JP2004348935A - トラッキング誤差信号生成装置、光ディスク装置、トラッキング誤差信号生成方法およびトラッキング制御方法 - Google Patents

トラッキング誤差信号生成装置、光ディスク装置、トラッキング誤差信号生成方法およびトラッキング制御方法 Download PDF

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Kenji Kondo
健二 近藤
昭 ▲よし▼川
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Abstract

【課題】 主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量に基づいて、トラッキング誤差信号を生成することを目的とする。
【解決手段】 本発明によるトラッキング誤差信号生成装置(20)は、主ビームプッシュプル信号を生成する主ビームプッシュプル信号生成手段(300)と、副ビームプッシュプル信号を生成する副ビームプッシュプル信号生成手段(301)と、主ビームプッシュプル信号と副ビームプッシュプル信号とに基づいて、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出する変位量検出手段(40)と、変位量検出手段(40)によって検出された変位量に基づいて、主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段(50)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トラッキング誤差信号生成装置、光ディスク装置、トラッキング誤差信号生成方法およびトラッキング制御方法に関する。
光ディスクに情報を記録または再生する光ディスク装置に、トラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成装置を使用することは、従来から知られている。トラッキング誤差信号は、光ディスクに設けられたトラックに沿ってビームが移動しているか否かを示す信号である。
従来のトラッキング誤差信号生成装置は、以下に示すようにトラッキング誤差信号を生成する。
レーザから出射された光ビームを、回折格子によって、主ビームと第1の副ビームと第2の副ビームとに分割し、その主ビームと第1の副ビームと第2の副ビームとを、対物レンズによって、光ディスクに収束する。主ビームと第1の副ビームと第2の副ビームとは、光ディスクによって反射され、反射された主ビームと第1の副ビームと第2の副ビームとは、光検出器によって検出される。
詳細には、主ビーム2分割光検出器は、主ビームを検出して、差信号を生成し、第1の副ビーム2分割光検出器は、第1の副ビームを検出して、差信号を生成し、第2の副ビーム2分割光検出器は、第2の副ビームを検出して、差信号を生成する。
主ビームプッシュプル信号生成器は、主ビーム2分割光検出器の差信号に基づいて、主ビームプッシュプル信号を生成する。
副ビームプッシュプル信号生成器は、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号および第2の副ビーム2分割光検出器の差信号とに基づいて、副ビームプッシュプル信号を生成する。詳細には、副ビームプッシュプル信号生成器は、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号と、第2の副ビーム2分割光検出器の差信号とを加算することによって、副ビームプッシュプル信号を生成する。
次いで、必要に応じて適切なゲイン比で副ビームプッシュプル信号を増幅し、主ビームプッシュプル信号から増幅された副ビームプッシュプル信号を減算することによって、トラッキング誤差信号を生成する。
従来のトラッキング誤差信号生成装置では、このようにトラッキング誤差信号を生成している。したがって、たとえ、対物レンズが変位し、それにより、主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号がDCオフセットを有する場合にも、主ビームプッシュプル信号から副ビームプッシュプル信号を減算することにより、DCオフセットは、トラッキング誤差信号からキャンセルされている(例えば特許文献1参照)。
特開昭61−94246号公報
しかしながら、トラッキング誤差信号の振幅が変動することがある。
例えば、光ディスクが偏心している場合、トラッキング誤差信号の振幅が低下する。
あるいは、対物レンズが変位している場合も、主ビームプッシュプル信号は基準値から変位する。
以下では、光ディスクの偏心について説明する。
光ディスクは、スピンドルモータによって回転され、光ディスクの中心には、スピンドルモータを取りつけるための穴が設けられている。この穴の中心は、光ディスクの中心、すなわち、光ディスクに同心円状またはスパイラル状に形成された複数のトラックの中心と一致するように、光ディスクに穴が設けられている。
しかしながら、光ディスクの中心が、穴の中心とずれる場合があり、この場合、光ディスクは偏心した状態で回転することになる。
以下において、図9Aおよび図9Bを参照して、光ディスクが偏心していない場合のトラッキング誤差信号について説明し、その後、光ディスクが偏心している場合のトラッキング誤差信号について説明する。
図9Aは、光ディスクが偏心していない場合の主ビームおよび副ビームの走査方向とトラックとの間の関係を示す模式図である。
光ディスクは、同心円状またはスパイラル状にトラックが設けられている。トラックは、隣接するトラックが平行になるように配置されている。
図9Aに示されるように、第1の副ビームS1によるビームスポットの中心と主ビームMによるビームスポットの中心との間の距離は、トラックピッチの1/2であり、同様に、第2の副ビームS2によるビームスポットの中心と主ビームMによるビームスポットの中心との間の距離も、トラックピッチの1/2である。
第1の副ビームS1は、主ビームMによって照射されるトラックと、そのトラックの外周側に隣接するトラックとの中間位置に照射される。
第2の副ビームS2は、主ビームMによって照射されるトラックと、そのトラックの内周側に隣接するトラックとの中間位置に照射される。
中心線900は、主ビームMが走査する走査方向を示しており、図9Aでは、中心線900とトラックは平行である。
図9Bは、光ディスクが偏心していない場合の主ビームMがトラックに沿って移動する場合の主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号を示す波形図である。
ここで、Mppは、主ビームMに基づく主ビームプッシュプル信号であり、Spp1は、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号であり、Spp2は、第2の副ビーム2分割光検出器の差信号であり、Spp1+Spp2が副ビームプッシュプル信号である。横軸は、主ビームMの位置を示す。
トラッキング誤差信号TEは、以下の式を用いて、求められる。
TE=Mpp−K×(Spp1+Spp2)
ここで、Kは所定の定数である。
光ディスクが偏心していない場合、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp1の位相は、第2の副ビーム2分割光検出器の差信Spp2の位相と同じであり、両者はずれていない。この場合、第1の副ビームプッシュプル信号Spp1と第2の副ビームプッシュプル信号Spp2とを加算した副ビームプッシュプル信号の振幅は振幅Eである。
トラッキング誤差信号は、副ビームプッシュプル信号に所定の定数Kを積算して、主ビームプッシュプル信号からその積算結果を減算することにより、生成される。
次いで、図10Aおよび図10Bを参照して、光ディスクが偏心している場合のトラッキング誤差信号について説明する。
図10Aは、光ディスクが偏心している場合の主ビームおよび副ビームの走査方向とトラックとの間の関係を示す模式図である。
