JP2004351329A - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004351329A
JP2004351329A JP2003152418A JP2003152418A JP2004351329A JP 2004351329 A JP2004351329 A JP 2004351329A JP 2003152418 A JP2003152418 A JP 2003152418A JP 2003152418 A JP2003152418 A JP 2003152418A JP 2004351329 A JP2004351329 A JP 2004351329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
ozone
electrode
air
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003152418A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Nakagawa
義英 中川
Yoshihiro Mori
好弘 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2003152418A priority Critical patent/JP2004351329A/ja
Publication of JP2004351329A publication Critical patent/JP2004351329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】本体ケース内に吸い込まれた空気をフィルタの風上側にて拡散させる拡散手段を設けることなく、比較的簡単な構造で、発生したオゾンをフィルタ面に広範囲に拡散させて、フィルタに付着した雑菌が増殖するのを抑制できる空気清浄機を提供する。
【解決手段】本体ケース1内に吸い込んだ空気をフィルタ19〜21で浄化して本体ケース1外に吹き出す空気清浄機において、フィルタ19の風上の上部側にオゾン発生装置28のオゾン発生電極29を設けると共に、これと対向する他側に対極(グランド電極31)を設けた。具体的には、オゾン発生電極29をフィルタ19の上端側に配置すると共に、対極(グランド電極31)をフィルタ19の下端側に配置した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、本体ケース内に吸い込んだ空気をフィルタで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空気清浄機としては、本体ケース内に設けられた送風機の駆動によって本体ケース内に吸い込んだ空気を、集塵フィルタや脱臭フィルタ等を順次通過させ、集塵フィルタで塵埃を除去すると共に脱臭フィルタで臭気成分を除去して浄化し、この浄化した空気を本体ケース外に吹き出すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−79312号公報(図1,図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような空気清浄機は、集塵フィルタ等にて捕集された塵埃に雑菌(カビを含む)が付着して増殖すると、やがて、本体ケース外に吹き出される空気が臭うようになり、使用者に不快感を与えたり、増殖した雑菌が飛散し、不衛生となっていた。
【0005】
そこで、本願出願人は、特願2002−228355号において、フィルタの風上側にオゾン発生手段を設けると共に、このオゾン発生手段によって発生したオゾンをフィルタの風上側で拡散させる拡散手段を設けた空気清浄機を既に提案している。上記拡散手段としては、本体ケース内に吸い込まれた空気をフィルタの風上側にて旋回させる第1〜第3案内部等が設けられている。
【0006】
上記により、フィルタの風上側の面全体に満遍なくオゾンを拡散させ、オゾンが分解する際に生じる活性酸素等でフィルタに付着した雑菌を広範囲にわたって殺菌できると共に、吸着した臭気成分も広範囲にわたって分解して除去することができる。従って、長期間使用しても、増殖した雑菌が本体ケース外に吹き出されたり、臭気成分が吹き出されたりするのを防止でき、快適に使用できる。
【0007】
しかし、上記のものにおいては、拡散手段として第1〜第3案内部等を設けなければならないので、構造が複雑になるという課題が生じる。
【0008】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、上記のような拡散手段を設けることなく、比較的簡単な構造で、発生したオゾンをフィルタ面に広範囲に拡散させて、フィルタに付着した雑菌が増殖するのを抑制できる空気清浄機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本願発明は、本体ケース内に吸い込んだ空気をフィルタで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機において、前記フィルタの風上の上部側にオゾン発生装置のオゾン発生電極を設けると共に、これと対向する他側に対極を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
