置の動作をリモートコントロールする制御システムの1つとして、以下に説明するような制御システムが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
まず、ターゲット装置は、外部からの動作制御を可能にするために内部の記憶媒体等に予め記憶している操作パネルを制御装置にネットワークを介して送信する。制御装置は、受信した操作パネルに基づく操作パネルを表示器に表示する。そして、ユーザが、ポインティングデバイス等を用いて、表示された操作パネル内のボタンを選択する等の操作を行うことにより、上記操作に応じた情報が制御装置からターゲット装置に送信される。ターゲット装置は、上記操作に応じた情報に従い、ターゲット装置内部の制御を行ったり、新たな操作パネルを制御装置に送信したりする。このような動作を繰り返し行うことで、制御装置はネットワークを介してターゲット装置の動作をリモートコントロールすることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−350270号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の制御システムでは、制御装置の表示器の解像度がターゲット装置の操作パネルの解像度よりも高解像度である場合(例えば、制御装置の表示器の解像度が1920画素×1080画素で、操作パネルの解像度が640画素×480画素である場合)、制御装置の表示器に表示される操作パネルが非常に見苦しいものになってしまう場合があった。
【0006】
また、高解像度の表示器に対応した操作パネルをターゲット装置に保持させることは、ターゲット装置の製造コストを上昇させてしまうため好ましくない。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、制御装置に合わせた複数の操作情報をターゲット装置に用意しておかなくとも、制御装置の表示器に適合した操作パネルを提供できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御システムは、操作情報を送信するとともに、受信した制御情報に応じて動作するターゲット装置と、受信した操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供するとともに、ユーザの操作に応じた上記制御情報を送信する制御装置とがネットワークを介して接続された制御システムであって、上記操作情報は、当該操作情報を特定するための操作情報特定情報を含み、上記制御装置は、上記ターゲット装置からの操作情報と、上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成して得られる新たな操作情報に基づいてユーザに操作パネルを提供することを特徴とする。
【0009】
本発明の他の制御システムは、ネットワークと、上記ネットワークに接続され、表示画像情報を含む操作情報を送信するとともに、受信した制御情報による制御に応じたサービスを提供するターゲット装置と、上記ネットワークに接続され、上記表示画像情報を含む操作情報を受信し、上記操作情報に基づいて上記表示画像情報を表示器に表示することを含む操作パネルをユーザに提供し、上記操作パネルを通じて入力されるユーザの操作に応じた制御情報をネットワークを介して上記ターゲット装置に送信する制御装置とにより構成される制御システムであって、上記操作情報は、操作情報を特定する操作情報特定情報を含み、上記制御装置は、上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報とを合成して得られる操作情報に基づいて操作パネルをユーザに提供することを特徴とする。
【0010】
本発明の周辺装置は、ネットワークを介して接続された制御装置に表示画像情報を含む操作情報を送信し、上記制御装置により上記操作情報に基づいて提供された操作パネルを通じて入力されたユーザの操作に応じて送信される制御情報を受信し、当該制御情報に応じたサービスを提供する周辺装置であって、操作情報を特定するとともに、上記制御装置が当該操作情報と合成する情報を得るための操作情報特定情報を有する上記操作情報を送信することを特徴とする。
【0011】
本発明の制御装置は、ネットワークを介して接続されたターゲット装置から表示画像情報を含む操作情報を受信し、受信した上記操作情報に基づいて上記表示画像情報を表示器に表示することを含む操作パネルをユーザに提供し、上記操作パネルを通じて入力されるユーザの操作に応じた制御情報をネットワークを介して上記ターゲット装置に送信し、上記ターゲット装置に上記制御情報に応じたサービスを提供させる制御装置であって、上記操作情報は、操作情報を特定する操作情報特定情報を含み、上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報とを合成して得られる操作情報に基づいて操作パネルをユーザに提供することを特徴とする。
【0012】
本発明の制御方法は、操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信し、上記受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得し、上記受信した操作情報と、上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成し、上記合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信することを特徴とする。
【0013】
本発明のプログラムは、操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信する受信ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得する取得ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報と、上記取得ステップにて上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成する合成ステップと、上記合成ステップにて合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信する受信ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得する取得ステップと、上記受信ステップにて受信した操作情報と、上記取得ステップにて上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成する合成ステップと、上記合成ステップにて合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
第1の実施形態における制御システムは、リモコン120によるユーザ操作入力を有するデジタルテレビ(以下、「DTV」と称す。)110と、高速シリアルインタフェースのネットワーク1を介してDTV110に接続され、DTV110からの制御情報によりリモートコントロールされるデジタルビデオカメラレコーダ(以下、「DVC」と称す。)100と、インターネット等の広域ネットワーク2を介してDTV110に接続され、各種のターゲット装置をリモートコントロールするための操作パネルデータ等の表示データを格納するサーバー130とから構成される。
【0017】
DVC100について説明する。104は映像を撮影して記録メディア(記録媒体)に録画したり、録画されたビデオデータ(映像データ及び音声データ)を再生したりするDVC本体部である。103はリモートコントロールを受けるためにDTV110に表示する操作パネル等の表示データ(GUIデータ)及び操作情報を格納または生成する表示データ発生部であり、102はネットワーク1に接続された他の装置との間でネットワーク1を介して通信を行い、表示データ発生部103及びDVC本体部104を制御する制御部である。
【0018】
また、101は1394高速シリアルバス(IEEE1394規格に準拠したシリアルバス)のインタフェースである1394I/F部である。1394I/F部101は、ネットワーク1を介して、後述するDTV110が備える1394I/F部111、あるいは図示しない他の装置の1394I/F部に接続される。
【0019】
次に、DTV110について説明する。111は1394高速シリアルバスのインタフェースである1394I/F部である。113は1394I/F部111にて受信したストリームデータをビデオストリームと音声ストリームとに分解し、各々のストリームデータ(ビデオデータ及び音声データ)をデコードする機能を有するデコーダである。119はデコーダ113によりデコードされた音声データにD/A変換処理及び増幅処理を施して出力する音声出力部であり、スピーカを含み構成される。
【0020】
