JP2004349100A - 有機エレクトロルミネッセンス素子、露光装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子、露光装置およびそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Takashi Hamano
敬史 濱野
Akira Gyotoku
明 行徳
Hideki Maruyama
英樹 丸山
Yuji Toyomura
祐士 豊村
Tetsuro Nakamura
哲朗 中村
Kenichi Masumoto
賢一 益本
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Abstract

【課題】有機エレクトロルミネッセンス素子において、露光に必要な発光光量を得る。
【解決手段】発光領域を有し、分子が規則正しく配列されて相互に独立した画素の集合からなる発光層34と、発光層34に正孔を注入する陽極32と、発光層34をはさんで陽極32と反対側に形成され、発光層34に電子を注入する陰極33と、陽極32をはさんで発光層34と反対側に形成され、発光層34から照射された光を陰極33との間で反射する誘電体層35と、を基板31上に備えた構成の有機エレクトロルミネッセンス素子とする。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子、露光装置およびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロルミネッセンス素子とは、固体蛍光性物質の電界発光を利用した発光デバイスであり、現在無機系材料を発光体として用いた無機エレクトロルミネッセンス素子が実用化され、液晶ディスプレイのバックライトやフラットディスプレイ等への応用展開が一部で図られている。しかし、無機エレクトロルミネッセンス素子は発光させるために必要な電圧が100V以上と高く、しかも青色発光が難しいため、RGBの三原色によるフルカラー化が困難である。また、無機エレクトロルミネッセンス素子は、発光体として用いる材料の屈折率が非常に大きいため、界面での全反射等の影響を強く受け、実際の発光に対する空気中への光の取り出し効率が10〜20%程度と低く高効率化が困難である。
【0003】
一方、有機材料を用いたエレクトロルミネッセンス素子に関する研究も古くから注目され、様々な検討が行われてきたが、発光効率が非常に悪いことから本格的な実用化研究へは進展しなかった。
【0004】
しかし、1987年にコダック社のC.W.Tangらにより、有機材料を正孔輸送層と発光層の2層に分けた機能分離型の積層構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子が提案され、10V以下の低電圧にもかかわらず1000cd/m以上の高い発光輝度が得られることが明らかとなった〔C.W.Tang and S.A.Vanslyke:Appl.Phys.Lett、51(1987)913等参照〕。これ以降、有機エレクトロルミネッセンス素子が俄然注目され始め、現在も同様な機能分離型の積層構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子についての研究が盛んに行われており、特に有機エレクトロルミネッセンス素子の実用化のためには不可欠である高効率化・長寿命化についても十分検討がなされており、近年、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いたディスプレイ等が実現されている。
【0005】
ここで、電子写真技術による画像形成装置には、一様に所定の電位に帯電した感光体に画像データに応じた露光光を照射してこの感光体上に静電潜像を書き込むための露光装置が設けられている。そして、露光装置における従来の露光方式としては、レーザビーム方式やLEDアレイ方式が中心となっている。
【0006】
露光方式がレーザビームの場合には、ポリゴンミラーやレンズ等の光学部品の占有スペースが大きく、装置の小型化を図ることが難しい。また、LEDアレイの場合には、基板が高価なために、装置のコストダウンを図ることが難しい。
【0007】
そして、前述した有機エレクトロルミネッセンス素子を光源に用いれば、これらの問題を解決することができる。
【0008】
なお、有機エレクトロルミネッセンス素子の素子構造については、特開平10−1664号や特開2001−63136号などで開示されているものがある。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−1664号公報
【特許文献2】
特開2001−63136号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、有機エレクトロルミネッセンス素子から放射された光は拡散光であるために、従来の当該素子をそのままプリンタの露光光源として用いたのでは、光量の少ない露光光で感光体上に潜像が形成されるようになる。すると、得られた画像が不鮮明になるなど、画質が悪化してしまう。
【0011】
ここで、このような問題を回避するためには、有機エレクトロルミネッセンス素子の電極に印加する電流を大きくすればよい。こうすれば静電潜像形成に必要な光量の露光光が得られるが、今度は有機エレクトロルミネッセンス素子の負荷が増大して素子寿命が短くなり部品交換の頻度が多くなるので、望ましくない。
【0012】