光ディスクが偏心している場合には、図10Aに示されるように、ディスクの回転角度に応じて、第1の副ビームS1は、主ビームMによって照射されるトラックと、その外周側に隣接するトラックとの間の中間位置からずれる。同様に、第2の副ビームS2は、主ビームMによって照射されるトラックと、その内周側に隣接するトラックとの間の中間位置からずれる。
図10Aでは、中心線1000はトラックと平行でなく、第1の副ビームS1および第2の副ビームS2のそれぞれの一部は、トラック1001に照射される。
図10Bは、光ディスクが偏心している場合の主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号を示す波形図である。
ここでも、Mppは、主ビームMに基づく主ビームプッシュプル信号であり、Spp1は、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号であり、Spp2は、第2の副ビーム2分割光検出器の差信号であり、Spp1+Spp2が副ビームプッシュプル信号である。横軸は、主ビームMの位置を示す。
図10Aに示されるように、第1の副ビームS1および第2の副ビームS2のそれぞれの一部がトラック1001に照射される場合、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp1の位相は、図10Bに示されるように、第2の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp2の位相に対してずれている。
ここでも、トラッキング誤差信号TEは、以下の式を用いて、求められる。
TE=Mpp−K×(Spp1+Spp2)
ここで、Kは所定の定数である。
光ディスクが偏心している場合、第1の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp1の位相は、第2の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp2の位相に対してずれている。したがって、この場合の第1の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp1と第2の副ビーム2分割光検出器の差信号Spp2とを加算した副ビームプッシュプル信号の振幅を振幅Rとすると、振幅Rは、図9Bを参照して説明した副ビームプッシュプル信号の振幅Eよりも小さい。
上述したように、トラッキング誤差信号は、副ビームプッシュプル信号に所定の定数Kを積算して、主ビームプッシュプル信号からその積算結果を減算することにより、生成される。したがって、副ビームプッシュプル信号の振幅が小さくなると、適切なトラッキング誤差信号を生成することができなくなる。
また、副ビームプッシュプル信号の振幅が低下すると、トラッキング制御系の開ループゲインが低下し、トラッキング制御系が不安定になる。
また、従来のトラッキング誤差信号生成装置では、トラッキング誤差信号の振幅が変動するという課題とは別に、以下のような課題もある。
近年、光ディスクの記録容量をより大きくすることが所望されており、そのために、複数の情報面を有する光ディスクが提案されている。この光ディスクでは、所定の方向から光ビームを照射することによって、複数の情報面に情報を記録および/または再生することができる。
所定の情報面に記録された情報を再生する場合、光ビームを所定の情報面に収束するようにフォーカス制御を行う。また、所定の情報面のトラックに沿ってビームが移動するようにトラッキング制御を行う。
ところで、所定の情報面に記録された情報を再生している場合に、所定の情報面を透過した光ビームは、所定の情報面とは異なる他の情報面によって反射されて光検出器に入射することがある。
一般的には、トラッキング誤差信号生成装置では、副ビームの光量は主ビームの光量の1/10程度であり、所定の情報面によって反射される副ビームの光量は、主ビームの反射光量に比べ小さい。従って、所定の情報面を透過し、他の情報面によって反射される主ビームのうち、第1の副ビーム2分割光検出器および第2の副ビーム2分割光検出器に入射する主ビームの光量は、無視できないレベルとなる。
第1の副ビーム2分割光検出器および第2の副ビーム2分割光検出器に入射される主ビームの光量は、所定の情報面と他の情報面との間の距離が変化することなどに起因して、変動する。所定の情報面と他の情報面との間の距離は、光ディスクの周内で変動するので、光ディスクが回転してる間、このような他の情報面から反射した主ビームの光量が変動する周期は、数100Hzとなる。
従って、他の情報面で反射した主ビームは、副ビームプッシュプル信号の外乱となり、結果として、トラッキング誤差信号がオフセットを含むことになる。したがって、トラッキングを適切に制御することができず、記録および/または再生の品質劣化を招く可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、主ビームによる主ビームプッシュプル信号と副ビームによる副ビームプッシュプル信号とに基づいて、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出し、その変位量に基づいて、主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正して、適切なトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成装置、光ディスク装置、トラッキング誤差信号生成方法およびトラッキング制御方法を提供することを目的とする。
本発明によるトラッキング誤差信号生成装置は、光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを光ディスク上に収束させる分割収束手段と、前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する主ビーム2分割光検出手段と、前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成する主ビームプッシュプル信号生成手段と、前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する副ビーム2分割光検出手段と、前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて、副ビームプッシュプル信号を生成する副ビームプッシュプル信号生成手段と、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出する変位量検出手段と、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段とを備える。
前記変位量検出手段は、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とを加算し、その加算結果を前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量として検出してもよい。
前記トラッキング誤差信号生成手段は、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量を示す信号の低周波成分に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号を補正することにより前記トラッキング誤差信号を生成してもよい。