好ましくは、前記オゾン発生電極を前記フィルタの上端側に配置すると共に、前記対極をフィルタの下端側に配置したことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記オゾン発生電極は前記対極に向けた針状電極から成ることを特徴とするものである。
【0012】
また、前記オゾン発生電極を間隔をおいて複数配置すると共に、これらに対向して前記対極を配置したことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記フィルタとして、風上側からプレフィルタと集塵フィルタと脱臭フィルタを配置し、前記オゾン発生電極とその対極を前記プレフィルタの風上側に配置したことを特徴とするものである。
【0014】
さらに、前記オゾン発生装置を所定時間毎に動作させることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は本願発明の一実施形態に係る空気清浄機を側面側から見た縦断面図、図2はその前カバーを取り外して見た正面図、図3〜図5は正面図,側面図,平面図である。なお、以降、前カバー3側を正面とし、後ケース2側を背面とする。
【0017】
この空気清浄機の外郭を成す本体ケース1は、図1に示すように正面側を開口する後ケース2と、この後ケース2の正面側に着脱自在に装着される前カバー3とから構成されている。
【0018】
前カバー3には、図3等に示すように、正面上部に後述する操作表示部34が形成されると共に、正面の略中央には透光性を有する化粧板4が設けられている。この化粧板4の左右両側面と底部には、図1等に示すように前カバー3の裏面側と連通する吸気口5が形成されており、後述する下部吸気口7や側方吸気口8等に加え、これらの吸気口5からも本体ケース1内に空気を取り入れるようにしている。
【0019】
上記前カバー3において、化粧板4の下方には、化粧板4の底部の吸気口5周縁から前方側に膨出する膨出部6が形成されており、この膨出部6の底面側には前カバー3のほぼ全幅にわたる横長の下部吸気口7が形成されている。
【0020】
また、前カバー3の左右の両側面には切欠きにて側方吸気口8がそれぞれ形成されている。これらの側方吸気口8の近傍には、側方吸気口8から吸い込んだ空気を前カバー3の裏面側へ案内する変向部9が取り付けられている。
【0021】
また、前カバー3の最下部には、図1に示すように後ケース2の正面側下部に形成された係止孔10に挿入される係止部11が形成され、前カバー3の上部左右両側には図3〜図5に示す押しボタン12の操作により後述する仕切板17に着脱自在に係止される係止爪(図示せず)が形成されている。
【0022】
後ケース2の底部には脚部13が一体に形成されている。この脚部13の正面側には、前カバー3の下部吸気口7に対面する箇所に正面側に向かって下る傾斜面14が形成されている。
【0023】
また、後ケース2の上面には格子状の排気口15が形成され、背面内側には渦巻き状のファンケーシング16が形成されており、このファンケーシング16内は上記排気口15を介して本体ケース1外と連通している。
【0024】
本体ケース1内には、本体ケース1内を前後に区画する仕切板17が設けられており、その略中央部に前後の空間を連通する通風孔17aが形成されている。
この仕切板17には、前カバー3側を開口する凹状の収納部18が形成されており、この収納部18に、風上側からプレフィルタ19と集塵フィルタ20と脱臭フィルタ21が風下側に向かって順次収納される。
【0025】
前記プレフィルタ19は、格子状の合成樹脂製枠体上に不織布から成るフィルタ素材(図示せず)を保持した構成となっており、その上端を収納部18の上壁に形成されたリブ22と集塵フィルタ20との間に挿入し、下端を収納部18の下壁に取り付けられた後述のグランド電極31に係止して取り付けられて、本体ケース1内に吸い込まれた空気中の粗塵を除去する。
【0026】
また、前記集塵フィルタ20は、エレクトレット化されたポリプロピレン不織布を襞織り状に加工して、その周囲を紙製枠体に固着して形成されており、プレフィルタ19を通過した空気中の塵埃を除去する。
【0027】
そして、前記脱臭フィルタ21は活性炭等を内蔵し、空気中の臭気成分を吸着して除去する。
【0028】
また、収納部18の近傍には図示しない粉塵センサが設けられている。この粉塵センサは、本体ケース1内に吸い込まれた空気に光を照射して反射した光の量を検出する。そして、花粉が含まれる可能性のある直径が所定値以上(ここでは1μm以上)の粉塵であるダスト大の量と、花粉が含まれる可能性の殆どない直径が所定値未満の粉塵であるダスト小の量とをそれぞれ検知し、後述する制御部へ出力する。
