JP2004353334A - 水循環型消波ケーソン - Google Patents

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Abstract

【課題】消波ケーソンの遊水室内によどみが生じ、砂やゴミ等の浮遊物の堆積ならびに汚れた水の滞留により環境を悪化させてしまう。
【解決手段】水面Lから突出するケーソン本体4を設け、このケーソン本体4の沖側に離れた位置に水面Lから突出する消波壁5を設け、この消波壁5と前記ケーソン本体4との間に所定の大きさの遊水室6を形成し、この消波壁5の水面部P1に遊水室6と連通する上部開口9を設け、この消波壁5の水底部P2に遊水室6の下部と連通する下部開口10を設け、前記消波壁5の後面を、ほぼ水面部P1から水底部P2に向かってケーソン本体4側に傾斜させることにより遊水室6の水平方向断面積を減少させ、傾斜させた消波壁5により消波し、水平方向断面積が減少する遊水室6により水底部P2に向けて流速を増大させた水で浮遊物等を下部開口10から排出させるとともに水面部付近の水を水底部に導入させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、防波堤や護岸等のために設けるケーソンに関し、詳しくは、消波機能と水面部付近の水の水底部への導入機能ならびに土砂等の堆積防止機能とを備える水循環型消波ケーソンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、護岸目的や波浪等を防いで港湾内を静穏に保つ目的等のために、岸壁や岸壁から所定距離沖合にケーソンが設けられている。このようなケーソンは、単に波を受ける平面状の壁面を備えたものもあるが、波の反射波を低減する消波機能を備えた消波ケーソンがある。この消波ケーソンは、例えば、船舶等を着岸させる時に波の影響を小さくして安定した操船を可能にしたり、船舶等の安定した係留を可能にしたりすることができる。
【0003】
図8は従来の一般的な消波ケーソンを示す縦断面図である。この図は、岸壁から所定距離沖合に設置する防波堤型の消波ケーソンを示している。図は縦断面であり、図の左側がケーソン51の沖側(前側)で、図の右側がケーソン51の岸側(後側)である。
【0004】
図示するように、ケーソン51の設置場所の水底には、所定幅W11(前後方向)の地盤改良部52が形成され、この地盤改良部52の上部には、所定幅W12で基礎53が形成される。これら地盤改良部52と基礎53とは、ケーソン51の前後方向から所定量ずつ突出するような幅で形成されている。
【0005】
そして、基礎53の上部の岸側に、所定幅のケーソン本体54が設けられ、このケーソン本体54の沖側に消波壁55が設けられている。これら消波ケーソン54と消波壁55とが一体となって矩形状断面のケーソン51を形成している。
【0006】
このように消波壁55を設けることにより、消波壁55とケーソン本体54との間に遊水室56が形成されている。この遊水室56は、ケーソン本体54の前面と消波壁55の内面との間に矩形状断面で形成されている。また、消波壁55には、水面Lとほぼ一致する高さに上部開口57が設けられ、水中に没した位置に下部開口58が設けられてる。
【0007】
このようなケーソン51によれば、上部開口57から消波壁55内の遊水室56に波が入ると、この波のエネルギーで遊水室56内の水を移動させる運動エネルギーが生じ、この運動エネルギーで下部開口58から水を出すことによって反射波の一部を消波している。
【0008】
なお、この種の従来技術として、港湾等に構築される防波堤で、前壁には海水面の上下に亘って開口した開口部を設け、後壁には海水面下に開口する開口部を設け、この前壁と後壁との間の遊水室に、前壁から後壁に向って高くなる傾斜壁を設けることにより、港外の海水が港内側へ一方向に流れるようにして港内の静穏度を確保しようとするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
また、この種の従来技術として、前壁には海水面の上下に亘って開口した開口部を設け、後壁には海水面下に開口する開口部を設け、この前壁と後壁との間の遊水室に壁体を設けることによって、低波浪でも港内の静穏度を確保しようとするものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
