JP2004353072A - 誘電体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ペロブスカイト構造をなすSnTiO3誘電体を製造するための方法であって、SnTiO4をターゲットとするパルスレーザー堆積法により製造されることを特徴とする誘電体の製造方法。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜コンデンサーや圧電素子等に用いられるペロブスカイト型構造を有する酸化物の誘電体に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電体は、その誘電率の高さから、コンデンサーや、テレビ、ラジオ等のAV機器、各種情報通信機器、電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、各種医療機器、制御機器、玩具、自動販売機等の圧電素子等として広くエレクトロニクス機器に使用されている。
【0003】
現在最も広く使用されている強誘電体の多くは、チタン酸鉛(PbTiO3)等の、鉛(Pb)を含むペロブスカイト型構造を有する酸化物である。しかし、鉛は人体に大変有害であり、非鉛系の強誘電体の研究が進められている。非鉛系の強誘電体としては、チタンニオビウム酸ビスマス(Bi3TiNbO9)等のビスマス(Bi)を含む強誘電体が挙げられる(非特許文献1)。しかしビスマスもまた、相当に毒性を有しているため、材料として好ましくない。非鉛、非ビスマス系強誘電体としては、チタン酸バリウムストロンチウム((Ba,Sr)TiO3)または酸化タンタル(Ta2O5)等が用いられているが、比誘電率および自発分極量等の特性において、鉛系の強誘電体に劣る(非特許文献2)。
【0004】
【非特許文献1】
M.Nanao、M.Hirose and T.Tsukada:Jpn.J.Appl.Phys.vol.40(2001)pp.5727〜5730
【0005】
【非特許文献2】
「大学過程 電気材料 改訂第二版」平井平八郎 他共著、オーム社(1980)pp.21
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような状態に鑑み、本発明は、人体に悪影響を与えることなく、鉛系の強誘電体に劣らない特性を有する非鉛、非ビスマス系強誘電体として、(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を容易に製造する方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を容易に製造する方法として、そのターゲット材料に着目し、大気中で安定であり、ターゲットとして大量に、容易に入手可能なSnTiO4を用いた、一定の条件のPLD法による(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)の製造方法を提供する。
【0008】
すなわち、本発明は、ペロブスカイト構造をなすSnTiO3誘電体を製造するための方法であって、SnTiO4をターゲットとするパルスレーザー堆積法により製造されることを特徴とする誘電体の製造方法を提供する。さらに、本発明は、ペロブスカイト構造をなす(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を製造するための方法であって、BaTiO3、SrTiO3、または(Ba,Sr)TiO3からなる群から選択される1または複数のターゲットと、SnTiO4とをターゲットとするパルスレーザー堆積法により製造されることを特徴とする製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
高い強誘電体特性を有する非鉛、非ビスマス系の強誘電体の材料として、錫(Sn)系の強誘電体が開発されている。
Sn系強誘電体は、(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)の固溶体である。これは、一般式ABO3のペロブスカイト酸化物において、(Bax、Sry、Snz)がAサイト、TiがBサイトを占める単純ペロブスカイト構造を有する。この強誘電体は、ターゲットとして、BaO、SrO、SnO、TiO2を用いるPLD法で作製することが可能である。しかし、BaO、SrO、SnOは大気中で不安定であり、その取り扱いに注意を要する。また、BaTiO3、SrTiO3、およびSnTiO3を用いて(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を製造することが可能であると考えられるが、SnTiO3は、ターゲットに利用できるほど大量生産がなされていない。