そこで、本発明は、露光に必要な発光光量を得ることのできる有機エレクトロルミネッセンス素子に関する技術を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光領域を有し、分子が規則正しく配列された発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、陽極をはさんで発光層と反対側に形成され、または陰極をはさんで発光層と反対側に形成され、発光層から照射された光を発光層を挟んで反対側に位置する陰極または陽極との間で反射する誘電体層と、を基板上に備えたものである。
【0014】
また、この課題を解決するために、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光領域を有し、相互に独立した複数の画素の集合からなる発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、陽極をはさんで発光層と反対側に形成され、または陰極をはさんで発光層と反対側に形成され、発光層から照射された光を発光層を挟んで反対側に位置する陰極または陽極との間で反射する誘電体層と、を基板上に備えたものである。
【0015】
さらに、この課題を解決するために、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光領域を有し、分子が規則正しく配列されて相互に独立した画素の集合からなる発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、陽極をはさんで発光層と反対側に形成され、または陰極をはさんで発光層と反対側に形成され、発光層から照射された光を発光層を挟んで反対側に位置する陰極または陽極との間で反射する誘電体層と、を基板上に備えたものである。
【0016】
このように、有機エレクトロルミネッセンス素子に微小共振器構造が採用され、さらに発光層の構成分子が規則正しく配列され、あるいは発光層が画素の集合で構成されているので、エレクトロルミネッセンス素子からはコヒーレントな光が照射されるようになり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、発光領域を有し、分子が規則正しく配列された発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、陽極をはさんで発光層と反対側に形成され、または陰極をはさんで発光層と反対側に形成され、発光層から照射された光を発光層を挟んで反対側に位置する陰極または陽極との間で反射する誘電体層と、を基板上に備えた有機エレクトロルミネッセンス素子であり、微小共振器構造が採用され、さらに発光層の構成分子が規則正しく配列されているので、エレクトロルミネッセンス素子からはコヒーレントな光が照射されるようになり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項2に記載の発明は、発光領域を有し、相互に独立した複数の画素の集合からなる発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、陽極をはさんで発光層と反対側に形成され、または陰極をはさんで発光層と反対側に形成され、発光層から照射された光を発光層を挟んで反対側に位置する陰極または陽極との間で反射する誘電体層と、を基板上に備えた有機エレクトロルミネッセンス素子であり、微小共振器構造が採用され、さらに発光層が画素の集合で構成されているので、エレクトロルミネッセンス素子からはコヒーレントな光が照射されるようになり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項3に記載の発明は、発光領域を有し、分子が規則正しく配列されて相互に独立した画素の集合からなる発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、陽極をはさんで発光層と反対側に形成され、または陰極をはさんで発光層と反対側に形成され、発光層から照射された光を発光層を挟んで反対側に位置する陰極または陽極との間で反射する誘電体層と、を基板上に備えた有機エレクトロルミネッセンス素子であり、微小共振器構造が採用され、発光層の構成分子が規則正しく配列され、さらに発光層が画素の集合で構成されているので、エレクトロルミネッセンス素子からはコヒーレントな光が照射されるようになり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、発光層は、発光層から誘電体層までの長さに合った波長の光を放射する有機エレクトロルミネッセンス素子であり、共振器長にマッチングした発光波長の光が多く放射されるようになるので、効率の良い発光を得ることができるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、発光層は、発光材料を金属を発光中心とする有機蛍光体の発光材料またはドープ構造で構成されている有機エレクトロルミネッセンス素子であり、共振器長にマッチングした発光波長の光が多く放射されるようになるので、効率の良い発光を得ることができるという作用を有する。
【0022】
本発明の請求項6に記載の発明は、発光領域を有し、分子が規則正しく配列された発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、発光層、陽極および陰極で構成される積層体の一側面に形成され、当該積層体の積層方向と直交する積層方向を有して発光層から照射された光を反射する誘電体層と、を基板上に備えた有機エレクトロルミネッセンス素子であり、発光層1回反射あたりの利得が増大されて十分な光増幅を行うことができるという作用を有する。
【0023】
