JP2004351857A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、筆記や塗布において、ボールの動きにより生じる違和感及びそれに伴う不快感、ボールペンチップとインキ室の間からのインキ洩れ及び減量してしまうという問題点があった。
【解決手段】弾性材料からなる部材をインキ室又は接続部材とボールペンチップとに周状当接するよう配置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直管状のインキタンクに自由状態でインキを収容し、該インキの界面位置に液状のインキフォロワー組成物を配置すると共に、該インキフォロワー組成物に、少なくとも一部を浸漬させて浮体を配置した筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリプロピレン樹脂の押し出し成型物のような直管状のパイプをインキタンクとし、この先端にボールペンチップなどのペン先を取り付け、内部に、繊維収束体などのインキ保持部材に保持されない自由状態のインキを収容した筆記具が知られている。高粘度の油性ボールペンは古くから知られているが、近年は比較的低粘度のインキやゲルインキと称される剪断減粘性を備えたインキなどにも使用されている。
【0003】
しかし、高粘度の油性ボールペンはインキそのものの流動性が低く、インキタンクの後端口からインキが洩れ出し難いものであったが、低粘度のインキや剪断減粘性を備えるインキでは、インキ自体に流動性があったり、衝撃などの剪断力が付与されるとインキが流動してしまうものであるので、インキタンクの後端口からインキが洩れ出すことが懸念されるものであった。
【0004】
このような問題を解決するために、インキの界面位置にインキの残量に応じて界面と共に移動する移動栓を配置した筆記具が知られている。例えば、インキタンクに接触して摩擦力を逆流に対する抵抗としたもの(特許文献1参照)。高粘度流体を層状に配置したもの(特許文献2参照)や、この高粘度流体に一部浸漬する浮体を配置したもの(特許文献3)などが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特公昭47−5658号公報(第1頁左欄17行〜第1頁右欄30行)
【特許文献2】
特開昭63−98776号公報(第5頁10行〜第6頁6行)
【特許文献3】
特開平10−236065号公報(第4頁42行〜50行)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
移動栓がインキタンクの内壁と接触するものでは、移動抵抗が大きく、逆流防止機能としては高い信頼性が得られるものであったが、反面インキの消費に伴う界面の移動に対しては障害となる。即ち、逆流防止機能を高めたものとするとインキタンク内壁との摩擦が大きいものとしなくてはならないが、これは単なる移動抵抗であるのでインキ界面の移動に遅れることになってしまう。上述の特許文献1においては錘を配置してペン先方向への移動を支援しているが、筆記速度(インキの消費速度)に応じた微妙な調整が必要であり、満足なものは得られていない。
【0007】
これに対して、高粘度の流体を層状に配置したものは、逆流に対しては高粘度による流動のし難さによってこれを抑制しつつ、インキ消費に伴う界面の移動に対しては壁面に付着部分を残しながら、層がずれるように移動することができ、インキ吐出の障害とならない利点を有する。但し、ある程度の大径のインキタンクとなると、中心部分では層の変型を余儀なくされることもあり、このような状態を抑制する手段として、浮体を浸漬配置して構造物に対する付着力を逆流防止の一助となすものがある。
【0008】
しかしながら、浮体を配置したものであっても、インキ界面の移動に追従しなくなる場合があった。即ち、層状に配置した流体の層の内部に気泡が混入して流体の移動が分断されたり、流体と浮体との移動が分断される場合で、インキ界面に位置する流体が少なくなることによってインキの逆流防止の機能しないものとなってしまうものである。このような気泡の混入は浮体の配置位置と大きく関係している。即ち、浮体が流体の層の径中心位置に配置されている場合には浮体の周囲に均一に存在している高粘度の流体によってこの流体の層内への気泡の混入は抑制されるが、浮体の配置位置がバラついて、インキタンクの内壁と浮体とが接触して配置されてしまった場合などは、この接触部分には極めて少量の流体しか存在しないため、該部を通じて外気が流体の層内に侵入するものであった。この気泡は、筆記に伴うインキ界面の移動にて更に外気を吸引して気泡が大きく成長するきっかけとなるものであり、インキ逆流の防止機能を損なう問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、直管状のインキタンクに自由状態でインキを収容し、該インキの界面位置に液状のインキフォロワー組成物を配置すると共に、該インキフォロワー組成物に、少なくとも一部を浸漬させて浮体を配置した筆記具において、前記浮体は、最大外径部をインキタンクの内径よりも小径とすると共に、側部に環凹状のインキフォロワー組成物貯留部を形成した筆記具を要旨とする。
【0010】
【作用】
浮体に環凹状のインキフォロワー組成物貯留部を有することにより、浮体がインキタンクの内壁に接触し浮体とインキタンク内壁との間に高粘度流体の存在しない部分が形成されたとしても、環凹状のインキフォロワー組成物貯留部には十分な高粘度流体を保有しており、該部にて空気の侵入を極力抑制することができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面に基づき一例について説明する。
