JP2004352062A - サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、サスペンション装置に関し、構造の簡素化を図ることが可能なサスペンション装置を提供する。
【解決手段】車輪2と車体とを懸架するサスペンション装置1において、車輪2を回転可能に支持する支持板4と、一端部が支持板4に枢支され且つ他端部が車体に枢支された一のサスペンションアーム5と、車輪2と車体との車体上下方向における中立位置からの相対変位に伴って容積が変化する室を有する油圧ロータリアクチュエータ7と、油圧ロータリアクチュエータ7の室の容積変化を妨げることによって車輪2と車体との車体上下方向の相対変位を妨げる向きに減衰力を発生するガスばね11及び減衰バルブ12と、油圧ロータリアクチュエータ7の室の容積変化に応じて伸縮することによってキャンバ変化を妨げる向きに力を発生する油圧シリンダ13と、を有してなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪と車体とを懸架するサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車輪と車体とを懸架するサスペンション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このサスペンション装置は、車輪を回転可能に支持する車輪キャリアと、車輪キャリアと車体とに枢支されるロアアーム及びアッパアームと、ロアアームと車体との間に設けられているスプリングと、車輪キャリアとロアアームとの間に設けられているロータリダンパと、を有する。ロアアームとアッパアームとは、車体上下方向に並列に設けられている。スプリングは、車体上下方向に立脚して設けられている。かかる構造によれば、ロアアーム及びアッパアームによって車輪と車体とが連結され、スプリングとロータリダンパによって車輪と車体との相対変位を妨げる向きに減衰力が発生されるため、車体と車輪とを懸架するサスペンション装置の機能が実現される。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−25937号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のサスペンション装置では、車輪と車体とを連結するために車体上下方向に並列してロアアーム及びアッパアームが設けられ、また、車輪と車体との相対変位を妨げる向きに減衰力を発生するために車体上下方向に立脚したスプリング及びロータリダンパが設けられているため、構造が複雑であって、車輪と車体との間に多大なスペースが必要である。この点、かかるサスペンション装置では、必然的に車体の車室空間が狭くなるという不都合が生ずる。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたもので、構造の簡素化を図ることが可能なサスペンション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係るサスペンション装置は、次のような手段を採用する。
【0007】
即ち、請求項1記載の発明は、車輪と車体とを懸架するサスペンション装置において、車輪を回転可能に支持する支持部材と、一端部が前記支持部材に枢支され且つ他端部が車体に枢支された一のサスペンションアームと、車輪と車体との車体上下方向における中立位置からの相対変位を妨げる向きに減衰力を発生する減衰機構と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明において、車輪と車体とは一のサスペンションアームにて連結される。また、車輪と車体との車体上下方向における中立位置からの相対変位は減衰機構によって妨げられ、サスペンションの機能は確保される。従って、本発明によれば、車輪と車体とは一のサスペンションアームのみによって連結されるため、サスペンション装置の構造を簡素化することができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記支持部材に回転可能に支持された車輪のキャンバ変化を妨げる向きに力を発生するキャンバ変化抑制機構を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明において、支持部材に回転可能に支持された車輪のキャンバ変化はキャンバ変化抑制機構によって妨げられる。これによれば、キャンバ変化を抑制しつつ簡素な構成で車輪と車体とを懸架することができる。