114は1394I/F部111にて受信したリモートコントロールのための表示データ及び操作情報を格納する表示データメモリであり、116は赤外線または無線を使用してリモコン120によるユーザの操作入力を行うためのリモコン制御部である。115はリモートコントロールのための表示データに基づいて、接続されたターゲット装置(例えば、DVC100)をリモートコントロールするための操作パネル等の表示画像を生成する描画制御部であり、117はデコーダ113から出力されるビデオデータと描画制御部115から出力される表示画像データとを合成し、表示デバイス(表示器)118に表示させるための画像合成部である。
【0021】
121は接続されたターゲット装置から受信するリモートコントロールのための表示データに含まれるパネルデータ特定情報に基づいて、ネットワーク2に対して接続し、リモートコントロールのための表示データの一部分をサーバー130から獲得するためのネットワークI/F部である。
【0022】
112は1394I/F部111、デコーダ113、表示データメモリ114、リモコン制御部116、ネットワークI/F部121及び描画制御部115を制御する制御部である。制御部112は、1394I/F部111にて受信したDVC100からのストリームデータを表示デバイス118及び音声出力部119に出力したり、表示デバイス118に表示されるリモートコントロールのための表示画像とユーザの操作入力とによりDVC100の制御を行ったりして、DTV110の動作を統合的に制御する。
【0023】
また、サーバー130は、インターネット等のネットワーク2に対して接続され、DVC100を始めとするターゲット装置をリモートコントロールするための表示データの一部を格納する。サーバー130は、DTV110等の制御装置が備えるネットワークI/F部121からのアクセスに応じて、格納しているリモートコントロールするための表示データを制御装置に送信する。131は各種ターゲット装置をリモートコントロールするための表示データを格納するパネルデータ・データベース(以下「パネルデータDB」と称す。)であり、132はネットワーク2に対して接続するためのネットワークI/F部である。
【0024】
ここで、1394インタフェース(IEEE1394高速シリアルバス)は、デイジーチェーン方式、ノード分岐方式、及びこの組み合わせに対応し、自由度の高い接続を可能としたネットワークバスである。1394インタフェースは、データ転送速度100Mbps、200Mbps、400Mbpsでシリアル転送を行うデータ転送方式であり、上位の転送速度を有する装置(機器)は下位のデータ転送速度をサポートするため、異なる転送速度を有する装置(機器)がネットワークバス内に混在可能である。
【0025】
また、コマンドなどの制御信号やファイルデータ等の非同期で転送されるデータを転送するための非同期(Asynchronous)転送と、ビデオデータや音声信号(いわゆるストリームデータ)等の時間的な連続性が要求されるデータの転送を一定期間(125μs)毎に逐次行うアイソクロナス(Isochronous)転送の2つの転送モードを有する。
【0026】
AV機器の制御のためのAV/C(Audio Video Control)コマンドが非同期転送の上に構築され、同時にこれらのコマンドによって制御されるAV機器のモデルがAV/C ユニット(AV/C unit)またはサブユニット(subunit)として定義されている。また、静止画ファイル転送やプリントデータ転送など確実性と高速性とが要求されるデータ転送のために、非同期転送によるプロトコルであるアシンクロナス・シリアルバス・コネクション(Asynchronous Serial Bus Connection)と、この転送のためのコネクションを結ぶあるいは解消するための手順及び制御コマンドとが定義され、使用されている。
【0027】
アイソクロナス転送によるストリームデータ転送には、DVフォーマットによる画像/音声データ転送、及びMPEG2フォーマットによる画像/音声ストリーム転送がある。これらのストリームデータ転送のためのコネクションを結ぶあるいは解消するための手順及び制御コマンドも非同期転送によるAV/Cコマンドとして定義されている。
【0028】
図2は、上記図1に示した制御システムでのリモートコントロールのための表示データの転送及び表示、並びにリモートコントロールの実行の手順を説明するための図である。なお、図2は、上記図1に示したネットワーク1(1394高速シリアルバス)での通信に注目して示してある。また、上記図1に示した第1の実施形態における制御システムにおいては、ネットワーク1に対して接続されているターゲット装置はDVC100のみであるが、他の装置がネットワーク1に対して接続された場合にも同様の通信が行われ、DVC100と並行して制御が行われ得る。
【0029】
図2において、まず、DTV110の制御部112は、IEEE1394規格に従ったコネクション確立手順により、DVC100のストリーム出力をDTV110に送信するためのアイソクロナス・コネクション(Isochronous Connection)を確立する。すなわち、ネットワーク2のアイソクロナス・リソース・マネージャ(アイソクロナス・リソース・マネージャは、IEEE1394−1995規格で規定されている機能であり、図1に示した制御システムでは、DTV110がその機能を担うものとする。)からアイソクロナス転送のためのチャネルと帯域とを確保した後、DVC100の1394I/F部101のアイソクロナス・プラグ(Isochronous Plug)からDTV110の1394I/F部111のアイソクロナス・プラグへのピアツーピア・コネクション(peer−to−peer Connection)を確立する(201)。
【0030】
次に、制御部112は、DVC100を非制御装置としたセッションを開始するためにAV/Cコマンドの“Gui_Update(open)”コマンドを発行する(202)。
【0031】
図3(a)は、“Gui_Update”コマンドのコマンドフレームを示す図であり、コマンドフレームの第3のオペランド(operand[3])に格納されるサブファンクション(subfunction)の値(図3(b)参照)により、“Gui_Update”コマンドによるターゲット装置への指示が指定される。“open”(値00h)はリモートコントロールのセッションの開始を指示し、“close”(値01h)はリモートコントロールのセッションの終了を指示する。
【0032】
“start”(値03h)はリモートコントロールのための表示データの転送を指示する。ターゲット装置は、“start”の指示を受けると、“stop”(値04h)の指示を受けるまでの間に装置の状態や操作の結果により表示データに変更が生じたときには、後述する手順で表示データを制御装置に送信する。“restore”(値02h)はネットワーク1(1394高速シリアルバス)にてバスリセットが発生した際に表示データを転送するためのアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを復帰する場合に指定される。“change”(値06h)は表示データ変更の報告範囲の変更を指定する場合に指定される。
【0033】
図2に戻り、DVC100の制御部102は、受信した“Gui_Update(open)”コマンドに対する応答(レスポンス)として、アシンクロナス・シリアルバス・コネクションに使用すべきプラグ番号を上記図3(a)に示したコマンドフレームの第0のオペランド(operand[0])に格納してDTV110に返送する。制御部112は、上記応答として返送されたプラグ番号を用いて、“Connect”コマンド(203)及び“Allocate_Attach”コマンド(204)を発行して、必要なDVC100の内部コネクション及びDVC100とDTV110との間のコネクションを確立する。
【0034】
続いて、制御部112は、“Gui_Update(start)”コマンドを発行して、表示データの転送の開始をDVC100に指示する(205)。さらに制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを発行してDVC100を制御するための表示データの転送をDVC100に指示する(210)。
【0035】
図4(a)は、“Push_Gui_Data”コマンドのコマンドフレームを示す図である。図4(a)に示したコマンドフレームにおいて、第0のオペランド(operand[0])には、“Gui_Update(open)”コマンドにより獲得したプラグ番号を指定する。第5のオペランド(operand[5])に格納されるインジケーター(indicator)は、図4(b)に示すレベル(level)値と実データフラグ(with_data)とを指定する。
【0036】
