JP2004349841A - 受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法 - Google Patents

受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004349841A
JP2004349841A JP2003142220A JP2003142220A JP2004349841A JP 2004349841 A JP2004349841 A JP 2004349841A JP 2003142220 A JP2003142220 A JP 2003142220A JP 2003142220 A JP2003142220 A JP 2003142220A JP 2004349841 A JP2004349841 A JP 2004349841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
demodulation
reception
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003142220A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Goto
祐一 後藤
Hiroyuki Sakamoto
博之 坂本
Naohito Watanabe
尚仁 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003142220A priority Critical patent/JP2004349841A/ja
Publication of JP2004349841A publication Critical patent/JP2004349841A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】起動時及びデータ通信中における誤動作を回避可能な受信信号処理回路、半導体集積回路、ICカード及び受信信号処理方法を提供する。
【解決手段】受信信号RDを復調して復調信号DM1を生成する復調回路40a、受信信号RDの受信から一定時間の間復調信号DM1を所定値に固定して復調補正信号DM2を生成し、一定時間の経過後における復調補正信号DM2の不安定状態を検知する復調補正回路1aを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無線通信技術に関し、特に、ICカードに用いられる受信信号処理回路、半導体集積回路及び復調補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カード基板内に半導体集積回路を内蔵する「ICカード」として、バッテリレス式の非接触ICカードが広く利用されている。バッテリレス式の非接触ICカードは、無線通信回路を集積化した半導体集積回路及びこの半導体集積回路に接続されたコイル状のアンテナを内部に備える。アンテナは、無線電波の受信時において、電磁誘導により発生する誘導電圧を無線通信回路に供給する。無線通信回路内の電源生成回路は、電磁誘導により発生する誘導電圧を電源電圧に変換する。この結果、非接触ICカードはバッテリレス動作を可能としている(例えば、特許文献1参照。)。また、無線通信回路は、受信信号を復調する復調回路及び復調回路が生成する復調信号を受け取るコントローラを備える。
【0003】
【特許文献1】
特開平2002−183698号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
アンテナが無線電波を受信後の一定期間、即ちICカードの起動時においては、電源生成回路から十分な電力が供給されない。電源生成回路から十分な電力が供給されないと、復調信号が不安定となる。コントローラが不安定な復調信号を処理可能なデータと認識した場合、無線通信回路が誤動作する可能性がある。また、電源生成回路から十分な電力が供給されているデータ通信中においても、外部ノイズ等の影響により復調回路の極性が反転する可能性がある。復調回路の極性が反転すると、無線通信回路が誤動作する恐れがある。
【0005】
上記問題点を鑑み、本発明は、起動時及びデータ通信中における誤動作を回避可能な受信信号処理回路、半導体集積回路、ICカード及び受信信号処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明の第1の特徴は、(イ)受信信号から復調信号を生成する復調回路;(ロ)受信信号の受信から一定時間の間復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、一定時間の経過後における復調補正信号の不安定状態を検知する復調補正回路を備える受信信号処理回路であることを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、(イ)半導体チップ;(ロ)半導体チップ上に集積化され、受信信号の受信から一定時間の間復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、一定時間の経過後における復調補正信号の不安定状態を検知する受信信号処理回路;(ハ)半導体チップ上に集積化され、復調補正信号を受け取るコントローラ;(ニ)半導体チップ上に集積化され、コントローラの制御プログラムと各種データとを保持するメモリ;(ホ)半導体チップ上に集積化され、コントローラが供給する送信信号を変調する変調回路;(ヘ)半導体チップ上に集積化され、受信信号処理回路、コントローラ、メモリ、及び変調回路に電源電圧を供給する電源生成回路を備える半導体集積回路であることを要旨とする。