本発明の請求項7に記載の発明は、発光領域を有し、相互に独立した複数の画素の集合からなる発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、発光層、陽極および陰極で構成される積層体の一側面に形成され、当該積層体の積層方向と直交する積層方向を有して発光層から照射された光を反射する誘電体層と、を基板上に備えた有機エレクトロルミネッセンス素子であり、発光層1回反射あたりの利得が増大されて十分な光増幅を行うことができるという作用を有する。
【0024】
本発明の請求項8に記載の発明は、発光領域を有し、分子が規則正しく配列されて相互に独立した画素の集合からなる発光層と、発光層に正孔を注入する透明な陽極と、発光層をはさんで陽極と反対側に形成され、発光層に電子を注入する陰極と、発光層、陽極および陰極で構成される積層体の一側面に形成され、当該積層体の積層方向と直交する積層方向を有して発光層から照射された光を反射する誘電体層と、を基板上に備えた有機エレクトロルミネッセンス素子であり、発光層1回反射あたりの利得が増大されて十分な光増幅を行うことができるという作用を有する。
【0025】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、陰極と発光層との間には、透明な第2陰極が形成されている有機エレクトロルミネッセンス素子であり、発光層からの光が金属製の陰極と直接接することがなくなるので、損失を抑制することができるという作用を有する。
【0026】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、陰極は透明な材料で形成されている有機エレクトロルミネッセンス素子であり、発光層からの光が金属製の陰極と直接接することがなくなるので、損失を抑制することができるという作用を有する。
【0027】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、発光層の厚は、発光波長あるいは発光波長の整数倍である有機エレクトロルミネッセンス素子であり、光の通り道である発光層と陰極との距離が長くなり、また反射確率が低下するので、損失を抑制することができるという作用を有する。
【0028】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明において、発光層は塗布法により形成されている有機エレクトロルミネッセンス素子であり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。
【0029】
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載の発明において、発光層は高分子により形成されている有機エレクトロルミネッセンス素子であり、発光層の分子を規則正しく配列しやすくなるという作用を有する。
【0030】
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項1〜13の何れか一項に記載の発明において、外側に位置する陰極または陽極には凹凸が形成されている有機エレクトロルミネッセンス素子であり、放熱性が向上するため、熱によるダメージが受けにくくなるという作用を有する。
【0031】
本発明の請求項15に記載の発明は、発光層が主走査方向に配列された請求項1〜14の何れか一項に記載の露光装置であり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。
【0032】
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の露光装置と、露光装置の露光光により静電潜像が形成される感光体と、静電潜像にトナーを供給して感光体上にトナー像を形成する現像手段とを有する画像形成装置であり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図10を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0034】
図1は本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成装置の構成を示す概略図、図2は図1のカラー画像形成装置における露光部を詳しく示す説明図、図3は図1のカラー画像形成装置における感光部を詳しく示す説明図、図4は図1のカラー画像形成装置における現像部を詳しく示す説明図、図5は図2の露光部の光源として用いられた有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図、図6は図5の有機エレクトロルミネッセンス素子における発光層の分子配列を示す説明図、図7は図2の露光部の光源として用いられた変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図、図8は図2の露光部の光源として用いられた他の変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図、図9は図2の露光部の光源として用いられたさらに他の変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図、図10は図2の露光部の光源として用いられたさらに他の変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図である。
【0035】
図1において、カラー画像形成装置1には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像をそれぞれ形成するための現像部2,3,4,5が順に配置され、これらの現像部2〜5のそれぞれに対応して露光部(露光装置)6,7,8,9、および感光部10,11,12,13を備えている。
【0036】