さらに、他の従来技術として、護岸本体の壁面と所定間隔をあけて常時水没する壁体を配置し、この壁体に貫通孔を設けて護岸本体との間の空間に循環流が生じるようにして、この護岸本体と壁体との間に浮遊物を集積しようとするものもある(例えば、特許文献3、特許文献4参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開平9−41341号公報(第3頁、図2)
【特許文献2】
特開2001−271320号公報(第2頁、図2)
【特許文献3】
特開平7−173815号公報(第2頁、図2)
【特許文献4】
特開平7−173816号公報(第2頁、図2)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記図8に示す消波ケーソン51は、消波壁55の下部開口58よりも下部の遊水室56内では水を移動させる運動エネルギーが散逸するので、この下部開口58よりも下部の遊水室56内の水は常によどみ、遊水室56内に入った砂やゴミ等の浮遊物D(以下、「浮遊物等」という)が堆積してしまう。この堆積した浮遊物等Dは、排出されることなく堆積し続けるので、環境を悪化させるおそれがある。
【0013】
また、前記特許文献1,2は、前後が海水面となる防波堤を前提にしているとともに、港内での静穏度を確保するために海水交換を行って消波性能を持たせるものであり、前壁と後壁との間の遊水室に入った浮遊物等を排出することができるものではない。しかも、この遊水室に入った土砂のような浮遊物等は遊水室の下部に堆積しやすい。
【0014】
さらに、前記特許文献3,4は、消波機能を有してはいるものの、護岸本体と壁体との間の空間の遊水室に浮遊物等を集積しようとするものであるため、貫通穴の付近に流速分布の大きな不均一が発生し、浮遊物等が遊水室の水底部に堆積してしまう。
【0015】
つまり、前記したような従来技術では、遊水室の水底部でよどみを生じたり、遊水室内で十分な水交換性能が得られず、遊水室内に浮遊物等が堆積しやすい。そのため、堆積した浮遊物等によって環境を悪化させる場合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明は、水面から突出する岸側壁を設け、該岸側壁の沖側に離れた位置に水面から突出する消波壁を設け、該消波壁と前記岸側壁との間に所定の大きさの遊水室を形成し、該消波壁の水面部に該遊水室と連通する上部開口を設け、該消波壁の水底部に該遊水室の下部と連通する下部開口を設け、該遊水室を、ほぼ水面部から水底部に向かって水平方向断面積を減少させている。このような構成によれば、遊水室が、ほぼ水面部から水底部に向って水平方向断面積が減少するように形成されているので、消波壁の上部開口から遊水室内に入って岸側壁に反射した波は、ほぼ水面部から水底部に向って水平方向断面積が減少する遊水室内で波長が変わり、入ってくる波と打ち消し合って消波機能を発揮することができる。また、遊水室に入った波のエネルギーが遊水室の水を下方に移動させる運動エネルギーとなり、このエネルギーで遊水室内部を下方に移動する水は、水平方向断面積の減少により流速が増速され、遊水室の水底部に設けた下部開口から浮遊物等とともに水を勢いよく流出させる。これにより、水面部付近の水を水底部に導入するとともに、浮遊物等のゴミを遊水室内に堆積させることなく排出することができる。
【0017】
この水循環型消波ケーソンにおいて、前記消波壁の後面を、ほぼ水面部から水底部に向かって岸側壁側に傾斜させることにより遊水室の水平方向断面積を減少させれば、消波壁の水面部に設けた上部開口から遊水室内に入って岸側壁に反射した波は、消波壁の後面の傾斜によって底位置が変化して波長が変わるので、入ってくる波と打ち消し合って消波機能を発揮することができる。また、遊水室の水面部から水底部にかけて漸次水平方向断面積が減少する遊水室内部を下方に移動する水の流速は下部で増速され、遊水室の水底部に設けた下部開口から浮遊物等とともに水を勢いよく流出させて、浮遊物等のゴミを遊水室内に堆積させることなく排出することができる。
【0018】