レベル値は、後述する表示データの木構造に従い、“Push_Gui_Data”コマンドによる指示で転送されるターゲット装置の表示データの転送範囲を指定する。このレベル値に指定する値は、図4(c)に示す2ビットの3値であり、“itself”(値00)では後述の要素IDで指定した要素そのものを指定する。また、“itself and next level”(値01)では要素IDで指定した要素とこの要素に属する要素とを指定し、“all level”(値11)では“itself and next level”の範囲及びこの範囲に含まれる要素に属する次の要素までを指定する。
【0037】
実データフラグは、当該ビットが“1”のとき、要素IDとレベル値とで指定される要素が有するテキストデータ、イメージデータ、及びサウンドデータ等の実データを指定する。
【0038】
第6のオペランド(operand[6])からの4バイトは、後述する表示データの要素を識別する要素IDを格納し、アシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じて転送を指示する表示データを指定する。なお、ルートとなるパネル要素を指定する場合に限り、要素IDを「FFFFh」で代用することが可能である。
【0039】
図2に戻り、DVC100の制御部102は、受信した“Push_Gui_Data”コマンドに対する応答をDTV110に返送する。さらに、制御部102は、DVC100の表示データ発生部103からリモートコントロールのための表示データをアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDTV110に転送する(211)。
【0040】
DTV110に転送された表示データは、表示データメモリ114に格納された後、制御部112により要素毎に読み出される。読み出された表示データは、描画制御部115に送られ、画像合成部117を通じて表示デバイス118に表示され、ユーザに対する操作パネルとして提供される。
【0041】
ここで、表示データは操作パネルとして表示される要素の集合であり、パネル要素をルートとした木構造のデータ構造を有する。図5は、こうした要素と、各要素に従属する必須データまたは選択データを示す図である。また、図6は各要素に対して、ユーザが取り得る操作であるユーザアクションを示す図である。
【0042】
パネル要素は、操作パネルを構成する要素の要素IDの列をリンクとして保持し、パネル要素のタイトルになる文字列データであるラベルヘのリンクと、表示スクリーン上に表示するパネルの位置及び大きさデータとを有する。さらに、パネル要素は、パネルの背景の色指定、背景に表示するビットマップデータヘのリンク、及び表示する文字列に対するフォントの選択指定をオプションとして保持することができる。
【0043】
また、パネル要素は、ビデオ及び音声のストリームを転送するアイソクロナス転送チャネルデータをオプションとして保持することができ、このオプションが指定された場合には、転送されるストリームからデコードされるオーディオビデオデータをパネル要素全体に表示する。また、パネル要素は、後述するパネルデータ特定情報を選択データとして格納する。
【0044】
ボタン要素は、ユーザがリモコン120を用いて、押す(押し下げる)、または離す(解放する)操作をすることができる要素であり、押されたときと離されたときとに各々キートップに表示する二つのビットマップデータヘのリンクを保持する。上記ビットマップデータに係る画像の大きさはサイズデータで示され、画像の表示位置は位置データで示される。なお、位置データは、この要素が属するパネル要素内での相対位置を画素単位で指定したものである。また、ボタン要素のタイトル(または機能的な説明)になるラベルヘのリンクを保持し、表示する文字列に対するフォントの選択肢をオプションとして保持することができる。
【0045】
テキスト要素は、タイトルや説明を文字列で表示する要素であり、表示されるパネルでの位置及びサイズと、ラベルになるテキストデータヘのリンクとを保持する。また、テキスト要素は、背景色の指定とフォントの選択肢とをオプションとして保持することができる。
【0046】
アイコン要素は、ビットマップ画像を表示するとともに、ユーザが選択することができる要素であり、ビットマップデータヘのリンク、位置、サイズとラベルになるテキストデータヘのリンクとを保持し、フォントの選択肢をオプションとして保持することができる。
【0047】
アニメーション要素は、複数のビットマップデータを保持して、このデータに係る画像を一定時間間隔で順次切り替えて表示するとともに、ユーザが選択することができる要素である。アニメーション要素は、位置、サイズと、ラベルになるテキストデータヘのリンクとを保持し、フォントの選択肢をオプションとして保持することができる。
【0048】
図7及び図8は、表示データを構成する要素におけるデータ構造を示す図である。
図7(a)は、パネル要素、ボタン要素等の要素データのデータ構造を示す図である。全ての要素は、表示データ内で識別するための要素IDを保持する。要素タイプは、要素の種別を示すコードであり、図9(a)に示す要素タイプが格納される。要素データは、当該要素が保持するデータを必須データ、選択データの順に格納する。
【0049】
図7(b)は、必須データまたは選択データとして各要素からリンクされるテキストデータ、ビットマップデータ、及びサウンドデータ等の実データのデータ構造を示す図である。全ての実データは、上述した要素と同様に識別するための要素IDを保持する。要素タイプは、実データの種別を示すコードであり、図9(b)に示すデータタイプが格納される。実データは、テキストデータであれば文字列データが、ビットマップデータであればビットマップデータ列が、サウンドデータであればサウンドデータ列が格納される。
【0050】
図8(a)〜(j)は、要素データが保持する必須データまたは選択データになる要素またはデータのデータ構造をそれぞれ示す図である。
図8(a)は、テキスト実データヘのリンクであり、要素IDにはリンク先のテキスト実データの要素IDが格納される。
図8(b)は、ビットマップ実データヘのリンクであり、要素IDにはリンク先のビットマップ実データの要素IDが格納される。
図8(c)は、要素へのリンクであり、要素IDにはパネル要素に属する要素(ボタン要素、テキスト要素等)の要素IDが格納され、要素タイプには、上記図9(a)に示した要素タイプが格納される。
【0051】
図8(d)は、背景色(カラーデータ)を指定するデータ構造であり、RGB各8bitで表現されるカラーデータが格納される。
図8(e)は、要素の表示位置を指定するデータ構造であり、各要素の位置は、表示デバイス(表示器)上の2次元座標系にて、要素が属する上位の要素の左上隅を原点とする相対位置として表現される。即ち、要素がルートとなるパネル要素である場合には、表示デバイス上の位置が画素単位で指定され、要素がパネル要素に属するものである場合には、パネル要素上の位置が画素単位で指定される。
図8(f)は、要素を表示するサイズを指定するデータ構造であり、「幅」及び「高さ」には要素の大きさを画素単位で表現した値が格納される。
【0052】
図8(g)は、要素で表示されるテキストのフォントサイズを指定するデータ構造であり、図9(d)に示すフォントコードが格納される。
図8(h)は、要素の要素データに選択データを格納するときのデータ構造であり、「選択データタイプ」には、図9(c)に示す選択データタイプを格納し、「選択データ」には、背景色、フォント等の選択的に付加されるデータ構造が格納される。
図8(i)は、パネル要素の背景に表示されるオーディオビジュアルデータを転送するアイソクロナス転送チャネルを指定するデータ構造であり、アイソクロナス転送チャネルが下位6ビットに格納され、上位2ビットには、いずれも0Bが設定される。
【0053】
図8(j)は、パネル要素に付加され、このデバイスが使用する表示データを特定するために付加されるパネルデータ特定情報のデータ構造である。パネルデータ特定情報は、ターゲット装置を特定し、さらに使用する表示データセットを特定するためのデータである。
なお、第1の実施形態では、パネルデータ特定情報は、後述するように特定された表示データセットの実データを代替するための代替データの所在を示す機能を兼ね備える。そのため、パネルデータ特定情報は、URL(Uniform Resource Locator)(例えば、“ftp://ftp.xxxyy.co.jp/panel/dvc/001.pnl”)になっており、アスキー(ASCII)文字列で表現されたURLとそのデータ長とが格納される。
【0054】
図10は、リモートコントロールのための表示データのデータ構成の一例を木構造により示す図である。図10に示した例において、表示データは、要素ID=1〜要素ID=7の要素が要素ID=0のパネル要素に属し、要素ID=8〜要素ID=31の要素(実データ)が要素ID=0のパネル要素あるいは要素ID=1〜要素ID=7の要素に属したデータ構成となっている。
【0055】
