JP2004350341A - 電気接続箱のハーネス固定構造及びコネクタカバーとそれを備えた電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】二本のハーネスをカバーに簡単確実に収容固定させる。
【解決手段】電気接続箱のカバー1に二本のハーネス5,6を固定させるための固定部3,4を設け、一方の固定部3をカバーのハーネス導出方向外側に位置させ、他方の固定部4をカバーの壁部2に位置させた。カバー1に可撓性の連結部10を延長形成し、連結部に続いてハーネス5に対する保持主体部14を設けた。保持主体部14にハーネス5を長手方向スライド可能に保持した。保持主体部14の内側にハーネス保持用の突部を設けた。突部をハーネス外周のコルゲートチューブの周溝に係合させ、コルゲートチューブ長手方向に移動可能とした。保持主体部14をハーネス支持部11とハーネス収容部12とで開閉可能に構成した。保持主体部14で一方の固定部3を構成した。他方の固定部4を、他方のハーネス6に固定された係止クリップ7に対する係合孔とした。
【選択図】 図1
【解決手段】電気接続箱のカバー1に二本のハーネス5,6を固定させるための固定部3,4を設け、一方の固定部3をカバーのハーネス導出方向外側に位置させ、他方の固定部4をカバーの壁部2に位置させた。カバー1に可撓性の連結部10を延長形成し、連結部に続いてハーネス5に対する保持主体部14を設けた。保持主体部14にハーネス5を長手方向スライド可能に保持した。保持主体部14の内側にハーネス保持用の突部を設けた。突部をハーネス外周のコルゲートチューブの周溝に係合させ、コルゲートチューブ長手方向に移動可能とした。保持主体部14をハーネス支持部11とハーネス収容部12とで開閉可能に構成した。保持主体部14で一方の固定部3を構成した。他方の固定部4を、他方のハーネス6に固定された係止クリップ7に対する係合孔とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気接続箱から外部に導出させるワイヤハーネスを電気接続箱のカバーに固定させる電気接続箱のハーネス固定構造及びコネクタカバーとそれを備えた電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7〜図8は従来の電気接続箱のハーネス固定構造の一形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この構造は、電気接続箱のコネクタ接続部を覆うコネクタカバー52を備え、コネクタカバー52にワイヤハーネス幹線部53を固定する樋状の固定部55を設け、固定部55に係止クリップ56を設け、コネクタ57から導出されたワイヤハーネス枝線部54をコネクタ57と共にコネクタカバー52で覆い、固定部55にハーネス幹線部53をテープやバンドで固定し、係止クリップ56を車両ボディ等の組付側58(図8)に係止させるものである。
【0004】
図8の如く係止クリップ56は、基板59から突設された支柱60と、支柱60の先端に設けられた一対の可撓性の係止爪61とで構成され、各係止爪61は内向きに撓み可能である。各係止爪61が組付側の孔部62に挿入され、各係止爪61の先端部が孔部62の周縁に当接することで、ハーネス幹線部53がコネクタカバー52と共に組付側58に固定される。
【0005】
コネクタ57は接続箱本体51のコネクタ(図示せず)に嵌合接続されており、例えばコネクタ57内には複数の雌端子が収容され、各雌端子が各電線に圧着接続され、各電線がハーネス枝線部54を構成している。
【0006】
接続箱本体51のコネクタ(図示せず)には雄端子が収容されており、両コネクタの嵌合により、雄・雌両端子が接続され、ハーネス枝線部54と接続箱本体側の例えばヒューズやリレー等の電気部品や回路基板や電子ユニット等が接続される。ハーネス枝線部54はハーネス幹線部53と一体的にテープ巻きで固定されている。コネクタカバー52は突起63と孔部64といった係止手段で接続箱本体51に固定される。接続箱本体51とコネクタカバー52とで電気接続箱が構成される。
【0007】
【特許文献1】
実開昭63−109245号公報(第1〜2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、コネクタカバー52にハーネス幹線部53は固定されるもののハーネス枝線部54を固定する手段がなく、すなわちハーネス幹線部53とハーネス枝線部54という二本のハーネスあるいは二本のハーネス枝線部54という二本のハーネスを固定する手段がなく、ハーネス枝線部54が安定せず、車両走行中等の異音や摩耗等を起こしかねないという問題があった。また、コネクタカバー52を接続箱本体51に被せ付ける際に、ハーネス枝線部54を噛み込みやすいという問題があった。また、ハーネス枝線部54が太い場合(電線本数が多い場合)に、コネクタカバー52内でハーネス枝線部54が膨らんで、コネクタカバー52と接続箱本体51との係止が不意に解除され易いという問題があった。また、ハーネス幹線部53とコネクタカバー52との固定にテープ巻きやバンド締めといった面倒な作業を必要とし、多くの組付工数がかかるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記した点に鑑み、二本のハーネスをカバーに確実に且つ作業性良く固定することができ、しかも、カバー内にハーネスを効率的に収容できて、カバー閉止時の電線の噛み込みを防ぎ、カバーの不意な開きを防止できる電気接続箱のハーネス固定構造及びコネクタカバーとそれを備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、電気接続箱のカバーに二本のハーネスを固定させるための固定部がそれぞれ設けられ、一方の固定部が該カバーのハーネス導出方向外側に位置し、他方の固定部が該カバーの壁部に位置したことを特徴とする。
上記構成により、カバーのハーネス導出方向外側において一方の固定部に一方のハーネスが固定され、カバーの例えば内側から他方の固定部に他方のハーネスが固定される。ハーネスの固定順はどちらが先でもよいが、カバーの外側で一方のハーネスを先に固定する方が作業性が良い。カバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付・固定作業性が向上する。各ハーネスはカバー内で収容保護される。
【0011】
請求項2に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、電気接続箱のカバーに可撓性の連結部が延長形成され、該連結部に続いてハーネスに対する保持主体部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、保持主体部にハーネスが固定され、保持主体部は連結部を介してカバーに続き、ハーネスはカバー内に導入される(カバーからハーネスが導出される)。保持主体部はハーネスに対して可撓性の連結部の長さの範囲内で固定位置を任意に設定可能である。また、連結部が屈曲ないし伸縮自在であるから、保持主体部へのハーネスの固定作業が容易で、且つカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをカバーに固定することができる。
【0012】