【0029】
また、仕切板17の後ケース2側には送風機24が配置されており、この送風機24は、仕切板17に取り付けられたモータ25と、このモータ25により駆動されるファン26とで構成される。
【0030】
一方、本体ケース1の前側上部には、前カバー3とプレフィルタ19間でプレフィルタ19よりも上方に位置して、電装ケース27で覆われたオゾン発生装置28が設けられている。このオゾン発生装置28は、図2に示すようにオゾン発生装置28の両側に間隔をおいて下向きに配置された針状電極から成るオゾン発生電極29に、グランド電位(0V)に対してマイナスの高電圧(例えば直流6kV)を印加することでマイナスイオンと共にオゾンを発生させるものである。
なお、電装ケース27には、オゾン発生電極29に対応して下方に開口した透過窓30が形成されている。
【0031】
また、本体ケース1の前側下部には、フィルタ収納部18の底部前端に位置して横方向に延設され、上記各オゾン発生電極29,29に対向する対極と成るグランド電極31が設けられており、グランド電位のリード線32に接続されている。
【0032】
上記オゾン発生装置28は、例えば特開平8−208204号公報に記載されているように、対向電極が無くても放電する単極放電型のものであるが、オゾン発生電極29の放電方向を下方に向けて安定して放電させるために対極としてグランド電極31を設けている。さらに、上記オゾン発生電極29は対極としてのグランド電極31に向けた針状電極から成るものであるから、より安定して対極方向に放電させることができる。
【0033】
また、上記電装ケース27内には制御基板33が収納されており、この制御基板33には図示しないマイクロコンピュータ等から成って装置全体を制御する制御部が搭載されている。当該制御部は、粉塵センサと後述するガスセンサからの出力に応じて、ダスト大,ダスト小及び臭気成分の量を、少ない場合,中程度の場合,多い場合の3段階にそれぞれ判別する。
【0034】
本体ケース1の前面上部には上記制御基板33に接続された操作表示部34が設けられており、図3に示すように、交換時期表示灯35と、後述するフィルタ浄化モード時に表示されるフィルタ浄化モード表示灯36と、タイマ表示灯37と、汚れ状態表示灯38と、運転モード表示灯39と、図示しないリモコンからの信号を受信するリモコン受信部40と、モード選択スイッチ41等が設けられている。また、この操作表示部34の内側には図示しないガスセンサが設けられている。
【0035】
交換時期表示灯35は、累計の運転時間が所定値に達すると点滅し、この点滅により集塵フィルタ20や脱臭フィルタ21等の交換時期を使用者に知らせる。
【0036】
タイマ表示灯37は、リモコンからの信号により設定された時間(ここでは1時間,2時間及び8時間の3種類)を3段階の表示領域で点灯して表示すると共に、運転停止までの時間に応じて段階的に消灯し、使用者に運転停止までの時間を認識させる。
【0037】
汚れ状態表示灯38は、本体ケース1内に吸い込まれた空気の汚れ状態を粉塵センサからの出力に応じて表示するダスト大表示灯42及びダスト小表示灯43と、ガスセンサからの出力に応じて表示される臭い表示灯44とで構成されている。
【0038】
ダスト大表示灯42は粉塵センサで検知されたダスト大の量に応じて制御部にて制御され、少ない場合は緑、中程度の場合は黄色、多い場合は赤く点灯される。また、ダスト小表示灯43はダスト小の量に応じて制御部にて制御され、少ない場合は緑、中程度の場合は黄色、多い場合は赤く点灯される。
【0039】
一方、臭い表示灯44はガスセンサで検知された臭い成分の量に応じて制御部にて制御され、少ない場合は緑、中程度の場合は黄色、多い場合は赤く点灯される。
【0040】
これらダスト大表示灯42,ダスト小表示灯43及び臭い表示灯44の表示にて使用者に部屋の汚れ状態を認識させる。
【0041】
運転モード表示灯39は、自動モードを表示する自動表示灯45と、風量が微弱,弱,中,強,特強の順で段階的に表示領域が広くなって各風量を識別可能に表示する風量表示灯46と、ターボモードを表示するターボ表示灯47と、花粉モードを表示する花粉表示灯48とから構成される。風量表示灯46は微弱モード,弱モード,中モード,強モード,特強モードで設定される風量によって各モードを認識できるようになっている。
【0042】
モード選択スイッチ41は、押す毎に、自動モード,微弱モード,弱モード,中モード,強モード,特強モード,ターボモード,花粉モード,運転停止とが順次切り替えられるようになっている。
【0043】
自動モードでは、粉塵センサやガスセンサで検知された出力に基づいて制御部によって送風機24による風量が自動的に調整される。具体的には、粉塵センサで検知されたダスト大の量とダスト小の量及びガスセンサにて検知された臭気成分の量のうちの全てが少ない場合は微弱の風量に設定され、いずれかが中程度の場合で他が少ない場合は弱の風量に設定され、いずれかが多い場合は中の風量に設定される。