なお、図10の上部には“Push_Gui_Data”コマンドにより指定する表示データの転送範囲(range)の例を示している。図10に示した例では、要素ID=0のパネル要素を起点に、“itself”指定(level=00)では要素ID=0のパネル要素だけを指定し、“itself and next level”指定(level=01)では要素ID=0のパネル要素と要素ID=1〜要素ID=7の要素とを指定する。また、図10に示した例において、“itself”指定時に実データフラグを指定した(with_data=1)場合には、要素ID=0のパネル要素に属する要素ID=8、31の実データが追加され、“itself and next level”指定時に実データフラグを指定した(with_data=1)場合には、要素ID=8〜要素ID=31の全ての実データが追加される。
【0056】
また、図11は、上述したデータ構造のうち、パネル要素のデータ構造を示す図である。上記図11に示したようなデータが、アイソクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDVC100等のターゲット装置からDTV110(制御装置)に転送される。
【0057】
図12は、リモートコントロールのための表示データの表示例を示す図である。図12において、300は表示デバイス118の表示画面であり、301はコンテンツ画像であり、302は表示データに基づいて表示されたリモートコントロールのための操作パネルである。
【0058】
DTV110の制御部112は、描画制御部115を介して上記図12に示したような表示データに係る画像を表示デバイス118に表示する一方、リモコン制御部116を介してリモコン120によるユーザの操作入力を受け付ける。制御部112は、例えば、図12に示した例において、DVC100における再生動作を示す「PLAY」ボタン303にユーザのフォーカスがあることをボタン303のハイライト表示で示し、ユーザの操作入力に応答してフォーカス位置を変更する。この動作を「ファーカスナビゲーション」と呼ぶ。また、例えば、フォーカスがあるボタンに対して、選択の操作入力に応答し、ボタンの表示を解放状態のビットマップ表示から、押し下げ状態のビットマップ表示に切り替える動作を行う。
【0059】
制御部112は、表示された要素毎に許容されている、ボタンの押し下げ等のユーザアクション(ユーザの操作入力)を検知すると、“User_Action”コマンドを発行することにより、DVC100の制御部102にユーザアクションを通知する(図2の212)。DVC100の制御部102は、通知されたユーザアクションに対応した予め定められた制御をDVC本体部104に対して行う。
【0060】
表示データ発生部103は、DVC本体部104の動作状態の変化を反映し、表示データに変化がある場合には、制御部102は、アシンクロナス・シリアルバス・コネクションにより変化のあった表示データをDTV110に転送する(図2の213)。また、DVC本体部104に対する制御によっては、アイソクロナス・コネクションを通じて新たなストリームデータの転送が開始される(図2の214)。上述したように、フォーカスナビゲーションを行い、ユーザの操作入力をユーザアクションとしてターゲット装置に通知する一連の動作を「ユーザインタラクション」を呼ぶ。
【0061】
以上、リモートコントロールのための表示データをターゲット装置であるDVC100から制御装置であるDTV110に転送し、ユーザに対してリモートコントロールするための操作パネルを提供するシステム構成と動作の手順の説明である。
次に、上述したようにして制御装置に転送された表示データの一部あるいは全部を、サーバー130が提供するインターネットサイト等を介してダウンロードしたデータを用いて置き換え、より高品質な表示データを表示する手順について説明する。
【0062】
図13は、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データの一部を、他の装置等から得たデータで置き換えるための手順を含む、表示データの転送及び表示、並びにリモートコントロールの実行の手順を説明するための図である。なお、この図13において、図2に示した動作と同一の動作を行う部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0063】
上記図2と同様にして、図13の処理205にて、DTV110の制御部112は、“Gui_Update(start)”コマンドを発行して、表示データの転送の開始をDVC100に指示する。次に、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを発行してDVC100を制御するための表示データの転送をDVC100に指示する(206)。
【0064】
このとき、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドの要素IDにルートとなるパネル要素の要素IDを指定するとともに、レベル値に値00(“itself”)を指定する。これにより、DVC100の表示データ発生部103が有するリモートコントロールのための表示データのうち、ルートとなるパネル要素のみがアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDTV110に転送され、表示データメモリ114に格納される(207)。
【0065】
制御部112は、表示データメモリ114に格納されたパネル要素にパネルデータ特定情報が含まれているか否かを調べる。その結果、パネル要素にパネルデータ特定情報が含まれていない場合には、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを改めて発行して表示データの転送をDVC100に指示し、上記図2で述べた手順に戻って表示データの表示やユーザインタラクションを行う。このとき、ルートとなるパネル要素を含む全ての表示データを再度転送するように指定しても良いし、既に得たパネル要素を解析して必要な要素を個別に転送するように指定しても良い。
【0066】
一方、パネル要素にパネルデータ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、ネットワークI/F部121にパネルデータ特定情報を供給するとともに、パネルデータ特定情報に基づいて当該パネルに用いられる実データをインターネット等のネットワーク2を介して取得するように指示する。
【0067】
第1の実施形態においては、上述したように代替すべき実データの所在を示すURLが、パネルデータ特定情報として格納されている。ここでURLは、指定された実データを含むファイルを有するインターネットサイト等のサイトのアドレスと、当該サイトにおける実データを含むファイルヘのパスとファイル名とで構成される。第1の実施形態での上述したURLは、FTPサイトを示しており、ネットワークI/F部121は、このURLに基づいてネットワーク2にアクセスして(208)、FTPプロトコルを使用して指定されたファイルをダウンロードし(209)、さらに制御部112を介して表示データメモリ114に格納する。
【0068】
ダウンロードされたファイルには、DVC100からの表示データが本来含む実データ部分に相当するデータが含まれる。即ち、パネル要素の背景やボタン要素の表示イメージとなるビットマップデータや、ラベルの内容を含むテキストデータである。
【0069】
また、このとき、URLにより指定されたサイトに指定されたデータがない場合、あるいは通信上の障害を含め指定されたデータが取得できなかった場合には、パネル要素にパネルデータ特定情報が含まれていない場合の操作に戻り、ターゲット装置であるDVC100に実データを含めた表示データの転送を要求する。
【0070】
次に、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドを発行して、実データを除く表示データの転送をDVC100に指示する(231)。即ち、制御部112は、“Push_Gui_Data”コマンドの要素IDに既に取得したパネル要素の要素ID(=0)を指定するとともに、レベル値に値10(“all level”)を指定し、実データフラグを指定せず(with_data=0)に“Push_Gui_Data”コマンドを発行する。
DVC100からは“Push_Gui_Data”コマンドに応じて、実データ以外の表示データがアシンクロナス・シリアルバス・コネクションを通じてDTV110に転送され(232)、表示データメモリ114に格納される。
【0071】
上述した処理209においてネットワークI/F部121を介してダウンロードされた各実データの要素IDは、本来ターゲット装置であるDVC100が格納する表示データに含まれる実データの要素IDに一致したものである。したがって、DVC100から送信された実データ以外の表示データとダウンロードされた実データとを組み合わせることにより、本来の表示データを置き換えた新たな表示データセットを生成(合成)することができる。
【0072】
制御部112は、上述したようにして合成された表示データを表示データメモリ114から読み出して描画制御部115に供給し、表示デバイス118に表示してユーザインタラクションを行う。なお、以降の動作は上記図2に示した動作と同様である。