請求項3に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部に前記ハーネスが長手方向スライド可能に保持されたことを特徴とする。
上記構成により、ハーネスが保持主体部に対してスライド可能であると共に、保持主体部がハーネスに対して前記連結部の長さの範囲でスライド可能に係合している。ここでスライド可能とは、ある程度の力(ハーネス長手方向の引張力や押圧力)をかけた時にスライドするという意味である。保持主体部に対してハーネスの保持位置を調整することで、カバー内へのハーネスの収容長さやカバーからのハーネスの導出長さ等を調整でき、また、ハーネスに対して保持主体部の位置を調整することで、例えばハーネスに続くコネクタ側の小径な電線導出部分(段差部分)に保持主体部が係合しないようにすることができる。
【0013】
請求項4に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2又は3記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部の内側にハーネス保持用の突部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、突部がハーネスの外周に押接又は係合し、ハーネスを保持主体部内に確実に保持させる。突部は周上に複数設けることが好ましい。
【0014】
請求項5に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項4記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記突部が前記ハーネス外周のコルゲートチューブの周溝に係合し、コルゲートチューブ長手方向に移動可能であることを特徴とする。
上記構成により、ハーネス(コルゲートチューブ)を長手方向に引っ張ったり、保持主体部を連結部の長さの範囲で押圧又は引っ張ることで、突部がコルゲートチューブの周溝に係合しつつ周溝間の凸条を乗り越してチューブ長手方向に節度をもって移動し、所望の位置で突部を周溝に係止させることができる。
【0015】
請求項6に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2〜5の何れか1項に記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部がハーネス支持部とハーネス収容部とで開閉可能に構成されたことを特徴とする。
上記構成により、例えばハーネスをハーネス収容部内に挿入し、ハーネス収容部を回動させてハーネス支持部に合体(接合)させる、あるいはハーネスをハーネス支持部で支持させ、ハーネス収容部を回動させてハーネス支持部に合体させることで、ハーネスの保持を作業性良く容易に行うことができる。前記突部はハーネス収容部内に設けることが好ましい。ハーネス支持部を連結部でカバーに連結させることが好ましい。
【0016】
請求項7に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2〜6の何れか1項に記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部が請求項1記載の一方の固定部を構成することを特徴とする。
上記構成により、一方のハーネスが他方のハーネスとは別にカバーの外側の保持主体部で作業性良く容易に且つ確実に固定される。両ハーネスは例えば並列に省スペースでカバー内に収容される。
【0017】
請求項8に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項1又は7記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記他方の固定部が、他方のハーネスに固定された係止クリップに対する係合孔であることを特徴とする。
上記構成により、他方のハーネスが一方のハーネスとは別に例えばカバーの内側からカバーの壁部に固定される。係止クリップは可撓性の係止爪を有するもので、係止爪が係合孔に挿入係止される。両ハーネスはカバー内に例えば並列に収容される。
【0018】
請求項9に係るコネクタカバーは、二本のハーネスを固定させるための固定部をそれぞれ有し、一方の固定部がハーネス導出方向外側に位置し、他方の固定部がカバー壁部に位置し、該カバー壁部に可撓性の連結部が延長形成され、該連結部に続いてハーネスに対する保持主体部が設けられて該一方の固定部が構成されたことを特徴とする。
上記構成により、コネクタカバーのハーネス導出方向外側において一方の固定部に一方のハーネスが固定され、コネクタカバーの例えば内側から他方の固定部に他方のハーネスが固定される。ハーネスの固定順はどちらが先でもよいが、コネクタカバーの外側で一方のハーネスを先に固定する方が作業性が良い。コネクタカバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付・固定作業性が向上する。各ハーネスはコネクタカバー内で収容保護される。また、保持主体部にハーネスが固定され、保持主体部は連結部を介してコネクタカバーに続き、ハーネスはコネクタカバー内に導入される(コネクタカバーからハーネスが導出される)。保持主体部はハーネスに対して可撓性の連結部の長さの範囲内で固定位置を任意に設定可能である。また、連結部が屈曲ないし伸縮自在であるから、保持主体部へのハーネスの固定作業が容易で、且つコネクタカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをコネクタカバーに固定することができる。
【0019】
請求項10に係る電気接続箱は、請求項9記載のコネクタカバーを備えたことを特徴とする。
上記構成により、例えば二本のハーネスをコネクタカバーに固定した後、コネクタカバーが接続箱本体に装着される。あるいは一本のハーネスをコネクタカバーの他方の固定部に固定した後、コネクタカバーを接続箱本体に装着固定し、次いでカバーから導出された二本目のハーネスを一方の固定部に固定することも可能である。このように、コネクタカバーへのハーネスの固定作業は電気接続箱の組立形態に応じて適宜設定可能である。一方及び/又は他方のハーネスはコネクタカバーの内側で接続箱本体側の複数のコネクタにコネクタ接続されている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る電気接続箱のハーネス固定構造の一実施形態を示すものである。
【0021】
各図においては合成樹脂製のコネクタカバー(カバー)1のみを図示しており、リレーやヒューズ等の電気部品や回路基板や電子ユニット等を搭載する接続箱本体は図示を省略している。
【0022】
このコネクタカバー1は断面略半円状ないし略円弧状を呈して、中間部が略樋状に形成され、長手方向両端部がテーパ状に傾斜して漸次高さを低められており、一端部側の傾斜壁(壁部又はカバー壁部)2に続いてハーネス保持部材(一方の固定部)3が一体に設けられ、一端部側の傾斜壁2にはクリップ係合孔(他方の固定部)4が設けられ、ハーネス保持部材3に太目の一方のハーネス5が保持され、クリップ係合孔4に、細目の他方のハーネス6を固定した係止クリップ7が係合される。
【0023】