さらに、この水循環型消波ケーソンにおいて、前記消波壁の後面の傾斜範囲を、ほぼ水面部から水深の真中付近と、水底部との間とすれば、上部開口から遊水室内に入った波のエネルギーを運動エネルギーとして、ほぼ水面位置から下部開口に向けて効果的に作用させて遊水室下部の流れの速度を安定して上昇させることができる。
【0019】
一方、前記水循環型消波ケーソンにおいて、前記岸側壁の前面を、ほぼ水面部から水底部に向かって消波壁側に傾斜させることにより遊水室の水平方向断面積を減少させれば、消波壁の水面部に設けた上部開口から遊水室内に入って岸側壁に反射した波は、岸側壁の前面の傾斜によって底位置が変化して波長が変わるので、入ってくる波と打ち消し合って消波機能を発揮することができる。また、遊水室の水面部から水底部にかけて漸次水平方向断面積が減少する遊水室内部を下方に移動する水の流速は下部で増速され、遊水室の水底部に設けた下部開口から浮遊物等とともに水を勢いよく流出させて、水面部付近の水を水底部に導入するとともに、浮遊物等のゴミを遊水室内に堆積させることなく排出することができる。しかも、この構成によれば、岸側壁の前面が消波壁側に傾斜しているので、傾斜に沿った流れで下部開口から浮遊物等を排出する機能をより向上させることができる。
【0020】
また、この水循環型消波ケーソンにおいて、前記消波壁の後面の傾斜範囲を、ほぼ水面部から水深の真中付近と、水底部との間とすれば、上部開口から遊水室内に入った波のエネルギーを運動エネルギーとしてほぼ水面位置から下部開口に向けて効果的に作用させて、遊水室の下部の流れの速度を安定して上昇させることができる。
【0021】
さらに、前記水循環型消波ケーソンにおいて、前記消波壁の前面を、水面部から所定距離水中に没した位置から上部を岸側壁に向って傾斜させれば、水面から上部の消波壁に当たった波の反射波を空中に向けて反射させるので、水中への反射波を極力小さくして波圧を下げることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態を示す水循環型消波ケーソンの縦断面図であり、図2は同水循環型消波ケーソンの正面図である。この第1実施形態は、岸壁から所定距離沖合に形成される防波堤型の消波ケーソンを示しており、図1において左側がケーソン1の前側(沖側)で、右側がケーソン1の後側(岸側)である。
【0023】
図1に示すように、ケーソン1の設置場所の水底には、所定幅W1(図の左右方向)で地盤改良部2が形成されている。この地盤改良部2としては、例えば、捨石マウント等によって形成される。この地盤改良部2の上部には、所定幅W2で基礎3が形成されている。この基礎3としては、コンクリートを打設したものや、金属の枠体内に重量物を充填したもの等によって形成される。これら地盤改良部2と基礎3とは、ケーソン1の前後部から所定量突出するような所定幅で形成されている。地盤改良部2の大きさや、基礎3の大きさは、設置場所や設置方向等の条件や波浪条件等に応じて設定される。
【0024】
この基礎3の上部の後側に、水面L(平均水位)から突出する所定幅のケーソン本体4が設けられている。このケーソン本体4が岸側壁である。ケーソン本体4は、前後面がほぼ垂直な面で断面が長方形状に形成されており、基礎3と一体的に形成されている。ケーソン本体4としては、基礎3と一体的に打設するコンクリートや、金属の枠体内に重量物(コンクリート等)を充填したもの等によって形成される。この実施形態では、枠体内にコンクリートを充填してケーソン本体4を形成している。
【0025】
そして、このケーソン本体4の前側に消波壁5が設けられている。この消波壁5は、ケーソン本体4と所定距離を開けて設けられた板状の部材であり、ケーソン本体4と同一高さで水面Lから突出している。この消波壁5を設けることによって、ケーソン本体4との間に所定の大きさの遊水室6が形成されている。
【0026】
消波壁5は、その前面壁7が水面部P1から水底部P2(基礎3の上面部)に向かってケーソン本体4との距離が狭まるように傾斜している。この実施形態では、前面壁7の傾斜範囲を、水面Lから所定距離H1だけ没した位置P3と水底部P2との間としている。このように前面壁7を傾斜させることにより、前面壁7と岸側壁となるケーソン本体4との距離を、水面部P1から水底部P2に向けて漸減させている。
【0027】
