JP2004351370A - 浄化装置及びその製造方法 - Google Patents

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Akihiro Kato
陽弘 加藤
Akio Mukai
昭雄 向井
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Abstract

【課題】導光板の表面及び/又は裏面に配置する光触媒の表面積が大きいと共にその取扱いが容易であり、尚且つ製造容易な浄化装置の実現。
【解決手段】導光板12と、該導光板12の一端面12aに沿って配置されると共に光触媒活性化作用を有する波長の光を放射する光源14を備え、上記導光板12の表面及び裏面に、不織布26を構成する繊維28の表面に酸化チタン(TiO)より成る光触媒30を被着・担持させた光触媒シート32を被覆して成る浄化装置10。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表面及び/又は裏面に光触媒が配置された導光板と、光触媒を活性化させる光源を備えた浄化装置に係り、特に、導光板の表面及び/又は裏面に配置する光触媒の表面積が大きいと共にその取扱いが容易であり、尚且つ製造容易な浄化装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化チタン(TiO)等の光触媒は、紫外線等の光の照射を受けると活性化して強力な酸化還元作用を生じ、窒素酸化物(NO)、硫黄酸化物(SO)等の有害化合物や汚濁物等を効果的に分解する作用を発揮するものであることから、この光触媒を表面及び/又は裏面に配置した導光板と、光触媒を活性化させる光源を備えた浄化装置が従来から用いられている。
ところで、上記光触媒による有害化合物や汚濁物等の分解は、これら有害化合物や汚濁物等が光触媒に接触することによって生じる作用である。従って、光触媒による空気や水の浄化能力を向上させるためには、光触媒の表面積をできるだけ拡大することが望ましい。
【0003】
そこで、本出願人は、先に、導光板と光源とを備え、上記導光板の表面側及び/又は裏面側に、表面を光触媒で被覆された多数の繊維状体を立設状態で配置して成る浄化装置を提案した(特願2003−82765号)。
図10及び図11に示すように、この浄化装置70は、導光板72と、該導光板72の一端面72aに沿って配置された光源74と、該光源74の外側方を覆う反射板76を備えている。また、上記光源74の配置される導光板72の一端面72a以外の端面には反射テープ78が被着されている。
上記導光板72の表面及び裏面には、略円錐形状の反射凹部80が多数形成されている。この反射凹部80は、導光板72の一端面72aから入射してきた光を導光板72の表面側及び裏面側に反射させて、導光板72の表面及び裏面全体から光を均一に放射させるために設けられたものである。
【0004】
さらに、導光板72の表面上及び裏面上には透明板82が配置されており、図11に拡大して示すように、該透明板82の表面に、酸化チタン(TiO)等より成る光触媒84で被覆された多数の細長い繊維状体86が、接着剤88を介して、上記透明板82表面に対して略垂直に立設状態で被着されている。この結果、導光板72の表面側及び裏面側に、光触媒84で被覆された繊維状体86が多数配置されることとなる。上記繊維状体86は、ガラス繊維や樹脂繊維等の繊維90の表面に光触媒84をコーティングして構成されているものである(図12及び図13)。
【0005】
上記浄化装置70は、光源74から光触媒活性化作用を有する波長の光が放射されると、該光は導光板72の一端面72aから導光板72内部に入射した後、上記反射凹部80で反射されて導光板72の表面及び裏面から出射し、さらに、透明板82を透過して光触媒84を活性化することにより、空気や水の浄化を行うことができるようになっている。
【0006】
而して、上記浄化装置70にあっては、導光板72の表面及び裏面上に配置した透明板82の表面に、光触媒84で被覆された多数の繊維状体86を、透明板82表面に対して略垂直に立設状態で被着したことから、光触媒84が配置される導光板72の表面側及び裏面側の表面積が、被着された多数の繊維状体86の表面積分増大することとなり、この結果、導光板72の表面側及び裏面側に配置される光触媒84の表面積を飛躍的に拡大することができる。
【0007】