【0008】
本発明の第3の特徴は、(イ)無線電波を送受信するアンテナ;(ロ)アンテナが受信した受信信号から復調信号を生成し、受信信号の受信から一定時間の間復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、一定時間の経過後における復調補正信号の不安定状態を検知する半導体集積回路;(ハ)アンテナ及び半導体集積回路を被覆するカード基板を備えるICカードであることを要旨とする。
【0009】
本発明の第4の特徴は、(イ)受信信号から復調信号を生成し;(ロ)受信信号の受信から一定時間の間復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、一定時間の経過後に復調補正信号の不安定状態を検知することを含む受信信号処理方法であることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。この第1及び第2の実施の形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0011】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信装置は、図1に示すように、無線電波RFを送受信するアンテナ12、アンテナ12に接続された電源生成回路3、アンテナ12及び電源生成回路3に接続された受信信号処理回路2a、電源生成回路3及び受信信号処理回路2aに接続されたコントローラ6a、コントローラ6a及び電源生成回路3に接続されたメモリ10、コントローラ6aとアンテナ12との間に接続され、電源生成回路3に接続された変調回路5aを備える。電源生成回路3は、アンテナ12が電磁誘導により発生させる誘導電圧を整流・定圧化して電源電圧SVに変換する。受信信号処理回路2aは、アンテナ12からの受信信号RDから復調信号DM1を生成し、受信信号RDの受信から一定時間の間復調信号DM1を所定値に固定して復調補正信号DM2を生成する。更に受信信号処理回路2aは、一定時間の経過後における復調補正信号DM2の不安定状態を検知する。コントローラ6aは、受信信号処理回路2aにパワーオンリセット信号SET及びシステムクロックCLKを供給する。変調回路5aはコントローラ6aからの送信データTD1を変調し、変調データTD2をアンテナ12に供給する。
【0012】
図1に示すメモリ10としては、例えば読み出し専用不揮発性メモリ(ROM)及び揮発性メモリ(RAM)が利用できる。ROMはコントローラ6aにおいて実行されるプログラムメモリ等として機能する。これに対してRAMは、コントローラ6aにおけるプログラム実行処理中に利用されるデータ等の格納及び作業領域として利用されるデータメモリ等として機能する。
【0013】
受信信号処理回路2aは、図1に示すように、アンテナ12に接続された復調回路40a、復調回路40aに接続された復調補正回路1aを備える。復調回路40aはアンテナ12からの受信信号RDを復調して復調信号DM1を復調補正回路1aに供給する。復調補正回路1aは、復調回路40aとコントローラ6aとの間に接続されたデータ判別回路11、データ判別回路11の入力側と出力側との間に接続されたタイマ回路7、タイマ回路7と復調回路40aとの間に接続された初期化回路9を備える。タイマ回路7は、復調補正信号DM2が安定時に一定時間を計測してタイミング信号TSを生成する。データ判別回路11は、タイミング信号TSに基づいて復調補正信号DM2を生成するか否か判定する。初期化回路9は、タイミング信号TSに応じて復調信号DM1を初期化する初期化信号SRを復調回路40aに供給する。復調回路40aは、初期化信号SRが供給される場合に、復調信号DM1を初期化する。
【0014】
図1に示すタイマ回路7は、詳細には図2に示すように、パワーオンリセット端子8b及び補正信号出力端子8cに入力側が接続された第1の論理積回路7b、システムクロック入力端子8aにクロック端子CKが接続され、第1の論理積回路7bの出力にリセット端子Rが接続されたカウンタ7aを備える。カウンタ7aは、システムクロックCLKを所定回数カウントすることによりタイミング信号TSを生成する。第1の論理積回路7bは、パワーオンリセット信号SET及び復調補正信号DM2を論理積演算することにより、復調補正回路DM2の不安定状態を検知してカウンタ7aをリセットする。更に、初期化回路9は、カウンタの7aの出力にデータ入力端子Dが接続され、システムクロック入力端子8aにクロック端子CKが接続され、復調回路40aの初期化信号入力端子43にデータ出力端子Qが接続された第1のフリップフロップ9aを備える。