【0073】
以上説明した動作をまとめたフローチャートを図14に示す。なお、図14は、DTV110の制御部112における動作の要部を示している。
まず、制御部112は、パネル要素の要素IDを指定するとともに、レベル値に値00を指定した“Push_Gui_Data”コマンドをDVC100に発行する。これにより、制御部112は、DVC100から表示データ(パネル要素のみ)を取得し、表示データメモリ114に格納する(S101)。
【0074】
次に、制御部112は、表示データメモリ114に格納した表示データ(パネル要素)にパネルデータ特定情報が含まれているか否かを判断する(S102)。上記判断の結果、パネルデータ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、パネルデータ特定情報に基づいてネットワーク2を介して当該パネルの実データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S103)。
【0075】
制御部112は、既に取得したパネル要素の要素IDを指定するとともに、レベル値に値10を指定した“Push_Gui_Data”コマンドをDVC100に発行する。これにより、制御部112は、DVC100から実データ以外の表示データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S104)。
【0076】
さらに、制御部112は、DVC100から取得した実データ以外の表示データとネットワーク2を介して取得した実データとを合成し、表示デバイス118に表示する(S105)。そして、制御部112は、ユーザの操作入力を受け付ける(S106)。
【0077】
一方、上記ステップS102での判断の結果、パネルデータ特定情報が含まれていない場合には、制御部112は、実データを含む表示データの転送を要求する“Push_Gui_Data”コマンドを改めて発行する。これにより、制御部112は、DVC100から実データを含む表示データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S107)。制御部112は、DVC100から取得した表示データに係る画像を表示デバイス118に表示し(S108)、ユーザの操作入力を受け付ける(S106)。
【0078】
以上のようにして、図15に示すようにリモートコントロールのための表示データを表示することができる。図15は、高解像度の表示デバイス118を有するDTV110に表示された表示データの表示例を示す図である。図15において、310は表示デバイス118の表示画面であり、311はコンテンツ画像であり、312は実データを除くDVC100からの表示データとダウンロードされた実データとが合成され表示された操作パネルである。
【0079】
図15に示したように、ダウンロードされた実データは、DTV110の高解像度の表示デバイス118における表示に見合った解像度のビットマップデータであり、表示される表示データに係る画像312は、背景に表示されるHDビデオストリームの高画質なコンテンツ画像311と合わせて表示デバイス118の表示品位全体を高いレベルに維持することができる。
【0080】
以上、詳しく説明したように第1の実施形態によれば、ターゲット装置であるDVC100から制御装置であるDTV110に送信されたDVC100をリモートコントロールするための表示データのパネル要素にパネルデータ特定情報が含まれている場合には、当該パネルに用いられる実データをネットワーク2を介して取得して、DVC100から送信された実データ以外の表示データと、ネットワーク2を介して取得した実データとを合成して得られた表示データに係る画像を表示器に表示する。
【0081】
これにより、制御装置であるDTV110が備える可能性のある高解像度の表示器(表示デバイス)等の複数の解像度の表示器に対応した大容量の表示データを含む操作情報をターゲット装置であるDVC100側に格納することができない場合であっても、ネットワークを介してDVC100とは異なる装置等(例えば、サーバー130のパネルデータDB132)から表示データを取得することができ、DTV110が備える表示器に適合したDVC100の操作パネルをDTV110に提供することができる。
【0082】
また、ダウンロードされた実データは、ターゲット装置であるDVC100が有する実データに比べて高解像度かつ大容量なデータであるばかりでなく、表示データ全体に別のイメージを与えることも可能であり、ユーザの嗜好の多様性に応じた操作パネルを提供したり、操作性を改善した操作パネルを提供したりすることができる。例えば、表示データを構成する1セットの実データが共有する“テーマ”を変更し、暗く落ち着いた雰囲気を持つ表示データ、あるいは明るいポップな色調を持つ表示データなど、表示データの見かけを変更し、ユーザに異なる印象を与えることが可能になる。
【0083】
これらは、ユーザの手許にあるターゲット装置であるDVC100に何ら変更を加えることなく、サーバー130のパネルデータDB131が格納するデータの変更だけで可能であるばかりでなく、パネルデータDB131に複数の実データセット群を格納し、ネットワークI/F部121がサーバー130から実データをダウンロードする際にユーザに選択を与えるようなアプリケーションソフトウエアを動作させるなどの方法により、ユーザの希望に添った意匠を与えることも可能になる。これにより、ユーザに対するリモートコントロール操作の利便性、多様性をさらに向上させることができる。
【0084】
なお、第1の実施形態におけるターゲット装置は、接続された制御装置がネットワークI/F部を備えていない場合であっても、表示データ発生部103に格納している実データを用いて、制御装置に表示データを表示させることが可能である。また、ネットワーク2を介したサイトからの実データのダウンロードを制御装置の機能拡張と捉えるとき、ターゲット装置は制御装置側のこの機能拡張の有無に関わらず接続することができ、本来のリモートコントロールが可能であり、いずれの場合にも完全な互換性を維持することができる。
【0085】
また、第1の実施形態においては、代替すべきデータをネットワーク2を介して取得する例について説明しているが、必ずしも毎回ネットワーク2に直接アクセスする必要はなく、一旦取得したデータを制御装置内の記憶装置に格納し、次回以降は記憶装置からデータを取得するように構成することも可能である。また、この記憶装置へのデータ供給をネットワーク2以外の手段、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されたデータを、CD−ROMドライブ装置等の記録媒体からデータを読み出すための読み出し装置を使用して読み出し、記憶装置へ格納するなどの手段を用いることも可能である。さらに、このような記憶装置は、制御装置の内部にあるものに限られず、ネットワーク1上や異なるインタフェースを介したものであってもよく、制御装置の制御部112からアクセス可能な範囲であればよい。
【0086】
また、第1の実施形態では、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データの一部を、パネルデータ特定情報に基づいてネットワークを介して取得したデータで置き換える場合を一例として示したが、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データの一部に限らず、表示データの全部を置き換えるようにしても良い。
【0087】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に対して、制御システムにおける表示データの一部を代替する点に異なる特徴を有するものである。なお、第2の実施形態についての以下の説明では、上述した第1の実施形態と同様の構成及び動作については説明を省略し、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。なお、図等においては、第1の実施形態と同一の構成、同一の動作には第1の実施形態で説明したものと同一の符号を付与してこれを表すものとする。
【0088】
図16は、第2の実施形態における表示データを構成する要素と、各要素に従属する必須データまたは選択データを示す図である。また、図17は選択データに与えられる選択データタイプを示す図である。第2の実施形態においては、各要素は要素データ特定情報を選択データとして保持することができる。
【0089】
要素データ特定情報は、ターゲット装置から送信される表示データに含まれる要素を、他の表示データ取得手段を使用して得た要素データ(例えば、ネットワーク上のサーバーから得た要素データ)で置き換えるために、該当する表示データの要素を特定するための情報である。なお、第2の実施形態においては、図18にデータ構造を示すように、要素データ特定情報は、代替すべき要素データが格納されるURLであるとして説明する。ここでURLは、指定された要素データを含むファイルを有するインターネットサイト等のサイトのアドレスと、当該サイトにおける要素データを含むファイルヘのパスとファイル名とで構成される。
