JP2004350004A - 電子番組案内情報表示方法およびデジタル放送受信装置 - Google Patents

電子番組案内情報表示方法およびデジタル放送受信装置 Download PDF

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真康 中澤
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Abstract

【課題】VCR等の映像記録装置で記録された映像を視聴する際、複数の番組を記録した記録メディアから目的の番組の開始位置を探すことは、利用者にとって煩雑であり、時間がかかる行為である。これを短時間に行うための手がかりとなる情報を利用者に提示する方法を備えたデジタル放送受像機。
【解決手段】デジタル放送受像機において予約された番組を選局する際、番組放送開始前あるいは放送終了後あるいは両方に、情報記録装置14が電子情報信号から取得した該番組に関する付加情報を映像記録装置15側に出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送の受信機において、受信した電子番組案内を処理する方法及び装置に関し、特に、電子番組案内に基づいて、番組予約により録画した映像を視聴する際の利便性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル放送は、デジタル圧縮された複数の番組のデジタルデータを時分割多重化した状態でデジタル放送波とし、地上波又は衛星通信を介して放送するものである。日本においては、CSデジタル放送、BSデジタル放送が既に実用化されており、さらに現行の地上波放送もアナログ放送からデジタル放送に切り替えられようとしている。
デジタル放送では、放送波に放送番組のみならず、放送中および放送予定の番組に関する情報をデジタルデータ(電子情報)として含めることにより、利用者の利便性の向上が図られている。
これらの方法で提供される電子情報の一つとして、電子番組案内(Electronic Program Guide、以下「EPG」と表記する)がある。EPGは、放送局名、番組名、番組開始時刻、番組終了時刻、等の情報が含まれている。さらに電子情報には、番組に関する付加情報として番組内容の詳細情報、関連サービス情報等を含んでいる。
【0003】
一般に、デジタル放送の受信機は、受信した電子情報を一時的に記憶する記憶媒体(ICメモリ、磁気式ハードディスク等)、記憶した電子情報を処理するためのコントローラ等を有する。典型的には、利用者の操作により、コントローラは記憶媒体に記憶された電子情報のうち、EPGデータの所定部分を表示装置の画面上に表示させる。そして、利用者は、例えば一覧表示された番組案内から任意の番組を選択し、その番組の詳細情報を表示させたり、番組予約を行ったりすることができる。
そして、受信機は、予約された番組の放送時間が近づくと、予約された番組を自動的に選局する。受信機が起動していなかった場合でも、通常は、放送時間が近づくと自動的に起動し、然る後に予約された番組を選局するしくみを有している。利用者は番組予約機能を使用することで、視聴を希望する番組を見逃すことなく視聴でき、あるいはVCR等の映像記録装置と組み合わせて使用することで、これを録画することが可能である。
【0004】
このとき、VCR等の映像記録装置を利用して録画を行う場合において、記録メディアに複数の番組を記録し、後刻まとめて再生・視聴を行うというケースはしばし起こりうるが、複数の記録された番組の早送り・早戻しを行い、目的とする番組の開始位置を探すのは、難しいことではないが、煩雑な作業である。
これを解決する手段が特許文献1に開示されている。開示されている技術は、デジタル放送受信機側の番組表メモリに、番組データならびに番組を録画したかどうかの情報を記憶させ、その情報を元に、後刻番組を再生する際の操作を容易としている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−275531号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献に開示されている技術は受信機側に番組データが記憶されているために、番組を録画したVCRテープを外部の再生装置で再生する場合に、番組の開始位置を探す煩雑さは解決されていない。これは、ライブラリ化されたVCRテープを再生しようとした際に、とりわけ顕著となる問題である。
【0007】