前記光ディスクには少なくとも1つのトラックが設けられており、前記分割収束手段は、前記主ビームと前記副ビームとをそれぞれ前記光ディスク上に収束させる対物レンズを含み、前記トラッキング誤差信号生成装置は、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段に駆動信号を出力することにより、前記対物レンズ変位手段を駆動する駆動手段をさらに備え、前記変位量検出手段は、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とを加算し、その加算結果を前記対物レンズの変位量として検出する第1の対物レンズ変位量検出手段と、前記駆動信号に基づいて前記対物レンズの変位量を検出する第2の対物レンズ変位量検出手段とを含み、前記トラッキング誤差信号生成部は、前記第1の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の低周波成分と前記第2の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の高周波成分とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号を補正することにより前記トラッキング誤差信号を生成してもよい。
前記第2の対物レンズ変位量検出手段は、前記対物レンズ変位手段と等価な特性を有する等価フィルタであって、前記駆動信号に基づいて前記対物レンズの変位量を検出する、等価フィルタを含んでもよい。
本発明による光ディスク装置は、トラッキング誤差信号生成装置であって、前記トラッキング誤差信号生成装置は、光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを、少なくとも1つのトラックが設けられた光ディスク上に収束させる分割収束手段であって、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを前記光ディスク上に収束させる対物レンズを含む分割収束手段と、前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する主ビーム2分割光検出手段と、前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成する主ビームプッシュプル信号生成手段と、前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する副ビーム2分割光検出手段と、前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて副ビームプッシュプル信号を生成する副ビームプッシュプル信号生成手段と、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出する変位量検出手段と、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段とを含む、トラッキング誤差信号生成装置と、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段と、前記対物レンズ変位手段を前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に移送する移送手段と、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記移送手段を制御する移送制御手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいて、前記対物レンズ変位手段を制御するトラッキング制御手段とを備える。
前記トラッキング誤差信号生成装置は、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段に駆動信号を出力することにより、前記対物レンズ変位手段を駆動する駆動手段をさらに含み、前記変位量検出手段は、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とを加算し、その加算結果を前記対物レンズの変位量として検出する第1の対物レンズ変位量検出手段と、前記駆動信号に基づいて前記対物レンズの変位量を検出する第2の対物レンズ変位量検出手段とを含み、前記トラッキング誤差信号生成部は、前記第1の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の低周波成分と前記第2の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の高周波成分とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号を補正することにより前記トラッキング誤差信号を検出し、前記移送制御手段は、前記第1の対物レンズ変位量検出手段の出力信号の低周波成分および前記第2の対物レンズ変位量検出手段の出力信号の高周波成分に基づいて前記移送手段を制御してもよい。
本発明によるトラッキング誤差信号生成方法は、光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを光ディスク上に収束させるステップと、主ビーム2分割光検出手段が前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成するステップと、副ビーム2分割光検出手段が前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて副ビームプッシュプル信号を生成するステップと、変位量検出手段が、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出するステップと、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するステップとを包含する。
本発明によるトラッキング制御方法は、光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、対物レンズによって前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを、少なくとも1つのトラックが設けられた光ディスク上に収束させるステップと、主ビーム2分割光検出手段が前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて、主ビームプッシュプル信号を生成するステップと、副ビーム2分割光検出手段が前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて、副ビームプッシュプル信号を生成するステップと、変位量検出手段が、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出するステップと、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するステップと、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記対物レンズを変位させる変位手段を前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に移送する移送手段を制御するステップと、前記トラッキング誤差信号に基づいて、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段を制御するステップとを包含する。
以上のように、本発明のトラッキング誤差信号生成装置によれば、変位量検出手段が、主ビームプッシュプル信号と副ビームプッシュプル信号とに基づいて、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出し、その変位量に基づいて、主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するので、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位によって生じるオフセットがキャンセルされたトラッキング誤差信号を生成することができる。
本発明のトラッキング誤差信号生成装置によれば、変位量検出手段によって検出された変位量を示す信号の低周波成分に基づいて、主ビームプッシュプル信号を補正することによりトラッキング誤差信号を生成するので、光ディスクの他の情報面によって反射された主ビームに起因する副ビームのプッシュプル信号の外乱がキャンセルされたトラッキング誤差信号を生成すことができる。