本発明は、性質的に安定で、取り扱いが容易であり、および容易に入手可能なターゲット材料を用いて、適当な条件下のパルスレーザー堆積法(PLD法)により、(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を容易に製造する方法を提供する。
【0010】
本発明の製造方法について説明する。
本発明は、パルスレーザー堆積法(PLD法)により、強誘電体(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を製造することを特徴とする。
【0011】
PLD法とは、レーザーアブレーションによる薄膜形成法であり、レーザー光を真空装置内のターゲットに照射して、ターゲットをプラズマ化し、加熱された基板上に薄膜を堆積する方法である。プラズマ化したターゲット粒子(アブレーション粒子)は、10から100eVのエネルギーを持って基板上に到達し、その運動エネルギーと基板の熱エネルギーでアブレーション粒子が基板を拡散し、適当な格子点に原子が取り込まれる。これにより表面が平滑な薄膜が得られ、高品質エピタキシャル薄膜が形成可能な製膜方法である。
【0012】
このPLD法による成膜は、PLD装置により行われる。該装置は、一般的に、基板およびターゲットを収容するチャンバーと、チャンバー内を高真空にするポンプ、ガス供給源、基板加熱装置、レーザビーム発生器、レーザーをターゲットに集光させる集光レンズなどが設置されている装置である。基板はターゲットと対向する基板加熱装置に設置されており、レーザービームが集光レンズによりターゲットに集光されると、ターゲットから基板に向かう方向にブルームと呼ばれる発光領域が形成される。この中には金属元素や酸素の活性種が存在している。これらの放出粒子が基板上に堆積されて薄膜が形成される。
【0013】
具体的な成膜方法としては、まずこの装置のチャンバー内に基板およびターゲットを設置する。そして付属のポンプにより、チャンバー内を高真空状態にし、加熱装置により、所定の温度まで基板を加熱する。次に、集光レンズによりレーザー光をターゲットに集光させ、これによりターゲット表面の温度を急激に上昇させる。するとアブレーションプラズマが形成され、そのプラズマ中に含まれるアブレーション粒子が、再結合や雰囲気ガスとの衝突反応などにより状態を変化させながら基板へと移動する。そして基板に到達した粒子は、基板上を拡散し、安定なサイトに落ちついて薄膜となるのである。
【0014】
ここで、以上のPLD法により(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)が成膜される際の各条件について説明する。
【0015】
まず材料について説明する。
本発明で用いられる基板は、LaAlO3(100)面単結晶(LAO基板)およびチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)(100)面単結晶(STO基板)等が好ましい。これらの基板は、ドーピングにより導電性が付与されていてもよい。ドーピングは、基板に対する組成比が0.01%から1%、好ましくは0.05%から0.5%となるようにNbまたはLaで行うのが適している。好ましくは、0.05%となるようにNbで行うドーピングである。
【0016】
本発明で用いられるターゲットは、SnTiO4、BaTiO3、SrTiO3、および(Ba,Sr)TiO3である。また、これらのターゲットは焼結体であることが好ましい。SnTiO4は、SnO2またはSnOと、TiO2とを、約1400℃で焼結させることにより、大量、かつ容易に得ることができる。さらに、SnTiO4は空気中で安定であるため、取り扱いが容易である。SnTiO3強誘電体を製造する場合には、ターゲットとしてSnTiO4を単独で用いればよい。(Ba,Sn)TiO3、(Sr,Sn)TiO3、または(Ba,Sr,Sn)TiO3強誘電体を作製する場合は、誘電体に応じて、ターゲットを適宜選択して、BaTiO3、SrTiO3、および(Ba,Sr)TiO3から選択される1または複数のターゲットと、SnTiO4とを用いて、同時または交互に成膜することで作製可能である。