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記相対変位に伴って容積が変化する、流体の充填された室を有するアクチュエータを備え、前記減衰機構は、前記アクチュエータの室の容積変化を妨げることによって、前記相対変位を妨げる向きに減衰力を発生することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明において、サスペンション装置は、車輪と車体との相対変位に伴って容積が変化する、流体の充填された室を有するアクチュエータを備える。車輪と車体とが車体上下方向における中立位置から相対変位するとアクチュエータの室の容積が変化する。そして、減衰機構によって、アクチュエータの室の容積変化が妨げられ、車輪と車体との車体上下方向における中立位置からの相対変位が妨げられる。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記キャンバ変化抑制機構は、前記アクチュエータの室の容積変化に応じて伸縮することによって、前記キャンバ変化を妨げる向きに力を発生することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明において、キャンバ変化はアクチュエータの室の容積変化に応じて伸縮するキャンバ変化抑制機構によって妨げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るサスペンション装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態であるサスペンション装置1の概略斜視図である。図2は、本実施形態のサスペンション装置1を備える車両の要部の側断面図である。サスペンション装置1は、車両の各輪ごとに設けられ、車輪と車体とを懸架する装置である。本実施形態の車両は、タイヤ及びホイールを有する車輪2を備えている。車輪2のうち、駆動輪には、該車輪2を駆動するための回転トルクを発生するモータ3が取り付けられている。本実施形態の車両は、車輪2のうち駆動輪がモータ3で駆動される電気自動車である。
【0017】
サスペンション装置1は、車輪2の側面と対向する平板状の支持板4を備えている。支持板4には、駆動輪の場合、モータ3を介して車輪2が回転可能に支持され、従動輪の場合、直接に車輪2が支持されている。尚、図2は、車輪2のうち駆動輪に設けられた場合を示している。
【0018】
サスペンション装置1は、一のサスペンションアーム5を備えている。サスペンションアーム5の一端部は、支持板4の車体上端部にその上端縁に沿って延在する軸4aにて枢支されている。サスペンションアーム5は、長手方向に所定の長さを有しており、一端部を中心にして回動可能となっている。サスペンションアーム5の他端部は、サスペンションアーム5の長手方向と直交する方向へ向かい支持板4の表面及び軸4aと平行な回転軸6に固定されている。回転軸6は、車体(図示しない)に枢支されている。回転軸6は、サスペンションアーム5と一体となってその軸を中心として回転する。
【0019】
回転軸6には、油圧ロータリアクチュエータ7が連結されている。油圧ロータリアクチュエータ7は、回転軸6の軸方向に延びる円筒状に形成されたハウジング8を備えている。ハウジング8の内壁には、内壁から中心へ向けて延びる一対の仕切壁8a,8bが形成されている。ハウジング8は車体に固定されている。ハウジング8の内部には作動油が充填されている。
【0020】
ハウジング8の内部には、回転体9が配設されている。回転体9は、ハウジング8の軸中心上に回転可能に設けられている。回転体9は、ハウジング8の仕切壁8a,8bにシール部材を介して当接される中心軸9aと、中心軸9aから径方向に突出してハウジング8の内壁にシール部材を介して当接する一対のベーン9b,9cと、を有している。回転体9の中心軸9aは、回転軸6に中心を一致させて連結されている。回転体9は、回転軸6の回転に伴って回転する。この際、回転体9のベーン9b,9cの端部はハウジング8の内壁に対して摺動し、また、仕切壁8a,8bの端部はそれぞれ回転体9の中心軸9aに対して摺動する。
【0021】
ハウジング8の内部は、回転体9及び仕切壁8a,8bによって、4つの室10a〜10dに区画されている。室10a〜10dは、ハウジング8と回転体9との相対回転によって容積変化する。室10a,10dの容積は、回転体9が一方向(図2において反時計回り方向)に回転した場合に小さくなり、回転体9が他方向(図2において時計回り方向)に回転した場合に大きくなる。また、室10b,10cの容積は、回転体9が一方向(図2において反時計回り方向)に回転した場合に大きくなり、回転体9が他方向(図2において時計回り方向)に回転した場合に小さくなる。室10a〜10dには作動油が充填されているので、室10a〜10dの容積が変化すると室内の作動油の油圧が変化する。