また、この前面壁7を傾斜させることにより、遊水室6の内部において、水面Lの水平方向位置によって水底までの垂直方向距離が異なるようにしている。つまり、図示するように、遊水室6の前面壁7が傾斜した範囲では、この前面壁7の内面が水底となり、例えば、遊水室6内の岸側壁に近い位置での垂直方向距離H2と、前面壁7に近い位置での垂直方向距離H3とが異なるように、前面壁7の傾斜範囲で水平方向距離を異ならせている。
【0028】
さらに、このように前面壁7を傾斜させることにより、消波壁5とケーソン本体4との間に形成された遊水室6内の水平方向断面積を、水面部P1から水底部P2に向かって減少させている。この水面部P1における水平方向断面積を、水底部P2における水平方向断面積まで減少させる差としては、例えば、2:1程度であればよい。この差は、水深や遊水室6の容積、波周期の長さ等に応じて設定される。
【0029】
なお、消波壁5の上面壁8は、ケーソン本体4の上面に連なるような水平面で形成されている。
【0030】
また、図2に示すように、消波壁5には、水面Lの位置する高さの水面部P1で開口した上部開口9が設けられ、水底部P2には下部開口10が設けられている。
【0031】
上部開口9は、水位変動を生じても水面Lが上部開口9内に位置するような大きさで形成されている。この上部開口9は、例えば、設置場所における水位変動の差(海の場合、干潮時と満潮時の水位差)の大きさや、波浪の程度に応じて、好ましい大きさに決定される。例えば、図示するように、水面Lを中心とした上部開口9の縦方向の大きさが、少なくとも、日常の水位変動では水面Lが必ず上部開口9内に位置するような距離H4(中心からの距離)の開口で形成される。この実施形態では、二点鎖線で示す上限水位L1と下限水位L2との間で水位変動を生じても、水面Lが上部開口9内に位置するような四角形状に形成されている。この上部開口9の形状は、図示する形状に限定されるものではなく、水位変動を生じた時に水面Lが開口内に位置する上下方向の大きさを有しているものであればよく、横長長方形状等であってもよい。
【0032】
下部開口10は、消波壁5の下端に位置し、基礎3の上面部に設けられている。この下部開口10は、所定の高さの、横方向に長い長方形状の開口で形成されている。この下部開口10の開口断面積は、前記したように遊水室6の水面L位置における水平方向断面積の1/2程度で形成されている。この開口断面積の大きさも、水深や遊水室6の容積等によって設定される。
【0033】
さらに、図1に示すように、この実施形態では、前記前面壁7の水中に没した位置P3から上部を、ケーソン本体4側に向って傾斜させている。つまり、消波壁5の水面Lから所定距離没した位置P3から上側が、沖側に向けて上向きの傾斜となるような傾斜面に形成されている。これにより、一点鎖線L3で示すように、波浪等で水位が異常上昇して前面壁7に打ち寄せた場合に、入射する波を空中に向けて反射(矢印)させて前面壁7に加わる波圧を下げるようにしている。
【0034】
なお、消波壁5の前面壁7は、水中に没した位置P3から二点鎖線V1で示すように垂直方向に形成しても、二点鎖線V2で示すように下側の傾斜に連なるように形成してもよい。
【0035】
また、図1に二点鎖線で示すように、遊水室6内の下端に、ケーソン本体4側から前面に向けて傾斜した傾斜部11を形成し、この傾斜部11に沿った流れで下部開口10から排出する水の流れをよりスムーズにしてもよい。
【0036】
図3は本願発明の第2実施形態を示す水循環型消波ケーソンの縦断面図である。この第2実施形態は、防護壁として岸壁の端部に設けられる水循環型消波ケーソンを示している。上述した第1実施形態における水循環型消波ケーソン1とは、設置場所が異なり、岸側にケーソン本体4が設けられるか否かが異なっている。上述した第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0037】
図示するように、岸壁12の端部のケーソン13を設置する場所の水底には、所定幅W3(図の左右方向)で地盤改良部14が形成され、この地盤改良部14の上部には、所定幅W4で基礎15が形成されている。これら地盤改良部14と基礎15とは、ケーソン13の前部から所定量突出するような所定幅で形成されている。地盤改良部14の大きさや、基礎15の大きさは、設置条件等に応じて設定される。
【0038】