上記浄化装置70において、透明板82表面への繊維状体86の被着は、静電植毛法を用いて行うことができる。これは、繊維状体86を、静電気を利用して立毛させた状態で、接着剤88の塗布された透明板82表面に植毛するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記浄化装置70は、導光板72の表面及び裏面上に配置した透明板82の表面に、光触媒84で被覆された多数の細長い繊維状体86を、透明板82表面に対して略垂直に立設状態で被着していたが、透明板82表面の繊維状体86に触れる等して外力が加えられると、繊維状体86が比較的簡単に剥離してしまうため、その取扱いが不便であった。
また、上記浄化装置70は、静電植毛法を用いて、透明板82表面への繊維状体86の被着を行っていたことから、繊維状体86や透明板82表面を帯電させるための設備や工程が必要であり、その製造が煩雑であった。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、導光板の表面及び/又は裏面に配置する光触媒の表面積が大きいと共にその取扱いが容易であり、尚且つ製造容易な浄化装置及びその製造方法の実現にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る浄化装置は、導光板と、該導光板の端面から導光板内部に光触媒活性化作用を有する波長の光を入射する光源とを備え、上記導光板の表面及び/又は裏面に、不織布を構成する繊維に光触媒を担持させた光触媒シートを被覆したことを特徴とする。
【0011】
本発明の浄化装置にあっては、導光板の表面及び/又は裏面に、単位体積当たりの繊維の表面積が極めて大きい不織布を構成する繊維に光触媒を担持せしめて成る光触媒シートを被覆したことから、導光板の表面及び/又は裏面に配置する光触媒の表面積を大きく確保することができる。
また、本発明の浄化装置にあっては、不織布を構成する繊維に光触媒を担持せしめて成る光触媒シートを用い、該光触媒シートを導光板の表面及び/又は裏面に被覆したことから、導光板72の表面及び裏面側に、剥離し易い光触媒84で被覆された繊維状体86を被着した従来の浄化装置70に比べて、その取扱いが容易である。
【0012】
多数の繊維の集合体より成る紐を略格子状に織り込むと共に、上記紐の表面に光触媒を担持させて形成した織布を、上記光触媒シートの外面に接合しても良い。この場合、不織布を構成する繊維に光触媒を担持せしめて成る光触媒シートの強度を向上させることができる。
【0013】
また、本発明に係る浄化装置の製造方法は、導光板と、該導光板の端面から導光板内部に光触媒活性化作用を有する波長の光を入射する光源とを備え、上記導光板の表面及び/又は裏面に、不織布を構成する繊維に光触媒を担持させた光触媒シートを被覆して成る浄化装置の製造方法であって、高融点材料より成る繊維を低融点材料より成る繊維で被覆して形成した複合繊維より成るシート状の集積体を形成する工程と、上記複合繊維より成るシート状の集積体を、導光板の表面及び/又は裏面に被覆する工程と、上記複合繊維を構成する低融点材料より成る繊維の融点より高く、且つ、高融点材料より成る繊維の融点より低い温度で、上記複合繊維の集積体を加熱して低融点材料より成る繊維のみを溶融させ、高融点材料より成る繊維の交差部分を、溶融した低融点材料より成る繊維を介して接着することにより、上記不織布を形成すると共に、粒子状の光触媒を、溶融した低融点材料より成る繊維を介して、不織布を構成する繊維の表面に接着して上記光触媒シートを形成し、更に、光触媒シートを、溶融した低融点材料より成る繊維を介して、導光板の表面及び/又は裏面に接着する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の浄化装置の製造方法にあっては、高融点材料より成る繊維を低融点材料より成る繊維で被覆した複合繊維を用い、低融点材料より成る繊維のみを溶融させて接着剤として機能させることにより、不織布の形成、不織布を構成する繊維に光触媒を担持させた光触媒シートの形成、光触媒シートと導光板の表面及び/又は裏面との接着を略同時に行うことができるので、極めて製造容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明に係る浄化装置の実施形態を説明する。
本発明に係る浄化装置10は、図1に示す通り、アクリル樹脂、ガラス、ポリカーボネート樹脂等の透光性材料より成る導光板12と、該導光板12の一端面12aに沿って配置された冷陰極管より成る光源14と、該光源14の外側方を覆う反射板16を備えている。
また、上記光源14の配置される導光板12の一端面12a以外の端面には、光反射率の高い金属等より成る反射テープ18が被着されている。