本発明のトラッキング誤差信号生成装置によれば、第1の対物レンズ変位量検出手段が、主ビームプッシュプル信号と副ビームプッシュプル信号とを加算して、対物レンズの変位量を検出し、第2の対物レンズ変位量検出手段が、対物レンズ変位手段を駆動するための駆動信号に基づいて対物レンズの変位量を検出し、第1の対物レンズ変位量検出手段によって検出された変位量を示す信号の低周波成分と、第2の対物レンズ変位量検出手段によって検出された変位量を示す信号の高周波成分とに基づいて、主ビームプッシュプル信号を補正することによって、トラッキング誤差信号を生成するので、光ディスクの他の情報面によって反射された主ビームに起因した副ビームのプッシュプル信号の外乱をキャンセルするとともに、高い周波数においても正確なトラッキング誤差信号を生成することができる。
本発明のトラッキング誤差信号生成装置は、対物レンズ変位手段と等価な特性を有する等価フィルタを含むので、対物レンズ変位手段を駆動するための駆動信号に基づいて対物レンズの変位量を検出することができる。
本発明の光ディスク装置は、対物レンズ変位手段をトラックに対して略垂直な方向に送る移送手段と、対物レンズ変位量検出手段の出力に基づいて移送手段を制御する移送制御手段を備えたので、対物レンズの変位量を低減することができる。
本発明の光ディスク装置は、対物レンズをトラックに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段と、前記第対物レンズ変位手段をトラックに対して略垂直な方向に送る移送手段と、第1の対物レンズ変位量検出手段の出力信号の低周波成分および第2の対物レンズ変位量検出手段の出力信号の高周波成分に基づいて前記移送手段を制御する移送制御手段とを備えたので、対物レンズの変位量に起因する影響を広い周波数帯域において低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるトラッキング誤差信号生成装置20を備える光ディスク装置10を示すブロック図である。
光ディスク装置10は、光ディスク107のトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成装置20と、トラッキング駆動回路204と、光ディスク107を所定の回転数で回転させるスピンドルモータ206と、対物レンズアクチュエータ308と、移動モータ駆動回路302とを備える。
トラッキング誤差信号生成装置20は、光ヘッド100と、主ビームプッシュプル回路300と、副ビームプッシュプル信号生成回路301と、変位量検出部40と、トラッキング誤差信号生成部50とを含む。
トラッキング誤差信号生成装置20は、また、光ヘッド100から出力された信号を増幅するプリアンプ201をさらに含んでもよい。
トラッキング誤差信号生成装置20は、また、トラッキング駆動回路204を駆動する駆動部60をさらに含んでもよい。
光ディスク107は、少なくとも1つの情報面を有している。
光ディスク107が、2つ以上の情報面を有している場合、光ヘッド100は、ビームスポットを目的の情報面に移動させて、目的の情報面に情報を記録し、または、目的の情報面に記録された情報を再生する。
次いで、図2を参照して、光ディスク装置10のうちの光ヘッド100について詳細に説明する。
図2は、実施の形態1による光ヘッド100を示すブロック図である。
光ヘッド100は、光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、主ビームおよび副ビームのそれぞれを光ディスク107上に収束させる分割収束部30と、光検出器111とを含む。
光ヘッド100は、また、ホログラム109と、シリンドリカルレンズ110とをさらに含んでもよい。
分割収束部30は、半導体レーザ101と、回折格子102と、ビームスプリッタ103と、集光レンズ104と、反射ミラー105、対物レンズ106とを含む。
半導体レーザ101から出射された光ビームは、回折格子102によって0次光に相当する主ビームMと、+1次光に相当する第1の副ビームS1と、−1次光に相当する第2の副ビームS2とに分割される。主ビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、それぞれビームスプリッタ103を透過する。
次いで、主ビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、集光レンズ104によって反射ミラー105に集光される。
次いで、主ビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、反射ミラー105によって反射され、次いで、対物レンズ106によって、光ディスク107の所定の情報面に収束される。詳細には、主ビームMは、対物レンズ106によって、光ディスク107の所望のトラックに収束され、第1の副ビームS1は、対物レンズ106によって、その主ビームMに対して所定の距離だけ外周側に離れた位置に収束され、第2の副ビームS2は、対物レンズ106によって、主ビームMに対して所定の距離だけ内周側に離れた位置に収束される。
ここで、光ディスク107上の主ビームM、第1の副ビームS1および第2の副ビームS2について説明する。
図3は、実施の形態1において、光ディスク107上のトラックと、主ビームM、第1の副ビームS1および第2の副ビームS2との間の関係を示す模式図である。
第1の副ビームS1は、主ビームM対して走査方向に沿って先行し、外周方向に約1/2トラックピッチだけずれた位置に照射されている。第2の副ビームS2は、走査方向に沿って主ビームMに対して後行し、内周方向に約1/2トラックピッチだけずれた位置に照射されている。
トラックは、隣接するトラックと平行に設けられており、主ビームM、第1の副ビームS1および第2の副ビームS2は、光ディスク107上を走査方向に沿って移動する。
再び、図2を参照して、光ヘッド100について説明する。
主ビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、光ディスク107によって反射される。光ディスク107によって反射された主ビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、対物レンズ106を通って、反射ミラー105に達し、反射ミラー105によって集光レンズ104へと反射される。
集光レンズ104を通過したビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、ビームスプリッタ103によって反射される。ビームスプリッタ103によって反射された主ビームMと、第1の副ビームS1と、第2の副ビームS2とは、シリンドリカルレンズ109およびホログラム110を順に通過して、光検出器111にてそれぞれ検出される。
次いで、光検出器111の詳細を説明する。
図4は、実施の形態1における光ヘッド100の光検出器111を示すブロック図である。
光検出器111は、主ビーム2分割光検出器111aと、第1の副ビーム2分割光検出器111cと、第2の副ビーム2分割光検出器111eとを含む。
主ビーム2分割光検出器111aと、第1の副ビーム2分割光検出器111cと、第2の副ビーム2分割光検出器111eとは、それぞれ、光ディスク107に対してラジアル方向に2分割されている。
詳細には、主ビーム2分割光検出器111aの表面には、受光面Aおよび受光面Bが設けられており、主ビーム2分割光検出器111aは、受光面Aによって検出された光量と受光面Bによって検出された光量との間の差を示す差信号を生成する。
また、第1の副ビーム2分割光検出器111cの表面には、受光面Cおよび受光面Dが設けられており、第1の副ビーム2分割光検出器111cは、受光面Cによって検出された光量と受光面Dによって検出された光量との間の差を示す差信号を生成する。