コネクタカバー1の内面と外面には補強用のリブ8が周方向に複数並列に設けられ、リブ8でコネクタカバー1の剛性がアップし、変形による接続箱本体(図示せず)からの外れ等が防止されている。
【0024】
コネクタカバー1は接続箱本体に係止手段9で係止され、接続箱本体側の複数のコネクタ(図示せず)がコネクタカバー1で覆われ、各コネクタからの複数の導出電線が二本のハーネス5,6としてコネクタカバー1の内側に収容されつつ、コネクタカバー1の一端部側から外部に導出され、導出側において前述の如く一方のハーネス5がハーネス保持部材3で固定され、他方のハーネス6がクリップ係合孔4で固定される。例えば両ハーネス5,6でワイヤハーネスが構成される。
【0025】
ハーネス保持部材3は、カバー1の傾斜壁2に一体に続く可撓性の薄肉の連結片(連結部)10と、連結片10の先端に直交して続く略板状のハーネス支持部11と、支持部11に薄肉のヒンジ13を介して一体に且つ開閉自在に続く略U字状に湾曲したハーネス収容部12とで構成されている。支持部11と収容部12とで保持主体部14(図4)が構成される。
【0026】
可撓性の連結片10はコネクタカバー1の幅の略1/4程度の幅で形成され、その長さはコネクタカバー1の傾斜壁2の長さと同程度であり、その厚さはコネクタカバー1の厚さの半分ないしそれ以下であり、傾斜壁2側の付け根10a及び長手方向中間部から屈曲自在である。
【0027】
ハーネス保持部材3(保持主体部14)の詳細を図4〜図6に示す。
ハーネス支持部11は、基板部15の中央に膨出された略矩形状で且つ円弧状に湾曲したハーネス支持壁16を有し、ハーネス支持壁16に隣接して基板部15から立設されたハーネス支持片17を有し、ハーネス支持片17の外側に隣接対向して可撓性の係止枠片18を有し、薄肉ヒンジ19側の基端部に、ハーネス収容部12に対する位置決め突条20を有している。
【0028】
ハーネス支持片17はハーネス支持壁16よりも高く突出し、一方のハーネス5の外周面にハーネス支持壁16と共に接してハーネス5を安定に支持する。ハーネス支持片17と係止枠片18との間(隙間)21にハーネス収容部12の壁部22の回動先端側の部分22aが進入する。位置決め突条20はハーネス収容部12の壁部22の基端側の部分22bの内面に接して、ハーネス支持部11をハーネス収容部12に安定に位置決めさせる。図4においては説明の便宜上、一方のハーネス5を二箇所に図示しているが、実際は一本である。
【0029】
ハーネス収容部12の略U字状の壁部22は、半円形の湾曲部22cと、湾曲部22cの両側に続く真直な部分22a,22bとで構成されている。真直な部分22aに係止枠片18に対する係合突起29が設けられ、係合突起29の前後両側に位置決め兼保護用のリブ30が突設されている。
【0030】
また、湾曲部22cの内面に、ハーネス外周のコルゲートチューブ23(図6)の周溝24に係合する突部26が一体に設けられている。突部26は本例で半円周上の三箇所に等配に設けられ、コルゲートチューブ23を少なくとも長手方向に不動に固定する。
【0031】
図6の如く、突部26の外径は周溝24の内幅よりも小さく設定されている。また、コルゲートチューブ23の外周の一端がハーネス支持部11に接した際に、コルゲートチューブ23の外周の他端はハーネス収容部12の壁部22cとの間に隙間27を存して位置し、その状態で突部26の先端が周溝24の底面との間に隙間28を存して位置する。この構造により、コルゲートチューブ23を周方向回動自在に保持する(コルゲートチューブ23の捩れを吸収させる)ことも可能である。
【0032】
また、突部26の先端は略半球状ないし略円弧状に形成され、コルゲートチューブ23の周溝24に浅く係合していることと相俟って、周溝24に隣接する突条25に比較的小さな引っ掛かり力(係止力)で係合している。この構造により、ハーネス5を長手方向にやや強く引っ張ることで、あるいはハーネス保持部材3を連結片10の長さ(撓みストローク)の範囲でハーネス長手方向に押すないし引くことで、ハーネス保持部材3がコルゲートチューブ23に沿ってスライド式に移動して、ハーネス5に対するハーネス保持部材3の位置をハーネス長手方向に自在に調整可能である。この際、突部26はラチェット式に節度をもって各周溝24に係合しつつ各周溝24間をハーネス長手方向に移動する。
【0033】
例えば突部26がない場合は、コルゲートチューブ23がハーネス保持部材3に沿って長手方向に移動し、コルゲートチューブ先端と先端開口から導出された電線(コネクタ側の電線)とのなす段差に保持主体部14が落ち込んで戻らなくなるという問題を生じることもある。突部26はこの問題を解消するストッパとしての機能を有する。突部26は、ハーネス保持部材3すなわちコネクタカバー1がコルゲートチューブ23から容易に外れないようにするために有効なものである。
【0034】
図1の如く第一のハーネス5はコネクタカバー1の傾斜壁2に沿って外部へ導出され、ハーネス保持部材3の連結片10の下側(接続箱本体側)に位置する。略U字状のハーネス収容部12はヒンジ13を支点に矢印Cの如く下向きに回動され、内部にハーネス5を収容しつつハーネス支持台11に合体する。これにより、図4の如くハーネス5が保持主体部14内に保持される。
【0035】
ハーネス5はコネクタカバー1に収容したり、接続箱本体にコネクタ接続したりする前にハーネス保持部材3で保持させ、次いでコネクタカバー1内に収容させたり、コネクタ接続させることができる。この方がハーネス5の組付作業性が良好である。
【0036】
ハーネス保持部材3にハーネス5を保持させた状態で、ハーネス5をやや強く引くことで、コネクタカバー1内へのハーネス5の収容長さや接続箱本体に対するコネクタカバー1の位置を調整することができる。これにより、ハーネス5をハーネス保持部材3に密着させて完全に固定する場合に較べて、ハーネス5の収容作業性やコネクタカバー1の組付作業性等が向上する。
【0037】
図3の如くコネクタカバー1内に第一のハーネス5と並列に第二のハーネス6が収容され、第二のハーネス6は係止クリップ7で傾斜壁2にカバー内側から固定される。係止クリップ7は従来の技術の図8で示したのと基本的に同じものであり、基板31と支柱32と一対の可撓性の係止爪33とで構成され、基板31にハーネス6がテープ巻きやバンド等34で予め固定されている。
【0038】
傾斜壁2にはクリップ係合孔4が傾斜方向に長く(長孔状に)形成され、係止クリップ7の係合位置を係合孔4の長さの範囲内で調整可能である。一対の係止爪33は係合孔4の横断方向に位置し、各係止爪33の先端部(正確には先端側の段部)が係合孔4の外縁に係合する(図1では説明の便宜上、係止爪33の向きを90゜反転して図示している)。
【0039】
第一と第二のハーネス5,6は各コネクタ(図示せず)から導出されたものでもよく、あるいは第一のハーネス5が各コネクタから導出され、第二のハーネス6がコネクタ以外に接続箱本体側から導出されたものであってもよく、あるいは外部から単に電気接続箱を通って配索されたもの等であってもよい。
【0040】
何れにしろ両ハーネス5,6は図3の如く略樋状のコネクタカバー1内に並列に無駄な隙間なく省スペースで効率良く収容され、且つハーネス保持部材3とクリップ係合孔4とでカバー1に作業性良く且つ確実に固定される。
【0041】