【0017】
ここで、「交互に成膜」とは、各々のターゲットを約1原子層ずつ、複数セット成膜することにより、各々のターゲット材料が均質に混合されて成膜されることである。
【0018】
次にPLD法での製造方法における各種条件を説明する。
成膜時の基板の温度は、ペロブスカイト構造の(Sr,Sn)TiO3薄膜を効率良く形成する400℃から800℃、好ましくは500℃から700℃、より好ましくは550℃から630℃、最も好ましくは600℃付近の温度が適している。
【0019】
基板の加熱装置の加熱方法は、基板を約600℃程度に加熱することができる手段であれば特に制限はなく、例えば熱電対またはYAGレーザーによる集光加熱が適している。
この基板は、ターゲットから2cmから15cm、好ましくは3cmから10cm離れ、ブルームの先端が基板に到達する程度を目安にした位置に設置される。
【0020】
チャンバー内の条件としては、高真空状態が好ましい。具体的には、1×10−6Torr以下、好ましくは1×10−8Torr台が適している。残留酸素による酸化を抑制し、さらにターゲット中の過剰の酸素を減少させるためには、さらに若干の還元雰囲気中であることが好ましい。若干の還元雰囲気とは、例えば1×10−3Torr以下の高真空状態でのArと3%水素の混合雰囲気等が考えられる。このような雰囲気にすることで、還元されないまま基板上に成膜されたSnTiO4を還元して、ペロブスカイト型SnTiO3とし、ペロブスカイト型SnTiO3の収率を高めることが可能である。
【0021】
集光レンズによりターゲットに集光されるレーザーは、紫外域のレーザーが適している。例えばArF、KrF、XeClおよびXeF等のエキシマレーザー、窒素レーザー、またはi線およびg線等の紫外光源等を用いることができる。好ましくはエキシマレーザーが適しており、より好ましくはArFまたはKrFエキシマレーザーが適している。レーザーの条件として、レーザー強度は、0.5J/cm2から10J/cm2、好ましくは1J/cm2から5J/cm2が適している。レーザー周波数は、0.5Hzから20Hz、好ましくは1Hzから10Hzが適している。
【0022】
以上の条件により、約0.1%から10%の収率で、(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を作製することができる。
【0023】
以下に本発明の実施例を示すが、以下の実施例は、本発明を好適に説明する代表例に過ぎず、本発明を何ら限定するものではない。
【0024】
(実施例)
(PLD法)
以下に説明する実施例は、組成温度コンビナトリアル装置を用いたPLD法により実施された。該装置は、真空到達度が2×10−9Torr、基板温度最高800℃のメイン成膜チャンバーとロードロック室(L/L室)、組成コンビナトリアル用に可動マスクとシャッター、表面観察用にRHEEDシステム、基板温度観測測定用にバイロメータ、マスク位置確認用にCCDカメラ等を有するPLD装置である。
【0025】
具体的な方法としては、まずこの装置のチャンバー内に基板およびターゲットを、ターゲットおよび基板間の距離が5cmとなるように設置した。その後、チャンバー付属のポンプにより、チャンバー内を、1×10−8Torr台の高真空状態にし、YAGレーザーによる集光加熱装置により、所定の温度まで基板を加熱し、レーザー強度が、2J/cm2、周波数が5〜10Hzのレーザーを、45度の入射角度で、集光レンズによりターゲットに数時間照射し、これにより、薄膜を基板上に形成した。
【0026】
(2元組成コンビナトリアルPLD法)
2元組成コンビナトリアルPLD法における可動マスクの動作および薄膜堆積順序を図1に示す。PLD法を行う際に、基板4を固定し、基板4とターゲットとの間に可動マスク5を設置した。ターゲットのアブレーションを行いながら、可動マスク5を位置AからB、C、Dへと順に移動させた。可動マスク5は、穴6を有しており、可動マスク5が移動して、穴6の上に基板4が位置する場合には、アブレーションされたターゲットが穴6で露出された基板4の部分に成膜される。
【0027】
