JP2004349464A - 便座装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は衛生洗浄装置用コントローラにおいて、貫通孔の位置、導電線の形状を工夫することにより、実装する回路部品の数量の変化のみで、他種の実装回路部品を増やすことなく、同一のプリント基板で異なる電源電圧に使用するコントローラとして対応が可能となる配線パターンを有するプリント配線基板を提供することを目的とする。
【構成】コントローラのプリント配線基板が、ランドと共に形成された2つの貫通孔で構成される回路部品を挿入するための貫通孔対と、前記貫通孔対の一方を起点とし、もう一方の貫通孔を終点として、前記貫通孔対と等しい貫通孔間の距離をおいて形成された貫通孔で構成される複数の貫通孔対を配線パターン経路として有するように構成にした。
【選択図】 図1
【構成】コントローラのプリント配線基板が、ランドと共に形成された2つの貫通孔で構成される回路部品を挿入するための貫通孔対と、前記貫通孔対の一方を起点とし、もう一方の貫通孔を終点として、前記貫通孔対と等しい貫通孔間の距離をおいて形成された貫通孔で構成される複数の貫通孔対を配線パターン経路として有するように構成にした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、人体局部洗浄装置の電気駆動部を有する衛生洗浄装置における、コントローラのプリント配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント配線基板は図7に示すようなものが知られている。
図7は、従来のプリント配線基板の斜視図および平面図である。
図7に示すように、プリント配線基板75には、2つの貫通孔71a、71bでそれぞれ構成される複数の貫通孔対71が配列されている。
また、プリント配線基板75の貫通孔71a、71bの半田付けを行う面には、ランド72が形成されている。(例えば、特許文献1参照。)
図9に示す衛生洗浄装置において、上記プリント配線基板は一般的に使用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−298211号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コントローラは、入力電源電圧に対応した定数の回路部品にて回路を構成することが必要である。
そして、電源電圧が異なることで、部品定数の変更を要する回路部品の中に、使用数量を増減させて適正な定数に対応させる回路部品があり、前記コントローラのプリント配線基板は、実装部品にあわせて新たに貫通孔、導電線を配線させる必要がある。その場合、前記衛生洗浄装置においては、異なる電源電圧に対応したプリント基板を別途設計する必要があった。
また、上記のように異なる電源電圧毎にプリント基板を用意する必要があるため、コストもかかるという問題点もあった。
【0005】
回路部品の数量の変化に対し、ジャンパー線を使用して、前記実装回路部品の代わりに電気的に接続し、実装部品を削減することも可能であるが、前記ジャンパー線は抵抗値を持っており、使用することで、本来の狙いの抵抗値より大きくなる。また、前記ジャンパー線の部品費用も発生し、また、ジャンパー線の実装機、実装工程が新たに生じ生産上効率が悪い。
【0006】
そこで、本発明は前記プリント配線基板の貫通孔の位置、導電線の形状を工夫することにより、異なる電源電圧に使用するそれぞれの前記衛生洗浄装置において、前記コントローラに実装する回路部品の数量の変化のみで、他種の実装回路部品を増やすことなく同一のプリント基板で対応が可能である配線パターンを有する衛生洗浄装置のプリント配線基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の衛生洗浄装置は、ランドと共に形成された2つの貫通孔で構成される回路部品を挿入するための貫通孔対と、前記貫通孔対の一方を起点とし、もう一方の貫通孔を終点として、前記貫通孔対と等しい貫通孔間の距離をおいて形成された貫通孔で構成される複数の貫通孔対を配線パターンとして経路とするプリント配線基板を有することを特徴とする。
また前記プリント配線基板はチップ状回路部品を実装するためのランド対で構成されるものであってもよい。
【0008】
【作用】
上記のとおり構成された本発明では、同一回路部位において、複数の配線パターンの経路を持つことになり、実装する回路部品の数量が異なっても、貫通孔、あるいはランド間距離が等しいため、部品の実装機の制約も変えることなく、同一のプリント配線基板にて対応が可能である。
【0009】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0010】
(第1実施例)図1は本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例の平面図である。図1に示すようにプリント配線基板15は、それぞれ2つの貫通孔11a、11bで構成された貫通孔対11と貫通孔11c、11d、11e、11fが配列されている。貫通孔11cと11d、貫通孔11eと11fは導電線14により電気的に接続されている。貫通孔11aと11c、また貫通孔11dと11e、また貫通孔11fと11bにてそれぞれ構成される貫通孔対111、112、113は貫通孔対11と貫通孔対間距離は同じであり、それぞれの貫通孔対へは同一、あるいは同種の回路部品の実装が可能である。
【0011】
