JP2004349985A - 固体撮像装置およびその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固体撮像素子において、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化による特性変動により、飽和信号が劣化することを抑制する。
【解決手段】信号読出時に、受光ダイオード1aと信号検出用トランジスタ2aを有する高照度特性用セル10aと、受光ダイオード1bと信号検出用トランジスタ2bを有する暗時特性用セル10bと、これらの両出力が両入力とされたオペアンプである差動増幅回路4とを有する電圧発生回路10により、画素セル20に印加される制御電圧(制御電圧)を生成する。電圧発生回路10は、画素セル20と同じ素子構造で同時に作製された受光ダイオード1a、1bと信号検出用トランジスタ2a、2bとを含むため、画素セル20が特性変動すると、電圧発生回路10でも同様の特性変動が生じ、画素セル20の特性変動に追従した最適な制御電圧を発生させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばビデオカメラ、電子カメラ、画像入力カメラ、スキャナおよびファクシミリなどの画像入力デバイス装置に用いられ、例えば閾値電圧変調方式のMOS型イメージセンサなどを用いた固体撮像装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えばCCD型イメージセンサやMOS型イメージセンサなどの半導体イメージセンサは、ほとんどの画像入力デバイス装置に適用されている。特に、近年では、消費電力が小さく、かつ、周辺回路と同じCMOS技術で作製することができる利点を活かして、MOS型イメージセンサが見直されている。
【0003】
このような世の中の動向に対して、例えば特許文献1には、MOS型イメージセンサの改良を行い、光信号検出用MOSトランジスタのチャンネル領域下に電荷蓄積領域としてのキャリアポケット領域(高濃度埋め込み層)を設けた固体撮像素子が開示されている。
【0004】
図7は、この特許文献1に開示されている従来のMOS型イメージセンサの1画素分の構成を示す上面図であり、図8は図7のA−A線断面図である。なお、このMOS型イメージセンサでは、複数の画素セル(単位画素)が縦方向および横方向に2次元的(例えばマトリクス状)に配置されている。
【0005】
図7において、各画素セル20はそれぞれ、光を受光して電荷を発生する受光ダイオード21と、その受光ダイオード21に隣接して設けられ、受光ダイオード21で発生した電荷を信号として検出する信号検出用MOSトランジスタ22とによって構成されており、これらの受光ダイオード21と信号検出用MOSトランジスタ22とは電位的にフローテイング状態のP型ウェル領域34によって接続されている。
【0006】
受光ダイオード21は、N型ウェル領域32によって囲まれ、光を受光して電荷を発生するP型ウェル領域34と、そのP型ウェル領域34の表層に形成されたN型領域(信号検出用MOSトランジスタのドレイン領域33に対応)とにより構成されている。
【0007】
N型ウェル領域32はP型ウェル領域34を囲むように設けられドレイン領域33と接続されている。N型ウェル領域32の下部領域および隣接画素セル間の領域にはP(P+)型チャネルストップ領域31が設けられている。このP(P+)型チャネルストップ領域31およびP型基板30によってN型ウェル領域32が分離され、かつ各画素セル間が分離されている。
【0008】
信号検出用MOSトランジスタ22は、N型(N+)ドレイン領域33と、P型ウェル領域34と、N型(N+)ソース領域35と、P型(P+)ホールポケット領域(電荷蓄積領域)36と、ゲート電極37とを有している。
【0009】
N型ドレイン領域33は、ゲート電極37の外周を囲むようにP型ウェル領域34の表面側に形成されている。
【0010】
N型ソース領域35は、ゲート電極37の内側にあってP型ウェル領域34の表面側に形成されている。
【0011】
P型ホールポケット領域36は、ゲート電極37の下方位置にあって、ソース領域35の近傍のP型ウェル領域34内に、ソース領域35を囲むように平面視リング状(環状)に形成されている。
【0012】
ゲート電極37は、P型ウェル領域34上にゲート絶縁膜(図示せず)を介して平面視リング状(環状)に設けられている。
【0013】
上記構成により、以下に、このMOS型イメージセンサ20の基本動作について、図9の信号波形図をその一例として説明する。
【0014】
図9(a)は選択ラインの動作波形図であり、図9(b)は非選択ラインの動作波形図である。
【0015】
(蓄積期間)
この蓄積期間には、選択ラインであるか、非選択ラインであるかに拘わらず、信号検出用MOSトランジスタ22のドレイン電圧およびソース電圧が1Vに設定され、ゲート電圧が3V程度に設定される。
【0016】
また、この蓄積期間には、受光ダイオード21のフローテイングP型ウェル領域34内に光発生信号(電荷)が生成される。生成された光発生信号(電荷)は、ホールポケット領域36が高濃度不純物領域であるために、P型濃度勾配による電界により、P型ウェル領域34から転送されてホールポケット領域36に集められる。
【0017】
信号検出用MOSトランジスタ22がON状態であり、信号検出用MOSトランジスタ22のドレイン領域33とソース領域35との間が完全に導通状態となっているため、ゲート電極37直下は電子層で埋められている。したがって、ドレイン領域33、ソース領域35およびゲート電極37直下は全て電子層になり、これによって界面付近で発生する暗電流成分が抑えられる。
【0018】
(S読出期間)