【0022】
油圧ロータリアクチュエータ7の室10aにはガスばね11が連通されている。ガスばね11は、容器に空気と作動油が充填されているものである。ガスばね11は、室10a内の作動油の油圧変化に応じて、油圧ロータリアクチュエータ7の作動油が一端から流入し又はガスばね11の作動油が一端から流出するように構成されている。ガスばね11は、空気の弾性及び粘性によって流入又は流出する作動油の油圧変化を妨げる向きに減衰力を発生する。尚、ガスばね11が連通される油圧ロータリアクチュエータ7の室は、室10b〜10dの何れかの室でもよい。
【0023】
また、油圧ロータリアクチュエータ7とガスばね11との間の流路には、減衰バルブ12が設けられている。減衰バルブ12は、油圧ロータリアクチュエータ7の室10aからガスばね11へ流入、又はガスばね11から油圧ロータリアクチュエータ7の室10aへ流出する作動油の油圧変化を妨げる向きに減衰力を発生する。
【0024】
ガスばね11及び減衰バルブ12は、油圧ロータリアクチュエータ7の室10aにおける油圧変化を減衰的に妨げて、油圧ロータリアクチュエータ7の室10aにおける容積変化を減衰的に妨げる機能を有している。
【0025】
サスペンション装置1は、油圧シリンダ13を有している。油圧シリンダ13は、円筒状に形成されたケーシング13aと、ケーシング13aの内壁に対して摺動するピストン13bと、ピストン13aに連結されケーシング13aの一端から延出しているピストンロッド13cと、を有している。油圧シリンダ13の内部は、ピストン13bによって2つの作動室20,22に区画されている。作動室20,22には作動油が充填されている。
【0026】
油圧シリンダ13のピストンロッド13cは、支持板4の車体下端部に軸4bにて枢支されている。また、ケーシング13aは、連結部材を介して回転軸6に枢支されている。油圧シリンダ13は、油圧ロータリアクチュエータ7と支持板4の下端部との距離を可変する機能を有している。ピストン13bには、作動室20と作動室22とを連通させるオリフィスが設けられている。作動室20は、上記した油圧ロータリアクチュエータ7の室10bに連通されている。油圧シリンダ13は、室10b内の油圧変化に応じて作動油が流入又は流出することにより作動する。尚、室10bは、油圧シリンダ13の収縮により容積が拡大する作動室20に連通しているが、かかる連通に代えて、油圧シリンダ13の収縮により容積が縮小する作動室22に連通することとしてもよい。
【0027】
次に、本実施形態のサスペンション装置の動作について説明する。
【0028】
図3は、本実施形態の車両のサスペンション装置の動作を説明するための図である。尚、図3(a)は車輪と車体との車体上下方向における中立位置から車輪2が車体に対して相対的に上方へ変位するバウンド時における動作を、また、図3(b)は車輪と車体との車体上下方向における中立位置から車輪2が車体に対して相対的に下方へ変位するリバウンド時における動作を、それぞれ示す。
【0029】
図3(a)に示す如く、車体バウンド時、サスペンションアーム5は、車輪2が車体に対して上方へ変位することによって、回転軸6と共に反時計回り方向へ回動する。回転軸6が反時計回り方向へ回転すると油圧ロータリアクチュエータ7の回転体9は反時計回り方向へ回転する。回転体9が反時計回り方向へ回転すると油圧ロータリアクチュエータ7の室10aの容積が小さくなってその室10a内の油圧が上昇する。上記の如く、室10aには、減衰バルブ12を介してガスばね11が連通されている。このため、室10a内の油圧が上昇すると室10aの作動油が油圧ロータリアクチュエータ7からガスばね11へ流入する。室10aの作動油が減衰バルブ12を通過してガスばね11へ流入する際には、ガスばね11及び減衰バルブ12によって、油圧の上昇を減衰的に妨げる減衰力が作用する。かかる減衰力が作用すると減衰力が作用しない場合と比べて、室10aの容積の縮小量が抑えられ、回転体9、回転軸6及びサスペンションアーム5の反時計回り方向への回転量が小さくなる。この場合、車輪2の車体に対する上方への変位は減衰的に妨げられる。従って、車体バウンド時における車輪2の車体に対する上方への変位は、サスペンションアーム5の反時計回り方向への回転に伴う油圧ロータリアクチュエータ7、ガスばね11及び減衰バルブ12の上記作用によって減衰的に妨げられる。