本発明は、映像記録装置による録画を後刻再生する場合に、利用者が目的とする番組を探す際の手がかりとなる情報を、再生装置に依らず利用者に提示可能なデジタル放送受信機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、デジタル放送受信機で受信した放送を映像記録装置で録画し、これを後刻再生する場合に、利用者が目的とする番組を探す際の手がかりとなる情報を提示する方法であって、EPGデータに基づいて、番組表を利用者に提示する機能と、提示された番組表から1以上の番組を選択・予約する機能と、予約された番組に関する付加情報データを取得する機能と、予放送開始前あるいは放送終了後あるいは両方に該番組の付加情報を録画出力、表示する機能を有する。
【0009】
この方法により、予約された番組の開始前あるいは終了後あるいはその両方に任意の期間、該番組に関する付加情報データが出力、表示されるため、該付加情報データと該予約された番組が継続して表示されるので、利用者は所望する番組か否かの判断を早期にすることが可能となる。
番組に関する付加情報データについて、例えば、BSデジタル放送を例に取ると、放送波に含まれる電子情報として、日付や現在時刻や放送局名が、また番組付加情報として、放送開始時刻、放送終了時刻、出演者、番組内容、番組のジャンル情報が含まれている。なお、本発明では、EPGデータを含む電子情報は、デジタル放送波又は通信ネットワークを通じて受信することができる。
【0010】
本発明のデジタル放送受信機は、予約された番組の開始前あるいは終了後あるいはその両方に任意の期間、該番組に関する付加情報データが出力、表示される構成を有しているので、該付加情報データと該予約された番組を続けて記録媒体に録画することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の一実施形態において用いるデジタル放送受像機について説明する。
図1は、本実施形態に用いるデジタル放送受像機の構成を概略的に表すブロック図である。
デジタル放送受信機は、アンテナ1、チューナ2、信号分離器3、映像復号器4、映像増幅回路5、第一の電子スイッチ6、表示ドライバ7、表示装置8、第二の電子スイッチ9、同期分離回路10、パターンジェネレータ11、マイクロコントローラ12、リモコン受光部13、情報記録装置14、及び映像記録装置15等から構成されている。
【0012】
このデジタル放送受信機において、第一の電子スイッチ6は固定端子a,bを有し、映像増幅回路5、パターンジェネレータ11及び表示ドライバ7の3点を選択的に接続する。第一の電子スイッチ6がa側の固定端子に接続されているときは、映像増幅回路5からの映像信号が表示ドライバ7に供給される。また、第一の電子スイッチ6がb側の固定端子に接続されているときは、パターンジェネレータ11からのパターン信号が、表示ドライバ7に供給される。
また、第二の電子スイッチ9は固定端子a,bを有し、映像増幅回路5、パターンジェネレータ11及び映像記録装置15の3点を選択的に接続する。第二の電子スイッチ9がa側の固定端子に接続されているときは、映像増幅回路5からの映像信号が映像記録装置15に供給される。また、第二の電子スイッチ9がb側の固定端子に接続されているときは、パターンジェネレータ11からのパターン信号が、映像記録装置15に供給される。
【0013】
マイクロコントローラ12は、マイクロコンピュータを有してなるデジタル放送受信機システム制御用のマイクロコントローラであり、デジタル放送受信機の各構成部分、特に、チューナ2、第一の電子スイッチ6、第二の電子スイッチ9、パターンジェネレータ11、情報記録装置14、映像記録装置15の動作を制御する制御部となっている。
情報記録装置14は、デジタル放送データ等を電子的に記録する手段、例えばICメモリ等を有している。
映像記録装置15は、VCRに代表される映像をアナログ的に記録する手段を有する。なお、本発明では、デジタル放送受信機に映像記録装置15を必ずしも内蔵する必要はなく、例えば、映像記録装置15を外部装置として利用することも可能である。この場合、デジタル放送受信機は外部インターフェースを備えることにより、これらの外部装置を接続することができる。この外部インターフェースには、例えば、発光ダイオード等が使用されている。マイクロコントローラ12はこのような外部インターフェースを介してこれらの外部装置の動作を制御することができる。
【0014】
マイクロコントローラ12に接続されたリモコン受光部13は、赤外線センサ等を有しており、リモートコントローラ等によるコントロール信号を受信する。利用者が、リモートコントローラ等により操作を行うと、マイクロコントローラ12は、リモコン受光部13において受信したコントロール信号を復号した後、利用者の操作に従って、各構成部分を制御し、映像の記録及び再生、画面表示の切り替え等を行う。
【0015】
このように構成されたデジタル放送受信機における作動を説明する。