上記光源14は、光触媒活性化作用を有する波長の紫外線や可視光等の光を放射するものであり、上記冷陰極管に限らず、発光ダイオード(LED)等を用いることもできる。
【0015】
上記導光板12の表面及び裏面には、略円錐形状の反射凹部20が多数形成されている。この反射凹部20は、導光板12の一端面12aから入射してきた光を導光板12の表面側及び裏面側に反射させて、導光板12の表面及び裏面全体から光を均一に放射させるために設けられたものである。すなわち、導光板12の表面に形成された反射凹部20で反射された光は導光板12の裏面側に導かれ、導光板12の裏面に形成された反射凹部20で反射された光は導光板12の表面側に導かれる。
上記反射凹部20の寸法は、導光板12の厚さが5mmの場合において、深さが0.085mm〜0.116mm程度、隣接する反射凹部20間のピッチは0.5mm程度と成される。上記反射凹部20は、導光板12の表面及び裏面にレーザ照射を行うことにより形成することができる。
【0016】
上記導光板12の表面及び裏面には、図2乃至図5に示すように、不織布26を構成する繊維28の表面に、酸化チタン(TiO)より成る光触媒30を被着・担持させた光触媒シート32が被覆されている。
尚、光触媒30は、図5に示したように、繊維28の表面に緻密な膜状態で被着・担持される場合の他、繊維28表面の光触媒30の粒子間に微小な隙間が存在する状態で粗く被着・担持される場合もある。
上記光触媒30は、TiO、ZnO、SrTiO、BaTiO、Fe等、光触媒作用を有する金属酸化物で構成されるが、アナターゼ型の酸化チタンが、光触媒活性に優れており最も好適に使用できる。
また、上記光触媒30は、紫外線の照射を受けて活性化する光触媒だけでなく、可視光の照射を受けて活性化する可視光型光触媒を用いることもできる。
【0017】
不織布26は、多数の繊維28が立体的に絡み合って形成されるものであり、繊維28間に多数の空隙34(図4参照)が形成されるため通気性、通水性に優れており、また、多数の繊維28が立体的に絡み合っているため、単位体積当たりの繊維28の表面積が極めて大きいものである。
尚、不織布26を構成する繊維28の繊維密度や、不織布の厚さ、目付等を適宜調整することにより、不織布26を構成する繊維28の総表面積を任意に増減可能である。
【0018】
上記繊維28は、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン等の樹脂繊維、ガラス繊維、金属繊維等の短繊維から成り、その直径は5〜20μm、長さは0.5〜20mm程度である。
尚、長さが50〜100mm程度の長繊維から成る繊維28を用いることも勿論可能である。
【0019】
以下において、導光板12の表面及び裏面に上記光触媒シート32を被覆して、上記浄化装置10を製造する方法について説明する。
先ず、ポリプロピレン等の高融点材料より成る繊維28を、ポリエチレン等の低融点材料より成る繊維36で被覆した所定長さの複合繊維38(図6参照)を多数準備し、カード法やエアレイ法等を用いて、これら多数の複合繊維38より成るシート状の集積体(ウェブ)を形成する。
【0020】
次に、上記シート状の集積体を、導光板12の表面及び裏面に被覆し、この状態で、上記複合繊維38を構成する低融点材料より成る繊維36の融点より高く、且つ、高融点材料より成る繊維28の融点より低い温度で、複合繊維38より成る上記シート状の集積体を加熱して低融点材料より成る繊維36のみを溶融させると共に、粒子状の光触媒30を上記集積体に吹き付ける。
【0021】
この結果、高融点材料より成る繊維28の交差部分が、溶融した低融点材料より成る繊維36を介して接着することにより、不織布26が形成されると共に、粒子状の光触媒30が、溶融した低融点材料より成る繊維36を介して、不織布26を構成する繊維28の表面に接着・担持されて上記光触媒シート32が形成され、更に、光触媒シート32が、溶融した低融点材料より成る繊維36を介して、導光板12の表面及び裏面に接着して上記浄化装置10が完成する。
【0022】
上記製造方法にあっては、高融点材料より成る繊維28を低融点材料より成る繊維36で被覆した複合繊維38を用い、低融点材料より成る繊維36のみを溶融させて接着剤として機能させることにより、不織布26の形成、不織布26を構成する繊維28の表面へ光触媒30を担持させた光触媒シート32の形成、光触媒シート32と導光板12の表面及び裏面との接着を略同時に行うことができるので、極めて製造容易である。
【0023】