【0090】
要素データ特定情報は、要素データを置き換える要素を特定するための情報であるとともに、代替データの所在を示す機能を兼ねるため、URLに示されたファイルのデータを取得することにより、特定された要素を代替するための要素データを得ることができる。なお、URLにより指定する代替データは、該当する要素の要素データだけでなく、代替する要素からリンクされた実データや、他の要素の要素データを含んでもよい。
【0091】
図19は、アニメーション要素に要素データ特定情報を有する表示データのデータ構成の一例を木構造により示す図である。第2の実施形態におけるターゲット装置であるDVC100から転送される表示データは、上記図12に示した表示を行うためのものであり、アニメーション要素はDVC100の動作状態を表示するためのものである。即ち、DVC100から転送される表示データのアニメーション要素は、テープを模した二つの円盤が45度ずつ回転した4個のビットマップデータ(要素ID=25〜要素ID=28)を実データとして有し、この4個のビットマップデータに係る画像を順次切り替えて表示することによりDVC100の再生状態を表示する。
【0092】
図20は、サーバー130からネットワーク2を介して提供されるアニメーション要素の代替データのデータ構成の一例を木構造により示す図である。アニメーション要素の代替データは、8個のビットマップデータ(要素ID=25〜要素ID=28及び要素ID=41〜要素ID=44)を実データとして有し、この8個のビットマップデータに係る画像を順次切り替えて表示することでDVC100の動作状態を示す。図20に示したアニメーション要素が有する実データは、表示するテープを模した二つの円盤が22.5度ずつ回転した状態を表しており、ターゲット装置であるDVC100が有する表示データのアニメーション要素により表示するアニメーションに比べて、明らかに滑らかなアニメ一ションを表示することが可能であり、表示データ全体としての表示品位を向上することができる。
【0093】
図21は、ターゲット装置が有するリモートコントロールのための表示データに含まれる一部の要素データを、他の装置等から得た要素データ及び実データで置き換えるための手順を含む、表示データの転送及び表示、並びにリモートコントロールの実行の手順を説明するための図である。なお、この図21において、図2に示した動作と同一の動作を行う部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0094】
図21において、DTV110の制御部112は、レベル値に値11(“all level”)を指定して“Push_Gui_Data”コマンドを発行し、DVC100から表示データ全体を取得し、表示データメモリ114に格納する(234、235)。さらに、制御部112は、取得した表示データに要素データ特定情報が含まれているか否かを調べる。
【0095】
その結果、取得した表示データに要素データ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、ネットワークI/F121部に要素データ特定情報から得られるURLを供給するとともに、インターネット等のネットワーク2を介して代替データを取得するように指示する。ネットワークI/F部121は、このURLに基づいてネットワーク2にアクセスして(236)、指定されたデータをダウンロードし(237)、さらに制御部112を介して表示データメモリ114に格納する。なお、上述した動作は、DVC100から取得した表示データに含まれる全ての要素データ特定情報に対して実施する。
【0096】
代替すべきダウンロードされた要素データは、ターゲット装置であるDVC100から取得した代替される要素データと同一の要素IDを有し、ダウンロードされた要素データからリンクされる要素データ及び実データはDVC100から取得した要素データを含めてユニークな要素IDを有する。
【0097】
上述のようにして、サーバー130等からネットワーク2を介して全ての代替データをダウンロードして表示データメモリ114に格納した後、制御部112は、DVC100から取得した表示データとダウンロードした表示データとが合成され、新たに構成された1セットの表示データを表示データメモリ114から読み出して描画制御部115に供給し、表示デバイス118に表示してユーザインタラクションを行う。なお、以降の動作は上記図2に示した動作と同様である。
【0098】
図22は、制御装置であるDTV110の制御部112が行う動作のうち、上述したようにして、ネットワーク2を介して取得した要素データ及び実データで表示データの一部を置き換える動作の主要部分を示すフローチャートである。
まず、DTV110の制御部112は、レベル値に値11を指定した“Push_Gui_Data”コマンドをDVC100に発行し、DVC100から表示データを取得して表示データメモリ114に格納する(S121)。
【0099】
次に、制御部112は、表示データメモリ114に格納した表示データに要素データ特定情報が含まれているか否かを判断する(S122)。上記判断の結果、要素データ特定情報が含まれている場合には、制御部112は、要素データ特定情報に基づいてネットワーク2を介して代替データを取得し、表示データメモリ114に格納する(S123)。制御部112は、DVC100からの表示データに含まれる全ての要素データ特定情報に対して上記ステップS122及びS123の処理を行う。
【0100】
そして、DVC100からの表示データに含まれる全ての要素データ特定情報に対して上記ステップS122及びS123の処理が完了する、あるいは上記ステップS122での判断の結果、要素データ特定情報が含まれていない場合には、制御部112は、DVC100から取得した表示データとネットワーク2を介して取得した代替データとを合成し、表示デバイス118に表示する(S125)。そして、制御部112は、ユーザの操作入力を受け付ける(S126)。
【0101】
以上、説明したように第2の実施形態によれば、ターゲット装置から提供される表示データの特定の要素データに要素データ特定情報を有し、この要素データ特定情報に基づいてインターネットサイトから代替要素データをダウンロードするなど、他の代替要素データを取得し表示データの要素データ及び要素データからリンクされる実データを入れ替えることにより、ターゲット装置から提供される表示データに異なった意匠を与え、ユーザの操作に供することが可能になる。なお、上述の場合における意匠の変更とは、表示データの見栄えを単に変えるだけではなく、表示データの要素の配置や個々に指定される属性など、ターゲット装置の動作そのもの以外の殆どの操作系を入れ替えることを含む。
【0102】
また、上述した第1の実施形態と同様に、第2の実施形態におけるターゲット装置を上述したような機能を有しない制御装置に接続した場合、あるいは第2の実施形態における制御装置に上述したような機能を有しないターゲット装置を接続した場合であっても、いずれにおいても従来の機能による制御システムによる動作が可能であり、完全な互換性を維持することができる。
【0103】
また、第2の実施形態においては、代替すべきデータをネットワーク2を介して取得する例について説明しているが、必ずしもネットワーク2に毎回アクセスする必要はなく、一旦獲得したデータを制御装置内の記憶装置に格納し、次回以降は記憶装置からデータを獲得するように構成することも可能である。また、この記憶装置へのデータ供給をネットワーク2以外の手段、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されたデータを、CD−ROMドライブ装置等を使用して読み出し、記憶装置に格納するなどの手段を用いることも可能である。さらに、このような記憶装置は、制御装置の内部にあることが必須ではなく、ネットワーク1上や異なるインタフェースを介したものであってもよく、制御装置の制御部112からアクセス可能な範囲であればよい。
【0104】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
本発明の第3の実施形態は、上述した第1及び第2の実施形態に係る制御システムにて表示データを代替するデータの取得方法に異なる特徴を有するものである。なお、以下の第3の実施形態についての説明では、上述した第1及び第2の実施形態と同様の構成及び動作については説明を省略し、第1及び第2の実施形態との相違点についてのみ説明する。なお、図等においては、第1及び第2の実施形態と同一の構成、同一の動作には第1及び第2の実施形態で説明したものと同一の符号を付与してこれを表すものとする。
【0105】
図23は、本発明の第3の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