アンテナ1により受信されたデジタル放送波は、チューナ2において中間周波信号に変換されて、信号分離器3に出力される。中間周波信号は、信号分離器3において、符号化された映像信号と符号化された付加情報信号に分離される。そして、映像信号は映像復号器4に出力され、付加情報信号はマイクロコントローラ12に出力される。
符号化された映像信号は映像復号器4において復号され、映像増幅回路5及び同期分離回路10に出力される。復号された映像信号は、映像増幅回路5を経て、第一の電子スイッチ6のa側の固定端子、および第二の電子スイッチ9のa側の固定端子に出力される。第一の電子スイッチ6より出力される映像信号は、表示ドライバ7を介して表示装置8に映像として表示される。また、第二の電子スイッチ9より出力された映像信号は、映像記録装置15に出力される。
【0016】
一方、同期分離回路10では、映像復号器4から出力された映像信号から、水平及び垂直の同期信号HD及びVDが分離される。そして、分離した同期信号HD及びVDは基準同期信号としてパターンジェネレータ11に供給される。パターンジェネレータ11は、マイクロコントローラ12の制御に従って、第一の電子スイッチ6のb側の固定端子、及び第二の電子スイッチ9のb側の固定端子に各種信号を出力する。
また、信号分離器3により分離された電子情報信号は、マイクロコントローラ12に供給される。マイクロコントローラ12は、符号化されたEPGデータや付加情報データの復号処理を行い、必要に応じて、これを情報記録装置14に記録する。本実施形態では、電子情報信号はEPGデータや付加情報データを含むものとする。
【0017】
ここで、利用者がリモートコントローラ等により番組情報表示又は番組予約の操作を行うと、マイクロコントローラ12は、パターンジェネレータ11を制御し、第一の電子スイッチ6をb側固定端子に接続するとともに、情報記録装置14に記録されたEPGデータに基づいて番組一覧表を作成し、これをパターンジェネレータ11を介して表示装置8に表示する。
【0018】
図2は、表示装置8に表示される番組一覧表の一例を示す図である。この例では、横方向に時間軸を取り、縦方向にチャンネル(放送局)を取って番組名を配列した一覧表示としている。
この画面において、たとえば、NHK1の8時からの映画の番組16を選択すると、選択された番組16は、たとえば黒太枠分160で囲んで強調表示されるようになっている。利用者は、この画面を見ながら、リモートコントローラ等により番組予約の操作を行うことができる。
【0019】
利用者が番組予約の操作を行うと、マイクロコントローラ12は、信号分離器3より周期的に提供される符号化された電子情報信号の復号を行い、予約された番組の付加情報データに該当する部分を取得し、これを情報記録装置14に記録する。
なお、番組付加情報を録画するか否かの選択手段を具備させてもよい。この場合、録画出力時に表示させる付加情報は、番組放送開始前あるいは放送終了後あるいは両方、録画する場合の時間などを利用者が指定できる。
【0020】
ここで、番組付加情報を番組放送開始と終了時に録画するを選択した場合を説明する。
マイクロコントローラ12は、予約された番組の放送開始時間が近づくと、該番組の放送されているチャンネルを選局するようチューナを制御する。該番組放送開始前、情報記録装置14に記録されている付加情報データに基づいて、パターンジェネレータ11を制御し、該番組の番組付加情報を表示させ、第二の電子スイッチ9をb側へと切り替えて、番組の番組付加情報を映像記録装置15へ出力する。併せて映像記録装置15を制御して録画を開始する。
【0021】
該番組の放送開始時間になると、マイクロコントローラ12は第二の電子スイッチ9をa側に切替え、映像記録装置15向けに映像増幅回路の信号を出力する。
該番組の放送終了後、マイクロコントローラ12は第二の電子スイッチ9を再びb側に切替え、該番組の番組付加情報を映像記録装置15へ出力する。
このとき、マイクロコントローラ12は、パターンジェネレータ11を制御し、該番組放送開始前に提示された番組付加情報なのか、該番組放送終了後に提示された番組付加情報なのか、利用者が容易に判別できる手段を用いることが望ましい。たとえば、表示される文字の背景の色を番組放送開始前は青とし、番組放送終了後は黒とする等の色別による判別手段があるが、本発明はこれを限定するものではない。
【0022】
図3は、番組の放送開始前あるいは放送終了後あるいはその両方に映像記録装置15によって記録される画面の一例を示す図である。
このとき表示される番組付加情報17は、当該番組の番組名171、放送局172、放映日時173、放送時刻174、番組内容175、出演者等176を含んでいるが、これら以外にも様々な情報を表示することができる。
【0023】