このS(信号)読み出し期間に、選択ラインでは、信号検出用MOSトランジスタ22のソース領域35が各列に共通な定電流源に接続され、ドレイン領域33、ソース領域35およびゲート電極37によってソースフォロワ回路が構成される。図9(a)に示すように、ドレイン電圧が3Vに設定され、ゲート電圧が2V程度に設定されることによって、信号検出用MOSトランジスタ22を飽和領域で動作させる。これによって、ホールポケット領域36(電荷蓄積領域)に蓄積された電荷量(信号量)に応じてソース電位が変調されて、信号として読み出されている。
【0019】
一方、非選択ラインでは、信号検出用MOSトランジスタ22のソース領域35が垂直方向の各画素セル20で共通であるため、図9(b)に示すように、全てのゲート電圧が0Vに設定されて、非選択ラインのS読み出し動作がカットオフ(遮断)状態にされている。
【0020】
(掃出期間)
この掃き出し期間に、選択ラインでは、信号検出用MOSトランジスタ22のドレイン領域33、ソース領域35およびゲート電極37に5V〜7V程度の高電圧が印加される。この例では、図9(a)に示すように、ドレイン電圧およびソース電圧が5Vに設定され、ゲート電圧が7Vに設定されている。これによって、ホールポケット領域36に蓄積されている信号電荷が全てP型基板30側に排出される。
【0021】
一方、非選択ラインでは、ソース領域35が垂直方向の各画素セル20で共通であるため、図9(b)に示すように、ソース領域35に5Vという高電圧が印加されるが、S信号読み出し期間と同様に、全てのゲート電圧が0Vに設定されて、非選択ラインの掃き出し動作もカットオフ(遮断)状態にされている。
【0022】
(N読出期間)
このN(ノイズ)読み出し期間に、選択ラインでは、S信号読み出し期間と同様に、ソース領域35が各列に共通な定電流源に接続され、ドレイン領域33、ソース領域35およびゲート電極37によってソースフォロワ回路が構成される。図9(a)に示すように、ドレイン電圧が3Vに設定され、ゲート電圧が2V程度に設定されることによって、信号検出用MOSトランジスタ22を飽和領域で動作させる。これによって、ホールポケット領域36(電荷蓄積領域)に電荷(信号)が存在しない状態の信号レベルが読み出される。
【0023】
一方、非選択ラインでは、ソース領域35が垂直方向の各画素セル20で共通であるため、S読み出し期間と同様に、図9(b)に示すように、全てのゲート電圧が0Vに設定されて、非選択ラインのN読み出し動作もカットオフ(遮断)状態にされている。
【0024】
最終的には、S読み出し期間で読み出された信号(S出力)とN読み出し期間で読み出された信号(N出力)との差分を、差動増幅回路やクランプ回路などを介して出力させることによって、各画素セル20毎の信号検出用MOSトランジスタ22のオフセットのばらつきによる影響を低減している。
【0025】
上記従来のMOS型イメージセンサの基本動作において、読み出し期間(S読出期間およびN読出期間)では、信号検出用MOS型トランジスタ22はソースフォロワ回路として動作する。この場合の1画素セル分の回路構成を図10に示している。
【0026】
図10は、上記従来のMOS型イメージセンサの1画素分を定電流源と共に示す回路図であり、図11は、このときにゲート電極に印加される読み出し電圧とソース電圧との関係を示す図である。なお、図11では、縦軸がソース電圧、横軸が読み出し電圧(ゲート電圧)を示している。
【0027】
図10および図11において、信号検出用MOS型トランジスタ22は、受光ダイオード21に照射される光が多くなって、生成される電荷量が多くなると、その閾値が低くなる。したがって、照射光量が多くなるほど、同一のゲート電圧VGを印加しても、ソース電圧VSが上昇する。
【0028】
このソース電圧VSの変化量は、信号電荷量に比例するため、図11に示すような明時信号:VS(1)−VS(0)が信号成分として読み出される。ここで、VS(1)およびVS(0)はそれぞれ、所定のゲート電圧印加時における明時のソース電圧と暗時のソース電圧を表している。
【0029】
一方、図12のポテンシャル図に示すように、信号検出用MOS型トランジスタ22が飽和状態になるほどの高照度時には、信号検出用MOS型トランジスタ22のホールポケット領域36に過剰な光発生信号(図中の斜線部分)が信号電荷として蓄積され、N型ウェル領域32によるポテンシャルバリアを越えてP型基板30側に信号電荷が溢れ出して、それ以上、ホールポケット領域36内に信号電荷を蓄積させることができない飽和状態となる。
【0030】
また、図13のポテンシャル図に示すように、ゲート電圧が高くなるほど、N型ウェル領域32によるポテンシャルの障壁(バリア)が相対的に低くなって、P型基板30に信号電荷が溢れ出し易くなるため、ホールポケット領域36に蓄積させることができる最大の信号電荷量は減少する(図13の斜線部分)。
【0031】
図11において、ホールポケット領域36に蓄積される信号電荷が飽和するほどの高照度時に、ソース電圧VSに対するゲート電圧VGの傾きが、明時特性や暗時特性の傾きよりも小さくなっているのは、このような理由からである。
【0032】
ところで、上記MOS型イメージセンサにおいて、信号読み出し時(S読出期間およびN読出期間)に、信号検出用MOSトランジスタ22のゲート電極37に印加されるゲート電圧は、以下のようにして決定される。
【0033】
まず、各信号検出用MOSトランジスタ22のソース領域35が垂直方向の各画素セル20で共通して設けられており、ソース電圧VSが光の照射量に応じて正電位方向に変化する(光の照射量が多くなるとソース電圧VSが上昇する)ため、選択ラインのソース電圧VSは、非選択ラインのソース電圧VSよりも高くなっていることが必要である。選択ラインのソース電圧VSが非選択ラインのソース電圧VSよりも低い場合には、非選択ラインの画素セル20のソース電圧VSが読み出されることになるからである。
【0034】