なお、上記実施形態においてはコネクタカバー1に各固定部3,4を設けた例を示したが、各固定部3,4はコネクタカバー1に限らず、電気接続箱のロアカバーやアッパカバー等、ハーネスを導出させる側のカバーであれば何に設けてもよい。ハーネス5,6の導出方向もカバー1の短辺部に限らず長辺部すなわち図2のコネクタカバー1の長手直交方向(幅方向)の壁部36からであってもよい。
【0042】
また、第一と第二の各ハーネス5,6を別々の部位から導出させる(すなわちハーネス保持部材3とクリップ係合孔4とを図2のように近くではなく遠く離間させて配設する)ことも可能である。また、カバー1にハーネス保持部材3のみ又はクリップ係合孔4のみを設けることも可能である。
【0043】
また、ハーネス保持部材3の可撓性の連結片110を第一ハーネス5にテープ巻きやバンド等で固定させることで、コネクタカバー1の一端部を接続箱本体に対して固定させることも可能である。図2の実施形態においてはコネクタカバー1の他端部にのみ接続箱本体に対する係止手段9が設けられているから、この構成はコネクタカバー1の構造の簡素化・低コスト化の面で有効である。
【0044】
また、ハーネス保持部材3内に保持用の突部26を設けない構造においては、第一のハーネス5はコルゲートチューブ23以外の保護チューブあるいはテープ巻きを備えたものであってもよい。この場合、ハーネス5の外周面にハーネス収容部12や支持部11の内面を強く密着させてハーネス5を位置ずれなく固定させる。突部26をハーネス5の保護チューブの外周面に押接ないし食い込ませてハーネス5を固定してもよい。
【0045】
また、第二のハーネス6に装着した係止クリップ7をカバー1の内側ではなく外側からカバー1の孔部4に係合させるようにしてもよい。例えば、係止クリップ7の基板31をカバー1の外側でハーネス6に固定させ、基板31の延長部(図示せず)に支柱32と可撓性の係止爪33を突設し、延長部をカバー1の傾斜壁2の外面に沿って配置することで、ハーネス6をカバー1の内側に配索し、且つカバー1の外側から係止クリップ7を係合させることができる。但し係止クリップ7の構造が複雑化することは否めない。
【0046】
また、連結片10に代えて可撓性の断面円形ないし矩形状の紐状あるいは蛇腹状の連結部を設けることも可能である。また、ハーネス支持部11ではなくハーネス収容部12を連結片10でカバー1に連結させ、ハーネス収容部12にハーネス5を径方向に挿入した後、ハーネス支持部11を閉止してハーネス収容部12に合体係止させることも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、二本のハーネスをそれぞれカバーに固定し、且つカバー内に収容することで、カバーを電気接続箱に組み付ける際のハーネスの噛み込みが防止され、組付後はハーネスがカバーを押し上げることがなく、カバーの不意な外れが防止され、しかも車両走行時の異音やハーネスの摩耗等が防止され、且つ各ハーネスがカバー内で外部との干渉等なく安全に保護されて、電気接続箱による配電の信頼性が向上する。また、カバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付作業性が向上する。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、可撓性の連結部で保持主体部へのハーネスの固定作業を容易に行うことができ、しかもカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをカバーに固定することで、カバー閉止時のハーネスの噛み込みを確実に防止することができ、カバーの装着作業性とハーネスの通電の信頼性が高まる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、保持主体部の位置をハーネス長手方向に調整できるから、カバー内へのハーネス収容長さや保持主体部によるハーネス固定位置を自在に設定でき、ハーネス収容過大による電気接続箱からのカバーの不意な外れや、保持主体部によるハーネスのコネクタ側の保持不適部分の保持等を防ぐことができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、突部でハーネスを保持主体部内に確実に保持させることができ、ハーネスの固定性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、保持主体部に対してハーネスを節度をもってスライド移動させることができ(ハーネスに対して保持主体部を節度をもってスライド移動させることができ)、保持位置調整をスムーズ且つ正確に行うことができる。
【0051】
請求項6記載の発明によれば、ハーネスを保持主体部内に容易に収容保持させることができ、ハーネスの固定及び配索作業性が向上する。
請求項7記載の発明によれば、一方のハーネスをカバーの外側で他方のハーネスの邪魔になることなく作業性良く且つ確実に固定することができる。
【0052】
請求項8記載の発明によれば、他方のハーネスをカバーの内側から一方のハーネスに邪魔されることなくワンタッチで作業性良く且つ確実に固定することができる。また、係合孔により、他方の固定部の形成が容易化し、カバーの構造が簡素化・低コスト化される。
【0053】
請求項9,10記載の発明によれば、二本のハーネスをそれぞれコネクタカバーに固定し、且つコネクタカバー内に収容することで、コネクタカバーを電気接続箱に組み付ける際のハーネスの噛み込みが防止され、組付後はハーネスがコネクタカバーを押し上げることがなく、コネクタカバーの不意な外れが防止され、しかも車両走行時の異音やハーネスの摩耗等が防止され、且つ各ハーネスがコネクタカバー内で外部との干渉等なく安全に保護されて、電気接続箱による配電の信頼性が向上する。また、コネクタカバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付作業性が向上する。また、可撓性の連結部で保持主体部へのハーネスの固定作業を容易に行うことができ、しかもコネクタカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをコネクタカバーに固定することで、カバー閉止時のハーネスの噛み込みを確実に防止することができ、コネクタカバーの装着作業性とハーネスの通電の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱のハーネス固定構造の一実施形態を示すカバーの側面図である。
【図2】同じく電気接続箱のハーネス固定構造を示すカバーの平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】ハーネス保持部材(保持主体部)の一実施形態を示す正面図である。
【図5】同じくハーネス保持部材を示す平面図である。
【図6】保持主体部の合体状態を示す図4のB−B相当断面図である。
【図7】従来の電気接続箱のハーネス固定構造の一形態を示す正面図である。
【図8】同じく従来のハーネス固定構造の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コネクタカバー(カバー)
2 傾斜壁(壁部)
3 ハーネス保持部材(一方の固定部)
4 クリップ係合孔(他方の固定部)
5,6 ハーネス
7 係止クリップ
10 連結片(連結部)
11 ハーネス支持部
12 ハーネス収容部
14 保持主体部
23 コルゲートチューブ