図2に示すように、露光部6〜9は、ヘッド支持部材6a,7a,8a,9aと、機材6b,7b,8b,9bに実装されてヘッド支持部材6a〜9a上に設けられた封止材6c,7c,8c,9cで気密封止されて露光ヘッドを構成する光源としての有機エレクトロルミネッセンス素子6d,7d,8d,9dと、基材6b,7b,8b,9b上に設けられて画像データに対応した電圧を有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dに給電してこれを発光させるドライバ6e,7e,8e,9eとを備えている。そして、基材6b,7b,8b,9b上には、有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dからの照射光を屈折させるプリズム6f,7f,8f,9f、プリズム6f〜9fからの光を集めるファイバアレイ6g,7g,8g,9g、ファイバアレイ6g〜9gからの光を副走査方向に絞り込むシリンドリカルレンズ6h,7h,8h,9hが搭載されている。
【0037】
図3に詳しく示すように、感光部10〜13は、回転可能に設けられた像担持体としての感光ドラム(感光体)10a,11a,12a,13aと、この感光ドラム10a〜13aに圧接されて感光ドラム10a〜13aの表面を一様な電位に帯電する帯電器(帯電手段)10b,11b,12b,13bと、画像転写後の感光ドラム10a〜13aに残留しているトナーを除去するクリーナ10c,11c,12c,13cとを備えている。
【0038】
周方向に回転する感光ドラム10a〜13aは、その回転中心軸が相互に平行になるように一列に配置されている。また、感光ドラム10a〜13aに圧接された帯電器10b〜13bは、感光ドラム10a〜13aの回転に伴って回転する。
【0039】
また、図4に詳しく示すように、現像部2〜5は、露光部6〜9からの照射光によって周面に静電潜像の形成された感光ドラム10a〜13aにトナーを付着させて静電潜像をトナー像として顕像化する現像ローラ(現像手段)2a,3a,4a,5aと、タンク内のトナー14を撹拌する撹拌部材2b,3b,4b,5bと、トナー14を撹拌しつつこれを現像ローラ2a〜5aへ供給するサプライローラ2c,3c,4c,5cと、現像ローラ2a〜5aへ供給されたトナー14を所定の厚みに整えるとともに摩擦により当該トナー14を帯電するドクターブレード2d,3d,4d,5dとを備えている。
【0040】
図1に示すように、これら露光部6〜9、感光部10〜13および現像部2〜5に対向する位置には、感光ドラム10a〜13a上に顕像化された各色トナー像を用紙(記録媒体)P上に相互に重ね転写してカラートナー像を形成する転写部15が配置されている。
【0041】
転写部15には、各感光ドラム10a〜13aに対応して配置された転写ローラ16,17,18,19と、各転写ローラ16〜19を感光ドラム10a〜13aにそれぞれ圧接するスプリング20,21,22,23とを備えている。
【0042】
転写部15の反対側には、用紙Pが収納された給紙部24が設けられている。そして、用紙Pは、給紙ローラ25により給紙部24から1枚ずつ取り出される。
【0043】
給紙部24から転写部15に至る用紙搬送路上には、所定のタイミングで用紙Pを転写部15に送るレジストローラ26が設けられている。また、転写部15でカラートナー像が形成された用紙Pが走行する用紙搬送路上には定着部27が配置されている。定着部27は、加熱ローラ27aおよびこの加熱ローラ27aと圧接した押圧ローラ27bが設けられ、用紙P上に転写されたカラー画像はこれらのローラ27a,27bの狭持回転に伴う圧力と熱とによって用紙Pに定着される。
【0044】
このような構成の画像形成装置において、先ず感光ドラム10a上に画像情報のイエロー成分色の潜像が形成される。この潜像はイエロートナーを有する現像ローラ2aによりイエロートナー像として感光ドラム10a上に可視像化される。その間、給紙ローラ25により給紙部24から取り出された用紙Pは、レジストローラ26によりタイミングがとられて転写部15に送り込まれる。そして、感光ドラム10aと転写ローラ16とで狭持搬送され、このときに前述したイエロートナー像が感光ドラム10aから転写される。
【0045】
イエロートナー像が用紙Pに転写されている間に、続いてマゼンタ成分色の潜像が形成され、現像ローラ3aでマゼンタトナーによるマゼンタトナー像が顕像化される。そして、イエロートナー像が転写された用紙Pに対して、マゼンタトナー像がイエロートナー像と重ね転写される。
【0046】
以下、シアントナー像、ブラックトナー像についても同様にして画像形成および転写が行われ、用紙P上に4色のトナー像の重ね合わせが終了する。
【0047】
その後、カラー画像の形成された用紙Pは定着部27へと搬送される。定着部27では、転写されたトナー像が用紙Pに過熱定着されて、用紙P上にフルカラー画像が形成される。
【0048】
このようにして一連のカラー画像形成が終了した用紙Pは、その後、排紙トレイ28上に排出される。
【0049】
ここで、露光部6〜9に設けられた光源である有機エレクトロルミネッセンス素子6d,7d,8d,9dは、図5において、基板31上に、スパッタリング法や抵抗加熱蒸着法等により形成された透明な導電性膜からなり正孔を注入する電極である陽極32と、抵抗過熱蒸着法等により形成されて電子を注入する金属電極である陰極33とが形成されている。また、陽極32と陰極33との間には、発光領域を有する発光層34が主走査方向に延びて形成されている。
【0050】
さらに、陽極32をはさんで発光層34と反対側には誘電体層35が形成されている。誘電体層35は、SiO層35aとTiO層35bとが交互に積層された構造を有している。そして、このように発光層34を誘電体層35と陰極33とで挟んだ構造(以下、「微小共振器構造」という。)により、発光層34から照射された光は誘電体層35と前述した陰極33との間で反射し、誘電体層35と陰極33との距離に応じた波長の光が取り出される。