したがって、図11に示すVS0(2)<VS(0)という条件が満たされるゲート電圧VGとする必要がある。ここで、VS0(2)は、非選択ライン(対応ラインのゲート電圧は0Vに設定)の最大(高照度時)ソース電圧、VS(0)は、選択ラインの最小(暗時)ソース電圧を示している。
【0035】
しかしながら、この条件を満足させるために、読み出し時のゲート電圧VGが非常に高い電圧に設定されると、飽和信号VS(2)−VS(0)が小さくなってしまう。
【0036】
また、画素セル20を構成する信号検出用MOSトランジスタ22の特性は、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化によっても変動することが知られている。
【0037】
このため、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化による特性変動分を考慮すると共に、上記VS0(2)<VS(0)の条件を満足させることができる最小のゲート電圧VGを、信号読み出し電圧として設定する。通常、この読み出し時のゲート電圧VGは、〜2V程度に設定される。
【0038】
【特許文献1】
特許第2935492号公報
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のMOS型イメージセンサにおいて、読み出し期間に信号検出用MOSトランジスタ22に印加されるゲート電圧VSは、製造プロセスや周囲温度の変化による特性変動が発生しても、常に、VS0(2)<VS(0)の条件が満足されるような最小のゲート電圧VGに設定される。
【0040】
製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化により、例えば図14に示すように、高照度特性時においてホールポケット領域36に蓄積できる光発生信号量(信号電荷量)が3種類(VS0(2)max、VS0(2)typおよびVS0(2)min)に変動した場合、つまり、最大ソース電圧VS0(2)が変動した場合、ゲート電圧VGの設定条件として、VS0(2)max<VS(0)を満たすゲート電圧VGを設定することが必要である。
【0041】
ここで、VS0(2)のプロセス変動分がティピカル値VS0(2)typに対して±0.2Vであったとすると、この変動分が飽和信号を最大で0.4V低下させることになり、ひいては、映像信号のSN比の劣化を引き起こすことになる。
【0042】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化などによる特性変動により、飽和信号が劣化することを抑制することができる固体撮像装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像装置は、光電変換により発生した信号電荷量に応じた信号を読み出し可能とする画素セルが一または複数配列された固体撮像装置において、該画素セルから該信号を読み出し制御する制御電圧を生成する電圧発生回路が設けられ、該電圧発生回路は、該画素セルと同じ素子構造で同時に作製された素子を有しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0044】
また、好ましくは、本発明の固体撮像装置における画素セルは、光照射により信号電荷を発生する受光ダイオードと、該受光ダイオードからの信号電荷を蓄積可能とする電荷蓄積領域が設けられ、該電荷蓄積領域に蓄積された電荷量に応じた信号を読み出し可能とする信号検出用トランジスタとを有する。
【0045】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における電圧発生回路は、前記信号の読み出し時に、前記信号検出用トランジスタを制御する制御電圧を生成するものであり、前記画素セルと同じ素子構造で同時に作製された受光ダイオードおよび信号検出用トランジスタを有する。
【0046】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における電圧発生回路は、前記画素セルと同じ素子構造で同時に作製された受光ダイオードおよび信号検出用トランジスタがそれぞれに設けられた第1セルおよび第2セルと、該第1セルおよび第2セルからの各出力端を両入力端とし、前記制御電圧を出力可能とする差動増幅回路とを有する。
【0047】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における信号の読み出し時において、前記第1セルを構成する信号検出用トランジスタは、ソースが前記差動増幅回路の一方入力端と第1定電流源に接続され、ゲートが接地電圧端に接続され、ドレインが電源電圧供給端に接続され、前記第2セルを構成する信号検出用トランジスタは、ソースが該差動増幅回路の他方入力端と第2定電流源に接続され、ゲートが該差動増幅回路の出力端に接続され、ドレインが電源電圧供給端に接続されている。
【0048】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における第1セルは、前記電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはこれと同等の飽和状態とされ、前記第2セルは、該電荷蓄積領域に信号電荷がない状態またはこれと同等の状態とされている。
【0049】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における差動増幅回路には、入力電圧にオフセット値を加える構成が設けられている。
【0050】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における第1定電流源と第2定電流源には互いに異なる電流量が設定されている。