24 周溝
26 突部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気接続箱から外部に導出させるワイヤハーネスを電気接続箱のカバーに固定させる電気接続箱のハーネス固定構造及びコネクタカバーとそれを備えた電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7〜図8は従来の電気接続箱のハーネス固定構造の一形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この構造は、電気接続箱のコネクタ接続部を覆うコネクタカバー52を備え、コネクタカバー52にワイヤハーネス幹線部53を固定する樋状の固定部55を設け、固定部55に係止クリップ56を設け、コネクタ57から導出されたワイヤハーネス枝線部54をコネクタ57と共にコネクタカバー52で覆い、固定部55にハーネス幹線部53をテープやバンドで固定し、係止クリップ56を車両ボディ等の組付側58(図8)に係止させるものである。
【0004】
図8の如く係止クリップ56は、基板59から突設された支柱60と、支柱60の先端に設けられた一対の可撓性の係止爪61とで構成され、各係止爪61は内向きに撓み可能である。各係止爪61が組付側の孔部62に挿入され、各係止爪61の先端部が孔部62の周縁に当接することで、ハーネス幹線部53がコネクタカバー52と共に組付側58に固定される。
【0005】
コネクタ57は接続箱本体51のコネクタ(図示せず)に嵌合接続されており、例えばコネクタ57内には複数の雌端子が収容され、各雌端子が各電線に圧着接続され、各電線がハーネス枝線部54を構成している。
【0006】
接続箱本体51のコネクタ(図示せず)には雄端子が収容されており、両コネクタの嵌合により、雄・雌両端子が接続され、ハーネス枝線部54と接続箱本体側の例えばヒューズやリレー等の電気部品や回路基板や電子ユニット等が接続される。ハーネス枝線部54はハーネス幹線部53と一体的にテープ巻きで固定されている。コネクタカバー52は突起63と孔部64といった係止手段で接続箱本体51に固定される。接続箱本体51とコネクタカバー52とで電気接続箱が構成される。
【0007】
【特許文献1】
実開昭63−109245号公報(第1〜2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、コネクタカバー52にハーネス幹線部53は固定されるもののハーネス枝線部54を固定する手段がなく、すなわちハーネス幹線部53とハーネス枝線部54という二本のハーネスあるいは二本のハーネス枝線部54という二本のハーネスを固定する手段がなく、ハーネス枝線部54が安定せず、車両走行中等の異音や摩耗等を起こしかねないという問題があった。また、コネクタカバー52を接続箱本体51に被せ付ける際に、ハーネス枝線部54を噛み込みやすいという問題があった。また、ハーネス枝線部54が太い場合(電線本数が多い場合)に、コネクタカバー52内でハーネス枝線部54が膨らんで、コネクタカバー52と接続箱本体51との係止が不意に解除され易いという問題があった。また、ハーネス幹線部53とコネクタカバー52との固定にテープ巻きやバンド締めといった面倒な作業を必要とし、多くの組付工数がかかるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記した点に鑑み、二本のハーネスをカバーに確実に且つ作業性良く固定することができ、しかも、カバー内にハーネスを効率的に収容できて、カバー閉止時の電線の噛み込みを防ぎ、カバーの不意な開きを防止できる電気接続箱のハーネス固定構造及びコネクタカバーとそれを備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、電気接続箱のカバーに二本のハーネスを固定させるための固定部がそれぞれ設けられ、一方の固定部が該カバーのハーネス導出方向外側に位置し、他方の固定部が該カバーの壁部に位置したことを特徴とする。
上記構成により、カバーのハーネス導出方向外側において一方の固定部に一方のハーネスが固定され、カバーの例えば内側から他方の固定部に他方のハーネスが固定される。ハーネスの固定順はどちらが先でもよいが、カバーの外側で一方のハーネスを先に固定する方が作業性が良い。カバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付・固定作業性が向上する。各ハーネスはカバー内で収容保護される。
【0011】
請求項2に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、電気接続箱のカバーに可撓性の連結部が延長形成され、該連結部に続いてハーネスに対する保持主体部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、保持主体部にハーネスが固定され、保持主体部は連結部を介してカバーに続き、ハーネスはカバー内に導入される(カバーからハーネスが導出される)。保持主体部はハーネスに対して可撓性の連結部の長さの範囲内で固定位置を任意に設定可能である。また、連結部が屈曲ないし伸縮自在であるから、保持主体部へのハーネスの固定作業が容易で、且つカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをカバーに固定することができる。
【0012】
請求項3に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部に前記ハーネスが長手方向スライド可能に保持されたことを特徴とする。
上記構成により、ハーネスが保持主体部に対してスライド可能であると共に、保持主体部がハーネスに対して前記連結部の長さの範囲でスライド可能に係合している。ここでスライド可能とは、ある程度の力(ハーネス長手方向の引張力や押圧力)をかけた時にスライドするという意味である。保持主体部に対してハーネスの保持位置を調整することで、カバー内へのハーネスの収容長さやカバーからのハーネスの導出長さ等を調整でき、また、ハーネスに対して保持主体部の位置を調整することで、例えばハーネスに続くコネクタ側の小径な電線導出部分(段差部分)に保持主体部が係合しないようにすることができる。
【0013】
請求項4に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2又は3記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部の内側にハーネス保持用の突部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、突部がハーネスの外周に押接又は係合し、ハーネスを保持主体部内に確実に保持させる。突部は周上に複数設けることが好ましい。
【0014】
請求項5に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項4記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記突部が前記ハーネス外周のコルゲートチューブの周溝に係合し、コルゲートチューブ長手方向に移動可能であることを特徴とする。