【0030】
また、サスペンションアーム5が回転軸6を中心として反時計回り方向へ回転すると、支持板4には軸4aを中心に反時計回り方向へ回転させようとする力が作用する。この場合、支持板4は、図3(a)に実線で示した位置へ向けて回転しようとする。本実施形態のサスペンション装置1においては、サスペンションアーム5の回動に伴って回転する回転体9が反時計回り方向に回転すると、油圧ロータリアクチュエータ7の室10bの容積が大きくなってその室10b内の油圧が下降する。上記の如く、室10bには、油圧シリンダ13の作動室20が連通されている。このため、室10b内の油圧が下降すると作動油が作動室20から室10bへ流入する。作動室20から作動油が流出するとその流出した作動油の容積をピストンロッド13cの体積で補うため、ピストン13bが相対的に回転軸6側へ移動する。この場合、油圧シリンダ13が収縮して支持板4に上記した反時計回り方向へ回転させようとする力を妨げる向きに力が作用するので、支持板4は、図3(a)に破線で示した位置までしか回転しない。このため、車体バウンド時、サスペンションアーム5の回動に伴う車輪2のキャンバ変化が妨げられ、その変化が小さく抑制される。
【0031】
一方、図3(b)に示す如く、車体リバウンド時、サスペンションアーム5は、車輪2が車体に対して下方へ変位することによって、回転軸6と共に時計回り方向へ回転する。回転軸6が時計回り方向へ回転すると油圧ロータリアクチュエータ7の回転体9は時計回り方向へ回転する。回転体9が時計回り方向へ回転すると油圧ロータリアクチュエータ7の室10aの容積が大きくなってその室10a内の油圧が下降する。上記の如く、室10aには、減衰バルブ12を介してガスばね11が連通されている。このため、室10a内の油圧が下降すると作動油がガスばね11から油圧ロータリアクチュエータ7へ流入する。作動油が減衰バルブ12を通過して油圧ロータリアクチュエータ7へ流入する際には、ガスばね11及び減衰バルブ12によって、油圧の下降を減衰的に妨げる減衰力が作用する。かかる減衰力が作用すると減衰力が作用しない場合と比べて、室10aの容積の拡大量が抑えられ、回転体9、回転軸6及びサスペンションアーム5の時計回り方向への回転量が小さくなる。この場合、車輪2の車体に対する下方への変位は減衰的に妨げられる。従って、車体リバウンド時における車輪2の車体に対する下方への変位は、サスペンションアーム5の時計回り方向への回転に伴う油圧ロータリアクチュエータ7、ガスばね11及び減衰バルブ12の上記作用によって減衰的に妨げられる。
【0032】
また、サスペンションアーム5が回転軸6を中心として時計回り方向へ回動すると、支持板4には軸4aを中心に時計回り方向へ回転させようとする力が作用する。この場合、支持板4は、図3(b)に実線で示した位置へ向けて回転しようとする。本実施形態のサスペンション装置1においては、サスペンションアーム5の回動に伴って回転する回転体9が時計回り方向に回転すると、油圧ロータリアクチュエータ7の室10bの容積が小さくなってその室10b内の油圧が上昇する。上記の如く、室10bには、油圧シリンダ13の作動室20が連通されている。このため、室10b内の油圧が上昇すると作動油が室10bから作動室20へ流入する。作動室20へ作動油が流入するとその流入した作動油の容積をピストンロッド13cの体積で除くため、ピストン13bが相対的に軸4b側へ移動する。この場合、油圧シリンダ13が伸長して支持板4に上記した時計回り方向へ回転させようとする力を妨げる向きに力が作用するので、支持板4は、図3(b)に破線で示した位置までしか回転しない。このため、車体リバウンド時、サスペンションアーム5の回動に伴う車輪2のキャンバ変化が妨げられ、その変化が小さく抑制される。
【0033】
本実施形態において、車輪2と車体とは一のサスペンションアーム5にて連結されている。また、車体バウンド時及びリバウンド時における車輪2と車体との車体上下方向における中立位置からの相対変位は、上述したサスペンションアーム5の回動に伴う油圧ロータリアクチュエータ7、ガスばね11及び減衰バルブ12の作用によって減衰的に妨げられ、サスペンションの機能は十分に確保される。従って、本実施形態のサスペンション装置1によれば、適正に機能するサスペンション装置1の構造を簡素化することが可能となっている。この場合には、車輪2と車体との間にサスペンション装置1を配置するためのスペースを小さくすることができ、車体の車室空間を広くすることが可能となると共に、部品点数の削減やコスト低減を図ることが可能となる。