【0051】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における信号検出用トランジスタは、前記信号の読み出し時にソースフォロワ回路として動作する。
【0052】
次に、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、請求項4または5に記載の固体撮像装置を駆動する固体撮像装置の駆動方法であって、前記信号の読み出し時に、前記第1セルを構成する信号検出用トランジスタのゲートに非選択電圧を印加するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0053】
また、好ましくは、本発明の固体撮像装置の駆動方法における信号の読み出し時に、前記第1セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行わずに前記電荷蓄積領域に信号電荷を蓄積させて、該電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはこれと同等の飽和状態とし、前記第2セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行って、当該電荷蓄積領域に信号電荷がない状態またはこれと同等の状態とする。
【0054】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置の駆動方法における信号の読み出し時に、前記第1セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行わずに前記電荷蓄積領域に信号電荷を蓄積させた後に、信号電荷の注入動作を行って、該電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはこれと同等の飽和状態とし、前記第2セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行って、当該電荷蓄積領域に信号電荷がない状態またはこれと同等の状態とする。
【0055】
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置の駆動方法における信号の読み出し時に、前記差動増幅回路から出力される制御電圧を、各画素セルを構成する信号検出用トランジスタのゲートに印加する。
【0056】
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
【0057】
本発明にあっては、電圧発生回路が、画素セルと同じ素子構造で同時に作製された素子の受光ダイオードおよび信号検出用トランジスタを含んでいるため、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化により画素セルの特性が変動した場合に、電圧発生回路においても同様の特性変動が生じる。これによって、画素セルの特性変動に追従した最適な駆動電圧を電圧発生回路によって発生させて、画素セルに供給することが可能となる。
【0058】
この電圧発生回路は、例えば画素セルと同じ素子構造の受光ダイオードおよび信号検出用トランジスタからなる第1セルおよび第2セルと、これらの両出力が両入力となる差動増幅回路とからなり、第1セルを構成する信号検出用トランジスタは、ソースが二つに分岐されてその一方が差動増幅回路の例えばプラス入力端子に、その他方が定電流源に接続され、ゲートが接地電圧に接続され、そのドレインが電源電圧に接続されている。また、第2セルを構成する信号検出用トランジスタは、ソースが二つに分岐されてその一方が差動増幅回路の例えばマイナス入力端子に、その他方が定電流源に接続され、ゲートが差動増幅回路の出力端子に接続され、ドレインが電源電圧に接続されている。
【0059】
信号の読み出し時に、第1セルは、信号電荷の掃き出し動作を行わずに電荷蓄積領域に信号電荷を蓄積させることによって、電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはそれと同等の飽和状態(高照射時特性)とされている。電荷蓄積領域に電荷の注入を行うことによって、電荷蓄積領域に充分電荷を蓄積させることもできる。また、第2セルは、電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行うことによって、電荷蓄積領域に信号電荷が全くない状態またはそれと同等の状態(暗時特性)とされている。
【0060】
各画素セルから信号を読み出す際に、電圧発生回路において、電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはそれと同等の飽和状態とされた第1セルを構成する信号検出用トランジスタのゲート(ゲート電極)に非選択電圧(0Vまたは接地電圧)を印加することによって、差動増幅回路から、非選択ラインの最大(高照度時)ソース電圧VS0(2)=選択ラインの最小(暗時)ソース電圧VS(0)という条件を満たす電圧が制御電圧として出力する。
【0061】
さらに、差動増幅回路の入力電圧にオフセット値を加えるかまたは、第1セルに接続される定電流源と第2セルに接続される定電流源とで互いに異なる電流量を設定することによって、差動増幅回路から、非選択ラインの最大(高照度時)ソース電圧VS0(2)<選択ラインの最小(暗時)ソース電圧VS(0)という条件を満たす電圧を制御電圧として出力させることが可能となる。
【0062】