【0015】
また、図1に示すデータ判別回路11は、具体的には図2に示すように、タイマ回路7、システムクロック入力端子8a、及びパワーオンリセット端子8bに接続されたラッチ回路11d、ラッチ回路11d及び復調信号出力端子42に入力側が接続され、補正信号出力端子8cに出力側が接続された第2の論理積回路11cを備える。ラッチ回路11dは、パワーオンリセット信号SETが有効時にタイミング信号TSを保持する。第2の論理積回路11cは、保持されたタイミング信号TS及び復調信号DM1を論理積演算して復調補正信号DM2を生成する。更に、ラッチ回路11dは、カウンタ7aの出力に一方の入力が接続された第1の論理和回路11a、第1の論理和回路11aの出力側にデータ入力端子Dが接続され、システムクロック入力端子8aにクロック端子CKが接続され、パワーオンリセット端子8bにリセット端子Rが接続され、第1の論理和回路11aの他方の入力にデータ出力端子Qが接続された第2のフリップフロップ11bを備える。
【0016】
図1に示す復調回路40aは、例えば図2に示すように、振幅偏移変調(ASK)方式で変調された受信信号RDを復調可能な回路構成である。詳細には復調回路40aは、受信信号入力端子41に正入力端子+が接続され、復調信号出力端子42に出力側が接続されたコンパレータ4a、高位電源VDDに接続された第1の抵抗R1、低位電源VSSに接続された第2の抵抗R2、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との間に接続された第3の抵抗R3、第1の抵抗R1と第3の抵抗R3との接続点と受信信号入力端子41との間に接続された第4の抵抗R4、復調信号出力端子42及び初期化信号入力端子43に入力側が接続された第2の論理和回路4c、第2の抵抗R2と第3の抵抗R3との接続点にソースが接続され、第2の論理和回路4cの出力側にゲートが接続され、コンパレータ4aの負入力端子−にドレインが接続された第1のトランジスタTr1、復調信号出力端子42に接続されたインバータ4b、高位電源VDDにドレインが接続され、インバータ4bにゲートが接続され、第1のトランジスタTr1のソースとコンパレータ4aの負入力端子−との接続点にソースが接続された第2のトランジスタTr2を備える。
【0017】
次に、図1〜図4を用いて、第1の実施の形態に係る受信信号処理方法を説明する。
【0018】
(イ)先ず、図3のステップS101において、図2に示すタイマ回路7のカウンタ7aがリセットされる。次に図4の時刻t0において、図1に示すアンテナ12が無線電波RFを受信する。アンテナ12から受信信号RDが電源生成回路3に供給されると、図4(a)に示す電源電圧SVが徐々に立ち上がる。また時刻t0において、図4(b)に示すパワーオンリセット信号SETがハイレベルに立ち上がる。
【0019】
(ロ)次に、図3のステップS102において、タイマ回路7はパワーオンリセット信号SETに基づき、アンテナ12が無線電波RFを受信したか否か判断する。具体的には、パワーオンリセット信号SET及び図4(d)に示す復調信号DM1がハイレベルになると、図2に示す第1の論理積回路7bがカウンタ7aのリセット端子Rにハイレベル信号を供給する。リセット端子Rにハイレベル信号が供給されると、カウンタ7aは、図4(c)に示すシステムクロックCLKをカウントアップする。ステップS103において、カウンタ7aが、クロック端子CKに所定クロックサイクルのシステムクロックCLKがクロック端子CKに供給されたか否か判断する。カウンタ7aはシステムクロックCLKを所定回数カウントすると、図4(e)の時刻t1において、ハイレベルのタイミング信号TSを生成する。
【0020】
(ハ)次に、図3のステップS104において、図2に示す初期化回路9を構成する第1のフリップフロップ9aのデータ入力端子Dにハイレベルのタイミング信号TSが供給される。データ入力端子Dにハイレベルのタイミング信号TSが供給されると、第1のフリップフロップ9aは、システムクロックCLKの立ち上がりと同期してタイミング信号TSをラッチする。第1のフリップフロップ9aがラッチしたハイレベルのタイミング信号TSは、データ出力端子Qから初期化信号SRとして初期化信号入力端子43に供給される。また、タイミング信号TSが図2に示す第1の論理和回路11aに供給されることにより、第2のフリップフロップ11bは第2の論理積回路11cにハイレベル信号を供給する。
【0021】
(ニ)初期化信号SRが初期化信号入力端子43に供給されると、図3のステップS104において、復調回路40aは初期化される。具体的には、初期化信号入力端子43を介して図2に示す第1のトランジスタTr1のゲートにハイレベルの初期化信号SRが供給される。第1のトランジスタTr1のゲートにハイレベルの初期化信号SRが供給されると第1のトランジスタTr1はオンする。第1のトランジスタTr1がオンすると、図2に示すコンパレータ4aの負入力端子−に印加される電圧の電圧値が低位電源VSSに引かれて減少する。この結果、コンパレータ4aの正入力端子+に印加される電圧の電圧値が、負入力端子−に印加される電圧の電圧値と比して常に高くなり、コンパレータ4aはハイレベル信号を復調信号出力端子42に供給する。
