JP2004350441A - 自動車の電源回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】交流発電機1に2つのコイルL1・L2を設け、コイルL1の正電圧出力をバッテリ充電などに用い、負電圧出力をランプ6駆動用に用い、コイルL2の出力を全波整流器11により全波整流してエンジン制御負荷12・13用に用いる。バッテリの充電端子2bと整流器11との間にトランジスタFET1を設け、制御回路9により制御する。エンジン制御負荷に必要な電源容量を第2のコイルのみで供給するように設定することができる。バッテリ充電不足時にキックにより始動するような小型自動二輪車において、第2のコイルの出力を全てエンジン制御系に用いることができるため、エンジン制御負荷に対してキッキング始動でも充分な電力を供給し得る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばエンジンに交流発電機を連結し、エンジン回転中に連動して回転する交流発電機の交流電圧によりバッテリを充電するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
例えば小型自動二輪車の電源回路を上記のように構成した一例を図4に示す。図において、交流発電機(ACG)の電圧端子1aにバッテリ電圧制御回路2の電源入力端子2aが接続され、バッテリ電圧制御回路2の充電端子2bにはDC負荷3とバッテリ4とが接続されている。
【0004】
電圧制御回路2にあっては、電源入力端子2aから充電端子2bに電流を流す向きにサイリスタSCR1が接続されている。サイリスタSCR1は、そのゲートに接続されたバッテリ電圧検出回路5により制御される。バッテリ電圧検出回路5は、充電端子2bの電圧(バッテリ電圧)を検出し、バッテリ電圧が所定の下限値よりも低下していたらサイリスタSCR1をオンさせるようになっている。
【0005】
また、電源入力端子2aにランプ点灯用サイリスタSCR2のカソードが接続され、サイリスタSCR2のアノードがランプ接続端子2cに接続されている。そのランプ接続端子2cには、一端を接地された例えば前照灯であるランプ6が接続されている。サイリスタSCR2は、そのゲートに接続されたランプ電圧検出回路7により制御される。ランプ電圧検出回路7は、ランプ接続端子2cの電圧(負電圧)を検出し、ランプ6が所定の電圧以上になったらサイリスタSCR2をオフさせて、ランプ6の点灯を制御するようになっている。
【0006】
また、サイリスタSCR1と充電端子2bとのノードには、接地側に向けて電流を通す向きにされたダイオードD1を介してコンデンサC1が接続されている。そのダイオードD1及びコンデンサC1のノードから外部のエンジン制御負荷8に電圧供給するための出力端子2dが取り出されている。エンジン制御負荷8は、近年のエンジン制御系の電子化に対応した各種電気部品により構成されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−149562号公報(第3頁右欄、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小型自動二輪車にあっては、小容量型のバッテリが用いられており、メンテナンス不足などからバッテリの電圧低下やバッテリラインの切断等のいよゆるバッテリ外れ状態になる場合がある。そのような場合でもエンジン始動が可能なように、エンジンを外部から回転可能にするキックペダルを設けている。
【0009】
一方、近年の小型自動二輪車においても燃費向上の観点から上記したように電子制御化されたエンジン制御負荷8などが用いられるようになってきており、益々バッテリの負荷が増大する傾向にある。そのような状況下で、バッテリ外れの状態に陥るとエンジン始動がさらに困難になってしまうという問題がある。そして、バッテリの電圧不足状態の場合にはスタータによる始動が思うように行えず、キック始動することになり、その場合には交流発電機の回転速度も低いため、低い電圧しか発生しないこともあり、エンジン制御負荷8への十分な電圧を供給することができない。この対策として、上記したコンデンサC1が疑似安定化電源として用いられる。
【0010】