配線パターンは、貫通孔対11の経路と貫通孔対111、112、113の経路と二つの経路にて構成するようにした。実装回路部品が1つの場合は、貫通孔対11での2つの貫通孔11a、11bへ回路部品16を実装する。また実装部品が3つの場合、前記貫通孔対11の一方の貫通孔11aを起点とし、もう一方の貫通孔11bを終点として、貫通孔11aと貫通孔11cで構成される貫通孔対111、貫通孔11dと貫通孔11eで構成される貫通孔対112、貫通孔11fと貫通孔11bで構成される貫通孔対113へそれぞれ回路部品17を実装する。貫通孔11cと貫通孔11dは導電線により電気的に接続されており、同様に貫通孔11eと貫通孔11fも電気的に接続されていることから、前記貫通孔対11の一方の貫通孔11aを起点とし、もう一方の貫通孔11bを終点として、実装部品3つが直列となる配線パターンとなる。
【0012】
回路図を元にさらに詳細に説明する。
図8に示す、スイッチング電源回路81において、スナバ用コンデンサ83を備え、前記スナバ用コンデンサ83にサージ電圧を印加するスナバ用ダイオード84を備え、前記スナバ用コンデンサ83と並列に接続するスナバ用抵抗85を備え、トランス1次巻線86と並列に接続された、スイッチング時に発生するサージ電圧及びサージ電流を吸収するスナバ回路82は周知である。
【0013】
前記スイッチング電源回路に前記スナバ回路を設ける場合、例えば交流電源電圧が120Vである国の場合、スナバ抵抗には、サージ電圧が約400Vかかることで、定数は100kΩ、2Wの抵抗を使用している。また、交流電源電圧が220Vである国の場合、電源電圧が高くなることからスナバ抵抗にかかるサージ電圧も約600Vと大きくなる。損失P=電圧V 2/抵抗Rより、前記スナバ抵抗にかかるサージ電圧が大きくなれば、損失も増加する。
【0014】
前記スナバ抵抗の定格損失は単純に計算すると損失P=電圧V 2/抵抗Rより電圧が約1.5倍になれば約2.25倍の損失がかかることから、交流電源電圧が120Vのときより2倍以上の定格値を持つ抵抗が必要である。定格損失が大きい抵抗は基板への実装がサイズ、コストの問題から不適切であることから、複数の抵抗を直列に接続し、抵抗にかかる電圧を分散させて損失を減すことが一般的に行なわれている。
【0015】
上記スナバ回路の例では、交流電源電圧は220Vである国向の前記スイッチング電源回路を交流電源電圧120Vである国向の前記スイッチング電源回路に流用することで、前記スイッチング電源回路のプリント配線基板を共通化する方法もあるが、スナバ抵抗にかかるサージ電圧が低い交流電源電圧120Vである国向の前記スイッチング電源回路においては、複数の抵抗にて電圧を分圧させることはオーバースペックであり、コスト、実装工程から効率が悪い。
【0016】
このため、図1のように、抵抗1つの経路と、抵抗3つを直列にした経路を同一プリント基板に持たせるパターン配線設計を行なうことで、例えば海外を対象とした前記スイッチング電源回路において、電源電圧の異なるシリーズのスイッチング電源回路のプリント配線基板を流用するにあたり好適である。
【0017】
以上説明したように、同一回路部位において、複数の配線パターンの経路を持つことになり、実装する回路部品の数量が異なっても、他種の実装回路部品を増やすことがなく、また貫通孔間距離が等しいため、部品の実装機の制約も変えることなく、同一のプリント配線基板にて対応ができる。
【0018】
本実施例では、実装部品が1つの場合と、3つを直列としたの配線経路において対応できる貫通孔対の配列した例を示したが、この他にも種々の配列がある。 その中のいくつかの例を図2〜図3に示す。
【0019】
図2に示したものは、実装部品が1つの場合と、2つ直列の場合、4つ直列の場合に対応できるように配列している。図3は実装部品が1つの場合と、3つの場合、4つの場合に対応できるように配列されている。なお、実装回路部品には例としてスナバ抵抗の他に、バリスタなどが上げられる。また、他の実装回路部品、数量においても問題ないことは、言うまでもない。
【0020】
(第2実施例)図4は本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第2実施例であるチップ状回路部品を実装するためのランド対で構成される場合の平面図である。図4に示すようにプリント配線基板45は、それぞれ2つのランド41a、41bで構成されたランド対41とランド41c、41d、41e、41fが配列されている。ランド41cと41d、ランド41eと41fは導電線44により電気的に接続されている。ランド41aと41c、またランド41dと41e、またランド41fと41bにてそれぞれ構成されるランド対411、412、413はランド対41とランド対間距離は同じである。
【0021】
実装回路部品が1つの場合は、ランド対41での2つのランド41a、41bへ部品を実装する。また実装部品が3つの場合、ランド41aとランド41cで構成されるランド対411、ランド41dとランド41eで構成されるランド対412、ランド41fとランド41bで構成されるランド対413へそれぞれ部品を実装する。ランド41cとランド41dは導電線により電気的に接続されており、同様にランド41eとランド41fも電気的に接続されていることから、前記ランド対41の一方のランド41aを起点とし、もう一方のランド41bを終点として、実装部品3つが直列となる配線パターンとなる。
【0022】