図23において、123は図示しないアンテナにて受信した電波を入力とし、選択された放送を受信して出力するチューナーである。124はチューナー122で受信した放送のうちデータ放送に含まれるリモートコントロール用表示データを格納する記憶部である。なお、チューナー123は表示データを含むデータ放送以外のデータ放送を受信して必要なデータを記憶部123に格納しても良く、またデータ放送以外の放送を受信して図示しないデコーダを介して表示デバイスに受信した放送に係る画像を表示したり、音声データを音声出力部より出力したりするように構成しても良い。
【0106】
図24は、パネルデータ特定情報あるいは要素データ特定情報のデータ構造を示す図である。第3の実施形態においては、パネルデータ特定情報や要素データ特定情報は、ターゲット装置のベンダー(提供メーカー)を特定するデータ(Vender ID)と、ターゲット装置のモデル(機種)を特定するデータ(Model ID)と、ターゲット装置のリモートコントロールに供される表示データまたは表示データを構成する要素の一つを特定するデータ(Panel IDまたはElement ID)とから構成される。
【0107】
第3の実施形態におけるデータ放送は、複数のターゲット装置の表示データを放送の一部として放送するものである。DTV110は、例えば夜間などDTV110がユーザにより使用されない時間帯にデータ放送から表示データを受信し、記憶部122に格納しておく。この格納される表示データには、上記図23に示したパネルデータ特定情報/要素データ特定情報により各々適用可能か否かを判断可能なヘッダが付与されており、上述した第1の実施形態または第2の実施形態で示したような表示データの取得要求が発生した場合には、DTV110の制御部112は、記憶部123を検索して所望の表示データを取得するものである。
【0108】
なお、第3の実施形態においては、データ放送の帯域の大きさを利用し多くのターゲット装置のための表示データを制御装置に容易に配信し、ターゲット装置からの表示データの取得要求があった時のレスポンスを、インターネット等のネットワークに対するアクセスに比較して極めて高速にすることが可能である。
【0109】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0110】
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0111】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0112】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御装置に合わせた複数の操作情報をターゲット装置に予め用意しておかなくとも、制御装置の表示器に適合した操作パネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における制御システムでのリモートコントロールの手順の一例を説明するための図である。
【図3】Gui_Updataコマンドのコマンドフレームを示す図である。
【図4】Push_Gui_Dataコマンドのコマンドフレームを示す図である。
【図5】第1の実施形態における表示データを構成する要素と、各要素に従属する必須データ、選択データを示す図である。
【図6】表示データを構成する各要素に対して、ユーザが取り得る操作を示す図である。
【図7】表示データのデータ構造を示す図である。
【図8】表示データのデータ構造を示す図である。
【図9】表示データに格納するタイプ、コードを示す図である。
【図10】表示データのデータ構成を示す図である。
【図11】表示データのパネル要素のデータ構造を示す図である。
【図12】リモートコントロールのための表示データの表示例を示す図である。
【図13】第1の実施形態における制御システムでのリモートコントロールの手順の他の一例を説明するための図である。
【図14】第1の実施形態における制御装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図15】高解像度の表示デバイスに表示されるリモートコントロールのための表示データの表示例を示す図である。
【図16】第2の実施形態における表示データを構成する要素と、各要素に従属する必須データ、選択データを示す図である。
【図17】選択データに与えられる選択データタイプを示す図である。
【図18】要素データ特定情報のデータ構造を示す図である。
【図19】要素データ特定情報を有する表示データのデータ構成を示す図である。
【図20】代替データのデータ構成を示す図である。
【図21】第2の実施形態における制御システムでのリモートコントロールの手順の一例を説明するための図である。
【図22】第2の実施形態における制御装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図23】第3の実施形態における制御システムの一構成例を示すブロック図である。
【図24】パネルデータ特定情報、要素データ特定情報のデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1、2 ネットワーク
100 デジタルビデオカメラレコーダ(DVC)
101 1394I/F部
102 制御部
103 表示データ発生部
104 DVC本体部
110 デジタルテレビ(DTV)
111 1394I/F部
112 制御部
113 デコーダ
114 表示データメモリ
115 描画制御部
116 リモコン制御部
117 画像合成部
118 表示デバイス
119 音声出力部
120 リモコン
121 ネットワークI/F部
130 サーバー
131 パネルデータ・データベース
132 ネットワークI/F部
Claims (28)
- 操作情報を送信するとともに、受信した制御情報に応じて動作するターゲット装置と、受信した操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供するとともに、ユーザの操作に応じた上記制御情報を送信する制御装置とがネットワークを介して接続された制御システムであって、
上記操作情報は、当該操作情報を特定するための操作情報特定情報を含み、
上記制御装置は、上記ターゲット装置からの操作情報と、上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成して得られる新たな操作情報に基づいてユーザに操作パネルを提供することを特徴とする制御システム。 - 上記操作情報特定情報は、取得すべき情報の所在を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
- 上記制御システムは、上記ネットワークあるいは上記ネットワークとは異なるネットワークを介して少なくとも上記制御装置と接続された情報提供装置をさらに備え、
上記制御装置は、上記操作情報特定情報に基づいて、上記情報提供装置から情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の制御システム。 - 上記制御装置は、上記操作情報特定情報に基づいて、上記ターゲット装置からの操作情報に係る画像の画像データを取得することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の制御システム。
- 上記画像データは、上記制御装置が備える表示器の解像度に応じた画像データであることを特徴とする請求項4に記載の制御システム。
- ネットワークと、
上記ネットワークに接続され、表示画像情報を含む操作情報を送信するとともに、受信した制御情報による制御に応じたサービスを提供するターゲット装置と、
上記ネットワークに接続され、上記表示画像情報を含む操作情報を受信し、上記操作情報に基づいて上記表示画像情報を表示器に表示することを含む操作パネルをユーザに提供し、上記操作パネルを通じて入力されるユーザの操作に応じた制御情報をネットワークを介して上記ターゲット装置に送信する制御装置とにより構成される制御システムであって、
上記操作情報は、操作情報を特定する操作情報特定情報を含み、
上記制御装置は、上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報とを合成して得られる操作情報に基づいて操作パネルをユーザに提供することを特徴とする制御システム。 - 上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報との合成は、上記ターゲット装置から受信する操作情報の一部または全部を上記取得した情報により代替することを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
- 上記操作情報特定情報は、取得すべき情報の所在を示す情報であることを特徴とする請求項6または7に記載の制御システム。