上記バッテリの電圧不足状態の場合の端子2bの電位は図5の実線に示されるようになる。コンデンサC1は、その正電圧波形により充電されるが、波形消失区間(正の半波波形の間)ではエンジン制御負荷8を駆動するために放電するため、その電位は図の想像線に示されるようになる。したがって、エンジン制御負荷8の安定した駆動を確保するためにはコンデンサC1を大容量化する必要があるため、装置の大型化やコスト高になるという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決して、バッテリの電圧不足などにおいても始動時にエンジン制御に必要な電源を供給し得ることを実現するために、本発明に於いては、エンジンにより駆動される交流発電機が、直流負荷とバッテリと交流負荷とを接続された第1のコイルと、整流回路を介してエンジン制御負荷を接続された第2のコイルとを有し、前記整流回路と前記バッテリとの間に前記第2のコイルにより前記バッテリを充電可能にするためのスイッチング手段を設けたものとした。
【0012】
これによれば、第1のコイルによりバッテリを充電すると共に第2のコイルからもバッテリを充電することができるようにしたことにより、交流発電機の全てのコイルをバッテリの充電に使用することができる。また、負荷に応じて2つのコイルを設けた発電機においてコイルを無駄なく使用することができるため、各コイル別にその容量を設定することによりコイルを小型化できると共に、交流発電機ばかりでなく電源回路も小型化できる。
【0013】
特に、前記バッテリの電圧不足を検出するためのバッテリ電圧検出手段を設け、前記バッテリ電圧検出手段により前記バッテリの電圧不足を検出した場合には前記スイッチング手段をオンにすると良い。これによれば、バッテリの電圧不足を検出することで、第2のコイルからの給電を効率良くバッテリに供給することができ、バッテリの電圧不足を速やかに解消し得る。
【0014】
また、前記バッテリと前記エンジン制御負荷との間に前記バッテリから前記エンジン制御負荷に給電可能にするためのエンジン制御負荷給電回路を設けると良い。これによれば、バッテリ電圧が正常の場合には、始動時に即座にバッテリの充電電圧によりエンジン制御負荷へ給電することができるため、応答性の良い始動を行うことができる。
【0015】
また、前記整流回路に過電圧防止回路が接続されていると良く、これによれば、始動後の通常運転時に第2のコイルから余剰出力が供給された場合でも過電圧を防止し得る。
【0016】
また、前記第1のコイルと前記交流負荷との間に前記交流発電機の負電圧のみを前記交流負荷に供給する負電圧供給用スイッチング手段を設けると良い。これによれば、交流発電機の正電圧の全てをバッテリおよび直流負荷へ供給することができるため効率良い充電ができると共に、交流負荷の電圧変動をより一層抑制することができ、エンジン負荷へ速やかに給電することができ、始動性をより一層向上することができる。なお、第2のコイルを始動時エンジン制御専用電源として設計することによりその出力を小さくし得るため、過電圧防止回路の素子も小容量化することができ、回路を低廉化し得る。
【0017】
さらに、前記負電圧供給用スイッチング手段が前記交流負荷に直列接続されたオープン制御素子であり、前記交流発電機の各突極に前記第1のコイルと前記第2のコイルとが積層状に巻かれていると良い。交流発電機の例えば過剰電圧を接地側に逃がしてしまうショートタイプのレギュレータに対して、オープン制御素子を用いて交流負荷を制御するなど発電機のコイルに電圧を留めるようにするオープンタイプのレギュレータでは銅損を減らしてエンジンに対するフリクションを軽減できる利点があるが、その反面鉄損が増えてしまう。それに対して、上記により、無通電の極が無くなるため鉄損の増加を抑えることができる。これにより、銅損を減らすと共に鉄損の影響を少なくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面に示された具体例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明が適用された小型自動二輪車の電源回路を示す図である。なお、従来例で示した図4と同様の部分には同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。本バッテリ電圧制御回路2にあっても、電源入力端子2a・充電端子2b・ランプ接続端子2cが設けられており、従来例と同様に、電源入力端子2aには交流発電機1の電圧端子1aが接続され、充電端子2bにはストップランプなどのDC負荷3とバッテリ4とが接続されていると共に、ランプ接続端子2cには交流負荷としての例えば前照灯であるランプ6が接続されている。なお、サイリスタSCR1及びバッテリ電圧検出回路5により正電圧駆動回路が構成されており、負電圧供給用スイッチング手段であってオープン制御素子として用いられるサイリスタSCR2及びランプ電圧検出回路7により負電圧駆動回路が構成されている。