そして、この基礎15の上部に消波壁5が設けられている。この消波壁5は、上述した第1実施形態における構成と同一であり、岸壁12の前部に設けられた板部材16の前部に設けられた板状の部材であり、岸壁12と同一高さで水面Lから突出している。この消波壁5を設けることによって、岸壁12の前部に設けた板部材16との間に所定の大きさの遊水室6が形成されている。
【0039】
消波壁5は、その前面壁7が水面部P1から水底部P2に向かって岸壁12との距離が狭まるように傾斜している。この実施形態も、前面壁7の傾斜範囲を、水面Lから所定距離H1だけ没した位置P3と水底部P2との間としている。このように前面壁7を傾斜させることにより、前面壁7と岸側12との距離を、水面部P1から水底部P2に向けて漸減させている。
【0040】
また、この前面壁7を傾斜させることにより、遊水室6の内部において、水面Lの水平方向位置によって水底までの垂直方向距離が異なるようにしている。この垂直方向距離を異ならせた原理は、上述した図1における原理と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0041】
さらに、このように前面壁7を傾斜させることにより、消波壁5と岸壁12との間に形成された遊水室6内の水平方向断面積を、水面部P1から水底部P2に向かって減少させている。この水平方向断面積を減少させる差としても、例えば、2:1程度であればよい。この差は、水深や遊水室6の容積等に応じて設定される。
【0042】
なお、消波壁5の上面壁8は、岸壁12の上面に連なるような水平面で形成されている。
【0043】
また、この消波壁5に設けられた上部開口9と下部開口10は、上述した図2に示す構成と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
【0044】
以上のように構成された第1,2実施形態の水循環型消波ケーソン1,13によれば、図4に示す水循環型消波ケーソンにおける消波機能の模式図のように、上部開口9から消波壁5内の遊水室6に入った波はケーソン本体4(板部材16)の前面で反射して戻ろうとするが、遊水室6内では前面壁7が傾斜していることによって、水面Lから水底(前面壁7の内面)までの水平方向距離(H2,H3等)が変化するので、波の粒子の動きとして考えると、円運動から楕円運動に変わって波長L4が変化していくので、この反射波は新たに打ち寄せる波の波長とは異なった波長の波となって重なることにより打消し合い、これによって安定した消波機能を発揮することができる。
【0045】
また、このように遊水室6に入った水面付近の波のエネルギー(運動エネルギー)を、遊水室6の上部開口9から水底部P2の下部開口10に向けて水平方向断面積が漸次減少する遊水室6内で水を移動させる運動エネルギーとすることにより、遊水室6の下部全域で流速を増大させ、水底部P2に設けた下部開口10から増大した流速で水とともに浮遊物等Dを排出させる。これにより、遊水室6の内部に浮遊物等Dが堆積するのを効果的に防止することができる。つまり、水面部P1から水底部P2への水循環量が安定かつ増大するので、消波ケーソン1,13の遊水室6の下部における平均流速が上がり、これにより遊水室6内の水底部付近で水が滞留するのを防止してよどみを解消し、排砂性能等が良い水循環型消波ケーソン1,13を構成することができる。
【0046】
しかも、遊水室6の下部の隅々まで流れを生じさせることができるので、遊水室6全体で浮遊物等の滞留を防いで環境の悪化を防止することができる。その上、断面積が減少する方向に波のエネルギーを集約させて効率良く伝達するので、流れのエネルギーの散逸が少なく、水循環性能の向上を図れる。
【0047】
さらに、このように消波壁5の上部開口9から入った波のエネルギーを下部開口10から逃がしながら消波機能を発揮させるので、前記水面部P1での消波性能をより安定して発揮させることができる。
【0048】
その上、これらの消波ケーソン1,13のような構造とすることにより、消波壁5側の地盤改良部2,14と基礎3,15の幅寸法を小さくできるので、これら地盤改良部2,14と基礎3,15とを設置するための工期短縮や、コストダウンを図ることが可能となる。
【0049】