次に、本実施形態のデジタル放送受信機の出力を録画した記録メディアを後刻再生し視聴する場合を説明する。
再生を開始すると、録画された番組が表示される前に、画面に番組付加情報が表示される。利用者は、この情報を元に、続けて録画されている番組が利用者の所望するものかどうかを判断することができる。これは録画された番組の冒頭数分乃至数十分を見て判断するより容易である。
【0024】
また、本発明による装置では、番組付加情報であるところの放送開始時刻と放送終了時刻から算出した番組の放送時間を、たとえば図3に示す放送時間(2:00)177のように、他の情報と同様に録画出力に出力しても良い。この情報は続けて録画されている番組が、利用者の所望する番組ではなかった場合、次に記録された番組の開始位置まで再生装置を操作して早送りをする際の分量の目安として、該情報を利用できる。
放送終了後の部分にも、上記情報が録画されている場合は、利用者が再生装置を早戻し操作しながら目的とする番組の開始位置を探す場合の利便性が向上する。
また、表示されている番組付加情報が希望した録画番組の開始前のものか終了時のものかを瞬時に判別でき、確認のための早送り、あるいは巻き戻し作業の手間を省くことが出来る。
【0025】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は、デジタル放送を録画した記録メディアを再生・視聴する際に、利用者は番組に関する付加情報を知ることが出来る様になり、その後に続く映像が所望のものであるか容易に判断することができる。また、所望のものでなかった場合でも、その後ろあるいは前に記録されている映像がどの程度の時間、続くものなのか知ることができるため、例えばどの程度の時間分、記録メデイアの早送り・早戻しを行えばよいかが容易に判断でき、目的とする番組の録画開始位置に、より早く到達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いるデジタル放送受像機の構成を概略的に表すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態において表示装置に表示される番組一覧表の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態において番組の放送開始前あるいは放送終了後あるいはその両方に録画出力に出力される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 チューナ
3 信号分離器
4 映像復号器
5 映像増幅回路
6 電子スイッチ
7 ドライバ
8 表示装置
9 電子スイッチ
10 同期分離回路
11 パターンジェネレータ
12 マイクロコントローラ
13 リモコン受光部
14 情報記録装置
15 映像記録装置
16 選択された番組
17 番組付加情報

Claims (4)

  1. デジタル放送受信機で受信した放送の電子番組案内情報の表示方法であって、
    受信した電子番組案内情報を表示する機能と、表示された番組情報から1以上の番組を選択・予約する機能と、予約された該番組に関する付加情報を取得する機能と、予約された番組を録画する機能と、録画された番組を再生・表示する機能を備え、
    予約された番組を録画する際に前記付加情報を該番組の録画開始前、あるいは/および録画終了後に録画し、該番組の再生時、該番組の放送開始前あるいは/および放送終了後に出力画面に表示することを特徴とする電子番組案内情報表示方法。
  2. 請求項1に記載の電子番組案内表示方法において、
    番組の放送開始前と録画終了後に出力画面に表示する付加情報は判別できるよう表示手段を変えてなる電子番組案内情報表示方法。
  3. 受信した放送の電子番組案内情報を記録する情報記録手段と受信した放送の映像情報を記録する映像記録手段と、情報記録手段に記録されている情報、あるいは映像記録手段に記録されている映像を再生・表示する再生・表示手段と、記録したい番組を選択・予約する手段と、各手段の動作を制御する制御手段とを備え、
    情報記録手段は放送中および放送予定の番組に関する情報および該番組に関する付加情報を取得し、記録する手段を有し、制御手段は番組の選択・予約手段が選択した番組の放送開始前または/および終了後に前記情報記録手段が取得した該番組付加情報を映像記録手段に出力させ、記録するよう映像記録手段を制御することを特徴とするデジタル放送受信機。
  4. 請求項3記載のデジタル放送受信機において、
    前記録画出力時に表示させる番組付加情報の録画の可否、および録画は放送開始前か終了かの選択手段を備え、外部からの操作可能としてなるデジタル放送受信機。
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