各画素セルからの信号読み出し時に、この差動増幅回路からの出力制御電圧を、各画素セルを構成する信号検出用トランジスタのゲート電極に印加することによって、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化による特性変動があっても、その特性変動に追従したゲート電圧がそのゲート電極に印加されることになり、よって、映像信号のSN比の劣化も抑制される。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の固体撮像装置の実施形態1〜3を、図7および図8に示すような受光ダイオード21と信号検出用トランジスタ22とを有する複数の画素セル20が2次元的に(マトリクス状に)配置されたMOS型イメージセンサに適用した場合について、図面を参照しながら説明する。
【0064】
(実施形態1)
図1は、本発明の固体撮像素子の実施形態1における電圧発生回路の要部構成を示す回路図である。
【0065】
図1において、この電圧発生回路10は、受光ダイオード1aおよび信号検出用トランジスタ2a、定電流源3aからなる第1セル10aと、受光ダイオード1bおよび信号検出用トランジスタ2b、定電流源3bからなる第2セル10bと、差動増幅回路4(オペアンプ)とを有し、画素セル20の信号検出用トランジスタ22にて信号を読み出す際に、その信号検出用トランジスタ22のゲート電極に印加される制御電圧(読み出し電圧)を生成するために用いられる。
【0066】
第1セル10aおよび第2セル10bを構成する受光ダイオード1a、1bおよび信号検出用トランジスタ2a、2bは、図7および図8に示した画素セル20を構成する受光ダイオード21および信号検出用トランジスタ22と同じ素子構造で同時に作製された素子であり、この画素セル20と同様、プロセスのばらつきや周囲温度の変化による特性変動が生じる。
【0067】
第1セル10aを構成するトランジスタ2aは、ソース領域(ソース1)が二つに分岐されており、そのうちの一方が差動増幅回路4のプラス入力端子に、その他方が定電流源3aの入力端に接続され、ゲート電極(ゲート1)が接地電圧端に接続(信号読み出し時の電圧発生期間に接続、図2(a)の蓄積期間にはゲート電極に3Vが印加される)され、ドレイン領域(ドレイン1)が電源電圧の出力端に接続されている。また、受光ダイオード1aのN+領域がトランジスタ2aのドレイン領域と接続されており、受光ダイオード1aのP型ウェル領域がトランジスタ2aのP型ウェル領域と接続(一体化)されている。
【0068】
第2セル10bを構成するトランジスタ2bは、ソース領域(ソース2)が二つに分岐されてそのうちの一方が差動増幅回路4のマイナス入力端子に、その他方が定電流源3bの入力端に接続され、ゲート電極(ゲート2)が差動増幅回路4の出力端子に接続され、ドレイン領域(ドレイン2)が電源電圧の出力端に接続されている。また、受光ダイオード1bのN+領域がトランジスタ2bのドレイン領域と接続され、受光ダイオード1bのP型ウェル領域がトランジスタ2bのP型ウェル領域と接続(一体化)されている。
【0069】
第1セル10aは、高照度特性を示すように、電荷蓄積領域(ホールポケット領域)に最大限に信号電荷が蓄積されて、ホールポケット領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはそれと同等の飽和状態として動作(高照度時特性用)させるようになっている。
【0070】
第2セル10bは、暗時特性を示すように、ホールポケット領域に信号電荷が全く無い状態またはそれと同等の状態として動作(暗時特性用)させるようになっている。
【0071】
各画素セル10aおよび10bは、トランジスタ1aおよび1bの各ドレイン領域にそれぞれ電源電圧の出力端がそれぞれ接続され、各ソース領域が定電流源3aおよび3bにそれぞれ接続されることによってソースフォロワ回路として動作する。その定電流源3aおよび3bは、同一寸法/同一プロセスで作製されたトランジスタまたはその回路部(図示せず)からなり、同一の電流量が設定されている。
【0072】
この電圧発生回路10において、第1セル10aを構成するトランジスタ2aのゲート電圧を非選択ラインと同様に0Vとすることによってネガティブフィードバックループが構成される。これによって、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化に関わらず、固体撮像装置の非選択ラインにおける最大(高照度時)ソース電圧VS0(2)=選択ラインの最小(暗時)ソース電圧VS(0)の関係を満たす制御電圧としてのゲート電圧を、差動増幅回路4の出力端子から出力させることができる。
【0073】
また、ソース2と接地電位の間に従来技術である抵抗分割手段などを用いて、ソース2から低電位側へオフセット値を加えた電位を差動増幅回路の入力に加えることにより、あるいは、ソース1と電源電位の間に従来技術である抵抗分割手段などを用いて、ソース1から高電位側へオフセット値を加えた電位を差動増幅回路の入力に加えることにより、簡単に差動増幅器4から出力される電圧を若干高く設定することができ、VS0(2)<VS(0)の条件を満たすゲート電圧を、差動増幅回路4の出力端子から出力させることが出来る。
【0074】
上記構成により、以下に、本実施形態1の電圧発生回路10の駆動方法について、図2の信号波形図を用いて説明する。
【0075】
図2(a)は、図1の高照度特性用の第1セル10aの動作を示し、図2(b)は、図1の暗時特性用の第2セル10bの動作を示している。
【0076】
(蓄積期間)
この蓄積期間には、第1セル10aおよび第2セル10b共に、図7および図8に示す画素セル20の場合と同様に、図2(a)および図2(b)に示すようにドレイン電圧およびソース電圧が1Vに設定され、ゲート電圧が3V程度に設定される。
【0077】
この蓄積期間には、受光ダイオード1a,1bのフローテイングP型ウェル領域内に光発生信号電荷が生成される。生成された光発生信号電荷は、ホールポケット領域が高濃度不純物領域であるために、P型濃度勾配による電界により、P型ウェル領域から転送されてホールポケット領域内に集められる。
【0078】