【0022】
(ホ)次にステップS105において、復調信号出力端子42からの復調信号DM1は、第2の論理積回路11cを介して補正信号出力端子8cに伝達される。更に、ステップS106において、第1の論理積回路7bは、復調補正信号DM2の状態が安定しているか否か判定する。復調補正信号DM2が不安定であると判断された場合はステップS101に処理が戻り、タイマ回路7がリセットされる。
【0023】
このように、第1の実施の形態に係る受信信号処理回路2aによれば、図4(d)及び(f)の時刻t0〜t1間に示す起動時における復調信号DM1の不安定状態を回避できる。また、図4(d)及び(f)の時刻t2〜t3間に示すデータ通信中においても、復調信号DM1の不安定状態を回避できる。よって、コントローラ6aには常に安定した復調補正信号DM2が供給される。この結果、起動時及びデータ通信中においても誤動作を生じることが無い。
【0024】
図1に示した無線通信装置は、図5に示すように、同一の半導体チップ92上にモノリシックに集積化し、半導体集積回路91aを形成可能である。図5に示す例においては、半導体集積回路91aは、半導体チップ92上にボンディングパッド93を備えている。ボンディングパッド93は、図1に示すアンテナ12からの受信信号RDを復調回路40a及び電源生成回路3に伝達する為の内部端子である。また、ボンディングパッド93は、変調回路5aが供給する変調信号TD2をアンテナ12に伝達する。
【0025】
図5に示す半導体集積回路91aは、例えば図6に示すように、カード基板95により被覆され、ICカード94として形成される。カード基板95としては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトル(AN)・ブタジエン(BD)・スチレン(ST)樹脂(ABS)、及びポリエチレン・テレフタート(PET)等が利用可能である。アンテナ12はカード基板95の外周と半導体集積回路91aとの間に配置される。また、アンテナ12は図4に示すボンディングパッド93と接続される。図5に示す半導体集積回路91aを内蔵したICカード94は、非常に信頼性高くデータ通信を実行できる。
【0026】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る無線通信装置は、図7(a)に示すように、受信信号処理回路2bが、データ判別回路11に接続された極性判別回路20、極性判別回路20及び極性判別回路20に接続された極性補正回路13を備える点が図1に示した受信信号処理回路2aと異なる。極性判別回路20は、復調補正信号DM2の極性を判別し、極性が反転している場合に極性反転信号ISを生成する。極性補正回路13は、極性反転信号ISに応じて復調補正信号DM2の極性を補正する。極性補正後の復調補正信号DM3は、補正信号出力端子8cを介してコントローラ6bに伝達される。また、図7(a)に示す受信信号処理回路2bは図1に示す初期化回路9を備えていない。復調回路40bは、例えば、位相偏移変調(PSK)方式で変調された受信信号RDを復調可能な回路構成である。PSK方式においては変調信号の”0”及び”1”は搬送波の位相により表されるため、復調信号DM1の極性が反転し易いためである。その他の構成については、図1に示した無線通信装置の構成と同様である。
【0027】
極性補正回路13は、例えば図7(b)に示すように、極性反転信号入力端子13cに接続されたスイッチ回路13a、補正信号入力端子13d及びスイッチ回路13aに入力側が接続され、補正信号出力端子8cに出力側が接続された排他的論理和回路13bを備える。スイッチ回路13aは、極性反転信号ISに応じてハイレベル信号及びローレベル信号のいずれかを選択信号SSとして生成する。排他的論理和回路13bは、復調補正信号DM2及び選択信号SSを排他的論理和演算する。尚、排他的論理和回路13bは、スイッチ回路13aからローレベルの極性反転信号ISが供給される場合に復調補正信号DM2をそのまま補正信号出力端子8cに伝達する。これに対して排他的論理和回路13bは、スイッチ回路13aからハイレベルの極性反転信号ISが供給される場合に復調補正信号DM2を反転して補正信号出力端子8cに伝達する。
【0028】
図7(a)に示す無線通信装置は、例えば図8に示すように、同一の半導体チップ92上にモノリシックに集積化し、半導体集積回路91bとして構成可能である。図8に示す半導体集積回路91bは、図6と同様にICカードに適用できる。
【0029】
次に、図7、図9、及び図10を用いて、第2の実施の形態に係る受信信号処理方法を説明する。但し、第1の実施の形態に係る受信信号処理方法と重複する説明は省略する。
【0030】