【0051】
なお、誘電体層35は陰極33をはさんで発光層34と反対側に形成することができる。この場合には、発光層34から照射された光は、誘電体層35と陽極32との間で反射し、誘電体層35と陽極32との距離に応じた波長の光が取り出せるようになる。
【0052】
上記構成を有する有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dの陽極32をプラス極として、また陰極33をマイナス極として直流電圧又は直流電流を印加すると、発光層34には、陽極32から正孔が注入されるとともに陰極33からは電子が注入される。発光層34では、このようにして注入された成功と電子とが再結合し、これに伴って生成される励起子が励起状態から基底状態へ移行する際に発光現象が起こる。
【0053】
このような有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dにおいて、発光層34中の発光領域である蛍光体から放射される光は、蛍光体を中心とした全方位に出射され、前述のように、微小共振器構造をなす誘電体層35と陰極33との間で反射し、誘電体層35と陰極33との距離に応じた波長で、且つ照明方向に強い光が基板31を経由して放射される。
【0054】
次に、有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dを構成する各部材について説明する。
【0055】
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dの基板31としては、透明あるいは半透明、光の取り出し面として用いない場合には不透明のものを用いることができ、有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dを保持できる強度があればよい。なお、本発明において、透明または半透明なる定義は、有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dによる発光の視認を妨げない程度の透明性を示すものである。
【0056】
基板31は、例えば、透明または半透明のソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英ガラス等の、無機酸化物ガラス、無機フッ化物ガラス、等の無機ガラス、或いは、透明または半透明のポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフッ化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート、非晶質ポリオレフィン、フッ素系樹脂等の高分子フィルム等、或いは、透明または半透明のAs、As4010、S40Ge10等のカルコゲノイドガラス、ZnO、Nb、Ta、SiO、Si、HfO、TiO等の金属酸化物および窒化物等の材料、或いは、不透明のシリコン、ゲルマニウム、炭化シリコン、ガリウム砒素、窒化ガリウム等の半導体材料、或いは、顔料等を含んだ前述の透明基板材料、表面に絶縁処理を施した金属材料、等から適宜選択して用いることができ、複数の基板材料を積層した積層基板を用いることもできる。
【0057】
また、この基板表面、あるいは、基板内部には、有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dを駆動するための抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・トランジスタ等からなる回路を形成していても良い。
【0058】
さらに、用途によっては特定波長のみを透過する材料、光−光変換機能をもった特定の波長の光へ変換する材料などであってもよい。また、基板は絶縁性であることが好ましいが、特に限定されるものではなく、有機エレクトロルミネッセンス表示素子の駆動を妨げない範囲、或いは用途によって、導電性を有していても良い。
【0059】
有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dの陽極32としては、ITO(インジウムスズ酸化物)、ATO(SbをドープしたSnO)、AZO(AlをドープしたZnO)等が用いられる。
【0060】
ここで、本実施の形態では、発光層34のみで有機物からなる薄膜層が構成されているが、このような構造の他に、発光層と正孔輸送層の2層構造、発光層と電子輸送層の2層構造、正孔輸送層と発光層と電子輸送層の3層構造のいずれの構造でもよい。
【0061】
発光層としては、蛍光物質だけで無く燐項物質を用いても良く、さらに、正孔をブロックして効率を高めるために、発光層と電子輸送層との界面に正孔ブロッキング層を配しても構わない。本発明における効果は、有機エレクトロルミネッセンスの素子構成に特に左右されるものではない。
【0062】