このとき、信号検出用MOSトランジスタ2a,2bはON状態であり、ドレイン領域とソース領域との間が完全に導通状態になっているため、ゲート電極直下は電子層で埋められている。したがって、ドレイン領域、ソース領域およびゲート電極直下は全て電子層になり、これによって界面付近で発生する暗電流成分が抑えられる。
【0079】
(掃出期間)
この掃き出し期間に、第2セル10bでは、図9(a)に示す選択ラインの画素セルと同様に、信号検出用MOSトランジスタ2bのドレイン領域およびソース領域に5V、ゲート電極に7Vの高電圧が印加される。これによって、ホールポケット領域に蓄積されている信号(電荷)が全て、P型基板側に排出される。これによって、ホールポケット領域に信号電荷が全く無い状態またはそれと同等の状態となり、第2セル10bは暗時特性を示す。
【0080】
一方、第1セル10aでは、掃き出し期間が設けられておらず、信号検出用MOSトランジスタ2aのホールポケット領域36内に暗電流成分が蓄積されていく。これによって、ホールポケット領域に最大限に信号電荷が蓄積されてホールポケット領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはそれと同等の飽和状態となっており、第1セル10aは高照度特性を示す。
【0081】
(電圧発生期間)
この電圧発生期間に、第1セル10aの信号検出用MOSトランジスタ2aのゲート電極に0Vが印加(第1セルを構成する信号検出用トランジスタのゲートに非選択電圧を印加)されることによって、ネガティブフィードバックループが構成される。これによって、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化に関わらず、VS0(2)=VS(0)の関係を満たすゲート電圧を、差動増幅回路4から制御電圧として出力させることができる。
【0082】
また、差動増幅回路4の入力端子にオフセットを設けて、差動増幅回路4から出力される電圧を若干高く設定することによって、VSO(2)<VS(0)の条件を満たすゲート電圧を、差動増幅回路4から出力させることができる。
【0083】
この電圧発生回路10において、図2(a)および図2(b)に示す蓄積期間および掃き出し期間の動作は、MOS型イメージセンサの起動時に一度行うだけで、製造プロセスのばらつきによる画素セル20の特性変動に追従させたゲート電圧を発生させることができる。また、これを毎フレームの垂直ブランキング期間などに行うことによって、MOS型イメージセンサの動作中に周囲温度変化により信号検出用MOSトランジスタ22の特性変動が生じても、その特性変動に追従したゲート電圧を発生させることができる。
【0084】
図3は、図1の電圧発生回路10によって発生したゲート電圧(読み出し電圧)とソース電圧との関係を示す図である。なお、図3では、縦軸はソース電圧、横軸は信号読み出し時に画素セル20に印加される読み出し電圧(ゲート電圧)を示している。
【0085】
図3に示すように、非選択ライン(このとき0V)の最大(高照度時)ソース電圧VS0(2)がmin、typ、maxと変動するにつれて、読み出し電圧もmin、typ、maxと変化する。このように、本実施形態1の電圧発生回路10において、VS0(2)=VS(0)またはVSO(2)<VS(0)の条件を満たすゲート電圧を発生させることにより、図3では、図14の場合と比べて、飽和信号(max)は同じレベルであるが、飽和信号(typ)および(min)の低下量は少なくなっている。
【0086】
例えばVS0(2)の変動が±0.2V、図3および図14の暗時特性のソース電圧とゲート電圧の傾きが0.9、高照度時特性のソース電圧とゲート電圧の傾きが0.5である場合、図14では飽和信号の低下が0.4Vであったのに対して、図3では飽和信号の低下が0.4×(0.5/0.9)=0.22Vとなり、製造プロセスのばらつきや周囲温度変化による飽和信号の低下を大幅に抑制することができる。
【0087】
(実施形態2)
図4は、本実施形態2の固体撮像素子における電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【0088】
図4において、この電圧発生回路15は、受光ダイオード1aおよび信号検出用トランジスタ2a、定電流発生用トランジスタ5aからなる第1セル15aと、受光ダイオード1bおよび信号検出用トランジスタ2b、定電流発生用トランジスタ5bからなる第2セル15bと、これらの両出力を両入力とする差動増幅回路(オペアンプ)4とを有している。
【0089】
ここで、以下に、本実施形態2の電圧発生回路15の特徴構成について説明する。
【0090】
図1に示す実施形態1の電圧発生回路10では、ソースフォロワ回路を構成する定電流源3a,3bは、同一寸法/同一プロセスで作製されたトランジスタまたはトランジスタ回路部(図示せず)からなり、同一の電流量が設定されていた。
【0091】
これに対して、本実施形態2の電圧発生回路15では、第2セル15bのトランジスタ2bに接続される定電流発生用トランジスタ5bのゲート電極に、第1セル15aのトランジスタ2aに接続される定電流発生用トランジスタ5aのゲート電極と比べて、所定電圧Δだけ高い電圧(コントロール1+Δ)を印加することによって、トランジスタ5aに比べてトランジスタ5bに若干多くの定電流が流れるようにしている。または、これとは逆に、トランジスタ5aに若干少ない定電流が流れるようにしてもよい。
【0092】
これによって、第2セル15bのソース2のソース電圧が所望の値だけ低下し、その分、差動増幅回路4の出力端子から高い電圧(ゲート電圧)が出力されることになる。
【0093】
この差動増幅回路4から出力される読み出し電圧を、画素セル20からの信号読み出し時に信号検出用トランジスタ22のゲート電極37に印加されるゲート電圧として用いることによって、VSO(2)<VS(0)の条件を満たすことができる。
【0094】