(イ)先ず、図9のステップS201において、図7に示すタイマ回路7がリセットされる。また、図10の時刻t0において、図7に示すアンテナ12が無線電波RFを受信すると、図10(a)に示す電源電圧SVが徐々に立ち上がる。次に、図9のステップS202において、タイマ回路7はアンテナ12が無線電波RFを受信したか否か判断する。更にステップS203において、図7に示すデータ判別回路11は、タイミング信号TSが立ち上がっているか否か判定する。タイミング信号TSが立ち上がっていると判定された場合、ステップS204に進む。
【0031】
(ロ)次に、ステップS204において、図7に示すデータ判別回路11は、復調補正信号DM2を極性判別回路20及び極性補正回路13に供給する。次にステップS205において、データ判別回路11は、復調信号DM1が定常状態か否か判定する。ここで、図10(b)及び(c)に示すように、復調回路40bは、動作するのに十分な電源電圧SVが供給されると、復調信号DM1は”1”又は”0”の定常状態へと収束する。復調信号DM1が”1”に収束する場合は、復調信号DM1の極性が反転している状態である。
【0032】
(ハ)次に、ステップS206において、図7に示す極性判別回路20は、復調補正信号DM2の極性が反転しているか否か判定する。即ち、極性判別回路20は、復調補正信号DM2がハイレベルで収束する場合に極性反転信号ISを生成する。ステップS206で復調補正信号DM2の極性が反転していると判定された場合、ステップS207に処理が進む。一方、復調補正信号DM2の極性が反転していないと判定された場合、ステップS201に処理が戻る。
【0033】
このように、第2の実施の形態に係る受信信号処理回路2bによれば、極性補正回路13が復調補正信号DM2の極性を補正するので、コントローラ6bの誤動作を回避できる。更に、第2の実施の形態に係る受信信号処理回路2bは、起動時においても安定して受信信号RDを復調できる。
【0034】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0035】
上述した第1及び第2の実施の形態においては、受信信号処理回路2a、2bをICカード94に適用する一例について説明した。しかし、第1及び第2の実施の形態に係る受信信号処理回路2a、2bの応用例としては、ICカードに限らず様々な無線通信装置に適用可能である。第1及び第2の実施の形態に係る受信信号処理回路2a、2bを利用した無線通信装置は、伝送路におけるマルチパスに起因するフェージング及び伝送路中のスプリアス等により通信の途中で復調信号が不安定状態となっても誤動作を回避できる。
【0036】
また第1及び第2の実施の形態においては、コントローラ6a、6bがパワーオンリセット信号SETを復調補正回路1a、1bに供給するとして説明した。しかし、電源生成回路3がパワーオンリセット信号SETを復調補正回路1a、1bに供給しても良いことは勿論である。更に、システムクロックCLKがコントローラ6a、6bから供給される一例を説明したが、コントローラ6a、6b外部のクロック生成回路がシステムクロックCLKを発生させても良い。
【0037】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、起動時及びデータ通信中における誤動作を回避可能な受信信号処理回路、半導体集積回路、ICカード及び受信信号処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る受信信号処理回路の構成を示す回路図である。
【図3】第1の実施の形態に係る受信信号処理回路の動作を示すタイムチャートである。
【図4】第1の実施の形態に係る受信信号処理方法を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係る無線通信装置を同一半導体チップ上に集積化した構成の模式図である。
【図6】第1の実施の形態に係る無線通信装置をICカードとして構成した場合の模式図である。
【図7】図7(a)は第2の実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図であり、図7(b)は第2の実施の形態に係る極性補正回路の回路図である。
【図8】第2の実施の形態に係る無線通信装置を同一半導体チップ上に集積化した構成の模式図である。
【図9】第2の実施の形態に係る受信信号処理方法を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態に係る受信信号処理回路の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1a、1b…復調補正回路
2a、2b…受信信号処理回路
3…電源生成回路
4a…コンパレータ
4b…インバータ
4c…第2の論理和回路
5a、5b…変調回路
6a…コントローラ
7…タイマ回路
7a…カウンタ
7b…第1の論理積回路
8a…システムクロック入力端子
8b…パワーオンリセット端子
8c…補正信号出力端子
9…初期化回路
9a…第1のフリップフロップ
10…メモリ
11…データ判別回路
11a…第1の論理和回路
11b…第2のフリップフロップ
11c…第2の論理積回路
11d…ラッチ回路
12…アンテナ
13…極性補正回路