【0044】
微弱モード,弱モード,中モード,強モード及び特強モードでは、粉塵センサやガスセンサからの出力に関係なく、微弱モード,弱モード,中モード,強モード,特強モードの順に風量が多くなるようにそれぞれ風量が設定されて運転される。
【0045】
ターボモードにおいては、所定時間(ここでは3分)特強の風量で運転した後、所定時間(ここでは3分)強の風量で運転して停止される。このモードを行うことで、部屋が多くの塵埃や臭気成分で汚れた状態であっても、塵埃や臭気成分を急速に除去して迅速に所定の量以下の状態にすることができる。
【0046】
花粉モードでは、ダスト大の量によって設定される風量が通常の風量より一段階多くなる。具体的には、ダスト大が少ない場合は弱、中程度の場合は中、多い場合は強の風量に設定される。そして、自動運転モード時と同様に、ダスト大の量に応じた風量と、ダスト小の量に応じた風量と、臭い成分の量に応じた風量のうち、最も多い風量でファン26が駆動される。この花粉モードの運転を花粉が多く浮遊していると思われる時期に行うことで、通常の風量より多くして気になる花粉を迅速に除去することができる。
【0047】
次に、上記のように構成された本実施形態の空気清浄機の動作について説明する。
【0048】
モード選択スイッチ41又はリモコンにより自動モード等が選択されると、送風機24のファン26が選択されたモードに応じた風量にて駆動される。
【0049】
ファン26が駆動されると、左右の側方吸気口8からは変向部9にて案内されながら本体ケース1内のプレフィルタ19の風上側に空気が吸い込まれる。
【0050】
また、下部吸気口7からは床面近傍の空気が脚部13の傾斜面14に案内されてスムーズにプレフィルタ19の風上側に吸い込まれる。
【0051】
また、化粧板4の周縁の吸気口5からも本体ケース1内のプレフィルタ19の風上側に空気が吸い込まれる。特に、下側の吸気口5からは膨出部6に案内されてスムーズに空気が取り入れられる。
【0052】
このようにして、プレフィルタ19の風上側に流入した空気はプレフィルタ19を通過して粗塵が除去され、集塵フィルタ20を通過してプレフィルタ19を通過した塵埃が除去され、脱臭フィルタ21を通過して臭気成分が除去される。そして、塵埃や臭気成分を除去して浄化された空気は仕切板17の通風孔17aからファンケーシング16内に流入し、ファンケーシング16に案内されて排気口15から吹き出される。これにより、空気清浄機が設置された部屋の空気が浄化される。
【0053】
そして、この運転中、運転累積時間が制御部にてカウントされ、所定時間(ここでは24時間)毎に累積時間が初期値である0に設定される。この累積時間が0になった場合には、制御部にてフィルタ浄化モードに設定される。
【0054】
フィルタ浄化モードに設定されると、その表示部36が点灯すると共に、選択された運転モードに関係なく、最も風量が少ない微弱でファン26が駆動されると共に、オゾン発生装置28が動作されて、その両側に間隔をおいて配置されたオゾン発生電極29,29にマイナスの高電圧が印加されて放電し、マイナスイオンと共にオゾンが発生する。
【0055】
発生したオゾンは、オゾン発生電極29,29からその対極であるグランド電極31に向けた電気的特性とオゾンは空気より重いことによる自重との相乗作用によって、図1や図2の矢印で示すように上から下へとプレフィルタ19の風上側の広範囲に効率良く拡散して、プレフィルタ19,集塵フィルタ20,脱臭フィルタ21を通過する。また、本実施形態においては、間隔をおいて2つのオゾン発生電極29,29を配置すると共に、これらに対向して対極となる横長のグランド電極31を配置したことにより、幅方向にもより広範囲にオゾンを拡散することができる。
【0056】
前記オゾンは短時間のうちに自然に分解して活性酸素等が発生し、この活性酸素等による酸化作用によってカビを含む雑菌を殺菌したり、臭気成分を分解することができる。また、オゾン発生電極29から発生するマイナスイオンにも殺菌効果がある。
【0057】
従って、汚れた空気が通過することでプレフィルタ19,集塵フィルタ20及び脱臭フィルタ21に雑菌が付着したり、臭気成分が吸着したりしても、上述の如く、オゾンをプレフィルタ19の上流側で拡散させることで、各フィルタ19〜21に付着した雑菌を広範囲にわたって殺菌して雑菌の増殖を抑制できると共に、吸着された臭気成分を広範囲にわたって分解することができる。
【0058】
上記オゾン発生装置28は所定時間(ここでは6分)動作した後、所定時間(ここでは6分)停止するという動作を繰り返す。このように、オゾン発生装置28を連続的に動作させるのではなく、動作と停止を繰り返すことで、オゾンが充分に分解されるのを待って再度オゾンを発生させることができ、過剰なオゾンを発生させることがない。
【0059】