このように、所定電圧ΔのΔ値を正方向に調整することによって、VS(0)がVS0(2)よりも大きくなる値を、所望の値に制御することが可能となる。
【0095】
(実施形態3)
図5は、本実施形態3の電圧発生回路の駆動方法について説明するための図であって、(a)は高照度特性用の第1セル15aの動作を示し、(b)は暗時特性用の第2セル15bの動作を示している。
【0096】
図2に示す実施形態1の電圧発生回路10において、第1セル10aが高照度時特性を示すためには、ホールポケット領域に信号電荷を十分に蓄積させる必要があり、これを実現するために掃き出し動作を一切行わずに暗電流を蓄積させていた。
【0097】
これに対して、本実施形態3では、第1セル15aのホールポケット領域に信号電荷を注入するための注入期間を設けている。これが本実施形態3の特徴構成である。
【0098】
電圧発生期間に先立って、第2セル15bでは、図2の場合と同様に、掃き出し動作が行われるのに対して、この掃き出し期間に、第1セル15aでは、ドレイン領域とソース領域とに一時的に負電圧である−1Vが印加され、電荷の注入動作が行われる。このことによって、第1セル15aではN型ウェル領域の障壁が小さくなり、P型基板からフローティングP型ウェル領域内のホールポケット領域にホールが十分に注入され、あたかも高照度特性を示すこととなる。
【0099】
このとき、ソース領域およびドレイン領域に印加される負電圧は、図6に示すようなクランプ回路を用いて簡単に発生させることができる。
【0100】
このクランプ回路は、図6(a)に示すように容量Cで構成されており、入力端子VINが容量Cを介してP+領域17と接続されている。
【0101】
この場合の基板断面構成について説明すると、P型基板11上に、P型ウェル領域12に両側から挟まれたN型ウェル領域13が設けられている。P型ウェル領域12内にはそれぞれ、P+領域およびN+領域(図示せず)、P+領域14がP型ウェル領域12で隔てられて設けられ、N型ウェル領域13内には、N+領域16、P+領域17およびN+領域16がN型ウェル領域13で隔てられて設けられている。P+領域14とN+領域16とは互いに電気的に接続されて接地されている。
【0102】
図6(b)に示すように、本実施形態3の特徴構成として、電荷の注入期間に入力端子VINに電圧0Vが印加されることによって、出力端子VOUTから電圧−1Vが出力される。また、それ以外の期間には、入力端子VINに電圧1.5Vが印加されることによって、出力端子VOUTから電圧0.5Vが出力されるようになっている。なお、この図6(b)の例では、ダイオードのドロップ電圧を0.5Vとしている。
【0103】
以上により、上記実施形態1〜3によれば、受光ダイオード21と信号検出用トランジスタ22からなる画素セル20が2次元的に配置された固体撮像装置において、信号読出時に、受光ダイオード1aと信号検出用トランジスタ2aを有する高照度特性用セル10a(または15a)と、受光ダイオード1bと信号検出用トランジスタ2bを有する暗時特性用セル10b(または15b)と、これらの両出力が両入力とされたオペアンプである差動増幅回路4とを有する電圧発生回路10(または15)により、画素セル20に印加される制御電圧(制御電圧)を生成する。電圧発生回路10(または15)は、画素セル20と同じ素子構造で同時に作製された受光ダイオード1a、1bと信号検出用トランジスタ2a、2bとを含むため、画素セル20が特性変動すると、電圧発生回路10(または15)でも同様の特性変動が生じ、画素セル20の特性変動に追従した最適な制御電圧を発生させることができる。これによって、固体撮像素子において、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化による特性変動により、従来のように飽和信号が劣化することを抑制することができる。
【0104】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化による画素セルの特性変動に追従した最適な読み出し電圧を発生し、読み出し電圧として信号検出用トランジスタのゲート電極に印加することができるため、製造プロセスのばらつきや周囲温度の変化による飽和信号の劣化を抑えることができ、画像状態が良好な固体撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像素子の実施形態1における電圧発生回路の要部構成を示す回路図である。
【図2】(a)は、図1の高照度特性用の第1セルの動作を示す信号波形図、(b)は、図1の暗時特性用の第2セルの動作を示す信号波形図である。
【図3】図1の電圧発生回路によって発生したゲート電圧(読み出し電圧)とソース電圧との関係を示す図である。
【図4】本実施形態2の固体撮像素子における電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の実施形態3として電圧発生回路の駆動方法の一例を説明するための図であって、(a)は高照度特性用の第1セルの動作を示す信号波形図、(b)は暗時特性用の第2セルの動作を示す信号波形図である。
【図6】本発明の電圧発生回路の駆動方法における実施形態3で用いられるクランプ回路の構成を示す回路図である。
【図7】従来のMOS型イメージセンサの1画素分の構成を示す平面図である。
【図8】図7の画素セルのA−A線断面図である。
【図9】図7のMOS型イメージセンサの基本動作を説明するための信号波形図であり、(a)は選択ラインの動作タイミング図、(b)は非選択ラインの動作タイミング図である。
【図10】従来のMOS型イメージセンサの画素セルにおいて、信号読み出し時に構成されるソースフォロワ回路の構成を示す回路図である。
【図11】図10の画素セルのゲート電圧に対するソース電圧特性を示す図である。