また、第2の副ビーム2分割光検出器111eの表面には、受光面Eおよび受光面Fが設けられており、第2の副ビーム2分割光検出器111eは、受光面Eによって検出された光量と受光面Fによって検出された光量との間の差を示す差信号を生成する。
ここで、再び、図1を参照して、光ディスク装置10についてさらに詳細に説明する。
光ヘッド100は、主ビーム2分割光検出器111aの差信号と、第1の副ビーム2分割光検出器111cの差信号と、第2の副ビーム2分割光検出器111eの差信号とをプリアンプ201に出力する。
プリアンプ201は、主ビーム2分割光検出器111aの差信号と、第1の副ビーム2分割光検出器111cの差信号と、第2の副ビーム2分割光検出器111eの差信号とをそれぞれ増幅し、増幅した主ビーム2分割光検出器111aの差信号を主ビームプッシュプル信号生成回路300に出力し、増幅した第1の副ビーム2分割光検出器111cの差信号および増幅した第2の副ビーム2分割光検出器111eの差信号を副ビームプッシュプル信号生成回路301に出力する。
主ビームプッシュプル信号生成回路300は、主ビーム2分割光検出器111aの差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成する。
主ビームプッシュプル信号生成器300は、演算増幅器を含み、演算増幅器は、下記(数1)に示すような関係を有する主ビームプッシュプル信号Mppを生成する。
Mpp=(A−B) ・・・(数1)
(数1)において、Aは、受光面Aによって検出された光量を示し、Bは、受光面Bによって検出された光量を示す。
副ビームプッシュプル信号生成回路301は、第1の副ビーム2分割光検出器111cから出力される差信号および第2の副ビーム2分割光検出器111eから出力される差信号の少なくとも一方に基づいて、副ビームプッシュプル信号を生成する。
ここでは、副ビームプッシュプル信号生成回路301は、第1の副ビーム2分割光検出器111cから出力される差信号と第2の副ビーム2分割光検出器111eから出力される差信号とを加算することによって、副ビームプッシュプル信号を生成する。
副ビームプッシュプル信号生成器301は、演算増幅器を含み、演算増幅器は、下記(数2)に示すような関係を有する副ビームプッシュプル信号Sppを生成する。
Spp=(C+E)−(D+F) ・・・(数2)
(数2)において、Cは、受光面Cによって検出された光量を示し、Dは、受光面Dによって検出された光量を示し、Eは、受光面Eによって検出された光量を示し、Fは、受光面Fによって検出された光量を示す。
変位量検出部40は、主ビームプッシュプル信号と副ビームプッシュプル信号とに基づいて、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出する。
変位量検出部40は、対物レンズ106の変位量を検出する対物レンズ変位量検出回路305を含んでもよい。
変位量検出部40は、演算増幅器を含み、演算増幅器は、下記(数3)に示す関係を有する変位量検出信号LSを検出する。変位量検出信号LSは、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を示す。主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量は、例えば、対物レンズの変位量、対物レンズの偏心および光ディスク107のチルトに関連する変位量である。
LS=G×(Mpp+α×Spp) ・・・(数3)
ここで、Gは、例えば0.5である。また、αは、主ビームの光量と副ビームの光量との比等によって決まる定数である。
このαは、Sppに乗算することでMppの振幅とα×Sppの振幅がほぼ等しくなるように設定される。
上述したように、主ビームプッシュプル信号Mppは、主ビームプッシュプル信号が基準値から変位するとDCオフセットが生じる。変位量検出信号LSは、このDCオフセットに相当する信号である。
同様に、副ビームプッシュプル信号Sppは、主ビームプッシュプル信号が基準値から変位しても、DCオフセットが生じる。変位量検出信号LSは、このDCオフセットに相当する信号でもある。
トラッキング誤差信号生成部50は、変位量検出部40によって検出された変位量に基づいて、主ビームプッシュプル信号Mppおよび副ビームプッシュプル信号Sppのいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成する。
トラッキング誤差信号生成部50は、主ビームプッシュプル信号Mppから変位量検出信号LSを減算する減算回路306を含んでもよい。
トラッキング誤差信号生成部50は、演算増幅器306を含み、演算増幅器は、下記(数4)または(数4’)に示す関係を有するトラッキング誤差信号TEを生成する。
TE=Mpp−LS ・・・(数4)
TE=Spp−LS ・・・(数4’)
従って、トラッキング誤差信号TEは、主ビームプッシュプル信号が基準値から変位することによって生じた主ビームプッシュプル信号Mppまたは副ビームプッシュプル信号SppのDCオフセットを除去した信号である。
なお、(数3)では、G=0.5としたが、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を予め変位させてその際のTE信号のDCオフセットがゼロになるようにGを調整してもよい。ある形態では、対物レンズ106を予め変位させてその際のTE信号のDCオフセットがゼロになるように調整してもよい。こうすることで光ヘッドの特性が変動した場合でも、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位によるDCオフセット、ある形態では、対物レンズ106の変位によるDCオフセットを正確に除去できる。
トラッキング誤差信号生成部50によって生成されたトラッキング誤差信号は、駆動部60に入力される。
駆動部60は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)203を含んでもよい。
DSP203は、トラッキング誤差信号をデジタル信号に変換する。DSP203は、さらに、内蔵のコアプロセッサによって、デジタル信号を加算および/または乗算し、それにより、位相補償、ゲイン補償のデジタルフィルタ演算処理を実現する。
DSP203は、所定の演算がなされた信号を、内蔵のDA変換器で再度アナログ信号に変換し、そのアナログ信号をトラッキング駆動回路204に出力する。
トラッキング駆動回路204は、そのアナログ信号を電流増幅して、光ヘッド100のトラッキングアクチュエータとして対物レンズアクチュエータ308を駆動する。対物レンズアクチュエータ308は、対物レンズ106を光ディスク107のトラックに対してほぼ垂直な方向に変位させ、それにより、主ビームMは、トラックに沿って移動する。
変位量検出部40は、変量検出信号LSを、DSP203に出力する。
DSP203は、変位量検出信号LSをデジタル信号に変換する。DSP203は、さらに、内蔵のコアプロセッサによって、デジタル信号を加算および/または乗算し、それにより、位相補償、ゲイン補償のデジタルフィルタ演算処理を実現する。
DSP203は、また、所定の演算がなされた信号を、内蔵されるDA変換器で再度アナログ信号に変換し、移送モータ駆動回路302に出力する。
移送モータ駆動回路302は、アナログ信号を電流増幅し、移送モータ304を駆動する。移送モータ304は、対物レンズアクチュエータ308を、ディスク107のトラックに対してほぼ垂直な方向に移送し、これにより、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量がゼロになるように光ヘッド100が制御される。
図5は、実施の形態1の主プッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号を説明するための波形図である。
図5は、複数のトラックを主ビームM、第1の副ビームS1、第2の副ビームS2が横断した場合の主ビームプッシュプル信号Mppおよび副ビームプッシュプル信号Sppを示している。
図5(a)は、光ディスク107の断面を示す模式図である。