【0020】
交流発電機1には、上記電圧端子1aと接地との間に設けられた第1のコイルL1と、第1のコイルL1とは別個の第2のコイルL2とが設けられている。第2のコイルL2の両端は、例えば交流発電機1に一体化されている整流回路としての整流器11の入力端子に接続されている。整流器11の出力端子はバッテリ電圧制御回路2の整流入力端子2eに接続されている。
【0021】
バッテリ電圧制御回路2には第2出力端子2fが設けられており、その第2出力端子2fには、エンジン制御負荷としてのFI負荷12及び制御回路(ECU)9の各電源入力端子が接続されている。なお、FI負荷12としては、点火プラグやイグニッションコイル、電子点火制御回路などがあり、制御回路(ECU)9により制御されるようになっている。なお、制御回路9には、始動検出手段としてエンジン回転速度を検出するために交流発電機1に設けられたピックアップコイル10からの回転速度検出信号が入力している。
【0022】
また、本発明に基づくバッテリ電圧制御回路2にあっては、サイリスタSCR1及び充電端子2bのノードと整流入力端子2eとの間にはスイッチング手段としてのFETであって良いトランジスタFET1が設けられている。このトランジスタFET1のドレインは、整流入力端子2eと接続されていると共に接地側に向けて電流を通す向きのダイオードD1及び電源用コンデンサC1を介して接地されている。トランジスタFET1のソースは充電端子2bに接続されている。なお、ダイオードD1及びコンデンサC1のノードが第2出力端子2fと接続されている。また、トランジスタFET1のオン/オフは制御回路9により制御される。このトランジスタFET1の寄生ダイオードD2が、バッテリ4の充電電圧によりエンジン制御負荷(9・12)に給電可能にするためのエンジン制御負荷給電回路として用いられる。
【0023】
また、整流入力端子2eにはサイリスタSCR3のアノードが接続されており、そのカソードが接地されていると共に、そのゲートが制御回路9により制御されるようになっている。なお、制御回路9は、充電端子2bと接続されたラインによりバッテリ電圧を検出することができ、バッテリ電圧検出手段として用いられている。
【0024】
次に、本発明に基づくバッテリ電圧制御回路2による制御要領について以下に示す。対象となる小型自動二輪車は、エンジンのクランクシャフトに係合可能なキックペダルをキックして始動が可能なものである。なお、図示例の説明ではスタータモータにより始動し得るものとするが、常にキック始動するものであっても良い。
【0025】
バッテリ4の充電量が充分な場合には、図示されないスタータスイッチをオンすることにより、スタータモータによりエンジンを始動することができる。この場合には、エンジン制御負荷8の駆動に必要な電圧はバッテリ4から供給可能である。
【0026】
それに対して、バッテリ4の充電量が低下したり、バッテリ外れが生じたりした場合のバッテリの電圧不足状態にはスタータモータでは始動できないため、上記したようにキックペダルをキックして始動するようにする。
【0027】
本図示例にあっては、制御回路9にピックアップコイル10からの回転速度信号が入力するようになっている。エンジン始動時であることを検出するためのしきい値N1(例えば1000rpm)を設定しておき、ピックアップコイル10による回転速度検出値がN1以下の場合にはエンジン始動時であると判定する。さらに、制御回路9では充電端子2bの電圧を検出しており、これによりバッテリ4の電圧を検出し、例えばエンジン制御負荷8を駆動するのに充分なバッテリ電圧下限値を設定しておき、バッテリ4の電圧検出値がバッテリ電圧下限値以下の場合には電圧不足であると判定する。
【0028】
制御回路9による制御について、図2のタイムチャートを参照して以下に示す。まず、バッテリ4の充電状態(電圧)を制御回路9で検出する。図ではバッテリ4の電圧不足(低電圧やバッテリ外れ)を検出した場合を示す。制御回路9により、ピックアップコイル10からの信号に応じて回転速度Nを検出した時点(N検出)で上記しきい値N1以下であると判別した場合には、図2の(N≦N1)に対応する側に示されるようにトランジスタFET1を一旦オフにする。