更に、ファン26を最も風量が少ない微弱で駆動するようにしたことで、排気口15から吹き出されるまでにオゾンが充分に分解されるようになる。従って、本体ケース1外に有害なオゾンが漏洩するのを防止できる。
【0060】
この動作と停止の繰り返しを行って所定時間(ここでは1時間)経過すると、プレフィルタ19,集塵フィルタ20及び脱臭フィルタ21等に付着した雑菌や臭気成分の除去が充分に行われたと判断し、フィルタ浄化モードの運転を停止する。そして、モード選択スイッチ41又はリモコンで選択した運転モードでの運転が再開される。その後も、運転累積時間が所定時間(24時間)に達すると、再び上記のフィルタ浄化モードでの運転が行われる。
【0061】
このように、所定時間毎にプレフィルタ19,集塵フィルタ20及び脱臭フィルタ21を浄化する運転を行うことで、プレフィルタ19,集塵フィルタ20及び脱臭フィルタ21での雑菌の増殖を抑制できると共に臭気成分の除去を行うことができるので、長期間運転を行っても増殖した雑菌が排気口15から排出されることがなく使用できると共に、排気される風に乗って臭気成分が排出されることがなく、快適に使用できる。また、フィルタ19〜21の交換や掃除等のメンテナンス時に、フィルタ19〜21から増殖した雑菌が飛散することがなく、衛生的に作業を行うことができる。
【0062】
なお、上記実施形態においては、フィルタとしてプレフィルタ19と集塵フィルタ20と脱臭フィルタ21の3種のフィルタを設けた場合を示したが、これらのうちの1つ又は2つが設けられていても良い。
【0063】
また、上記実施形態では、オゾン発生電極29をプレフィルタ19の風上の上端側に配置すると共に、対極となるグランド電極31をプレフィルタ19の下端側に配置したが、プレフィルタ19の風上の上部一側にオゾン発生電極29を横向きに設けると共に、これと対向する他側に対極となるグランド電極31を設けるようにしても、発生するオゾンは電気的特性によってプレフィルタ19の上部横方向に拡散すると共に、オゾンは空気より重いことから横方向に拡散したオゾンを自重でプレフィルタ19の下方に拡散させることができる。
【0064】
また、上記実施形態では、オゾン発生電極29にオゾンが発生しやすいマイナスの高電圧を印加したが、マイナスとプラスの高電圧をパルス状に交互に印加するようにしても、オゾンを効率良く発生することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、フィルタの風上の上部側にオゾン発生装置のオゾン発生電極を設けると共に、これと対向する他側に対極を設けたことにより、別途拡散手段を設けることなく、比較的簡単な構造で、発生したオゾンをオゾン発生電極からその対極に向けた電気的特性とオゾンは空気より重いことによる自重との作用によって、フィルタ面に広範囲に拡散させて、フィルタに付着した雑菌が増殖するのを抑制することができる。このように、フィルタに付着した雑菌の増殖を抑制できるので、排気口から雑菌が排出されたり、臭いが排出されることがなく、快適に使用できる。
【0066】
好ましくは、前記オゾン発生電極を前記フィルタの上端側に配置すると共に、前記対極をフィルタの下端側に配置することにより、オゾン発生電極からその対極に向けた電気的特性とオゾンは空気より重いことによる自重との相乗作用によって、発生したオゾンを上から下へとフィルタの風上側の広範囲に効率良く拡散することができる。
【0067】
また、前記オゾン発生電極は前記対極に向けた針状電極から成るものであるから、より安定して対極方向に放電させることができる。
【0068】
また、前記オゾン発生電極を間隔をおいて複数配置すると共に、これらに対向して前記対極を配置したことにより、より広範囲にオゾンを拡散することができる。
【0069】
また、前記フィルタとして、風上側からプレフィルタと集塵フィルタと脱臭フィルタを配置し、前記オゾン発生電極とその対極を前記プレフィルタの風上側に配置したことにより、各フィルタに付着した雑菌を広範囲にわたって殺菌して雑菌の増殖を抑制できると共に、吸着された臭気成分を広範囲にわたって分解することができる。
【0070】
さらに、前記オゾン発生装置を所定時間毎に動作させることにより、オゾンが分解されるのを待って再度オゾンを発生させることができ、過剰なオゾンを発生させることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る空気清浄機を側面側から見た縦断面図。
【図2】同じく、前カバーを取り外して見た正面図。
【図3】同じく、正面図。
【図4】同じく、側面図。
【図5】同じく、平面図。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 後ケース
3 前カバー
4 化粧板
5 吸気口
7 下部吸気口
8 側方吸気口
15 排気口
16 ファンケーシング
17 仕切板
17a 通風孔
18 収納部
19 プレフィルタ
20 集塵フィルタ
21 脱臭フィルタ
24 送風機
25 モータ
26 ファン
28 オゾン発生装置