以上説明したように、同一回路部位において、複数の配線パターンの経路を持つことになり、実装する回路部品の数量が異なっても、他種の実装回路部品を増やすことがなく、またランド間距離が等しいため、部品の実装機の制約も変えることなく、同一のプリント配線基板にて対応ができる。
【0023】
本実施例においてもランド対の配列に応じて、図4以外にも種々の配列が考えられる。
その中の例を図5〜図6に示す。図5に示したものは、実装部品が1つの場合と、2つの場合に対応できるように配列している。図6は実装部品が1つの場合と、3つの場合、4つの場合に対応できるように配列されている。なお、実装チップ状回路部品には例としてチップ抵抗、チップバリスタなどが上げられる。また、他の実装チップ状回路部品においても問題ないことは、言うまでもない。
【0024】
さらに、上述した各実施例では片面の配線層を有するプリント配線基板を用いた例を示したが、2つ以上の配線層を有する配線基板を用い、それぞれランド共に形成されたスルーホール対と各配線層のいずれかひとつの配線層に設けられた前記配線パターンから構成したものでもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板は、異なる電源電圧にて使用する前記衛生洗浄装置において、前記コントローラのプリント配線基板を流用させることが可能となり、新たなパターン設計の負荷が軽減する。また、新たなプリント配線基板が必要なくなり、前記衛生洗浄装置のコストも減少することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例の図
同図(a)は実装部品を1つの場合の平面図、同図(b)は実装部品が3つの場合の平面図
【図2】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図3】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図4】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第2実施例であるチップ状回路部品を実装するためのランド対で構成される場合の平面図
同図(a)は実装部品が1つの場合の平面図、同図(b)は実装部品が3つの場合の平面図
【図5】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第二実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図6】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第二実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図7】従来の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板を示す図
【図8】スイッチング電源回路の一例の回路図
【図9】衛生洗浄装置の一例の外観図
【符号の説明】
11、111、112、113、21、211、212、31、311、312、313、314:貫通孔対
11a、11b、11c、11d、11e、11f、21a、21b、21c、21d、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h:貫通孔
12:ランド
14:導電線
15:プリント配線基板
16、17、18、19:回路部品
41、411、412、413、51、511、512、61、611、612、613、614:ランド対
41a、41b、41c、41d、41e、41f、51a、51b、51c、51d、61a、61b、61c、61d、61e、61f、61g、61h:ランド
44:導電線
45:プリント配線基板
46:チップ状回路部品
71:貫通孔対
71a、71b:貫通孔
72:ランド
74:導電線
75:プリント基板
81:スイッチング電源回路
82:スナバ回路
83:スナバ用コンデンサ
84:スナバ用ダイオード
85:スナバ用抵抗
86:トランス1次巻線
91:衛生洗浄装置
【産業上の利用分野】
本発明は、人体局部洗浄装置の電気駆動部を有する衛生洗浄装置における、コントローラのプリント配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント配線基板は図7に示すようなものが知られている。
図7は、従来のプリント配線基板の斜視図および平面図である。
図7に示すように、プリント配線基板75には、2つの貫通孔71a、71bでそれぞれ構成される複数の貫通孔対71が配列されている。
また、プリント配線基板75の貫通孔71a、71bの半田付けを行う面には、ランド72が形成されている。(例えば、特許文献1参照。)
図9に示す衛生洗浄装置において、上記プリント配線基板は一般的に使用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−298211号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コントローラは、入力電源電圧に対応した定数の回路部品にて回路を構成することが必要である。
そして、電源電圧が異なることで、部品定数の変更を要する回路部品の中に、使用数量を増減させて適正な定数に対応させる回路部品があり、前記コントローラのプリント配線基板は、実装部品にあわせて新たに貫通孔、導電線を配線させる必要がある。その場合、前記衛生洗浄装置においては、異なる電源電圧に対応したプリント基板を別途設計する必要があった。