図5は本願発明の第3実施形態を示す水循環型消波ケーソンの縦断面図である。この第3実施形態は、上述した第1実施形態と同様に、岸壁から所定距離沖合に形成される防波堤型の消波ケーソンを示しており、図5において左側がケーソン17の前側(沖側)で、右側がケーソン17の後側(岸側)である。上述した第1実施形態における水循環型消波ケーソン1とは、消波壁5に関する構成が異なっている。上述した第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0050】
図示するように、ケーソン17の設置場所の水底には、所定幅W5で地盤改良部18が形成され、この地盤改良部18の上部には、所定幅W6で基礎19が形成されている。これら地盤改良部18と基礎19とは、ケーソン17の前後部から所定量突出するような所定幅で形成されている。地盤改良部18の大きさや、基礎19の大きさは、設置条件や波浪条件等に応じて設定される。
【0051】
この基礎19の上部の後側に、水面L(平均水位)から突出する所定幅のケーソン本体4が設けられている。このケーソン本体4が岸側壁であり、上述した第1実施形態と同一の構成である。ケーソン本体4の詳細な説明は省略する。
【0052】
そして、このケーソン本体4の前側に消波壁20が設けられている。この消波壁20は、ケーソン本体4と所定距離を開けて設けられた板状の部材であり、ケーソン本体4と同一高さで水面Lから突出している。この消波壁20を設けることによって、ケーソン本体4との間に所定の大きさの遊水室21が形成されている。
【0053】
消波壁20は、その前面壁22が水面部P1から水底部P2に向かってケーソン本体4の前面とほぼ平行な垂直面で形成されている。消波壁20の上面壁23は、ケーソン本体4の上面に連なるような水平面に形成されている。この消波壁20をケーソン本体4の前部に設けることにより、全体として、前後面がほぼ垂直な面で断面が長方形状のケーソン17が形成されている。
【0054】
この消波壁20の水面部P1に上部開口24が設けられ、水底部P2に下部開口25が設けられている。この上部開口24も、上述した第1実施形態と同様に、少なくとも、二点鎖線で示す上限水位L1と下限水位L2との間で水位変動を生じても、水面Lが上部開口24内に位置するような四角形状に形成されている。これら上部開口24と下部開口25とは、上述した図2に示すように形成されており、同一の構成であるため、その詳細な説明は省略する。また、これら上部開口24,下部開口25も、第1実施形態と同様に、設置場所における水位変動の差(海の場合、干満の差)の大きさや、波浪の程度に応じて、好ましい大きさに決定される。
【0055】
そして、この実施形態では、遊水室21の内部に、ケーソン本体4から前面壁22側に傾斜した傾斜部材26が設けられている。この傾斜部材26は、前記上部開口24の縦方向の範囲から水底部P2に向って、ケーソン本体4と前面壁22との距離が狭まるように傾斜している。この実施形態では、傾斜部材26の傾斜範囲を、ほぼ下限水位L2の位置と水底部P2との間としている。これにより、前面壁22と岸側壁となるケーソン本体4との距離を、ほぼ下限水位L2から水底部P2に向けて漸減させている。
【0056】
この実施形態では、岸側壁となるケーソン本体4の前部に別部材の傾斜部材26を設けることによって岸側壁の前面を消波壁20側に傾斜させているが、ケーソン本体4の前面を傾斜面にして同様の形態に形成してもよい。
【0057】
また、この傾斜部材26を設けることにより、遊水室21の内部において、水面Lの水平方向位置によって水底までの垂直方向距離が異なるようにしている。つまり、図示するように、傾斜部材26設けられた水平方向の範囲では、この傾斜部材26の上面が水底となり、例えば、遊水室21内の岸側壁に近い位置での垂直方向距離H5と、前面壁22に近い位置での垂直方向距離H6とが異なるように、傾斜部材26の傾斜範囲で水平方向距離を異ならせている。
【0058】
さらに、このように傾斜部材26を設けることにより、消波壁20とケーソン本体4との間に形成された遊水室21内の水平方向断面積を、水面部P1から水底部P2に向かって減少させている。この水面部P1における水平方向断面積を、水底部P2における水平方向断面積まで減少させる差としては、例えば、2:1程度であればよい。この差は、水深や遊水室21の容積、波周期の長さ等に応じて設定される。
【0059】