【図12】従来の電荷蓄積領域飽和時のポテンシャルプロファイルを示す図である。
【図13】図12においてゲート電圧を高くした場合のポテンシャルプロファイルを示す図である。
【図14】従来の固体撮像素子における飽和信号量を説明するための図である。
【符号の説明】
1a、1b 受光ダイオード
2a、2b 信号検出用トランジスタ
3a、3b 定電流源
4 差動増幅回路
5a、5b 定電流発生用トランジスタ
10、15 電圧発生回路
10a、15a 第1セル
10b、15b 第2セル
11 P型基板
12 P型ウェル領域
13 N型ウェル領域
14、17 P+領域
16 N+領域
30 P型基板
32 N型ウェル領域
33 ドレイン領域
34 P型ウェル領域
35 ソース領域
36 ホールポケット領域
37 ゲート電極
C 容量

Claims (13)

  1. 光電変換により発生した信号電荷量に応じた信号を読み出し可能とする画素セルが一または複数配列された固体撮像装置において、
    該画素セルから該信号を読み出し制御する制御電圧を生成する電圧発生回路が設けられ、該電圧発生回路は、該画素セルと同じ素子構造で同時に作製された素子を有する固体撮像装置。
  2. 前記画素セルは、光照射により信号電荷を発生する受光ダイオードと、該受光ダイオードからの信号電荷を蓄積可能とする電荷蓄積領域が設けられ、該電荷蓄積領域に蓄積された電荷量に応じた信号を読み出し可能とする信号検出用トランジスタとを有する請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記電圧発生回路は、前記信号の読み出し時に、前記信号検出用トランジスタを制御する制御電圧を生成するものであり、前記画素セルと同じ素子構造で同時に作製された受光ダイオードおよび信号検出用トランジスタを有する請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記電圧発生回路は、前記画素セルと同じ素子構造で同時に作製された受光ダイオードおよび信号検出用トランジスタがそれぞれに設けられた第1セルおよび第2セルと、該第1セルおよび第2セルからの各出力端を両入力端とし、前記制御電圧を出力可能とする差動増幅回路とを有する請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記信号の読み出し時において、
    前記第1セルを構成する信号検出用トランジスタは、ソースが前記差動増幅回路の一方入力端と第1定電流源に接続され、ゲートが接地電圧端に接続され、ドレインが電源電圧供給端に接続され、
    前記第2セルを構成する信号検出用トランジスタは、ソースが該差動増幅回路の他方入力端と第2定電流源に接続され、ゲートが該差動増幅回路の出力端に接続され、ドレインが電源電圧供給端に接続された請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1セルは、前記電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはこれと同等の飽和状態とされ、前記第2セルは、該電荷蓄積領域に信号電荷がない状態またはこれと同等の状態とされている請求項4または5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記差動増幅回路には、入力電圧にオフセット値を加える構成が設けられている請求項4に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1定電流源と第2定電流源には互いに異なる電流量が設定されている請求項4に記載の固体撮像装置。
  9. 前記信号検出用トランジスタは、前記信号の読み出し時にソースフォロワ回路として動作する請求項5に記載の固体撮像装置。
  10. 請求項4または5に記載の固体撮像装置を駆動する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記信号の読み出し時に、前記第1セルを構成する信号検出用トランジスタのゲートに非選択電圧を印加する固体撮像装置の駆動方法。
  11. 前記信号の読み出し時に、
    前記第1セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行わずに前記電荷蓄積領域に信号電荷を蓄積させて、該電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはこれと同等の飽和状態とし、
    前記第2セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行って、当該電荷蓄積領域に信号電荷がない状態またはこれと同等の状態とする請求項10に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  12. 前記信号の読み出し時に、
    前記第1セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行わずに前記電荷蓄積領域に信号電荷を蓄積させた後に、信号電荷の注入動作を行って、該電荷蓄積領域から信号電荷が溢れている飽和状態またはこれと同等の飽和状態とし、
    前記第2セルは、前記電荷蓄積領域からの信号電荷の掃き出し動作を行って、当該電荷蓄積領域に信号電荷がない状態またはこれと同等の状態とする請求項10に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  13. 前記信号の読み出し時に、前記差動増幅回路から出力される制御電圧を、各画素セルを構成する信号検出用トランジスタのゲートに印加する請求項10〜12の何れかに記載の固体撮像装置の駆動方法。
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