また、上記のように異なる電源電圧毎にプリント基板を用意する必要があるため、コストもかかるという問題点もあった。
【0005】
回路部品の数量の変化に対し、ジャンパー線を使用して、前記実装回路部品の代わりに電気的に接続し、実装部品を削減することも可能であるが、前記ジャンパー線は抵抗値を持っており、使用することで、本来の狙いの抵抗値より大きくなる。また、前記ジャンパー線の部品費用も発生し、また、ジャンパー線の実装機、実装工程が新たに生じ生産上効率が悪い。
【0006】
そこで、本発明は前記プリント配線基板の貫通孔の位置、導電線の形状を工夫することにより、異なる電源電圧に使用するそれぞれの前記衛生洗浄装置において、前記コントローラに実装する回路部品の数量の変化のみで、他種の実装回路部品を増やすことなく同一のプリント基板で対応が可能である配線パターンを有する衛生洗浄装置のプリント配線基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の衛生洗浄装置は、ランドと共に形成された2つの貫通孔で構成される回路部品を挿入するための貫通孔対と、前記貫通孔対の一方を起点とし、もう一方の貫通孔を終点として、前記貫通孔対と等しい貫通孔間の距離をおいて形成された貫通孔で構成される複数の貫通孔対を配線パターンとして経路とするプリント配線基板を有することを特徴とする。
また前記プリント配線基板はチップ状回路部品を実装するためのランド対で構成されるものであってもよい。
【0008】
【作用】
上記のとおり構成された本発明では、同一回路部位において、複数の配線パターンの経路を持つことになり、実装する回路部品の数量が異なっても、貫通孔、あるいはランド間距離が等しいため、部品の実装機の制約も変えることなく、同一のプリント配線基板にて対応が可能である。
【0009】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0010】
(第1実施例)図1は本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例の平面図である。図1に示すようにプリント配線基板15は、それぞれ2つの貫通孔11a、11bで構成された貫通孔対11と貫通孔11c、11d、11e、11fが配列されている。貫通孔11cと11d、貫通孔11eと11fは導電線14により電気的に接続されている。貫通孔11aと11c、また貫通孔11dと11e、また貫通孔11fと11bにてそれぞれ構成される貫通孔対111、112、113は貫通孔対11と貫通孔対間距離は同じであり、それぞれの貫通孔対へは同一、あるいは同種の回路部品の実装が可能である。
【0011】
配線パターンは、貫通孔対11の経路と貫通孔対111、112、113の経路と二つの経路にて構成するようにした。実装回路部品が1つの場合は、貫通孔対11での2つの貫通孔11a、11bへ回路部品16を実装する。また実装部品が3つの場合、前記貫通孔対11の一方の貫通孔11aを起点とし、もう一方の貫通孔11bを終点として、貫通孔11aと貫通孔11cで構成される貫通孔対111、貫通孔11dと貫通孔11eで構成される貫通孔対112、貫通孔11fと貫通孔11bで構成される貫通孔対113へそれぞれ回路部品17を実装する。貫通孔11cと貫通孔11dは導電線により電気的に接続されており、同様に貫通孔11eと貫通孔11fも電気的に接続されていることから、前記貫通孔対11の一方の貫通孔11aを起点とし、もう一方の貫通孔11bを終点として、実装部品3つが直列となる配線パターンとなる。
【0012】
回路図を元にさらに詳細に説明する。
図8に示す、スイッチング電源回路81において、スナバ用コンデンサ83を備え、前記スナバ用コンデンサ83にサージ電圧を印加するスナバ用ダイオード84を備え、前記スナバ用コンデンサ83と並列に接続するスナバ用抵抗85を備え、トランス1次巻線86と並列に接続された、スイッチング時に発生するサージ電圧及びサージ電流を吸収するスナバ回路82は周知である。
【0013】
前記スイッチング電源回路に前記スナバ回路を設ける場合、例えば交流電源電圧が120Vである国の場合、スナバ抵抗には、サージ電圧が約400Vかかることで、定数は100kΩ、2Wの抵抗を使用している。また、交流電源電圧が220Vである国の場合、電源電圧が高くなることからスナバ抵抗にかかるサージ電圧も約600Vと大きくなる。損失P=電圧V 2/抵抗Rより、前記スナバ抵抗にかかるサージ電圧が大きくなれば、損失も増加する。
【0014】
前記スナバ抵抗の定格損失は単純に計算すると損失P=電圧V 2/抵抗Rより電圧が約1.5倍になれば約2.25倍の損失がかかることから、交流電源電圧が120Vのときより2倍以上の定格値を持つ抵抗が必要である。定格損失が大きい抵抗は基板への実装がサイズ、コストの問題から不適切であることから、複数の抵抗を直列に接続し、抵抗にかかる電圧を分散させて損失を減すことが一般的に行なわれている。
【0015】
上記スナバ回路の例では、交流電源電圧は220Vである国向の前記スイッチング電源回路を交流電源電圧120Vである国向の前記スイッチング電源回路に流用することで、前記スイッチング電源回路のプリント配線基板を共通化する方法もあるが、スナバ抵抗にかかるサージ電圧が低い交流電源電圧120Vである国向の前記スイッチング電源回路においては、複数の抵抗にて電圧を分圧させることはオーバースペックであり、コスト、実装工程から効率が悪い。
【0016】