尚、上記製造方法以外にも、例えば、光触媒の分散液中に不織布26を浸漬した後乾燥、焼成させることにより、不織布26を構成する繊維28の表面に光触媒30を被着・担持させて光触媒シート32を形成した後、該光触媒シート32を、接着剤を介して、導光板12の表面及び裏面に被覆しても良い。
【0024】
上記浄化装置10にあっては、光源14から光触媒活性化作用を有する波長の光(紫外線や可視光)が放射されると、該光は導光板12の一端面12aから導光板12内部に入射した後、上記反射凹部20で反射されて導光板12の表面及び裏面から出射し、光触媒シート32の不織布26を構成する繊維28表面の光触媒30に照射される。この結果、光触媒30が活性化して空気や水の浄化を行うことができるのである。尚、光源14から放射された光の中で、導光板12の一端面12a側へ向かわなかった光も、上記反射板16で反射させて導光板12の一端面12a側へ導くことができるため、光触媒30の活性化効率が高い。
さらに、上記反射テープ18により、導光板12の一端面12a以外の端面から光が逃げるのを防止することができるようになっている。
【0025】
而して、上記浄化装置10にあっては、導光板12の表面及び裏面に、単位体積当たりの繊維28の表面積が極めて大きい不織布26を構成する繊維28の表面に光触媒30を担持せしめて成る光触媒シート32を被覆したことから、導光板12の表面及び裏面に配置する光触媒30の表面積を大きく確保することができる。しかも、不織布26は通気性、通水性に優れていることから、光触媒30と、空気や水との接触効率が良好である。
さらに、上記浄化装置10にあっては、不織布26を構成する繊維28の表面に光触媒30を担持せしめて成る光触媒シート32を用い、該光触媒シート32を導光板12の表面及び裏面に被覆したことから、導光板72の表面及び裏面側に、剥離し易い光触媒84で被覆された繊維状体86を被着した従来の浄化装置70に比べて、その取扱いが容易である。
【0026】
尚、不織布26を構成する繊維28の表面に光触媒30を担持せしめて成る上記光触媒シート32の強度を向上させるため、図7に示すように、表面に光触媒30を担持させたシート状の織布40を光触媒シート32の外面に接合した上で、斯かる織布40の接合された光触媒シート32を、導光板12の表面及び裏面に被覆するようにしても良い。
この織布40は、樹脂繊維、ガラス繊維、金属繊維等の多数の繊維(図示せず)を縒る等して形成した繊維の集合体より成る紐42を、略格子状に織り込むと共に、該織布40を構成する紐42の表面に光触媒30を担持させることにより形成されている(図8)。この織布40は、紐42間に多数の空隙44が形成されるように粗織りされているため、通気性に優れている。
図7においては、光触媒シート32の底面に上記織布40を接合した場合が示されているが、光触媒シート32の上面に上記織布40を接合したり、或いは、光触媒シート32の外面を上記織布40で被覆した状態で接合しても良い。
【0027】
上記織布40と光触媒シート32の外面との接合は、例えば、接着剤(図示せず)を介して行うことができる。
また、上記した複合繊維38を用いて浄化装置10を製造する場合においては、溶融した低融点材料より成る繊維36を介して、高融点材料より成る繊維28の交差部分を接着することにより不織布26を形成すると共に、粒子状の光触媒30を溶融した低融点材料より成る繊維36を介して、不織布26を構成する繊維28の表面に接着・担持させ、更に、光触媒シート32の底面を、溶融した低融点材料より成る繊維36を介して、導光板12の表面及び裏面に接着すると共に、上記織布40を、溶融した低融点材料より成る繊維36を介して、光触媒シート32の上面に接合すれば良い。
【0028】
図9は、複数の上記浄化装置10を用いて構成した空気浄化装置46を示すものであり、該空気浄化装置46は、一側面に吸気口48を形成すると共に、上記一側面と対向する側面に排気口50を形成した筐体52の内部に、3個の上記浄化装置10とファン54を収納することにより構成されている。
この空気浄化装置46は、上記ファン54を駆動させて、外部の空気を吸気口48から筐体52内に導入し、浄化装置10の光触媒シート32の不織布26を構成する繊維28表面の光触媒30と接触させて浄化した後、排気口50から排出する仕組みとなっている。
【0029】
上記においては、導光板12の表面側及び裏面側の双方に光触媒シート32を被覆した場合について説明したが、導光板12の表面又は裏面の何れか一方にのみ、光触媒シート32を被覆するようにしても良い。
また、上記においては、導光板12の一端面12aに沿って光源14を配置した場合について説明したが、導光板12の複数の端面に沿って、それぞれ光源14を配置するようにしても良い。要するに、光源14は導光板12の少なくとも一端面に沿って配置されていれば良い。