上記構成により、ハーネス(コルゲートチューブ)を長手方向に引っ張ったり、保持主体部を連結部の長さの範囲で押圧又は引っ張ることで、突部がコルゲートチューブの周溝に係合しつつ周溝間の凸条を乗り越してチューブ長手方向に節度をもって移動し、所望の位置で突部を周溝に係止させることができる。
【0015】
請求項6に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2〜5の何れか1項に記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部がハーネス支持部とハーネス収容部とで開閉可能に構成されたことを特徴とする。
上記構成により、例えばハーネスをハーネス収容部内に挿入し、ハーネス収容部を回動させてハーネス支持部に合体(接合)させる、あるいはハーネスをハーネス支持部で支持させ、ハーネス収容部を回動させてハーネス支持部に合体させることで、ハーネスの保持を作業性良く容易に行うことができる。前記突部はハーネス収容部内に設けることが好ましい。ハーネス支持部を連結部でカバーに連結させることが好ましい。
【0016】
請求項7に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項2〜6の何れか1項に記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記保持主体部が請求項1記載の一方の固定部を構成することを特徴とする。
上記構成により、一方のハーネスが他方のハーネスとは別にカバーの外側の保持主体部で作業性良く容易に且つ確実に固定される。両ハーネスは例えば並列に省スペースでカバー内に収容される。
【0017】
請求項8に係る電気接続箱のハーネス固定構造は、請求項1又は7記載の電気接続箱のハーネス固定構造において、前記他方の固定部が、他方のハーネスに固定された係止クリップに対する係合孔であることを特徴とする。
上記構成により、他方のハーネスが一方のハーネスとは別に例えばカバーの内側からカバーの壁部に固定される。係止クリップは可撓性の係止爪を有するもので、係止爪が係合孔に挿入係止される。両ハーネスはカバー内に例えば並列に収容される。
【0018】
請求項9に係るコネクタカバーは、二本のハーネスを固定させるための固定部をそれぞれ有し、一方の固定部がハーネス導出方向外側に位置し、他方の固定部がカバー壁部に位置し、該カバー壁部に可撓性の連結部が延長形成され、該連結部に続いてハーネスに対する保持主体部が設けられて該一方の固定部が構成されたことを特徴とする。
上記構成により、コネクタカバーのハーネス導出方向外側において一方の固定部に一方のハーネスが固定され、コネクタカバーの例えば内側から他方の固定部に他方のハーネスが固定される。ハーネスの固定順はどちらが先でもよいが、コネクタカバーの外側で一方のハーネスを先に固定する方が作業性が良い。コネクタカバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付・固定作業性が向上する。各ハーネスはコネクタカバー内で収容保護される。また、保持主体部にハーネスが固定され、保持主体部は連結部を介してコネクタカバーに続き、ハーネスはコネクタカバー内に導入される(コネクタカバーからハーネスが導出される)。保持主体部はハーネスに対して可撓性の連結部の長さの範囲内で固定位置を任意に設定可能である。また、連結部が屈曲ないし伸縮自在であるから、保持主体部へのハーネスの固定作業が容易で、且つコネクタカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをコネクタカバーに固定することができる。
【0019】
請求項10に係る電気接続箱は、請求項9記載のコネクタカバーを備えたことを特徴とする。
上記構成により、例えば二本のハーネスをコネクタカバーに固定した後、コネクタカバーが接続箱本体に装着される。あるいは一本のハーネスをコネクタカバーの他方の固定部に固定した後、コネクタカバーを接続箱本体に装着固定し、次いでカバーから導出された二本目のハーネスを一方の固定部に固定することも可能である。このように、コネクタカバーへのハーネスの固定作業は電気接続箱の組立形態に応じて適宜設定可能である。一方及び/又は他方のハーネスはコネクタカバーの内側で接続箱本体側の複数のコネクタにコネクタ接続されている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る電気接続箱のハーネス固定構造の一実施形態を示すものである。
【0021】
各図においては合成樹脂製のコネクタカバー(カバー)1のみを図示しており、リレーやヒューズ等の電気部品や回路基板や電子ユニット等を搭載する接続箱本体は図示を省略している。
【0022】
このコネクタカバー1は断面略半円状ないし略円弧状を呈して、中間部が略樋状に形成され、長手方向両端部がテーパ状に傾斜して漸次高さを低められており、一端部側の傾斜壁(壁部又はカバー壁部)2に続いてハーネス保持部材(一方の固定部)3が一体に設けられ、一端部側の傾斜壁2にはクリップ係合孔(他方の固定部)4が設けられ、ハーネス保持部材3に太目の一方のハーネス5が保持され、クリップ係合孔4に、細目の他方のハーネス6を固定した係止クリップ7が係合される。
【0023】
コネクタカバー1の内面と外面には補強用のリブ8が周方向に複数並列に設けられ、リブ8でコネクタカバー1の剛性がアップし、変形による接続箱本体(図示せず)からの外れ等が防止されている。
【0024】
コネクタカバー1は接続箱本体に係止手段9で係止され、接続箱本体側の複数のコネクタ(図示せず)がコネクタカバー1で覆われ、各コネクタからの複数の導出電線が二本のハーネス5,6としてコネクタカバー1の内側に収容されつつ、コネクタカバー1の一端部側から外部に導出され、導出側において前述の如く一方のハーネス5がハーネス保持部材3で固定され、他方のハーネス6がクリップ係合孔4で固定される。例えば両ハーネス5,6でワイヤハーネスが構成される。
【0025】
ハーネス保持部材3は、カバー1の傾斜壁2に一体に続く可撓性の薄肉の連結片(連結部)10と、連結片10の先端に直交して続く略板状のハーネス支持部11と、支持部11に薄肉のヒンジ13を介して一体に且つ開閉自在に続く略U字状に湾曲したハーネス収容部12とで構成されている。支持部11と収容部12とで保持主体部14(図4)が構成される。
【0026】
可撓性の連結片10はコネクタカバー1の幅の略1/4程度の幅で形成され、その長さはコネクタカバー1の傾斜壁2の長さと同程度であり、その厚さはコネクタカバー1の厚さの半分ないしそれ以下であり、傾斜壁2側の付け根10a及び長手方向中間部から屈曲自在である。
【0027】
ハーネス保持部材3(保持主体部14)の詳細を図4〜図6に示す。
ハーネス支持部11は、基板部15の中央に膨出された略矩形状で且つ円弧状に湾曲したハーネス支持壁16を有し、ハーネス支持壁16に隣接して基板部15から立設されたハーネス支持片17を有し、ハーネス支持片17の外側に隣接対向して可撓性の係止枠片18を有し、薄肉ヒンジ19側の基端部に、ハーネス収容部12に対する位置決め突条20を有している。
【0028】