- 上記取得すべき情報の所在を示す情報は、ネットワークデバイスを特定するアドレス情報と、上記ネットワークデバイス、または上記ネットワークデバイスに制御されるデバイスに格納されたデータを特定する情報であることを特徴とする請求項8に記載の制御システム。
- 上記操作情報特定情報は、上記ターゲット装置の製造または供給者を示す情報と、上記ターゲット装置の機種を示す情報と、上記ターゲット装置の同一機種に搭載される操作情報の一つの版とを少なくとも特定する情報であることを特徴とする請求項6または7に記載の制御システム。
- 上記代替される操作情報は、上記操作情報が備える表示データ、テキストデータ、及びサウンドデータのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項7に記載の制御システム。
- 上記代替される操作情報は、上記操作情報が備える情報のうち、操作の要素単位となる情報であることを特徴とする請求項7に記載の制御システム。
- 上記代替される操作情報は、上記操作情報が備える情報のうち、操作の要素単位となる情報と当該要素単位に従属する要素単位となる情報、または操作の要素単位となる情報と当該要素単位に従属する表示データ、テキストデータ、及びサウンドデータのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項7に記載の制御システム。
- ネットワークを介して接続された制御装置に表示画像情報を含む操作情報を送信し、上記制御装置により上記操作情報に基づいて提供された操作パネルを通じて入力されたユーザの操作に応じて送信される制御情報を受信し、当該制御情報に応じたサービスを提供する周辺装置であって、
操作情報を特定するとともに、上記制御装置が当該操作情報と合成する情報を得るための操作情報特定情報を有する上記操作情報を送信することを特徴とする周辺装置。 - 上記操作情報特定情報は、取得すべき情報の所在を示す情報であることを特徴とする請求項14に記載の周辺装置。
- 上記取得すべき情報の所在を示す情報は、ネットワークデバイスを特定するアドレス情報と、上記ネットワークデバイス、または上記ネットワークデバイスに制御されるデバイスに格納されたデータを特定する情報であることを特徴とする請求項15に記載の周辺装置。
- 上記操作情報特定情報は、当該周辺装置の製造または供給者を示す情報と、当該周辺装置の機種を示す情報と、当該周辺装置の同一機種に搭載される操作情報の一つの版とを少なくとも特定する情報であることを特徴とする請求項14に記載の周辺装置。
- ネットワークを介して接続されたターゲット装置から表示画像情報を含む操作情報を受信し、受信した上記操作情報に基づいて上記表示画像情報を表示器に表示することを含む操作パネルをユーザに提供し、上記操作パネルを通じて入力されるユーザの操作に応じた制御情報をネットワークを介して上記ターゲット装置に送信し、上記ターゲット装置に上記制御情報に応じたサービスを提供させる制御装置であって、
上記操作情報は、操作情報を特定する操作情報特定情報を含み、
上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報とを合成して得られる操作情報に基づいて操作パネルをユーザに提供することを特徴とする制御装置。 - 上記操作情報特定情報に基づいて取得する情報と、上記ターゲット装置から受信する操作情報との合成は、上記ターゲット装置から受信する操作情報の一部または全部を上記取得した情報により代替することを特徴とする請求項18に記載の制御装置。
- 上記操作情報特定情報は、取得すべき情報の所在を示す情報であることを特徴とする請求項18または19に記載の制御装置。
- 上記取得すべき情報の所在を示す情報は、ネットワークデバイスを特定するアドレス情報と、上記ネットワークデバイス、または上記ネットワークデバイスに制御されるデバイスに格納されたデータを特定する情報であることを特徴とする請求項20に記載の制御装置。
- 上記操作情報特定情報は、上記ターゲット装置の製造または供給者を示す情報と、上記ターゲット装置の機種を示す情報と、上記ターゲット装置の同一機種に搭載される操作情報の一つの版とを少なくとも特定する情報であることを特徴とする請求項18または19に記載の制御装置。
- 上記代替される操作情報は、上記操作情報が備える表示データ、テキストデータ、及びサウンドデータのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項19に記載の制御装置。
- 上記代替される操作情報は、上記操作情報が備える情報のうち、操作の要素単位となる情報であることを特徴とする請求項19に記載の制御装置。
- 上記代替される操作情報は、上記操作情報が備える情報のうち、操作の要素単位となる情報と当該要素単位に従属する要素単位となる情報、または操作の要素単位となる情報と当該要素単位に従属する表示データ、テキストデータ、及びサウンドデータのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項19に記載の制御装置。
- 操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信し、
上記受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得し、
上記受信した操作情報と、上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成し、
上記合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信することを特徴とする制御方法。 - 操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信する受信ステップと、
上記受信ステップにて受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得する取得ステップと、
上記受信ステップにて受信した操作情報と、上記取得ステップにて上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成する合成ステップと、
上記合成ステップにて合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 操作情報を特定するための操作情報特定情報を含む操作情報を受信する受信ステップと、
上記受信ステップにて受信した操作情報の操作情報特定情報に基づいて情報を取得する取得ステップと、
上記受信ステップにて受信した操作情報と、上記取得ステップにて上記操作情報特定情報に基づいて取得した情報とを合成する合成ステップと、
上記合成ステップにて合成して得られる新たな操作情報に基づいて当該操作情報に係る画像を表示器に表示してユーザに操作パネルを提供し、ユーザの操作に応じてターゲット装置を制御するための制御情報を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003155164A JP2004354901A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 制御システム、制御装置、周辺装置、制御方法、記録媒体及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003155164A JP2004354901A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 制御システム、制御装置、周辺装置、制御方法、記録媒体及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=34049617
Family Applications (1)
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JP2003155164A Pending JP2004354901A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 制御システム、制御装置、周辺装置、制御方法、記録媒体及びプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004354901A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199479A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | データ放送出力装置およびデータ放送出力方法 |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003155164A patent/JP2004354901A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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