【0029】
これにより、第2のコイルL2から出力されて整流入力端子2eにより全波整流された電源出力(図2の端子2eの波形)がバッテリ4の充電や本図示例におけるDC負荷3の駆動に用いられることがないため、エンジン制御負荷(FI負荷12および制御回路9)にのみ使用することができる。したがって、始動時のエンジン制御系に必要な電源容量を第2のコイルL2による出力で対応可能であり、バッテリ4などの負荷を考慮する必要がないため、エンジン制御負荷(FI負荷12および制御回路9)に対する電源用コンデンサC1も小容量のものであって良く、それにより回路を低コスト化し得る。また、第2のコイルL2を、エンジン制御負荷(FI負荷12および制御回路9)の電源用として専用化し得るため、始動時エンジン制御用として最適となるように設計することができる。これにより、電源回路の効率化を向上し得る。
【0030】
本電源回路によれば、第1のコイルL1を用いて、図2の充電端子2bに示される正電圧出力をバッテリ4などに供給すると共に、図2のランプ接続端子2cに示される負電圧出力をランプ6に供給することから、始動時であってもそれらの駆動が可能である。
【0031】
また、アイドリング回転速度以上であることを検出するためのしきい値N2(例えば1500rpm)を設定しておき、ピックアップコイル10による回転速度検出値がN2以上の場合にはアイドリング以降(N≧N2)の通常運転状態であると制御回路9により判定することができる。なお、制御回路9によりバッテリ4の充電状態(電圧)を検出してバッテリ4が正常であると判定した場合にはトランジスタFET1をオンにする。これにより、整流器11の出力が充電端子2bにも供給されるようになり、通常運転状態時に必要な大電源容量に対応し得る。また、この状態では充電端子2bには全波整流の波形が供給されるため、従来例で示したような半波整流の波形によるものに対してより一層好適なDC電源となると共に、能力が低下したバッテリ4に対する充電を増強することができる。
【0032】
なお、高回転速度時に第2のコイルL2の出力が増大して過電圧状態になった場合には、その過電圧を制御回路9により電圧検出値で判別して、サイリスタSCR3をオンにすることにより対応し得る。上記したように第2のコイルL2の出力をエンジン制御負荷(FI負荷12および制御回路9)の電源用としてコンパクト化することにより、このサイリスタSCR3も小容量化し得る。このようにして、電源回路の各部品を最適化することにより、全体のコンパクト化及び低廉化を促進し得る。
【0033】
また、図3に第1のコイルL1と第2のコイルL2との巻き方の一例を示す。図に示されるように、交流発電機1の各突極(図では1つのみ示す)14に、第1のコイルL1が巻かれ、その外周に積層状態に第2のコイルL2が巻かれている。このようにすることにより、各突極14には無通電の極が無くなるため交流発電機1における鉄損の増加を抑えることができる。したがって、本図示例のように発電電圧をコイルに留めることができるオープンタイプのレギュレータにより交流発電機1の銅損を減らしてエンジンに対するフリクションを軽減できると共に、上記巻線構造により鉄損の影響を少なくすることができる。そのため、エンジン作動時に常に交流負荷(ランプ6)やエンジン制御負荷(FI負荷12および制御回路9)に電流を流す本図示例のように構成された自動車の電源回路に上記構造を用いることによる効果は大である。
【0034】
【発明の効果】
このように本発明によれば、交流発電機の全てのコイルをバッテリの充電に使用することができるため、負荷に応じて2つのコイルを設けた発電機においてコイルを無駄なく使用することができ、各コイル別にその容量を設定することによりコイルを小型化できると共に、交流発電機ばかりでなく電源回路も小型化できる。例えば、キック始動可能な小型自動二輪車においてバッテリが外れている場合にはキッキングによる低回転速度での交流発電機の出力を使用することになるが、第2のコイルによる出力をエンジン制御負荷にのみ使用することができるため、良好な始動性を確保することができる。また、バッテリの電圧不足においては、両コイルでバッテリを充電することができるため、充電効率をより一層高め得ると共に交流負荷への電圧変動も抑制することができる。