このため、図1のように、抵抗1つの経路と、抵抗3つを直列にした経路を同一プリント基板に持たせるパターン配線設計を行なうことで、例えば海外を対象とした前記スイッチング電源回路において、電源電圧の異なるシリーズのスイッチング電源回路のプリント配線基板を流用するにあたり好適である。
【0017】
以上説明したように、同一回路部位において、複数の配線パターンの経路を持つことになり、実装する回路部品の数量が異なっても、他種の実装回路部品を増やすことがなく、また貫通孔間距離が等しいため、部品の実装機の制約も変えることなく、同一のプリント配線基板にて対応ができる。
【0018】
本実施例では、実装部品が1つの場合と、3つを直列としたの配線経路において対応できる貫通孔対の配列した例を示したが、この他にも種々の配列がある。 その中のいくつかの例を図2〜図3に示す。
【0019】
図2に示したものは、実装部品が1つの場合と、2つ直列の場合、4つ直列の場合に対応できるように配列している。図3は実装部品が1つの場合と、3つの場合、4つの場合に対応できるように配列されている。なお、実装回路部品には例としてスナバ抵抗の他に、バリスタなどが上げられる。また、他の実装回路部品、数量においても問題ないことは、言うまでもない。
【0020】
(第2実施例)図4は本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第2実施例であるチップ状回路部品を実装するためのランド対で構成される場合の平面図である。図4に示すようにプリント配線基板45は、それぞれ2つのランド41a、41bで構成されたランド対41とランド41c、41d、41e、41fが配列されている。ランド41cと41d、ランド41eと41fは導電線44により電気的に接続されている。ランド41aと41c、またランド41dと41e、またランド41fと41bにてそれぞれ構成されるランド対411、412、413はランド対41とランド対間距離は同じである。
【0021】
実装回路部品が1つの場合は、ランド対41での2つのランド41a、41bへ部品を実装する。また実装部品が3つの場合、ランド41aとランド41cで構成されるランド対411、ランド41dとランド41eで構成されるランド対412、ランド41fとランド41bで構成されるランド対413へそれぞれ部品を実装する。ランド41cとランド41dは導電線により電気的に接続されており、同様にランド41eとランド41fも電気的に接続されていることから、前記ランド対41の一方のランド41aを起点とし、もう一方のランド41bを終点として、実装部品3つが直列となる配線パターンとなる。
【0022】
以上説明したように、同一回路部位において、複数の配線パターンの経路を持つことになり、実装する回路部品の数量が異なっても、他種の実装回路部品を増やすことがなく、またランド間距離が等しいため、部品の実装機の制約も変えることなく、同一のプリント配線基板にて対応ができる。
【0023】
本実施例においてもランド対の配列に応じて、図4以外にも種々の配列が考えられる。
その中の例を図5〜図6に示す。図5に示したものは、実装部品が1つの場合と、2つの場合に対応できるように配列している。図6は実装部品が1つの場合と、3つの場合、4つの場合に対応できるように配列されている。なお、実装チップ状回路部品には例としてチップ抵抗、チップバリスタなどが上げられる。また、他の実装チップ状回路部品においても問題ないことは、言うまでもない。
【0024】
さらに、上述した各実施例では片面の配線層を有するプリント配線基板を用いた例を示したが、2つ以上の配線層を有する配線基板を用い、それぞれランド共に形成されたスルーホール対と各配線層のいずれかひとつの配線層に設けられた前記配線パターンから構成したものでもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板は、異なる電源電圧にて使用する前記衛生洗浄装置において、前記コントローラのプリント配線基板を流用させることが可能となり、新たなパターン設計の負荷が軽減する。また、新たなプリント配線基板が必要なくなり、前記衛生洗浄装置のコストも減少することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例の図
同図(a)は実装部品を1つの場合の平面図、同図(b)は実装部品が3つの場合の平面図
【図2】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図3】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第一実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図4】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第2実施例であるチップ状回路部品を実装するためのランド対で構成される場合の平面図
同図(a)は実装部品が1つの場合の平面図、同図(b)は実装部品が3つの場合の平面図
【図5】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第二実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図6】本発明の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板の第二実施例におけるスルーホール配線パターンの応用例を示す平面図