【0034】
また、油圧シリンダ13は、車体バウンド時、油圧ロータリアクチュエータ7と支持板4の下端部との距離を通常時に比して短くし、車体リバウンド時、油圧ロータリアクチュエータ7と支持板4の下端部との距離を通常時に比して長くする。このため、車体バウンド時及びリバウンド時におけるサスペンションアーム5の回動に起因するキャンバ変化は妨げられる。従って、本実施形態のサスペンション装置1によれば、キャンバ変化を抑制しつつ簡素な構成で車輪2と車体とを懸架するサスペンション装置1の機能を十分に確保することができる。
【0035】
尚、上記の実施形態においては、支持板4が特許請求の範囲に記載した「支持部材」に、油圧ロータリアクチュエータ7が特許請求の範囲に記載した「アクチュエータ」に、ガスばね11及び減衰バルブ12が特許請求の範囲に記載した「減衰機構」に、油圧シリンダ13が特許請求の範囲に記載した「キャンバ変化抑制機構」に、それぞれ相当している。
【0036】
また、上記の実施形態において、車両はモータ3を用いて車輪2の駆動輪を駆動する電気自動車であるが、電気自動車に限られるものではなく、電気自動車以外の内燃機関等を動力源とする車両に適用することも可能である。
【0037】
また、上記の実施形態において、油圧ロータリアクチュエータ7、ガスばね11及び油圧シリンダ13に作動油を充填することとしているが、作動油以外の流体、例えば、水、空気等を充填した同様の機能を有する機器を用いてもよい。
【0038】
また、上記の実施形態は、サスペンションアーム5を支持板4の上端部に枢支する構成であるが、支持板4の下端部に枢支する構成に適用してもよい。
【0039】
更に、上記の実施形態においては、流体の流れによって、上記相対変位を妨げ、キャンバ変化を抑制することとしているが、モータ等を用いて電気的に上記相対変位を妨げ、キャンバ変化を抑制することとしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、車輪と車体とは一のサスペンションアームのみによって連結されるため、サスペンション装置の構造を簡素化することができる。
【0041】
請求項2乃至4記載の発明によれば、キャンバ変化を抑制しつつ簡素な構成で車輪と車体とを懸架することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるサスペンション装置の概略斜視図である。
【図2】本実施形態のサスペンション装置を備える車両の要部の側断面図である。
【図3】本実施形態のサスペンション装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
2 車輪
4 支持板
5 サスペンションアーム
7 油圧ロータリアクチュエータ
11 ガスばね
13 油圧シリンダ

Claims (4)

  1. 車輪と車体とを懸架するサスペンション装置において、
    車輪を回転可能に支持する支持部材と、一端部が前記支持部材に枢支され且つ他端部が車体に枢支された一のサスペンションアームと、車輪と車体との車体上下方向における中立位置からの相対変位を妨げる向きに減衰力を発生する減衰機構と、を備えることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 前記支持部材に回転可能に支持された車輪のキャンバ変化を妨げる向きに力を発生するキャンバ変化抑制機構を備えることを特徴とする請求項1記載のサスペンション装置。
  3. 前記相対変位に伴って容積が変化する、流体の充填された室を有するアクチュエータを備え、前記減衰機構は、前記アクチュエータの室の容積変化を妨げることによって、前記相対変位を妨げる向きに減衰力を発生することを特徴とする請求項1又は2記載のサスペンション装置。
  4. 前記キャンバ変化抑制機構は、前記アクチュエータの室の容積変化に応じて伸縮することによって、前記キャンバ変化を妨げる向きに力を発生することを特徴とする請求項3記載のサスペンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009132376A (ja) * 2007-10-31 2009-06-18 Equos Research Co Ltd キャンバ角調整機構
EP2660125A1 (en) * 2012-05-03 2013-11-06 Ivo Van Isterdael Compact hydraulic steering system

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