有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dの発光層34としては、可視領域で蛍光または燐光特性を有し、かつ成膜性の良いものが好ましく、AlqやBe−ベンゾキノリノール(BeBq)の他に、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリル)−1,3,4−チアジアゾール、4,4’−ビス(5,7−ベンチル−2−ベンゾオキサゾリル)スチルベン、4,4’−ビス〔5,7−ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンジオキサゾリル〕スチルベン、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ベンチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフィン、2,5−ビス(〔5−α,α−ジメチルベンジル〕−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、2,5−ビス〔5,7−ジ−(2−メチル−2−ブチル)−2−ベンゾオキサゾリル〕−3,4−ジフェニルチオフェン、2,5−ビス(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、4,4’−ビス(2−ベンゾオキサイゾリル)ビフェニル、5−メチル−2−〔2−〔4−(5−メチル−2−ベンゾオキサイゾリル)フェニル〕ビニル〕ベンゾオキサイゾリル、2−〔2−(4−クロロフェニル)ビニル〕ナフト〔1,2−d〕オキサゾール等のベンゾオキサゾール系、2,2’−(p−フェニレンジビニレン)−ビスベンゾチアゾール等のベンゾチアゾール系、2−〔2−〔4−(2−ベンゾイミダゾリル)フェニル〕ビニル〕ベンゾイミダゾール、2−〔2−(4−カルボキシフェニル)ビニル〕ベンゾイミダゾール等のベンゾイミダゾール系等の蛍光増白剤や、トリス(8−キノリノール)アルミニウム、ビス(8−キノリノール)マグネシウム、ビス(ベンゾ〔f〕−8−キノリノール)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウムオキシド、トリス(8−キノリノール)インジウム、トリス(5−メチル−8−キノリノール)アルミニウム、8−キノリノールリチウム、トリス(5−クロロ−8−キノリノール)ガリウム、ビス(5−クロロ−8−キノリノール)カルシウム、ポリ〔亜鉛−ビス(8−ヒドロキシ−5−キノリノニル)メタン〕等の8−ヒドロキシキノリン系金属錯体やジリチウムエピンドリジオン等の金属キレート化オキシノイド化合物や、1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−(3−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(4−メチルスチリル)ベンゼン、ジスチリルベンゼン、1,4−ビス(2−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(3−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(2−メチルスチリル)2−メチルベンゼン等のスチリルベンゼン系化合物や、2,5−ビス(4−メチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス(4−エチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ナフチル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビス(4−メトキシスチリル)ピラジン、2,5−ビス〔2−(4−ビフェニル)ビニル〕ピラジン、2,5−ビス〔2−(1−ピレニル)ビニル〕ピラジン等のジスチルピラジン誘導体や、ナフタルイミド誘導体や、ペリレン誘導体や、オキサジアゾール誘導体や、アルダジン誘導体や、シクロペンタジエン誘導体や、スチリルアミン誘導体や、クマリン系誘導体や、芳香族ジメチリディン誘導体等が用いられる。さらに、アントラセン、サリチル酸塩、ピレン、コロネン等も用いられる。なお、第1の発光層34および第2の発光層は相互に同一の部材で構成されていてもよく、異なる部材で構成されていてもよい。
【0063】
ここで、発光層34はたとえば塗布法により形成されており、配向膜とすることで、あるいは引っ掻き法を用いることで、図6に示すように、構成分子が規則正しく配列されている。これは、分子がランダムな状態で並んでいると、発光層34からはインコヒーレントな光が照射されるからである。そして、このように分子を規則正しく配列することによりコヒーレントな光が照射され、前述した微小共振器構造と相まって、たとえば波長530nmのレーザライクな光が得らることになる。
【0064】
なお、発光層34は高分子で構成するのがよい。これは、高分子であれば分子を規則正しく配列しやすくなるからであり、また塗布法による発光層形成に向いているからである。
【0065】
また、有機エレクトロルミネッセンス素子6d〜9dの陰極33としては、仕事関数の低い金属もしくは合金が用いられ、Al、ln、Mg、Ti等の金属や、Mg−Ag合金、Mg−ln合金等のMg合金や、Al−Li合金、Al−Sr合金、Al−Ba合金等のAl合金等が用いられる。さらに、Li/Al、LiO/Al,LiF/Al等の積層膜を用いても良い。
【0066】
なお、誘電体層35は交互に積層されたSiOとTiOとから構成されている。但し、誘電体層35は本実施の形態に示すSiOおよびTiO以外の誘電体で形成することもできる。
【0067】
そして、以上の構成を有する画像形成装置において、前述のように、微小共振器構造が採用され、さらに発光層34の構成分子が規則正しく配列されているので、エレクトロルミネッセンス素子からはコヒーレントな光が照射されるようになり、露光に必要な発光光量を得ることができる。
【0068】
ここで、これまでの説明では、発光層34の構成分子が規則正しく配列して、微小共振器構造と相まってコヒーレント光を得るようにしたが、図7に示すように、主走査方向に長く配列された発光層34を、相互に独立した例えば100μm角以下の複数の画素の集合で構成するようにしても、同様の作用効果が得られる。
【0069】