例えば、ターゲットXおよびYの2元組成コンビナトリアルPLD法の場合には、まず位置Aから位置Bまで可動マスクが移動する間にターゲットXをアブレーションし、蒸発させた。そしてターゲットXのアブレーション終了後、可動マスク5を位置Cまで移動させ、同様に、位置Cから位置Dまで可動マスクが移動する間にターゲットYをアブレーションし、蒸発させた。このような操作を行うことで、基板4上の基板領域1には組成Xが100%の薄膜を成膜し、基板領域3には組成Y100%の薄膜を成膜し、中間の基板領域2においては、組成Xと組成Yを傾斜堆積することにより、位置により組成Xと組成Yの割合が異なる組成(X,Y)領域を作製した。実施例2の場合は、XおよびYを、SrTiO3焼結体とSnTiO4焼結体として成膜を行った。
【0028】
(温度コンビナトリアルPLD法)
図2に温度コンビナトリアルPLD法を行うときに用いた基板ホルダーを示す。基板を、リード部7に、白金ペーストと金属板のクランプで固定した。基板サイズは、全ての実施例において幅5mm長さ15mmとした。成膜時に、リード部先端をYAGレーザーで集光加熱することでリード部先端を高温側にし、根元部分を低温側とした。この方式により、約200℃の範囲の基板温度条件に関する実験を一度に行った。
【0029】
2元組成コンビナトリアルPLD法と温度コンビナトリアルPLD法を同時に行った方法を、2元組成温度コンビナトリアルPLD法とした。
【0030】
(測定方法)
(1)X線回折(XRD)
理学電機社製のX線回折(XRD)装置ATX−Gを用いて、実施例によって形成された物質の結晶構造を解析した。
【0031】
(2)微小領域X線回折
理学電機社製のX線回折(XRD)装置ATX−Gを用いて、微小領域を測定するためにX線源側に0.2×0.4mmの金属コリメータを設置し、温度コンビナトリアルPLD法により作製された基板を一定の領域毎に区切り、それぞれの領域に形成された物質の結晶構造を調査した。
【0032】
(3)X線電子分光法(ESCA)
VG社製のX線光電子分光分析装置(ESCA、XPS)ESAC Lab5を用いて、実施例の2元組成温度コンビナトリアルPLD法によって、各々の領域で形成された物質の組成分析を行った。
【0033】
(実施例1)
ターゲットをSnTiO4焼結体とする、温度コンビナトリアルPLD法によるSnTiO3の形成を行った。
【0034】
基板は、LaAlO3(100)面単結晶(LAO基板)を用いた。実施した温度範囲は、基板温度は高温側が670℃、低温側が550℃の範囲であった。
【0035】
以上の条件により、0.1%の収率でSnTiO3が得られた。
図3は、上図が本発明の第2の方法により実施したSnTiO3薄膜の外観を示した図である。左側が670℃に達した高温側であり、右側が550℃に達した低温側である。下図は、上図の模式図であり、微小領域X線測定を行う位置00〜10を示す。左端から2.5mmの位置を位置00とし、そこから1mm毎に区切り、位置01〜10とした。
【0036】
図4は、微小領域X線測定装置により、図3の位置00〜10について、SnTiO3の(002)ピークがどの薄膜領域に形成されているかを測定した結果である。楕円で囲んだ領域、位置04〜10の43.9degの位置にピークが存在することにより、SnTiO3が合成されていることがわかる。SnTiO3が合成された温度範囲は、550℃から630℃であった。したがって、この温度範囲がSnTiO3の合成に適した温度であると考えられる。図4のSnTiO3のピークは大変小さい。これは、SnTiO4をターゲットとした場合、ほとんどは還元されずにアナターゼ型のSnTiO4が形成しているためであると考えられる。したがって、成膜時に、チャンバー内の雰囲気を若干の還元雰囲気にすることで、成膜装置内の残留酸素による酸化が抑制され、さらにSnTiO4ターゲット中の過剰の酸素を減少させることができ、結果として大量のSnTiO3が得られると考えられる。
【0037】
(実施例2)
次に、2元組成温度コンビナトリアルPLD法によって、ターゲットXおよびYをSrTiO3焼結体とSnTiO4焼結体とする、(Sr,Sn)TiO3の形成を行った。
【0038】
基板は、SrTiO3(100)面単結晶(STO基板)を用いた。実施した温度範囲は、基板温度は高温側が700℃、低温側が450℃の範囲であった。
【0039】
図5は本発明により成膜された(Sr,Sn)TiO3薄膜の外観を示す図である。下側がSrTiO3を100%、上側がSnTiO4を100%としたものである。左側が700℃に達した高温側であり、右側が450℃に達した低温側である。