ハーネス支持片17はハーネス支持壁16よりも高く突出し、一方のハーネス5の外周面にハーネス支持壁16と共に接してハーネス5を安定に支持する。ハーネス支持片17と係止枠片18との間(隙間)21にハーネス収容部12の壁部22の回動先端側の部分22aが進入する。位置決め突条20はハーネス収容部12の壁部22の基端側の部分22bの内面に接して、ハーネス支持部11をハーネス収容部12に安定に位置決めさせる。図4においては説明の便宜上、一方のハーネス5を二箇所に図示しているが、実際は一本である。
【0029】
ハーネス収容部12の略U字状の壁部22は、半円形の湾曲部22cと、湾曲部22cの両側に続く真直な部分22a,22bとで構成されている。真直な部分22aに係止枠片18に対する係合突起29が設けられ、係合突起29の前後両側に位置決め兼保護用のリブ30が突設されている。
【0030】
また、湾曲部22cの内面に、ハーネス外周のコルゲートチューブ23(図6)の周溝24に係合する突部26が一体に設けられている。突部26は本例で半円周上の三箇所に等配に設けられ、コルゲートチューブ23を少なくとも長手方向に不動に固定する。
【0031】
図6の如く、突部26の外径は周溝24の内幅よりも小さく設定されている。また、コルゲートチューブ23の外周の一端がハーネス支持部11に接した際に、コルゲートチューブ23の外周の他端はハーネス収容部12の壁部22cとの間に隙間27を存して位置し、その状態で突部26の先端が周溝24の底面との間に隙間28を存して位置する。この構造により、コルゲートチューブ23を周方向回動自在に保持する(コルゲートチューブ23の捩れを吸収させる)ことも可能である。
【0032】
また、突部26の先端は略半球状ないし略円弧状に形成され、コルゲートチューブ23の周溝24に浅く係合していることと相俟って、周溝24に隣接する突条25に比較的小さな引っ掛かり力(係止力)で係合している。この構造により、ハーネス5を長手方向にやや強く引っ張ることで、あるいはハーネス保持部材3を連結片10の長さ(撓みストローク)の範囲でハーネス長手方向に押すないし引くことで、ハーネス保持部材3がコルゲートチューブ23に沿ってスライド式に移動して、ハーネス5に対するハーネス保持部材3の位置をハーネス長手方向に自在に調整可能である。この際、突部26はラチェット式に節度をもって各周溝24に係合しつつ各周溝24間をハーネス長手方向に移動する。
【0033】
例えば突部26がない場合は、コルゲートチューブ23がハーネス保持部材3に沿って長手方向に移動し、コルゲートチューブ先端と先端開口から導出された電線(コネクタ側の電線)とのなす段差に保持主体部14が落ち込んで戻らなくなるという問題を生じることもある。突部26はこの問題を解消するストッパとしての機能を有する。突部26は、ハーネス保持部材3すなわちコネクタカバー1がコルゲートチューブ23から容易に外れないようにするために有効なものである。
【0034】
図1の如く第一のハーネス5はコネクタカバー1の傾斜壁2に沿って外部へ導出され、ハーネス保持部材3の連結片10の下側(接続箱本体側)に位置する。略U字状のハーネス収容部12はヒンジ13を支点に矢印Cの如く下向きに回動され、内部にハーネス5を収容しつつハーネス支持台11に合体する。これにより、図4の如くハーネス5が保持主体部14内に保持される。
【0035】
ハーネス5はコネクタカバー1に収容したり、接続箱本体にコネクタ接続したりする前にハーネス保持部材3で保持させ、次いでコネクタカバー1内に収容させたり、コネクタ接続させることができる。この方がハーネス5の組付作業性が良好である。
【0036】
ハーネス保持部材3にハーネス5を保持させた状態で、ハーネス5をやや強く引くことで、コネクタカバー1内へのハーネス5の収容長さや接続箱本体に対するコネクタカバー1の位置を調整することができる。これにより、ハーネス5をハーネス保持部材3に密着させて完全に固定する場合に較べて、ハーネス5の収容作業性やコネクタカバー1の組付作業性等が向上する。
【0037】
図3の如くコネクタカバー1内に第一のハーネス5と並列に第二のハーネス6が収容され、第二のハーネス6は係止クリップ7で傾斜壁2にカバー内側から固定される。係止クリップ7は従来の技術の図8で示したのと基本的に同じものであり、基板31と支柱32と一対の可撓性の係止爪33とで構成され、基板31にハーネス6がテープ巻きやバンド等34で予め固定されている。
【0038】
傾斜壁2にはクリップ係合孔4が傾斜方向に長く(長孔状に)形成され、係止クリップ7の係合位置を係合孔4の長さの範囲内で調整可能である。一対の係止爪33は係合孔4の横断方向に位置し、各係止爪33の先端部(正確には先端側の段部)が係合孔4の外縁に係合する(図1では説明の便宜上、係止爪33の向きを90゜反転して図示している)。
【0039】
第一と第二のハーネス5,6は各コネクタ(図示せず)から導出されたものでもよく、あるいは第一のハーネス5が各コネクタから導出され、第二のハーネス6がコネクタ以外に接続箱本体側から導出されたものであってもよく、あるいは外部から単に電気接続箱を通って配索されたもの等であってもよい。
【0040】
何れにしろ両ハーネス5,6は図3の如く略樋状のコネクタカバー1内に並列に無駄な隙間なく省スペースで効率良く収容され、且つハーネス保持部材3とクリップ係合孔4とでカバー1に作業性良く且つ確実に固定される。
【0041】
なお、上記実施形態においてはコネクタカバー1に各固定部3,4を設けた例を示したが、各固定部3,4はコネクタカバー1に限らず、電気接続箱のロアカバーやアッパカバー等、ハーネスを導出させる側のカバーであれば何に設けてもよい。ハーネス5,6の導出方向もカバー1の短辺部に限らず長辺部すなわち図2のコネクタカバー1の長手直交方向(幅方向)の壁部36からであってもよい。
【0042】
また、第一と第二の各ハーネス5,6を別々の部位から導出させる(すなわちハーネス保持部材3とクリップ係合孔4とを図2のように近くではなく遠く離間させて配設する)ことも可能である。また、カバー1にハーネス保持部材3のみ又はクリップ係合孔4のみを設けることも可能である。
【0043】
また、ハーネス保持部材3の可撓性の連結片110を第一ハーネス5にテープ巻きやバンド等で固定させることで、コネクタカバー1の一端部を接続箱本体に対して固定させることも可能である。図2の実施形態においてはコネクタカバー1の他端部にのみ接続箱本体に対する係止手段9が設けられているから、この構成はコネクタカバー1の構造の簡素化・低コスト化の面で有効である。
【0044】
また、ハーネス保持部材3内に保持用の突部26を設けない構造においては、第一のハーネス5はコルゲートチューブ23以外の保護チューブあるいはテープ巻きを備えたものであってもよい。この場合、ハーネス5の外周面にハーネス収容部12や支持部11の内面を強く密着させてハーネス5を位置ずれなく固定させる。突部26をハーネス5の保護チューブの外周面に押接ないし食い込ませてハーネス5を固定してもよい。
【0045】
また、第二のハーネス6に装着した係止クリップ7をカバー1の内側ではなく外側からカバー1の孔部4に係合させるようにしてもよい。例えば、係止クリップ7の基板31をカバー1の外側でハーネス6に固定させ、基板31の延長部(図示せず)に支柱32と可撓性の係止爪33を突設し、延長部をカバー1の傾斜壁2の外面に沿って配置することで、ハーネス6をカバー1の内側に配索し、且つカバー1の外側から係止クリップ7を係合させることができる。但し係止クリップ7の構造が複雑化することは否めない。
【0046】