図1及至図4は本発明の実施例を示している。先ず、図1に示したものは、内容液体として修正液を収容した修正具を想定したものである。インキタンクとなる本体1の内部には修正液2が自由状態で収容されており、本体1の先端にはボール3が回転自在に抱持されたボールホルダー4が接続されている。ボール3はコイルスプリングにて前方付勢されており、ボールホルダー4の内縁に液蜜に当接して液の吐出を制御する弁として機能している。本体1内の修正液は水を媒体とし、酸化チタン等の白色顔料を分散したものであるが、この水性修正液2の後端界面に接触してポリブテンなどの有機媒体を主成分とした液状のインキフォロワー組成物(以下フォロワー)5が配置されている。フォロワー5は高粘度であるため修正液2が後方移動しようとした際の移動規制をし得、修正液2の逆流を防止する役割を担っているが、修正液2の溶剤の揮発を抑制する役割も果たしている。この高粘度流体5は修正液2が消費され、修正液2の界面が前方に移動していくに従って移動する。参照符号6で示したものは、フォロワー5に浸漬された合成樹脂でできた有底筒状の浮体である。
【0012】
本体1の後端には操作冠7が前後移動可能に取り付けられており、本体1の後部内壁と気密形成部材であるOリング8によって圧縮空気を前述のフォロワー5の後部に送り込み、修正液2を後方から押圧することが可能となっている。尚、操作冠7はコイルスプリング9にて後方付勢されており、手などによる前方移動操作が解除されると操作冠7を元の無操作状態の位置に戻すものである。この際Oリング8は本体1の後端内壁に形成された外界と通じる溝10に達し、フォロワー5よりも後方の空間が溝10を介して流通可能となり加圧状態を解除するようになされている。
【0013】
フォロワー5(及び浮体6)と操作冠7との間には弾性弁体11が配置固定されている。弾性弁体11は圧力がかかっていない状態及び特定の圧力までは閉鎖されているスリット状の通孔11aを有しており、本体1内の当該弾性弁体11よりも修正液が収容されている側の部屋の圧力を修正液が吐出されるまでといったある程度の時間維持するものである。通常の使用のされ方であれば、修正液を吐出したい時に操作冠7を操作して圧縮空気を本体1の当該弾性弁体11よりも修正液が収容されている側の部屋に送り該部分を加圧された状態として、その後すぐにペン先であるボールチップを紙面等の被塗布面に押し付けてボール3を後方移動させ液を吐出させる。
【0014】
要部拡大図である図2に示すように、浮体6の後端部分は縮径部6aとなっており、該部が凹環状のインキフォロワー組成物貯留部である。即ち、フォロワー5に浮体6を浸漬する際に、当該縮径部6aの範囲にフォロワー5の界面が位置するように配置する。これによって縮径部6aの周囲には、浮体6の他部分よりも大量のフォロワー5が配置することとなる。図示のものはあえて浮体6を中心に示さずに本体1の内壁に近接した位置に描いているが、このように万一浮体6が本体1の内壁に接触しようとして、この接触部分にてフォロワー5が不足する部分が生じても、前述の縮径部6aの周囲には豊富なフォロワー5が存在しているので、外気の侵入を抑制するものである。尚、この縮径部6aは、図3に示したもののように後端に向かって徐々に縮径する傾斜面状に形成することもできる。
【0015】
図4に他の一例を示す。浮体6の変形例であり、図2に相当する要部拡大図として示してある。
インキフォロワー組成物貯留部となる部分を、浮体6の後端の縮径部6aの他に側部に複数の環状溝6b、6c形成したものである。複数形成することによって落下などによる不意な衝撃にて後端の縮径部6aよりも前方に空気が進入することがあっても第2、第3のインキフォロワー組成物貯留部が気泡の成長を抑制することができる。また、この環状溝6b、6cを比較的後方に形成することによって浮体6の重心を比較的前方に位置させることができ、浮体6が振れることなくまっすぐに配置されやすくなるものである。特に、浮体6の重心位置を前側に形成しておけば、インキ中の気泡の除去などのために行われるペン先を外側に向けた状態での遠心処理にて浮体6にかかる力によって浮体6をフォロワー5の層の中心位置に配置させることができるものである。
【0016】
【発明の効果】
フォロワーへの気泡侵入を防ぐことで、インキタンク後端へのインキの逆流を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す縦断面図。
【図2】一例を示すフォロワー部の縦断面拡大図。
【図3】他の一例を示すフォロワー部の縦断面拡大図。
【図4】更に他の一例を示すフォロワー部の縦断面拡大図。
【符号の説明】
1 本体
2 修正液
3 ボール
4 ボールホルダー
5 インキフォロワー組成物
6 浮体
6a 縮径部
6b、6c 環状溝
7 操作冠
8 Oリング
9 コイルスプリング
10 溝
11 弾性弁体
11a 通孔

Claims (2)

  1. 直管状のインキタンクに自由状態でインキを収容し、該インキの界面位置に液状のインキフォロワー組成物を配置すると共に、該インキフォロワー組成物に、少なくとも一部を浸漬させて浮体を配置した筆記具において、前記浮体は、最大外径部をインキタンクの内径よりも小径とすると共に、側部に環凹状のインキフォロワー組成物貯留部を形成した筆記具。
  2. 前記インキフォロワー組成物貯留部を浮体の後端部に形成した請求項1記載の筆記具。
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