29 オゾン発生電極
31 グランド電極
33 制御基板
34 操作表示部
35 交換時期表示灯
36 フィルタ浄化モード表示灯
37 タイマ表示灯
38 汚れ状態表示灯
39 運転モード表示灯
40 リモコン受信部
41 モード選択スイッチ

Claims (6)

  1. 本体ケース内に吸い込んだ空気をフィルタで浄化して本体ケース外に吹き出す空気清浄機において、
    前記フィルタの風上の上部側にオゾン発生装置のオゾン発生電極を設けると共に、これと対向する他側に対極を設けたことを特徴とする空気清浄機。
  2. 前記オゾン発生電極を前記フィルタの上端側に配置すると共に、前記対極をフィルタの下端側に配置したことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
  3. 前記オゾン発生電極は前記対極に向けた針状電極から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気清浄機。
  4. 前記オゾン発生電極を間隔をおいて複数配置すると共に、これらに対向して前記対極を配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気清浄機。
  5. 前記フィルタとして、風上側からプレフィルタと集塵フィルタと脱臭フィルタを配置し、前記オゾン発生電極とその対極を前記プレフィルタの風上側に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の空気清浄機。
  6. 前記オゾン発生装置を所定時間毎に動作させることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の空気清浄機。
JP2003152418A 2003-05-29 2003-05-29 空気清浄機 Pending JP2004351329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003152418A JP2004351329A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 空気清浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003152418A JP2004351329A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 空気清浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004351329A true JP2004351329A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34047643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003152418A Pending JP2004351329A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 空気清浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004351329A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100973617B1 (ko) 공기 조절 장치 및 필터 유닛
JP3577623B2 (ja) 空気清浄機
WO2007083573A1 (ja) 脱臭機能再生装置および脱臭機能再生装置を備えた空気調和装置
KR100828929B1 (ko) 차량용 공기청정기
KR20090058815A (ko) 차량용 공기청정기
JP2009285654A (ja) 脱臭機能再生装置
WO2016185735A1 (ja) 空気清浄機
JP2010249385A (ja) 空気清浄機
JP3450287B2 (ja) 空気清浄機
JP2004069157A (ja) 空気清浄機
JP4408767B2 (ja) 空気清浄機
JP2005076906A (ja) 空気調節装置
JP6502032B2 (ja) 電気機器
KR102110122B1 (ko) 공기 청정기
KR100552949B1 (ko) 공기 청정기
KR101057641B1 (ko) 차량을 이용한 살균 탈취장치
JP2004351329A (ja) 空気清浄機
KR20100107986A (ko) 공기 청정기
JP2009061092A (ja) 電気掃除機
JP2004125374A (ja) 空気清浄機
JP2004065908A (ja) 空気清浄機
JP2004121324A (ja) 空気清浄機
JP2005049048A (ja) 空気調和機
JP5153852B2 (ja) 電気掃除機
JP5274620B2 (ja) 電気掃除機