これは、発光層34を画素の集合体とすれば、図5に示すように発光層の長さと比較して画素の一辺の長さは圧倒的に短くなり、これによって、発光角度が狭く光量の大きな発光が得られるからである。
【0070】
なお、発光層34を画素の集合とした場合においては微小共振器構造が採用されていればよく、発光層34の構成分子は規則正しく配列されていても、いなくてもよい。
【0071】
さて、本実施の形態の微小共振器構造では、発光層34から誘電体層35までの共振器長に対応する波長の光だけが増幅されて利用されるが、その他の波長の光が放射されると発振(増幅)されにくい状態となる。そこで、発光層34には、共振器長にマッチングした発光波長の光が多く放射される単色性の高い(発光スペクトルの狭い)発光材料を用いることにより、効率の良い発光を得ることができる。なお、発光層34から放射される光を共振器長にマッチングした発光波長の光とするには、発光層34の発光材料を金属を発光中心とする有機蛍光体とすること、発光層34をドープ構造にすること、同色系のドープを行うことなどがある。
【0072】
ここで、本実施の形態では、発光層1回反射あたりの利得が小さいために、必要なだけの光増幅が行われない場合がある。そこで、図8に示すように、陰極33、発光層34、陽極32で構成される積層体に対して、その一側面に当該積層体の積層方向と直交する積層方向となるように誘電体層35を形成し、当該側面に対向する側面に反射層36を形成した構造とすることで、1回あたりの利得が増大されて十分な光増幅を行うことができる。また、本実施の形態を画像形成装置の露光ヘッドに用いることを考えた場合、このような構造の方が配置自由度の高いヘッドを実現することができる。
【0073】
この場合、発光層34中を光が伝播するときの金属製の陰極33で損失(反射損失、伝播損失)が大きくなる。そこで、図9に示すように、陰極33と発光層34との間に透明な第2陰極37を形成するか、陰極33自体を透明な材料で形成する。これにより、発光層34からの光が金属製の陰極33と直接接することがなくなるので、損失を抑制することができる。あるいは、発光層34の厚さを、発光波長程度あるいは発光波長の整数倍に厚くすることにより、光の通り道である発光層34と陰極33との距離が長くなり、また反射確率が低下するので、損失を抑制することができる。
【0074】
ここで、本実施の形態では発光層34が有機物からなるため熱によるダメージを受けやすくなるという特徴がある。そして、レーザ構造では大電流を流して発光させるため、発光層34における熱が大きな問題となる。
【0075】
そこで、放熱性を高めるために、図10に示すように、外側に位置する陰極33(陽極32が外側の場合には陽極32)に凹凸を形成して表面積を広くしたり熱伝導性の良い材料を電極を用いるのがよい。
【0076】
なお、以上説明した本実施の形態を画像形成装置の露光ヘッドに用いることにより、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという作用を有する。さらに、光源から感光体に至るまでの光路上にはレンズが不要になる。また、光源を一体で形成できてアライメントが不要になるとともに、隣接ドット間のばらつきが小さくなる。
【0077】
以上の説明においては、本発明をカラー画像形成装置に適用した場合について説明したが、たとえばブラックなど単色の画像形成装置に適用することもできる。また、カラー画像形成装置に適用した場合、現像色はイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色に限定されるものではない。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、有機エレクトロルミネッセンス素子に微小共振器構造が採用され、さらに発光層の構成分子が規則正しく配列され、あるいは発光層が画素の集合で構成されているので、エレクトロルミネッセンス素子からはコヒーレントな光が照射されるようになり、露光に必要な発光光量を得ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成装置の構成を示す概略図
【図2】図1のカラー画像形成装置における露光部を詳しく示す説明図
【図3】図1のカラー画像形成装置における感光部を詳しく示す説明図
【図4】図1のカラー画像形成装置における現像部を詳しく示す説明図
【図5】図2の露光部の光源として用いられた有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図
【図6】図5の有機エレクトロルミネッセンス素子における発光層の分子配列を示す説明図
【図7】図2の露光部の光源として用いられた変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図
【図8】図2の露光部の光源として用いられた他の変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図
【図9】図2の露光部の光源として用いられたさらに他の変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図
【図10】図2の露光部の光源として用いられたさらに他の変形例としての有機エレクトロルミネッセンス素子を示す断面図
【符号の説明】
2a,3a,4a,5a 現像ローラ(現像手段)
6,7,8,9 露光部(露光装置)
6d,7d,8d,9d 有機エレクトロルミネッセンス素子
10a、11a,12a,13a 感光ドラム(感光体)
29 画素
29a 単位画素
31 基板
32 陽極
33 陰極
34 発光層
35 誘電体層

Claims (16)

  1. 発光領域を有し、分子が規則正しく配列された発光層と、