図5(b)は、主ビームプッシュプル信号Mppを示す。
図5(c)は、副ビームプッシュプル信号Sppを示す。
図5(b)および図5(c)において、実線は、主ビームプッシュプル信号の基準値が変位していない場合を示し、点線は、主ビームプッシュプル信号の基準値が変位している場合を示す。横軸は、主ビームMとトラックの関係を示す。縦軸は、主ビームプッシュプル信号Mppおよび副ビームプッシュプル信号Sppのレベルを示す。
図5(b)および図5(c)において、一点鎖線は、主ビームMがトラックの中心にある場合を示す。光ディスク107上において第1の副ビームS1および第2の副ビームS2は、主ビームMに対して1/2トラックピッチずれているので主ビームプッシュプル信号Mppと副ビームプッシュプル信号Sppは、位相が180度ずれた信号になる。
また、主ビームプッシュプル信号の基準値が変位している場合、主ビームプッシュプル信号Mppおよび副ビームプッシュプル信号Sppは同一極性のDCオフセットを有する。また、DCオフセットの量は主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量に比例する。従って、主ビームプッシュプル信号Mppと副ビームプッシュプル信号Sppとを加算することにより、正弦波の成分が除去され主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量に応じた変位量検出信号LSを得ることができる。
以下に、数式を用いて説明する。
主ビームプッシュプル信号Mppは、(数5)で表される。
Mpp=sin(2×π×X/P)+k×Q ・・・(数5)
同様に、副ビームプッシュプル信号Sppは、(数6)で表される。
Spp=−sin(2×π×X/P)+k×Q ・・・(数6)
ここで、Xは、図5の横軸、すなわち、主ビームMの位置に対応する。Pは、トラックピッチを示す。
なお、(数5)および(数6)では説明を簡単にするため主ビームプッシュプル信号Mppおよび副ビームプッシュプル信号Sppの振幅が等しくなるように予め振幅が調整されていると仮定している。ここで、Qは、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を示す。kは、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量に対するDCオフセット量の関係を示す定数である。
従って、変位量検出信号LSは、(数3)と(数5)と(数6)との関係から(数7)と表すことができる。
LS=G×2×k×Q ・・・(数7)
G=0.5の場合には、変位量検出信号LSは、(数8)と表すことができる。
LS=k×Q ・・・(数8)
従って、トラッキング誤差信号TEは、(数4)と(数5)と(数8)との関係から(数9)で表すことができる。
TE=sin(2×π×X/P) ・・・(数9)
または、トラッキング誤差信号TEは、(数4’)と(数6)と(数8)との関係から(数9’)で表すことができる。
TE=−sin(2×π×X/P) ・・・(数9’)
(数9)または(数9’)に示されるように、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位によるDCオフセットが除去される。
上述した説明では、トラッキング誤差信号生成部50の減算回路306が、トラッキング誤差信号TEを生成したが、トラッキング誤差信号生成部50は、減算回路306ではなく、別の演算回路を含んでもよい。以下に、演算回路が、変位量検出信号LSとして、対物レンズの変位量を示す対物レンズ変位量検出信号LSを生成する形態について説明する。ここで、対物レンズの変位量とは、光ビームがトラックを横断する方向の変位量である。
図6は、実施の形態1によるトラッキング誤差信号生成部50の演算回路310を示すブロック図である。
演算回路310は、ローパスフィルタ(LPF)400と、減算回路401とを含む。
ローパスフィルタ(LPF)400は、対物レンズ変位量検出信号LSが入力される入力端子403に接続されており、ローパスフィルタ(LPF)400は、対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分を抽出し、対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分を減算回路401に出力する。
減算回路401は、主ビームプッシュプル信号Mppが入力される入力端子402に接続されている。
減算回路401は、主ビームプッシュプル信号Mppから対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分を減算し、その減算結果を、トラッキング誤差信号として、出力端子404に出力する。
出力端子404は、駆動回路60のDSP203に接続されている。
このように、演算回路310は、ローパスフィルタ400を含むことにより、情報面と情報面の距離等に起因して、他の情報面によって反射された主ビームのうちの一部が第1の副ビーム2分割光検出器111cおよび第2の副ビーム2分割光検出器111eに入射することに応じた副ビームプッシュプル信号の変動成分の影響を除去でき、正確な対物レンズ変位量検出信号LSを生成することができる。
なお、上述した説明では、副ビームプッシュプル信号生成回路301は、第1の副ビーム2分割光検出器111cの差信号と第2の副ビーム2分割光検出器111eの差信号との両方に基づいて、副ビームプッシュプル信号Sppを生成する形態について説明したが、本発明は、これに限定されない。
本実施の形態においては、副ビームプッシュプル信号生成回路301は、第1の副ビーム2分割光検出器111cの差信号および第2の副ビーム2分割光検出器111eの差信号のいずれか一方に基づいて、副ビームプッシュプル信号Sppを生成してもよい。
実施の形態1によれば、主ビームプッシュプル信号が基準値から変位する場合であっても、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量に基づいてトラッキング誤差信号を生成しているため、主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量に起因するオフセットをキャンセルしたトラッキング制御を行うことができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2によるトラッキング誤差生成装置20Aを備えた光ディスク装置10Aを示すブロック図である。
光ディスク装置10Aでは、実施の形態1において図1を参照して説明した光ディスク装置10と同様の構成要素には同じ番号を付しており、冗長を防ぐために、その説明を省略する。
なお、実施の形態2では、対物レンズの変位量によって、主ビームプッシュプル信号の基準値が変位する場合について、より詳細に説明する。
トラッキング誤差信号生成装置20Aでは、実施の形態1において図1を参照して説明したトラッキング誤差信号生成装置20と同様の構成要素には同じ番号を付しており、冗長を防ぐために、その説明を省略する。
トラッキング誤差信号生成装置20Aは、変位量検出部40Aを含む。変位量検出部40Aは、対物レンズ変位量検出回路305と、等価フィルタ420と、演算回路422とを含む。等価フィルタ420は、対物レンズアクチュエータ308と等しい伝達関数を持ったフィルタである。
トラッキング駆動回路204Aは、対物レンズアクチュエータ308に出力する信号と同じ信号または対応する信号を等価フィルタ420に出力する。
等価フィルタ420は、対物レンズ106の変位量を示す信号を生成する。この信号を対物レンズ変位量検出信号LS2と記す。
等価フィルタ420は、対物レンズ変位量検出信号LS2を演算回路422に出力する。
対物レンズ変位量検出回路305は、対物レンズ変位量検出信号LSを演算回路422に出力する。
演算回路422は、対物レンズ変位量検出信号LSと対物レンズ変位量検出信号LS2とに基づいて、対物レンズ変位量検出信号LS3を検出し、対物レンズ変位量検出信号LS3を減算回路306に出力する。