以上のように構成された第3実施形態の水循環型消波ケーソン17によれば、上部開口24から消波壁20内の遊水室21に入った波はケーソン本体4の前面で反射して戻ろうとするが、遊水室21内では傾斜部材26が設けられたことによって、水面Lから水底(傾斜部材26の斜面)までの距離(H5,H6等)が変化するので、波の粒子の運動が変わって(上述した図4と同様)波長が変化していくので、この反射波は新たに打ち寄せる波の波長とは異なった波長の波となって重なることにより打消し合い、これによって安定した消波性能を発揮することができる。この消波機能は、上述した図4の説明と同様であるため、図は省略する。
【0060】
また、このように遊水室21に入った水面付近の波のエネルギー(運動エネルギー)を、遊水室21の上部開口24から水底部P2の下部開口25に向けて水平方向断面積が漸次減少する遊水室21内で水を移動させる運動エネルギーとすることにより、遊水室21の下部全域で流速を増大させ、水底部P2に設けた下部開口25から増大した流速で水とともに浮遊物等Dを排出させる。これにより、遊水室21の内部に浮遊物等Dが堆積するのを効果的に防止することができる。つまり、水面部P1から水底部P2への水循環量が安定かつ増大するので、消波ケーソン17の遊水室21の下部における平均流速が上がり、これにより遊水室21内の水底部付近で水が滞留するのを防止してよどみを解消し、排砂性能等が良い水循環型消波ケーソン17を構成することができる。
【0061】
しかも、遊水室21の下部の隅々まで流れを生じさせることができるので、遊水室21全体で浮遊物等の滞留を防いで環境の悪化を防止することができる。その上、断面積が減少する方向に波のエネルギーを集約させて効率良く伝達するので、流れのエネルギーの散逸が少なく、水循環性能の向上を図れる。
【0062】
また、この実施形態によれば、水の流れを、傾斜部材26の斜面に沿って遊水室21の水面部P1から下部開口25に向けて傾斜した流れとすることができるので、上述した第1,2実施形態よりも、より効率の良い水循環性能とすることも可能である。
【0063】
さらに、この実施形態でも、消波壁20の上部開口24から入った波のエネルギーを下部開口25から逃がしながら消波機能を発揮させるので、前記水面部P1での消波性能をより安定して発揮させることができる。
【0064】
なお、この第3実施形態では、岸壁から所定距離沖合に形成される防波堤型の消波ケーソン17を示したが、上述した第2実施形態のように、防護壁として岸壁の端部に設けられる水循環型消波ケーソンに適用してもよい。
【0065】
図6は本願発明に係る水循環型消波ケーソンにおける消波性能の一例を示すグラフであり、図7は本願発明に係る水循環型消波ケーソンにおける水循環性能の一例を示すグラフである。これらは、上述した図3に示す水循環型消波ケーソン13における「消波性能」と「水循環性能」との傾向を、上述した図8に示す従来型の消波ケーソン51と比較した一例である。
【0066】
これらのグラフを導き出すための方法として、例えば、数値流体力学(Computational Fluid Dynamics:CFD)によって解析して導き出すことができる。しかも、この解析方法によれば、設置条件や設置目的に応じた水位変動や波周期の変動等を考慮した値を任意に決定して入力することにより、様々な条件で「消波性能」と「水循環性能」とを導き出すことができる。
【0067】
図6に示す「消波性能」は、水面下の上部開口9の端部と水面Lとの距離「H4」が、「H4=0.07×水深」の条件で設定された場合を示している。なお、水深の値は水位変化するある点の値であり、任意に決められる。図示する結果では、波周期が5.1秒程度になると、従来型(図8)に比べて波反射率が小さくなり、消波性能が良くなることがわかる。
【0068】
また、図7に示す「水循環性能」は、水面下の上部開口7の端部と水面Lとの距離「H4」が、「H4=0」の条件で設定された場合を示している。図示する結果では、波周期が5.5秒程度になると、従来型(図8)に比べて循環水量が多くなり、水循環性能が良くなることがわかる。
【0069】