【0030】
上記においては、不織布26を構成する繊維28の「表面」に光触媒30を担持せしめた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、セルロース系の化学繊維であり、多数の孔を備えた多孔質構造を有するレーヨン繊維に粒子状の光触媒30を練り混むことにより、繊維28に光触媒30を担持させても良い。この場合、光触媒30は、レーヨン繊維で構成された繊維28の表面のみならず、レーヨン繊維中にも担持されることとなるが、上記の通り、レーヨン繊維は多孔質構造であるため、孔を介して、繊維28中に練り混まれた光触媒30にも光触媒活性化作用を有する波長の光を照射して活性化できると共に、空気や水と接触させて浄化を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の浄化装置にあっては、導光板の表面及び/又は裏面に、単位体積当たりの繊維の表面積が極めて大きい不織布を構成する繊維に光触媒を担持せしめて成る光触媒シートを被覆したことから、導光板の表面及び/又は裏面に配置する光触媒の表面積を大きく確保することができる。
また、本発明の浄化装置にあっては、不織布を構成する繊維に光触媒を担持せしめて成る光触媒シートを用い、該光触媒シートを導光板の表面及び/又は裏面に被覆したことから、導光板72の表面及び裏面側に、剥離し易い光触媒84で被覆された繊維状体86を被着した従来の浄化装置70に比べて、その取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浄化装置を模式的に示す断面図である。
【図2】光触媒シートを模式的に示すに斜視図である。
【図3】光触媒シートを模式的に示す部分拡大図である。
【図4】光触媒シートを構成する繊維を模式的に示す拡大図である。
【図5】光触媒シートを構成する繊維を模式的に示す断面図である。
【図6】複合繊維を示す概略断面図である。
【図7】表面に光触媒を担持させた織布を、光触媒シートの外面に接合した状態を模式的に示す正面図である。
【図8】表面に光触媒を担持させた織布を模式的に示す平面図である。
【図9】本発明に係る浄化装置を複数個組み合わせて形成した空気浄化装置を示す概略断面図である。
【図10】従来の浄化装置を示す断面図である。
【図11】従来の浄化装置の要部を拡大して示す概略断面図である。
【図12】従来の浄化装置における繊維状体の拡大縦断面図である。
【図13】従来の光触媒付放電パネルにおける繊維状体の拡大横断面図である。
【符号の説明】
10 浄化装置
12 導光板
14 光源
26 不織布
28 繊維
30 光触媒
32 光触媒シート
38 複合繊維
40 織布

Claims (3)

  1. 導光板と、該導光板の端面から導光板内部に光触媒活性化作用を有する波長の光を入射する光源とを備え、上記導光板の表面及び/又は裏面に、不織布を構成する繊維に光触媒を担持させた光触媒シートを被覆したことを特徴とする浄化装置。
  2. 多数の繊維の集合体より成る紐を略格子状に織り込むと共に、上記紐の表面に光触媒を担持させて形成した織布を、上記光触媒シートの外面に接合したことを特徴とする請求項1に記載の浄化装置。
  3. 導光板と、該導光板の端面から導光板内部に光触媒活性化作用を有する波長の光を入射する光源とを備え、上記導光板の表面及び/又は裏面に、不織布を構成する繊維に光触媒を担持させた光触媒シートを被覆して成る浄化装置の製造方法であって、
    高融点材料より成る繊維を低融点材料より成る繊維で被覆して形成した複合繊維より成るシート状の集積体を形成する工程と、
    上記複合繊維より成るシート状の集積体を、導光板の表面及び/又は裏面に被覆する工程と、
    上記複合繊維を構成する低融点材料より成る繊維の融点より高く、且つ、高融点材料より成る繊維の融点より低い温度で、上記複合繊維の集積体を加熱して低融点材料より成る繊維のみを溶融させ、高融点材料より成る繊維の交差部分を、溶融した低融点材料より成る繊維を介して接着することにより、上記不織布を形成すると共に、粒子状の光触媒を、溶融した低融点材料より成る繊維を介して、不織布を構成する繊維の表面に接着して上記光触媒シートを形成し、更に、光触媒シートを、溶融した低融点材料より成る繊維を介して、導光板の表面及び/又は裏面に接着する工程と、
    を備えたことを特徴とする浄化装置の製造方法。
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