減算回路306は、対物レンズ変位量検出信号LS3と主ビームプッシュプル信号Mppとに基づいてトラッキング誤差信号TEを生成する。トラッキング誤差信号TEは、駆動回路60のDSP203に入力される。
光ディスク装置10Aのこれ以降の動作は実施の形態1において図1を参照して説明した光ディスク装置10と同様である。
また、演算回路422は、また、対物レンズ変位量検出信号LS3を、DSP203に出力する。この対物レンズ変位量検出信号LS3に基づいて、DSP203は、移送モータ駆動回路302が移送モータ304を駆動するように、移相モータ駆動回路302を制御する。
図8は、演算回路422のブロック図を示す。
演算回路422は、ローパスフィルタ(LPF)601と、ハイパスフィルタ(HPF)602と、加算回路604とを含む。
入力端子600は、対物レンズ変位量検出回路305に接続されている。入力端子603は、等価フィルタ420に接続されている。
出力端子605は、減算回路306に接続されている。
入力端子600から入力される対物レンズ変位量検出信号LSは、ローパスフィルタ601(LPF601)によって、対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分が抽出され、対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分が加算回路604に入力される。
入力端子603に入力される対物レンズ変位量検出信号LS2は、ハイパスフィルタ602(HPF602)によって、対物レンズ変位量検出信号LS2の高周波成分が抽出され、対物レンズ変位量検出信号LS2の高周波成分が加算回路604に入力される。
したがって、加算回路604は、対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分と対物レンズ変位量検出信号LS2の高周波成分とを加算し、その加算結果を、対物レンズ変位量検出信号LS3として、出力端子605に出力する。
対物レンズ変位量検出信号LSの低周波成分を用いることにより、情報面と情報面の距離の変動に起因して、他の情報面で反射した主ビームMのうちの一部が第1の副ビーム2分割光検出器111cおよび第2の副ビーム2分割光検出器111eに入射することに応じた副ビームプッシュプル信号の変動成分の影響が除去された対物レンズ変位量検出信号LS3を生成することができる。また、対物レンズ変位量検出信号LS2の高周波成分を用いることにより、高い周波数帯域においても正確な対物レンズ変位量検出信号LS3を生成することができる。
なお、等価フィルタ420の伝達関数と実際の対物レンズアクチュエータ308の特性は、特に低い周波数帯域において温度変化等により差異が生じ易い。従って、低い周波数帯域では対物レンズ変位量検出信号LSを用いることで全ての周波数帯域で正確な対物レンズ変位量検出信号LS3を生成することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明の実施の形態1によるトラッキング誤差信号生成装置を備える光ディスク装置を示すブロック図 実施の形態1のトラッキング誤差検出装置における光ヘッドを示すブロック図 実施の形態1を説明するための光ビームとトラックとの関係を示す模式図 実施の形態1の光ヘッドの光検出器の部分の構成を示すブロック図 実施の形態1のプッシュプル信号を説明するための波形図 実施の形態1の演算回路の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図 実施の形態2の演算回路の構成を示すブロック図 従来の技術において、光ディスクが偏心していない場合の主ビームおよび副ビームの走査方向とトラックとの間の関係を示す模式図 従来の技術において、光ディスクが偏心していない場合の主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号を示す波形図 従来の技術において、光ディスクが偏心している場合の主ビームおよび副ビームの走査方向とトラックとの間の関係を示す模式図 従来の技術において、光ディスクが偏心している場合の主ビームプッシュプル信号および副ビームプッシュプル信号を示す波形図
符号の説明
10、10A 光ディスク装置
20、20A トラッキング誤差信号生成装置
30 分割収束部
40 変位量検出部
50 トラッキング誤差信号生成部
60 駆動部
100 光ヘッド
101 半導体レーザ
102 回折格子
103 ビームスプリッタ
104 集光レンズ
105 反射ミラー
106 対物レンズ
107 光ディスク
108 情報トラック
109 シリンドリカルレンズ
110 ホログラム
111 光検出器
201 プリアンプ
203 DSP
204 トラッキング駆動回路
206 スピンドルモータ
300 主ビームプッシュプル信号生成回路
301 副ビームプッシュプル信号生成回路
302 移送モータ駆動回路
304 移送モータ
305 対物レンズ変位量検出回路
306 減算回路
308 対物レンズアクチュエータ

Claims (9)

  1. 光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを光ディスク上に収束させる分割収束手段と、
    前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する主ビーム2分割光検出手段と、
    前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成する主ビームプッシュプル信号生成手段と、
    前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する副ビーム2分割光検出手段と、
    前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて、副ビームプッシュプル信号を生成する副ビームプッシュプル信号生成手段と、
    前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出する変位量検出手段と、
    前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と
    を備える、トラッキング誤差信号生成装置。
  2. 前記変位量検出手段は、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とを加算し、その加算結果を前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量として検出する、請求項1に記載のトラッキング誤差信号生成装置。
  3. 前記トラッキング誤差信号生成手段は、前記変位量検出手段によって検出された前記変位量を示す信号の低周波成分に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号を補正することにより前記トラッキング誤差信号を生成する、請求項1に記載のトラッキング誤差信号生成装置。
  4. 前記光ディスクには少なくとも1つのトラックが設けられており、
    前記分割収束手段は、前記主ビームと前記副ビームとをそれぞれ前記光ディスク上に収束させる対物レンズを含み、
    前記トラッキング誤差信号生成装置は、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段に駆動信号を出力することにより、前記対物レンズ変位手段を駆動する駆動手段をさらに備え、
    前記変位量検出手段は、
    前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とを加算し、その加算結果を前記対物レンズの変位量として検出する第1の対物レンズ変位量検出手段と、
    前記駆動信号に基づいて前記対物レンズの変位量を検出する第2の対物レンズ変位量検出手段とを含み、