    前記発光層に正孔を注入する透明な陽極と、
    前記発光層をはさんで前記陽極と反対側に形成され、前記発光層に電子を注入する陰極と、
    前記陽極をはさんで前記発光層と反対側に形成され、または前記陰極をはさんで前記発光層と反対側に形成され、前記発光層から照射された光を前記発光層を挟んで反対側に位置する前記陰極または前記陽極との間で反射する誘電体層と、
    を基板上に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 発光領域を有し、相互に独立した複数の画素の集合からなる発光層と、
    前記発光層に正孔を注入する透明な陽極と、
    前記発光層をはさんで前記陽極と反対側に形成され、前記発光層に電子を注入する陰極と、
    前記陽極をはさんで前記発光層と反対側に形成され、または前記陰極をはさんで前記発光層と反対側に形成され、前記発光層から照射された光を前記発光層を挟んで反対側に位置する前記陰極または前記陽極との間で反射する誘電体層と、
    を基板上に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 発光領域を有し、分子が規則正しく配列されて相互に独立した画素の集合からなる発光層と、
    前記発光層に正孔を注入する透明な陽極と、
    前記発光層をはさんで前記陽極と反対側に形成され、前記発光層に電子を注入する陰極と、
    前記陽極をはさんで前記発光層と反対側に形成され、または前記陰極をはさんで前記発光層と反対側に形成され、前記発光層から照射された光を前記発光層を挟んで反対側に位置する前記陰極または前記陽極との間で反射する誘電体層と、
    を基板上に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記発光層は、前記発光層から前記誘電体層までの長さに合った波長の光を放射することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記発光層は、発光材料を金属を発光中心とする有機蛍光体の発光材料またはドープ構造で構成されていることを特徴とする請求項4記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 発光領域を有し、分子が規則正しく配列された発光層と、
    前記発光層に正孔を注入する透明な陽極と、
    前記発光層をはさんで前記陽極と反対側に形成され、前記発光層に電子を注入する陰極と、
    前記発光層、前記陽極および前記陰極で構成される積層体の一側面に形成され、当該積層体の積層方向と直交する積層方向を有して前記発光層から照射された光を反射する誘電体層と、
    を基板上に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 発光領域を有し、相互に独立した複数の画素の集合からなる発光層と、
    前記発光層に正孔を注入する透明な陽極と、
    前記発光層をはさんで前記陽極と反対側に形成され、前記発光層に電子を注入する陰極と、
    前記発光層、前記陽極および前記陰極で構成される積層体の一側面に形成され、当該積層体の積層方向と直交する積層方向を有して前記発光層から照射された光を反射する誘電体層と、
    を基板上に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 発光領域を有し、分子が規則正しく配列されて相互に独立した画素の集合からなる発光層と、
    前記発光層に正孔を注入する透明な陽極と、
    前記発光層をはさんで前記陽極と反対側に形成され、前記発光層に電子を注入する陰極と、
    前記発光層、前記陽極および前記陰極で構成される積層体の一側面に形成され、当該積層体の積層方向と直交する積層方向を有して前記発光層から照射された光を反射する誘電体層と、
    を基板上に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記陰極と前記発光層との間には、透明な第2陰極が形成されていることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 前記陰極は透明な材料で形成されていることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  11. 前記発光層の厚は、発光波長あるいは発光波長の整数倍であることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  12. 前記発光層は塗布法により形成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  13. 前記発光層は高分子により形成されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  14. 外側に位置する陰極または陽極には凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  15. 前記発光層が主走査方向に配列された請求項1〜14の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする露光装置。
  16. 請求項15記載の露光装置と、
    前記露光装置の露光光により静電潜像が形成される感光体と、
    前記静電潜像にトナーを供給して前記感光体上にトナー像を形成する現像手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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