また、連結片10に代えて可撓性の断面円形ないし矩形状の紐状あるいは蛇腹状の連結部を設けることも可能である。また、ハーネス支持部11ではなくハーネス収容部12を連結片10でカバー1に連結させ、ハーネス収容部12にハーネス5を径方向に挿入した後、ハーネス支持部11を閉止してハーネス収容部12に合体係止させることも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、二本のハーネスをそれぞれカバーに固定し、且つカバー内に収容することで、カバーを電気接続箱に組み付ける際のハーネスの噛み込みが防止され、組付後はハーネスがカバーを押し上げることがなく、カバーの不意な外れが防止され、しかも車両走行時の異音やハーネスの摩耗等が防止され、且つ各ハーネスがカバー内で外部との干渉等なく安全に保護されて、電気接続箱による配電の信頼性が向上する。また、カバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付作業性が向上する。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、可撓性の連結部で保持主体部へのハーネスの固定作業を容易に行うことができ、しかもカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをカバーに固定することで、カバー閉止時のハーネスの噛み込みを確実に防止することができ、カバーの装着作業性とハーネスの通電の信頼性が高まる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、保持主体部の位置をハーネス長手方向に調整できるから、カバー内へのハーネス収容長さや保持主体部によるハーネス固定位置を自在に設定でき、ハーネス収容過大による電気接続箱からのカバーの不意な外れや、保持主体部によるハーネスのコネクタ側の保持不適部分の保持等を防ぐことができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、突部でハーネスを保持主体部内に確実に保持させることができ、ハーネスの固定性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、保持主体部に対してハーネスを節度をもってスライド移動させることができ(ハーネスに対して保持主体部を節度をもってスライド移動させることができ)、保持位置調整をスムーズ且つ正確に行うことができる。
【0051】
請求項6記載の発明によれば、ハーネスを保持主体部内に容易に収容保持させることができ、ハーネスの固定及び配索作業性が向上する。
請求項7記載の発明によれば、一方のハーネスをカバーの外側で他方のハーネスの邪魔になることなく作業性良く且つ確実に固定することができる。
【0052】
請求項8記載の発明によれば、他方のハーネスをカバーの内側から一方のハーネスに邪魔されることなくワンタッチで作業性良く且つ確実に固定することができる。また、係合孔により、他方の固定部の形成が容易化し、カバーの構造が簡素化・低コスト化される。
【0053】
請求項9,10記載の発明によれば、二本のハーネスをそれぞれコネクタカバーに固定し、且つコネクタカバー内に収容することで、コネクタカバーを電気接続箱に組み付ける際のハーネスの噛み込みが防止され、組付後はハーネスがコネクタカバーを押し上げることがなく、コネクタカバーの不意な外れが防止され、しかも車両走行時の異音やハーネスの摩耗等が防止され、且つ各ハーネスがコネクタカバー内で外部との干渉等なく安全に保護されて、電気接続箱による配電の信頼性が向上する。また、コネクタカバーの外側と内側とで各ハーネスを別々に固定することで、ハーネスの組付作業性が向上する。また、可撓性の連結部で保持主体部へのハーネスの固定作業を容易に行うことができ、しかもコネクタカバーを電気接続箱に組み付ける前にハーネスをコネクタカバーに固定することで、カバー閉止時のハーネスの噛み込みを確実に防止することができ、コネクタカバーの装着作業性とハーネスの通電の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱のハーネス固定構造の一実施形態を示すカバーの側面図である。
【図2】同じく電気接続箱のハーネス固定構造を示すカバーの平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】ハーネス保持部材(保持主体部)の一実施形態を示す正面図である。
【図5】同じくハーネス保持部材を示す平面図である。
【図6】保持主体部の合体状態を示す図4のB−B相当断面図である。
【図7】従来の電気接続箱のハーネス固定構造の一形態を示す正面図である。
【図8】同じく従来のハーネス固定構造の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コネクタカバー(カバー)
2 傾斜壁(壁部)
3 ハーネス保持部材(一方の固定部)
4 クリップ係合孔(他方の固定部)
5,6 ハーネス
7 係止クリップ
10 連結片(連結部)
11 ハーネス支持部
12 ハーネス収容部
14 保持主体部
23 コルゲートチューブ
24 周溝
26 突部
Claims (10)
- 電気接続箱のカバーに二本のハーネスを固定させるための固定部がそれぞれ設けられ、一方の固定部が該カバーのハーネス導出方向外側に位置し、他方の固定部が該カバーの壁部に位置したことを特徴とする電気接続箱のハーネス固定構造。
- 電気接続箱のカバーに可撓性の連結部が延長形成され、該連結部に続いてハーネスに対する保持主体部が設けられたことを特徴とする電気接続箱のハーネス固定構造。
- 前記保持主体部に前記ハーネスが長手方向スライド可能に保持されたことを特徴とする請求項2記載の電気接続箱のハーネス固定構造。
- 前記保持主体部の内側にハーネス保持用の突部が設けられたことを特徴とする請求項2又は3記載の電気接続箱のハーネス固定構造。
- 前記突部が前記ハーネス外周のコルゲートチューブの周溝に係合し、コルゲートチューブ長手方向に移動可能であることを特徴とする請求項4記載の電気接続箱のハーネス固定構造。
- 前記保持主体部がハーネス支持部とハーネス収容部とで開閉可能に構成されたことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の電気接続箱のハーネス固定構造。
- 前記保持主体部が請求項1記載の一方の固定部を構成することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の電気接続箱のハーネス固定構造。
- 前記他方の固定部が、他方のハーネスに固定された係止クリップに対する係合孔であることを特徴とする請求項1又は7記載の電気接続箱のハーネス固定構造。
- 二本のハーネスを固定させるための固定部をそれぞれ有し、一方の固定部がハーネス導出方向外側に位置し、他方の固定部がカバー壁部に位置し、該カバー壁部に可撓性の連結部が延長形成され、該連結部に続いてハーネスに対する保持主体部が設けられて該一方の固定部が構成されたことを特徴とするコネクタカバー。
- 請求項9記載のコネクタカバーを備えたことを特徴とする電気接続箱。
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