13a…スイッチ回路
13b…排他的論理和回路
13c…極性判別信号入力端子
13d…補正信号入力端子
20…極性判別回路
36…制御回路
37…タイマ回路
38…データ判別回路
39…極性補正回路
40a、40b…復調回路
41…受信信号入力端子
42…復調信号出力端子
43…初期化信号入力端子
91a、91b…半導体集積回路
93…ボンディングパッド
94…ICカード
95…カード基板
R1…第1の抵抗
R2…第2の抵抗
R3…第3の抵抗
R4…第4の抵抗
Tr1…第1のトランジスタ
Tr2…第2のトランジスタ

Claims (10)

  1. 受信信号から復調信号を生成する復調回路と、
    前記受信信号の受信から一定時間の間前記復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、前記一定時間の経過後における前記復調補正信号の不安定状態を検知する復調補正回路
    とを備えることを特徴とする受信信号処理回路。
  2. 前記復調補正回路は、
    前記復調補正信号が安定時に前記一定時間を計測してタイミング信号を生成するタイマ回路と、
    前記タイミング信号に基づき、前記復調補正信号を生成するか否か判定するデータ判別回路
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の受信信号処理回路。
  3. 前記タイマ回路は、
    システムクロックを所定回数カウントすることにより前記タイミング信号を生成するカウンタと、
    パワーオンリセット信号及び前記復調補正信号を論理積演算することにより前記不安定状態を検知して前記カウンタをリセットする第1の論理積回路
    とを備えることを特徴とする請求項2に記載の受信信号処理回路。
  4. 前記データ判別回路は、
    前記パワーオンリセット信号が有効時に前記システムクロックと同期して前記タイミング信号をラッチするラッチ回路と、
    該ラッチ回路がラッチした前記タイミング信号及び前記復調信号を論理積演算して前記復調補正信号を生成する第2の論理積回路
    とを備えることを特徴とする請求項3に記載の受信信号処理回路。
  5. 前記復調補正回路は、前記タイミング信号に応じて前記復調信号を初期化する初期化信号を前記復調回路に供給する初期化回路を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の受信信号処理回路。
  6. 前記復調補正回路は、
    前記復調補正信号の極性を判別し、前記極性が反転している場合に極性反転信号を生成する極性判別回路と、
    前記極性反転信号に応じて前記極性を補正する極性補正回路
    とを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の受信信号処理回路。
  7. 前記極性補正回路は、
    前記極性反転信号に応じてハイレベル信号及びローレベル信号のいずれかを選択信号として生成するスイッチ回路と、
    前記復調補正信号と前記選択信号との排他的論理和演算をする排他的論理和回路
    とを備えることを特徴とする請求項6に記載の受信信号処理回路。
  8. 半導体チップと、
    該半導体チップ上に集積化され、受信信号の受信から一定時間の間復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、前記一定時間の経過後における前記復調補正信号の不安定状態を検知する受信信号処理回路と、
    前記半導体チップ上に集積化され、前記復調補正信号を受け取るコントローラと、
    前記半導体チップ上に集積化され、前記コントローラの制御プログラムと各種データとを保持するメモリと、
    前記半導体チップ上に集積化され、前記コントローラが供給する送信信号を変調する変調回路と、
    前記半導体チップ上に集積化され、前記受信信号処理回路、前記コントローラ、前記メモリ、及び前記変調回路に電源電圧を供給する電源生成回路
    とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
  9. 無線電波を送受信するアンテナと、
    該アンテナが受信した受信信号から復調信号を生成し、前記受信信号の受信から一定時間の間前記復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、前記一定時間の経過後における前記復調補正信号の不安定状態を検知する半導体集積回路と、
    前記アンテナ及び前記半導体集積回路を被覆するカード基板
    とを備えることを特徴とするICカード。
  10. 受信信号から復調信号を生成し、
    前記受信信号の受信から一定時間の間前記復調信号を所定値に固定して復調補正信号を生成し、前記一定時間の経過後に前記復調補正信号の不安定状態を検知する
    ことを含むことを特徴とする受信信号処理方法。