【0040】
得られた薄膜の組成分析をESCA(X線電子分光法)により測定したところ、図6に示す黒く塗りつぶした領域において、薄膜組成における原子の割合は、SrとSnの和が20%(すなわち、ペロブスカイト構造ABO3におけるAサイトの割合が、SrとSn合わせて20%)、Ti(すなわち、ペロブスカイト構造ABO3におけるBサイト)が20%、酸素が60%であった。これらの領域は、基板温度が600℃付近の領域であった。したがって、ペロブスカイト構造のSnTiO3を形成するのに適した温度は、600℃付近であると考えられる。
【0041】
また、基板温度600℃付近の領域でSr0.8Sn0.2TiO3の組成の部分を微小領域X線測定法で構造分析した結果を、図7に示す。46.5deg付近の大きなピークは、STO基板の(002)ピークであり、46.0deg付近のピークが(Sr,Sn)TiO3薄膜のピークである。これは、SrおよびSnを混合のAサイトとして、(Sr,Sn)TiO3がペロブスカイト構造を形成することを示している。
【0042】
したがって、SrTiO3ターゲットとSnTiO4ターゲットを使用し、PLD法により基板温度が600℃付近でペロブスカイト構造の(Sr,Sn)TiO3が合成できることが示された。BaTiO3は、SrTiO3と化学的性質が類似しているので、ターゲットとしてBaTiO3、SrTiO3、または(Ba、Sr)TiO3とSnTiO4を使用すれば、同様に(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を合成できると考えられる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、強誘電体(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)を製造することが容易となり、環境適応型のコンデンサ、圧電素子等の発展、普及に大きな貢献をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】2元組成コンビナトリアルPLD法の手順を示した図である。
【図2】温度コンビナトリアルPLD法に用いる温度コンビナトリアル基板ホルダーを示した図である。
【図3】LAO基板上に、ターゲットをSnTiO4として、温度コンビナトリアルPLD法により成膜した場合のSnTiO3薄膜の外観およびXRD測定位置00〜10を示した図である。
【図4】LAO基板上に、ターゲットをSnTiO4として、温度コンビナトリアルPLD法により成膜した場合の、位置00〜10におけるXRD測定結果を示した図である。
【図5】STO基板上に、ターゲットをSrTiO3およびSnTiO4として、2元組成温度コンビナトリアルPLD法により成膜した場合の(Sr、Sn)TiO3薄膜の外観を示した図である。
【図6】STO基板上に、ターゲットをSrTiO3およびSnTiO4として、2元組成温度コンビナトリアルPLD法により成膜した(Sr、Sn)TiO3薄膜を示した図5の、ESCAによる組成分析の結果、(Sr+Sn)20%、Ti20%、酸素60%であった領域を、黒く塗りつぶして示した図である。
【図7】基板温度600℃の領域で、Sr0.8Sn0.2TiO3の組成の部分を微小領域X線測定法で構造分析した結果を示した図である。
【符号の説明】
1 組成Xが成膜された部分
2 組成(X、Y)が成膜された部分
3 組成Yが成膜された部分
4 基板
5 可動マスク
6 穴
7 リード部
Claims (2)
- ペロブスカイト構造をなすSnTiO3誘電体を製造するための方法であって、SnTiO4をターゲットとするパルスレーザー堆積法により製造されることを特徴とする誘電体の製造方法。
- ペロブスカイト構造をなす(Bax,Sry,Snz)TiO3(0≦x<1、0≦y<1、0<z≦1、x+y+z=1)誘電体を製造するための方法であって、BaTiO3、SrTiO3、または(Ba,Sr)TiO3からなる群から選択される1または複数のターゲットと、SnTiO4とをターゲットとするパルスレーザー堆積法により製造されることを特徴とする誘電体の製造方法。
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