    前記トラッキング誤差信号生成部は、前記第1の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の低周波成分と前記第2の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の高周波成分とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号を補正することにより前記トラッキング誤差信号を生成する、請求項1に記載のトラッキング誤差信号生成装置。
  5. 前記第2の対物レンズ変位量検出手段は、前記対物レンズ変位手段と等価な特性を有する等価フィルタであって、前記駆動信号に基づいて前記対物レンズの変位量を検出する、等価フィルタを含む、請求項4に記載のトラッキング誤差信号生成装置。
  6. トラッキング誤差信号生成装置であって、前記トラッキング誤差信号生成装置は、
    光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを、少なくとも1つのトラックが設けられた光ディスク上に収束させる分割収束手段であって、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを前記光ディスク上に収束させる対物レンズを含む分割収束手段と、
    前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する主ビーム2分割光検出手段と、
    前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成する主ビームプッシュプル信号生成手段と、
    前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出する副ビーム2分割光検出手段と、
    前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて副ビームプッシュプル信号を生成する副ビームプッシュプル信号生成手段と、
    前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出する変位量検出手段と、
    前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と
    を含む、トラッキング誤差信号生成装置と、
    前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段と、
    前記対物レンズ変位手段を前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に移送する移送手段と、
    前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記移送手段を制御する移送制御手段と、
    前記トラッキング誤差信号に基づいて、前記対物レンズ変位手段を制御するトラッキング制御手段と
    を備える、光ディスク装置。
  7. 前記トラッキング誤差信号生成装置は、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段に駆動信号を出力することにより、前記対物レンズ変位手段を駆動する駆動手段をさらに含み、
    前記変位量検出手段は、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とを加算し、その加算結果を前記対物レンズの変位量として検出する第1の対物レンズ変位量検出手段と、前記駆動信号に基づいて前記対物レンズの変位量を検出する第2の対物レンズ変位量検出手段とを含み、
    前記トラッキング誤差信号生成部は、前記第1の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の低周波成分と前記第2の対物レンズ変位量検出手段によって検出された前記対物レンズの変位量を示す信号の高周波成分とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号を補正することにより前記トラッキング誤差信号を検出し、
    前記移送制御手段は、前記第1の対物レンズ変位量検出手段の出力信号の低周波成分および前記第2の対物レンズ変位量検出手段の出力信号の高周波成分に基づいて前記移送手段を制御する、請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを光ディスク上に収束させるステップと、
    主ビーム2分割光検出手段が前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、
    前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて主ビームプッシュプル信号を生成するステップと、
    副ビーム2分割光検出手段が前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、
    前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて副ビームプッシュプル信号を生成するステップと、
    変位量検出手段が、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出するステップと、
    前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するステップと
    を包含する、トラッキング誤差信号生成方法。
  9. 光ビームを主ビームと副ビームとに分割し、対物レンズによって前記主ビームおよび前記副ビームのそれぞれを、少なくとも1つのトラックが設けられた光ディスク上に収束させるステップと、
    主ビーム2分割光検出手段が前記主ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、
    前記主ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて、主ビームプッシュプル信号を生成するステップと、
    副ビーム2分割光検出手段が前記副ビームの前記光ディスクからの反射光を検出するステップと、
    前記副ビーム2分割光検出手段から出力される差信号に基づいて、副ビームプッシュプル信号を生成するステップと、
    変位量検出手段が、前記主ビームプッシュプル信号と前記副ビームプッシュプル信号とに基づいて、前記主ビームプッシュプル信号の基準値からの変位量を検出するステップと、
    前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記主ビームプッシュプル信号および前記副ビームプッシュプル信号のいずれか一方を補正することによってトラッキング誤差信号を生成するステップと、
    前記変位量検出手段によって検出された前記変位量に基づいて、前記対物レンズを変位させる対物レンズ変位手段を前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に移送する移送手段を制御するステップと、
    前記トラッキング誤差信号に基づいて、前記対物レンズを前記少なくとも1つのトラックのそれぞれに対して略垂直な方向に変位させる対物レンズ変位手段を制御するステップと
    を包含する、トラッキング制御方法。
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US8971162B1 (en) 2013-08-21 2015-03-03 Funai Electric Co., Ltd. Optical disc device and method for driving the same

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