JP2003142220A 2003-05-20 2003-05-20 受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法 Withdrawn JP2004349841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142220A JP2004349841A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142220A JP2004349841A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004349841A true JP2004349841A (ja) 2004-12-09

Family

ID=33530372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003142220A Withdrawn JP2004349841A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004349841A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7751498B2 (en) 2005-02-28 2010-07-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7751498B2 (en) 2005-02-28 2010-07-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof
US7876859B2 (en) 2005-02-28 2011-01-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof
US8238476B2 (en) 2005-02-28 2012-08-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE44415E1 (en) Wireless communication medium and method for operating the same
JP5295657B2 (ja) 半導体集積回路、半導体集積回路を実装したicカードおよびその動作方法
US8188787B2 (en) Peak detector for detecting peaks in a modulated signal
JP4558259B2 (ja) コンビネーション型icカード
US10204243B2 (en) Card reader and method of operating the same
EP1179806B1 (en) Intergrated circuit card
US8060664B2 (en) Integrated circuit having a plurality of interfaces and integrated circuit card having the same
JP2005085269A (ja) 同時に接触方式及び非接触方式動作を有するチップカード
JP2008250713A (ja) 半導体集積回路装置
JP3565966B2 (ja) 通信装置
JP2007006260A (ja) Agc回路
JP4159187B2 (ja) Psk信号のキャリア同期型復調装置
US8195100B2 (en) Transponder circuit with double clock extractor unit
JP2004349841A (ja) 受信信号処理回路、半導体集積回路、icカード及び受信信号処理方法
US20100064152A1 (en) Ic chip, information processing device, information processing system, and programs
JP2009253913A (ja) 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム
JP2007257543A (ja) 複合携帯可能電子装置および複合icカード
US20070063879A1 (en) Method for generating variable numbers
JP3961215B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH10210096A (ja) 復調回路および半導体集積回路並びにicカード
JP2006050406A (ja) 非接触型icカード用リーダライタ
JP2010109782A (ja) 通信装置、通信携帯端末、及び非接触icカードのためのリーダライタ
JPH11242534A (ja) ワンチップ・マイクロコンピュータのリセット信号制御回路
JP4675976B2 (ja) コンビネーション型icカード、及びコンビネーション型icカードの通信方法
JP2004348660A (ja) 非接触式icカード

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801