【0035】
特に、バッテリの電圧不足を検出した場合にスイッチング手段をオンにすることにより、第2のコイルの出力をバッテリに供給することができ、バッテリの電圧不足を速やかに解消し得る。また、バッテリからエンジン制御負荷に給電可能にすることにより、バッテリ電圧が正常の場合には、始動時に即座にバッテリの充電電圧によりエンジン制御負荷へ給電することができるため、応答性の良い始動を行うことができる。
【0036】
また、整流回路に過電圧防止回路を接続することにより、始動後の通常運転時に第2のコイルから余剰出力が供給された場合でも過電圧を防止し得る。なお、第2のコイルを始動時エンジン制御専用電源として設計することによりその出力を小さくし得るため、過電圧防止回路の素子も小容量化することができ、回路を低廉化し得る。
【0037】
また、交流発電機の負電圧のみを交流負荷に供給することにより、交流発電機の正電圧の全てをバッテリおよび直流負荷へ供給することができるため効率良い充電ができると共に、交流負荷の電圧変動をより一層抑制することができ、エンジン負荷へ速やかに給電することができ、始動性をより一層向上することができる。なお、第2のコイルを始動時エンジン制御専用電源として設計することによりその出力を小さくし得るため、過電圧防止回路の素子も小容量化することができ、回路を低廉化し得る。
【0038】
さらに、負電圧供給用スイッチング手段が交流負荷に直列接続されたオープン制御素子であって、交流発電機の各突極に第1のコイルと第2のコイルとを積層状に巻くことにより、無通電の極が無くなるため鉄損の増加を抑えることができる。これにより、負電圧を交流負荷に供給するようにしたオープンタイプのレギュレータによる銅損の減少と共に鉄損の影響を少なくすることができるため、エンジン作動時に常に交流負荷やエンジン制御負荷に電流を流すものに効果的に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された小型自動二輪車の電源回路を示す図。
【図2】制御要領を示すタイムチャート。
【図3】交流発電機の突極に巻いたコイルを示す模式図。
【図4】従来の電源回路を示す図。
【図5】従来の電源回路におけるバッテリ電圧不足時のコンデンサの電位を示す図。
【符号の説明】
1 交流発電機
2 バッテリ電圧制御回路
3 DC負荷
4 バッテリ
5 バッテリ電圧検出回路
6 ランプ
7 ランプ電圧検出回路
9 制御回路
10 ピックアップコイル
11 整流器
12 第1のエンジン制御負荷
13 第2のエンジン制御負荷
C1 コンデンサ
FET1 トランジスタ
Claims (6)
- エンジンにより駆動される交流発電機が、直流負荷とバッテリと交流負荷とを接続された第1のコイルと、整流回路を介してエンジン制御負荷を接続された第2のコイルとを有し、
前記整流回路と前記バッテリとの間に前記第2のコイルにより前記バッテリを充電可能にするためのスイッチング手段を設けたことを特徴とする自動車の電源回路。 - 前記バッテリの電圧不足を検出するためのバッテリ電圧検出手段を設け、
前記バッテリ電圧検出手段により前記バッテリの電圧不足を検出した場合には前記スイッチング手段をオンにすることを特徴とする請求項1に記載の自動車の電源回路。 - 前記バッテリと前記エンジン制御負荷との間に前記バッテリから前記エンジン制御負荷に給電可能にするためのエンジン制御負荷給電回路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車の電源回路。
- 前記整流回路に過電圧防止回路が接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車の電源回路。
- 前記第1のコイルと前記交流負荷との間に前記交流発電機の負電圧のみを前記交流負荷に供給する負電圧供給用スイッチング手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車の電源回路。
- 前記負電圧供給用スイッチング手段が前記交流負荷に直列接続されたオープン制御素子であり、
前記交流発電機の各突極に前記第1のコイルと前記第2のコイルとが積層状に巻かれていることを特徴とする請求項5に記載の自動車の電源回路。
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