【図7】従来の衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板を示す図
【図8】スイッチング電源回路の一例の回路図
【図9】衛生洗浄装置の一例の外観図
【符号の説明】
11、111、112、113、21、211、212、31、311、312、313、314:貫通孔対
11a、11b、11c、11d、11e、11f、21a、21b、21c、21d、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h:貫通孔
12:ランド
14:導電線
15:プリント配線基板
16、17、18、19:回路部品
41、411、412、413、51、511、512、61、611、612、613、614:ランド対
41a、41b、41c、41d、41e、41f、51a、51b、51c、51d、61a、61b、61c、61d、61e、61f、61g、61h:ランド
44:導電線
45:プリント配線基板
46:チップ状回路部品
71:貫通孔対
71a、71b:貫通孔
72:ランド
74:導電線
75:プリント基板
81:スイッチング電源回路
82:スナバ回路
83:スナバ用コンデンサ
84:スナバ用ダイオード
85:スナバ用抵抗
86:トランス1次巻線
91:衛生洗浄装置
Claims (2)
- 人体局部を洗浄するために温水を噴出するノズルと、前記ノズルへ温水を供給する熱交換器と、負荷を駆動する制御回路及び電源回路から構成されるコントローラと、を備えた衛生洗浄装置において、前記コントローラのプリント配線基板が、ランドと共に形成された2つの貫通孔で構成される回路部品を挿入するための貫通孔対と、前記貫通孔対の一方を起点とし、もう一方の貫通孔を終点として、前記貫通孔対と等しい貫通孔間の距離をおいて形成された貫通孔で構成される複数の貫通孔対を配線パターン経路として有することを特徴とする、衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板。
- 人体局部を洗浄するために温水を噴出するノズルと、前記ノズルへ温水を供給する熱交換器と、負荷を駆動する制御回路及び電源回路から構成されるコントローラと、を備えた衛生洗浄装置において、前記コントローラのプリント配線基板が、2つのランドで構成される回路部品を挿入するためのランド対と、前記ランド対の一方を起点とし、もう一方のランドを終点として、前記ランド対と等しいランド間の距離をおいて形成されたランドで構成される複数のランド対を配線パターン経路として有することを特徴とする、衛生洗浄装置用コントローラのプリント配線基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144683A JP2004349464A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 便座装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144683A JP2004349464A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 便座装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004349464A true JP2004349464A (ja) | 2004-12-09 |
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---|---|---|---|
JP2003144683A Withdrawn JP2004349464A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 便座装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004349464A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016035962A (ja) * | 2014-08-01 | 2016-03-17 | セイコーエプソン株式会社 | 基板、電子機器 |
US10594204B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-03-17 | Mitsubishi Electric Corporation | Circuit board, active filter device, and air conditioner |
-
2003
- 2003-05-22 JP JP2003144683A patent/JP2004349464A/ja not_active Withdrawn
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US10594204B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-03-17 | Mitsubishi Electric Corporation | Circuit board, active filter device, and air conditioner |
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