これらのグラフに示す性能は、ある条件における性能であり、水位(潮位)変動等によって変化するが、設置目的等から最も望む性能を決定し、その性能が最も好ましい条件(消波性能を長時間安定して発揮したい、水循環性能を長時間安定して発揮したい、等)を満足するような値でケーソンを設計すればよい。例えば、通常の水位の時には水循環性能を高めることができ、波浪等で水位が上昇した時には消波性能を高めることができる、というような条件に応じて好ましい値が設定される。
【0070】
なお、上述した各実施形態を組合わせることは可能であり、使用場所や使用条件等に応じて設定すればよい。例えば、図5に示す消波壁20の前面壁22の内側に、水面部P1から水底部P2に向けてケーソン本体4側に傾斜する傾斜部材26を設けてもよい。
【0071】
また、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0072】
さらに、本願発明に係る消波ケーソンは、海や川や湖等のいずれに設けても同様の作用効果を得ることができ、設置場所は限定されるものではない。
【0073】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0074】
遊水室内で反射した波の波長を変化させ、入ってくる波と打ち消し合わせて消波機能を安定して発揮することが可能となる。また、この波のエネルギーで遊水室の上部から水底部にかけて下方に移動する水の流速を上げて下部開口から流出させ、浮遊物等を遊水室内に堆積させることなく安定して排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す水循環型消波ケーソンの縦断面図である。
【図2】図1に示す水循環型消波ケーソンの正面図である。
【図3】本願発明の第2実施形態を示す水循環型消波ケーソンの縦断面図である。
【図4】図1に示す水循環型消波ケーソンにおける消波機能の模式図である。
【図5】本願発明の第3実施形態を示す水循環型消波ケーソンの縦断面図である。
【図6】本願発明に係る水循環型消波ケーソンにおける消波性能の一例を示すグラフである。
【図7】本願発明に係る水循環型消波ケーソンにおける水循環性能の一例を示すグラフである。
【図8】従来の一般的な消波ケーソンを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…消波ケーソン
2…地盤改良部
3…基礎
4…ケーソン本体
5…消波壁
6…遊水室
7…前面壁
9…上部開口
10…下部開口
11…傾斜部
12…岸壁
13…消波ケーソン
14…地盤改良部
15…基礎
16…板部材
17…消波ケーソン
18…地盤改良部
19…基礎
20…消波壁
21…遊水室
22…前面壁
24…上部開口
25…下部開口
26…傾斜部材
P1…水面部
P2…水底部
P3…位置
L…水面
H1…所定距離
H4…距離
D…浮遊物等

Claims (6)

  1. 水面から突出する岸側壁を設け、該岸側壁の沖側に離れた位置に水面から突出する消波壁を設け、該消波壁と前記岸側壁との間に所定の大きさの遊水室を形成し、該消波壁の水面部に該遊水室と連通する上部開口を設け、該消波壁の水底部に該遊水室の下部と連通する下部開口を設け、該遊水室を、ほぼ水面部から水底部に向かって水平方向断面積を減少させた水循環型消波ケーソン。
  2. 請求項1記載の水循環型消波ケーソンにおいて、
    前記消波壁の後面を、ほぼ水面部から水底部に向かって岸側壁側に傾斜させることにより遊水室の水平方向断面積を減少させた水循環型消波ケーソン。
  3. 請求項2記載の水循環型消波ケーソンにおいて、
    前記消波壁の後面の傾斜範囲を、ほぼ水面部から水深の真中付近と、水底部との間とした水循環型消波ケーソン。
  4. 請求項1記載の水循環型消波ケーソンにおいて、
    前記岸側壁の前面を、ほぼ水面部から水底部に向かって消波壁側に傾斜させることにより遊水室の水平方向断面積を減少させた水循環型消波ケーソン。
  5. 請求項4記載の水循環型消波ケーソンにおいて、
    前記消波壁の後面の傾斜範囲を、ほぼ水面部から水深の真中付近と、水底部との間とした水循環型消波ケーソン。
  6. 請求項1記載の水循環型消波ケーソンにおいて、
    前記消波壁の前面を、水面部から所定距離水中に没した位置から上部を岸側壁に向って傾斜させた水循環型消波ケーソン。
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